予定通り、3月29日 中山12R マーチステークス GⅢ ダート1800m ハンデ戦に特別登録しました!!
賞金面からも、ハンデ上位3頭ということからも出走は確実です。鞍上は主戦の佐藤哲三騎手が同日の中京競馬場、高松宮記念GⅠでコスモベルに騎乗することから、松岡正海騎手にバトンタッチします。
松本憲二TM | 吉田幹太TM | 田村明宏TM | 林茂徳TM | 高柳利雄TM | 吉岡哲哉TM | 馬名 | 予定騎手 | 斤量 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
△ | ▲ | トーセンブライト | 57.5 | ||||||||||||
◎ | ○ | ○ | ▲ | ○ | ○ | エスポワールシチー | 松岡正海 | 57.5 | 2/22 フェブ GⅠ | 東京ダ1600 | 4 | 5 | 2 | 1 | 1 |
△ | △ | △ | キクノサリーレ | 中舘英二 | 57.0 | 2/22 フェブ GⅠ | 東京ダ1600 | 14 | 9 | 6 | 1 | 1 | |||
▽ | △ | △ | ▲ | ナナヨーヒマワリ | 小原義之 | 55.0 | 2/14 アルデOP | 京都ダ1800 | 13 | 10 | 10 | 5 | 11 | ||
△ | △ | ダイショウジェット | 柴山雄一 | 55.0 | 3/14 ポラリOP | 阪神ダ1400 | 1 | 7 | 4 | 10 | 1 | ||||
ダイナミックグロウ | 石橋脩 | 55.0 | 11/24 トパーOP | 京都ダ1800 | 13 | 6 | 9 | 5 | 1 | ||||||
▲ | △ | ▽ | ▽ | ◎ | マコトスパルビエロ | 蛯名正義 | 56.5 | 3/08 仁川S OP | 阪神ダ2000 | 3 | 1 | 3 | 1 | 9 | |
△ | △ | △ | △ | △ | ▽ | エスケーカントリー | 秋山真一郎 | 57.0 | 3/08 仁川S OP | 阪神ダ2000 | 1 | 6 | 4 | 7 | 4 |
○ | ◎ | ◎ | ▽ | ◎ | ▲ | サトノコクオー | 北村宏司 | 56.0 | 3/08 仁川S OP | 阪神ダ2000 | 2 | 3 | 1 | 1 | 1 |
△ | ボランタス | 三浦皇成 | 55.0 | 1/28 川崎記GⅠ | 川崎ダ2100 | 5 | 6 | 1 | 3 | 13 | |||||
△ | △ | カフェオリンポス | 柴田善臣 | 56.0 | 2/22 フェブ GⅠ | 東京ダ1600 | 11 | 15 | 2 | 7 | 16 | ||||
▽ | ▲ | △ | ○ | △ | △ | アロンダイト | 後藤浩輝 | 58.5 | 3/08 仁川S OP | 阪神ダ2000 | 8 | 2 | 4 | 1 | 1 |
△ | △ | エプソムアーロン | 55.0 | ||||||||||||
メイショウシャフト | 石橋守 | 55.0 | 2/28 千葉S OP | 中山ダ1200 | 11 | 11 | 6 | 10 | 6 | ||||||
ユウキタイティ | 54.0 | ||||||||||||||
ランザローテ | 御神本訓史 | 55.0 | 1/24 羅生門16下 | 京都ダ1400 | 1 | 2 | 1 | 1 | 3 | ||||||
ブイチャレンジ | 武士沢友治 | 54.0 | 2/01 根岸S GⅢ | 東京ダ1400 | 12 | 11 | 6 | 1 | 1 | ||||||
ダイワディライト |
▽は二重△印
前走前 2月18日 栗東坂路 稍重馬場 末強目
1回
佐藤哲三
4F 52.8
3F 38.2
2F 24.9
1F 12.7
3月10日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 60.8
3F 44.7
2F 29.4
1F 14.6
3月12日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 53.0
3F 39.1
2F 26.1
1F 13.0
3月18日 栗東坂路 良馬場 叩き一杯
1回
佐藤哲三
4F 53.2
3F 38.6
2F 24.9
1F 12.5
3月25日 栗東坂路 良馬場 強め
1回
佐藤哲三
4F 51.9
3F 38.1
2F 25.1
1F 12.7
3月10日、やや速いところを乗られました。次走マーチSに向かって始動開始です。
3月12日、助手さんが騎乗しての坂路4F53.0秒はかなり優秀だと思います。かなりいい状態にあると見ていいのではないでしょうか。
3月18日、次走は関東ですので、実質仕上げの追い切りをしました。本番は佐藤哲三騎手が同日のGⅠ高松宮記念でお手馬コスモベルに騎乗する為に、松岡正海騎手に乗り替わりになりますが、実に丁寧に仕上げてくれています。
叩き一杯にしては時計を要しましたが、平均的な馬からすれば、かなりの好時計。力は十分出せる状態と見ます。
3月25日、関東遠征ですが、気合をつける為でしょうか、それとも馬体が少し余裕ありなのでしょうか、強めに追われ、同日の坂路での3番目の時計を計時しました。この速い時計にあって終いまでしっかりと伸びており、これは素晴らしい状態です。
まず勝ち負けは間違いないでしょう。私ほっさんの追い切り評価は「A+」の万全です。
以下は競馬ブック誌の追い切りピカイチから。
(25日、栗東坂路)回転の利いたフットワークはスピード感タップリ。コンスタントに使われてきたが、疲れはまったく窺えない。今回もいい競馬が期待できそう。
競馬ブック
有力馬のポイント
GⅠフェブラリーSでレコードの要因を作ったエスポワールシチー。自身も0秒2差まで粘ったのだから地力強化が目覚ましい。ダートのキャリアがまだ6戦の4歳馬。一層の上積みを見込め、(1)(1)(2)着の1800メートルの方が息を入れて行きやすい。このGⅢなら逃げ切りが有望だ。
上昇度ならサトノコクオーもヒケは取らない。前走は骨折明け。仕上がりは良かったが、叩けば良化の余地は残っていた。その分だけがクビ差の惜敗になった。ダートで着外はなく、オープンのメドも早くも立った。どこからでも動ける自在味を身につけている。
マコトスパルビエロは前走がクビ、ハナ差の3着。ペースが落ち着き過ぎたのか、決め手勝負になるとつらい面はある。その点では1ハロン短縮し流れが変わる方がいいのかも知れない。決め手はひと息でも、再三重賞で好勝負してきた実力馬。昨年のこのレースの2着馬だ。流れに乗れば抜け出せる。
2006年のJCダート優勝馬アロンダイトが復帰した。前走は最後に失速したが、何しろ1年5カ月ぶりの骨折明け。その前にも球節の手術で10カ月休養経験があり、よくぞこの試練に耐え抜いたというところだ。実績は断然。果たしてひと叩きで一変してくれるかどうかだが、間違いなく上積みはある。力を出せればアッサリだろう。
エスケーカントリーは右回りの速い上がりでも差し切ったあたりに状態の良さが歴然。55キロが勝因のひとつだが、決め手はこのメンバーでも上位。今回は中山で1ハロン短縮する分だけ割引かも知れないが、嵌まれば連勝まで可能。
クリーンは前走最内を突いたが、巨漢だけに狭いところではノビノビ走れなかった。一戦毎に行きっぷりは素軽くなっていて、オープンでも崩れがない。時計がかかれば圏内に台頭。
ドラゴンファイヤーは不振を脱し始めた重賞勝ち馬。まだ切れる脚は戻っていないが、徐々に流れに乗れてきた。そろそろ怖いが、その前に出走をクリアしなければいけない。
フォーリクラッセは1600万下を勝ったばかりだが、集中力が出て、差して最後の1ハロンで3馬身突き抜けるという強い勝ち方。これならオープンで中山に替わっても、ハンデ戦だけに軽視はできない。
デイリー馬三郎
マーチS追い切り情報
エスポワールシチーは、佐藤哲(レースは松岡)に導かれて栗東坂路へ。回転力に富むフットワークで、4F51秒9-38秒1-12秒7の高速フィニッシュに成功。パワーアップを印象づけた。「腰を入れて走り、タメも利いていたね。見せムチは、集中して最後にスピードアップするように。いいころの(四肢の)回転に戻ってきたよ。」と佐藤哲は高評価。57.5キロを克服して、重賞初Vを狙う。
日刊スポーツ
フェブラリーS4着のエスポワールシチー(牡4、栗東・安達)は佐藤哲騎手(レースは松岡騎手)が騎乗して坂路4ハロン51秒9-12秒7。肩ムチで鞍上が気合をつけると好反応を見せた。棈松助手は「GⅠだったので前走後は少し疲れが出たが、今は回復した。追い切りは馬の気分に任せていい動きだった。小回りの1800メートル?そっちの方が力を出せるのでは」と重賞初制覇に期待した。」
本日3月25日、名古屋大賞典が実施され、圧倒的1番人気のスマートファルコンが勝利。平安ステークスで斤量差をものともせず、軽斤量のエスポワールシチーを破ったワンダースピードは直線で差を詰めるも2着。
このことから、スマートファルコンは相当強いことがわかります。スマートファルコンはダートで強い4歳世代。しかも父はゴールドアリュールということで、エスポワールシチーと似通った部分が多くあります。
いずれ対戦することになるでしょうが、あちらはすでに重賞5勝。早く追いつきたいですね。
スタート地点はスタンド前の直線入り口。1コーナーまで十分距離があるので、枠順の有利・不利はあまりないが、逃げ・先行でレースを進めたい馬にとっては、内枠の方がありがたい。
中山のダートコースは一般的に砂が重く、走破時計がかかる馬場でパワー型の馬が活躍しやすい。特に冬場は非常に時計がかかる。速い持ち時計よりも、コース適性重視。
切れのある差し馬よりも、簡単にバテない先行馬を狙うのがセオリー。
最後に急坂があるのでラスト1ハロンの時計がグッとかかるが、差し馬同士ではなかなか決まらない。
ペース次第であるが、穴を狙うならば人気薄の馬の前残り。
一方、雨が降って脚抜きのいい馬場になると、極端な脚質の馬の台頭が。行った行ったの展開や、外からの追い込み、マクリの馬が飛んでくる。
有利な枠順 内枠 有利な脚質 逃げ~先行 ポイント コース・馬場適性、展開 種牡馬ベスト サンデーサイレンス、ブライアンズタイム、アフリート 連対騎手ベスト 武豊、横山典弘、柴田善臣、ペリエ、後藤浩輝 推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場 2歳新馬 1分57秒7 1分57秒8 1分57秒2 1分58秒8 2歳未勝利 1分57秒6 1分57秒0 1分56秒9 1分57秒1 2歳500万 1分55秒8 1分53秒3 3歳新馬 1分57秒8 1分57秒2 1分56秒1 1分56秒7 3歳未出走 1分57秒0 1分57秒0 1分55秒9 1分56秒5 3歳未勝利 1分57秒1 1分56秒4 1分55秒6 1分56秒0 3歳500万 1分55秒4 1分54秒6 1分54秒5 1分54秒4 古馬500万 1分55秒1 1分54秒8 1分53秒8 1分54秒0 古馬1000万 1分54秒1 1分53秒9 1分52秒8 1分53秒2 古馬1600万 1分53秒0 1分52秒6 1分52秒1 1分52秒3 古馬オープン 1分52秒3 1分52秒5 1分51秒1
馬名 | 騎手 | 前走 | 着 | 人 | 過去着順 | 追い切り | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
エスポワールシチー | 松岡正海 | 2/22 フェブ GⅠ | 東京ダ1600 | 4 | 5 | 2 | 1 | 1 | A+ | ||
キクノサリーレ | 中舘英二 | 2/22 フェブ GⅠ | 東京ダ1600 | 14 | 9 | 6 | 1 | 1 | B+ | ||
ナナヨーヒマワリ | 小原義之 | 2/14 アルデOP | 京都ダ1800 | 13 | 10 | 10 | 5 | 11 | C | ||
ダイショウジェット | 柴山雄一 | 3/14 ポラリOP | 阪神ダ1400 | 1 | 7 | 4 | 10 | 1 | B- | ||
ダイナミックグロウ | 石橋脩 | 11/24 トパーOP | 京都ダ1800 | 13 | 6 | 9 | 5 | 1 | B- | ||
マコトスパルビエロ | 蛯名正義 | 3/08 仁川SOP | 阪神ダ2000 | 3 | 1 | 3 | 1 | 9 | B- | ||
エスケーカントリー | 秋山真一郎 | 3/08 仁川SOP | 阪神ダ2000 | 1 | 6 | 4 | 7 | 4 | B- | ||
サトノコクオー | 北村宏司 | 3/08 仁川SOP | 阪神ダ2000 | 2 | 3 | 1 | 1 | 1 | A- | ||
ボランタス | 三浦皇成 | 1/28 川崎記GⅠ | 川崎ダ2100 | 5 | 6 | 1 | 3 | 13 | C | ||
カフェオリンポス | 柴田善臣 | 2/22 フェブ GⅠ | 東京ダ1600 | 11 | 15 | 2 | 7 | 16 | B+ | ||
アロンダイト | 後藤浩輝 | 3/08 仁川SOP | 阪神ダ2000 | 8 | 2 | 4 | 1 | 1 | B- | ||
メイショウシャフト | 吉田隼人 | 2/28 千葉SOP | 中山ダ1200 | 11 | 11 | 6 | 10 | 6 | C | ||
ユウキタイティ | 江田照男 | 3/08 仁川SOP | 阪神ダ2000 | 10 | 11 | 1 | 2 | 8 | C | ||
ランザローテ | 御神本訓史 | 1/24 羅生門16 | 京都ダ1400 | 1 | 2 | 1 | 1 | 3 | B- | ||
ブイチャレンジ | 武士沢友治 | 2/01 根岸SGⅢ | 東京ダ1400 | 12 | 11 | 6 | 1 | 1 | B- | ||
トーセンアーチャー | 吉田豊 | 3/08 仁川SOP | 阪神ダ2000 | 12 | 8 | 1 | 9 | 1 | 2 | B- |
騎手の太字は乗り替わり
馬名 | 追い切り日 | コースと 馬場状態 |
強さ | 騎乗者 | 追い切り時計 | 評価 |
---|---|---|---|---|---|---|
エスポワールシチー | 3月25日 | 栗東坂路良 | 強め | 佐藤哲三 | 51.9-12.7 | A+ |
キクノサリーレ | 3月25日 | 栗東DW良 | 一杯 | 助手 | 5F67.6-12.4 | B+ |
ナナヨーヒマワリ | 3月25日 | 栗東DW良 | 馬なり | 小原義之 | 6F87.1-13.4 | C |
ダイショウジェット | 3月25日 | 栗東CW良 | 一杯 | 助手 | 6F83.7-12.1 | B- |
ダイナミックグロウ | 3月25日 | 栗東B良 | 仕掛け | 助手 | 6F80.0-11.4 | B- |
マコトスパルビエロ | 3月25日 | 栗東坂路良 | 一杯 | 助手 | 53.1-13.3 | B- |
エスケーカントリー | 3月25日 | 美浦南W良 | 一杯 | 助手 | 5F66.5-12.9 | B- |
サトノコクオー | 3月25日 | 美浦坂路良 | 馬なり | 青木芳之 | 48.3-12.4 | A- |
ボランタス | 3月25日 | 栗東CW良 | 馬なり | 助手 | 5F69.4-12.4 | C |
カフェオリンポス | 3月25日 | 美浦坂路良 | 馬なり | 助手 | 50.5-11.9 | B+ |
アロンダイト | 3月25日 | 栗東坂路良 | 一杯 | 助手 | 53.7-13.5 | B- |
メイショウシャフト | 3月25日 | 栗東CW良 | 一杯 | 助手 | 6F82.7-13.4 | C |
ユウキタイティ | 3月25日 | 栗東坂路良 | 一杯 | 助手 | 57.1-13.7 | C |
ランザローテ | 3月25日 | 栗東坂路良 | 一杯 | 助手 | 52.3-13.2 | B- |
ブイチャレンジ | 3月25日 | 美浦南D良 | 一杯 | 武士沢友治 | 5F66.7-12.8 | B- |
トーセンアーチャー | 3月26日 | 栗東DW良 | 一杯 | 助手 | 6F83.7-13.1 | B- |
エスポワールシチー
前走はGⅠで差のない4着。初斤量の57キロも克服。そして前走の厳しい経験が生きてくることは間違いない。追い切りも絶品で本数も多く準備は万端。直線の短いコースも有利で斤量差からもサトノコクオー以外には負けることはないだろう。
ひと息入れることができる1800mも得意距離。
アロンダイト
実力は間違いないがブランクと最近の追い切りの動きから、まだ完全復調とは言い難い。また58.5キロの斤量も酷。
2年4か月ぶりのカネヒキリが初戦9着後一変して2戦目からGⅠを3連勝。アロンダイトも1年5か月の休養明け1戦叩いて今回が2戦目。あっさりがあっても不思議はない。果たしてどこまでやれるのか。
エスケーカントリー
前走はサトノコクオーの連勝を辛うじて止める。しかし、相手は7か月ぶりの出走で今回は斤量差も1キロ。逆転されることは間違いない。
追い切りはまあまあの動きだが、本数は少ない。
カフェオリンポス
もう8歳。重賞では辛くて。
追い切りは本数も十分で動きも良好。
キクノサリーレ
前走後はここを目標に丹念に仕上げられ準備は万端。ただ、エスポワールシチーとはフェブラリーSで14着と4着の大差。また、重賞を勝ったとはいえ、その走破時計よりもエスポワールシチーが勝った準オープンの時計の方が同じコースでも遥かに速い。
JRAのハンデキャッパーも重賞ウィナーのこの馬よりも重賞未勝利のエスポワールシチーの方が強いと判断し、斤量を変えて来た。
サトノコクオー
昨夏の北海道では絶対的な強さ。骨折で休養明けの前走もいきなり差のない2着と能力は間違いない。斤量も56キロと手ごろで、一気に勝つ可能性も。
追い切りも美浦の坂路で破格の時計。
ダイショウジェット
前走は岩田康誠騎手の好騎乗と軽ハンデ。前走勝ったことにより斤量も55キロ。重賞のここは相手が強過ぎる。
追い切りは一本で終い重点。こんなもので、この相手に同等にやれるのか。
ダイナミックグロウ
トパーズSではエスポワールシチーについていくも早々にバテテ脱落。エスポワールとの能力差は歴然。
追い切りは終い重点で本数も十分。
トーセンアーチャー
エスポワールシチーが除外された観月橋Sの勝ち馬。戦っていないのでわからないが、今回とほぼ同じメンバーの仁川での内容を見るに、厳しい。
追い切りの動きも決していいとは思えない。
ナナヨーヒマワリ
昨年のこのレースの勝ち馬もそこからいいところなし。年齢的にももう限界??
追い切りは軽めとはいえイマイチ。この相手でこの状態では・・・。
ブイチャレンジ
前走の根岸Sの勝ち馬フェラーリピサが次走GⅠフェブラリーSでエスポワールシチーに完敗。ならばその根岸S11番人気12着のこの馬には出番なし。
追い切りはジョッキー騎乗の割には平凡。
ボランタス
ここ数年の内容はオープン特別級。重賞では見劣りして。
追い切りでは併せた2頭に遅れをとるなど、重賞にしては寂しい内容。
マコトスパルビエロ
過去2回エスポワールシチーと対戦するもいずれも完敗。今回の状態から見ても逆転は不可能。
メイショウシャフト
オープン特別でも見せ場なし。ここは荷が重くて。
追い切りではいつも遅れをとりすでにピークは過ぎた感じ。
ユウキタイティ
オープン特別でも勝ち負けには縁遠い存在。いくらハンデ戦とはいえ。
追い切りは動かないですねぇ。
ランザローテ
屈腱炎で1年8か月の休養。しかし休養明けから怒涛の3連勝で一気にオープン入り。過去7戦して着外は1度もない。底は見せていないが、一気に相手は強化。今回が試金石。
エスポワールシチーと同じハナを切り逃げ切るタイプ。さてエスポワールシチーとどちらが強いのか。しかし、斤量差が2.5キロもあるからなぁ。
追い切りでは併せ馬に遅れをとる。これは不安材料。
エスポワールシチー
サトノコクオー
ランザローテ
アロンダイト
今回もエスポワールシチーの口取りを申し込みました。当選すれば、中山遠征をと考えていたのですが、またまたまたまた落選。これで口取りに参加した西脇特別以降、権利に応募していない錦秋特別以外は全て落選という結果になりました。
1度エスポワールシチーの口取りに参加しているので、抽選に参加する以前に落選していると思われますが、やはり重賞の表彰式に出たいですね。キャロットクラブのように、重賞は20名口取りに参加できるようにしていただければ、もう少し当選もしやすいと思うのですが、友駿ホースクラブは原則5名。どうやら重賞は頑張って10名にしているようですが(確信情報ではありません)、それにしても少ないですよ。みんな愛馬の重賞の表彰式に出たいに決まっています。
しかし、それにもめげず、次回からも口取りの権利に応募します。
・・・というわけで、同日出走の愛馬クリンゲルベルガーの口取りの権利が獲れたこともあり、今回は中山遠征を自粛し、阪神競馬場に出陣することに致します。
エスポワールシチーの重賞優勝の表彰式に出たいのはヤマヤマですが、なにせ中山は遠い。旅費だけで優勝賞金がふっとんでしまいます(笑)。
エスポワールシチーはこれからも、かしわ記念や帝王賞、東京大賞典といった関東のレースにどんどん出走するはずですから、その時の為に、旅費をおいておくことにします。それと、ウイニングワールド(コーエー)も買いたいし(4月2日発売)、そのためにはPS3も買わなければいけません。ちょうど、中山遠征1回分の旅費で、これが買えるんですよね。
ですので、今回は写真の掲載はありません。逆にクリンゲルベルガーは写真の掲載をする予定です。
デイリー馬三郎
予想印
◎ エスポワールシチー
○ サトノコクオー
▲ マコトスパルビエロ
以下省略
見解
「フェブラリーSで4着に頑張ったエスポワールシチー。自分で競馬を作ってレコード決着の0秒2差はかなり優秀と言える。今後の飛躍が期待できる器だ。直前の追い切りも文句なし。GⅢはあっさりクリアできる。」
ラジオNIKKEI
エスポワールシチー
昨年8月に初めてダートに参戦すると、1.1秒差で楽々と逃げ切り勝ち。その後11月のトパーズSまで4連勝を飾った。前々走・重賞初挑戦の平安Sで2着と土がついたものの、3着には3馬身差をつけていた。前走・フェブラリーSも直線入り口で1度は3馬身ほどの差をつける見せ場十分の好内容で4着。GⅢに戻れば、57.5キロのハンデでも好勝負が期待される。距離延長もゆったり逃げられればプラスだが、ここは後続の目標になる立場だ。
エスポワールシチー(4着)
「ハナにはこだわつていなかったけど、今までハナを切る競馬をしていたし、いつもの雰囲気で走らせた。道中は思った通りの競馬ができたが、最後は坂と57キロも応えている。同じ4歳馬でも1、2着馬とは経験の差もあるからね。僕のも経験を積めばGⅠでもチャンスはあると思うから。」(佐藤哲三騎手・競馬ブック)
「馬場先出し。好気配。少しテンにモタついたが、注文通りハナへ。馬場を考えれば速くもなく遅くもない平均ペース。4角からピッチを上げ、型通り突き放しにかかったが、ラスト1ハロンで掴まる。定量戦で初めての一線級相手。まだまだ強くなる。」(競馬ブック)
「見せ場は十分だった。エスポワールシチーはハナを奪い、直線では一瞬後続を引き離す場面も。最後は力尽きたが、2度目の重賞挑戦、もちろんGⅠは初参戦で0秒2差4着なら前途は洋々だろう。」(デイリー馬三郎)
エスポワールシチー
「輸送を考慮して先週に本追い切り。前走は最後までよく辛抱していたし、斤量は見込まれたが、このメンバーなら。」(上田助手・デイリー馬三郎)
「」(助手・大阪スポーツ)
アロンダイト
「久々で力んで走っていた上に若干余裕もあったけど、使ってすっきりしてきた。今回は力を出してくれると思うよ。」(和田助手・デイリー馬三郎)
「スタートから行く気を見せていたので、サーッと流す感じで追い切りましたが、この馬としては全体も終いも上々の時計でした。順調ですね。見た目も絞れてきているし、輸送もありますから、いい馬体でレースに臨めそうです。ハンデはあわよくば58とも思っていましたが、58.5キロも想定の範囲内。引っ張る馬(エスポワールシチー)もいますから、前走のようなスローペースにはならないしょうし、上がりのかかるレースになればなおいいですね」(和田助手・キャロットクラブHP)
ランザローテ
「重賞挑戦、距離延長と未知な面はあるが、ハンデ戦だし、能力的にも十分通用していいはず。期待を持って臨む。」(吉村助手・デイリー馬三郎)
「あまり攻め駆けしないこの馬としては、先週、今週とかなりいい時計が出ていますし、脚元も落ち着いていていい状態でレースに向かえます。現在、前走時よりも多少プラス体重ですが、輸送を考えればちょうどいいでしょう。距離も条件戦とはいえ1700mも走っていますし、中山コースならうまく立ち回れれば十分対応できます。逃げなくても競馬はできると思いますし、楽しみですね」(吉村助手・キャロットクラブHP)
サトノコクオー
「前の馬が捕らえる時の脚が速かった。昇級、休み明けでもポテンシャルの高さを見せたし、今回はハンデ差もある。」(津曲助手・デイリー馬三郎)
エスポワールシチーのスタートは、前走のフェブラリーSよりも好スタートで、いつものように二の脚の差で、先団に取りつきます。余裕でハナを獲れそうな勢いでしたが、ある程度のところで鞍上松岡正海騎手は手綱を緩め、ハナは主張せず3番手につけます。
後ほどの松岡正海騎手のコメントでわかるように、これはエスポワールシチーの主戦の佐藤哲三騎手(同日のGⅠ高松宮記念でお手馬コスモベルに騎乗するため乗り替わり)と代打騎乗の松岡正海騎手が相談して決めた乗り方で、今後の為にわざと好位につけて馬を我慢される作戦だったようです。
ダイナミックグロウ(結局13着)がハナを奪います。2番手にキャロットクラブの3連勝中の馬ランザローテ(結局9着)、3番手に我らが愛馬エスポワールシチーという隊列になります。先行馬で人気の一角(3番人気)マコトスパルビエロは大きく出遅れて14番手追走(結局10着)と全くいいところなしでした。
いつもラチ沿いの最短距離を走ってくる我らが愛馬エスポワールシチーですが、今回は3番手の外を追走します。
4角入り口では、エスポワールシチーは早くも前の馬に並びかけます。このことで2番手追走のキャロットクラブのランザローテは厳しくなり失速。エスポワールシチーは直線に向いても手応え十分で先頭のダイナミックグロウを捉えます。一瞬外のサトノコクオーの脚色が良さそうに見えて、テレビの前では気が気でなかったですが、2番人気サトノコクオーも残り50mで脚が止まり、そのままエスワポワールシチーが逃げ切り見事に重賞初制覇!!
ハンデ戦で、2着3着馬はエスポワールシチーよりもかなり軽い斤量。終わってみれば強い内容でした。
今回のエスポワールシチーの走破時計1分51秒9良馬場は、中山ダート1800mの古馬オープンクラスの過去10年間の平均勝ちタイムが1分52秒3良馬場ですから、重賞としては平凡に思われるかも知れませんが、砂厚が8.5cmから9.0cmになり、時計が出にくくなっていることと斤量57.5キロを背負っていたことを考慮すれば、かなり評価できる時計であると言えます。
なにより、先行した7頭の中で掲示板に残った馬は、このエスポワールシチーただ1頭。2着から5着馬は全て8番手以降の差しの決まる展開で、後続をねじ伏せたわけですから、時計以上に強い内容だったと評価して良いでしょう。
間違いなくGⅠを勝てる強さです。
すでに昨年末からエスポワールシチーの重賞制覇は意識していましたが(私は3歳馬のハンデもあり、昨年のジャパンカップダートに出走していれば必ず勝ち負けと公言していました)、生き物である競走馬には、何があるかわかりません。
エスポワールシチーと同じく、重賞を意識した愛馬ステップシチーは準オープン昇級直後に屈腱炎で痛恨のリタイア。4歳末の競走馬にとって一番いいと思われる期間を棒に振りました。そんなステップシチーもそうですが、速いスピードで走れる馬ほど、脚元の故障のリスクは高くなるものです。エスポワールシチーはダートで脚元の負担は少ないですが、GⅠ級のスピードがあり、やはり負担のかかる脚元は常に心配されます。
そんなことから、エスポワールシチーは重賞を勝てる能力はあるとわかっていても、本当に勝つまでは、不安で仕方なかったです。
しかし、そんな不安も一掃。今回重賞挑戦3戦目にして見事に重賞勝ちを決めてくれました!!これで、競馬史に名前を残す名馬となりました。愛用しているJRA-VANでエスポワールシチーを検索すると、”勝利重賞”のところに09年マーチSの文字が!!これは嬉しいですね。今まで何度も能力を認められながら、勲章を目前で逃した馬を見て来ました。重賞を勝つということは、実力とそして運もなければいけません。エスポワールシチーはその両方を兼ね備えた素晴らしい馬だと確信しています。
友駿ホースクラブ入会時には、カタログに書いてある愛馬の重賞優勝記念賞品プレゼントなどは、自分には関係ないだろう(なにせ、1つ勝つのも大変ですから。)と思っていましたが、ついにそこまで辿りつきました。しかも、クラブの中で今回のエスポワールシチー以前に重賞を勝った馬と言えば、私も所有していた無料提供馬のオペラシチーまで戻らなければいけません。それ以前はタップダンスシチーですから、もうかなり昔の話です。
私がクラブに入会してから5年すこしですが、その間確実に重賞を勝てる馬を手に入れたことになり、その強運に驚いています。
なんだか、凄く嬉しいのですが、1口馬主初勝利のエドワーズシチーの時ほどではありません。これは、今回のエスポワールシチーは、出走さえすれば勝つだろうという安心感があったからでしょう。1口馬主をはじめた時は、まだ自分の選んだ馬が勝てるかどうかの自信もなかったですし、サンデーサイレンスが全盛だった当時は、愛馬第1号のエドワーズシチーの父は異端児的な種牡馬エンドスウィープで、購入はかなりのギャンブルでしたから、そういった勝てるかどうかわからない馬が勝ったという喜びに比べると、今回は平穏としているのかも知れません。
さあ、エスポワールシチーはGⅢは完全に物足りない馬です。欲しいのはGⅠのタイトル。次走は交流GⅠのかしわ記念への出走が予定されています。今回の勝利で出走は確実でしょう。現在の充実度から言っても、出走すれば勝ち負けは確実でしょう。今回は関東遠征を断念した私ですが、今度は行きたいと思っています。勝って1度敗れた同世代のサクセスブロッケンやカジノドライヴと再戦したいですね。
エスポワールシチーと同厩でフェブラリーS8着後ドバイゴールデンシャヒーンGⅠに出走し、見事過去の日本馬最高の4着(2002年のブロードアピールと2004年のマイネルセレクトによる5着がこれまで最高)に入線したバンブーエール。
そのレース後に安達昭夫調教師が現地で語った内容によると、
「これを機に、どんどん日本の馬にがんばってもらいたいと思います。また招待されるような馬を連れてきたいと思います。」
とコメントされています。
また招待されるような馬と言えば、今年GⅡゴドルフィンマイルに招待され、その当時よりも更に実績を積み上げた我らが愛馬エスポワールシチーがその筆頭でしょう。
来年も登録すれば、エスポワールシチーは間違いなくレースに招待されます。いよいよ来年はドバイ遠征でしょうか。
今回のマーチステークスの賞金は、
本賞金 39000000円
付加賞 595000円
内国産馬所有奨励賞 5400000円(サトノコクオー様さま)
特別出走手当 416000円
というわけで、計45411000円となります。他のクラブよりも多く手数料を取る友駿ホースクラブの1口配当に換算しますと、およそ45000円程度の配当があると思われます。
更に、愛馬の重賞制覇記念品をなにかいただけるはずです。
エスポワールシチー(1着)
「ハナに行かなくても大丈夫ですし、前の2頭を見ながらこの馬のペースで走らせました。57.5キロのハンデも問題なかったですね。昨年の秋に乗った時よりも全体的に良くなっていましたし、競馬も上手ですからね。ここでは力が違いました。」(松岡正海騎手・競馬ブック)
「ハナにこだわらなくても競馬ができる馬だし、57.5キロのハンデもそれほど気にならなかった。レースは3番手で折り合いがついて無理なく追走ができたし、強い競馬でしたね。昨年の秋に乗ったときよりも全体的に馬が良くなっていたし、きっちり結果を出せて良かったです。」(松岡正海騎手・ギャロップ)
「今日は乗っているだけでしたね(笑)ハナに行かなくても大丈夫だと思っていました。馬は秋に乗ったとき(11月2日錦秋S)よりも競馬が上手になっていました。これから先の成長にも期待したいですね。」(松岡正海騎手・ラジオNIKKEI)
サトノコクオー(3着)
「落ち着いて馬群が固まり、4コーナーで取りつくまでロスができてしまいました。それが最後にひと伸びできなかった原因かも知れません。」(北村宏司騎手・ラジオNIKKEI)
アロンダイト(7着)
「終始手応えがよくありませんでした。レースの勘が戻っていなく、よさが出なかったです。右回りを得意としていないことはわかりますが、もう少しいいところを見せてくれると思っていました。休養の影響は思った以上に馬に影響しているのかも知れません。」(後藤浩輝騎手・ラジオNIKKEI)
「長期休養明けを一度使われての今回だったので、前回に比べて良くなってくると期待していました。位置取りは後ろになってしまったのですが、今日は位置に関係なく、この馬本来の走りができませんでした。終始右手前で走ろうとしていましたし、向正面で左手前に替えてもすぐに元に戻そうとしていましたからね。トモの踏み込みが浅く、前に頼ったところもありました。追い出してからの反応もひと息で、最後はジリジリと伸びてくれはいたものの、ちょっと物足りません。この馬の本当にいい時の走りはこんなものではありませんからね。期待が高い馬ですし、レースを使いながら本来の姿に戻ってきてくれればと思います」(後藤浩輝騎手・キャロットクラブHP)
「休み明けを使った上積みもあったし、体も絞れて前回よりいい状態で送り出せたと思います。しかし、今日のレースを見ている限り、やはりまだ本当にいい頃のアロンダイトには戻り切れていないということでしょう。2回の長いブランクを挟んでいるわけですし、仕方ありません。今後も脚元を含めてしっかりと状態を確認しながら使って良くしていきます。次は京都を目標に取り組んでいきます」(石坂正調教師・キャロットクラブHP)
ランザローテ(9着)
「本当は勝った馬(エスポワールシチー)を見ながらレースをするつもりでしたが、包まれるよりスムーズなレースをしたかったので自然と2番手に。2角では折り合いもついていい感じでしたが、勝った馬(エスポワールシチー)に早目にこられてキツかったですね。多少距離もありますしね。」(御神本訓史騎手・競馬ブック)
「逃げ馬を先に行かせて2、3番手からという指示でした。2コーナーに入るまでは少しハミを噛んでいましたが、2コーナー過ぎからはハミも抜けてリラックスして走ることができました。3~4コーナーまでは指示どおりリズムを崩さない走りができたと思います。しかし、勝ち馬(エスポワールシチー)に早めに競りかけられてしまいましたからね。最後はいっぱいになってしまいました。まだキャリアの浅い馬ですし、これからの馬だと思います。オープンでの経験を重ねていけば、まだまだ成長していく馬だと思いますよ」(御神本訓史騎手・キャロットクラブHP)
「まだキャリアの浅い馬で、馬込みで揉まれた時に一抹の不安があったので、ジョッキーには逃げ馬を先に行かせて2番手につけてスムーズな競馬をしてほしいと伝えました。ジョッキーは理想的に乗ってくれたと思います。強い馬(エスポワールシチー)に早い段階で来られてしまったため、最後は厳しくなってしまいました。今日は勝ちに行った結果ですし、仕方ありませんね。これから経験を積んでいけば強くなる馬ですから楽しみです。ややスピードタイプなので、現状では1400~1600mがベターなのでしょう。今のところ次の東京戦を目標に調整していきます」(池江泰寿調教師・キャロットクラブHP)
競馬ブック
観戦記 松本憲二
マーチSはエスポワールシチーが圧勝した。今日は逃げずに3番手。1000メートル62秒2のペースをガッチリ折り合って追走。よほど自信があったのか、多少先頭に立つのが早いかな、という感じだったが、追ってからも反応良く、難なく後続を封じて重賞初制覇。まさに横綱競馬。ダートでは底を見せておらず、今後がますます楽しみだ。
サトノコクオーは中団より少し後ろを追走。手応えは十分だったが4角で大外へ。その分だけゴール前の叩き合いで苦しくなって3着止まり。2着ダイショウジェットとのクビ差は、そのあたりにあったのではないか。
血統編 水野隆弘
マーチSではエスポワールシチーが重賞初制覇。といっても、フェブラリーSで強豪に伍して4着しているのだから、ここなら格上の存在だ。ゴールドアリュール産駒ではスマートファルコンが重賞4連勝中だが、馬体やフォームなど、どちらが父に似ているかというと、こちらの方だと思う。母の父は母系に入って力の底上げに貢献するブライアンズタイムで、サンデーサイレンス系の父とのヘイルトゥリーズンの近交を生じる配合は大阪杯など重賞3勝のサンライズペガサスと同じ。3代母の産駒にクリスタルCのリンカーンシチー、4代母の産駒に阪神3歳Sのゴールドシチーらがいて、6代母がオークス馬ヒロイチ。1900年生まれのチップトップに遡る牝系で、先日死亡したダービー馬メリーナイスもここに属している。
マーチSアラカルト
1着エスポワールシチー 松岡騎手
2着ダイショウジェット 柴山騎手
3着サトノコクオー 北村宏騎手
①エスポワールシチー
重賞3回目の挑戦で重賞初制覇。今回で16回目となった本競走だが、1番人気馬の勝利は00年タマモストロング以来8年ぶり、通算では4回目。
②松岡騎手
本年度JRA重賞初勝利。JRA重賞勝利は08年フラワーC(ブラックエンブレム)以来。通算では11勝目。
③安達師
本年JRA重賞初勝利。JRA重賞勝利は08年東海S(ヤマトマリオン)以来。通算では7勝目。
JRA-VAN
■レース結果
中山競馬場で行われた第16回マーチSは、道中3番手を追走した1番人気・松岡正海騎手騎乗のエスポワールシチーが優勝。直線入り口で先頭に立つと、激しい2着争いを尻目にそのまま押し切って重賞初制覇を達成した。騎乗した松岡正海騎手、管理する安達昭夫調教師はともに本競走初制覇。また、ゴールドアリュール産駒はスマートファルコンの地方重賞制覇はあったが、JRA重賞は初制覇となった。
2着には1馬身2分の1差で、中団から脚を伸ばした13番人気・柴山雄一騎手騎乗のダイショウジェット。クビ差の3着には、後方から外を通って差を詰めた2番人気・北村宏司騎手騎乗のサトノコクオーが入った。
■レース展開・総括
スタートは6番マコトスパルビエロが飛び上がるような形で出遅れ。前では13番ダイナミックグロウが先手を奪い、4番ランザローテ、11番エスポワールシチーが2、3番手。11番キクノサリーレ、16番ダイショウジェットなどが好位に続き、3番サトノコクオー、14番アロンダイト、5番トーセンアーチャーあたりが中団。7番エスケーカントリー、そして出遅れたマコトスパルビエロなどが後方追走となった。
前半800mの通過は49秒7、1000mは62秒2。後半も前半と同じく62秒2-49秒7で平均ペースの展開となった。3コーナー手前で前の10頭ほどが一団。4コーナー手前でエスポワールシチーが先頭に並びかけ、大外からはまくり気味にサトノコクオーが進出して直線へ向かった。
直線は残り200mでエスポワールシチーが抜け出し先頭へ。2番手は数頭広がった激しい叩き合いとなり、残り100mでダイショウジェットとサトノコクオーが並んで2番手、さらに外からトーセンアーチャーも迫って3頭の追い比べに。前はそのままエスポワールシチーが押し切り、2着には大接戦を制して13番人気のダイショウジェットが入った。
エスポワールシチーは昨年8月末に初めてダート戦に出走すると、500万からトパーズSまで4連勝。ここ2戦は連敗を喫したものの、平安Sは僅差2着、そして強敵相手のフェブラリーSも見せ場十分の4着に好走しており、GⅢに戻った今回は順当に勝利を手中にした。まだダートでは底を見せておらず、かしわ記念や帝王賞といった交流GⅠへ向かうようなら楽しみな存在だ。
デイリー馬三郎
「第16回マーチS・GⅢ」(ダート1800m)は29日、中山12Rに16頭で争われた。豪華メンバーで争われたGⅠ・フェブラリーSで、小差4着に好走した実力はダテではなかった。1番人気に応え、エスポワールシチーが完勝と言える内容で重賞初Vを成し遂げた。2着に13番人気ダイショウジェット、3着には2番人気サトノコクオーが入った。
これまでの逃げの手ではなく道中は3番手を追走。抜群の手応えをキープして直線入り口で先頭へ躍り出た。斤量57.5キロも全く問題とせず、最後まで脚勢は鈍らなかった。「哲三さんと話し合って、今後のために控える競馬をしようと。思った通りのレースができましたね。きょうは乗っていただけ」。主戦・佐藤哲(中京で騎乗)の代打を務めた松岡は、内容の伴った1馬身半差での勝利に満面の笑みを浮かべた。
「前に乗った時よりも、全体的に馬が良くなっている」と4歳馬だけに成長も著しい。世代交代が進むダート界に、また新しいスターが誕生しようとしている。
エスポワールシチー(1着)
「今日は抑えて好位から。3角過ぎからジワッと追い上げて、直線入り口で先頭へ。結局、後続には馬体を合わせずに、突き放す力強さ。ひと皮向けたような内容だった。」(競馬ブック)
「馬の行く気に任せて3番手の絶好位を確保。道中はムキになるところもなく、勝負どころの手応えが他馬とは明らかに違った。直線は待機勢を十分に引き付けてから追い出し、危なげなく振り切った。脚質に幅を持たせたという意味でも大きな勝利。フェブラリーSで微差4着の地力はダテではなかった。」(ギャロップ)
ランザローテ(9着)
「2番手で流れには乗っていたが、勝負どころで勝ち馬(エスポワールシチー)に並ばれると抵抗できずに後退。それでも大崩れしなかったのは立派といえるだろう。」(競馬ブック)
今回本賞金を十分加算できたことで、地方交流GⅠなどの出走は叶うでしょう。今回の中山のように、直線の短いコースは脚質的に有利ですし、かしわ記念、帝王賞、東京大賞典といった地方交流GⅠなら、その内勝てるでしょう。
しかし、今回一緒に出走したアロンダイトや私の過去の愛馬オペラシチーのように、重賞ウィナーでも大きな故障をしてしまうと好走すら難しいものです。とにかくいつまでも無事に走って欲しい。ただそれを願うばかりです。
また、今回ハナ一辺倒ではなくて、控える競馬、脚を残す競馬が出来ました。今後同型(ハナにこだわるタイプ)が出走してきたときも、今日のように番手につけることもできますし、ますますもって強くなった気がします。もちろん、前回ダート界の一線級を相手に厳しい競馬をしてきたことが生きているのは間違いありません。
これから更に強い相手(サクセスブロッケンやカジノドライヴ、カネヒキリ、スナークファルコン等)をガチンコ勝負をすることにより、エスポワール自身ももっと強くなっていくのではないでしょうか。まさにサクセスブロッケンが強い相手と戦って実力アップしたように。
デイリー馬三郎
マーチSで重賞初Vを飾ったエスポワールシチーは、かしわ記念(5月5日・船橋)も視野。「ほっとしています。差す競馬は先々に生きてくると思う。状態を見ながら(次走は)オーナーと相談します」と安達師。同3着のサトノコクオー、5着のボランタス、7着のアロンダイトはアンタレスS(4月26日・京都)に向かう。
しばらく低迷していたシチー軍団ですが、今回のエスポワールシチーの重賞制覇を皮切りに、他の馬たちもどんどん活躍して欲しいですね。私個人で言えば、屈腱炎で休養中のステップシチーの復帰が一番気になります。こちらも順調なら重賞の狙える馬です。屈腱炎から復活したカネヒキリのように、復帰してタイトルを獲って欲しいと思います。
エスポワールシチーの今後は、かしわ記念→帝王賞でしょうが、どちらも関東で、関西在住の私にすれば遠い場所ですが、GⅠということもあり、無理をしてでも行かないわけには行きません。
最後になりましたが、たくさんのお祝いメッセージをありがとうございました。私は2月3月は仕事がもっとも忙しい時期で、ろくにお返事等もできておりませんが、ご一緒に喜びを分かち合える方がたくさんいらっしゃって本当に幸せに思っております。
今度は競馬場で、ご一緒にGⅠ制覇の祝賀会をしましょう。
2009年 2月22日 第13戦 フェブラリーステークス GⅠ 東京ダ1600m (4着/5番人気) 写真多数付き 現地レポート
2009年 1月25日 第12戦 平安ステークス GⅢ 京都ダ1800m (2着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年11月24日 第11戦 トパーズステークス オープン 京都ダ1800m (1着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年11月 2日 第10戦 錦秋ステークス 1600万下 東京ダ1600m (1着/1番人気)
2008年 9月27日 第9戦 西脇特別 1000万下 阪神ダ1800m (1着/2番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年 8月30日 第8戦 500万下 小倉ダ1700m (1着/4番人気)
2008年 8月10日 第7戦 秋吉台特別 500万下 小倉芝1200m (7着/3番人気)
2008年 7月20日 第6戦 3歳未勝利 小倉芝1200m (1着/1番人気)
2008年 6月21日 第5戦 3歳未勝利 阪神芝1400m (2着/4番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年 5月 3日 第4戦 3歳未勝利 京都芝1600m (6着/2番人気)
2008年 4月20日 第3戦 3歳未勝利 福島芝1800m (5着/1番人気)
2008年 3月29日 第2戦 3歳未勝利 阪神芝1400m (2着/1番人気)
2008年 3月 9日 デビュー戦 3歳新馬 阪神芝1600m (3着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート