グリューヴァイン(マルティンスタークの12) 第8戦


キャロットクラブ出資愛馬第22号は、注目していて購入せずに大きく後悔したマルティンスタークの初仔。その母マルティンスタークは募集総額1400万円と安価ながら4勝を挙げ獲得本賞金も6846万円と素晴らしい活躍だった。安価で2、3勝を出来る馬を探し続ける私にとって、関西馬でこの手の活躍馬を取りこぼしたことは痛恨。

その母の産駒ということで7月の募集リストの時点から注目していた本馬。母の募集金額同様の募集総額1400万円と安価。4勝馬の母の子にしては随分とお得感。

そして父は繁殖の質の割に素晴らしい活躍馬を輩出するゴールドアリュールで期待大。

最優先枠で購入。

父の産駒の傾向と繋ぎの高さからダート馬っぽいが、私は最初からそのつもりで購入。いつもは芝の中距離を走れる馬を探しているが、本馬に関してはダートで2、3勝を挙げてくれればと思っている。


デビュー戦も2戦目も2番人気に支持されるも掲示板を外しガッカリ。しかし、長期休養明けを1度使われた3走目は調教の動きがガラリ一変。坂路51秒8と非凡な走りを見せた。そこから2週続けて除外の憂き目に遭い、調子落ちが心配されたが、強い内容で断然1番人気馬を競り落としての優勝!!

パドックを見ていてもまだまだ子ども子どもしている馬で、それ故に伸びしろは大きいと思われるし、今、この状態でこれだけの競馬ができるのだから、最低でも500万クラスは勝てる馬だと思う。

昇級してからは13着、6着、2着、12着と浮沈が激しくアテにはできないが、芝でもダートでも上位に来ており満更でもない。上手く走れば能力は上位。


前走後、大きなダメージはないものの、輸送を挟んでの競馬だし、気性的にもこのまま続けて使うとさらにカリカリしてくる可能性もあるので8月19日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。

妹のマルティンスタークの14も購入。揃って2、3勝の活躍を期待している。

9月29日に栗東トレセンに帰厩しました。

次走は10月18日 新潟7R 500万下 ダート1200m 若手騎手限定 定量を予定だったが、7日の追い切りの動きを見て1週前に前倒し。

10月11日 京都6R 500万下 ダート1200m 牝馬限定に出走!!

水曜日の出馬想定にその名はありませんがねじ込んで行くはず。それでヨシ。フルゲート16頭のところに想定数は15頭。信頼できるクラブ公式HPでは”出走可能A”のジャッジ。結局16頭で確定。

鞍上は前々走で2着に導いてくれた川須栄彦騎手で期待は大きい。


3着/3番人気

ダートの1200mで出遅れて万事休すかと思いきや、直線は1頭凄い脚で強襲。14番手から3着まで押し上げた。これでも直線で出るところがなくモタモタしてのもので、以前芝でも33秒4で切れたように素晴らしい脚の持ち主。

前々走のように前に行って粘り込むことも出来るし、後ろから脚を伸ばすこともできる。自在性があり芝でもダートでも走れて実に将来が楽しみ。

このクラスに完全にメドが立ち、次も人気になるだろうが決めたいところ。今回はロスがなければほぼ勝っていたと思われる。


レース回顧と時計の分析、レース後の川須栄彦騎手のコメントを掲載。

(2015年10月21日完結)

2015年9月28日立ち上げ

●前走後、大きなダメージはないものの、輸送を挟んでの競馬だし、気性的にもこのまま続けて使うとさらにカリカリしてくる可能性もあるので8月19日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました

 4戦目で断然1番人気馬を競り落として勝ち上がった我らが愛馬グリューヴァイン。昇級してからは13着、6着、2着、12着と浮沈が激しくアテにできないものの、芝でもダートでも上位に来ており満更でもありません。上手く走れば能力は上位だと思います。

 前走小倉で愛馬オフェーリアシチーと前でやり合って12着と大敗後、大きなダメージはないものの、輸送を挟んでの競馬だし、気性的にもこのまま続けて使うとさらにカリカリしてくる可能性もあるので8月19日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。

 気性面で難しい馬ですが、気分良く走れば500万クラスは勝てる馬ですし、しっかりと立て直して良い走りを見せて欲しいですね。

●妹のマルティンスタークの14も購入

 母マルティンスタークは芝の4勝馬と実績があるのに、血統面などで産駒は比較的安い金額で募集されます。マルティンスタークの初子であるグリューヴァインに続き、第2子である14年産も購入いたしました。

 グリューヴァインは父がゴールドアリュールですが、14年産はダイワメジャーです。どちらも私の好きな種牡馬で、産駒の走る確率が高く、早期から始動できるのも特徴です。姉のグリューヴァイン共々、2、3勝を期待しております。

これ以降は2015年9月29日に作成

●9月29日に栗東トレセンに帰厩しました

 9月29日に更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告によりますと、8月19日からノーザンファームしがらきへリフレッシュ放牧に出されていたグリューヴァインが9月29日に栗東トレセンに帰厩したということです。

 一時的とはいえ、同じ牧田和弥厩舎の愛馬レンベルガーと2頭が同時に入厩しているということになります。今まではどちらか一方で入れ替わりという感じでしたが・・・。

 グリューヴァインはしっかりと走れば500万クラスでは能力上位です。次はまた勝ち負けに絡んで欲しいですね。

これ以降は2015年9月30日に作成

●次走は10月18日 新潟7Rを予定

 以下は9月30日に定期更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告です。

「火曜日に無事帰厩しました。当初は、新潟の開幕週に牝馬限定のダート1200mという番組があるのでそこを目標にしようと思っていたのですが、3場開催の始まりということでそこを狙っている馬も多く、かなり相手は揃いそうなんです。あまりいいジョッキーも確保できなさそうな見通しなので、翌日の若手騎手限定戦を目標にしようと思っています」(牧田師)10月18日の新潟競馬(3歳上500万下・若手騎手限定・ダ1200m)を目標にしています。

 ということで、本来なら17日の牝馬限定戦と言いたいところですが、相手が揃い、かついい騎手も確保できないということで、翌18日の若手騎手限定戦(10月18日 新潟7R 500万下 ダート1200m 若手騎手限定 定量)に出走予定ということです。

 確かに牝馬限定戦の方がメンバーが集まることも少なく無いですし、それなら若手騎手限定戦で良いですよね。芝ではなくダートに戻ったのは寂しいですが、どちらも走れる馬ですので、好走を期待しております。

これ以降は2015年10月7日に作成

●追い切り情報(10月7日更新)

前走前 8月12日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 55.8
3F 40.1
2F 25.6
1F 12.4



10月1日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 57.1
3F 41.1
2F 26.0
1F 12.4


10月4日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 56.3
3F 41.8
2F 27.8
1F 13.6


10月7日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.5
3F 39.6
2F 25.4
1F 12.5
 10月1日、全体的にはゆったりとですが、終いほどしっかりと伸びていて良い動きです。出走までまだ時間がありますし、凄く良い状態に仕上がりそうですね。楽しみです。
 デイリー馬三郎では”キビキビB”と高評価です。

 10月4日、ハロン14秒で追い切られました。着実に速い時計を出していますし、終いほど伸びていて素晴らしい追い切りです。あとはレースで燃え尽きなければかなりやれると思うのですが。

 10月7日、坂路で馬なりで調整されました。全体の時計が54秒5とややゆったり目ですが、終いまでしっかりと伸びていて素晴らしい状態です。
 本来来週出走予定でしたが、同日(10月7日)更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告によりますと、この追い切りを見て今週に予定を前倒しするとありました。確かに良い状態ですし前々走でグリューヴァインを2着に持って来てくれた川須栄彦騎手が確保できたということで、それなら今週出走する方が良いでしょう。
 以下はその10月7日のグリューヴァインの近況報告です。
「先週は木曜日からサラッと終いを伸ばしていって、週末にも15−14程度のところを乗りました。今週の追い切り次第では、来週の新潟を待たなくてもいいかもしれないと思っていたのですが、今朝の動きが馬なりでラスト1ハロン12秒5でした。これで来週やって長距離輸送となるとかえってテンションが心配ですし、幸い京都には牝馬限定のダート1200という番組もありますから、今週から使っていくことにしました。気性的に久々は苦にしないタイプですし、いきなりから期待したいですね。今回は中京でうまく乗ってくれた川須騎手に依頼しています」(牧田師)11日の京都競馬(3歳上500万下・牝馬限定・ダ1200m)に川須騎手で出走を予定しています。
 ということで、次走の予定が10月11日 京都6R 500万下 ダート1400m 牝馬限定に川須栄彦騎手で出走と発表になりました。出馬想定表にはその名がありませんがねじ込んでくるのでしょうね。それでヨシですね。
 私ほっさんの追い切り評価は「A−」です。終いまでしっかりと伸びていて良い調教が出来ています。ただ、全体的に負荷が軽いことと、一杯に追い切れていない分割り引きます。それでもこの動きなら良い走りを見せてくれそうですね。

●気になる出馬想定表(10月6日 京都6R)

出馬想定表 10月6日 京都6R 500万下 ダート1200m 牝馬限定 フルゲート16頭 想定数15頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
ウェディングラン 義英真  9/12 500万 阪神ダ1200 13 15 16 12 15
ウォーターメアヌイ 武幸四郎  8/30 500万 小倉ダ1000 11 14 15
エターナルスカイ 和田竜二  9/19 未勝利 中山ダ1200 13 11
エンプレスペスカ 森一馬  9/05 500万 小倉ダ1700 15 14 10 15 14
オールオブユー 松山弘平  9/06 500万 札幌ダ1000
グラップユアコート 幸英明  9/19 500万 阪神ダ1200
コパノハート 藤岡康太  8/22 500万 小倉ダ1000 14 10 12 11
シゲルゴホウサイ 太宰啓介  9/12 500万 阪神ダ1200 12
シゲルハナガサ 国分優作  8/22 500万 札幌ダ1000
スリーチアサウス  9/27 500万 阪神ダ1800 12 13 14
ブラックショコラ 加藤祥太  1/25 500万 京都ダ1200 11 11 11 10
ボストンサクラ 義英真  9/06 500万 小倉芝1200 10
マートンパーク 鮫島克駿  6/21 500万 阪神ダ1400
メイショウルナ 池添謙一  7/19 500万 中京ダ1400 11 11
リナクリスタル 筒井勇介  5/10 500万 京都ダ1400 16 13

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 数字は優先出走順位 騎手の太字は乗り替わり予定 青字は1000万クラスでの成績

フルゲート16頭のところに現在15頭出馬想定されています。グリューヴァインは出馬想定にその名はありませんが、クラブ公式HPでここに出るというわけですからねじ込んで行くはず。それでヨシ。フルゲート16頭のところに想定数は15頭。信頼できるクラブ公式HPでは”出走可能A”のジャッジです。

これ以降は2015年10月8日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 10月6日 京都6R 500万下 ダート1200m 牝馬限定 出走数16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
ウェディングラン 岩崎翼  9/12 500万 阪神ダ1200 13 15 16 12 15
ウォーターメアヌイ 武幸四郎  8/30 500万 小倉ダ1000 11 14 15
ウォーターワルツ 高倉稜  9/19 500万 阪神ダ1400 16 14 12 11
エンプレスペスカ 森一馬  9/05 500万 小倉ダ1700 15 14 10 15 14
オールオブユー 松山弘平  9/06 500万 札幌ダ1000
グラップユアコート 幸英明  9/19 500万 阪神ダ1200
グリューヴァイン 川須栄彦  8/16 500万 小倉芝1200 12 13 A−
コパノハート 藤岡康太  8/22 500万 小倉ダ1000 14 10 12 11
シゲルゴホウサイ 太宰啓介  9/12 500万 阪神ダ1200 12
シゲルハナガサ 国分優作  8/22 500万 札幌ダ1000
ヒデノヒロイン 松若風馬  5/23 500万 京都ダ1400
ブラックショコラ 加藤祥太  1/25 500万 京都ダ1200 11 11 11 10
ボストンサクラ 義英真  9/06 500万 小倉芝1200 10
マートンパーク 鮫島克駿  6/21 500万 阪神ダ1400
メイショウルナ 池添謙一  7/19 500万 中京ダ1400 11 11
リナクリスタル 筒井勇介  5/10 500万 京都ダ1400 16 13

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり 青字は1000万クラスでの成績

予定通り想定になかったグリューヴァインですが、ねじ込んできました。更に1番人気わグラップユアハートと分け合いそうな実績馬ヒデノヒロインが入って来ました。元から出馬表明している陣営にとっては、強そうな馬が2頭想定外から入って来て嫌でしょうね。

●京都ダート1200mコース解説

 フルゲートは16頭。スタート地点は向正面の2コーナー出口。
 3コーナーまでは約400mあり、なだらかな上り坂になっている。
 芝コースと同様に3コーナーが坂の頂上で、3〜4コーナーの下り坂を経てから最後の直線勝負になる。
 ダートの短距離戦は、テンのダッシュ力と先行力が命。スタート直後から激しい先行争いになり、3コーナーを過ぎても収まらないことがある。直線が平坦コースなので、なかなか前が止まらない。道中4〜5番手につけ、直線入り口までに1〜2番手に押し上げられる形が最も理想。
 1頭あるいは2頭が飛ばして逃げ、4コーナー出口で2番手集団を少し離しているようだと、そのまま前が残りやすい。差し馬を本命にする場合は、展開をよく考えたい。
 枠順はできれば真ん中より内が欲しい。多頭数の大外は、差し馬以外は少し不利だ。
 また、京都のダートは時計が速いので、高速決着への対応力も問われる。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 先行力、高速決着への対応力
種牡馬ベスト サウスヴィグラス、ゴールドアリュール、キングカメハメハ
連対騎手ベスト 岩田康誠、武豊、福永祐一、浜中俊、川田将雅、幸英明
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分13秒4 1分13秒7 1分13秒2 1分12秒9
2歳未勝利 1分13秒7 1分13秒2 1分13秒9 1分13秒3
3歳新馬 1分14秒1 1分13秒9 1分12秒8 1分13秒7
3歳未勝利 1分13秒8 1分13秒4 1分12秒4 1分12秒9
3歳500万 1分12秒8 1分12秒1 1分12秒2 1分12秒3
古馬500万 1分12秒6 1分12秒3 1分12秒1 1分11秒8
古馬1000万 1分11秒9 1分11秒8 1分10秒8 1分11秒6
古馬1600万 1分11秒2 1分09秒9 1分10秒7 1分11秒2
古馬オープン 1分11秒0 1分10秒0 1分10秒1 1分10秒6

●騎手は川須栄彦騎手 ほっさん評価「B+」

 今回のグリューヴァインの鞍上は川須栄彦騎手です。グリューヴァインの騎乗は2度目ですが、前回は9番人気のグリューヴァインを素晴らしい騎乗で2着まで押し上げてくださいました。手が合うようですし、また彼にお願いするのは当然ですね。今回も前回同様上手く上位に押し上げて欲しいですね。


 川須栄彦騎手はエージェントの力もあって2年目に91勝と大ブレーク。しかし、以降は69勝→48勝→33勝とどんどんと勝ち星が減り、今年は10月8日現在で19勝と昨年の33勝にも届かなさそうな状態です。しかし、若いですが278勝と勝ち数が多く、いろんな経験をされていますから私は期待をしております。


 私の愛馬には過去5度騎乗していただきました。グリューヴァイン以外の愛馬の騎乗となるとラフェドフルールの時は、馬の能力以上のものを引き出せたかというとそういうものはなかったと思いますし、その前のグランデアモーレの時は、急遽の乗り替わりとはいえ、上手く制御できずに大敗させてしまいました。グランデアモーレは次走で当時8年目の経験豊富な北村友一騎手が騎乗してアッサリ勝ったことからもやはり川須栄彦騎手はまだまだ感は拭えませんでした。

 そんな状態でしたが、前回のグリューヴァインの騎乗は大変満足の行くものでしたし年々いろんな苦い経験もして技術は向上されていると思いますし初期の頃の良くないイメージは払拭して今回楽しみにしております。


 2015年10月8日現在、中央通算278勝、勝率7.4パーセント、連対率13.6パーセント、重賞6勝と4年目にしてはかなりの数字。2011年はデビュー2年目にして中央91勝、勝率10.2パーセントと一気に大ブレーク。減量の恩恵のなくなった2012年でも69勝、勝率8.3パーセント、連対率15.8パーセントと非常に高い数字を残していた。しかし、昨年(2014年)は33勝、勝率5.3パーセント、連対率11.0パーセントと徐々に勢いに陰りが見られる。本年(2015年)はここまで19勝、勝率4.9パーセント、連対率8.0パーセントで大変厳しい。


 川須 栄彦(かわす はるひこ)は1991年11月9日生まれの23歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンターに所属する6年目の騎手である。騎手免許は平地競走、障害競走両方の免許を所持しているが、障害競走への騎乗経験は現在の所ない。現在はフリー。 


 2007年4月にJRA競馬学校騎手課程第26期生として入学。

 2010年2月に卒業して騎手免許を取得した。同期は菅原隆一、平野優、高倉稜、西村太一、水口優也。3月13日、栗東の本田優厩舎所属としてデビュー。第2回中京競馬3日目第1競走のビーンケードで初騎乗(16頭立て13着)。5月23日、第1回新潟競馬8日目第1競走でメイショウクレモナに騎乗して初勝利。67戦目と少し遅かった。1年目は18勝。
 12月9日に1年目としては異例のフリーに転向。本人によれば、この直前に行われた騎手免許更新のための講習会の存在を失念し、講習会に遅刻したことで調教師の本田の逆鱗に触れたことが直接の原因だが、それ以前から「厩舎のことを考えない行動が目立つ」等の理由で本田との関係が悪化していたとのことで、半ば所属厩舎から追放されるような形でフリーにならざるを得なかったという。

 2011年になると一気にブレークし、勝利を量産。6月19日の第4回阪神競馬2日目第11競走のマーメイドステークスで重賞初騎乗。騎乗馬のモーニングフェイスは12番人気ながらも5着と人気を大きく上回る健闘を見せたが、以後は年内だけで9戦あった重賞騎乗機会で全て掲示板に載ることが出来ず、一度も初騎乗時以上の着順を取ることはできなかった。11月5日の第5回新潟競馬7日目第4競走でマルコフジに騎乗してJRA通算100勝を達成した。10月30日現在での関西リーディングで、岩田康誠・福永祐一・川田将雅に次ぐ4位に入っていたために、同年開催の第25回ワールドスーパージョッキーズシリーズで補欠となっている。補欠とはいえ、デビュー2年目の騎手が選出対象となること自体が珍しいことである。
 2011年度の小倉競馬開催で通算40勝を挙げたことから、2012年1月18日、九州競馬記者クラブより『小倉ターフ賞』に選出された。

 2012年2月4日に第1回小倉競馬7日目第11競走の小倉大賞典でエーシンジーラインに騎乗して重賞初制覇。

 2013年5月4日の第1回新潟競馬1日目第9競走でオーシャンドライブに騎乗してJRA通算200勝を達成した


 騎乗が荒っぽく、2010年・2011年と2年連続でJRAの制裁点の合計が60点を超えている。このため他の騎手から騎乗振りを批判されることも少なくない。特に2012年2月に小倉競馬でレース中に西田雄一郎と交錯し騎乗停止(2日間)になった件については、後に吉田隼人が「年明けにヒジを使ってアウトになったじゃないですか。ああいうのは1ヶ月とかもっと重い処分が必要だと思う」と語るなど、競馬サークル内で不評を買った。


「1年目の12月に異例の早さでフリーになり、2年目に大躍進した。ただ、エージェントの力と減量の恩恵があっての結果で、技術的にはまだまだである。走る馬に跨るようになって持って行かれるシーンが見られるようになった。流れを読んで考えながら乗っている点は良いが、チグハグになることも多い。追いに関してはデビュー時よりも強く馬を押せるようになっている。結局は今のところ平場頼みということ。」(2012年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手) 
 ほっさん愛馬での成績 (5戦0勝)

 2010年 5月15日 フローラシチー 3歳未勝利 新潟ダ1800m   15着/9番人気
 2011年 1月15日 マリアンヌシチー 3歳未勝利 京都芝1800m  13着/13番人気
 2013年11月10日 グランデアモーレ 500万下 福島芝1800m  11着/7番人気
 2013年12月21日 ラフェドフルール 2歳新馬  阪神芝1600m  10着/12番人気
 2015年 7月19日 グリューヴァイン 500万下 中京ダ1400m   2着/9番人気


2012年12月21日 阪神5Rで愛馬ラフェドフルールに騎乗する川須栄彦騎手。(12番人気10着)

これ以降は2015年10月10日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「グラッブユアコートは休み明けの前走が惜しい内容。ひと叩きした今回は何とかしたいところ。相手は、地力あるヒデノヒロイン、立て直して良くなったマートンパーク、牝馬限定戦で巻き返し狙うオールオブユーが有力。」


短評は「惑星注意」



予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU
マートンパーク
シゲルゴホウサイ
ヒデノヒロイン △△
グリューヴァイン
グラップユアハート
ウォーターワルツ
コパノハート
オールオブユー △△ △△ △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
グラップユアハート 2.5
グリューヴァイン 5.4
ヒデノヒロイン 5.6
マートンパーク 6.3
オールオブユー 8.0
シゲルゴホウサイ 15.5
コパノハート 16.7
以下27倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
グリューヴァイン 74 68 74 63
グラップユアハート 81 62 71 81
ヒデノヒロイン 73 67 73 73
マートンパーク 70 70 69 69
オールオブユー 80 71 73 67
シゲルゴホウサイ 76 68 70 76


デイリー馬三郎

本紙の見解

「いまだにC着以下がない◎グラッブユアコート。好位からの取り口は安定感抜群で、前走は初の牡馬相手でも首位争いを演じてみせた。牝馬限定戦に戻れば当然勝ち負けに。じっくり仕上げて気配のいい○マートンパークが相手。〈浜口〉」

◎ グラップユアハート
○ マートンパーク
▲ グリューヴァイン
× ヒデノヒロイン
☆ ウォーターメアヌイ
△ シゲルゴボウサイ
△ コパノハート
△ オールオブユー



グリューヴァインは全13記者中 ◎(本命)印 2記者、〇(対抗) 1記者、▲(3番手評価) 2記者、×(4番手評価) 3記者、☆(5番手評価) 2記者、△(6番手以下評価) 2記者、無印 1記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

グリューヴァイン(12着)

 「スタートが良く行き脚もついたので、すんなり前に行けました。気を抜かせないように注意していましたが、それほど無理をさせたわけでもありませんし、スムーズに運べたと思います。芝の走りも悪くなかったですし、いい感じで直線を向いたのですが、その割には直線でパッタリ止まってしまいました。レース前のイレ込みはいつもと変わらないぐらいだと厩務員さんから聞きましたが、輸送などもあって気持ちの面で嫌気が差したのかもしれません」(酒井学騎手・キャロットクラブ公式HP)
 「脚捌きは硬め。仕掛けて先行。2番手で抑えきれないくらいの行きっぷりだったが、4角でボストンサクラに被せられると苦しくなり、1ハロン標手前で失速。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

グリューヴァイン

 「芝でもスピード負けはしないけど、現状はダート向き。仕上がりも悪くない。」(牧田和弥調教師・デイリー馬三郎)

 「今週の動きが良かったし、状態は悪くありません。実績からもダートの方が良さそうなので、改めて期待したいですね。」(坪助手・競馬ブック)

●ほっさん予想

 このグリューヴァインは、元々来週新潟の若手限定戦に出走予定でしたが、追い切りの動きが良く、前々走2着に持って来てくれた川須栄彦騎手でいけるということで急遽1週スライドすることになりました。これは嬉しいですね。

 新潟までわざわざ遠征して若手騎手限定戦よりも、輸送の少ない京都で川須栄彦騎手でしかも牝馬限定戦の方が少しでも上位に来る可能性は高いでしょう。

 強い降級馬もいますが、グリューヴァインは先行力がありますし、前残り傾向の強い平坦の京都ですからかなりやれると思います。

 掲示板確保なら言うことないですね。ペースが落ち着いたり、道中ひと息入れられるような展開なら勝ち負けに絡む可能性も十分あると思っています。

 ただ、前走のように、前に行く馬はペースが上がりタフな競馬になると失速し大敗も覚悟しなければなりません。今回はダートですし、前走ほど最後に垂れることはないと思っていますが。

 1つでも上の着を期待します。

●旅行の為現地応援に行けません

 この週末は10日〜12日の3日開催ですが、ちょうどその3連休を利用して旅行に行きますので、現地応援には行けません。私は今回勝ち負けだと思っていますし、口取りの権利を取って馳せ参じたいところですが仕方がありません。そもそも、当初来週の新潟の若手騎手限定戦の予定でしたからねぇ。しかし、輸送のない京都の方が走ると思いますし、スライドして良かったと思います。勝って降級権をゲットしたいですね。

これ以降は2015年10月21日に作成

●パドック

 グリューヴァインの馬体重は前走マイナス8キロの464キロ。放牧明けでしたから、マイナス8キロというのは「えっ!?」という感じでしたね。

 たまたま聴いていたラジオNIKKEIの解説でも、「減らさない方が良かった」とおっしゃっていました。レース後、パドック映像を見ていても、やはりギリギリ、少し細い気がしました。ただ、パドックでは気配は良く、毛づやも良く良い雰囲気でした。

 レース後のクラブ公式HPによりますと、パドックでは良かったそうですが、地下馬道から返し馬へ向かう際のイレ込みは相変わらずだったそうですし、まだまだお子ちゃまですね。

●レース 

 グリューヴァインはスタートで出遅れて、直後両サイドから挟まれてブレーキをかけてと不利が連発します。結果ダート1200mという短距離戦で14番手の絶望的な位置に。

 道中はラチ沿いの最内を距離ロスなく進みます。直線も最内をスルスルと伸びてきますが、途中で進路がなくなり外に切り替えます。そこからは素晴らしい伸びでグングン上がって来ますが前の2頭には届かず、3着〜6着の写真判定に。私は複勝を持っていましたから、とにかく3着に入っていてくれと長い写真判定の間、願い続けていました。

 結局3着〜6着までがハナ、ハナ、ハナの超際どい接戦を制して人気通りの3着に納まってくれます。しかし、途中ロスしまくりで、順調なら勝っていたと思いますよねぇ。


3着のグリューヴァインから6着までは、僅かにハナ、ハナ、ハナ差。

●時計の評価

 今回のグリューヴァインの走破時計は1分13秒1良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分11秒6、勝ち馬の走破タイムは1分12秒8でした。

 全体的に走破時計は遅いですね。この時計だから終いが伸びたとも言えなくはないですね。牝馬限定戦でメンバーも軽かったと言えます。3着を鵜呑みには出来ませんが、出遅れて直線でもロスがありと言うことを考えると強い内容だったと思います。

●レース後の騎手・調教師のコメント

グリューヴァイン(3着)

 「テンションが高くて、ゲートの中で落ち着きがありませんでした。直線に向いてからは凄く伸びてくれたので、今日は出遅れたことが痛かったですね。」(川須栄彦騎手・競馬ブック)

 「中京で乗せていただいた時と比べても今日はテンションが高く、ゲートの中に入ってもガタガタしていましたし、その影響からスタートで出遅れてしまいました。直線に向いてもなかなかバラけてくれずに進路を探しながらの追い出しになってしまって…。最後は本当にいい伸びを見せてくれているだけに今日はゲートが悔やまれます。本当に申し訳ありません」(川須栄彦騎手・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

グリューヴァイン(3着)

 「二人引きでテンション高め。スタートで出遅れて後方から。道中は脚をタメるだけタメていた。直線で一旦は最内を狙うが、しばらく目一杯に追えるスペースがない。外へ切り替えて詰め寄ってきたのは、残り1ハロンを過ぎてから。さすがに上位の2頭には及ばなかった。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 本賞金が190万円。特別出走手当が41.4万円。合計231.4万円。1口で割りますと4000円程度になると思われます。

●今後の展望

 今回のメンバーで再戦してスムーズならグリューヴァインは勝てるでしょう。しかし、牝馬限定戦でしかも走破時計は異様に遅く、全体的に低調なメンバーだったと言えます。低調なメンバーだったからこそ、グリューヴァインが目立っていた訳で、これがメンバーが変わるとまだどこまでやれるのかは疑問です。

 それでもこのクラスなら実力上位は間違いありませんし、次も期待したいですね。

●最後に

 当日は旅行中で、車を運転しながらラジコで聴いていました。ラジコはド田舎でも入るので有り難いですね。ラジオ中継ではグリューヴァインが14番手とダートの短距離の割りに随分と後ろを追走していて、最後はマートンパークとグラップユアコートの人気2頭が完全に抜け出してどちらかが1、2着、グリューヴァインは馬群に沈んだように聞こえました。何せ、直線で全然名前が呼ばれなかったですからねぇ。

 しかし、3着争いは2番シゲルゴホウサイ、7番グリューヴァイン、14番オールオブユー、6番メイショウルナが接戦で写真判定とのこと。「えっ!?グリューヴァインもいつの間にか3着争いに入っているの??」という感じでした。

 私はグリューヴァインの単勝と複勝を購入していましたから、なんとか3着に入ってくれ〜と運転もそっちのけで願っていました。

 長〜〜い写真判定の結果、「3着7番と出ました〜」と奇跡のアナウンス。本当にホッとしました。6着だったら、馬券もさることながら次走への優先出走権もないですからねぇ。

 結局、上記のように3着から6着まではハナ、ハナ、ハナ差なのですが、実は結果的に3番人気、5番人気、6番人気、7番人気と人気通りの着になっちゃったんですよね。3番人気で良かったぁ〜。ホッ。


 さあ、次走は中1週で京都と発表されています。ちょうど菊花賞当日で競馬場にいる予定の日でしたから万歳です。生でグリューヴァインの勇姿を見てきたいと思っています。今回は旅行でなかなかレース後の更新が出来ませんでした。次走もレース当日は遅くまで帰宅しない予定で、現地写真などは27日の休日になるかも知れませんが、良いご報告が出来ればと思っております。

 頑張れグリューヴァイン!!久々の口取りを叶えてくれ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2015年9月28日立ち上げ 29日、30日、10月1日、4日、7日、8日、10日、21日加筆
グリューヴァインの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2015年 8月16日 第7戦 500万下 小倉芝1200m (12着/6番人気)

2015年 7月19日 第6戦 500万下 中京ダ1400m (2着/9番人気)

2015年 5月23日 第5戦 3歳500万下 京都芝1200m (6着/8番人気)

2015年 2月21日 第4戦 3歳500万下 京都ダ1400m (13着/12番人気)

2015年 1月25日 第3戦 3歳未勝利 京都ダ1200m (1着/4番人気)

2014年12月20日 第2戦 2歳未勝利 阪神ダ1400m 牝馬限定 (7着/2番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2014年 8月 9日 デビュー戦 2歳新馬 札幌芝1800m (6着/2番人気) 松嶋屋様撮影 現地写真掲載

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