プリュム(ピューリティーの09) 第16戦


キャロ愛馬第15号はもしかすると超お得馬。

母ピューリティーは伊の1勝馬で不安要素が一杯だったが、初仔のピュアブリーゼはオークスで2着!!クラシック2着馬の下ということで期待は高まるばかり。

また、父ダイワメジャーも種牡馬として非常に素晴らしい結果を残している。姉は持ち込み馬で牝馬で1口60000円と高額だったが、本馬は牝馬で1口35000円と安価。

9戦目にして2勝目を挙げ500万クラスを脱出。1000万クラスでも4着、3着、4着と安定勢力だったが、結局クラス編成までに3つ目は勝てずに500万クラスに降級。

3走前はブリンカーを外したことが完全に裏目に出て9着と大敗。その恐怖が取り切れず降級した前々走も11着と大敗。

そこから約7か月ぶりの出走となった前走はプラス28キロの馬体重で重め残り。長期休養明けもあって果敢に先行して一時抜け出すが、最後は脚が上がって失速。

しかし、レース内容は悪くなく、次走は大きな上積みが期待できる。


前走後、3月からの中京競馬を目指す為、1月29日、短期間のリフレッシュ放牧にノーザンファームしがらきへ出されました。

右トモに違和感があり長引きそうなので2月20日にノーザンファーム早来へ向け移動し23日に早来に到着しました。

7月9日に札幌競馬場へ入場しました。


8月2日 札幌7R 500万下 ダート1700m 牝馬限定 定量に出走!!

フルゲート13頭のところに想定数は13頭。プリュムは出走間隔が空いているので出走は確実。結局13頭で確定。

鞍上はななんと福永祐一騎手を確保!!先週福永祐一騎手は愛馬グランデアモーレをさすがの騎乗で優勝に導く。今週プリュムも続けて優勝に導いて欲しい。

4着/3番人気。

掲示板を確保し、本賞金を加算して獲得した本賞金が3000万円を超えたことは嬉しいが、内容的には駄目な時のプリュムのまま。

長い時間をかけられて復活を目指したが、メンタル面は変わらず。単に相手が弱かったので掲示板に浮上できただけ。それでもやはり掲示板は嬉しい。


レース回顧と時計の分析、レース後の福永祐一騎手のコメントを掲載。

(2014年8月6日完結)

2014年1月31日立ち上げ

●前走後、3月からの中京開催を目指し、短期リフレッシュ放牧に1月29日にノーザンファームしがらきへ移動しました

 なかなか調子が上がらずに、前走は7か月ぶりもの長期休養明けの競馬で前走プラス28キロで重め残り、果敢に先行して直線では一旦抜け出すも最後は脚が上がってしまい8着となった我らが愛馬プリュムですが、次走は小倉の次に開催される実績のある中京開催を目指す為に短期間のリフレッシュ放牧を挟むことになり、1月29日にノーザンファームしがらきへ移動しました。

 確かに、せっかく1000万クラスでも良績のある中京が小倉開催の次にまたあるわけですから、中途半端に京都や阪神で出すよりもいいかもしれません。早くて3月15日の出走ですね。

  1度使われた上積みは大きく、前走の走りっぷりも良かったことから次走は勝ち負けの期待がされます。

これ以降は2014年2月20日に作成

●右トモに違和感があるので調べたところ、球節周りにモヤモヤがあり時間がかかりそうと言うことで2月20日にノーザンファーム早来へ向け移動することになりました

 1月29日にノーザンファームしがらきへ短期放牧に出されていた我らが愛馬プリュムですが、右トモに違和感があるので調べたところ、球節周りにモヤモヤがあり時間がかかりそうと言うことで2月20日にノーザンファーム早来へ向け移動することになりました。

 引退期限の6歳3月まであとおよそ1年しかありません。長引くのは困りますが、大きな故障をするのはもっと困ります。プリュムは1000万クラスでも上位の成績を収めていた馬で、降級中の500万クラスなら力上位は確実ですし、あと1勝は間違いないと思っていただけに、このまま引退なんてことになったら残念すぎますし、きちんと治して競馬場に戻ってきて欲しいですね。

 ただ、すでに募集金額以上の賞金を稼いでくれている功労馬。最悪引退となっても損はしていませんし、感謝の気持ちで一杯です。

これ以降は2014年2月28日に作成

●2月23日にノーザンファーム早来へ到着しました

 2月24日に更新されましたクラブ公式HPプリュムの近況報告によりますと、2月20日にノーザンファームしがらきから天栄経由で北海道のノーザンファーム早来へと移動をしていた我らが愛馬プリュムが23日に早来に到着したということです。

これ以降は2014年7月10日に作成

●7月9日に札幌競馬場へ入場しました

 7月9日に臨時更新されましたクラブ公式HPプリュムの近況報告によりますと、1月29日から放牧に出されていた我らが愛馬プリュムは7月9日に札幌競馬場へ入場したということです。

 いやぁ〜、今回も時間がかかりましたね。ただ、万全の状態なら500万クラスでは間違いなく力上位の馬ですし、次こそは期待したいですね。引退期限まであと約10か月。なんとか最低1つは勝ちたいですね。


 以下は7月10日に更新されましたクラブ公式HPプリュムの近況報告です。
「水曜日に札幌競馬場へ移動させていただき、調整を開始しています。さすがに時計になるところはもう少し状態を見ながらにはなりますが、牧場では速めを交えながらしっかり乗り込んでもらいましたし、スムーズに進めていけそうですね。今後の状態次第で流動的ではありますが、今のところは札幌3日目の牝馬限定戦を目標にしていくことになりそうです」(羽月師)今後の状態次第で変更になる可能性はありますが、今のところ8月2日の札幌競馬(3歳上500万下・牝馬限定・ダ1700m)を目標にしています。
 ということで、次走は8月2日 札幌7R 500万下 ダート1700m 牝馬限定 定量を目標にしていくということが発表になりました。まだ流動的でしょうが、ある程度のメドが立ってきたことは嬉しいですね。

これ以降は2014年7月30日に作成

●気になる出馬想定表(8月2日 札幌7R)

出馬想定表 8月2日 札幌7R 500万下 ダート1700m 牝馬限定 定量 フルゲート13頭 想定数13頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アルティメイトラブ 黛弘人  7/12 500万 函館ダ1700
キシュウレパード 城戸義政  6/29 500万 函館ダ1000 11 11
シナーラ 菱田裕二  7/12 500万 函館ダ1700
スプリングサヴァン  3/29 500万 中山ダ1800 10
トーアコナユキ  7/19 500万 函館ダ1700 13 11 10
ナンヨーカノン 小崎憲  6/28 500万 函館ダ1700
ハヤブサペコチャン 吉田隼人  7/12 500万 函館ダ1700 14 12
パーティブロッサム 池添謙一  6/14 500万 阪神ダ1800 11 12 11
プリュム 福永祐一  1/25 500万 中京ダ1400 11 B+
ペイシャンスゼータ 井上敏樹  7/05 500万 福島ダ1700 14 10 10 10
ホワイトアルバム 小林徹弥  7/12 500万 函館ダ1700 11
メテオレイン 松岡正海  7/06 500万 福島ダ1700
ヤマガール 柴山雄一  5/18 秩父10下 東京芝2000 10 11

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 騎手の太字は乗り替わり予定 青字は1000万クラスでの成績

フルゲート13頭のところに現在13頭出馬想定されています。

プリュムは出走間隔がありますから出走は確実です。

これ以降は2014年7月31日に作成

●追い切り情報(7月31日更新)

前走前 1月22日 栗東坂路 重馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 54.5
3F 40.2
2F 26.8
1F 13.9
サンライズマルス(古馬1000万下)一杯を1.1秒先行0.2秒遅れ



7月13日 札幌ダート 良馬場 馬なり余力

助手
3F 45.3
1F 14.1[6]


7月17日 札幌ダート 良馬場 馬なり余力

助手
4F 61.0
3F 44.8
1F 13.4[6]


7月20日 札幌ダート 良馬場 一杯に追う

助手
5F 64.8
4F 50.4
3F 37.6
1F 13.4[3]


7月24日 札幌ダート 稍重馬場 馬なり余力

助手
5F 69.8
4F 53.6
3F 39.9
1F 12.9[7]
レモンイエロー(2歳新馬)一杯の外0.4秒先着


7月27日 札幌ダート 重馬場 馬なり余力

助手
5F 71.8
4F 55.3
3F 40.9
1F 12.2[9]


7月30日 札幌 ダート 良馬場 一杯に追う

助手
5F 68.5
4F 52.9
3F 39.7
1F 12.8[8]
 7月13日、実に1月以来の追い切り時計を計時しました。やっとここまで来たという感じです。今回は力を出して欲しいですね。500万クラスでは力上位は明白ですからねぇ。

 7月17日、13日よりも少し長めに、そして少し速めに追い切られました。こうやって徐々に負荷をかけていくしかないですね。
 以下は同日(7月17日)に更新されましたクラブ公式HPプリュムの近況報告です。
「帰厩後は順調に乗り出せており、日曜にはダートコースで15−15程度、今朝も馬なりでサッと時計を出しています。放牧先でもきっちりと乗り込んでもらっていましたし、息遣いなんかは悪くなさそうです。馬体はまだ多少余裕がありますから、札幌2週目のダート1700mを目標にしっかりと乗り込んで進めていきます」(羽月師)8月2日の札幌競馬(3歳上500万下・牝馬限定・ダ1700m)に福永騎手で出走を予定しています。
 次走の予定は先週発表になりましたが、鞍上はなんと札幌で福永祐一騎手のようです。超一流の騎手を確保してくださりこれは良い結果を期待したいですね。

 7月20日、日曜日ですが、一杯に追いきられました。まずまずの動きでレースで良い走りを見せて欲しいですね。

 7月24日、2歳新馬に胸を貸し、最後は突き放しています。順調に追い切りを消化していますね。競馬ブックでも”ひと追い毎に良化”と好感触のようです。
 以下は同日(7月24日)に更新されましたクラブ公式HPプリュムの近況報告です。
先週の追い切りはまだだいぶ重さを感じたのですが、今朝はずいぶん素軽く動けていました。久々で馬がぼけているところもあったのですが、そのあたりも解消してきた印象ですね。このひと追いでさらにピリッとしてくるでしょうし、週末、来週とやればまずは仕上がってくると思いますよ」(羽月師)8月2日の札幌競馬(3歳上500万下・牝馬限定・ダ1700m)に福永騎手で出走を予定しています。
 ということで、羽月友彦先生としても順調な仕上がりのようですね。能力は間違いないので、ここらで復活して欲しいですね。簡単ではないでしょうが。

 7月27日、終い重点で追い切られました。脚抜きの良い馬場でしたが、終いは12.2秒と素晴らしい伸びを披露。気難しい面が出なければ勝ち負けできそうな気がします。
 鞍上の福永祐一騎手はこの追い切りの日に愛馬グランデアモーレに騎乗して素晴らしい騎乗で優勝に導いてくれました。プリュムも上手く導いて勝ち上げて欲しいですね。

 7月30日、テンはゆっくりで終いを伸ばす松博流の追い切りです。先週の愛馬グランデアモーレはまさにその松博流の調教で結果を出してくれました。羽月友彦厩舎のプリュムもこの調整方法で結果を出して欲しいですね。
 追い切り本数もしっかりとこなしていますし、直前で一杯に追い切れていることも評価が高いですね。課題のメンタル面(走るのをやめちゃう)はなんともわかりませんが、巧く鞍上がエスコートしてくれれば勝ち負けできる状態だと思います。
 私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。全体の時計が平凡なので「A」評価にはしませんが、かなり良い状態だと思います。調整過程も万全です。競馬ブックでは”幾分重め残り”、デイリー馬三郎では”反応平凡C”です。
 以下は7月31日に更新されましたクラブ公式HPプリュムの近況報告です。
「水曜日は札幌ダートコースで追い切っています。前半からしっかりと行かせて、気持ちもピリッとしてきましたね。ひと追いごとにしっかりと動けるようになってきて、息遣いなどもだいぶ良くなってきました。札幌に入った当初からここを目標に調整してきましたし、いい仕上がりでレースに臨むことができそうですよ」(羽月師)8月2日の札幌競馬(3歳上500万下・牝馬限定・ダ1700m)に福永騎手で出走いたします。
 ということで、羽月友彦先生としても良い状態で臨めそうだということです。装着するブリンカーが巧く利いてくれるといいのですが。

●出馬確定表

出馬確定表 8月2日 札幌7R 500万下 ダート1700m 牝馬限定 定量 出走数13頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アルティメイトラブ 黛弘人  7/12 500万 函館ダ1700
キシュウレパード 城戸義政  6/29 500万 函館ダ1000 11 11
シナーラ 菱田裕二  7/12 500万 函館ダ1700
スプリングサヴァン 勝浦正樹  3/29 500万 中山ダ1800 10
ナンヨーカノン 小崎憲  6/28 500万 函館ダ1700
ハヤブサペコチャン 吉田隼人  7/12 500万 函館ダ1700 14 12
パーティブロッサム 池添謙一  6/14 500万 阪神ダ1800 11 12 11
プリュム 福永祐一  1/25 500万 中京ダ1400 11 B+
ペイシャンスゼータ 井上敏樹  7/05 500万 福島ダ1700 14 10 10 10
ホワイトアルバム 小林徹弥  7/12 500万 函館ダ1700 11
マスタープラチナム 村田一誠  5/17 500万 東京ダ1600 10 11
メテオレイン 松岡正海  7/06 500万 福島ダ1700
ヤマガール 柴山雄一  5/18 秩父10下 東京芝2000 10 11

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり 青字は1000万クラスでの成績

節の空いているマスタープラチナムが割り込んだために想定に入っていたトーアコナユキが非当選除外になりました。

●札幌ダート1700mコース解説

 スタート地点は正面スタンド前右。最初のコーナーまでは約240m。中距離戦と言えども前半から激しい攻防。スタート後の500mがかなり速い
 コーナーのカーブが緩いオール平坦コースらしく、1〜2コーナーのカーブでも速度が落ちにくく、1ハロン11秒台を切るラップを刻むこともある。
 向正面に入り、そのあとゴールまでも一定の速いペースで推移。平均の勝ち時計が速く、高速決着に対応できるスピードタイプの馬でないと苦しい
 脚質は番手につけられる先行馬が最も有利。逃げ馬も悪くない。差し馬はコーナーでマクり、4コーナー出口までに好位に押し上げられるタイプでないとなかなか勝てない。
 枠順の有利・不利はほとんどない
 血統的にはヘイルトゥリーズン系が非常に強い。サンデーサイレンスやブライアンズタイムはもちろんだが、息子のバブルガムフェロー、マヤノトップガンが狙い目。連対率に加え、回収率も高い。

有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行
ポイント 高速決着への対応、血統
種牡馬ベスト ブライアンズタイム、サンデーサイレンス、アフリート
連対騎手ベスト 武豊、横山典弘、武幸四郎、藤田伸二、四位洋文
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳未勝利 1分48秒0 1分47秒5 1分47秒1 1分46秒7
古馬500万 1分46秒7 1分46秒1 1分46秒0 1分44秒9
古馬1000万 1分45秒4 1分45秒0 1分44秒4
古馬1600万 1分45秒2 1分45秒1 1分43秒7 1分45秒3
古馬オープン 1分43秒7 1分44秒4 1分42秒8

●騎手は福永祐一騎手 ほっさん評価「S」

 今回のプリュムの鞍上は先週愛馬グランデアモーレを5番人気ながら抜群の騎乗で勝ち上げていただいた昨年の全国騎手リーディングトップのジョッキーの福永祐一騎手です。

 かなり早い段階から福永祐一騎手を押さえていただいておりましたが、羽月友彦先生の厩舎でしかも北海道で福永祐一騎手というとなんだか違和感がありますよね。およそ福永祐一騎手は北海道にいないイメージですもんね。

 福永祐一騎手は超一流の成績になってからはあまり我が軍団の愛馬に騎乗していただけることはなく、先月3年ぶりに愛馬デスティニーシチーに騎乗していただいたところです。しかしそこから先週はグランデアモーレ、今週はプリュムと急にご縁が重なりました。

 不思議なもので、福永祐一騎手が最近乗ってくれる愛馬は岡田稲男先生、松田博資先生、羽月友彦先生とそれぞれ違う厩舎の所属馬です。しかしこの3頭は共通点があり、全て降級馬の降級先での騎乗です。しかもたまたま1000万クラスから500万クラスに降級してきた馬ばかりです。そりゃ、現級を1度勝っているわけですから能力上位なのでしょう。


 福永祐一騎手と言えば今まさに充実期で競馬サークルでももっとも評価の高い騎手の1人です。追いの強さ、レース感などは超一流と思います。先週の愛馬グランデアモーレの騎乗前は「馬を押さえつけたり、難しい馬を制御する能力はキングヘイローの印象が強いのでしょうが、未だにいまひとつの気がします。」と書きましたが、スタート直後出していった時にいきなり掛かったグランデアモーレをすぐに鎮め折り合いをつけました。いやいや驚きました。3、4年前よりも更に騎乗技術に磨きがかかっています。それ故の昨年の全国1位だったんでしょうね。当然今回の難しい馬プリュムの制御も期待しています。


 私ほっさん愛馬への騎乗はこれで9回目ですが、8度目の騎乗となった前回グランデアモーレでついに我が軍団でも勝利を挙げてくださいました。それ以外でも過去、いずれも満足のいく騎乗であり、是非乗っていただきたい騎手です。特に愛馬ペルシステンテの騎乗は感動モノでした。一度ご一緒に口取りに納まりたいと思います。

 イベントでは、武豊騎手をライバル視し、よく「早く調教師になって」と笑わせるなどユーモアもあり、いろんな意味で期待の高いジョッキーです。


 2014年7月30日現在、中央1654勝、勝率12.3パーセント、連対率22.7パーセント、GT18勝、重賞105勝と超一流の成績。昨年(2013年)は中央131勝、勝率15.5パーセント、連対率27.7パーセント、お見事全国1位の成績でした。本年(2014年)はここまで65勝、勝率15.9パーセント、連対率31.5パーセントで全国騎手リーディングの4位です。


 福永 祐一(ふくなが ゆういち)は1976年12月9日生まれの37歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンター所属の19年目の騎手である。競馬学校入学時より「天才」と称された父で元騎手洋一の子ということで話題を集めていた。妻は元フジテレビアナウンサーの松尾翠。デビュー当時は北橋修二厩舎所属(06年に解散)。現在はフリー。

 父・洋一の兄弟である伯父には競馬関係者が多い。長兄・甲はJRAの元騎手・元調教師、次兄・二三雄は大井競馬の元騎手、三男・尚武は船橋競馬の元騎手である。洋一は四男。


 1996年、競馬学校を卒業しデビューするが、同期にはJRA初の女性騎手となった牧原由貴子(当時)ら3人の女性騎手や双子の騎手として話題となる柴田大知・未崎兄弟、そして後にテイエムオペラオーとのコンビで一世を風靡する和田竜二などがおり競馬学校花の12期生(現在は花の12期生の1人として語られることも多いが、その前年に競馬学校11期生の入学試験を受けている。しかし、直前に負った足の骨折で体力試験をパスできずに不合格。これにより福永は幻の11期生となったが、その後1年間近江兄弟社高等学校に通い、翌年に再受験し合格したため、1歳年上の細江純子以外の同期生は福永より1歳年下である)と言われ話題を集め、落馬事故で脳挫傷の障害を背負ったために引退した常石勝義らを含めて現在でも仲が良いことで有名。

 同年3月2日の中京競馬第2競走でマルブツブレベストに騎乗し堂々の初騎乗初勝利を挙げると続く第3競走でもレイベストメントで勝利し、デビュー2連勝というデビューを飾る。この年は53勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手も獲得した。

 1997年7月22日、川崎競馬場(スパーキングナイター)で行なわれた第44回エンプレス杯でシルクフェニックスに騎乗し重賞初制覇。同年11月15日にキングヘイローで東京スポーツ杯3歳ステークスに勝ちJRA重賞初勝利。同馬の主戦騎手として翌年のクラシックでもコンビを組み皐月賞では2着となったが、続く東京優駿(日本ダービー)では引っ掛かったキングヘイローを制御できずにいつもとは違う逃げの競馬になり14着に敗れた。秋初戦の神戸新聞杯からはキングヘイローの主戦は岡部幸雄で行くことが発表されたが、次走の京都新聞杯では岡部が当初海外に行く予定が入っていたため、再び手綱をとって2着。京都新聞杯では最後の直線で祐一の叫び声に、スペシャルウィークで馬体を併せた武がキングヘイローにかける気合に驚いたと言われている。しかし、最後の1冠となった菊花賞で5着、次走の有馬記念で6着に敗れたのを最後にコンビを解消した。

 1999年の桜花賞でプリモディーネに騎乗しJRA GT初勝利。しかしその翌週、中京競馬場で施行された小倉大賞典(マルカコマチに騎乗予定)の本馬場入場の際に落馬事故で肋骨骨折、左腎臓損傷の重傷を負う。秋には復帰し、朝日杯3歳ステークスを自厩舎の所属馬エイシンプレストンで制した。エイシンプレストンとのコンビでは2001年の香港マイルを制し、2002年と2003年のクイーンエリザベス2世カップを連覇するなど国内・香港で活躍した。

 2003年は祐一にとって念願の牡馬クラシック制覇を成し遂げるチャンスだった。同じ瀬戸口勉厩舎所属できさらぎ賞を含め3勝をあげていたネオユニヴァースと、2歳王者となっていたエイシンチャンプをお手馬としてかかえ最終的にはGT馬であったことからエイシンチャンプを選んだが結果としてミルコ・デムーロに託されたネオユニヴァースが二冠を達成、祐一は最大のチャンスを逃すことになった。後に本人は「ネオユニヴァースの方が強いと思っていたが、先に依頼のあったエイシンチャンプを選んだ」と語った。

 2005年の春のGI戦線では武豊とともに大活躍しフェブラリーステークスをメイショウボーラーで、桜花賞とNHKマイルカップをラインクラフトで、優駿牝馬をシーザリオで制したほか冬にはフサイチリシャールで朝日杯フューチュリティステークスを勝利した。またシーザリオでは同年7月3日(現地時間)アメリカ合衆国のハリウッドパーク競馬場で開かれたアメリカンオークス招待ステークスにも優勝し、日本生産・調教馬初のアメリカGT競走優勝という偉業を成し遂げた。また自身初のJRA年間100勝以上(109勝)も達成した。

 2006年のエリザベス女王杯ではフサイチパンドラに騎乗。カワカミプリンセスに1位入線を許したものの同馬は審議の結果進路妨害で12着に降着し、フサイチパンドラが繰り上がり優勝。また同年に新設された阪神カップをフサイチリシャールで制し、初代王者となった。

 2007年には、JpnT競走の優駿牝馬でローブデコルテに騎乗し優勝。2001年から7年連続のGT級競走(GT・JpnT)勝利となった。9月9日には馬場入場時に騎乗していたゲットザチャンスが暴れて落馬し、その際に右腹部を蹴られ翌日の騎乗をキャンセルすることになった。10月6日に史上27人目となるJRA通算900勝を達成した。

 2008年も順調に勝利数を重ねた。9月27日には第4競走の2歳新馬戦で勝利し、8811戦目で父・洋一の通算勝利数(983勝)に並んだ(洋一は5086戦目で983勝目をあげている)。また、11月30日京都競馬場で行われた12Rにオリオンスターズに騎乗し中央競馬史上23人目(現役10人目)となるJRA通算1000勝を達成した。また12月6日と7日に行われるワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)に、負傷した武豊騎手に代わっての出場。しかし、順調な勝利とは裏腹にこの年はGT級競走での勝利がなく、GT級競走での連続勝利記録は7年で途絶えた。

 2007年の優駿牝馬以来、GT級競走での勝利から遠ざかっていたが、2010年の阪神ジュベナイルフィリーズで圧倒的1番人気に支持されたレーヴディソールに騎乗し勝利。およそ3年半ぶりのGT級競走勝利となった。


 父・洋一が騎手生活を絶たれた毎日杯で、1997年に祐一自らも落馬。落馬地点もほぼ一緒だったが、父と違い祐一は軽い打撲のみで済んだ。

 サインには「福永雄一千」と書く。これは落馬事故で腎臓を片方摘出する大怪我(1999年の小倉大賞典の本馬場入場時の落馬)を負って以来のことで、母親の強い勧めによるもの。

 牝馬で大きいレースを勝つことが多いため嶋田功、河内洋、松永幹夫らに続いて「牝馬の福永」と競馬マスコミに書かれることが増えてきた。また2・3歳戦が得意で、そのことは本人も自負している。実際、2・3歳の重賞(特に牝馬限定戦)でも上位の戦績を誇る。特に2002年は2歳馬のGT(阪神ジュベナイルフィリーズ:ピースオブワールド、朝日杯フューチュリティステークス:エイシンチャンプ)を両方とも制覇している。

 優駿牝馬(オークス)では2004年から4年連続連対(3勝2着1回)という驚異的な成績を残していた。

 小倉で行われる2歳オープン戦・フェニックス賞に強く、2001年から2007年までで6勝2着1回という成績を残し2003年から2007年まで5連勝を記録していた(これは武豊の若駒ステークス5連勝、河内洋の万葉ステークス5連勝に並ぶ同一特別競走の最多連勝タイ記録である)。さらに、重賞初勝利(エンプレス杯)を挙げた時の馬がシルクフェニックスであり、このため、武豊をはじめとする仲の良い同僚ジョッキーから「ミスターフェニックス」と呼ばれている(『武豊TV!』より)。本人曰く「フェニックス男」である(ABCラジオ・オン・ザ・ターフ!より)。2008年は阪神カップをマルカフェニックスで制し、フェニックス男ぶりを見せつけた。

 2007年の天皇賞・秋ではカンパニーに騎乗したが最後の直線でコスモバルクが左右によれたことにより不利を受けたとされ、地方競馬所属で同馬の騎手である五十嵐冬樹に対し「コスモバルクは毎回、毎回やっている。五十嵐さんはGTに乗る騎手じゃない。(ローカルの)福島にでも行っていればいい。勘弁してくれ。」と発言したと報道され一部で物議を醸したが、本人はこの発言を否定している。

 逆に翌年の日本ダービーで、福永はモンテクリスエスに騎乗し1コーナーでかなりの斜行をしている。被害馬は同レース3着のブラックシェルであったが、騎乗していた武豊騎手は「1コーナーをスムーズにいければあるいは…」という談話を残している。

 2011年、札幌記念などサマーシリーズの3レースを勝ち、サマージョッキーズシリーズを2位に15ポイント差で優勝。また、ブエナビスタの妹ジョワドヴィーヴルにて阪神ジュベナイルフィリーズを連覇。岩田康誠との熾烈なリーディングジョッキー争いを制し、初の全国リーディングジョッキーとなった。JRA賞最多勝利騎手は (地方競馬での) 中央・地方交流競走の勝利を含めた勝利数で上回った岩田が受賞し、福永はJRA賞最高勝率騎手を受賞した。

 2012年6月2日の鳴尾記念をトゥザグローリーで勝利、さらに翌日の安田記念をストロングリターンで勝利し2005年以来の牡馬牝馬混合GTを制覇。その勢いを持って同日に行われたユニコーンステークスもストローハットで勝利し史上初の同一週3重賞勝利を達成。宝塚記念後、8月末までアメリカへ遠征する。なお、札幌記念でダークシャドウに騎乗するため、8月19日に限り一時帰国した。

 2013年3月、松尾翠(フジテレビアナウンサー)と結婚することを発表し、8月20日に婚姻届を提出した。10月20日、菊花賞で牡馬クラシック初制覇と同時に、父・福永洋一との親子制覇を達成した。さらに10月27日、天皇賞(秋)を制覇し、2週連続で八大競走を親子制覇を達成した。菊花賞と天皇賞(秋)を同一年に連覇したのは1965年の栗田勝以来である。最終的には初のリーディングジョッキーとなり、父子リーディングジョッキーを達成した。この年から始まった初代MVJに選ばれた。


 テレビゲームマニアで、幼少の頃は信長の野望シリーズや三國志シリーズ(どちらもコーエー)に熱中していた他、「イメージトレーニングのため」と称して『ジーワンジョッキー』シリーズ(コーエー)をプレイすることが多いという。『ジーワンジョッキー』ではゲーム中に自分自身が実名で登場するため、自分の名前ではなくエディット機能を使用して父・洋一の名前でプレイしている。

 騎乗依頼仲介者は小原靖博(競馬ブック)。バレットは坪田幸子(有限会社グリップのスタッフ)である。


 「デビュー時からかわいがってくれていた北橋修二、瀬戸口勉という名伯楽が06年と07年に勇退した。が、力のあるエージェントがついており、相変わらず騎乗馬に恵まれている。1番人気馬での連対率は09年が.586で、2、3番人気での連対率は09年が.313と高めの数字になっている。コース別では騎乗馬の質がさらに上がる小倉と中京で成績が良い。10年夏に通算4回目となる小倉リーディングを獲得した。距離別、芝・ダート別で目立った偏りはない。追いに関しては甘さがある。自分から行ってくれる馬なら前でスムーズに操ることができ、差す場合はジッと我慢して展開が向いた時に浮上する。早めに仕掛けて騎手の力で残す勝ち方は見られない。10年のセイウンワンダーでのエプソムカップ勝ちは、馬がソラをつかって十分に押し切れず、何とか1着になったという感じだった。10年の帝王賞(大井)では武豊の代打で乗り難しさのあるヴァーミリアンに騎乗し、動かせず9着に終わっている。確かに成績は良いが、馬券的に狙い応えのあるジョッキーではない。」(2011年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手)
 ほっさん愛馬での成績 (8戦1勝)

 2007年 9月29日 チャーミングシチー 3歳未勝利  阪神芝1400m            5着/4番人気
 2008年10月15日 チャーミングシチー JRA指定交流 三番叟特別  笠松ダ1400m  3着/5番人気
 2008年12月21日 ボニータシチー    3歳未勝利 阪神ダ1400m             9着/10番人気
 2009年 8月23日 ペルシステンテ   3歳未勝利  札幌ダ1700m            2着/10番人気
 2011年 6月18日 フランベルジェ   2歳新馬    阪神芝1200m            6着/1番人気
 2011年 7月 2日 フランベルジェ   2歳未勝利  京都芝1400m             2着/3番人気
 2014年 6月28日 デスティニーシチー 500万下  阪神ダ1400m             6着/5番人気
 2014年 7月27日 グランデアモーレ  500万下  札幌芝1500m             1着/5番人気

2011年5月5日 かしわ記念 ロードバリオスに騎乗する福永祐一騎手


2012年11月4日に貰ったサイン。

これ以降は2014年8月1日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「ハヤブサペコチャンは前走が案外だったが、中1週続きの影響があったか。今回は中2週での臨戦。良馬場で、ある程度時計がかかりそうな点もプラス。今一度見直す。ナンヨーカノンは逆に軽い馬場が理想だが、追い切りで2週続けて先着と好調。パーティブロッサム、メテオレインにも注意。」


短評は「ヒモ穴注」



予想家の印
馬名 橋本篤 高柳利 井尻恵 CPU
ナンヨーカノン
ハヤブサペコチャン
アルティメイトラブ
シナーラ △△ △△
ヤマガール △△
パーティブロッサム △△
プリュム
メテオレイン
スプリングサヴァン
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ハヤブサペコチャン 3.3
ナンヨーカノン 4.0
アルティメイトラブ 5.2
プリュム 8.2
ヤマガール 9.6
パーティブロッサム 10.8
メテオレイン 14.6
シナーラ 14.8
ホワイトアルバム 18.4
以下20倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
プリュム 79 72 62 65
ハヤブサペコチャン 83 73 70 67
ナンヨーカノン 76 75 75 61
アルティメイトラブ 70 70 70 65
ヤマガール 74 69 74 61
パーティブロッサム 75 72 54 59


デイリー馬三郎

本紙の見解

「結果的に期待を裏切った形のナンヨーカノンだが、強力牡馬が相手でもあり、決して悲観する内容ではない。牝馬限定戦なら現級勝ちの実績をいま一度信頼して◎に支持。脚力上位のプリュムが○。当日落ち着きがあれば逆転も。〈城谷〉」

◎ ナンヨーカノン
○ プリュム
▲ ハヤブサペコチャン
× パーティブロッサム
☆ アルティメイトラブ
△ シナーラ
△ ヤマガール




プリュムは全13記者中 ◎(本命)印 1記者、〇(対抗) 3記者、×(4番手評価) 4記者、☆(5番手評価) 2記者、△(6番手以下評価) 1記者、無印 3記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

プリュム(8着)

 「この中間は妙におとなしい感じがあったので、今日のような積極的なレースができたのは良かったです。上積みも見込めるでしょうし、次につながってくるでしょう。」(羽月友彦調教師・競馬ブック)

 「初めて乗せさせていただきましたが、いいスピードを持っている馬ですね。ゲートを出てから気合いをつけていきましたが、道中の走り自体はとてもいい感じ。注文をつけるとすれば真面目過ぎるところでしょうか。もう少し遊びの部分を持てるようになればさらにいいと思います。最後は息切れしましたが久々によるところが大きいでしょうし、ここを使ってよくなって来そうな感触はありましたよ」(小牧太騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「追い切りのときはちょっとピリッとしたところが足りないかなと思っていましたが、今日は枠的にも行かなくてはいけないところだったものの気合いをつけてくれたこともあり、いい前向きさを見せてくれましたね。最後は止まってしまったのは久々の分でしょう。次に繋がる走りは出来たと思いますし、ひと叩きで良くなってきそうな感触を得られたのは収穫でした。このあとですが精神面のケアが必要なタイプですし、より良い走りをさせてあげるためにもひと息入れるのがベターかなと考えています」(羽月友彦調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「ブリンカー。28キロ増で体には余裕。好位追走。4角では馬なりで逃げ馬に並びかけて先頭に立ったが、いざ追い出して伸びを欠く。叩いた次は変わりそう。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

プリュム

 「いいころの掛かる面が出ている。具合は良さそう。500万下なら力上位。」(山下助手・デイリー馬三郎)

 「いい頃の引っ掛かる面が戻っているし、久々でもデキは良好。目方も460キロくらいを切るくらいでちょうどいい。緒戦から動けても。」(山下助手・競馬ブック)

●ほっさん予想

 プリュムは先週勝ったグランデアモーレと同様降級馬。ただし世代が1世代違います。降級したのは1年前です。そこからメンタル面の不調でろくに走らず、今回しっかりと立て直されての再挑戦です。

 プリュムは1000万クラスでも安定した力上位でしたから、500万のここでは力を出し切れば勝ち負けは確実です。

 とはいえ、降級してからの2戦は脆すぎましたし、デリケートな牝馬ですので、未だに引きずっている可能性も少なくありません。

 それでも先週抜群の騎乗でグランデアモーレを優勝に導いてくださった、昨年の全国リーディングトップの福永祐一騎手が乗ってくれますし、先週のグラアモの抑え込みの上手さなどを見ていると上手くなったなぁという感じです。

 期待大ですね。

これ以降は2014年8月6日に作成

●パドック

 プリュムの馬体重は前走マイナス12キロの450キロでした。競馬ブックが直前の調教で”幾分重め残り”という評価でしたから、意外な数字でしたね。ただ、これでも少し余裕があるようには確かに見えました。パドックの気配は少し気忙しい感じがしました。走りたくて仕方がないと言う感じですが、この気持ちが強すぎるとレース前に消耗してしまうんですよね。

●レース 

 先週の愛馬グランデアモーレに騎乗していただいた時も抜群のスタートだった福永祐一騎手ですが、今回も素晴らしいスタートで労せず前の絶好位を取ります。2番手の外で常に前を射程圏内。追って力のある福永祐一騎手ですし正直勝ったと思いましたね。

 3、4コーナーでも逃げるアルティメイトラブの手応えがイマイチな割にプリュムは楽に前に並びかける形で余裕があり、後ろも2、3馬身離れていて、しかも手応えが悪かったので、何馬身離すのかと熱くなりました。

 しかし、一瞬先頭に出たものの、いつもの走るのをやめちゃう症候群を発症。みるみる後退し、結局4着。上がりが大敗しているここ2戦と同じく39秒台で、さっぱり伸びていません。これでいて4着だったということは相手が弱かっただけ。内容的にはいつもと変わらないレースでした。時間をかけて調整されていただけに残念ですね。

●時計の評価

 今回のプリュムの走破時計は1分46秒8良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分46秒0でした。勝ち馬の時計は1分46秒1で、競馬ブックは今回もさすがです。

 プリュムは推定通りの勝ち時計から0秒7も離されているわけですし、上がりも毎度の39秒台。相手が弱く着は4着と良かったものの、内容はこれまでと変わりません。長期の休養を経て立て直されていることを期待していただけにそこは残念です。

●レース後の騎手・調教師のコメント

プリュム(4着)

 「気持ちが前向き過ぎて、ずっとハミを取りながらだったからね。その分、追ってから伸び切れない感じ。もう少しリラックスして走ることを覚えてくれば。」(福永祐一騎手・競馬ブック)

 「道中にすごいかかっていることはないですし、勝負どころで非常に楽に逃げ馬へ近づいて行ったと見えなくもないのですが、ハミの取り方に遊びがなくていざ追い出してからの反応がもうひとつになってしまいました。距離は気持ち長いかもしれませんが、道中でもう少し楽に走ってくれればまた違うはずです」(福永祐一騎手・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

プリュム(4着)

 「12キロ減は絞れたもの。久々でも仕上がりは良く、パドックでも外をキビキビ周回し、好気配。スッと楽に2番手につけ、逃げたアルティメイトラブを見ながらの競馬。4角での手応えも抜群だったが、いざ追ってからが案外。完全な勝ちパターンだったが、休み休みで距離も延びていただけに大目に見たい。このあとも順調ならチャンスは近い。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 4着の本賞金が110万円。特別出走手当が39.2万円。合計149.2万円。1口で割りますと2500円程度になると思われます。

●今後の展望

 うう〜ん、長い時間を費やされて良い状態に戻るようにリフレッシュしたのですが、結果的にいつもの最後で”走るのをやめちゃう症候群”が発症してしまいました。やはり牝馬はメンタル面で繊細ですね。そして1度でると治るのは非常に難しい。ですが、500万クラスでローカルならこんな凡走でも掲示板を確保できますし、この状態で小銭を稼いで欲しいですね。特に札幌のダート1700mはフルゲートが13頭と美味しいのでどんどん使って欲しいですね。

 ただ、馬体の減りが気になりますが。

●最後に

 長い時間を費やして完全リフレッシュをしたプリュムですが、結局のところ前走、前々走などの良くない時と全く変わらずでした。4角までは抜群の手応えで、今回こそは突き抜けるかと思いましたが、”走るのをやめちゃう症候群”を発症。手応えの割にさっぱり伸びずで凡時計の4着。

 4着というとここまで2走が同様の走りで8着11着でしたから前進していると思われるかも知れませんが、内容的には全く変わらず、単に北海道で相手が弱く、かつフルゲートが13頭と少ないので4着になれたというだけのものです。

 それでも4着は私の気にする本賞金を加算できますし、次走への優先出走権もありますから正直嬉しい着です。実際、今回の本賞金110万円加算でプリュムの獲得した本賞金は3000万円台に乗りました。これは嬉しいですね。


 しかし、褒められた内容の4着ではありません。厳しい状態に変わりありませんし、次はメンバー次第でもっと着は悪くなるでしょう。

 1000万クラスでも安定して上位の成績だったプリュムが降級先の500万クラスでこれだけ苦しんでいるのは歯がゆいですが、牝馬は繊細で、レースで怖い思いをすると萎縮してしまいますし、そういう記憶がなかなか消えません。

 なんとか能力的にももう1勝と思うのですが、引退期限まで8か月ほどですし、厳しいでしょうね。無事に引退期限を迎えてくれたらと思います。

 ミルコ・デムーロ騎手などはこういう馬を最後まで気を抜かせずに走らせるのが得意ですが、なかなか乗って貰える機会がないですからねぇ。


 とにかく無事にあと5、6走してくれれば結果は問いません。募集価格1400万円の馬。すでに獲得本賞金は3000万円を超え十分じゃないですか。ただ、ここまで16戦と少なく、もう少し数は走って欲しいですね。

 頑張れ、プリュム!!

最後までご愛読ありがとうございました

2014年1月31日立ち上げ 2月20日、28日、7月10日、14日、18日、22日、24日、28日、30日、31日、8月1日、2日、6日加筆

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プリュムの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2014年 1月25日 第15戦 500万下 中京ダ1400m (8着/2番人気

2013年 7月28日 第14戦 500万下 小倉ダ1700m (11着/1番人気

2013年 5月 4日 第13戦 1000万下 京都ダ1400m (9着/2番人気

2013年 4月 7日 第12戦 天王寺特別 1000万下 阪神ダ1400m (4着/5番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2013年 3月16日 第11戦 矢作川特別 1000万下 中京ダ1400m (3着/5番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2012年12月 9日 第10戦 大須特別 1000万下 中京ダ1400m (4着/5番人気)

2012年11月17日 第9戦 500万下 福島ダ1700m 牝馬限定戦 (1着/4番人気)

2012年10月27日 第8戦 500万下 京都ダ1400m 牝馬限定戦 (4着/3番人気)

2012年10月14日 第7戦 500万下 京都ダ1400m 牝馬限定戦 (9着/5番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2012年 9月15日 第6戦 500万下 阪神ダ1400m 牝馬限定戦 (5着1番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2012年 5月19日 第5戦 3歳500万下 東京ダ1400m (2着/3番人気)

2012年 4月 1日 第4戦 3歳未勝利 阪神ダ1400m (1着/3番人気) 写真多数付き 現地観戦レポート

2011年12月11日 第3戦 2歳未勝利 阪神芝1400m (4着2番人気

2011年11月20日 第2戦 2歳未勝利 京都芝1600m 牝馬限定戦 (2着/4番人気)

2011年11月 5日 デビュー戦 2歳新馬 京都芝1600m 牝馬限定戦 (2着2番人気) 写真多数付き 現地観戦レポート