マデイラ(マチカネエンジイロの09) 第15戦


キャロ愛馬第13号は第1.5次募集で購入。

父クロフネと母父サンデーサイレンスの組み合わせは2歳GTを制したフサイチリシャールなど成功例が多く期待。

母は3勝馬だが、藤沢和雄厩舎に預託されるなど馬主の期待の大きかった馬。その母の繁殖黄金期である8歳の時の仔とくれば期待は高まるばかり。・・・と書いていたら、弟のゴットフリートは新馬戦と500万特別を快勝し、重賞でも2着と完全にオープン馬。やはり母は高性能。

しかし、マデイラはデビュー戦は快勝もそこから気難しい面を見せるようになり大敗続き。道中は掛かったり、内にササッてまともに追えなかったり、走るのをやめてしまったりとこれは大変重症。


今年も昨年同様、函館で滞在競馬。

前々走では気難しい馬を動かす力に長けている大野拓弥騎手を鞍上に芝の2000mに出走してみたら3着と新馬戦以来の馬券圏内確保!!

まだ半信半疑だったが、前走は500万特別に出走。12頭立てでメンバーも強化されたが、1番人気を自ら動いて競り落とす強い内容で、勝ち馬からハナ差の2着!!もうこれは本物。


函館では芝の中距離は案外頭数が揃わず、美味しいレースが多い。少しでも稼ごうではないか。


7月21日 函館8R 500万下 芝1800m 混合 定量に出走!!

2着/4番人気!!

平場とはいえ前走よりも豪華なメンバーにここ2戦ではなかった14頭もの出走数。それでも大外を回っての最速上がりでの貫禄のある2着に昇級してもある程度やれそうな手応えを掴んだ。


レース回顧と時計の分析、レース後の大野拓弥騎手と荒川義之調教師のコメントを掲載。

(2013年7月22日完結)

2013年7月12日立ち上げ

●次走は中1週で7月21日 函館8Rを予定

 前走は12頭立ての特別戦でしたが、勝ち馬からハナ差の2着ともう完全に力上位を証明した我らが愛馬マデイラですが、次走は中1週で7月21日 函館8R 500万下 芝1800m 混合 定量に出走予定ということです。

 連闘後の中1週の後の中1週とかなりハードなローテーションとなりますが、滞在競馬で輸送もありませんし、競走馬は調子の良い稼げる時に走らせるのが鉄則です。多少は無理をしてもここは休養を取らずに使いたいですね。

 以下は7月11日に更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告です。

「先週の競馬はわずかのところで差されてしまい、本当に残念でした。ただ、2戦続けて力を出せたというのは大きな収穫です。大野とも話をしたのですが、今は行きっぷりがいいし、1800mでも対応できるのではないかとのこと。ここまで連闘、中1週と短い間隔で結果を出してきているので、間を空けて追い切り本数をこなして競馬に向かうとかえって馬の前向きさを削いでしまうのではないかという不安もあります。滞在競馬で負担が少ないこともありますが、馬自身も特に疲れた様子は見せていないので、今のところ来週の芝1800mを目指していきたいと考えています」(荒川師)21日の函館競馬(3歳上500万下・芝1800m)を視野に入れています。

 ということで、鞍上の予定はありませんが、大野拓弥騎手が騎乗してくれるでしょう。彼でなければ上手くマデイラを乗りこなせないと思います。北海道の開催が終わればゆっくりと休養してくれればいいですから、開催中はできるだけ出走して稼ぎたいですね。そしてそろそろ1つは勝ちたいですね。

これ以降は2013年7月17日に作成

●追い切り情報(7月17日作成)

前走前 7月3日 函館ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

大野拓弥
5F 70.3
4F 55.4
3F 41.1
1F 13.5[6]



7月17日 函館ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

助手
5F 71.0
4F 55.5
3F 40.9
1F 12.7[8]
 7月17日、連闘後の中1週更に中1週というヘビーローテーションですから、この追い切りで十分ですね。終いまでしっかりと伸びていますし、力は出せる状態だと思います。
 私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。このローテでしっかりと追い切り時計が出せているのは立派だと思います。後は見えにくい疲労が心配です。勝ってゆっくりとさせてあげたいですね。

●気になる出馬想定表(7月21日 函館8R)

出馬想定表 7月21日 函館8R 500万下 芝1800m 混合 定量 
フルゲート16頭 想定数14頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
ヴァリアシオン 五十嵐冬樹  5/25 葉山10下 東京芝1600 14 13
オオミカミ 丸田恭介  7/07 500万 函館ダ1000 10
キングズクエスト  7/06 500万 函館芝1800 11
グッバイタキオン 菱田裕二  6/01 500万 阪神芝1600 17 13 14 15
クラウディオス 岩田康誠  4/13 はな5下 阪神芝1800 11 11 10
ステラビアンカ 城戸義政  7/06 500万 函館芝1800 15 15 14 12
セルリアンディンゴ 古川吉洋  4/27 500万 福島芝2600 10
ディーエスタイド 勝浦正樹  7/07 臥牛5下 函館芝2000 11
トウショウバラード 伴啓太  6/09 稲村5下 東京芝2000
ノーザンハリアー 黛弘人  7/06 基坂5下 函館芝1200 11 10 13 10
マイネマキアージュ 丹内祐次  6/30 500万 福島芝1800 12 10 10
マデイラ 大野拓弥  7/07 臥牛5下 函館芝2000  2 12 B+
マルカファイン 松田大作  7/06 500万 函館芝1800 14 14
ライズアゲイン 上村洋行  5/18 500万 東京芝1600 16

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 騎手の太字は乗り替わり予定 青字は1000万クラスでの成績

フルゲート16頭のところに現在14頭出馬想定されています。マデイラは優先出走権がありますから出走は確実です。

これ以降は2013年7月18日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 7月21日 函館8R 500万下 芝1800m 混合 定量 全14頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
ヴァリアシオン 五十嵐冬樹  5/25 葉山10下 東京芝1600 14 13
オオミカミ 丸田恭介  7/07 500万 函館ダ1000 10
キングズクエスト 丸山元気  7/06 500万 函館芝1800 11
グッバイタキオン 菱田裕二  6/01 500万 阪神芝1600 17 13 14 15
クラウディオス 岩田康誠  4/13 はな5下 阪神芝1800 11 11 10
セルリアンディンゴ 古川吉洋  4/27 500万 福島芝2600 10
ディーエスタイド 勝浦正樹  7/07 臥牛5下 函館芝2000 11
トウショウバラード 伴啓太  6/09 稲村5下 東京芝2000
フィオリア 上村洋行  6/30 500万 函館芝2600 11
マイネマキアージュ 丹内祐次  6/30 500万 福島芝1800 12 10 10
マデイラ 大野拓弥  7/07 臥牛5下 函館芝2000  2 12 B+
マルカファイン 松田大作  7/06 500万 函館芝1800 14 14
ライズアゲイン 三浦皇成  5/18 500万 東京芝1600 16
リバーワンダー 横山和生  6/29 500万 中京芝2200 10 10

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり 青字は1000万クラスでの成績

●函館芝1800mコース解説

 スタート地点は正面スタンド前より少し右。最初の1コーナーまでの距離は276m。
 スタート後の2ハロン目までの流れが、レース展開を大きく左右する。スタート直後の先行争いで1〜2コーナーのラップが最も速くなりやすいが、ここまでにあまり前が競りあわずにペースが遅くなると、前に行った馬が残りやすくなる。速くなれば当然、差し馬が台頭する。しかし、狙いやすいのは好位を取れる先行馬。ラスト3ハロンは平均して36秒台という遅い時計。スローペースの上がり勝負でも11秒台のラップを連発できるような馬場ではない。芝1200m同様に、遅い上がり向きの馬を探すのがポイント。
 全般的には、サンデーサイレンスを中心とするヘイロー系の種牡馬が強いが、その中でも函館の洋芝に強い馬を見分けることが大事。
 枠順はあまり影響がないが、多頭数の大外枠は不利。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行
ポイント 展開、洋芝適性
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、トニービン、ブライアンズタイム
連対騎手ベスト 横山典弘、藤田伸二、四位洋文、勝浦正樹、田面木博公
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分55秒1 1分56秒5
2歳未勝利 1分53秒0 1分52秒3 1分55秒3
2歳オープン 1分51秒3 1分51秒8
3歳未勝利 1分51秒3 1分53秒0 1分54秒4
古馬500万 1分50秒2 1分51秒9 1分54秒8 1分53秒0
古馬1000万 1分49秒9 1分52秒7
古馬1600万 1分48秒7
古馬オープン 1分48秒9 1分52秒4 1分56秒0

これ以降は2013年7月20日に作成

●騎手は大野拓弥騎手 ほっさん評価「C」

 今回もマデイラの鞍上は4戦連続で万馬券男の大野拓弥騎手です。大野拓弥騎手と言えばデビューから7年連続単勝万馬券を出しているという万馬券記録男で、それ以外にも人気よりも上に持って来てくれる頼れる騎手です。前走も8番人気のマデイラを2着と新馬戦以来の連に持って来てくれました。しかも勝ち馬からハナ差。内容的には一番強かったです。マデイラに最も適任な騎手だと思います。

 追えるジョッキーでマデイラ同様気難しくて低迷していたフランベルジェを抜群の騎乗で6着に持って来てくださいました。難しい馬をある程度乗りこなしてくれるので期待が持てます。今回もどうなるかわかりませんが、大野拓弥騎手なら、私は楽しみですし、期待感を持っています。


 私ほっさん愛馬では昨年11月18日に愛馬プリュムを見事に優勝に導き、2勝目を挙げてくれました(4番人気)。また、それ以外には過去にエクストラシチーに2度騎乗していただきましたが、2度とも人気よりも上の着に持って来てくださいましたし、非常に期待の大きな追えるジョッキーです。中央場所では影が薄いものの、ローカルなら期待の大きい騎手です。勝ち上げて欲しいですね。


 2013年7月19日現在、中央通算231勝、勝率4.6パーセント、連対率10.2パーセント。重賞は4勝。内2度は本年度サマーチャンピオンに輝いたキャロットクラブのトランスワープでのもの。GTは未勝利。


 昨年(2012年)は中央48勝、勝率6.2パーセント、連対率13.4パーセントに重賞2勝など好調。本年(2013年)も昨年を同様にここまで25勝、勝率5.8パーセント、連対率13.4パーセントと生涯成績を大きく上回り、ブレーク寸前。



 大野 拓弥(おおの たくや)は1986年9月8日生まれの26歳。日本中央競馬会(JRA)の美浦トレーニングセンターに所属している9年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。現在はフリー。


 小学校6年生のときに乗馬クラブに行き、乗馬を始めたことがきっかけで騎手を目指す。

 2002年21期生として競馬学校に入学。同期には小島太一、鮫島良太、塚田祥雄らがいる。目標とする騎手は横山典弘騎手。また、騎手のなかでは、比較的珍しい左利きである。ペンも箸も左手で持つ。

 2005年に杉浦宏昭厩舎所属でデビュー。初騎乗は3月5日、中京第1競走でナンヨージルバに騎乗したが、スタート直後に馬が躓いて落馬し競走中止。3月13日に中山第4競走のフレンチクルーラーで初勝利。この年は11勝を挙げ、民放競馬記者クラブ賞を受賞した。

 2006年は31勝と勝ち星を伸ばす。4月23日、フローラステークスでミルキーウェイに騎乗し、重賞初騎乗(18番人気で6着)。この年の新潟2歳S(騎乗馬マイネルーチェ)では鼻づらを合わせて入線して重賞初勝利を決めたかと思われたが、写真判定でハナだけ負けていた(勝ち馬は安藤勝己のゴールドアグリ)。

 2007年は28勝。5月20日、優駿牝馬でマイネルーチェに騎乗し、GT初騎乗(15番人気で6着)。

 2008年7月16日、フリーに転身した。この年は23勝。

 2009年3月に通算100勝を達成。この年は17勝。

 2010年5月8日、新潟競馬3歳未勝利 マシアに騎乗し、単勝33150円、3連単6711890円の新潟競馬史上最高払戻金となる。この年14勝。

 2011年1月23日、小倉競馬2歳未勝利 ゴールドロジャーに騎乗し、デビューから7年連続・JRA現役騎手最多となる9回目の単勝万馬券を記録する。そのことで単勝万馬券男として週刊Gallop 7月10日号で「7年連続で単勝万馬券を出してる男、知ってる?」という表題で取り上げられる。(9回の単勝万馬券はJRA現役騎手最多、7年連続は新記録)人気薄の馬を馬券に絡めるので「穴男」「穴の大野」として知られ、特に福島競馬場や中京競馬場、小倉競馬場の小回りを得意とする。

 2011年12月10日、第47回中日新聞杯(小倉競馬場)で11番人気のコスモファントムに騎乗、1着となり初の重賞競走勝利を挙げた。

 2012年トランスワープで重賞2勝し、トランスワープを見事サマーチャンピオンに引き上げた。10月27日の新潟競馬第1Rでウインバーディが1着となり、4450戦目でJRA通算200勝を達成。


「2011年1月23日、小倉2Rで単勝10460円(13番人気)のゴールドロジャーに騎乗して差し切り勝ちを決めた。デビューから毎年続いていた単勝万馬券での勝利を継続させた。連続7年で総数は9回にもなる。2010年の単勝万馬券は33150円だった。最強の穴メーカーと言って差し支えないだろう。結果を出そうという強い意欲が伝わってくる騎乗ぶり。先行する場合は積極的に出し、差す場合は決め撃ち的なイン狙いが多く見られる。道中で持って行かれるケースがあるが、基本的に騎乗馬と呼吸を合わせるのはヘタではない。人気馬に乗る機会は多くなく、2010年と2011年の合算で1番人気馬での成績は[3・2・2・8]の連対率.333。これは評価できる数字ではない。活躍の場は裏開催に限られ、新潟、福島、小倉で結果か出ている。芝・ダート別では、芝で連対率が良い。高木登、松山将樹、牧光二という若手の厩舎で穴を出すケースが多くなっており、今後もこの線には注目すべきだ。2011年は騎乗馬の平均人気が9.3という大きい数字で、平均着順を8.5まで上げている。騎乗馬に何かしら買える要素があったら、積極的に狙っていくことをすすめたい。キッカケさえつかめば飛躍する可能性がある。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手・2011年上半期)

 ほっさん愛馬での成績(7戦1勝)

 2010年 3月28日 エクストラシチー 500万下         中京ダ1000m 9着/10番人気
 2010年 5月23日 エクストラシチー 500万下         新潟ダ1200m 8着/12番人気
 2012年10月13日 フランベルジェ  500万下         新潟ダ1200m 6着/7番人気
 2012年11月18日 プリュム      500万下         福島ダ1700m 1着/4番人気
 2013年 6月15日 マデイラ      木古内特別 500万下 函館ダ1700m 9着/12番人気
 2013年 6月22日 マデイラ      500万下         函館芝2000m 3着/5番人気
 2013年 7月 7日 マデイラ      臥牛山特別 500万下 函館芝2000m 2着/8番人気

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

マデイラの前走は勝ち馬にうまく内が開いてスクわれてしまったが、自ら勝ちに動いて好内容の2着。新馬勝ちした素質馬がようやく立ち直り復調。もう目が離せない。ディーエスタイドの前走は初距離の分か。走り慣れた1800メートルならチャンス。力上位のマルカファイン、ヴァリアシオンも差はない。」


短評は「上位拮抗」



予想家の印
馬名 橋本篤 高柳利 井尻恵 CPU
マデイラ △△
キングズクエスト △△ △△
クラウディオス
ヴァリアシオン
ライズアゲイン
トウショウバラード △▲
マルカファイン
セルリアンディンゴ
ディーエスタイド
グッバイタキオン
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ディーエスタイド 3.2
マルカファイン 4.3
マデイラ 5.3
ヴァリアシオン 5.4
キングズクエスト 7.7
クラウディオス 15.8
ライズアゲイン 16.3
フィオリア 19.1
セルリアンディンゴ 29.4
以下30倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
マデイラ 77 62 71 72
ディーエスタイド 84 67 79 74
マルカファイン 80 76 75 80
ヴァリアシオン 83 73 83 78
キングズクエスト 78 63 72 78
クラウディオス 83 67 70 68


デイリー馬三郎

本紙の見解

「先行力を身につけ、安定感が増してきた◎ディーエスタイド。ゴール前でもうひと伸びできなかった前走を見る限り、現状では千八がベスト。状態は高いレベルで安定。今度こそ。前走が勝ちに等しい内容の○マデイラ。真面目に走れれば差はない。〈森元〉」

◎ ディーエスタイド
○ マデイラ
▲ ヴァリアシオン
× オオミカミ
☆ クラウディオス

以下省略


マデイラは全13記者中 ◎(本命)印 2記者、〇(対抗) 3記者、▲(3番手評価) 3記者、×(4番手評価) 4記者、無印 1記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

マデイラ(2着)

 「大分、真面目に走るようになってきましたね。一旦は抜け出す形だったんですが、今日は相手にうまく乗られてしまいました。でも、今は馬に走る気があるし、安定して力を発揮できるようになっていますよ。」(大野拓弥騎手・競馬ブック)

 「だいぶ真面目に走るようになりました。今日は勝った馬にうまく乗られてしまいました」(大野拓弥騎手・ラジオNIKKEI)

 「真面目に走れるようになったし、いったんは抜け出したんですけどね。勝ち馬にうまく乗られてしまいました。今は馬に走る気があるし、すぐにチャンスはくるでしょう」(大野拓弥騎手・デイリー馬三郎)

 「う〜ん。うまくいったと思ったんですけどね。いつになく前向きさを見せていて、でも、変に力みすぎるわけでもなく、いいリズムで走れていたんです。稽古の動きも良くなってきているようで精神状態が良くなってきているんだと思います。前に見えていた人気のディーエスタイドを交わせた時点で勝ったと思ったのですが、ゴール板ピッタリのところで勝ち馬に交わされてしまいました。あそこまで行ったら勝たせてあげたかったです。申し訳ありません」(大野拓弥騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「勝ったと思ったんだけどな〜。悔しい。上手く運んでくれたと思うし、結果が一番なら完璧でしたね。まさかあの内が開く形で勝ち馬が来ると思ってなかったけど、マデイラ自身は頑張ってくれています。大野との波長もあうようだし、この条件もいいのでしょうね。今日は福島に臨場しているのでまずはしっかりと状態を確認してからになるけど、次こそはの気持ちです」(荒川義之調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「チークピーシズ。リングハミ。中団の外目を折り合いをつけて追走。4角手前から外目を進出し、直線を向いて前の2頭に並びかけ、ゴール手前で交わした直後に内から勝ち馬に交わされてしまった。最後は勝ち馬の決め手に屈したが、自分から動いて前を捉えに行く強い競馬。もう本物。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

マデイラ

 「千八になって対応できるかが鍵になる。ただ、集中力があって今は状態がいい。」(西山助手・デイリー馬三郎)

 「ここ2戦2000メートルでいいレースをしているから、1800メートルに対応できるかがポイントですが、滞在で体調が良くて集中力があります。稽古の動きも良かったですよ。」(西山助手・競馬ブック)

●ほっさん予想

 このクラスで2着に来たことのある馬が実に7頭。平場ですが、マデイラにとってはここ3戦で一番相手が強い気がします。

 ただ、マデイラとて、前走は12頭立ての特別戦で勝ち馬からハナ差の2着。能力上位であることは間違いありません。勝てるかと言われれば、相手が強くなっているので微妙ですが、勝てる可能性はあると思います。

これ以降は2013年7月22日に作成

●パドック

 連闘のあと中1週に次ぐ中1週で心配された馬体重ですが、前走プラス4キロの486キロといい感じでした。パドックもいつもほどチャカチャカと煩くなく、なんだか去勢明けの馬みたいです。この落ち着きがいい結果を生み出しているのでしょうね。

●レース 

 私は当日は仕事で2時の休憩までは結果を知ることが出来ず、2時の休憩でもわざと結果を見ずにJRA−VANのレース映像を先に見ました。

 最内枠の1番枠と絶好の枠を引いたので(函館芝1800mもスタート直後がコーナーで非常に内が有利)、ポンとゲートを出て、いつものように4番手くらいにつけられたら勝てるという自信のもと、レース動画を見ていましたが、なんとなんと先行せずに10番手の内・・・。

 距離ロスなく進める反面、外に出しづらく、最後の直線で前が開くのかいな、縦に長い展開だし、直線の短いローカルだし、こりゃ前が残って大敗しそうだと思って見ていました。人気どころのマルカファインは3番手でしたが実質のハナポジションでしたし、ディーエスタイドも4番手の絶好位をガッチリとキープしていましたからねぇ。

 向正面では先頭から15馬身ほど離れていたマデイラですが、逃げていた馬が急激に失速し最内を垂れていきます。最内のラチ沿いを追走していたはずのマデイラは垂れてきた馬に邪魔されてブレーキを掛けざるをえないのではないかと心配して見ていましたが、4コーナーで画面に飛び込んで来たその姿は、いつのまにか大外へ出しています。しかも、檄に応えてスッーと大外を上がって来るではありませんか。

 ここから大野拓弥騎手が乗ってくれていると安心して見ていられるんですよね。素晴らしい伸び脚で、1頭また1頭と交わし、残り100mでは勝ったか!?と思いましたが、内から伸びた5番人気のキングズクエスト(なぜかこの馬に勝てないんですよね)に1/2馬身だけ届かずに2着!!

 しかし、外々を回っての最速上がりで、勝ち馬以上に存在感があり、内容に惚れ惚れします。これが未勝利戦ならもどかしいところですが、500万クラスですし、2着賞金は290万円。金額も大きいですし嬉しいですね。

●時計の評価

 今回のマデイラの走破時計は1分48秒4良馬場でした。函館芝1800mの500万クラスの平均勝ちタイムは1分50秒2良馬場ですからかなりいい時計と言えます。

 JRA−VANのクラス別水準ラップでも

3歳以上500万  36.0−37.4−35.9=1分49秒3
3歳以上1000万 36.3−36.7−36.1=1分49秒1
3歳以上準OP・OP特別 35.5−37.2−35.7=1分48秒4

ですから、上のクラスでも通用する時計と言えます。今回はメンバーも揃っていましたし、時計が速くなるのは当然ですね。それに対応できたというのは大きいですね。


 競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分48秒2でした。勝ち馬の時計が1分48秒3良馬場でしたから、本当に毎度お見事ですねぇ。

●レース後の騎手・調教師のコメント

マデイラ(2着)

 「競馬ぶりが安定してきましたね。使われていますが、状態も良かったですし、集中して走れていましたよ。」(大野拓弥騎手・競馬ブック)

 「前が飛ばす展開になりましたが、まわりにリズムを乱されることなく落ち着いて走れていました。段々と大人しさが出てきていて変にハミを噛んでみたり気難しい面を出すことはありません。仕掛けるまでは無駄なことをせず、仕掛けてからは応えるように伸びるという上手な競馬をしてくれました。本当に人に対して従順な走りをしてくれていますよ。あそこまで行ったら勝たせてあげたかっただけに悔しいですし、申し訳ない気持ちでいっぱいです。僕は来週から新潟になる予定なので次に乗れないのがまた悔しいですし、指をくわえて見るしかないのですが、馬が成長していますし、頑張ってほしいです」(大野拓弥騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「なかなか癖をつかみにくいタイプなのですが、いい意味でまともになってきているし、そろそろ決めてほしいと思いながら今日も送り出しました。ただ、あと少し。うーん、歯がゆいですね。本来、肉体的なことを考えるとフレッシュなほうが走るはずなんです。背肉なども寂しくなり気味なところがありますからね。それでも持ちこたえているし、いい刺激になってるのか最後までしっかり走る。精神状態がなによりプラスに働いているのでしょうからしっかり見ていって大丈夫そうならまた次を考えたいと思っています」(荒川義之調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

マデイラ(2着)

 「チークピーシズ。リングハミ。中団の内をロスなく乗られ、4角手前から外を押し上げていく。ひと追い毎に差を詰めたが、勝ち馬の決め手が上だった。それでもしっかり伸びて2着は確保。洋芝の1800〜2000メートルが合っている。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 本賞金が290万円。特別出走手当が381000円。合計3281000円。1口で割りますと5500円程度になるのではないでしょうか。実に大きな金額です。この時期、マデイラ1頭が稼いでくれています。今回と前走の賞金だけで、1か月の1口ライフは黒字確定です。マデイラ、素晴らしい!!

●今後の展望

 洋芝の中距離、そして大野拓弥騎手の手が合うことは間違いないですから、ずっとこの条件で行きたいところですが、頼みの大野拓弥騎手は来週から新潟で騎乗。マデイラ自身もさすがに連闘の後の中1週に次ぐ中1週で、いくら滞在競馬で輸送がないと言っても疲労がないはずがありません。

 優先権があるので使いたくなりますが、そろそろ疲労による大敗をしそうな気がしますし、かといって、休養を挟むと以前の”やめちゃう”マデイラに戻ってしまうかも知れませんし難しいですね。。

 ただ、私はミルコ・デムーロが乗ってくれた5戦前から最後まで気を抜かずに走れる様になったと思いますし、もう大丈夫な気はします。本当にデムーロ様々ですよね。最後まで気を抜かせずに上手く走らせてくれましたもんね。あの一戦で馬が変わった気がしますし、あの一戦を現地で見せれて私は幸せ者です。

 次はどうなるかわかりませんが、続戦なら中1週の芝2000mの特別戦ではないでしょうか。

●最後に

 走れども走れども人気にならない我らが愛馬マデイラ。そりゃ、私だって今回は頭数も多いですし、ここ2戦よりもメンバーは強力と思っていましたから自信はありませんでした。

 しかし、終わって見るとそれはもう強い内容で貫禄の2着。この強さは本物です。また何かのきっかけで”ダメスイッチ”が入ってしまう恐れがあるのでいつもヒヤヒヤですが、このあと仮に元の悪い子マデイラに戻ったとしても、この3着2着2着という復活劇があっただけで私としては十分に幸せです。

 これで獲得賞金も290万円加算して1642万円になりました。マデイラの募集総額が1800万円ですから、ついに射程圏に入ったと言えます。ついこの間まで新馬戦の700万円と昨年5着の72万円しかなかったわけですから、一気にその倍以上稼いでくれました。本当に嬉しいです。

 そして私の最も望む、芝の中距離で活躍してくれていることも嬉しいです。

 新馬戦の優勝とその時の口取り参加、そして今回の北海道での活躍ともう私の中では十分に働いてくれているマデイラ。まさか、500万クラスを勝って1000万クラスでも好走とは行かないでしょうが、とにかく芝馬は故障が心配です。マデイラは脚元は丈夫そうと思って購入しましたが、わかりませんからねぇ。無事に末永く現役で走って欲しいですね。

 本当に毎回感動の良いレースを見せてくれて、大きな賞金も持ち帰ってくれて大満足です。次走も楽しみでしょうがありません。

 頑張れマデイラ、次走もいい走りを期待しているぞ!!嗚呼、関西に戻ってくるのが楽しみ。

最後までご愛読ありがとうございました

2013年7月12日立ち上げ 17日、18日、20日、22日加筆

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2013年 7月 7日 第14戦 臥牛山特別 500万下 函館芝2000m (2着/8番人気)

2013年 6月22日 第13戦 500万下 函館芝2000m (3着/5番人気)

2013年 6月15日 第12戦 木古内特別 500万下 函館ダ1700m (9着/12番人気)

2013年 4月20日 第11戦 500万下 京都ダ1800m (7着/9番人気) 写真多数付き 現地観戦レポート

2013年 4月 7日 第10戦 500万下 福島芝1200m (12着/7番人気)

2012年11月 8日 第9戦 JRA指定交流 門別ダ1200m (4着2番人気

2012年 7月 8日 第8戦 500万下 函館芝1200m (10着/7番人気)

2012年 6月23日 第7戦 500万下 函館芝1200m (7着/2番人気

2012年 6月10日 第6戦 500万下 函館芝1200m (5着/6番人気)

2012年 3月17日 第5戦 3歳500万下 阪神芝1400m (11着/10番人気) 写真多数付き 現地観戦レポート

2012年 2月18日 第4戦 こぶし賞 3歳500万下 京都芝1600m (12着/6番人気)

2012年 2月 5日 第3戦 第52回 きさらぎ賞 GV 京都芝1800m (12着/12番人気) 写真多数掲載

2011年11月19日 第2戦 第16回 東京スポーツ杯2歳ステークス GV 東京芝1800m (8着/8番人気) ルクソール様撮影 現地写真掲載

2011年10月30日 デビュー戦 2歳新馬 京都芝1600m (1着/8番人気) 写真多数付き 現地観戦レポート