マデイラ(マチカネエンジイロの09) 第6戦


キャロ愛馬第13号は第1.5次募集で購入。

父クロフネと母父サンデーサイレンスの組み合わせは2歳GTを制したフサイチリシャールなど成功例が多く期待。

母は3勝馬だが、藤沢和雄厩舎に預託されるなど馬主の期待の大きかった馬。

その母の繁殖黄金期である8歳の時の仔とくれば期待は高まるばかり。


デビュー戦は快勝もそこから気難しい面を見せるようになり大敗続き。道中は掛かったり、内にササッてまともに追えなかったりとこれは大変重症。

しかし、前走は調教をつけてくれている川島信二騎手が騎乗したこともあり、ようやくレースでも追える状態に。それでもパドックから入れ込みがきつく、11着が精一杯。だが、この走りなら、いずれは浮上できそう。


前走後、連戦により馬体重が減り気味なので、3月22日にノーザンファームしがらきに放牧に出されましたが、5月12日に帰厩しました。

北海道で滞在競馬をする為に6月2日に函館競馬場に入場しました。


6月10日 函館9R 500万下 芝1200mに出走!!

5着/6番人気!!

滞在競馬で掲示板を確保!!

昇級後は低迷していただけにこれは本当に嬉しい。

次走への優先権も確保し、次が試金石。


レース回顧と時計の分析、レース後の吉田隼人騎手と荒川義之調教師のコメントを掲載。

1つ勝って帰って来て欲しい。

(2012年6月11日完結)

2012年3月27日立ち上げ

●前走後、3月22日にノーザンファームしがらきに放牧に出されました

 以下は本日(3月21日)更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告です。
「21日は軽めの調整を行いました。「先週の競馬はハミを替えた効果があったようで、直線モタれずまっすぐに走れたことは大きな収穫でした。緩んだ馬場は良くないタイプですが、馬自身は雨が好きなのか雨の日はとてもおとなしいので、落ち着いてレースに臨めたことも良かったと思います。これがきっかけになって今後もスムーズなレースができるようになればいいですね。レース後馬体に異常はありませんが、やや馬体重が減り気味なので、一度放牧に出してリフレッシュさせることにします」(荒川師)近日中にNFしがらきへ放牧に出る予定です。
 ということで、3月22日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。

 連戦でしたから、これは当然です。疲れも取れて、馬体も回復すれば、次走はもっとやれる気がします。まだまだ3歳の春。少しずつで良いので良くなって欲しいですね。

これ以降は2012年5月12日に作成

●5月12日に栗東トレセンに帰厩しました

 5月12日に更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告によりますと、我らが愛馬マデイラは5月12日に栗東トレセンに帰厩したということです。

 また、5月8日の同近況報告では、
周回コースと坂路でハロン17秒程度のキャンター調整を行い、週1回は15−15を行っています。「この中間も15−15をコンスタントに乗り込んでおり、順調に良化しています。こちらにいる分には精神面も安定しており、なんの問題もなく調教をこなしてくれていますよ。動きを見ていても走りそうな雰囲気を漂わせていますよ」(NFしがらき担当者)
 ということで、走りそうな雰囲気を漂わせているそうです。これはなんだか期待させますねぇ。そもそも、前走もようやくまともに走りましたし、疲れが取れた今回、まともに走れば、前走よりはやれると思っています。目指すはまず掲示板ですね。

これ以降は2012年6月2日に作成

●6月2日に函館競馬場に入場しました

 以下は5月31日に更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告です。

「金曜日に函館へ向けて栗東を出発することになりましたので、これが最終追いというつもりで水曜日は坂路で強めに追い切っています。向こうでは坂路がないのでそのあたりがどうかという不安はありますが、ダートコースなどいろんなコースで乗ってみるのはプラスになるんじゃないかと思っているんです。馬の状態はいいですし、向こうについてから環境の変化に戸惑うことさえなければ、輸送なく競馬に向かえるのもいいと思いますよ」(佐藤助手)6月1日に函館競馬場へ向けて移動する予定です。

 ということで、6月1日に函館競馬場に向けて出発し、翌2日に無事到着・入場しました。向こうできっかけを掴んで来て欲しいですね。1つ勝ってきてくれれば言うことなしですが。期待しています。

これ以降は2012年6月6日に作成

●追い切り情報(6月6日更新)

前走前 3月14日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

川島信二
5F 66.7
4F 52.1
3F 38.5
1F 11.7[7]



3月21日 栗東プール 4周


5月16日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
荒川義之調教師
4F 55.9
3F 40.4
2F 26.6
1F 13.3


5月17日 栗東プール 2周


5月20日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
5F 66.1
4F 51.4
3F 37.5
1F 11.8[8]


5月24日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 55.1
3F 39.9
2F 26.4
1F 13.5


栗東プール 2周


5月27日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
5F 70.9
4F 53.7
3F 37.8
1F 12.0[8]


5月30日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 55.5
3F 40.5
2F 26.5
1F 13.2


5月31日 栗東プール 3周


6月6日函館ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

川島信二
5F 70.7
4F 54.7
3F 39.8
1F 13.0[6]
 5月16日、久々のトレセンでの時計ですが、荒川義之調教師自ら追い切ってくださいました。
 以下は本日(5月16日)更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告です。
「先週の土曜日に無事帰厩しました。今朝さっそく時計を出していますが、トレセンという馬が多い環境に変わるとピリピリしてしまうようで、すでにかなりテンションが上がっていました。緩めず乗り込んでもらったことで体つきなどはいいのですが、まだ息遣いは本物ではありませんし、無理に3歳限定戦にこだわって来週の競馬に使うよりも、函館に移動して滞在競馬をさせたほうがいいかもしれません。追い切り後の心身の状態をよく見ながら検討していきます」(荒川師)
 ということで、師自身が乗って見て、まだ息遣いが本物ではないということで、急いで出走する必要もありませんし、気分一新北海道で滞在競馬というのもいいと思います。北海道で1つ勝って本州に戻って来て欲しいですね。

 5月20日、かなり動きが軽くなってきましたね。さて、北海道に行くのか行かないのか。

 5月24日、やはり北海道に行くようですね。以下は本日(5月24日)更新されましたクラブ公式HPハルシュタットの近況報告です。
「今朝は坂路で馬なり程度の時計を出しました。先週お伝えしたプランですが、この中間の様子を見ていると、調教で引っかかったり落ち着いていたりと精神的にバラつきがあるようなので、やはり輸送のない滞在で競馬ができる函館へ連れて行くことにしました。3歳限定戦に無理矢理間に合わせて使うことができないわけではありませんでしたが、かえってメンバーも揃いそうですし、それなら開催前半の函館の方が相手関係も案外楽になりそうですからね。今のところ来週中の移動を予定しています」(荒川師)
 ということです。頭数の少ない北海道でのんびりと過ごし、1つ勝って帰って来て欲しいですね。期待しています。

 5月27日、順調に追い切りを消化しています。そろそろ北海道に渡ると思うのですが。

 5月30日、あれれ?今週北海道に渡るはずなのに、栗東で目一杯に追っていますねぇ。どうなっているのでしょうか。明日のクラブ公式HPの近況報告を見ないとわかりませんね。それにしても坂路はあんまり走りません。クロフネの仔ですが、力の要るダートは向かないんでしょうね。それを探るためにも坂路で追っているのだと思いますが。

 6月6日、荒川義之厩舎所属と言っても過言ではない川島信二騎手を背に追い切られています。ジョッキー騎乗なのに動きは冴えないですね。全体の時計がかかっているのに終いもイマイチ伸びていません。輸送などによる疲れがあるのではないでしょうか。
 私は追い切りが川島信二騎手でしたので、本番も前走同様、乗り難しいマデイラをまともに走らせてくれた川島信二騎手かと思っていましたが、吉田隼人騎手を確保していただいていますね。福島や北海道で吉田隼人騎手と言えば相当期待できます。初騎乗の吉田隼人騎手がマデイラを上手くエスコートできるかはわかりませんが、期待は大きいですね。
 私ほっさんの追い切り評価は「B−」です。想定メンバーも軽いですし、これで追い切りの動きが抜群なら・・・。

●気になる出馬想定表(6月10日 函館9R)

出馬想定表 6月10日 函館9R 500万下 芝1200m フルゲート16頭 想定数17頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
ウィナーズマックス 木幡初広  5/05 500万 東京芝1400 11 10
ヴィーヴァサルーテ  5/06 500万 新潟芝1400 13 11 13 16
ウルトラファイン 村田一誠  5/13 500万 京都芝1400 15 15 10 13 10 10
エリザベートアスク 横山和生  5/12 500万 新潟ダ1200 15 13 12 10 14
サウスノーブル 津村明秀  8/21 未勝利 札幌芝1200 13
サニーヘイロー 大野拓弥  4/29 500万 福島芝1200 17
サンライズサルーテ 丹内祐次  4/14 1000万 阪神ダ1400 13 16
シゲルシバグリ 川須栄彦  5/20 500万 京都芝1200 11 10 12 10
ジャーエスペランサ  5/05 500万 東京芝1400 10 11 13
スワット 古川吉洋  4/08 500万 福島芝1200
ティルトウイング 藤岡佑介  5/12 500万 東京芝1400 14 15 10
ニシノキラボシ  9/03 未勝利 札幌芝1200
ハギノハートフル  9/24 礼文5下 札幌芝1200 11 12
マデイラ 吉田隼人  3/17 500万 阪神芝1400 11 10 12 12 B−
メジロガストン 黛弘人  5/12 500万 東京芝1400 13 12 11 14 12
ラブチャーミー 荻野琢真  5/06 飛竜5下 新潟芝1000 14 14
リュウシンヒーロー 勝浦正樹  4/22 500万 福島ダ1150 11 10 12

表中 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート16頭のところに現在17頭出馬想定されています。同じコースの特別戦は、それはもう豪華なメンバーですが、この平場はなんとも弱面揃い。このまま確定して掲示板を狙いたいですね。

これ以降は2012年6月7日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 6月10日 函館9R 500万下 芝1200m 出走数16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
ウィナーズマックス 木幡初広  5/05 500万 東京芝1400 11 10
ヴィーヴァサルーテ 柴山雄一  5/06 500万 新潟芝1400 13 11 13 16
ウルトラファイン 村田一誠  5/13 500万 京都芝1400 15 15 10 13 10 10
エリザベートアスク 横山和生  5/12 500万 新潟ダ1200 15 13 12 10 14
サウスノーブル 津村明秀  8/21 未勝利 札幌芝1200 13
サニーヘイロー 大野拓弥  4/29 500万 福島芝1200 17
サンライズサルーテ 丹内祐次  4/14 1000万 阪神ダ1400 13 16
シゲルシバグリ 川須栄彦  5/20 500万 京都芝1200 11 10 12 10
スワット 古川吉洋  4/08 500万 福島芝1200
ティルトウイング 藤岡佑介  5/12 500万 東京芝1400 14 15 10
ナイスヘイロー 武英智  1/28 500万 京都芝1400 12 11
ニシノキラボシ 菱田裕二  9/03 未勝利 札幌芝1200
ビップヴィットリオ 松田大作  4/28 あや5下 京都芝1200 15 13
マデイラ 吉田隼人  3/17 500万 阪神芝1400 11 10 12 12 B−
リュウシンヒーロー 勝浦正樹  4/22 500万 福島ダ1150 11 10 12
ロードハリアー 三浦皇成  5/13 1000万 京都芝1200 12 12 10

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり

●函館芝1200mコース解説

 スタート地点は向正面の2コーナー奥にあるポケット。
 スタート直後、少し走ってから緩やかな上り坂になる。
 函館の芝は重い洋芝で、非常に時計がかかる。1000万クラスでも1分10秒台の決着は当たり前で、開催時期が早い古馬重賞の函館スプリントステークスでないと10秒台はなかなか切れない。
 そのため、時計が出る別の競馬場で苦戦していた馬でも対応が可能
 穴馬の台頭が多く、予想も難しい。
 函館の芝に合った馬を見つけることがポイントになってくる。
 脚質の有利不利は開催日によってかなり違う。開催序盤は逃げ・先行馬が有利だが、少しでも開催が進むと馬場が痛み出し、一気に逃げ・先行馬が苦しくなる。
 8月の開催になると完全に差し馬有利になる

 そして、枠順にも大きな特徴がある。コース形態のせいか、全般的に外枠有利。特に8枠の連対率は20パーセント弱でトップ。脚質に関係なく外が強い。

有利な枠順 外枠
有利な脚質 開催前半は逃げ・先行、後半は差し
ポイント 脚質、枠順
種牡馬ベスト サンデーサイレンス、サクラバクシンオー、フジキセキ
連対騎手ベスト 横山典弘、四位洋文、藤田伸二、武幸四郎、小野次郎
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分11秒8 1分13秒6 1分12秒4 1分14秒6
2歳未勝利 1分11秒8 1分12秒4 1分12秒8
2歳オープン 1分10秒8 1分13秒0
3歳未勝利 1分11秒2 1分12秒4 1分12秒1 1分12秒9
古馬500万 1分10秒6 1分12秒1 1分13秒7 1分13秒0
古馬1000万 1分10秒1 1分11秒6 1分10秒6 1分10秒6
古馬1600万 1分09秒7
古馬オープン 1分09秒4 1分09秒5

●騎手は吉田隼人騎手 ほっさん評価「B−」

 今回のマデイラの鞍上は、前走騎乗し、マデイラをまっすぐに走らせていただき、かつこの水曜日の追い切りにも騎乗していただいたほとんど荒川義之厩舎所属騎手のような川島信二騎手ではなく、吉田隼人騎手です。

 東京や中山で彼の手綱ならイマイチかも知れませんが、福島や北海道などのローカルでは断然主役級の騎手で、これは嬉しいですね。吉田隼人騎手と言えば、昨年は年間80勝、勝率も10パーセント超えと大ブレーク。今年もすでに34勝で全国騎手リーディングの堂々10位です。今年は愛馬ハルシュタットを福島で圧勝で勝ちあげてくれています。

 そんないい騎手を確保してくれて荒川義之師に感謝です。

 もちろん、気難しいマデイラは、これまで数々の有力騎手が制御できませんでした。吉田隼人騎手が上手く制御できるかは走って見ないとわかりませんし、終わってみれば、いつも調教に跨ってくださっている川島信二騎手の方が手が合うかも知れません。

 しかし、少しでもリーディング上位の乗れている騎手に依頼するという姿勢には感謝です。想定メンバーも軽く、ここらで少しいいところを見せて欲しいです。


 ほっさん愛馬への騎乗は実に9度めですが、毎回騎乗内容には満足しています。ただ人気通りと言った感じで、崩れないものの勝ち切れない印象はあります。穴を開けて欲しいですね。



 吉田 隼人(よしだ はやと)は1983年12月20日生まれの28歳。日本中央競馬会(JRA)美浦トレーニングセンター所属の9年目の騎手である。デビュー当時は堀井雅広厩舎所属で、2007年4月からフリーになる。兄の吉田豊もJRA美浦所属の騎手である。8歳上の兄の活躍を見て騎手を目指すようになった。騎手免許は平地競走、障害競走両方の免許を所持しているが、障害競走への騎乗経験は現在の所ない。

 2012年6月7日現在、中央436勝、勝率7.6パーセント、連対率14.9パーセントとまずまずの成績。重賞はほとんど人気薄ばかりの6勝(7、11、7、3、11、8番人気)。GT勝ちはない(2007年の天皇賞秋アグネスアークと2009年の菊花賞フォゲッタブルの2着が最高)。騎乗馬の質の割に良く頑張っていると言える。昨年(2011年)は実に80勝で勝率は10.2パーセントと10台の大台を超えた。今まさにブレイクしている騎手と言える。
 本年度もここまで34勝、勝率9.3パーセントで全国騎手リーディング10位と好調維持。


 2004年に競馬学校第20期生として卒業し、騎手免許を取得(同期には藤岡佑介、津村明秀、川田将雅、水出大介、丹内祐次、高野和馬、上野翔らがいる)。美浦の堀井雅広厩舎所属でデビュー。初騎乗は同年3月6日中山競馬第1競走でトーセンルドルフに騎乗して4着(12頭立て)であった。4月24日の東京競馬第3競走でスターオブアディラに騎乗し初勝利を挙げる。デビュー年はわずか3勝の成績に終わる。

 2005年は23勝と勝ち星を量産。成長の跡を見せた。また朝日杯フューチュリティステークスに出走したアポロノサトリはそれまで吉田が騎乗し2戦2勝の好相性であったが、その時点での通算勝利数は26勝であり、GT騎乗可能となる通算勝利数(31勝)を満たせていなかったため、蛯名正義に乗り替わりとなる試練もあった(結果は8着)。

 2006年4月9日の中山競馬で中央競馬通算31勝目をあげ、晴れてGTへの騎乗が可能となった。さらに、4月22日の福島競馬第11競走福島牝馬ステークスをロフティーエイムで優勝し重賞初制覇。この勝利で史上初の兄弟の初重賞制覇が共に牝馬限定の重賞となった。兄・豊の重賞初制覇は、1996年に行われたメジロドーベルでの阪神3歳牝馬ステークスである。また同年は60勝を挙げ、年間勝ち数で兄・豊(57勝)を上回った。

 2007年4月にフリーに転身。この年は自己最多の73勝を挙げる。減量が取れてからの飛躍は素晴らしい。

 2008年は66勝と安定した成績を残す。

 2009年1月は落馬して頭部外傷、左肘部挫創というケガを負った影響があり、45勝に終わる。11月21日の福島記念でサニーサンデーで重賞制覇したが2着に兄・豊のトウショウシロッコが入り吉田兄弟で初の重賞ワン・ツー・フィニッシュを達成した。

 2010年7月3日に通算300勝を達成。この年は52勝だった。


 「2009年の菊花賞では関西馬のフォゲッタブルに騎乗してハナ差の2着(勝ち馬スリーロールス)。大きなチャンスを逃したが、落ち着いた手綱捌きで成長をアピールした。センスは上々で、インにこだわったり、有力馬をマークしたり臨機応変に競馬ができる。馬をしっかりと御すことができるし、追いに関しても上々。騎乗技術は水準のモノがある。問題は騎乗センスだ。インに入る形だと、怖がっているのか腰を上げて手綱を引っ張ってヒドい格好になることが多い。勝負どころの捌きも甘く、減速して大外まで持ち出して競馬を終わらせてしまうことがある。また、気のいい馬に乗った時に抑え込まずスイスイと走らせる傾向があり、当然のこと直線で伸び脚が鈍る結果になる。1番人気での成績は2009年が連対率.486、2010年が連対率.585、2・3番人気で[13・7・13・37]の勝率.186、連対率.286、4・5番人気で[6・17・6・45]の勝率.081、連対率.311となっており、中穴級での連対率の良さが目立つ。コース別では小倉と新潟で成績が良い。ただし、裏開催での結果である。伊藤圭三厩舎で主戦をつとめているが、同厩舎は2011年に4勝と低迷。2011年は中川公成厩舎で[4・3・2・6]の連対率.467と好成績を残しており、今後も注目する必要があるだろう。鮫島一歩、矢作芳人、服部利之など、多くの栗東の厩舎で結果を出している点は見逃せない。芯がシッカリしていて強気な性格。コメントは無難なものが多いが、取捨に関してはハッキリと話す。トップクラスのジョッキーは年齢が若くなく、世代交代が起こる頃に飛躍する可能性がある。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)

 ほっさん愛馬での成績 (9戦1勝)

 2007年 5月20日 マイセンシチー   3歳未勝利 新潟芝2400m 9着/6番人気
 2007年 6月 7日 マイセンシチー   3歳未勝利 東京芝2500m 8/6番人気
 2009年 3月22日 レイアシチー    3歳新馬   中山ダ1200m 3着/5番人気
 2009年 5月30日 レイアシチー    3歳未勝利 東京ダ1300m 4着/3番人気
 2009年 6月27日 レイアシチー    3歳未勝利 福島ダ1150m 4着/4番人気
 2009年 7月18日 レイアシチー    3歳未勝利 新潟ダ1200m 5着/4番人気
 2011年 6月19日 フェーラシュヴァル 3歳未勝利 函館ダ1700m 10着/7番人気
 2011年 9月17日 フェーラシュヴァル 3歳未勝利 札幌芝1200m 4着/11番人気
 2012年 4月28日 ハルシュタット    3歳未勝利 福島ダ1150m 1着1番人気

これ以降は2012年6月9日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「確たる中心馬不在。先行力があって滞在競馬向きの気性のサニーヘイローを中心視するが、降級するサンライズサルーテ、復調気配の窺えるスワット、地力あるロードハリアーあたりもまったく差のないところ。スピードあるサウスノーブル、洋芝が向きそうなビップヴィットリオあたりも押さえには。」



短評は「高配含み」



予想家の印
馬名 小原靖 高柳利 井尻恵 CPU
サウスノーブル
ビップヴィットリオ
サンライズサルーテ △△
ヴィーヴァサルーテ
マデイラ
ウルトラファイン
ナイスヘイロー
ロードハリアー △△
ニシノキラボシ △△
リュウシンヒーロー
ウィナーズマックス
スワット
サニーヘイロー △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ロードハリアー 4.1
サニーヘイロー 4.3
スワット 7.1
マデイラ 7.8
サンライズサルーテ 9.4
ナイスヘイロー 12.5
ウィナーズマックス 13.3
シゲルシバグリ 14.7
サウスノーブル 19.6
以下23倍以上省略


なんと、我らが愛馬マデイラは4番人気予想です。人気はどうでもいいですが、4着だったら万々歳なんですけどねぇ。


スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
マデイラ 76.7 71.8 56.8 59.2
ロードハリアー 82.7 74.8 82.7 70.3
サニーヘイロー 77.0 69.8 75.5 71.1


騎手取材時の印象 吉田隼人騎手 マデイラ × 昇級後は苦戦が続き


推理のキー

《素質高いマデイラ》
(6)マデイラはアッサリ差し切った初戦の内容から能力があるのは確か。2戦目以降はイレ込む気性が災いしてまったく力を出せないレースが続いている。今回は初めての滞在競馬で、しかも初距離の1200m。当日落ち着きがあればガラッと変わっても不思議ない。素質に賭けてみる。(9)(4)(8)(13)(10)(15)。(宮川仁紀)


デイリー馬三郎

森元要輔 本紙の見解

「時計勝負になると分が悪いロードハリアーにとって、前走は厳しい舞台設定だった。それだけに洋芝に変わるのは大歓迎で、函館入厩後の気配の良さも目立っている。2走前からも、相手関係が楽になった今回はまず大崩れはない。」

◎ ロードハリアー
○ ナイスヘイロー
▲ ニシノキラボシ

以下省略

マデイラは本紙無印><

マデイラは全13記者中、☆(5番手評価)が1名、△(6番手以降評価)が2名いるだけです。

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

マデイラ(11着)

 「ハミを替えた効果があったようで、直線もまっすぐに走れていました。この馬もよく伸びているのですが、緩んだ馬場に前残りの展開で差を詰め切れませんでした。とは言え、今日は常識にかかった走りをしてくれたことが収穫でしたし、次につながる内容だったと思います」(川島信二騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「今日の馬場でしかも前残りの展開と厳しい競馬になってしまいました。それでもハミを替えたことで道中の折り合いやモタれるようなところには対応できていたと思いますし、その点は良かったと言えますね。トモの緩さが完全になくなったとは言い切れませんが、競馬を使ってきていることで少しずつはしっかりしてきていますし、今後も経験を積んでいけばまた変わる余地はあるでしょう。今日は中山競馬場に臨場しているのでまずはレース後の状態を確認してからになりますが、ここのところは続けて競馬を使ってきていますし、状態次第では放牧に出してリフレッシュさせることも考えています」(荒川義之調教師・キャロットクラブ公式HP)

●各陣営のコメント

マデイラ

 「能力は秘めているが、テンションが高くて当てにできない。滞在がいい方に出ないかな。」(荒川義之調教師・デイリー馬三郎)

 「能力はあるけど、テンションが高くてアテにできない。滞在で落ち着いていればいいが。」(荒川義之調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

 我らが愛馬マデイラは近走内容からおそらく10番人気10着あたりの予想でしょうが、私は色気を持っています。

 それはまず、北海道で相手が弱いこと。マデイラと言えば、新馬戦は芝のマイルで圧勝し、その時の3着馬はオープン戦で3着。2戦目はあの後のダービー馬ディープブリランテと戦い、3戦目はダービー1番人気馬ワールドエース、4戦目は後にNHKマイルGTを圧勝するカレンブラックヒルと物凄いメンバーと戦っています。それらのメンバーとは比べ物にならないほどの面子。もっとやれてもいいと思います。

 また函館の洋芝は時計がかかりますので、それもマデイラに向いているのではないかと。気性の難しいマデイラは1200mという距離も合う気がしますし、鞍上はローカルでは主役級の吉田隼人騎手ですしそれらを総合的に判断すると、今までよりは走っても不思議はありません。


いや、頼むから、そろそろ走ってくれぃ(涙)


 私の予想は9着くらいと思うのですが、次走への優先権も考慮してなんとか掲示板に食い込んで欲しいですね。5着以上なら万々歳です。6〜8着の出走奨励金が貰える着でも十分です。なんとか、その辺りまででと思っています。

 実は人気が予想されるロードハリアーやスワットは追い切りの動きが案外なんですよねぇ。

これ以降は2012年6月11日に作成

●レース 

 マデイラは出遅れて鞍上の吉田隼人騎手がかなり押っつけますが反応もズブく14番手になります。今までマイルあたりのどちらかと言うとゆったりとした流れでのスタートでしたから、スプリントの速い流れには厳しかったと言えます。

 前は激しくポジションが変わる展開で、速いペースで流れます。

 3コーナーを回るところでマデイラの鞍上・吉田隼人騎手は外をマクッて上がって行きます。4角も外に持ち出し大外から追います。最後まで力強く加速し、どんどんと前を捉えますが、時すでに遅し。3着馬からクビ、クビ差の5着で入線します。しかし、直線は際立つ脚を披露してくれました。洋芝は合うと思われ、これからの北海道での善戦を期待します。

●時計の評価

 今回のマデイラの走破時計1分10秒8良馬場は、函館芝1200mの古馬500万クラスの過去10年間の平均勝ちタイムが1分10秒6良馬場ですから、悪くない時計と言えます。

 ただ、開幕週で芝の状態はかなりいいはずですから、ひとくちに言えないので、この土日の同じコースでの勝ち時計で比較します。

6月 9日  4R 3歳未勝利  1分09秒7
6月 9日 12R 500万特別  1分09秒9
6月10日  3R 3歳未勝利  1分11秒2
6月10日  5R 2歳新馬    1分11秒0
6月10日  9R 500万平場  1分10秒3
6月10日 11R 1000万特別 1分09秒3


 ということで、土曜日の2鞍はなかなかの時計ですが、平均勝ちタイムよりも若干速い程度と言えます。そういう意味ではマデイラはもう少し時計背を詰めないといけません。

 ただ、今回はゲートで出遅れていますし、スタート五分なら、もう少し時計は詰まると思います。

●レース後の騎手・調教師のコメント

マデイラ(5着)

 「1200メートルで行き脚がつかず、外を回らされました。ラストは脚を使っていましたし、いいモノを持っていると思うので、もっと距離があった方がいいのかも知れません。」(吉田隼人騎手・競馬ブック)

 「ゲート内はこの馬なりに落ち着いて問題なかったのですが、隣の馬がうるさくなって、それを気にしてしまいました。今日は初めての距離で前半に少し戸惑いは感じられましたが、スピードに乗ってからはスムーズに走れていたと思います。今までと違ってスプリント戦で流れている部分がありますし、掛かるようなところはなかったですね。また、大きくモタれることもありませんでした。直線は最後までしっかり伸びてくれていますし、距離に慣れが出てくれば前進できると思います」(吉田隼人騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「休み明けの一戦でしたが、やはりパドックからそれなりにカリカリしたところを見せていましたね。ただ、”それなり”で収まったのは滞在競馬だからなのでしょう。初めての1200m戦とあって道中は後方からの追走になりましたが、直線は外を回りながらもしっかりした伸びを見せてくれました。この条件なので、権利を逃すと今後がつらいと思っていましたが、しっかりと優先権を確保してくれたことにはホッとしました。貴重な権利ですし、馬体に問題がなければ続けて使っていきたいと思っています」(荒川義之調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

マデイラ(5着)

 「スタート後手で後方。押っつけながら外目を上がって行って、直線はスワットと一緒に伸びてくる。若干、太かったことを考慮すればメドの立つ内容。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 本賞金が72万円。特別出走手当が371000円ですから、計1091000円。1口で割りますと、2200円程度になると思われます。金額よりも5着という着が嬉しいですね。

●今後の展望

 貴重な優先出走権を確保しましたから、中1週、或いは中2週で芝の1200mに出走することでしょう。今回の内容から、いきなり勝ち負けとは思えませんが、次走も掲示板を死守して欲しいですね。まずはスプリントの速い流れにもう少し敏感に反応して行かないと。ここでスピードに磨きをかけて欲しいですね。

●最後に

 マデイラは1つ勝っているので、よほどのことが無い限りすぐに引退にはなりませんが(未勝利の場合は3歳秋の未勝利戦終了と共に引退になる場合が多い)、新馬戦を圧勝後、8、12、12、11着と相手は後のダービー馬やNHKマイルの勝ち馬と言っても負けすぎでしたから、かなり心配していました。ましてや気性絡みのメンタル面で、私の1口生活愛馬第1号のエドワーズシチーも1つ勝った後に気性の悪さが増し、結局その後1度5着に来ただけで引退を余儀なくされました。

 ですから、そんな悩める愛馬マデイラが5着と掲示板を確保してくれたことは、めちゃくちゃ嬉しいです。

 確かに、滞在競馬の効果、距離短縮、いい騎手の確保、人気になりそうな馬の追い切りの動きの悪さなど、好走しそうな要素はあったのですが、如何せん初戦以外はモタれたりかかったりとまともな走りができなかっただけにこのまま終わってしまうのではないかという心配がありましたから、北海道で相手も軽い自己条件と言っても掲示板を確保してくれたことは本当に嬉しいです。

 同じ5着でも、先々週大敗したクレセントシチーやハルシュタットがあのレースで5着だったとしても感動はなかったでしょう。あれだけ低迷していたマデイラの5着ですから、喜びもひとしおです。

 ただ、3着馬以降は、クビ、クビ、クビ、クビ、ハナ、ハナ、ハナ、クビというまるでハンデ戦のような結果ですし、我らが愛馬マデイラは5着でしたが、11着と馬群に沈んだ1番人気ロードハリアーとはコンマ1秒差で、正直ほとんど差はありません。ほんの少しの差で11着になっていたかも知れません。今度対戦したら、展開1つと言えそうです。

 とはいえ、マデイラはゲートで出遅れて、しかも最後まで脚色では勝っていましたから、そういう意味では上積みはあるでしょう。

 また、今回前走プラス20キロでした。ほとんど成長分でしょうが、若干ふっくりんこ(北海道だけに)しますから、休み明けを一度使われて、2走目の上積みもあると思います。

 次走が試金石ですね。

 しっかし、嬉しいなぁ。時計もクラスとしてはまずまずですし。


 私は当日は仕事でしたが、ちょうど休憩時間にレースでしたので、ラジオNIKKEIを拝聴していたのですが、ラジオではマデイラは道中後ろから3番手。それっきり最後まで名前が出て来ませんでした。レース後、4着馬までは読み上げたものの、その中に愛馬マデイラは入っていないという情報しかありませんでしたから、普通に考えれば、直線の短い函館でかなり後方で馬群に沈んでしまったのだろうとがっかりしていました。

 数分後、携帯で5着のところにマデイラの”6番”が出て来た時には本当に嬉しかったですね。


 とにかく、北海道である程度ながら1つのメドが経ちましたし、次走は優先権を持って臨めますからいい騎手も確保できますし(当然、吉田隼人騎手ですよね)、相手関係を見てレースを取捨選択もできます。今回も一歩間違えれば11着だったということで、大きなことは言えませんが、とにかく次走も掲示板。目標はそこですね。まだすぐに勝ち負け出来るとは思えません。

 それにしても今回の6番人気には驚きました。何せ、今まではメンバーの揃う主場とはいえ、大敗続きでしたからねぇ。戦ってきた相手が違うという評価なのでしょうか。私はこのメンバーでもてっきり10番人気程度になると思っていました。

 次走で勝ち負けのメドを立て、その次か次くらいで勝ち上がって凱旋帰栗して欲しいですね。1つ勝てば、最悪でも来年の6月に降級できます。そうすれば、来夏また北海道で500万戦というのも悪くありません。

 毎回私はマデイラにはかなりの期待をしていますが、次走はかなり大きな期待をしています。洋芝も合うようですし、着は同じくらいでも時計をせめてコンマ5秒は詰めたいですね。

 期待しているゾ。頑張れマデイラ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2012年3月27日立ち上げ 5月12日、16日、22日、24日、30日、6月2日、6日、7日、9日、10日、11日加筆

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