マデイラ(マチカネエンジイロの09) 第12戦


キャロ愛馬第13号は第1.5次募集で購入。

父クロフネと母父サンデーサイレンスの組み合わせは2歳GTを制したフサイチリシャールなど成功例が多く期待。

母は3勝馬だが、藤沢和雄厩舎に預託されるなど馬主の期待の大きかった馬。その母の繁殖黄金期である8歳の時の仔とくれば期待は高まるばかり。


デビュー戦は快勝もそこから気難しい面を見せるようになり大敗続き。
道中は掛かったり、内にササッてまともに追えなかったり、走るのをやめてしまったりとこれは大変重症。

そうこうしている間に弟は新馬戦と500万特別を快勝し、重賞でも2着と完全にオープン馬。弟の活躍からも兄の秘めたる能力は間違いない。難しい気性を上手く矯正してあと1、2勝して欲しい。


前走は超一流のミルコ・デムーロ騎手に乗っていただくことができ、最後までしっかりと走り、500万クラスの平均勝ちタイムとなかなかの時計で走破。

比較的番組数の多いダートの中距離でも走れるということは実に出走しやすく随分と楽になった。そして多少出遅れ癖が出ても、短距離と違いある程度は巻き返せる。


前走後、馬体減りが著しいため4月26日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されましたが6月1日に帰厩しました。

今回はクラブ公式HPの帰厩情報が実際の帰厩よりも2日遅れ。どうしたキャロ。

昨年同様、今年も函館で滞在競馬。

6月8日に函館競馬場へ移動しました。


6月15日 函館10R 木古内特別 500万下 ダート1700m 混合 定量に出走!!

9着/12番人気。

7着馬からは僅かにハナ・アタマ差でまだまだ出走奨励金は確保出来る馬。

大野拓弥騎手ぐらいの動かせる騎手でも上手く乗りこなせないほどの難しい馬だが、以前よりもまだまともには走っている。

しかし、パドックでは相変わらず煩いし、厩舎でも煩いようで馬体重はマイナス20キロだった前走よりも更にマイナス。こりゃ、馬体の維持だけでも難しそうで、いつ引退や転厩話が出てきても不思議はない。

ただ、もう4歳の夏。ここからの改善は厳しいと言わざるを得ない。


レース回顧と時計の分析、レース後の大野拓弥騎手と荒川義之調教師のコメントを掲載。

(2013年6月15日完結)

2013年4月26日立ち上げ

●前走後、馬体減りが著しいため4月26日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました

 以下は4月24日に更新されたクラブ公式HPマデイラの近況報告です。

「レースでは真面目に走っているわけではないですし、入線後もケロッとしているほどなのですが、レース当日はもちろんレースから日が経ってもテンションが高いままです。それなりの馬格がある馬とはいえ減り方がいいものではありませんし、やはり放牧に出してリフレッシュ期間を設けたいと思います」(荒川師)

 ということで、前走後、馬体減りが著しいため4月26日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。確かに前走はマイナス20キロの馬体重でしたし、パドックで見てもギリギリの線でしたから、これは当然ですね。

 比較的番組数の多いダートの中距離でも走れることがわかりましたし、かなりいい時計で走った前走でもまだ本気で走っていないということで次走が楽しみです。

 ただ、煩くなって来ていますし去勢されるのではないでしょうか。

これ以降は2013年6月4日作成

●6月1日に栗東トレセンに入厩

 帰厩情報が全くなかったのに6月2日に追い切り情報が出てきました。最初は間違いかとも思ったのですが、各専門誌とも情報が出ていますし、おそらく間違いではなさそうです。
 通常、キャロットクラブは移動の前に何月何日に移動予定と通達してくれます。そして実際に移動したら即日報告をしてくれるという大変親切なクラブです。
 2日に追い切られたということは、少なくともその1日前の6月1日には帰厩していたということです。3日の午前中の時点でもまだクラブ公式HPではなんの情報もありません。そうこうしているうちにJRAのHPで3日の午前中にマデイラが入厩状態になっていましたから、やはり追い切り情報は正しかったのだと認識しました。
 その後、3日の夕刻にようやくクラブ公式HPでマデイラの6月1日の帰厩が発表されました。それにしても今回は牧場や荒川義之調教師側からの情報発信がなかったことによるものだと思いますが、クラブとしては非常に情報が遅かったですね。ちょいと心配になりますね。次回からはリアルタイムでお願いします。

 ということで、やはりマデイラは6月1日に栗東トレセンに帰厩していました。

これ以降は2013年6月6日に作成

●昨年同様、今年も函館で滞在競馬

 以下は本日(6月6日)に更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告です。

「水曜日は坂路でサッと時計を出しました。まだ帰厩して間もないですし、状態を確かめる程度の内容ですが、体調は良さそうですね。500万下の番組数を考えると、昨年同様函館で滞在競馬をするのがベストだと思いますし、タイミングを見て函館競馬場へ向かいたいと思います。レースについては向こうについてからの体調を見て決めていきたいと思います」(荒川師)

 ということで、昨年5着7着などいい走りを見せてくれた函館で今年も滞在競馬をするようですね。これは大賛成です。函館は比較的出走頭数も少なく、相手も弱く、それでいて第三場でありながら賞金は主場並です。こんなに美味しいところを逃す手はありません。

これ以降は2013年6月9日に作成

●6月8日に函館競馬場へ移動しました

 本日(6月9日)更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告によりますと、我らが愛馬マデイラは6月9日に函館競馬場に移動したということです。

 いよいよ開幕週から比較的相性の良い北海道でマデイラの走りが見られそうです。あとは鞍上ですね。

●気になる特別登録表(6月15日 函館10R 木古内特別)

特別登録表 6月15日 函館10R 木古内特別 500万下 ダート1700m 混合 定量

第1回登録完了馬 全37頭 フルゲート 13頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アポロダッシュ 勝浦正樹 57.0
エスペランサシチー 村田一誠 57.0
エーペックス 柴山雄一 57.0
オズフェスト 伊藤工真 57.0
カノヤプレジデント 54.0
グランプリダッシュ 54.0
ゲマインシャフト 川須栄彦 54.0
ゲンパチメジャー 57.0
コウセン 松田大作 54.0
コスモレイラ 丹内祐次 55.0
ゴールドゼウス 丸山元気 57.0
サナシオン 藤田伸二 57.0
サマーハピネス 55.0
シェーンレーヴェ 55.0
ショウナンワヒネ 55.0
シルクキングリー 57.0
シルクラングレー 57.0
シンボリエンパイア 57.0
スタンドバイミー 松山弘平 57.0
センキ 津村明秀 57.0
タツスティンガー 56.0
デコレイト 55.0
デルマエビス 57.0
トミケンユークアイ 57.0
ネヴァーハーツ 55.0
ピグマリオン 秋山真一郎 57.0
ヒルノマドリード 四位洋文 57.0
プリティーマッハ 横山和生 57.0
フーラプライド 古川吉洋 55.0
マイティウォリアー 54.0
マデイラ 57.0
マヤノカデンツァ 57.0
マンハッタンコード 57.0
ヤマニンティグル 57.0
ラグナロク 57.0
レッドフォルツァ 柴山雄一 57.0
ローレルペロボーグ 菱田裕二 54.0

フルゲート13頭のところに特別登録数は37頭です。ここに愛馬マデイラとエスペランサシチーが登録しています。エスペランサシチーは鞍上が村田一誠騎手確保ですが、マデイラは未定で、どうやら平場にまわる気がします。去年は芝1200mでそれなりの結果を出していましたし、前走はダート1800mで良い内容。悩むところですね。

これ以降は2013年6月12日に作成

●追い切り情報(6月12日更新)

前走前 4月17日 栗東坂路 良馬場 叩き一杯
1回
助手
4F 55.8
3F 40.6
2F 26.1
1F 12.9
メイショウカンパク(古馬オープン)強めを0.9秒先行0.4秒遅れ



6月2日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
4F 56.4
3F 40.2
1F 13.0[9]


6月5日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 57.3
3F 41.7
2F 27.2
1F 13.7
ウタヒメ(3歳未勝利)強めを1.3秒先行0.4秒遅れ


6月6日 栗東プール 4周


6月12日 函館ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

助手
5F 70.0
4F 54.0
3F 39.8
1F 13.0[8]
 6月2日、帰厩情報が全くなかったのに追い切り情報が出てきました。結果的に1日に帰厩していたということですが、早くも終い13秒くらいの速いところを乗られています。牧場ではまだ坂路入りもしていない状況でしたから、しばらく追い切りが必要でしょうね。

 6月5日、あまりに早い帰厩だったので格下馬と併せられましたが、完全にアオられています(>_<)。まあ、これからだと信じて待ちたいですね。

 6月12日、函館に移動してから初めての追い切り時計を計時しました。そこそこの本数追い切られていますし、休養明け初戦としてはこんなものでしょうね。悪い動きではないと思います。去年函館にいたときの自己ベストとほぼ同じ時計ですし、馬場の違いはありますが、その時よりも終いの時計を要していません。
 以下は本日(6月12日)更新されましたクラブ公式HPマデイラの近況報告です。
「先週金曜に栗東を出発し、土曜日に無事函館へ到着しています。長距離輸送は慣れていますし、到着後の体調も安定していて、すぐに乗り出すことができました。先週栗東できっちり時計を出してから移動していますので、今朝はウッドコースで単走馬なり程度。気分良く走れていたと報告を受けています。レースについては特別も含め選択肢を増やして考えていましたが、この馬の場合、条件どうこうよりも精神面の問題が一番ですし、登録した木古内特別に向かうことにしました。矯正馬具も試してみたいとは思っているのですが、投票段階での申請が必要となるブリンカーでは当日の気配を見て変えることができませんから、今回はチークピーシズを用意して、直前の馬の状態を見て着用を検討したいと思います」(荒川師)

 チークの着用など、いろいろと考えていただいているようですし、頼もしいですね。前走同様最後まで気を抜かず走らせて欲しいですね。結果よりもそこが大事と思います。
 私ほっさんの追い切り評価は「B−」です。マデイラ並には順調ですが、放牧先での乗り込み量を考えると、まだ少し追い切りが足りないと思います。その分、割り引いて考えています。ただ、前走の内容だと500万クラスなら十分に通用すると思いますし、楽しみですね。

●気になる出馬想定表(6月15日 函館10R)

出馬想定表 6月15日 函館10R 木古内特別 500万下 ダート1700m 混合 定量

想定数20頭 フルゲート 13頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アポロダッシュ 勝浦正樹 57.0  4/13 500万 福島ダ1700
エスペランサシチー 村田一誠 57.0  5/12 三条5下 新潟ダ1800 10 12 11
グランプリダッシュ 54.0  4/14 500万 中山ダ1800 16 14
ゲマインシャフト 川須栄彦 54.0  5/26 タケ5下 東京ダ1600 10 11
ゲンパチメジャー 丸田恭介 57.0  5/04 1000万 東京ダ1300 12 10
ゴールドゼウス 丸山元気 57.0  5/18 1000万 東京ダ1600 10 11
サナシオン 藤田伸二 57.0  5/11 1000万 京都ダ1800 13 14
シルクキングリー 菱田裕二 57.0  4/27 飯坂10下 福島ダ1700
シンボリエンパイア 57.0  8/19 白鳥10下 札幌ダ1700 13 16
センキ 津村明秀 57.0  4/06 花見5下 福島ダ1700
デルマエビス 57.0  5/26 ホー5下 東京ダ1600 13
トミケンユークアイ 勝浦正樹 57.0  5/05 日吉10下 東京ダ1600
ピグマリオン 秋山真一郎 57.0  5/26 ワカ10下 東京ダ1400
ヒルノマドリード 四位洋文 57.0  4/27 與杼10下 京都ダ1900
フーラプライド 古川吉洋 55.0  5/19 白馬10下 新潟ダ1800
マイティウォリアー 丹内祐次 54.0  5/19 500万 京都ダ1800
マデイラ 大野拓弥 57.0  4/20 500万 京都ダ1800 12 10
ヤマニンティグル 57.0  6/01 500万 東京ダ2100 16
ラグナロク 丹内祐次 57.0  4/20 500万 福島ダ2400 12 12 13
レッドフォルツァ 柴山雄一 57.0  3/17 500万 中山ダ1800

表中 騎手の太字は乗り替わり予定 青字は1000万クラスでの成績

フルゲート13頭のところに現在20頭出馬想定されています。

信頼できるクラブ公式HPですと、マデイラは出走可能Aということで出走できそうです。逆に秋山真一郎騎手を確保していたキャロットクラブの有力降級馬であるピグマリオンは除外対象Cだということです。同じく愛馬のエスペランサシチーはわかりません。

これ以降は2013年6月13日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 6月15日 函館10R 木古内特別 500万下 ダート1700m 混合 定量
全13頭  
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
エーペックス 柴山雄一 57.0  5/19 白馬5下 新潟ダ1800 10
ゲンパチメジャー 丸田恭介 57.0  5/04 1000万 東京ダ1300 12 10
ゴールドゼウス 丸山元気 57.0  5/18 1000万 東京ダ1600 10 11
サナシオン 藤田伸二 57.0  5/11 1000万 京都ダ1800 13 14
ショウナンワヒネ 荻野琢真 55.0  5/18 500万 京都ダ1400 10 13 11 12
シルクキングリー 菱田裕二 57.0  4/27 飯坂10下 福島ダ1700
センキ 津村明秀 57.0  4/06 花見5下 福島ダ1700
トミケンユークアイ 勝浦正樹 57.0  5/05 日吉10下 東京ダ1600
ヒルノマドリード 四位洋文 57.0  4/27 與杼10下 京都ダ1900
プリティーマッハ 横山和生 57.0  4/29 小名5下 福島ダ1700 11 11
フーラプライド 古川吉洋 55.0  5/19 白馬10下 新潟ダ1800
マイティウォリアー 丹内祐次 54.0  5/19 500万 京都ダ1800
マデイラ 大野拓弥 57.0  4/20 500万 京都ダ1800 12 10

表中 騎手の太字は乗り替わり 青字は1000万クラスでの成績

キャロの有力馬ピグマリオン(非抽選除外)を押しのけてマデイラは確定しました。それにしても1000万クラスからの降級組の多いこと。明らかにマデイラよりも下と思われる逸材はショウナンワヒネくらいしかおりません。こりゃ、厳しい戦いになりそうだぞ。

●函館ダート1700mコース解説

 スタート地点はホームストレッチの右端。 4コーナーを曲がり終えてすぐのところ。
 坂の頂上からのスタートで、1コーナーまでは329mある。
 スタート直後からどうしてもペースが速くなりやすい。
 それでもダート戦なので各馬ひるまずに前半から行く

 1〜2コーナーまでになるべく前のいい位置を取る必要があるからだ
 逃げより先行の方が若干成績がいいが、逃げ馬の連対率は約33パーセントもある
 最後の直線だけの差し・追い込みは厳しく、後ろから行く場合はマクる脚が必要
 枠順は3枠、4枠あたりの中枠が有利極端な1枠、8枠は少し成績が落ちる
 血統的にはブライアンズタイムに注目。サンデーサイレンスも互角だが、ブライアンズタイムの方が穴馬の好走が多く、配当面で妙味がある。ミスタープロスペクター系ならばジェイドロバリーとアフリート。ノーザンダンサー系ではラムタラが頑張っている。

有利な枠順 中枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 脚質、血統
種牡馬ベスト ブライアンズタイム、サンデーサイレンス、ジェイドロバリー
連対騎手ベスト 横山典弘、四位洋文、藤田伸二、中舘英二、勝浦正樹
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳未勝利 1分50秒8 1分48秒4 1分47秒4 1分47秒6
古馬500万 1分47秒2 1分46秒5 1分46秒2 1分45秒8
古馬1000万 1分46秒1 1分45秒5 1分44秒7 1分44秒4
古馬1600万 1分46秒0 1分43秒6
古馬オープン 1分44秒4 1分43秒2

これ以降は2013年6月14日に作成

●騎手は大野拓弥騎手 ほっさん評価「C」

 今回のマデイラの鞍上は万馬券男の大野拓弥騎手です。大野拓弥騎手と言えばデビューから7年連続単勝万馬券を出しているという万馬券記録男で、それ以外にも人気よりも上に持って来てくれる頼れる騎手です。

 私ほっさん愛馬では昨年(2012年)11月18日に愛馬プリュムに騎乗していただきましたが、見事に優勝に導き、2勝目を挙げてくれました(4番人気)。また、マデイラ同様気難しくて低迷していたフランベルジェを抜群の騎乗で6着に持って来てくださいました。

 それ以外には過去にエクストラシチーに2度騎乗していただきましたが、2度とも人気よりも上の着に持って来てくださいましたし、非常に期待の大きな追えるジョッキーです。

 中央場所では影が薄いものの、ローカルなら期待の大きい騎手です。今回も単勝万馬券となるのは必至なマデイラですが、大仕事をして欲しいですね。


 2013年6月14日現在、中央通算228勝、勝率4.6パーセント、連対率10.1パーセント。重賞は4勝。内2度は本年度サマーチャンピオンに輝いたキャロットクラブのトランスワープでのもの。GTは未勝利。


 昨年(2012年)は中央48勝、勝率6.2パーセント、連対率13.4パーセントに重賞2勝など好調。本年(2013年)も昨年を同様にここまで22勝、勝率6.0パーセント、連対率12.9パーセントと生涯成績を大きく上回り、ブレーク寸前。



 大野 拓弥(おおの たくや)は1986年9月8日生まれの26歳。日本中央競馬会(JRA)の美浦トレーニングセンターに所属している9年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。現在はフリー。


 小学校6年生のときに乗馬クラブに行き、乗馬を始めたことがきっかけで騎手を目指す。

 2002年21期生として競馬学校に入学。同期には小島太一、鮫島良太、塚田祥雄らがいる。目標とする騎手は横山典弘騎手。また、騎手のなかでは、比較的珍しい左利きである。ペンも箸も左手で持つ。

 2005年に杉浦宏昭厩舎所属でデビュー。初騎乗は3月5日、中京第1競走でナンヨージルバに騎乗したが、スタート直後に馬が躓いて落馬し競走中止。3月13日に中山第4競走のフレンチクルーラーで初勝利。この年は11勝を挙げ、民放競馬記者クラブ賞を受賞した。

 2006年は31勝と勝ち星を伸ばす。4月23日、フローラステークスでミルキーウェイに騎乗し、重賞初騎乗(18番人気で6着)。この年の新潟2歳S(騎乗馬マイネルーチェ)では鼻づらを合わせて入線して重賞初勝利を決めたかと思われたが、写真判定でハナだけ負けていた(勝ち馬は安藤勝己のゴールドアグリ)。

 2007年は28勝。5月20日、優駿牝馬でマイネルーチェに騎乗し、GT初騎乗(15番人気で6着)。

 2008年7月16日、フリーに転身した。この年は23勝。

 2009年3月に通算100勝を達成。この年は17勝。

 2010年5月8日、新潟競馬3歳未勝利 マシアに騎乗し、単勝33150円、3連単6711890円の新潟競馬史上最高払戻金となる。この年14勝。

 2011年1月23日、小倉競馬2歳未勝利 ゴールドロジャーに騎乗し、デビューから7年連続・JRA現役騎手最多となる9回目の単勝万馬券を記録する。そのことで単勝万馬券男として週刊Gallop 7月10日号で「7年連続で単勝万馬券を出してる男、知ってる?」という表題で取り上げられる。(9回の単勝万馬券はJRA現役騎手最多、7年連続は新記録)人気薄の馬を馬券に絡めるので「穴男」「穴の大野」として知られ、特に福島競馬場や中京競馬場、小倉競馬場の小回りを得意とする。

 2011年12月10日、第47回中日新聞杯(小倉競馬場)で11番人気のコスモファントムに騎乗、1着となり初の重賞競走勝利を挙げた。

 2012年トランスワープで重賞2勝し、トランスワープを見事サマーチャンピオンに引き上げた。10月27日の新潟競馬第1Rでウインバーディが1着となり、4450戦目でJRA通算200勝を達成。


「2011年1月23日、小倉2Rで単勝10460円(13番人気)のゴールドロジャーに騎乗して差し切り勝ちを決めた。デビューから毎年続いていた単勝万馬券での勝利を継続させた。連続7年で総数は9回にもなる。2010年の単勝万馬券は33150円だった。最強の穴メーカーと言って差し支えないだろう。結果を出そうという強い意欲が伝わってくる騎乗ぶり。先行する場合は積極的に出し、差す場合は決め撃ち的なイン狙いが多く見られる。道中で持って行かれるケースがあるが、基本的に騎乗馬と呼吸を合わせるのはヘタではない。人気馬に乗る機会は多くなく、2010年と2011年の合算で1番人気馬での成績は[3・2・2・8]の連対率.333。これは評価できる数字ではない。活躍の場は裏開催に限られ、新潟、福島、小倉で結果か出ている。芝・ダート別では、芝で連対率が良い。高木登、松山将樹、牧光二という若手の厩舎で穴を出すケースが多くなっており、今後もこの線には注目すべきだ。2011年は騎乗馬の平均人気が9.3という大きい数字で、平均着順を8.5まで上げている。騎乗馬に何かしら買える要素があったら、積極的に狙っていくことをすすめたい。キッカケさえつかめば飛躍する可能性がある。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)

 ほっさん愛馬での成績(4戦1勝)

 2010年 3月28日 エクストラシチー 500万下         中京ダ1000m 9着/10番人気
 2010年 5月23日 エクストラシチー 500万下         新潟ダ1200m 8着/12番人気
 2012年10月13日 フランベルジェ  500万下         新潟ダ1200m 6着/7番人気
 2012年11月18日 プリュム      500万下         福島ダ1700m 1着/4番人気

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「ここは降級馬が中心。ヒルノマドリードの前走は、昇級で揉まれる形も初めてで仕方ない敗戦。函館入厩後の気配が絶好で、好位から押し切りを狙う。堅実無比のセンキ、滞在合うエーペックスも争覇圏内。馬体回復に好感のフーラブライド、サナシオン、シルクキングリーにも要注意。」


短評は「上位拮抗」



予想家の印
馬名 橋本篤 高柳利 井尻恵 CPU
シルクキングリー
ゴールドゼウス
ヒルノマドリード
センキ
エーペックス △△
マデイラ
サナシオン △△
トミケンユークアイ △△
ゲンパチメジャー
フヘラブライド △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
エーペックス 4.5
ヒルノマドリード 4.8
フーラブライド 4.8
シルクキングリー 6.0
サナシオン 6.5
センキ 7.3
トミケンユークアイ 12.5
ゴールドゼウス 17.0
ゲンパチメジャー 22.8
マデイラ 24.4
ショウナンワヒネ 41.8
以下43倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
マデイラ 73 68 55 72
エーペックス 80 77 77 77
ヒルノマドリード 80 53 77 80
フーラブライド 76 69 71 76
シルクキングリー 82 79 79 82
サナシオン 83 76 83 68


デイリー馬三郎

本紙の見解

「◎ヒルノマドリード。前走は出入りの激しい競馬だったが、大バテせずに踏ん張っており、悲観する内容ではない。今回がキャリア8戦目で、まだまだ上積みが見込める。先行力があるタイプで小回りコースも魅力。ベスト条件の○サナシオンが強敵。〈森元〉」

◎ ヒルノマドリード
○ サナシオン
▲ フーラブライド
× エーペックス
☆ シルクキングリー

以下省略

マデイラは本紙無印です><


マデイラはは全13記者中 1つの印もありません(>_<)

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

マデイラ(7着)

 「なるべく嫌気をささないよう、外目をスムーズに走らせようと心がけました。パワーがあるし、走れる能力はあるのに、馬自身がそれを出そうとしていない感じ。終始ズブさを見せていました。チャカチャカしているけど、それ以上の悪さはしないし、力を出し切れればもっとやれるはずです」(ミルコ・デムーロ騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「気が悪くてなかなか進んで行ってくれませんでしたが、ジョッキーが気を抜かせないように道中から気合いを付けてくれましたから、これが次につながればいいですね。決して満足と言う結果ではありませんが、最後まで伸びようとはしていますし、悪くないイメージは持てました。これまでの走りからもこれで安心とはいきませんが、この距離自体は問題なかったと思いますし、やはり気持ち次第ですね。今日は福島競馬場にいたのでまずは馬の状態を直接見てからになりますすが、テンションが高くて体が大幅に減っていましたから、一度放牧を挟ませてもらうかもしれません」(荒川義之調教師・キャロットクラブ公式HP)

●各陣営のコメント

マデイラ

 「気難しい面はあるが、チーク装着の効果もあって、ケイコでは集中している。」(西山助手・デイリー馬三郎)

 「中間からチークピーシズを着用した効果もあるのかな。集中して走れています。追い切りはモタれたけれど、実戦ではリングハミを着けるので心配ないと思います。」(西山助手・競馬ブック)

●ほっさん予想

 出馬表をパッと見る限り、マデイラよりも弱そうなのはショウナンワヒネのみ。前日オッズでも単勝万馬券のブービー人気です><。他に前走の着の悪い馬もおりますが、それは1つ上の1000万クラスでの成績で、当然500万クラスのここでは大威張りです。

 マデイラとしてはそのままブービーの12着でもなんの問題もないのですが、案外もう少しはやれるのではないかと思ったりもしています。

その理由は次の通りです。

1.昨年も北海道ではいい走りだった。
2.前走はダート1800mで上々の走りだった。
3.チークピーシズの着用により、追い切りでは真面目に走っている。
4.大野拓弥騎手はズブい馬を動かすのが上手で、”あの”フランベルジェも6着に持って来てくれている。そして万馬券男である。
5.前走はミルコが最後まで馬に気を抜かせず上手くエスコートしてくれている。それが今回に生きれば。


・・・ということで、最後まで走れるようになっているのなら、案外最後はいい脚である程度まで伸びて来てくれるのではないかと思っています。

 ここは大敗でも悔しさはないので、気軽に応援いたします。

これ以降は2013年6月15日に作成

●パドック

 前走は484キロと前々走に比べてマイナス20キロと大幅な馬体減りを起こしていた我らが愛馬マデイラですが、休養を挟んだ今回は更に前走からマイナス4キロの480キロでした。これは意外でしたねぇ。てっきり前走プラス10キロはあるのかと思っていました。

 今回もパドックでも煩いところを見せまくり、厩舎でもこんな感じで無駄に動いてエネルギーを消耗しているのだろうなぁ〜と思いましたね。

●レース 

 ゲートが開いてマデイラはやや出負けします。競馬ブックでも1馬身出遅れの評価です。そこからいつもよりも前目の7番手に位置します。前につけたかったですし、いいポジションを取れました。

 道中も折り合いよく進めて行っているように見えるのですが、実際はチグハグになっていたそうですね。

 4角手前の勝負どころでペースが上がって行ったときについて行けない格好になり、早くも気合い付けのムチが入り、ジョッキーの手が激しく動きます。後はこの馬だけには負けないと戦前から予想していたショウナンワヒネとの最下位争いかと思われましたが、直線に向いて前が開くと、思ったほどは垂れずにまた伸びて来ます。

 結局なんとか7着で!!と思いましたが、最後の最後に外からポンポンと2頭に交わされて7着馬からハナ・クビ差の9着。ほんの少しのところで出走奨励金を逃しました。残念。

●時計の評価

 今回のマデイラの走破時計は1分45秒3稍重馬場でした。函館ダート1700mの500万クラスの平均勝ちタイムは1分46秒5稍重馬場です。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分46秒2、重不良馬場で1分45秒2でした。JRA−VANの水準勝ち時計でも、

3歳以上500万  1分46秒4
3歳以上1000万 1分45秒7
3歳以上準OP・OP特別 1分44秒2
(いずれも馬場考慮無し)

でした。

 しかし、同日のダート1700mの勝ち時計が総じて速いことから、かなり脚抜きの良い時計の出る馬場だったと言えます。同日のダート1700mの勝ちタイムは以下の通りです。

1R 3歳未勝利 牝馬限定 1分45秒5 稍重馬場
3R 3歳未勝利        1分45秒0 稍重馬場
8R 500万下 牝馬限定  1分44秒4 稍重馬場
9R 500万特別       1分44秒0 稍重馬場

 ということで、マデイラの時計は未勝利クラスでも勝てなかった時計だと言えます。やはり着の通りでイマイチですね。それでも出走奨励金さえ確保してくれれば(8着以内)金銭面でも嬉しいんですけどね。

●レース後の騎手・調教師のコメント

マデイラ(9着)

 「序盤の感じは悪くなさそうだったんですけどね。ただ、道中はハミを取ったり取らなかったりと走りに波のある状態でした。自分から取ってるときはいいのですが、促されると進まない感じ。人間に反抗したいんですかね…。ただ、前が開けたからなのかなんなのか最後はまた脚を使ってきます。馬群のなかにいたから怯んだりするわけでもなければ、キックバックを嫌がったりするわけでもない。スイッチの入るきっかけが掴みにくいのですが、このクラスを勝てる力はあるんです。今日はいいときに外から被されたのももしかしたら影響したのかなという気もしたので、内ならポケットでジッとさせる、外なら馬がやる気を見せたときにその気持ちを尊重してリズム良く走らせる、もしくはスーッと無理なく伸ばしていくような競馬をしてもいいのかもしれません」(大野拓弥騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「今日の様子からも着けてみようと思いチークピーシズを着用しました。稽古の感触から少なくてもこのクラスにいる馬ではないと思っているので何とかチークで変わってほしいと願いながら送り出しました。馬群の中を進む格好になりましたがそれほど悪くはなく少しは変わってくれればと思っていたのですが肝心なところでモタモタモタ。直線に向くとまた伸びるというチグハグなものになってしまいました。ジョッキーに話を聞くとハミを取ったり取らなかったりとやはり気難しい面を見せてしまっているようです。上がってきたときは多少フーとは言っていたものの、全力を出し切ってのレースではありません。リングバミのうえにチークピーシズと気持ちを前へ向かせる道具を使ってきていますが大きく変わってこないだけに本当に悩ましいところです。ただ、まともならやれるということもわかるレースです。それを引き出すのが本当に難しいのですが、リズムよく行けたときの可能性も残していますから、ここで音を上げている場合ではありません。馬に問題がなければこのまままた使いたいと思っていますし、続けて使うことでいい意味でピリッとしてきてくれればと思っています」(荒川義之調教師・キャロットクラブ公式HP)

●気になる賞金は

 特別出走手当額が満額ですと385000円ですが、9着以下ということで25000円減額されますから360000円。1口で割りますと850円程度になると思われます。7着馬とはハナ・クビ差で惜しいところで賞金半減です(笑)。

●今後の展望

 なんとも難しい馬ですね。馬は生き物だから仕方がないです。このまま最後までまともに走らずに引退するかも知れませんが、私は最後まで諦めずに期待します。それほど目の前で見た新馬戦は鮮やかでしたからねぇ。もっとも、その時のメンバーのその後を見れば、相手に恵まれて強く見えただけなのかも知れません。それでも、前走の内容もかなり良かったですからねぇ。

 比較的難しい馬でも上手く乗りこなす大野拓弥騎手ほどの方でも制御が難しいことから、もう超一流の前走のミルコ・デムーロ騎手辺りに乗って貰うしかないのですが、戦績が戦績なだけになかなか乗ってくれないでしょうし、上手く手の合うジョッキーに巡り合えないものですかね。

●最後に

 気性や精神面は年齢を重ねたり、競走経験で解決出来る場合もありますが、逆に初代1口愛馬のエドワーズシチーのように時と共に悪くなってどうしようもなくなる場合もあります。マデイラもなかなか改善できません。

 もう、4歳夏になりましたし、この辺りでもまだどうしようもないのなら、競走馬としてはどうしようもないと烙印を押されても仕方ありませんね。ただ、ここまでじっくりと時間をかけて見ることが出来ましたし、最悪引退でも馬主としても諦めもつきます。1つ勝ち上がってくれたことが本当に大きかったですね。

 弟のゴットフリートがオープンで活躍しているだけに歯がゆいものはありますが、母マチカネエンジイロは藤沢和雄厩舎に預託されるほどの期待馬で、競走成績こそ3勝馬でしたが、いい馬でしたし、その子が牡馬でこの値段ならある程度は活躍してくれるという私のマデイラ購入時の読みは当たっていたと思います。購入時にここまで精神面で苦労するとはわからないですからね。弟がオープンで走ってくれていることで私の見解が間違っていなかったと証明してくれていますし、私は満足しています。活躍中の弟は関東馬でしたから買いませんでしたが、それも関西在住の私の基本スタンスですから悔いはありません。

 ということで悩める兄・マデイラですが、今回も7着馬とはハナ・アタマ差の同タイムと僅差です。たまたま9着と出走奨励金が貰えない着でしたので負けた感が強いですが、まだまだ出走奨励金は貰える馬です。交流戦なら主役でしょうし、今回も降級馬が多くメンバーが揃ってました。いずれ相手に恵まれてでも掲示板に浮上する日が来ることを夢見ています。

 頑張れ、マデイラ!!まず目指すは昨年同様の掲示板!!私は諦めてないぞ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2013年4月26日立ち上げ 6月4日、5日、6日、9日、12日、13日、14日、15日加筆

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2013年 4月20日 第11戦 500万下 京都ダ1800m (7着/9番人気) 写真多数付き 現地観戦レポート

2013年 4月 7日 第10戦 500万下 福島芝1200m (12着/7番人気)

2012年11月 8日 第9戦 JRA指定交流 門別ダ1200m (4着2番人気

2012年 7月 8日 第8戦 500万下 函館芝1200m (10着/7番人気)

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