グリューヴァイン(マルティンスタークの12) 第7戦


キャロットクラブ出資愛馬第22号は、注目していて購入せずに大きく後悔したマルティンスタークの初仔。その母マルティンスタークは募集総額1400万円と安価ながら4勝を挙げ獲得本賞金も6846万円と素晴らしい活躍だった。安価で2、3勝を出来る馬を探し続ける私にとって、関西馬でこの手の活躍馬を取りこぼしたことは痛恨。

その母の産駒ということで7月の募集リストの時点から注目していた本馬。母の募集金額同様の募集総額1400万円と安価。4勝馬の母の子にしては随分とお得感。

そして父は繁殖の質の割に素晴らしい活躍馬を輩出するゴールドアリュールで期待大。

最優先枠で購入。

父の産駒の傾向と繋ぎの高さからダート馬っぽいが、私は最初からそのつもりで購入。いつもは芝の中距離を走れる馬を探しているが、本馬に関してはダートで2、3勝を挙げてくれればと思っている。


デビュー戦も2戦目も2番人気に支持されるも掲示板を外しガッカリ。しかし、長期休養明けを1度使われた3走目は調教の動きがガラリ一変。坂路51秒8と非凡な走りを見せた。そこから2週続けて除外の憂き目に遭い、調子落ちが心配されたが、強い内容で断然1番人気馬を競り落としての優勝!!

パドックを見ていてもまだまだ子ども子どもしている馬で、それ故に伸びしろは大きいと思われるし、今、この状態でこれだけの競馬ができるのだから、最低でも500万クラスは勝てる馬だと思う。

昇級初戦は勝ち上がった内容から大いに期待したが、ななんと3コーナーですでに手応えがなくなり、鞍上の手が激しく動く始末。当然最後まで持たずに13着と予想をはるかに下回る大敗。僅か1ハロンの距離延長でここまで失速するとは・・・。

当初予定していた北村友一騎手を非当選除外で失い、あまり実績のない国分優作騎手への急遽の乗り変わりは確かに大きな要因。また11月末からずっと入厩しており疲労やストレスがあったとも思う。


そこから放牧し立て直された前々走は、またまた19分の16という高確率の抽選を除外されるなどして、結果的に芝1200mのレースに出走。

出負けして後方12番手追走も直線で外に出してから最速上がりの33秒4の脚を披露して6着。スローで全体の時計を要したことが浮上の最大の要因だが、思っていた以上の着で満足。

前走は2か月の放牧を経てゴールドアリュール産駒の成績の良い芝スタートの中京ダート1400mに出走。

抜群のスタートで4番手の絶好位を取り、最後の直線では上のクラスでも2着3着と実績のある1番人気の降級馬相手にギリギリまで食らいつき2着を死守!!

走破時計も水準級で古馬相手にこのクラスで十分やれることを示した。馬体重も過去最高だった前々走を僅か2か月で14キロも上回るものだったが、そんなに太目感はなく成長を感じる。

500万クラスでのメドを立てまずは確実に次の1勝が欲しい。もう1つ勝てれば最悪でも来夏に降級出来る。


前走後、優先権を取ったことから在厩で調整され続戦。

8月16日 小倉7R 500万下 芝1200m 牝馬限定 定量に出走。

フルゲート18頭のところ想定数は20頭。グリューヴァインは優先出走権があるので出走は確実。結局フルゲート割れの17頭で確定。

愛馬オフェーリアシチーもこのレースに出走。当然期待はこちらのグリューヴァイン。2着だった前走はダートだが芝でも前々走で最速の上がりを見せたように走れる馬。いや、私は現状芝の方が良いと思っている。母も芝で4勝した馬だし。

ここで勝ち負けに絡めるようなら将来は明るい。前走は2着と言っても9番人気のもので、かつ最後は一杯一杯に後続を凌ぎきった感がある。もちろん、自身は休養明けの状態で降級馬である勝ち馬と最後まで競り合っての2着は評価が高いと思う。その前走がフロックでなかったことを証明したい。


12着/6番人気。

抜群の先行力で2番手につけるも先頭につけた愛馬オフェーリアシチーと2頭でやり合う私にとっては最悪の形。しかし、クラブも違うし厩舎も違うし、これは仕方なし。

お互い抜群の先行力で前につけられるスピードは大きな武器。いずれ楽に逃げられれば出番がくることは間違いない。


レース回顧と時計の分析、レース後の酒井学騎手のコメントを掲載。

(2015年9月28日完結)

2015年8月10日立ち上げ

●前走後、在厩で調整され8月16日 小倉7Rに出走予定

 4走前に強い内容で断然1番人気馬を競り落として優勝した我らが愛馬グリューヴァイン。昇級初戦は勝ち上がった内容から大いに期待されましたが、ななんと3コーナーですでに手応えがなくなり、鞍上の手が激しく動く始末。当然最後まで持たずに13着と予想をはるかに下回る大敗で、早くも500万クラスで頭打ちかと暗雲が垂れ込めました。

 確かに昇級初戦では当初予定していたレースでは北村友一騎手を確保していたものの、レースを非当選除外されて失い、急遽レースの予定を変更して別のレースに登録したため、あまり実績のない国分優作騎手へ乗り変わりとなってしまったことは大敗の大きな要因でした。また11月末からずっと入厩しており疲労やストレスがあったとも思います。


 そこから放牧し立て直された前々走は、またまた19分の16という高確率の抽選を除外されるなどしたことから、結果的に芝1200mのレースに出走しました。出負けして後方12番手追走でしたが、直線で外に出してから最速上がりの33秒4の脚を披露して6着と存在感を見せてくれました。スローで全体の時計を要したことが浮上の最大の要因ですが、思っていた以上の着で満足でした。

 前走は2か月の放牧を経てゴールドアリュール産駒の成績の良い芝スタートの中京ダート1400mに出走。抜群のスタートで4番手の絶好位を取り、最後の直線では上のクラスでも2着3着と実績のある1番人気の降級馬相手にギリギリまで食らいつき2着を死守!!

 走破時計も水準級で古馬相手にこのクラスで十分やれることを示しました。馬体重も過去最高だった前々走を僅か2か月で14キロも上回るものでしたが、そんなに太目感はなく成長を感じました。

 前走で500万クラスでのメドを立てましたので、まずは確実に次の1勝が欲しいところです。もう1つ勝てれば最悪でも来夏に降級出来ますから3勝目が自ずと見えて来ます。


 前走後、2着と次走への優先権を取ったことから在厩で調整され、次走は8月16日 小倉7R 500万下 芝1200m 牝馬限定 定量に出走予定です。

 この芝のレースでも好走して芝本戦で頑張って欲しいですね。

これ以降は2015年8月15日に作成

●追い切り情報(8月15日更新)

前走前 7月15日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 53.2
3F 38.4
2F 24.8
1F 12.4



7月29日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.3
3F 39.2
2F 25.3
1F 12.6


8月5日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 57.9
3F 41.3
2F 26.3
1F 12.8


8月9日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 59.6
3F 43.1
2F 28.1
1F 13.7


8月12日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 55.8
3F 40.1
2F 25.6
1F 12.4
 7月29日、前走後早速追い切り時計を計時しました。馬なりで全体の時計は速く、終いまでしっかりと伸びていて調子の良さを感じさせます。これなら次もかなり期待できそうですね。

 8月5日、終い重点で追い切られました。1度競馬に使われていますしそんなに目一杯やる必要もありませんのでこんな感じでしょう。終いも12秒台ですし悪くないと思います。
 デイリー馬三郎では”素軽いB”と高い評価をいただいております。
 以下は同日(8月5日)更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告です。
「今朝は坂路で追い切りました。サッと終いの反応を確かめる程度だったので時計は平凡ですが、少しトモは甘いかなと感じたものの、ラストの伸び自体は良かったですよ。当初は新潟3週目のダート1200mも視野に入れていたのですが、先週の出走状況を見ても関西馬が入り込むのは難しそうでしたし、同じ週に組まれている小倉の牝馬限定戦を目指すことにしました。先週まではレース後にいくらか疲れを見せてしまった影響から、カイバの食いもあまり良いとは言えなかったのですが、今はだいぶ食べてくれていますし、馬体重も472キロと前走時とほぼ同じ数字をキープすることができています。芝での速い時計勝負になると、正直なところ走ってみないとわからない部分もあるのですが、スピードのある馬ですし、十分に対応してくれるのではないでしょうか」(宇田助手)16日の小倉競馬(3歳上500万下・牝馬限定・芝1200m)に出走を予定しています。
 追い切りが軽い一因は疲れによるカイバ食いの細さからだったようですね。そりゃ、前走は2着と激走してくれましたもんね。最後の最後まで目一杯に追われましたし。なので、疲労はあると思いますが、逆に使われて目一杯に追い切られた上積みも大きいと思います。

 8月9日、終い2ハロンを14秒で追い切られました。追い切りの1つ1つは比較的軽めですが、本数はこなしており、水曜日に強めに追い切って完成でしょう。順調で良いと思います。

 8月12日、小倉への輸送もありますし馬なりでの調整です。それでも最後までしっかりと走れていて状態は良いと思います。 私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。1度使われていますしこの程度で良いと思うのですが、節の割りに強く追い切れなかったのは不満ですね。前走後の疲労がその主因ですが、優先権がある内に無理矢理今週出した感が否めません。本来なら、もう1、2週出走を延ばしてでもしっかりと追い切った方が良かったのではないでしょうか。優先権があるだけに難しいところです。
 デイリー馬三郎では”出来は良B”と高評価です。
 以下は8月13日に更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告です。
「水曜日は坂路で単走の追い切りを行っています。先週よりは全体の時計も出して行きましたが、それでもテンションを上げないように終い重点、ほぼ馬なりです。相変わらずラストの反応はとても良く、いい状態はキープできています。今回は芝のレースなのであまり速い時計勝負になるとどうかという不安はあるのですが、調教でこれだけ動けるのだから対応してくれるだろうという気持ちもあります。あとは、輸送をうまくクリアして当日落ち着きを持ってレースに臨めれば楽しみです」(牧田師)16日の小倉競馬(3歳上500万下・牝馬限定・芝1200m)に酒井騎手で出走いたします。
 牧田和弥先生としては状態は良いと言うことですが、速い時計への対応や輸送など不安も多いようですね。

●気になる出馬想定表(8月16日 小倉7R)

出馬想定表 8月16日 小倉7R 500万下 芝1200m 牝馬限定 定量 フルゲート18頭 想定数20頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
エルノルテ 松若風馬  7/04 500万 中京芝1200 10
オフェーリアシチー 藤岡佑介  1/17 500万 中京芝1200 14 10 11 14
キクノサージ  8/02 500万 小倉芝1200 13 17 11 13
キミニヒトメボレ 北村友一  6/21 500万 阪神ダ1400 13 10
グッドレインボー  8/02 500万 小倉芝1200 11 14
グリューヴァイン 酒井学  7/19 500万 中京ダ1400 13
クールジョジョ 太宰啓介  8/02 500万 小倉芝1200 10
コスモピーコック  7/04 500万 中京芝1200 11 17
タイセイゼニス 川島信二  8/01 閃光5下 新潟芝1000 11 12 10 13
タガノビーンズ 和田竜二  7/19 マカ5下 中京芝1200 10 10 12
タガノレベッカ 秋山真一郎  7/18 タイ5下 中京芝1400 13 12
デイドリーム 藤懸貴志  2/28 萌黄5下 小倉芝1200 11 15
トウカイセンス 浜中俊  7/19 マカ5下 中京芝1200 10
トシザキミ  6/14 500万 阪神芝1400 10 10
ネオヴィクトリア 川田将雅  7/19 タイ5下 中京芝1400
ムーンフライト  8/02 500万 小倉芝1200 14 14
ヤマニンナジャーハ 岡田祥嗣  7/11 500万 中京芝1600 11 11 10 10
ルアンジュ 松山弘平  5/31 白藤5下 京都芝1600 10 10
レッドランタン 義英真  5/10 未勝利 新潟芝1200
ロットリー  8/01 伊万5下 小倉芝1200 11 16 11

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 騎手の太字は乗り替わり予定 青字は1000万クラスでの成績

フルゲート18頭のところに現在20頭出馬想定されています。同じレースにグリューヴァインとオフェーリアシチーの2頭の愛馬が出走予定です。グリューヴァインは優先出走権があり、オフェーリアシチーも節がかなり空いていますので出走は確実です。

鞍上はグリューヴァインはなんと酒井学騎手ですねぇ。優先権もあることですし、育ててくれた藤岡佑介騎手かと思っていましたが、違うようです。その藤岡佑介騎手がもう1頭の愛馬オフェーリアシチーの鞍上に想定されています。オフェーリアシチーは国分優作騎手が2週続けて調教に跨がっていただいていますのでそのまま国分優作騎手だと思っていたのですが・・・。

●出馬確定表

出馬確定表 8月16日 小倉7R 500万下 芝1200m 牝馬限定 定量 出走数17頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
ウーマン 柴田未崎  8/02 500万 札幌芝1800 11 10 11 13 10
エルノルテ 松若風馬  7/04 500万 中京芝1200 10
オフェーリアシチー 国分優作  1/17 500万 中京芝1200 14 10 11 14
キクノサージ 国分恭介  8/02 500万 小倉芝1200 13 17 11 13
キミニヒトメボレ 北村友一  6/21 500万 阪神ダ1400 13 10
グッドレインボー 鮫島克駿  8/02 500万 小倉芝1200 11 14
グリューヴァイン 酒井学  7/19 500万 中京ダ1400 13
クールジョジョ 太宰啓介  8/02 500万 小倉芝1200 10
スイートポーラ 義英真  8/02 500万 小倉芝1200 17 16
タガノビーンズ 和田竜二  7/19 マカ5下 中京芝1200 10 10 12
タガノレベッカ 秋山真一郎  7/18 タイ5下 中京芝1400 13 12
デイドリーム 藤懸貴志  2/28 萌黄5下 小倉芝1200 11 15
トウカイセンス 浜中俊  7/19 マカ5下 中京芝1200 10
ネオヴィクトリア 川田将雅  7/19 タイ5下 中京芝1400
ボストンサクラ 岩崎翼  8/02 500万 小倉芝1200 11 10
ヤマニンナジャーハ 岡田祥嗣  7/11 500万 中京芝1600 11 11 10 10
ルアンジュ 松山弘平  5/31 白藤5下 京都芝1600 10 10

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり 青字は1000万クラスでの成績

結局フルゲート割れの17頭で確定しました。オフェーリアシチーの鞍上はやはり調教をつけていただいていた国分優作騎手ですね。結果的に藤岡佑介騎手が余ってしまっており、グリューヴァイン陣営としては勿体ない気がしますね。

●小倉芝1200mコース解説

 フルゲートはA・Bコース使用時は18頭、Cコース使用時は16頭。スタート地点は向正面直線の2コーナーのポケット。小倉競馬場は2コーナーのところが最高部になっており、スタート後200mほど下る。
 3コーナーまでの直線距離も479mになり、前半からかなりのスピードが出るコース形態になっている。
 3〜4コーナーのスパイラルカーブでもあまり速度が落ちないため、スピード能力で一気に押し切れるタイプに向いている
 ただし、4コーナーから最後の直線に入る際のコーナーリングは案外難しい。加速がつきすぎると外に振られてしまう。
 多頭数で外からマクろうとする場合は、かなりの距離ロスを覚悟しなければならない。しかし、馬場の内側が悪化してきた開催後半ならばそれでもいい。
 外差し馬場でのズブズブ決着で、大波乱ということもよくある。
 基本的には逃げ、先行馬が有利だが、とにかく馬場状態がカギ。
 それによって展開、有利な枠順は変わる。
有利な枠順 馬場状態に左右
有利な脚質 逃げ、先行
ポイント 馬場状態
種牡馬ベスト フジキセキ、キングカメハメハ、アドマイヤムーン
連対騎手ベスト 浜中俊、和田竜二、幸英明、北村友一、丸田恭介
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分10秒3 1分10秒7 1分11秒6
2歳未勝利 1分10秒0 1分10秒9 1分11秒1
2歳500万 1分10秒0 1分10秒5
2歳オープン 1分09秒9 1分11秒6 1分10秒6
3歳新馬 1分10秒6 1分11秒1
3歳未勝利 1分09秒6 1分10秒3 1分10秒7 1分12秒7
3歳500万 1分09秒6 1分09秒9 1分11秒3
古馬500万 1分09秒2 1分10秒1 1分10秒5 1分10秒4
古馬1000万 1分08秒6 1分08秒8 1分09秒8 1分09秒4
古馬1600万 1分07秒9 1分09秒2
古馬オープン 1分08秒0 1分08秒0 1分09秒3

●騎手は酒井学騎手 ほっさん評価「B−」

 今回のグリューヴァインの騎手は酒井学騎手です。前走2着時の川須栄彦騎手は新潟で騎乗する為に乗れず、替わりに経験豊富なベテランの騎乗ということになりました。

 酒井学騎手は2012年のニホンピロアワーズでのジャパンカップダート優勝のように、いい馬に乗せれば力を出してくれる騎手です。全体的な騎乗馬の質が悪すぎて成績は低いですが、私はなかなか乗れる騎手だという評価です。ただ、そんなにアッと驚くような凄い騎乗はあまりないですけどね。

 昨年は重賞3勝と活躍し、私のランキング評価も今までの「C」評価からついに「B−」になりました。そんな上り調子の騎手ですから、当然期待しております。

 私の愛馬と酒井学騎手はこれまで年に1度のお手合わせ程度でしたが、先週、やはり小倉で愛馬マデイラが出走する際、主戦の大野拓弥騎手が勝ち負けまではほど遠いマデイラに乗るのに小倉まではこれないやということで酒井学騎手に乗り替ったばかりです。2週続けて酒井学騎手に愛馬に乗っていただけるというのはなんだか不思議な感じです。そのマデイラでは位置取りが悪くなってしまったものの最後まずまずの末脚を引き出し7着と出走奨励金を確保してくださいました。12番人気でしたし有り難いことです。

 今回のグリューヴァインは前走2着馬ですから、そこそこ人気になると思われますが、人気以上に持って来て欲しいですね。


 2015年8月15日現在、JRA通算252勝、勝率4.6パーセント、連対率9.8パーセントと低い。重賞は13勝。GTは2012年ジャパンカップダート(ニホンピロアワーズ)と2014年菊花賞(トーホウジャッカル)の2勝。昨年(2014年)は29勝、勝率4.4パーセント、連対率9.5パーセント。重賞3勝と好成績。一昨年(2013年)も重賞を4勝しており、ここにきて大舞台で活躍が目立つようになってきた。本年(2015年)はここまで11勝、勝率3.0パーセント、連対率6.6パーセントと極めて低い数字で苦労している。



 酒井 学(さかい まなぶ)、1980年2月4日生まれの35歳、JRA(日本中央競馬会)の栗東トレーニングセンター所属の18年目の騎手である。現在はフリー。騎手免許は平地競走、障害競走両方の免許を所持していたが、障害競走への騎乗経験はないまま障害免許を返上している。父親が公営新潟競馬で厩務員をしていたことから幼少時から競馬が身近な環境であった。また、実兄は公営・川崎八木仁厩舎所属の酒井忍である。


 競馬学校卒業(第14期生)を経て、1998年に騎手免許を取得。同期に池添謙一らがいる。同年3月1日の中京1Rにショウワヒカルに騎乗しデビューして4着。同年3月8日中京12Rのマチカネヒガノボルに騎乗、初勝利を挙げる。

 2001年10月20日、カブトヤマ記念を最軽量48キロのタフネススターで勝利し初の重賞タイトルを獲得。なお負担斤量50キロ未満の馬の重賞制覇は1991年ダイヤモンドステークスのノースシャトル(49キロ)以来、48キロは1976年ステイヤーズステークスのホッカイノーブル以来の記録である。

 2006年は11月まで勝利がなかったため収入が激減し生活苦に陥る。本人は後に「あまりの生活苦で、手持ちのCDを中古CDショップに売りに行ったほど」「一時は家賃が3割ほど安い家に引っ越そうとアパマンショップに申し込みに行った」などと当時を振り返っている。12月にようやく1勝を挙げることができたが、それがニホンピロ・レーシングの馬(ニホンピロコナユキ)だったことが契機となりニホンピロとのつながりができ、現在ではニホンピロ・レーシングの主戦騎手を務めるまでになっている。

 2009年8月2日に通算100勝を達成。その2週間後となる8月16日、北九州記念をサンダルフォンで制覇し、8年ぶり2度目の重賞勝利を記録した。

 2010年8月1日、小倉記念をニホンピロレガーロで制覇。また、中央開催最終日の2010アンコールステークスを勝ち、九州競馬記者クラブ「小倉ターフ賞」を受賞した。

 また2011年の中央開催最終日の2011アンコールステークスも、サンダルフォンで連覇。2010年の同レース、2009年の尾張ステークスに続き、中央開催最終日の第三場最終競走3連覇を果たした。

 2012年12月2日のジャパンカップダートをニホンピロアワーズで勝利し、JRA GT初制覇を飾った。

 2014年7月1日、西園正都厩舎所属からフリーになる。
 ほっさん愛馬での成績 (3戦0勝)

 2014年 1月13日 ハルシュタット   500万下              京都ダ1200m 12着/8番人気
 2015年 3月14日 グランデアモーレ うずしおステークス 1600万下 阪神芝1400m 11着/11番人気
 2015年 8月 9日 マデイラ      第51回 小倉記念 GV     小倉芝2000m 7着/12番人気

2012年12月2日 阪神11R ジャパンカップダートGTをニホンピロアワーズで優勝し、表彰台に上がる酒井学騎手。

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「エルノルテは切れ味が身上。前走は渋った馬場が一番の敗因。小倉の軽い芝なら一変可能。コース替わりプラスのトウカイセンス、終い確実なネオヴィクトリア、芝でよりスピードを生かせそうなキミニヒトメボレも圏内。」


短評は「混戦模様」



予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU
タガノレベッカ
タガノビーンズ △△
トウカイセンス
オフェーリアシチー
グリューヴァイン △△
ネオヴィクトリア △△ △△
ボストンサクラ
クールジョジョ
ルアンジュ
エルノルテ
グッドレインボー
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
トウカイセンス 3.7
ネオヴィクトリア 5.1
エルノルテ 5.5
ルアンジュ 6.6
タガノビーンズ 8.8
タガノレベッカ 9.3
クールジョジョ 19.4
グリューヴァイン 19.8
ボストンサクラ 22.9
グッドレインボー 22.9
キミニヒトメボレ 24.4
オフェーリアシチー 30.2
キクノサージ 35.8
デイドリーム 45.9
以下50倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
グリューヴァイン 72 48 72 66
オフェーリアシチー 78 78 68 50
ルアンジュ 75 74 72 75
トウカイセンス 77 73 77 71
ネオヴィクトリア 75 71 74 74
エルノルテ 82 75 77 66

デイリー馬三郎

本紙の見解

「◎トウカイセンスは千二に距離を短縮し、決め手を生かす形で素質が開花してきた。重たい馬場だった前走も鋭く脚を伸ばしてD着。より持ち味が生きそうな小倉に変わって勝機だ。攻め気配のいい○グリューヴァインが2番手。〈浜口〉」

◎ トウカイセンス
○ グリューヴァイン
▲ エルノルテ
× ネオヴィクトリア
☆ クールジョジョ
△ タガノビーンズ
△ ルアンジュ
△ グッドレインボー


オフェーリアシチーは無印(>_<)


グリューヴァインは全13記者中 ◎(本命)印 1記者、〇(対抗) 3記者、☆(5番手評価) 3記者、△(6番手以下評価) 1記者、無印 5記者

オフェーリアシチーは全13記者中 ☆(5番手評価) 1記者、無印 12記者


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不向きな展開で好走◎グリューヴァイン

2走前は超スローを追い込んで小差。逆に前走は超ハイペースを2番手から粘り込んでA着。◎グリューヴァインの近2戦は不向きな展開のなか、クラス上位の力量を示している。性格的に当日輸送がない点も買い材料。あっさりまである。単勝&馬連。

◎ グリューヴァイン
〇 トウカイセンス
▲ タガノビーンズ
× エルノルテ
☆ ネオヴィクトリア
△ クールジョジョ
△ ルアンジュ
△ グッドレインボー

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

グリューヴァイン(2着)

 「スタートが決まり、馬なりの3番手でリズム良く運べました。勝ち馬が強過ぎて、最後は離されましたが、よく粘ってくれましたよ。テンションの高さを心配しましたが、それでこれだけ走るんですから、精神面で成長すれば楽しみですね。」(川須栄彦騎手・競馬ブック)

 「スタート良くすんなりと3番手を取れましたし、折り合いもついてスムーズに追走できました。結果的に勝ち馬にマークされてしまう形になりましたが、最後までよく粘ってくれました。ただ、レース前のテンションが高く、消耗が心配になるほどピリピリしているので、もう少し落ち着きが出てくればもっとパフォーマンスも上がるのではないかと思います」(川須栄彦騎手・キャロットクラブ公式HP)
 「14キロ増でも太目感なし。仕掛けて3番手。道中も流れに乗って手応え良く追走。4角で勝ち馬に並びかけられたが、1ハロン標過ぎまで抵抗。突き放されて脚が上がりながらも何とか2着を確保。立て直した効果とダート替わりでメドが立った。」(競馬ブック)

オフェーリアシチー(14着)

 「久しぶりのレースでしたが、スタートからいい位置取りでいけました。最後ではやはりバテてしまったようです」(日吉正和調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

 「いい感じで進めることが出来ましたが、直線で前が狭くなり追い込むことが出来ませんでした。レース後、異常ありませんが今週一杯は体調を整えていきたいと思います。次走については小倉戦を予定していますが、優先権がないので権利を取れるかどうか分かりませんが、想定の状況を見て登録したいと思います」(日吉正和調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

●各陣営のコメント

グリューヴァイン

 「きれいな跳びで芝も問題ない。距離は短い方がいい。メンバーひとつでは。」(宇田助手・デイリー馬三郎)

 「1000メートルだと若干忙しそうだし、ジョッキーは「芝も大丈夫」と言っていたのでこの条件に。少し時計がかかってほしいね。」(宇田助手・競馬ブック)

オフェーリアシチー

 「ガーッと行ってしまうところがある。道中をいかに気持ちを抜いて走れるか。」(日吉正和調教師・デイリー馬三郎)

 「スピードはあるが、気負って走るところがある。リフレッシュ効果があれば。」(日吉正和調教師・競馬ブック)

ルアンジュ

 「スタートが決まれば千二には対応できる。初めての長距離輸送が鍵では。」(新垣厩務員・デイリー馬三郎)

 「気のいいタイプ。態勢は整ったと思いますよ。イレ込みのキツさは課題ですが、当日落ち着いていてスタートが決まれば。」(新垣厩務員・競馬ブック)

●ほっさん予想

 前走2着のグリューヴァイン。私は勝ち負けだと思っていますが、前走は9番人気での激走。しかも最後は、なんとか後続を凌ぎきった格好です。今回もあまり人気にならないのでしょうね。

 それでも前走2着のダートよりも私は前々走で最速上がりを繰り出したように現状芝向きだと思っていますので今回も上位に食い込んで欲しいですね。

これ以降は2015年9月28日に作成

●パドック

 グリューヴァインの馬体重は前走プラス2キロの472キロ。大きく増えた前走よりも更に2キロ増えており、小倉遠征を考えてもちょうどいい馬体重だと思いました。

 グリューヴァインは7番でしたが、17番の馬の後ろの最後方を歩いていました。毛づやが良く気合いも乗っておりいい状態に見えました。

 オフェーリアシチーの馬体重は前走マイナス6キロの442キロ。6か月もの休養期間があった割りにはマイナス体重で、どうしたのかな?という印象でした。二人引きで頭が高く、忙しい感じで歩いていました。

●レース 

 グリューヴァインもオフェーリアシチーもスタートは抜群で、二の脚もついて楽に前につけます。このスピードは大きな武器ですね。

 結局オフェーリアシチーがハナに立ち、2番手にグリューヴァインという形になります。この2頭はどちらも私の所持馬ですが、クラブも厩舎も違います。完全にやりあってしまいます(T_T)。逃げるオフェーリアシチーをグリューヴァインが後ろから楽をさせないように突く展開。そしてペースもどんどん上がります(>_<)。

 オフェーリアシチーは4コーナーで外からグリューヴァイン他に来られると早くも手応えが悪くなり鞍上の手が激しく動きます。2番手につけていたグリューヴァインは馬なりで前にいたオフェーリアシチーを捉え、もはやオフェーリアシチーの大敗はやむを得ないも、グリューヴァインが上位に絡んでくれればと願いますが、直線では伸びを欠き一杯一杯に。ズルズルと沈んで12着でフィニッシュ。先に手応えのなくなったオフェーリアシチーは17着とシンガリ負けでした。

●時計の評価

 今回のグリューヴァインの走破時計は1分09秒2馬場でした。オフェーリアシチーの走破時計は1分10秒9でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分08秒2、勝ち馬の走破時計は1分08秒2でした。

 このことから、ごく平均的なレースで愛馬共に勝ち馬から1秒以上も離され着同様ダメダメだったということが言えます。

 ただ、どちらも先行できる能力はありますし、ハイペースの前崩れですから展開が向かなかったということも大敗の一因で、今後展開が向けばもっと浮上できる可能性は高いと思います。

●レース後の騎手・調教師のコメント

グリューヴァイン(12着)

 「スタートが良く行き脚もついたので、すんなり前に行けました。気を抜かせないように注意していましたが、それほど無理をさせたわけでもありませんし、スムーズに運べたと思います。芝の走りも悪くなかったですし、いい感じで直線を向いたのですが、その割には直線でパッタリ止まってしまいました。レース前のイレ込みはいつもと変わらないぐらいだと厩務員さんから聞きましたが、輸送などもあって気持ちの面で嫌気が差したのかもしれません」(酒井学騎手・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

グリューヴァイン(12着)

 「脚捌きは硬め。仕掛けて先行。2番手で抑えきれないくらいの行きっぷりだったが、4角でボストンサクラに被せられると苦しくなり、1ハロン標手前で失速。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 特別出走手当が39.9万円。ここから9着以降ということで1万円が減額されますから38.9万円。1口で割りますと900円程度になると思われます。

●今後の展望

 レース後、同じレースに出走していたオフェーリアシチーの競走能力喪失が発表になりました。それだけ見た目以上に激しい消耗戦だったと推測されます。グリューヴァインも小倉への輸送後ということもあって放牧に出されました。

 今回の結果は12着と大敗でしたが、スピード自慢の集まるこの距離で先行できるということは素晴らしいスピードがあるということですし、これは大きな武器です。上手く噛み合えばまだまだ活躍できる要素はありますし、立て直された次に期待しましょう。

 ただ、逃げ馬はペースや同型の有無など展開などに左右されやすく浮沈の激しい脚質です。これからも何度も大敗はあるでしょう。過度な馬券の購入は控えて応援するようにします(笑)。

●最後に

 前走2着で、しかも私はグリューヴァインは芝向きの馬と思っていますから、今回は相当大きな期待をしていました。それだけに12着という結果は残念です。

 今回の先行力と言い、前々走の最速上がりといい、やはりグリューヴァインは芝でこその馬だと思います。もちろん、ダートも悪くないのですが。ですので、これからも芝で使って欲しいですね。いずれは必ず出番がくるはずです。

 なんとか来夏のクラス再編までにもう1勝を挙げて、降級したいですね。次も期待しているぞ。

 頑張れ、グリューヴァイン!!

最後までご愛読ありがとうございました

2015年8月10日立ち上げ 15日、9月28日加筆
グリューヴァインの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2015年 7月19日 第6戦 500万下 中京ダ1400m (2着/9番人気)

2015年 5月23日 第5戦 3歳500万下 京都芝1200m (6着/8番人気)

2015年 2月21日 第4戦 3歳500万下 京都ダ1400m (13着/12番人気)

2015年 1月25日 第3戦 3歳未勝利 京都ダ1200m (1着/4番人気)

2014年12月20日 第2戦 2歳未勝利 阪神ダ1400m 牝馬限定 (7着/2番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2014年 8月 9日 デビュー戦 2歳新馬 札幌芝1800m (6着/2番人気) 松嶋屋様撮影 現地写真掲載

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