グリューヴァイン(マルティンスタークの12) 第16戦


キャロットクラブ出資愛馬第22号は、注目していて購入せずに大きく後悔したマルティンスタークの初仔。その母マルティンスタークは募集総額1400万円と安価ながら4勝を挙げ獲得本賞金も6846万円と素晴らしい活躍だった。安価で2、3勝を出来る馬を探し続ける私にとって、関西馬でこの手の活躍馬を取りこぼしたことは痛恨。

その母の産駒ということで7月の募集リストの時点から注目していた本馬。母の募集金額同様の募集総額1400万円と安価。4勝馬の母の子にしては随分とお得感。

そして父は繁殖の質の割に素晴らしい活躍馬を輩出するゴールドアリュールで期待大。

最優先枠で購入。

父の産駒の傾向と繋ぎの高さからダート馬っぽいが、私は最初からそのつもりで購入。いつもは芝の中距離を走れる馬を探しているが、本馬に関してはダートで2、3勝を挙げてくれればと思っている。


デビュー戦も2戦目も2番人気に支持されるも掲示板を外しガッカリ。しかし、長期休養明けを1度使われた3走目は調教の動きがガラリ一変。坂路51秒8と非凡な走りを見せた。そこから2週続けて除外の憂き目に遭い、調子落ちが心配されたが、強い内容で断然1番人気馬を競り落としての優勝!!

昇級してからは2着3回、3着1回と能力上位だが11戦して勝ち上がれず。しかし、徐々に苦手だった速い時計にも対応出来ているし、後ろからでも前からでも最後までしっかりと走れるようになってきた。そして左回りでも右回りでも2着に来ているなど自在性もある。

4歳6月のクラス再編で降級できるか否かのラストチャンスだった前走は有利な最内1番枠で好スタートを決め、終始ラチ沿いを距離ロスなく回り、4角もインで上手く進路が開きと申し分のない展開。これでいて2着馬とは僅差で、どう考えても内外の差だけの辛勝。枠が逆なら勝ててなかったと思われる1戦だったが、なんとか勝って2勝目を挙げた。これで降級の権利を獲得!!

次走は昇級後の1000万クラスは連闘になるので使わず500万クラスに降級してからの予定。

降級後の500万クラスでもすぐに勝てることはなさそうだが、いずれ3勝目を挙げてくれそう。


レース後、大きなダメージなどはなさそうなものの、短期放牧を挟みながらここまでコンスタントに使ってきていたし、5月24日にノーザンファームしがらきへ放牧に出ました。

6月29日に栗東トレセンに帰厩しました。


7月17日 中京8R 500万下 ダート1200m 定量に出走!!

フルゲート16頭のところに想定数は25頭。グリューヴァインは出走順位14番手でよほど節を持った馬に割り込まれない限り出走は可能。信頼できるクラブ公式HPでは”出走可能A”のジャッジ。結局16頭で確定。

鞍上は超一流の福永祐一騎手で期待は大きい。

13日の追い切りの動きは過去最高。状態が良いのか力をつけてきているのか。想定段階で優先権持ちが8頭と豪華過ぎるメンバーだが、このメンバーでも勝ち負けして欲しいし出来る状態だと思われる。

2着/3番人気。

このメンバーで好走なら1000万クラスでも楽しみと言っていたら素晴らしい走り!!

勝ち馬は3歳牝馬でしかも減量3キロの騎手が騎乗しており負担斤量は49キロ。グリューヴァインとは実に6キロもの斤量差。

他の有力牡馬は完封しており、走破時計も非常に優秀。しかも外を回って勝ちに行く正攻法での競馬。どうやら本格化している様子。

これで獲得本賞金は2800万円となり募集価格1400万円のちょうど2倍に。今回の走りならまだまだ稼いでくれそうで楽しみ。


レース回顧と時計の分析、レース後の福永祐一騎手と牧田和弥調教師のコメントを掲載。

(2016年7月20日完結)

2016年5月25日立ち上げ

●前走後、大きなダメージなどはなさそうなものの、短期放牧を挟みながらここまでコンスタントに使ってきていたし、5月24日にノーザンファームしがらきへ放牧に出ました

 4戦目で断然1番人気馬を競り落として勝ち上がった我らが愛馬グリューヴァイン。昇級してからは2着3回、3着1回と能力上位ですが11戦して勝ち上がれません。しかし、徐々に苦手だった速い時計にも対応出来ていますし、後ろからでも前からでも最後までしっかりと走れるようになってきてくれました。そして左回りでも右回りでも2着に来ているなど自在性もあります。

 4歳6月のクラス再編で降級できるか否かのラストチャンスだった前走は、有利な最内1番枠で好スタートを決め、終始ラチ沿いを距離ロスなく回り、4角もインで上手く進路が開きと申し分のない展開。これでいて2着馬とは僅差で、どう考えても内外の差だけの辛勝でしたがなんとか勝って2勝目を挙げてくれました!!枠が逆なら勝ててなかったと思われる1戦でしたが、勝つことに意義がありますし、これで降級の権利を獲得してくれました!!降級するのとしないのとではまるまる1勝分違って来ますから本当に大きな1勝でした。

 次走は昇級後の1000万クラスは連闘になるので使わず500万クラスに降級してからの予定です。現地でお聞きしたお話では、牧田和弥先生は次は少し休ませて、1000万クラスからの降級組がある程度捌けたら戻すようなことをおっしゃっていたということです。ですから、2、3か月程度の放牧になるのではないでしょうか。もちろん、グリューヴァインの状態次第とは思いますが。

 降級後の500万クラスでもすぐに勝てることはなさそうですが、いずれ3勝目を挙げてくれそうです。

 レース後、大きなダメージなどはなさそうなものの、短期放牧を挟みながらここまでコンスタントに使ってきていたということで、5月24日にノーザンファームしがらきへ放牧に出ました。

これ以降は2016年7月1日に作成

●6月29日に栗東トレセンに帰厩しました。次走は7月17日の中京戦を予定

 以下は6月30日に更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告です。

29日に栗東トレセンへ帰厩しました。30日は軽めの調整を行いました。「昨日、無事に帰厩しています。しっかりとリフレッシュしていい状態で戻ってきてくれています。今日から軽く動かしていますが、今のところは大きくテンションが上がるようなこともなく、この馬なりに落ち着いていますよ。調教師からは中京3週目を目標にしていると聞いており、これから徐々にピッチを上げて仕上げていきたいですね」(宇田助手)7月17日の中京競馬(3歳上500万下・牝馬限定・ダ1400m)もしくは同日の中京競馬(3歳上500万下・ダ1200m)に出走を予定しています。

 ということで、5月24日からノーザンファームしがらきへリフレッシュ放牧に出されていたグリューヴァインですが、6月29日に栗東トレセンに帰厩したということです。

 次走は7月17日 中京7R 500万下 ダート1400m 牝馬限定 定量か同日の中京8R 500万下 ダート1200m 定量に出走予定ということです。

 前走はいろいろ恵まれてなんとか勝ち上がった感がありますので、降級しての同じクラスとはいえいきなりからはどうかと思いますが、能力上位は間違いありませんし馬券圏内に入って欲しいですね。

これ以降は2016年7月14日に作成

●追い切り情報(7月14日更新)

前走前 5月18日 栗東CW 重馬場 強めに追う

助手
6F 80.8
5F 65.1
4F 51.5
3F 38.9
1F 12.5[9]
デルマオチョウ(3歳未勝利)強めの外を2.3秒追走同入



7月3日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 58.6
3F 43.4
2F 28.9
1F 14.5


7月6日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 53.4
3F 38.5
2F 24.6
1F 12.1


7月10日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 58.7
3F 42.7
2F 27.4
1F 13.5


7月13日 栗東坂路 稍重馬場 末強めに追う
1回
国分恭介
4F 51.1
3F 37.2
2F 24.0
1F 11.8
 7月3日、6月29日に帰厩後最初の追い切り時計を計時しました。15−15程度の追い切りです。他の愛馬が大敗しまくる中、現級勝ちの実績のあるグリューヴァインの好走が期待されます。掲示板以上の走りを期待しています。

 7月6日、いやぁ〜、いつものことながら惚れ惚れする動きです。全体の時計も優秀ですし、何よりも終いの伸びが秀逸です。そりゃ、これだけの動きをできる馬なら500万クラスでは力上位でしょう。状態はかなり良さそうです。
 デイリー馬三郎では”好気配B”と高い評価をいただいております。

 7月10日、ハロン14秒程度で追い切られました。順調ですね。あとは次の水曜日にしっかり追い切って完成ですね。

 7月13日、国分恭介騎手に追い切っていただきました。最初にこの追い切りデータを見た時に、今回は国分恭介騎手で出走するのかと思っていましたら、本番は福永祐一騎手とのこと。非常に贅沢な追い切りとなりました。
 体重の軽いジョッキー騎乗とはいえ、坂路で4ハロン51.1と素晴らしい時計を計時しました。これはこの日の全体の5番目の好時計です。また、これでいて終いは11秒台と最後まで力強く走りきっています。惚れ惚れする脚力ですね。これなら1000万クラスでもある程度やれそうな気がします。
 過去グリューヴァインの坂路での自己ベストは4F50.7−12.7でした。全体の時計は今回の方が要していますが、終いの切れを考えると今回の方がはるかに優秀です。非常にいい状態です。連勝を期待しちゃっても良いのでしょうか。
 私ほっさんの追い切り評価はもちろん「A+」です。過去最高のデキだと思います。これが成長だったら嬉しいですね。
 競馬ブックでは”動きハツラツ”で滅多に出ない右上がりの矢印。デイリー馬三郎では”文句なしA”と最高の評価を頂戴しております。
 以下は同日(7月13日)更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告です。
「今朝は坂路で単走の追い切りを行いました。朝一番のきれいな馬場で、しかも今朝は適度に締まって時計が出やすい状態ではあったのですが、終始馬なりで11秒8ですから、これは調子がいい証でしょう。前走後の放牧がいいリフレッシュになったようで心身ともに充実している印象ですよ。牝馬限定の1400mか牡馬相手の1200mかは迷いましたが、安定して結果が出ている条件を変えたくないので、1200mに向かうことにします。今回は福永騎手に依頼しました」(牧田師)17日の中京競馬(3歳上500万下・ダ1200m)に福永騎手で出走を予定しています。
 ということで、牧田和弥調教師としても非常に良い手応えを感じられているようです。
 出走レースは牝馬限定の1400mか一般戦の1200mか両睨みでしたが、距離を重視して1200mに出走するということです。鞍上は福永祐一騎手を確保ということで激アツですね。

●気になる出馬想定表(7月17日 中京8R)

出馬想定表 7月17日 中京8R 500万下 ダート1200m 定量 フルゲート16頭 想定数25頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アイファーサラオー 松田大作  6/11 500万 阪神ダ1200 12 12
ウェディングラン  6/18 500万 阪神ダ1400 12 16 11 16 13
エイシンファイヤー  6/12 500万 阪神芝1400 15 12
クリノシャンボール 鮫島克駿  6/25 500万 阪神ダ1200 13 15 12 18
14 グリューヴァイン 福永祐一  5/22 500万 京都ダ1200 A+
コンテナ 武豊  5/28 500万 京都ダ1400
サンライズフレンチ 義英真  6/12 500万 阪神ダ1400 15
シゲルゴホウサイ 高倉稜  7/02 500万 中京ダ1200
シゲルノマオイ 酒井学  6/25 500万 阪神ダ1200 12 12
ショウナンカイドウ  6/04 500万 阪神ダ1200 13
スキースクール 国分優作  7/02 500万 中京ダ1200 11 13 14
10 ダイシンバルカン 小牧太  4/10 500万 阪神ダ1200
ダイメイコンドル  5/28 500万 京都ダ1400 14
テイエムシャンパン 和田竜二  7/02 500万 中京ダ1200 14 13 12
ナガラブルボン 太宰啓介  6/25 500万 阪神ダ1200 13
11 ナムラスター  4/19 地方 園田ダ1230
ノースウッド 藤岡康太  4/03 1000万 中山ダ1200 15 13 10
バーサーカー 秋山真一郎  6/25 500万 阪神ダ1200 10 11
フェンガリ  5/24 交流 川崎ダ1600 12 11
12 フミノミニスター  5/14 500万 京都ダ1400 12 14
ブラックジョー 松若風馬  7/02 500万 中京ダ1200 12
ミカエルシチー ミルコ・デムーロ  6/25 500万 阪神ダ1200
12 メイショウアバラガ 幸英明  5/15 500万 新潟ダ1200 15
メイショウヤギリ  6/04 500万 阪神ダ2000 12 12 12 10
ワキノハガクレ 川田将雅  6/25 500万 阪神ダ1200 11

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 数字は優先出走順位 騎手の太字は乗り替わり予定 青字は1000万クラスでの成績

フルゲート16頭のところに現在25頭出馬想定されています。グリューヴァインは出走順位14番手でよほど節を持った馬に割り込まれない限り出走は可能でしょう。信頼できるクラブ公式HPでは”出走可能A”のジャッジです。

これ以降は2016年7月15日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 7月17日 中京8R 500万下 ダート1200m 定量 出走数16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
クリノシャンボール 鮫島克駿  6/25 500万 阪神ダ1200 13 15 12 18
14 グリューヴァイン 福永祐一  5/22 500万 京都ダ1200 A+
コンテナ 武豊  5/28 500万 京都ダ1400
シゲルゴホウサイ 高倉稜  7/02 500万 中京ダ1200
シルバードリーム 荻野極  6/19 500万 阪神ダ1200
スキースクール 国分優作  7/02 500万 中京ダ1200 11 13 14
10 ダイシンバルカン 小牧太  4/10 500万 阪神ダ1200
テイエムシャンパン 和田竜二  7/02 500万 中京ダ1200 14 13 12
ナガラブルボン 太宰啓介  6/25 500万 阪神ダ1200 13
11 ナムラスター 岩崎翼  4/19 地方 園田ダ1230
ノースウッド 藤岡康太  4/03 1000万 中山ダ1200 15 13 10
フェンガリ 義英真  5/24 交流 川崎ダ1600 12 11
ブラックジョー 松若風馬  7/02 500万 中京ダ1200 12
ミカエルシチー ミルコ・デムーロ  6/25 500万 阪神ダ1200
12 メイショウアバラガ 幸英明  5/15 500万 新潟ダ1200 15
ワキノハガクレ 川田将雅  6/25 500万 阪神ダ1200 11

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり 青字は1000万クラスでの成績

●中京ダート1200mコース解説

 フルゲートは16頭。
有利な枠順 外枠
有利な脚質 逃げ、先行
ポイント スピード
種牡馬ベスト キングカメハメハ、ファスリエフ、サウスヴィグラス
連対騎手ベスト 秋山真一郎、浜中俊、福永祐一、幸英明、松山弘平
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬
2歳未勝利
3歳新馬
3歳未出走
3歳未勝利
3歳500万
古馬500万
古馬1000万

●騎手は福永祐一騎手 ほっさん評価「S」

 今回のグリューヴァインの鞍上は福永祐一騎手です。昨年は戸崎圭太騎手に次いで全国騎手リーディングの2位。いまや名実共に日本のトップジョッキーの1人です。もちろん愛馬に乗って欲しい騎手ですしこれは激アツですね。

 昨年は負ければ引退確実の愛馬ベルディーヴァのスーパー未勝利戦で6番人気でしたが、見事に勝ち上げてくださいました。適距離になって馬が能力を発揮したこともありますが、やはり福永祐一騎手の抜群のタイミングのスタートと好判断の騎乗がなければ勝ち上がってはいなかったでしょう。

 その勝ち星で自身の年間100勝を達成されインタビューをされていました。自身のことよりも真っ先に負ければ最後のベルディーヴァのことを話に出してくださり、所持者として嬉しかったですね。


 私ほっさん愛馬への騎乗はこれで14回目ですが、いずれも満足のいく騎乗であり、頼もしい騎手です。特にベルディーヴァとグランデアモーレを勝ち上げたレース、そして愛馬ペルシステンテを2着に持って来た時の騎乗は感動モノでした。

 イベントでは、武豊騎手をライバル視し、よく「早く調教師になって」と笑わせるなどユーモアもあり、いろんな意味で期待の高いジョッキーです。


 2016年7月14日現在、中央1876勝、勝率12.6パーセント、連対率23.4パーセント、GT19勝、重賞115勝と超一流の成績。昨年(2015年)は中央121勝、勝率16.4パーセント、連対率31.6パーセント、全国騎手リーディングの2位の成績でした(1位は戸崎圭太騎手)。本年(2016年)はここまで48勝、勝率14.1パーセント、連対率27.6パーセントで全国騎手リーディングの6位です。


 福永 祐一(ふくなが ゆういち)は1976年12月9日生まれの39歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンター所属の21年目の騎手である。競馬学校入学時より「天才」と称された父で元騎手洋一の子ということで話題を集めていた。妻は元フジテレビアナウンサーの松尾翠。デビュー当時は北橋修二厩舎所属(06年に解散)。現在はフリー。

 父・洋一の兄弟である伯父には競馬関係者が多い。長兄・甲はJRAの元騎手・元調教師、次兄・二三雄は大井競馬の元騎手、三男・尚武は船橋競馬の元騎手である。洋一は四男。


 1996年、競馬学校を卒業しデビューするが、同期にはJRA初の女性騎手となった牧原由貴子(当時)ら3人の女性騎手や双子の騎手として話題となる柴田大知・未崎兄弟、そして後にテイエムオペラオーとのコンビで一世を風靡する和田竜二などがおり競馬学校花の12期生(現在は花の12期生の1人として語られることも多いが、その前年に競馬学校11期生の入学試験を受けている。しかし、直前に負った足の骨折で体力試験をパスできずに不合格。これにより福永は幻の11期生となったが、その後1年間近江兄弟社高等学校に通い、翌年に再受験し合格したため、1歳年上の細江純子以外の同期生は福永より1歳年下である)と言われ話題を集め、落馬事故で脳挫傷の障害を背負ったために引退した常石勝義らを含めて現在でも仲が良いことで有名。

 同年3月2日の中京競馬第2競走でマルブツブレベストに騎乗し堂々の初騎乗初勝利を挙げると続く第3競走でもレイベストメントで勝利し、デビュー2連勝というデビューを飾る。この年は53勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手も獲得した。

 1997年7月22日、川崎競馬場(スパーキングナイター)で行なわれた第44回エンプレス杯でシルクフェニックスに騎乗し重賞初制覇。同年11月15日にキングヘイローで東京スポーツ杯3歳ステークスに勝ちJRA重賞初勝利。同馬の主戦騎手として翌年のクラシックでもコンビを組み皐月賞では2着となったが、続く東京優駿(日本ダービー)では引っ掛かったキングヘイローを制御できずにいつもとは違う逃げの競馬になり14着に敗れた。秋初戦の神戸新聞杯からはキングヘイローの主戦は岡部幸雄で行くことが発表されたが、次走の京都新聞杯では岡部が当初海外に行く予定が入っていたため、再び手綱をとって2着。京都新聞杯では最後の直線で祐一の叫び声に、スペシャルウィークで馬体を併せた武がキングヘイローにかける気合に驚いたと言われている。しかし、最後の1冠となった菊花賞で5着、次走の有馬記念で6着に敗れたのを最後にコンビを解消した。

 1999年の桜花賞でプリモディーネに騎乗しJRA GT初勝利。しかしその翌週、中京競馬場で施行された小倉大賞典(マルカコマチに騎乗予定)の本馬場入場の際に落馬事故で肋骨骨折、左腎臓損傷の重傷を負う。秋には復帰し、朝日杯3歳ステークスを自厩舎の所属馬エイシンプレストンで制した。エイシンプレストンとのコンビでは2001年の香港マイルを制し、2002年と2003年のクイーンエリザベス2世カップを連覇するなど国内・香港で活躍した。

 2003年は祐一にとって念願の牡馬クラシック制覇を成し遂げるチャンスだった。同じ瀬戸口勉厩舎所属できさらぎ賞を含め3勝をあげていたネオユニヴァースと、2歳王者となっていたエイシンチャンプをお手馬としてかかえ最終的にはGT馬であったことからエイシンチャンプを選んだが結果としてミルコ・デムーロに託されたネオユニヴァースが二冠を達成、祐一は最大のチャンスを逃すことになった。後に本人は「ネオユニヴァースの方が強いと思っていたが、先に依頼のあったエイシンチャンプを選んだ」と語った。

 2005年の春のGI戦線では武豊とともに大活躍しフェブラリーステークスをメイショウボーラーで、桜花賞とNHKマイルカップをラインクラフトで、優駿牝馬をシーザリオで制したほか冬にはフサイチリシャールで朝日杯フューチュリティステークスを勝利した。またシーザリオでは同年7月3日(現地時間)アメリカ合衆国のハリウッドパーク競馬場で開かれたアメリカンオークス招待ステークスにも優勝し、日本生産・調教馬初のアメリカGT競走優勝という偉業を成し遂げた。また自身初のJRA年間100勝以上(109勝)も達成した。

 2006年のエリザベス女王杯ではフサイチパンドラに騎乗。カワカミプリンセスに1位入線を許したものの同馬は審議の結果進路妨害で12着に降着し、フサイチパンドラが繰り上がり優勝。また同年に新設された阪神カップをフサイチリシャールで制し、初代王者となった。

 2007年には、JpnT競走の優駿牝馬でローブデコルテに騎乗し優勝。2001年から7年連続のGT級競走(GT・JpnT)勝利となった。9月9日には馬場入場時に騎乗していたゲットザチャンスが暴れて落馬し、その際に右腹部を蹴られ翌日の騎乗をキャンセルすることになった。10月6日に史上27人目となるJRA通算900勝を達成した。

 2008年も順調に勝利数を重ねた。9月27日には第4競走の2歳新馬戦で勝利し、8811戦目で父・洋一の通算勝利数(983勝)に並んだ(洋一は5086戦目で983勝目をあげている)。また、11月30日京都競馬場で行われた12Rにオリオンスターズに騎乗し中央競馬史上23人目(現役10人目)となるJRA通算1000勝を達成した。また12月6日と7日に行われるワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)に、負傷した武豊騎手に代わっての出場。しかし、順調な勝利とは裏腹にこの年はGT級競走での勝利がなく、GT級競走での連続勝利記録は7年で途絶えた。

 2007年の優駿牝馬以来、GT級競走での勝利から遠ざかっていたが、2010年の阪神ジュベナイルフィリーズで圧倒的1番人気に支持されたレーヴディソールに騎乗し勝利。およそ3年半ぶりのGT級競走勝利となった。


 父・洋一が騎手生活を絶たれた毎日杯で、1997年に祐一自らも落馬。落馬地点もほぼ一緒だったが、父と違い祐一は軽い打撲のみで済んだ。

 サインには「福永雄一千」と書く。これは落馬事故で腎臓を片方摘出する大怪我(1999年の小倉大賞典の本馬場入場時の落馬)を負って以来のことで、母親の強い勧めによるもの。

 牝馬で大きいレースを勝つことが多いため嶋田功、河内洋、松永幹夫らに続いて「牝馬の福永」と競馬マスコミに書かれることが増えてきた。また2・3歳戦が得意で、そのことは本人も自負している。実際、2・3歳の重賞(特に牝馬限定戦)でも上位の戦績を誇る。特に2002年は2歳馬のGT(阪神ジュベナイルフィリーズ:ピースオブワールド、朝日杯フューチュリティステークス:エイシンチャンプ)を両方とも制覇している。

 優駿牝馬(オークス)では2004年から4年連続連対(3勝2着1回)という驚異的な成績を残していた。

 小倉で行われる2歳オープン戦・フェニックス賞に強く、2001年から2007年までで6勝2着1回という成績を残し2003年から2007年まで5連勝を記録していた(これは武豊の若駒ステークス5連勝、河内洋の万葉ステークス5連勝に並ぶ同一特別競走の最多連勝タイ記録である)。さらに、重賞初勝利(エンプレス杯)を挙げた時の馬がシルクフェニックスであり、このため、武豊をはじめとする仲の良い同僚ジョッキーから「ミスターフェニックス」と呼ばれている(『武豊TV!』より)。本人曰く「フェニックス男」である(ABCラジオ・オン・ザ・ターフ!より)。2008年は阪神カップをマルカフェニックスで制し、フェニックス男ぶりを見せつけた。

 2007年の天皇賞・秋ではカンパニーに騎乗したが最後の直線でコスモバルクが左右によれたことにより不利を受けたとされ、地方競馬所属で同馬の騎手である五十嵐冬樹に対し「コスモバルクは毎回、毎回やっている。五十嵐さんはGTに乗る騎手じゃない。(ローカルの)福島にでも行っていればいい。勘弁してくれ。」と発言したと報道され一部で物議を醸したが、本人はこの発言を否定している。

 逆に翌年の日本ダービーで、福永はモンテクリスエスに騎乗し1コーナーでかなりの斜行をしている。被害馬は同レース3着のブラックシェルであったが、騎乗していた武豊騎手は「1コーナーをスムーズにいければあるいは…」という談話を残している。

 2011年、札幌記念などサマーシリーズの3レースを勝ち、サマージョッキーズシリーズを2位に15ポイント差で優勝。また、ブエナビスタの妹ジョワドヴィーヴルにて阪神ジュベナイルフィリーズを連覇。岩田康誠との熾烈なリーディングジョッキー争いを制し、初の全国リーディングジョッキーとなった。JRA賞最多勝利騎手は (地方競馬での) 中央・地方交流競走の勝利を含めた勝利数で上回った岩田が受賞し、福永はJRA賞最高勝率騎手を受賞した。

 2012年6月2日の鳴尾記念をトゥザグローリーで勝利、さらに翌日の安田記念をストロングリターンで勝利し2005年以来の牡馬牝馬混合GTを制覇。その勢いを持って同日に行われたユニコーンステークスもストローハットで勝利し史上初の同一週3重賞勝利を達成。宝塚記念後、8月末までアメリカへ遠征する。なお、札幌記念でダークシャドウに騎乗するため、8月19日に限り一時帰国した。

 2013年3月、松尾翠(フジテレビアナウンサー)と結婚することを発表し、8月20日に婚姻届を提出した。10月20日、菊花賞で牡馬クラシック初制覇と同時に、父・福永洋一との親子制覇を達成した。さらに10月27日、天皇賞(秋)を制覇し、2週連続で八大競走を親子制覇を達成した。菊花賞と天皇賞(秋)を同一年に連覇したのは1965年の栗田勝以来である。最終的には初のリーディングジョッキーとなり、父子リーディングジョッキーを達成した。この年から始まった初代MVJに選ばれた。


 テレビゲームマニアで、幼少の頃は信長の野望シリーズや三國志シリーズ(どちらもコーエー)に熱中していた他、「イメージトレーニングのため」と称して『ジーワンジョッキー』シリーズ(コーエー)をプレイすることが多いという。『ジーワンジョッキー』ではゲーム中に自分自身が実名で登場するため、自分の名前ではなくエディット機能を使用して父・洋一の名前でプレイしている。


 「デビュー時からかわいがってくれていた北橋修二、瀬戸口勉という名伯楽が06年と07年に勇退した。が、力のあるエージェントがついており、相変わらず騎乗馬に恵まれている。1番人気馬での連対率は09年が.586で、2、3番人気での連対率は09年が.313と高めの数字になっている。コース別では騎乗馬の質がさらに上がる小倉と中京で成績が良い。10年夏に通算4回目となる小倉リーディングを獲得した。距離別、芝・ダート別で目立った偏りはない。追いに関しては甘さがある。自分から行ってくれる馬なら前でスムーズに操ることができ、差す場合はジッと我慢して展開が向いた時に浮上する。早めに仕掛けて騎手の力で残す勝ち方は見られない。10年のセイウンワンダーでのエプソムカップ勝ちは、馬がソラをつかって十分に押し切れず、何とか1着になったという感じだった。10年の帝王賞(大井)では武豊の代打で乗り難しさのあるヴァーミリアンに騎乗し、動かせず9着に終わっている。確かに成績は良いが、馬券的に狙い応えのあるジョッキーではない。」(2011年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手)
 ほっさん愛馬での成績 (13戦2勝)

 2007年 9月29日 チャーミングシチー 3歳未勝利  阪神芝1400m            5着/4番人気
 2008年10月15日 チャーミングシチー JRA指定交流 三番叟特別  笠松ダ1400m  3着/5番人気
 2008年12月21日 ボニータシチー    3歳未勝利 阪神ダ1400m             9着/10番人気
 2009年 8月23日 ペルシステンテ   3歳未勝利  札幌ダ1700m            2着/10番人気
 2011年 6月18日 フランベルジェ   2歳新馬    阪神芝1200m            6着/1番人気
 2011年 7月 2日 フランベルジェ   2歳未勝利  京都芝1400m             2着/3番人気
 2014年 6月28日 デスティニーシチー 500万下  阪神ダ1400m             6着/5番人気
 2014年 7月27日 グランデアモーレ  500万下  札幌芝1500m             1着/5番人気
 2014年 8月 2日 プリュム       500万下  札幌ダ1700m              4着/3番人気
 2014年 8月17日 プリュム       500万下  札幌ダ1700m              6着/2番人気
 2014年 8月31日 グランデアモーレ 札幌スポニチ賞 1000万下 札幌芝1500m    6着/6番人気
 2015年 9月12日 ベルディーヴァ  3歳未勝利  阪神ダ1400m              1着/6番人気
 2015年10月10日 ベルディーヴァ  500万下  京都ダ1400m               6着/6番人気

2011年5月5日 かしわ記念 ロードバリオスに騎乗する福永祐一騎手

これ以降は2016年7月16日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「ミカエルシチーの前走は久々の分、ゴール寸前で甘くなったが、力は示した。叩き2走目なら首位有望。自在に立ち回れるワキノハガクレ、決め手上位のスキースクール、今回順調なシルバードリームも争覇圏。」


短評は「混戦」



予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU
フェンガリ
コンテナ △△
ワキノハガクレ △△
ノースウッド
スキースクール
クリノシャンボール
シゲルゴホウサイ
グリューヴァイン
シルバードリーム △△ △△
メイショウアバラガ
ブラックジョー
ミカエルシチー
テイエムジャパン
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ミカエルシチー 4.1
シルバードリーム 6.6
スキースクール 6.7
ワキノハガクレ 7.3
コンテナ 8.3
テイエムジャパン 8.9
シゲルゴホウサイ 12.3
メイショウアバラガ 15.8
ノースウッド 16.3
グリューヴァイン 16.7
ナムラスター 26.8
ブラックジョー 33.0
以下39倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
グリューヴァイン 75 73 67 75
ミカエルシチー 75 72 75 71
シルバードリーム 80 74 80 77
スキースクール 83 71 78 78
ワキノハガクレ 78 78 64 72
コンテナ 80 80 76 71


デイリー馬三郎

本紙の見解

「詰めの甘い面がある◎ミカエルシチーだが、スピードの持続力が生きる中京では過去に2戦してA@着。ここは舞台が好転する一戦で、叩いた上積みも見込めそう。○スキースクールは本来の末脚が戻ってきた。流れが向くようなら逆転も。〈浜口〉」

◎ ミカエルシチー
○ スキースクール
▲ シルバードリーム
× ノースウッド
☆ グリューヴァイン
△ ナガラブルボン
△ ワキノハガクレ
△ シゲルゴホウサイ




グリューヴァインは全13記者中 ◎(本命)印 1記者、〇(対抗) 1記者、▲(3番手評価) 1記者、×(4番手評価) 4記者、☆(5番手評価) 3記者、無印 3記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

グリューヴァイン(1着)

 「とにかく状態が良かったです。最内枠でもスムーズでしたし、直線も間を割ってスッと伸びてくれました。快勝でしたね。」(藤岡佑介騎手・競馬ブック)

 「状態が良かったし、内枠でスムーズに運ぶことができた。直線も反応してくれました」(藤岡佑介騎手・デイリー馬三郎)

 「前走は行きっぷりがもうひとつだったのですが、今日は内枠から内々で終始抜群の手応え。あとは追い出すタイミングだけ、という感じで運べましたし、最後までしっかりしていました。馬も落ち着いていましたし、クラス再編成前でしたから、人気に応えることができてホッとしました。ありがとうございました」(藤岡佑介騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「ありがとうございました。間隔が詰まっていたのでテンションが上がりすぎないかどうかが不安でしたが、パドックでも落ち着いて周回できていましたし、馬場入りもなんとか我慢してくれて、うまくレースに臨めたと思います。内目の枠からスムーズに折り合って脚を溜め、直線もしっかりした伸びでいい勝ち方でした。クラス再編成前になんとか勝ちたかったのでホッとしました。このあとは、まずはひと息入れてあげてから考えていきます」(牧田和弥調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「ソロッと行かせて好位の内。道中も少し抑えるくらいで手応え良く追走。直線で外に出す時もスムーズ。1ハロン標手前からメイショウルナとの追い比べになってキッチリ競り勝った。内枠を生かしてうまく立ち回れた。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

グリューヴァイン

 「もともと攻め駆けする馬だが、今週が抜群の動き。勝って同条件なら楽しみ。」(牧田和弥調教師・デイリー馬三郎)

 「中間の動きがいいですね。この距離がベスト。勝って同条件だし、楽しみですね。」(牧田和弥調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

 今回は優先権持ちが8頭もいる層の厚いメンバー。しかも勝った前走は牝馬限定戦でしたが今回は牡馬との一般戦です。

 どう考えても今までのレース内容からは掲示板すらも厳しそうですが、追い切りの動きは過去最高!!力をつけて来ているのか、単に状態がすこぶる良いのか。いずれにしても良い走りを見せてくれそうです。

 この豪華なメンバーで好走できるのなら正直1000万クラスでも戦えそうですが、これまで500万クラスの弱面戦でもなかなか勝ちきれなかった馬ですし勝ち負けから大敗まで想定しております。

 もう今までのようにここで勝てなかったら降級がなくなるなどと言った心配がありませんし気楽ですね。

 それでももちろん状態の良いときに少しでも賞金を稼いでおきたいですが。

これ以降は2016年7月20日に作成

●パドック

 グリューヴァインの馬体重は前走プラス4キロの468キロ。好走しているここ5戦の中では最も重い馬体重です。追い切りでは最高の状態だったように馬体は出来上がっていて素晴らしく、気合いも乗っていました。そして煩くなかったですね。なんともグリューヴァインらしくなかったです(笑)。

●レース 

 出遅れ癖のあるグリューヴァインですが福永祐一騎手に導かれ抜群のスタートを切ります。方や1番人気に押されたミカエルシチーは出負けして後方からとなり、押っつけてポジションを取りに行きます。労せず好位を取れたグリューヴァインと脚を使ってポジションを取ったミカエルシチーとでは脚の溜まり方が違うと思いました。

 結局ミカエルシチーが4番手の外。グリューヴァインが7番手の中になります。グリューヴァインは4コーナーでも手応えは抜群で、外に持ち出し王道の競馬。前に遮るものはなく追い出すと伸びていきます。内では1番人気のミカエルシチーが脚を伸ばしてきて、この2頭のマッチレースかと思われました。

 残り100mでミカエルシチーを競り落としたグリューヴァインですが、前のシルバードリームは3歳牝馬に減量3キロの荻野極騎手で負担斤量は49キロ。止まらずに交わすことが出来ず2着。優先出走権持ちが8頭という超豪華なメンバーのこのレースにおいて、正攻法で外を通ってのこの2着は評価が高く、過去最高の1戦だったと思います。

●時計の評価

 今回のグリューヴァインの走破時計は1分11秒4良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分11秒4、勝ち馬の時計は1分11秒1でした。

 今まで時計勝負では出番がなかったグリューヴァインですが、今回は11秒台という好時計。勝ち馬が斤量が軽く好走しただけで、グリューヴァインも水準以上の走りを披露しています。これでいてラチ沿いを距離ロスなく走ったわけでもありませんし勝ちに行ってのもので展開に恵まれたものでもありません。牡馬に混じって惚れ惚れする内容の走りでした。

●レース後の騎手・調教師のコメント

グリューヴァイン(2着)

 「レースが上手です。牡馬混合戦でも頑張ってくれたし、タイムも詰めていますからね。」(福永祐一騎手・競馬ブック)

 「もうちょっと追い出しを待ちたかったんだけど、早めに来られてしまって動かざるを得ませんでした。脚は溜められていたから、ギリギリまで我慢できればスパッと切れたと思うだけに残念です。聞いていたほどうるさくなかったし、すんなりと正攻法の競馬ができたようにセンスもいいですね。すぐにチャンスは来るでしょう」(福永祐一騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「ダートの1200mは合っているものの、今回は手強いメンバーが揃っていたのでどれだけやれるかという不安もあったのですが、道中はうまく立ち回って最後までよく頑張ってくれました。勝ち馬とは斤量差もありましたし、牡馬に混じってこれだけ走れたことは収穫だったと思います。この後についてですが、小倉のダートは1000mになってしまいますのでここで少し夏休みを挟んであげ、阪神開催を目標にしていく予定です」(牧田和弥調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

グリューヴァイン(2着)

 「仕上がる。出たなりで中団のやや前。道中も流れに乗って手応え良く追走。4角手前からジワッと前に取りついていき、直線もジワジワ伸びて2着を確保。勝って同条件とはいえ、メンバーが揃ったなかで力を示した。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 本賞金が300万円。特別出走手当が39.9万円。合計339.9万円。1口で割りますと5700円程度になると思います。いやはや大きな金額で嬉しいですね。

●今後の展望

 上記、牧田和弥調教師のコメントにもありますように、ダート1200mの番組がありませんので、せっかく手に入れた優先出走権ですが行使せずに秋の阪神まで休養ということです。確かに無理にダート1000mに使うよりもその方が良いでしょうね。阪神ならまた応援に行くことが出来ますし楽しみにしています。口取りも申し込みたいですね。

●最後に

 グリューヴァインの獲得本賞金は今回の300万円を足しまして2800万円。ついに募集価格1400万円の2倍まで来ました。もちろん、まだまだこの先上積みが可能で楽しみですね。

 今回は競馬ブックでは10番人気予想に上記予想家の印はことごとく無印。デイリー馬三郎でも5番手評価で私もデキの良さ以外は自信がありませんでした。

 勝った前走は2着馬3着馬が次走で二桁着順の大敗。牝馬限定戦でしたし相手関係が疑われるものでした。しかもそのメンバーの中で内枠から終始ラチ沿いをロスなく回りの辛勝。牡馬との一般戦でかつ優先出走権持ちが8頭も揃ってしまったここでは掲示板すらも厳しいと思われました。

 そんな大敗も覚悟していた中、王道の競馬で2着。勝ち馬は3歳牝馬でしかも減量3キロの騎手が騎乗しており負担斤量は49キロでした。55キロを背負っていたグリューヴァインとは実に6キロもの斤量差です。

 他の有力牡馬は完封しており、走破時計も非常に優秀。しかもこれが外を回って勝ちに行く正攻法での競馬です。グリューヴァイン史上最も強いと思われる内容で、本格化を感じさせます。

 このメンバーでこの走りなら1000万クラスでも恥ずかしい競馬はしないでしょう。ならば次走で現級とはおさらばして1000万クラスで活躍したいですね。

 まずは怪我なく6歳3月の引退期限までしっかりと走りきって欲しいですね。

 頑張れグリューヴァイン!!次は2度目の口取りを目指して出来るだけ応援に行くぞ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2016年5月25日立ち上げ 7月1日、4日、11日、14日、15日、16日、20日加筆
グリューヴァインの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2016年 5月22日 第15戦 500万下 京都ダ1200m (1着1番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

2016年 5月 8日 第14戦 500万下 新潟ダ1200m (5着1番人気

2016年 4月 9日 第13戦 500万下 阪神ダ1200m (2着/3番人気)

2016年 3月12日 第12戦 500万下 中京ダ1200m (2着1番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

2016年 1月30日 第11戦 500万下 京都ダ1200m (6着/1番人気

2016年 1月16日 第10戦 500万下 中京ダ1200m (4着/3番人気) ルクソール様撮影現地写真多数掲載

2015年10月25日 第9戦 500万下 京都ダ1200m (12着/2番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

2015年10月11日 第8戦 500万下 京都ダ1200m (3着/3番人気)

2015年 8月16日 第7戦 500万下 小倉芝1200m (12着/6番人気)

2015年 7月19日 第6戦 500万下 中京ダ1400m (2着/9番人気)

2015年 5月23日 第5戦 3歳500万下 京都芝1200m (6着/8番人気)

2015年 2月21日 第4戦 3歳500万下 京都ダ1400m (13着/12番人気)

2015年 1月25日 第3戦 3歳未勝利 京都ダ1200m (1着/4番人気)

2014年12月20日 第2戦 2歳未勝利 阪神ダ1400m 牝馬限定 (7着/2番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2014年 8月 9日 デビュー戦 2歳新馬 札幌芝1800m (6着/2番人気) 松嶋屋様撮影 現地写真掲載

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