グリューヴァイン(マルティンスタークの12) 第6戦


キャロットクラブ出資愛馬第22号は、注目していて購入せずに大きく後悔したマルティンスタークの初仔。その母マルティンスタークは募集総額1400万円と安価ながら4勝を挙げ獲得本賞金も6846万円と素晴らしい活躍だった。安価で2、3勝を出来る馬を探し続ける私にとって、関西馬でこの手の活躍馬を取りこぼしたことは痛恨。

その母の産駒ということで7月の募集リストの時点から注目していた本馬。母の募集金額同様の募集総額1400万円と安価。4勝馬の母の子にしては随分とお得感。

そして父は繁殖の質の割に素晴らしい活躍馬を輩出するゴールドアリュールで期待大。

最優先枠で購入。

父の産駒の傾向と繋ぎの高さからダート馬っぽいが、私は最初からそのつもりで購入。いつもは芝の中距離を走れる馬を探しているが、本馬に関してはダートで2、3勝を挙げてくれればと思っている。


デビュー戦も2戦目も2番人気に支持されるも掲示板を外しガッカリ。しかし、長期休養明けを1度使われた3走目は調教の動きがガラリ一変。坂路51秒8と非凡な走りを見せた。そこから2週続けて除外の憂き目に遭い、調子落ちが心配されたが、強い内容で断然1番人気馬を競り落としての優勝!!

パドックを見ていてもまだまだ子ども子どもしている馬で、それ故に伸びしろは大きいと思われるし、今、この状態でこれだけの競馬ができるのだから、最低でも500万クラスは勝てる馬だと思う。

昇級初戦は勝ち上がった内容から大いに期待したが、ななんと3コーナーですでに手応えがなくなり、鞍上の手が激しく動く始末。当然最後まで持たずに13着と予想をはるかに下回る大敗。僅か1ハロンの距離延長でここまで失速するとは・・・。

当初予定していた北村友一騎手を非当選除外で失い、あまり実績のない国分優作騎手への急遽の乗り変わりは確かに大きな要因。また11月末からずっと入厩しており疲労やストレスがあったとも思う。


そこから放牧し立て直された前走は、またまた19分の16という高確率の抽選を除外されるなどして、結果的に芝1200mのレースに出走。

出負けして後方12番手追走も直線で外に出してから最速上がりの33秒4の脚を披露して6着。スローで全体の時計を要したことが浮上の最大の要因だが、思っていた以上の着で満足。


前走後、在厩で調整され6月6日 阪神12R 500万下 ダート1200m 牝馬限定 定量に出馬想定!!

フルゲート16頭のところに想定数は24頭。中1週で優先権のないグリューヴァインの出走決定順位は20番手でよほどのことがない限り非抽選除外。

出馬投票をせずに急転直下、6月4日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。

7月8日に愛馬レンベルガーと入れ替えで栗東トレセンに帰厩しました。

予定通り7月19日 中京7R 500万下 ダート1400m 牝馬限定 定量に出走!!

フルゲート16頭のところに想定数は19頭。グリューヴァインは節があるので出走は確実。信頼できるクラブ公式HPでも”出走可能A”のジャッジ。結局16頭で確定。

鞍上は主戦の藤岡佑介騎手を他陣営に取られてしまい、川須栄彦騎手。正直、大ブレークした2年目以降右肩下がりに成績が落ちている騎手だし、我が軍団との相性も良くないが、今回の走りでそんなイメージを払拭して欲しい。


2着/9番人気。

中京ダート1400mは芝スタートのコースで芝でも実績のある種牡馬が実績を残しているが、そのコースにて勝ち星実績2位のゴールドアリュール産駒らしく、グリューヴァインは抜群のスタートで4番手の絶好位を取り、最後の直線では上のクラスでも2着3着と実績のある1番人気の降級馬相手にギリギリまで食らいつき2着を死守!!

走破時計も水準級で古馬相手にこのクラスで十分やれることを示した。馬体重も過去最高だった前走を僅か2か月で14キロも上回るものだったが、そんなに太目感はなく成長を感じる。

500万クラスでのメドを立て目指すは母の4勝。もう1つ勝てれば最悪でも来夏に降級出来るし、まずは確実に次の1勝が欲しい。


レース回顧と時計の分析、レース後の川須栄彦騎手のコメントを掲載。


(2015年7月21日完結)

2015年6月3日立ち上げ

●前走後、在厩で調整され6月6日 阪神12Rに出馬想定

 3走前に強い内容で断然1番人気馬を競り落として優勝した我らが愛馬グリューヴァイン。その時パドックを見ていてもまだまだ子ども子どもしている馬で、これからの伸びしろは大きいと思われますし、その状態でこれだけの競馬ができるのだから、最低でも500万クラスは勝てる馬だと思いました。

 ところが昇級初戦の前々走は勝ち上がった内容から大いに期待していたものの、ななんと3コーナーですでに手応えがなくなり、鞍上の手が激しく動く始末。当然最後まで持たずに13着と予想をはるかに下回る大敗。僅か1ハロンの距離延長とはいえ、ここまで失速するとは大きなショックでした。

 ただ、当初予定していた北村友一騎手を非当選除外で失い、あまり実績のない国分優作騎手への急遽の乗り変わりがあり、それは大きな要因であることは間違いないでしょう。また昨年11月末からずっと入厩しており疲労やストレスがあったことも事実だと思われます。


 そこから放牧し立て直された前走は、またまた19分の16という高確率の抽選を除外されるなどして、結果的に芝1200mのレースに出走することになりました。

 出負けして後方12番手追走も、直線で外に出してから最速上がりの33秒4の脚を披露!!スローで全体の時計を要したことが浮上の最大の要因ですが、6着と思っていた以上の着で大満足でした。


 前走後、在厩で調整され、6月6日 阪神12R 500万下 ダート1200m 牝馬限定 定量に出馬想定されています。ここはフルゲート16頭のところに想定数は24頭で、中1週で優先権のないグリューヴァインの出走決定順位は20番手でよほどのことがない限り非抽選除外です。

 ダメ元で出るレースを探すというのは私は満足です。もしかしたら回避馬続出で出られるかも知りません。常識的には中1週で権利なしでは出走は無理でしょうが、諦めて短期放牧に出すよりも虎視眈々と出られるところを狙うという考え方は好きですね。

 今回は除外濃厚ですので、出馬想定表は掲載いたしません。

これ以降は2015年6月4日に作成

●出馬投票もせずに急転直下、6月4日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました

 6月6日 阪神12R 500万下 ダート1200m 牝馬限定 定量に出馬想定されていたグリューヴァインですが、既報通り除外対象でしたので出馬投票をしませんでした。そこまでは何の不思議もないですが、そこから急転直下、6月4日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。

 以下は6月4日に更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告です。

「今週の競馬に使うつもりで、水曜日に坂路でサッと追い切りました。かなり雨が降っていて馬場状態も悪かったのですが、楽な感じで上がってくることができていましたし、時計的にも悪くなかったと思います。追い切った後もテンションが上がりすぎるようなことはなく、気配は落ち着いていたのですが、想定を確認したところ除外確実で、もう1、2週空けても厳しいという状況です。この阪神はクラス再編成直後で降級組も多く出走してくる開催ですし、一度放牧に出して中京を狙って行くことにしました。体はできているので、放牧先で緩めずに動かしてもらっておいて、出馬状況を見ながら帰厩時期を考えていきます」(牧田師)4日にNFしがらきへ放牧に出ました。

 今週はともかく、来週も再来週も出走が厳しいようなら、前走後もっと早くに放牧に出せば良いと思うのですが、この日、我が2歳愛馬でグリューヴァインと同じ牧田和弥厩舎のレンベルガーが天栄から栗東入りしました。よーするにレンベルガーの馬房を空ける為に急遽放牧に出されたようです。それならば意味はわかりますし、私としては大満足です。

 ただ、レンベルガーをお持ちでなくグリューヴァインのみを所持しておられる方としては、納得出来ない部分があるとは思いますが・・・(汗)。結局、レンベルガーが思ったよりも輸送疲れがなく、牧田先生が早く入れようという決断をされたんでしょうね。

 グリューヴァインも早く帰ってきて欲しいですね。元気な訳ですし。

これ以降は2015年7月13日に作成

●7月8日にレンベルガーと入れ替わりで帰厩しました

 以下は7月9日に更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告です。

8日に栗東トレセンへ帰厩しました。9日は軽めの調整を行いました。「来週の牝馬限定のダート1400m戦を目標に、水曜日に帰厩させています。帰厩後約10日での競馬になりますが、放牧前に一度仕上げていましたし、気性的にテンションが上がりやすいことも考慮すると、今回はこの形でいいだろうと思っています。週末から強めの時計を入れていきます」(牧田師)19日の中京競馬(3歳上500万下・牝馬限定・ダ1400m)に出走を予定しています。

 ということで、6月4日に節を空ける為に放牧に出されていたグリューヴァインですが、予想通り2歳愛馬レンベルガーと入れ替えで7月8日に栗東トレセンに帰厩しました。どうしても馬主の全体での入厩できる馬の頭数が決まっていますので、仕方がないですね。

 また、次走の予定が7月19日 中京7R 500万下 ダート1400m 牝馬限定 定量と出ました。私は前走芝で良い脚でしたので芝レースを希望しますが、18日の芝1400mの牝馬限定戦には特別登録をしておらず、ダート戦1本のようです。父ゴールドアリュールのイメージが強いんでしょうね。

これ以降は2015年7月15日に作成

●気になる出馬想定表(7月19日 中京7R)

出馬想定表 7月19日 中京7R 500万下 ダート1400m 牝馬限定 定量 
フルゲート16頭 想定数19頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アルマミーア  5/23 500万 新潟ダ1800 13
イイチョ 義英真  4/11 500万 阪神ダ1200 13 14 14 10
エリーザベスト 川島信二  6/28 500万 東京芝1600 13 16 13 18
キングアンドクイン  3/22 500万 阪神ダ1200 11 10
グリューヴァイン  5/23 500万 京都芝1200 13 A−
サンエルビス 鮫島克駿  2/15 500万 京都ダ1800 10 13
サンレイルージュ 鮫島良太  6/21 500万 阪神ダ1400 12 11
シゲルシリベシ  6/21 500万 阪神ダ1400 16
スターペスユウコ 幸英明  7/05 500万 中京ダ1200
ダイリュウキセキ 秋山真一郎  6/21 500万 阪神ダ1400 10
ティップトップ 浜中俊  7/05 500万 中京ダ1200
ニホンピロディール 酒井学  6/21 500万 阪神ダ1400 10 11
ノースメイジャイ  6/06 500万 阪神ダ1200 13 12
ハッピーロングラン 北村友一  6/27 500万 阪神ダ1200 10 10 17
ビジョーミニュン 松若風馬  5/17 500万 東京芝1400 11 14 12 10
ビーチパラソル 岩崎翼  6/21 500万 阪神ダ1400
メイショウタラチネ  6/06 500万 阪神ダ1200
メイショウルナ 松山弘平  6/21 500万 阪神ダ1400 11 13 11 10
レッドフェザー 幸英明  5/23 500万 京都芝1600 13 10 10

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 騎手の太字は乗り替わり予定 青字は1000万クラスでの成績

フルゲート16頭のところに現在19頭出馬想定されています。

グリューヴァインは節があるので出走は確実です。信頼できるクラブ公式HPでも”出走可能A”のジャッジをいただいております。

鞍上は藤岡佑介騎手だと思うのですが、想定にも名前が出てきませんし、クラブ公式HPでも名前が出てきませんねぇ。

これ以降は2015年7月17日に作成

●追い切り情報(7月17日更新)

前走前 5月20日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
6F 81.8
5F 65.8
4F 51.6
3F 38.3
1F 11.9[9]



6月3日 栗東坂路 不良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.1
3F 39.8
2F 26.1
1F 13.1


7月12日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 57.5
3F 42.2
2F 28.3
1F 14.1


7月15日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 53.2
3F 38.4
2F 24.8
1F 12.4
 6月3日、馬場状態が悪い中、全体の時計もなかなか優秀ですし、終いまでしっかりと伸びていて好感触ですね。一応、今週除外濃厚ながらも出馬想定されていますし、出ても出られなくても対応できる調整だと思います。
 デイリー馬三郎では”動き軽快B”と高い評価をいただいております。

 7月12日、8日に帰厩後1本目の追い切り時計を計時しました。ハロン14秒ですね。今回は帰厩後ほぼ10日で出走させるということで、水曜日にビッシリ追って完成でしょうね。気性面の問題があるからだそうですが、もう少しじっくりと乗り込んで欲しいですね。

 7月15日、一杯に追いきられました。全体の時計が速い割りに最後も12秒台前半と優秀です。これは追い切りだけなら500万クラスでは勝ち負けできそうですね。
 私ほっさんの追い切り評価は「A−」です。方針とは言え、帰厩後の追い切り本数は少ないと思いますが、動きは素晴らしく力は出せる状態だと思います。追い切り本数が少ないので最後に息が持つかだけです。
 デイリー馬三郎では”仕上十分C”とコメントが良い割りに能力を加味してか厳しい評価です。
 以下は7月16日に更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告です。
「昨日、坂路で追い切りを行っています。ビッシリとやってラスト2ハロンを12秒4−12秒4で上がっているように、非常にいい伸びでした。仕掛けてからの反応も抜群に良かったですし、しっかりと動くことができていました。今のところは変にテンションが上がるようなこともなく、帰厩後も順調。状態は良いですよ。あとは、レースに行って気持ちが入りすぎてしまうせいか、いつも返し馬からガーッと行きたがってしまうところがあるので、道中でうまく溜めが利いてくれればいいですね。この距離で結果を出すことができれば今後の選択肢もまた広がってくるでしょうし、好結果を期待したいと思います」(宇田助手)19日の中京競馬(3歳上500万下・牝馬限定・ダ1400m)に川須騎手で出走いたします。
 陣営としてもしっかりと動けていて状態は良いということで、リフレッシュ効果に期待したいですね。

●出馬確定表

出馬確定表 7月19日 中京7R 500万下 ダート1400m 牝馬限定 定量 出走数16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アルマミーア 藤岡佑介  5/23 500万 新潟ダ1800 13
イイチョ 義英真  4/11 500万 阪神ダ1200 13 14 14 10
キングアンドクイン 岡田祥嗣  3/22 500万 阪神ダ1200 11 10
グラップユアコート 福永祐一  6/07 未勝利 阪神ダ1200
グリューヴァイン 川須栄彦  5/23 500万 京都芝1200 13 A−
クレアドール パートン  7/05 500万 中京ダ1200 11
サンエルビス 鮫島克駿  2/15 500万 京都ダ1800 10 13
ダイリュウキセキ 秋山真一郎  6/21 500万 阪神ダ1400 10
テイエムゴージャス 太宰啓介  6/06 500万 阪神ダ1200 15 13 10 14
ノースメイジャイ 和田竜二  6/06 500万 阪神ダ1200 13 12
ハッピーロングラン 北村友一  6/27 500万 阪神ダ1200 10 10 17
ビジョーミニュン 松若風馬  5/17 500万 東京芝1400 11 14 12 10
ビーチパラソル 岩崎翼  6/21 500万 阪神ダ1400
メイショウタラチネ 浜中俊  6/06 500万 阪神ダ1200
メイショウルナ 松山弘平  6/21 500万 阪神ダ1400 11 13 11 10
レッドフェザー 幸英明  5/23 500万 京都芝1600 13 10 10

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり 青字は1000万クラスでの成績

●中京ダート1400mコース解説

 フルゲートは16頭。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行、差し
ポイント スピード
種牡馬ベスト ダイワメジャー、ジャングルポケット、シンボリクリスエス
連対騎手ベスト 浜中俊、福永祐一、藤岡康太、松山弘平、水口優也
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬
2歳未勝利
3歳新馬
3歳未出走
3歳未勝利
3歳500万
古馬500万
古馬1000万

●騎手は川須栄彦騎手 ほっさん評価「B+」

 今回のグリューヴァインの鞍上は川須栄彦騎手です。クラブ公式HPでも未発表でしたし、想定段階でも騎手の名前がありませんでしたが、当然そこは主戦の藤岡佑介騎手だろうと思っていましたが、他陣営に取られてしまい乗り替わりとなりました。

 川須栄彦騎手はエージェントの力もあって2年目に91勝と大ブレーク。しかし、以降は69勝→48勝→33勝とどんどんと勝ち星が減り、今年は上半期が終わって14勝と昨年の33勝にも届かなさそうな状態で今が正念場です。


 私の愛馬には過去4度騎乗していただきましたが、前回のラフェドフルールの時は、馬の能力以上のものを引き出せたかというとそういうものはなかったと思いますし、その前のグランデアモーレの時は、急遽の乗り替わりとはいえ、上手く制御できずに大敗させてしまいました。次走当時8年目の経験豊富な北村友一騎手がグランデアモーレに騎乗してアッサリ勝ったことからもやはり川須栄彦騎手は技術面ではまだまだだと思います。


 それでも2011年は年間91勝と大ブレークした騎手であり全く期待出来ない騎手ではありません。良い走りを引き出して私の悪いイメージを払拭して欲しいですね。



 2015年7月17日現在、中央通算273勝、勝率7.5パーセント、連対率13.8パーセント、重賞5勝と4年目にしてはかなりの数字。2011年はデビュー2年目にして中央91勝、勝率10.2パーセントと一気に大ブレーク。減量の恩恵のなくなった2012年でも69勝、勝率8.3パーセント、連対率15.8パーセントと非常に高い数字を残していた。しかし、昨年(2014年)は33勝、勝率5.3パーセント、連対率11.0パーセントと徐々に勢いに陰りが見られる。本年(2015年)はここまで14勝、勝率5.1パーセント、連対率8.0パーセントで大変厳しい。


 川須 栄彦(かわす はるひこ)は1991年11月9日生まれの23歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンターに所属する6年目の騎手である。騎手免許は平地競走、障害競走両方の免許を所持しているが、障害競走への騎乗経験は現在の所ない。現在はフリー。 


 2007年4月にJRA競馬学校騎手課程第26期生として入学。

 2010年2月に卒業して騎手免許を取得した。同期は菅原隆一、平野優、高倉稜、西村太一、水口優也。3月13日、栗東の本田優厩舎所属としてデビュー。第2回中京競馬3日目第1競走のビーンケードで初騎乗(16頭立て13着)。5月23日、第1回新潟競馬8日目第1競走でメイショウクレモナに騎乗して初勝利。67戦目と少し遅かった。1年目は18勝。
 12月9日に1年目としては異例のフリーに転向。本人によれば、この直前に行われた騎手免許更新のための講習会の存在を失念し、講習会に遅刻したことで調教師の本田の逆鱗に触れたことが直接の原因だが、それ以前から「厩舎のことを考えない行動が目立つ」等の理由で本田との関係が悪化していたとのことで、半ば所属厩舎から追放されるような形でフリーにならざるを得なかったという。

 2011年になると一気にブレークし、勝利を量産。6月19日の第4回阪神競馬2日目第11競走のマーメイドステークスで重賞初騎乗。騎乗馬のモーニングフェイスは12番人気ながらも5着と人気を大きく上回る健闘を見せたが、以後は年内だけで9戦あった重賞騎乗機会で全て掲示板に載ることが出来ず、一度も初騎乗時以上の着順を取ることはできなかった。11月5日の第5回新潟競馬7日目第4競走でマルコフジに騎乗してJRA通算100勝を達成した。10月30日現在での関西リーディングで、岩田康誠・福永祐一・川田将雅に次ぐ4位に入っていたために、同年開催の第25回ワールドスーパージョッキーズシリーズで補欠となっている。補欠とはいえ、デビュー2年目の騎手が選出対象となること自体が珍しいことである。
 2011年度の小倉競馬開催で通算40勝を挙げたことから、2012年1月18日、九州競馬記者クラブより『小倉ターフ賞』に選出された。

 2012年2月4日に第1回小倉競馬7日目第11競走の小倉大賞典でエーシンジーラインに騎乗して重賞初制覇。

 2013年5月4日の第1回新潟競馬1日目第9競走でオーシャンドライブに騎乗してJRA通算200勝を達成した


 騎乗が荒っぽく、2010年・2011年と2年連続でJRAの制裁点の合計が60点を超えている。このため他の騎手から騎乗振りを批判されることも少なくない。特に2012年2月に小倉競馬でレース中に西田雄一郎と交錯し騎乗停止(2日間)になった件については、後に吉田隼人が「年明けにヒジを使ってアウトになったじゃないですか。ああいうのは1ヶ月とかもっと重い処分が必要だと思う」と語るなど、競馬サークル内で不評を買った。


「1年目の12月に異例の早さでフリーになり、2年目に大躍進した。ただ、エージェントの力と減量の恩恵があっての結果で、技術的にはまだまだである。走る馬に跨るようになって持って行かれるシーンが見られるようになった。流れを読んで考えながら乗っている点は良いが、チグハグになることも多い。追いに関してはデビュー時よりも強く馬を押せるようになっている。結局は今のところ平場頼みということ。」(2012年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手) 
 ほっさん愛馬での成績 (4戦0勝)

 2010年 5月15日 フローラシチー 3歳未勝利 新潟ダ1800m 15着/9番人気
 2011年 1月15日 マリアンヌシチー 3歳未勝利 京都芝1800m  13着/13番人気
 2013年11月10日 グランデアモーレ 500万下 福島芝1800m  11着/7番人気
 2013年12月21日 ラフェドフルール 2歳新馬  阪神芝1600m  10着/12番人気


2012年12月21日 阪神5Rで愛馬ラフェドフルールに騎乗する川須栄彦騎手。(12番人気10着)

これ以降は2015年7月18日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「ダイリュウキセキはまだ力む面があるが、現級なら力上位。間隔を詰めて使える今回は首位争い。ここ2走の内容がいいビーチパラソル、限定戦で前進見込めるクレアドール、実績のあるダートに戻るレッドフェザーも圏内。」


短評は「上位拮抗」



予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU
グラッブユアコート △△
メイショウタラチネ
ノースメイジャイ
ダイリュウキセキ
クレアドール △△
ビジューミニョン
アルアミーア
ビーチパラソル △△
メイショウルナ
レッドフェザー
グリューヴァイン
ハッピーロングラン △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ダイリュウキセキ 3.6
ビーチパラソル 3.6
クレアドール 6.9
メイショウタラチネ 8.7
レッドフェザー 8.9
グラッブユアコート 9.3
ハッピーロングラン 16.0
グリューヴァイン 17.5
ノースメイジャイ 27.2
以下27.8倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
グリューヴァイン 72 72 54 68
ダイリュウキセキ 90 77 76 73
ビーチパラソル 78 74 77 78
クレアドール 74 71 74 71
メイショウタラチネ 72 64 69 72
レッドフェザー 80 80 59 59


デイリー馬三郎

本紙の見解

「阪神6日目の最終12Rの上位勢がそろい踏み。そこからさらにレースを挟んだ▲より上昇度で勝る2頭に注目する。なかでも3歳馬◎ビーチパラソルは一戦ごとに力をつけており、現級卒業に完全にメドを立てた。○との一騎打ち。〈城谷〉」

◎ ビーチパラソル
○ ダイリュウキセキ
▲ クレアドール
× グラッブユアコート
☆ ハッピーロングラン
△ メイショウタラチネ
△ メイショウルナ
△ グリューヴァイン




グリューヴァインは全13記者中 ▲(3番手評価) 1記者、☆(5番手評価) 3記者、△(6番手以下評価) 3記者、無印 6記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

グリューヴァイン(6着)

 「この条件は初めてで、前半ややスピード負けしてポジションが後ろになってしまったものの、以前に比べると馬はずいぶんしっかりしてきましたね。4コーナーでワンテンポ待った分ちょっとモタついたのですが、直線はよく伸びてくれました。芝でもダートでも問題ありませんが、あまり時計が速いと厳しそうなので、今の水分を含んだ京都の芝も良かったように思います」(藤岡佑介騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「できれば5着が欲しかったところですが、先行有利な展開の中、直線は見どころのある脚でよく追い上げてくれました。あまり時計が速くなると厳しいかもしれませんが、芝でも十分やれるところは見せてくれましたし、今後につながる内容だったと思います。この後は出馬状況なども見ながらどうするか考えていきます」(牧田和弥調教師・キャロットクラブ公式HP)

●各陣営のコメント

グリューヴァイン

 「芝よりダートがいい。あとはテンの芝部分でうまく行き脚がつくようなら。」(宇田助手・デイリー馬三郎)

 「芝よりはダートの方が合っている。最初の芝部分で行き脚がつけばいいけどね。」(宇田助手・競馬ブック)

●ほっさん予想

 グリューヴァインは前走芝のレースで最速上がりを繰り出し6着。力上位ですが、昇級初戦は3角で手応えが悪くなり大敗するなど、浮沈の大きすぎる馬です。我が弱小軍団は負ける時の負けっぷりが半端なく、グリューヴァインも信頼できません。今回も勝つところから二桁着大敗まであると思います。

 ただ、追い切りの動きが秀逸で、この状態なら、基本掲示板には上がって来てくれると思います。これを前走同様芝の1200mに出してくれれば掲示板は確実と豪語するのですが、ダートの1400m。1ハロン長い気がしますし、ダートよりも芝向きだと思うんですよね。父ゴールドアリュールのイメージが強すぎて、ダート馬に見えちゃうんでしょうね。

 それでも勝ち上がったのはダートですし、もちろんダートが悪い訳ではありません。500万クラスの馬ですし、次走優先権のもらえる掲示板なら満足です。藤岡佑介騎手を他陣営に取られちゃったのが痛いところです。


 好走した時の為にレース前に語っておきます。

 中京ダート1400mはゴールドアリュールが勝ち星を多く挙げているコースです。ただ、勝ち星も多いのですが、出走数も多く、勝率としては上位に来ません。近走このコースで最も勝ち星を挙げているのがダイワメジャーです。ゴールドアリュールは次位、3位はシンボリクリスエスです。ダートコースですが、芝で実績のある馬が勝ち星を挙げています。これは芝スタートであることが一因だと思われます。

 そして、差し馬が良績を残しており瞬発力のある馬が有利です。グリューヴァインは前走芝のコースでしたが、最速上がりを計時しました。今回も特に馬場が締まって時計が速くなるような展開なら後ろから飛んでくるかも知れません。

 また、昨今成績の下降が著しい川須栄彦騎手ですが、このコースに関しては過去3年で6勝と結果を残しています。そしてグリュヴァインの追い切りの動きの良さなどから勝ち負けに絡んでもなんら不思議はないと言えます。母も4勝馬でポテンシャルは高いと思いますしね。

 今回は人気になりそうにないのでボチボチと馬券を買いたいと思います。

●今回も当日仕事で現地に行けません

 中京と言えば関西に住む私の京都・阪神と並ぶホームグラウンドですが、この週末は土日共仕事で応援に行けません。メンバーや追い切りの動きから勝ち負け出来そうですし、残念です。口取りも申込み9名で非抽選で当選でしたしぃ〜。

これ以降は2015年7月20日に作成

●パドック

 グリューヴァインの馬体重は前走プラス14キロの470キロ。5月の前走が過去最高馬体重でそこから2か月で14キロも増えると言うことは普通で考えると重め残りかと思いますが、馬体を見ると少し緩いかな?程度でそんなに太くは感じませんでした。

 パドックではグリューヴァインは15番でしたが、16番の馬の後ろを歩いていました。なんとなく覇気が無くトボトボと歩いている感じでしたね。しかし、馬体は毛づやが良く良い雰囲気でした。

●レース 

 グリューヴァインは1頭抜群のスタートで行きっぷりも良く、芝部分ですでに1馬身抜け出していました。さすがに前走6着のように芝でも走れるゴールドアリュール産駒です。芝スタートのコースは合いますね。

 内からは前走34キロ増のキングアンドクインが押して押してハナを主張します。更にメイショウタラチネとテイエムゴージャスも前を主張したため、グリューヴァインは馬なりで4番手に収まります。キックバックを受けない絶好のポジションで、この時点で上位はあるなと思いました。

 道中はしっかりと折り合いもつき、4コーナーでも手応えは抜群です。先頭を走っていた浜中俊騎手のメイショウタラチネは完全に射程圏内。手応え的にも交わせると思いました。同時に少し後ろから1番人気のダイリュウキセキが馬体を並べてマクって来ます。

 2頭の叩き合いになりますが、残り200mのところで完全に交わされ、勝ちはなくなります。しかし、後ろは4、5馬身後ろでそんなに飛び抜けて脚色は良くありません。

 グリューヴァインも最後は脚が上がってしまいますが、なんとかギリギリ後続の猛追を凌ぎきり2着でゴールイン!!牝馬限定戦とは言え、なかなかの好メンバーの中、走破時計も水準で素晴らしい内容で力のあることを証明してくれました。

●時計の評価

 今回のグリューヴァインの走破時計は1分24秒7稍重馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分24秒8、重不良馬場で1分23秒8でした。勝ち馬の時計は1分24秒1でした。

 ある程度締まった馬場で、競馬ブックの重不良馬場での推定タイムを見ればいいと思いますが、勝ち馬は降級馬で1000万クラスでもクビ差2着や3着のあった実績馬。ここでは強すぎましたね。グリューヴァインはその強い相手と途中まで互角に戦い、突き放されてからも一気に失速しなかったことは絶賛に値すると思います。着差はともかく良い内容でした。

●レース後の騎手・調教師のコメント

グリューヴァイン(2着)

 「スタートが決まり、馬なりの3番手でリズム良く運べました。勝ち馬が強過ぎて、最後は離されましたが、よく粘ってくれましたよ。テンションの高さを心配しましたが、それでこれだけ走るんですから、精神面で成長すれば楽しみですね。」(川須栄彦騎手・競馬ブック)

 「スタート良くすんなりと3番手を取れましたし、折り合いもついてスムーズに追走できました。結果的に勝ち馬にマークされてしまう形になりましたが、最後までよく粘ってくれました。ただ、レース前のテンションが高く、消耗が心配になるほどピリピリしているので、もう少し落ち着きが出てくればもっとパフォーマンスも上がるのではないかと思います」(川須栄彦騎手・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

グリューヴァイン(2着)

 「14キロ増でも太目感なし。仕掛けて3番手。道中も流れに乗って手応え良く追走。4角で勝ち馬に並びかけられたが、1ハロン標過ぎまで抵抗。突き放されて脚が上がりながらも何とか2着を確保。立て直した効果とダート替わりでメドが立った。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 本賞金が300万円。特別出走手当が41.4万円。合計341.4万円。1口で割りますと5500円程度になると思われます。

これ以降は2015年7月21日に作成

●今後の展望

 私は芝が良いと思っていたグリューヴァイン。今回も芝スタートだからこそ、芝の巧さを活かしてダッシュよく楽に良いポジションが取れました。それでもダートでこれだけの走り見せられると、現状ダートで500万クラスは勝ち上がれそうですし、ダートでと思ってしまいますね。基本どちらも走れて素晴らしい馬だと思います。

 今回の走破時計なら500万クラスはいずれ卒業できそうですし、早めに卒業できれば、来夏に降級の恩恵を受けられますから、私が望む3勝はかなり濃厚となります。今回、これでいてまだレース前に無駄に消耗するシーンがあったようで(私は現地にいませんでしたから見ていませんが)、これがなければもっとやれそうです。

 逆に気性面で問題のある牝馬は牡馬のように去勢もできず為す術がない場合がありますから要注意です。この気性の悪さがポイントとなりそうです。

●最後に

 グリューヴァインは母が4勝馬で父は繁殖牝馬の質の割りにアーニングIDXの高いゴールドアリュールということで期待して最優先枠で購入した馬だけに、今回の好走は嬉しいですね。前々走の昇級初戦ではあまりにも手応えが早くなくなりすぎて、まさか500万クラスで早くも頭打ちかと、少し嫌な予感がしましたからね。

 今回の走りは正直格上の1番人気馬にギリギリまで食い下がり勝ちに行っての内容で、それでいて最後も脚が上がりながらなんとか2着を確保した辺り非常に価値のある内容だったと思いますし、走破時計もこのクラスとしては平均勝ちタイム水準ですから完全にクラス脱出のメドが立ったと思います。そして2か月間で14キロの馬体増など、現時点で成長を感じるのも良いですね。まだまだ強くなる素地があると思います。

 次で一気に勝てるかと言われるとまだ微妙と思いますが、500万クラスはこうやって5着以内に入り、優先出走権を確保していてくれれば自由に出たいレースに出走できますし、それなりの賞金も入って来ますしで言うことありません。次も最低でも掲示板に入り、安定した走りを見せて欲しいですね。

 しかし、中京ダート1400mは比較的近年に新設されたコースでデータとしては少ないものの、近3年でダイワメジャー産駒に次ぐ勝ち星を挙げているゴールドアリュール産駒、そして6勝と年々低迷している中でもここでは安定勢力という川須栄彦騎手と好走条件が揃っていた中でのコース・騎手選択はバッチリでしたね。私は結構そういったデータ派ですが、こういうデータは信頼性が高いですからねぇ。これをレース前日に知り、私にしては珍しく馬連でも流していたのが正解でした。私は基本愛馬の単複しか馬券は買わない人ですから。



 結局1番人気との組み合わせで馬連8810円。正直こんなに付くとは思っていませんでしたが、思わぬクリティカルヒットになりました。ここのところデスティニーシチーの13番人気3着やマデイラの16番人気3着(複勝4000円)と高配が多く、毎週PATの残金が増えていってくれています。それも含めて、愛馬の激走は有り難いですね。

 グリューヴァインの2勝目のメドとなったことや、馬券的にも大きな大きな今回の2着でした。嬉しかったですしホッとしましたね。

 グリューヴァイン、良い走りを有り難う!!次も期待しているぞ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2015年6月3日立ち上げ 4日、13日、15日、17日、18日、20日、21日加筆
グリューヴァインの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2015年 5月23日 第5戦 3歳500万下 京都芝1200m (6着/8番人気)

2015年 2月21日 第4戦 3歳500万下 京都ダ1400m (13着/12番人気)

2015年 1月25日 第3戦 3歳未勝利 京都ダ1200m (1着/4番人気)

2014年12月20日 第2戦 2歳未勝利 阪神ダ1400m 牝馬限定 (7着/2番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2014年 8月 9日 デビュー戦 2歳新馬 札幌芝1800m (6着/2番人気) 松嶋屋様撮影 現地写真掲載

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