グリューヴァイン(マルティンスタークの12) 第2戦


キャロットクラブ出資愛馬第22号は、注目していて購入せずに大きく後悔したマルティンスタークの初仔。その母マルティンスタークは募集総額1400万円と安価ながら4勝を挙げ獲得本賞金も6846万円と素晴らしい活躍だった。安価で2、3勝を出来る馬を探し続ける私にとって、関西馬でこの手の活躍馬を取りこぼしたことは痛恨。

その母の産駒ということで7月の募集リストの時点から注目していた本馬。母の募集金額同様の募集総額1400万円と安価。4勝馬の母の子にしては随分とお得感。

そして父は繁殖の質の割に素晴らしい活躍馬を輩出するゴールドアリュールで期待大。

最優先枠で購入。

父の産駒の傾向と繋ぎの高さからダート馬っぽいが、私は最初からそのつもりで購入。いつもは芝の中距離を走れる馬を探しているが、本馬に関してはダートで2、3勝を挙げてくれればと思っている。


デビュー前の追い切りでは最初は終いの伸びを欠き心配だったが、本数を重ねると素晴らしい動きを披露。そのことからデビュー戦でも断然人気馬の次の2番人気に支持される。しかし、出遅れて新馬戦特有のスローペースではどうしようもなく6着と馬群に沈む。出遅れなくても3着争いだったと思うが、それでも能力上位であることは窺えた。


前走後、ソエがチクチクしているということで8月13日にノーザンファーム空港牧場へ放牧に出されました。

11月11日にノーザンファーム天栄へ移動しました。

11月19日にノーザンファームしがらきへ移動しました。

11月28日に栗東トレセンへ入厩しました。


次走は12月20日 阪神3R 2歳未勝利 ダート1800m か、12月21日 阪神2R 2歳未勝利 ダート1800m 混合 に藤岡佑介騎手で出走予定だったが、12月20日 阪神1R 2歳未勝利 ダート1400m 牝馬限定に出馬想定、そのまま確定!!

鞍上は当初から確保していた藤岡佑介騎手。

フルゲート16頭のところに想定数は19頭。結局16頭で確定。

7着/2番人気。

人気はこちら、お金はあちら状態(>_<)。

ゴールドアリュール産駒でダート替わりでガラリ一変と誰もが願っていたが、相変わらずゲートが遅く、ポジションを取るのに脚を使ってしまい最後は失速。そりゃ、1番人気馬騎乗のウィリアム・ビュイック騎手に相手はこの馬だけだと執拗に突かれて息の入らない厳しい展開だったことは理解できるが、それにしても走破時計は平凡以下で、もう少し格好をつけて欲しかった。

何よりも4か月半の休養明けを経て馬体重はたったのプラス2キロで成長を感じない。このまま成長が止まってしまえば、成長していく他馬に対しますます着が悪くなることは必至。


レース回顧と時計の分析、レース後の藤岡佑介騎手と牧田和弥調教師のコメントを掲載。

写真多数付現地観戦レポート。

(2014年12月25日完結)

2014年11月12日立ち上げ

●前走後、ソエがチクチクしているということで8月13日にノーザンファーム空港牧場へ放牧に出されました

 前走のデビュー戦は素晴らしい追い切りの動きと血統から2番人気に支持されましたが、出遅れが大きく響き6着と掲示板にも載れなかった我らが愛馬グリューヴァイン。前走後、ソエがチクチクしているということで、8月13日にノーザンファーム空港牧場へ放牧に出されました。

 しかし、そこなりに能力を感じさせる走りで、少なくとも未勝利クラスを勝ち上がる能力はあると思います。まずは1つ勝つことが最大の目標ですね。

 今年も父ゴールドアリュールの子は2歳から走っていますし、グリューヴァインにも期待しています。

●11月11日にノーザンファーム天栄へ移動しました

 11月11日に更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告によりますと、グリューヴァインは11月11日にノーザンファーム天栄へ移動したということです。

 ついに北海道を出ましたね。関西で愛馬に会える日を楽しみにしています。

これ以降は2014年11月28日に作成

●11月19日にノーザンファームしがらきへ移動し、28日に栗東トレセンに入厩しました

 以下は11月19日に更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告です。

19日にNFしがらきへ移動しました。「先週北海道からこちらへ移動してきてトレセンの受け入れ態勢が整い次第送り出す予定にしていたのですが、先週末に馬房内で左の飛節下あたりに外傷をつくってしまいました。見た目はそこまで深くはなさそうだったのですが、毛を刈ってみると少し大きかったものですぐに縫合しています。そのため少し安静にしておかなければならなくて今週の入厩は見送ることになりました。右トモ脚の蹄に少し血がついていたのでおそらく寝起きの時に右で左の脚を引っ掛けてしまったのだと思いますが、ここまで順調に来ていたのに申し訳ありません。こちらでこのまま様子を見ていくこともあったのですが、相談の結果トレセンの近場で様子を見て対応可能になり次第すぐ動けるようにした方がいいだろうという結論に至り、しがらきへ移動することになりました」(天栄担当者)

 ということで、11月11日に北海道から福島県のノーザンファーム天栄へ移動してきたグリューヴァインですが、天栄で外傷をつくり、19日にノーザンファームしがらきへ移動しました。

 そこから、外傷が大きかったということで、時間がかかるのではと懸念されましたが、11月28日に栗東トレセン・牧田和弥厩舎に入厩したということです。入厩ができるということはそんなに悪い状態ではないということですし、年内にも出走できるのではないでしょうか。

 この世代のキャロ愛馬のエース格のベルディーヴァが骨折で復帰は来夏予定。事前の追い切りやデビュー戦で能力の片鱗を見せたこのグリューヴァインに大きな期待がかかります。まずは1つ勝ち上がって安心したいですね。

これ以降は2014年12月18日に作成

●追い切り情報(12月18日更新)

前走前 8月6日 札幌芝 重馬場 強めに追う

吉田隼人
5F 65.1
4F 50.0
3F 35.2
1F 11.6[6]
ラグジードライブ(古馬500万下)稍一杯の内同入



11月30日 栗東坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 60.3
3F 45.5
2F 29.9
1F 14.8


12月3日 栗東CW 良馬場 馬なり余力

川田将雅
5F 68.3
4F 52.5
3F 38.7
1F 12.2[8]
アンドリエッテ(2歳新馬)強めの外を1.0秒追走同入


12月10日 栗東CW 良馬場 強めに追う

助手
6F 83.4
5F 67.9
4F 53.3
3F 40.0
1F 13.0[8]
ウチデノコヅチ(2歳500万下)馬なりの外を1.8秒先行同入


12月14日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 57.0
3F 41.7
2F 28.0
1F 14.6


12月17日 栗東坂路 稍重馬場 一杯に追う
1回
藤岡佑介
4F 54.1
3F 39.5
2F 25.8
1F 13.1


12月19日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 61.1
3F 43.6
2F 28.5
1F 14.1
 11月30日、栗東で初めての追い切り時計を計時しました。15−15ですね。この感じですと、年内に1戦できそうですね。期待の高い馬ですし楽しみです。

 12月3日、ななんと私の最も乗って欲しい騎手である川田将雅騎手に追い切りをつけていただきました。ということは、次走は川田将雅騎手なのでしょうか。そうだと最高ですね。
 競馬ブックでは”気合乗り上々”、デイリー馬三郎では”反応平凡C”ですが、そもそもデイリー馬三郎は助手騎乗ということになっています。どうやら競馬ブックの情報が正しいようです。
 以下は12月4日に更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告です。
「昨日、川田騎手に跨ってもらってCWで追い切りました。まだトモに甘さはありますが、キャンターに行くといい走りをしますね。軽めに乗って5ハロンが68秒、終いが12秒台前半ですから時計的にも優秀ですよ。左トモの外傷については腫れも引いて、傷口はかさぶたになっていますし、動かしても痛がるそぶりはありませんので大丈夫だと思います。ただ、普段からテンションが高いですし、ゲートの中でかなりゴソゴソするところがあって、川田騎手もそのあたりが課題かなと言っていました。出るのは問題ないんですけどね。どの番組から使っていくかはゲート次第になりそうですが、初めて栗東へ来てまだ1週間ほどですから、そのあたりは環境に慣れてくれば徐々に落ち着きも出て解消されてくるでしょう。週末も引き続きゲート練習を行う予定です」(今井助手)
 ということで、どういう経緯か川田将雅騎手に乗って貰ってジャッジを受けています。ゴールドアリュール産駒らしく気性は悪そうですね(^_^;)。いつ出走などということは全く発表されておりません。また川田将雅騎手を確保してくれているのかもわかりません。
 動きは併走相手を随分と後ろから追走してしっかりと捉えていますし順調ですね。まだすぐに出走するわけではなさそうですし、しっかりと仕上げて勝ち負けに絡ませて欲しいですね。

 12月10日、先週調教をつけていただいた川田将雅騎手とはもうお別れでした(>_<)。動きも格上とはいえ2歳500万クラスの馬に約2秒もハンデを貰ってしかもこちらは強め。相手は馬なりと全然ダメですねえ。もちろん今週出走するわけではありませんのでこれで良いのですが、年内最終週か年明けになりそうですね。
 競馬ブックでは”攻め量物足りず”、デイリー馬三郎では”まずまずC”と専門誌でも共に低い評価です。
 以下は12月11日に更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告です。
「この中間も順調に乗り込んでいます。特に気になるところもありませんし、来週あたりを目標に、水曜日はCWコースで併せて追い切っています。1週前ということになりますから、ある程度意識して全体の時計を出していきましたが、83秒台となかなかのタイムでしたよ。久々になりますが、馬体は初戦と同じくらいで太目感なく仕上がってきています。左トモの外傷についてはもう気になりませんし、来週は終い重点に追い切って態勢をと整えていきます。父がゴールドアリュールということも考えて、今回はダートを使ってみるつもりです」(牧田師)20日もしくは21日の阪神競馬(2歳未勝利・ダ1800m)に藤岡佑騎手で出走を予定しています。
 ということで、次走は12月20日 阪神3R 2歳未勝利 ダート1800m か、12月21日 阪神2R 2歳未勝利 ダート1800m 混合 に藤岡佑介騎手で出走予定と発表になりました。中京の同じ距離の牝馬限定戦は見向きもしないようですね。
 私はそんなに時計が良いとは思いませんが、牧田和弥先生としては良い感触のようです。プロを信じましょう。鞍上は3日に調教をつけていただいた川田将雅騎手ではなく、藤岡佑介騎手ということです。私としては折り合いを付けるのがとても上手く、技術的にもかなりのジョッキーだと思っていますので、グンと楽しみになりました。
 ただ、僅か一戦で芝を諦めてダートにというのは残念ですね。確かにダートの方が勝率は高い馬だと思いますが。ここはきっちりと勝ち上がって、クラシックトライアルなどへ進んで欲しいですね。

 12月14日、終い3ハロンを14秒で刻もうとしているわけですが、最後は14秒6と意に反して伸びを欠いています。うーーん、まだ今週の出走は早いのではないでしょうか。

 12月17日、本番で騎乗する藤岡佑介騎手に調教をつけていただきました。全体の時計が54秒1。この日は相当に馬場が悪く時計が出てない日でしたから、これはなかなか優秀です。終いも速い馬で12秒台後半しか出ないような時計のかかる馬場の中で、2歳馬で13秒1はしっかりと伸びていると評価して良いと思います。やはり能力を感じる馬です。
 以下は同日(12月17日)に更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告です。
「今朝は坂路で終い重点に追い切りました。馬場がかなり悪くなっていたのでどうかと思ったのですが、これだけやれれば文句ありませんね。当初はダート1800mを使うつもりで、そのようにお伝えしていたのですが、時計を出しつつ前向きさが前面に出てきているので、牝馬限定戦ということも考慮してダート1400mも検討していこうと思います。最終的には、想定表や投票時の出走状況をよく見て、どちらを使うか決めていきます。ジョッキーはいずれにしても藤岡佑介でお願いしています」(牧田師)20日の阪神競馬(2歳未勝利・牝馬限定・ダ1400m)、20日もしくは21日の阪神競馬(2歳未勝利・ダ1800m)のいずれかに藤岡佑騎手で出走を予定しています。
 ということで、陣営としても良い手応えのようです。想定はダート1400mですし、そこで良いですよね。土曜日の3Rはすでに藤岡佑介騎手が他の陣営に確保されていますし、日曜日の1800mは想定上相手がハードです。
 私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。14日の追い切りでの終いの伸びのなさが気になりますし、17日の動きは良い物のまだ追い切り本数が足りない気がします。ここを使われて次はもっと前進が期待出来るでしょう。今回、ここを勝つようなら昇級戦もある程度やれると思います。

●気になる出馬想定表(12月20日 阪神1R)

出馬想定表 12月20日 阪神1R 2歳未勝利 ダート1400m 牝馬限定 フルゲート16頭 想定数19頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アルボルデヴィタ 12/06 未勝利 阪神ダ1400 10 11 12 13
ウニヴェルソ 12/06 新馬 阪神ダ1400
オリエンタルダンス 浜中俊 12/06 未勝利 阪神ダ1200
オーキャロル 川島信二 10/11 未勝利 京都芝1600 16 14
グリューヴァイン 藤岡佑介  8/09 新馬 札幌芝1800 B+
ケンブリッジデイズ 太宰啓介 12/07 新馬 阪神芝1400
コウザンジョウオー 柴田未崎 12/07 新馬 阪神芝1400 14 17
ココ 幸英明 12/07 新馬 阪神芝1400
ショウナンサアーダ ビュイック 11/29 未勝利 京都ダ1400
デンコウコハク 古川吉洋 12/06 未勝利 阪神ダ1200 13
デンタルキューティ 国分優作 11/29 未勝利 京都芝1400 14 12
トウケイワイルド 11/01 未勝利 京都ダ1400 15 16
ドリス 小林徹弥 12/06 未勝利 阪神ダ1400 10 11
ナムラカグヤヒメ 池添謙一 11/29 未勝利 京都ダ1400 12 12 13
ハギノレイラニ 11/29 新馬 京都ダ1200 10
ハーツキー 岩田康誠 11/29 新馬 京都芝1600 11
ヒミノナデシコ 義英真  9/07 未勝利 小倉芝1200 15 13
ボストンマリ 11/29 未勝利 京都ダ1400 11 12
ボニファチオ 武豊 10/18 新馬 京都芝1200

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート16頭のところに現在19頭出馬想定されています。グリューヴァインは十分過ぎる出走間隔があるので出走は確実です。

 クラブ公式HPでは阪神ダート1800mの土日2鞍のどちらかと発表されていましたが、想定ではそのどちらでもなく土曜日の1Rのダート1400m戦。ここは牝馬限定戦ですし、そりゃ、ここの方が好走確率が高いでしょう。或いは中京の1800mの牝馬限定戦か。

 ただ、早くから藤岡佑介騎手を押さえていただいているので中京という選TAXIはないでしょうから、阪神の1400mか1800mの3鞍のいずれかということになります。

 その内、想定では土曜日の3Rは藤岡佑介騎手は他馬に騎乗予定がありますから、事実上、土曜日の1400mか日曜日の1800mの2択でしょう。

 しかし、日曜日の1800mの方が前走2着馬が3頭もいてメンバーが強く、やはり1400mの牝馬限定戦が最もベストに選択だと思います。ここは想定では前走牝馬限定戦の2着馬と3着馬が各1頭いるだけです。ここならグリューヴァインも勝ち負けできそうですもんね。

●出馬確定表

出馬確定表 12月20日 阪神1R 2歳未勝利 ダート1400m 牝馬限定 出走数16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アゲート 北村友一  9/27 未勝利 阪神芝1200 16 16 16 17
オーキャロル 川島信二 10/11 未勝利 京都芝1600 16 14
グリューヴァイン 藤岡佑介  8/09 新馬 札幌芝1800 B+
ケンブリッジデイズ 太宰啓介 12/07 新馬 阪神芝1400
ショウナンサアーダ ビュイック 11/29 未勝利 京都ダ1400
スーパールミナル 浜中俊 12/07 新馬 阪神芝1400
デンコウコハク 古川吉洋 12/06 未勝利 阪神ダ1200 13
デンコウベル 藤懸貴志 10/05 新馬 阪神芝1400 14 14
デンタルキューティ 国分優作 11/29 未勝利 京都芝1400 14 12
ドリス 小林徹弥 12/06 未勝利 阪神ダ1400 10 11
ナムラカグヤヒメ 池添謙一 11/29 未勝利 京都ダ1400 12 12 13
ハギノレイラニ 川須栄彦 11/29 新馬 京都ダ1200 10
ハーツキー 岩田康誠 11/29 新馬 京都芝1600 11
ヒミノナデシコ 義英真  9/07 未勝利 小倉芝1200 15 13
ボストンマリ 国分恭介 11/29 未勝利 京都ダ1400 11 12
ボニファチオ 武豊 10/18 新馬 京都芝1200

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり

有力と思われた佐々木晶三厩舎のオリエンタルダンスがいなくなりました!!想定外から入って来たのは弱い馬ばかり。これはグリューヴァインにとって大きなチャンスです。

●阪神ダート1400mコース解説

 スタート地点は2コーナーの奥のポケットの芝の部分。ただし、芝1800mや芝1400mよりも内側にあり、芝コースの本線とは重ならない。ダート1200mのスタート地点からそのまま左に200m延長したところにある。
 3コーナーまでの距離は542m。内と外では距離が違うが、かなり芝部分を走ることになる。
 テンからペースが厳しくなり、前半の方が確実に流れが速い。ラスト1ハロンのところでグイと13秒台まで時計がかかり、そこでの凌ぎ合いが見もの。
 逃げ馬は苦戦傾向。上位3頭は逃げ、先行馬同士ではなかなか決まらず、1頭は差し馬が突っ込んでくる。そのあたりを考えて馬券作戦を立てたい。
 枠順は揉まれやすい最内が不利。あとはほぼフラットだが、外枠が若干有利なのが特徴。多頭数になった方がその傾向は強い。
 最近はクロフネ、フレンチデピュティといったヴァイスリージェント系の種牡馬の活躍が目立つ。

有利な枠順 最内不利で外有利
有利な脚質 先行
ポイント 先行力、枠順
種牡馬ベスト アフリート、ジェイドロバリー、ブライアンズタイム
連対騎手ベスト 武豊、安藤勝己、藤田伸二、福永祐一、四位洋文
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分26秒8 1分26秒8 1分26秒5
2歳未勝利 1分26秒7 1分26秒6 1分26秒4 1分25秒4
2歳オープン 1分25秒4 1分25秒8
3歳新馬 1分27秒2 1分26秒9 1分26秒6 1分25秒7
3歳未出走 1分27秒1 1分26秒5 1分27秒2 1分26秒1
3歳未勝利 1分26秒6 1分26秒3 1分25秒8 1分25秒5
3歳500万 1分25秒5 1分26秒0 1分25秒0 1分24秒8
古馬500万 1分25秒3 1分24秒7 1分24秒0 1分24秒7
古馬1000万 1分24秒5 1分24秒6 1分24秒0 1分24秒5
古馬1600万 1分23秒8 1分23秒6 1分24秒1 1分23秒2
古馬オープン 1分23秒3 1分22秒8 1分22秒2 1分22秒2

●騎手は藤岡佑介騎手 ほっさん評価「A−」

 今回のグリューヴァインの鞍上は藤岡佑介騎手です。牧田和弥先生は早くから藤岡佑介騎手を押さえてくださり、出馬が想定されるどのレースでも藤岡佑介騎手でいけるように用意してくださいました。こういう入念な準備が功を奏することが多いものです。

 初戦もローカルではトップクラスの中堅・吉田隼人騎手を早めに確保してくださり、今回も技術は相当の藤岡佑介騎手を確保してくださいました。超一流ではないですが、堅実な選択で頼もしいですね。

 私ほっさん愛馬と藤岡佑介騎手は抜群の相性で、6戦3勝で2着1回、3着1回と他のどの騎手にも負けない申し分ない成績です。もちろん、それぞれの馬は人気を背負ってのものですが、それでも結果をきちんと出してくれるのは心強い限りです。


 エスポワールシチーの2012年の平安S GVでは断然1番人気のエスポワールシチーの口取りに当選し、フェブラリーS GT以来の重賞での口取りだとワクワクしていましたら、この藤岡佑介騎手の騎乗する伏兵ヒラボクキングにやられて2着と口取りを逃しました。ただ、これは彼の騎乗が素晴らしかったもので、文句はありません。強く印象に残っているということです。呆然とウィナーズサークルで表彰されている彼(藤岡佑介騎手)を見ていました。

 ステップシチーでは2勝を上げてくださいました。2着に破れたレースでは我々から見ても仕掛けが遅いと思いましたが、素直に騎乗ミスを認め悔しい思いを語ってくれました。ミスは仕方がありません。素直な姿勢が気持ちよかったです。

 騎乗馬の質が悪く、トップクラスの成績ではありませんが、その中での通算勝率約8パーセントは実力の証だと思います。期待しています。


 2014年12月18日現在、JRA通算546勝、GTは未勝利、重賞23勝。勝率7.9パーセント、連対率16.0パーセントと中堅どころの数字で悪くない。昨年は19勝、勝率8.6パーセント、連対率15.9パーセントと概ね平年並。勝ち数が少ないのはフランスへの長期遠征の為。本年(2014年)はここまで36勝、勝率6.1パーセント、連対率13.7パーセントと例年に比べて不調。


 藤岡 佑介(ふじおか ゆうすけ)は1986年3月17日生まれ28歳、日本中央競馬会(JRA)の栗東トレーニングセンターに所属している11年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。デビュー当時は作田誠二厩舎所属。現在はフリー。


 父・藤岡健一は栗東所属の調教師であり、弟・藤岡康太は同じ栗東所属の騎手として2007年にデビューした。愛称は「豆」。藤田伸二が名付けた。好みのスポーツは競艇。

 競馬学校第20期生(同期には津村明秀、丹内祐次、吉田隼人らがいる)。2004年3月6日、中京競馬第2競走のシルクマイスターでデビューし、16頭立ての3着に入る。初勝利は同年3月13日、中京競馬第1競走のアスカクイーン。同年3月27日、中京競馬の沈丁花賞をトップオブワールドで制し、特別競走勝利を挙げると、その後も函館記念でワイルドスナイパーに騎乗し3着、暮れの朝日杯フューチュリティステークスでGT初騎乗を果たすなど、この年35勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手を獲得した。

 2005年1月30日の京都牝馬ステークスで父が管理するアズマサンダースに騎乗して勝利し重賞初制覇。

 2007年3月フリーに転身した。スーパーホーネットとのコンビでは2008年にマイルチャンピオンシップで2着に健闘し、2010年に安田記念で2着している。
 
 2010年のサマージョッキーズシリーズでは、ワンカラットで函館スプリントSとキーンランドCを勝ち、2位の柴田善臣とは2ポイントの僅差ながら優勝した。これにより同年11月27日に実施した第24回ワールドスーパージョッキーズシリーズに出場した。
 11月にJBCスプリント(船橋)で交流GT制覇。しかし、中央競馬でのGTに限ると2着を5回記録しているものの未だ勝利を収めていない。

 2013年3月9日、阪神6Rをローガンサファイアで優勝。JRA通算500勝を挙げた。4月16日から11月19日までフランスでの長期遠征を行い、6月21日のメゾンラフィット競馬場での一般レースで海外初勝利を挙げた。


 調教師の矢作芳人は藤岡の騎乗技術について、「どの馬に乗せても折り合いの心配がないと言ってもいいくらい、……馬を折り合わせるのが上手い」と評している。矢作は一方で、その馬が自分に合わないと思うと「とたんに自信のない乗り方になってしまうことがある」とも指摘している。


「2011年は前半で22勝と低迷。騎乗馬の平均人気を見ると、2010年に6.5だったものが2011年は7.1に落ちている。パワーが十分でないので馬を抑え込むのがうまくなく、追ってからも迫力を欠く。勝負どころの捌きには甘さが見られるし、安心して馬券をあずけられない。川田将雅、浜中俊など実力のある若手が急速に台頭しており、手厳しい書き方になるが、調教師や馬主も祐介に依頼する必要性がなくなっているように感じる。2010年の63勝は父の厩舎(藤岡健一)が6勝、他の厩舎が57勝というバランスだった。しかし、2011年は父の厩舎が6勝、他が16勝と、大きく父寄りにになっている。2011年の1番人気馬での成績は[6・6・6・15]の連対率.364と評価できないもの。2010年は単勝10250円、15930円、8710円があって回収率が113パーセントだったが、2011年の単勝回収率は38パーセントと低水準になっている。ただ、2011年も単勝6840円、9270円、10350円での2着があり、2着43回のうち5回が馬連万馬券だった。父は祐介と康太の2人の息子に半分ずつ乗せていて、祐介の2011年の父の厩舎での成績は[6・5・4・35]の連対率.220となっている。通算成績は1着432回・2着424回、3着476回で、2着付け・3着付けの馬券が必要だ。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手・2011年上半期まで評)

 ほっさん愛馬での成績 (6戦3勝)
 
 2008年 6月22日 ステップシチー 湯川特別 500万下    函館芝2000m  1着2番人気
 2008年 7月13日 ステップシチー 北海ハンデ 1000万下  函館芝2600m  2着2番人気
 2008年 7月27日 ステップシチー 松前特別 1000万下   函館芝2600m  1着1番人気
 2008年 9月13日 グレイスシチー 3歳未勝利          札幌ダ1000m  3着/3番人気
 2012年 7月29日 グランデアモーレ 2歳新馬          札幌芝1800m  1着/5番人気
 2012年 9月 1日 グランデアモーレ 札幌2歳ステークス GV 札幌芝1800m 6着/10番人気
 2012年12月 9日 グランデアモーレ エリカ賞 2歳500万下 阪神芝2000m  当日出走取り消し


2012年9月15日 阪神7Rでプントバンコに騎乗する藤岡佑介騎手(3着/4番人気)

これ以降は2014年12月19日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「ショウナンサアーダはもうひと押しの決め手が課題だが、サッと好位を取れて立ち回りがうまい。先行馬が手薄で、それが生きそうな組み合わせ。ナムラカグヤヒメはダートなら終い確実。スーパールミナルは叩いて上積み。」


短評は「主力対等」



予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU
スーパールミナル
ドリス
グリューヴァイン △△ △△
ケンブリッジデイズ
ショウナンサアーダ △△
デンコウハク
ボニファチオ
ボストンマリ
ナムラカグヤヒメ △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ショウナンサアーダ 2.9
グリューヴァイン 4.8
ケンブリッジデイズ 5.1
ナムラカグヤヒメ 7.2
スーパールミナル 7.9
ボニファチオ 16.8
ハーツキー 18.4
ドリス 22.9
ハギノレイラニ 30.3
以下31倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
グリューヴァイン 64 64
ショウナンサアーダ 64 64 60
ケンブリッジデイズ 59 59
ナムラカグヤヒメ 61 39 61 59
スーパールミナル 53 53
ボニファチオ 56 56


デイリー馬三郎

本紙の見解

「◎スーパールミナルは立ち爪で蹄底が深く、筋肉質の馬体と前向きな気性からダートは向くタイプ。使われた効果も絶大で、今週の坂路が好反応でシャープな伸び脚。牝馬限定戦なら、この馬のパワーを支持。相手も馬格のある○。〈吉田〉」

◎ スーパールミナル
○ ショウナンサアーダ
▲ ボニファチオ
× ケンブリッジデイズ
☆ ナムラカグヤヒメ
△ ハーツキー
△ オーキャロル
△ グリューヴァイン




グリューヴァインは全13記者中 ◎(本命)印 1記者、〇(対抗) 1記者、▲(3番手評価) 5記者、×(4番手評価) 2記者、☆(5番手評価) 1記者、△(6番手以下評価) 2記者、無印 1記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

グリューヴァイン(6着)

 「ゲートをビックリするような感じで出て、流れに乗り切れませんでした。内枠を引けたので、もう少しいい位置を取りたかったんですけどね。ペースも新馬戦らしい、遅い流れになってしまったし、それを考えれば、あの位置からよく頑張ってくれています。能力はありますし、これで安定して走れるようになれば。」(吉田隼人騎手・競馬ブック)

 「今日はスタートが全てでしたね。一歩遅れてしまって道中の位置取りが悪くなってしまいました。さすがに前が残る展開でしたし、あそこまで詰めるのが精一杯でした。力があるだけにもう少しいい位置で運べていればと思うと悔しいです。レースを経験したことでどう変わってくるかですが、こんな馬ではないはずです。好結果を出せず申し訳ありませんでした」(吉田隼人騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「調教もいい動きを見せていましたし、好結果を期待して送り出しました。それだけにあのスタートは痛かったですね。前が残る展開でしたし、あの位置からでは届きません。それでも最後は差を詰めているので力はありますが、それを結果で証明することができず悔しいです。入厩してからここまでよく頑張ってくれましたし、今後はまず状態を見た上で決めていきたいと思います。今日は最良の結果とならず本当に申し訳ありませんでした」(牧田和弥調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「仕上がる。舌を括る。出がひと息で中団。ロスなく追走し、直線も開いていた最内からジワジワ伸びたが前も止まらず。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

グリューヴァイン

 「ソエ気味だった初戦でも出遅れながら伸びてきた。ダートは合いそうな走り。」(牧田和弥調教師・デイリー馬三郎)

 「立て直してソエは良化。攻め気配もいいです。血統的にはダートは合う。初戦以上を。」(牧田和弥調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

 想定段階では前走2着馬と3着馬が相手だなぁと思っていましたが、その前走2着馬のオリエンタルダンスが確定表にはいません。これはもう相手はショウナンサアーダ1頭だと思いますし、マークをする乗り方をすれば勝てるのではないでしょうか。

 もちろん、初ダートですし、ゴールドアリュール産駒だからと言って、必ずダートの方が良いわけではありません。しかし、初戦の内容、追い切りの動き、そして血統から考えて走る要素の方が多いと思いますし期待は大きいですね。ここをしっかりと決めて、次は芝のレースを試したいですね。

 悪くても掲示板には載って次走への優先権を確保してくれないと期待の大きい馬だけにシヨックが大きいです。

●当日は現地応援する予定です

 当日は愛馬バウンスシャッセが中京に来てくれますし、重賞ですし本来ならそちらに行きたいところですが、20日から23日まで旅行の予定があり中京には行けません。

 しかし、昼過ぎに伊丹空港に着けば良いので、この朝イチのレースなら十分に間に合います。そういう意味でも良いレースを選択してくださいました。続いてすぐに旅行に旅立つのでさすがに荷物になるスーツでは行けませんから、勝つことはわかっていても口取りは申し込みません。しかし、現地で口取りまでは撮影して来たいと思います。

 現地レポをアップするのは帰宅後の24日の休日になると思いますが、いいご報告ができると良いですね。少なくともみっともないレースにはならないと思っているのですが。

これ以降は2014年12月25日に作成

●パドック

 当日は旅行カバンを引っさげて現地入りしました。写真はすべて撮影順です。



グリューヴァインの馬体重は前走プラス2キロ。休養の長さを考えると、「あれ〜?成長してないのかな」と不安になる数字です。追い切りが1本足りないと思う状態で出走させなければならない辺り、馬体減りの事情があるようです。テンションが上がっているのでしょうね。




初めて生で見る愛馬グリューヴァイン。胸前はゴールドアリュール産駒らしく重厚な造りです。



ただ、他が平凡で馬体も休養明けにしてはすっきりとしすぎているような気がしました。



途中から二人で引くようになりました。



とまーれーのあと。牧田和弥先生は3頭出しの中京に臨場されているようで、これ以上誰も来ません。



我が軍団来たいの藤岡佑介騎手登場。



この日のパドックでは煩いところは見せませんでしたが、いろいろな話を総合すると煩くテンションの高い馬のようです。



パドックの気配としては気合いが乗っていて良かったと思います。それ故に負けすぎで(>_<)。



全体的に小さくこじんまりと見えました。



結果的に相手と見ていたグリューヴァインを早めに交わし潰したまでは良かったが、終いが甘くなり人気薄に出し抜かれてしまうウィリアム・ビュイック騎手。



上位人気馬のつぶし合いに乗じて結局勝っちゃうナムラカグヤヒメと池添謙一騎手。



このレースでは一切出番のなかったスーパールミナルと浜中俊騎手(5番人気/10着)。



我が愛馬にして順調なら桜花賞で勝ち負けが確実だったベルディーヴァを故障させ頭を丸めた高野友和調教師。



そういえば藤岡佑介騎手と我が軍団は2年前のグランデアモーレ以来のコンビだなぁ〜。その時は確か・・・、フレグモーネで当日朝取り消したんだっけ。



結果的に彼をして大敗してしまうので、余計に見通しの暗いグリューヴァイン。



この後、弱い馬への常套句「今回は休養明けだったので次回に期待」というしかなくなる藤岡佑介騎手。

●本馬場入場



今年から朝日杯フューチュリティステークスが阪神になったんですよね。



返し馬でもしばらく助手さんが牽引してくれます。よほど難しい馬なのでしょうね。



ダートの走りは悪くありません。



全体的に良い雰囲気に見えましたので、尚更大敗がショックです。

●レース 


初戦の前走は出遅れて万事休すだったグリューヴァイン。今回も出負けします。



しかし、内枠ということもあり、切れる脚もないので押してポジションを取りに行きます。



かなり押したもののグングンと加速。二の脚はあるようです。



そして一気に先頭に立つ勢い。



結局先頭に立っちゃいました。ダートですし、この方が最短距離をロスなく走れますから良いですよね。



すぐ後ろは1番人気のショウナンサアーダがピッタリとマーク。



敵はこの馬だと言わんばかりに終始後ろからグリューヴァインを突く断然1番人気馬騎乗のウィリアム・ビュイック騎手。



4角では早くもグリューヴァインにとどめを刺すべく交わしにかかります。



意図的に撮影した写真ではありません。この棒に気付いたのがスタート直後だったということです。



グリューヴァインは抵抗もできずにアッサリと敗北。前を落とすべく仕掛けを早めたショウナンサアーダは終いが甘くなり、最後の最後で伏兵に交わされます。



現在3着馬、4着馬がゴールイン。



遅れて5着馬、6着馬に続き7着でグリューヴァインがゴールイン。



同じ位置にいた1番人気の10番がしっかり連を確保しているわけですから、グリューヴァインの7着は完全に力負けです。

●時計の評価

 今回のグリューヴァインの走破時計は1分27秒1良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分26秒2、勝ち馬の時計は1分25秒7でした。

 グリューヴァインの時計は、なんの不利もなく走りきり、しかも距離ロスなく走ってきたものとして非常に評価は低く、いくら長期休養明けだと言っても、もう少しやれないと厳しいですね。現状では未勝利クラスを勝つことすら難しいと言わざるを得ません。

●レース後の騎手・調教師のコメント

グリューヴァイン(7着)

 「1400メートルに短縮してのダート戦でしたが、いいスピードを見せてくれました。2着馬に早目に来られて苦しくなりましたが、今日は久々でしたからね。次はもっとやれそうです。」(藤岡佑介騎手・競馬ブック)


 「初めてのダートですし、できるだけ砂をかぶらない位置で進めたいと思っていましたから、ゲートを上手に出てくれてすんなり好位を取れたのは良かったと思います。2着馬に早めから来られたことでなかなか溜めるところがなかったので厳しくなってしまいましたが、今日は久々の競馬でしたから、これで変わってくるでしょう。追い切りに乗せていただいた時も、重さはないものの、反応がやや鈍かったので、そのあたりも良くなると思います。まだ現状では切れる脚が使えないので、ダートもいいですし、この距離も合いますよ」(藤岡佑介騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「久々でも仕上がりは良かったと思いますが、今日は早くから2着馬に外から絡まれていて、厳しい展開になってしまいました。とはいえ、この距離でも無理なく前に行けましたし、ダートの走りも良かったので、次に向けての収穫はあったといっていいでしょう。優先出走権を外したので、出走までどのくらいの間隔が必要か状況を見て、一度放牧に出すかどうか検討します」(牧田和弥調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

グリューヴァイン(7着)

 「仕上がる。舌を括る。テンション高め。押して押してハナに立ったが、2着馬にピッタリと被せられる形。その上、4角で早々と交わされ、ラスト1ハロンで失速。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 出走奨励金が1着賞金500万円の5パーセントで25万円。特別出走手当が39.9万円。合計64.9万円。1口で割りますと1400円程度になると思われます。

●今後の展望

 初戦の芝では大きく出遅れてと敗因は語れますが、仮に出遅れがなかったとしても3着があったかどうかの走りでした。今回ゴールドアリュール産駒ですし、ダートでガラリ一変を期待しましたが、残念ながら能力そのままで勝ち負けにも絡むことはできませんでした。

 何よりもショックなのは4か月半もの休養を経て馬体に成長が見られないところで、他馬はこの間にもどんどんと成長しています。このまま成長しなければこれから先の着は悪くなるばかりでしょう。本来は2歳夏の他馬が成長していない間に勝ち上がりたかったですが、そのチャンスを逃してしまいこのままでは未勝利クラスの勝ち上がりすら厳しいと思われます。

 愛馬エスポワールシチーのように3歳の夏を超えて本格化する馬もいますし、まだまだわかりませんが、止まった感のある成長が一番の課題と思います。

●最後に

 初めて生で見るグリューヴァインの馬体は前の造りはなかなか素晴らしいものがありましたが、後ろ半分が華奢な感じがしました。上記にも書きましたが、夏の初戦時とあまり馬体が変わりません。

 今回、ゴールドアリュール産駒なのでエスポワールシチーのようにダートで一変という二匹目のドジョウを探しましたが、泳いでいませんでした(T_T)。

 今回のグリューヴァインの走破時計は1分27秒台で、これでは未勝利クラスも勝てません。ゲートが遅く(初戦も出遅れ)、押して前を取りましたが(この二の脚が速いのは素晴らしいですが・・・)、そこで脚を使ってしまい、楽に先行出来る馬との差は歴然です。

 終始ラチ沿いの経済コースを通って全く不利もない状態での時計で、平凡極まりないですね(>_<)。現状、未勝利クラスを勝つことすら厳しいでしょう。嗚呼。


 4か月半の休養明けにもかかわらず、馬体重がプラス2キロ。私の事前の追い切り評価は”本数が不足”でしたが、おそらくテンションが高いので、出さないと馬体ばかりが減ってしまう状態だったのでしょう。

 今回の現地観戦でいろいろなモノが見えて来ました。経験上勝ち上がりは黄色信号です。大物感は全くありません(>_<)。


 敢えて今回の敗因を探すならば、相手はこの馬だとウィリアム・ビュイック騎手に目を付けられてピッタリマークをされ息が入らなかったこと。ビュイック騎手がこの馬さえ潰せばと思ってくれた辺り、悪い馬ではないのでしょう。・・・と思いたい。

 更にビュイック騎手は4角で早めにスパートをしてグリューヴァインを完全に潰して抜け出します。ビュイック騎手の作戦は成功しグリューヴァインを潰したのですが、早めに仕掛けたことで終いが甘くなり、断トツの1番人気馬で最後に伏兵に交わされ勝ちを逃します。

 この辺が競馬の面白さで、馬券士的にはビュイック騎手の騎乗は”仕掛けが早いよ”と駄目出しされるでしょうが、相手をグリューヴァインただ1頭と見ていたのなら正攻法の素晴らしい騎乗だったと思います。上位馬がやり合って、共に潰れる穴演出のパターンですね。それでもグリューヴァインの脆さばかりが浮き彫りになりましたが。


 そして、もう1つの敗因はやはり休養明けということでしょう。ただし、そんなに馬格のある馬ではありませんし、正直、私は2走目の上積みはそんなにないと思います。

 ただ、追い切り本数が足りないと思っていましたので1度使われてその分の上積みはあるでしょう。


 いずれにしても今回もそんなたいしたメンバー構成ではありませんでしたし、その中でこの内容でしたから、テンションの上がる一方の馬に対し私たち馬主のテンションは下がる一方です。


 しかし、最後の最後まで諦めるつもりはありません。次も私の休日と重なれば、現地に応援に行きたいと思います。次は初めての叩き2走目。前進を期待しているぞ!!頑張れ、グリューヴァイン!!

最後までご愛読ありがとうございました

2014年11月12日立ち上げ 28日、12月1日、4日、10日、12日、16日、18日、19日、24日、25日加筆
グリューヴァインの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2014年 8月 9日 デビュー戦 2歳新馬 札幌芝1800m (6着/2番人気) 松嶋屋様撮影 現地写真掲載

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