グリューヴァイン(マルティンスタークの12) 第10戦


キャロットクラブ出資愛馬第22号は、注目していて購入せずに大きく後悔したマルティンスタークの初仔。その母マルティンスタークは募集総額1400万円と安価ながら4勝を挙げ獲得本賞金も6846万円と素晴らしい活躍だった。安価で2、3勝を出来る馬を探し続ける私にとって、関西馬でこの手の活躍馬を取りこぼしたことは痛恨。

その母の産駒ということで7月の募集リストの時点から注目していた本馬。母の募集金額同様の募集総額1400万円と安価。4勝馬の母の子にしては随分とお得感。

そして父は繁殖の質の割に素晴らしい活躍馬を輩出するゴールドアリュールで期待大。

最優先枠で購入。

父の産駒の傾向と繋ぎの高さからダート馬っぽいが、私は最初からそのつもりで購入。いつもは芝の中距離を走れる馬を探しているが、本馬に関してはダートで2、3勝を挙げてくれればと思っている。


デビュー戦も2戦目も2番人気に支持されるも掲示板を外しガッカリ。しかし、長期休養明けを1度使われた3走目は調教の動きがガラリ一変。坂路51秒8と非凡な走りを見せた。そこから2週続けて除外の憂き目に遭い、調子落ちが心配されたが、強い内容で断然1番人気馬を競り落としての優勝!!

パドックを見ていてもまだまだ子ども子どもしている馬で、それ故に伸びしろは大きいと思われるし、今、この状態でこれだけの競馬ができるのだから、最低でも500万クラスは勝てる馬だと思う。

昇級してからは13着、6着、2着、12着、3着と浮沈が激しくアテにはできないが、芝でもダートでも上位に来ており満更でもない。

前走は前々走で3着と好走した同じコースに中1週で出走。2番人気に支持されるものの、速過ぎる時計に対応できずに12着と大敗。それでも前々走の3着だった時よりも時計は0秒6詰めており、競馬ブックのスピード指数的にも63.4と3着だった時の60.6を上回っている。

これらのことからも3着だった前々走は非常に相手に恵まれての好走だったと言える。現時点では速い時計には対応できず、時計がかかる展開で浮上すると言ったところ。


前走後馬体に大きな傷みこそないものの、こういう負け方をしてしまった後でもあるのでリフレッシュする為に10月28日にノーザンファームしがらきへ放牧に出ました。

12月25日に栗東トレセンに帰厩。

予定通り1月16日 中京3R 500万下 ダート1200m 牝馬限定 定量に出走!!

フルゲート16頭のところに想定数は21頭。グリューヴァインは節が空いているので出走は可能。信頼できるクラブ公式HPでも”出走可能A”のジャッジ。結局16頭で確定。

鞍上はここ2回グリューヴァインを2着3着に持って来てくれている川須栄彦騎手で楽しみ。前回の3着も決して巧い騎乗とは言えなかったが、他の騎手だと操りきれずに12着というグリューヴァインを上位に持って来ている実績は評価が高い。


4着/3番人気。

ゲートをアオった出てただ1頭目立つ出遅れ。ダートの短距離だし万事休すと思いきや、最後は勝ち馬から0秒1差の4着まで追い上げる。脚色も優勢だった。

それでも直線で内に進路を取ったことから出ることころがなくなりゴール直前まで追えないという3着だった前々走のVTRを見ているような内容。

川須栄彦騎手は確実にグリューヴァインを上位に持って来てくれるが、いつも最後の直線で進路がなくなり追えずに勝てるレースを逃してしまう。

歯がゆいが、他の騎手だと12着になってしまう馬だし、次こそは川須くんに勝てるようにお願いしたい。

悪いながらも次走への優先権も確保できたしそこは満足。


レース回顧と時計の分析、レース後の川須栄彦騎手と牧田和弥調教師のコメントを掲載。

ルクソール様撮影現地写真多数掲載。

(2016年1月18日更新)

2015年10月29日立ち上げ

●前走後、馬体に大きな傷みこそないものの、こういう負け方をしてしまった後でもあるのでリフレッシュする為に10月28日にノーザンファームしがらきへ放牧に出ました

 4戦目で断然1番人気馬を競り落として勝ち上がった我らが愛馬グリューヴァイン。昇級してからは13着、6着、2着、12着、3着と浮沈が激しくアテにできないものの、芝でもダートでも上位に来ており満更でもありません。

 前走は前々走で3着と好走した同じコースに中1週で出走。2番人気に支持されますが、速過ぎる時計に対応できずに12着と大敗しました。それでも前々走の3着だった時よりも時計は0秒6詰めており、競馬ブックのスピード指数的にも63.4と3着だった時の60.6を上回っております。これらのことからも3着だった前々走は非常に相手に恵まれての好走だったと言えます。現時点では速い時計には対応できず、時計がかかる展開で浮上すると言ったところですね。


 以下は10月28日に更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告です。

28日にNFしがらきへ放牧に出ました。「道中は好位をうまく立ち回っているように見えたのですが、直線は伸びるどころか全然脚を使う場面がありませんでした。時計が速かったこともあるのかもしれませんが、前走、そして今回と馬込みの中で競馬をしているので、もしかすると気持ちの面で嫌気が差してしまったのかもしれません。レース後は馬体に大きな傷みこそありませんが、こういう負け方をしてしまった後でもありますし、優先権を取ることもできませんでしたから、ここで一度放牧に出してリフレッシュさせてあげたいと思います」(牧田師)

 ということで、前走後馬体に大きな傷みこそないものの、こういう負け方をしてしまった後でもあるのでリフレッシュする為に10月28日にノーザンファームしがらきへ放牧に出ました。

 そもそも浮沈の大きいゴールドアリュール産駒ですし、気長に出番を待ちます。

これ以降は2015年12月26日に作成

●12月25日に栗東トレセンに帰厩しました

 12月26日に臨時更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告によりますと、10月28日からリフレッシュ放牧の為ノーザンファームしがらきへ放牧に出ていたグリューヴァインは12月25日に栗東トレセンに帰厩したということです。

 牧場でも良い感じで15−15を乗られていましたし、早く戻して欲しいなぁ〜というところでした。

 これで5日の正月競馬も使えますし、その次の9日〜11日の3日開催でも使えますね。また上位の走りを見せて欲しいですね。

これ以降は2016年1月14日に作成

●追い切り情報(1月14日更新)

前走前 10月22日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.8
3F 38.5
2F 24.5
1F 12.1



12月27日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 60.6
3F 44.1
2F 28.6
1F 14.0


12月31日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.4
3F 39.7
2F 25.3
1F 12.2


1月7日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.6
3F 39.6
2F 25.4
1F 12.1


1月13日 栗東坂路 良馬場 末強めに追う
1回
助手
4F 52.2
3F 38.4
2F 25.1
1F 12.4
 12月27日、帰厩後1本目の追い切り時計を計時しました。16−15−15−14程度の追い切りですね。終いほど時計が縮まっていますしいい追い切りですね。このまま順調に行って欲しいですね。

 12月31日、全体の時計が54秒前半と悪くないのに終いは12秒2と優秀です。やはり脚力がありますね。しっかりと走れば少なくとも500万下クラスでは力上位と思いますし、立て直された次走はかなり期待しています。
 以下は1月3日に更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告です。
「年末の12月25日に帰厩し、順調に乗り込んでいます。31日には坂路で4ハロン54秒台、ラスト1ハロン12秒2という時計を出していますし、その後の馬の状態次第では京都初日から考えても良いかなと思ったのですが、少し間が空いていることを考えると追い切り1本というのはさすがに心もとないので、中京開幕週の牝馬限定戦を目標とすることにしました。休み明けでもやれば時計は出てしまうタイプですから、ビシビシと追い切るのではなく、折り合い重視で中身を造っていきたいですね」(牧田師)16日の中京競馬(4歳上500万下・牝馬限定・ダ1200m)を目標にしています。
 追い切りの4日後に更新されました牧田和弥調教師のコメントでも31日の追い切りは良い動きだったと高評価のようですね。しかし、5日の競馬にも使えないことはないですが、おっしゃっているように追い切り本数が少なく、終いで脚が上がってしまう可能性も否めません。16日に余裕を持って出走するというのは私も大賛成ですね。
 次走は1月16日 中京3R 500万下 ダート1200m 牝馬限定 定量を予定と発表になりました。

 1月7日、先週と同じような時計です。終い12秒1と今回も素晴らしい伸びですね。しっかりと折り合っている証拠ですし、 これは今回は本番でも良い走りを見せてくれるのではないでしょうか。あとは騎手ですね。助手さんはグリューヴァインを分かっておられるので上手く操っておられますが、下手な騎手だと持って行かれてしまう恐れがありますからね。こういう時は外国人騎手(クリストフ・ルメール、ミルコ・デムーロ含む)が最適と思いますが。
 デイリー馬三郎では”気配上々B”と高い評価をいただいております。

 1月13日、いやぁ〜、素晴らしい時計が出ました!!全体の時計は52秒2と2015年1月に出した自己ベストの51秒8には届かないものの、自己ベストのときは上がりが13秒2で少々不満でしたが、今回は12秒4と最後までしっかりとした脚取りで伸びています。これはグリューヴァイン史上過去最高の追い切りと評価して良いでしょう。
 私ほっさんの追い切り評価は「A+」と最高評価です。ここ3週、常に終いがしっかりと伸びていますし、テンションの上がりやすい馬にしては追い切り本数もしっかりと足りていますし、掛かったりせずに上手く走れば勝ち負け確実だと思います。
 デイリー馬三郎では”キビキビB”、競馬ブックでは”久々も好気配”と高評価です。
 以下は同日(1月13日)更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告です。
「先週の木曜日は坂路で折り合いを重視して終い重点に追い切っています。4ハロン54秒6、ラスト1ハロン12秒1でしたから、思惑どおりこれでほぼ態勢は整いました。今週は3日間開催後で火曜日が全休日でしたが、競馬が土曜日なので、追い切りからレースまで少しでも間を空けるために最終調整は今朝行いました。馬なり程度ですが、このタイムが楽に出るのですからやはり走りますね。トレセンではイライラした素振りもありませんから、あとは競馬場に行ってテンションが上がらなければ力は出せるはずです」(牧田師)16日の中京競馬(4歳上500万下・牝馬限定・ダ1200m)に川須騎手で出走を予定しています。
 牧田和弥先生も競馬場での状態次第ということですが、やはりかなりの手応えを感じられているようです。決めたいですね。

●気になる出馬想定表(1月16日 中京3R)

出馬想定表 1月16日 中京3R 500万下 ダート1200m 牝馬限定 定量 フルゲート16頭 想定数21頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アイファーマシェリ 12/05 500万 中京ダ1200 10 15 16 11
アイムユアドリーム ファブリス・ヴェロン 10/10 500万 京都ダ1400 11 13 14
アンスタンフィール 森一馬 12/12 500万 中京ダ1400 11
ウエスタンユーノー 横山和生 11/15 飯坂5下 福島芝1200 14 10
エクレール  8/15 500万 札幌ダ1700 11 13
オールオブユー 鮫島克駿 12/19 500万 中京ダ1200 12
グリューヴァイン 川須栄彦 10/25 500万 京都ダ1200 12 12 A+
シゲルゴホウサイ 勝浦正樹 12/20 500万 中京ダ1200
ジュエルアラモード 大野拓弥 12/06 500万 中山ダ1200
スリーチアサウス 城戸義政 10/27 交流 金沢ダ1500 11 12
タガノビーンズ 和田竜二 12/05 500万 中京ダ1200
トラストレイカ 吉田豊 10/03 500万 中山ダ1200 10 12
ネオヴォーグ 幸英明 10/25 500万 新潟ダ1200 12 11 13
ハルコマチ 12/06 500万 中山ダ1200 11
ヒデノヒロイン 藤岡康太 12/20 500万 中京ダ1200
ボストンビリーヴ 義英真  1/05 500万 京都ダ1200 11 10
メイショウルナ 松山弘平 12/12 500万 中京ダ1400 10 11
メイスンヴィーナス 12/05 500万 中京ダ1200 15 13 13 15 16
ユキノマルガリータ 吉田隼人 11/15 500万 福島ダ1150 10 12 11 11
レッドランタン 中井裕二 12/20 500万 中京ダ1200 10 16 13
ワンダープライド 12/20 500万 中京ダ1200 15 16 14

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 騎手の太字は乗り替わり予定 青字は1000万クラスでの成績

フルゲート16頭のところに現在21頭出馬想定されています。信頼できるクラブ公式HPでは”出走可能A”のジャッジです。

●出馬確定表

出馬確定表 1月16日 中京3R 500万下 ダート1200m 牝馬限定 定量 出走数16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アイファーマシェリ 小牧太 12/05 500万 中京ダ1200 10 15 16 11
アイムユアドリーム ファブリス・ヴェロン 10/10 500万 京都ダ1400 11 13 14
ウエスタンユーノー 横山和生 11/15 飯坂5下 福島芝1200 14 10
ウーマン 伴啓太 12/13 500万 中京ダ1200 14 15 16 15 14 11
エクレール 藤懸貴志  8/15 500万 札幌ダ1700 11 13
オールオブユー 鮫島克駿 12/19 500万 中京ダ1200 12
グリューヴァイン 川須栄彦 10/25 500万 京都ダ1200 12 12 A+
シゲルゴホウサイ 勝浦正樹 12/20 500万 中京ダ1200
ジュエルアラモード 大野拓弥 12/06 500万 中山ダ1200
ショウナンマキシム 石川裕紀人 11/15 飯坂5下 福島芝1200 13 18
スリーチアサウス 城戸義政 10/27 交流 金沢ダ1500 11 12
タガノビーンズ 和田竜二 12/05 500万 中京ダ1200
トラストレイカ 吉田豊 10/03 500万 中山ダ1200 10 12
ネオヴォーグ 幸英明 10/25 500万 新潟ダ1200 12 11 13
ヒデノヒロイン 藤岡康太 12/20 500万 中京ダ1200
ユキノマルガリータ 吉田隼人 11/15 500万 福島ダ1150 10 12 11 11

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり 青字は1000万クラスでの成績

●中京ダート1200mコース解説

 フルゲートは16頭。
有利な枠順 外枠
有利な脚質 逃げ、先行
ポイント スピード
種牡馬ベスト キングカメハメハ、ファスリエフ、サウスヴィグラス
連対騎手ベスト 秋山真一郎、浜中俊、福永祐一、幸英明、松山弘平
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬
2歳未勝利
3歳新馬
3歳未出走
3歳未勝利
3歳500万
古馬500万
古馬1000万

●騎手は川須栄彦騎手 ほっさん評価 2015年「B+」 → 2016年「B−」

 今回のグリューヴァインの鞍上は川須栄彦騎手です。グリューヴァインの騎乗は3度目ですが、初回は9番人気のグリューヴァインを素晴らしい騎乗で2着、前回は3番人気で3着と好成績を収めてくれています。

 この間、それぞれ違う騎手がグリューヴァインに騎乗しましたが、酒井学騎手も戸崎圭太騎手も12着でした。このことからも乗り難しいグリューヴァインで川須栄彦騎手は結果を残している手の合う騎手と言えます。

 ただ、前回の3着は道中判断の悪さから進路をみつけるのに手間取り、勝てるレースを取りこぼしての3着でした。私の中では川須栄彦騎手はそんなに巧い騎手という印象ではないんですよね。そうは言っても、他の騎手でさっぱりな馬を2回乗って2回とも馬券圏内にまとめているわけですから、現状グリューヴァインにらは彼が一番だと思います。そりゃ、私が思う折り合い上手で全てにおいて超一流のミルコ・デムーロ騎手やクリストフ・ルメール騎手が乗ってくれれば、その方がもっと期待出来ますが・・・。


 川須栄彦騎手はエージェントの力もあって2年目に91勝と大ブレーク。しかし、以降は69勝→48勝→33勝→27勝とどんどんと勝ち星が減り、今年もまだ勝ち星がありません。しかし、若いですが286勝と勝ち数が多く、いろんな経験をされていますから期待をしております。


 私の愛馬にはグリューヴァインは以外ですと過去4頭騎乗していただきました。ラフェドフルールの時は、馬の能力以上のものを引き出せたかというとそういうものはなかったと思いますし、その前のグランデアモーレの時は、急遽の乗り替わりとはいえ、上手く制御できずに大敗させてしまいました。次走当時8年目の経験豊富な北村友一騎手がグランデアモーレに騎乗してアッサリ勝ったことからもやはり川須栄彦騎手はまだまだ感は拭えません。

 ただ、今回もグリューヴァインを好走させ、主戦として根付いて欲しいですね。


 2016年1月14日現在、中央通算286勝、勝率7.3パーセント、連対率13.6パーセント、重賞6勝。2011年はデビュー2年目にして中央91勝、勝率10.2パーセントと一気に大ブレーク。減量の恩恵のなくなった2012年でも69勝、勝率8.3パーセント、連対率15.8パーセントと非常に高い数字を残していた。しかし、昨年(2015年)は27勝、勝率5.4パーセント、連対率9.5パーセントと徐々に勢いに陰りが見られる。本年(2016年)はここまで未勝利。


 川須 栄彦(かわす はるひこ)は1991年11月9日生まれの24歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンターに所属する7年目の騎手である。騎手免許は平地競走、障害競走両方の免許を所持しているが、障害競走への騎乗経験は現在の所ない。現在はフリー。 


 2007年4月にJRA競馬学校騎手課程第26期生として入学。

 2010年2月に卒業して騎手免許を取得した。同期は菅原隆一、平野優、高倉稜、西村太一、水口優也。3月13日、栗東の本田優厩舎所属としてデビュー。第2回中京競馬3日目第1競走のビーンケードで初騎乗(16頭立て13着)。5月23日、第1回新潟競馬8日目第1競走でメイショウクレモナに騎乗して初勝利。67戦目と少し遅かった。1年目は18勝。
 12月9日に1年目としては異例のフリーに転向。本人によれば、この直前に行われた騎手免許更新のための講習会の存在を失念し、講習会に遅刻したことで調教師の本田の逆鱗に触れたことが直接の原因だが、それ以前から「厩舎のことを考えない行動が目立つ」等の理由で本田との関係が悪化していたとのことで、半ば所属厩舎から追放されるような形でフリーにならざるを得なかったという。

 2011年になると一気にブレークし、勝利を量産。6月19日の第4回阪神競馬2日目第11競走のマーメイドステークスで重賞初騎乗。騎乗馬のモーニングフェイスは12番人気ながらも5着と人気を大きく上回る健闘を見せたが、以後は年内だけで9戦あった重賞騎乗機会で全て掲示板に載ることが出来ず、一度も初騎乗時以上の着順を取ることはできなかった。11月5日の第5回新潟競馬7日目第4競走でマルコフジに騎乗してJRA通算100勝を達成した。10月30日現在での関西リーディングで、岩田康誠・福永祐一・川田将雅に次ぐ4位に入っていたために、同年開催の第25回ワールドスーパージョッキーズシリーズで補欠となっている。補欠とはいえ、デビュー2年目の騎手が選出対象となること自体が珍しいことである。
 2011年度の小倉競馬開催で通算40勝を挙げたことから、2012年1月18日、九州競馬記者クラブより『小倉ターフ賞』に選出された。

 2012年2月4日に第1回小倉競馬7日目第11競走の小倉大賞典でエーシンジーラインに騎乗して重賞初制覇。

 2013年5月4日の第1回新潟競馬1日目第9競走でオーシャンドライブに騎乗してJRA通算200勝を達成した


 騎乗が荒っぽく、2010年・2011年と2年連続でJRAの制裁点の合計が60点を超えている。このため他の騎手から騎乗振りを批判されることも少なくない。特に2012年2月に小倉競馬でレース中に西田雄一郎と交錯し騎乗停止(2日間)になった件については、後に吉田隼人が「年明けにヒジを使ってアウトになったじゃないですか。ああいうのは1ヶ月とかもっと重い処分が必要だと思う」と語るなど、競馬サークル内で不評を買った。


「1年目の12月に異例の早さでフリーになり、2年目に大躍進した。ただ、エージェントの力と減量の恩恵があっての結果で、技術的にはまだまだである。走る馬に跨るようになって持って行かれるシーンが見られるようになった。流れを読んで考えながら乗っている点は良いが、チグハグになることも多い。追いに関してはデビュー時よりも強く馬を押せるようになっている。結局は今のところ平場頼みということ。」(2012年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手) 
 ほっさん愛馬での成績 (7戦0勝)

 2010年 5月15日 フローラシチー    3歳未勝利        新潟ダ1800m  15着/9番人気
 2011年 1月15日 マリアンヌシチー   3歳未勝利        京都芝1800m  13着/13番人気
 2013年11月10日 グランデアモーレ   500万下        福島芝1800m  11着/7番人気
 2013年12月21日 ラフェドフルール   2歳新馬          阪神芝1600m 10着/12番人気
 2015年 7月19日 グリューヴァイン   500万下         中京ダ1400m  2着/9番人気
 2015年10月11日 グリューヴァイン   500万下         京都ダ1200m  3着/3番人気
 2015年11月 7日 デスティニーシチー 三春駒特別 500万下 福島芝2000m  14着/8番人気


2012年12月21日 阪神5Rで愛馬ラフェドフルールに騎乗する川須栄彦騎手。(12番人気10着)

これ以降は2016年1月15日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「オーバーペースで終いをなくした前走のジュエルアラモードだが、今度はスンナリとしたハナ見込み。2、3走前の走りから牝馬同士なら押し切りまで。安定感抜群のヒデノヒロイン、立て直したグリューヴァインが相手。シゲルも発馬五分なら更に。」


短評は「上位拮抗」



予想家の印
馬名 井上政 西村敬 橋本篤 CPU
ユキノマルガリータ
オールオブユー
ウエスタンユーノー
アイムユアドリーム △△
グリューヴァイン
シゲルゴホウサイ △△
トラストレイカ
エクレール
タガノビーンズ
ジュエルアラモード △△
ヒデノヒロイン △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ヒデノヒロイン 3.0
グリューヴァイン 5.6
ジュエルアラモード 6.2
オールオブユー 7.4
シゲルゴホウサイ 8.2
アイムユアドリーム 8.6
タガノビーンズ 10.8
アイファーマシェリ 22.1
トラストレイカ 30.4
以下32倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
グリューヴァイン 74 63 61 63
ヒデノヒロイン 77 69 77 71
ジュエルアラモード 73 73 69 68
オールオブユー 80 63 72 67
シゲルゴホウサイ 76 69 67 69
アイムユアドリーム 81 63 67 55


デイリー馬三郎

本紙の見解

「勝ち馬には完敗の格好の◎ヒデノヒロインだが、好位から器用に立ち回って、しっかり連対を確保した。ローカルの牝馬限定戦なら力量上位で大崩れは考えにくい。前回はペースに泣いた○ジュエルアラモードも先手を奪えれば。〈城谷〉」

◎ ヒデノヒロイン
○ ジュエルアラモード
▲ オールオブユー
× シゲルゴホウサイ
☆ タガノビーンズ
△ ウエスタンユーノー
△ アイムユアドリーム
△ グリューヴァイン




グリューヴァインは全13記者中 ▲(3番手評価) 1記者、☆(5番手評価) 2記者、△(6番手以下評価) 5記者、無印 5記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

グリューヴァイン(12着)

 「返し馬から少しうるさかったけど、ゲートでは落ち着いていました。道中もマズマズうまく運べていましたが、勝負どころから手応えが怪しくなって伸び切れませんでした。よく分かりませんね。」(戸崎圭太騎手・競馬ブック)

 「返し馬から少しうるさかったのですが、ゲートの中ではわりと落ち着いていましたし、スタートもよく出てくれました。ただ、道中はうまく運ぶことができているなと思ったものの、勝負どころではもう手応えが怪しくなり、直線では脚が残っていませんでした。う〜ん、どうしてしまったのでしょうか。こんな馬ではないと思うのですが…。申し訳ありません」(戸崎圭太騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「テンションが高いのは相変わらずといった感じでしたが、伸び切れなかったのはちょっと時計が速かったことが影響しているのかもしれませんね。あまり詰めて使っていっていいタイプの馬ではありませんし、この後はひと息入れてあげようと思います」(牧田和弥調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「中団の少し前。前を射程に入れつつ立ち回ったものの、いざ仕掛けられても重心が浮いた感じの走りで推進力を欠き、今日はほとんど伸びていない。この馬には時計が速過ぎたか。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

グリューヴァイン

 「前走が不可解だけど、本来は自在性がある。実績を残している中京で改めて。」(牧田和弥調教師・デイリー馬三郎)

 「前走は案外でしたが、本来自在性があってどんな競馬もできる馬。中京でも以前に好走していますし、改めて期待。」(牧田和弥調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

 グリューヴァインは追い切りでは過去最高の動きで成長も感じますし良い走りができると思います。ただ、気性面に左右される場合が多く、競馬場でテンションが上がってしまうと力を出し切れません。

 何着かという予想をするのは難しいですが、力を出し切れれば上位に来ると思います。このクラスで2着3着があるようにクラス上位の力はあります。

 鞍上もグリューヴァインでは過去2戦2着3着と結果を残している川須栄彦騎手に戻りますし、今回も結果を期待したいですね。

これ以降は2016年1月18日に作成

●パドック

 当日は私は仕事で現地に行くことが出来ませんでしたが、愛馬ロードヴォルケーノの応援にいらしていたルクソール様がグリューヴァインの写真も撮影して来てくださいましたので、ご厚意に甘えて現地写真を掲載させていただきます。


グリューヴァインの馬体重は前走プラス6キロの466キロ。



この時点で単勝オッズは1番人気です。最終は3番人気でした。もっとも、複勝のオッズを見れば3番手評価なんだなぁ〜と思います。



プラス6キロの馬体重ですが、それでも若干細いくらいに見えました。以前2着だったときは470キロで走っていた馬ですもんね。



しかし、ゴールドアリュール産駒そのものの筋肉質で私好みの馬体です。



この写真で見るとますます細く(ギリギリに)感じますね。



しかし、気配は抜群で、事前の追い切りの動きの良さといい、これは勝つと思いました。動画で見ていても歩様も踏み込みも良く、勝てる絶好のチャンスだと思いました。



気性的にもっと煩い馬だったような気がしますが、落ち着いていますね。調教でもあまりテンションを上げないように今回は調整されていました。



アップ。



ここまで一人で引いておられたのですが・・・、



ここから二人引きになります。



そしてとまーれーの合図。



牧田和弥先生登場。しっかりと装具の確認をします。



川須栄彦騎手登場。



このまま周回もせずに先に出ていったということです。

●本馬場入場


パドックを先に出ていきましたので、当然馬場先出しになります。



気性の難しい馬ですから、このやり方が一番でしょうね。



それでもこの後、大きく出遅れてしまうんですよね(涙)。



ここまで2戦はグリューヴァインを確実に馬券圏内に持って来てくれている川須栄彦騎手。前走は戸崎圭太騎手で12着と全く良いところがなかったですから、一抹の不安もあります。



頼むぞ!!

●レース 


スタート、出遅れ あべし!



スタートはアオッと出て1頭大きく出遅れた馬を発見!!そう、我がグリューヴァインです。ダートの短距離ですし、致命傷です。競馬ブックでも出遅れ1馬身不利の評価です。私的には1.5馬身くらい損をしたと思っていますが。



そのまま内枠でしたから後方のインで距離ロスなく追走して脚を溜めます。こういう時には速いペースで流れて欲しいものですが、ゆったりした流れとなり、このまま”後方尽”かと悪夢が過ぎりました。



鞍上の川須栄彦騎手はその流れから、また内のポジションにいたことから、そのままインを突く作戦に出ます。



とこがフルゲート16頭のレース。手応えはいいのに進路がなく全く追えません。



前が空かないぞ(滝涙)。



おいおい・・・。



残り200mの時点で追えずに10番手。最後の最後に少し馬群がバラけたところでそこを果敢に突っ込みますが、3着馬とハナ差の4着まで。



最後は凄い脚でしたし、馬群を割れる根性のある馬で評価は高いのですが、直線のロスが大きく響きました。



複勝馬券も買っているし、なんとか3着以内に来いッ!!



勝ち馬からはわずかに0秒1差。ロスがなければ、やはり余裕で勝っていましたね。


●時計の評価

 今回のグリューヴァインの走破時計は1分13秒6良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分12秒5、勝ち馬の時計は1分13秒5でした。

 前走グリューヴァインは12着でしたが、それは500万クラスの平均タイムでのこと。前々走の3着時と今回は時計が非常に遅く、未勝利戦並の勝ち時計です。

 グリューヴァインはこのクラスで2着3着4着と上位の成績を残していますが、好走時は基本時計がかかっている時なんですよね。このことから、現状、速い時計には対応できず、力の要る馬場で時計を要した時が出番の馬ということになります。

 しかし、そんなに都合の良いレースは少なく、今回、前々回と滅多にない勝ち上がりのチャンスを出遅れや進路がなく追えなかったことで潰してしまったと言えるでしょう。なんとも勿体ないレースでした。

●レース後の騎手・調教師のコメント

グリューヴァイン(4着)

 「前走よりゲートの中で落ち着いていたけど、後ろにモタれた時にスタートを切られてしまいました。そんな形になったのでリズム重視で運びましたが、直線はどこもスペースがなくて・・・。そこを割ってくる力は見せてくれましたが。」(川須栄彦騎手・競馬ブック)

 「ゲートの中では落ち着いていたのですが、ちょうど後ろに重心がかかった時にスタートを切られてしまいました。テンションが高くなりやすい馬ですが、今日は許容範囲でしたし、道中はリズムを重視していい形で運ぶことができていたんですけどね…。最後はなかなか捌けませんでした。スペースができてからは狭いところでも躊躇することなく割ってくるほど根性のある馬ですし、もっとうまく乗れていたらと思います。申し訳ありません」(川須栄彦騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「最後はよく来ているんですけどね。ゲートをまともに出てもう一列くらい前で進められていれば…。ただ、安定して走ってくれているようにこのクラスでは力は上ですし、展開ひとつでしょう。何とか巻き返していきたいと思います」(牧田和弥調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

グリューヴァイン(4着)

 「下見所ではメンコ。馬場先出し。アオり気味の発馬で後方。緩い流れもあり、腹を括って内を突く。馬群が密集し、ほとんど満足に追える場面がなかったが、狭いスペースをこじ開けながら猛然と追い上げる。この脚いろなら、スムーズならアッサリ突き抜けていただろう。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 本賞金は110万円。特別出走手当が39.9万円。合計149.9万円。1口で割りますと2700円程度だと思われます。

●今後の展望

 グリューヴァインはメンバー最速上がり36秒9。次に速い上がりの馬が2着馬などの37秒5ですから、それだけを見てもこの中では能力が別格だったことが窺えます。もう1度同じメンバーで競馬をすれば十中八九グリューヴァインは勝てるでしょう。

 しかし、そもそも出遅れたことが致命的です。ダートの短距離は頭数が揃いますし、出遅れれば今回のように大外ブン回しでなければ進路がなくなることは明白です。かといって、大外ブン回しは距離を大きくロスしますし、相当能力がなければ結果に繋がりません。

 まずはゲートをスムーズに出て楽に好位に取りつきたいですね。ただ、好位についたらついたで終いが甘くなる馬ですが・・・。

●最後に

 事前の追い切りの動きなどから、自信がありましたし、馬券も単勝を厚めに買っていました。それが出遅れて直線も進路がなく追えずと力を出し切れずに4着敗退。ハナ差で3着も逃し、複勝馬券もパーで痛い敗戦となりました。

 しかし、川須栄彦騎手が乗ってくれるとチグハグなものの上位の掲示板圏内には来てくれますし、他の騎手だと12着大敗。最も前走の戸崎圭太騎手は上手く乗ってくれたと思いますし、牡馬との一般戦の強いメンバーでの中で速い時計に対応できなかっただけで騎手云々ということはないのですが、それでも結果が全てのこの世界。川須栄彦騎手なら掲示板という事実は大切だと思います。

 ですから、私は次も彼でお願いしたいと思うのですが、毎度毎度歯がゆいものが残りますねぇ(苦笑)。

 今回は同日のメインレースに愛馬バウンスシャッセも登場し、私のホームグランドの1つであるで中京ということで是非応援に行きたかったのですが、昨年12月に入院し、有給休暇8日も使ってしまったことから今回は休暇を自粛し仕事に励んでおりました。

 グリューヴァインの次走は是非共現地に応援に行きたいですね。優先権がありますから出走は確実でしょうし、次こそはという気持ちです。

 なんとか夏のクラス編成までに最低1つは勝って降級の恩恵を受けたいですよね。そういう意味でも今回がチャンスだと思っていたんですけどね。ブツブツ。


 これでグリューヴァインの獲得本賞金は1100万円と1000万円台を突破してくれました。次は私の最低目標である募集価格の1400万円を上回ってくれることですね。次走2着以上なら可能な話ですがどうなりますか。次走で決めたいですね。

 頑張れグリューヴァイン!!我が最優先枠使用馬!!(笑)

最後までご愛読ありがとうございました

2015年10月29日立ち上げ 12月26日、30日、31日、2016年1月3日、7日、14日、15日、16日、18日、20日加筆
グリューヴァインの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2015年10月25日 第9戦 500万下 京都ダ1200m (12着/2番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

2015年10月11日 第8戦 500万下 京都ダ1200m (3着/3番人気)

2015年 8月16日 第7戦 500万下 小倉芝1200m (12着/6番人気)

2015年 7月19日 第6戦 500万下 中京ダ1400m (2着/9番人気)

2015年 5月23日 第5戦 3歳500万下 京都芝1200m (6着/8番人気)

2015年 2月21日 第4戦 3歳500万下 京都ダ1400m (13着/12番人気)

2015年 1月25日 第3戦 3歳未勝利 京都ダ1200m (1着/4番人気)

2014年12月20日 第2戦 2歳未勝利 阪神ダ1400m 牝馬限定 (7着/2番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2014年 8月 9日 デビュー戦 2歳新馬 札幌芝1800m (6着/2番人気) 松嶋屋様撮影 現地写真掲載

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