グリューヴァイン(マルティンスタークの12) 第11戦


キャロットクラブ出資愛馬第22号は、注目していて購入せずに大きく後悔したマルティンスタークの初仔。その母マルティンスタークは募集総額1400万円と安価ながら4勝を挙げ獲得本賞金も6846万円と素晴らしい活躍だった。安価で2、3勝を出来る馬を探し続ける私にとって、関西馬でこの手の活躍馬を取りこぼしたことは痛恨。

その母の産駒ということで7月の募集リストの時点から注目していた本馬。母の募集金額同様の募集総額1400万円と安価。4勝馬の母の子にしては随分とお得感。

そして父は繁殖の質の割に素晴らしい活躍馬を輩出するゴールドアリュールで期待大。

最優先枠で購入。

父の産駒の傾向と繋ぎの高さからダート馬っぽいが、私は最初からそのつもりで購入。いつもは芝の中距離を走れる馬を探しているが、本馬に関してはダートで2、3勝を挙げてくれればと思っている。


デビュー戦も2戦目も2番人気に支持されるも掲示板を外しガッカリ。しかし、長期休養明けを1度使われた3走目は調教の動きがガラリ一変。坂路51秒8と非凡な走りを見せた。そこから2週続けて除外の憂き目に遭い、調子落ちが心配されたが、強い内容で断然1番人気馬を競り落としての優勝!!

パドックを見ていてもまだまだ子ども子どもしている馬で、それ故に伸びしろは大きいと思われるし、今、この状態でこれだけの競馬ができるのだから、最低でも500万クラスは勝てる馬だと思う。

昇級してからは13着、6着、2着、12着、3着、12着、4着と浮沈が激しくアテにはできないが、芝でもダートでも上位に来ており満更でもない。

また川須栄彦騎手だとなぜか掲示板は確保できる。他の騎手だと掲示板を外れてしまう。

前走は追い切りでは過去最高の動きで私は勝てると確信していたが、ゲートで1頭大きく出遅れて、直線は進路がなく追い出しが遅れと3着だった前々走のVTRを見ているかのレース。

脚を余しての4着と消化不良だった。それでも勝ち馬からは0秒1差と実質一番強い内容だった。ただ、走破時計は未勝利クラス並で相手が弱すぎたとも言える。過大評価は禁物だが、クラス上位の能力であることは間違いない。

前走後、次走への優先出走権があり特にダメージも感じられないということで続戦。

予定通り中1週で1月30日 京都4R 500万下 ダート1200m 牝馬限定 定量に出走!!

フルゲート16頭のところに想定数は15頭。グリューヴァインは優先出走権があるので出走は確実。結局16頭で確定。

両睨みだった同日の中京7Rは主戦の川須栄彦騎手が先約があり京都なら超一流の川田将雅騎手が乗れるということで京都に。私としても中京7Rは前走2着で勝ち負け確実の愛馬ベルディーヴァが出ることもあり、同士討ちは勿体ないのでグリューヴァインが京都に出てくれるのは大歓迎。

27日の追い切りでは中1週にもかかわらず坂路50秒7の猛時計を計時。過去最高の状態だった前走よりも1度使われてさらに状態は上昇。前走でもスムーズなら勝っていたし今回はメンバーも比較的軽く川田将雅騎手ということもあり、確勝を期待していたが、

6着/1番人気。

さすがに超一流の川田将雅騎手。スタートは出遅れることなく5番手の絶好のポジション。

しかし、結果的に締まった脚抜きの良い馬場で高速決着となり、速い時計への対応が出来ずに人気を裏切ることに。

川田将雅騎手の騎乗は素晴らしかったし、さすがの剛腕で時計もかなり詰めてくれている。

残念ながら馬自身が速い時計に対応できず、力の要る馬場待ち。今回は仕方がない。


レース回顧と時計の分析、レース後の川田将雅騎手と牧田和弥調教師のコメントを掲載。

(2016年2月3日完結)

2016年1月22日立ち上げ

●前走後、次走への優先出走権があり特にダメージも感じられないということで続戦。次走は1月30日 京都4Rか中京7Rの両睨みで出走予定

 4戦目で断然1番人気馬を競り落として勝ち上がった我らが愛馬グリューヴァイン。昇級してからは13着、6着、2着、12着、3着、12着、4着と浮沈が激しくアテにできないものの、芝でもダートでも上位に来ており満更でもありません。

 また川須栄彦騎手だとなぜか掲示板は確保できるんですよね。他の騎手だと掲示板を外れてしまいます。それでも川須栄彦騎手が巧い騎乗をしているのかと言えば、3着だった前々走も4着だった前走も脚を余して勝てるレースを落としているんですよね。

 その前走は追い切りでは過去最高の動きで、私はレース前に勝てると確信していました。しかし、ゲートで1頭大きく出遅れて、直線は進路がなく追い出しが遅れと3着だった前々走のVTRを見ているかのレース。

 脚を余しての4着と消化不良でした。それでも勝ち馬からは0秒1差と実質一番強い内容。まともならこのメンバーでは負けるはずがなかったと思います。ただ、走破時計は未勝利クラス並で相手が弱すぎたと解釈すべきです。前々走の12着だったときのように相手が強く、走破時計が速い場合は全く対応できない可能性も少なくありません。ですので過大評価は禁物ですが、平均してクラス上位の能力であることは間違いないと思いますし、次こそはロスなく力を出し切って欲しいですね。


 前走後、次走への優先出走権があり、特にダメージも感じられないということで続戦します。

 次走は1月30日 京都4R 500万下 ダート1200m 牝馬限定 定量1月30日 中京7R 500万下 ダート1400m 牝馬限定 定量の両睨みで出走予定です。

 距離的には京都の1200mなのでしょうが、2着4着と確実に好走している中京も捨てがたく、私もこの2レースの両睨みで良いと思います。ただ、中京の方には前走2着の愛馬ベルディーヴァが出走予定で、勝てる可能性の高い2頭が同じレースに出るのは勿体ない気もします。当日は休日で中京に行こうと思っていますので、中京2頭出しで、どちらかが確実に勝ち上がってくれればそれはそれで満足ですが・・・。

これ以降は2016年1月27日に作成

●追い切り情報(1月27日作成)

前走前 1月13日 栗東坂路 良馬場 末強めに追う
1回
助手
4F 52.2
3F 38.4
2F 25.1
1F 12.4



1月27日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 50.7
3F 37.7
2F 24.9
1F 12.7
 1月27日、2015年1月に出した自己ベスト51.8−13.2を大きく更新する最高タイムを計時しました。全体の時計も水曜日の7番時計で超優秀ですが、これでいて終いは12秒台。しかも後述の陣営のコメントではこれでも流したくらいということでいやはや能力を感じさせる馬ですねぇ。
 私ほっさんの追い切り評価は「A+」です。中1週でここまで動けるとは特筆モノです。1度使われて前走よりもさらに具合は良いようです。これは力を出し切れば勝ち負け必至と思います。
 競馬ブックでは”活気十分”と高評価で滅多に出ない右肩上がりの矢印です。デイリー馬三郎では”好時計B”とここでも高い評価を頂戴しています。
 以下は同日(1月27日)更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告です。
「この中間はややテンションの高いところは見せているものの、疲れなどは感じない状態で、予定どおり中1週で今週使わせてもらうことにしました。中京の番組は川須に先約があり、他のジョッキーを当たったところ、京都の1200mに川田が乗れるとのことろでそちらに向かうことにしました。今朝は坂路で馬なり程度です。単走でサッとやっただけなのですが、最後は流していたぐらいなのにこのタイムですから、やはり走ります。あとは当日イレ込まずにレースに臨めればチャンスは十分あると思います」(牧田師)30日の京都競馬(4歳上500万下・牝馬限定・ダ1200m)に川田騎手で出走を予定しています。
 川須栄彦騎手のいる中京との両睨みでしたが、川須栄彦騎手に先約があり、ななんと川田将雅騎手の空いていた京都で出走することになりました。中京は2着3着と相性の良いコースで、京都は12着と決して相性は良くありませんが、川須栄彦騎手よりも川田将雅騎手の方がいろんな面で上位ですし、あの乗り難しいマデイラでも巧く捌いて勝たせてしまう超一流の騎手ですから、同じく乗り難しいグリューヴァインも巧く乗りこなしてくれると思います。追えばしっかりと伸びますしね。これは楽しみですね。

●気になる出馬想定表(1月30日 京都4R)

出馬想定表 1月30日 京都4R 500万下 ダート1200m 牝馬限定 定量 フルゲート16頭 想定数15頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アブニール  1/16 500万 京都ダ1400 11 11
アリエスムーン 浜中俊 12/20 500万 中京ダ1200
ウェディングラン  1/09 500万 京都ダ1200 13 15 13 16
エスケイミネルバ  1/16 500万 京都ダ1400 11 14 14
グリューヴァイン 川田将雅  1/16 500万 中京ダ1200 12 12 A+
クローソー 小崎綾也 12/12 犬山5下 中京芝1400 15 16
サカジロビューティ  1/09 500万 京都ダ1400 12 15 12 11
スズカマドンナ  1/17 500万 中京ダ1200 10 14
ハッピーロングラン 松若風馬 10/24 500万 東京ダ1300 16
ボストンビリーヴ 義英真  1/16 500万 京都ダ1200 11 10
マチルダ 佐藤友則 12/13 500万 中京ダ1200 16 10 11
マッドアバウトユー 高田潤  1/09 500万 京都ダ1200 12 12 11
ヤマニンアタシャン  1/09 500万 京都ダ1200 11
ユリ  1/10 500万 京都芝1600 16 13
リナクリスタル 国分優作 11/21 500万 京都ダ1200 14 10 12 16

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート16頭のところに現在15頭出馬想定されています。信頼できるクラブ公式HPでは”出走可能A”のジャッジです。グリューヴァインは優先出走権がありますから投票すればレースには出られますね。

勝てば夏に降級できるグリューヴァイン。想定メンバーを見回すと前走4着馬が1頭いるだけ。しかもこの馬は人気薄の激走ですから、グリューヴァインが実績では断然です。このメンバーで川田将雅騎手となれば勝ち負けは必至だと思いますし、まずはこのまま確定して欲しいですね。何か強い馬がねじ込んでくるかな?

これ以降は2016年1月28日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 1月30日 京都4R 500万下 ダート1200m 牝馬限定 定量 出走数16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アブニール 竹之下智昭  1/16 500万 京都ダ1400 11 11
アリエスムーン 浜中俊 12/20 500万 中京ダ1200
インヴォーク シェーン・フォーリー  1/24 500万 京都ダ1400 16
ウェディングラン 小林徹弥  1/09 500万 京都ダ1200 13 15 13 16
グリューヴァイン 川田将雅  1/16 500万 中京ダ1200 12 12 A+
クローソー 小崎綾也 12/12 犬山5下 中京芝1400 15 16
スズカマドンナ 古川吉洋  1/17 500万 中京ダ1200 10 14
ハッピーロングラン 松若風馬 10/24 500万 東京ダ1300 16
ブロンズテーラー 国分恭介  1/09 500万 京都ダ1200 10
ボストンビリーヴ 義英真  1/16 500万 京都ダ1200 11 10
マチルダ 佐藤友則 12/13 500万 中京ダ1200 16 10 11
マッドアバウトユー 高田潤  1/09 500万 京都ダ1200 12 12 11
ヤマニンアタシャン 和田竜二  1/09 500万 京都ダ1200 11
ユリ 酒井学  1/10 500万 京都芝1600 16 13
リナクリスタル 国分優作 11/21 500万 京都ダ1200 14 10 12 16
レディカリビアン ミルコ・デムーロ  1/16 500万 京都ダ1400

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり

●京都ダート1200mコース解説

 フルゲートは16頭。スタート地点は向正面の2コーナー出口。
 3コーナーまでは約400mあり、なだらかな上り坂になっている。
 芝コースと同様に3コーナーが坂の頂上で、3〜4コーナーの下り坂を経てから最後の直線勝負になる。
 ダートの短距離戦は、テンのダッシュ力と先行力が命。スタート直後から激しい先行争いになり、3コーナーを過ぎても収まらないことがある。直線が平坦コースなので、なかなか前が止まらない。道中4〜5番手につけ、直線入り口までに1〜2番手に押し上げられる形が最も理想。
 1頭あるいは2頭が飛ばして逃げ、4コーナー出口で2番手集団を少し離しているようだと、そのまま前が残りやすい。差し馬を本命にする場合は、展開をよく考えたい。
 枠順はできれば真ん中より内が欲しい。多頭数の大外は、差し馬以外は少し不利だ。
 また、京都のダートは時計が速いので、高速決着への対応力も問われる。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 先行力、高速決着への対応力
種牡馬ベスト サウスヴィグラス、ゴールドアリュール、キングカメハメハ
連対騎手ベスト 岩田康誠、武豊、福永祐一、浜中俊、川田将雅、幸英明
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分13秒4 1分13秒7 1分13秒2 1分12秒9
2歳未勝利 1分13秒7 1分13秒2 1分13秒9 1分13秒3
3歳新馬 1分14秒1 1分13秒9 1分12秒8 1分13秒7
3歳未勝利 1分13秒8 1分13秒4 1分12秒4 1分12秒9
3歳500万 1分12秒8 1分12秒1 1分12秒2 1分12秒3
古馬500万 1分12秒6 1分12秒3 1分12秒1 1分11秒8
古馬1000万 1分11秒9 1分11秒8 1分10秒8 1分11秒6
古馬1600万 1分11秒2 1分09秒9 1分10秒7 1分11秒2
古馬オープン 1分11秒0 1分10秒0 1分10秒1 1分10秒6

●騎手は川田将雅騎手 ほっさん評価 2015年「A+」 →2016年「S」

 今回のグリューヴァインの鞍上はここ3回グリューヴァインを2着3着4着と上位に持って来てくれている川須栄彦騎手が適鞍の中京ではすでに先約がある為に両睨みの京都と他の騎手をあたっていたところ、京都なら川田将雅騎手が乗れるということで京都で川田将雅騎手で出走することになりました。

 川田将雅騎手と言えば、今や浜中俊騎手と並び、日本の若手のツートップ。技術、センス、追いの強さなど、どれをとっても超一流で、馬の能力以上のものを引き出してくれる安心感抜群の騎手です。私の騎手ランキングでもついに今年最高ランクの「S」評価となりました。実績、勝率等申し分ない超一流の騎手です。


 そして私の愛馬とは騎乗機会3連勝中!!しかも乗り難しい馬ばかりを素晴らしい騎乗で能力以上のものを引き出し勝たせてくれています。昨年は愛馬とはご縁がなく寂しく思っていましたが、今年は年明け早々ご縁があり期待しております。


 我が愛馬とは2014年9月のグランデアモーレ以来ですが500万クラスでも低迷をしていたグランデアモーレを抜群の騎乗で1000万クラスを突破させていただきました。その後準オープンでは戸崎圭太騎手が乗ってかかってしまい制御出来ず大敗など一流の騎手でも上手く制御できないような馬をいとも簡単に抑え込んで操る技術は特筆モノです。また2014年2月のマデイラでは、こちらも500万クラスでもさっぱり勝ち負けに絡めずに低迷していたマデイラを抜群の判断でハナに持って行き、追いの強さで持たせて残し勝ち上げてくれました。彼でなければ勝っていなかったと思います。その前のフロアクラフトも勝ち上げていただき、現在騎乗機会3連勝中です。

 我が軍団の愛馬とは過去13番人気のステップシチーを重賞で5着に持って来てくださったりと7戦4勝、すべて5着以内の掲示板確保と抜群の成績です。我が軍団との相性も良く、今回で騎乗機会4連勝と行きたいですね。その可能性は濃厚だと思います。我が軍団乗り愛馬に川田将雅騎手が乗ってくれればまさに鬼に金棒です。


 私も過去GTでの騎乗ぶりに苦言を呈したこともありましたが、それは過去の話。今は安定感も抜群で本当に乗れる騎手に成長。もちろん期待は大きいです。


 2016年1月28日現在、中央通算921勝、勝率12.1ーセント、連対率22.3パーセント、GTは7勝。2014年ハープスターでの桜花賞、2012年岩田康誠騎手の乗り替わりのオークス(ジェンティルドンナ)、2008年の皐月賞(キャプテントゥーレ)、2010年の菊花賞(ビッグウィーク)など。重賞は45勝です。これは同期の中でも群を抜いて素晴らしい成績です。

 昨年(2015年)は中央101勝、勝率15.5パーセント、連対率28.8パーセントとトップジョッキーの数字。本年(2016年)はここまで12勝、勝率18.5パーセント、連対率32.3パーセントと驚異的な数字で全国リーディング2位です。


 川田 将雅(かわだ ゆうが)は1985年10月15日佐賀県生まれの30歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンター所属する13年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。デビュー時は安田隆行厩舎所属。現在はフリー。

 曾祖父(川田若弥)が佐賀競馬場所属の騎手で、祖父(川田利美)・父(孝好は地方競馬全国協会(NAR)佐賀競馬場の現役)・伯父(宮浦正行は大井競馬場の現役)が調教師という競馬一族に生まれ、自然と騎手を目指すこととなった。同じくJRA所属の鮫島良太騎手とは、幼稚園時代から先輩後輩の関係。

 妻は元タレントのおおつか麗衣。

 2004年、栗東・安田隆行厩舎所属の騎手としてデビュー。同期は高野和馬、丹内祐次、津村明秀、水出大介、吉田隼人、上野翔、藤岡佑介らがいる。3月7日中京競馬第2競走のシュアリーゴールドでデビューし、15頭立ての5着に入る。初勝利は3月20日、阪神競馬第8競走のホーマンルーキー。1年目は16勝で終わるが人気薄の3着が多く、その頃からも穴騎手として注目されていた。とりわけ500万円以下クラスの3着率が高く、1年目の3着17回のうち12回は500万円以下クラスでのものであった。

 2005年は成績を大きく伸ばし、39勝を挙げた。しかし特別競走での勝利は前年のゲヴァルトの甲東特別とエイシンヘーベの大濠特別の2勝のみで、依然として穴騎手という印象が強かった。

 2005年2月26日の丹波特別でゲヴァルトがゲートで暴れて第2頚椎骨折を発症し斃死した。その時、将雅は真っ先にゲヴァルトの元に向かい、その後関係者から渡されたゲヴァルトのゼッケンを持ち帰り、泣き崩れていたという話がある。将雅にとっては初の特別勝ちをもたらしてくれた馬である。

 2006年からはフリーの騎手として活動している。小倉大賞典をメジロマイヤーとのコンビで逃げ切り(騎乗したメジロマイヤーの馬主である「メジロ牧場」の勝負服(白・緑一本輪・袖緑縦縞)を着用すべきところを、誤って「メジロ商事」の勝負服(白・緑一本輪・緑袖)を着用しレースに騎乗するアクシデントがあった(勝負服を用意するのは調教師である田島良保の義務となる))、重賞初制覇を達成する。さらに中京記念ではマチカネオーラとのコンビで豪快に捲り、重賞2勝目をあげた。そして、東京優駿(日本ダービー)で初めてのGT級競走騎乗を果たす(スーパーホーネットで15着)とその直後の目黒記念をポップロックで勝利した。
 8月に通算100勝を達成。しかし、9月30日の中京競馬第4競走で落馬し、右橈骨骨幹部骨折・右尺骨頭脱臼という大怪我を負った。2007年1月6日の京都競馬で復帰するまで長期休養を余儀なくされた。

 2006年には関西騎手リーディング11位、2007年には同8位、2008年も同8位に入るなど、若手としてトップクラスの活躍を見せている。また接戦に強く、2006年に写真判定になった際の勝率は10回以上機会があった騎手の中で第1位だった。

 2007年4月1日、阪神競馬第1レースの3歳未勝利戦にて白毛馬のホワイトベッセルに騎乗して勝利。JRA史上初の白毛馬での勝利騎手として歴史に名を残すこととなった。この時は余程嬉しかったのか、第1レースの未勝利戦であるにもかかわらずガッツポーズを見せた。レース後のコメントでも「重賞レースと同じくらい興奮した」と語っている。

 2008年4月20日、第68回皐月賞をキャプテントゥーレで制覇し、GT級競走及びクラシック競走初勝利を飾った。同期の中では最初のGT級競走制覇であった。この年は重賞を6勝している。

 2009年10月に通算300勝を達成。11月3日、公営名古屋競馬場で開催された第9回JBCスプリントをスーニで制覇し、交流重賞競走初勝利を挙げた。

 2011年10月3日、第44回スプリンターズステークスにおいて、ダッシャーゴーゴーに騎乗。第2着に入線も、4着に入線したサンカルロの進路を妨害して第4着に降着。2010年10月9日から10月17日まで4日間騎乗停止処分の制裁を受ける。11月20日6回京都6日第8競走にてエイシンナナツボシで勝利し、自身初の年間100勝を達成。この年は109勝だった。

 2013年10月12日4回京都3日第7競走(3歳500万下)をマラネロで制し、本年最速自身2度目の年間100勝を達成。最終的に120勝を挙げ、JRA最多勝利は逃したもののJRA最高勝率を獲得。この年は年間100勝達成者が7名おり、その中でGT未勝利は川田と北村宏司(年間101勝)のみである。また、川田は阪神ジュベナイルフィリーズでハープスター(2着)、朝日杯フューチュリティステークスでアトム(5着)と2週連続でGT競走1番人気を背負ったが勝利する事は出来なかった。しかし、宝塚記念では5番人気ダノンバラードをジェンティルドンナ、フェノーメノ、後にGT馬となるトーセンラーを抑え、ゴールドシップの2着に入線している。 さらにこの年は自身初のJRAフェアプレー賞を獲得している。



 「パワーとバランスは素晴らしいの一言。しっかりと馬を抑え込み、追いに入ると姿勢を崩すことなくガッツリと伸ばしてくる。立ち回りも自在だ。外から交わされて完全に負けという態勢になりながら、しごいて差し返すことがある。」(2012年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手)


 ほっさん愛馬での成績 (7戦4勝)

 2010年 8月 1日 ステップシチー  小倉記念 GV        小倉芝2000m 5着/13番人気
 2011年 7月24日 フランベルジェ  2歳未勝利           京都ダ1200m 1着1番人気 

 2012年11月 4日 フロアクラフト   2歳新馬            京都芝1800m 2着2番人気
 2012年11月 8日 マデイラ      JRA指定交流 沙流川特別 門別ダ1200m 4着2番人気
 2013年 1月12日 フロアクラフト   3歳未勝利           京都芝1800m 1着/3番人気
 2014年 2月22日 マデイラ      稲荷特別 1000万下    京都芝2000m 1着2番人気
 2014年 9月20日 グランデアモーレ 瀬戸内海特別 1000万下 阪神芝1400m 1着/4番人気


2013年1月12日 京都5R 3歳未勝利で愛馬フロアクラフトに騎乗する川田将雅騎手(1着/3番人気)

これ以降は2016年1月29日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

グリューヴァインの前走はインを狙って直線で窮屈になり、脚を余したもの。発馬五分で流れに乗れれば一変可能。叩いた上積みが見込めるアリエスムーン、距離短縮でスピードを生かせそうなクローソー、ひと脚使えるレディカリビアンも圏内。」


短評は「混線模様」



予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU
ボストンビリーヴ
レディカリビアン △△
リナクリスタル
マッドアバウトユー
ブロンズテーラー
アリエスムーン △△ △△
グリューヴァイン
クローソー
ヤマニンアタシャン
ハッピーロングラン △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
グリューヴァイン 3.0
レディカリビアン 4.7
アリエスムーン 5.3
ヤマニンアタシャン 8.2
クローソー 10.4
ハッピーロングラン 10.9
ボストンビリーヴ 13.6
リナクリスタル 24.5
インヴォーク 25.0
以下26倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
グリューヴァイン 74 61 63 62
レディカリビアン 79 71 69 72
アリエスムーン 75 74 61 61
ヤマニンアタシャン 71 53 57 50
クローソー 80 73 49 58
ハッピーロングラン 73 67 61 50


デイリー馬三郎

本紙の見解

「流れが速くて、馬群にもまれた◎アリエスムーン。久々でもあって、本来の力を出し切っていない。今回は先行勢が手薄で流れに乗れそう。状態面の上積みも見込んで本命視する。前走で脚を余した○グリューヴァインも反撃へ。〈浜口〉」

◎ アリエスムーン
○ グリューヴァイン
▲ レディカリビアン
× スズカマドンナ
☆ ハッピーロングラン
△ ボストンビリーヴ
△ ブロンズテーラー
△ ヤマニンアタシャン



グリューヴァインは全13記者中 ◎(本命)印 3記者、〇(対抗) 7記者、▲(3番手評価) 1記者、×(4番手評価) 1記者、無印 1記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

グリューヴァイン(4着)

 「前走よりゲートの中で落ち着いていたけど、後ろにモタれた時にスタートを切られてしまいました。そんな形になったのでリズム重視で運びましたが、直線はどこもスペースがなくて・・・。そこを割ってくる力は見せてくれましたが。」(川須栄彦騎手・競馬ブック)

 「ゲートの中では落ち着いていたのですが、ちょうど後ろに重心がかかった時にスタートを切られてしまいました。テンションが高くなりやすい馬ですが、今日は許容範囲でしたし、道中はリズムを重視していい形で運ぶことができていたんですけどね…。最後はなかなか捌けませんでした。スペースができてからは狭いところでも躊躇することなく割ってくるほど根性のある馬ですし、もっとうまく乗れていたらと思います。申し訳ありません」(川須栄彦騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「最後はよく来ているんですけどね。ゲートをまともに出てもう一列くらい前で進められていれば…。ただ、安定して走ってくれているようにこのクラスでは力は上ですし、展開ひとつでしょう。何とか巻き返していきたいと思います」(牧田和弥調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「下見所ではメンコ。馬場先出し。アオり気味の発馬で後方。緩い流れもあり、腹を括って内を突く。馬群が密集し、ほとんど満足に追える場面がなかったが、狭いスペースをこじ開けながら猛然と追い上げる。この脚いろなら、スムーズならアッサリ突き抜けていただろう。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

グリューヴァイン

 「窮屈な立ち回りで、まともに脚を使ったのは最後だけ。当日の落ち着きが鍵。」(牧田和弥調教師・デイリー馬三郎)

 「前走は出遅れて内で窮屈に。状態はいいので改めて。五分に出て流れに乗れれば。」(牧田和弥調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

グリユーヴァイン
 グリューヴァインの前走は4着でしたが、大きく出遅れて、しかも直線で進路がなく脚を余すというものでした。これでいて勝ち馬とは僅かに0秒1差ですから、度重なるロスがなければ突き抜けていたことは確実です。ただ、走破時計が未勝利クラス並に遅く、メンバーにすこぶる恵まれていたことは否めません。

 しかし、今回も前走4着馬が他に1頭いるだけで、まさに勝ってくださいというメンバー構成。強い馬が見当たらず、速い時計になる確率も低く、唯一懸念される速い時計にならないのであればグリューヴァインが勝つでしょう。

 追い切りの動きは中1週で終い流しての自己ベストを1秒以上も更新する坂路50秒7の猛時計。自己最高の状態であることは間違いありません。

 そして鞍上は超一流の川田将雅騎手。追いの強さは日本の騎手の中でもトップクラスで前に行けば剛腕で残し、後ろに付ければ素晴らしい末脚を引き出しと馬の能力を出し切ってくれる騎手です。

 今までの川須栄彦騎手は頼りない部分があり勝てるレースを2度取りこぼしてしまいましたが、川田将雅騎手なら取りこぼすことはないでしょう。ほぼ勝てると思っています。

これ以降は2016年2月3日に作成

●パドック

 グリューヴァインの馬体重は前走プラス6キロの472キロ。太くは見えずちょうど良い感じがしました。JRAレーシングビューアで見える範囲では煩いこともなく、踏み込みもしっかりとしていてかなり良い状態に見えました。馬体もきちんと出来ていました。

●レース 

 前走は1頭はっきりと出遅れてアッチャーだったグリューヴァイン。今回もやや煽り気味に出ますが、そこは超一流の川田将雅騎手、すぐに立て直して前を取りに行きます。5番手の中程の絶好のポジションが獲れますが、鞍上の手は終始気合いをつけていて追走が楽ではない感じがしました。

 4コーナーでは中程から追い出しにかかりますが、外からグリューヴァインを目標に飛んできた2頭に抵抗できずにアッサリ交わされ、アッと言う間に勝ちはなくなります。ただ、そこから鞍上の剛腕で垂れずに持たせ、最後まで加速し前との差を詰めます。それでも脚抜きの良い締まった馬場での速い時計に対応できず6着と掲示板も外してしまいます。勝ち馬からは0秒3差とそんなに差は無いのですが、ほぼ勝てると思っていただけに馬券圏内どころか掲示板も外すとはショックです。

●時計の評価

 今回のグリューヴァインの走破時計は1分11秒4不良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは重不良馬場で1分11秒6、勝ち馬の時計は1分11秒1でした。

 速い時計への対応が懸念されたグリューヴァン。競馬ブックの推定タイムは上回っている時計で走っており着ほど悲観するような内容ではないのですが、この内容だといずれ500万クラスは勝てても1000万クラスでは出番が無さそうですね。それでもなんとか夏の降級までに1つ勝って500万クラスに降級して3勝を挙げて欲しいですね。

●レース後の騎手・調教師のコメント

グリューヴァイン(6着)

 「今日のレースのなかでは、自分の持っているモノはしっかりと出してくれたと思います。」(川田将雅騎手・競馬ブック)

 「馬場入りからかなりうるさかったとはいえ、発汗がひどいというわけではなく、それほど消耗したという感じではありませんでした。前半も無理してついていったわけではないので、正直、直線はもう少ししぶとさを見せてほしかったです。ただ、今日は馬場も悪かったので、良馬場のダートならまた違うかもしれません。人気を裏切ってしまい申し訳ありませんでした」(川田将雅騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「今日はダートが不良馬場で、前々で運ばないとなかなかチャンスがないという状況でした。ジョッキーもそのあたりを意識して進めてくれましたが、直線の伸びはもうひとつ。結果論ですが、脚を溜めて終いを活かす形の方がいいのかもしれません。相変わらずテンションは高めでしたし、ここは一度放牧に出して、出馬状況を見ながら戻すタイミングを考えていきたいと思います」(牧田和弥調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

グリューヴァイン(6着)

 「4番手の外で今日は前での競馬。3角で外から軽く体をぶつけられ、4角では少し外に張っていたが、そう大きなロスはなかったと思われる。バテてはいないが、ピリッとした脚も使えずじまい。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 出走奨励金が1着賞金750万円の7パーセントで53万円。特別出走手当が41.2万円。合計94.2万円。1口で割りますと1850円程度になると思われます。

●今後の展望

 やはり速い時計には対応が難しいようで、力が要る時計のかかる馬場で浮上すると言うことになりそうです。それでも今回は流石川田将雅騎手で苦手の速い時計でも6着まで押し上げてくれました。こうやって速い時計にも徐々に慣れてくれれば有り難いのですが。

 なかなか遅い時計決着になる場合は少ないですが、いずれ出番はあるはずです。とにかく夏のクラス再編までにもう1つ勝って500万クラスに降級したいものです。1000万クラスでは速い時計に対応できないグリューヴァインは厳しいでしょうね。それでも芝なら以前凄い脚で追い込んで来たようにまだ分からないと思いますが。

●最後に

 1番人気と人気を背負っていましたが、力を出し切っての着で私は満足しています。

 グリューヴァインは懸念していた速い時計に対応できずに敗退。好走時はいつも未勝利戦並の走破時計の時だけで、力の要る馬場でしか浮上していません。

 今回は水分をたっぷりと含み締まった馬場で速い時計での決着となり人気ほど出番がなかったですね。

 しかし、川田将雅騎手は力を出し切ってくれましたし、走破時計も今までのグリューヴァインから言って時計をかなり詰めていますから一歩前進で良かったです。

 時計が速くなるか否かはギリギリまで分かりませんし、これからも毎度出走するレースが楽しみです。今回は同日出走の愛馬ベルディーヴァの応援に中京に行きましたが、次はグリューヴァインも見に行きたいですね。今回も信頼できる川田将雅騎手ですし、よほど京都に行こうかと悩んだんですがね。

 この後、テンションが上がって来ているので放牧に出されるようですが、休み明けは走りますし次走も大きく期待したいと思います。

 頑張れグリューヴァイン!!

最後までご愛読ありがとうございました

2016年1月22日立ち上げ 27日、28日、29日、31日、2月2日、3日加筆
グリューヴァインの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2016年 1月16日 第10戦 500万下 中京ダ1200m (4着/3番人気) ルクソール様撮影現地写真多数掲載

2015年10月25日 第9戦 500万下 京都ダ1200m (12着/2番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

2015年10月11日 第8戦 500万下 京都ダ1200m (3着/3番人気)

2015年 8月16日 第7戦 500万下 小倉芝1200m (12着/6番人気)

2015年 7月19日 第6戦 500万下 中京ダ1400m (2着/9番人気)

2015年 5月23日 第5戦 3歳500万下 京都芝1200m (6着/8番人気)

2015年 2月21日 第4戦 3歳500万下 京都ダ1400m (13着/12番人気)

2015年 1月25日 第3戦 3歳未勝利 京都ダ1200m (1着/4番人気)

2014年12月20日 第2戦 2歳未勝利 阪神ダ1400m 牝馬限定 (7着/2番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2014年 8月 9日 デビュー戦 2歳新馬 札幌芝1800m (6着/2番人気) 松嶋屋様撮影 現地写真掲載

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