愛馬ステップシチー 第9戦!


7月13日 函館12R 北海ハンデキャップ 芝2600m ハンデ戦は、

2着/2番人気!!

3連勝をかけた対決は、僅かにハンデ差でハナ差敗れる。

しかし、勝ち馬もわかっているはずだ。

本当に強かったのが、どの馬か。

1000万クラスはこれで4着と2着。

クラスにメドどころか、このクラスの通過は余裕。

2着と言っても1口配当は10000円程度もある。

5月、6月、7月と毎月10000円以上稼いで来てくれる孝行馬。

レース回顧と時計の分析、

レース後、藤岡佑介騎手のコメント、専門誌の評価を掲載。

(7月14日完結)

2008年7月6日作成

●放牧に出されていましたが、7月2日に帰厩しました!

 岡田稲男調教師特有の、馬房の都合による超超短期放牧から函館競馬場に帰って来たのは、7月2日です。これは、当サイトの「独り言」のコーナーで書きましたよね。

 前走も前々走も仕上がり8分ということで、このくらいで戻していただかなければ、いつまで経っても中途半端な状態での出走になってしまいます。

 このくらいなら、中3週ということで、普通の叩き2走目の感じで出走できますね。ということは、前走、前々走以上に期待できるということです。

●7月13日 函館12R 北海ハンデキャップ 1000万下 芝2600m ハンデ戦に特別登録されました!

 当サイトでも7月3日にご紹介しましたが(がんばれシチー軍団HPのステップシチーのスレでも、私が書き込んでいます!)、7月2日の時点で、我らが愛馬ステップシチーは、函館に入厩しています。

 このことから、出走は7月13日の巴賞(オープン)か北海ハンデ(1000万下)と絞り込めた(放牧明け10日間は出走できないルールがあるため)わけですが、北海ハンデキャップに照準を合わせてきました。騎手も前走と同じく、愛馬ステップシチーに対してパーフェクト連対(笑)の藤岡佑介騎手を確保されて、準備は万全です。

 前走でも書きましたが、元々騎乗技術の素晴らしかった藤岡佑介騎手ですが、昨年辺りからステップシチー同様、本格化し、重賞やGTでも、抜群の存在感と騎乗っぷりを見せてくれています。3場開催の函館では、藤田伸二、横山典弘、安藤勝己、四位洋文、各騎手と同等の騎手だと私は思っています。
 こんな素晴らしい騎手を確保していただき、熱くならないわけがありません。


 また、今回は、ほっさん購入愛馬初のハンデ戦(無料提供馬だったオペラシチーは除く)ということで、明日発表の斤量も非常に楽しみです。普通でしたら、昇級初戦ですから、55キロ辺りにして欲しいところですが、ここまで500万クラスとはいえ、特別戦を連勝、しかも、3走前は勝手に格上挑戦して2番人気4着と暴れマクっていますから、56キロ辺りのハンデをもらってしまうんでしょうね。

 2走前まで準オープンを走っていて、そこで4着の実績のあるマイネルダイナモ(降級馬)が、トップハンデでしょうが、普通なら、ステップが56キロなら、58.5キロくらいにしないといけませんよね。

 いやぁ、明日が楽しみです。また、明日もこの特集を更新する予定です。

●気になる特別登録表

特別登録表 7月13日 函館12R 函館ハンデキャップ 1000万下 芝2600m ハンデ戦

第1回登録完了馬 全14頭      
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
エプソムアルテマ 木幡初広 52.0  6/22 1000 函館芝2000 13 15 13 10
オリオンオンサイト 52.0  5/31 1000 東京芝1400 11 17 15
クロカンブッシュ 51.0  6/22 500万 函館ダ1700 11
ケイエスシンケイト 松田大作 53.0  6/22 1000 函館芝2000 11 11
サクセスガーウィン 52.0  6/14 1000 東京芝2000 14 12 12
サダムアカイカゼ 北村友一 52.0  6/22 1000 函館芝2000 12 10 12 13
ショウナンパレス 52.0  5/25 1000 東京芝1800 11 10
ステップシチー 藤岡佑介 56.0  6/22 500特 函館芝2000
ハイタイド 52.0  6/28 1000 阪神芝2000 13 14
ハリーアップ 武幸四郎 55.0  6/29 500特 函館芝2000 13
ピエナオンリーワン 54.0  3/30 1000 中京芝2500 12 12
ビクトリーフラッグ 中村将之 54.0  4/06 1000 阪神芝2000 14 10
マイネルダイナモ 安藤勝己 57.5  6/22 1000 函館芝2000 11
メインバンク 54.0  5/24 1000 東京ダ2100 13 15

表中の赤字はこの夏の降級馬 赤数字は1000万クラス 青数字は1600万クラス での成績 ▽は二重△印

マイネルダイナモは前年のこのレースの勝ち馬。
クロカンブッシュは函館11R 津軽海峡特別 ダ1700mにも特別登録している
ハリーアップは春日山特別でステップシチーが打ち破った馬。その後500万クラスを連勝して、ここに至る。
サクセスガーウィンは昨年このレースで3着。以下低迷(笑)。

●函館芝2600mコース解説

 スタート地点は向正面の真ん中。スタンドから見てちょうど正面付近になる。
 スタートしてすぐに上り坂になるので、前半のペースは速くなりにくい。そうでなくても2600mという長丁場なので基本的にはスローペースの上がり勝負になる。しかし、4コーナーを回り終えるまでに各馬が仕掛けるので、上がり勝負といえど多頭数が団子状態になってゴールするシーンはほとんどない。
 特に力のある逃げ馬がすんなり先手を奪えた時は、ぶっちぎって勝ってしまい、後続と大きな差をつけることも少なくない。重い洋芝での長距離ではスタミナの消費が著しく、バテた時は派手に負ける。
 したがって、次走以降を考える上で、このコースでの着差はあまり鵜呑みにしてはいけない。
 脚質的には逃げ・先行馬が有利。
 多頭数にはなりにくいので枠順はあまり関係ないが、できるだけ内枠の方がいい。
有利な枠順 内枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント スタミナ、脚質
種牡馬ベスト トニービン、サンデーサイレンス、ラムタラ
連対騎手ベスト 藤田伸二、藤岡佑介、秋山真一郎、横山典弘、勝浦正樹
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳未勝利 2分46秒5 2分48秒6
古馬500万 2分44秒4 2分47秒5 2分51秒5
古馬1000万 2分42秒8 2分45秒9 2分49秒9
古馬オープン 2分43秒4 2分51秒7

これ以降は7月8日に作成

●結局ハンデは56キロ

 トップハンデは準オープンで4着の実績がある前年のこのレースの勝ち馬マイネルダイナモ(安藤勝己騎乗)です。これは当たり前ですが、斤量は57.5キロでした。
 ハンデの2番手は我らが愛馬ステップシチーで、私の日曜日の予想どおりに56キロでした。正直、見込まれた感は強いですね。マイネルダイナモ陣営は安堵していることでしょう。ステップシチーが56キロなら、ダイナモは58キロは最低いくべきです。

 しかし、逆に言えば、能力はマイネルダイナモの次と評価されているわけですから、「なるほど!」と納得することにしましょう。逆にステップシチーが負担斤量48キロとかでも「なんでなねんッ!!」と気が悪いですからね(笑)。

 ただ、52、3キロの軽ハンデの馬が多いので、大逃げを打ったりされると、取りこぼしてしまうかも知れません。


 そうそう、結局週刊誌(週間競馬ブックとギャロップ)は、イマイチ欲しい記事が少なかったので、購入は見送りましたが、月曜の時点での評価はギャロップ誌が本紙本命、週間競馬ブックが▲といずれも高い評価でした。

これ以降は7月9日に更新

●追い切り情報(7月9日更新)

前走前 6月19日 函館W 良 一杯

藤岡佑介
5F 67.9
4F 53.1
3F 38.9
1F 12.5



7月6日 函館W良 馬ナリ

3F 43.3
1F 14.6


7月9日 函館W良 馬ナリ

北村友一
5F 68.3
4F 53.4
3F 39.4
1F 12.5
外キューレット(3歳未出走馬)一杯を5Fで0秒5追走4F併せで0秒1先着



 7月6日、超短期放牧後、函館競馬場で追い切り時計を計時しました。明日の最終追い切りが気になります。

 7月9日、少し追い方が軽いのは気になりますが、事実上の叩き2走目。動きも悪くなく、力は出せる状態と考えます。本番は藤岡佑介騎手なのに、北村友一騎手に追い切ってもらって贅沢ですね。強い馬の特権です。ほっさん追い切り評価は「B+」です。

これ以降は7月10日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 7月13日 函館12R 北海ハンデキャップ 1000万下 芝2600m ハンデ戦 全11頭
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順 追い切り
エプソムアルテマ 木幡初広 52.0  6/22 1000 函館芝2000 13 15 13 10 B−
ケイエスシンケイト 松田大作 53.0  6/22 1000 函館芝2000 11 11 B−
サダムアカイカゼ 北村友一 52.0  6/22 1000 函館芝2000 12 10 12 13 B+
ショウナンパレス 大野拓弥 52.0  5/25 1000 東京芝1800 11 10 B+
ステップシチー 藤岡佑介 56.0  6/22 500特 函館芝2000 B+
ハイタイド 竹之下智昭 52.0  6/28 1000 阪神芝2000 13 14 B−
ハリーアップ 藤田伸二 55.0  6/29 500特 函館芝2000 13
ピエナオンリーワン 小林徹弥 54.0  3/30 1000 中京芝2500 12 12 A−
ビクトリーフラッグ 中村将之 54.0  4/06 1000 阪神芝2000 14 10 B+
マイネルダイナモ 安藤勝己 57.5  6/22 1000 函館芝2000 11 A−
メインバンク 津村明秀 54.0  5/24 1000 東京ダ2100 13 15

騎手の太字は乗り替わり

●各馬の追い切り評価

馬名 追い切り日 コースと
馬場状態
強さ 騎乗者 追い切り時計 評価
エプソムアルテマ 7月9日 函館W良 馬ナリ 木幡初広 5F69.8−12.7 B−
ケイエスシンケイト 7月9日 函館W良 一杯 松田大作 5F69.7−12.9 B−
サダムアカイカゼ 7月9日 函館W良 一杯 北村友一 5F68.1−12.8 B+
ショウナンパレス 7月9日 函館ダ良 馬ナリ 増沢由貴子 5F68.8−12.5 B+
ステップシチー 7月9日 函館W良 馬ナリ 北村友一 5F68.3−12.5 B+
ハイタイド 7月9日 函館ダ良 馬ナリ 竹之下智昭 6F84.8−12.7 B−
ハリーアップ 7月9日 函館W良 馬ナリ 助手 4F52.4−12.9
ピエナオンリーワン 7月10日 函館W良 馬ナリ 小林徹弥 5F66.7−12.8 A−
ビクトリーフラッグ 7月9日 函館W良 一杯 助手 5F68.2−12.7 B+
マイネルダイナモ 7月9日 函館W良 一杯 助手 5F66.7−12.9 A−
メインバンク 7月10日 函館W良 一杯 津村明秀 5F69.7−13.1

これ以降は7月12日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「穴ムード」


予想家の印
馬名 高柳利 井尻恵 小原靖
マイネルダイナモ
ハイタイド △△
ショウナンパレス
ピエナオンリーワン
エプソムアルテマ
ステップシチー
ビクトリーフラッグ △△
サダムアカイカゼ
ハリーアップ △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ステップシチー 2.8
マイネルダイナモ 3.1
ハリーアップ 4.3
ビクトリーフラッグ 8.0
ピエナオンリーワン 10.9
以下15倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
マイネルダイナモ 87 87 80 74
ハイタイド 80 63 66 71
ショウナンパレス 86 77 83 67
ピエナオンリーワン 90 67 78 75
エプソムアルテマ 80 76 69 77
ステップシチー 79 68 76 74
メインバンク 73 62 69 68
ビクトリーフラッグ 80 79 72 28
ケイエスシンケイト 76 72 65 75
サダムアカイカゼ 75 55 67 74
ハリーアップ 79 75 79 77



推理のキーから

「軌道に乗り」

「Eステップシチーは1000万下で4着の実績があるように昇級は形だけ。500万下を連勝して軌道に乗った今なら3連勝も十分可能とみる。」

デイリー馬三郎

予想印

◎ ハリーアップ
○ ステップシチー
▲ マイネルダイナモ

以下省略


見解

 「500万条件を2連勝。ハリーアップが勢いに乗っている。着差以上の強さでの連勝劇は地力強化を物語るものだ。距離延長も、血統構成や今の充実ぶりなら不安はない。3連勝を期待して中心に推す。」



最終の堀尾から

「軌道に乗ったステップシチー」

「昨年の勝ち馬マイネルダイナモは当時が53キロ。今年は堂々のトップハンデを背負っての登場だが、いくら不利が重なったにしても前走が物足りない内容。上昇度なら同じ4歳の◎ステップシチーの方に分がある。着差こそ僅か”頭”だった前走も、抜群の切れ味を披露。粘り込みを図った2着馬をゴール寸前で捕らえた内容は横綱相撲だった。レース後に「上でもすぐに通用しますよ」と藤岡佑介騎手が絶賛したのも当然。連勝街道を突き進んでみせる。」

大阪スポーツ

予想家の印
馬名 函館
山口
函館
河合
特捜班 仕掛人
上田
坂路
高岡
闘券
難波田
情報
西尾
本紙
山村
マイネルダイナモ
ピエナオンリーワン
エプソムアルテマ
ステップシチー
メインバンク
ビクトリーフラッグ
ケイエスシンケイト
サダムアカイカゼ
ハリーアップ

●前走レース後の騎手コメント

ステップシチー(1着)

 「スタートはボコッと出たけど、道中いい感じで回れて、勝負どころの反応も良かった。追ってからの伸びも素晴らしく、上のクラスでもやれそうですね。」(藤岡佑介騎手・デイリー馬三郎)

 「うまく流れに乗れました。いい伸びを見せてくれました。上のクラスに上がっても通用しそうです。」(藤岡佑介騎手・ラジオNIKKEI)

 「ゲートをボコッと出て後手に回ったけど、勝負どころでスッーと上がっていけましたからね。終いもきっちりと交わしてくれましたよ。この感じならクラスが上がっても楽しみです。」(藤岡佑介騎手・ギャロップ)
 「ゲートの出は遅かったが、中団の馬込みで折り合いピタリ。手応え良く4角を回ってガラ開きの外に出すと、なかなかの切れ味。粘る2着馬を捉える。勝って同条件とはいえ、軌道に乗った感。」(競馬ブック)

 「中団で待機して、直線で外目に持ち出す形。ゴチャつく展開だったが、他馬とのコンタクトを避けるポジショニングが功を奏してゴール前鋭伸。」(ギャロップ)

マイネルダイナモ(11着)

 「確かに不利はあったが、スタートして押しても行けないし、何かピリッとしないね。内枠だったからある程度の位置につけられたけど、外枠なら後ろからになっていたと思う。直線も速い脚があれば不利を受けずに済んでいたはずだからね。」(安藤勝己騎手・競馬ブック)

エプソムアルテマ(6着)

 「前でレースをと言われたが、口向きの悪さもあって行けなかった。それで直線勝負に賭けたんだが、我慢した分、追ってからは脚を使ってくれた。52キロも良かったんだと思う。」(木幡初広騎手・競馬ブック)

メインバンク(8着)

 「ジリジリとだけどようやく勢いがついたところで寄られる不利。すぐに反応できないタイプだから、1度手綱を引っ張ると痛い。まともなら楽に掲示板には挙がっていただろう。」(柴田善臣騎手・競馬ブック)

ハリーアップ(1着)

 前が詰まらないようにロスのない競馬を心掛けて、キッチリ2000メートルを走り切った感じです。素直な馬でレースでも乗りやすかったですよ。最後は地力で後続を斥けてくれました。」(武幸四郎騎手・競馬ブック)

●各陣営のコメント

ステップシチー

 「本格化はまだ先だろうが、徐々に成長している。上でもやれると思っている馬で、ここでも。」(岡田稲男調教師・デイリー馬三郎)

 「まだ成長の余地があるし、本格化は秋くらいかな。ただ現時点でも能力は相当なもの。ここでも全く見劣らない。」(岡田稲男調教師・大阪スポーツ)

マイネルダイナモ

 「前走は直線で前が壁になったからね。状態は安定しているし、相性のいい条件で改めて。」(高山助手・デイリー馬三郎)

 「不利が何度かあった前走でもそう差はなかった。ハンデは前回と同じだけど、スムーズな競馬さえできれば。」(高山助手・大阪スポーツ)

ハイタイド

 「障害帰りの前走よりは動けそうだけど、以前より他馬を気にする。スムーズに運べれば。」(竹之下智昭騎手・デイリー馬三郎)

ショウナンパレス

 「ツメを痛めて予定が延びたが、今は大丈夫。コースで追えるようになり、良くなった。」(鈴木厩務員・デイリー馬三郎)

ピエナオンリーワン

 「ゲート再審査は無事クリア。当てにし辛い面はあるけど、まともならこのクラスでも。」(水島厩務員・デイリー馬三郎)

エプソムアルテマ

 「前回は明らかに太目残りだったからね。いったん美浦に戻ったが、絞れて良くなった。」(金田厩務員・デイリー馬三郎)

メインバンク

 「以前より落ち着きがあるし、折り合いは心配ないタイプ。久々の芝がどう出るかだろう。」(濱野助手・デイリー馬三郎)

ビクトリーフラッグ

 「体や息はもうできている。距離は大丈夫だが、昇級後の内容が案外なだけにどうかな。」(青木助手・デイリー馬三郎)

ケイエスシンケイト

 「以前ほどケイコで動かないが、状態は徐々に上向いている。前でしぶとさを生かせれば。」(森田助手・デイリー馬三郎)

サダムアカイカゼ

 「踏み込みが甘く、手先だけで走っている感じ。距離は魅力だけど、本調子にはひと息。」(寺井助手・デイリー馬三郎)

ハリーアップ

 「少頭数で競馬がしやすかったとはいえ、いい勝ちっぷり。トモに力がついた今なら。」(小島良助手・デイリー馬三郎)

●ほっさん予想

エプソムアルテマ

 前走、函館芝2000mでの時計は2分01秒3良で、ステップシチーの前走の同コースでの時計2分01秒6良を上回る。しかし、ステップシチーは優勝で、まだ余裕もあるし、今回が叩き2走目。こちらは使い詰めで上がり目は皆無。斤量もこちらは前走と同じ52キロで、ステップシチーは前走より1キロ減。勝負あり。

 前走も追い切りも木幡初広騎手。付きっ切りで仕上げていらっしゃるようですが、3本の追い切りはいずれも、冴えないですね。

ケイエスシンケイト

 こちらも前走函館芝2000m。タイムは2分01秒5良で、斤量は前走と同じ。上記エプソムアルティマと同じ理由で、ステップシチーに軍配。

 追い切りの動きも地味。

サダムアカイカゼ

 上記2頭とともに、こちらも前走は函館芝2000m。走破時計は2分01秒7良で、斤量も同じ。ステップシチーの敵ではないでしょう。

 我らが愛馬ステップシチー(このレース出走)にも9日調教をつけてくれた若手のホープ北村友一騎手が同じ9日の追い切りに騎乗。本番も北村友一騎手ということで、完全に手の内。

 さて、ステップシチーの感触とどちらに手応えを感じられたのか。本当はステップシチーくんに乗りたかったのではないでしょうか。

ショウナンパレス

 この距離大好き。8カ月ぶりに1度叩かれて、今回が叩き2走目。しかし、7歳という年齢が示すように、もう上がり目に薄い。

 増沢由貴子騎手が丹念に調教をつけているのは好感。それだけに仕上がりはなかなかいいが、とても推せない。

ステップシチー

 本番は藤岡佑介騎手だが、追い切りは北村友一騎手に依頼。追い切りでもいい騎手に調教をつけていただけるのは、素質馬の特権。

 今回、距離は初めてだが、芝2400mは2戦して、2着と4着。2着は500万クラスの昇級初戦。4着は、まだ500万クラスの時に格上挑戦した1000万クラスでのもの。いずれも内容は素晴らしく、母父がリアルシャダイ、父も中長距離馬だったことから、距離に不安は全くない。

 怖いのは、準オープン(1600万下)で4着の実績がある前年の勝ち馬マイネルダイナモ(安藤勝己騎手騎乗)と、軽ハンデ馬の逃げ残りだけ。

 ここまで、500万特別を連勝。ここもただの通過点。

 阪神1000万クラスよりも、ローカルの1000万は質がかなり落ちる。阪神1000万クラスで4着の実績もあり、メンバーの軽くなったここでは多少ハンデが重くても、負ける訳にはいかない。

ハイタイド

 入障し、しばらく掲示板で頑張っていたが、結局未勝利のままで、平地に戻ってくる。しかし、平場の前走は定量戦とはいえ、全くいいところなし。今回は前走よりも5キロ減で気になるが、基本的には消せる馬。

 追い切りの動きは水準。ただ、馬ナリが2本と軽め感は否めず。

ハリーアップ

 ステップシチーが優勝した春日山特別の2着馬。その後500万クラスを連勝し、ここに至る。ステップシチーという強力なライバルがいない500万クラスでは敵なしだったが、ここで強力なライバル(ステップシチー)が立ちはだかる!

 連勝馬同士の戦いは楽しみだが、ハンデ差が1キロもある。ステップシチーが56キロの負担斤量なのに、ハリーアップは55キロ。それはおかしいでしょッ!!

 追い切りは馬ナリの短いのが1本と、さすがに使い詰めで厳しそう。

ピエナオンリーワン

 前走から3カ月半ぶりの実戦。しかし、追い切りは内容、本数ともに水準以上。久々の出走も力は出せる状態。

 3走前に中京の2500m特別を勝つなど、この距離得意。斤量54キロと軽ハンデを生かせば、優勝もありうる。

 ただ、陣営は弱気。

ビクトリーフラッグ

 前走はタイムオーバー。そこから3カ月しっかりと立て直して来た。しかし、近走があまりにも不甲斐ない。取捨選択に困る馬。

 追い切りの動きはなかなかいい。

マイネルダイナモ

 準オープン4着の実績馬。そして昨年のこのレースの勝ち馬。さすがに負担斤量は最高の57.5キロ。1頭別格の存在。

 追い切りの動きも1番、騎手も安藤勝己騎手と負ける要素が見つからない!?

 しかし、前走1000万クラスで1番人気に支持されるも11着大敗。しかもレース後の安藤勝己騎手のコメントを見ればわかるように、馬に活気がない。

 前年のこのレースの勝ち馬と言っても、そのときは斤量53キロ。今年は57.5キロで、怪しさ満点。

 ならば、ステップシチーには敵わないでしょう。

メインバンク

 ずっとダートで走ってきて、久々の芝。芝は合わないと思いますが。追い切りの動きも悪く、真っ先に消せる馬。
ステップシチー
マイネルダイナモ
ピエナオンリーワン
なし
 1番気になる準オープンクラスからの降級馬マイネルダイナモ。追い切りの動きはさすがだが、前走11着大敗の原因が安藤勝己騎手にもわからない。馬がズブくなってきているのか。ならば、我らが愛馬ステップシチーの敵ではない。

 ここまでくれば、仮に2着でも未勝利戦優勝以上の賞金が手に入る。とにもかくにも無事に回ってきてくれることを願うのみ。しかし、おそらく存在感は見せると思いますよ。

 やたらと専門誌の本紙本命に推されているハリーアップは、連勝中とはいえ、3走前に我らが愛馬ステップシチーにガチンコ勝負で負かされた馬。しかも前走は武幸四郎騎手がおっしゃっているように、ラチ沿いをぴったり走って無駄のないレース運び。時計もステップシチーの前走と比べて平凡と、なぜステップシチーよりも厚い印が付けられるのか、私には意味不明。

 ・・・と、いろいろ考えると、やはりステップシチーが勝つでしょう。岡田稲男調教師は秋に本格化するとおっしゃっています。すなわち、まだ発展途上。それでも勝っちゃうでしょう。秋以降に、更に強くなれば、無料提供馬オペラシチー以来の重賞制覇が見えてくる!?

 今回は、競馬ブック誌の予想では1番人気予想ですが、「人気は要らない、お金が欲しい!」。勝てば1口30000円のボーナス!

これ以降は7月14日に作成

●レース 

 我らが愛馬ステップシチーは、前走よりプラス8キロということで、実に具合が良さそうです。

 スタートは普通ですが、二の脚の違いであっという間に2番手に取りつきます。その後、外からどうしても前に行きたい馬に無理に競りかけず、4番手の好位につけます。

 ハナはメインバンク(結局シンガリ負け)、2番手はサダムアカイカゼ、3番手はハリーアップ(結局優勝)という隊列になります。1番人気のマイネルダイナモはハンデ頭にもかかわらず後方2頭目を追走します。

 さすがに1000万クラスということで、スローでは流れず、平均ペースでレースは流れます。ハナに立ったメインバンクが2番手以下を7、8馬身離して逃げますが、結局最下位だったことを考えても、オーバーペースでしたね。

 向正面3コーナー手前で、レースが動きます。道中後方2頭目を追走していた安藤勝己騎手騎乗の1番人気マイネルダイナモが、ジョッキーが軽く仕掛けると、それはもう凄い加速で、どんどんと前を追い越していきます。あっという間に最内のステップシチーも交わされて、2番手まで上がってしまいます。

 ハリーアップの藤田伸二騎手は、取り残されまいと加速し、必至で付いていきます。ステップシチーはこの勝負どころで最内に居たため、早くもバテて落ちてきた大逃げを打っていたメインバンクの超失速を捌き切れずに、一旦7、8番手まで下がってしまいます。

 はっきり言って、「終わった」と思いました。直線の短い函館ですから。

 しかし、横に出してGOサインを出すと、いつもの素晴らしい加速を見せ、先団との差を1馬身、また1馬身と詰めて行きます。直線で少し外に寄れますが、あっという間に1番人気のマイネルダイナモを交わすと、あとは先に抜け出した藤田伸二騎乗のステップシチーと同じ連勝中の馬ハリーアップを捉えるのみでしたが、惜しくもハナ差捕らえきれずに、2着に敗れました。しかし、完全に脚色では勝っていましたし、1番強さが光っていました。

 3着馬には4馬身差をつけていますし、勝ち馬は同じ500万クラスを連勝中なのにステップシチーよりも1キロ軽量の55キロ。なにを取ってもステップシチーが1番でした。

 これで、2600mも余裕でこなすことがわかりましたし、収穫の多い1戦でした。

●時計の評価

 今回の我らが愛馬ステップシチーの走破時計2分43秒0良は、函館芝2600mの1000万クラスの過去10年間の平均勝ちタイムが2分42秒8良ですから、水準と言えます。

 ただ、先週の500万クラスで、ステップシチーが前走の湯川特別で破ったハギノプリンセスが2分42秒5良で優勝していますので、一概に凄い時計とは言えないと思います。

 ただ、今回もロスのある競馬をしていますし、距離も最短2600m丁度を回ってきたわけでもありません。そして、3着以下は4馬身千切っているということで、時計以上の強さがあることは、間違いないでしょう。

●レース後の騎手・調教師のコメント

ハリーアップ(1着)

 「3角で早目に外からこられたので、そこで自分も動いて行った。最後は際どくなったけど、勝てて良かったよ。この距離も合っているのだろうが、今はトモの状態もいいし、これなら上のクラスにいっても期待できると思う。」(藤田伸二騎手・競馬ブック)

ステップシチー(2着)

 「勝負どころで外からきた時に動いて行きたがったが、加速がつかず位置取りが悪くなってしまった。あそこで動いて行けていたら違っていたと思う。差がなかっただけにもったいなかった。」(藤岡佑介騎手・競馬ブック)

 「マイネルダイナモが上がって来た時に外に張り出そうと思ったら、逆に内に押し込められてしまった。そこさえうまく行っていたら何とかなっていたと思う。」(藤岡佑介騎手・デイリー馬三郎)

ピエナオンリーワン(3着)

 「前半は折り合いに気をつけた。少し行きたがる面は見せたが、向正面では折り合って行けたし、息も入ったよ。最後も渋太く脚を使ってくれたね。」(小林徹弥騎手・競馬ブック)

マイネルダイナモ(4着)

 「もう少し前で競馬をしたかったが、ゲートを出てから進んで行かなかった。向正面で外に出してからはスピードに乗って行けたが、最後が甘くなってしまった。距離は長い方がいいタイプだし、力はある馬なんだけどね。」(安藤勝己騎手・競馬ブック)

●専門誌のレース評価

ハリーアップ(1着)

 「二人引きも落ち着き十分。行きたがる場面もなく、折り合いはほぼ完璧。マイネルダイナモが一気にマクッてきた3角で一旦、前に出られたが、押してこれに譲らず、内からまた盛り返して併走状態。早目にそのマイネルダイナモを振り切って、2着馬(ステップシチー)の猛追もギリギリ凌いだ。これで3連勝。完全に軌道に乗った。」(競馬ブック)

ステップシチー(2着)

 「好位でガッチリ抑える。最初のコーナーで行きたがったぐらいで、折り合いはピタリ。ただ、マイネルダイナモがマクッてきた3角でちょうど前の馬が下がってきて、仕掛けが遅れてしまう。その後は内をうまく捌いて、よく追い詰めただけに、勝ちに等しい内容。昇級でこのハンデを背負ってのもの。力をつけている。」(競馬ブック)

ピエナオンリーワン(3着)

 「太目感なく仕上がる。スタートして最初の3〜4角で徐々に頭が上がってきて、やはり行きたがっていた。馬込みに入れて何とかなだめられていたが、2周目でも頭を上げて掛かり気味。ゲートはクリアしたし、あの位置から直線だけでここまで追い上げるのだから、やはり課題は折り合い。」(競馬ブック)

マイネルダイナモ(4着)

 「腹回りがボテッと映るのは体形的なもの。スタンド前で行きたがったぐらいで、馬の後ろに入れて折り合いはついた方。向正面で大外に出し、3角手前から一気にマクッたが、勝ち馬(ハリーアップ)に突っ張られマクり切れなかった。トップハンデも響いたか、最後は脚が上がってしまう。」(競馬ブック)

●今後の展望

 本日更新のクラブHPでは「中1週で登録していく」とのことですので、

7月27日 函館11R 松前特別1000万下芝2600m
7月27日 函館9R  函館記念 GV 芝2000m

のどちらかしかありません。

 基本はどちらにも登録、ハンデと相手次第で函館記念も・・・、ということではないでしょうか。それとも、松前特別1本しか登録しないのでしょうか。

 松前特別は別定重量戦ですので、今回みたいに、斤量差でやられることはないでしょう。

●最後に

今回の獲得賞金

本賞金      590万円
特別出走手当  39万6千円
付加賞      72000円
距離別出走奨励賞 1000万クラスで2000m超ということで、優勝馬が400万円。2着馬はその40パーセントということで、ずばり160万円!!

 というわけで、ステップシチーは約800万円をこのレースで獲得したことになります。これは1口では約10000円の計算になります。

 今回は2着という結果でしたが、本賞金が590万円。これだけでも、未勝利戦優勝時の500万円を大きく上回ります。

 5月、6月と500万特別戦連勝。これらは、それぞれ1口15000円程度の配当金が見込まれ、ここ3カ月連続で1口10000円以上の賞金をくわえてきたことになります。なんて馬主孝行な馬なんだ。


 このステップシチーが1番敗れた(6着)レースの勝ち馬ミヤビランベリが同じに福島で重賞(七夕賞GV)を勝ちましたね。今までこのステップシチーに先着した馬のほとんどは準オープンや1000万クラスまで出世しています。当たり前ですよね。これだけの馬を負かしているわけですから。特に、特筆すべきは、ステップシチーの初戦の中京芝1800mですよね。当時お話したように、あのときすでに1000万クラスの時計で走っていたわけですから、その上位の面々が1000万クラスで活躍しているのは、当然と言えます。

 現状でもスタミナもあり、折り合いもつき、切れる脚(決め手)があり、勝負根性もある素晴らしい馬ですが、岡田稲男調教師によると、本格化は秋以降のようです。一体どこまで強くなるのでしょうか。本当に重賞制覇をしてしまうのでしょうか。いずれメイショウサムソンと対戦するときがくるのでしょうか。とにかく楽しみです。

 今回のこの結果で私は十分納得ですし、幸せです。故障のないように末永く元気で走って欲しいですね。

最後までご愛読ありがとうございました

2008年7月6日作成 8日、9日、10日、12日、13日、14日加筆

ステップシチーの過去のレース分析を知りたい方はこちら!!

第8戦 2008年 6月22日 湯川特別 500万下 函館芝2000m 1着/2番人気

第7戦 2008年 5月11日 春日山特別 500万下 新潟芝2000m 1着/4番人気 

第6戦 2007年12月23日 1000万下 阪神芝2400m 混合戦 4着/2番人気

第5戦 2007年12月 2日 尾頭橋特別 500万下 中京芝1800m 混合戦 4着1番人気

第4戦 2007年10月27日 500万下 京都芝2000m 混合戦 6着/3番人気

第3戦 2007年10月14日 500万下 京都芝2400m 混合戦 2着/5番人気 現地写真多数付

第2戦 2007年 6月 3日 3歳未勝利 中京芝2000m 混合戦 1着/1番人気 現地写真多数付

第1戦 2007年 5月19日 3歳未勝利 中京芝1800m 2着/4番人気 

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