愛馬初のGⅠ馬 エスポワールシチー 第37戦


重賞10勝、GⅠ7勝の2009年、2010年のJRA賞最優秀ダートホース。


しかし2011年は本格化したスマートファルコンやトランセンドに歯が立たず、2012年はGⅠ2勝と言っても相手に恵まれた地方交流GⅠのみで、ジャパンカップダートではついに国内ダートで初の掲示板脱落。

年齢的なこともあり諦めかけていたら前走フェブラリーSは勝ち馬からコンマ1秒差の2着と復活。9番人気とかつてない低評価に反発。

とはいえ、初の鼻出血を発症するなど一杯一杯。

無理せず頑張って欲しい。できれば主戦の哲ちゃんの復活までは。


次走は4戦3勝と抜群に相性の良いかしわ記念JpnⅠ。

5月6日 船橋11R 第25回 かしわ記念 JpnⅠ ダート1600mに出走。

2着/3番人気。

ローマンレジェンドやホッコータルマエと言った一線級の参戦で例年になく豪華なメンバーとなったかしわ記念。

今の勢いから三つ巴、或いはその2頭には敵わないかと思っていたが、最後まで見所たっぷりの2着と素晴らしい走り。感動した。

これで獲得した本賞金は9億円を突破。なんとも凄すぎる馬だ。


レース回顧とレース後の浜中俊騎手と安達昭夫調教師のコメントを掲載。

(2013年5月7日完結)

2013年2月27日立ち上げ

●前走後、在厩で調整されています 次走は5月6日 かしわ記念 JpnⅠを予定

 我らが愛馬エスポワールシチーは前走後在厩で調整をされています。

 次走は5月6日 船橋10R 第25回 かしわ記念 JpnⅠ ダート1600m に出走予定です。

 かしわ記念と言えば2009年、エスポワールシチーがあのカネヒキリを破って初めてGⅠのタイトルに輝いた記念すべきレースで、2009年以降4年連続で出走し、2010年、2012年と3度も優勝している大得意のレースです。2011年は敗れたものの3着と馬券圏内は外していません。

 エスポワールシチーがもっとも得意の左回りの1600m。昨年は相手に恵まれたものでしたが、今年はすでに中央のGⅠフェブラリーSで2着と好走して臨むもので、多少の相手が来てもやってくれそうな気がします。もちろん、優勝賞金6000万円は美味しいので、強い相手には出来るだけ来て欲しくはありませんが(笑)。

 今年勝てば同一GⅠ4勝。こんな記録は過去にないのではないでしょうか。これだけのことをやってのけたのなら、是非とも船橋競馬場にエスポワールシチーの銅像を建立して欲しいものです。その貢献度や経済効果は十分でしょう。将来そのエスポ像前が待ち合わせ場所なんかになったら保護者として嬉しいです。用事がなくても像に会いに行きそうです(笑)。

これ以降は2013年4月11日に作成

●ローマンレジェンドとテスタマッタが参戦

 本日(11日)更新されたデイリー馬三郎によりますと、エスポワールシチーの次走かしわ記念に、出れば1番人気になるであろうローマンレジェンドとこちらは地方では敵ではないと思われるテスタマッタが出走の意向ということです。

 そもそもどちらも岩田康誠騎手のお手馬ですが、岩田康誠騎手は当然ローマンレジェンドに騎乗。テスタマッタは戸崎圭太騎手ということです。役者が揃ってきました。ローマンは賞金で弾かれないかなぁ(心の叫び)。ローマンが出るのならなかなか勝つのは簡単ではなさそうです。ただし、向こうは叩き1走目で帝王賞が目標。こちらは叩き2走目でここが目標です。なんとかなるかな?

これ以降は2013年4月17日に作成

●セイクリムズンが内田博幸騎手で参戦予定

 本日更新されたデイリー馬三郎によりますと、エスポワールシチーの次走かしわ記念に、前走東京スプリント2着のセイクリムズンが内田博幸騎手とのコンビで参戦予定ということです。

 騎乗馬は違えど、騎手はいつもの顔ぶれになって来ましたね。

これ以降は2013年4月22日に作成

●騎乗予定の松岡正海騎手が騎乗停止になり浜中俊騎手に

 今回のエスポワールシチーのかしわ記念の鞍上はいまだ治療中の主戦・佐藤哲三騎手の代役を務めていただいている松岡正海騎手の予定でした。松岡正海騎手は前走のフェブラリーS GⅠでエスポワールシチーを勝ち馬と僅差の2着に持って来てくださり非常に貢献してくれました。当然、今回はその松岡正海騎手でGⅠをというところでしたが、20日の福島11R 福島牝馬Sで他馬を妨害し開催6日間の騎乗停止に。5月6日のエスポワールシチーの騎乗もアウトになりました。

 私個人はフェブラリーSまでは松岡正海騎手は人気通り程度にしかエスポを持って来てくれない驚きのない騎手という評価でしたが、フェブラリーSでその評価が大きく替わり、佐藤哲三騎手が戻ってくるまではもうずっと彼でいいと思っていた矢先の騎乗停止ですから大変残念です。


 替わりの鞍上ですが、22日のクラブ公式HPで浜中俊騎手に依頼したと発表がありました。たまたま当日の意見交換コーナーで発表以前に安達昭夫先生なので替わりは浜中俊騎手ではないかと書いていました。3月~4月にかけて浜中俊騎手への依頼が多くなっていましたからね。

 こんなところで予想ズッポシ的中ですが、彼か外国人騎手への騎乗が無難なところですね。浜中俊騎手は昨年のJRA騎手リーディングを獲得した騎手で、今年も4月22日現在岩田康誠騎手に次ぐ全国2位ともはや日本を代表する騎手の1人です。ただ、大舞台ではええっ?と思うような騎乗をすることもあり、まだまだ岩田康誠騎手や内田博幸騎手など大舞台で強い騎手とは迫力が違います。

 それでも追えるいい騎手ですし、期待したいですね。岩田康誠騎手のローマンレジェンドを負かして欲しいなぁ。

これ以降は2013年5月2日に作成

●気になる出馬予定表(5月6日 船橋 第25回 かしわ記念 JpnⅠ 5月2日現在)

出走予定馬表 5月6日 船橋競馬場 第25回 かしわ記念 JpnⅠ ダ1600m  

出走予定馬及び補欠馬 全10頭 中央出走可能頭数5頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
エスポワールシチー 浜中俊 57.0  2/17 フェブGⅠ 東京ダ1600 10
セイクリムズン 内田博幸 57.0  4/10 東京スJpnⅢ 大井ダ1200
テスタマッタ 戸崎圭太 57.0  2/17 フェブGⅠ 東京ダ1600
ホッコータルマエ 幸英明 57.0  4/13 アンタGⅢ 阪神ダ1800
ローマンレジェンド 岩田康誠 57.0 12/29 東京大GⅠ 大井ダ2000
以下補欠馬(補欠順位順) 登録頭数:5頭
ダイショウジェット 57.0  3/19 黒船JpnⅢ 高知ダ1400 12
ランフォルセ 57.0  3/20 名古JpnⅢ 名古ダ1900
スマイルジャック 田辺裕信 57.0  3/31 ダービGⅢ 中山芝1600 11 10
ナムラタイタン 57.0  2/17 フェブGⅠ 東京ダ1600
オーブルチェフ 57.0  4/13 アンタGⅢ 阪神ダ1800 11
地方所属馬(出走枠9頭) 現在の登録頭数:9頭
馬名と所属 予定騎手 性齢 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アイディンパワー(船橋) 牡7
エナージバイオ(川崎) 牡8
クイックリープ(高知) 牡8
クラーベセクレタ(船橋) 牝5
スーニ(船橋) 牡7
トウホクビジン(笠松) 牝7
トーセンアドミラル(船橋) 牡6
ナイキマドリード(船橋) 牡7
ピエールタイガー(大井) 牡5
補欠馬(補欠順位順) 現在の登録頭数:7頭
馬名 予定騎手 性齢 前走 前走着順 前走人気 過去着順
エプソンアーロン(高知) 本橋孝太 牡9
ラインジュエル(大井) 牝9
トップフィーリング(金沢) 松戸政也 牡9
マイネルファルケ(大井) 牡8
サイレントスタメン(川崎) 牡7
バロズハート(川崎) 牡8
ロンドンアイ(川崎) 牡4
出走予定馬が辞退した場合は、それぞれの選定区分ごとに、補欠馬から繰り上がります。
補欠馬繰り上がり期限
JRA所属馬:2013年5月2日
出走投票:2013年5月4日

4月24日 出走予定のJRA所属馬が発表になりました。

4月26日 出走予定の地方所属馬が発表になりました。

4月30日 クイップリープとトウホクビジンが回避し、補欠からエプソムアーロンとラインジュエルが出走枠に入りました。また、エプソムアーロンの騎乗予定騎手か本橋孝太騎手と発表になりました。補欠だったマイネルファルケとロンドンアイが回避しました。

5月2日、JRA所属馬の出走馬が確定となりました。補欠馬は全頭出走できませんでした。

●追い切り情報(5月2日更新)

前走前 2月7日 栗東CW 不良馬場 一杯に追う

松岡正海
7F 98.2
6F 81.4
5F 65.4
4F 50.4
3F 37.2
1F 12.3[6]



4月5日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 55.8
3F 40.4
2F 26.0
1F 13.2


4月11日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.5
3F 39.1
2F 25.4
1F 13.0


4月14日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 59.0
3F 42.2
2F 27.1
1F 13.2


4月18日 栗東坂路 良馬場 強めに追う
1回
助手
4F 55.0
3F 39.1
2F 24.4
1F 12.1


4月24日 栗東CW 重馬場 ゴール前気合い付

浜中俊
6F 82.9
5F 67.6
4F 53.3
3F 39.1
1F 12.4[6]


5月2日 栗東坂路 重馬場 馬なり余力
1回
浜中俊
4F 53.0
3F 38.8
2F 25.4
1F 12.8
 4月5日、前走後、在厩で調整されていたにもかかわらず、なかなか時計を計時しなかった我らが愛馬エスポワールシチーですが、ようやく時計を計時しました。やはり年齢と共に疲労が抜けにくいんですね。仕方がないですね。次走のかしわ記念まで順調に行って欲しいですね。
 来週からは松岡正海騎手で追い切るようですので、次走の鞍上も松岡正海騎手なんでしょうね。佐藤哲三騎手はまだ間に合わないようですね。

 4月11日、5日に来週からは松岡正海騎手で追い切ると書きましたが、勘違いですね。次週と再来週ですね。ということで今週は助手さんに追い切られました。徐々にペースが上がっており順調で何よりです。

 4月14日、日曜日に追い切られましたが、15-15-14-14程度ですね。全盛期でしたら、余裕で坂路4F55.0くらいの時計は出せていたのですが、如何せん年ですし、最近はいつもこういう調整ですので問題ないですね。

 4月18日、全体の時計はまずまずですが、上がりはさすがに速いですね。まだまだある程度はやれそうですね。

 4月24日、今回コンビを組む浜中俊騎手を背に強めに追い切られました。事実上の本番追いでしょう。動きはさすがGⅠ馬というところですね。浜中俊騎手も上手く乗ってくれているようですし、本番での活躍を期待したいですね。競馬ブックでも「スピード感十分」で右上がりの非常に高い評価をいただいております。デイリー馬三郎では本日の調教後の浜中俊騎手のコメントとして「パワーがあり、乗り味もいいですね」と好感触だそうです。
 あとは来週、浜中俊騎手でサッと流して完成ですね。順調で何よりです。

 5月2日、今週も浜中俊騎手に追い切って貰っています。これでエスポとのコンタクトも十分でしょうし力を出し切って欲しいですね。
 私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。そりゃ、全盛期と私は比べてしまうので物足りませんが、年齢を考えると申し分ない仕上がりだと思います。

これ以降は2013年5月4日に作成

●出馬確定表

2013年5月6日(月) 船 橋 第11競走 ダート 1600m(左)16:20発走
農林水産大臣賞典(指定交流)
第25回 かしわ記念JpnI4上オープン
(サラブレッド系 4歳以上 定量)
賞金 1着60,000,000円 2着21,000,000円 3着12,000,000円 4着6,000,000円 5着3,000,000円 
11R 出 馬 表


父 性齢
馬 名
母         毛色
(母 父)
馬主      生産牧場
調教師
(所属)
負担重量
騎 手
(所属)
成 績




着別成績
左回りダ
右回りダ
船 橋ダ
競馬場(JはJRA)/競走日 馬場状態(ばんえいの場合は馬場水分)/ナイター区分 コース区分/距離
レース名
着順/頭数 人気 減量/騎手 負担重量(ばんえいの場合は積載重量)
馬番 馬体重 1着馬
タイム(1着馬との差、1着時は2着馬との差) コーナー通過順 上がり3Fタイム
      前 走             前々走             3走前             4走前             5走前      
1 1
ゴールドアリュール 牡 8
エスポワールシチー
エミネントシチー 栗毛
(ブライアンズタイム)
(株)友駿ホースク 幾千世牧場
安達昭
(JRA)
57.0
濱中俊
(JRA)
0-0-0-0
 
 
  15-9-3-9
7-2-1-3
7-5-1-2
3-0-1-0
J東京02.17 良 左 1600
フェブラリーSGI
2/16  9人 松岡正 57.0
6番 504 グレープブランデー
1352(0.1) 2-2  36.5
大井12.29 重 ナ 右 2000
東京大賞典GI
5/12  4人 松岡正 57.0
7番 501 ローマンレジェンド
2076(1.7) 10-10-9-6  39.6
J阪神12.02 良 右 1800
ジャパンCダートGI
10/16  2人 武 豊 57.0
4番 506 ニホンピロアワーズ
1504(1.6) 1-1-1-1  38.0
盛岡10.08 良 左 1600
マイルチャンピオンシップJpnI
1/13  1人 佐藤哲 57.0
10番 497 ダイショウジェット
1359(0.6) 1-1  35.5
J札幌08.25 良 右 1700
エルムSGIII
2/11  2人 佐藤哲 59.0
11番 504 ローマンレジェンド
1422(0.0) 3-3-2-2  36.2
2 2
サツカーボーイ 牡 9
トップフィーリング
ベイティドブレス 栗毛
(Bates Motel)
栗山道郎 有限会社中田牧場
赤間亨
(金沢)
57.0
松戸政
(金沢)
0-1-0-0
 
 
  16-13-10-63
2-1-1-6
14-12-9-56
1-1-1-3
金沢04.21 不良 右 1700
ラ・フォル・ジュルネ金沢特A1
2/11  4人 松戸政 56.0
11番 553 タートルベイ
1517(1.4) 2-2-2-2  40.9
園田03.26 良 右 1700
楽天競馬賞A2 4歳以上特別
2/12  1人 吉村智 56.0
4番 559 テイケイワイズ
1527(0.1) 12-10-6-4  38.2
園田03.13 良 右 1700
山口シネマ賞A2一4歳以上特別
2/11  2人 松浦政 56.0
11番 561 コスモグレイス
1526(0.2) 4-4-2-2  39.6
園田02.27 重 右 1700
兵庫馬事畜産特別A2 4歳以上
3/12  7人 坂本和 56.0
7番 568 トライ
1517(0.1) 1-2-1-2  39.6
園田02.05 稍重 右 1400
ぬくもりの郷特別A2 4歳以上
5/12  4人 吉村智 56.0
7番 567 ダブルレインボー
1307(1.3) 10-10-9-7  39.4
3 3
Tapit 牡 7
テスタマッタ
Difficult 鹿毛
(Concern)
吉田和美 WaterfordF
村山明
(JRA)
57.0
戸崎圭
(JRA)
0-0-0-0
 
 
  6-3-7-14
2-1-4-7
3-2-3-3
0-0-1-1
J東京02.17 良 左 1600
フェブラリーSGI
7/16  4人 岩田康 57.0
14番 504 グレープブランデー
1355(0.4) 14-13  35.9
J東京01.27 良 左 1400
根岸SGIII
6/16  8人 マクド 59.0
12番 504 メイショウマシュウ
1240(0.3) 15-11  35.2
川崎11.05 良 ナ 左 2100
JBCクラシックJpnI
5/13  4人 岩田康 57.0
12番 498 ワンダーアキュート
2148(2.3) 4-4-6-5  40.8
門別08.16 重 ナ 右 2000
ブリーダーズゴールドカッJpnII
2/6  1人 岩田康 58.0
4番 508 シビルウォー
2039(1.2) 1-1-1-1  39.1
大井06.27 良 ナ 右 2000
帝王賞JpnI
3/13  3人 岩田康 57.0
8番 506 ゴルトブリッツ
2037(0.7) 6-5-6-4  36.9
4 4
エイシンサンディ 牡 7
セイクリムズン
スダリーフ 黒鹿毛
(サウスアトランテイツク)
金田成基 清水スタッド
服部利
(JRA)
57.0
内田博
(JRA)
0-0-0-0
 
 
  15-7-6-16
3-1-1-6
12-4-5-6
0-0-0-0
大井04.10 良 ナ 右 1200
東京スプリントJpnIII
2/16  1人 岩田康 57.0
15番 516 ラブミーチャン
1118(0.1) 8-8  36.7
高知03.19 不良 右 1400
黒船賞JpnIII
1/12  1人 岩田康 58.0
3番 518 ダイショウジェット
1273(0.1) 6-6-5-4  38.2
J東京02.17 良 左 1600
フェブラリーSGI
4/16  16人 藤岡佑 57.0
3番 516 グレープブランデー
1354(0.3) 14-13  35.8
J東京01.27 良 左 1400
根岸SGIII
3/16  10人 岩田康 58.0
2番 514 メイショウマシュウ
1237(0.0) 5-3  35.4
園田12.26 稍重 右 1400
兵庫ゴールドトロフィーJpnIII
5/12  1人 岩田康 59.5
12番 515 ティアップワイルド
1275(1.1) 3-3-3-4  38.0
5 5
カコイーシーズ 牡 5
ピエールタイガー
ビーフレグラント 鹿毛
(ダイタクヘリオス)
工藤栄三 船越牧場
荒山勝
(大井)
57.0
真島大
(大井)
9-1-2-2
 
 
  13-3-3-7
5-1-0-2
8-2-3-5
0-0-0-0
大井03.06 良 右 1400
東京スプリング盃4上オープン重
3/16  4人 真島大 59.0
16番 498 フジノウェーブ
1271(0.3) 5-3-2  38.6
大井10.24 稍重 ナ 右 1600
マイルグランプリ3上オープン重
1/16  2人 真島大 57.0
11番 499 ラインジュエル
1405(0.5) 2-2-1-1  39.1
大井10.02 稍重 ナ 右 1600
’12ムーンライトカップ3上オ
1/15  1人 真島大 57.0
4番 494 フォーティファイド
1413(0.6) 1-1-1-1  40.1
浦和09.13 良 左 1400
オーバルスプリント3上オープン
7/12  5人 御神訓 54.0
8番 496 アースサウンド
1289(0.9) 1-1-1-2  41.0
川崎08.22 良 ナ 左 1600
スパーキングサマーカップA1下
5/14  2人 真島大 56.0
13番 499 クラーベセクレタ
1416(1.3) 6-6-4-6  39.3
6 6
ワイルドラッシュ 牡 7
ナイキマドリード
スイートテイスト 鹿毛
(Salt Lake)
小野誠治 下河辺牧場
川島正
(船橋)
57.0
川島正
(船橋)
9-6-1-11
 
 
  14-6-2-18
11-4-1-8
3-2-1-10
4-1-1-4
大井04.10 良 ナ 右 1200
東京スプリントJpnIII
10/16  10人 川島正 57.0
8番 484 ラブミーチャン
1129(1.2) 3-3  38.0
笠松02.28 良 右 1400
オッズパークグランプリ4歳以上
2/10  2人 川島正 56.0
10番 485 ラブミーチャン
1247(0.2) 2-2-2-2  36.7
船橋02.06 重 左 1800
報知グランプリカップ4上オープ
3/14  4人 川島正 57.0
5番 491 スターシップ
1547(0.3) 1-1-1-1  40.8
船橋01.09 良 左 1000
船橋記念4上オープン
1/12  1人 川島正 57.0
12番 488 ディープハント
590(0.2) 4-3  36.1
浦和12.12 良 左 1500
ゴールドカップ3上オープン
1/12  1人 戸崎圭 58.0
1番 488 タマモスクワート
1342(0.7) 1-1-1-1  37.6
7
キングカメハメハ 牡 4
ホッコータルマエ
マダムチェロキー 鹿毛
(Cherokee Run)
矢部幸一 市川フアーム
西浦勝
(JRA)
57.0
幸英明
(JRA)
5-1-4-1
 
 
  7-1-4-4
2-0-1-1
5-1-3-3
0-0-0-0
J阪神04.13 良 右 1800
アンタレスSGIII
1/16  1人 岩田康 57.0
10番 498 ニホンピロアワーズ
1497(0.1) 5-5-5-2  35.5
名古屋03.20 重 右 1900
名古屋大賞典JpnIII
1/12  1人 幸英明 55.0
5番 496 エーシンモアオバー
1598(0.7) 3-3-3-2  36.9
佐賀02.11 稍重 右 2000
佐賀記念JpnIII
1/12  1人 幸英明 56.0
9番 492 エーシンモアオバー
2057(0.6) 2-2-2-1  35.9
J中京01.20 良 左 1800
東海テレビ杯東海SGII
3/16  1人 幸英明 55.0
6番 494 グレープブランデー
1516(0.6) 6-6-5-4  38.2
J中山12.24 稍重 右 1800
2012フェアウェルS3歳上オ
2/16  1人 幸英明 57.0
8番 486 グランドシチー
1519(0.4) 4-4-2-2  38.7
7 8
キングカメハメハ 牡 6
トーセンアドミラル
サンデーピクニック 鹿毛
(サンデーサイレンス)
島川隆哉 社台ファーム
川島正
(船橋)
57.0
御神訓
(大井)
0-0-0-0
 
 
  6-0-2-11
2-0-0-2
3-0-2-6
1-0-0-1
船橋03.13 良 左 2400
ダイオライト記念JpnII
5/14  7人 川島正 56.0
4番 533 オースミイチバン
2365(1.4) 4-4-5-5  38.6
大井02.20 重 右 2000
金盃4上オープン重賞
4/15  1人 戸崎圭 56.0
14番 529 トーセンルーチェ
2078(0.4) 1-1-1-1  39.5
船橋01.10 良 左 1700
千葉テレビ放送盃4上オープン
1/10  1人 戸崎圭 55.0
6番 536 トーセンマドローナ
1480(0.1) 1-1-1-1  38.7
J中山09.16 良 右 1800
ラジオ日本賞3歳上オープン
3/8  3人 北村宏 56.0
7番 506 グランドシチー
1529(0.5) 1-1-1-1  37.6
J札幌08.05 良 右 1700
しらかばS3歳上オープン
8/13  8人 丸田恭 56.0
12番 512 サイレントメロディ
1448(0.5) 2-2-2-2  37.8
9
スペシャルウィーク 牡 5
ローマンレジェンド
パーソナルレジェンド 黒鹿毛
(Awesome Again)
太田美實 社台ファーム
藤原英
(JRA)
57.0
岩田康
(JRA)
8-1-0-0
 
 
  9-1-1-2
1-0-0-0
8-1-0-1
0-0-0-0
大井12.29 重 ナ 右 2000
東京大賞典GI
1/12  2人 岩田康 57.0
8番 497 ハタノヴァンクール
2059(0.1) 4-5-4-2  38.5
J阪神12.02 良 右 1800
ジャパンCダートGI
4/16  1人 Mデム 57.0
10番 510 ニホンピロアワーズ
1498(1.0) 8-7-8-7  36.6
J京都11.04 良 右 1800
みやこSGIII
1/16  1人 岩田康 57.0
2番 506 ニホンピロアワーズ
1496(0.0) 6-6-6-5  36.7
J札幌08.25 良 右 1700
エルムSGIII
1/11  1人 岩田康 56.0
5番 504 エスポワールシチー
1422(0.0) 6-6-4-2  35.9
J中京07.15 良 左 1800
ジュライS3歳上オープン
1/9  1人 岩田康 56.0
4番 506 トウショウフリーク
1494(1.0) 4-5-3-3  37.0
8 10
ニューイングランド 牡 7
アイディンパワー
スーリア 鹿毛
(ラストタイクーン)
米井勝 三木田頼嗣
佐藤賢
(船橋)
57.0
石崎駿
(船橋)
0-0-0-2
 
 
  4-6-5-35
1-0-1-4
2-4-2-17
0-0-0-1
大井04.10 良 ナ 右 1200
東京スプリントJpnIII
7/16  9人 石崎駿 56.0
10番 510 ラブミーチャン
1127(1.0) 14-14  37.3
船橋03.13 良 左 2400
ダイオライト記念JpnII
7/14  11人 石崎駿 56.0
1番 521 オースミイチバン
2379(2.8) 11-11-9-7  39.0
J京都01.13 良 右 1200
山科S4歳上
7/16  5人 武 豊 57.0
12番 502 エーシンジェイワン
1118(0.3) 13-13  35.9
J中山01.05 良 右 1200
初日の出S4歳上
2/16  10人 江田照 57.0
6番 502 サダムグランジュテ
1106(0.1) 12-9  36.1
J阪神12.24 稍重 右 1400
2012ファイナルS3歳上
7/15  9人 武 豊 57.0
13番 498 アルゴリズム
1237(1.0) 10-8  36.8
11
アグネスタキオン 牡 8
エナージバイオ
ブリスクバイオ 栗毛
(ブライアンズタイム)
バイオ(株) 日高大洋牧場
山崎尋
(川崎)
57.0
坂井英
(大井)
0-0-0-0
 
 
  3-9-12-33
0-0-2-4
3-2-5-8
0-0-1-0
船橋04.02 重 左 1600
柏の葉オープン4上
3/14  9人 本橋孝 56.0
11番 472 ガンマーバースト
1416(2.0) 12-12-12-12  38.4
J京都01.13 良 芝 右 2400
日経新春杯GII
11/16  15人 酒井学 50.0
10番 476 カポーティスター
2259(0.9) 16-16-16-16  34.5
J京都01.06 良 芝 右 3000
万葉S4歳上オープン
11/15  9人 酒井学 50.0
11番 478 デスペラード
3090(1.0) 15-15-15-14  35.1
J阪神12.09 良 芝 右 2400
オリオンS3歳上
6/14  13人 幸英明 53.0
9番 466 エーシンミラージュ
2275(0.3) 13-13-13-13  35.7
J東京11.25 良 芝 左 2000
2012プロミネントジョッキー
9/15  13人 A.シ 58.0
4番 456 サトノパンサー
1590(0.7) 14-13-12  34.1
レコード 1:35:4 アブクマポーロ 57 石 崎  隆 之 1998/05/27

●騎手は浜中俊騎手(ほっさん評価 中央 2012年「B+」→2013年「A-」 地方「B-」)

 今回のエスポワールシチーの鞍上は浜中俊騎手です。主戦の佐藤哲三騎手は落馬による大事故で長期離脱中。その代打騎乗をしていただき、かつ前走はフェブラリーSで9番人気のエスポワールシチーを2着に持って来てくれた松岡正海騎手は騎乗停止処分中でアウト。安達昭夫調教師の今の勝負騎手はここのところ浜中俊騎手でしたから、今回はそうではないかと当サイトの掲示板で書いていましたら、その通り、浜中俊騎手になりました。乗り難しいエスポですが、すでに栗東で二度追い切りに騎乗していただき感触は掴んでおられると思います。

 浜中俊騎手と言えば昨年(2012年)131勝でJRAの騎手リーディングで第一位となった、今や日本のトップジョッキーです。若くて押す力も強く、技術も相当高くなってきましたから、期待は大きいです。ただ、中央ではそういう評価でも地方ですと少し評価は落ちますが。

 ほっさん愛馬との相性も抜群で、ズブいアルマニャックに3度騎乗していただきましたが、11番人気4着、7番人気5着、9番人気3着といずれも低評価を覆し掲示板を確保してくれています。ステップシチーの躍進のきっかけとなる500万クラス勝利をもたらせていただいたのも浜中俊騎手であり、クレセントシチーも11番人気4着と浮上のきっかけを掴んでいただき、次走で勝ち上がることができました。

 このように我がほっさん愛馬との相性は抜群の騎手ですし、いつも書いていますように敵に回すと人気薄でも勝ちあげてしまうので厄介な騎手です。私ほっさんはかなり昔から高い評価をしている騎手です。当然、乗って貰って嬉しいですし、相当な期待をしています。

 ただ、弱点は大舞台で弱いこと。岩田康誠騎手や内田博幸騎手のように大舞台で存在感を見せる騎手と比べるとまだまだこじんまりした感が拭えません。とはいえ、まだまだ24歳の若者です。おそらくこれから日本競馬界を背負って立つ逸材だと思いますし、今回もその力を見せつけて欲しいですね。


 2013年5月2日現在、JRA通算472勝、GⅠ2勝(2009年 菊花賞 スリーロールス、2013年 フェブラリーS グレープブランデー)、重賞20勝。勝率9.8パーセント、連対率19.1パーセントとかなりの数字を残している。本年(2013年)は43勝、勝率13.8パーセント、連対率23.7パーセントと超一流の数字を残している。騎手の全国リーディング堂々の4位である。

 昨年(2012年)は、131勝(重賞7勝)。勝率14.8パーセント、連対率25.3パーセントではじめて騎手リーディングを獲得した。



 浜中 俊(はまなか すぐる)は1988年12月25日生まれの24歳、JRA(日本中央競馬会)の7年目の騎手である。騎手免許は平地競走、障害競走両方の免許を所持していたが、後に騎乗機会ゼロのまま障害免許は返上している。所属はデビュー以来、栗東の坂口正大厩舎だったが、2011年2月、坂口正大調教師の定年に伴う引退によって解散した為に3月1日付けでフリーとなった。

 JRAおよびマスコミ各社の表記ルールにより「浜中」となっているが、濱中俊が正しい戸籍上の氏名表記である。

 故郷である福岡・小倉で乗馬を始め、2004年4月に競馬学校へ入学。同期には藤岡康太、宮崎北斗、丸田恭介らがいる。2007年、騎手免許を取得。3月3日中京第4競走コレクトシチーで初騎乗(16頭立て10着)、同年4月7日福島第7競走トシツカサオーで初勝利を挙げる。デビュー年は20勝を挙げ、同期では藤岡康太の24勝に次ぐ成績を収める。

 2008年9月7日、小倉2歳ステークス GⅢをデグラーティアで優勝、中央競馬の重賞初制覇。この他中京や地元・小倉などの西日本のローカル開催を中心に騎乗し、前年度を大きく上回る73勝を挙げる。

 2009年2月28日、小倉第2競走ウォークラウンでJRA通算100勝達成(競馬学校23期生で1番早く100勝達成)。同年10月25日、菊花賞を8番人気のスリーロールスでハナ差優勝、中央競馬のGⅠ競走初制覇。



 「印象的なのは、勝負機とみたら一気に決めにいく思い切りの良さと、激しく追ってくる姿。アクションが大きくても騎座が乱れることはなく、馬が疲れると少し体を起こし腰を使って押してくる。2011年に入って重賞を5勝。特にイタリアンレッドでの小倉記念勝ちは、4角から大外を動き、長く追ってレコード走に導くインパクト大の騎乗だった。2011年の59勝のうち18勝が単勝1000円以上になり、最高配当は9410円。単勝平均配当は1108円で、回収率は122パーセントと高率になっている。一方で、1番人気馬でも[24・9・8・18]の勝率.407、連対率.559と成績優秀だ。コース別では出身地の小倉で気合が入り、2011年の夏は川田将雅と開催リーディングを争った(1勝差で2位)。デビュー時から所属していた坂口正大厩舎は2011年2月に定年で解散。石坂正厩舎の主戦を勝ち取っていて、2011年に[11・11・3・27]の連対率.423と立派な成績を残している。他、宮本博、藤原英昭、佐々木晶三、西浦勝一、須貝尚介など多くの厩舎で連対率が良い。デビュー5年目で22歳。川田将雅と共に次代のジョッキー界を引っ張っていくことになるだろう。」(佐藤祐樹元公営騎手)
 ほっさん愛馬での成績 (11戦2勝)

 2008年 5月11日 ステップシチー  春日山特別 500万下  新潟芝2000m 1着/4番人気
 2010年 6月12日 ステップシチー  御陵S    1600万下 京都ダ1800m 15/13番人気
 2011年 4月 2日 アルマニャック  3歳未勝利         阪神ダ1800m  4着/11番人気
 2011年 4月17日 アルマニャック  3歳未勝利         阪神ダ1800m  5着/7番人気
 2011年 5月 7日 クレセントシチー 3歳未勝利         京都ダ1800m  4着/11番人気
 2011年 8月20日 アルマニャック  3歳未勝利         札幌ダ1700m  3着/9番人気
 2012年 4月 1日 プリュム      3歳未勝利         阪神ダ1200m  1着/3番人気
 2012年 9月15日 プリュム      500万下          阪神ダ1400m  5着1番人気
 2012年10月27日 プリュム      500万下          京都ダ1400m  4着/3番人気
 2012年11月 4日 フロアクラフト   2歳新馬           東京芝1600m 非当選除外
 2012年11月18日 フロアクラフト   2歳未勝利         京都芝1600m  13着/2番人気
 2012年12月15日 フロアクラフト  2歳未勝利          阪神芝1600m  2着/3番人気


2011年 4月 2日 愛馬アルマニャックに跨る浜中俊騎手

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

連覇と4度目の当レース制覇を目指すエスポワールシチー。好メンバーが揃って偉業達成は楽ではないが、船橋1600メートルはベストの条件。昨年JRAリーディングに輝いた浜中騎手を新パートナーに迎えて必勝態勢で臨む。ホッコータルマエは明け4歳の筆頭格で、重賞3連勝中。前走はJCダート馬を斥けており充実一途。東京大賞典馬のローマンレジェンドは久々とマイルが鍵だが、岩田騎手が数あるお手馬の中からコチラをチョイス。アッサリVのシーンまで。左回りのマイルで鞍上に戸崎騎手を配してきたGⅠ馬のテスタマッタ、距離延長が良さそうなセイクリムズンにも注意が必要で、JRA勢が掲示板を独占しそうだ。 」

「JRA勢5頭による上位争い。JpnⅠらしくどこからでも狙える個性豊かな馬達が名を連ねた。
 エスポワールシチーはこれまでGⅠ・JpnⅠ合わせて7勝。うち6勝を左回りダート戦でマークしている。かしわ記念は過去3回制しており、絶対の自信を誇る。年齢的な衰えがないことを前走で証明して見せたし、4度目の戴冠も夢ではない。
 昨年は重賞1勝に止まったホッコータルマエが、年明け2戦目から一気に3タテ。ニホンピロアワーズを破ったアンタレスSも実に力強い勝ちっぷりだった。やや忙しいマイルでも、2ターンの船橋なら極端な高速決着にならないはず。勢いに任せてビッグタイトル奪取を目論む。
 役者が揃った東京大賞典を制し、新ダート王の座へ一歩近づいたローマンレジェンド。意外にも初めてのマイル挑戦となるが、自身は中京ダート1800mのレコードホルダー。1700メートルの重賞でエスポワールシチーを斥けているし、それほど心配ないだろう。休み明けの不利さえカバーできれば。(以下省略)」


短評は「主力対等」



展開予想

「平均ペース
逃げ 8,,5
好位 7,6,3
中団 9,4,2
差し 10,11
昨年は逃げたフリオーソを番手からの徹底マークで4コーナー先頭から押し切りV。前走のフェブラリーSも同じような競馬で、ハナには行きたくないエスポワールシチー。トーセンアドミラルを行かせて早目先頭の形が理想だろう。そうなると前半は36秒台の平均ペースに。これを好位からホッコータルマエがマーク。テスタマッタは折り合い重視で位置取りにはこだわらず、ローマンレジェンドは好位の直後で虎視眈々と流れに乗る。直線でエスポワールシチーがポンと抜け出したところに、ホッコータルマエが迫り、外からローマンレジェンド、テスタマッタ、セイクリムズンが強襲。ゴール前はJpnⅠらしい見応えのある攻防に。」



予想家の印
馬名 竹内 水元 湯本 渡辺 並木 大木
エスポワールシチー △△
セイクリムズン △△ △△ △△
テスタマッタ △△
トーセンアドミラル
ナイキマドリード
ピエールタイガー
ホツコータルマエ
ローマンレジェンド △△
二重△は△△で処理
あとは無印

ウェブハロン

<注目馬解説>
エスポワールシチー(JRA)
 09、10年、そして昨年と、かしわ記念3勝。1番人気に支持された帝王賞ではゴルトブリッツの2着に敗れたものの、秋にはマイルチャンピオンシップ南部杯を制した。明けて8歳となったが、フェブラリーステークスで2着に入るなど衰えのないレースぶりを見せている。ダートJpnⅠ/GⅠ7勝は現役最多。船橋コースは言うに及ばず、ダートマイルの左回りは、13戦して7勝、2着2回ともっとも得意とする舞台。主戦の佐藤哲三騎手は負傷療養中で、今回は初騎乗となる浜中俊騎手で臨む予定。

セイクリムズン(JRA)
 昨年前半はダート短距離路線で4連勝と快進撃を見せたが、休養を挟んだ秋は、期待されたJBCスプリントで2着に敗れるなど勝ち星を挙げられなかった。7歳になった今年は、根岸ステークス、フェブラリーステークスで勝ち馬と差のないレースを見せると、黒船賞ではさすがの強さを見せて連覇。前走1200メートルの東京スプリントはラブミーチャンの2着に敗れたが、「年を重ねて少しズブくなって、今は1400~1600メートルが合っている」と服部利之調教師。マイルのJpnⅠ/GⅠは、以前から目標としていた舞台でもある。

テスタマッタ(JRA)
 昨年のフェブラリーステークスを制して以来勝ち星から遠ざかっているが、ダートでは距離を問わず常に上位争い。昨年のかしわ記念では、1コーナーを回るところでごちゃつく場面があって位置取りを下げる苦しい展開となったが、それでも直線では伸びを見せて3着。今年は根岸ステークス6着、フェブラリーステークス7着と掲示板には届いていないが、勝ち馬からの着差はそれぞれ0秒3、0秒4とそれほど負けていない。道中掛かって能力を発揮しきれないことが多いのが課題か。今回は戸崎圭太騎手で臨む予定。

ホッコータルマエ(JRA)
 フェブラリーステークスは賞金順位で除外対象となり、矛先を変えて佐賀記念を完勝。続く名古屋大賞典も制し、前走アンタレスステークスでは、昨年のジャパンカップダートの覇者ニホンピロアワーズと一騎打ちとなり、斤量2キロ差はあったものの3/4馬身差をつけて競り落とした。昨年3歳時の重賞タイトルはレパードステークスのみで勝ち切れないレースが目立ったが、目下3連勝中と充実。あらためてJpnⅠ初制覇を目指す。

ローマンレジェンド(JRA)
 GⅠ初挑戦となった昨年のジャパンカップダートは、騎乗停止中の岩田康誠騎手に替わってミルコ・デムーロ騎手の鞍上で4着。年末の東京大賞典では、ハタノヴァンクール、ワンダーアキュートとの接戦を制してGⅠ馬として名乗りを上げた。ダートではこれまで11戦して、負けたのは1000万条件での2着と、前述のジャパンカップダートのみ。今回岩田騎手を主戦とする馬が3頭重なったが、この馬を選択。ダート古馬チャンピオンの座を目指し、今年はここが始動戦となる。

ナイキマドリード(船橋)
 10年に地元船橋で行われたJBCスプリントで2着と好走し、11年にはさきたま杯でJpnⅡのタイトルを獲得と、地方馬の中では実績上位。ダートマイルの重賞では、昨年のフェブラリーステークス、マイルチャンピオンシップ南部杯と、いずれも着外。今年は1月の船橋記念を制して連覇を果たしているが、船橋1600メートルの舞台は10年のB級格付けだったとき以来。3走前には距離を1800メートルに延ばした地方馬同士の報知グランプリカップで3着。帝王賞を見据える中央の一線級を相手にこの距離でどう戦うか。

ピエールタイガー(大井)
 3歳秋に大井に再転入し、4歳になった昨年前半にはA3~A2で5連勝と本格化。8月のサンタアニタトロフィーは僅差の2着だったが、10月のマイルグランプリを制して南関東重賞初制覇。マイル戦はこれまで10戦して7勝、2着1回ともっとも得意とする距離。重賞で中央馬との対戦は浦和・オーバルスプリントの7着が唯一。今回ダートグレード初挑戦がJpnⅠの舞台で、船橋コースも初めてと、越えなければならないハードルは少なくない。

トーセンアドミラル(船橋)
 中央時代はマーチステークス4着などダートの重賞やオープンでも上位争い。今年、船橋に転厩して初戦となったオープン特別を制したが、その後は金盃4着、ダイオライト記念5着と掲示板は確保するもやや苦戦。6歳だが通算19戦と使い込まれておらず、変わり身の余地はある。

ダートグレード競走特集

かしわ記念データ分析


※データは過去10年分(2003〜2012)を参照

◆優勝馬の所属
JRA…7勝
船橋…3勝

◆優勝馬の年齢
4歳…2勝
5歳…2勝
6歳…3勝
7歳…3勝

◆優勝馬の父系
Northern Dancer系
┣アサティス(ボンネビルレコード)
┣フサイチコンコルド(ブルーコンコルド)
┗アジュディケーティング(アジュディケーティング)

Mr. Prospector系
┗アフリート(スターリングローズ)

Hail to Reason系
┣ブライアンズタイム(フリオーソ)
┣ゴールドアリュール(エスポワールシチー・3回)
┗ディアブロ(ナイキアディライト)

その他の父系
┗トウカイテイオー(ストロングブラッド)

◆勝利騎手
佐藤哲三…3勝
内田博幸…2勝
戸崎圭太…1勝
的場文男…1勝
幸英明…1勝
石崎隆之…1勝
福永祐一…1勝

◆優勝馬の人気
1人気…3勝
2人気…3勝
3人気…2勝
4人気…1勝
5人気…1勝

◆優勝馬の前走
フェブラリーステークス…3勝
マーチステークス…2勝
名古屋大賞典…2勝
かきつばた記念…1勝
マイルグランプリ…1勝
テレビ埼玉杯…1勝

◆人気馬の着順
1人気…3-3-1-3
2人気…3-1-3-3
3人気…2-1-3-4

◆配当
単勝平均552円
┣最低配当110円
(10年エスポワールシチー)
┗最高配当1,860円
(05年ストロングブラッド)

馬連平均2,071円
┣最低配当240円(06年)
┗最高配当5,430円(04年)

3連単平均22,522円
┣最低配当790円(06年)
┗最高配当96,650円(03年)

◆かしわ記念まとめ
 1番人気は3勝2着3回とイメージほど高い安定感はないものの、ここ7年は連続して3着以内を確保している。2番人気も複勝率は70%と1番人気と同等。3番人気も複勝率60%。勝ち馬もいずれも5番人気以内で、ここ8年間では連対も5番人気以内で収まっており、これら上位人気の走りによって比較的穏当な結果に繋がっている。
 
 所属別では中央が7勝だが、地方勢も主に船橋勢の活躍で8連対と互角に近い。昨年2着のフリオーソやアジュディミツオーほどの強力な存在が見当たらない。

 過去の好走馬が再度好走するケースが多く、今回はエスポワールシチーが4勝目を狙うほか、昨年3着のテスタマッタは戸崎騎手を配して万全。一方、年内初戦で勝った馬はこれまで不在で、ローマンレジェンドにとっては嫌なデータだ。

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

エスポワールシチー(2着)

 「この競馬をするのは予定通りでした。この馬が強い勝ち方をしている時のイメージで、今日は強気に離して行きました。勝てるかと思ったくらいでしたが、今日はグレープブランデーはいい脚を使っていましたね。」(松岡正海騎手・競馬ブック)

 「具合が上がっていたしこれぐらいのパフォーマンスはできる馬。直線に向いた時はいけた、と思ったんだけど。惜しかった。勝った馬は強かった。」(松岡正海騎手・日刊スポーツ)

 「勝ったと思ったけどね。予定通りの位置で運べたし、具合も上がっていたからこれくらいのパフォーマンスはできる。ただ勝ち馬はいい脚だったね。最後は余裕だったもの」(松岡正海騎手・デイリー馬三郎)

 「悔しいです。レースは予定通りで、この馬のパフォーマンスが出来て、勝ったと思いました。少し早めの抜け出しだったかもしれません。しかし、突き放す競馬はこの馬に合っています。勝った馬がいい脚でした」(松岡正海騎手・ラジオNIKKEI)

 「良い時のイメージで乗りました。スタートも良く最後まで粘りをみせましたが、今回は勝った相手が強かったということでしょう。」(松岡正海騎手・友駿ホースクラブ公式HP)

 「前半のラップが速い割には良く踏ん張ってくれました。レース後鼻出血がありましたが特に異常はありませんでした。トレセン帰厩後、若干疲れがあるのか飼い葉食いが落ちましたが体調面などは問題なさそうです。次走については状態次第ですが得意のマイル戦に標準を合わせたいと思います」(安達昭夫調教師・友駿ホースクラブ公式HP)
 「馬場先出し。スタートを決め、難なく2番手の外で、折り合いピタリ。直線も追い出しを待つ余裕。残り300メートルでは一旦完全に抜け出す。この馬のレースはできたし、今日は勝ち馬の決め手を称えるべきだろう。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

エスポワールシチー

 「レース中に鼻出血を発症しましたが、レース後は自厩舎で調整して、ここまで順調にきています。24日にはコースで追いましたが、いい動きでしたからね。マイルは得意な距離ですし、スタートを五分に出て欲しいですね。」(安達昭夫調教師・競馬ブック)

ローマンレジェンド

 「放牧から4月上旬に帰厩して乗り込み順調。コーナー2つだとスピードで押し切られる心配はあるが、4つあるこのコースならやり易いはず。左回りも中京でレコード勝ちの実績。楽しみ。」(田代助手・競馬ブック)

●ほっさん予想

 今年のかしわ記念は豪華なメンバーが集まりましたねぇ。何と言っても現役最強じゃないかと思われるローマンレジェンドとホッコータルマエ。あといない馬と言えば、ワンダーアキュートやニホンピロアワーズ、グランドシチー程度じゃないでしょうか。

 ただ、ローマンレジェンドは意外にも1600mは初めて。休養明け初戦ですし強さは認めるものの、どこまでやれるかは未知数です。ホッコータルマエの方が使われている分力を出し切れそうです。しかし、こちらも距離が短い感じがします。

 マイルと言えばエスポワールシチー。得意の距離では正直負けたくありませんが、やはり上記2頭とは互角で三つ巴だと思います。

これ以降は2013年5月7日に作成

●レース 

 エスポワールシチーの馬体重は前走プラス7キロの511キロ。少し太いかな?と思える数字ですが、出先でパドックを見ていませんのでわかりません。ただ、少ないよりもふっくらしている方が良いですよね。


 最内枠の1番を引きましたから、東京大賞典のような出遅れは致命傷になります。スタートがもっとも心配されるところでしたが、見事なスタート(これだけでも代打騎乗の浜中俊騎手、よくやってくれたと言いたい)で、楽にハナに立てる勢い。

 本来はエスポワールシチーは前に他馬をおいて2、3番手で競馬をする方が良いのですが、今回はハナを主張すると思われるのはトーセンアドミラルでこれは地方馬です。絶対スピードの差であっさりエスポはハナに立ちます。これでいいでしょう。無理に控えて番手の競馬をするような展開でもなかったですから。

 ということで堂々とハナに立ちます。こうなると距離ロスなく走れる内枠はとことん有利です。エスポのすぐ後ろには地方馬のピエールタイガーとナイキマドリード(ハナを主張すると思われたトーセンはさっぱりでした)。その後ろの4番手には充実一途のホッコータルマエがいます。上手く間の地方が邪魔してくれていてこれは勝ったかと思いました。その後ろのローマンレジェンドは早くも向正面で鞍上・岩田康誠騎手の手が動き苦しい状態。レース後の岩田康誠騎手のコメントですと、馬がズブくなって来ているとのこと。これは今後も大変です。その後ろのセイクリムズンも早い段階で手が動いており苦しい状態でした。

 ハナに立ったエスポワールシチーは4コーナーまで楽な手応え(そりゃ、後ろが地方馬2頭でしたし)。4番手のホッコータルマエの幸英明騎手はエスポの楽な手応えを見て、早めにポジションを上げて行きます。そして終始エスポを射程圏内に入れます。

 直線まで追い出しを待つ余裕のあったエスポワールシチーですが、仕掛けられると今が全盛期のホッコータルマエの方が伸びが良く、抵抗できずに交わされてしまいます。また、後ろのローマンレジェンドとテスタマッタも馬体を併せてグングンと迫って来ます。脚色的にはそれらにも呑まれてしまうのか!!と思ったところがゴールでした。

 結局ホッコータルマエに続く2着での入線でしたが、2着もヒヤヒヤものでした。代打騎乗の浜中俊騎手の剛腕だからこそ、2着に持たせてくれたと思います。もし、あの落馬事故以来追う力に迫力がなくなってしまった騎手だったら・・・。きっと4着だったでしょう。
2013年5月6日 (月) 船 橋第11競走 ダート 1600m (左) 天候:晴 馬場:良


農林水産大臣賞典(指定交流)
第25回 かしわ記念JpnI4上オープン
(サラブレッド系 4歳以上 定量)

賞金 1着 60,000,000円 2着 21,000,000円 3着 12,000,000円 4着 6,000,000円 5着 3,000,000円

11R 成績表



馬名 所属 性齢 負担
重量
騎手
(所属)
調教師 馬体重 タイム 着差 上り
3F

1 6 7 ホッコータルマエ JRA 牡 4 57.0 幸英明(JRA)
西浦勝 489 -9 1:37:8   37.3 2
2 1 1 エスポワールシチー JRA 牡 8 57.0 濱中俊(JRA)
安達昭 511 7 1:38:1 11/2 37.9 3
3 7 9 ローマンレジェンド JRA 牡 5 57.0 岩田康(JRA)
藤原英 501 4 1:38:3 37.5 1
4 3 3 テスタマッタ JRA 牡 7 57.0 戸崎圭(JRA)
村山明 504 0 1:38:3 アタマ 37.3 4
5 4 4 セイクリムズン JRA 牡 7 57.0 内田博(JRA)
服部利 513 -3 1:39:1 38.0 5
6 6 6 ナイキマドリード 船橋 牡 7 57.0 川島正(船橋)
川島正 484 0 1:40:0 39.5 8
7 8 10 アイディンパワー 船橋 牡 7 57.0 石崎駿(船橋)
佐藤賢 507 -3 1:40:3 11/2 38.8 9
8 8 11 エナージバイオ 川崎 牡 8 57.0 坂井英(大井)
山崎尋 479 7 1:40:9 38.7 10
9 7 8 トーセンアドミラル 船橋 牡 6 57.0 御神訓(大井)
川島正 530 -3 1:41:2 11/2 39.9 7
10 2 2 トップフィーリング 金沢 牡 9 57.0 松戸政(金沢)
赤間亨 538 -15 1:41:6 39.6 11
11 5 5 ピエールタイガー 大井 牡 5 57.0 真島大(大井)
荒山勝 508 10 1:41:6 アタマ 41.0 6

上り 4F 49.6 3F 37.6
ハロンタイム
12.0- 11.7- 12.5- 12.0- 12.0- 11.6- 12.5- 13.5
コーナー通過順
1角 1,5,6,7,3,9,8,4,10,2,11
2角 1,5,6,7,3,9,8,4,10,2,11
3角 1,(6,7),5,9,3,4,8,10,2,11
4角 1,7,9,6,3,5,4,10,8,11,2

●時計の評価

 今回のエスポワールシチーの走破時計は1分38秒1良馬場でした。昨年エスポがかしわ記念を勝った時の時計が1分36秒5重馬場、カネヒキリを破って初めてのGⅠ制覇をした2009年のエスポの勝ち時計が1分35秒9重馬場で馬場の違いがありますのが同水準と思います。

 ちなみに3着に敗れた2011年稍重でしたし、かしわ記念で良馬場で走ったことがなかったんですよね。

●レース後の騎手・調教師のコメント

エスポワールシチー(2着)

 「内枠でポケットに包まれるのは嫌だったので、行くなら行く、それでも他の馬が行くなら番手で構えようと思っていました。実際レースでは、スピードを生かして、この馬の競馬ができました。勝ち馬が強かったです。負けたのは残念ですが、8歳になって初めて乗ってすごいなと思いましたし、このレベルでやっていける力を証明してくれました。」(浜中俊騎手・ラジオNIKKEI)

 「内枠で包まれるのが嫌だったので、先行馬をみて位置取りを決めました。スピードを生かしてこの馬のレースはできました。8歳でもまだまだ力のあるところは証明できたと思います。」(浜中俊騎手・友駿ホースクラブ公式HP)

 「自分のペースで進めていきましたが、直線は踏ん張りきれませんでした。それでも2着を確保してくれたので良く頑張っていると思います。レース後、無事に戻りましたが馬体のほうは特に心配なさそうです。明日明後日と厩舎で休養して金曜日に北海道のファンタストクラブへ放牧に出る予定です。次走については状態を見て決めたいと思います」(安達昭夫調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

 「スピードを生かしてうまく運べた。負けて残念だけど、この馬の競馬はできたと思う。8歳で一線級なのにすごい。」(浜中俊騎手・デイリー馬三郎)

ホッコータルマエ(1着)

 「スタートは速いし、器用な馬なので、1600mは心配していませんでした。エスポワールシチーを射程圏に入れてレースをしました。良い結果が出せて良かったです。」(幸英明騎手・ラジオNIKKEI)

 「レースセンスが良く、乗り役の意のままに動いてくれます。調教を積むたびに、そしてレースを使うたびに力をつけています。今が充実している時です。騎手が跨るとオンになるように、馬自身がオンとオフの切り替えがしっかりできています。だからこそレースでも集中できます。今は、筋肉の付き具合などまだまだ完成していない所もありますが、完成に近づいてはいます。今後は帝王賞を目指し、夏は休養し、秋は中央のGI・ジャパンカップダートを目標に、無事に馬を育てていきたいです。」(西浦勝一調教師・ラジオNIKKEI)

ローマンレジェンド(3着)

 「小回りの1600mは忙しいです。すごいスピードの流れに戸惑っていました。休み明けというのもありましたが、ズブくなってきたのは確かです。帝王賞の2000mなら違うと思います。」(岩田康誠騎手・ラジオNIKKEI)

●専門誌のレース評価(5月13日に附記予定)

ウェブハロン

 ダートマイルのJpnⅠ、そして帝王賞JpnⅠに向けてということでは、ベストともいえるメンバーが集まった。とはいえ、それは層の厚いJRA勢のこと。地方勢にとってフリオーソの抜けた穴は大きく、ダートグレード勝ちのあるナイキマドリードこそいたものの、地方馬はすべて単勝万馬券という極端な人気。そして結果もファンの支持どおり、JRA勢の中でも単勝2~4倍台と期待された3頭で馬券圏内を争う結果となった。
 「内枠で包まれるよりはと思って逃げるつもりでした」(濱中俊騎手)というエスポワールシチーが好ダッシュから先頭に立ち、ピエールタイガーの真島大輔騎手も気合を入れて行く気を見せたが、すぐに控えて2番手。ナイキマドリードが続き、ホッコータルマエが4番手。他のJRA勢3頭はそのうしろ、中団を追走という隊列に落ち着いて1~2コーナーから向正面に入った。
 
エスポワールシチーが引っ張る展開はほとんど緩みがなく、3ハロン目に12秒5があった以外、1200メートルまでは12秒0より速いラップを刻んだ。さすがにこの流れは地方勢には厳しく、3~4コーナーを回るあたりでは早くもJRA勢の争いに。
 直線を向いてもエスポワールシチーが単独で先頭。ホッコータルマエが2番手に迫ったが、1馬身半~2馬身ほどの差がなかなか詰まらない。8歳のエスポワールシチーには、かしわ記念4勝目という快挙も見えたが、パサパサに乾いた馬場もあってか最後に行き脚が鈍った。残り100メートル、ホッコータルマエがエスポワールシチーをとらえると、1馬身半突き放しての勝利。直線差を詰めたローマンレジェンドが1馬身差で3着に入った。
 勝ったホッコータルマエは、佐賀記念JpnⅢ、名古屋大賞典JpnⅢと連勝し、前走アンタレスステークスGⅢでは、2キロの斤量差があったとはいえニホンピロアワーズを競り落として勝つなど確実に力をつけてきていた。これでダートグレード4連勝で、JpnⅠ初制覇。若い4歳世代から、ハタノヴァンクールに続いて古馬ダート中長距離戦線の覇権争いに名乗りを挙げた。
 これでダートGⅠ/JpnⅠでは、昨年秋のマイルチャンピオンシップ南部杯以降、すべて勝ち馬が異なるという混沌とした状況。
 「今年前半の区切りとしての目標は帝王賞」とホッコータルマエの西浦勝一調教師。1番人気ながら3着に敗れたローマンレジェンドは今回が初めてのマイル戦で、「流れがちょっと忙しかったし、今回は休み明け。帝王賞に向けてということではいい競馬ができた」と藤原英昭調教師。別路線組のニホンピロアワーズ、ハタノヴァンクールも帝王賞GⅠを視野に入れている。4歳世代にはダイオライト記念JpnⅡを逃げ切ったオースミイチバンもいる。エスポワールシチーもまだまだ元気だ。フェブラリーステークスGⅠを制したグレープブランデーこそ復帰は秋以降の予定だが、7週後の帝王賞は、これら有力馬がJRAの選定枠に収まるのかという心配はあるものの、間違いなくこの路線の頂上決戦となりそうだ。

エスポワールシチー(2着)

 「」(競馬ブック)

●獲得賞金はついに9億円を突破!!

 エスポワールシチーはかしわ記念に出走するまで獲得した本賞金(付加賞を除く)は8億8585万円でした。今回のかしわ記念の2着賞金が2100万円ですから、見事に9億円を突破しました!!

 募集総額1200万円の馬がですよ。おそらくこの回収率の高さはもう他のどの馬も超えられないと思います。募集価格或いはセリ価格で高い馬がこの位を稼ぐことはあると思いますが。

 とにかく凄いことです。通常、私が購入する募集価格2000万円程度の安価な馬ですと、5000万円も稼いでくれたらよく走ったと労わなければいけないほどです。愛馬では1000万特別を含む4勝を挙げたステップシチーが5000万円台でした。それでも随分と走ってくれた印象なのに、エスポワールシチーは9億とは・・・。控除率たっぷりの友駿ホースクラブでも1口配当が100万円ほどありますし、本当にモンスターです(笑)。

●気になる賞金は

 本賞金が2100万円。出走手当が17万円ですから、計2117万円。1口で割りますと、ほぼ同額だった帝王賞の2着が22000円程度でしたから、その程度だと思っておいたらいいでしょうね。いやぁ~、これだけでも友駿ホースクラブの会費等3か月分程度はありますし、凄いです。

●今後の展望

 いろんな意見がありますが、私は帝王賞はもはや出番がないと思います。得意の1600mでも距離不安の馬達に肉薄されていますから。

 ならば昨年同様、今後は北海道で休養してエルムS、南部杯、そしてJBCスプリントがいいのではないでしょうか。そして、勝てないとは思いますが、この馬が中央で初めてGⅠを取ったジャパンカップダートで引退。或いはその日に出走しなくても引退式でいいと思います。引退式は是非やって欲しいですね。中央GⅠ2勝というのが微妙ですが(3勝なら文句なしなのでしょうが)、是非ともして欲しいですね。そこに会員も入れてくれたらなお嬉しいのですが。

●最後に

 まずは現地で応援していただいた皆様、そして早速お祝いメッセージをいただいた皆様、ありがとうございました。

 また、ご一緒のエスポ保護者の方々、いい走りで良かったですね。


 私はレース前にレジェンドとタルマエは距離に不安があるものの充実期で非常に強く、距離得意の老兵・エスポを含めて三つ巴で3着以内なら万々歳と書きました。それほどローマンレジェンドとホッコータルマエはもう強いと思います。少なくとも、2000mなら、もう敵わないでしょう。

 それが2強の一角を制し、2着に来てくれたわけですから、そりゃもう嬉しいですよ。


 私は昨日は出先でしたので、レース後結果を見ずに動画で確認しましたが、直線まで勝ったタルマエと差の無いいい走りでしたね。思わず声が出るほどでした。

 少し前なら、エスポは勝って当たり前の馬ということで、2着だったら鞍上に対し”何やってんだ”と悪口のオンパレードな方がいらっしゃいましたが、今回はそういう方でも2着でよく頑張ったと言ってくださっているのが嬉しいですね。勝てなかったことは悔しいですが、2着で十分ですよ。エスポは頑張ってくれていますよ。


 8歳というとスマートボーイの活躍などが鮮明ですが、あれとてGⅢクラスで優勝していただけ。最近ではカンパニーが晩年頑張っていましたが、それでも通常ではなかなかあり得ないことです。

 ローマンレジェンドはもうズブいところが出てきてここからは上手くやらないと苦しいことになりそうです。ヒデ・フジワラ厩舎はサクセスブロッケンといい、活躍期間が短い馬が多い気がします。やっさんところのトランセンドもそうでしたよね。カジノドライヴは故障でしたが一瞬でした。

 別に厩舎の責任ではないのでしょうが、馬はGⅠなどで目一杯走り自分が苦しくなると”あ~あ、走るの嫌だなぁ~”となるのは当たり前です。それがズブさややめちゃう症候群となって出てくるわけですが、エスポワールシチーはそういうところがありません。大きな故障もありません。

 いや、アメリカ遠征であったのかも知れませんが、見事に安達昭夫調教師をはじめとする陣営が立て直してくれました。陣営も一時は批判にさらされ、悪く言う方がいらっしゃいましたが根本はクラブ主導のアメリカ遠征。もちろん厩舎や騎手の意向や夢もありましたが、行ってしまったものは仕方がありません。私は行く前に声高に反対していましたから、自分の意は貫けたと思っています。


 これでエスポワールシチーは獲得賞金が9億円を突破しました。今回の2着賞金2100万円も凄い金額です。今、愛馬で活躍しているプリュムもフロアクラフトもあれだけ走ってもまだ獲得本賞金は2000万円台です。それを一瞬で稼ぎ出すのですから・・・。

 今年だけでもフェブラリーSと合わせてすでに約6000万円。ここまで息の長い活躍が出来たのも、長期のビジョンで馬に携わっていただいた佐藤哲三騎手や安達昭夫調教師をはじめとする陣営のおかげです。偶然とはいえ、エスポは自身に合ういい厩舎に入れて貰えたものです。そしてここまでエスポの能力を伸ばしてくれた陣営には深く感謝しています。

 私はここに至るまでエスポに関して陣営に大きな不満を持ったことはありません。今回、2着でしたが、ほとんどの方が2着に不満を言うことなくよろこんでいただいているのを見ると気持ちが良いですね。


 さあ、引退までおそらくあと僅か。8歳になった今でも毎回大きな感動をくれるこの馬の引退は寂しいですが、残された数戦をしっかりと楽しみたいと思います。

 最後まで頑張れ!!我が偉大な愛馬エスポワールシチー。

最後までご愛読ありがとうございました

2013年2月28日立ち上げ 4月5日、11日、17日、22日、24日、26日、30日、5月2日、4日、7日加筆
エスポワールシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2013年 2月17日 第36戦 フェブラリーS GⅠ 東京ダ1600m (2着/9番人気)

2012年12月29日 第35戦 東京大賞典 GⅠ 大井ダ2000m (5着/4番人気)

2012年12月 2日 第34戦 ジャパンカップダート GⅠ 阪神ダ1800m (10着/2番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2012年10月 8日 第33戦 南部杯 JpnⅠ 盛岡ダ1600m (1着1番人気

2012年 8月25日 第32戦 エルムS GⅢ 札幌ダ1700m (2着2番人気

2012年 6月27日 第31戦 帝王賞 JpnⅠ 大井ダ2000m (2着1番人気

2012年 5月 2日 第30戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (1着/3番人気)

2012年 2月19日 第29戦 フェブラリーS GⅠ 東京ダ1600m (5着/3番人気)

2012年 1月22日 第28戦 平安S GⅢ 京都ダ1800m (2着1番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

2011年12月 4日 第27戦 ジャパンカップダート GⅠ 阪神ダ1800m (3着2番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

2011年11月 6日 第26戦 みやこS GⅢ 京都ダ1800m (1着1番人気

2011年10月10日 第25戦 南部杯 JpnⅠ 東京ダ1600m (4着2番人気) 

2011年 6月29日 第24戦 帝王賞 JpnⅠ 大井ダ2000m (2着2番人気

2011年 5月 5日 第23戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (3着1番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

2011年 3月21日 第22戦 名古屋大賞典 JpnⅢ 名古屋ダ1900m (1着1番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

2010年11月 6日 第21戦 ブリーダーズカップ クラシック GⅠ チャーチルダウンズ ダ2000m (10着/7番人気)

2010年10月11日 第20戦 マイルチャンピオンシップ南部杯 JpnⅠ 盛岡ダ1600m (2着1番人気

2010年 5月 5日 第19戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (1着1番人気

2010年 2月21日 第18戦 フェブラリーステークス GⅠ 東京ダ1600m (1着1番人気) 写真多数付き現地レポート

2009年12月 6日 第17戦 ジャパンカップダート GⅠ 阪神ダ1800m (1着1番人気) 写真多数付き 現地レポート

2009年10月12日 第16戦 マイルチャンピオンシップ南部杯 JpnⅠ 盛岡ダ1600m (1着2番人気

2009年 5月 5日 第15戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (1着2番人気) 写真多数付き 現地レポート

2009年 3月29日 第14戦 マーチステークス GⅢ 中山ダ1800m (1着1番人気

2009年 2月22日 第13戦 フェブラリーステークス GⅠ 東京ダ1600m (4着/5番人気) 写真多数付き 現地レポート

2009年 1月25日 第12戦 平安ステークス GⅢ 京都ダ1800m (2着1番人気) 写真多数付き 現地レポート

2008年11月24日 第11戦 トパーズステークス オープン 京都ダ1800m (1着1番人気) 写真多数付き 現地レポート

2008年11月 2日 第10戦 錦秋ステークス 1600万下 東京ダ1600m (1着1番人気

2008年 9月27日 第9戦 西脇特別 1000万下 阪神ダ1800m (1着2番人気) 写真多数付き 現地レポート

2008年 8月30日 第8戦 500万下 小倉ダ1700m (1着/4番人気)

2008年 8月10日 第7戦 秋吉台特別 500万下 小倉芝1200m (7着/3番人気)

2008年 7月20日 第6戦 3歳未勝利 小倉芝1200m (1着1番人気

2008年 6月21日 第5戦 3歳未勝利 阪神芝1400m (2着/4番人気) 写真多数付き 現地レポート

2008年 5月 3日 第4戦 3歳未勝利 京都芝1600m (6着/2番人気

2008年 4月20日 第3戦 3歳未勝利 福島芝1800m (5着1番人気

2008年 3月29日 第2戦 3歳未勝利 阪神芝1400m (2着1番人気

2008年 3月 9日 デビュー戦 3歳新馬 阪神芝1600m (3着1番人気) 写真多数付き 現地レポート

競馬徹底分析ほっさんサイトトップページに戻る