愛馬アイオロスシチー 第13戦!


6月7日 東京7R 500万下 ダート1400m 混合戦は、

優先出走権持ちが11頭と、超ハイレベルな一戦でありながらも、

4着/9番人気!!

しかも、今回は直線一気ではなくハナ。

このレースで確信した、アイオロスシチーは1000万クラスでも通用する。

レース回顧と時計の分析、

レース後の宮崎北斗騎手のコメントと専門誌の評価を掲載。

(2009年6月8日完結)

2009年5月27日作成

●次走予定は6月7日 東京7R 500万下 ダート1400m 混合戦を予定!!

 アイオロスシチーの気になる次走ですが、過去500万クラスで2着や5着に好走している東京ダート1400mに出走することは明らかで、6月7日 東京7R 500万下 ダート1400m 混合戦が濃厚です。クラブHPの次走予定もその日になっています。

 前走4着だったアイオロスシチーは、優先出走権を持っており、登録すれば出走はほぼ確実です。一番難敵だったメジロオマリーが前走で勝ち上がりましたので、次走はメンバーによりますが、前走の4着以上が期待できるでしょう。

 この日はGT安田記念当日とあって、武豊騎手や安藤勝己騎手といった超一流が集まる予定です。優先出走権を持つアイオロスシチーですから、もしかするとその辺りの騎手を起用し、勝ちに来るかも知れません。しかし、私個人としては、平場での減量2キロも魅力ですし、手の合う宮崎北斗騎手が一番なのですが。

●東京ダート1400mコース解説

 スタート地点は向正面右。1300mのスタート地点からそのまま100m下がる。わずか100mの違いだが、1300mとは別物。スプリンターに向いた1300mに対して、明確に距離適性が問われる。
 スタート後、3コーナーまで約400mも距離があり、まずはこの地点でペースがグンと上がる。3〜4コーナーでもスピードは緩まずに、スタート後の600mが特に速くなるのがこのコースの特徴。しかし、前半の主導権争いでひるんでいては勝負にならない。
 基本的には逃げ・先行が強いコースなので、特に下級条件は先行力が1番のポイント。クラスが上がると差しも決まる。
 唯一の重賞が組まれている根岸ステークスは、差し馬の好走が多い。しかし、その場合でも馬群の大外を回らされる馬が厳しい。中団の馬群の中で脚を溜め、できるだけ距離ロスを防いでいるシーンが多いはずだ。
 枠順は互角。脚質、メンバーによって変わってくる。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 逃げ〜差し
ポイント 先行力、コース取り
種牡馬ベスト アフリート、フジキセキ、ブライアンズタイム
連対騎手ベスト 武豊、横山典弘、ペリエ、柴田善臣、内田博幸
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分27秒3 1分27秒8 1分27秒1 1分26秒6
2歳未勝利 1分27秒3 1分27秒7 1分26秒9 1分27秒2
2歳500万 1分25秒6 1分25秒9 1分23秒9 1分24秒3
3歳新馬 1分28秒0 1分27秒8 1分27秒2 1分27秒4
3歳未勝利 1分27秒3 1分26秒7 1分26秒7 1分26秒3
3歳500万 1分26秒0 1分25秒8 1分25秒2 1分25秒3
古馬500万 1分25秒9 1分25秒2 1分24秒9 1分25秒3
古馬1000万 1分24秒7 1分24秒6 1分24秒3 1分24秒1
古馬1600万 1分23秒8 1分23秒6 1分23秒6
古馬オープン 1分23秒4 1分23秒3 1分23秒3 1分23秒0

これ以降は6月5日に作成

●追い切り情報(6月5日更新)

前走前 5月13日 美浦南坂路 稍重馬場 強め
1回
助手
4F 51.4
3F 計測不能
2F 計測不能
1F 12.3
ダイワオージー(古馬1000万)馬なりに同入



5月27日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 計測不能
3F 39.4
2F 25.5
1F 12.3
ユウタージャック(障害未勝利)馬なりに同入


5月31日 美浦南坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 60.9
3F 43.3
2F 28.9
1F 14.3


6月4日 美浦南坂路 良馬場 末強め
1回
助手
4F 51.9
3F 計測不能
2F 25.1
1F 12.4
ブルーシーズン(古馬500万)一杯を0.2秒追走0.4秒先着
 5月27日、次走に向けて追い切りを開始しました。4Fが計測不能ということで、あまりはっきりとした評価は出来ませんが、終いを12.3秒でまとめており、なかなかいいのではないでしょうか。しかし、特に今日(5月27日)は美浦の坂路は計測不能が多かったですね。

 5月31日、14−14でしょうか?今週出走予定ですが、日曜日もそこそこの負荷をかけられ、調子は良いようです。とにかく、今週勝てば、降級の権利を得ます。勝ちたいですね。

 6月4日、前走同様の仕上がりです。調子は少しだけ下降気味かな?しかし、力は出せるでしょう。私ほっさんの追い切り評価は「B−」です。

●気になる出馬想定表

出馬想定表 6月7日 東京7R 500万下 ダ1400m 混合戦 全31頭
馬名 前走騎手 前走 過去着順 追い切り
アイオロスシチー 宮崎北斗  5/17 500万 東京ダ1400 16 16 B−
アンジェラスキッス
イースタンリバー
カカロット
キングスグリーム
クラッカージャック
クラッチヒット
コスモミネルヴァ
ゴールドキング
サイアーエフェクト
サイレントパンサー
シャイニーモス
シンメトリーアート
ジャンバティスト
スコルピオンキッス
スズノカイソク
ステラホープ
スマートキャスター
セイウンヒーロー
ダイレクトパス
ダイワウイザード
ダノンマーチャン
ティティボス
ナンヨーナイト
バイロンシチー
ヒロノバイオ
ベルモントパッシオ
ホウライブライアン
マルターズマゼル
モンスターパーク
ヨシモンドノスケ

●出馬確定表

出馬確定表 6月7日 東京7R 500万下 ダ1400m 混合戦 全16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アイオロスシチー 宮崎北斗  5/17 500万 東京ダ1400 16 16 B−
カラーチャージ 中谷雄太  4/04 500万 中山ダ1200 11
クラッカージャック 松岡正海  5/10 500万 東京ダ1600 A−
クラッチヒット 勝浦正樹  5/17 500万 東京ダ1400 B−
コスモミネルヴァ 土谷智紀 11/08 500万 福島ダ1150 12 14 10
サイレントパンサー 戸崎圭太  5/09 500万 東京ダ1300 13 18 B−
シャイニーモス 柴山雄一  1/25 500万 中山ダ1200 13 10 12 14 14 11 B−
ジャンバティスト 田中勝春  1/02 地方 名古ダ1600 10
スコルピオンキッス 蛯名正義  5/16 500万 新潟ダ1200
スマートキャスター 伊藤工真  5/17 500万 東京ダ1400 13 B+
セイウンヒーロー 石橋脩 11/16 500万 福島ダ1700 10 17 B+
ダイレクトパス 岩田康誠  5/23 500万 新潟ダ1800 B−
ダイワウイザード 北村宏司  5/16 500万 新潟ダ1200 13
ティティボス 内田博幸  5/09 500万 東京ダ1300 11
ホウライブライアン 武豊  5/10 500万 東京ダ1600 B−
マルターズマゼル 藤田伸二  5/09 500万 東京ダ1300 B−

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり。

●各馬の追い切り評価

馬名 追い切り日 コースと
馬場状態
強さ 騎乗者 追い切り時計 評価
アイオロスシチー 6月4日 美浦坂路良 強め 助手 51.9−12.4 B−
カラーチャージ 6月3日 美浦南W良 一杯 穂苅寿彦 6F80.5−13.2
クラッカージャック 6月3日 美浦坂路良 強め 助手 50.3−12.3 A−
クラッチヒット 6月3日 美浦坂路良 馬なり 助手 53.1−12.3 B−
コスモミネルヴァ 6月3日 美浦ポリ良 馬なり 土谷智紀 5F69.8−13.3
サイレントパンサー 6月3日 美浦ポリ良 馬なり 助手 5F68.1−12.1 B−
シャイニーモス 6月3日 美浦ポリ良 強め 助手 5F69.0−12.4 B−
ジャンバティスト 6月3日 美浦南W良 一杯 助手 5F66.9−13.2
スコルピオンキッス 6月3日 美浦坂路良 馬なり 助手 55.8−12.7
スマートキャスター 6月3日 美浦ポリ良 一杯 助手 5F66.7−12.8 B+
セイウンヒーロー 6月3日 美浦坂路良 一杯 助手 51.8−12.3 B+
ダイレクトパス 6月3日 美浦坂路良 馬なり 助手 51.9−12.7 B−
ダイワウイザード 6月3日 美浦南W良 強め 助手 5F69.4−12.7
ティティボス 6月3日 美浦南W良 一杯 助手 6F78.3−13.5
ホウライブライアン 6月3日 栗東坂路良 一杯 助手 54.5−12.8 B−
マルターズマゼル 6月3日 美浦南D良 馬なり 助手 5F66.0−12.5 B−

●ほっさん予想

 前走はアイオロスシチーの4着を見事的中させた私ほっさんですが、今回は本当に難しい。実績・追い切り共クラッカージャックが1枚上と見ますが、展開が嵌ればアイオロスが突き抜けることもあるかも知れませんし、行った行ったになれば全く出番がないかも知れません。

これ以降は6月8日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「伏兵多し」


予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲
クラッチヒット △△
スコルピオンキッス
ホウライブライアン
クラッカージャック
カラーチャージ
ダイレクトパス
マルターズマゼル △△
アイオロスシチー
ティティボス △△
二重△は△△で処理
あとは無印



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
アイオロスシチー 79 55 65 63


デイリー馬三郎

予想印

◎ クラッチヒット
○ マルターズマゼル
▲ ダイレクトパス

以下省略

アイオロスシチーは無印

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

アイオロスシチー(4着)

 「トモが入るまで時間がかかるので、テンはいつもあんな感じなんです。それでもテンに出して行って、最後はいい脚を使ってくれたし、確実に良くなってきていますよ。本当は中団くらいまで行けたらいいんですが、テンがそんな感じなので、短距離だと差し切るまでは厳しそう。もう少し距離があった方がいいですね。」(宮崎北斗騎手・競馬ブック)
 「出遅れ。これは大体、いつも。大外からよく伸びたが、さすがにこの時計ではここまでが精一杯。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

アイオロスシチー

 「末脚は確実なので、展開と通るコースがカギ。ロスのないところを回ってこれれば。」(嶋田功調教師・デイリー馬三郎)

●レース 

 アイオロスシチーのスタートはそれほど良くなく、出てすぐは6、7番手にいます。ここから鞍上・宮崎北斗騎手が押して押して前を主張します。いつもなら、鞍上がどんなに押っつけても反応の薄いアイオロスシチーですが、今日は見事に反応し、一気にハナを奪います。(後日談ですが、折り合いを欠いていたんですね。)

 当日は短波ラジオで実況を聞いていたのですが、正直驚きました。レース前の嶋田功師のコメントでも、前に行くような気配はなかったし、ここ数戦はモサッと出て、マイペースに最後方を追走していくパターンでしたから、勝てそうな予感がしてハラハラドキドキしながら聴いていました。

 道中では2番手を4馬身くらい千切ります。時計的に前半飛ばし過ぎなのですが、気性の難しいアイオロスのこと。無理に抑えるより気分良く走らせる方が、能力を発揮するのでしょう。

 ラジオですので、手応えなどは全くわかりませんが、4馬身ほど離して逃げていると聞いて、内心「勝ったか」と思いました。私には、このままアイオロスが3角辺りで失速して大敗するとは思えません。メンバー中、唯一の500キロを超える立派な馬体。逃げれば渋太いはずです。

 直線に入ってもまだ4馬身差をキープします。そこから1番人気のクラッカージャックがアイオロスシチーを捉えようとしますが、伸びたのは一瞬で、並ぶまでもなく脚色は劣勢になり失速。後ろから馬体を併せて伸びて来たスコルピオンキッス(結局優勝)とクラッチヒット(結局2着)にもクラッカージャックは並ぶ間もなく交わされます。

 それより前のアイオロスシチーも粘りますが、後ろから併せて伸びて来た2頭の方が脚色が良く、最後の最後で交わされます。もう1頭大外から凄い脚(いつものアイオロスシチーのような)で飛んできたジャンバティストにも交わされ4着で入線。

 しかし、残り50mまで先頭を譲らず、勝ち馬からもコンマ2秒の僅差。なにより素晴らしいのは、1分24秒2稍重馬場という、1000万クラス並みの走破時計。後ろから来て先着した3頭よりも、ハイペースを粘り込んだアイオロスシチーが内容的には一番良かったと思います。

●時計の評価

 今回のアイオロスシチーの走破時計1分24秒2稍重馬場は、東京ダート1400mの500万クラスの過去10年間の平均勝ちタイムが1分25秒2稍重馬場、1000万クラスの同平均勝ちタイムが1分24秒6稍重ですから、1000万クラスでも勝ち負けできる素晴らしい時計です。

 レース前に独り言のコーナーで、今回は優先出走権持ちが11頭で超ハイレベルで勝ち時計は1分24秒前半、ここで3着以内に入る事ができれば、将来1000万クラスでの活躍は必至と書きましたが、まさにその通りの内容となりました。アイオロスシチーは結果4着でしたが、内容的には勝ちに等しいもので、私は近い将来のこのクラスの勝ち上がりと、1000万クラスの好走を確信しました。

●レース後の騎手・調教師のコメント

アイオロスシチー(4着)

 「テンに気合を入れたら、折り合いを欠いてハナへ行ってしまいました。それでも最後まで粘っていたし、こういう競馬でもよく頑張ってくれたと思います。」(宮崎北斗騎手・競馬ブック)

スマートキャスター(5着)

 「ある程度、前でという指示通りの競馬をしました。ピリッとした脚はないけど、最後まで止まっていませんよ。今日はメンバーも揃っていましたからね。」(伊藤工真騎手・競馬ブック)

●専門誌のレース評価

クラッチヒット(2着)

 「落ち着いて返し馬へ。中団の内。勝ち馬との追い比べではジリジリ。何とか逃げ馬(アイオロスシチー)を交わしたところがゴール。」(競馬ブック)

アイオロスシチー(4着)

 「スタートが決まったにしても、逃げたのにはビックリ。離し逃げから、最後も渋太い粘りを見せる。この一戦がキッカケになれば・・・。」(競馬ブック)

●今後の展望

 絶対的に逃げ・先行有利のダート戦において、今回のように、ハナに立てることは、非常に大きな武器です。ラチ沿いの最短距離で走って来れますし、そうそう芝のように後ろからは何頭も来ません。

 しかも、レース後の宮崎北斗騎手がおっしゃっていたように、折り合いを欠いてのものですから、まともに走ればもっと強いと言う事になります。

 もはや、500万では力上位は明らかです。今回の1戦で1000万クラスでもやれることを確信しました。こうなれば、早く昇格して、1000万でその勇姿を見たいですね。

 アイオロスシチーはまだ4歳。まだまだ伸びシロはあるはずです。

●最後に

 前々走の5着は半信半疑。前走の4着で復活の手応えを感じましたが、後方一気では善戦は出来ても、勝ち負けは相当展開に左右されます。ですから、1000万は苦しいと言ってきましたが、今回の1戦を見て、500万クラスの勝ち上がりは確実、1000万クラスでも善戦必至と確信しました。

 これは本当に嬉しいことです。あとは、痛めた部分が再発しないように気をつけていただいて、いつまでも元気で走ってもらいましょう。

 我がほっさん厩舎は、エスポワールシチーとステップシチーの両輪以外は500万クラスで低迷しています。私がもっとも望む(賞金的に2、3着でも大きい!)1000万クラスでコンスタントに掲示板に載る馬に現在もつとも近いのはこのアイオロスシチーです。

 贅沢を言えば、同世代のエスポワールシチーとオープンで肩を並べて走って欲しいですが、それは夢としてとっておきます。まずはとにかくあと1勝。次走は相当人気になるでしょうが、その人気を裏切らないで欲しいものです。

 頑張れアイオロスシチー!!

最後までご愛読ありがとうございました

2009年5月27日作成 6月1日、5日、8日加筆
アイオロスシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2009年 5月17日 第12戦 500万下 東京ダ1400m (4着/5番人気)

2009年 5月 2日 第11戦 高田城特別 500万下 新潟ダ1200m (5着/8番人気)

2009年 4月 4日 第10戦 500万下 中山ダ1200m (6着/10番人気)

2009年 2月14日 第9戦 500万下 京都ダ1200m (16着/13番人気)

2009年 1月 5日 第8戦 500万下 中山ダ1200m (16着/8番人気)

2008年 6月14日 第7戦 3歳500万 東京ダ1400m (7着/8番人気)

2008年 5月25日 第6戦 3歳500万 東京ダ1400m (5着/6番人気)

2008年 5月 3日 第5戦 3歳500万 東京ダ1600m (11着/4番人気)

2008年 3月30日 第4戦 3歳500万 中山ダ1200m (9着/3番人気)

2008年 2月23日 第3戦 3歳500万 東京ダ1400m (2着/3番人気)

2008年 1月19日 第2戦 3歳未勝利 中山ダ1200m (1着/13番人気)

2007年12月22日 デビュー戦 2歳新馬(混合) 中山ダ1200m (14着/5番人気)

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