グリューヴァイン(マルティンスタークの12) 第14戦


キャロットクラブ出資愛馬第22号は、注目していて購入せずに大きく後悔したマルティンスタークの初仔。その母マルティンスタークは募集総額1400万円と安価ながら4勝を挙げ獲得本賞金も6846万円と素晴らしい活躍だった。安価で2、3勝を出来る馬を探し続ける私にとって、関西馬でこの手の活躍馬を取りこぼしたことは痛恨。

その母の産駒ということで7月の募集リストの時点から注目していた本馬。母の募集金額同様の募集総額1400万円と安価。4勝馬の母の子にしては随分とお得感。

そして父は繁殖の質の割に素晴らしい活躍馬を輩出するゴールドアリュールで期待大。

最優先枠で購入。

父の産駒の傾向と繋ぎの高さからダート馬っぽいが、私は最初からそのつもりで購入。いつもは芝の中距離を走れる馬を探しているが、本馬に関してはダートで2、3勝を挙げてくれればと思っている。


デビュー戦も2戦目も2番人気に支持されるも掲示板を外しガッカリ。しかし、長期休養明けを1度使われた3走目は調教の動きがガラリ一変。坂路51秒8と非凡な走りを見せた。そこから2週続けて除外の憂き目に遭い、調子落ちが心配されたが、強い内容で断然1番人気馬を競り落としての優勝!!

昇級してからは2着3回、3着1回と能力上位だが勝ちきれない。しかし、徐々に苦手だった速い時計にも対応出来ているし、後ろからでも前からでも最後までしっかりと走れるようになってきた。そして左回りでも右回りでも2着に来ているなど自在性もある。

ここ2戦は2着2着。前走は僅かにクビ差。なんとか今回勝って夏に現級に降級したい。

前走で獲得した本賞金は1680万円となり募集価格の1400万円を突破。最優先枠まで行使しての購入だったが、まずはこの投資は成功だったと満足している。

前走後、ここ数戦は放牧明けの方が好走しているということで気持ちをリセットする為に4月13日にノーザンファームしがらきへ短期放牧に出ました。

4月26日に栗東トレセンに帰厩しました。

5月8日 新潟6R 500万下 ダート1200m 牝馬限定 定量に出走!!

フルゲート15頭のところに想定数は12頭。グリューヴァインは優先出走権があるし、投票すれば出走は確実。信頼できるクラブ公式HPでももちろん”出走可能A”のジャッジ。結局15頭で確定。

鞍上はグリューヴァインをよく知り巧くコントロールできる藤岡佑介騎手で期待大。

5着/1番人気。

新潟ダート1200mは前有利なコースで、前走は前につけて最後までしっかりと伸びたことから前目の位置での競馬。しかし、脚抜きの良い締まった馬場で全体の流れや時計が速く、道中は押っ付け通しで手応えが悪く、4角途中でムチが入るほど。以前のように二桁着も意識されたが、なんとか最後まである程度踏ん張り辛うじて5着と掲示板は確保。

そのことにより、6月の降級までにもう1度使えるので本当に有り難い。

しかし、全体的に抜けて強い馬がいないメンバーで力負けの5着。次走も勝ち上がりは楽ではない。


レース回顧と時計の分析、レース後の藤岡佑介騎手と牧田和弥調教師のコメントを掲載。

(2016年5月9日完結)

2016年4月13日立ち上げ

●前走後、ここ数戦は放牧明けの方が好走しているということで気持ちをリセットする為に4月13日にノーザンファームしがらきへ短期放牧に出ました。優先出走権の使える範囲内で復帰予定

 4戦目で断然1番人気馬を競り落として勝ち上がった我らが愛馬グリューヴァイン。昇級してからは2着3回、3着1回と能力上位ですが勝ちきれません。しかし、徐々に苦手だった速い時計にも対応出来ていますし、後ろからでも前からでも最後までしっかりと走れるようになってきました。そして左回りでも右回りでも2着に来ているなど自在性もでてきました。

 特にここ2戦は2着2着と抜群の安定感を見せてくれています。前走はついに勝ち馬とは僅かにクビ差。なんとか今回勝って夏に現級に降級したいですね。

 前走で獲得した本賞金は1680万円となり募集価格の1400万円を突破!!最優先枠まで行使しての購入でしたが、まずはこの投資は成功だったと満足しています。

 前走後、ここ数戦は放牧明けの方が好走しているということで気持ちをリセットする為に4月13日にノーザンファームしがらきへ短期放牧に出ました。優先出走権の使える範囲内で復帰予定です。

これ以降は2016年4月26日に作成

●4月26日に栗東トレセンに帰厩しました

 4月26日に更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告は次の通りです。

26日に栗東トレセンへ帰厩しました。「優先出走権利を行使できる期間内での出走を目指すということで、今朝栗東トレセンに送り出しました。馬自身、レース後に短期放牧を挟んで帰厩というパターンに慣れてきているようで、テンションが上がりすぎるようなこともなく落ち着いて過ごすことができました。馬体重は482キロです」(NFしがらき担当者)

 ということで4月13日にリフレッシュ短期放牧に出されていたグリューヴァインですが、4月26日に栗東トレセンに帰厩しました。予定通りですし順調で心配無いですね。

 このタイミングですと次走は5月8日 新潟6R 500万下 ダート1200m 牝馬限定 定量が極めて有力と思われます。ここで勝ちを逃すと夏の降級までの出走はなさそうですし実質ラストチャンスです。しっかりと決めて欲しいですね。

これ以降は2016年5月4日に作成

●追い切り情報(5月4日更新)

前走前 4月6日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 52.3
3F 37.8
2F 24.6
1F 12.3



4月28日 栗東坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.1
3F 38.9
2F 24.9
1F 12.5


5月1日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 56.5
3F 42.1
2F 27.7
1F 13.9


5月4日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.5
3F 39.2
2F 24.8
1F 12.1
 4月28日、26日に帰厩後1本目の追い切り時計を計時しました。普段から時計が出る馬とは言えいきなりから惚れ惚れする時計ですね。全体の時計も優秀なのに終いが12秒5。6月までに1つ勝てれば降級してからの500万クラスと1000万クラスは勝てると思いますし4勝してくれそうなのですが・・・。
 以下は同日(4月28日)更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告です。
「火曜日に無事帰厩しており、今朝は坂路で追い切りました。全体時計はあと1〜2秒遅くても良かったのですが、まったく無理はしていませんし、楽な感じで走ることができていました。終いまでしっかりと動くことができていますし、いつも時計が出る馬ではあるものの、今の馬場状態を考えるといい追い切り内容だったと思いますよ。短期放牧明けなので状態は大きくは変わっていませんが、テンションもこの馬としては許容範囲。今のところは来週の新潟を予定していますが、ここ2戦は2着続きなので何とか勝ち切れるよう仕上げていきたいですね」(牧田師)5月8日の新潟競馬(4歳上500万下・牝馬限定・ダ1200m)に藤岡佑騎手で出走を予定しています。
 ということで、牧田和弥先生から見ても状態は良さそうです。次走が私が26日に予想した通りの5月8日 新潟6R 500万下 ダート1200m 牝馬限定 定量であることが正式に発表になりました。鞍上も第三場なのでなかなか良い騎手がいないのではないかなぁ〜と思っていましたら藤岡佑介騎手を確保してくださっています。藤岡佑介騎手と言えばグリューヴァインを勝ち上げてくれた騎手。そして私との相性も抜群の騎手です。それはもう期待しております。

 5月1日、ハロン14秒程度で追い切られました。あとは水曜日にしっかりと追い切って完成ですね。順調です。

 5月4日、あまりテンションを上げてしまっても良くない馬ですし、馬なりで調整されました。なので全体の時計はゆったりですが、終いの12秒1の伸び脚は惚れ惚れするものです。愛馬ながら素晴らしいですね。
 私ほっさんの追い切り評価は「A−」です。強めの追い切りがない分だけ割引ですが、実質使い続けていますし「A+」でも良いくらいの出来です。今回こそは勝ってくれるのではないでしょうか。ただ、新潟ダート1200mは前有利のコースなんですよね。中団から行くグリューヴァインに取ってどうなんでしょうね。
 デイリー馬三郎では”気配抜群A”と最高評価です。競馬ブックでは”好調持続”とこちらも高い評価を頂戴しております。
 以下は同日(5月4日)更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告です。
「今朝もいつもどおり、とにかくやりすぎないように気をつけて追い切りました。後半の時間帯で馬場もそれほど良くなかったのですが、スタートから2ハロンは手綱を引っ張っているぐらいで、ラスト1ハロンもほぼ持ったまま12秒1という時計でした。いつもながら抜群の動きです。この馬に関してはとにかくテンションがポイントですし、長距離輸送がどうかという不安はあるのですが、前日に運んで1泊することがプラスに出てくれればと思っています。ジョッキーについても、今回は初勝利を挙げてくれた藤岡佑介騎手にお願いしているので、いいところを引き出してくれるのではないかと期待しています」(牧田師)8日の新潟競馬(4歳上500万下・牝馬限定・ダ1200m)に藤岡佑騎手で出走を予定しています。
 ということでやり過ぎないように気をつけて調整されているということです。グリューヴァインのことは陣営も我々ももう分かっていますしこれで安心ですね。前日に運んで1泊というのも一か八かですが考えていただいてのものですし上手く言って欲しいですね。

●気になる出馬想定表(5月8日 新潟6R)

出馬想定表 5月8日 新潟6R 500万下 ダート1200m 牝馬限定 定量 フルゲート15頭 想定数12頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
グリューヴァイン 藤岡佑介  4/09 500万下 阪神ダ1200 12 A−
ダイワポデスタ 伴啓太  4/17 500万 福島ダ1150 12 12 15
ホワイトポピー 丹内祐次  7/25 500万 福島ダ1150 13 10 14
ボンボンキャスト 丸田恭介  4/09 500万 中山ダ1200 14
マラケシュ 杉原誠人  4/23 500万 福島ダ1700 13 15 10 13
メイショウウケヅキ 川須栄彦  4/24 500万 京都ダ1800 14 14 15 14 12
メイショウルナ 木幡初也  4/17 500万 福島ダ1150 10 11
ヨイチナデシコ 藤田菜七子  4/17 500万 中山ダ1200 10 11
リルバニヤン  5/01 500万 新潟芝1000 10 15 11 16 10
レディーピンク  4/17 500万 福島ダ1150 12
レモンイエロー 長岡禎仁  4/17 500万 福島ダ1150 11 10 14
ロットリー 幸英明  3/26 500万 中京ダ1200 11 12

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート15頭のところに現在12頭出馬想定されています。グリューヴァインは優先出走権がありますし、投票すれば出走は確実です。信頼できるクラブ公式HPでももちろん”出走可能A”のジャッジです。

これ以降は2016年5月5日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 5月8日 新潟6R 500万下 ダート1200m 牝馬限定 定量 出走数15頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
グリューヴァイン 藤岡佑介  4/09 500万下 阪神ダ1200 12 A−
スターペスユウコ 加藤祥太  4/23 500万下 京都ダ1200
ダイワポデスタ 伴啓太  4/17 500万 福島ダ1150 12 12 15
ホホエムオンナ 西田雄一郎  4/10 500万 福島ダ1150 15 16 12 16
ホワイトポピー 丹内祐次  7/25 500万 福島ダ1150 13 10 14
ボンボンキャスト 丸田恭介  4/09 500万 中山ダ1200 14
マラケシュ 杉原誠人  4/23 500万 福島ダ1700 13 15 10 13
ミスチフウウィッチ 木幡巧也  4/23 500万 東京ダ1400 13 12
メイショウウケヅキ 川須栄彦  4/24 500万 京都ダ1800 14 14 15 14 12
メイショウルナ 木幡初也  4/17 500万 福島ダ1150 10 11
ヨイチナデシコ 藤田菜七子  4/17 500万 中山ダ1200 10 11
リルバニヤン 井上敏樹  5/01 500万 新潟芝1000 10 15 11 16 10
レディーピンク 吉田隼人  4/17 500万 福島ダ1150 12
レモンイエロー 長岡禎仁  4/17 500万 福島ダ1150 11 10 14
ロットリー 幸英明  3/26 500万 中京ダ1200 11 12

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり

●新潟ダート1200mコース解説

 フルゲートは15頭。スタート地点は2コーナーのポケット。芝からのスタートだが、この部分での枠順の有利・不利はない。
 最初の3コーナーまでの距離は525m、ゴール前の直線は354mと、ローカルの中では一番の広大なコースなので、各馬が能力を発揮しやすい3〜4コーナーで極端に外を回されなければ大丈夫
 純枠にテンの加速力とスピードの持続力が問われる
 一方、レースは単調になる傾向があり、見ている方としては物足りなさが残る。
 コース全体がフラットであるためか、最後の直線が長くても前に行った馬が断然強い逃げ馬の連対率は50%を越え、単・複の回収率はともに100%を越える
 馬券の中心は逃げ、先行馬から入るのが筋で、穴も前残りを狙う方がいい。ミスタープロスペクター系の種牡馬の独壇場

有利な枠順 フラット
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント スピードの持続力、血統
種牡馬ベスト ケイムホーム、メイショウボーラー、サウスヴィグラス
連対騎手ベスト 蛯名正義、北村宏司、石橋脩、柴田善臣、戸崎圭太
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分14秒3 1分14秒5 1分13秒4
2歳未勝利 1分13秒5 1分12秒6 1分12秒3 1分12秒9
3歳未出走 1分13秒5
3歳未勝利 1分13秒4 1分13秒2 1分12秒7 1分12秒8
古馬500万 1分12秒3 1分11秒8 1分11秒2 1分11秒1
古馬1000万 1分11秒5 1分11秒4 1分10秒8
古馬オープン 1分10秒8 1分10秒6 1分09秒6

●騎手は藤岡佑介騎手 ほっさん評価「B+」

 今回のグリューヴァインの鞍上は今回の出走は第三場であまり良い騎手が少ないなぁ〜という中、藤岡佑介騎手と言う素晴らしい騎手を確保してくださいました。

 藤岡佑介騎手と言えばグリューヴァインを勝ち上げてくれた騎手。過去グリューヴァインには3鞍騎乗していただいており、グリューヴァインをよく知る騎手です。

 そして、私ほっさん愛馬と藤岡佑介騎手はこれまで10戦4勝で2着1回、3着1回と他のどの騎手にも負けない申し分ない成績です。もちろん、成績上位の時はそれぞれの馬は人気を背負ってのものですが、それでも結果をきちんと出してくれるのは心強い限りです。相性抜群の藤岡佑介騎手だけに今回も期待は大きいです。


 愛馬エスポワールシチーの2012年の平安S GVでは断然1番人気のエスポワールシチーの口取りに当選し、フェブラリーS GT以来の重賞での口取りだとワクワクしていましたら、この藤岡佑介騎手の騎乗する伏兵ヒラボクキングにやられて2着と口取りを逃しました。ただ、これは彼の騎乗が素晴らしかったもので、文句はありません。強く印象に残っているということです。呆然とウィナーズサークルで表彰されている彼(藤岡佑介騎手)を見ていました。

 ステップシチーでは2勝を上げてくださいました。2着に破れたレースでは我々から見ても仕掛けが遅いと思いましたが、素直に騎乗ミスを認め悔しい思いを語ってくれました。ミスは仕方がありません。素直な姿勢が気持ちよかったです。

 騎乗馬の質が悪く、トップクラスの成績ではありませんが、その中での通算勝率約8パーセントは実力の証だと思います。期待しています。


 2016年5月2日現在、JRA通算602勝、GTは未勝利、重賞23勝。勝率8.0パーセント、連対率16.0パーセントと中堅どころの数字で悪くない。昨年(2015年)は39勝、勝率8.1パーセント、連対率15.0パーセントとほぼ平年並の成績。本年(2016年)はここまで14勝、勝率9.5パーセント、連対率16.9パーセントと勝率、連対率を大きく上げている。


 藤岡 佑介(ふじおか ゆうすけ)は1986年3月17日生まれ30歳、日本中央競馬会(JRA)の栗東トレーニングセンターに所属している13年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。デビュー当時は作田誠二厩舎所属。現在はフリー。


 父・藤岡健一は栗東所属の調教師であり、弟・藤岡康太は同じ栗東所属の騎手として2007年にデビューした。愛称は「豆」。藤田伸二が名付けた。好みのスポーツは競艇。

 競馬学校第20期生(同期には津村明秀、丹内祐次、吉田隼人らがいる)。2004年3月6日、中京競馬第2競走のシルクマイスターでデビューし、16頭立ての3着に入る。初勝利は同年3月13日、中京競馬第1競走のアスカクイーン。同年3月27日、中京競馬の沈丁花賞をトップオブワールドで制し、特別競走勝利を挙げると、その後も函館記念でワイルドスナイパーに騎乗し3着、暮れの朝日杯フューチュリティステークスでGT初騎乗を果たすなど、この年35勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手を獲得した。

 2005年1月30日の京都牝馬ステークスで父が管理するアズマサンダースに騎乗して勝利し重賞初制覇。

 2007年3月フリーに転身した。スーパーホーネットとのコンビでは2008年にマイルチャンピオンシップで2着に健闘し、2010年に安田記念で2着している。
 
 2010年のサマージョッキーズシリーズでは、ワンカラットで函館スプリントSとキーンランドCを勝ち、2位の柴田善臣とは2ポイントの僅差ながら優勝した。これにより同年11月27日に実施した第24回ワールドスーパージョッキーズシリーズに出場した。
 11月にJBCスプリント(船橋)で交流GT制覇。しかし、中央競馬でのGTに限ると2着を5回記録しているものの未だ勝利を収めていない。

 2013年3月9日、阪神6Rをローガンサファイアで優勝。JRA通算500勝を挙げた。4月16日から11月19日までフランスでの長期遠征を行い、6月21日のメゾンラフィット競馬場での一般レースで海外初勝利を挙げた。


 調教師の矢作芳人は藤岡の騎乗技術について、「どの馬に乗せても折り合いの心配がないと言ってもいいくらい、……馬を折り合わせるのが上手い」と評している。矢作は一方で、その馬が自分に合わないと思うと「とたんに自信のない乗り方になってしまうことがある」とも指摘している。


「パワーが十分でないので馬を抑え込むのがうまくなく、追ってからも迫力を欠く。勝負どころの捌きには甘さが見られるし、安心して馬券をあずけられない。川田将雅、浜中俊など実力のある若手が急速に台頭しており、手厳しい書き方になるが、調教師や馬主も祐介に依頼する必要性がなくなっているように感じる。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)

 ほっさん愛馬での成績 (10戦4勝)
 
 2008年 6月22日 ステップシチー 湯川特別 500万下    函館芝2000m  1着2番人気
 2008年 7月13日 ステップシチー 北海ハンデ 1000万下  函館芝2600m  2着2番人気
 2008年 7月27日 ステップシチー 松前特別 1000万下   函館芝2600m  1着1番人気
 2008年 9月13日 グレイスシチー 3歳未勝利          札幌ダ1000m  3着/3番人気
 2012年 7月29日 グランデアモーレ 2歳新馬          札幌芝1800m  1着/5番人気
 2012年 9月 1日 グランデアモーレ 札幌2歳ステークス GV 札幌芝1800m 6着/10番人気
 2012年12月 9日 グランデアモーレ エリカ賞 2歳500万下 阪神芝2000m  当日出走取り消し
 2014年12月20日 グリューヴァイン 2歳未勝利         阪神ダ1400m  7着/2番人気
 2015年 1月25日 グリューヴァイン 3歳未勝利         京都ダ1200m  1着/4番人気
 2015年 5月23日 グリューヴァイン 3歳500万下       京都芝1200m   6着/8番人気
 2015年 7月 4日 レンベルガー   2歳新馬          中京芝1400m   
5着/7番人気


2014年12月20日 阪神1Rで愛馬グリューヴァインに騎乗する藤岡佑介騎手(7着/2番人気)

これ以降は2016年5月7日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

グリューヴァインは自在性があり、今回も流れに乗って競馬ができそう。もう順番と見る。ボンボンキャストの前走は目標にされた分、苦しくなった。立ち回りひとつ。ロットリーは砂を被らず運べれば一変も。」


短評は「実力五分」



予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
ロットリー △△
マラケシュ
ミスチフウイッチ
メイショウルナ △△ △△
スターペスユウコ
グリューヴァイン
レモンイエロー
ボンボンキャスト △△
ホワイトポピー
ヨイチナデシコ
レディーピンク
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
グリューヴァイン 2.9
ボンボンキャスト 3.5
ロットリー 7.9
スターペスユウコ 7.9
レディーピンク 9.3
メイショウルナ 11.7
ヨイチナデシコ 16.5
ホワイトポピー 17.8
ミスチフウイッチ 22.3
以下25倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
グリューヴァイン 74 71 74 73
ボンボンキャスト 76 74 76 71
ロットリー 70 70 67 55
スターペスユウコ 80 75 66 65
レディーピンク 74 60 51 60
メイショウルナ 72 61 63 68


デイリー馬三郎

本紙の見解

「ゴール前でもうひと伸びを欠いた◎ボンボンキャストの前走は、終始勝ち馬にマークされる形。それでもスピード能力の高さは示しており、悲観する内容ではなかった。叩き3走目で決める。○グリューヴァインの差し脚にも警戒が必要だ。〈石渡〉」

◎ ボンボンキャスト
○ グリューヴァイン
▲ ロットリー
× ホワイトポピー
☆ スターペスユウコ
△ メイショウルナ
△ レディーピンク




グリューヴァインは全13記者中 ◎(本命)印 7記者、〇(対抗) 4記者、▲(3番手評価) 2記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

グリューヴァイン(2着)

 「スムーズだったし、最後もよく走っています。今日は勝ち馬がちょっと強かったですね。」(川田将雅騎手・競馬ブック)

 「先生からはきれいな競馬をするとダメなので、道中はしっかりと脚を溜めていくようにと言われていたのですが、スタートをポンッと出たためにあの位置から進めました。直線に入ってから最後までよく差を詰めているんですけどね。勝ち馬が楽に行っていたとはいえ、こちらも終始スムーズでしたし、今日は相手が強かったです。ただ、負けこそしたものの、こういう競馬ができたことは今後に向けて大きかったのではないでしょうか。僕が前回乗せていただいた時よりも落ち着きはありましたが、それでもまだテンションは高いと思うので、そのあたりもこれから解消してくれればいいですね」(川田将雅騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「今まではむしろ出遅れた方が脚が溜まるので、今回もそういう競馬をしてもらうつもりだったのですが、あれだけの好スタートから下げるわけにはいきませんからね。今日は勝った馬が一枚上という感じでしたが、こういう展開でも最後までしっかりと脚を使うことができたことは収穫でした。この後は短期放牧に出し、馬の状態に問題がなければ優先権を行使できる期間内で戻す予定です」(牧田和弥調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「馬場先出し。ティアップブロンドにハナを譲って2番手から。手応え良く4角を回ってくるが、直線の坂ではいざ追われて相手との差を詰められず、ここで劣勢だった。ラストではクビ差まで詰め寄っているが・・・。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

グリューヴァイン

 「好位からのレースでも崩れなかった。脚質に幅が出たし馬体減りもなく好調。」(牧田和弥調教師・デイリー馬三郎)

 「前走は好位からでレースぶりが良かった。体は維持できていますし、コース替わりも問題ない。具合も引き続きいい。」(牧田和弥調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

 ここまで2着、2着と来ていますし、そろそろ順番と言いたいところですが、新潟ダート1200mは直線が逃げ馬有利のコースでその連対率は50パーセントを超える特異なコースです。

 グリューヴァインは中団から脚を伸ばしてくるタイプですし、コース的には合うとは思えません。


 しかし、主場の強いメンバーと戦うよりも第三場のやや落ちるメンバーと競馬をする方が勝てる確率が高いに決まっていますし、なんとしても今回で決めて、6月からまた現級に降級したいですね。そうなるとならないとではまるまる1勝違ってきますもんね。

 追い切りの動きはいつものように秀逸ですし、鞍上の藤岡佑介騎手はグリューヴァインに3度騎乗していて馬をよく知る騎手ですし、能力は間違いなく上位ですし本当にもうお願いします。

これ以降は2016年5月9日に作成

●パドック

 グリューヴァインの馬体重は前走プラス2キロの464キロ。毛づやが良く馬体はしっかりと出来ていましたが、初めての競馬場のせいか落ち着きがなくセカセカとしているように見えました。ただ、力は出せる状態と思いました。

●レース 

 グリューヴァインのスタートはまずまずで、気合いをつけてポジションを取りに行きます。新潟ダート1200mは前が残りやすいコースですし、前走が前につけて最後までしっかりと伸びましたから、そうすべきでしょう。

 グリューヴァインは二の脚が速いというほどではありませんが、垂れることなくしっかりとポジションを上げて行き、3番手内の絶好のポジションを取ります。前は常に射程圏内ですし、ここなら前が詰まる不利を受けることもありません。

 しかし、稍重の馬場状態が示すように締まった脚抜きの良い馬場で全体的な流れや時計が速く、道中は押っ付け通しで手応えが悪く、4角途中ですでにムチが入り気合いをつけられます。正直悪い時のグリューヴァインで、二桁着大敗も覚悟しました。

 直線に向くと1度は伸びますが、直線半ばでは2番人気のボンボンキャストには離される一方。早くも勝ちはなくなります。それどころか後ろが次々に迫って来ます。藤田菜七子ちゃんのヨイチナデシコに外からアッサリと交わされ、更に人気薄のレモンイエローにも抵抗できずに「嗚呼6着か」という最後の最後でずっと先頭を走っていたものの残り50メートルほどで脚が上がって失速したレディーピンクを交わして5着で入線!!なんとか掲示板を確保してくれます。

 ここで掲示板に載らなければ6月のクラス替えまでの勝ち上がりは実質ゼロパーセントになってしまうところでしたので、5着に入り次走への優先出走権を確保してくれたことは大きかったですね。

●時計の評価

 今回のグリューヴァインの走破時計は1分12秒1稍重馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分12秒2、重不良馬場で1分11秒2でした。勝ち馬の走破時計が1分11秒4ですから相当締まった脚抜きの良い馬場だったと考えられます。

 結果的に苦手の速い時計決着。良馬場ならもう少しやれたと思いますが、実力も足りませんが運もないですねぇ。

●レース後の騎手・調教師のコメント

グリューヴァイン(5着)

 「道中の手応えがもうひとつでしたね。押っつけ通しで、追走に余裕がありませんでした。」(藤岡佑介騎手・競馬ブック)

 「以前乗せていただいた時よりだいぶ乗りやすくなっていましたし、何とか降級前に勝ちたいと思っていました。ただ、3〜4コーナーで砂を被ると浮くような走りになってしまい、追走だけで余裕がなくなってしまいました。この馬の場合、もう少しペースが遅く、道中で脚を溜められた方が良いような気がします。力を出し切れず悔しい限りですし、何より人気に応えることができず、本当に申し訳ありませんでした」(藤岡佑介騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「圧倒的な人気だったにも関わらず、このような結果になってしまい、申し訳ありませんでした。急かした分、脚が溜まりきらなかった印象ですね。前も止まる気配はありませんでしたから、厳しい競馬になってしまいました。こちらに到着した時もいい感じで落ち着いていましたし、結果に反映できず残念です。力があるのはわかっているので降級前には何としても勝ちたいと考えていますが、今後については状態を見た上で検討していければと思います」(牧田和弥調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

グリューヴァイン(5着)

 「馬場へ先入れ。好位から。しかし、この馬には今日の流れは速かったのか、3角付近で前2頭の外側へつけようとしたが行けず、直線の伸びもひと息だった。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 本賞金が70万円。内国産馬所有奨励賞が4万円。特別出走手当が39.9万円。合計113.9万円。1口で割りますと2100円程度になると思われます。

●今後の展望

 ううーーん、正直そんなにメンバーが強かったわけでもないですし、力負けの5着はいただけないですねぇ。確かに締まった脚抜きの良い馬場で時計は速くグリューヴァインの苦手とする馬場でしたが、それでも500万クラスではもう少し格好を付けて欲しかったですね。これだと1000万クラスでは全然勝ち負けに絡めなさそうな気がします。

 ただ、悪いなりに5着と掲示板を確保してくれたことで優先権を取得できましたし、6月のクラス替えまでにもう1走は出来ます。牧田和弥先生もレース後降級の権利をかけてもう1走したいとおっしゃってくれていますし、無理を承知でここは5月中にもう1度使って欲しいですね。そこで勝とうが負けようが中期放牧で良いと思います。

●最後に

 グリューヴァインは6月に現級に降級できなければ生涯あと1勝で終わってしまう可能性が少なく無く、今回大切な1戦でしたが馬券圏内どころかギリギリ掲示板の5着でした。

 好走歴の多い中京と同じ左回りのコースで枠も偶数枠で後入れと良く、良い走りを見せてくれると高を括っていましたが、これだけ条件が揃っていてのこの走り。期待の大きい馬だけに今回の結果はショックが大きいですね。強いて力負け以外の敗因を上げるとすれば、輸送と速い流れでしょう。

 ・・・であるならば北海道や小倉の滞在競馬を目指した方が良さそうですね。5月中にもう1度降級権をかけて走り、その後は滞在競馬をすれば良いと思います。距離も1700mくらいまでは行けると思うのですが。

 とにかく500万クラスでは能力上位は明かですし次も期待しております。

 次は5月22日の京都7Rで巻き返しだ!!頑張れグリューヴァイン!!

最後までご愛読ありがとうございました

2016年4月13日立ち上げ 26日、5月1日、4日、5日、7日、9日加筆
グリューヴァインの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2016年 4月 9日 第13戦 500万下 阪神ダ1200m (2着/3番人気)

2016年 3月12日 第12戦 500万下 中京ダ1200m (2着1番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

2016年 1月30日 第11戦 500万下 京都ダ1200m (6着/1番人気

2016年 1月16日 第10戦 500万下 中京ダ1200m (4着/3番人気) ルクソール様撮影現地写真多数掲載

2015年10月25日 第9戦 500万下 京都ダ1200m (12着/2番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

2015年10月11日 第8戦 500万下 京都ダ1200m (3着/3番人気)

2015年 8月16日 第7戦 500万下 小倉芝1200m (12着/6番人気)

2015年 7月19日 第6戦 500万下 中京ダ1400m (2着/9番人気)

2015年 5月23日 第5戦 3歳500万下 京都芝1200m (6着/8番人気)

2015年 2月21日 第4戦 3歳500万下 京都ダ1400m (13着/12番人気)

2015年 1月25日 第3戦 3歳未勝利 京都ダ1200m (1着/4番人気)

2014年12月20日 第2戦 2歳未勝利 阪神ダ1400m 牝馬限定 (7着/2番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2014年 8月 9日 デビュー戦 2歳新馬 札幌芝1800m (6着/2番人気) 松嶋屋様撮影 現地写真掲載

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