我らが愛馬エスポワールシチーは前走かしわ記念JpnⅠ2着後、5月10日に北海道のファンタストクラブに放牧に出されました。年齢を重ねた昨年から暑い夏は涼しい北海道で過ごしていますが、これが大成功で昨年の南部杯の優勝や本年のフェブラリーS2着など好走に繋がっていると思います。
今年は期限を決めずに馬本位でじっくりと休養を取るようです。昨年同様にエルムSか南部杯か、或いはみやこSか帰ってくるのが楽しみですね。
前走かしわ記念2着後、北海道のファンタストクラブにリフレッシュ放牧に出されていた我らが愛馬エスポワールシチーですが、9月11日にファンタストクラブを出発し、9月13日に栗東トレセンに帰厩しました。
昨年はエルムSを使ってからの南部杯でしたが、今年は南部杯から始動すると言うことです。ということで、次走は10月14日 盛岡11R 第26回 南部杯JpnⅠ ダート1600mです。
鞍上が9月17日に発表になり、なんと関東の後藤浩輝騎手ということです。後藤浩輝騎手と言いますと落馬負傷で昨年9月から長期休養している騎手で、10月5日に始まる第4回東京競馬での復帰を目指しています。8月28日には、美浦トレセンで現役競走馬の騎乗を再開。しかし、超一流の騎手とはいえ、これだけのブランクからのいきなりの活躍は難しいでしょうし、エスポワールシチーの出走する南部杯は復帰してすぐということになります。さすがに不安ですねぇ。
以下は9月6日のnetkeiba.comの記事です。
GI2連勝を含む重賞5連勝中のホッコータルマエが栗東トレセンに帰厩した。「南部杯(10月14日・盛岡、ダート1600m)まで1か月と少し。時間をかけてじっくりと仕上げたい」と西浦師。その後はJBCクラシック(11月4日・金沢、ダート2100m)からJCダート(12月1日・阪神、ダート1800m)へ向かう。「ケイアイレオーネと一緒に2頭で連れて行きたい」と意欲を見せる、来春のドバイ遠征に弾みをつけておきたい。
ということで、前走かしわ記念で完敗した次期ダート王にもっとも近いホッコータルマエが南部杯から始動するということです。これでエスポワールシチーの連覇は非常に厳しくなりました(T_T)。
また、本年度のフェブラリーS GⅠの勝ち馬、グレープブランデーも南部杯から始動予定。うーーん、それでも2着は欲しいですね。最低でも3着・・・。
他にはセイクリムズンも南部杯へ参戦予定です。
前走前 5月2日 栗東坂路 重馬場 馬なり余力
1回
浜中俊
4F 53.0
3F 38.8
2F 25.4
1F 12.8
9月19日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
助手
4F 54.6
3F 39.2
2F 25.5
1F 13.0
9月24日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 61.0
3F 45.1
2F 29.3
1F 14.9
9月25日 栗東坂路 良馬場 強めに追う
1回
後藤浩輝
4F 52.9
3F 37.5
2F 24.4
1F 12.2
10月2日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 52.8
3F 37.5
2F 24.2
1F 12.6
10月10日 栗東坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 53.9
3F 38.5
2F 25.2
1F 12.8
9月19日、4か月の北海道での休養を経て栗東トレセンにて追い切り時計を出し始めました。こんな休養明けでもいきなりからなかなかの動きですねぇ。
9月24日、15-15で調整されました。
9月25日、美浦から後藤浩輝騎手が追い切りの為にかけつけてくれました。さすがにジョッキーが騎乗すると素晴らしい動きですね。年齢は重ねてもさすがにGⅠ馬という貫禄があります。
追い切りに騎乗した後藤浩輝騎手は「とてもいい稽古ができました。年齢的なことも感じず動きは若々しく、終いはしっかりとしていました。初めて乗るので癖などがあるかなと思っていましたが、そのようことはなく乗りやすいタイプでした。南部杯は頑張って乗りたいと思いますので応援のほどお願いします」とクラブに伝えてきたそうです。
GⅠですし今年は特に相手が強力ですが、楽しみですね。
10月2日、輸送がありますし、実質強く追い切るのは今回が最後だと思います。そりや、全盛期の坂路4F50.5秒とかと比べると迫力はないですが、8歳の秋という高齢を考えると申し分ない動きですね。力は出せる状態の素晴らしい仕上がりだと思います。相手は全盛期の馬で、高齢のエスポが勝つのは至難の業ですが、旧ダート王として良いところを見せたいですね。
10月10日、輸送がありますので、軽めにサッと追い切られています。いつも書いていますように、全盛期の追い切りと比べると、本数も時計も見劣りますが、年齢的なものを考えてこれで万全でしょう。力は十分出せる状態だと思います。
私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。相手は強いですが、今年は連を外していませんし、今回も連を確保したいですね。その為にはグレープブランデーを負かさないといけませんが・・・。
馬名 | 予定騎手 | 斤量 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
エスポワールシチー | 後藤浩輝 | 57.0 | 5/06 かしわJpnⅠ | 船橋ダ1600 | 2 | 3 | 2 | 5 | 10 | ||
グレープブランデー | 浜中俊 | 57.0 | 2/17 フェブGⅠ | 東京ダ1600 | 1 | 3 | 1 | 5 | 6 | ||
セイクリムズン | 岩田康誠 | 57.0 | 7/07 プロキGⅢ | 中京ダ1400 | 2 | 5 | 2 | 5 | 2 | ||
ダイショウジェット | 柴山雄一 | 57.0 | 9/23 日本テJpnⅡ | 船橋ダ1800 | 4 | 5 | 6 | 5 | 4 | ||
ホッコータルマエ | 幸英明 | 57.0 | 6/26 帝王賞JpnⅠ | 大井ダ2000 | 1 | 3 | 1 | 1 | 1 | ||
ワンダーアキュート | 57.0 | 9/23 日本テJpnⅡ | 船橋ダ1800 | 1 | 1 | 3 | 3 | 2 | |||
以下補欠馬(補欠順位順) 登録頭数:5頭 | |||||||||||
アドマイヤロイヤル | 四位洋文 | 57.0 | 7/07 プロキGⅢ | 中京ダ1400 | 1 | 2 | 1 | 2 | 2 | ||
フリートストリート | 57.0 | 8/24 エルムGⅢ | 函館ダ1700 | 1 | 3 | 1 | 1 | 2 | |||
ガンジス | 57.0 | 10/05 ペルセOP | 東京ダ1400 | 3 | 1 | 5 | 2 | 6 | |||
ブライトライン | 57.0 | 8/24 エルムGⅢ | 函館ダ1700 | 3 | 1 | 1 | 1 | 3 | |||
ボレアス | 57.0 | 10/06 毎日王GⅡ | 東京芝1800 | 11 | 11 | 3 | 4 | 7 |
馬名と所属 | 予定騎手 | 性齢 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
エプソンアーロン | 下原理 | 9牡 | |||||||
グランシュヴァリエ | 永森大智 | 8牡 | |||||||
コスモワッチミー | 赤岡修次 | 5牡 | |||||||
トウホクビジン | 佐藤友則 | 7牝 | |||||||
ファイアーフロート | 西川敏弘 | 7牡 |
馬名 | 予定騎手 | 性齢 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
セイカアレグロ | 吉田晃浩 | 8牡 | |||||||
カネマサゴールド | 6騸 | ||||||||
エーシングレーソロ | 8牡 | ||||||||
ファンドリノチカラ | 6牡 | ||||||||
ドリームスカイラブ | 8牡 | ||||||||
トウショウジオン | 吉井友彦 | 7牡 | |||||||
ファンドリカップ | 7牡 | ||||||||
マイネルエルフ | 7牡 | ||||||||
トキワノマツカゼ | 7牡 | ||||||||
バイオレントナイト | 7牡 | ||||||||
トップフィーリング | 9牡 | ||||||||
ドリームゼニス | 7牡 | ||||||||
ペルモントパッシオ | 8牡 |
馬名 | 予定騎手 | 性齢 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッソコルサ | 4牡 | ||||||||
ドリームクラフト | 7牡 | ||||||||
トーホクキング | 6牡 | ||||||||
コスモフィナンシェ | 4牡 | ||||||||
ザドライブ | 7牡 | ||||||||
ランドオウジ | 7牡 | ||||||||
スズヨシーズン | 8牡 |
9月29日、JRA所属馬の選出馬、補欠馬の発表及び、地方他地区所属馬の内、選出馬5頭のすでに発表されていたトウホクビジンの鞍上以外の騎手が発表になりました。また、同補欠馬の内、セイカアレグロとトウショウジオン以外の馬の辞退が確定。補欠2頭の鞍上も発表されました。
10月3日、ダイショウジェットの鞍上が柴山雄一騎手に、ファイアーフロートが辞退したために、セイカアレグロが補欠から繰り上がり、出走枠に入りました。
10月10日、ワンダーアキュートが回避して、アドマイヤロイヤルが補欠から繰り上がり、JRA所属馬は6頭で確定しました。岩手所属の出走予定馬7頭が発表になりました。
2013年10月14日(月) 盛 岡 第11競走 ダート 1600m(左)16:40発走 |
Road to JBC 農林水産大臣賞典 第26回 マイルチャンピオンシップ南部杯JpnIオープン (サラブレッド系 一般 ) |
賞金 1着45,000,000円 2着10,350,000円 3着5,850,000円 4着4,050,000円 5着2,250,000円 |
|
レコード 1:34:8 オーロマイスター 57 吉 田 豊 2010/10/11 *「セ」 =「せん馬」 *「計不」=「計量不能」 *「降」=「降着」 |
今回のエスポワールシチーの鞍上は後藤浩輝騎手です。関東の有力ジョッキーで私ほっさんの評価ランキングでは中央で文句なしの「S」。地方戦でも「A+」と非常に高い評価です。これはGⅠや重賞の勝ち鞍、そして勝率や連対率などを総合的に加味してのものですが、全て平均以上に高くトップクラスであるということです。
実際、私の愛馬に騎乗していただくのはこれで4度目ですが、過去2度、人気よりも上の掲示板に持って来てくださいました。騎乗ぶりは納得の出来るものです。
ただ、昨年9月8日の馬場入場時の落馬負傷から約1年の長期離脱を余儀なくされ、先週復帰。やはり以前ほどのレース感はまだなく、そこが心配です。また、エスポワールシチーへの騎乗も初めてです。
それでも今までの実績から期待の大きな騎手であり、楽しみの方が大きいですね。いいレースを期待しています。
2013年10月9日現在、JRA通算1380勝、勝率11.3パーセント、連対率22.2パーセントと一流の成績。重賞は52勝。GⅠ勝ちはアロンダイトのジャパンカップダートなど5勝。昨年(2012年)は落馬事故の影響で30勝止まりだったが、勝率9.3パーセント、連対率18.7パーセントが物語るように、成績を維持していて悪くない。
本年(2013年)は先週が復帰戦で1勝。来年は順調なら、また50勝以上の成績は残すだろう。
後藤 浩輝(ごとう ひろき)、1974年3月19日生まれの39歳、JRA(日本中央競馬会)の美浦トレーニングセンター所属の22年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。テレビでの芸能活動のためオスカープロモーションにも所属。ファンサービスにとても熱心。現在の妻はタレントの湯原麻利絵。
少年時代に空手や体操を習っていて、それらによって反射神経や瞬時の判断力が身につき、騎手になって役に立っていると著書で述べている。
騎手の場合、親や親族が競馬関係者の場合が多いが、後藤の場合競馬界に全く「コネクション」(縁故)はなかった。アメリカに修行に行った時も同様で、「僕の場合競馬学校に入った時から、ステッキ一本で道を切り開くしかないと思っていた」と述べている。
1992年に美浦の伊藤正徳厩舎所属として騎手デビュー。同期には上村洋行、小林淳一、横山義行、橋本美純がいる。初騎乗は1992年3月1日、中山競馬第1競走のエンシュードラゴンで16頭立ての6着だった。初勝利は同年4月4日の中山競馬第4競走で、タイガーリリーに騎乗してのものだった。初年度は12勝。
1994年の福島記念にて騎乗したシルクグレイッシュで重賞初勝利。同馬は先輩である小野次郎が騎乗する予定だったが、小野が同日の第4競走で落馬負傷したため急遽乗り替わった。これは50キログラムの負担重量で騎乗できる一流騎手が空いていなかったためである。大和田稔調教師は、後藤と同じ美浦トレーニングセンターの所属であるが、それまで後藤の顔すらも知らなかったという。
1995年5月フリーに転身。翌1996年にはアメリカ合衆国フロリダ州マイアミ市カルダー競馬場を拠点に半年間の武者修行に出て、158戦7勝の成績を残す。アメリカから帰国した1997年以降は成績を伸ばし、1998年には年間63勝を挙げ、初の関東リーディング・ベスト10に入る(6位)。
1999年8月19日、美浦トレーニングセンター内にある騎手寮「若駒寮」にて、後輩騎手である吉田豊に対して木刀を使うなどして一方的に暴行を働き負傷させ、翌日のスポーツ新聞のトップ記事となる前代未聞の不祥事を起こした。JRAによる事情聴取の結果、日本中央競馬会競馬施行規程第126条第20号に基づき後藤は騎乗停止となり、その期間は後日に開かれた裁定委員会で8月20日から12月19日までの4か月と決定、これまでに暴力事件を起こした騎手のうちでは最長の騎乗停止期間となった。12月25日に復帰するも、翌26日に進路妨害で3週間(実効6日間)の騎乗停止処分を受ける。
2000年には、年末の最後まで岡部幸雄や横山典弘と関東リーディングジョッキー争いを演じ、自身初となる年間100勝(最終的には102勝)をマーク。関東リーディングは2位、また初めてのワールドスーパージョッキーズシリーズへの参戦を果たす。ちなみにダイヤモンドステークスでユーセイトップランに騎乗して東京競馬場の長距離戦ではタブーとされている3コーナーまくりを行い、そのまま先頭でゴールしたのはこの年である。ゴールドティアラに騎乗し統一GⅠ競走・マイルチャンピオンシップ南部杯を制し、統一GⅠながらも自身初のGⅠ制覇となる。
2002年6月2日、安田記念をアドマイヤコジーンに騎乗して制し、中央競馬のGⅠ初勝利。このあとイギリスへ再び3か月の海外遠征にも出る。2004年12月12日には朝日杯フューチュリティステークスでマイネルレコルトに騎乗し、2つ目のJRAのGⅠ勝利を挙げる。2006年11月25日、ジャパンカップダートでアロンダイトに騎乗し3つ目のJRA GⅠ勝利を挙げる。私ほっさんはこのレースを見てキャロットクラブに入会したくなり決めた。
2007年9月24日から9月28日までアメリカへ競馬視察のため海外出張を行った。11月4日に前年に続き自身4度目となるJRA年間100勝を達成した。さらに10月28日までに関東所属騎手の中で2位となる97勝を中央で挙げたことから第21回ワールドスーパージョッキーズシリーズへ出場することになり、最終レースで優勝の可能性を残していたが、結果は5着に終わり、優勝騎手と4ポイント差の2位に終わった。ワールドスーパージョッキーズシリーズに先立つ11月10日、東京競馬場にてJRA通算1000勝を達成。2007年は、中央競馬の関東でのリーディングジョッキーになった(116勝)。
2010年6月6日、安田記念をショウワモダンに騎乗して制し、4つ目のJRAのGⅠ勝利を挙げる。
2011年5月22日、エリンコートで優駿牝馬を制し、初のクラシック勝利を挙げた。
2012年5月6日、シゲルスダチに騎乗したNHKマイルカップにて、最後の直線コースでマウントシャスタが内側へ急激に斜行した影響を受け落馬。当初、怪我の程度は頚椎捻挫とされていたが、翌7日に東京都内の病院にて「頚椎骨折の疑い、頚髄不全損傷」と診断された。事故から4か月後の9月に復帰を果たしたが、復帰初日の9月8日の中山競馬第3競走で馬場入場時に落馬し、当日はそのまま騎乗したものの17日に首の不調を訴え当日の騎乗を取りやめ検査したところ第一、第二頸椎骨折、頭蓋骨亀裂骨折と診断され入院することになった。
2013年10月5日に1年ぶりに復帰。
「最大の売りは”ガッツある騎乗”。馬を抑え込む技量があり、ここぞと見たところで勝負をかける。内を捌くこともあるが、外から少し早く仕掛けるケースが多い。エリンコートに騎乗した2011年のオークスでは、直線で馬がモタれて大変だったのを何とか伸ばして勝利に導いた。コース別では中山と好相性、思い切った騎乗がハマるケースがあるので注意したい。厩舎面では松山康久、国枝栄、大竹正博、牧光二などとつながりが強く、池江泰寿、鮫島一歩、浅見秀一といった栗東の厩舎でも結果を出している。タレント事務所に所属しており、派手なパフォーマー。」(2012年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手)
ほっさん愛馬での成績 (3戦0勝)
2005年 5月22日 エドワーズシチー 500万下 東京ダ1600m 5着/9番人気
2007年 3月31日 マイセンシチー 3際未勝利 中山芝2500m 4着/6番人気
2008年 6月29日 グレイスシチー 3際未勝利 阪神ダ1200m 14着/4番人気
競馬ブック
見解
「かしわ記念、帝王賞を制してダート界の頂点に立った感のあるホッコータルマエが、秋はここから始動。初コースを気にするタイプではなく、左回りの1600メートルという条件もOK。本質、叩き良化型とはいえ、追い切りでは以前より力強い動きを見せており、春の実績通り素直に中心に推す。グレープブランデーは骨折明けになるが、乗り込み入念で好仕上がり。フェブラリーSの内容からも左回りでコーナー2つ。そして直線で坂のある盛岡1600メートルは好条件のはずで、復帰緒戦から勝ち負けを期待。エスポワールシチーは当レースで過去3回走って①②①着。左回りの1600メートルはベストの舞台。単騎逃げに持ち込んで前半を楽に運べれば、そうは簡単には崩れない。アドマイヤロイヤルは前走のプロキオンSをレコードで重賞初制覇。昨年はプロキオンS②着→当レース③着の流れだったが、1年を経て確実にパワーアップした今年はV争いまで十分。 」
予想家の印
二重△は△△で処理
馬名 竹内 大木 善林 CPU グレープブランデー ○ △△ △△ ダイショウジェット △ エスポワールシチー △ ▲ ▲ アドマイヤロイヤル ▲ ○ ○ セイクリムズン △△ △ △ ホッコータルマエ ◎ ◎ ◎
あとは無印
netkeiba.com
※データは過去10年分(2003〜2012)を参照。11年は東京で開催。
◆優勝馬の所属
JRA…10勝
◆優勝馬の年齢
4歳…3勝
5歳…3勝
6歳…1勝
7歳…2勝
8歳…1勝
◆優勝馬の性別
牡馬…10勝
◆優勝馬の父系
Mr. Prospector系
┣ティンバーカントリー(アドマイヤドン)
┗フォーティナイナー(ユートピア・2回)
Northern Dancer系
┗フサイチコンコルド(ブルーコンコルド・3回)
Hail to Reason系
┗ゴールドアリュール(エスポワールシチー・2回、オーロマイスター)
その他
┗ワイルドラッシュ(トランセンド)
◆勝利騎手
幸英明…3勝
安藤勝己…2勝
佐藤哲三…2勝
藤田伸二…1勝
吉田豊…1勝
横山典弘…1勝
◆優勝馬の人気
1人気…3勝
2人気…5勝
3人気…1勝
4人気…1勝
◆優勝馬の前走
かしわ記念…3勝
エルムステークス…3勝
帝王賞…2勝
北九州記念…1勝
ドバイWC…1勝
◆人気馬の着順
1人気…3-4-1-2
2人気…5-0-1-4
3人気…1-2-2-5
◆配当
単勝平均472円
┣最低配当110円(12年エスポワールシチー)
┗最高配当2,020円(10年オーロマイスター)
馬連平均1,272円
┣最低配当150円(09年)
┗最高配当4,550円(03年)
3連単平均193,071円
┣最低配当2,890円(08年)
┗最高配当1,312,650円(10年)
◆南部杯まとめ
トーホウエンペラーの勝利が11年前のものとなり、過去10回の勝ち馬から岩手所属馬の名前が消えた。地方馬の連対も03年のコアレスハンター以来ご無沙汰となっている。
勝ち馬は全て4番人気以内。勝率では2番人気(5勝)が1番人気(3勝)を上回っている。歴史を振り返ると、世代交代の下克上のケースが少なくない。一方で、連対率、複勝率では1番人気が上。1、2番人気が揃って複勝圏内は4回と少なめ。昨年のダイショウジェットのように、中央勢の人気薄の激走も。
連覇は過去に延べ3回あり、エスポワールシチーは2010年に続いて2度目の挑戦。盛岡競馬場での南部杯は3回出走して2勝2着1回と好相性だ。
ウェブハロン
● エスポワールシチー(JRA)
昨年7歳でも、かしわ記念、南部杯とJpnI・2勝を挙げ、ここまでGI/JpnIは通算で7勝。昨年の南部杯以来勝ち星がないとはいえ、フェブラリーステークスでグレープブランデーに3/4馬身差2着、かしわ記念でもホッコータルマエの2着と、8歳になった今年もまだまだ衰えを知らない。盛岡で行われた南部杯には3回出走して2勝、2着1回。06~08年に3連覇を果たしたブルーコンコルドに並ぶ、南部杯3勝目がかかる。
● グレープブランデー(JRA)
11年の3歳時にジャパンダートダービーを制したが、その後の放牧中に骨折。4歳になって復帰するも、オープン特別で1勝を挙げたのみで低迷した。しかし今年初戦となった東海ステークスでは2着のナムラタイタンに3馬身差をつけ復活を思わせる勝利。この時3着だったのがホッコータルマエ。続くフェブラリーステークスでは中団から差し切って勝利。2着のエスポワールシチーには3/4馬身差だが着差以上の強さを見せた。しかしレース後に剥離骨折が判明し、今回はそれ以来の復帰戦。すでに1カ月以上、栗東の坂路で乗り込まれており、どこまで仕上げられているか。
● セイクリムズン(JRA)
黒船賞からさきたま杯までダートグレード4連勝の快進撃を見せた昨年は、ダート短距離の頂点に立つのは確実かと思われた。JBCスプリントでは1番人気に支持されたものの、タイセイレジェンドに3馬身ちぎられての2着。昨年秋以降の勝ち星は今年の黒船賞のみだが、それでもフェブラリーステークスはなぜか最低人気にもかかわらず、勝ったグレープブランデーからコンマ3秒差の4着と好走。ここ2戦、さきたま杯、プロキオンステークスと、ともに僅差の2着と好走している。「年を重ねてズブくなってきているので、広いコースの1400~1600くらいのほうが…」という服部調教師だが、ここまでマイル以上での勝ち星はない。
● ダイショウジェット(JRA)
11年のオーバルスプリント以来勝ち星から遠ざかっているものの、地方のダートグレードでは確実に上位に入着している。昨年の南部杯では早め4番手を追走し、勝ったエスポワールシチーに4馬身差の2着と好走。9歳にして、GI/JpnIでの自身最高着順だった。今年は黒船賞でセイクリムズンにクビ差の2着があるものの、馬券にからんだのはそれだけ。さすがに10歳では上積みはないが、流れや展開次第では昨年のような好走も。
● ホッコータルマエ(JRA)
JRA勢6頭ではもっとも若い唯一の4歳馬。佐賀記念にはじまり、かしわ記念、帝王賞と、JpnI・2勝を含めダートグレード5連勝中で、この路線最大の上がり馬。帝王賞では、昨年のJRAダートチャンピオン・ニホンピロアワーズを直線一騎打ちの末にしりぞけた。地方でも中央でも、右回りでも左回りでも、そして帝王賞では初めての不良馬場も問題なくこなし、ダート1600~2000メートルの距離でさまざまな条件を克服してきた。盛岡コースは初めてになるが、秋のダートGI/JpnI戦線の初戦でどこまで仕上げてくるか。
● アドマイヤロイヤル(JRA)
昨年の南部杯ではエスポワールシチーから10馬身ほど差をつけられての3着と力の差があった。しかし今年は春先にダートのオープン特別で2着、2着のあと、東京ダート1400メートルの欅ステークスでオープン初勝利。さらにプロキオンステークスでは、中団追走から直線で抜群のキレを見せレコード勝ち。ここにきての充実ぶりは確かなものがあり、GI/JpnI勝ち馬が3頭いるというメンバーに入ってどこまで上位に食い込めるか。
● エプソムアーロン(兵庫)
JRAのダートオープンで2着という実績があり、大井を経由して移籍した高知では、遠征も含め重賞3勝など負けなしの6連勝。高知では、昨年に続いて調教師の全国リーディングトップを独走中の雑賀正光調教師が管理。ご子息である兵庫の雑賀伸一郎厩舎に移籍して初戦となったA1A2も勝利と、目下7連勝中。その後、軽い怪我があって予定していた一戦を使えなかったが、その影響はないとのこと。南部杯挑戦は、当初からの予定通り。
● グランシュヴァリエ(高知)
10年の南部杯では、直線を向いて先頭に立ちかけるあわやのシーンがあっての3着。2着のエスポワールシチーからは2馬身差で、JRA勢上位独占の一角を崩した。近年の南部杯は圧倒的にJRA勢が強く、ここ5年で地方馬が3着以内に入っているのはそのときのグランシュヴァリエだけ。昨年末には高知県知事賞で大差圧勝。今年も中央相手の佐賀記念こそ5着だったが、地方馬同士では遠征も含めて3着以内を外していない。今回は3着に好走したとき以来、3年ぶりの南部杯となる。
● コスモワッチミー(高知)
昨年高知で8連勝のあと、年末の兵庫ゴールドトロフィーで4着。さらに年が明けて黒船賞でも4着とJRA勢相手に好走。そして前々走のサマーチャンピオンでは3着と、ダートグレードで初めて馬券にからんだ。とはいえこれまでのダートグレードでの好走は、JRA勢と斤量差があってのもの。今回は一線級相手の定量57キロでどこまでやれるか。
エスポワールシチー(2着)
「内枠でポケットに包まれるのは嫌だったので、行くなら行く、それでも他の馬が行くなら番手で構えようと思っていました。実際レースでは、スピードを生かして、この馬の競馬ができました。勝ち馬が強かったです。負けたのは残念ですが、8歳になって初めて乗ってすごいなと思いましたし、このレベルでやっていける力を証明してくれました。」(浜中俊騎手・ラジオNIKKEI)
「内枠で包まれるのが嫌だったので、先行馬をみて位置取りを決めました。スピードを生かしてこの馬のレースはできました。8歳でもまだまだ力のあるところは証明できたと思います。」(浜中俊騎手・友駿ホースクラブ公式HP)
「自分のペースで進めていきましたが、直線は踏ん張りきれませんでした。それでも2着を確保してくれたので良く頑張っていると思います。レース後、無事に戻りましたが馬体のほうは特に心配なさそうです。明日明後日と厩舎で休養して金曜日に北海道のファンタストクラブへ放牧に出る予定です。次走については状態を見て決めたいと思います」(安達昭夫調教師・友駿ホースクラブ公式HP)
「スピードを生かしてうまく運べた。負けて残念だけど、この馬の競馬はできたと思う。8歳で一線級なのにすごい。」(浜中俊騎手・デイリー馬三郎)
エスポワールシチー
「今週の稽古は、先週一杯に追いきっているので、馬なりの調整となりました。動きは力強く、休養明けとなりますが、状態としては申し分ありません。今回は相手も揃っていますが、得意のコースでいつものレースができれば、好走できると思います。ご声援よろしくお願いします。」(安達昭夫調教師・友駿ホースクラブ公式HP)
ホッコータルマエ
エスポワールシチー、グレープブランデー、アドマイヤロイヤル、セイクリムズン
ホッコータルマエが本格化を迎えて、このメンバーなら楽勝でしょう。次点は団子状態と思います。本年のフェブラリーSの優勝馬であるグレープブランデーはフェブラリーSを見ても、そんなに抜けて強いとは思えないですし、骨折明けでどこまで能力が出せるかわかりません。
昇り馬のアドマイヤロイヤルもGⅠの壁に拒まれて4着辺りになる可能性も高く、或いは簡単に突破するかも知れませんし、なんともわからないですね。
セイクリムズンも崩れてないですし、鞍上の岩田康誠騎手も不気味ですね。
我らが愛馬エスポワールシチーは8歳ですが、今年はGⅠで強い相手に2着2回と連を外していません。そしてマイルはもっとも得意ですし、盛岡も3戦2勝2着1回です。ただ、このコース相性に関しては、例年相手が軽く、今年は参考にならないと思っています。
2着にどの馬が来るのか、難しいですね。エスポワールシチーが4角でホッコータルマエに捉えられて離されるも、2着に粘り込むということは十分考えられますし、グレープブランデーやアドマイヤロイヤルが来ても不思議はありません。
しかし、エスポも2着に入れる可能性はかなりあると思いますので、楽しみですね。
エスポワールシチーの馬体重は500キロちょうど。安達昭夫調教師、毎度素晴らしい仕上げです。
エスポのスタートはいつものように惚れ惚れする速いスタートで、敢然とハナに立ちます。そして大方の予想通り断然1番人気のホッコータルマエがピッタリとマークし2番手。
エスポワールシチーはそのままラチ沿いの最短コースを走ります。鞍上の後藤浩輝騎手は上手くペースを落として絶妙な逃げを打ちます。
3コーナーに入るとホッコータルマエが前で手応えの良いエスポを早くも捉えにかかります。しかし、1馬身差まで詰め寄ったところからはエスポが仕掛けると差は開くばかり。直線入り口では4馬身ほどの差になります。最後の最後はホッコータルマエはグングン伸びて1馬身差まで詰め寄られますが、エスポワールシチーは逃げ切り南部杯3勝目!!GⅠ8勝目を挙げました!!
先頭にいたエスポが上がり35秒1で上がっているわけですから、後ろはついて来れないでしょう。全盛期を思い出させる見事な走りでした。
2013年10月14日 (月) 盛 岡第11競走 ダート 1600m (左) 天候:晴 馬場:良 |
Road to JBC 農林水産大臣賞典
(サラブレッド系 一般 )
賞金 1着 45,000,000円 | 2着 10,350,000円 | 3着 5,850,000円 | 4着 4,050,000円 | 5着 2,250,000円 |
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上り 4F 47.2 3F 35.1 |
コーナー通過順 3コーナー 8,12,3,(10,11),1,(6,13),4,9,2,5,7 4コーナー 8,12,3,10,1,11,13,4,6,9,5,2,7 |
今回のエスポワールシチーの走破時計は1分35秒1良馬場でした。ダイショウジェットを0.6秒差で退けた昨年の走破時計が1分35秒9良馬場でしたから、それよりは断トツ速く、やはり相手が違ったことを物語っています。しかし、8歳になった今もこれだけの時計で走れるということは凄すぎますねぇ。
マイル以下ならまだまだやれそうです。ダートは高齢でもそれなりに結果が出せるので有り難いですね。芝だとなかなか若駒のスピードには敵わないですが・・・。
エスポワールシチー(1着)
「(佐藤)哲三さんだったらどのようにするだろうかということを常に馬に聞きながら乗っていました。この馬の力は信じていましたし、調教で乗った時から年齢を感じさせない若々しい動きだったので、去年より強いメンバーでしたが、自信を持って、来るならいつでも来いという気持ちで乗りました」(後藤浩輝騎手・ウェブハロン)
「今回は休み明けで、後藤騎手へのバトンタッチで、スローに落としてうまく乗ってくれました。グレープブランデーにもホッコータルマエにも負けてるんで、そろそろ(年齢的に)厳しくなってきたかなという気持ちはあったんですけど、そういう気持ちを持ったことを、エスポに失礼だったかなと思います。」(安達昭夫調教師・ウェブハロン)
「今日は佐藤騎手になったつもりで乗りました。一度調教につけさせて頂き、佐藤騎手にもアドバイスを受け、イメージができていました。稽古で乗った時の雰囲気が良く、ここまできたら負けないつもりで4コーナーで動きました。最後までしっかりと反応してくれました。」(後藤浩輝騎手・友駿ホースクラブ公式HP)
ウェブハロン
マイルチャンピオンシップ南部杯JpnIは、ダートGI/JpnI戦線の秋初戦としてここから始動する有力馬が目立つ。そして今年はGI/JpnI勝ち馬が3頭。JRA勢は例年以上に充実したメンバーとなった。
ダートグレード5連勝で、かしわ記念、帝王賞とJpnIも連勝してきたホッコータルマエが単勝1.3倍の断然人気。しかし勝ったのは2番人気、このレース連覇に加え3勝目がかるエスポワールシチーだった。昨年のこの南部杯の原稿では「7歳でもまだまだ衰えることを知らないエスポワールシチー」と書いたが、それは8歳になった今年も変わることはなかった。
スタートしてエスポワールシチーがすんなり先頭に立つと、直後2番手の外にホッコータルマエ、内にグレープブランデーと、GI/JpnI勝ちのある人気3頭がレース序盤から前を固めた。そのうしろをセイクリムズンが追走するという展開。
3~4コーナーで鞍上の手が動き始めたグレープブランデーが単独3番手に下がり、やがてホッコータルマエの手綱もせわしく動きはじめた。しかしエスポワールシチーの手ごたえはまだ楽なまま。4コーナーで後藤浩輝騎手が肩ムチを2発、3発と入れると、直線を向いてホッコータルマエとの差をあっという間に3馬身ほどに広げ、ここで勝負がついた。ホッコータルマエの幸英明騎手が必死に追い、ゴール前で差を詰めたものの1馬身半まで。3馬身離れた3着にセイクリムズンが入り、フェブラリーステークスGI勝ち以来の休み明けだったグレープブランデーは4着。エスポワールシチーの鮮やかな逃げ切りとなった。
勝ちタイムの1分35秒1は、2010年のオーロマイスターによるコースレコードにコンマ3秒だけ及ばないというもの。良馬場でこのタイムで走られては、地方馬は手も足もでない。JRA6頭が上位独占となり、地方最先着は勝ち馬からちょうど2秒差があって高知のコスモワッチミー。今年のサマーチャンピオンJpnⅢ(佐賀)で3着に好走していただけに、これも順当な結果といえるだろう。
盛岡のダートコースで行われるGI/JpnIは、かつて交流として行われていたダービーグランプリや2002年のJBCなども含め、このコースを得意とする馬が、より強いパフォーマンスで複数回勝つというパターンが目立つ。ユートピア、アドマイヤドン、ブルーコンコルド、そしてもちろんエスポワールシチーだ。過去に出走した3度の盛岡の南部杯でエスポワールシチーの鞍上にあった主戦の佐藤哲三騎手は落馬負傷のため療養中で、今回、後藤騎手は初騎乗。にもかかわらず、「残り800メートルからが勝負だと思っていたので、そこから一気にペースアップして、4コーナーで1~2馬身リードがあればそのまま伸びきれる馬だと思っていたので、そのイメージ通りでした。ライバルたちの不得意なレースと、こちらができることを照らし合わせて出した結果がこのレースでした」と、このコースを得意とするエスポワールシチーを完全に手の内に入れていたかのよう。
後藤騎手も落馬負傷での長期療養があり、8日前の東京開催で、復帰しての初勝利を挙げたばかりだった。「(2000年の南部杯で自身GI初制覇となった)ゴールドティアラのことは意識していました。初めて勝ったGIレースで、そして今回復帰して初めて騎乗するGIを勝てたら最高だなと思いながらこの日まで来ました」。表彰式終了後、パドックを取り囲んだ多くのファンが差し出す色紙に最後まで丁寧にサインをしていたのは、昨年の佐藤騎手と同じような光景で印象的だった。
ダート中長距離路線は昨年あたりから世代交代で、今回2着だったホッコータルマエをはじめ新興勢力の台頭が目立っている。しかし今後のGI/JpnI戦線の能力比較をしていく際、このエスポワールシチーに関しては、「8歳だから」ということは忘れたほうがよさそうだ。なお次走にはJBCを予定しているが、1400メートルのスプリントのほうも選択肢にあるとのこと。
デイリー馬三郎
「第26回南部杯・交流GⅠ」(ダート1600m)は14日、盛岡11Rに13頭で争われ、2番人気のエスポワールシチー(栗東・安達)が、東京開催で復帰した後藤の手綱に導かれ、3度目の南部杯制覇を達成。好スタートからハナを奪うと、1番人気ホッコータルマエ(2着)からのマークを受けるなか、楽な手応えで最終コーナーをまわると、最後は逆にライバルを1馬身半突き放してゴール。1分35秒1のタイムで、GⅠ8勝目を飾った。3馬身差の3着には5番人気のセイクリムズンが入り、フェブラリーSの覇者で3番人気のグレープブランデーは4着に敗れた。
落馬で頸椎(けいつい)骨折などのけがを負い、昨年9月から休養。今月5日に384日ぶりに戦線復帰した後藤が、見事なエスコートでパートナーを連覇へと導いてみせた。「僕が初GⅠを獲ったのが00年の南部杯。再デビューの気持ちで乗りました」。後藤はこう話すと会心の笑みを浮かべた。
今回がエスポワールシチーに初騎乗。この馬の主戦騎手だった佐藤哲が同じく落馬負傷で戦列を離れているために、訪れた騎乗機会だった。「佐藤騎手だったらどう乗るか。エスポに聞きながら乗りました」。そして選んだ戦法はやはり、スピードを生かした逃げだった。復帰後初のGⅠ勝利を手にした男は「佐藤騎手をまねしました」と右手を挙げるガッツポーズ。場内は”ゴトオー”コールに包まれた。
昨年のこのレースを勝った時が1口43381円でした。獲得賞金は去年と全く同じですから、ほぼこれに近い金額がいただけると思います。何度も書きますが、今年は勝てると思っていなかったので、本当に嬉しいボーナスですね。私個人は、キャロットクラブで当選確率約42パーセントとおそらく当たらないだろうと思って応募したハルーワソングの12(1口5万円)の支払いをどうしようかと考えていたところでしたし、本当に嬉しいです。エスポ様々です。
過去にはトランセンドやスマートファルコン、そしてゴルトブリッツやローマンレジェンド、今ではホッコータルマエなどきら星の如く現れる強い馬たちとの戦い、そして敗北に、もうエスポは年だし、こういった若くて全盛期を迎えている馬たちには敵わないだろうなと何度も思ったエスポワールシチー。今年も得意のかしわ記念でホッコータルマエに完敗した時には、もうこの馬には勝てないなと思っていました。
今回は3戦2勝2着1回の得意の南部杯ですが、いつもの緩~~~いメンバーと異なり、今年はそのホッコータルマエと本年のフェブラリーSの覇者グレープブランデーがなんと出走。これはホッコーには敵わないので、良くても連絡み(2着)と思っていました。
そしたら、5連勝中でもはや敵なしと思われたホッコータルマエを完封しての優勝!!驚きと共に感動しました。確かに8歳とはいえ今年はここまで2戦2着2回と抜群の安定感。それでも追い切りなどは常に全盛期よりも軽く、鼻出血の心配も常に付きまといます。
そんな不安材料の多い中、強豪相手にGⅠ8勝目を挙げてくれました。南部杯もこれで3勝目です。過去、ジャパンカップダート、フェブラリーS、そしてかしわ記念3勝にこの南部杯3勝で計GⅠ8勝!!日本記録はスマートファルコンの持つGⅠ9勝ですが、あちらは中央での勝利はなく全て地方戦で、エスポの方が価値は高いと思います。
重賞も11勝目。こんな馬、どう考えても2度と愛馬として巡り会うことはないでしょうね。
今回の南部杯の優勝賞金4500万円を加算してエスポワールシチーの獲得した本賞金はこれで9億5185万円(付加賞を除く)になりました。あともう1つGⅠを勝てば大台の10億円到達です。募集価格1200万円のこの馬が本当に凄すぎる獲得賞金です。オルフェーブルやブエナビスタなど10億円を稼ぎ出している馬はいますが、利益率ではエスポワールシチーは断トツで、他の追随を許しません。
年間10勝を掲げる我がほっさん軍団ですが、9月末現在でたったの3勝。8月に2つポンポンと勝ったものの、9月はオフェーリアシチーが2戦したのみで、勝ち負けにもなりませんでした。
そんな中、やはりいつも起爆剤になってくれるのはこのエスポワールシチー。10月入って早々にななんとGⅠのタイトルを持って来てくれました。
これで本年4勝目。残り3か月を切りましたが、まだまだ年間10勝を諦めてはいません。1つずつコツコツと積み上げて行くのみです。それにしても勝利の中にGⅠが入っているというのは格別ですね。
これでJBCへの出走権を確保しました。私としては2100mのクラシックはもう年齢的に厳しいと思いますので、1400mのスプリントの方に行って欲しいと思います。2011年の東京競馬場で実施された南部杯の時の最初の1400mはレコードタイムを上回る時計でした。ベストはマイルですが、1200m~1400mならまだまだ一線級でやれると思います。逆に1800m以上はもう厳しいと思います。
まずはご一緒の保護者の皆様、愛馬の優勝おめでとうございます。そして早速たくさんのお祝いメッセージをいただきありがとうございました。
しかし、またこうやってエスポワールシチーが勝ち星を挙げてくれるなんて夢のようですね。もう8歳の秋。旧表記なら9歳です。そりゃカンパニーの例などもありますが、エスポは4歳からすでに一線級と戦って結果を残して来ました。その馬が今またピークに近い走りをしているわけですから驚きです。決して相手に恵まれたわけでもありません。それが凄いところです。
息の長いダート界と言っても、サクセスブロッケンやトランセンドのようにパッと出てはすぐに消えていく馬も少なくない中、4歳時はカネヒキリやヴァーミリアンと言った超一流と対戦し、その後サクセスブロッケン、カジノドライヴ、トランセンド、スマートファルコン、ゴルトブリッツなどと戦って来ました。それらどの馬も今は現役にはおらず、エスポワールシチーただ1頭が現役で頑張っています。本当に凄い馬です。
次走で最後と言う発表がありましたが、これだけの馬が現役を引退してしまったらその喪失感は大きすぎて、ポッカリと大きな穴が空いてしまうことでしょう。なかなかこれに次ぐ馬は愛馬の中からは出てきてくれません。みんな500万クラスでくすぶっています。せめてオープンクラスとは言いませんが、1000万クラス辺りで勝ち負けしてくれる馬がいると良いのですが・・・。
次走は金沢のJBC予定ですから、私の大阪からは日帰りで行ける距離ですし、絶対に行きたいと思います。そしてエスポの最後の勇姿を焼き付けて来たいと思います。
とにかく最後まで無事に行って欲しい。頑張れエスポワールシチー!!
2013年 5月 6日 第37戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (2着/3番人気)
2013年 2月17日 第36戦 フェブラリーS GⅠ 東京ダ1600m (2着/9番人気)
2012年12月29日 第35戦 東京大賞典 GⅠ 大井ダ2000m (5着/4番人気)
2012年12月 2日 第34戦 ジャパンカップダート GⅠ 阪神ダ1800m (10着/2番人気) 写真多数付 現地観戦レポート
2012年10月 8日 第33戦 南部杯 JpnⅠ 盛岡ダ1600m (1着/1番人気)
2012年 8月25日 第32戦 エルムS GⅢ 札幌ダ1700m (2着/2番人気)
2012年 6月27日 第31戦 帝王賞 JpnⅠ 大井ダ2000m (2着/1番人気)
2012年 5月 2日 第30戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (1着/3番人気)
2012年 2月19日 第29戦 フェブラリーS GⅠ 東京ダ1600m (5着/3番人気)
2012年 1月22日 第28戦 平安S GⅢ 京都ダ1800m (2着/1番人気) 写真多数付き現地観戦レポート
2011年12月 4日 第27戦 ジャパンカップダート GⅠ 阪神ダ1800m (3着/2番人気) 写真多数付き現地観戦レポート
2011年11月 6日 第26戦 みやこS GⅢ 京都ダ1800m (1着/1番人気)
2011年10月10日 第25戦 南部杯 JpnⅠ 東京ダ1600m (4着/2番人気)
2011年 6月29日 第24戦 帝王賞 JpnⅠ 大井ダ2000m (2着/2番人気)
2011年 5月 5日 第23戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (3着/1番人気) 写真多数付き現地観戦レポート
2011年 3月21日 第22戦 名古屋大賞典 JpnⅢ 名古屋ダ1900m (1着/1番人気) 写真多数付き現地観戦レポート
2010年11月 6日 第21戦 ブリーダーズカップ クラシック GⅠ チャーチルダウンズ ダ2000m (10着/7番人気)
2010年10月11日 第20戦 マイルチャンピオンシップ南部杯 JpnⅠ 盛岡ダ1600m (2着/1番人気)
2010年 5月 5日 第19戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (1着/1番人気)
2010年 2月21日 第18戦 フェブラリーステークス GⅠ 東京ダ1600m (1着/1番人気) 写真多数付き現地レポート
2009年12月 6日 第17戦 ジャパンカップダート GⅠ 阪神ダ1800m (1着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート
2009年10月12日 第16戦 マイルチャンピオンシップ南部杯 JpnⅠ 盛岡ダ1600m (1着/2番人気)
2009年 5月 5日 第15戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (1着/2番人気) 写真多数付き 現地レポート
2009年 3月29日 第14戦 マーチステークス GⅢ 中山ダ1800m (1着/1番人気)
2009年 2月22日 第13戦 フェブラリーステークス GⅠ 東京ダ1600m (4着/5番人気) 写真多数付き 現地レポート
2009年 1月25日 第12戦 平安ステークス GⅢ 京都ダ1800m (2着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年11月24日 第11戦 トパーズステークス オープン 京都ダ1800m (1着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年11月 2日 第10戦 錦秋ステークス 1600万下 東京ダ1600m (1着/1番人気)
2008年 9月27日 第9戦 西脇特別 1000万下 阪神ダ1800m (1着/2番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年 8月30日 第8戦 500万下 小倉ダ1700m (1着/4番人気)
2008年 8月10日 第7戦 秋吉台特別 500万下 小倉芝1200m (7着/3番人気)
2008年 7月20日 第6戦 3歳未勝利 小倉芝1200m (1着/1番人気)
2008年 6月21日 第5戦 3歳未勝利 阪神芝1400m (2着/4番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年 5月 3日 第4戦 3歳未勝利 京都芝1600m (6着/2番人気)
2008年 4月20日 第3戦 3歳未勝利 福島芝1800m (5着/1番人気)
2008年 3月29日 第2戦 3歳未勝利 阪神芝1400m (2着/1番人気)
2008年 3月 9日 デビュー戦 3歳新馬 阪神芝1600m (3着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート