マデイラ(マチカネエンジイロの09) 第20戦


キャロ愛馬第13号は第1.5次募集で購入。

父クロフネと母父サンデーサイレンスの組み合わせは2歳GTを制したフサイチリシャールなど成功例が多く期待。

母は3勝馬だが、藤沢和雄厩舎に預託されるなど馬主の期待の大きかった馬。その母の繁殖黄金期である8歳の時の仔とくれば期待は高まるばかり。・・・と書いていたら、弟のゴットフリートは新馬戦と500万特別を快勝し、重賞でも2着と完全にオープン馬。やはり母は高性能。

しかし、マデイラはデビュー戦は快勝もそこから気難しい面を見せるようになり大敗続き。道中は掛かったり、内にササッてまともに追えなかったり、走るのをやめてしまったりとこれは大変重症。

2012年にまずまずの走りを見せてくれた北海道に2013年も渡り滞在競馬。すると気難しい馬を動かす力に長けている大野拓弥騎手を鞍上に芝の2000mに出走してみたら3着と新馬戦以来の馬券圏内確保!!そこから特別戦2着、平場2着ともうこれは本物。

しかも、7月21日の芝1800mでは時計も速く、競馬ブックのスピード指数でも”77.4”とデビュー以来最高の評価。もう完全に500万クラスでは力上位。

北海道で計6戦走るも結局9、3、2、2、8、7着と優勝には届かず。しかし、獲得賞金はそれまでの772万円から1642万円と飛躍的にアップ。


そして、本州に戻って来て約4か月の休養を経て臨んだ前々走は12番人気と低評価ながら、果敢に先行して鞍上の小牧太騎手が渋太く残し、勝ち馬からコンマ4秒の僅差の7着。

前走は想定外のレースだったが、超一流のクリストフ・ルメール騎手が空いているレースにルメール騎手で出走。抜群の騎乗で1度使われて息も持ち、優勝に導いてくれた。実に新馬戦以来18戦ぶりの美酒。

最低の目標である募集価格の1800万円を大幅に超え、あとは引退までにどこまで稼げるか。


1月26日 北大路特別 1000万下 芝2000m 混合 ハンデに特別登録。フルゲート16頭のところに想定数は14頭。水曜日の想定段階では10頭。そして確定はななんと8頭!!

8頭ということは、タイムオーバーにならずに完走すればビリでも出走奨励金を含め120万円以上が貰える超美味しいレース。

ましてやマデイラは軽ハンデだし、他にも弱そうな馬が数頭いるしで、1つでも上の着に入り稼いで欲しい。


・・・と弱気なことを言っていたら、ななんと2着で入線/5番人気。

軽ハンデで行った行ったの展開が向いたとはいえ、1000万クラスでいきなりここまでやれるとは!!

走破時計も悪くなく、いつか1000万クラスを勝てる日が本当に来そう。

前走19戦目にしてようやく募集代金の1800万円を超えた獲得本賞金だが、今回の590万円加算で一気に2982万円に!!長い間、あれだけ低迷していたことが嘘のよう。嬉しすぎる。


レース回顧と時計の分析、レース後の藤岡康太騎手と荒川義之調教師のコメントを掲載。

(2014年1月28日完結)

2014年1月25日立ち上げ

●前走後、在厩で調整され、中1週で北大路特別に出走予定

 前走、休養明け叩き2走目で見事に粘りが増し、新馬戦以来18戦ぶりに勝利を挙げてくれた我らが愛馬マデイラですが、北海道で中1週間隔で好成績を挙げていたように、今回は中1週でレースに挑む予定です。

 過去の走りからもマデイラが好成績を残す競馬場は北海道と京都ですから、京都開催のうちに、2勝を挙げている京都で走らせるのは大賛成ですね。しかも中1週ですと、ハンデ戦という、1000万クラスでは能力に疑問符がつくマデイラとしては願ってもないレースがありますから、そりゃ調子が悪くないのであれば出て欲しいですよね。

 鞍上はさすがに前走素晴らしい騎乗でマデイラに2勝目をプレゼントしてくれたルメール騎手ではなく、ハンデが軽いことを見越して、軽ハンデでも騎乗が出来て、かつ技術のある騎手ということで、藤岡康太騎手を確保していただいています。正直、昨夏のプリュムでは1番人気で11着と大敗させたりと、まだまだ難しい馬を動かすという面では不安の残る騎手ですが、ハンデが軽くなればなかなか実績のある騎手で乗れる人は少ないですから、妥当な選択と言えるでしょうね。

 軽ハンデだったとしても、マデイラのこれまでの走りからは1000万クラスでは力が足りないと思われますが、まずはどこまでやれるのか楽しみですね。相手なりに走ってくれる馬なら言うことなしですが・・・。今回はからっきしでもクラスに慣れて力をつけてくれればいいと思いますし、夏の北海道の1000万クラスなら、相手も軽くなりますし、頭数も少なくなりますし出番があると思います。

 まずは得意の京都で1000万クラスでどれだけやれるのか、非常に楽しみです。

●追い切り情報(1月25日作成)

前走前 1月9日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
5F 67.0
4F 51.5
3F 37.8
1F 11.9[9]



1月15日 栗東プール 4周


1月22日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
5F 66.5
4F 49.7
3F 37.1
1F 11.9[8]
 1月22日、優勝した前走前に匹敵するいい動きです。中1週での競馬ですからこれで十分ですね。相手は一気に強くなりますし、この状態でどこまでやれるかわかりませんが、叩き3走目で叩き良化型のマデイラにとって一番良い状態だと思います。
 以下は1月22日に更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告です。
「レース間がそれほど空いているわけではありませんし、状態を確かめる程度にサッと時計を出していますが、調教の感じからは心身の状態はこの馬なりに安定していそうですね。明日まで状態を見ながらにはなりますが、問題なければ今週末の競馬へ投票したいと思います。相手は楽ではないものの、この馬は相手なりに走ってくれると思いますし、これまでも何度か口にしているように、まずは自分のリズムで最後まで集中して走れるかがポイントになりますからね。今回の競馬はルメールが中山へ行っているので藤岡康太で向かうことにしました」(荒川師)26日の京都競馬(北大路特別・芝2000m)に藤岡康騎手で出走を予定しています。
 確かに今はいい状態で走ってくれていますが、いつ以前の走るのを止めちゃうマデイラになるかわかりませんし、油断はできませんね。特に今回は若手の藤岡康太騎手ですからなおさらです。
 私ほっさんの追い切り評価は「A−」です。追い切りの過程や動きは言うことナシと思います。

●気になる特別登録表(1月26日 京都9R 北大路特別)

特別登録表 1月26日 京都9R 北大路特別 1000万下 芝2000m 混合 ハンデ

第1回登録完了馬 全14頭 フルゲート 16頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アドマイヤブルー 小牧太 57.0  8/18 西部10下 小倉芝1800 11
エアポートメサ 川島信二 55.0  1/18 睦月10下 京都芝2400 10 13
スミデロキャニオン 北村友一 55.0  1/06 許波10下 京都芝2200
タガノミューチャン 52.0 10/13 西湖10下 東京ダ1400 13
ディオジェーヌ 菱田裕二 53.0 12/23 リボ10下 阪神芝2000
ニシノカチヅクシ 54.0  1/12 祇園10下 京都芝1200 11 13
ポセイドンバローズ 54.0  1/06 許波10下 京都芝2200
ホーマンベルウィン 53.0  1/18 睦月10下 京都芝2400 10 10 13
マイネルシュライ 56.0  1/06 1000万 中山芝2000
マイネルマエストロ 和田竜二 55.0  1/06 許波10下 京都芝2200 10 10
マイファーストラヴ 武幸四郎 52.0 12/22 1000万 阪神芝1600 12 10 13
マデイラ 藤岡康太 54.0  1/11 500万 京都芝2200
メイショウシレトコ 52.0  1/06 許波10下 京都芝2200 11 11 11
レッドカチューシャ 50.0  1/13 500万 京都芝1800 15

表中 騎手の太字は乗り替わり予定 青字は1600万クラスでの成績

これまでの戦績からマデイラの負担斤量は最高でも54キロ。

おそらく53キロ。

ラッキーだったら52キロと思います。(明日発表されます)

●気になる出馬想定表(1月26日 京都9R)

出馬想定表 1月26日 京都9R 北大路特別 1000万下 芝2000m 混合 ハンデ
全10頭 フルゲート 16頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アドマイヤブルー 小牧太 57.0  8/18 西部10下 小倉芝1800 11
エアポートメサ 川島信二 55.0  1/18 睦月10下 京都芝2400 10 13
スミデロキャニオン 川田将雅 55.0  1/06 許波10下 京都芝2200
タガノミューチャン 52.0 10/13 西湖10下 東京ダ1400 13
ディオジェーヌ 菱田裕二 53.0 12/23 リボ10下 阪神芝2000
マイネルマエストロ 和田竜二 55.0  1/06 許波10下 京都芝2200 10 10
マイファーストラヴ 武幸四郎 52.0 12/22 1000万 阪神芝1600 12 10 13
マデイラ 藤岡康太 54.0  1/11 500万 京都芝2200
メイショウシレトコ 国分優作 52.0  1/06 許波10下 京都芝2200 11 11 11

表中 騎手の太字は乗り替わり予定 青字は1600万クラスでの成績

フルゲート16頭のところに現在10頭出馬想定されています。かなり頭数が減ってお得なレースになりそうですね。

●出馬確定表

出馬確定表 1月26日 京都9R 北大路特別 1000万下 芝2000m 混合 ハンデ 全8頭
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アドマイヤブルー 小牧太 57.0  8/18 西部10下 小倉芝1800 11
エアポートメサ 川島信二 55.0  1/18 睦月10下 京都芝2400 10 13
スミデロキャニオン 川田将雅 55.0  1/06 許波10下 京都芝2200
ディオジェーヌ 菱田裕二 53.0 12/23 リボ10下 阪神芝2000
マイネルマエストロ 和田竜二 55.0  1/06 許波10下 京都芝2200 10 10
マイファーストラヴ 武幸四郎 52.0 12/22 1000万 阪神芝1600 12 10 13
マデイラ 藤岡康太 54.0  1/11 500万 京都芝2200
メイショウシレトコ 丹内祐次 52.0  1/06 許波10下 京都芝2200 11 11 11

表中 騎手の太字は乗り替わり

 結局、8頭で確定しました。

●京都芝2000mコース解説

 スタート地点は、メインスタンドの目の前。
 GT秋華賞の際には大勢のファンの歓声が飛び交うので、音や雰囲気に敏感な馬にとっては心配の種。
 スタートして間もなく1コーナーにさしかかるので、内枠の馬が有利に見えるが、外から被されやすいので良し悪しは微妙。先行馬でも揉まれない外枠がいい場合もある。
 全般的にはテンからペースはよどみなく流れ、厳しい流れになりやすい。ペースが上がればマクリ差しも決まる。
 最後の直線距離も内回りは328mと阪神よりも短いが、早めに各馬が仕掛けるため、4コーナーはゴチャつきやすく、不利も受けやすい。
 揉まれない競馬がベストだが、多頭数で外目に位置していると、コーナーリングで外に振られる懸念も。
 ローカル競馬場同様に、好位抜け出しの競馬ができればベスト。
 ペース・展開の読みが重要で、騎手の手腕が問われるコースだ。

有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行〜差し
ポイント 4コーナーの位置取り、コース取り
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、ダンスインザダーク
連対騎手ベスト 武豊、佐藤哲三、四位洋文、安藤勝己、藤田伸二
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 2分04秒4 2分05秒7 2分08秒7
2歳未勝利 2分02秒9 2分02秒2 2分05秒3
2歳オープン 2分02秒7 2分06秒8
3歳新馬 2分05秒2 2分06秒3 2分08秒6
3歳未勝利 2分02秒8 2分03秒3 2分04秒3 2分05秒4
3歳500万 2分02秒5 2分03秒6 2分03秒5 2分05秒6
3歳1000万 2分01秒8 2分03秒1
古馬500万 2分01秒4 2分02秒9 2分02秒8 2分05秒3
古馬1000万 2分01秒0 2分00秒7 2分04秒5
古馬1600万 2分00秒5 2分00秒3
古馬オープン 2分00秒6 2分03秒2

●騎手は藤岡康太騎手 ほっさん評価「B+」

 今回のマデイラの鞍上は前走勝ち上げてくれたクリストフ・ルメール騎手が中山での騎乗の為、藤岡康太騎手です。前走はルメール騎手でなければ勝てていなかったと思いますし、超一流の彼が乗れないことは非常に残念です。藤岡康太騎手はまずまずの騎手ですが、難しい馬を上手く制御できるのかと言えば疑問です。

 昨年の7月にはこれまた難しい愛馬プリュムに騎乗。1000万クラスでも3着4着と実績のある馬でしたから、1番人気に支持されますが、11着と上手くコントロールすることができませんでした。そして11月のジェットブラックも2番人気でしたが、6着と能力以上のものを引き出せずに無難な騎乗でした。

 制御の比較的簡単な馬であれば人気薄を上位に持って来てくれたりもしますが、まだまだ乗りこなせない場合も多く、難しい馬の宝庫である我が軍団としてはどうかな?という騎手です。兄の藤岡佑介騎手は逆に馬の制御が物凄く上手なんですよね。


 私ほっさん愛馬への騎乗は実に今回が11回目となります。昔は5番人気のステップシチーを2着に持ってきていただいたり、9番人気のチャーミングシチーを2着に持ってきていただいたりと、私が事前の追い切りが良く、走ると思った時にはきちんと結果を残してくれる騎手ですが、そこから3年経ちましたが、そんなに大きく技術レベルが向上しているとは思えません。

 しかし、今回のマデイラに関しては一時に比べてかなり乗りやすくなっていますし、いい結果を期待したいですね。


 2014年1月24日現在、JRA通算237勝、GT1勝(2009年 NHKマイルカップ ジョーカプチーノ)、重賞8勝。勝率6.4パーセント、連対率12.8パーセントと若干低いが、少しずつその数字は上昇している。

 昨年(2013年)は47勝。勝率7.8パーセント、連対率14.1パーセントと生涯成績を大きく上回る活躍。本年(2014年)もここまで4勝、勝率10.5パーセント、連対率15.8パーセントと通算成績よりも高い水準を維持している。

 特に2011年1月のジョーカプチーノでのシルクロードステークス GVが印象的で、圧倒的1番人気に支持された逃げ馬である同馬が逃げ切れずに後方になったがジタバタせずに腹を括って直線勝負に賭け、32秒6の素晴らしい末脚を繰り出して圧勝。こういった思い切った騎乗も大変評価できる。


 藤岡 康太(ふじおか こうた)は1988年12月19日生まれ25歳、日本中央競馬会(JRA)の栗東トレーニングセンターに所属している8年目の騎手である。騎手免許は平地競走、障害競走両方の免許を所持したが、障害免許は一度も騎乗することなく返上している。現在はフリー。

 父は栗東所属の調教師の藤岡健一、兄の藤岡佑介もJRA所属の騎手。趣味は音楽鑑賞。座右の銘は「向上心」。

 2004年、4月にJRA競馬学校騎手課程23期生として入学。同期には浜中俊、宮崎北斗、丸田恭介らがいる。

 2007年、2月に競馬学校を卒業し騎手免許取得。卒業式後の祝賀会では「元気いっぱいで賞」を受賞。

 3月3日の中京第1競走でヤマニンプロローグに騎乗して勝利し、史上42人目のJRA初騎乗初勝利を挙げた。同馬は、かつて兄の佑介が騎乗していたが2着が最高だった。また、この日の騎乗回数8回は1996年の福永祐一、1997年の武幸四郎と並ぶデビュー日最多騎乗回数タイ記録となっている。

 11月25日に中京第9競走のレース中に最後の直線走路で急に内側に斜行し他馬の走行を妨害したために1位入線から7着に降着となり12月1日から9日までの開催日4日間、騎手免許取得以来初の騎乗停止となった。

 初年度は24勝で同期の中では最も勝ち鞍を挙げている(2位は浜中俊の20勝)。

 2008年、4月27日福島第3競走でゴールデンストームに騎乗しレース中の2周目4コーナーで前の馬に触れて馬が転倒して落馬した。その後の診察の結果、右鎖骨骨折、右肩挫傷、右肘挫傷、左肋骨挫傷、腹部挫傷と診断され、騎手免許取得以来初の落馬骨折を経験した。しかし、年間37勝を挙げた。

 2009年、ファルコンステークスをジョーカプチーノに騎乗して制し、重賞競走初勝利を挙げた。さらに同馬で5月10日のNHKマイルカップを制し、GT競走初勝利を挙げた(10番人気)。20歳4か月22日でのGT勝利はグレード制導入後では10番目のスピード記録。なお、兄・佑介よりも早いGT制覇となった。

 8月8日、オーストラリアのフレミントン競馬場にて行われた「アジアヤングガンズチャレンジ」に日本代表として出場し、35ポイントを獲得して優勝した。

 2010年、2月7日の中京第9競走でJRA通算100勝を達成。

 3月26日の早朝に胸の痛みを訴え、救急車で病院に搬送される。肺気腫(後の報道では自然気胸)と診断され、この週の騎乗予定をすべて取り止めて以後休養に入り、3月31日に手術。4月10日にいったん復帰したが、4月21日に再手術することになり、4月11日以降、再び休養に入る。5月25日から調教に参加し、6月5日に復帰した。復帰後の6月にマーメイドS GVを勝っている。

 2011年9月18日に持病の自然気胸が再発したため騎乗を取り止め、10月23日から11月29日まで治療のため静養していた。

 2013年2月27日フリーに転身。5月18日、新潟12R五泉特別をノーブリーで制し、JRA通算200勝を達成した。



「センスや技術はひと息。レースの流れにうまく乗れないケースが目立ち、追いは腕を前に投げる感じで馬に力が伝わっていない。考えて騎乗しているので時にハマる。折り合いをつけようと丁寧に乗っている点はポイントが高く、レース展開を読んでソツなく適度なポジションにつけてくる。揉まれてタイトな競馬になると弱くて、内をこじ開ける勝ち方はあまり見られない。2011年はジョーカプチーノとシルクフォーチュンで追い込んで重賞を勝った。1番人気馬では通算で[41・31・20・60]の連対率.474。2010年8月29日の阿蘇S(小倉)では力のあるインパルコの鞍が回ってきた。単勝170円の支持を受けながらズブい同馬を動かし切れずに3着に敗れている。単勝高配当は10700円と10030円がある。父である藤岡健一厩舎では兄の佑介と半々で任されていて、他は所属の宮徹厩舎。全キャリアで2着と3着が多い。記者の取材に丁寧に答えてくれるのでコメントの信頼性は高い。」(2012年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手)

 ほっさん愛馬での成績 (10戦0勝)

 
 2007年 3月11日 ダンシングシチー 3歳未勝利 中京芝1800m  15着/13番人気
 2007年10月14日 ステップシチー 500万下   京都芝2400m   2着/5番人気
 2008年 7月26日 グレイスシチー 3歳未勝利 小倉ダート1000m  9着/4番人気
 2008年 8月16日 グレイスシチー 3歳未勝利 小倉ダート1000m  6着/7番人気
 2010年 3月14日 チャーミングシチー 500万下 中京ダート1700m 2着/9番人気
 2011年 3月 6日 クリンゲルベルガー 500万下 小倉ダート1000m 7着/10番人気
 2012年 2月18日 マデイラ        500万下 京都芝1600m   12着/6番人気
 2012年 5月27日 フランベルジェ   3歳500万下 京都芝1600m  12着/11番人気
 2013年 7月28日 プリュム      500万下   小倉ダ1700m   11着/
1番人気
 2013年11月 3日 ジェットブラック 2歳新馬    京都芝1800m    6着/2番人気


愛馬チャーミングシチーと藤岡康太騎手。2010年3月14日。9番人気2着。

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「マイネルマエストロはスローペースをものともせず差してきた。あの内容は素直に評価したい。捌きに硬さがなくデキも良さそうだ。マデイラはチークピーシズを着用してレースぶりが良化。気性面でも成長しており、昇級でも有力。ハンデは57キロでも立て直した効果が窺えるアドマイヤブルー、マイペースで逃げられそうなディオジェーヌあたりも差は僅か。」


短評は「先行警戒」



予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU
ディオジェーヌ △△ △△ △△
マデイラ
マイネルマエストロ
マイファーストラヴ
アドマイヤブルー
スミデロキャニオン △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
スミデロキャニオン 3.3
マイネルマエストロ 3.5
マデイラ 3.5
アドマイヤブルー 3.9
ディオジェーヌ 7.7
マイファーストラヴ 13.9
エアポートメサ 27.4
メイショウシレトコ 50倍以上



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
マデイラ 77 51 74 77
スミデロキャニオン 82 82 80 80
マイネルマエストロ 86 76 74 83
アドマイヤブルー 89 83 82 70
ディオジェーヌ 76 73 76 75


デイリー馬三郎

本紙の見解

「小柄な牝馬の◎ディオジェーヌは軽い馬場が合うタイプ。昇級初戦の前走でもB着と結果を残したが、今回の方が舞台はマッチする。牡馬が相手でもハンデ戦なら勝機は十分。前走で復調を示した○マイネルマエストロが相手。〈浜口〉」

◎ ディオジェーヌ
○ マイネルマエストロ
▲ スミデロキャニオン
× アドマイヤブルー
☆ マデイラ



マデイラは全13記者中 ◎(本命)印 1記者、〇(対抗) 1記者、▲(3番手評価) 1記者、☆(5番手評価) 6記者、無印 4記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

マデイラ(1着)

 「ちょっと前半のペースがスローで、折り合いを欠く面があったので、ポジションを上げていった。そこで脚を使ったと思って追い出しを我慢したけど、最後まで気持ちを切らすことなく頑張ってくれた。」(クリストフ・ルメール騎手・競馬ブック)

 「ペースが遅くて行きたがったので、ポジションを上げて行った。そこで脚を使ってしまったと思って追い出しを我慢したけど、最後まで頑張ってくれたね」(クリストフ・ルメール騎手・デイリー馬三郎)

 「流れがスローでちょっと折り合いを欠きそうになりかけました。それも多少あってポジションを早めのタイミングであげることになりましたが、なんとかリズムは崩さずに走れました。前半にエネルギーを使った分、直線はちょっと厳しくなるかもしれないと心配したところもあったのですが、最後までしっかりしていましたね。よく走ってくれました」(クリストフ・ルメール騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「ありがとうございました。うまく行きましたね。具合だけは間違いなく良かったし、ここを使えたことが何よりも大きかったです。自己条件を使うことはまず難しいだろうから相手なりに頑張れる馬なので格上挑戦して何とか権利を獲って次と考えて1000万下クラスに特別登録させていただきましたが、自己条件を使えるに越したことはありません。すぐにルメールを捕まえられたのも運がありましたね。“いい馬。走る”とも言ってもらえましたよ。前回はちょっと引っ掛かってしまいましたが、改めて確認するとステッキに過敏に反応してガーッといきたがってしまったところもあったように思いました。前走での判断は難しいですが、以前よりだいぶ前向きさが出せるようになってきてるんです。それが詰めの甘さを解消して今日勝ち切るまでになってくれたのだと思いますよ。久々の勝利になりますし、嬉しいですね。また様子を見ながら考えていきたいと思っています。よろしくお願いします」(荒川義之調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「チークピーシズ。リングハミ。スタンド前では中団。2角から向正面にかけてスーッと好位に押し上げ、そこでうまく流れに乗った。4角でも手応えは十分。直線に向いてからゆっくり追い出し、危なげなく押し切る。ひと叩きで力を発揮。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

マデイラ

 「利口になって安定して力を出せるようになってきた。昇級でも頑張れそう。」(佐藤助手・デイリー馬三郎)

 「利口になった分、随分と常識にかかるようになったね。2200メートルでは若干ハミを噛むところがあった。1ハロン短縮し、昇級のペースの方がむしろレースがしやすいかも。」(佐藤助手・競馬ブック)

●ほっさん予想

 なんとも美味しいレースになりました。8頭立てですから、タイムオーバーにならずに完走さえすれば、最下位の8着でも

出走奨励金が74万円!!

距離別出走奨励賞が5万円!!

特別出走手当も減額されずに418000円!!

合計1208000円がいただけます。

 シンガリ馬が100万オーバーですよ!1口で割っても2000円は下りません。美味しい。美味しすぎる!!


 しかもハンデ戦ですし、強い馬はそれなりの斤量を背負ってくれています。マデイラは5歳牡馬としては軽量(弱いからですが)の54キロ!!

 明らかに弱そうな馬も他に数頭いますし、1つでも上の着、少しでも多い賞金をここで稼ぎたいですね。


 通常競馬は勝たなければ意味がありませんが、マデイラはここまでの19戦から、どうも1000万クラスでは厳しい感じがしますし、もう降級することもありませんから、あとは1円でも多く稼ぐが命題です。

 ここがまさに稼ぐという意味では正念場。楽しみです。


 ただ、前走はクリストフ・ルメール騎手が鞍上で、他馬とはそれだけで実質5馬身差がありました(笑)が、今回は昨夏に1番人気のプリュムを上手く動かせずに11着(1つ”1”が多いぞ)に大敗させてしまった藤岡康太騎手です。

 あの時のように、レース後「すみませんでした。」で始まることにはならないでしょうね。

 ハマれば滅茶滅茶上手い騎手なのですが、如何せん、我が軍団は難しい馬揃いなので・・・。

 ハンデ戦ですし、メンバー的にも勝てる可能性はゼロではありません。勝てたら凄いことですが。常識的には掲示板が目標ですね。

●今回も仕事で競馬場に行けません

 前回は地元京都での愛馬の出走にもかかわらず仕事で応援に行くことができませんでしたが、今回も土日共仕事で競馬場に愛馬の応援に行くことは出来ません。大変残念ですが、私の仕事は1〜3月は繁忙期で無理が利きません。ここはグッと我慢して休憩時間ですので、ラジオ中継で聞くことにします。

これ以降は2014年1月28日に作成

●パドック

 マデイラの馬体重は前走マイナス2キロの492キロ。いつものように煩いところを見せまくりでしたが、体は出来上がっていて素晴らしい状態でした。

●レース 

 マデイラはゲート内で落ち着きがなく、右に左にキョロキョロとしていましたので、出遅れるかと思いましたが、ちょうど前を向いたときにゲートが開いて少し出負け程度で済みます。少し出負けをしたので1コーナーまでは4番手になりますが、1コーナーで行きたがり、鞍上の藤岡康太騎手も無理に制御せずに行かせたので、2番手になりました。ハンデが軽かったですし、出来るだけ前で競馬をすることは大切ですね。

 先頭はトップハンデ57キロのアドマイヤブルー。半馬身差の2番手はマデイラ。そこから3馬身ほど離れて1番人気のスミデロキャニオンという隊列になります。マデイラの前はトップハンデの馬ですから、私はラジオ中継で聴いていて、勝てる!!と思いました。後ろもそれなりに差がありましたからね。

 マデイラは道中はガッチリと折り合いもついて抜群の手応えですが、4コーナーではすぐ後ろにいた1番人気のスミデロキャニオンが半馬身差まで迫り、一瞬交わされてそれまでかと脳裏に過ぎります。しかし、スミデロキャニオンはそこまででマデイラは抜かせません。3番手のスミデロキャニオンとの差は開くのですが、前のアドマイヤブルーには逆に引き離されます。

 そのまま行った行ったでゴール!!勝ち馬から0.3秒差の2着で入線。ハンデ戦とはいえ、昇級初戦でいきなり2着を確保してくれました。素晴らしい!!

●時計の評価

 今回のマデイラの走破時計は2分00秒7馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で2分00秒0、重不良馬場で2分02秒0でした。勝ち馬の時計が2分00秒4ですから、競馬ブックの推定勝ちタイムよりは平凡だったと言えるかも知れませんが、それでもなんでも2着は素晴らしいですね。

●レース後の騎手・調教師のコメント

マデイラ(2着)

 「折り合いがついて交わせそうな感じはありましたが・・・。もう一つピリッとした脚が使えませんでした。ただ、昇級戦でよく頑張っていますし、レース内容も良くなっています」(藤岡康太騎手・ラジオNIKKEI)

 「前半は少し力むところがあったが、その後はスムーズに折り合えた。4角ではかわせるかと思ったんですけどね。昇級戦だったことを考えれば、よく頑張ってくれました」(藤岡康太騎手・デイリー馬三郎)

 「1〜2角で少しハミを噛みましたが、以降は2番手で抑えてスムーズに運べました。いい手応えで前を交わせそうだったんですが、ピリッとした脚は使えませんでしたね。ただ、昇級戦ですし、内容は良かったです。」(藤岡康太騎手・競馬ブック)

 「ゲートの中では少し遊んでいてふわふわしかけたのですが、気持ちがある分出てくれました。最初のコーナーでちょっとハミを噛んで行きたがったのですが、ペースが落ち着いていましたし、下手におさえて喧嘩することは避けたかったので馬任せに運びました。それからはリラックスして走っていましたし、いいリズムで直線へ向かえました。前走でソラを使っていましたし、前の馬の手応えがもうひとつだったので早めに抜け出さないように後ろに気をつかえるくらい手応えは良かったのですが、いざ追い出したら馬自身で前を交わそうという感じが薄く、なかなか差が詰まってくれませんでした。力はあるだけに気持ちひとつだと思うのですが…。勝ちたかったのですが申し訳ありません」(藤岡康太騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「ゲートは問題ない程度でしたが少しふわふわしているようなところが見られましたし、1〜2コーナーではちょっと力んでしまいましたね。それでも以前のようにハミを取らなくなって終いもバッタリということはないですし、悪くない走りをしているのですが…。今日は流れも向いたとは言えるものの、この馬の場合は流れとか相手云々だけで判断できず、本当にこの馬自身しっかり走れるかポイントになります。早めに抜け出さないように乗ってくれていけるかなと思えたものの、追い出してからが案外でしたからね。前回が勝って今回は2着と崩れていないのはいいことですが、本当に一筋縄にはいかない馬です。勝てなかったことは申し訳ありませんが、真面目に走ればチャンスがある馬ですし、問題がなければこのまま次を考えていきます」(荒川義之調教師・キャロットクラブ公式HP)

スミデロキャニオン(3着)

 「スムーズに運べたし、伸びてはくれたけど、前にいた馬(アドマイヤブルー・マデイラ)も能力がありますからね。届きませんでした。」(川田将雅騎手・競馬ブック)

●専門誌のレース評価

マデイラ(2着)

 「スタートでマイネルに少し寄られ、その後も何度か接触。その影響か、少しムキになった感じで2番手の外へ。何とかなだめて運び、4角でも手応えは十分。前のアドマイヤは捉えられなかったが、その位置を守り切って2着。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 本賞金は590万円。付加賞が6万円。距離別出走奨励賞が40万円。特別出走手当が418000円。計6778000円。1口で割りますと12000万程度になると思います。

 実に未勝利戦の優勝賞金(500万円)よりも大きな金額です。これはビッグボーナスですねぇ。嬉しいなぁ〜。

●今後の展望

 今回は昇級初戦でいきなりの2着でしたが、ハンデが54キロと他馬に比べて軽かったこと、少頭数で展開にも恵まれたことが挙げられますから、まだこのクラスで通用するのかというのは半信半疑です。ただ、今回、恵まれたとはいえ、力がなければ2着というのはあり得ませんから、どこまでやれるのか楽しみにしたいですね。とにかく北海道と京都は走るので、そこだけ走らせたら良いと思います。次開催の京都であと2走くらいして夏の北海道まで休養させ、早めに北海道に渡らせる、或いは4月の京都開催からまた復帰でも良いと思います。

●最後に

 前走で私の最低目標である獲得した本賞金が募集価格の1800万円を上回ってくれた我らが愛馬マデイラですが、今回更に590万円を追加し2982万円となりました。これは早期に2勝を挙げ1000万戦でも3着2回4着1回など活躍してくれている愛馬プリュムの現在の獲得本賞金2917万円を追い越したことになります。1年前はとてもプリュムに追いつくなんて夢にも思っていませんでしたから、本当に嬉しいですね。

 正直、過去の走りからは1000万クラスでは歯が立たないのではないかと思っていましたが、ハンデ戦で軽ハンデとはいえ悪くない時計での2着。出来過ぎですねぇ。

 次走、多頭数になれば、掲示板も怪しいかも知れませんが、楽をしてほぼ最短距離を走ってきたとは言え、走破時計も悪くないですし案外やれるかも知れません。とにかく今回のようなハンデも軽く稼げるラッキーチャンスにしっかりと大量の賞金を持って帰ってきてくれたことは有り難く、申し分ない活躍です。

 成績から、今年の夏の北海道で少し暴れて6歳くらいで引退かと思っていましたが、今これだけ走れるのですから、牡馬ですし、来年の夏も得意の北海道に渡りたいですね。

 マデイラは馬体も良く、脚元がしっかりとしているのでここまで故障もなく順調に来ています。これからもずっと故障なく元気でやって欲しいですね。

 ここ2走は私の地元の京都での出走でしたが、仕事で会いに行けず、次は上手く休日と合ってくれて応援に行きたいですね。私は北海道からの復帰戦の中京ではマデイラに遭いましたが、あの時は長期休養明けでイマイチパッとしませんでした。あれから1度使われて素晴らしい体になっていると思いますし、叩き良化型のマデイラですから、今回が最高潮とは思いますが、次くらいまでは良い走りを見せてくれるでしょう。

 次走も楽しみにしています。頑張れマデイラ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2014年1月25日立ち上げ 28日完結

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