グリューヴァイン(マルティンスタークの12) 第9戦


キャロットクラブ出資愛馬第22号は、注目していて購入せずに大きく後悔したマルティンスタークの初仔。その母マルティンスタークは募集総額1400万円と安価ながら4勝を挙げ獲得本賞金も6846万円と素晴らしい活躍だった。安価で2、3勝を出来る馬を探し続ける私にとって、関西馬でこの手の活躍馬を取りこぼしたことは痛恨。

その母の産駒ということで7月の募集リストの時点から注目していた本馬。母の募集金額同様の募集総額1400万円と安価。4勝馬の母の子にしては随分とお得感。

そして父は繁殖の質の割に素晴らしい活躍馬を輩出するゴールドアリュールで期待大。

最優先枠で購入。

父の産駒の傾向と繋ぎの高さからダート馬っぽいが、私は最初からそのつもりで購入。いつもは芝の中距離を走れる馬を探しているが、本馬に関してはダートで2、3勝を挙げてくれればと思っている。


デビュー戦も2戦目も2番人気に支持されるも掲示板を外しガッカリ。しかし、長期休養明けを1度使われた3走目は調教の動きがガラリ一変。坂路51秒8と非凡な走りを見せた。そこから2週続けて除外の憂き目に遭い、調子落ちが心配されたが、強い内容で断然1番人気馬を競り落としての優勝!!

パドックを見ていてもまだまだ子ども子どもしている馬で、それ故に伸びしろは大きいと思われるし、今、この状態でこれだけの競馬ができるのだから、最低でも500万クラスは勝てる馬だと思う。

昇級してからは13着、6着、2着、12着、3着と浮沈が激しくアテにはできないが、芝でもダートでも上位に来ており満更でもない。

前走は、ダートの1200mで出遅れてかつ挟まれてブレーキをかける不利があり14番手追走で万事休すかと思いきや、直線は1頭凄い脚で強襲。3着まで押し上げた。これでも直線で進路が塞がりモタモタしてのもので、それでいて勝ち馬とは僅かに0秒2差。スムーズなら勝てていたと思われる。

前に行って粘り込むことも出来るし、後ろから脚を伸ばすこともできる。自在性があり芝でもダートでも走れて実に将来が楽しみ。


前走後在厩で調整され、次走は中1週で予定通り10月25日 京都6R 500万下 ダート1200m 混合 定量に出走!!

フルゲート16頭のところに想定数は18頭。結局16頭で確定。

鞍上はGT開催日ということで戸崎圭太騎手に乗り替り。いわゆる”鞍上強化”で期待大。ただし、川須栄彦騎手もここ2戦グリューヴァインを人気以上に持って来てくれており、また次回お願いしたい。


前走は牝馬限定戦で時計も遅く、今回は牡馬との一般戦。それでも前走のパフォーマンスなら勝ち負けしてくれるだろう。


12着/2番人気。

パドックでは外々を回り気配はすこぶる良く、能力は出し切れる雰囲気だった。

結果12着と大敗だったが、前走は勝ち馬から僅差の3着とはいえ何度も書いているように走破時計は1分13秒1良馬場と未勝利戦の勝ち負け水準。実際競馬ブックのスピード指数も未勝利戦の勝ち負け水準がスピード指数「70」に対し、グリューヴァインの前走は「60.6」と極めて低い評価だった。

前走のグリューヴァインは出遅れて1馬身差の不利、そしてそこからすぐに前の馬に寄られて進路が狭くなりブレーキ、最後の直線でも進路がなく実質追い出せたのは残り50mくらいからとロスだらけだったが、ではそれらのロスが全てなければどれくらいの走破時計で走れていたかというと、ちょうど今回の1分12秒5程度になるのではないか。

故に、現状ではグリューヴァインは力を出し切ってこのくらいの能力の馬と判断すべき。牡馬との一般戦では正直厳しい。牝馬限定戦やローカルならグッとメンバーが落ちることがあるので、そういったところで出番を探した方が良いと思えた。今回は相手が強すぎた。


レース回顧と時計の分析、レース後の戸崎圭太騎手と牧田和弥調教師のコメントを掲載。


当日は口取りの権利を持って現地応援。

写真多数付き現地観戦レポート。

(2015年10月28日完結)

2015年10月21日立ち上げ

●前走後、在厩で調整され、次走は中1週で10月25日 京都6Rを予定

 4戦目で断然1番人気馬を競り落として勝ち上がった我らが愛馬グリューヴァイン。昇級してからは13着、6着、2着、12着と浮沈が激しくアテにできないものの、芝でもダートでも上位に来ており満更でもありません。

 前走はダート1200mに出走。出遅れてしかも直後に挟まれてブレーキをかける不利があり14番手を追走しますが、最速の上がりを繰り出し3着と強い内容でした。しかも直線でも進路がなくなるロスがありました。それらが全てなければ勝っていたと言って良いほどの内容で、優先権を持って臨む今回、勝ち負けが期待されます。

 以下は10月14日に更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告です。

「先週は、最後の直線で前が開かずもどかしいレースになってしまいました。進路ができてからはしっかりと脚を使ってくれましたし、スムーズならと思わせる内容でしたし、次はなんとかしたいところです。レース後は運動で様子を見ていますが、特に疲れた様子もありませんし、カイバもよく食べてくれています。この条件も良さそうですし、中途半端に間隔を空けて何本も追い切るよりも詰めて使った方が気性的にもいいだろうと思い、中1週の競馬を考えているところです」(牧田師)25日の京都競馬(3歳上500万下・ダ1200m)に出走を予定しています。

 ということで、前走後在厩で調整され、次走は中1週で10月25日 京都6R 500万下 ダート1200m 混合 定量を予定ということです。

 鞍上は明確にされていませんが、川須栄彦騎手続投か、菊花賞の日で一流の騎手が揃っていますから乗り替わりになるのかわかりません。

 前走は3着と言っても牝馬限定戦で全体の走破時計はすこぶる遅く、今回は牡馬との一般戦です。メンバーはガラリと強くなるでしょうが、それでも前走のパフォーマンスなら勝ち負けしてくれると思います。良い結果を期待したいですね。

●デイリー馬三郎の次走狙い馬に登場

 グリューヴァインの前走が高く評価され、デイリー馬三郎の次走狙い馬に登場していました。
グリューヴァイン

(京都6R・3歳500万下・3着)
 出遅れて道中は後方2番手から。直線は腹をくくって内を狙っていったが、進路を探りながらの追いだしになり、まともに走れたのはラスト100mを切ってからだった。それでもメンバー最速の上がりで3着まで追い上げており、次走はあっさり勝ってもおかしくない。
 デイリー馬三郎の次走狙い馬はその日の特に次に注目すべき厳選4頭を紹介するもので、その中で選ばれたということは光栄ですね。

●競馬ブック 三浦 幸太郎トラックマン 今週の狙い馬にグリューヴァインが登場

 競馬ブックの三浦 幸太郎トラックマン 今週の狙い馬にグリューヴァインが登場していました。
グリューヴァイン(古500万)前走は出遅れて、腹を括って内でタメたが、直線は狭くなる場面。それでもスペースができると鋭く伸びて2着争いに加わった。五分に出てスムーズに運べれば更に。
 今週の狙い馬はその週開催される全レースの中から、そのトラックマンが特に狙い目となる馬を数頭紹介するもので、なかなか登場するのは難しいコラムです。そこにグリューヴァインの名があるというのは嬉しいですね。期待に応えたいものです。

●気になる出馬想定表(10月25日 京都6R)

出馬想定表 10月25日 京都6R 500万下 ダート1200m 混合 定量 フルゲート16頭 想定数18頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アヴェーヌモン  5/03 500万 京都芝1200 12 11
エイシンラナウェー ミルコ・デムーロ  9/26 500万 阪神ダ1400
エナジータウン 10/12 500万 京都ダ1400 14 15
グリューヴァイン 戸崎圭太 10/11 500万 京都ダ1200 12 13
ケープオブホープ 10/17 500万 新潟ダ1200 11 14 18 12
コパノチャールズ 川須栄彦  8/29 500万 札幌ダ1000 11
ゴマスリオトコ 松若風馬 10/18 500万 新潟ダ1200 13
スリーヴェスタ 10/11 500万 京都ダ1400 10 16 13 11 12 14
セトアロー  9/30 交流 園田ダ1400 10
テイエムジャパン 10/10 500万 京都ダ1200
ティップトップ 藤岡康太  7/18 500万 中京ダ1200
ネイバルエンスン 水口優也  5/03 500万 京都ダ1200 12 13
ハッピーロングラン 10/12 500万 京都ダ1200 10
ヒデノヒロイン 武豊 10/11 500万 京都ダ1200
フライングニンバス 岩田康誠  9/20 500万 阪神芝1200 14 10 16
ブロンズテーラー 太宰啓介 10/10 500万 京都ダ1200 15
メイショウカフウ 武幸四郎  8/01 500万 小倉ダ1000 11
レディー 10/18 500万 新潟ダ1200 12 11 10 13

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 騎手の太字は乗り替わり予定 青字は1000万クラスでの成績

フルゲート16頭のところに現在18頭出馬想定されています。信頼できるクラブ公式HPでは”出走可能A”のジャッジです。グリューヴァインは優先出走がありますから、出走は確実ですね。

それにしても鞍上は川須栄彦騎手ではなく戸崎圭太騎手でしたね。やはりGT開催日と言うことで鞍上強化に打って出るようです。確かに前走は3着と言ってももどかしい騎乗ではありました。ただ、川須栄彦騎手も毎回人気以上にグリューヴァインを持って来てくれますし捨てがたいですけどね。

これ以降は2015年10月23日に作成

●追い切り情報(10月23日作成)

前走前 10月7日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.5
3F 39.6
2F 25.4
1F 12.5



10月22日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.8
3F 38.5
2F 24.5
1F 12.1
 10月22日、中1週ですので馬なりで調整されました。終いは12秒1と惚れ惚れする伸びです。状態はすこぶる良いと判断します。私ほっさんの追い切り評価は「A−」です。中1週での追い切りとしては全体の時計も終いの伸びも優秀です。ただ、輸送がありませんし、ここを一杯に追い切れるような馬だと私的には最高評価の「A+」なのですが、馬なりですので、そこは割り引きます。それでも文句のない状態で力は十分出してくれるでしょう。
 以下は同日(10月22日)更新されましたクラブ公式HPグリューヴァインの近況報告です。
「水曜日はゲートの出し入れだけ確認しましたが、特にテンションが高いということもなく、ゲート内も我慢できていました。中1週ですし、今朝は坂路で終いだけ。朝一番の馬場がいい時間帯とはいえ、ラスト1ハロン12秒1ですから、やはり動きますね。ゲートを五分に出てくれれば勝ち負けになると思いますし、あとはあまりイライラせずにレースに臨めればいいですね。今回は菊花賞の日ということで関東からもトップジョッキーが来ますので、戸崎騎手にお願いしています」(牧田師)25日の京都競馬(3歳上500万下・ダ1200m)に戸崎騎手で出走いたします。
 ということで、牧田和弥先生としても良い手応えのようです。戸崎圭太騎手ならスタートは上手ですし、ポンと良いスタートからしっかりと道中は脚を溜め、最後で伸ばして欲しいですね。

●出馬確定表

出馬確定表 10月25日 京都6R 500万下 ダート1200m 混合 定量 出走数16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アイファーハート 柴田未崎 10/12 500万 京都ダ1800 11 13
アヴェーヌモン 石橋脩  5/03 500万 京都芝1200 12 11
イズモ 幸英明 10/12 500万 京都ダ1400
ヴァッフシュテルケ 和田竜二  9/12 500万 阪神芝1400 15 18 16 10
エイシンラナウェー ミルコ・デムーロ  9/26 500万 阪神ダ1400
エナジータウン 蛯名正義 10/12 500万 京都ダ1400 14 15
グリューヴァイン 戸崎圭太 10/11 500万 京都ダ1200 12 13 A−
コパノチャールズ 川須栄彦  8/29 500万 札幌ダ1000 11
ゴマスリオトコ 松若風馬 10/18 500万 新潟ダ1200 13
コマノサラサ 浜中俊 10/10 500万 京都ダ1400 12 12
スリーヴェスタ 城戸義政 10/11 500万 京都ダ1400 10 16 13 11 12 14
ティップトップ 藤岡康太  7/18 500万 中京ダ1200
ネイバルエンスン 水口優也  5/03 500万 京都ダ1200 12 13
ヒデノヒロイン 武豊 10/11 500万 京都ダ1200
フライングニンバス 岩田康誠  9/20 500万 阪神芝1200 14 10 16
ブロンズテーラー 太宰啓介 10/10 500万 京都ダ1200 15

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり 青字は1000万クラスでの成績

●京都ダート1200mコース解説

 フルゲートは16頭。スタート地点は向正面の2コーナー出口。
 3コーナーまでは約400mあり、なだらかな上り坂になっている。
 芝コースと同様に3コーナーが坂の頂上で、3〜4コーナーの下り坂を経てから最後の直線勝負になる。
 ダートの短距離戦は、テンのダッシュ力と先行力が命。スタート直後から激しい先行争いになり、3コーナーを過ぎても収まらないことがある。直線が平坦コースなので、なかなか前が止まらない。道中4〜5番手につけ、直線入り口までに1〜2番手に押し上げられる形が最も理想。
 1頭あるいは2頭が飛ばして逃げ、4コーナー出口で2番手集団を少し離しているようだと、そのまま前が残りやすい。差し馬を本命にする場合は、展開をよく考えたい。
 枠順はできれば真ん中より内が欲しい。多頭数の大外は、差し馬以外は少し不利だ。
 また、京都のダートは時計が速いので、高速決着への対応力も問われる。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 先行力、高速決着への対応力
種牡馬ベスト サウスヴィグラス、ゴールドアリュール、キングカメハメハ
連対騎手ベスト 岩田康誠、武豊、福永祐一、浜中俊、川田将雅、幸英明
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分13秒4 1分13秒7 1分13秒2 1分12秒9
2歳未勝利 1分13秒7 1分13秒2 1分13秒9 1分13秒3
3歳新馬 1分14秒1 1分13秒9 1分12秒8 1分13秒7
3歳未勝利 1分13秒8 1分13秒4 1分12秒4 1分12秒9
3歳500万 1分12秒8 1分12秒1 1分12秒2 1分12秒3
古馬500万 1分12秒6 1分12秒3 1分12秒1 1分11秒8
古馬1000万 1分11秒9 1分11秒8 1分10秒8 1分11秒6
古馬1600万 1分11秒2 1分09秒9 1分10秒7 1分11秒2
古馬オープン 1分11秒0 1分10秒0 1分10秒1 1分10秒6

●騎手は戸崎圭太騎手 ほっさん評価「A−」

 今回のグリューヴァインの鞍上は前々回の騎乗ではグリューヴァインを2着、前回は3着に持って来てくれた川須栄彦騎手ではなく、GT開催日で一流の騎手が多く集まると言うことで関東の戸崎圭太騎手に依頼されています。川須栄彦騎手もこの日は関西で騎乗されますから、いわゆる”鞍上強化”です。

 確かにグリューヴァインの前走は出遅れて、直線も進路がなくとチグハグでした。それでも川須栄彦騎手は人気以上に持って来てくれていますし、仕方のない部分もあったと思います。ただ、パンチ不足な面も否めません。

 今回は全国騎手リーディング2位と今年も絶好調の戸崎圭太騎手が菊花賞で騎乗する為に京都に遠征してきており、彼の手綱できっちり勝ち上げてもらおうという意図は十分に理解できます。西園正都厩舎の強い馬がいますが、戸崎圭太騎手の剛腕で勝ち上げて欲しいですね。


 今年は1番人気の愛馬アモーレエテルノに騎乗していただきましたが6着。これは馬が右回りは得意でないので仕方がない部分はありますが、もう少しなんとかならなかったのかというのはあります。更に今年、愛馬グランデアモーレに騎乗していただいた時も、掛かり癖のある馬を巧く抑え込めずにシンガリ負けでした。そのように、乗り難しい馬では少し物足りない面もありますが、それらをはるかに上回る期待がある騎手です。


 2015年10月22日終了現在、JRA通算439勝、GTは2014年の有馬記念(ジェンティルドンナ)、2011年安田記念(リアルインパクト)など5勝。重賞23勝。勝率12.3パーセント、連対率22.7パーセントと地方所属時代のどうしようもない地方馬への騎乗もありやや数字は低いが、2013年3月に晴れてJRAの所属騎手となってからは成績は急上昇。昨年(2014年)は146勝、勝率15.0パーセント、連対率24.9パーセントでついに全国騎手リーディングトップの座を射止めた。本年(2015年)はここまで101勝、勝率13.5パーセント、連対率26.2パーセントと現在全国騎手リーディングの2位。



 戸崎 圭太(とさき けいた)は1980年7月8日生まれ35歳、日本中央競馬会(JRA)の美浦トレーニングセンターに所属している中央所属としては3年目の元地方競馬所属騎手である。騎手免許は平地競走のみ。田島俊明厩舎所属。

 趣味はスポーツをすることで、好きなスポーツはゴルフ。勝負服は青地に胴赤散らし。青は大井の先輩である内田博幸の勝負服が、胴赤星散らしは同様に的場文男の勝負服の星(★)が由来となっている。壬生中学時代は野球部に所属していた。今でも野球が特技である。

 騎手志望当時、戸崎は中央競馬の存在を知らず、栃木県那須塩原市にあった地方競馬教養センターを受験。1998年、地方競馬教養センター騎手課程を卒業し騎手免許を取得する。大井競馬場・香取和孝厩舎に所属して同年4月12日の大井競馬第3競走C3八組九組をミヤサンヤシマで勝利し、初騎乗初勝利を挙げる。

 2005年6月26日に福島競馬場で行われた3歳未勝利戦で、13番人気だったスプリングラゴスに騎乗し中央競馬初騎乗、10着となる。同年9月14日大井競馬第10競走トゥインクルレディー賞を8番人気のコウエイソフィアで勝利し、重賞初制覇。初めて中央競馬 (JRA) の新規騎手免許試験に挑み、一次試験で不合格となる。

 2007年、初のJRA重賞となったマーチステークスでは、11番人気だったシーチャリオットに騎乗し14着。7月8日、阪神競馬場で行われた3歳以上500万円以下のレースをヤマカツティガーで制し中央初勝利を挙げる。12月13日に地方通算600勝を達成した。

 2007年には全国リーディング3位の活躍を見せた。これは南関東内では内田博幸に次ぐリーディング2位であり、的場文男を上回る勝ち鞍を挙げる活躍ぶりであった。

 2008年、内田博幸が中央へ移籍すると船橋の有力厩舎である川島正行厩舎の主戦をつとめる。東京ダービーでは2007年のアンパサンドに続き、ドリームスカイ(10番人気)で勝利。東京ダービーを連覇した。6月25日の中央との交流重賞帝王賞(JpnT)をフリオーソで制覇。9月17日大井競馬第6競走において落馬、全治1ヶ月の鎖骨骨折を負い、同日第11競走トゥインクルレディー賞でトーセンジョウオーに騎乗できなかった。このようなアクシデントはあったが、ネフェルメモリーを12月31日の東京2歳優駿牝馬で勝利に導き、この年は306勝を挙げて初の全国リーディングを獲得した。

 2009年は船橋記念をスパロービートで勝利し、3月11日のダイオライト記念および3月20日の桜花賞をいずれも2年連続で制覇。続いて京浜盃で重賞4連勝および自身のデビューからの通算勝利数を1000勝を飾った。他にも東京プリンセス賞・羽田盃・浦和記念で優勝し、前年を上回る387勝を挙げ、2年連続で全国リーディングを獲得した。また、中央競馬では前年まで通算5勝の成績から一転して年間20勝を挙げ、安田記念ではコンゴウリキシオーに、天皇賞・秋ではエイシンデピュティに騎乗し中央競馬のGTにも参戦を果たした。クイーンカップでは大井所属のエイブルインレースで、勝ち馬のディアジーナから0.1秒差の3着に食い込む活躍をした。中央では21勝。

 2010年は中央への参戦も積極的に行っている。中央競馬の日本ダービーでトゥザグローリーに騎乗。大井競馬場で行われた東京ダービーではマカニビスティーに騎乗し、圧勝。東京ダービー最多タイの3勝となった。6月30日に行われた帝王賞(JpnT)では、フリオーソに騎乗。中央競馬の有力馬のカネヒキリ・ヴァーミリアン・サクセスブロッケンなどが参戦するなか、先頭を進むサクセスブロッケンの2番手につけ、直線で一気に先頭に躍り出るとそのまま1着でゴールイン。2着は中央競馬のカネヒキリだった。今まで勝ったことのなかったヴァーミリアンにも勝つことができ、表彰式では涙を拭う場面も見られた。交流GTは通算2勝目。7月14日に行われたジャパンダートダービー(JpnT)ではマグニフィカに騎乗。始終先頭をキープ。直線でも一度も前を譲らず、そのままゴールイン。帝王賞に続いて川島正行調教師とのタッグでGTを獲得した。GT通算3勝目。11月3日に船橋競馬場で行われたJBCクラシックは地方最強馬のフリオーソとタッグを組むも武豊騎乗のスマートファルコンに逃げられ2着。11月14日の東京競馬場第11競走第15回東京中日スポーツ杯武蔵野ステークスでは6番人気のグロリアスノアで優勝し、中央競馬重賞を初制覇した。この年は勝利数が伸びず地方競馬単独の勝利数は294勝した山口勲に続く288勝だったが、中央競馬の勝利数も含める規定により前年に続き最優秀勝利回数騎手賞を獲得することとなった。中央では22勝。

 2011年も中央競馬へ参戦。6月5日の安田記念では、南関東の先輩で負傷休養中の内田博幸のお手馬でもあるリアルインパクトに騎乗し、中央競馬GT競走での初優勝を飾った。安田記念の勝利を契機として2度目の新規騎手免許試験に挑んだが、またも一次試験で不合格となった。

 2012年3月14日、船橋競馬場で行われたベストビット特別を1番人気のグレコで優勝し、地方通算2000勝を達成した。7月13日、大井競馬で行われた第6競走において落馬負傷したが、2週間後の7月29日に無事復帰した。

 2012年9月、3度目の新規騎手免許試験に挑むため、願書を提出し、10月、一次試験に合格、1月に受験した二次試験にも合格し2013年3月1日付でJRAの騎手となった。 なお、中央競馬移籍後は美浦の田島俊明厩舎に所属している。

 2013年6月16日、東京競馬場で行われたユニコーンステークスを3番人気のベストウォーリアで勝利し、JRA移籍後初の重賞勝利を決める。

 2014年12月28日、第59回有馬記念をジェンティルドンナで勝利し、八大競走初制覇を果たすとともに、年間146勝(中央のみ)でこの年のリーディングジョッキーとなった。


 「ハミを掛けながらでも抑え込む技術があり、自在に馬を操っている。2011年の安田記念では、緩さの残る3歳馬リアルインパクトをテンに出して流れに乗せ、早めに抜け出して粘り込ませた。距離は幅が広く、戦法も多彩だ。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手・2011年上半期まで評)
 ほっさん愛馬での成績 (5戦0勝)
 
 2013年 6月18日 スピカシチー  JRA指定交流 ファンシーサドル特別   船橋ダ1800m 4着/4番人気
 2014年 4月13日 ジェットブラック 3歳未勝利                  阪神ダ1800m 6着/5番人気
 2014年11月24日 クラージュシチー 第19回 東京スポーツ杯 2歳S GV 東京芝1800m 5着2番人気
 2015年 2月21日 グランデアモーレ 初音ステークス 1600万下        東京芝1600m  15着/12番人気
 2015年 7月 5日 アモーレエテルノ 3歳未勝利                  福島ダ1700m  6着/1番人気


2011年5月5日 フリオーソでかしわ記念を制する戸崎圭太騎手。


2013年5月19日 テレ玉杯でミエノゴーゴーに騎乗する戸崎圭太騎手。(4番人気7着同着)

これ以降は2015年10月24日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「エイシンラナウェーの前走は勝ち馬が強過ぎただけ。実績のあるオールダートの1200メートルでもうひと押しを期待。相手は、前走脚を余したグリューヴァイン、ダートに戻るフライングニンバス、終い確実なゴマスリオトコが有力。」


短評は「惑星注意」



予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU
ゴマスリオトコ △△
アヴェーヌモン
グリューヴァイン
ティップトップ △△
ブロンズテーラー
イズモ △△
フライングニンバス △△
ヒデノヒロイン
コマノサラサ
エイシンラナウェー
エナジータウン
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
エイシンラナウェー 2.8
グリューヴァイン 3.9
フライングニンバス 8.3
ティップトップ 8.5
ゴマスリオトコ 10.5
ヒデノヒロイン 11.9
イズモ 14.9
コマノサラサ 15.3
エナジータウン 23.1
以下29倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
グリューヴァイン 74 74 63 61
エイシンラナウェー 83 83 78 72
フライングニンバス 80 80 39 62
ティップトップ 78 77 71 77
ゴマスリオトコ 78 78 73 71
ヒデノヒロイン 73 73 73 56


デイリー馬三郎

本紙の見解

「降級後も詰めの甘い面を見せる◎エイシンラナウェーだが、好位からの手堅いレース運びで崩れていない点は評価できる。京都への舞台変わりも問題なく、軸としては最適。決め脚の生きる流れなら○ティップトップが浮上する。〈浜口〉」

◎ エイシンラナウェー
○ ティップトップ
▲ フライングニンバス
× グリューヴァイン
☆ ゴマスリオトコ
△ アヴェーヌモン
△ ブロンズテーラー

以下省略


グリューヴァインは全13記者中 ◎(本命)印 1記者、〇(対抗) 3記者、▲(3番手評価) 4記者、×(4番手評価) 3記者、☆(5番手評価) 1記者、無印 1記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

グリューヴァイン(3着)

 「テンションが高くて、ゲートの中で落ち着きがありませんでした。直線に向いてからは凄く伸びてくれたので、今日は出遅れたことが痛かったですね。」(川須栄彦騎手・競馬ブック)

 「中京で乗せていただいた時と比べても今日はテンションが高く、ゲートの中に入ってもガタガタしていましたし、その影響からスタートで出遅れてしまいました。直線に向いてもなかなかバラけてくれずに進路を探しながらの追い出しになってしまって…。最後は本当にいい伸びを見せてくれているだけに今日はゲートが悔やまれます。本当に申し訳ありません」(川須栄彦騎手・キャロットクラブ公式HP)
 「二人引きでテンション高め。スタートで出遅れて後方から。道中は脚をタメるだけタメていた。直線で一旦は最内を狙うが、しばらく目一杯に追えるスペースがない。外へ切り替えて詰め寄ってきたのは、残り1ハロンを過ぎてから。さすがに上位の2頭には及ばなかった。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

グリューヴァイン

 「出負けして砂をかぶって競馬をしたのは直線だけ。まともなら牡馬相手でも。」(牧田和弥調教師・デイリー馬三郎)

 「前走は出遅れて直線も狭く、まともに脚を使ったのは残り50メートルくらい。脚力は見せたので、スンナリなら牡馬相手でも。」(牧田和弥調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

 グリューヴァインの前走は出遅れて、直後に挟まれてブレーキをかけ、そして直線でも進路がなく追うのが遅れとロスだらけでした。

 そんな中でも最速上がりを繰り出して勝ち馬から僅差の3着。もう1度同じメンバーで走っていれば勝っていたでしょう。

 ただし、そのレースは時計が未勝利戦並に遅く、牝馬限定戦で相手関係は疑問のつくところです。

 今回、同じコースとはいえ、牡馬との一般戦です。メンバーは強くなりますし、特に西園正都先生のところの馬が強いですね。


 鞍上はここ2戦2着3着とグリューヴァインを上位に持って来てくれている川須栄彦騎手ではなく、GT開催日と言うことで戸崎圭太騎手に乗り替わりです。戸崎圭太騎手ならスタートは上手ですし、グリューヴァインを上手く出して道中はしっかりとそのポジションで脚を溜め、直線で脚を伸ばしてくれれば勝ち負けは確実だと思います。

 最近愛馬の勝利に立ち会えていないですし、ここは決めて欲しいですね。もちろん、500万クラスの馬ですから、2、3着でも賞金が高く万歳なんですけどね。

●当日は口取りの権利を持って競馬場入りします

 当日は当初から菊花賞に来られる方々とお会いする為に休日を取っていました。私の愛馬は出ない予定で少し寂しかったですが、グリューヴァインが前走で権利を取って、中1週で参戦してくれることになりました。

 それならば、今回は勝ち負けの期待が大きいですし、口取りの権利を取って現地で応援いたします。

 口取りは22分の10と厳しい抽選に勝ち抜き当選!!西園正都先生のところの強い降級馬を破って優勝して欲しいですね。それにしてもグリューヴァインにしては厳しい当選確率でしたね。


 当日夜、写真多数付き現地観戦レポートをアップしたいと思いますが、帰宅が遅くなる予定で、後日になるかも知れません。

 力を付けてきているグリューヴァインの勇姿が楽しみです。私が以前グリューヴァインを見たのは7着と負けた昨年末ですからねぇ。

これ以降は2015年10月27日に作成

●パドック

 当日は口取りの権利を持って場所取りの為に朝6時過ぎの開門から並びました。写真は全て撮影順です。


グリューヴァインは前走マイナス4キロの460キロ。2番人気です。



グリューヴァイン登場。



私が以前阪神で見た時もゼッケン5番。メンコもビンテージも一緒ですし、同じに見えます(笑)。



このように終始外々を回って非常に良い気配でした。



断トツ1番人気のエイシンラナウェー。



とまーれーのあと。こうして見ると少し細く見えますね。



しかし、筋肉など馬体は良かったですし気配も良かったですし、力は出し切れる状態だと思いました。後は時計の裏付けがないんですよね。



牧田和弥先生登場。牧田和弥先生も終始笑顔で良い手応えのようでした。



戸崎圭太騎手は1つ前のレースで騎乗していたのでパドックには来ません。



前へ、の後も遠目からグリューヴァインを見守る牧田和弥先生。



パドック的には”買い”でしたね。



パドックで見る限りはそんなに煩い感じではなかったですね。



引き手さんもいい雰囲気でした。

●本馬場入場


ギリギリまで二人で引いていきます。なかなかに丁寧な対応ですね。

●レース 


前走は出遅れていきなり厳しい状況になりましたが、今回はさすがにトップジョッキーの戸崎圭太騎手。上手く出します。



しかし、二の脚の差で中団になりそうです。



なんとか上手くある程度の位置に潜り込めました。



結局7、8番手ですが、この位置で上手く脚を溜めることが出来れば、前走の終いの脚で勝てるかな?と思いました。



しかし、楽に追走している感じではなく、ジョッキーの手が少し動いています。



勝負どころで上がっていくグリューヴァイン。これも楽な感じではありませんでした。促されて仕方なく上がって行ってる感じ。



前の1番人気エイシンラナウェーは非常に楽な手応え。この時点で勝ちはないと思いました。



直線に向いても伸びるどころか後ろから次々と交わされる始末。



馬群に沈み行く愛馬グリューヴァイン。



ただ、自分の時計では走っているんですよね。結果的に前走3着の牝馬限定戦は相手が軽すぎたということです。



前走からはこんなに伸びないグリューヴァインはイメージできませんが・・・。



勝ったエンシンラナウェーはさすがに上のクラスでも2着だった馬。レベルが違い過ぎました。



そして2、3着。この辺りにグリューヴァインが居て欲しかったですが・・・。



結局8着以内の出走奨励金圏内にも入れずの12着(T_T)。現地で呆然としていました。

●グリューヴァインの口取りのシーンがなかったので、余った場所で当日の菊花賞の模様をお伝えいたします

 本来、この場所でグリューヴァインの口取り式の模様をお届けする予定でしたが、諸般の事情でなくなりましたので、当日の菊花賞の模様をお伝えいたします。


キタサンブラックの馬主・北島三郎氏(以下さぶちゃん)パドック中央入り。



れいじさん所有のタンタアレグリア。



cme225さん所有のスティーグリッツ。これらは40分の1口ですので超激アツでしょうねぇ。



パドックの気配から完全に馬券から消したリアルスティール。あの気配で長距離で2着に来るのだから、相当強いか福永祐一騎手がそこまで上手くなってきているのか。



この日、全く良いところがなかった戸崎圭太騎手。



自分の馬の人気を気にする蛯名正義騎手。



スティーグリッツと内田博幸騎手。そしてジェットブラックでお馴染みの助手さん。



1番人気リアファルとクリストフ・ルメール騎手。



スティーグリッツがゲートで立ち上がりスタートで5馬身(競馬ブック評)の出遅れ。これは長距離とはいえ致命的(>_<)。



こんなに差がついてしまいます。



1周目の3コーナーの坂。



1周目のスタンド正面。



大外枠の2頭が引っ張ります。



向正面。スティーグリッツは早めに促されて上がって行きます。もはやそれしかないですからねぇ。



最後の直線。先頭はキタサンブラック。2番手リアファル、3番手リアルスティール。そして外からタンタアレグリア。



この並びは変わりそうで変わりません。



非常に際どい勝負。



リアファルがリアルスティールに前に出られてしまいます。



前のキタサンブラックに迫るリアルスティール。



ここからは私のいた位置からは斜め後ろからの撮影となりますので着が入れ替わっているように感じます。



勝ったのはキタサンブラック。そしてタンタアレグリアも所有者のれいじさんが一瞬夢を見たという僅差の4着。



タンタビュー。



ターフビジョンから。



上位3頭はこれだけの僅差。



GTクラブ3頭出しの最先着はタンタアレグリア。



口取り直前。ファンに何度も頭を下げるさぶちゃん。



時計は速くないものの見応えのある素晴らしいレースでした。



口取り。



明らかに綱引きしている子がいるぞ。



北村宏司騎手、清水久詞調教師と3人で。



表彰台に昇るさぶちゃん。



右、左、正面と丁寧に頭を下げるさぶちゃん。



清水久詞先生、いろいろ見ていますが、なかなかのやり手ですね。マデイラの妹のアカネイロは厩舎不安で回避しましたが、今から思えば私の厩舎に対する見る目がなかったですね。



この日のプレゼンターは山本耕史さん。相手が芸能界の大物ですし、凄くやりにくそうでしたね。



北村宏司騎手の優勝騎手インタビューの最後でシナリオ通り振って貰ってマイクを手にするさぶちゃん。



インタビュアーが最後に「この喜びを誰にお伝えしたいですか」と北村宏司騎手にさぶちゃんに振るように仕向け、北村宏司騎手も「オーナーの北島三郎さんです」と超不自然な流れで(笑)、マイクは”祭り”を歌う為のさぶちゃんへと渡りました。



JRAも字幕を用意していたんやね。



現場では、厳粛な場で本当に歌うのか、どうなんだという雰囲気でした。



「公約通り歌うよ」と言った時。



手拍子を求めるさぶちゃん。カラオケの機械でも用意しているのかと思いきや、アカペラでした。



「祭り」のキタサンブラックバージョンを歌うさぶちゃん。見事な替え歌っぷりにアドリブなのか、ある程度筋書きがあったのか気になるところです。



しかし、さすがに聞き応えのある歌声。特に余計な伴奏がなく聴きっぷりがありました。これだけでも十分来た甲斐がありました。



こういう楽しいことで競馬が盛り上がって行ってくれれば有り難いですよね。これで競馬ファンが増えて欲しいですね。

これ以降は2015年10月28日に作成

●時計の評価

 今回のグリューヴァインの走破時計は1分12秒5良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分11秒6、勝ち馬の時計は1分11秒2でした。

 まずは勝ち馬は1000万クラスで2着と能力上位だったようにここでは力が全く違ったと言えます。単勝1.4倍だったというのはかなり美味しかったですね。

 そして12着に敗れたグリューヴァインですが、前走は勝ち馬から僅差の3着とはいえ前回書きましたように走破時計は1分13秒1良馬場と未勝利戦の勝ち負け水準でした。実際競馬ブックのスピード指数も未勝利戦の勝ち負け水準がスピード指数「70」に対し、グリューヴァインの前走は「60.6」と極めて低い評価です。

 グリューヴァインは前走出遅れて1馬身差の不利、そしてそこからすぐに前の馬に寄られて進路が狭くなりブレーキ、最後の直線でも進路がなく実質追い出せたのは残り50mくらいからとロスだらけでしたが、ではそれらのロスがなければどれくらいの走破時計で走れていたかというと、ちょうど今回の1分12秒5程度になるのではないでしょうか。

 ですから、現状ではグリューヴァインは力を出し切ってこのくらいの能力の馬と判断すべきだと思います。牡馬との一般戦では正直厳しいですね。牝馬限定戦やローカルならグッとメンバーが落ちることがありますから、そういったところで出番を探した方が良いと思います。今回は相手が強すぎました。

●レース後の騎手・調教師のコメント

グリューヴァイン(12着)

 「返し馬から少しうるさかったけど、ゲートでは落ち着いていました。道中もマズマズうまく運べていましたが、勝負どころから手応えが怪しくなって伸び切れませんでした。よく分かりませんね。」(戸崎圭太騎手・競馬ブック)

 「返し馬から少しうるさかったのですが、ゲートの中ではわりと落ち着いていましたし、スタートもよく出てくれました。ただ、道中はうまく運ぶことができているなと思ったものの、勝負どころではもう手応えが怪しくなり、直線では脚が残っていませんでした。う〜ん、どうしてしまったのでしょうか。こんな馬ではないと思うのですが…。申し訳ありません」(戸崎圭太騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「テンションが高いのは相変わらずといった感じでしたが、伸び切れなかったのはちょっと時計が速かったことが影響しているのかもしれませんね。あまり詰めて使っていっていいタイプの馬ではありませんし、この後はひと息入れてあげようと思います」(牧田和弥調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

グリューヴァイン(12着)

 「中団の少し前。前を射程に入れつつ立ち回ったものの、いざ仕掛けられても重心が浮いた感じの走りで推進力を欠き、今日はほとんど伸びていない。この馬には時計が速過ぎたか。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 特別出走手当が41.4万円。ここから9着以降と言うことで1万円が減額されますから40.4万円。1口で割りますと935円程度になると思われます。

●今後の展望

 上記、時計の評価に書きましたように、主場の牡馬との一般戦の水準メンバーと戦っても時計が足りないことが判明しましたから、今後は牝馬限定戦かローカルか。そういったところでは必ず出番のある馬だと思います。

 なんとか来夏のクラス編成まではあと1つ勝って500万に降級し、そこからもう1つ勝って3勝したいですね。

●最後に

 今回は菊花賞デイということで、良い騎手が京都に集結していましたから、鞍上に騎手リーディング2位の戸崎圭太騎手を迎えて勝負というのは王道で大変満足しています。

 また、前回3着と走った同じコースで走らせるということも定石通りで牧田和弥先生の選択には感謝しています。中には、何故このレースに出さないんだと言った不満の残るレース選択をする調教師もいらっしゃいますが、今回は勝つ為に最善を尽くしていただいたと思います。

 それで勝てないのは仕方がありません。正直、馬の能力が限界だと思います。パドックでの馬の雰囲気や造りも良かったですし、これで勝てないのは能力以外にありません。パドックでの陣営の雰囲気もほのぼのとしていて厩舎全体が良い雰囲気なんだろうなぁ〜と思いました。グリューヴァインも同じ牧田和弥厩舎の愛馬レンベルガーも良い環境でやっていただいているようで安心できます。


 ここからは結果論ですが、どうも戸崎圭太騎手とは愛馬が合いません。クラージュシチーも2番人気5着でしたし、アモーレエテルノも1番人気6着でした。もちろん、ファンの期待の高い戸崎圭太騎手だからこそオッズも安くなるのでしょうが、私の愛馬では人気を大きく下回ることが多いですね。もちろん、それぞれ敗因があり、何も騎手が下手な騎乗をしたということもありません。ただ、私も戸崎圭太騎手には期待が大きいですし、戸崎圭太騎手の手腕で一発勝ち上げて欲しいと思うところに度重なる大敗です。

 もちろん、今回も上手くロスなく乗ってくれましたし、騎乗に対してなんの不満もありません。ただ、ふと今年は私の愛馬と戸崎圭太騎手の流れが悪いなと思っただけであります。

 グリューヴァインに関しては、川須栄彦騎手が今のところ結果を残してくれていますし、しばらくは彼が乗ってくれればと思います。今回は彼に対し乗り替わりと失礼なことをしてしまいましたが、次回でも上位の結果を残し、グリューヴァインの主戦として君臨して欲しいですね。


 頑張れグリューヴァイン!!頑張れ川須栄彦騎手!!

最後までご愛読ありがとうございました

2015年10月21日立ち上げ 23日、24日、27日、28日加筆
グリューヴァインの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2015年10月11日 第8戦 500万下 京都ダ1200m (3着/3番人気)

2015年 8月16日 第7戦 500万下 小倉芝1200m (12着/6番人気)

2015年 7月19日 第6戦 500万下 中京ダ1400m (2着/9番人気)

2015年 5月23日 第5戦 3歳500万下 京都芝1200m (6着/8番人気)

2015年 2月21日 第4戦 3歳500万下 京都ダ1400m (13着/12番人気)

2015年 1月25日 第3戦 3歳未勝利 京都ダ1200m (1着/4番人気)

2014年12月20日 第2戦 2歳未勝利 阪神ダ1400m 牝馬限定 (7着/2番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2014年 8月 9日 デビュー戦 2歳新馬 札幌芝1800m (6着/2番人気) 松嶋屋様撮影 現地写真掲載

競馬徹底分析ほっさんサイトトップページに戻る