マデイラ(マチカネエンジイロの09) デビュー戦


キャロ愛馬第13号は第1.5次募集で購入。

父クロフネと母父サンデーサイレンスの組み合わせは2歳GTを制したフサイチリシャールなど成功例が多く期待。

母は3勝馬だが、藤沢和雄厩舎に預託されるなど馬主の期待の大きかった馬。

その母の繁殖黄金期である8歳の時の仔とくれば期待は高まるばかり。


目標は母と同じ3勝。未勝利、500万、500万の3勝で十分。

馬体も好馬体でこれはお得な買い物かも。


マチカネエンジイロの09を徹底分析。

また、購入に至った経緯、最新の近況を掲載。


競走馬名がマデイラ(Madeira ワインで有名なポルトガルのマデイラ島より。父名・母名より連想。(葡語))になりました。


4月21日22日の第一回産地馬体検査を受検し、JRA競走馬登録が完了しました。

7月1日に函館競馬場・荒川義之厩舎に入場しました。

7月14日にゲート試験に合格しました。

7月21日にノーザンファーム空港牧場に放牧に出ました。


9月27日に天栄ホースパークに移動しました。

10月1日に栗東トレセンに入厩しました。


10月30日 京都5R 2歳新馬 芝1600mに出走!!

1着/8番人気。

坂路での追い切りは時計も悪くそれでいて終いは脚が上がる酷いもの。

トモの緩さは決定的で、全く期待していなかったが、強い内容で圧勝。

これなら、トモがパンとすればどれだけ凄いのか。

レース回顧と時計の分析、レース後の陣営のコメントを掲載。

写真多数付き、現地観戦レポート。

そしてついに夢の京都競馬場での口取り式を経験。

(2011年11月5日完結)

2010年11月17日立ち上げ

●マチカネエンジイロの09を購入

 毎年第一次募集で本命馬を外し続ける私ほっさんですが、2010年も例に漏れず最優先希望馬のアドマイヤセラヴィの09に落選。格安牝馬のフェリークの09のみの当選となりました。

 まだ一昨年の有馬記念大的中の時に今年の分として軍資金15万円を残していたことと、07年産が全滅し特別割引額だけで5万円程度あったことから、牡馬の購入を急ぐことになりました。

 第一次募集で最優先希望馬枠で外した私は、第1.5次募集(第二次募集までの残口馬優先受付)に参加する権利がありましたので、すぐに購入予定馬で売り切れそうな牡馬を購入することにしました。

 当時の購入予定馬は以下の通りです。

第二次募集まであまっていればすぐに買いたい馬

 ここからは、おそらく第一次募集では満口にならないと思われる馬(あくまでも個人的予想)。第一次募集で満口ならばあっさりと諦めるが、残口があるのなら是非買いたい馬。

 1位 15 ミスティーミスの09
 2位 81 ムガメールの09

近況経過観察馬

 ここからは、おそらく年明けあたりまでは満口になることがないと予想される馬。

 となれば、近況報告にて育成は順調か、故障はないか、気性などは大丈夫か、成長していっているか、早期デビューはできそうか、などのファクターを注意して見て行き、良さそうなら購入。

 もちろん、残口表示が出れば、そこから早ければ2日間くらいで売り切れる可能性があるので、要注意。

 昨年はエイコーンキッドとフェーラシュヴァルをこのパターンで購入。エイコーンキッドは2歳の早期に入厩しゲート試験に合格した。やはり、この順調さ、早さが大切である。いくら素質や能力があっても、ジャングルビジットやトゥエルフスナイトのようになかなかデビューできなければ私としては意味がない。


1位 85 フェリークの09
2位 65 ピューリティの09
3位 82 アーネストデザイアの09
4位 73 ミスエアクラフトの09
5位 75 マチカネエンジイロの09
6位 17 ゲルニカの09
7位 35 ラヴァーズナットの09

 この内、フェリークの09は予想に反し、第一次募集で満口。なんとか私としては購入することができたわけですが、優先的に購入を予定していたミスティーミスの09とムガメールの09は残口表示すら出ていません。すなわち相当余っています。なので買い急ぐことはありません。

 逆に、経過観察馬のミスエアクラフトの09は残口8、マチカネエンジイロの09は残口137でした。ミスエアクラフトの09は抽選弱い私にとっては絶対に当たらないだろうと思いつつも運だめしに応募。本命はマチカネエンジイロの09でした。

 結局予想通りミスエアクラフトの09は落選><。マチカネエンジイロの09は第1.5次募集終了時にも95口余っており、非抽選の購入となりました。



 そのマチカネエンジイロの09に9月13日の時点で私は次のような評価をしていました。
 
 「マチカネ」の冠で知られる馬主の細川益男氏が今年3月31日に死去されたことから、流出したマチカネ軍団の馬。その細川益男氏の会社ホソカワミクロンは私の住んでいる市にある。

 母のマチカネエンジイロは3勝馬で重賞4着の実績がある。本馬は第2仔で1つ上の兄はまだ走っていない。

 クロフネに母父サンデーサイレンスといえば2歳GTを勝ったフサイチリシャールなど成功例が多く期待される。本馬は母の8歳の時の産駒で繁殖牝馬としては絶頂期に当たり、良い仔を出す可能性は非常に高い。

 馬体は繋ぎの短さが気がかりだが、薄い皮膚、豊富な筋量、首差しの角度、背中のライン、飛節の大きさ、管の枯れ具合など良好な点が多く、現在423キロと馬体重もベスト。

 厩舎の荒川義之師は地味な騎手の起用が多く(例えば9月12日なら、高橋亮、川島信二、川須栄彦、荻野琢真、そして人気馬には吉田稔 各騎手)生涯勝率も6.5パーセントと低い。

 もちろん、入ってくる馬の質が悪いのは良くわかるが、イマイチ成績は振るわない。しかし重賞はすでに4勝(全て異なる馬)とここ一番には強い。


 非常に楽しみのある馬だが、ダートで2、3勝といった感じで、買っても損はしないような気がするが母の産駒がまだ走っていないのでかなりのギャンブルになる。

 厩舎が私の好きなところなら購入対象だが、他に似たような金額で2、3勝を狙えそうな馬がおり、近況次第。注目馬であることは間違いない。もちろん、私にとって最優先希望馬枠で購入するような馬ではない。



 ということで、最優先枠で外したために二軍候補からの購入となったわけですが、本来芝でもダートでも2、3勝できる馬を探すのが私の信念。この馬はそれを叶えてくれる可能性の非常に高い優良馬だと思っています。


 そんなこんなでマチカネエンジイロの09を購入!!。ご一緒の保護者の皆様、よろしくお願いいたします。

●マチカネエンジイロの09のほっさん評価

 では、マチカネエンジイロの09の詳しい分析です。

 父   クロフネ アーニングIDX 1.91 評価 A−
 母   マチカネエンジイロ 3勝      評価 B−
 母父 サンデーサイレンス          評価 A+
 兄弟  第2仔                 評価 B−
 生産牧場 ノーザンファーム         評価 S
 調教師 荒川義之               評価 D

 馬体                       評価 A−
 募集総額 1800万円 牡馬
 
 総合評価 2.69 評価 B−

 父クロフネはまずはウィキペディアからの引用をご覧ください。

 馬名は、江戸時代末期に浦賀沖に来航した、マシュー・ペリー率いるアメリカ艦隊に代表される欧米列強の蒸気船の通称(黒船)に由来する。これには2001年から東京優駿(日本ダービー)が外国産馬に開放されるという背景があった。

 初戦の2000年10月14日の新馬戦はエイシンスペンサーの2着に敗れたが、2戦目の新馬戦、続く3戦目の500万下条件のエリカ賞をレコードタイムで勝った。続くラジオたんぱ杯3歳ステークスGVではアグネスタキオン・ジャングルポケットといった内国産の評判馬を押さえて単勝1.4倍の1番人気に推されたが、その2頭に及ばず3着に敗れた。

 年が明けて初戦の毎日杯GVでは、2着に5馬身の差をつけて勝利。NHKマイルカップGTでは単勝1.2倍の圧倒的1番人気に推される。13番人気のグラスエイコウオーが逃げ、先頭をキープしたまま最後の直線に入ると場内は騒然となったが、クロフネは後方から追い込み、ゴール直前でグラスエイコウオーを1/2馬身差でかわして勝利した。初GT勝利となった。しかし東京優駿(日本ダービー)では直線で伸びを欠き5着に敗れた。

 夏場の休養を経て神戸新聞杯GUに出走するも、3着に敗れた。この年から菊花賞も外国産馬に開放されていたが、神戸新聞杯3着までの優先出走権は、内国産馬にしか与えられていなかった。そのため距離適性を重視し、天皇賞(秋)GTを目指すことになる。

 当時天皇賞(秋)GTは外国産馬の出走が2頭までとされていた。しかしアグネスデジタルが急遽出走登録したため、本馬は除外対象となり、出走できなくなった。そのため、天皇賞と同じ週の土曜のメインレースである、武蔵野ステークスGVに出走することとなった。調教師の松田国英は、この時「せっかく仕上げたのに走らせないのはもったいない」と語っている。しかしこのダートレースへの出走は、単なる思いつきではなく、元々ダートへの適性もあると考えられていたためであった。

 ダート競走初戦となったその武蔵野ステークスGVでは、鞍上が武豊に戻り、1番人気に支持された。レースでは4コーナー手前で早くも先頭に立つと、直線では後続馬を遥かに引き離し、2着のイーグルカフェに9馬身差をつけて圧勝。ダート1600mの日本レコード、1分33秒3を記録した。この圧勝劇で、むしろクロフネはダートへの適性の方が高いという見方がされ、引き続きダートのレースへ出走することとなり、次走をジャパンカップダートGTとすることとなった。

 ジャパンカップダートGTに出走した本馬は、前走同様第4コーナーで早くも先頭に立つと、直線では後続に大差をつけて圧勝した。2着の前年の優勝馬ウイングアローには7馬身の差をつけている。この時本馬が記録したタイムは、ダート2100mの世界レコード2分5秒9という破格のものであった。その圧倒的な強さから、レース後には「怪物」と呼ばれている。また、「日本にはクロフネという名の、白いセクレタリアトがいる」とも言われた。これはクロフネが記録したジャパンカップダートのペースで2400mを走れば、伝説の「セクレタリアトのベルモントステークス」のタイムに迫ると言われたためである。

 ダートの日本レコードは本馬が記録したもの以外は、タイムの出やすくなる重馬場や不良馬場で記録されたものが多い。良馬場で上記の様なレコードを叩き出した同馬は規格外と言える。このレースにはダートの本場アメリカから参戦の実力馬リドパレスも出走し8着と敗れている。同馬の惨敗に関しては、体調がすぐれなかったこと、日本のダートが重いことなどが影響としてあげられたが、鞍上のジェリー・ベイリーは、「直前の発熱とか、初めての馬場だとか、色々言われているけれども、15馬身も開けられるとそんな事は全て関係ない」と完敗を認めている。

 レース後は、そのジャパンカップダートでのパフォーマンスにより、ドバイワールドカップGT等の、海外ダートGTでの活躍が期待されていた。主戦の武豊は後の雑誌インタビューにおいて、サキーとの勝負を楽しみにしていたと語っている。しかし、12月26日、右前浅屈腱炎のため電撃引退。そのまま種牡馬入りすることとなった。その後、2001年のJRA賞最優秀ダートホースに選出されている。

 アグネスデジタルは予定通り天皇賞GTに出走し、当時圧倒的な強さを誇ったテイエムオペラオーを破り優勝した。「これでクロフネ陣営も天皇賞に出走できなくなった件について文句は言えまい」との評価もあった。さらにアグネスデジタルは暮れの香港カップGTをも制し、天皇賞GTの勝利がフロックでないことを証明した。天皇賞GTの後、再び本馬とデジタルが同じレースに登録することは無かったものの、ダートへの高い適性を見出されたジャパンカップダートGTを制した本馬と、芝の中距離レースで海外GTまで制したデジタルと双方にとって好結果をもたらしている。 武蔵野ステークスGVと天皇賞GTを実況したフジテレビの塩原恒夫アナウンサーは、武蔵野ステークスGVでは 「武豊決めました!クロフネ! この走り!明日の芝2000メートルで見たかった!」 そして天皇賞では「これならば納得でしょうクロフネ陣営も!」という クロフネとアグネスデジタルにまつわる経緯、因縁を意識したフレーズを残している。

 引退後は社台スタリオンステーションにて種牡馬入り。種牡馬としては初年度の種付け時に性器に異常を起こして種付けを中断するなどのアクシデントがあったが、産駒は早くから地方競馬・中央競馬両方で勝ち上がりを見せており、フサイチリシャールが東京スポーツ杯2歳ステークスGVでJRA重賞初勝利を挙げ、その後朝日杯フューチュリティステークスGTにも勝利し、初年度からGT優勝馬を輩出するなど好調な出だしとなった。

 さらにフサイチリシャールは種牡馬入りしており、早くも後継種牡馬を残す事に成功した。

主な産駒

 父フレンチデピュティ、母ブルーアヴェニューは共に、2001年に日本に輸入された。これは本馬の活躍によるところが大であった。兄弟の主な活躍馬として、全妹のBella Bellucciがアメリカで重賞を2勝している。また、Northern Dancerの父系からなる同馬は一般的にノーザンダンサー系と呼ばれるが、その発展・細分化に伴い、ヴァイスリージェント系と呼ばれることもある。

 本馬の半妹、ミスパスカリはマーメイドステークスGVで3着の実績がある。また全弟になる2006年2月11日に生まれた当歳の牡馬が同年7月11日に行われたセレクトセールの2日目(当歳馬初日)に上場番号215番で上場され、3億円でダーレー・ジャパン・レーシングに落札された。

 クロフネは、種付料300万円。アーニングIDXは1.91と高い数値を誇っており、芝でもダートでも活躍する産駒を輩出しています。

 器用さのあるスピードタイプが多く、先行して押し切るような競馬を得意としている。上級産駒でもこの傾向は不変。反面、追い比べでは味のない競馬をするケースも多く、レース展開が大きく左右するタイプであることを強く意識したい。

 私ほっさんの愛馬ではチャーミングシチーがクロフネ産駒ですが、芝の新馬戦で2着、勝ち上がりはダートとどちらもそれなりにこなし楽しませてくれました。
 また、まだ2戦ですが、アルマニャックもクロフネ産駒です。別にクロフネ産駒が好きなわけではありません。どちらかと言えばダート向きに出る仔が多く、芝の中距離を走る馬が欲しい私としては好きではない方です。しかし、他の皆様もおそらく思いは同じで、サンデー産駒は良く売れ、クロフネ産駒が余ってくるので、キャロ抽選に弱い私が買い易いのでしょう。

 一昨年のスプリンターズSを圧勝したスリープレスナイト(母父Nureyev)のように、芝で活躍してくれると最高ですね。どのような活躍をするか楽しみです。

 マチカネエンジイロの09は2歳GTを勝ったフサイチリシャールと同じクロフネと母父サンデーサイレンスの完成度の高いニックス配合。芝マイル戦向きのスピードが高まる傾向も。このパターンは他にユキチャン(関東オークスGUなど)、ブラボーデイジー(福島牝馬S GV、ヴィクトリアマイルGT2着)など成功例が多く本馬にも期待しています。



 母マチカネエンジイロはサンデーサンレンスの直仔として期待され名門・藤沢和雄厩舎でデビュー。15戦3勝。藤沢和雄厩舎としては異例の2歳8月に新馬戦でデビュー。芝1200mで5番人気だったが見事に優勝。しかも2着に5馬身差の圧勝だった。
 続く500万戦では武豊騎手を鞍上に貫録の1番人気1着。これも芝の1200mだった。3戦目は重賞ファンタジーSに武豊騎手で出走。6番人気だったが、スイープトウショウの4着。その後暮れのGT阪神JFに武豊騎手で出走するも4番人気8着。
 3勝目は1年が過ぎた3歳の10月芝1500mでのことだった。友駿ホースクラブの超高額馬(募集総額7800万円)のドリームシチーをアタマ差抑えての優勝だった(鞍上は当時減量3キロの塚田祥雄騎手)。
 その後は1000万クラスで6着まで来るも引退。繁殖に入った。
 馬主・細川益男氏が名門・藤沢和雄厩舎に預託したことからもこの馬に対する期待が窺える。デビューも早く、成績も悪くなく、それでいて重賞などを勝っていないことから今回の募集価格もさほど上がらず、手ごろな価格となっている。
 今後大きな仕事をする可能性も高い。実歳、私の愛馬でGT5連勝を飾ったエスポワールシチーの母エミネントシチーも3勝馬。しかも7歳の時の産駒と似たような点(マチカネエンジイロの09は母の8歳の時の産駒)が多く、本馬にも期待は高い。



 母父のサンデーサイレンスは米国産。米年度代表馬、米9勝。ケンタッキーダービーGT。本邦チャンピオンサイアー。本邦BMSチャンピオン。
 2008年はBMSとしてスクリーンヒーロー(ジャパンカップGT)、ヴァーミリアン(フェブラリーS GT)、トールポピー(オークス GT)、サクセスブロッケン(ジャパンダートダービー GT)といったGT勝ち馬を含め、20頭もの重賞勝ち馬の母父となり、2009年はサクセスブロッケン(フェブラリーS、東京大賞典 GT)、ヴァーミリアン(JBCクラシック、帝王賞 GT)、ローズキングダム(朝日FS GT)という3頭のGT馬を含む14頭の重賞勝ち馬の母父となる盤石の強さで3年連続リーディングBMSの栄誉に浴した。
 その高い競走能力、コース、距離に対する万能性、抜群の勝負強さはBMSに入っても不変だ。この上ないBMSと言っても過言ではない。



 兄第は1つ上に兄がいるが、まだ馬名登録さえされていない。このマチカネエンジイロの09は母の8歳の時の産駒である。母馬は6歳から10歳の時が繁殖黄金期と言われもっとも良い仔を出すと言われているし、その中心である。当然期待は大きい。
 また、総じて初仔は小柄に出ると言われるが、第2仔が一番良いという人は多い。


 生産牧場のノーザンファームは、1994年1月、社台ファーム分割により「社台ファーム早来」が「ノーザンファーム」となり誕生した。活躍馬をあげると切りがないが、ディープインパクト、キングカメハメハ、ヴァーミリアン、カネヒキリ、シーザリオ、ジャングルポケット、トゥザヴィクトリー、ブエナビスタ、ラインクラフトなど。
 日本屈指の生産牧場で、育成施設、優秀な人材とどれをとっても日本のトップクラスです。その実力は疑う余地はありません。
 私もこれが魅力でキャロットクラブに入ったようなものですから。



 預託厩舎の荒川義之調教師は1968年5月21日生まれの42歳。開業4年目。JRA通算勝利は62勝(2010年11月17日現在・以下同じ)。GT勝ちはないが、重賞はオースミグラスワン(新潟大賞典)、チェリブレタ(京都牝馬S)、ジュエルオブナイル(小倉2歳S)、ミリオンディスク(カペラS)と全て異なる馬で4勝を挙げている。

 1994年10月にJRA競馬学校厩務員過程に入学。

 1995年4月から、栗東・飯田明弘厩舎所属の厩務員となり、後に調教厩務員となる。12月からは調教助手となった。

 2007年調教師免許を取得。7月21日付けで開業した。開業時の管理馬は、勇退解散した安藤正敏厩舎から引き継いだ。10月7日にチェレブリタが勝利し、延べ33戦目で初勝利を挙げた。


 2009年は年間25勝、勝率7.8パーセントと少しずつ数字を伸ばしてきている。2010年は11月17日現在、17勝、勝率5.8パーセントと昨年ほどの数字は出せていない。そんなに酷い成績ではないが、ここが正念場だろう。

 厩舎の活躍馬ミリオンディスクの主戦・蛯名正義騎手への騎乗が最近増えてきたが、全体的には乗せる騎手は地味。飯田祐史、川島信二、大野拓弥 各騎手などへの依頼が多い。もちろん、たまには武豊騎手への依頼もあるが・・・

 正直、新鋭で私のあまり良く知らない厩舎。活気があり楽しみだが、未知数。通算62勝中、重賞が4勝とここ一番に強いが、逆に全てGV1勝で、GTでは完全に力不足。

 あまり先入観を持たずにどんな厩舎か楽しみたい。



 馬体は繋ぎの短さが気がかりだが、薄い皮膚、豊富な筋量、首差しの角度、背中のライン、飛節の大きさ、管の枯れ具合など良好な点が多く、現在423キロと馬体重もベスト。特に愛馬で準オープン馬のステップシチーを彷彿させる皮膚の薄さは特筆もの。評価「A−」と滅多に出さない高評価。



 総合評価2.69は、なかなか高い数値で厩舎の評価が「D」と低い為に数字が今ひとつ伸びないが、それを除くと全て水準以上の評価。厩舎もこれからの厩舎で別に開業4年目にしては悪い数字ではない。
 特に父と母父の相性の良さや藤沢和雄厩舎に預託されていた大物(馬主から見て)サンデーサイレンス産駒の母の若い時の産駒ということからも期待は大きい。
 同配合で活躍したフサイチリシャールのように芝で走ってくれればいう事ないが、ダートでも2、3勝してくれれば金額的にも万々歳。母と同じ未勝利、500万、500万の3勝でいい。そこまで行って欲しい。



 期待してるゾ、マチカネエンジイロの09!!

これ以降は2011年2月3日に作成

●クラブHPの近況より抜粋(2011年2月3日作成)

2010年9月30日

馬体の各所には柔軟性に富む筋肉がついており、常歩時からしっかり体を使っているところを見るとキャンターに行ってもストライドの大きな走りが期待できそうです。落ち着き払った気性や狂いのない脚元からは今後の育成がスムーズに進むことが容易に想像でき、仕上がりは早そうです。放牧地で見せる卓越した瞬発力を見ると父の産駒でありながら芝での活躍を期待してしまいます。


2011年1月31日

バランスの良い安定感のある走りですが、もっと全体的にパワーをつけていきたいので、今後も同メニューでじっくり乗り込んで成長を促していきます。馬体面では、背肉が徐々に付いてきており、見栄えのする馬体になってきました。



 キャロットクラブは満口はなるまではかなり誇大広告(リップサービス)をするのですが、満口になるとぴたりと止まります(愛馬プルミエダンスール、フェーラシュヴァルなど)。この馬の満口は2010年内ですから、そこからあまりこれという嬉しいコメントも少なく、少し能力的に心配です。

 しかし、母父サンデーサイレンスの底力に期待しています。ここまでは育成も順調ですし、とにかくこれからも順調に行って欲しいですね。

 また、良い情報も悪い情報も気になるものがありましたら更新したいと思います。

これ以降は2月28日に作成

●競走馬名がマデイラになりました

 2月24日に発表されましたマチカネエンジイロの09の競走馬名はマデイラ(Madeira ワインで有名なポルトガルのマデイラ島より。父名・母名より連想。(葡語))でした。

 愛馬クリンゲルベルガーと同じワイン絡みの名前です。なんだかネルソン・マンデラと間違いそうです。マチカネエンジイロの09がマデイラというのが私の中にはピンと来ず、慣れるまでに時間がかかりそうです。

これ以降は4月1日に作成

●4月21日、22日に行われる第一回産地馬体検査を受検する予定

 3月31日に更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告によりますと、マデイラは4月21日、22日に行われる第一回産地馬体検査を受検する予定だということです。

 通常、東西のトレセン入厩時に競走馬登録を行う必要がありますが、本検査を受検した馬はその必要がなく、函館や札幌などの競馬場へ牧場から直接入厩することができるようになります。

 この検査を受検するということは、夏の北海道開催への入厩を視野に入れたもので、それらに間に合いそうもない馬は受検致しません。

 今回、私の愛馬4頭とも(つい先日当選した豪州産馬のファビラスキャットの09を除く)第一回産地馬体検査を受検予定ということは全て育成が順調に進められているということで、これが何よりも嬉しいですね。

 しかし、私の愛馬は例年、ここまでは順調なのですが、ここからが遅く、受検しても北海道に直接入厩した馬は過去におりません><。

 今年こそは夏の北海道でデビューする馬が出て来て欲しいものです。そして、少しでもクラシックを意識させて欲しいと思います。

これ以降は4月23日に作成

●4月21日、22日に行われた第一回産地馬体検査を受検し、JRA競走馬登録ならびに栗東の荒川義之厩舎との預託契約が完了しました

 4月22日に更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告によりますと、我らが愛馬マデイラは「第1回産地馬体検査を受検し、JRA競走馬登録ならびに栗東の荒川義之厩舎との預託契約が完了しました」ということです。

  これで詳細な入厩放牧情報や追い切り情報を得ることができます。次は早期の入厩を期待したいですね。

これ以降は6月29日に作成

●7月1日に函館競馬場に入場する予定であることが発表されました

 6月29日に更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告によりますと、我らが愛馬マデイラは、7月1日に函館競馬場に入場する予定であることが発表されました。

 マデイラは育成も早い方で、すでに15−15の調教をやり始めていましたから、いつ入厩してもおかしくない状態で、この日が来るのを今か今かと待ち続けておりました。

 本日(6月29日)ようやく臨時に更新され、ページを開けるまでもなく移動の話だとわかりました。


 十分育成段階としては進んでいて、なぜ6月に入厩させないのか疑問だった2歳愛馬マデイラです。この馬が、満口になっていなければ、写真と共に、待ってましたとばかりに●月●日に入厩予定、前日に締め切りますと調教師の素晴らしいコメントと共に紹介されるのでしょうけれど、すでに満口なので、育成の進度の割には移動が遅いですし、実にアッサリした寂しい近況報告です。

 残口馬を売りたいのはわかりますが、もう少し満口馬も調教師のコメントなどを取り扱って欲しいです。


 直接函館入りをするということで、これからゲート試験に合格し、そう遠くない時期(約1か月)に北海道でデビュー戦を迎えるのではないでしょうか。2歳7月のデビューであればかなり早いデビューで、これは嬉しいですね。とにかく怪我なく順調に行って欲しいですね。馬体重が477キロと馬格もあるのでビシビシと鍛えることができますし、楽しみにしております。

これ以降は7月1日に作成

●7月1日に函館競馬場・荒川義之厩舎に入場しました

 7月1日に更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告によりますと、我らが愛馬マデイラは、予定通り7月1日に函館競馬場・荒川義之厩舎に入場したということです。

 私ほっさんの2歳愛馬としてはかなり早い始動で楽しみです。これでそれなりに走れば言う事ないのですが。追い切りの動きに注目します。

これ以降は7月21日に作成

●7月21日にノーザンファーム空港牧場に放牧に出ました

 7月20日に更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告は次の通りです。

「ゲート試験後、慎重に状態を見てきましたが、まだトモの疲れが抜けきらない状態です。デビューまで進めていけないような状態ではありませんが、まだ焦るような時期ではありませんし、無事ゲートも合格してくれましたから、無理せず一度放牧に出すことにしました」(荒川師)21日にNF空港へ放牧に出る予定です。

 ということで、この予定通り7月21日に我らが愛馬マデイラはノーザンファーム空港牧場に放牧に出ました。すでに14日にゲート試験は合格していますから、次に入厩する時はデビューに向けての調整ということになります。

 焦る時期ではないですが、出来るだけ早くデビューして欲しいですね。そうすれば課題の矯正にも時間をかけられますし。

 再入厩を楽しみにしています。

これ以降は9月27日に作成

●9月27日に天栄ホースパークに移動しました

 9月27日に更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告は次の通りです。

27日に天栄ホースパークへ移動しました。移動までは、週3回は屋内坂路コースでハロン15〜16秒のキャンター2本を行い、それ以外の日は周回コースで軽めのキャンターを取り入れていました。「ここまで順調に乗り進めることが出来ていましたし、栗東トレセンへの移動に備えて、昨日に天栄ホースパークへ向けて送り出しています。検疫次第では今週中の帰厩もあるようですが、向こうでもスムーズに進めていってほしいですね」(空港担当者)

 ということで、9月27日に福島県の天栄ホースパークまで移動しました。至って順調でしたから、この遅すぎる移動にはがっかりですが、すでにゲート試験は合格していますし、あとは時計を詰めていよいよデビュー戦ですね。北海道で川島信二騎手でデビューと思っていましたが、どうやら京都あたりでデビューできそうですね。上手く私の休日と日が合えば応援に行くことが出来るので嬉しいですね。

これ以降は10月3日に作成

●10月1日に帰厩していたそうです

 10月3日に更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告によりますと、我らが愛馬マデイラは10月1日に栗東トレセンに帰厩したということです。

 すでに昨日(10月2日)の段階で栗東トレセンで追い切っていましたから、それ以前の帰厩は確実だったのですが、クラブ公式HPで遅ればせながら帰厩日時の発表がありました。

 この更新、実は10月3日の午前0時20分には更新されていたんですよね。ほとんど10月2日の時点の情報です。

これ以降は10月26日に作成

●追い切り情報(10月26日更新)

7月14日 函館ダート 良馬場 ゲートなり
ゲート
川島信二
15.2
15.8


10月2日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 57.2
3F 41.5
2F 26.6
1F 13.0
アフォリズム(古馬1000万下)馬なりを0.6秒先行同入


10月6日 栗東坂路 重馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 56.5
3F 41.1
2F 26.9
1F 13.5
スリーランクス(2歳新馬)強めを0.9秒先行0.2秒遅れ


10月7日 栗東プール 1周


10月9日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

高橋亮
5F 72.1
4F 53.6
3F 37.9
1F 11.8[8]


10月13日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
川島信二
4F 55.7
3F 40.4
2F 25.7
1F 12.8


10月14日 栗東プール 2周


10月16日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
4F 57.5
3F 41.3
1F 13.4[8]


10月19日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 55.4
3F 40.8
2F 27.0
1F 13.8
ギュスターヴクライ(古馬1000万下)一杯を0.8秒先行1.0秒遅れ


10月20日 栗東プール 2周


10月23日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
5F 67.4
4F 51.3
3F 37.2
1F 11.8[8]


10月26日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 55.1
3F 41.1
2F 27.7
1F 14.3
アフォリズム(古馬1000万下)強めを0.8秒先行0.2秒遅れ
 7月14日、いつも調教をつけてくれている川島信二騎手を背にゲート試験を受け、見事一発合格しました。時計を見てもわかるようにまだまだですが、まずは第一関門を突破したということで素直に喜びたいですね。
 今後は週末ぐらいまで様子を見てから一旦放牧に出すか、デビューに向けて時計を詰めて行くのか検討されるようです。

 10月2日、状態は良いのにゲート試験合格から随分と待たされました。しかし、ついに入厩しデビューに向けて時計を詰める作業に入りました。
 古馬1000万クラスの馬に胸を借りての調教です。ここからどれだけの動きを見せてくれるのか楽しみです。
 クラブ公式HPでは10月2日現在まだ入厩という情報は出ていませんが、すでにトレセンに入厩していますね。

 10月6日、2歳新馬を相手にかなりのハンデを貰いながら遅れをとっておりますねぇ。
 以下は本日(10月6日)更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告です。
「今朝は坂路で併せて追い切りました。雨のため馬場が重かったのでちょっと走りづらそうにしていましたが、実質最初の追い切りとしてはまずまずいい内容だったと思います。もう少し乗り込みは必要だと思いますが、休養を挟んで馬体もだいぶしっかりしてきましたし、順調に進めて行けそうですよ」(荒川師)
 と師はおっしゃっていますが、不安になる追い切り内容です。これから動きが良化して欲しいですね。

 10月9日、高橋亮騎手を背に追い切られました。終い重点ですが、11秒台と素晴らしい脚を披露。これは期待してしまいますねぇ。

 10月13日、北海道でお世話になったち川島信二騎手を背に一杯で追い切られました。先週よりも1秒時計は詰めましたがまだまだですね。せめて4F52秒台くらいで走ってくれないと。
以下は本日(10月13日)更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告です。
「週末にはPコースで終いだけサッと時計を出して、水曜日坂路である程度しっかりと追い切りました。目一杯ではないので全体の時計はそれほどでもありませんが、追ってからはいい伸びでしたよ。ちょっとチャカチャカするところはありますが、函館にいた頃と比べるとトモがしっかりしてきているので、坂路でもいい反応を見せてくれています。これならあと1、2週で態勢は整うのではないでしょうか」(荒川師)
 あと2週は欲しい気がします。

 10月16日、ニューポリトラック馬場で14−14程度で追い切られました。まだ追い切りの動きだけでは正直そんなに能力を感じることはできません。次の水曜あたりの追い切りがポイントになりそうです。しかし、流れ的に絶品の動きとは行かないのではないでしょうか。

 10月19日、格上相手とはいえ不甲斐ない追い切り内容です。全体の時計もイマイチなのに、終いで完全に脚が上がっています。以下は本日(10月19日)更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告です。
「今朝は坂路で併せて追い切りました。相手がかなり攻め駆けする馬だったので、追いかけた分時計はかかりましたが、しっかりやれたということを評価したいですね。コースでも長めから3、4本はこなしていますし、これなら来週あたりのデビューを視野に入れてもいいでしょう。番組については、乗っているスタッフと改めて話し合って、どの条件がいいかしっかりと検討したいと思います」(荒川師)
 相手が攻め駆けすると言っても良い動きとは言えませんし、荒川義之調教師の言葉も歯切れが悪いですね。これだけ時計が詰まらないと、昨年のアルマニャックと重なります。善戦マンで終わって欲しくはないのですが。
 しかし、追い切りばかりしていても仕方ないですから、来週のデビューは賛成です。叩いてからというようなコメントになるのでしょうね。

 10月23日、馬なりですが全体の時計も大幅に詰め、終いも11秒台としっかりと伸びています。これはなかなかの動きです。また色気が出て来ました。29日、30日に京都でデビューなら応援に行くことが出来るのでそこでデビューして欲しいですね。

 10月26日、坂路で追い切られましたが、坂路ではさっぱり走りませんねぇ。一杯に追ってこれですからねぇ。これは完全にパワー不足なのでダートは厳しいのでしょうね。ニュポリトラックなら終いは良い伸びをするのに極端です。どちらが本物のマデイラか難しいところです。
 私ほっさんの追い切り評価は、本数やニューポリトラックでの動きを評価して「B+」です。しかし、限りなく「B−」に近い評価です。

●気になる出馬想定表

出馬想定表 10月5日 京都5R 2歳新馬 芝1600m 全14頭
馬名 予定騎手 追い切り
オレンジビキニ 秋山真一郎
オーヴァーボード 川島信二
サトノオラクル 幸英明
チョウインパクト 熊沢重文
ハナズフルムーン 藤田伸二
バレイブランシュ 秋山真一郎
ファンタビュラス 北村宏司
プレレフア 北村友一
マデイラ 丸山元気 B+
マナウス 浜中俊
ラシュシュ 国分恭介
リアライズタイセイ 小牧太
リネンハウス
ワラオウヨ 石橋脩

●騎手は丸山元気騎手(ほっさん評価「B−」)

 今回のマデイラの鞍上は私ほっさん愛馬としては5回目の騎乗となる丸山元気騎手です。2年目の昨年一気に大躍進。92勝を挙げました。本年もすでに66勝を挙げ、全国騎手リーディングの堂々10位です。全国リーディングのベスト10に入っているジョッキーですから、これはもう期待が大きいことはいうまでもありません。そして私の大好きなジョッキーの1人です。


 関西馬が関西で出走するのに関東の丸山元気騎手が鞍上というのは意外ですが、GT天皇賞の日であり、多くの関西所属の騎手が関東に向かうことから、逆に関東の騎手が手薄になった関西に騎乗馬を探してやってきます。丸山元気騎手もその流れで関西に来られています。


 丸山元気騎手は、我がほっさん愛馬に関しては人気通りと正直イマイチですが、これは対して実力のない馬に乗っていただいているからで、期待の大きさに変わりはありません。


 2011年10月26日現在、中央通算166勝、勝率9.2パーセント、連対率17.5パーセン。これはかなり高い数字と言えます。重賞は本年5月の新潟大賞典(セイクリッドバレー・2番人気)の1勝。GT勝ちはありません。

 昨年(2010年)は中央92勝、勝率11.0パーセント。今年はここまで567戦して50勝、勝率8.8パーセントと好調。全国リーディング12位です。



 丸山 元気(まるやま げんき)は1990年10月3日生まれの21歳。日本中央競馬会(JRA)の美浦トレーニングセンター・根本康広厩舎に所属している3年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。目標の騎手は松岡正海騎手。

 祖父は元調教師の丸山勤氏。父はNAR高崎競馬の元トップジョッキーで地方通算1817勝を挙げた丸山侯彦騎手と言う競馬一家に生まれる。

 父親は当初名前を「勇気」と名づけるつもりだったが、直前に隣の家でも子供が生まれ先に「勇気」と名づけられてしまったため、同じ名前がかぶるのはまずいということで急遽「元気」と名づけることになったという。

 現在の騎乗依頼仲介者は『日刊競馬』トラックマンの植木靖雄。当初は父の知り合いのつてで『競馬エイト』の松本ヒロシに依頼したが、既に松本は国分優作を担当することが決まっていたため、松本の紹介で植木に依頼することになったという。


 2009年3月1日、根本康広所属としてデビュー。中山競馬場第3レースでヤマタケディガーに騎乗し16頭立ての11着だった。同年7月11日、札幌競馬場第2レースで8番人気オンザスローンに騎乗し、80戦目で初勝利を挙げた。競馬学校25期生の同期は松山弘平、小野寺祐太、国分優作、国分恭介らがいる。同期では最も遅い初勝利だったが、同年8勝を挙げ民放競馬記者クラブ賞を受賞した。初年度は8勝とあまり勝ち星を挙げることができなかったが、これは所属厩舎が年間10勝程度しか上げられない根本康広厩舎ということもあり、他の同期に比べて不利だったことは明らかである。


 しかし、2年目の2010年にはエージェントの力にも助けられて有力馬に乗る機会が一気に増え大ブレーク。

 第1回福島競馬では、8勝を上げ開催リーディングジョッキーを獲得。ここは、ベテラン中舘英二騎手の牙城で、丸山騎手が春の福島競馬でリーディングとなるのは初めてのこと。

<第1回福島競馬リーディングジョッキー順位>
1位 丸山 元気騎手 (8勝、2着 7回、3着 5回)
2位 吉田 隼人騎手 (7勝、2着 4回、3着 3回)
3位 中舘 英二騎手 (5勝、2着 3回、3着 6回)


 また、第1回新潟競馬においても、15勝をあげ開催リーディングジョッキーとなりました。なお15勝という記録は、2001年に後藤浩輝騎手がマークした14勝を上回り、1回新潟競馬における最多勝利記録です。

 2011年5月8日にはセイクリッドバレーで新潟大賞典を勝ち、重賞初制覇。



 「2年目に大躍進した最大の理由は力のあるエージェントがついたこと。3月の中京から有力馬に数多く騎乗することになり、春の福島と新潟で続けて開催リーディングを獲得した。夏の函館でもリーディング争いに絡んでいる。攻めを手伝っていた加藤和宏厩舎の流れが良くなり、これも成績アップの要因となった。自厩舎の根本康広厩舎は勢いがなく、ここでは成績が上がっていない。1年目はテンにモタつくケースが多かったが、走る馬に乗るようになって行き脚をつける技術が格段に進歩した。差し馬に乗った時は機をうかがって一気に勝負を決めに行く競馬が多い。インを追走してマクられる形になると、まだ対処に甘さが見られる。2010年前半の1番人気馬での成績は[23・9・5・13]で勝率.460、連対率.640と高率。2・3番人気馬でも連対率は.324と成績は上々だ。2010年前半の58勝のうち特別戦での勝利は2つだけ。減量の利く平場で稼いでいるわけで、このあたりはエージェントの手腕が光る。距離別実績で目立った偏りはなく、芝・ダート別ではダートで連対率が良い。本当に意味での評価が下されるのは本開催で積極的に騎乗するようになってからである。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)


 ほっさん愛馬での成績(4戦0勝)

 2010年 1月31日 シャンスイ     中京ダ1000m 13着/11番人気
 2010年 5月 1日 プレザントシチー 新潟ダ1800m 8着/10番人気
 2010年 9月 4日 アルマニャック  札幌ダ1700m 8着/4番人気
 2011年 9月10日 ガウディシチー  札幌芝1200m 10着/9番人気 


2011年 5月 5日 船橋 ナイスハルター特別 丸山元気騎手

●京都芝1600mコース解説(内回り)

 スタート地点は向正面2コーナーのポケット。
 内回りで使用されるレースは芝1400mと同じで、2歳、3歳限定の新馬、未勝利、500万クラスのレース。
 スタートから3コーナーまで直線で、距離も十分にあるため、マイル戦にしては前半は落ち着きやすい。
 特に新馬戦などは、折り合い癖をつけてゆったり走らせたいと思う気持ちがあるため、上がり3ハロンの勝負になることもめずらしくない。
 枠順の有利・不利はほとんどない。
 3コーナー入り口の坂の頂上付近までにいい位置を取って脚を溜めて、直線での末脚比べとなる。ただし、新馬や未勝利戦では、後方に待機して強烈な末脚を使える馬はそれほど多くない。
 将来的には、差し、追い込み馬であってもデビュー直後は力の違いで先行できてしまう。したがって、数字上は逃げ〜先行での好走が最も多くなっている。

有利な枠順 フラット
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 最後の直線での末脚
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、トニービン
連対騎手ベスト 武豊、安藤勝己、ペリエ、岩田康誠、藤田伸二
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分36秒0 1分36秒8 1分38秒2
2歳未勝利 1分35秒7 1分37秒0 1分39秒5
2歳500万 1分35秒4 1分37秒9
3歳新馬 1分36秒8 1分37秒0 1分36秒9
3歳未勝利 1分35秒7 1分36秒6 1分37秒4 1分40秒0
3歳500万 1分35秒0 1分35秒4 1分37秒1 1分38秒0
古馬500万 1分34秒6 1分35秒6 1分37秒9

これ以降は10月27日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 10月5日 京都5R 2歳新馬 芝1600m 全13頭
馬名 騎手 追い切り
オレンジビキニ 秋山真一郎
オーヴァーボード 川島信二
サトノオラクル 幸英明
チョウインパクト 熊沢重文
ハナズフルムーン 藤田伸二
ファンタビュラス 北村宏司
プレレフア 北村友一
マデイラ 丸山元気 B+
マナウス 浜中俊
ラシュシュ 国分恭介
リアライズタイセイ 小牧太
リネンハウス 藤岡佑介
ワラオウヨ 石橋脩

これ以降は10月30日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「混戦模様」


予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬
オレンジビキニ
マナウス △△
サトノオラクル
プレレフア
マデイラ
ファンタビュラス
リネンハウス △△
オーヴァーボード △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ファンタビュラス 3.5
マナウス 4.4
プレレフア 6.2
サトノオラクル 8.9
オーヴァーボード 9.2
リネンハウス 9.4
オレンジビキニ 10.5
マデイラ 14.3
ハナズフルムーン 17.8
リアズタイセイ 20.7
ラシュシュ 20.7
チョウインパクト 24.7
ワラオウヨ 36.2

デイリー馬三郎

予想印

◎ ファンタビュラス
○ オーヴァーボード
▲ プレレフア

以下省略

マデイラは無印

見解

 「強気な陣営は皆無。攻め気配からも飛び抜けた存在は見当たらないが、ファンタビュラスは筋肉質で無駄肉のない体つき。仕上がりの良さで一歩リード。」


血統仕分け人 「カフナの半弟プレレフア」

現2歳世代の繁殖牝馬レベルは過去最高と言えるシンボリクリスエス。23日現在、勝ち上がり頭数はダイワメジャー、ディープインパクトと同じ2位タイの12(1位はアグネスタキオンの13)。2歳リーディング3位につけており、今後はさらにクラシックロードを盛り上げていきそうだ。プレレフアは先週の八神峰特別を勝ったマナクーラの全弟で、ラジオNIKKEI賞B着馬カフナの半弟。堅実な血筋で、極端な決め手勝負にならなければ首位争いになる。(仕分け人・T)


新参者 WEST 「スピード非凡オーヴァーボード」

坂路やウッドコースではさほど目立った動きを見せていないオーヴァーボード。だが「軽いフットワークで芝の実戦タイプ」と田島良師が言うように、26日の本場馬追い切りでは並走馬を手応えで圧倒する抜群の動き。さらに21日のゲートでは1F目から11秒8―11秒3。非凡なスピードだけでなく、鋭いダッシュ力もあるところを披露している。ここまでの乗り込み量は十分で、馬体に太め感はなく仕上がり態勢は万全。人気的にも妙味がある初戦こそが狙い目だ。(A)

●各陣営のコメント

マデイラ

 「まだ緩いところがあるし、慣れも必要かもしれないけど、走ってきそうな雰囲気はある。」(佐藤助手・デイリー馬三郎)

プレレフア

 「体に柔らかみが出てきていい雰囲気。実戦に行って良さそうなタイプだし、期待したい。」(松田博資調教師・デイリー馬三郎)

●ほっさん予想

 マデイラですが、相手が云々というよりは、自身が万全の状態でなく、とても勝ち負けとは言えませんね。とにかく坂路の追い切りの動きが悪過ぎます。

 ニューポリトラックと坂路では別馬の動きですが、ポリトラックは前駆、坂路は後駆の力が必要ということで、ほっさん愛馬では避けて通れない”トモ(後ろ脚)の弱さ”を見せつけた格好です。

 これではレースでは難しいですし、使った後の疲労もかなり蓄積されるでしょう。もちろん、軽い芝しか走れそうにありません。クロフネ産駒ですが力の要るダートはもってのほかです。


 レース後、”トモがパンとするまで”の長期休養になりかねないですし、芝のレースは権利が取れなければ出走間隔を空けるしかありません。

 残念ながら掲示板には載れないと思っていますので長期休養も覚悟しています。まさか来夏の北海道で次走ということはないでしょうけど・・・。しかし、冗談とは言い切れない状態ですね。


 ここはしっかりと30日に愛馬の雄姿を収めて来たいと思います。


 こんな状態で上位に来るのなら、末恐ろしいですが、過去の経験ではシンガリクリスエスになることが多いですね。

●現地観戦いたします

 30日当日は休日ですので、愛馬マデイラの雄姿を見に競馬場に行く予定です。パドック写真等も撮ってくる予定です。今から楽しみです。

 また、口取りの権利も当選しました。追い切りの動きからは愛馬ペルシステンテのデビュー戦みたいに申込みが2人とかになると思っていましたが、案外多く15人もの方が申し込まれ、3分の2の確率で当選しました。

●パドック

 予定通り私のホームグラウンド京都競馬場に行ってきました。雨が降ったり止んだりの生憎の空模様でしたが、実は今回からカメラを変えた(ギリギリ一眼レフといったカメラで、そんなに値段は高くないです)のでどのくらい撮れるのか楽しみでした。

 以下はいつものように撮影順です。


出走33分前。この時点ではキャロのプレレフアが1番人気、マデイラは11.1倍で4番人気だったんですよね。しかし、マデイラはパドックでチャカチャカしているのを嫌われてかどんどんオッズは下がり、最終的には27.5倍になりました。こういうオッズの下がり方をする馬ってダメなことが多いんですけどね。




愛馬マデイラと初対面。馬体に惚れて購入した馬だけあって、私好みの薄い皮膚に豊富な筋量の素敵なお馬さんでした。




しかし、新馬らしくチャカチャカと落ち着きがなく、トモの緩さもあって、ますます期待は萎んで行きました。




気性も幼く2人引きでも大暴れ。




どうですか。どの写真でも暴れているでしょう(笑)。




もう1丁。




撮影当時1番人気だったキャロの高額馬(1口125000円)プレレフア(4番)と安価な(1口45000円)マデイラ。プレレフアの方がバドック気配は良く見えました。金額がそう思わせるのか。




トモが心配だったので後ろから撮りました。小さなお尻ですが、管の枯れ具合と大きく力強い飛節は購入時も書きましたが好きですねぇ。




とまーれーの合図直後。荒川義之調教師は新潟臨場の為にいらっしゃいません。




ここでも落ち着かないマデイラ。




丸山元気騎手登場。お目にかかるのは5月5日の船橋以来です。




同枠に同じキャロ馬が入り染分け帽です。




頼むぞ、丸山元気騎手。




キャロキャロ祭り。ここでもプレレフアの方がどっしりとして見えます。




小雨が降ったり止んだりで非常に暗かったですね。




勝負服を忘れてシャツ(ヒートテック)が丸出しになった小牧太騎手(嘘)。なんだか、この勝負服はそう見えます(失礼)。

●本馬場入場


今まで本馬場入場は撮れませんでしたが、カメラが替わったので挑戦してみました。




手前のラチが邪魔ですが、なかなか私にしては撮れていますねぇ。上手くなったら、もっといいのが撮れそうです。




勝てないと思っていたので、あまりこの時、ドキドキはなかったですね。1番人気などなら尋常ではないですが。

●レース 


マデイラのスタートですが、まずまずのスタートを切ります。プレレフアは大きく出遅れてしまいます。




しかし、外枠の馬たちのゲートが速く、一気に飲み込まれてしまいます。




ゲートは速い方だと聞いていましたが、普通くらいですね。新馬戦なのでプレレフア程度の出遅れは致命的です。




すでにマデイラとプレレフアは1馬身以上の差。




ここで丸山元気騎手、内を見ます。



マデイラは道中9番手ですが、追走に一杯一杯で見せムチが入るなど、少し後退などしたりして、早々にスタミナ切れで脱落するだろうと思いました。

早くも4角で気合を入れるためにムチが入ります。「こんなに早いと、早々に脱落するなぁ」と思ってみていたら、馬場の中ほどに出された瞬間にグングンと伸び、あれよあれよと8頭を抜き去ります。



まさか勝つとは思っていなかったので、あまり撮影の準備をしていませんでした。




しかし、1頭だけ別次元の脚で、残り100mで勝利を確信しました。




先頭に替わるマデイラ。




マデイラとターフビジョン。この時点では完全に先頭に立っています。




口取りが終わってから撮影しました。時計も良く、素晴らしいレース内容でした。

●ほっさん初、京都競馬場で口取りに参加

 当日は15分の10の確率の口取りの権利に当選し、スーツを着て競馬場に行ったのですが、正直、坂路の動きの悪さから、まだまだトモの状態が良くないし、ましてやパドックでもチャカチャカと状態が悪く見えましたので(私の眼は節穴です><)、子供たち家族はウルトラマンショー(競馬場内)を見に行き、私1人でパドックから本馬場へと移動していました。

 勝つと思っていたら、レースの時にはゴール前で一緒に観戦し、ウィナーズサークルに入ったら横から撮影して貰うのですが、あり得ないと思っていましたからねぇ。



ということで、ウルトラマンなんとか(もうついていけません。私が知っているのは80までです。)と写真に納まる我が子。上の子は怖がって逃げちゃいました。度胸のある下の子もかなり怖がって呆然としていました。そもそも、女の子でウルトラマン自体もあまり知りませんですからねぇ。

 この時、私は夢の京都競馬場のウィナーズサークルに居たことになります。




ということで、口取り式の写真はありません。その約20分後にゼッケンを持って来ますとクラブの方(女性)がおっしゃったので、急いで電話し、合流しました。私と我が子2人。会報にも載るかなー。



豪快なサインの丸山元気騎手。欲しいぞ、このゼッケン。

●馬券


馬券ですが、当日買った分すべてです。マデイラ5枚(単勝配当2750円)とイグアス(同800円)が的中しております。唯一の馬連は相手(プレレフア)が来ずに紙屑となりました。



マデイラアップ。価値が高く換金に躊躇するところです。負けたら大切に保管する予定だったのですが。

●時計の評価

 マデイラの今回の走破時計1分35秒5良馬場は、京都芝1600mの2歳新馬戦の過去10年間の平均勝ちタイムが1分36秒0良馬場ですから、なかなか優秀な時計です。

 前日の既走馬による2歳未勝利戦の勝ち時計が1分36秒6良馬場ですから、デビュー戦としてはかなり優秀といってあげていいのではないでしょうか。

 これでいて、パドツクではチャカついていましたし、トモも緩いし道中もまともに走っていませんから、競馬が上手くなればどれだけ強くなるのか楽しみです。

●レース後の騎手・調教師のコメント

マデイラ(1着)

 「走ります。凄い瞬発力を見せてくれました。とはいえ、道中は遊んでフラフラ。内へモタれて走っていて、ゴール板を過ぎたら外ラチの方へ行こうとするなど、まだまだ課題は残っています。トモの緩さもあるだけに、成長すれば更に良くなってきそうです。」(丸山元気騎手・競馬ブック)

 「道中は右にモタれたり、気性が幼いです。今日は最後の直線だけでしたが、まだトモが緩いのにすごい瞬発力でした。」(丸山元気騎手・ラジオNIKKEI)

 「道中ずっと右にもたれていたし、まだ走る気がない感じだった。競馬をしたのは直線だけ。でも怒らせたらいい脚を使ってくれた。気性は幼いけど、能力の高い馬ですね」(丸山元気騎手・デイリー馬三郎)

 「返し馬からいい感触を掴んでいましたが、道中は右にモタれてまったく走る気を見せてくれなかったのでヒヤヒヤしました。競馬をしたのは実質的に直線だけでしたが、素晴らしい伸びでしたし、走りますね。気性は幼いですが、能力は相当だと思います」(丸山元気騎手・キャロツトクラブ公式HP)

 「北海道で使おうと思えば使えなかったわけではないけれど、トモが弱くて極端に言えば引きずるような走りでしたし、あそこで無理をしなかったことが今日の結果に結びついてくれたのかもしれませんね。そうは言ってもまだまだトモに緩さが残っていますし、正直ここまでの走りをしてくれたのは驚きですが、それでいてあの脚ですから能力が高いということでしょう。今日は新潟に臨場していて直接馬の状態を確認できていませんので、まずはトレセンでレース後の様子をしっかりと見たいと思います。無理に使っていくと反動が出てしまうでしょうから、状態を見ながら大事に使っていきたいと思います」(荒川義之調教師・キャロツトクラブ公式HP)

プレレフア(6着)

「スタートしてから出て行きませんでしたし、道中も自分から進んで行きませんでした。勝負どころでもエンジンがかかりませんでした。前向きさが出てきてくれればいいのですが・・・」(北村友一騎手・ラジオNIKKEI)

「スタートの反応が遅く、二の脚がつかなくて後ろからの競馬になってしまいました。自分からハミを取っていかないのでかなり気合いを入れながら追走し、3コーナーからは肩ムチを入れて行きましたが、なかなかエンジンがかかりません。使って行きっぷりも良くなるでしょうし、直線ではいい脚を長く使えているので、もう少し長い距離で見直したいですね」(北村友一騎手・キャロツトクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

マデイラ(1着)

 「余裕のある体つき。パドックではうるさい面を見せていた。ゲートを五分に出て馬なりで馬群の後方。4角で外に持ち出し、直線は馬場の中ほどを通って一気に突き抜けた。」(競馬ブック)

●キャロ愛馬3頭目の新馬勝ち

 マデイラはキャロ13番目の愛馬ですが、過去新馬戦を勝った愛馬はクリンゲルベルガー(1番人気)、アフロディーテ(2番人気)とこのマデイラ(8番人気)で3勝目です。

 愛馬シャンスイもデビュー戦勝ちですが、あちらは未勝利戦でのデビューでした。もちろん、既走馬相手に勝つということも素晴らしいのですが。

 ですから、私は非常に新馬戦に強いということになると思います。実は未勝利戦を勝ったキャロ愛馬はフランベルジェしかなく、それ以外は全て未勝利または未勝利で引退ということになります。


 しかし、いずれのキャロ馬も最高が2勝までで、愛馬エスポワールシチーのように12勝とは言わないものの、3、4勝はしてくれる愛馬に逢いたいですね。マデイラは新馬戦の勝ちっぷりからもう少し勝てそうな気がします。

●気になる賞金は

 新馬戦ですので1着賞金は700万円。混合戦などではありませんので、後は出走手当の357000円だけですから、総額で7357000円。1口ですと約14000円程度の配当だと思います。

 もちろん、それも嬉しいですが、今後に繋がる素晴らしい内容だったことが何よりも嬉しいですね。

●今後の展望

 今後は1つ勝ったことですから時間に余裕があり、トモの状態がパンとするまで外厩の坂路で入念に鍛えるための中期放牧に出ると思っていましたが、11月2日に更新されたクラブ公式HPでは、疲れがなければ東京スポーツ杯2歳S GV 芝1800mに出走も視野に入れるということで、一気に強気になりました。

 確かに、あの状態であの勝ちっぷりなら重賞でもと色気は出ますもんね。ここで完全に力不足ならじっくりとトモを鍛えれば良い訳ですし。

 どうなるかわかりませんが゛、楽しみです。

●最後に

 本年度の2歳愛馬(シチーのグダグダ軍団は除く)は安価な馬ばかりですが非常に自信のあるラインナップでした。

 第一次募集で満口になり、牧場では抜群のスピードと毎回言われるハルシュタット。今年のオークス2着馬の下で、父も絶好調のダイワメジャーで期待の大きいプリュム。そして2歳6月でデビューし、7月には勝ち上がったフランベルジェと最高品質の年だと思っていました。

 しかし、このマデイラは正直坂路の動きはさっぱりで、育成場でもずば抜けた評価はなく、どこのPOG本にも名前は登場せず、一番自信がありませんでした。

 そのマデイラが逆に将来を感じさせる強い勝ちっぷり。これで後で購入した豪州産を除くと購入した2歳牡馬全てが勝ち上がり非常に素晴らしい出脚です。

 いつもデビューの遅い我がほっさん軍団が2歳の早期にデビューし、しかも2歳10月までに2頭も勝ち上がるとは。

 これは、近況での育成過程や馬格を重視したことによることが大きいと思われ、今後も大失敗をするまではこの考え方は変わらないでしょう。


 マデイラが今後どこまで出世するかわかりませんが、購入金額的にも1000万クラスで勝ち負けをしてくれれば恩の字です。そこくらいまでは新馬戦の内容からも出世してくれるような気がしてワクワクします。


 ただ、何よりも無事でいることが大切です。芝で能力のある馬は故障と背中合わせで、非常に心配されます。つい先日、期待の愛馬アフロディーテを故障で失ったばかりです。マデイラも期待が大きいだけに何かあった時のショックも大きく、とにかく無事に長く走ってくれること。それが何よりの願いです。


 さあ、次走昇級戦でどこまでやれるのか。期待しています。

 頑張れ、愛馬マデイラ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2010年11月17日作成 2011年2月3日、28日、4月1日、23日、6月29日、7月1日、14日、21日、9月27日、10月2日、6日、9日、13日、16日、19日、23日、26日、27日、30日、11月5日加筆

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