11月23日に更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告は次の通りです。
「先週の競馬は、雨で重くなった馬場が堪えましたね。それでも最後はよく来ているのですが、まだまだ精神的に幼いところがあって、キャリアの浅さも出た一戦だったと思います。さすがにトモがくたびれてきているので、一度放牧に出してリフレッシュさせてあげたいと思います」(荒川師)
ということで11月24日にノーザンファームしがらきへ放牧に出ました。
1月21日に更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告によりますと、我らが愛馬マデイラは1月20日に栗東トレセンに帰厩したということです。状態も良さそうですし、馬体もふっくらとして成長を窺わせますし、楽しみですね。何よりも前走は強いメンバーに混じっての16頭立て8着ですから胸を張って行きましょう。
次走は自己条件か格上挑戦かわかりませんが、私は堂々と王道を進んで欲しいと思います。距離は疑問ですが、マイル辺りならかなりやれる馬だと思っています。次走が待ち遠しいです。
1月25日に更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告によりますと、我らが愛馬マデイラの次走は、
2月5日 京都11R 第52回 きさらぎ賞 3歳オープン GV 芝1800m 国際 別定か、
2月11日 京都9R つばき賞 3歳500万下 芝1800m 混合
を予定ということです。
どちらも京都の芝1800mですが、京都は新馬勝ちをした舞台でもあり合うと思われますし、以前よりも状態は良くなっているそうですから、どこに出走してもいいレースを見せてくれそうな気がします。
両日とも私は出勤日ですが、早く決まれば休みを移動したいくらいです。とにかく楽しみです。
馬名 | 予定騎手 | 斤量 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルキメデス | 川田将雅 | 56.0 | 11/26 京都2 OP | 京都芝2000 | 4 | 1 | |||
キングクリチャン | 56.0 | 1/22 若竹 5下 | 中山芝1800 | 7 | 10 | 15 | 14 | 9 | |
ジャスタウェイ | 秋山真一郎 | 56.0 | 11/19 東スポ GV | 東京芝1800 | 4 | 3 | 2 | 1 | |
スノードン | 北村友一 | 56.0 | 1/15 京成 GV | 中山芝2000 | 5 | 9 | 12 | 1 | 1 |
ダークナイサー | 56.0 | 1/08 500万 | 京都ダ1800 | 13 | 7 | 1 | 13 | 4 | |
ヒストリカル | 安藤勝己 | 56.0 | 1/09 福寿草5下 | 京都芝2000 | 4 | 2 | 5 | 1 | |
プレミアムブルー | 幸英明 | 56.0 | 1/08 シンザGV | 京都芝1600 | 3 | 11 | 6 | 2 | 1 |
ベールドインパクト | Cデムーロ | 56.0 | 12/24 未勝利 | 阪神芝1800 | 1 | 1 | 2 | 5 | |
マイネルアトラクト | 丹内祐次 | 56.0 | 1/08 シンザGV | 京都芝1600 | 2 | 9 | 4 | 1 | 4 |
マジカルツアー | 浜中俊 | 56.0 | 1/15 新馬 | 京都芝1800 | 1 | 5 | |||
マデイラ | 丸山元気 | 56.0 | 11/19 東スポ GV | 東京芝1800 | 8 | 8 | 1 | ||
レッドアーヴィング | 四位洋文 | 56.0 | 1/09 福寿草5下 | 京都芝2000 | 12 | 1 | 1 | ||
ローレルブレット | 池添謙一 | 56.0 | 12/18 朝日 GT | 中山芝1600 | 9 | 6 | 1 | 4 | 1 |
ワールドエース | 小牧太 | 56.0 | 1/21 若駒 OP | 京都芝2000 | 2 | 1 | 1 | ||
前走前 11月16日 栗東ニューポリトラック 良馬場 一杯に追う
高橋亮
5F 64.3
4F 49.5
3F 37.4
1F 11.8[8]
プリムール(古馬500万下)馬なりの内を0.4秒追走0.1秒遅れ
1月22日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力
助手
3F 46.5
1F 12.8[7]
1月25日 栗東坂路 良馬場 強めに追う
1回
助手
4F 計測不能
3F 42.1
2F 計測不能
1F 13.9
ピースピース(古馬1600万下)一杯に同入
1月29日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力
助手
5F 67.2
4F 52.0
3F 36.4
1F 11.9[7]
メイショウカンパク(古馬オープン)馬なりの内同入
2月1日 栗東ニューポリトラック 良馬場 強め余力
川島信二
5F 65.4
4F 50.4
3F 36.8
1F 11.5[9]
プリムール(古馬500万下)末強めの外を0.6秒追走3F併せアタマ差遅れ
1月22日、20日に帰厩後、最初の追い切り時計を計時しました。元々、追い切りではそんなに動く馬ではないですが、期待が大きい馬だけに、少しでも良い動きを期待してしまいますねぇ。
1月25日、計測不能が多くてよくわかりませんので、1月25日に更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告をご覧ください。
「放牧先で状態が上がってきていたので金曜に帰厩させ、今朝は坂路で併せて追い切りました。馬場がかなり悪いこともあって時計はそれほど出ていませんが、準OP馬相手にヒケを取らない動きを見せていましたし、このひと追いでグッと良くなってくると思います。しがらきでも年明けぐらいから急に馬体が良くなってきたとのことでしたが、以前よりトモはしっかりしてきていますね。頭数次第にはなりますが、来週のきさらぎ賞にも一応登録し、仕上がり具合などを見ながら、翌週のつばき賞かいずれかを使いたいと思います」(荒川師)
馬場は相当悪かったようですね。それでも格上馬と同等の動きを見せていますし、課題だったトモの状態が良くなってきたということで、これはかなり期待してしまいますねぇ。
次走は重賞か自己条件かですが、重賞でもかなりやれるのではと思っています。
1月29日、古馬オープン馬を相手に最後までしっかりと伸びています。いやぁ、手応えを感じますねぇ。どうやら重賞の方に出そうですが、着はどうであれ、みっともない競馬にはならないのではないかと思っています。
2月1日、古馬500万クラスの馬を相手に0.6秒後ろから外を回ってアタマ差遅れということで、遅れたことは残念ですが、非常にいい動きです。そもそも、この時期、古馬と3歳では随分と差があります。それを完全に相手を上回る動きをしています。元々マデイラは調教の動きはさっぱりだった馬。それがここまで動いているわけですから、期待が少ないはずはありません。
以下は2月1日に更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告です。
「今朝はPコースで併せて追い切りました。相手にはクビほど遅れたけれど、2頭で馬場の大外を回って終いは11秒5と上々の伸びを見せていましたし、強め程度とはいえしっかり脚を伸ばせた内容が良かったと思っています。集中して走れれば重賞でも十分やれる能力の持ち主。京都コースは合っていると思いますし、デビュー戦に乗ってくれた丸山騎手がこの馬のために来てくれるとのことですから、期待して送り出したいですね」(荒川師)
ということで、荒川義之調教師も非常に高い評価をされています。
私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。まだ絶品の動きでもありませんし、もう少し本数が欲しい気がしますが、決して悪い動きではなく、力は出せる仕上がりだと思います。
馬名 | 予定騎手 | 斤量 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルキメデス | 川田将雅 | 56.0 | 11/26 京都2 OP | 京都芝2000 | 4 | 1 | |||
キングクリチャン | 56.0 | 1/22 若竹 5下 | 中山芝1800 | 7 | 10 | 15 | 14 | 9 | |
ジャスタウェイ | 秋山真一郎 | 56.0 | 11/19 東スポ GV | 東京芝1800 | 4 | 3 | 2 | 1 | |
スノードン | 北村友一 | 56.0 | 1/15 京成 GV | 中山芝2000 | 5 | 9 | 12 | 1 | 1 |
ヒストリカル | 安藤勝己 | 56.0 | 1/09 福寿草5下 | 京都芝2000 | 4 | 2 | 5 | 1 | |
プレミアムブルー | 幸英明 | 56.0 | 1/08 シンザGV | 京都芝1600 | 3 | 11 | 6 | 2 | 1 |
ベールドインパクト | Cデムーロ | 56.0 | 12/24 未勝利 | 阪神芝1800 | 1 | 1 | 2 | 5 | |
マイネルアトラクト | 丹内祐次 | 56.0 | 1/08 シンザGV | 京都芝1600 | 2 | 9 | 4 | 1 | 4 |
マジカルツアー | 浜中俊 | 56.0 | 1/15 新馬 | 京都芝1800 | 1 | 5 | |||
マデイラ | 丸山元気 | 56.0 | 11/19 東スポ GV | 東京芝1800 | 8 | 8 | 1 | ||
レッドアーヴィング | 四位洋文 | 56.0 | 1/09 福寿草5下 | 京都芝2000 | 12 | 1 | 1 | ||
ローレルブレット | 池添謙一 | 56.0 | 12/18 朝日 GT | 中山芝1600 | 9 | 6 | 1 | 4 | 1 |
ワールドエース | 小牧太 | 56.0 | 1/21 若駒 OP | 京都芝2000 | 2 | 1 | 1 | ||
ダークナイサーが消えました。おそらく13頭で確定でしょう。
馬名 | 騎手 | 斤量 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルキメデス | 川田将雅 | 56.0 | 11/26 京都2 OP | 京都芝2000 | 4 | 1 | |||
キングクリチャン | 吉田稔 | 56.0 | 1/22 若竹 5下 | 中山芝1800 | 7 | 10 | 15 | 14 | 9 |
ジャスタウェイ | 秋山真一郎 | 56.0 | 11/19 東スポ GV | 東京芝1800 | 4 | 3 | 2 | 1 | |
スノードン | 北村友一 | 56.0 | 1/15 京成 GV | 中山芝2000 | 5 | 9 | 12 | 1 | 1 |
ヒストリカル | 安藤勝己 | 56.0 | 1/09 福寿草5下 | 京都芝2000 | 4 | 2 | 5 | 1 | |
プレミアムブルー | 幸英明 | 56.0 | 1/08 シンザGV | 京都芝1600 | 3 | 11 | 6 | 2 | 1 |
ベールドインパクト | Cデムーロ | 56.0 | 12/24 未勝利 | 阪神芝1800 | 1 | 1 | 2 | 5 | |
マイネルアトラクト | 丹内祐次 | 56.0 | 1/08 シンザGV | 京都芝1600 | 2 | 9 | 4 | 1 | 4 |
マジカルツアー | 浜中俊 | 56.0 | 1/15 新馬 | 京都芝1800 | 1 | 5 | |||
マデイラ | 丸山元気 | 56.0 | 11/19 東スポ GV | 東京芝1800 | 8 | 8 | 1 | ||
レッドアーヴィング | 四位洋文 | 56.0 | 1/09 福寿草5下 | 京都芝2000 | 12 | 1 | 1 | ||
ローレルブレット | 池添謙一 | 56.0 | 12/18 朝日 GT | 中山芝1600 | 9 | 6 | 1 | 4 | 1 |
ワールドエース | 小牧太 | 56.0 | 1/21 若駒 OP | 京都芝2000 | 2 | 1 | 1 | ||
騎手の太字は乗り替わり
スタート地点は2コーナー奥のポケット。
向正面の直線を目一杯使って行われる特殊なコースで、3コーナーまでの距離は約900mもある。
新潟芝外回りコースの形態に近く、前半のペースは比較的ゆったり進む。先行馬が揃うと縦長の隊列になりやすい。
コーナーが2つでホームストレッチの直線も長いので、当然時計が出やすい。ローカル競馬場の芝1800mとは、まったく別の適性が求められる。ロングスパートの適応力が必要で、1800m以上こなせるスタミナが欲しい。きさらぎ賞は、皐月賞や日本ダービーに直結する重要なレースとなっている。
枠順の有利・不利はない。
脚質的には、先行〜差しの好走が最も多い。しかし、3〜4コーナーの下り坂を上手にこなし、終いに切れる脚が使えるかが最大のポイント。追い込み馬もかなり活躍できる。
逃げ馬は前半ペースを落としたいが、溜め逃げすると結局瞬発力勝負になってしまうので、思い切って後続を離した方がペースを幻惑でき、チャンスが出てくる。
有利な枠順 フラット 有利な脚質 先行〜差し ポイント ロングスパートの適応力 種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、ブライアンズタイム、トニービン 連対騎手ベスト 武豊、ペリエ、安藤勝己、岩田康誠、藤田伸二 推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場 2歳新馬 1分49秒9 1分49秒7 2歳未勝利 1分49秒2 1分49秒5 1分49秒0 1分51秒4 2歳500万 1分48秒8 2歳オープン 1分48秒0 1分49秒1 3歳新馬 1分50秒6 1分49秒9 1分52秒2 3歳未勝利 1分48秒9 1分48秒1 1分50秒3 1分52秒1 3歳500万 1分48秒2 1分50秒1 古馬500万 1分47秒4 1分48秒6 古馬1000万 1分47秒5 1分48秒8 1分49秒9 1分50秒3 古馬1600万 1分46秒9 1分48秒2 1分49秒0 1分48秒6 古馬オープン 1分46秒9 1分48秒2 1分48秒9 1分49秒1
今回のマデイラの鞍上は初戦優勝の立役者・丸山元気騎手です。マデイラのデビュー戦は8番人気と低評価ながら見事に勝ちあげてくれました。
なぜか、私の愛馬とはデビュー戦でのお付き合いが多いのですが、今回はデビュー戦の素晴らしい騎乗が認められての再登板です。当然、新馬戦であれだけの走りを引き出してくれたわけですから、期待が大きいことは言うまでもありません。
今回は、わざわざマデイラに騎乗する為に関西に来てくださいます。ありがたいことです。
2012年2月4日現在、中央通算175勝、勝率8.8パーセント、連対率16.6パーセン。これはかなり高い数字と言えます。重賞は本年5月の新潟大賞典(セイクリッドバレー・2番人気)の1勝。GT勝ちはありません。
一昨年(2010年)は中央92勝、勝率11.0パーセント。昨年(2011年)は72勝、勝率8.8パーセントと好調。
丸山 元気(まるやま げんき)は1990年10月3日生まれの21歳。日本中央競馬会(JRA)の美浦トレーニングセンター・根本康広厩舎に所属している3年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。目標の騎手は松岡正海騎手。
祖父は元調教師の丸山勤氏。父はNAR高崎競馬の元トップジョッキーで地方通算1817勝を挙げた丸山侯彦騎手と言う競馬一家に生まれる。
父親は当初名前を「勇気」と名づけるつもりだったが、直前に隣の家でも子供が生まれ先に「勇気」と名づけられてしまったため、同じ名前がかぶるのはまずいということで急遽「元気」と名づけることになったという。
2009年3月1日、根本康広所属としてデビュー。中山競馬場第3レースでヤマタケディガーに騎乗し16頭立ての11着だった。同年7月11日、札幌競馬場第2レースで8番人気オンザスローンに騎乗し、80戦目で初勝利を挙げた。競馬学校25期生の同期は松山弘平、小野寺祐太、国分優作、国分恭介らがいる。同期では最も遅い初勝利だったが、同年8勝を挙げ民放競馬記者クラブ賞を受賞した。初年度は8勝とあまり勝ち星を挙げることができなかったが、これは所属厩舎が年間10勝程度しか上げられない根本康広厩舎ということもあり、他の同期に比べて不利だったことは明らかである。
しかし、2年目の2010年にはエージェントの力にも助けられて有力馬に乗る機会が一気に増え大ブレーク。
第1回福島競馬では、8勝を上げ開催リーディングジョッキーを獲得。また、第1回新潟競馬においても、15勝をあげ開催リーディングジョッキーとなりました。なお15勝という記録は、2001年に後藤浩輝騎手がマークした14勝を上回り、1回新潟競馬における最多勝利記録です。
2011年5月8日にはセイクリッドバレーで新潟大賞典を勝ち、重賞初制覇。
「2年目に大躍進した最大の理由は力のあるエージェントがついたこと。3月の中京から有力馬に数多く騎乗することになり、春の福島と新潟で続けて開催リーディングを獲得した。3年目の2011年に入ってエージェントが変わり、石坂正、領家政蔵、中村均、鮫島一歩など栗東の厩舎で勝ち星を稼いでいる。自厩舎の根本康広厩舎は勢いがなく、ここでは成績が上がっていない。馬を抑え込んでしっかりと操れるようになり、追う技術も持続力も確実に進歩している。インに入るとモタつくところがあるが、こちらもマシになってきた。2010年は1番人気馬に104回も騎乗して[39・18・17・30]の勝率.375、連対率.548。準オープン以上のクラスで1つも勝てなかったが、2011年は前半で3勝している。2011年は1000万下で単勝4210円、3350円、1260円と穴を連発。単勝回収率は199パーセントと高率になっている。コース別では完全にローカル寄り(新潟、小倉、札幌、函館)。走る馬にも乗っていないが、東京、中山、京都、阪神の合算成績(2011年前半)は[1・3・5・60]の勝率.014、連対率.058と、評価出来ない数字になっている。素質があるのは間違いなく、もっと本開催で乗って厳しい競馬を経験すると良いと思う。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)
ほっさん愛馬での成績(5戦1勝)
2010年 1月31日 シャンスイ 500万下 中京ダ1000m 13着/11番人気
2010年 5月 1日 プレザントシチー 3歳未勝利 新潟ダ1800m 8着/10番人気
2010年 9月 4日 アルマニャック 2歳新馬 札幌ダ1700m 8着/4番人気
2011年 9月10日 ガウディシチー 2歳新馬 札幌芝1200m 10着/9番人気
2011年10月30日 マデイラ 2歳新馬 京都芝1600m 1着/8番人気
2011年10月30日 京都5R 2歳新馬 マデイラ 丸山元気騎手 (8番人気 優勝)
JRA−HP
データ分析
完成度が問われるクラシックの登竜門!「第52回 きさらぎ賞(NHK賞)」
2003年の二冠馬ネオユニヴァースなど、優勝馬から数々の活躍馬を輩出してきたこのレースだが、2011年はのちに三冠馬となるオルフェーヴルが出走していたが、ゴール寸前で豪快に差し切ったトーセンラーと大逃げを打って2着に逃げ粘ったリキサンマックスを捕らえられず、3着に敗れた。また、日本ダービーと菊花賞で2着に好走するウインバリアシオンも4着に敗れている。能力の高さだけでなく、完成度や京都・芝1800m・外回りコースへの適性も問われるレースと言えるだろう。今回は過去10年の結果を参考に、レースのポイントを分析してみたい。
京都・芝コースに実績のある馬が優勢!
過去10年の3着以内馬30頭中17頭は京都・芝のレースで優勝経験のある馬だった。また、京都・芝のレースにおいて優勝経験があった馬の好走率は、なかった馬の好走率を大きく上回っている。ちなみに、2009年以降の連対馬6頭はいずれも京都・芝のレースで優勝経験のあった馬だ。
外枠が活躍!
過去10年の3着以内馬30頭中22頭は「5〜8枠」の馬だった。また、好走率を見ても「5〜8枠」の馬は、「1〜4枠」の馬を大きく上回っている。出走頭数が多い年も少ない年もほぼ同様の傾向を示しており、今年も内枠より外枠の馬に注目したい。
「距離短縮」組に注目!
過去10年の前走の距離別成績をみると、前走が「1800m以下」と「2000m以上」の両グループからともに15頭の3着以内馬が送り出されており、数のうえでは互角の成績となっている。ただし、率のうえでは前走「2000m以上」組が、前走「1800m以下」組を大きく上回っている。今回と同じか、やや短い距離のレースをステップに臨む馬よりも、前走で今回よりも長い距離のレースに出走していた「距離短縮」組を重視したいところだ。
前走で逃げ、もしくは先行していた馬が中心!
前走がJRAのレースだった馬について、そのレースの4コーナーの位置別成績を見ると、「4番手以内」で通過した馬が勝率11.3%、連対率24.2%をマークし、「5番手以下」だった馬のそれを大きく上回っていた。連対する可能性の高さを考える際は、前走の4コーナーで「4番手以内」につけていた馬を重視すべきだろう。
歴史本競走は、1961年に創設された4歳(現3歳)馬限定の重賞競走で、創設当初は中京競馬場の砂馬場・1200mで行われていた。
その後、距離・開催場の変更を経たのち、1971年から1986年まで中京競馬場・芝1800mで行われていた。さらに、1987年に舞台を京都競馬場・芝2000mに移されたが、1991年から同競馬場に前年新設された芝1800mの外回りコースに変更して行われている。
本競走は、関西における春のクラシックレースへの登竜門として、毎年多くの有力馬を送り出しており、過去10年の優勝馬から、ネオユニヴァース(2003年皐月賞・日本ダービー)、アサクサキングス(2007年菊花賞)と、2頭のクラシックホースを輩出している。
出走資格は、1972年から混合競走となり、外国産馬に門戸が開放された。また、1996年から中央競馬特別指定交流競走として地方馬は2頭まで出走が認められた。さらに、2009年から国際競走に指定され、外国馬は8頭まで出走可能となった。
なお、2007年に日本がパートI 国に昇格したことにより、グレード表記がGIII からJpnIII に変更されたが、2009年から国際格付けのGIII に改められた。
競走名:2回から(NHK賞)がつく。
負担重量:1〜23回は55s・牝馬2s減。
競馬場:1〜9、11〜26回は中京。30、34回は阪神。
馬 場:1〜9回は砂。
距 離:1〜4回は1,200m。5〜9回は1,700m。10回は1,600m。27〜30、34回は2,000m。
条 件:12〜48回は(混合)。36回から(特指)となる。49回から(国際)となる。
格付け:47、48回はJpnIII。
きさらぎ賞レコード(京都・芝1,800m・外) 1:47.4 46回 ドリームパスポート
出走馬情報
3歳2月の時点で重賞を勝っている馬は大半がクラシックのトライアルに向かう傾向にあるため、このきさらぎ賞は1勝馬でも素質の高い馬なら好勝負になるケースが多い。レース直後の評価はそれほどでもないが、クラシックシーズンが終わってふと振り返ってみると「出走馬のレベルが高かったのは、きさらぎ賞」ということが意外にある。オルフェーヴル(3着)、ウインバリアシオン(4着)、トーセンラー(1着)とのちの菊花賞1〜3着馬が出走していた昨年は顕著な例だろう。また、ドリームパスポートが優勝してメイショウサムソンが2着に入った2006年は、のちにメイショウサムソンが皐月賞・日本ダービーで二冠達成、ドリームパスポートが皐月賞・菊花賞2着、日本ダービー3着と好成績を挙げたことで、このレースの評価も急騰。1998年のダービー馬スペシャルウィーク、1999年の菊花賞馬ナリタトップロードも、1勝馬の身できさらぎ賞を優勝している。重視すべきは、実績よりも素質のほうだろう。
デビュー前から“ダービー馬候補”との呼び声が高かったワールドエース(牡3・池江泰寿)だが、確勝を期して挑んだ前走オープン特別の若駒S(京都・芝2000m)では、まさかの2着に敗退。今回は前走で収得賞金を加算できなかったことによる“急転出走”で、中1週での参戦となるだけに、状態のチェックはなによりの重要ポイントだ。この“前走で取りこぼし→1勝馬で格上挑戦でのきさらぎ賞参戦”というパターンは、予想以上の好結果を残すことが多い。昨年のトーセンラー、前述のドリームパスポートもこのパターンで優勝、前述のスペシャルウィークやナリタトップロードも同様だった。クラシックを狙う素質馬が是が非でも収得賞金を加算するというスタンスで挑んでくること自体に、大きな意味合いがあるのだろう。
2009年の天皇賞(秋)・マイルチャンピオンシップを含む重賞9勝のカンパニーを半兄に持つ良血馬ヒストリカル(牡3・音無秀孝)。この馬も、前々走500万下のエリカ賞(阪神・芝2000m)か、前走の福寿草特別(京都・芝2000m)のどちらかで勝利していれば、今回のきさらぎ賞出走はなかったかもしれない。瞬発力を最大の武器とする馬だけに、初めての外回りコースは大きな魅力となりそう。安藤勝己騎手が前走に続いて手綱を取るのも魅力だ。クラシックへと駒を進めるためにも、2着までに入って収得賞金を加算するのが必須条件となる。
現在の収得賞金額が1050万円で、日本ダービーはもちろん、皐月賞への出走も厳しい状況のジャスタウェイ(牡3・須貝尚介)もクラシック参戦に燃えている1頭。前々走の新潟2歳S2着後、約2か月半ぶりで臨んだ前走の東京スポーツ杯2歳S(4着)は、不良馬場で持ち味の鋭い末脚を活かせず4着に敗退。今回も約2か月半の休み明けとなるが、栗東CWコースで行われた1月25日の1週前追い切りでは、ゴールドシップ(3歳オープン)を相手に直線で力強い伸び脚を披露。得意とは思えない重い馬場での併走先着は、好仕上がりの証明と考えたい。
ベールドインパクト(牡3・大久保龍志)は、初勝利を挙げるのに3戦を要したが、能力で負けたという形のレースは一度もなかった。前走の未勝利(阪神・芝1800m)勝ち直後の重賞挑戦でも、素質の高さでは引けを取らないはずだ。今回は中5週での出走となるが、ここに向けての乗り込みもかなり入念で、1月26日の1週前追い切りは栗東CWコースで古馬(500万下)を相手に熱の入った併せ馬を消化。馬体の充実ぶりには目を見張るものがあった。
前走のシンザン記念で好位追走から2着に好走し、収得賞金の加算に成功したマイネルアトラクト(牡3・斎藤誠)。このレースで優勝して収得賞金を加算すれば、皐月賞だけでなく、日本ダービーの出走もほぼ確定と言える。美浦坂路で古馬(1600万下)を追走し、1馬身の先着を果たした1月25日の1週前追い切りに、今回のレースに懸ける陣営の強い思いを感じる。
前走500万下の福寿草特別で1番人気の支持を受けたものの、12着と思わぬ大敗を喫したレッドアーヴィング(牡3・松永幹夫)。陣営が秘める素質の高さを感じている馬だけに、あえてレベルの高い重賞に挑戦してくるのは期待の表れだろう。1月25日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りは3歳新馬を相手にした併せ馬を敢行、大きく追走したためにラストで完全に失速してしまったが、あれだけの負荷をかけたことをむしろ強調したい。
前走のメイクデビュー京都(芝1800m)を軽快な逃げ脚で快勝したマジカルツアー(牡3・石坂正)。1戦1勝の身での重賞挑戦になるが、素質の高さでは引けを取らないはず。直線勝負型の多い登録馬の顔触れから、この馬の先行力が活きてくるシーンも十分考えられそうだ。余裕残しでのデビュー勝ちだったとあれば、ひと叩きされた上積みも大きいだろう。
スノードン(牡3・安田隆行)は、前々走のGI・朝日杯フューチュリティS12着、前走の京成杯5着と、ここ2戦は重賞に挑戦し、スタートでの出遅れが響いて好結果を残すことができていないが、昨秋に今回と同じ京都・芝1800mで行われたオープン特別の萩Sを制した実力馬。今回の出走メンバーの中でオープン特別優勝馬はこの馬だけで500万下の勝ち馬も1頭だけと、前2走に比べて相手関係は随分楽になっただけに、ここは巻き返しの大きなチャンスと言えるだろう。
プレミアムブルー(牡3・鈴木孝志)は、前走のシンザン記念で11番人気の低評価を覆して3着に好走。末脚が抜群に切れるというタイプではなく、追われてから堅実にジリジリ伸びるというタイプ。派手さがないのであまり人気にはならないが、その走りはかなり手堅い。今回と同じ京都・芝1800mで行われた3走前の500万下・黄菊賞では、勝ち馬とアタマ差の接戦を演じ、1分47秒5の好タイムで走破しているだけに、今回も好勝負が期待できそうだ。
アルキメデス(牡3・藤原英昭)は、前々走のメイクデビュー京都を勝ち上がったあと、前走オープン特別の京都2歳S(ともに京都・芝2000m)に格上挑戦し、勝ち馬のトリップから0秒2差の4着に入った。今回は約2か月半ぶりの出走で、栗東トレーニング・センターに帰厩後の追い切り本数はそれほど多くないが、CWコースでトーセンラー(古馬オープン)と併せ馬を敢行した1月26日の1週前追い切りでは秀逸な動きを披露している。この馬もクラシック戦線で活躍が期待できる素質馬の1頭だ。
なお、我らが愛馬マデイラは完全に無視されています(怒)。
競馬ブック
短評は「実力五分」
予想家の印
二重△は△△で処理
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU スノードン △ △ 穴 レッドアーヴィング マデイラ ヒストリカル △ △ △ プレミアムブルー △△ アルキメデス △△ △ ローレルブレット 〇 △△ △ ▲ ジャスタウェイ ▲ 〇 △ △ ワールドエース ◎ ◎ △△ ◎ マジカルツアー △ ◎ マイネルアトラクト 〇 ベールドインパクト △ △ 〇 穴
あとは無印
スピード指数
馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価 アルキメデス 85.2 70.5 85.2 キングクリチャン 77.5 77.5 63.8 75.7 ジャスタウェイ 89.9 76.4 89.9 79.8 スノードン 86.4 83.5 80.0 86.4 ダークナイサー 69.2 57.4 69.2 60.7 ヒストリカル 81.4 67.5 81.4 79.7 プレミアムブルー 86.4 83.1 80.3 86.4 ベールドインパクト 71.4 64.8 66.8 71.4 マイネルアトラクト 88.7 70.0 79.9 88.7 マジカルツアー 72.1 72.1 マデイラ 76.7 73.4 76.7 レッドアーヴィング 71.1 71.1 65.9 ローレルブレット 84.6 82.1 84.5 84.6 ワールドエース 82.3 68.0 82.3
栗東データ班
きさらぎ賞。週報でも触れたが、勝ち馬を選ぶ上でもっとも手っ取り早いのは6着以下のキャリアの有無。1度でもあれば2着まで、2度以上あれば3着までと綺麗に分けられる。この点について今年の出走馬13頭をみると、実に半分以上の7頭が引っかかる。また、1戦1勝馬が連対したこともないので、マジカルツアーも引っかかる。これら8頭を勝ち馬候補から除いてスタート。
もう一点が京都での成績。過去10年の3着以内馬30頭中29頭は、京都で連対経験があるか、そもそも京都で出走経験がないかのいずれかだった。上で残った5頭のうちベールドインパクトがここで引っかかる。更に、ここ5年の勝ち馬5頭全馬に1800m以上で勝利経験があった。これでジャスタウェイが勝ち馬候補から消える。残るのが(4)ヒストリカル、(6)アルキメデス、(9)ワールドエースの3頭。
ここから軸を1頭選ぶなら(9)ワールドエースになるだろうか。過去10年の3着以内馬30頭中24頭は前走3着以内。連対馬なら20頭中18頭がこれに当たる。当てはまらなかったのは02年の2着馬アグネスソニックと07年の勝ち馬アサクサキングスでいずれも前走5着。
アグネスソニックの場合は前走がG1朝日杯FSなので例外視は比較的容易。アサクサキングスはラジオNIKKEI杯2歳Sからなのだが、この馬はその前走、直線で結構大きな不利を食っての5着だった。これはこれで例外視していいのではないか。
この2件を例外視した場合、前走4着以下だったあとの4頭はすべて3着馬。連対馬をピックアップする条件として扱ってもいいくらいだろう。で、これをクリアするのが、最後に残った3頭のうちワールドエースだけということ。WIN5なら1頭固定でもいいくらい。
さて、これでは馬券的にはつまらないので、2着馬選びに焦点を当ててみたい。ここまでの流れを整理すると、2着馬に求められる条件は4つになる。
1.キャリア2戦以上
2.京都で連対経験があるか、京都初出走
3.6着以下の経験が1回以下
4.前走3着以内
これで残るのが(5)プレミアムブルーと(11)マイネルアトラクト。意外とスッキリ収まった。
結論。
◎(9)ワールドエース
△(5)プレミアムブルー
△(11)マイネルアトラクト
デイリー馬三郎
吉田順一 本紙の見解
「スケールの大きい○▲に、2戦連続で最速上がりをマークしている×☆など、素質の高い1勝馬がめじろ押し。とはいえ、まだスタートや折り合いなどにウィークポイントを抱えているのも事実。ここはOP馬のジャスタウェイから入るのが得策。久々だが、上々の動きで仕上がりは良好。前走の敗因は道悪で、良馬場なら見直しが必要だ。」
◎ ジャスタウェイ
○ ワールドエース
▲ ベールドインパクト
以下省略
マデイラもレッドアーヴィングは無印><
浜口和也 所得倍増Mission
「断然の1番人気を裏切る形となってしまったワールドエースだが、その前走は「5頭立て」「雨馬場」と、特殊な条件が重なったもの。同馬が後方で折り合いに専念する一方で、おそらく重馬場巧者の勝ち馬はマイペースを貫いただけ。つまり、この特殊な一戦で能力を測り知ることは難しい。もちろん、今回も折り合いが最優先だろう。展開に泣く可能性は潜んでいるが、圧巻のデビュー戦が物語るのは「大物」の予感であり、その後も信じて買えるだけのインパクトがあった。外回り&距離短縮とプラス材料がそろい、今回こそ性能が物を言う。1着固定で勝負!」
◎ ワールドエース
○ ベールドインパクト
▲ ヒストリカル
以下省略
マデイラもレッドアーヴィングは無印><
トレセン朝追い情報
ワールドエース
坂路でラスト1F15秒2と軽く伸ばした。相変わらず四肢の使い方が柔らかく、折り合い面もスムーズ。雰囲気の良さは際立っている。(↑)
ベールドインパクト
坂路でラスト1F15秒4と軽めの調整。僚馬と併せる形でも力みはなく、躍動感のある走りにも好感が持てる。気配は文句なし。(↑)
ヒストリカル
坂路で軽めのキャンター。前さばきが多少硬い印象だが、馬体の張りは良好で落ち着きも十分。近走程度の気配は保っている。(→)
ジャスタウェイ
CWで軽めのキャンター。いくらか馬体に緩さはあるが、毛ヅヤは良好。動きにも素軽さがあり、力を出せる仕上がり。(→)
アルキメデス
CWを半周→坂路で16―16程度のキャンター。小気味良い脚さばきで、重心のブレも少ない。以前より精神面が安定してきた様子。(→)
マジカルツアー
坂路で軽めのキャンター。フワフワした走りで集中力がひと息。力強さも物足りない印象で、上昇度には疑問符が付く。(↓)
スノードン
坂路でラスト1F14秒6とサッと流した。四肢をしっかり伸ばし、フォームの安定感も上々。疲れは見られず、気配は良好だ。(→)
ローレルブレット
DPで4F57秒741秒9―12秒4(馬なり)。最後は自らハミを取り、シャープに伸びてきた。軽快な脚さばきで好状態。(↑)
プレミアムブルー
坂路で軽めのキャンター。多少力みは感じられるが、折り合い面には問題なく、気合乗りの良さが目を引く。疲れもなく出来は安定している。(→)
レッドアーヴィング
CWで軽めのキャンター→角馬場。休み明けをひと叩きされて、馬体が引き締まってきた。気配も少しずつ良化している。(→)
マデイラ
坂路で16―16程度のキャンター。集中力を保った走りで、幼さも解消されつつある印象。馬体も緩くは映らない。(→)
マデイラ(8着)
「馬場が悪くて行き脚がつかなかったし、道中もいろんなところに気を使っている感じでした。でも、能力はありそうだし、走る方に気持ちが向いてくれれば変わってきそうです。」(蛯名正義騎手・競馬ブック)
「前半から少し力んでいましたね。直線でも馬場のいい外へ出してから追い込みたかったのですが、ライトを気にして内へモタれてうまく行きませんでした。2戦目でこの馬場はかわいそうでしたね。賢いというかズルいというか、馬場の出入り口で突然止まってみたり、帰りの地下馬道でも止まろうとするなど、精神的にはまだ難しい面が多く残っています。それでも、いいモノは持っていると思いますので、大事に育てて行けばと思います」(蛯名正義騎手・キャロットクラブ公式HP)
「朝からの雨で追い込みにくい馬場になっていました。そんな状況でどこまでやれるか期待と不安はありましたが、まずまずの内容だったと思います。坂を上がってから加速をしていましたし、ゴール板を過ぎてからも伸びていましたね。この1戦だけでは判断し辛いですが、もしかしたら平坦コースの方がいいのかもしれませんね。こういった馬場を走った後ですから、トモを中心に疲れが残るでしょうし無理はさせないつもりです」(荒川義之調教師・キャロットクラブ公式HP)
「中団の馬込みの中でかなり行きたがる。抑えている内に4角では逆にハミを抜いてしまうような感じ。チグハグな競馬になってしまった。」(競馬ブック)
マデイラ
「大外一気の新馬Vが強烈なインパクト。前走はキャリア2戦目には過酷な条件で、まだ見限れない。」(デイリー馬三郎)
「いいものは持っているけど、フラフラ走ったり、物見をしたりと、幼い面は相変わらずだね。その辺が改善してくれば先々は期待できると思う。」(佐藤助手・デイリー馬三郎)
「今朝はPコースで併せて追い切りました。相手にはクビほど遅れたけれど、2頭で馬場の大外を回って終いは11秒5と上々の伸びを見せていましたし、強め程度とはいえしっかり脚を伸ばせた内容が良かったと思っています。集中して走れれば重賞でも十分やれる能力の持ち主。京都コースは合っていると思いますし、デビュー戦に乗ってくれた丸山騎手がこの馬のために来てくれるとのことですから、期待して送り出したいですね」(2月1日・荒川義之調教師・キャロットクラブ公式HP)
レッドアーヴィング
「休み明けで精神面の若さを見せたとはいえ、全く抵抗できず惨敗。調教もピリッとせず一変は疑問。」(デイリー馬三郎)
「少し負け過ぎだけど、休み明けもあって力んで走っていたね。すぐに息が入ったように疲れはなかったし、素質の高さから巻き返してほしい。」(松永幹夫調教師・デイリー馬三郎)
ワールドワイド
「重馬場で逃げ馬の上がりが33秒9ではお手上げ。能力は相当で、がっちり抑えた経験も糧になる。」(デイリー馬三郎)
「馬場状態、枠順、展開など、悪い条件が重なった。それでも折り合い面や、馬の間を割って伸びるなど、収穫はあったからね。今回は勝ちを意識。」(池江泰寿調教師・デイリー馬三郎)
以下、2月4日に掲載しました当サイト・ほっさんの独り言より
きさらぎ賞は外枠有利で3枠は勝ち馬が出ていないことや、
6着以内のキャリアが1度でもあれば最高でも2着までしか来ないことや
2着馬は必ず前走が3着以内の馬ということや、
前走で逃げ・先行だった馬が有利だったりすることや
JRAレーシングビューアでの重賞調教で唯一調教映像が出ていないことや
解約するゾ、コラ
10番人気までは単勝20倍辺りなのに11番人気のRアーヴィン(自主規制)が突然40倍になり、12番人気のマデイラが60倍。下は200倍超えのキングクリチャンしかいないことや
週刊競馬ブックでマデイラに二重△の厚い印を打っておられた西村敬TMがなぜか無印なことや
そんなに追い切り悪かったッすか?><
いつもわけのわからない馬が上位に来るJRA−VANのデータマイニング(タイム型)でも11位予想と完全になめられていること
などから、当然自信があるわけもなく、また、きさらぎ賞といえば毎年クラシックに直結するような豪華なメンバーが出走していて、今年も例年に負けず劣らず豪華なメンバーが集まっていることから、まず勝ち負けはむりでしょう。
やはり出走奨励金が貰える8着以内が目標となります。しかし、京都はコース相性も良く、初戦で見事にマデイラを勝ちあげてくれた丸山元気騎手がわざわざこの馬の為に関東から来ていただけるということで思わぬ激走はないものか期待しております。
当日の写真を入手しました。入手先、経路は秘密です(笑)。
マデイラ。前走は重賞でしたが16頭立て8着でした。
ルクソール様の愛馬レッドアーヴィング。新馬戦の内容は凄まじいものでした。
煩いところを見せるマデイラ。
レッドアーヴィングとマデイラ。重賞でご一緒できるなんて光栄です。
2番人気のベールドインパクト。結果3着でしたがこれも相当強いですね。
マデイラはもうこの時点で単勝79.8倍の12番人気です。最終的にはギリギリ万馬券になっちゃうんですよね。
もう一度レッドアーヴィングとマデイラ。
しっかりと歩くレッドアーヴィングとチャカチャカしているマデイラ。
4番人気のヒストリカル。結局2着に来ます。牡馬ながら上がり32.8秒の脚を出しました。
ローレルブレッド。
アップ。
マデイラはずっとこんな感じ。レース前に無駄な体力を使い過ぎるんですよね。
マデイラアップ。
とまーれーのあと。いつものように我が愛馬は馬体は素晴らしいと思うんですけどね。
落ち着きません。
こちらも素晴らしい筋肉ですねぇ。
正面から。
レッドアーヴィングと四位洋文騎手。
マデイラの鞍上・丸山元気騎手は前のレースに騎乗して来なかったので池添謙一騎手。
冴えない表情の秋山真一郎騎手とジャスタウェイ(3番人気4着)。
関西ではほとんど見ることのできない丹内祐次騎手とマイネルアトラクト。
東サラの勝負服はきれいでかっこいいですよね。
スタート直後、両隣の馬がマデイラ側に寄れて一瞬進路が狭くなりますが、すぐに開いて前を目指します。結局先行集団の1番最後尾の8番手に位置します。上手く前に壁を作っていいところにつけたと思いました。しかし、スローな流れになったこともあり、馬が行きたがり、かかってしまいます。そのすぐ後ろに勝ち馬がいましたから、位置取りとしては良かったのですが、ずっとかかっていましたし、これでは競馬になりません。
レッドアーヴィングは最後方をポツンと追走します。
マデイラは赤い帽子。レッドアーヴィングは最後方。
ターフビジョンでも赤い帽子の丸山元気騎手が馬を抑えようとブレーキをかけているのがわかります。逆にレッドアーヴィングはしっかりと折り合います。・・・とはいえ、スローな流れで後ろ過ぎる気がします。
マデイラは勝負どころではもう手応えが悪く(そりゃ、ずっと馬と喧嘩していましたから)、ズルズルと後退する一方。手応えがないので馬場の悪いものの距離ロスを防げる内に入れて少しでもと試みられますが、伸びる気配もなく丸山元気騎手はここで追うのを終了。あとは流しただけでブービー入線でした。
心の中ではルクソール様のレッドアーヴィングには負けたくないと思っていましたが、最後の直線であっさりと交わされ、またも敗北。しかし、そのレッドアーヴィングも最大の宿敵?マデイラに先着したところで力尽き、11着でした。
勝ったのはワールドエース。将来はどこかでGTを取りそうな逸材です。
今回のマデイラの走破時計1分49秒1良馬場は、京都芝1800mの古馬オープンクラスの過去10年間の平均勝ちタイムが1分46秒9良馬場ですし、3歳未勝利クラスの平均勝ち時計1分48秒9良馬場ですから、未勝利クラスの時計ですが、パドックでずっとチャカチャカしていて、レースでもかかりっぱなしで、最後は追うのをやめてということを考えればそれでいて未勝利クラスの勝ち負けできるタイムで走っているのですから、悪くはないですね。
あとは自分との戦いで、いかに上手く競馬ができるようになるかですね。
マデイラ(13着)
「競馬にならなかった。参考外です。」(丸山元気騎手・日刊スポーツ)
「今日は終始ハミを噛みっぱなしでまったく抜けるところがありませんでした。そうなるとどうしても余力がなくなって苦しくなってしまいますし、まともに競馬ができませんでした。入線後も気の悪いところが続いていて、向正面で反抗してしばらくそこから動こうとしなかったですね。前回に乗った時は初めての競馬と言うことで競馬そのものを分かっていなかったのが良かったのかもしれませんが、競馬を経験してきたことで我が出てきたのかもしれません。今後はやはり気性面が課題になってくるでしょうが、普通に走りさえすればもっと走っていい馬です。今日は上手く乗ることができずに申し訳ありません」(丸山元気騎手・キャロットクラブ公式HP)
「パドックから少しチャカチャカしていたので心配していたけど、レースでも気負ってしまって4コーナーまで馬と喧嘩してしまっていました。初戦に乗ったことがあるからあの時の印象で乗ってしまったのかもしれませんが、ほぼ制御ができないまま終わってしまいました。レースを経験することで前向きさが出ているのでしょうが、まだまだ気性が幼いですね。次はもう少し距離を短くすることも考えます」(荒川義之調教師・キャロットクラブ公式HP)
レッドアーヴィング(11着)
「前回より折り合いはついていたが、どうも走るフォームが良くない。時期的なものなのか、トレーニングを積んだことによるものなのか。」(四位洋文騎手・日刊スポーツ)
レース後の丸山元気騎手のコメントにもありますように、初戦は馬が競馬を知らなかったので一生懸命走りましたが、2度競馬を使われ、闘争心が目覚めたのか前進気勢ばかりで制御不能の暴走特急になっています。もちろん、ずっと最高速度で走り続けられるわけがなく、途中で楽をして息を入れることが大切です。
今回の走りも着ほど悪くないように、能力は感じるのですが、気性面や精神面の矯正は大変なことです。我慢させることを覚えさせたり、落ち着いて走らせるには場数を踏ませるとか、なんらかの方法が必要です。荒川義之調教師には、上手くやっていただいてマデイラの能力を開花させて欲しいですね。
もしかしたらクラシックに・・・、なんて甘い夢を多少抱いていましたが、昨年のアフロディーテの3番人気17着に続き、3歳愛馬のクラシックに向けた重賞挑戦は大敗(しかもどちらも最後は追わず)という結果で幕を閉じました。
ただ、昨年のアフロディーテと違い、こちらは最初はクラシックのクの字も考えていなかった馬ですし、こうやって、早期に1つ勝ってクラシックに繋がる重賞に参加できることは大変ありがたいことだと思っています。
一応、出走することで、勝てる確率はゼロではありません。何が起こるかわかりませんし、わからないから万馬券が発生するわけです。僅かながら夢わ見ました。
ここ2戦、有力馬が集まる重賞に果敢に挑戦していただき、荒川義之調教師には感謝しています。これで、クラシックに乗れないことが確定しましたので、あとはコツコツと自己条件で頑張ってくれたらと思います。
今日のような内容でしたら、未勝利クラス以外では通用しません。自己条件でコツコツと競馬を覚えて、年内にあと1つ勝ってくれれば私としては万々歳です。
芝のマイルを走れる馬として期待の大きいマデイラ。これからも一戦一戦楽しみです。
頑張れ、マデイラ!!
2011年11月19日 第2戦 第16回 東京スポーツ杯2歳ステークス GV 東京芝1800m (8着/8番人気) ルクソール様撮影 現地写真掲載