マデイラ(マチカネエンジイロの09) 第11戦


キャロ愛馬第13号は第1.5次募集で購入。

父クロフネと母父サンデーサイレンスの組み合わせは2歳GTを制したフサイチリシャールなど成功例が多く期待。

母は3勝馬だが、藤沢和雄厩舎に預託されるなど馬主の期待の大きかった馬。その母の繁殖黄金期である8歳の時の仔とくれば期待は高まるばかり。


デビュー戦は快勝もそこから気難しい面を見せるようになり大敗続き。
道中は掛かったり、内にササッてまともに追えなかったり、走るのをやめてしまったりとこれは大変重症。

そうこうしている間に弟は新馬戦と500万特別を快勝し、重賞でも2着と完全にオープン馬。弟の活躍からも兄の秘めたる能力は間違いない。難しい気性を上手く矯正してあと1、2勝して欲しい。


久々の前走もいいところなく撃沈。ただし、出遅れに4角で他馬にぶつけられと敗因もある。


4月20日 京都8R 500万下 ダート1800mに出走!!

7着/9番人気!!

さすがは先週皐月賞を制したミルコ・デムーロ騎手。上手すぎる。3角ですでに嫌気が差して下がっていったマデイラにちょんと気合いをつけると、後は最後までしっかりと走らせて見せた。

通常なら、これだけ成績の悪い馬には乗ってくれなさそうな騎手だが、空いていたので確保。

メンバーにも恵まれたとはいえ、走破時計は1分53秒6良馬場とこのクラスの平均勝ちタイム。抜けた勝ち馬は別として、2着馬とはそんなに差はない。

そして出遅れ癖のあるマデイラにダートの中距離でもやれることが判明。このコースなら比較的レース数も多く出走も容易。チャンスも多いだろう。


レース回顧と時計の分析、レース後のミルコ・デムーロ騎手と荒川義之調教師のコメントを掲載。

写真多数付現地観戦レポート。

(2013年4月22日完結)

2013年4月19日立ち上げ

●特別登録と出馬想定

 前走後すぐ、息が乱れていないということで、またまたまたまた最後までしっかりと走っていない我らが愛馬マデイラですが、その後在厩で調整され、14日月曜日の時点で2レースに特別登録されました。

4月21日 福島10R 小名浜特別 500万下 ダート1700m フルゲート15頭のところに特別登録数31頭。
4月21日 福島12R 川俣特別 500万下 芝2000m フルゲート16頭のところに特別登録数26頭。


どちらも鞍上は未定です。


 17日の水曜日には更に平場にも出馬想定されました。

福島9R 500万下 芝1800m 大野拓弥騎手 フルゲート16頭のところに出馬想定数19頭。

 この段階で特別登録していたレースからは名前が消え、騎手も大野拓弥騎手を確保していることから、ほぼこのレースに出走するのでしょうが、特別レースでもほぼ出走可能です。

4月21日 福島10R 小名浜特別 500万下 ダート1700m フルゲート15頭のところに出馬想定数16頭。
4月21日 福島12R 川俣特別 500万下 芝2000m フルゲート16頭のところに出馬想定数9頭。


想定されている福島9Rよりも12Rの特別戦の方がよほど楽だと思います。また、前走と同じ8Rの芝1200mもフルゲート16頭のところに想定数13頭

 比較的頭数も少なく手頃なレースが一杯ありそうです。

●追い切り情報(4月19日作成)

前走前 4月3日 栗東坂路 不良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 56.7
3F 42.3
2F 28.8
1F 15.2



4月10日 栗東プール 2周


4月14日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
5F 76.2
4F 59.4
3F 42.9
1F 14.5[7]


4月17日 栗東坂路 良馬場 叩き一杯
1回
助手
4F 55.8
3F 40.6
2F 26.1
1F 12.9
メイショウカンパク(古馬オープン)強めを0.9秒先行0.4秒遅れ


4月19日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 62.6
3F 45.7
2F 29.9
1F 14.1
 4月14日、前走後7日で早くも15−15強で追い切られました。福島からの遠征帰りですし、普通ではこんなに早くこの時計を出すのは早すぎると思うのですが、マデイラは前走また真剣に走っておらず、レース後すぐに息が乱れていなかったということで余力があるからでしょうね。良い意味で今回も期待したいですね。

 4月17日、併せ相手にかなり先行して遅れたと言っても相手はオープン馬です。仕方がないと言いたいところですが、全体の時計は寂しいものですね。終いはまずまず伸びているので、調教で動かないマデイラとしては頑張っているように見えます。
 私ほっさんの追い切り評価は「B−」です。少なくとも前走よりもいい状態ですね。今回も今度こそと期待しましょう。

●出馬確定表

出馬確定表 4月20日 京都8R 500万下 ダート1800m 全12頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
エーシンハップル 秋山真一郎  3/31 500万 阪神ダ2000 11
スカイウエイ 高田潤  2/11 地方 浦和ダ1600
ダノンキャスケード 岩田康誠  1/20 500万 中京芝2000 10
ツヨシノブルーム 松山弘平  1/12 500万 京都ダ1800 11 10
テイエムエビスオー 佐久間寛志  3/23 500万 中京ダ1900 14 12
ビックケン 幸英明  4/06 500万 阪神ダ1200 12 13 16 11
マデイラ ミルコ・デローム  4/07 500万 福島芝1200 12 10 B−
マヤノオントロジー 浜中俊  4/07 500万 阪神ダ1800 11
マンハッタンコード 和田竜二  4/06 500万 福島芝2000 11 10 13 10
メイショウアサアケ 武豊 12/23 500万 阪神ダ1800 14 16
リーノレオン 川島信二  3/24 500万 阪神ダ1800 14 14
ロゼッタストーン 国分恭介  4/14 500万 阪神ダ1800

表中 騎手の太字は乗り替わり

●京都ダート1800mコース解説

 スタート地点はスタンド前の直線半ば付近。1コーナーまでの距離は約280m。1コーナーに入るまでの位置取りが非常に重要で、ここで外を回らされると厳しい。1コーナーに入るまでに隊列が落ち着きやすく、縦長にはならないので、外枠を引いた馬(特に逃げ・先行馬)は不利だ。逆に1枠の逃げ・先行馬が最もベスト。単純に1枠の連対率は約20パーセントある。その他の枠は15パーセント以下。
 基本的には逃げ・先行馬が有利だが、展開や馬場状態次第では向正面で激しくレースが動くことも。ペースが速くなれば当然、差し馬にもチャンスが出てくるが、逆に遅すぎると外からマクられる。
 先頭、2番手で最後の直線に入った馬が、そのまま残りやすい。
 1800m好走馬も血統面で特徴があり、ブライアンズタイムやサンデーサイレンス、バブルガムフェローといったヘイルトゥーリーズン系が非常に強い。
有利な枠順 1枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 枠順、種牡馬
種牡馬ベスト ブライアンズタイム、サンデーサイレンス、ジェイドロバリー
連対騎手ベスト 武豊、ペリエ、安藤勝己、武幸四郎、藤田伸二
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳未勝利 1分55秒6 1分53秒4
3歳新馬 1分56秒3 1分55秒8 1分54秒5 1分54秒9
3歳未勝利 1分55秒4 1分54秒7 1分53秒7 1分54秒0
3歳500万 1分54秒1 1分53秒4 1分52秒2 1分52秒3
古馬500万 1分53秒6 1分53秒0 1分52秒4 1分52秒0
古馬1000万 1分52秒5 1分52秒1 1分50秒9 1分51秒5
古馬1600万 1分51秒2 1分51秒3 1分50秒2 1分50秒7
古馬オープン 1分51秒1 1分51秒0 1分49秒9 1分49秒1

●騎手はミルコ・デムーロ騎手 ほっさん評価「S」

 今回のマデイラの鞍上はミルコ・デムーロ騎手です。短期免許で毎年来日され、もう知らない人はいないほど有名な騎手です。

 先週はロゴタイプで見事皐月賞を優勝。ペリエの来日しなくなった今、日本におけるもっとも頼りになる外国人騎手だと思います。昨年は勝率19.0パーセント、連対率31.6パーセントと非常に高い数字を記録。まさか、これだけの騎手がマデイラなど人気のつかない馬に乗ってくれるとは有り難いことです。

 私は常々岩田康誠騎手や内田博幸騎手などの追える騎手を言うことを聞かないマデイラに乗せて欲しいと言ってきました。ミルコも追える騎手ですし有り難いですね。

 ただ、私とミルコ・デムーロは案外相性が悪く、期待のステップシチーでは能力は断然ながら、直線の短い旧中京競馬場において最後方からの追い込み策で前を捉え切れずに4着(1番人気)になったり、クリンゲルベルガー、エスペランサシチーなど動かせずに終わって大敗という結果ばかりなんですけどね(T_T)。

 以前よりも更に乗れている印象のミルコですし、しっかりと最後まで走れば掲示板くらいはと大きな期待をしております。


 2013年4月18日現在、JRA通算322勝。勝率15.1パーセント、連対率27.5パーセント。GTは日本ダービー(ネオユニヴァース)、ジャパンカップ(スクリーンヒーロー)、有馬記念(ヴィクトワールピサ)、天皇賞秋(エイシンフラッシュ)など9勝。重賞28勝。と格段に高い数字を残している。
 昨年(2012年)は30勝、勝率19.0パーセント、連対率31.6パーセントと非常に高い数字を残している。


 ミルコ・デムーロMirco Demuro)は1979年1月11日イタリア生まれの34歳。近年は短期免許制度を利用して来日しており、日本人にも馴染みの深い騎手である。

 妹のパメラ・デムーロは元騎手で現在は調教師。弟のクリスチャン・デムーロもイタリアの騎手であり、2011年には短期免許で来日し、船橋を拠点に地方競馬である南関東競馬で、2012年以降は中央競馬で騎乗している。

 1994年に騎手免許を取得し、1995年にイタリアの見習騎手リーディングに輝く。1997年から2000年までは4年連続でイタリアのリーディングジョッキーとなる。

 日本には1999年に初来日。騎乗センスは非常に評判が良く日本の関係者の信頼も厚い。2001年2月3日の小倉競馬場では1日5勝を記録。これは外国人騎手としてJRA初のことである。翌日の2月4日には小倉大賞典に勝ち、JRA重賞初制覇を達成した。

 2003年4月20日、皐月賞をネオユニヴァースで制し日本のGT初制覇。喜びのあまりにゴール後2着のサクラプレジデント騎乗の田中勝春の頭を叩くシーンは印象的であった。続く6月1日の東京優駿(日本ダービー)でもネオユニヴァースに騎乗し外国人騎手としては初となる東京優駿制覇を達成、1番人気に応えて快勝したネオユニヴァースを祝福する大観衆を目にして「イタリアのダービー(デルビーイタリアーノ)を5回勝つよりも、日本のダービーを1度勝つ方が嬉しい」と感激の涙を流した。

 二冠を達成し、三冠達成の期待がかけられたネオユニヴァースであったが、従来の日本の短期免許制度では三冠目の菊花賞にはデムーロは騎乗できない状態となってしまった。日本の短期免許では年間3ヶ月しか騎乗できず、デムーロは春だけで3ヶ月分を使い果たしてしまっていたためである。しかしこの事態を受けてJRAが新しく「同一馬で1年間にGTを2勝以上すれば、その馬が同年にGTに参戦する際に騎乗を認める」という規定を設けたため、デムーロは菊花賞に騎乗することが出来たが、惜しくも3着に敗れた。

 2004年4月18日、皐月賞をダイワメジャーで勝利し、外国人騎手初の連覇を達成する。

 2007年11月24日、京都競馬場で、外国人騎手としての最多タイとなる1日5勝を再び記録。同年12月2日の中日新聞杯ではサンライズマックスに騎乗して勝利したが、決勝線手前で飛行機ポーズを披露し制裁を受ける珍事を起こした。

 2008年11月29日より短期免許を取得したが、その翌日11月30日のジャパンカップではスクリーンヒーローに騎乗し見事同レース初制覇を飾る。なおこの時もゴール後のウイニングランで飛行機ポーズを披露していた。

 2009年は12月28日より翌2010年1月27日までNARで短期免許を取得した。この時は船橋の川島正行厩舎に所属した。なおデムーロはこれより以前にも2度NARの短期免許を取得していた。

 2011年3月26日、ネオユニヴァースの子のヴィクトワールピサでドバイワールドカップを優勝。ドバイワールドカップ初騎乗初勝利を果たすと共に、日本馬にとっての同レース初勝利をもたらした。日本・イタリア以外では初のビッグタイトルと言え、デムーロ自身も「ジャパンカップもイタリアダービーも勝っているけど、これがベストレース」と語った。

 2012年は3月18日の阪神競馬第10・11競走と、4月7日の阪神競馬第2競走から第11競走にかけて、JRAタイ記録となる騎乗機会9連続連対を達成した。10月28日、天覧競馬として行われた天皇賞(秋)をエイシンフラッシュで優勝。ウイニングランを終えた直後、メインスタンド前の馬場で下馬し、天皇・皇后両陛下に対し跪座の形で最敬礼を行った。なおこの最敬礼は後検量前の下馬ということで審議対象となったが、不問とされた。


 イタリアでテントウムシは「幸運を運んでくる虫」とされていることもあり、テントウムシを自らのラッキーアイテムにしている。同じイタリア生まれの騎手マルコ・モンテリーゾは「彼は色々なものにテントウムシのステッカーを貼っているんだ」と語っている。

 上記の2003年の皐月賞で勝った時に田中勝春の頭を叩いたことについて、馬鹿にしているのではないかと言う声もあったため、その後、悪意やからかう意図はなかったと説明。田中も「ノープロブレム」と言い、2人の間にしこりはないと言う。

 騎乗にあたっては事前の展開予想などを重視するタイプで、武豊は「いつのまにか日本の競馬新聞の読み方を覚えていて、(日本での騎乗時には)レース前になると競馬新聞片手に真剣に検討している」と証言している。ちなみに競馬新聞の読み方を覚えた影響で「競馬関連であれば漢字も読める」という。

 日本の騎手の中では特に松田大作と仲が良い。2010年10月から松田がイタリアに長期遠征する際にも住居探しなど様々な協力を行っている。

 サッカー好きとしても知られており、インタビューでも語ることがある。


 「ヴィクトワールピサで有馬記念とドバイワールドカップを制覇。共に緩い流れの中で早めに行かせ、直線で踏ん張らせる内容だった。抑え気味に乗るケースが多く、狭くなると周りを弾き飛ばし割ってくる(2010年の朝日杯FS(グランプリボス)が好例)。1番人気馬では[123・59・41・108]の勝率.372、連対率.550。騎乗数が多いのに、単勝回収率が97パーセントと高い数字になっている。時にやる気のない騎乗が見られ、舞台が大きいほど燃えるようだ。」(佐藤祐樹元騎手)
 ほっさん愛馬での成績(4戦0勝)

 2007年12月 2日 ステップシチー 尾頭橋特別 500万下  中京芝1800m 4着1番人気
 
2009年 2月22日 クリンゲルベルガー こぶし賞 500万下 京都芝1600m 10着/9番人気
 2009年 3月 7日 クリンゲルベルガー 500万下       阪神ダ1200m 
5着/4番人気
 2011年11月27日 エスペランサシチー 2歳未勝利      東京ダ1600m 11着/7番人気


2012年4月7日 ドリームチャージに騎乗するミルコ・デムーロ騎手(この日9連続連対の記録を達成。)

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「マヤノオントロジーは休み明けの前走が上出来の内容。叩いた上積みが大きい今回は一変可能。相手は、連闘で行き脚がつきそうなロゼッタストーン、休養の効果が窺えるメイショウアサアケ、ダート替わりで甘さを補える可能性があるダノンキャスケードが有力。」


短評は「波乱含み」



予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU
メイショウアサアケ △△
マンハッタンコード
ツヨシノブルーム △△
マヤノオントロジー △△ △△
リーノレオン
ダノンキャスケード
ロゼッタストーン
エーシンハッブル
マデイラ
テイエムエビスオー
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ロゼッタストーン 3.1
メイショウアサアケ 4.2
マヤノオントロジー 4.7
ダノンキャスケード 5.9
エーシンハッブル 8.9
ツヨシノブルーム 10.5
マデイラ 18.2
スカイウエイ 18.9
マンハッタンコード 25.9
以下27倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
マデイラ 73 61 68 55
ロゼッタストーン 76 64 76 73
メイショウアサアケ 79 79 68 77
マヤノオントロジー 74 61 66 74
ダノンキャスケード 73 68 68 69
エーシンハッブル 73 64 73 72


デイリー馬三郎

本紙の見解

「前走では行き脚がつかなかった◎ロゼッタストーン。それでも直線で差を詰めてC着と休養明け初戦としては合格点の内容。今回は意欲の連闘策。機動力アップで前走以上を狙う。攻めを強化してきた○エーシンハッブル、初ダートが魅力の▲が相手。〈浜口〉」

◎ ロゼッタストーン
○ エーシンハッブル
▲ ダノンキャスケード
× ツヨシノブルーム
☆ メイショウアサアケ

以下省略

マデイラは無印

マデイラは全13記者中 ◎(本命)印 1記者、☆(5番手評価) 1記者、△(6番手以下評価) 1記者、無印 10記者です。

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

マデイラ(12着)

 「ゲートがソロッという感じで後ろからになってしまいましたし、理想はもう少し前から運びたかったです。道中で少しだけ力んだタイミングはありましたが、制御が利かないと言うことはありませんでしたし勝負どころでは勢いがつきかけたものの、最後はふわふわしてしまいました。気難しいところはありますが何とか力を引き出したかったです。申し訳ありません」(松山弘平騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「もう少し前から運べるのに越したことはないけど、道中は3コーナーで少し頭を高くしたくらいで極端にうるさくなってはいませんでしたし、休み明けがいいほうに出たかと思ったら、やはり最後は走るのを止めている感じでした。入線後に鞍を降ろしているときもそんなに息が乱れていないんですよね。抜けた相手がいない組み合わせでしたし、力を出しさえすればチャンスはあると思っていたのですが…。申し訳ありません。条件云々だけではありませんが、何かしら変化をつけていかなければなりませんし、状態を見ながら改めてどうするか考えて次に向かいたいと思います」(荒川義之調教師・キャロットクラブ公式HP)

●各陣営のコメント

マデイラ

 「自分でやめているように、真面目に走っていない。レース慣れが必要ですね。」(佐藤助手・デイリー馬三郎)

 「攻めでも実戦でも真面目に走ってくれなくて・・・。」(佐藤助手・競馬ブック)

●ほっさん予想

 今回は12頭立てと美味しく、しかも鞍上は先週皐月賞を勝ったミルコ・デムーロ騎手ということで相も変わらず期待はしています。マデイラは走るのをやめてしまう悪癖があるので常々岩田康誠騎手や内田博幸騎手などの追える騎手を乗せて欲しいと言ってきました。

 しかし、実際はマデイラは次走への優先権もなく、いい騎手への依頼は難しいことが現実。こんなに追える良い騎手に乗って貰えるなんて夢にも思っていませんでした。

 たまたま急遽の出走予定のレースの変更でしかもミルコが空いていたので実現したわけですが、マデイラや我々には運がありますね。

 ミルコは昨年辺りから、日本でも凄く高い勝率で今まさに円熟期のもっとも乗れるジョッキーの1人です。先週も皐月賞を制しました。ズブい馬を動かせる騎手ですし有り難いですね。ただ、私とミルコはステップシチーやクリンゲルベルガー、エスペランサシチーなど動かせずに終わって大敗という結果ばかりなんですけどね(T_T)。その当時よりもはるかに乗れている印象のミルコですし、しっかりと最後まで走れば掲示板くらいは。いや、皆さん、京都のダート1800mはクロフネ産駒が最高に成績を上げているコース。もうお忘れかも知れませんが、マデイラはクロフネ産駒です(ローエングリンをつけとけば・・・><)。

 クロフネサプライズをお見せしませう。


 また、前走に引き続き、今回も滅法相手に恵まれています。更にその恵まれている相手の調教がイマイチばかり。

 以下は競馬ブックの各馬の追い切り評価です。

ビックケン 時計詰まるも動きが
メイショウアサアケ 久々で割引
マンハッタンコード ゲートから飛ばす
ツヨシノブルーム マズマズ仕上がる
マヤノオントロジー あまり変わり身無
リーノレオン 幾分上向くも
ダノンキャスケード 久々で完調手前
スカイウエイ 先行遅れで今一息
ロゼッタストーン 記載無し
マデイラ 脚取り確か
テイエムエビスオー コズミ気味


 見ていただければわかる通り、ほとんどの馬が調教の状態も悪く、マデイラが調教評価としては一番高くなっています。これならばと思えますね。

 ただし、前走もこんな弱面で12着と大敗しました。マデイラは自分との戦いですからね。結果的に大敗かも知れませんが、一応毎回4角まではワクワクドキドキしていますし、今回も出来るだけ長くドキドキしたいですね。

●口取りの権利を持って現地応援いたします

 20日は本来出勤日だったのですが、同僚から18日(木)と交替してくれと言われて、私もあわよくば愛馬が20日に京都で出走してくれないかな?などと思いつつ快く変更に応じました。

 出馬想定の段階ではデスティニーシチーが20日の京都4Rに出馬想定。デスティニーシチーは前走で6着と非常に内容の濃いレースぶりでしたから、そのまま確定してくれることが待ち遠しかったです。ただ、想定では15番手とギリギリで弾かれる可能性もありました。

 一方、マデイラは21日の福島の2つのレースに特別登録。水曜日の出馬想定では福島の9Rの平場に大野拓弥騎手確保で出馬想定されていましたから、そのままそこで確定するものだと思っていました。鞍上が未定ならまだわからないと思うのですけどね。


 そしていざ木曜日になって確定してみたらビックリ!!20日の京都に想定されていたデスティニーシチーが21日の福島に出走、21日の福島に想定されていたマデイラが20日の京都で確定。

 ちょうど上手く逆になりました。おかげで私は愛馬デスティニーシチーには会えないものの、マデイラに久し振りに会うことができるようになりました。嬉しかったですね。そして何よりも嬉しいのが鞍上に追えるミルコ・デムーロ騎手を確保してくれたこと。彼なら当然期待は高まりますよね。馬の扱いの上手な外国人騎手ということで、もしかすると激変もあるのかな?と思っていました。


 ・・・ということで、口取りの権利に応募し(そりゃ、ミルコと写真に納まりたいですからね)、応募がたったの3名だったことから非抽選で当選!!たった3名ということはマデイラが期待されていない証拠ですが(涙)、逆に言えば、口取りが実施できれば、かなりのアップで写真に納まれるということです。まあ、勝つまでは至らないでしょうが楽しみです。

これ以降は2013年4月22日に作成

●パドック

 予定通り、口取りの権利を持って京都競馬場に行ってきました。当日は午後からは雨予報で、全体的に雲が多かったです。写真はいつものように撮影順です。


まずは馬体重のマイナス20キロに驚きました。



パドックでも1頭ずば抜けてテンションが高く落ち着きがなかったですね。ずっとアタマはこの状態で高く、ここから30センチほど上げ下げの繰り返し。キツツキのようでした。目もエスペランサシチー並に恐いし・・・。



ただ、全体的な感じからは2勝は出来る馬だと思うんですけどね。



ギリギリの腹回りと思いましたが、これは厩舎でもテンションが高かった為のようです。



とまーれーの後も常に右に引っ張り気味の煩いマデイラ。



それでも二人引きではなかったですね。



荒川義之先生は福島臨場ということで来られませんでした。



8番人気スカイウエイと高田潤騎手(2着)。奥はまだまだ暴れるマデイラ。



ミルコ・デムーロ騎手は前の7Rで騎乗していた為にパドックには来られませんでした。

●本馬場入場


ゲート前での輪乗り。オオ、ミルコ!!



途中でゲートから離れて、しばらく1頭ポツンと外を向かしていました。わざとかなぁ〜。

●レース 


前走は短距離戦で出遅れて万事休すのマデイラでしたが、



やはり今回も出遅れます。そりゃ、チャカチャカと煩い馬ですからね。ただ、そういう意味でもゆったりと走れる中距離で今回ある程度の結果を残せたことは大きいですね。



もうこの時点では後ろから2頭目><。



競馬ブックによりますと、1馬身の出遅れということです。



道中は、10番手の外を追走します。



しかし、3角手前のペースが上がって来たところで早くもついて行けずにズルズルと後退。ここで鞍上のミルコ・デムーロ騎手がアクションを起こします。
まだ3角にも至っていない時点での鞍上のアクションに私は大敗を覚悟しました。ここからレッドデセーオ嬢のようにゴールまで押っつけ通しかな?と思っていたら、それ以上押っつけなくてもマデイラに気合いがつき加速。
この辺りの巧さはさすがに外国人騎手だとレベルの高さを実感させられます。彼でなければ今回もマデイラは出走奨励金を確保することは出来なかったでしょう。



直線では余力がなくなるかと思いましたが、最後までしっかりと追ってくれてジリジリと馬を伸ばします。現地では突き抜けて2着はあるかと思わせるほどの加速でした。ミルコ・デムーロ騎手の巧さには感動しましたね。



結局7着で入線。勝ち馬の時計は速すぎて参考外。2着馬とは上記の写真の通りそんなに差はありません(画面右から2頭目の11番、ピンクの帽子がマデイラ)。



7着とはいえこの走りには大満足です。


 1角では物凄い大外、そこから終始外々と距離を走り、4角も大外に出しますが、これも鞍上ミルコの”なるべく嫌気をささないよう、外目をスムーズに走らせようと心がけた”結果。相当な距離を走っていますし、てっきりいつものようにここから全く伸びずに二桁着に甘んじるのかと思いきや、ジリジリながらも伸びる伸びる!!きちんと最後まで走らせてくれました。ジョッキーに感謝です。

●時計の評価

 今回のマデイラの走破時計は1分53秒6良馬場でした。京都ダート1800mの500万クラスの平均勝ちタイムは1分53秒6良馬場ですからちょうどそのくらいの時計です。今まで芝の短距離である程度の実績を残していた馬だけに、ダートの中距離はクロフネ産駒と言っても不安でしたが、この時計で走れるのなら、いずれは順番が来るかも知れません。私は今までの走りから、レース前に1分55秒台の未勝利戦でなら勝ち負け程度でしか走れないと書いていましたが、嬉しい誤算です。


 また、同日の2R 3歳未勝利戦の勝ち時計が1分54秒7良馬場。12R 1000万下 平場の勝ち時計が1分52秒1良馬場ですから、8Rの勝ち馬(1分52秒2良馬場)が抜けて強かっただけで、マデイラも決して悪い走りではなかったということです。

 競馬ブック誌の推定勝ちタイムも1分53秒3良馬場ですし十分に勝ち負けレベルですよね。

 これでいて終始外々回りで距離を走っていますし、パドックでチャカチャカと体力を使っていましたし、レースも道中で気を抜いて下がったりとチグハグなレースぶりでしたから、やはり力はあるなぁと思います。

●レース後の騎手・調教師のコメント

マデイラ(7着)

 「なるべく嫌気をささないよう、外目をスムーズに走らせようと心がけました。パワーがあるし、走れる能力はあるのに、馬自身がそれを出そうとしていない感じ。終始ズブさを見せていました。チャカチャカしているけど、それ以上の悪さはしないし、力を出し切れればもっとやれるはずです」(ミルコ・デムーロ騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「気が悪くてなかなか進んで行ってくれませんでしたが、ジョッキーが気を抜かせないように道中から気合いを付けてくれましたから、これが次につながればいいですね。決して満足と言う結果ではありませんが、最後まで伸びようとはしていますし、悪くないイメージは持てました。これまでの走りからもこれで安心とはいきませんが、この距離自体は問題なかったと思いますし、やはり気持ち次第ですね。今日は福島競馬場にいたのでまずは馬の状態を直接見てからになりますすが、テンションが高くて体が大幅に減っていましたから、一度放牧を挟ませてもらうかもしれません」(荒川義之調教師・キャロットクラブ公式HP)

●気になる賞金は

 出走奨励金が本賞金720万円の6パーセントですから432000円。特別出走手当が398000円。計830000円。1口で割りますと、約1700円程度の配当になるのではないでしょうか。金額的にも嬉しいですし、何よりも今回は内容が良かったことが嬉しいですね。これからもこんなレースをして欲しい。

●今後の展望

 厩舎でもテンションが高く馬体が減っているということで、優先権も獲れませんでしたし、放牧に出される可能性が大きいですね。確かに馬体はギリギリに見えましたし、その方が良いと思います。

 今後も騎手によって結果は大きく変わるでしょうね。上手く馬を制御してくれる騎手が乗ってくれればある程度は走ると思うのですが、優先権がないためにそういういい騎手への依頼が難しいんですよね。今回はたまたま急遽の変更でいい騎手が残っていたので良かったのですが。

●最後に

 外国人騎手は馬とのコンタクトを取るのが上手な騎手が多いですね。もっとも、そうでなければいい成績は残せないわけですが、感心します。今回は超一流の騎手に乗って貰えて上手くマデイラを導いていただき、それなりの結果を出すことが出来たと思います。何よりも3角手前での仕掛けとすぐに馬が走る気を戻してついて行けたところに感心しました。

 これでなんとなく課題も見えて来た感じがしますし、荒川義之調教師も騎手やレースの選択もピンポイントでできるようになったのではないでしょうか。

 比較的レース数が多く出走しやすいダートの中距離でもやれるということがわかったことも大きいですね。


 私の愛馬の500万クラスで勝ちきれない馬が多いですが、スピカシチーもフランベルジェもこのマデイラも時々7着や8着と出走奨励金を貰ってきてくれますし嬉しいですね。

 あと1つ勝てるかどうかわかりませんが、上手く軌道に乗ればと思います。次走も最後までしっかりと走ってくれるかまだまだ半信半疑ですが、いつもよりも大きな期待を持ってその時を待ちたいと思います。

 頑張れマデイラ!!毎回期待しているぞ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2013年4月19日立ち上げ 22日加筆

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2013年 4月 7日 第10戦 500万下 福島芝1200m (12着/7番人気)

2012年11月 8日 第9戦 JRA指定交流 門別ダ1200m (4着2番人気

2012年 7月 8日 第8戦 500万下 函館芝1200m (10着/7番人気)

2012年 6月23日 第7戦 500万下 函館芝1200m (7着/2番人気

2012年 6月10日 第6戦 500万下 函館芝1200m (5着/6番人気)

2012年 3月17日 第5戦 3歳500万下 阪神芝1400m (11着/10番人気) 写真多数付き 現地観戦レポート

2012年 2月18日 第4戦 こぶし賞 3歳500万下 京都芝1600m (12着/6番人気)

2012年 2月 5日 第3戦 第52回 きさらぎ賞 GV 京都芝1800m (12着/12番人気) 写真多数掲載

2011年11月19日 第2戦 第16回 東京スポーツ杯2歳ステークス GV 東京芝1800m (8着/8番人気) ルクソール様撮影 現地写真掲載

2011年10月30日 デビュー戦 2歳新馬 京都芝1600m (1着/8番人気) 写真多数付き 現地観戦レポート