マデイラ(マチカネエンジイロの09) 第25戦


キャロ愛馬第13号は第1.5次募集で購入。

父クロフネと母父サンデーサイレンスの組み合わせは2歳GTを制したフサイチリシャールなど成功例が多く期待。

母は3勝馬だが、藤沢和雄厩舎に預託されるなど馬主の期待の大きかった馬。その母の繁殖黄金期である8歳の時の仔とくれば期待は高まるばかり。・・・と書いていたら、弟のゴットフリートは新馬戦と500万特別を快勝し、重賞でも2着と完全にオープン馬。やはり母は高性能。

しかし、マデイラはデビュー戦は快勝もそこから気難しい面を見せるようになり大敗続き。道中は掛かったり、内にササッてまともに追えなかったり、走るのをやめてしまったりとこれは大変重症。

しばらくいいところがなかったが、2013年4月にミルコ・デムーロ騎手が騎乗すると最後まで気を抜かせずに走らせてくださり、そこから復活!!得意の夏の北海道では気難しい馬を動かす力に長けている大野拓弥騎手を鞍上に芝の2000mに出走してみたら3着と新馬戦以来の馬券圏内確保!!そして特別戦2着、平場2着ともうこれは本物。

北海道で計6戦走るも結局9、3、2、2、8、7着と優勝には届かず。しかし、獲得賞金はそれまでの772万円から1642万円と飛躍的にアップ。

そして、本州に戻って来て叩き2走目で超一流のクリストフ・ルメール騎手が空いているレースにルメール騎手で出走。抜群の騎乗で1度使われて息も持ち、優勝!!実に新馬戦以来18戦ぶりの美酒。

そこからなんとなんと3戦で1000万クラスを卒業し、連勝で準オープンも突破しついに夢のオープン入り!!

競馬ブックのスピード指数も87.2と過去最高の素晴らしい数字。ここに来て、一気に走りがパワーアップ!!あの活躍中の愛馬フロアクラフトのスピード指数最高値が86.7なので、それを上回る。

4勝すべてが京都競馬場と京都巧者。獲得本賞金も6252万円で我が軍団2位のステップシチーの同5920万円を抜き単独2位!!(1位は10億超えのエスポワールシチー)

しかし、前走昇級戦のオープン特別は15着と大敗。次走はサマー2000シリーズに参戦する為に5月23日にノーザンファームしがらきへ短期放牧に出ましたが6月20日に帰厩しました。

次走は北海道に渡って巴賞→函館記念ではなく、7月13日 福島11R サマー2000シリーズ 第50回 七夕賞GV 3歳上オープン 芝2000m 国際 ハンデに出走!!

フルゲート16頭のところに特別登録数は18頭。水曜日の想定段階でも16頭。マデイラは出走賞金順位第7位で出走は確実。結局16頭で確定。

気になるハンデは54キロ!!

鞍上はマデイラ再生のきっかけを作ってくれた騎手の1人、大野拓弥騎手で期待大。

13着/11番人気。

スタートで出遅れて万事休す。11番手追走から大野騎手も3角辺りで早めのスパートをさせるものの動かず。何せ、行ききれないと脆い。


レース回顧と時計の分析、レース後の大野拓弥騎手のコメントを掲載。

松嶋屋様撮影現地写真多数掲載。

(2014年7月14日完結、22日写真追加)

2014年5月23日立ち上げ

●前走後、5月23日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました

 1000万クラスと1600万クラスを連勝後、前走はオープン戦で15着と大敗した我らが愛馬マデイラですが、次走は七夕賞辺りが目標ということで、5月23日にノーザンファームしがらきへ放牧に出ました。

 サマー2000シリーズへの参戦とおっしゃるので、てっきり北海道に渡って、巴賞を叩いて函館記念かと思いましたが、荒川義之先生としてはどうやら福島の七夕賞を想定されているようです。だれか良い騎手でも確保できているんですかねぇ。

 いずれにしても確かにしばらくは適鞍がありませんし、ここらでひと息入れて夏場はまたフル回転して欲しいですね。

これ以降は2014年6月24日に作成

●6月20日に栗東トレセンに帰厩しました

 6月20日に臨時更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告によりますと、前走後5月23日からノーザンファームしがらきへ放牧に出ていた我らが愛馬マデイラは6月20日に栗東トレセンに帰厩したということです。

これ以降は2014年7月7日に作成

●気になる特別登録表(7月13日 福島11R 第50回 七夕賞 GV)

特別登録表 7月13日 福島11R 第50回 七夕賞 GV 芝2000m 国際 ハンデ

第1回登録完了馬 全18頭 フルゲート16頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アップルジャック 江田照男 50.0  6/01 目黒GU 東京芝2500 13 13
アドマイヤブルー 横山典弘 54.0  6/01 目黒GU 東京芝2500 12
イケドラゴン 石神深一 48.0  6/01 目黒GU 東京芝2500 16 16 17 11 14
ヴィクトリースター 柴田善臣 53.0  5/25 烏丸OP 京都芝2400 10
オートドラゴン 51.0  6/22 米子OP 阪神芝1600 12 11 14 10
グランデスバル 杉原誠人 54.0  6/01 目黒GU 東京芝2500
コスモバルバラ 50.0  6/15 マーGV 阪神芝2000 13
ステラウインド 54.0  6/21 ジュOP 東京芝2000 10
セイカプレスト 53.0  2/22 ダイGV 東京芝3400 11 10 10
ダイワファルコン 北村宏司 58.0  4/06 ダーGV 中山芝1600 12 10 12 15
ダコール 内田博幸 56.0  5/24 メイOP 東京芝1800
ニューダイナスティ 吉田豊 55.0  3/09 仁川OP 阪神ダ2000 10 11 11
マイネルラクリマ 柴田大知 58.0  6/15 エプGV 東京芝1800 10 11
マデイラ 大野拓弥 54.0  5/17 都大OP 京都芝1800 15
ミキノバンジョー 田中勝春 55.0  4/25 メトOP 東京芝2400 10 16 15
メイショウナルト 56.0  6/07 鳴尾GV 阪神芝2000 11 15 14 14
ラブリーデイ 川田将雅 57.0  6/01 目黒GU 東京芝2500 12
ロードオブザリング 53.0  6/07 鳴尾GV 阪神芝2000 10 12 14 10 15
フルゲート18頭のところに想定数16頭でマデイラは出走賞金順位が第7位ですから出走は確実です。

7日に発表されました気になるハンデですが、マデイラは54.0キロでした。5歳牡馬で基本が57.0キロですから美味しいといえるのではないでしょうか。いい走りを見せて欲しいですね。
デイリー馬三郎の特別登録段階でのみどころ
サマー2000シリーズの開幕戦。11年は東日本大震災の影響で中山で行われた。文字通りの七夕決戦だった昨年は1番人気のマイネルラクリマが勝ったが、10〜12年の勝ち馬はJFM番人気とハンデ戦らしく波乱模様。5歳馬が目下4連勝中と勢いがある。

 宝塚記念にも登録のあったマイネルラクリマが3戦3連対の福島を選択。昨年が後続に2馬身半差の完勝で、レコード決着となった秋の福島記念でも0秒1差の2着に好走している。平たん小回りの中距離戦はベスト。惜敗したエプソムC2着からの前進を狙う。
 
 目黒記念では5着と1番人気を裏切ったラブリーデイだが、57キロを背負っての早めの競馬が裏目に出た形。結果的にはゴール前では差し馬が台頭した。昨夏の小倉記念以降、有馬記念を除けば常に掲示板を確保。AAB@D着の戦績通りに重賞制覇は目の前だ。

 復帰戦のメイSで3着。0秒2差で敗れたが、ダコールは33秒6の上がりを記録した。ローカルの重賞で実績を残しており、12年福島記念では最速の上がりで3着。叩いた上積みも加味できる。

 中山記念、ダービー卿CTではともに12着と精彩を欠いたダイワファルコンが反撃を狙う。昨秋の福島記念をハンデ57・5キロで連覇を達成。レコードのおまけまでつけた。本領発揮といきたい。

 烏丸Sで接戦を制し、ヴィクトリースターはオープン入りを果たした。12年の玄海特別(小倉)でカポーティスター、エアソミュールを下したように小回りの設定も悪くない。勢いにも注目する。

 前記したように目黒記念は前の馬には厳しい競馬。9着に終わったグランデスバルも巻き返しが期待できる。格上挑戦のマーメイドSで2着したコスモバルバラ。相手強化でも出来の良さは光る。

競馬ブック 有力馬のポイント

 ラブリーデイはダービー7着以来だった昨夏の小倉記念で2着。3歳でハンデが軽かったとはいえ、マイネルラクリマダコールに先着していた。今年も夏場に調子を上げていきそう。前走の目黒記念は追い込み有利の決着となり、先行して掲示板確保は自身だけ。先着を許した4頭より重い斤量を背負い、0秒2差なら底力を示すには十分な内容だった。小回り向きの機動力があり、開催2週目の馬場コンディションなら。

 マイネルラクリマは香港帰りのエプソムCでアタマ差2着。さすがに力がある。昨年の七夕賞の勝ち馬で福島で連対10割。不良の福島民報杯を勝ち、レコード決着の福島記念で2着した。馬場状態を問わないのは強みに。58キロまで克服しているように、重量をそれほど苦にしていないし、体調面の上積みを見込めば連覇は十分に可能。

 ダイワファルコンは福島記念を連覇。昨秋は同厩のマイネルラクリマをレコードで下している。復帰後2戦、案外のレースが続いたが、ひと息入れて立て直しを図り、距離が延びれば当然変わり身を見込める。58キロを背負うと結果が出ていないが、57.5キロで(3)(1)着。重量の際でも目は離せない。

 ダコールは昨年の七夕賞5着。一昨年は福島記念3着。小倉の良績からも小回りを割り引く必要はない。近走、まず掲示板を外さない安定感があり、9カ月ぶりだったメイSを使われての上積みは十分。流れひとつでチャンスが。

 ヴィクトリースターは烏丸Sでクビ、クビ、ハナ差の激戦を制した。内をロスなく走れたことが大きかったが、ひと息入れて立ち直っていた様子。準オープン昇級時に2着していたように、決してフロックではないだろう。前走同様、軽量が見込め、うまく立ち回れば。

 コスモバルバラは1000万勝ち直後のマーメイドSで2着。勿論、軽ハンデの味方が大きかったが、力をつけていることも間違いない。引き続き軽量だろうし、小回り向きの先行力に要注意。

 
マデイラは昇級の力関係もあっただろうが、ハナを切れずに折り合いの難しさを見せ、1800メートル1分43秒9の高速決着ではなす術がなかった。スンナリと先行できるようなら変身の余地がある。

これ以降は2014年7月10日に作成

●追い切り情報(7月10日更新)

前走前 5月14日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
4F 69.7
3F 53.3
2F 38.7
1F 12.3[8]



5月21日 栗東プール 2周

5月22日 栗東プール 2周


6月25日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
5F 70.8
4F 54.1
3F 39.0
1F 11.9[8]


6月26日 栗東プール 2周


6月29日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
5F 72.5
4F 55.8
3F 41.3
1F 12.7[9]


7月2日 栗東ニューポリトラック 良馬場 一杯に追う

助手
5F 66.7
4F 51.0
3F 37.1
1F 12.0[8]


7月3日 栗東プール 2周


7月6日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
5F 75.1
4F 57.7
3F 42.3
1F 14.5[8]


7月9日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

川島信二
5F 63.9
4F 48.3
3F 35.4
1F 12.0[7]
 6月25日、帰厩後初めての追い切り時計を計時しました。全体にゆっくり目ですが、最後は11秒台と良い動きです。競馬ブックでも”フットワーク軽快”と良い評価をいただいております。
 以下は6月26日に更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告です。
「先週帰厩後は順調に乗り出せています。放牧先でも七夕賞を目標にしてもらっていましたし、すんなりとペースアップできていますよ。水曜日はPコースで追い切りましたが、レースを使っている時と同じぐらいの動きで、特に変わりなくいい雰囲気でした。今回は重賞チャレンジになりますが、相手がどうこうというよりも、この馬のリズムで競馬ができるかどうかが大切ですし、そのためにもきっちりと体調を整えてレースに臨めるようにしていきたいですね」(佐藤助手)7月13日の福島競馬(七夕賞・芝2000m)に大野騎手で出走を予定しています。
 ということで、七夕賞の鞍上がマデイラ再生のきっかけを作ってくれた騎手の1人、大野拓弥騎手であることが発表になりました。大野拓弥騎手はキャロットクラブのトランスワープをサマー2000シリーズのチャンピオンに導いた騎手で、いろんな意味で期待が大きいですね。以前の夏の北海道のようにマデイラの能力を引き出してくれれば上位もあるかも知れません。

 6月29日、日曜日なので軽めにサッと程度で追い切られました。マデイラがこれだけ厩舎で時間をかけてレースに出されるのは久し振りです。以前は厩舎にいるだけでテンションが上がって馬体を減らしていましたからねぇ。随分と大人になっているようです。

 7月2日、1週前ですが遠征があるので目一杯に追い切られました。ベストに比べるとモッサリした感がありますが、休養明けですし悪い動きではありません。今回はハンデも軽いでしょうし期待しちゃいますねぇ。
 以下は7月3日に更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告です。
「水曜日はPコースで追い切りました。ポリトラックで気分良く走らせて終いを伸ばすのはいつもどおり。順調に来ていますし、精神的にも落ち着いていますよ。以前は休み明けよりも使いつつ良くなるタイプでしたが、今回は使うレースも決めて放牧先でしっかりと調整してもらってきましたし、以前ほど気持ちの波が少ないので久々でも問題ないでしょう。ここでどんな競馬ができるか楽しみですね」(荒川師)13日の福島競馬(七夕賞・芝2000m)に大野騎手で出走を予定しています。
 ということでいつもと違いトレセンでじっくりと調教を積まれているパターンですが、これが吉と出てくれればある程度の結果は残してくれそうな気がしますが。

 7月6日、いつもは終いを伸ばす追い切りですが、この日は終いの時計を要しています。あまり良いとは言えませんね。

 7月9日、昨年12月に出した自己ベストを上回る時計を計時しました。体重の軽いジョッキー騎乗とはいえ、良い動きですね。ただ、終いが11秒台なら文句なしの「A+」でしたが・・・。競馬ブックでも”フットワーク軽快”と高い評価をいただいております。 西山助手によると「放牧から帰って来てからも落ち着いていますし、調教でも冷静に走れていますね。真面目に走るようになってブレークしてくれた。今回も自分のリズムで」(デイリー馬三郎)と前向きだったそうです。
 以下は同日(7月9日)更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告です。
「前走から約2ヶ月ほど間は空いていますが、その間にいいリフレッシュを促すことができたと思いますし、馬の精神面、動きはいつものこの馬なりに安定している状態ですね。前回は流れが流れでちょっとチグハグな競馬になってしまいましたが、あそこまで極端な時計になることはそう多くはないでしょうし、今回はしっかりと力を出し切りたいところですね。ゲートや道中の流れ次第にはなるでしょうし、それこそ大野の判断には任せますが、無理をせずに行けるようなら逃げて終いまで粘らせるような形でもいいと考えていますよ」(荒川師)13日の福島競馬(七夕賞・芝2000m)に大野騎手で出走を予定しています。
 ということで、いつもと違い追い切り本数を積んで万全の状態と言えます。私ほっさんの追い切り評価は「A−」です。重賞とはいえ、ハンデも軽いですし、状態は良いですし好結果を期待します。

●気になる出馬想定表(7月13日 福島11R 第50回 七夕賞 GV)

出馬想定表 7月13日 福島11R 第50回 七夕賞 GV 芝2000m 国際 ハンデ 想定数16頭 フルゲート16頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アドマイヤブルー 横山典弘 54.0  6/01 目黒GU 東京芝2500 12
イケドラゴン 石神深一 48.0  6/01 目黒GU 東京芝2500 16 16 17 11 14
ヴィクトリースター 柴田善臣 53.0  5/25 烏丸OP 京都芝2400 10
オートドラゴン 51.0  6/22 米子OP 阪神芝1600 12 11 14 10
グランデスバル 杉原誠人 54.0  6/01 目黒GU 東京芝2500
コスモバルバラ 武士沢友治 50.0  6/15 マーGV 阪神芝2000 13
セイカプレスト エスポ 53.0  2/22 ダイGV 東京芝3400 11 10 10
ダイワファルコン 北村宏司 58.0  4/06 ダーGV 中山芝1600 12 10 12 15
ダコール 内田博幸 56.0  5/24 メイOP 東京芝1800
ニューダイナスティ 吉田豊 55.0  3/09 仁川OP 阪神ダ2000 10 11 11
マイネルラクリマ 柴田大知 58.0  6/15 エプGV 東京芝1800 10 11
マデイラ 大野拓弥 54.0  5/17 都大OP 京都芝1800 15
ミキノバンジョー 田中勝春 55.0  4/25 メトOP 東京芝2400 10 16 15
メイショウナルト 田辺裕信 56.0  6/07 鳴尾GV 阪神芝2000 11 15 14 14
ラブリーデイ 川田将雅 57.0  6/01 目黒GU 東京芝2500 12
ロードオブザリング 江田照男 53.0  6/07 鳴尾GV 阪神芝2000 10 12 14 10 15

表中 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート16頭のところに現在16頭出馬想定されています。

●出馬確定表

出馬確定表 7月13日 福島11R 第50回 七夕賞 GV 芝2000m 国際 ハンデ 全16頭
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アドマイヤブルー 横山典弘 54.0  6/01 目黒GU 東京芝2500 12
イケドラゴン 石神深一 48.0  6/01 目黒GU 東京芝2500 16 16 17 11 14
ヴィクトリースター 柴田善臣 53.0  5/25 烏丸OP 京都芝2400 10
オートドラゴン 畑端省吾 51.0  6/22 米子OP 阪神芝1600 12 11 14 10
グランデスバル 杉原誠人 54.0  6/01 目黒GU 東京芝2500
コスモバルバラ 武士沢友治 50.0  6/15 マーGV 阪神芝2000 13
セイカプレスト エスポジート 53.0  2/22 ダイGV 東京芝3400 11 10 10
ダイワファルコン 北村宏司 58.0  4/06 ダーGV 中山芝1600 12 10 12 15
ダコール 内田博幸 56.0  5/24 メイOP 東京芝1800
ニューダイナスティ 吉田豊 55.0  3/09 仁川OP 阪神ダ2000 10 11 11
マイネルラクリマ 柴田大知 58.0  6/15 エプGV 東京芝1800 10 11
マデイラ 大野拓弥 54.0  5/17 都大OP 京都芝1800 15
ミキノバンジョー 田中勝春 55.0  4/25 メトOP 東京芝2400 10 16 15
メイショウナルト 田辺裕信 56.0  6/07 鳴尾GV 阪神芝2000 11 15 14 14
ラブリーデイ 川田将雅 57.0  6/01 目黒GU 東京芝2500 12
ロードオブザリング 石橋脩 53.0  6/07 鳴尾GV 阪神芝2000 10 12 14 10 15

表中 騎手の太字は乗り替わり

●福島芝2000mコース解説

 スタート地点はホームストレッチの右端。4コーナーのポケット。高低差はそれほどないが坂の頂上に位置し、スタンド前の直線は谷を下って上るような感じになる。
 最初の1コーナーまでの距離は約500m。
 枠順はフラット。十分距離はあるが、1コーナーまでの攻防は忙しくなりやすく、前半600mまでのラップが速くなる。全体的に平均ペース以上の流れになり、最後はスタミナも要する消耗戦。特に開催後半で馬場が荒れ出すと、その傾向が顕著。芝2200m〜2500mといった、芝2000mよりも少し長めの距離実績がある馬に注意。加えて、小回り向きの先行力が必要になり、粘り込んで穴をあけるシーンも。七夕賞や福島記念に代表されるように波乱傾向が強い。ハンデ重賞だからという面もあるが、多頭数になったら人気サイドでは簡単に決まらないと考えていいだろう。

有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行〜差し
ポイント コース適性、スタミナ
種牡馬ベスト サンデーサイレンス、トニービン、ダンスインザダーク
連対騎手ベスト 蛯名正義、後藤浩輝、柴田善臣、芹沢純一、中舘英二
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳未勝利 2分03秒5 2分04秒8 2分05秒4 2分06秒8
3歳500万 2分02秒0 2分03秒9 2分04秒7
古馬500万 2分01秒9 2分03秒8 2分03秒7 2分04秒6
古馬1000万 2分01秒8 2分02秒4 2分03秒7
古馬1600万 1分59秒1 2分00秒7
古馬オープン 2分00秒7 2分02秒3 2分03秒9

●騎手は大野拓弥騎手 ほっさん評価「C」

 今回のマデイラの鞍上は昨夏4戦連続でマデイラに騎乗していただき、マデイラ再生のきっかけを作ってくださった騎手の1人・大野拓弥騎手です。やっと大野拓弥騎手とのコンビ再開です。

 大野拓弥騎手は難しい馬を動かす技術に長けており、また馬を押さえ込むこともできます。気難しいマデイラには最適の騎手と思います。

 追えるジョッキーで。難しい馬をある程度乗りこなしてくれるので期待が持てます。今回もどうなるかわかりませんが、大野拓弥騎手なら、私は楽しみですし、期待感を持っています。


 私ほっさん愛馬では2012年11月18日に愛馬プリュムを見事に優勝に導き、2勝目を挙げてくれました(4番人気)。また、それ以外の愛馬ではマデイラ同様気難しくて低迷していたフランベルジェを抜群の騎乗で6着に持って来てくださいましたし、エクストラシチーにも2度騎乗していただきましたが、2度とも人気よりも上の着に持って来てくださいました。中央場所では影が薄いものの、ローカルなら期待の大きい騎手です。良い走りを期待したいですね。


 2014年7月7日現在、中央通算262勝、勝率4.6パーセント、連対率10.3パーセント。重賞は5勝。内2度は2012年度サマーチャンピオンに輝いたキャロットクラブのトランスワープでのもの。GTは未勝利。


 昨年(2013年)は中央37勝、勝率4.7パーセント、連対率12.3パーセントに重賞2勝と2012年ほどではないが通算成績を上回り好調。本年(2014年)はここまで19勝、勝率5.4パーセント、連対率12.1パーセントと頑張っている。



 大野 拓弥(おおの たくや)は1986年9月8日生まれの27歳。日本中央競馬会(JRA)の美浦トレーニングセンターに所属している10年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。現在はフリー。


 小学校6年生のときに乗馬クラブに行き、乗馬を始めたことがきっかけで騎手を目指す。

 2002年21期生として競馬学校に入学。同期には小島太一、鮫島良太、塚田祥雄らがいる。目標とする騎手は横山典弘騎手。また、騎手のなかでは、比較的珍しい左利きである。ペンも箸も左手で持つ。

 2005年に杉浦宏昭厩舎所属でデビュー。初騎乗は3月5日、中京第1競走でナンヨージルバに騎乗したが、スタート直後に馬が躓いて落馬し競走中止。3月13日に中山第4競走のフレンチクルーラーで初勝利。この年は11勝を挙げ、民放競馬記者クラブ賞を受賞した。

 2006年は31勝と勝ち星を伸ばす。4月23日、フローラステークスでミルキーウェイに騎乗し、重賞初騎乗(18番人気で6着)。この年の新潟2歳S(騎乗馬マイネルーチェ)では鼻づらを合わせて入線して重賞初勝利を決めたかと思われたが、写真判定でハナだけ負けていた(勝ち馬は安藤勝己のゴールドアグリ)。

 2007年は28勝。5月20日、優駿牝馬でマイネルーチェに騎乗し、GT初騎乗(15番人気で6着)。

 2008年7月16日、フリーに転身した。この年は23勝。

 2009年3月に通算100勝を達成。この年は17勝。

 2010年5月8日、新潟競馬3歳未勝利 マシアに騎乗し、単勝33150円、3連単6711890円の新潟競馬史上最高払戻金となる。この年14勝。

 2011年1月23日、小倉競馬2歳未勝利 ゴールドロジャーに騎乗し、デビューから7年連続・JRA現役騎手最多となる9回目の単勝万馬券を記録する。そのことで単勝万馬券男として週刊Gallop 7月10日号で「7年連続で単勝万馬券を出してる男、知ってる?」という表題で取り上げられる。(9回の単勝万馬券はJRA現役騎手最多、7年連続は新記録)人気薄の馬を馬券に絡めるので「穴男」「穴の大野」として知られ、特に福島競馬場や中京競馬場、小倉競馬場の小回りを得意とする。

 2011年12月10日、第47回中日新聞杯(小倉競馬場)で11番人気のコスモファントムに騎乗、1着となり初の重賞競走勝利を挙げた。

 2012年トランスワープで重賞2勝し、トランスワープを見事サマーチャンピオンに引き上げた。10月27日の新潟競馬第1Rでウインバーディが1着となり、4450戦目でJRA通算200勝を達成。


「2011年1月23日、小倉2Rで単勝10460円(13番人気)のゴールドロジャーに騎乗して差し切り勝ちを決めた。デビューから毎年続いていた単勝万馬券での勝利を継続させた。連続7年で総数は9回にもなる。2010年の単勝万馬券は33150円だった。最強の穴メーカーと言って差し支えないだろう。結果を出そうという強い意欲が伝わってくる騎乗ぶり。先行する場合は積極的に出し、差す場合は決め撃ち的なイン狙いが多く見られる。道中で持って行かれるケースがあるが、基本的に騎乗馬と呼吸を合わせるのはヘタではない。人気馬に乗る機会は多くなく、2010年と2011年の合算で1番人気馬での成績は[3・2・2・8]の連対率.333。これは評価できる数字ではない。活躍の場は裏開催に限られ、新潟、福島、小倉で結果か出ている。芝・ダート別では、芝で連対率が良い。高木登、松山将樹、牧光二という若手の厩舎で穴を出すケースが多くなっており、今後もこの線には注目すべきだ。2011年は騎乗馬の平均人気が9.3という大きい数字で、平均着順を8.5まで上げている。騎乗馬に何かしら買える要素があったら、積極的に狙っていくことをすすめたい。キッカケさえつかめば飛躍する可能性がある。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手・2011年上半期)

 ほっさん愛馬での成績(8戦1勝)

 2010年 3月28日 エクストラシチー 500万下         中京ダ1000m 9着/10番人気
 2010年 5月23日 エクストラシチー 500万下         新潟ダ1200m 8着/12番人気
 2012年10月13日 フランベルジェ  500万下         新潟ダ1200m 6着/7番人気
 2012年11月18日 プリュム      500万下         福島ダ1700m 1着/4番人気
 2013年 6月15日 マデイラ      木古内特別 500万下 函館ダ1700m 9着/12番人気
 2013年 6月22日 マデイラ      500万下         函館芝2000m 3着/5番人気
 2013年 7月 7日 マデイラ      臥牛山特別 500万下 函館芝2000m 2着/8番人気
 2013年 7月21日 マデイラ      500万下         函館芝1800m 2着/4番人気


2013年12月1日 阪神11R ジャパンカップダートGTでインカンテーションに騎乗する大野拓弥騎手(9番人気/14着)。

これ以降は2014年7月12日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「マイネルラクリマは昨年の優勝馬。その昨年は57キロで、2馬身半差の楽勝。93年ツインターボの4馬身差圧勝はさておき、過去10年では最大着差になる。これは福島コースへの適性の高さと平均に速いラップを持続できる特性によるところが大きく、昨秋の福島記念のレコード決着2着はその証左。58キロは克服済み。エプソムC2着がカウントされず、据え置きの58キロは恵まれた。ラブリーデイは昨年の小倉記念で前記マイネルにクビ差先着して2着。当時5キロのハンデ差が1キロ差に縮まったのは自身の地力強化を物語る。ダイワファルコンは福島記念2勝。今春の中山は特殊な馬場設定。重はこなすが、得意ではなく、前2走は度外視できる。福島記念は57.5キロ。58キロは大丈夫。」


短評は「主力対等」



予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
メイショウナルト
ダイワファルコン △△
コスモバルバラ △△
マイネルラクリマ
ダコール △△
マデイラ
グランデスバル
ヴィクトリースター
ラブリーデイ △△
アドマイヤブルー
二重△は△△で処理
あとは無印



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
マデイラ 87 81 87 79
ラブリーデイ 95 93 91 91
マイネルラクリマ 97 85 90 93
ダコール 92 92 89 92
コスモバルバラ 91 78 80 81
ダイワファルコン 95 95 83 85


デイリー馬三郎

本紙の見解

「連覇を狙う◎マイネルラクリマ。58`ではBACJ着。マイル戦の京都金杯こそ流れに乗れずに大敗したが、得意の距離なら問題なし。遠征帰りの前走を上回る出来。○ラブリーデイの前走は距離が響いて押し切れず。巻き返す。〈加藤〉」

◎ マイネルラクリマ
○ ラブリーデイ
▲ メイショウナルト
× ダイワファルコン
☆ ダコール
△ ニューダイナスティ
△ コスモバルバラ
△ ヴィクトリースター


マデイラは本紙無印


マデイラは全13記者中 ◎(本命)印 1記者、△(6番手以下評価) 3記者、無印9記者

JRA−HP

出走馬情報

福島競馬場の芝2000mを舞台に行われている七夕賞は、夏の福島開催を彩る名物ハンデキャップレースである。また、2006年からスタートした『サマー2000シリーズ』の第1戦としても定着しており、毎年多彩なメンバーが集結。白熱した戦いが繰り広げられている。今年も夏の中距離王者を目指す強豪たちが福島競馬場に集結し、ホットな争いを演じる。

ラブリーデイ(牡4・池江泰寿)は、1番人気に支持された前走の目黒記念で5着に敗れて重賞初制覇は果たせなかったが、勝ち馬のマイネルメダリストとのタイム差はわずかに0秒2。自ら動いて直線で一旦先頭に立った内容は非常に濃いものがあった。先着を許した4頭は、いずれも53キロから56キロのハンデ。本馬は57キロのハンデを背負っていただけに、最後は斤量の差が出た印象も強く、今後につながる競馬と判断しても良いだろう。前々走のオープン特別・メトロポリタンS(東京・芝2400m)で力強い末脚を駆使して2馬身差の完勝劇を演じ、本格化を遂げている。芝1800mから2000mのレースで〔2・2・1・2〕の好成績を誇っており、距離短縮はプラス材料になるはず。自在のレースぶりで、初の重賞タイトル獲得を目指す。

マイネルラクリマ(牡6・上原博之)は、昨年の七夕賞の優勝馬。57キロのハンデを背負いながらも、絶好の手応えで好位を追走し、4コーナーで先頭に躍り出ると、2着馬トレイルブレイザーに2馬身半差をつける快勝劇を演じた。その後は勝ち鞍こそないが、小倉記念3着、福島記念2着、朝日チャレンジC4着と中距離重賞で安定感十分のレースを続けた。今春には香港遠征を経験。国際G1・チャンピオンズマイル(シャティン・芝1600m)は10着に大敗したが、海外でトップクラスの馬たちと戦った経験は貴重な財産になっている。帰国初戦のエプソムCでは、先行策からゴール前までよく粘って、勝ち馬のディサイファと同タイムの2着に好走。ひと回り成長した姿を披露した。相性の良い福島・芝コースに替わる今回は、七夕賞連覇の期待が懸かる。

ダイワファルコン(牡7・上原博之)は、2012年、2013年と福島記念を連覇。今回の舞台となる福島・芝2000mで抜群の実績を残している古豪だ。とくに、昨年の福島記念では、57.5キロのハンデを負担して1分57秒3のコースレコードをマーク。時計、内容ともに申し分のない勝利でコース適性の高さをあらためてアピールした。7歳を迎えた今年は、中山記念12着、ダービー卿チャレンジT12着と二桁着順が続いたために放牧で立て直しを図られて、ここは仕切り直しの一戦となる。美浦トレーニング・センターに帰厩したあとは本来の力強い動きを披露しており、仕上がりに不安はなさそうだ。得意の舞台で3度目の重賞制覇を目指す。

ダコール(牡6・中竹和也)は、一昨年11月の福島記念で勝ち馬のダイワファルコンから0秒3差の3着に好走、重賞で上位争いできる力があることを証明した。そして、昨年は年明け2戦目から中距離路線に的を絞って参戦。小倉大賞典(同タイムの2着)→新潟大賞典(0秒5差3着)→七夕賞(0秒6差5着)→小倉記念(0秒4差4着)→新潟記念(0秒3差4着)と、安定感十分のレースを続けており、重賞のタイトル奪取もすぐ手の届くところまで来ている実力の持ち主だ。昨夏からの休養が意外に長引き、復帰戦は今年5月のオープン特別・メイS(東京・芝1800m)となったが、持ち味である力強い末脚を駆使して3着に善戦。上々の内容を残している。休み明け2戦目の今回は、状態面の上積みが見込めるだけに、楽しみな一戦になった。

コスモバルバラ(牝5・尾関知人)は、前走のマーメイドSで13番人気の低評価を覆して2着に好走。ここにきての地力アップが目を引く存在だ。1000m通過タイムが60秒3というスローペースの2番手でうまく流れに乗った展開面の利もあったが、3着馬フーラブライド(2013年愛知杯、2014年中山牝馬S優勝)、4着馬アイスフォーリス(2012年オークス3着)といった実績馬を相手に4コーナー先頭から一旦抜け出したレースぶりは見どころ十分。初めての重賞挑戦で連対を確保した点は立派で、今後につながる価値の高い一戦だった。今回は牡馬の強力なメンバーが相手になるが、福島・芝2000mは〔0・1・2・1〕と良積を残している得意の舞台。夏に強い牝馬の代表格として注目を集めそうだ。

メイショウナルト(せん6・武田博)は、昨年の小倉記念の優勝馬。次走の産経賞オールカマーでも勝ち馬のヴェルデグリーンと同タイムの2着に好走しており、今回のメンバーに入っても実績では胸を張れる存在だ。6歳を迎えた今年は、新潟大賞典15着、鳴尾記念11着と精彩を欠くレースが続いているが、今回は休養明け3戦目で状態面の上積みが見込めるはず。全5勝中4勝を6月〜8月にマークしている典型的な夏馬。『サマー2000シリーズ』の1戦目となるここで復活ののろしを上げることができるか、注目したい。

アドマイヤブルー(牡5・橋田満)は、2歳時にメイクデビュー京都(芝2000m)→オープン特別のホープフルS(中山・芝2000m)とデビュー2連勝を飾り、3歳初戦のGIII・京成杯で3着を確保した素質馬。その後は2年以上も勝ち星から遠ざかっていたが、今年に入って5戦2勝2着1回を記録。5歳を迎えて本格化ムードを示している。前走の目黒記念では直線で伸び脚を欠いて12着と大敗を喫したが、この中間は調教でパワフルな動きを披露して好調をアピール。全4勝中3勝を挙げているベストの芝2000mに戻る今回は、一気の巻き返しも可能だろう。

ステラウインド(牡5・尾関知人)は、2012年の青葉賞で13番人気の低評価ながら3着に好走した実績を持つ。その後に3勝を積み重ねて、2013年の秋にはキズナの帯同馬としてフランス遠征を経験している。今年に入って、日経新春杯10着、1600万下の緑風S(東京・芝2400m)で4着に敗れたあと、格上挑戦した前々走の目黒記念で7着に敗退したが、自己条件に戻った前走の1600万下・ジューンS(東京・芝2000m)では長くいい脚を使ってクビ差の接戦を制し、待望のオープンクラス入りを果たした。全5勝中3勝を芝2000mで挙げており、得意の距離で重賞初制覇を目指す。

ヴィクトリースター(牡6・吉村圭司)は、デビュー24戦目となった前走の1600万下・烏丸S(京都・芝2400m)でクビ差の接戦を制し、待望のオープンクラス入りを果たした。ここは、勢いに乗って重賞に初挑戦する。烏丸Sは約2か月半の休養明けで8番人気の評価だったが、中団追走から長くいい脚を使って、最後は相手をねじ伏せるように差し切った。着差以上に強い内容で、今後の成長が期待できる存在と言えるだろう。この中間は、栗東坂路で軽快なフットワークを披露。体調はますます上向いてきた印象だけに、重賞タイトル奪取も夢ではない。

グランデスバル(牡6・星野忍)は、今年に入って1600万下クラスで堅実な成績をマーク。迎春S(中山・芝2500m)3着→常総S(中山・芝2000m)2着→湾岸S(中山・芝2200m)2着と善戦を続けたあと、府中市市制施行60周年記念(東京・芝2000m)を快勝して、待望のオープンクラス入りを果たした。重賞初挑戦となった前走の目黒記念こそ9着に敗退したが、勝ち馬のマイネルメダリストとのタイム差は0秒6。逃げて見せ場を作っており、重賞でも展開次第で通用する見通しは立った印象だ。福島・芝コースでは、2戦1勝2着1回を記録。先行力の活きる小回りコースに替わる点は、この馬にとって大きなプラス材料になるはず。

マデイラ(牡5・荒川義之)は、2012年の朝日杯フューチュリティS3着馬ゴットフリート(父ローエングリン)を半弟に持つ良血馬。父がクロフネの本馬は、2歳秋のメイクデビュー京都(芝1600m)を勝ち上がったあと、2年以上も勝ち星から遠ざかっていたように勝ち味に遅い印象があったが、5歳の今年は初戦の500万下(京都・芝2200m)を優勝したあと、4戦目の1000万下・稲荷特別と5戦目の1600万下・下鴨S(ともに京都・芝2000m)を連勝。一気にオープンクラスまで出世を果たしている。前走のオープン特別・都大路S(京都・芝1800m、15着)は折り合いを欠いて直線で失速したが、連勝した当時のように道中でうまくハナに立ってマイペースの展開に持ち込むことができれば、重賞でも上位進出のチャンスは見出せそうだ。

ミキノバンジョー(牡7・大橋勇樹)は、2012年の七夕賞3着馬。また、小倉・芝コースで2013年の小倉日経オープン(芝1800m)を含む4勝、福島・芝コースで2012年の福島テレビオープン(芝1800m)を優勝。小回りコースでの活躍が目立つ存在だ。うまく逃げの手に持ち込んだ時は、非常に粘り強い馬。相性の良い小回りコースで、先手を奪っての大駆けが見られるかもしれない。

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

マデイラ(15着)

 「枠も枠でしたし、ある程度の位置につけていこうと思って出していったのですが、思ったようには行けませんでした。その分いくらかハミを噛んでしまいましたし、急がせるような競馬になってしまいました。今日はいいリズムで競馬ができませんでしたし、クラス慣れすればまた違うと思います」(松山弘平騎手・キャロットクラブ公式HP)

●各陣営のコメント

マデイラ

 「短期放牧に出たが、緩めることなく順調。自分の形に持ち込めるかどうか。」(佐藤助手・デイリー馬三郎)

 「短期放牧を挟み、ここを目標に乗り込んできた。周りに馬がいなければ、ハミが抜けていい感じで走れる。好位でスンナリと折り合える馬ではないだけに、自分の形に持ち込めるかどうかだね。」(佐藤助手・競馬ブック)

●ほっさん予想

 一発を狙っています。マデイラと抜群の相性の大野拓弥騎手ですし、フェーラシュヴァル兄トランスワープをサマー2000シリーズのチャンピオンに持って来た騎手です。福島芝2000mでの成績も良い騎手ですし昨夏のように上手くマデイラをコントロールしてくれれば・・・。

 正直、勝っても大敗してもなんの不思議もない掴み所のないレースですが、チャンスはゼロではないと思いますし、賞金加算をしたいですね。

 マデイラは低迷時は気性が煩く、厩舎にいても体重を減らしていくような馬で、放牧先からできるだけ時間をかけずにレースに使われて来ました。しかし、今回は早々に帰厩し、レースまでじっくりと本数を乗られています。通常、この方が力を出せるわけですが、マデイラに関しては、このようなパターンは初めてと言っても過言ではないので、これが吉と出るか、逆に凶と出るかも走ってみないとわかりません。普通なら、これだけしっかりとやれれば、力を全て出せますし、良い走りができると思うのですが。良い方に転んで欲しいですね。

 ハンデキャッパーがゴール前で一線に並ぶようにハンデをつけてくれているはずですから、そういう意味でも期待出来ますよね。

これ以降は2014年7月14日に作成(写真は22日に追加)

●パドック

 私ほっさんは福島競馬場に行ったことはありませんが、当サイトの常連様である松嶋屋様が当日愛馬の応援に福島まで遠征され、マデイラの写真をたくさん撮ってきていただきましたので、掲載させていただきます。写真は基本撮影された順番ですが、一部ネタの為に順番を変えている部分がございます。



マデイラの馬体重は前走フラス8キロの496キロ。



まずは昨年の覇者マイネルラクリマとのどちらが高くアタマを上げられるか競走から。



マデイラのあっしょ〜。・・・ってロバみたいに見えますが・・・汗。



重賞でのマデイラの勇姿。いやはや、ついに古馬の重賞に出走。2、3歳時は1つ勝てばほぼ出走できますが、古馬の重賞となるとなかなか難しいですからねぇ。



福島なんですよねぇ。



前走はパドックであまり煩くなかったマデイラですが、今回はいつものマデイラでした。



ほら、いつもの感じ。



アップ。



この目。



とまーれーのあと。馬体は本当に素晴らしい。ただ、気性が悪すぎて・・・。



今回も逃げられればと思っていたんですけどね。



にこやかに昨夏北海道でマデイラを走る馬に育ててくれた大野拓弥騎手登場。



久々の挨拶替わりに暴れてオーノ騎手はラチに激突寸前。この時に言った言葉?Oh Noに決まってるでしょうが。



そしてロングブレス攻撃(臭い息)で騎手を圧倒するマデイラと逃げ遅れたオーノ騎手。
もうみんなとっくに乗ってるぞ!!



そして翌週は我がバウンスシャッセで函館記念に出る北村宏司騎手。



荒川義之先生は昨夏乗り難しいマデイラを上手く操った大野拓弥騎手にしっかりと再登板させてくれます。嬉しいですね。



「よっしゃ、やったるで」の表情の大野拓弥騎手。

●本馬場入場



馬場入場後、しばらくは助手さんが一緒に同行されていました。



こういう配慮も大切です。



そして助手さんが離れて加速。



全体的にいつものマデイラで走りそうなんですけどね。



それにしても良い写真ばかりです。m(_ _)m



頼むぞ!!

●レース  


スタート直後の1周目。軽ハンデですし、良績を残したレースは逃げ切りのマデイラでしたから、何が何でもハナを切りたいところでしたがいません。



ようやく姿が見えました。



実は他馬に比べて出遅れ(競馬ブック的には1馬身の出遅れ)ているんですよね。結局11番手と後方になってしまいます。



この時点で大敗は予感できました。結局ハナに立ったメイショウナルトがそのまま優勝する辺り、ここが勝負の分かれ目でしたね。



このポジションですが、マデイラは切れる脚がないですからねぇ。



そして1周回って来て最後の直線。



ハナに立っていたメイショウナルトと他馬の差は縮まらない。



鞍上の大野拓弥騎手もこのままでは速い脚のないマデイラにはまずいと思い3角辺りから押っつけて気合いを入れますが加速は鈍く、そのまま流れ込んだだけの13着。全く見せ場も何もなかったですね。



これはそのまま逃げ切ったメイショウナルト。



そして2番手集団。



まだマデイラはいません。



ここにもいませんから掲示板はありえません。



人気のラブリーデイ登場。



まだマデイラはいません。




おーーーい、マデイラどこだぁ〜。



あっ、いたッ!!



伸びずバテず。



うーーん、大野拓弥騎手をもってしてもダメかぁ〜。



何度も言いますが馬体は素晴らしい。



これが1着争いだったらなぁ〜。



私では絶対に撮れない素晴らしい写真。



重賞ゼッケンのマデイラ。大敗でしたが、やはり良いですねぇ。



どれも良かったのでたくさん掲載します。



たくさんの写真を撮ってきていただき、現地にいる気分でした。松嶋屋様、ありがとうございました。

●時計の評価

 今回のマデイラの走破時計は2分00秒5良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分58秒5、勝ち馬の時計が1分58秒7ですからほぼ水準通りのレースだったと言えます。そんな中で斤量も軽く1.8秒もマデイラは離されたわけですから、力負けというより他にないでしょう。

●レース後の騎手・調教師のコメント

マデイラ(13着)

 「馬場が得意ではないですね。ノメッて進みが悪かったです。もつと行けるイメージはありましたが・・・。」(大野拓弥騎手・競馬ブック)

 「今日はとにかく馬場が堪えてしまった印象です。良発表ではありましたがかなりタフな状態でしたし、パンパンであればまた違った結果となったかもしれません。レース前はこの馬にしては落ち着いていましたし、いい状態に映りました。それだけにいい競馬ができればと考えていましたがスタートも少し遅くなってしまいましたし、最後まで力を出し切れない結果となってしまいました。本当に申し訳ありませんでした。まだこのクラスと戦うには経験も必要でしょうし、少しずつ力を付けていってもらえればと思います。今日のレースが今後に活きてくるはずです」(大野拓弥騎手・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

マデイラ(13着)

 「チークピーシズ。イレ込む。出遅れて後方馬群。4角でちょっと前をカットされたりしていたが、いざ直線に向いてからも伸びあぐねてしまった。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 特別出走手当が41.2万円。1口で割りますと950円程度になると思われます。正直、もう少し稼いでくれると思っていただけに残念です。

●今後の展望

 ハンデ差があって勝ち馬から1.8秒も離されているわけですから、もうこれは力負け以外の何物でもないでしょう。さすがにオープンの壁は厚いですね。しかし、募集総額1800万円のマデイラが7000万円以上を稼いでここにいてくれるわけですから、それだけで十分ですね。ここから先はやはり値段の高い良血馬の領域だと思います。

 マデイラも次は更にハンデが軽くなるでしょうし、どこかで行ききってある程度の上位の着で粘りきって欲しいと夢を見ます。或いは究極は障害のレースとか。平地力がありますから、障害戦でも強そうな気がしますが。

●最後に

 フロアクラフトに続きオープンの壁に阻まれているマデイラ。しかし、2勝目までの低迷ぶりからもよくぞここまで来てくれたという感謝の気持ちの方が強く、常識的にも次の1勝は不可能でしょう。

 それでもいつかハナを奪えればと思いますし、どこかで浜中俊騎手や川田将雅騎手が乗ってくれればまた前進があるかも知れません。とにかくどれだけ負けが続いても永く競走生活を送ってくれれば十分です。500万クラスで低迷しているときは、いつ引退発表があるかとビクビクしていました。ここまでくれば、いつか引退発表があったとしても清々しい気分でお疲れ様が言えます。

 私としてはいつか展開に恵まれてでも重賞で掲示板に載ってくれたらというのがマデイラに対する夢ですね。少頭数の美味しいレースはないですかねぇ。

 今回の北海道でマデイラを上手く導いてくれた大野拓弥騎手を求めて福島に行くと言うのも作戦としては十分納得できるものですし、荒川義之先生のやり方には満足しています。やり方が上手いので厩舎自体も好調なんですよね。


 本来馬は4歳、5歳が最も充実期。頑張れマデイラ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2014年5月23日立ち上げ 6月24日、7月2日、6日、7日、10日、12日、14日、22日加筆

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マデイラの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2014年 5月17日 第24戦 都大路S 4歳上オープン 京都芝1800m (15着/6番人気)

2014年 5月 3日 第23戦 下鴨S 1600万下 京都芝2000m (1着/6番人気)

2014年 2月22日 第22戦 稲荷特別 1000万下 京都芝2000m (1着2番人気

2014年 2月 9日 第21戦 壇之浦特別 1000万下 小倉芝2000m (6着/3番人気)

2014年 1月26日 第20戦 北大路特別 1000万下 京都芝2000m (2着/5番人気)

2014年 1月11日 第19戦 500万下 京都芝2200m (1着/5番人気)

2013年12月15日 第18戦 栄特別 500万下 中京芝2000m (7着/12番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2013年 8月18日 第17戦 定山渓特別 500万下 函館芝2000m (7着/6番人気)

2013年 8月 3日 第16戦 陸奥湾特別 500万下 函館芝2000m (8着/3番人気)

2013年 7月21日 第15戦 500万下 函館芝1800m (2着/4番人気)

2013年 7月 7日 第14戦 臥牛山特別 500万下 函館芝2000m (2着/8番人気)

2013年 6月22日 第13戦 500万下 函館芝2000m (3着/5番人気)

2013年 6月15日 第12戦 木古内特別 500万下 函館ダ1700m (9着/12番人気)

2013年 4月20日 第11戦 500万下 京都ダ1800m (7着/9番人気) 写真多数付き 現地観戦レポート

2013年 4月 7日 第10戦 500万下 福島芝1200m (12着/7番人気)

2012年11月 8日 第9戦 JRA指定交流 門別ダ1200m (4着2番人気

2012年 7月 8日 第8戦 500万下 函館芝1200m (10着/7番人気)

2012年 6月23日 第7戦 500万下 函館芝1200m (7着/2番人気

2012年 6月10日 第6戦 500万下 函館芝1200m (5着/6番人気)

2012年 3月17日 第5戦 3歳500万下 阪神芝1400m (11着/10番人気) 写真多数付き 現地観戦レポート

2012年 2月18日 第4戦 こぶし賞 3歳500万下 京都芝1600m (12着/6番人気)

2012年 2月 5日 第3戦 第52回 きさらぎ賞 GV 京都芝1800m (12着/12番人気) 写真多数掲載

2011年11月19日 第2戦 第16回 東京スポーツ杯2歳ステークス GV 東京芝1800m (8着/8番人気) ルクソール様撮影 現地写真掲載

2011年10月30日 デビュー戦 2歳新馬 京都芝1600m (1着/8番人気) 写真多数付き 現地観戦レポート