マデイラ(マチカネエンジイロの09) 第2戦


キャロ愛馬第13号は第1.5次募集で購入。

父クロフネと母父サンデーサイレンスの組み合わせは2歳GTを制したフサイチリシャールなど成功例が多く期待。

母は3勝馬だが、藤沢和雄厩舎に預託されるなど馬主の期待の大きかった馬。

その母の繁殖黄金期である8歳の時の仔とくれば期待は高まるばかり。


デビュー前の追い切りでは平坦なニューポリトラックなら終いは11秒台の素晴らしい脚を披露するのだが、坂路での動きはさっぱりでトモの弱さを露呈。

そんなことから私自身もさっぱりと期待も出来ず、デビュー戦は8番人気の単勝2750円と低評価。

ところが直線1頭だけ次元の違う脚で快勝!!パドックでもチャカついて気配が悪く、あんな状態であれだけ走れるのなら、これは相当な器かも知れない。

ということで、荒川義之調教師も果敢に重賞挑戦を明言。


11月19日 東京11R 第16回 東京スポーツ杯 2歳ステークス GV 芝1800m 国際 に出走!!

鞍上も将来を見据えてか厩舎の活躍馬ミリオンディスクの主戦・蛯名正義騎手に依頼。

8着/8番人気。

非常に悪い馬場状態で末脚にかけるマデイラは苦戦と思われたが堅実に8着。

毎年クラシック戦線に活躍馬を送り出している格以上に好メンバーの揃う東スポ杯でこの内容には大満足。

初戦だけならフロックかと心配されたが能力は本物。

次走条件戦で良馬場なら勝ち負け必至と言い切る。


レース回顧と時計の分析、レース後の蛯名正義騎手と荒川義之調教師のコメント、

そしてルクソール様が撮影してきてくださったマデイラ現地写真を掲載。

(2011年12月1日完結)

2011年11月11日立ち上げ

●次走は11月19日 東京11R 東スポ杯2歳S GVを蛯名正義騎手で

 以下は11月9日に更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告です。

「この中間も順調に乗り込んでいます。今朝は坂路でサッと15−15程度のところを乗りましたが、行きたがる素振りを見せるほど元気いっぱいです。これなら、予定通り東スポ杯に向かっても大丈夫でしょう。今週末にはコースでサッと時計を出して来週の追い切りに備えるつもりです。まだトモの状態が甘かったり良化の余地を多く残している馬で、本格化は先だと思いますが、前走後の状態を見る限り、使っていっての上積みは大きそうです。強い相手と戦って得られるものも大きいでしょうし、現状でどこまでやれるか楽しみですね」(荒川師)19日の東京競馬(東京スポーツ杯2歳S・芝1800m)に蛯名騎手で出走を予定しています。

 ということで、我らが愛馬マデイラの次走は11月19日 東京11R 第16回 東京スポーツ杯 2歳ステークス GV 芝1800m 国際 に出走予定ということです。

 例年、クラシックを見据える有力馬たちが出走するハイレベルなレースで、ここで馬券圏内に入るようですと、将来は約束されたようなものです。もちろん、相手は新馬戦と比較にならないくらい強力で、全く歯が立たない可能性も大きいですが、それはそれで条件戦をコツコツと走り本格化まで力を付けていけばいいと思いますし、とりあえず強いところと対戦するのは大賛成です。何も戦う前から逃げ出す必要はありません(愛馬フランベルジェのY師、そういうことですよ)。

 鞍上も将来を見据えてか厩舎の活躍馬ミリオンディスクの主戦・蛯名正義騎手に依頼。期待の大きさを窺わせます。

 馬自身も一度使われて良くなっているようですね。前走前は追い切りの動きもイマイチ、パドックもチャカついて、レース中もモタれてと下手な競馬でしたが圧勝しました。当然使った上積みは大きいと思われ、今回は相手は強いですがどこまでの力を発揮できるのか本当に楽しみですね。

これ以降は11月13日に作成

●気になる特別登録表(11月19日 東京11R 第16回 東京スポーツ杯 2歳ステークス GV)

特別登録表 11月19日 東京11R 第16回 東京スポーツ杯 2歳ステークス GV
 芝1800m 国際 指定

第1回登録完了馬 全19頭 フルゲート 18頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アグン メンディザバル 55.0  9/17 新馬 札幌ダ1700
アドマイヤリリーフ 55.0 11/05 百日5下 東京芝1800
エネアド 福永祐一 55.0  8/27 新馬 新潟芝1600
カイルアロマンス 54.0 10/08 りんど5下 京都芝1400
キングクリチャン 55.0 11/12 京王GU 東京芝1400 12 13
キープビリービング 柴田大知 55.0 11/05 百日5下 東京芝1800 13
クラレント 小牧太 55.0 10/15 デイリGU 京都芝1600
サトノギャラント 横山典弘 55.0 10/02 芙蓉 OP 中山芝1600
ジャスタウェイ 後藤浩輝 55.0  9/04 新潟2 GV 新潟芝1600
ジョウノバッカス 55.0 11/05 未勝利 京都ダ1800 10 10 12
ディープブリランテ 岩田康誠 55.0 10/01 新馬 阪神芝1800
ドリームトレイン 55.0 10/29 きんも5下 新潟芝1600
ピタゴラスコンマ 55.0 10/22 いちょOP 東京芝1600
フクノツール 55.0 10/22 いちょOP 東京芝1600
フジマサエンペラー 田中勝春 55.0 10/29 未勝利 東京芝2000
ホーカーテンペスト 横山典弘 55.0 10/22 未勝利 東京芝2000
マイネルディーン 石橋脩 55.0 10/10 未勝利 東京芝1600
マイネルロブスト 松岡正海 55.0 10/01 札幌2GV 札幌芝1800
マデイラ 蛯名正義 55.0 10/30 新馬 京都芝1600

これ以降は11月15日に作成

●競馬ブックの週報から

 愛馬の重賞初出走ということで、そういう記念すべき時だけ週刊誌(週刊競馬ブック或いはギャロップ)を購入している私ほっさんですが、今回も少し立ち読みをしていい記事を掲載している方を購入しました(もちろん、どちらもよければ両方買います)。

 週刊競馬ブックは予想家の印こそ最高で△と寂しいものでしたが、マデイラの佐藤助手のコメントや中間の気配が載っており、ギャロップ誌は特別登録の段階で2名のトラックマンがマデイラに▲印をつけるなど高い評価で非常に悩みましたが、ギャロップ誌にはマデイラ陣営のコメントが全くなく、結局週刊競馬ブックを購入することにしました。


 以下はその週刊競馬ブック誌の我らが愛馬マデイラに関する記事です。

厩舎のはなし

マデイラ 佐藤助手

直線の伸びは強烈だったね。いろいろ課題はあるが、能力は十分だし、実戦を経験したことが、競馬に行っていい方に出るんじゃないかな。




中間の気配から

マデイラ (ボリューム感ある)

前走後まだ日が浅いとあって軽めの調整。やや姿勢が高いが、ボリューム感のある馬体は目につく。




有力馬のポイント

新馬勝ち直後の馬の活躍が目立つ重賞。現時点でのキャリア以上に将来性の見極めが大事。ディープブリランテは名が示す通りディープインパクト産駒で、バブルガムフェローを出した母系も優秀。新馬はまだ余裕を感じさせる造りでスタートも悪かったが、楽々前に取りつき5馬身差の楽勝だった。奥の深さを感じさせる。短期放牧から帰厩して順調な乗り込み。阪神同様、長い直線が向く。

 ジャスタウェイは2戦目の新潟2歳Sで2着。勝ったモンストールを凌ぐ上がり32秒6。後続には5馬身差をつけた。4着ダローネガが活躍していることを思えば価値がある。前走時同様、十分にレース間を開き、馬体面で成長を見込める。短距離で活躍するスカイノダンが姉。ハーツクライに父が替わって距離の融通性が出たが、行きたがる面はある。1ハロン延びて、いかに末脚を残すかが鍵。

 クラレントは新馬、デイリー杯2歳Sを連勝。母が活躍したエリモピクシー。兄にリディル。GU勝ちの実績は断然上だし、ここまで期待通りだろう。前走時、休養を挟んでいたので、まだまだ良くなりそう。折り合いがつき、距離はもっと延びていいくらい。

 マイネルロブストは2連勝のあと、札幌2歳S3着。小回りで外を追い上げる形がつらかったが、それで崩れなかった。直線が長い東京で脚の使いどころが鍵だが、中山で急坂を克服しているのは心強い。距離経験も強みに。

 エネアドは兄ブレイクランアウトがこのレースで2着している。新潟の新馬では粘るトランドネージュを差し切り、上がり32秒5の切れ味。小柄で仕上がり早やも味方したが、レースのレベル自体も高い。長い直線での末脚勝負ならヒケは取らないはず。

 アドマイヤリリーフは前走、後手に回ったのが痛かったが、よく追い上げてきた。長く脚を使えて、距離は1800メートルくらいあった方が良さそう。流れに乗れれば。

 ピタゴラスコンマは勝ち馬の渋太さに屈したが、後続に3馬身。自身、休み明けだったし、まだ良くなりそうだ。不良馬場の経験は貴重。馬場悪化なら。

 サトノギャラントはスタートを決めて、一転して逃げの手に。どんなレースでもできるので、混戦になれば大きく浮上する。



 うーん、有力馬のところにマデイラの名前はありません。当り前か・・・。



東スポ杯2歳Sの傾向


1着候補は勢いを重視

 初勝利直後だった馬が目下5連勝、10年通算では7勝をマーク。ジックリと秋を待ってデビューし、初勝利の勢いに乗って連勝を飾るというのが、このレースの優勝馬のパターンだ。
 一方、2着馬は10頭中8頭がオープンか500万下を経験していた。1着馬とは対象的に、こちらは経験重視が正解。

該当馬 アグン、エネアド、ジョウノバッカス、ディープブリランテ、フジマサエンペラー、ホーカーテンペスト、マイネルディーン、マデイラ


5着以下の敗戦経験は減点

 成績面での減点対象は、まず、5着以下の敗戦がある馬。連対馬20頭にこの例外はなく、3着に3頭いるだけだ。また芝1600m以上で連対していることも重要で、こちらは2着馬に例外が1頭いるだけ。

減点非対象馬 アグン、エネアド、カイルアロマンス、クラレント、サトノギャラント、ジャスタウェイ、ディープブリランテ、ピタゴラスコンマ、フジマサエンペラー、マイネルロブスト、マデイラ


中5週以内であること

 レース間隔を見ると、1着馬は全て中5週以内。2着馬も10頭中9頭が、3着馬も7頭が中5週以内で、前走からひと息入っているような場合も減点。

対象馬 アドマイヤリリーフ、カイルアロマンス、キングクリチャン、キープビリービング、クラレント、ジョウノバッカス、ドリームトレイン、ピタゴラスコンマ、フクノツール、フジマサエンペラー、ホーカーテンペスト、マイネルディーン、マデイラ


1番人気は7連対

 1番人気は7連対で、うち6頭が1着。また、連対馬20頭中17頭が5番人気以内。波乱はあまり期待しない方がいい。


 最後にペースは落ち着く傾向にあるが、それでも活躍が目につくのは差し・追い込み勢。先行馬にとっては厳しい舞台といえそうだ。


こうやって見ると、現在わからない人気の項目以外、全て我らが愛馬マデイラは加点ポイントに入ります。他に全て加点ポイントに入るのはフジマサエンペラー(我が愛しのオークス2着馬チューニーの子!)だけです。

 こりゃ、もしかすると・・・!?


 ただし、2着はなさそうなので、勝つか馬券圏外かということなんでしょうね。勝ってからそう思っていたというのは嫌いなので、現時点で無謀ながら私ほっさんが勝ちを意識していることをご報告いたします。

 なになに?キャロ3騎の中では一番ダメだろうって?募集金額的にもエネアドとホーカーテンペストにはダブルスコアで負けていますし、普通はそうなんでしょうけど、初戦で高額馬プレレフアを破った勢いそのままに、ここでも下剋上を完成させるつもりです。


 しかもデビュー戦で破ったPOGの人気馬マナウスは2戦目を圧勝!!決してレベルの低い新馬戦ではありませんでした。なお、今はかなり夢を見ていますが、土曜日の晩に夢から覚めて現実に戻るつもりです(笑)

これ以降は11月16日に作成

●気になる出馬想定表(11月19日 東京11R 第16回 東京スポーツ杯 2歳ステークス GV 16日現在)

出馬想定表 11月19日 東京11R 第16回 東京スポーツ杯 2歳ステークス GV
 芝1800m 国際 指定 全15頭 フルゲート 18頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アグン メンディザバル 55.0  9/17 新馬 札幌ダ1700
アドマイヤリリーフ ベリー 55.0 11/05 百日5下 東京芝1800
エネアド 福永祐一 55.0  8/27 新馬 新潟芝1600
カイルアロマンス 小牧太 54.0 10/08 りんど5下 京都芝1400
キングクリチャン 丸山元気 55.0 11/12 京王GU 東京芝1400 12 13
キープビリービング 柴田大知 55.0 11/05 百日5下 東京芝1800 13
クラレント 小牧太 55.0 10/15 デイリGU 京都芝1600
ジャスタウェイ 後藤浩輝 55.0  9/04 新潟2 GV 新潟芝1600
ディープブリランテ 岩田康誠 55.0 10/01 新馬 阪神芝1800
ピタゴラスコンマ 三浦皇成 55.0 10/22 いちょOP 東京芝1600
フジマサエンペラー 田中勝春 55.0 10/29 未勝利 東京芝2000
ホーカーテンペスト 横山典弘 55.0 10/22 未勝利 東京芝2000
マイネルディーン 石橋脩 55.0 10/10 未勝利 東京芝1600
マイネルロブスト 松岡正海 55.0 10/01 札幌2GV 札幌芝1800
マデイラ 蛯名正義 55.0 10/30 新馬 京都芝1600

●追い切り情報(11月16日更新)

前走前 10月26日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 55.1
3F 41.1
2F 27.7
1F 14.3
アフォリズム(古馬1000万下)強めを0.8秒先行0.2秒遅れ



11月2日 栗東プール 2周


11月9日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 61.9
3F 45.7
2F 30.2
1F 14.3


11月13日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
4F 55.8
3F 40.6
1F 13.2[7]


11月16日 栗東ニューポリトラック 良馬場 一杯に追う

高橋亮
5F 64.3
4F 49.5
3F 37.4
1F 11.8[8]
プリムール(古馬500万下)馬なりの内を0.4秒追走0.1秒遅れ
 11月9日、15−15で追い切られました。一度使われて馬が行きたがる素振りを見せるなどエンジンがかかってきたようです。週末にサッと時計を出すということでどれくらいの動きを見せてくれるのか楽しみです。

 11月13日、14−14強で追い切られました。かなり軽めですね。水曜日にビシッと追い切るのでしょうか。それとも一度使われての東京遠征ですから軽めで本番に挑むのでしょうか。

 11月16日、自己ベストを大幅に更新すると共に終いまでしっかりと伸びました。併せ馬には先着を許しましたが、相手は古馬ですし、仕方ありません。競馬ブック誌では「実戦で変わる馬」と評されています。
 以下は本日(11月16日)更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告です。
「今朝はPコースで併せて追い切りました。相手を先導役にして、それを追走する形。最後は少し遅れましたが、直線で並びかけたときに隣を気にして抜け出し切らなかったようです。ゴール後までしっかり追われるとぐいっともうひと伸びしたので、このあたりは慣れてくれば大丈夫でしょう。そういう意味では強い相手と戦うことも、先々にはプラスになるはずです。トモの状態は少しずつ良くなっているところで本格化はまだ先ですが、この馬の荒削りな部分が広い東京コースで活きればと思っています」(荒川師)
 ということで、私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。私は相手に遅れたことよりも、この馬なりにしっかりと時計を詰めて終いまで伸びていたことを評価したいと思います。

これ以降は11月17日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 11月19日 東京11R 第16回 東京スポーツ杯 2歳ステークス GV 芝1800m 
国際 指定 全15頭
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アグン メンディザバル 55.0  9/17 新馬 札幌ダ1700
アドマイヤリリーフ ベリー 55.0 11/05 百日5下 東京芝1800
エネアド 福永祐一 55.0  8/27 新馬 新潟芝1600
キングクリチャン 丸山元気 55.0 11/12 京王GU 東京芝1400 12 13
キープビリービング 柴田大知 55.0 11/05 百日5下 東京芝1800 13
クラレント 小牧太 55.0 10/15 デイリGU 京都芝1600
ジャスタウェイ 後藤浩輝 55.0  9/04 新潟2 GV 新潟芝1600
ディープブリランテ 岩田康誠 55.0 10/01 新馬 阪神芝1800
ピタゴラスコンマ 三浦皇成 55.0 10/22 いちょOP 東京芝1600
フクノツール 吉田豊 55.0 10/22 いちょOP 東京芝1600
フジマサエンペラー 田中勝春 55.0 10/29 未勝利 東京芝2000
ホーカーテンペスト 横山典弘 55.0 10/22 未勝利 東京芝2000
マイネルディーン 石橋脩 55.0 10/10 未勝利 東京芝1600
マイネルロブスト 松岡正海 55.0 10/01 札幌2GV 札幌芝1800
マデイラ 蛯名正義 55.0 10/30 新馬 京都芝1600

騎手の太字は乗り替わり

●東京芝1800mコース解説

 スタート地点は1〜2コーナーの間にあるポケット。正面から見ると斜めに横切り、向正面の直線に合流するという特殊なコースとなっている。スタートから向正面の合流地点までの距離は約150m。ここまでの位置取りの攻防はかなり重要で、レースの流れにも影響する。
 内枠を引いた方がコーナーリングの際に距離ロスを避けることができるが、馬群が必然的に内々に寄ってくるので、不利を受けることがある。手ごろな頭数ならばそういった不利は少ないので、どの枠でもあまり気にすることはない。多頭数になった場合は大外枠も不利。真ん中ぐらいがいい。
 全体的な流れは落ち着きやすく、逃げ・先行有利。重賞クラスでも超スローの上がり勝負になることはめずらしくない。そうなった場合は、
速い脚を持っている馬が強いが、あまり後ろにいると届かない。そのため、前半の位置取りが重要になってくる。
有利な枠順 内〜真ん中
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 前半の位置取り、速い上がり
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、トニービン
連対騎手ベスト 武豊、蛯名正義、柴田善臣、後藤浩輝、横山典弘
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分51秒4 1分52秒4 1分52秒9 1分51秒5
2歳未勝利 1分50秒1 1分50秒8 1分49秒7
2歳500万 1分48秒9 1分49秒8 1分49秒4
2歳オープン 1分48秒6 1分48秒4
3歳新馬 1分51秒2
3歳未勝利 1分49秒5 1分49秒7 1分51秒3 1分52秒6
3歳500万 1分48秒6 1分49秒2 1分48秒6 1分53秒2
古馬500万 1分48秒6 1分48秒8 1分50秒1 1分51秒2
古馬1000万 1分47秒9 1分48秒6 1分49秒7 1分51秒7
古馬1600万 1分47秒3 1分48秒2 1分49秒5 1分51秒8
古馬オープン 1分47秒3 1分47秒7 1分48秒9 1分49秒5

●騎手は蛯名正義騎手 ほっさん評価「S」

 今回のマデイラの鞍上は世界の蛯名正義騎手です。正直、前走結果的に人気薄(8番人気)のマデイラを勝利に導いてくれた丸山元気騎手で行くのかと思いましたが、世間一般でいう鞍上強化(或いは丸山元気騎手に別のお手馬がいるのか)するようです(丸山元気騎手は現在全国騎手リーディング10位。蛯名正義騎手は4位でGTも18勝と経験豊富)。

 蛯名正義騎手と言えば、私がダビスタをしていた当時、私のゲーム中の愛馬の主戦を任せていた騎手で、当時から関東のトップジョッキーで今でもその騎乗に衰えは感じません。当然彼に対する期待は大きく、彼が鞍上ならもしかすると(勝ち負けしてくれるのではないか)と期待してしまいます。

 反面、クラッシャーとしても有名で、彼が騎乗した後に故障を発生した馬が多いという世間のうわさがあり、私も何頭か目撃したことがあり、確かに多の騎手よりは多いような気がします。


 私ほっさん愛馬の騎乗は過去に10度あり、13番人気のアイオロスシチーを勝ちあげていただいた1勝があります。ただ、全体的には人気を下回ることが多く、わざわざ優先権を獲ったので蛯名正義騎手に乗りかえたのに人気を下回るということも少なくありません。要するに相性はイマイチです(笑)。


 2011年11月16日現在、中央通算1979勝、勝率12.5パーセント、連対率23.6パーセント。GTは天皇賞秋(バブルガムフェロー)、ジャパンカップ(エルコンドルパサー)、有馬記念(マンハッタンカフェ、マツリダゴッホ)など18勝。またアパパネによる牝馬3冠がある。他に海外ではサンクルー大賞(エルコンドルパサー)。重賞は実に93勝。


 昨年(2010年)は中央116勝、勝率13.6パーセントと好調。今年はここまで86勝、勝率12.1パーセントと素晴らしい成績。



 蛯名 正義(えびな まさよし)は1969年3月19日生まれの42歳。日本中央競馬会(JRA)の美浦トレーニングセンターに所属している25年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。現在はフリー。愛称は「エビショー」。同会の騎手・調教師であった蛯名信広は遠縁にあたる。夫人は元タレントでテレビ東京の土曜競馬中継(現在のウイニング競馬)の司会者だった石森かずえ(本名・一枝)。

 小学校の時、菊花賞をグリーングラスが勝利したレースをテレビ中継で見て騎手を志し、中学校から乗馬を始める。

 1987年に美浦の矢野進厩舎所属でデビュー。同期に武豊・塩村克己(引退)・合谷喜壮(引退)らがいる。デビュー初年度30勝を挙げ民放競馬記者クラブの関東新人騎手賞を獲得。

 重賞初勝利は1992年のフェブラリーハンデキャップのラシアンゴールド。ラシアンゴールドとのコンビで当時は中央交流競走の1つだった帝王賞も制する。

 1995年は七夕賞、中山記念を制していたフジヤマケンザンとのコンビで香港国際カップ(現在の香港カップ)に勝利した。

 1996年にバブルガムフェローとのコンビで天皇賞(秋)を制し、初めてのGT制覇となる。この時の騎乗は、同馬の主戦騎手であった岡部幸雄がタイキブリザードとのコンビでブリーダーズカップクラシックに出走する事による代打騎乗であった。

 1998年にエルコンドルパサーとのコンビでジャパンカップを制覇。自身2つめのGTタイトルを獲得。このコンビで翌1999年、フランスのサンクルー大賞を制し、凱旋門賞でも2着に入る。またウメノファイバーとのコンビで優駿牝馬(オークス)、エアジハードとのコンビで安田記念、マイルチャンピオンシップを制した。

 2000年にはアメリカ合衆国の東海岸地方への遠征を敢行。一方でファストフレンドに騎乗するため帰国し、帝王賞や東京大賞典を制した。

 2001年にはトロットスターで高松宮記念、スプリンターズステークスを制覇。さらにマンハッタンカフェで菊花賞や有馬記念を制し、また133勝を挙げて最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手の2冠を獲得した。翌2002年にはマンハッタンカフェとのコンビで天皇賞(春)を制した。

 中央GTタイトルは2002年のトウカイポイント(マイルチャンピオンシップ)以来勝ち星を挙げていなかったが、2006年12月10日の朝日杯フューチュリティステークスでドリームジャーニーの勝利で挙げた。12月22日には自身6度目となる中央競馬年間100勝を達成した。なおこれはこの年9人目の達成となり、年間100勝を達成した人数の史上最多記録となった。12月23日の有馬記念をマツリダゴッホ鞍上で勝利し、マンハッタンカフェ以来2回目の勝利を飾った。

 2009年12月13日の第61回阪神ジュベナイルフィリーズをアパパネで優勝し、JRAのGT競走通算14勝目を挙げた。

 2010年3月20日の中京第1競走・3歳未勝利にはバイブレイションズで1着となり、JRA史上7人目、現役では4人目となる通算1800勝を達成すると、4月11日の桜花賞をアパパネで優勝し、JRAのGT競走通算15勝目となった。なお、関東所属騎手による桜花賞の勝利は1985年の木藤隆行以来、25年ぶり。

 2010年5月23日の第71回優駿牝馬に桜花賞に続きアパパネに騎乗。直線、横山典弘騎手騎乗のサンテミリオンとの叩きあいの末、横一線でゴール板を通過。およそ10分ほど写真判定を行った後に蛯名、横山のGT初となる同着優勝を飾る珍事を起こす。ゴール板を通過した際に、当時サンテミリオンに歩があったと思っていた蛯名は、同着確定後のインタビューで横山と笑顔で抱き合い、「負けなくてよかったです。」と語った。

 2010年10月3日、凱旋門賞をナカヤマフェスタで2度目の2着。10月17日の第15回秋華賞をアパパネで勝利を収め、初の秋華賞勝利。加えてこの年の牝馬三冠を成し遂げる。なおアパパネは史上3頭目となる牝馬三冠馬となる。その活躍が認められ、東京競馬記者クラブ賞の特別賞を受賞した。この賞の特別賞には過去に野平祐二、サンデーサイレンス、岡部幸雄、横山典弘が受賞しているのだが、野平祐二と岡部幸雄は引退した年、サンデーサイレンスは亡くなった年にそれぞれ選出されているため、現役での特別賞への選出は史上2人目である。


 パチスロ好きで大の読売ジャイアンツファン。騎乗依頼仲介者は武山修司氏(馬三郎)。



 「”スタートがヘタ”、”強引にマクッて止まる”というマイナスイメージを持たれている。出遅れが多いのは相変わらずだが、この1年は以前より丁寧に乗って強引な仕掛けが少なくなっている印象を受ける。足のケガの影響が見られる時期もあったが、騎座や追いから現状で心配する必要はない。成績が伸びたのはエージェントが変わったことが大きい。関西遠征時に担当しているエージェントも力を持っており、関西の有力馬に騎乗する機会も増えた。1番人気馬での成績は、2009年が連対率.500で、2010年前半は勝率.333、連対率.543。2009年は2・3番人気での連対率が.429とかなり高い数字だった。2010年は前半まで単勝1000円以上で18勝しており、83勝しているのに単勝回収率が100パーセントを超えている。コース別、芝・ダート別では差はなく結果を出している。距離別の成績を調べると、芝もダートも短い距離よりも中距離で成績が良い。人柄的には気づかいができて気さく。同期の武豊とは親友という間柄で、後藤浩輝とも仲が良い。コメントは自身の考えを端的に話すことが多く、わかりやすくて信頼できる。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)


 ほっさん愛馬での成績 (10戦1勝)

 2006年 6月25日 アドリアシチー  3歳未勝利  福島ダ1700m 3着/4番人気
 2007年 6月30日 マイセンシチー  3歳未勝利 福島芝2000m 10着/9番人気
 2007年12月22日 アイオロスシチー 2歳新馬  中山ダ1200m 12着/5番人気
 2008年 1月19日 アイオロスシチー 3歳未勝利 中山ダ1200m 1着/13番人気
 2008年 2月23日 アイオロスシチー 3歳500万下 東京ダ1400m 2着/3番人気
 2008年 3月30日 アイオロスシチー 3歳500万下 中山ダ1200m 9着/3番人気
 2008年 6月14日 アイオロスシチー 3歳500万下 東京ダ1400m 7着/8番人気
 2009年 1月 5日 アイオロスシチー 500万下   中山ダ1200m 16/8番人気
 2009年 2月 7日 アルアインシチー 3歳未勝利  東京ダ1400m  9着/3番人気
 2009年 9月 5日 レイアシチー    3歳未勝利  新潟芝1000m  9着/1番人気

これ以降は11月18日に作成

●専門誌の印と評価

JRA HP

この東京スポーツ杯2歳Sは、過去に数々の名馬を輩出してきた出世レース。時期的には、約1か月後に行われる朝日杯フューチュリティSの前哨戦の一つだが、芝1800mの距離で争われるうえに、日本ダービーが行われる東京・芝コースを早い段階で経験できるメリットもあるため、翌年のクラシックを狙う大物の参戦が目立っている。今年も豊かな将来性を感じさせる逸材がズラリ集結しており、ここから来年のクラシック候補が登場する可能性は十分にあるだろう。

現時点での実績でライバルたちを一歩リードしているのはクラレント(牡2・橋口弘次郎)だ。メイクデビュー京都(芝1400m)→デイリー杯2歳Sと無傷の2連勝中。今年の登録馬では唯一、すでに重賞タイトルを手に入れている。調教ではそれほど目立つ動きを見せないため、過去2戦ともに1番人気ではなかった(2、4番人気)が、レースでは抜群の勝負強さを披露。実戦タイプと言えよう。前走から中4週での臨戦となるが、中間の気配に大きな変化はなし。約3か月ぶりの実戦で快勝した前走の反動を心配する必要はないだろう。

ジャスタウェイ(牡2・須貝尚介)も、デビュー2戦の内容が実に優秀。メイクデビュー新潟(芝1600m)は、好位追走から直線で1頭だけ次元の違う伸びを見せ、2着馬ラパージュに5馬身差のワンサイド勝ち。続く前走の新潟2歳Sは勝ち馬から0秒1差の2着に惜敗したが、後方待機から上がり3ハロン32秒6(推定)という極限に近い末脚を披露。決め手の鋭さは世代屈指のものがある。短期放牧明けで約2か月半ぶりの実戦になるが、このレースを目標に調整は順調そのもの。稽古の動きは前走時よりも迫力を増しており、さらなる上積みが期待できそう。

わずかキャリア1戦1勝ながら、その勝ちっぷりから大いに注目を集めそうなのがディープブリランテ(牡2・矢作芳人)。前走のメイクデビュー阪神(芝1800m)はスタートで後手を踏んだものの、3コーナーから外を回って捲り気味に進出し、2着馬エボニーナイトに5馬身差を付けて悠々とゴールイン。父ディープインパクトを彷彿とさせる、実にスケールの大きな走りだった。その後に短期放牧を挟んだが、11月9日の1週前追い切りは、栗東坂路でラスト1ハロン12秒1と矢のような伸びを披露。いきなりの重賞挑戦でも、十分に主役を張れそうな大物感がある。

もう1頭、キャリア1戦1勝のディープインパクト産駒で魅力に溢れているのが、エネアド(牡2・戸田博文)だ。前走のメイクデビュー新潟(芝1600m)は、2着馬ミルドリームと僅かにクビ差の辛勝ながら、後方追走から直線一気に差し切ったもので、内容的にはインパクト十分。上がり3ハロン32秒5(推定)という数字も極めて優秀だ。2009年の共同通信杯を制した半兄ブレイクランアウト(父 Smart Strike)は、2008年の東京スポーツ杯2歳Sで1番人気に推されたものの2着。兄を超える走りを見せることができるか、大いに注目したい。

マイネルロブスト(牡2・高橋裕)は、メイクデビュー中山(芝1800m)を快勝後、北海道シリーズに参戦。オープン特別のクローバー賞(札幌・芝1500m)でデビュー2連勝を飾った。続く前走の札幌2歳Sで3着と初黒星を喫したが、後方を追走し、勝負どころから長くいい脚を使っており、優勝したグランデッツァとは僅かに0秒1差。内容は高く評価するべきだろう。短期放牧明けで中6週での参戦になるが、美浦南Wコースで行われた11月9日の1週前追い切りではパワフルな伸び脚を披露。臨戦態勢をきっちりと整えてきている。

ピタゴラスコンマ(牡2・萩原清)は、今年の2歳戦がスタートした最初の週にデビューを迎えた仕上がり早のタイプ。メイクデビュー中山(芝1600m)は3着に敗れたものの、同じ舞台で行われた2戦目の未勝利を勝ち上がった。約3か月半ぶりの実戦となった前走オープン特別のいちょうS(東京・芝1600m、2着)では、大物との呼び声が高い優勝馬アーデントとハナ差の接戦を演じている。重賞のメンバーに入っても、十分に通用しそうな素質を秘めた馬だ。

マデイラ(牡2・荒川義之)は、前走のメイクデビュー京都(芝1600m)を後方待機から直線一気の末脚で差し切り勝ち。1000m通過タイムが59秒8と、2歳デビュー戦にしては澱みない流れになったことも奏功した印象はあるが、直線でエンジンが掛かってからの伸び脚は迫力満点だった。初戦を見る限りは、父クロフネと同様に、一瞬の切れ味というよりは、長くいい脚を持続できそうなタイプ。広くて直線が長い東京コースに替わるのは、歓迎材料だ。

ホーカーテンペスト(牡2・藤沢和雄)は、メイクデビュー函館(芝1200m)、続く未勝利(函館・芝1800m)と、デビュー2戦はいずれも5着止まりだったが、ひと息入れて臨んだ前走の未勝利(東京・芝2000m)を4馬身差で楽勝。重馬場での優勝タイム2分07秒0は平凡だが、11頭立ての9番手追走から1頭だけ次元の違う伸び脚で豪快に突き抜けた。良馬場のスピード勝負への適性は未知数だが、スタミナは相当ありそう。道悪になれば、好走確率がグンとアップするはずだ。

フジマサエンペラー(牡2・菊川正達)も、2003年にクイーンC(中山・芝1600mで開催)を勝ち、オークスでも2着に好走したチューニーを母に持つ良血のシンボリクリスエス産駒。メイクデビュー中山(芝1800m)は差し届かず3着に敗れたが、続く前走の未勝利(東京・芝2000m)を1番人気に応えて危なげなく勝ち上がった。直線で馬群を割って伸びてきたように、センスのいい勝ちっぷり。重賞で相手関係が一気に強化されるここでも、軽視は禁物だ。

競馬ブック

短評は「実力五分」


予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
クラレント △△
エネアド
ピタゴラスコンマ
マデイラ
ホーカーテンペスト
マイネルロブスト △△
ディープブリランテ △△
ジャスタウェイ
フジマサエンペラー △△
二重△は△△で処理
あとは無印


マデイラ 安中TM ◎、西村TM 〇


予想オッズ
馬名 予想オッズ
ディープブリランテ 4.1
エネアド 4.9
クラレント 5.4
マイネルロブスト 6.9
ジャスタウェイ 8.2
ピタゴラスコンマ 10.8
マデイラ 11.5
ホーカーテンペスト 15.0
アグン 22.6
以下24倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
マデイラ 73 73
クラレント 84 70 84
エネアド 74 74
ホーカーテンペスト 72 61 63 72



騎手今日の馬

蛯名正義騎手 マデイラ △新馬勝ち水準以上で


ポイント

マデイラ

ラスト2ハロン11.8−11.8秒の新馬戦で一気に突き抜けたのだから末脚の破壊力は相当とみていい。相手強化、距離延長、初の東京も決め手勝負なら遜色なし。

デイリー馬三郎

本紙の見解

◎ デイープデリランテ
○ エネアド
▲ クレラント

以下省略

マデイラは無印


見解

 「◎ディープブリランテ。新馬戦での5馬身差圧勝は全姉ハブルバブルと同じ。だが2戦目以降、テンションが上がって苦しんだ姉とは違い、弟はどっしりとした性格で操作性が優れている。来春を意識させる大器で、追い切り内容も迫力満点。余裕のある仕上げだった初戦を使った上積みも大きい。ハイレベルの新馬戦を鮮やかに差し切ったエネアドにも注目。」



マデイラへは、玉川記者、澤田記者 ◎、弥永記者 ▲を頂戴しております。



弥永明郎 極−KIWAME−

敵は雨だけ…本物の超A級馬◎クラレント

手前の替え方がぎこちないし、腰も甘い。それでもトップスピードに入ったときは、兄リディル以上のド迫力を見せる◎クラレント。ゴール前50mしか追ってないのにブチ抜けたデイリー杯2歳Sは、並の馬の域を軽々超えており、本物の超A級馬だ。大きなフォームだけに滑る馬場だけが敵だが、稍重までなら次元の違う末脚が見られるだろう。
 ○ディープブリランテも将来性大。こちらはクラレントと違い、デビュー戦から大人びた走りができた。▲マデイラのはじけ方も半端ではなく、今までのクロフネ産駒とは異色のイメージ。今年も関西馬はこぞって上質ぞろいだ。×エネアドも味のある馬だが、どこまで頑張れるか


佐野裕樹     佐野の左脳

デビュー戦が圧巻の5馬身差V。早くもクラシック候補に名乗りを上げたディープブリランテが初東上。POGでも人気を集めており、注目度は高いが、週末は雨予報。それもかなり激しく降るという。全姉のハブルバブルが、渋った馬場のオークスで大敗を喫しているのは、少なからず気にかかる。タフな馬場を想定すれば、今年は将来性よりも経験値がモノを言いそうだ。
 ◎ホーカーテンペスト。道悪で行われた前走を、外からしっかりと伸びて4馬身差の圧勝劇。重心のブレないフットワークは、かなりの“鬼”とみた。すでに東京コースを経験しているのも大きな強みで、配当的にも狙い目たっぷりだ。

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

マデイラ(1着)

 「走ります。凄い瞬発力を見せてくれました。とはいえ、道中は遊んでフラフラ。内へモタれて走っていて、ゴール板を過ぎたら外ラチの方へ行こうとするなど、まだまだ課題は残っています。トモの緩さもあるだけに、成長すれば更に良くなってきそうです。」(丸山元気騎手・競馬ブック)

 「道中は右にモタれたり、気性が幼いです。今日は最後の直線だけでしたが、まだトモが緩いのにすごい瞬発力でした。」(丸山元気騎手・ラジオNIKKEI)

 「道中ずっと右にもたれていたし、まだ走る気がない感じだった。競馬をしたのは直線だけ。でも怒らせたらいい脚を使ってくれた。気性は幼いけど、能力の高い馬ですね」(丸山元気騎手・デイリー馬三郎)

 「返し馬からいい感触を掴んでいましたが、道中は右にモタれてまったく走る気を見せてくれなかったのでヒヤヒヤしました。競馬をしたのは実質的に直線だけでしたが、素晴らしい伸びでしたし、走りますね。気性は幼いですが、能力は相当だと思います」(丸山元気騎手・キャロツトクラブ公式HP)

 「北海道で使おうと思えば使えなかったわけではないけれど、トモが弱くて極端に言えば引きずるような走りでしたし、あそこで無理をしなかったことが今日の結果に結びついてくれたのかもしれませんね。そうは言ってもまだまだトモに緩さが残っていますし、正直ここまでの走りをしてくれたのは驚きですが、それでいてあの脚ですから能力が高いということでしょう。今日は新潟に臨場していて直接馬の状態を確認できていませんので、まずはトレセンでレース後の様子をしっかりと見たいと思います。無理に使っていくと反動が出てしまうでしょうから、状態を見ながら大事に使っていきたいと思います」(荒川義之調教師・キャロツトクラブ公式HP)
 「余裕のある体つき。パドックではうるさい面を見せていた。ゲートを五分に出て馬なりで馬群の後方。4角で外に持ち出し、直線は馬場の中ほどを通って一気に突き抜けた。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

マデイラ

 「まだ幼さがあって内にささっていたし、真っすぐに走ったのは直線だけだったね。当日の気配はカギだけど、東京コースであの脚が使えれば。」加納助手・デイリー馬三郎)

 「馬を気にしたりと相変わらず子供っぽいが、初戦の末脚を見ても、能力はある。使った上積みが見込めるし、どこまでやれるか。」(佐藤助手・競馬ブック)

ホーカーテンペスト

 「調教では目立たないが、体力がついて攻めをこなせるようになった。距離適性もつかめてきたし、速い競馬にも対応できるはず。楽しみだね。」葛西助手・デイリー馬三郎)

エネアド

 「ここ目標に厩舎に置きじっくり仕上げました。体高が伸びたし、子供っぽさも抜けて成長は感じます。胸を借りる立場だけにメドの立つ競馬を。」(戸田博文調教師・デイリー馬三郎)

●ほっさん予想

 東スポ杯2歳S GVのマデイラですが、おそらく10番人気10着程度というのが世間の見方のようです。

 確かに相手は新馬戦と比較にならないくらい強敵ですし、緒戦は人気馬がやりあって、展開が向いたというもの事実です。また、東スポ杯は人気薄で勝ち上がってきた馬の好走例はありません。

 しかし、緒戦は追い切りの動きも悪く、パドックでの気配もチャカチャカして悪く、道中もまともに走らずの優勝でした。まともなら叩き2走目で相当上積みがあるはずです。

 また、新馬戦で破ったPOGの人気馬マナウスは先週未勝利戦を圧勝。マナウスは重賞に出ても人気の中心になるような馬です。これを完封したことは評価していいと思います。

 更に、京都で勝ち上がった馬は東スポ杯は好走しています。


 このようになんとも走ってみないとわからないマデイラですが、◎の予想家が各紙に1人はいたり、デイリー馬三郎の重鎮、弥永記者の▲印を貰ったりとまんざらでもありません。


 当然私は賞金加算を夢見ています(ようするに2着以内)。良馬場でやりたかった・・・。

 逆にオープンクラスでは全く歯が立たないかも知れませんが、本格化はまだまだ先の馬ですし、大敗なら潔く自己条件巡りをすればいいと思います。

 着はともかく、内容に期待したいですね。

これ以降は12月1日に作成

●パドック他写真

 当日、私は旅行の為現地に応援に行くことはできませんでしたが、1つ前の錦秋Sに愛馬オッキオディガットが出走するルクソール様がマデイラの写真を撮って来てくださいましたので掲載いたします。

 ルクソール様、本当にありがとうございました。


デビュー戦以来のマデイラの雄姿。



雰囲気は良さそうですね。



それにしても東京も凄い雨ですね。私のいた三重も凄い雨でした。



正面から。



とまーれーの直後かな?



本馬場入場。ダートも凄いことになっています。



ナイター競馬のように薄暗いですね。



荒川義之師の勝負騎手・蛯名正義とマデイラ。



これからこのコンビで行くのでしょうか。



蛯名正義騎手はマデイラの力を出し切るいい騎乗でした。



今年絶好調の蛯名正義騎手。



馬体も相変わらずいいですね。



ファンサービス?



レースは失敗されたそうですが、それでも嬉しいですね。最後の最後に12番のマイネルロブスト(松岡正海騎手から中谷雄太騎手に乗り替わり)
を交わして8着に入ります。マイネルロブストが松岡正海騎手だったら交わせていなかったかも知れません。いろんな意味でラッキー。



レース後、引き上げてくるマデイラ。



2戦目としては非常にいいレースでした。

●レース 

 マデイラはキャロットクラブ3頭の中では一番いいスタートを切り、9番手を追走します。馬場状態が悪く、あまり後ろですと届きませんので、いいポジションを獲れたと思います。

 道中はいい感じで進め、最後の直線を向きますが、さすがに重賞、マデイラも伸びてはいるのですが伸び負けをし、なかなか差が詰まりません。最後の最後にマイネルロブストをアタマ差差し切り8着を確保。8着と9着では随分と賞金が違うので、大きなアタマ差となりました。

 こんな馬場状態でもマデイラは一応終い36秒4の脚を使っていますし、やはり能力はありますね。スタミナもなかなかあると思います。

●時計の評価

 今回のマデイラの走破時計1分53秒8不良馬場は、過去のデータがなく比較はできません。かなり遅い時計ですが、それだけ馬場状態が悪く消耗戦だったことがわかります。

 こういう時は時計よりも内容や着ですね。15頭のメンバー中8着ですから未勝利クラスを勝ち上がった馬の中でも強い方と解釈していいのではないでしょうか。ただ、クラシックを勝つような馬は今回の勝ち馬のように圧倒的ですから、現状マデイラがクラシックを制するなんてことはあり得ないですね。出走くらいはしたいですが。もっともそれすら難しいわけですが。やはり条件戦からコツコツとやりましょう。

●レース後の騎手・調教師のコメント

マデイラ(8着)

 「馬場が悪くて行き脚がつかなかったし、道中もいろんなところに気を使っている感じでした。でも、能力はありそうだし、走る方に気持ちが向いてくれれば変わってきそうです。」(蛯名正義騎手・競馬ブック)

 「前半から少し力んでいましたね。直線でも馬場のいい外へ出してから追い込みたかったのですが、ライトを気にして内へモタれてうまく行きませんでした。2戦目でこの馬場はかわいそうでしたね。賢いというかズルいというか、馬場の出入り口で突然止まってみたり、帰りの地下馬道でも止まろうとするなど、精神的にはまだ難しい面が多く残っています。それでも、いいモノは持っていると思いますので、大事に育てて行けばと思います」(蛯名正義騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「朝からの雨で追い込みにくい馬場になっていました。そんな状況でどこまでやれるか期待と不安はありましたが、まずまずの内容だったと思います。坂を上がってから加速をしていましたし、ゴール板を過ぎてからも伸びていましたね。この1戦だけでは判断し辛いですが、もしかしたら平坦コースの方がいいのかもしれませんね。こういった馬場を走った後ですから、トモを中心に疲れが残るでしょうし無理はさせないつもりです」(荒川義之調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

マデイラ(8着)

 「中団の馬込みの中でかなり行きたがる。抑えている内に4角では逆にハミを抜いてしまうような感じ。チグハグな競馬になってしまった。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 マデイラは8着ですので、出走奨励金は5パーセントですが、GVということで、1着賞金が3200万円ですから、160万円。出走手当が39万円ですから、199万円ということになります。1口ですと3500円程度ではないでしょうか。さすがに重賞ですから賞金は大きいですね。9着以降なら出走手当だけですから、8着というのは本当に有り難いことです。

●今後の展望

 東スポ杯という毎年クラシックに直結するような馬を輩出しているグレード以上に価値の高いレースにおいて8着と出走奨励金を確保出来たわけですから見通しは明るいですね。しかも末脚にかけるタイプのマデイラには苦手の不良馬場での結果です。

 条件戦なら勝ち負けレベルだと思います。

 また、初戦で完封したマナウス(3着)は続く未勝利戦を圧勝。そしてオープン戦でも3着に食い込むなど、負かしてきた相手も決して弱い馬ではありません。そのレース2着のファンタビュラスも次走で3着と健闘しています。

 まだ時間がありますし、ギリギリまではクラシックを意識したいですね。どこかのトライアルに出られれば私は人気がなくても高い期待をすると思います。今回は8着でしたが内容の濃い8着だったと思います。

●最後に

 マデイラはまだまだ上手に走っておらず、これからの馬ですが、2戦続けて能力を感じることが出来ました。初戦だけでしたらもしかしてフロックなのかと心配するところですが、重賞でこれだけ走れるのですから期待は高まる一方です。

 次はどのレースになるかわかりませんが、帰厩が待ち遠しいですね。順調なら少なくともあと2つくらいは勝てそうな気がします。

 一時的でもいい。クラシックの夢を見させてくれ。


 最後にレース前には忙しくて掲載できませんでしたが、レース前日の大阪スポーツ誌にこんな記事がありましたのでご紹介します。

 杉本博にまかせろ!!

 新馬戦は坂路時計も平凡。陣営の期待度もそれほどではなかったが、いざ実戦になると動きが一変。前半はフラフラしたりモタれたりして集中力を欠いていたが、直線に向いてからはそれまでとは別馬のような走り。大外に持ち出すと1頭だけ次元の違う末脚を発揮して豪快に差し切った。精神面で成長すればGT級になれる可能性を秘めた逸材だ。「稽古よりも実戦タイプ。まだ真面目に走っていないが、直線だけの内容ならこのメンバーでも楽しみ」と加納助手。


 杉本博記者と言えば大阪スポーツで本紙を担当されていた方で、その方にGT級になれる可能性を秘めた逸材なんて言われると照れますねぇ。私はそこまでとは思っていませんが、かなりの可能性のある馬だと思っています。

 後はいかに上手く走れるようになるかですね。

 期待しているぞ。頑張れマデイラ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2011年11月11日立ち上げ 13日、15日、16日、17日、18日、12月1日加筆

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2011年10月30日 デビュー戦 2歳新馬 京都芝1600m (1着/8番人気) 写真多数付き 現地観戦レポート