プリュム(ピューリティーの09) 第17戦


キャロ愛馬第15号はもしかすると超お得馬。

母ピューリティーは伊の1勝馬で不安要素が一杯だったが、初仔のピュアブリーゼはオークスで2着!!クラシック2着馬の下ということで期待は高まるばかり。

また、父ダイワメジャーも種牡馬として非常に素晴らしい結果を残している。姉は持ち込み馬で牝馬で1口60000円と高額だったが、本馬は牝馬で1口35000円と安価。

9戦目にして2勝目を挙げ500万クラスを脱出。1000万クラスでも4着、3着、4着と安定勢力だったが、結局クラス編成までに3つ目は勝てずに500万クラスに降級。

そこから1年間で僅か3戦と立て直しに時間を要す。ようやく前走は4着と上位の着だったが、それでも勝ちパターンから最後はいつもの止まってしまう症状発症で、たまたま相手に恵まれての掲示板確保。状態が良くなったとは言えない。

しかし、前走で獲得本賞金は3000万円を突破。募集総額1400万円のプリュム。素晴らしい活躍で有り難い。

優先出走権が取れたことから、今回は中1週で出走。

8月17日 札幌6R 500万下 ダート1700m 牝馬限定 定量に出走!!

フルゲート13頭のところに想定数は15頭。プリュムは優先出走件があるので出走は確実。結局13頭で確定。

鞍上は前走に引き続き昨年のリーディングトップジョッキー福永祐一騎手で期待は大きい。

ここ3戦は1度走るごとに5か月以上の休養を要していたので、こうやって続けて走れることは有り難い。

6着/2番人気。

鞍上・福永祐一騎手の進言でリングハミに換えるも画期的な効果はなく、いつもの抜群の手応えなのに追ってスカスカの”走るのをやめちゃう症候群”を発症。しかし、こうやっていろいろと工夫していくしかない。いろいろと考えていただけることは大変有り難い。

5着馬とはハナ差でなんとか掲示板に踏みとどまって欲しかった。ただ勝ち馬からはかなり離されており、勝ち負けは遠い話。


レース回顧と時計の分析、レース後の福永祐一騎手のコメントを掲載。

(2014年8月19日完結)

2014年8月13日立ち上げ

●5か月空いて1走し、また6か月空いて1走した後の今回、中1週で出走予定

 ここ1年で僅か3戦しかできていない我らが愛馬プリュム。特に大きな怪我ではないのになかなか調子が上がって来ません。5か月ぶりに1度使われたと思ったら今度は6か月休養。前走はその6か月ぶりの1戦でしたが4着といい着が拾えたものの、最後はいつもの走るのをやめちゃう症候群を発症し失速しました。

 今回、優先権を取れたこともありますが、滞在競馬で披露も少ないということで中1週での出走が予定されています。

以下は8月7日に更新されましたクラブ公式HPプリュムの近況報告です。

「先週の競馬は、直線半ばで勝ったと思ったのですが、追ってからの伸びがもうひとつになってしまいました。とはいえ、休み明けであれだけ動ければ上々ですし、一度使っての上積みは大きいでしょう。レース後も特に疲れた様子は見せていないので、中1週で同条件を使って行こうと思っています」(羽月師)17日の札幌競馬(3歳上500万下・牝馬限定・ダ1700m)に出走を予定しています。

 ということで、プリュムの次走は8月17日 札幌6R 500万下 ダート1700m 牝馬限定 定量を予定ということです。プリュムは優先出走権がありますから出走は確実でしょう。

 相変わらず走るのをやめてしまうプリュムですが、中1週で使えるというのは有り難いですね。来年3月の引退期限まで少しでも多くのプリュムの勇姿を見たいですからねぇ。

●追い切り情報(8月13日作成)

前走前 7月30日 札幌 ダート 良馬場 一杯に追う

助手
5F 68.5
4F 52.9
3F 39.7
1F 12.8[8]



8月13日 札幌ダート 良馬場 馬なり余力

助手
4F 54.4
3F 40.5
1F 12.3[5]
 8月13日、中1週ですので軽め短めの終い重点ですが素晴らしい伸びですね。実戦でもこんな伸びなら勝ち負けなんですけどね。競馬ブックでは”ひと叩き素軽さ出”、デイリー馬三郎も”素軽さ出B”と全く同じ内容です。騎手も2度目ですしなんとかしてくれるのではないかと期待しちゃいますね。
 私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。この伸びがレースに出てくれれば・・・。半信半疑ですね。

●気になる出馬想定表(8月17日 札幌6R)

出馬想定表 8月17日 札幌6R 500万下 ダート1700m 牝馬限定 定量
フルゲート13頭 想定数15頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
サンバビーン 城戸義政  6/08 500万 東京ダ1600 10 16 12 11
12 シュヴァリエ  8/03 500万 札幌芝2000 11 10
12 スプリングサヴァン  8/02 500万 札幌ダ1700 10
チャードリー  7/19 500万 福島ダ1700 14 12 17 14
デルマスナカケババ  7/20 500万 函館ダ1000 11 11 16 13 10 14
ハヤブサペコチャン 吉田隼人  8/02 500万 札幌ダ1700 14
バリローチェ 小崎綾也  2/09 500万 小倉ダ1700 12 11 12
ファストソング 丸田恭介  6/21 500万 東京ダ1600 10 10 12 12
プリュム 福永祐一  8/02 500万 札幌ダ1700 11 B+
ペイシャンスゼータ 井上敏樹  8/02 500万 札幌ダ1700 13 14 10
12 ホワイトアルバム 小林徹弥  8/02 500万 札幌ダ1700 10 10 11
マチルダ 藤田伸二  7/19 タイ5下 中京芝1400 18
メテオーリカ 西村太一  4/19 500万 中山ダ1800
12 メテオレイン 松岡正海  8/02 500万 札幌ダ1700
モンシュシュ 松田大作  7/12 500万 函館ダ1700 12

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 数字は優先出走順位 騎手の太字は乗り替わり予定 青字は1000万クラスでの成績

フルゲート13頭のところに現在15頭出馬想定されています。プリュムは優先出走権がありますから、もちろん出走できます。鞍上は前走に引き続き福永祐一騎手で楽しみですね。

これ以降は2014年8月15日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 8月17日 札幌6R 500万下 ダート1700m 牝馬限定 定量 全13頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
サンバビーン 城戸義政  6/08 500万 東京ダ1600 10 16 12 11
チャードリー 勝浦正樹  7/19 500万 福島ダ1700 14 12 17 14
デルマスナカケババ 長岡禎仁  7/20 500万 函館ダ1000 11 11 16 13 10 14
ハヤブサペコチャン 吉田隼人  8/02 500万 札幌ダ1700 14
バリローチェ 小崎綾也  2/09 500万 小倉ダ1700 12 11 12
ファストソング 丸田恭介  6/21 500万 東京ダ1600 10 10 12 12
プリュム 福永祐一  8/02 500万 札幌ダ1700 11 B+
ペイシャンスゼータ 井上敏樹  8/02 500万 札幌ダ1700 13 14 10
12 ホワイトアルバム 小林徹弥  8/02 500万 札幌ダ1700 10 10 11
マチルダ 藤田伸二  7/19 タイ5下 中京芝1400 18
メテオーリカ 西村太一  4/19 500万 中山ダ1800
12 メテオレイン 松岡正海  8/02 500万 札幌ダ1700
モンシュシュ 松田大作  7/12 500万 函館ダ1700 12

表中 騎手の太字は乗り替わり 青字は1000万クラスでの成績

●札幌ダート1700mコース解説

 スタート地点は正面スタンド前右。最初のコーナーまでは約240m。中距離戦と言えども前半から激しい攻防。スタート後の500mがかなり速い
 コーナーのカーブが緩いオール平坦コースらしく、1〜2コーナーのカーブでも速度が落ちにくく、1ハロン11秒台を切るラップを刻むこともある。
 向正面に入り、そのあとゴールまでも一定の速いペースで推移。平均の勝ち時計が速く、高速決着に対応できるスピードタイプの馬でないと苦しい
 脚質は番手につけられる先行馬が最も有利。逃げ馬も悪くない。差し馬はコーナーでマクり、4コーナー出口までに好位に押し上げられるタイプでないとなかなか勝てない。
 枠順の有利・不利はほとんどない
 血統的にはヘイルトゥリーズン系が非常に強い。サンデーサイレンスやブライアンズタイムはもちろんだが、息子のバブルガムフェロー、マヤノトップガンが狙い目。連対率に加え、回収率も高い。

有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行
ポイント 高速決着への対応、血統
種牡馬ベスト ブライアンズタイム、サンデーサイレンス、アフリート
連対騎手ベスト 武豊、横山典弘、武幸四郎、藤田伸二、四位洋文
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳未勝利 1分48秒0 1分47秒5 1分47秒1 1分46秒7
古馬500万 1分46秒7 1分46秒1 1分46秒0 1分44秒9
古馬1000万 1分45秒4 1分45秒0 1分44秒4
古馬1600万 1分45秒2 1分45秒1 1分43秒7 1分45秒3
古馬オープン 1分43秒7 1分44秒4 1分42秒8

●騎手は福永祐一騎手 ほっさん評価「S」

 今回もプリュムの鞍上は前走に引き続き昨年の全国騎手リーディングトップのジョッキーの福永祐一騎手です。

 福永祐一騎手は超一流の成績になってからはあまり我が軍団の愛馬に騎乗していただけることはなく、先月3年ぶりに愛馬デスティニーシチーに騎乗していただいたところです。しかしそこからグランデアモーレ、プリュムと急にご縁が重なりました。

 過去の印象から、福永祐一騎手と言えば追いの強さ、レース感などは超一流と思うものの、馬を押さえつけたり、難しい馬を制御する能力はキングヘイローの印象が強いのでしょうが、未だにいまひとつの気がしていました。しかし、先月の難しい愛馬グランデアモーレでは、スタート直後出していった時にいきなり掛かったグランデアモーレをすぐに鎮め折り合いをつけました。いやいや驚きました。3、4年前よりも抜群に騎乗技術に磨きがかかっています。それ故の昨年の全国1位だったんでしょうね。プリュムも大概難しい馬ですが、今回2戦目ですし更なる上位の結果を期待しています。


 私ほっさん愛馬への騎乗はこれで10回目ですが、軍団8度目の騎乗となったグランデアモーレでついに我が軍団でも勝利を挙げてくださいました。それ以外でも過去、いずれも満足のいく騎乗であり、是非乗っていただきたい騎手です。特に愛馬ペルシステンテの騎乗は感動モノでした。一度ご一緒に口取りに納まりたいと思います。

 イベントでは、武豊騎手をライバル視し、よく「早く調教師になって」と笑わせるなどユーモアもあり、いろんな意味で期待の高いジョッキーです。


 2014年8月15日現在、中央1659勝、勝率12.3パーセント、連対率22.7パーセント、GT18勝、重賞106勝と超一流の成績。昨年(2013年)は中央131勝、勝率15.5パーセント、連対率27.7パーセント、お見事全国1位の成績でした。本年(2014年)はここまで70勝、勝率16.3パーセント、連対率31.9パーセントで全国騎手リーディングの4位です。


 福永 祐一(ふくなが ゆういち)は1976年12月9日生まれの37歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンター所属の19年目の騎手である。競馬学校入学時より「天才」と称された父で元騎手洋一の子ということで話題を集めていた。妻は元フジテレビアナウンサーの松尾翠。デビュー当時は北橋修二厩舎所属(06年に解散)。現在はフリー。

 父・洋一の兄弟である伯父には競馬関係者が多い。長兄・甲はJRAの元騎手・元調教師、次兄・二三雄は大井競馬の元騎手、三男・尚武は船橋競馬の元騎手である。洋一は四男。


 1996年、競馬学校を卒業しデビューするが、同期にはJRA初の女性騎手となった牧原由貴子(当時)ら3人の女性騎手や双子の騎手として話題となる柴田大知・未崎兄弟、そして後にテイエムオペラオーとのコンビで一世を風靡する和田竜二などがおり競馬学校花の12期生(現在は花の12期生の1人として語られることも多いが、その前年に競馬学校11期生の入学試験を受けている。しかし、直前に負った足の骨折で体力試験をパスできずに不合格。これにより福永は幻の11期生となったが、その後1年間近江兄弟社高等学校に通い、翌年に再受験し合格したため、1歳年上の細江純子以外の同期生は福永より1歳年下である)と言われ話題を集め、落馬事故で脳挫傷の障害を背負ったために引退した常石勝義らを含めて現在でも仲が良いことで有名。

 同年3月2日の中京競馬第2競走でマルブツブレベストに騎乗し堂々の初騎乗初勝利を挙げると続く第3競走でもレイベストメントで勝利し、デビュー2連勝というデビューを飾る。この年は53勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手も獲得した。

 1997年7月22日、川崎競馬場(スパーキングナイター)で行なわれた第44回エンプレス杯でシルクフェニックスに騎乗し重賞初制覇。同年11月15日にキングヘイローで東京スポーツ杯3歳ステークスに勝ちJRA重賞初勝利。同馬の主戦騎手として翌年のクラシックでもコンビを組み皐月賞では2着となったが、続く東京優駿(日本ダービー)では引っ掛かったキングヘイローを制御できずにいつもとは違う逃げの競馬になり14着に敗れた。秋初戦の神戸新聞杯からはキングヘイローの主戦は岡部幸雄で行くことが発表されたが、次走の京都新聞杯では岡部が当初海外に行く予定が入っていたため、再び手綱をとって2着。京都新聞杯では最後の直線で祐一の叫び声に、スペシャルウィークで馬体を併せた武がキングヘイローにかける気合に驚いたと言われている。しかし、最後の1冠となった菊花賞で5着、次走の有馬記念で6着に敗れたのを最後にコンビを解消した。

 1999年の桜花賞でプリモディーネに騎乗しJRA GT初勝利。しかしその翌週、中京競馬場で施行された小倉大賞典(マルカコマチに騎乗予定)の本馬場入場の際に落馬事故で肋骨骨折、左腎臓損傷の重傷を負う。秋には復帰し、朝日杯3歳ステークスを自厩舎の所属馬エイシンプレストンで制した。エイシンプレストンとのコンビでは2001年の香港マイルを制し、2002年と2003年のクイーンエリザベス2世カップを連覇するなど国内・香港で活躍した。

 2003年は祐一にとって念願の牡馬クラシック制覇を成し遂げるチャンスだった。同じ瀬戸口勉厩舎所属できさらぎ賞を含め3勝をあげていたネオユニヴァースと、2歳王者となっていたエイシンチャンプをお手馬としてかかえ最終的にはGT馬であったことからエイシンチャンプを選んだが結果としてミルコ・デムーロに託されたネオユニヴァースが二冠を達成、祐一は最大のチャンスを逃すことになった。後に本人は「ネオユニヴァースの方が強いと思っていたが、先に依頼のあったエイシンチャンプを選んだ」と語った。

 2005年の春のGI戦線では武豊とともに大活躍しフェブラリーステークスをメイショウボーラーで、桜花賞とNHKマイルカップをラインクラフトで、優駿牝馬をシーザリオで制したほか冬にはフサイチリシャールで朝日杯フューチュリティステークスを勝利した。またシーザリオでは同年7月3日(現地時間)アメリカ合衆国のハリウッドパーク競馬場で開かれたアメリカンオークス招待ステークスにも優勝し、日本生産・調教馬初のアメリカGT競走優勝という偉業を成し遂げた。また自身初のJRA年間100勝以上(109勝)も達成した。

 2006年のエリザベス女王杯ではフサイチパンドラに騎乗。カワカミプリンセスに1位入線を許したものの同馬は審議の結果進路妨害で12着に降着し、フサイチパンドラが繰り上がり優勝。また同年に新設された阪神カップをフサイチリシャールで制し、初代王者となった。

 2007年には、JpnT競走の優駿牝馬でローブデコルテに騎乗し優勝。2001年から7年連続のGT級競走(GT・JpnT)勝利となった。9月9日には馬場入場時に騎乗していたゲットザチャンスが暴れて落馬し、その際に右腹部を蹴られ翌日の騎乗をキャンセルすることになった。10月6日に史上27人目となるJRA通算900勝を達成した。

 2008年も順調に勝利数を重ねた。9月27日には第4競走の2歳新馬戦で勝利し、8811戦目で父・洋一の通算勝利数(983勝)に並んだ(洋一は5086戦目で983勝目をあげている)。また、11月30日京都競馬場で行われた12Rにオリオンスターズに騎乗し中央競馬史上23人目(現役10人目)となるJRA通算1000勝を達成した。また12月6日と7日に行われるワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)に、負傷した武豊騎手に代わっての出場。しかし、順調な勝利とは裏腹にこの年はGT級競走での勝利がなく、GT級競走での連続勝利記録は7年で途絶えた。

 2007年の優駿牝馬以来、GT級競走での勝利から遠ざかっていたが、2010年の阪神ジュベナイルフィリーズで圧倒的1番人気に支持されたレーヴディソールに騎乗し勝利。およそ3年半ぶりのGT級競走勝利となった。


 父・洋一が騎手生活を絶たれた毎日杯で、1997年に祐一自らも落馬。落馬地点もほぼ一緒だったが、父と違い祐一は軽い打撲のみで済んだ。

 サインには「福永雄一千」と書く。これは落馬事故で腎臓を片方摘出する大怪我(1999年の小倉大賞典の本馬場入場時の落馬)を負って以来のことで、母親の強い勧めによるもの。

 牝馬で大きいレースを勝つことが多いため嶋田功、河内洋、松永幹夫らに続いて「牝馬の福永」と競馬マスコミに書かれることが増えてきた。また2・3歳戦が得意で、そのことは本人も自負している。実際、2・3歳の重賞(特に牝馬限定戦)でも上位の戦績を誇る。特に2002年は2歳馬のGT(阪神ジュベナイルフィリーズ:ピースオブワールド、朝日杯フューチュリティステークス:エイシンチャンプ)を両方とも制覇している。

 優駿牝馬(オークス)では2004年から4年連続連対(3勝2着1回)という驚異的な成績を残していた。

 小倉で行われる2歳オープン戦・フェニックス賞に強く、2001年から2007年までで6勝2着1回という成績を残し2003年から2007年まで5連勝を記録していた(これは武豊の若駒ステークス5連勝、河内洋の万葉ステークス5連勝に並ぶ同一特別競走の最多連勝タイ記録である)。さらに、重賞初勝利(エンプレス杯)を挙げた時の馬がシルクフェニックスであり、このため、武豊をはじめとする仲の良い同僚ジョッキーから「ミスターフェニックス」と呼ばれている(『武豊TV!』より)。本人曰く「フェニックス男」である(ABCラジオ・オン・ザ・ターフ!より)。2008年は阪神カップをマルカフェニックスで制し、フェニックス男ぶりを見せつけた。

 2007年の天皇賞・秋ではカンパニーに騎乗したが最後の直線でコスモバルクが左右によれたことにより不利を受けたとされ、地方競馬所属で同馬の騎手である五十嵐冬樹に対し「コスモバルクは毎回、毎回やっている。五十嵐さんはGTに乗る騎手じゃない。(ローカルの)福島にでも行っていればいい。勘弁してくれ。」と発言したと報道され一部で物議を醸したが、本人はこの発言を否定している。

 逆に翌年の日本ダービーで、福永はモンテクリスエスに騎乗し1コーナーでかなりの斜行をしている。被害馬は同レース3着のブラックシェルであったが、騎乗していた武豊騎手は「1コーナーをスムーズにいければあるいは…」という談話を残している。

 2011年、札幌記念などサマーシリーズの3レースを勝ち、サマージョッキーズシリーズを2位に15ポイント差で優勝。また、ブエナビスタの妹ジョワドヴィーヴルにて阪神ジュベナイルフィリーズを連覇。岩田康誠との熾烈なリーディングジョッキー争いを制し、初の全国リーディングジョッキーとなった。JRA賞最多勝利騎手は (地方競馬での) 中央・地方交流競走の勝利を含めた勝利数で上回った岩田が受賞し、福永はJRA賞最高勝率騎手を受賞した。

 2012年6月2日の鳴尾記念をトゥザグローリーで勝利、さらに翌日の安田記念をストロングリターンで勝利し2005年以来の牡馬牝馬混合GTを制覇。その勢いを持って同日に行われたユニコーンステークスもストローハットで勝利し史上初の同一週3重賞勝利を達成。宝塚記念後、8月末までアメリカへ遠征する。なお、札幌記念でダークシャドウに騎乗するため、8月19日に限り一時帰国した。

 2013年3月、松尾翠(フジテレビアナウンサー)と結婚することを発表し、8月20日に婚姻届を提出した。10月20日、菊花賞で牡馬クラシック初制覇と同時に、父・福永洋一との親子制覇を達成した。さらに10月27日、天皇賞(秋)を制覇し、2週連続で八大競走を親子制覇を達成した。菊花賞と天皇賞(秋)を同一年に連覇したのは1965年の栗田勝以来である。最終的には初のリーディングジョッキーとなり、父子リーディングジョッキーを達成した。この年から始まった初代MVJに選ばれた。


 テレビゲームマニアで、幼少の頃は信長の野望シリーズや三國志シリーズ(どちらもコーエー)に熱中していた他、「イメージトレーニングのため」と称して『ジーワンジョッキー』シリーズ(コーエー)をプレイすることが多いという。『ジーワンジョッキー』ではゲーム中に自分自身が実名で登場するため、自分の名前ではなくエディット機能を使用して父・洋一の名前でプレイしている。


 「デビュー時からかわいがってくれていた北橋修二、瀬戸口勉という名伯楽が06年と07年に勇退した。が、力のあるエージェントがついており、相変わらず騎乗馬に恵まれている。1番人気馬での連対率は09年が.586で、2、3番人気での連対率は09年が.313と高めの数字になっている。コース別では騎乗馬の質がさらに上がる小倉と中京で成績が良い。10年夏に通算4回目となる小倉リーディングを獲得した。距離別、芝・ダート別で目立った偏りはない。追いに関しては甘さがある。自分から行ってくれる馬なら前でスムーズに操ることができ、差す場合はジッと我慢して展開が向いた時に浮上する。早めに仕掛けて騎手の力で残す勝ち方は見られない。10年のセイウンワンダーでのエプソムカップ勝ちは、馬がソラをつかって十分に押し切れず、何とか1着になったという感じだった。10年の帝王賞(大井)では武豊の代打で乗り難しさのあるヴァーミリアンに騎乗し、動かせず9着に終わっている。確かに成績は良いが、馬券的に狙い応えのあるジョッキーではない。」(2011年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手)
 ほっさん愛馬での成績 (9戦1勝)

 2007年 9月29日 チャーミングシチー 3歳未勝利  阪神芝1400m            5着/4番人気
 2008年10月15日 チャーミングシチー JRA指定交流 三番叟特別  笠松ダ1400m  3着/5番人気
 2008年12月21日 ボニータシチー    3歳未勝利 阪神ダ1400m             9着/10番人気
 2009年 8月23日 ペルシステンテ   3歳未勝利  札幌ダ1700m            2着/10番人気
 2011年 6月18日 フランベルジェ   2歳新馬    阪神芝1200m            6着/1番人気
 2011年 7月 2日 フランベルジェ   2歳未勝利  京都芝1400m             2着/3番人気
 2014年 6月28日 デスティニーシチー 500万下  阪神ダ1400m             6着/5番人気
 2014年 7月27日 グランデアモーレ  500万下  札幌芝1500m             1着/5番人気
 2014年 8月 2日 プリュム       500万下  札幌ダ1700m              4着/3番人気

2011年5月5日 かしわ記念 ロードバリオスに騎乗する福永祐一騎手


2012年11月4日に貰ったサイン。

これ以降は2014年8月16日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「サンバビーンの前走は速い流れに巻き込まれてしまったか。昨年の函館では今回も有力なハヤブサペコチャンを破って現級勝ち。立て直し、当時と同じ52キロなら押し切りも。詰めて使う分の上積みが見込めるプリュムが相手。メテオーリカ、ハヤブサペコチャンの2頭もこの条件では確実に上位争い。」


短評は「波乱含み」



予想家の印
馬名 橋本篤 高柳利 井尻恵 CPU
メテオーリカ △△ △△
マチルダ
プリュム
メテオレイン
ファストソング △△
モンシュシュ △△
サンバビーン △△
ハヤブサペコチャン
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
プリュム 3.2
ハヤブサペコチャン 3.2
メテオーリカ 5.5
サンバビーン 6.1
モンシュシュ 10.7
メテオレイン 14.8
ファストソング 15.5
マチルダ 17.4
チャードリー 25.9
以下33倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
プリュム 79 62 65 70
ハヤブサペコチャン 83 70 67 71
メテオーリカ 74 69 72 69
サンバビーン 75 62 74 71
モンシュシュ 86 62 69 62
メテオレイン 73 59 67 62


デイリー馬三郎

本紙の見解

「降級して4戦。常にB着以内と堅実な成績を残す◎ハヤブサペコチャン。やはり現級の牝馬限定戦なら力は一枚上。この中間も順調に乗られ、好調をキープしている。ここも好勝負。折り合いさえつけば○プリュムに逆転の目も。〈城谷〉」

◎ ハヤブサペコチャン
○ プリュム
▲ メテオーリカ
× マチルダ
☆ モンシュシュ

以下省略


プリュムは全13記者中 ◎(本命)印 1記者、〇(対抗) 6記者、▲(3番手評価) 1騎手、☆(5番手評価) 4記者、無印 1記者。

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

プリュム(4着)

 「気持ちが前向き過ぎて、ずっとハミを取りながらだったからね。その分、追ってから伸び切れない感じ。もう少しリラックスして走ることを覚えてくれば。」(福永祐一騎手・競馬ブック)

 「道中にすごいかかっていることはないですし、勝負どころで非常に楽に逃げ馬へ近づいて行ったと見えなくもないのですが、ハミの取り方に遊びがなくていざ追い出してからの反応がもうひとつになってしまいました。距離は気持ち長いかもしれませんが、道中でもう少し楽に走ってくれればまた違うはずです」(福永祐一騎手・キャロットクラブ公式HP)
 「12キロ減は絞れたもの。久々でも仕上がりは良く、パドックでも外をキビキビ周回し、好気配。スッと楽に2番手につけ、逃げたアルティメイトラブを見ながらの競馬。4角での手応えも抜群だったが、いざ追ってからが案外。完全な勝ちパターンだったが、休み休みで距離も延びていただけに大目に見たい。このあとも順調ならチャンスは近い。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

プリュム

 「ジョッキーの進言でリングバミに替えて臨む。調教ではためが利いている。」(山下助手・デイリー馬三郎)

 「ジョッキーの進言もあってリングハミに換えた。しっかりとタメの利いた追い切りができたし、実戦でも同様の効果を期待したい。」(山下助手・競馬ブック)

●ほっさん予想

 超一流の福永祐一騎手が2度目に乗ってくれるということはプリュムに能力を感じ、勝ち負けができる美味しい馬だという判断があったからでしょう。

 実際前走も完全に勝ちパターンでした。最後の直線で失速しましたが、我々素人の思う”走るのをやめちゃう症候群”という単純な状態ではなく、道中のハミの取り方に遊びがなくてひと息に走ってしまう傾向があると分析されていますし、次は当然その辺りを考慮した乗り方をさせるでしょうから期待したいですね。そして福永祐一騎手の進言でリングハミに換えるというのもハミ受けが良くなって失速を防げるかも知れません。

 メンバー中能力は1番だと思いますし、巧く制御できたら勝つと思います。しかし、本当に難しいプリュムですからねぇ。前走も4着とはいえ、相手に恵まれてのものでしたし、まだ大敗の懸念もあります。

これ以降は2014年8月19日に作成

●パドック

 プリュムの馬体重は前走マイナス2キロの448キロ。踏み込みもしっかりとしていましたし、パドックでの気配はかなり良かったですね。走りそうな雰囲気がありました。

●レース 

 いつもスタートの上手いプリュムですが、ゲートが開いて一瞬立ち上がるような仕草を見せ、そして躓く感じになります。そこから鞍上の福永祐一騎手は無理に前に行かずに馬なりでポジションを取ります。

 結局7番手になりますが、向正面でマクり気味にポジションを上げ、6番手と切れる脚がないプリュムですから、しっかりと先頭を射程圏に入れたポジショニングをします。3〜4コーナーの勝負どころでは早くも手応えの悪くなった僚馬で高額馬のバリローチェを交わし抜群の手応えで上がって行き、この時点では今回も”勝ったか”と思いました(毎回そう思うんですよねぇ。苦笑)。

 しかし、追ってからがスカスカで(T_T)、伸びずバテずで流れ込んだだけ。いつもの”走るのをやめちゃう症候群”でした。ハミを換えた効果も多少はあったようですが、画期的には変わりませんでした。

●時計の評価

 今回のプリュムの走破時計は1分46秒6良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分46秒0、勝ち馬の時計が1分45秒4でした。全体的に時計が速かったとはいえ、プリュム自身の時計は平凡で、勝ち馬から1秒2も離されています。前走の時計と比べても0秒2時計を詰めただけです。

 この時計ではさすがに掲示板に載れるかどうかというところで、メンバーの軽い北海道でこの成績ですから、主場では出番がないでしょうね。

●レース後の騎手・調教師のコメント

プリュム(6着)

 「スタートは今ひとつでしたが、道中はいつでも動ける位置で運びました。タメても脚を使えなかったので、やはり前、前で競馬をした方がいいのかも知れません。」(福永祐一騎手・競馬ブック)

 「スタートがゆっくりになってしまいましたし、まわりが速かったので下手に追いかけず溜める競馬にしました。前走でちょっとハミの取り方のバランスがもうひとつだったので今回はハミを微調整してもらい、そのおかげでフォームやハミのはまり方は前走よりも良く、リラックスして走れていました。それだけに直線でもっと反応していいはずなのですが、前回と同じように追ってからがさっぱりでした。気持ちの面で波が出やすいのかもしれないけど、もっとやれていいはずですし、結果を出せず申し訳ありません」(福永祐一騎手・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

プリュム(6着)

 「ブリンカー。中団に控えて外目をなだめつつ追走。ただ、勝負どころから伸びずバテずで流れ込み。時計も速かったが、この距離も若干長いか。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 6着ですので1着賞金730万円の7パーセントの51万円の出走奨励金。特別出走手当が39.2万円。合計90.2万円。1口で割りますと1800円程度になると思われます。

●今後の展望

 鞍上・福永祐一騎手の進言でハミをリングハミに換えて挑んだプリュム。過去の実績や今回叩き2走目ということから2番人気に支持されましたが、なんとなんと掲示板も確保できずにいつもの”追ってさっぱり伸びず”で6着に沈みました。

 ハミ受けが良くなり勝つのでは?と淡い期待がありましたから、6着はショックですね。5着とはハナ差でしたが、最悪でも掲示板は死守して私がこだわる本賞金を加算して欲しかったですね。


 姉ピュアブリーゼも似た症状でしたが、この時期何度か復活の兆しを見せる好走がありました。

 プリュムも引退期限の来年3月までにあと1勝と思うのですが、これだけ時間を費やしても立て直らない辺り、残り期間での1勝は厳しいことが今回で確定した気がします。

 この部分がもっともショックな部分です。

●最後に

 うーーーん、やはり1度崩れてしまったものを治すのは至難の業ですね。こうなるとマデイラを復活に導くきっかけを作ってくれたミルコ・デムーロ騎手辺りの凄腕外国人騎手に最後まで気を抜かせずに走らせて貰ってという方法しかないような気がしますが、今日本で騎乗していませんしねぇ。

 もう八方塞がり感が強く、次の1勝は難しいと思われますが、それでもこんな状態でも上位に来る辺り能力は間違いないので、引退期限まで小銭を稼いでくれたらと思います。

 これからも期待半分不安半分が続くでしょうが、上手く走ってくれたらと毎回全く期待がない馬ではありませんからその出走が楽しみです。良い騎手も乗ってくれるでしょうしネ。

 さあ、次走はどこでだれが乗ってくれるのか、楽しみです。

 引退期限の来年3月までコンスタントにその走りを見せて欲しいぞ。頑張れ、プリュム!!

最後までご愛読ありがとうございました

2014年8月13日立ち上げ 14日、15日、16日、19日加筆

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プリュムの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2014年 8月 2日 第16戦 500万下 札幌ダ1700m 牝馬限定戦 (4着/3番人気)

2014年 1月25日 第15戦 500万下 中京ダ1400m (8着/2番人気

2013年 7月28日 第14戦 500万下 小倉ダ1700m (11着/1番人気

2013年 5月 4日 第13戦 1000万下 京都ダ1400m (9着/2番人気

2013年 4月 7日 第12戦 天王寺特別 1000万下 阪神ダ1400m (4着/5番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2013年 3月16日 第11戦 矢作川特別 1000万下 中京ダ1400m (3着/5番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2012年12月 9日 第10戦 大須特別 1000万下 中京ダ1400m (4着/5番人気)

2012年11月17日 第9戦 500万下 福島ダ1700m 牝馬限定戦 (1着/4番人気)

2012年10月27日 第8戦 500万下 京都ダ1400m 牝馬限定戦 (4着/3番人気)

2012年10月14日 第7戦 500万下 京都ダ1400m 牝馬限定戦 (9着/5番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2012年 9月15日 第6戦 500万下 阪神ダ1400m 牝馬限定戦 (5着1番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2012年 5月19日 第5戦 3歳500万下 東京ダ1400m (2着/3番人気)

2012年 4月 1日 第4戦 3歳未勝利 阪神ダ1400m (1着/3番人気) 写真多数付き 現地観戦レポート

2011年12月11日 第3戦 2歳未勝利 阪神芝1400m (4着2番人気

2011年11月20日 第2戦 2歳未勝利 京都芝1600m 牝馬限定戦 (2着/4番人気)

2011年11月 5日 デビュー戦 2歳新馬 京都芝1600m 牝馬限定戦 (2着2番人気) 写真多数付き 現地観戦レポート