マルムーティエ(マルティンスタークの14) 第8戦 引退


キャロットクラブ出資愛馬第28号は、注目していて購入せずに大きく後悔したマルティンスタークの第2仔。その母マルティンスタークは募集価格1400万円と安価ながら4勝を挙げ獲得本賞金も6846万円と素晴らしい活躍だった。安価で2、3勝を出来る馬を探し続ける私にとって、関西馬でこの手の活躍馬を取りこぼしたことは痛恨。

その4勝馬の母の初年度産駒グリューヴァインは母同様募集価格1400万円ということで私は最優先権で購入。期待に応えて勝ち上がってくれて500万クラスでも2着(購入時。その後現在3勝目を挙げた)。

14年産で第2子の本馬は募集価格1600万円と相変わらず安価で、父は産駒が早期から始動できしかも2015年9月末現在2歳リーディングトップを走るダイワメジャー。馬体の良い子が多く私の大好きな種牡馬ということで当然購入。今回は一般枠で取得できた。

芝のマイルで2、3勝を挙げてくれればと思っている。

デビュー戦は牝馬限定戦にもかかわらず弱面ばかりのしかもたったの8頭立ての美味しいレース。断然の1番人気に支持されるが、スタート直後に前をカットされるロスがあったとはいえ、4角手前で手応えが悪くなりもう追い出す始末。走破時計も悪く、走らない馬なのかと心配された。

2戦目は17頭立てとデビュー戦の倍以上の頭数で3着と同じ3着でも内容は一気に良化。走破時計も未勝利クラスの勝ち負け水準に到達。少なくとも未勝利戦の勝ち上がりは見えた。

しかし、3戦目はこれまた弱面揃いの中4着とついに馬券圏内を外す。内枠を利用して終始ラチ沿いを回りピッタリ1600mを走っての内容で正直不甲斐ない。

そこから放牧に出されたが、しがらき担当者がまだまだと言う状態で無理矢理帰厩。追い切りの動きも冴えないまま出走し15着大敗。

芝ではパンチ不足ということで4戦目からはお約束のダートへ。しかし、ダート初戦はスタート直後に躓いて後手を踏み8着。ダート2戦目の前々走は発馬の態勢が悪く競馬ブックでも滅多に出ない4馬身の致命的出遅れで10着大敗。

まともでも両レース共掲示板はなかったと思われるが、芝よりも相手が軽くなる分、多少成績は上昇。それでもダートでもパンチ不足は否めない。

前走は少し間隔を空け、3着に好走した芝のレースへ。事前の状態も良く、芝で巻き返しと思ったが良いところなく大敗。残念ながらほとんど成長が見られず勝ち上がりは絶望的。

ただ、同じ15着でも明らかに事前の状態が悪かった3走前と比べると勝ち馬からの着差は詰めているし走りも良かった。


前走後、脚元など馬体に大きなダメージは見られないものの、優先出走権のない状態では短い距離へすぐに使えないとのことで6月10日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。

その後、短い距離のレースはかなりの間隔が必要になりそうとのことで北海道を目指すことに。

7月14日にノーザンファーム天栄へ移動し、翌15日にノーザンファーム空港牧場に到着しました。

そして7月27日に函館競馬場に入場しました。

8月13日 札幌3R 3歳未勝利 芝1200m 牝馬限定に出走!!

フルゲート16頭のところに想定数は23頭。出走間隔を空けて出走機会を窺っていたマルムーティエ故に、出走順位8番手で余裕で出走可能。なぜもっと早く北海道に渡っていなかったのか。随分と無駄に時間を使ったものだ。もちろん信頼できるクラブ公式HPでも”出走可能A”のジャッジ。結局16頭で確定。

鞍上は幸英明騎手。芝ではどうかのイメージだが腕っ節は強く、先行し持たせて欲しい。


6着/9番人気。

6着とあと1つ上なら優先出走権確保だったが、5着馬とは決定的な差があり、しかも今回は直線は内に突き距離ロスなく回って来てのこの成績で、とても未勝利戦を勝ち上がれる力はない。


レース回顧と時計の分析、レース後の幸英明騎手のコメントを掲載。

すでに8戦目で優先権が無い限りスーパー未勝利戦には出走出来ず8月17日に引退が発表されました。

いろいろと試していただけたし、未勝利戦を勝ち上がることすら難しいことはよく理解できたのでこのタイミングの引退は満足。

(2017年9月12日完結)

2017年8月2日立ち上げ

●前走後、脚元など馬体に大きなダメージは見られないものの、優先出走権のない状態では短い距離へすぐに使えないとのことで6月10日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました

 事前の評価が高く、デビュー前の追い切りの動きも非凡だった我らが愛馬マルムーティエ。

 デビュー戦は牝馬限定戦にもかかわらず弱面ばかりのしかもたったの8頭立ての美味しいレース。断然の1番人気に支持され、我々も新馬勝ちを期待しますが、スタート直後に前をカットされるロスがあったとはいえ、4角手前で手応えが悪くなりもう追い出す始末。走破時計も悪く、走らない馬なのかと心配されました。

 2戦目は17頭立てとデビュー戦の倍以上の頭数で1番人気3着とデビュー戦と人気も着も同じになります。しかし同じ3着でも内容は一気に良化。走破時計は未勝利クラスの勝ち負け水準に到達し、少なくとも未勝利戦の勝ち上がりは見えてきました。正直、ホッとしましたね。

 しかし、3戦目はこれまた弱面揃いの中4着とついに馬券圏内を外してしまいます。内枠を利用して終始ラチ沿いを回りピッタリ1600mを走っての内容で正直不甲斐なさを感じました。

 そこから放牧に出され、しがらき担当者がまだまだと言う状態でしたが高野友和調教師は無理矢理帰厩させます。その後の追い切りの動きも冴えないまま出走し15着大敗。掲示板どころかブービー負けに喫します。しかもこれ牝馬限定戦です。

 芝ではパンチ不足ということで4戦目からはお約束のダートへ。しかし、ダート初戦はスタート直後に躓いて後手を踏み8着。ダート2戦目の前々走は発馬の態勢が悪く競馬ブックでも滅多に出ない4馬身の致命的出遅れで10着大敗と掲示板にも載ることが出来ません。ロスがなくまともでも両レース共掲示板はなかったと思われますが、芝よりも相手が軽くなる分、多少成績は上昇。それでもダートでもパンチ不足は否めません。

 前走は少し間隔を空け、3着に好走した芝のレースへ。事前の状態も良く、芝で巻き返しと思いましたが良いところなく15着大敗。残念ながらほとんど成長が見られず勝ち上がりは絶望的と思われました。それでも、同じ15着でも明らかに事前の状態が悪かった3走前と比べると勝ち馬からの着差は詰めているし走りも良かったです。


 前走後、脚元など馬体に大きなダメージは見られないものの、優先出走権のない状態では短い距離へすぐに使えないとのことで6月10日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。

●短い距離のレースはかなりの間隔が必要になりそうとのことで北海道を目指すことに。7月14日にノーザンファーム天栄へ移動し、翌15日にノーザンファーム空港牧場へ向けて移動しました

 以下は7月14日に更新されましたクラブ公式HPマルムーティエの近況報告です。

「近々の移動を視野に入れて調整してきましたが、短い距離のレースはかなりの間隔が必要になりそうです。そこで、高野師と相談し、北海道開催での出走を目指していったんNF空港へ移動させることにしました」(NFしがらき担当者)14日にNF天栄へ移動しました。その後は状態を見てNF空港へ移動する予定です。

 ということで、「短い距離のレースはかなりの間隔が必要になりそう」とのことで北海道を目指すことになりました。7月14日にノーザンファーム天栄へ移動しました。また翌15日の近況更新で15日にノーザンファーム空港牧場へ向けて移動したと発表がありました。

●7月27日に函館競馬場に入場しました

 7月27日に臨時更新されましたクラブ公式HPマルムーティエの近況報告によりますと、マルムーティエは7月27日に函館競馬場に入場したということです。

 すでに札幌開催ですが、函館に入場する辺り、函館にしかないウッドチップコースで追い切る為でしょう。

 8戦を消化し優先権が無い限りスーパー未勝利戦には出走出来ず実質今回がラストランとなるマルムーティエ。フルゲート頭数の少ない北海道で、しかも本州よりも落ちるメンバーでなんとか勝ち上がって本州に帰ってきて欲しいですね。

これ以降は2017年8月10日に作成

●追い切り情報(8月10日更新)

前走前 5月31日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 53.7
3F 38.4
2F 25.3
1F 12.7



7月30日 函館ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

助手
4F 56.6
3F 41.8
1F 13.6[9]


8月2日 函館ウッドチップ 良馬場 一杯に追う

助手
5F 69.0
4F 53.4
3F 39.6
1F 12.7[8]


8月6日 函館ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

助手
4F 57.9
3F 42.8
1F 13.3[7]


8月9日 函館ウッドチップ 重馬場 一杯に追う

助手
5F 67.2
4F 52.6
3F 39.0
1F 12.8[9]
 7月30日、27日に函館入りしてから初めての追い切り時計を計時しました。ウッドチップがあるから札幌ではなく函館で調整されているのでしょうね。北海道で存在感を見せて欲しいですね。

 8月2日、ウッドチップコースで一杯に追い切られました。最後までしっかりと走れていて良い動きです。競馬ブックでは”この一追いで上昇”、デイリー馬三郎では”動き軽快B”といずれも高い評価を頂戴しております。北海道で1つ勝って本州に帰ってきて欲しいですね。
 以下は8月3日に更新されましたクラブ公式HPマルムーティエの近況報告です。
「先週無事に函館競馬場へ入厩しています。その後も順調に乗り込めていますので、来週の競馬を目標にして行けそうですよ。水曜日は函館のウッドコースで単走の追い切りを行いました。5ハロン68秒台、ラスト1ハロン12秒4と函館のウッドとしては十分な時計が出ていますし、乗っていたスタッフからも動きは良かったという報告を受けています。調教では割と前向きに走ってくれるのに、レースに行くともうひとつ集中を欠いている感じもあるので、今回の調教からチークピーシーズを着用してみています。追い切りではあまり変化は感じないとのことでしたが、悪い影響はないのでレースでも着ける予定です」(高野師)13日の札幌競馬(3歳未勝利・牝馬限定・芝1200m)に出走を予定しています。
 ということで陣営としても動きは良かったとのことで期待したいですね。レースは8月13日の芝1500mかと思いましたが、8月13日 札幌3R 3歳未勝利 芝1200m 牝馬限定を予定とのことです。距離は若干短い気がしますが、牡馬との一般戦よりも限定戦の方が相手が楽だということでしょうね。それも正論だと思います。

 8月6日、順調に負荷をかけられています。状態は良さそうですしとにかく掲示板を確保して欲しいですね。

 8月9日、ウッドチップコースで一杯に追い切られました。全体の時計も優秀でかつ最後までしっかりと伸びていて良い動きです。この動きなら上位に来られそうなものですけどね。
 私ほっさんの追い切り評価は「A−」です。滞在とはいえ2週続けて一杯に追い切られて負荷をかけられていますし動きも素晴らしいです。この状態で大敗なら諦めることが出来ますね。いや、一気に勝ちきって欲しいものです。
 競馬ブックでは”立て直し良化”、デイリー馬三郎では”状態良好B”と専門誌も高評価です。

●気になる出馬想定表(8月13日 札幌3R)

出馬想定表 8月13日 札幌3R 3歳未勝利 芝1200m 牝馬限定 フルゲート16頭 想定数23頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
15 アドマイヤホルン 四位洋文  7/08 未勝利 中京芝1400 12 15 12
10 アモーレ  6/25 未勝利 函館芝2000 11 12 14 14 10
イノセントデイズ 初出走
10 ヴァンヴィーノ  6/24 未勝利 阪神ダ1400 14 12 15 11
ヴェンチュラガール クリストフ・ルメール  3/04 新馬 中山ダ1200 12
サンマルペンダント 竹之下智昭  7/16 未勝利 函館芝1200
スペランツァ  7/23 未勝利 福島芝1200 12
ダーリンガール 藤岡康太  7/16 未勝利 函館芝1200 18
ツキノミチ 菱田裕二  7/22 未勝利 函館芝1200 10 13
ティアドーロ  7/29 未勝利 札幌ダ1000
ティラール 丹内祐次  7/15 未勝利 函館芝1200 11 12
パッションチカ 国分恭介  7/16 未勝利 函館芝1200 11 11 15
パワーフレーズ  7/22 未勝利 中京芝1200 10 12 10
15 ファヴォーラ 岩田康誠  7/09 未勝利 中京ダ1200 10 10
ブラウンローズ 勝浦正樹  7/22 未勝利 函館芝1200
フランツジョセフ  7/22 未勝利 函館芝1200 10 17 11 10
13 フリッカ 城戸義政  7/02 未勝利 函館芝1200 15 15 11
13 ブルージェイ 藤岡佑介  7/02 未勝利 函館芝1200 14 13 14
マルムーティエ 幸英明  6/03 未勝利 阪神芝1400 15 10 10 15 B−
ミスティクィーン 坂井瑠星  4/29 未勝利 新潟芝1600 13 13 10
10 メイショウワンモア 古川吉洋  6/25 未勝利 函館芝1200 14 13
モズシャティン  6/17 未勝利 函館ダ1000 10 10 15
ユトリチャン 横山武史  7/16 未勝利 函館芝1200 11

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 「初」は初出走の馬 数字は優先出走順位 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート16頭のところに現在23頭出馬想定されています。出走間隔を空けて出走機会を窺っていたマルムーティエですが、出走順位8番手で余裕で出走できます。これならもっと早く北海道に渡っていればと思います。随分と無駄に時間を使ったものです。もちろん信頼できるクラブ公式HPでも”出走可能A”のジャッジです。

●出馬確定表

出馬確定表 8月13日 札幌3R 3歳未勝利 芝1200m 牝馬限定 出走数16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アギシャン 黛弘人  5/13 未勝利 東京芝1600 13 11 11
15 アドマイヤホルン 四位洋文  7/08 未勝利 中京芝1400 12 15 12
10 アモーレ 横山和生  6/25 未勝利 函館芝2000 11 12 14 14 10
イノセントデイズ 荻野琢真 初出走
10 ヴァンヴィーノ 菱田裕二  6/24 未勝利 阪神ダ1400 14 12 15 11
ヴェンチュラガール クリストフ・ルメール  3/04 新馬 中山ダ1200 12
ダーリンガール 藤岡康太  7/16 未勝利 函館芝1200 18
15 ファヴォーラ 岩田康誠  7/09 未勝利 中京ダ1200 10 10
ブラウンローズ 勝浦正樹  7/22 未勝利 函館芝1200
13 フリッカ 城戸義政  7/02 未勝利 函館芝1200 15 15 11
13 ブルージェイ 藤岡佑介  7/02 未勝利 函館芝1200 14 13 14
マルムーティエ 幸英明  6/03 未勝利 阪神芝1400 15 10 10 15 B−
ミスティクィーン 坂井瑠星  4/29 未勝利 新潟芝1600 13 13 10
10 メイショウワンモア 古川吉洋  6/25 未勝利 函館芝1200 14 13
モズシャティン 木幡初也  6/17 未勝利 函館ダ1000 10 10 15
ユトリチャン 横山武史  7/16 未勝利 函館芝1200 11

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり

●札幌芝1200mコース解説

 フルゲートは16頭。各クラスで頻繁に組まれている距離で、札幌開催の番組の中心を担う。
 スタート地点は向正面の2コーナーから少し入ったところのポケット。最初の3コーナーまでの距離は約400mある。
 脚質的には当然ながら逃げ・先行馬が圧倒的に有利。
 問題は枠順。枠順には大きな特徴がある。札幌芝1200mは内枠が断然有利。出走頭数にもよるが、できれば5枠より内を引きたい。8枠はハッキリ不利で、すんなり先手を奪えそうな馬でないと厳しい。馬番で言うと10番以内がベスト。
 札幌の芝は函館に比べて降雨が少なく、晴天に恵まれることが多いせいか、耐久力に優れている。函館と同じ連続開催でも、馬場の痛みはそれほど激しくならない。開催が進んでも内外のトラックバイアスが極端にならないので、外から来る差し馬にはそれなりの力が要求される。

有利な枠順 内枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 脚質、枠順
種牡馬ベスト アドマイヤムーン、ディープインパクト、キングカメハメハ
連対騎手ベスト 秋山真一郎、吉田隼人、津村明秀、三浦皇成、池添謙一
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分11秒3 1分12秒1 1分12秒1
2歳未勝利 1分10秒8 1分11秒8
2歳500万 1分10秒5 1分11秒2 1分10秒6
2歳オープン 1分10秒7 1分12秒1
3歳新馬 1分10秒9 1分11秒6
3歳未勝利 1分10秒7 1分11秒3 1分12秒0
古馬500万 1分10秒2 1分10秒9 1分11秒8
古馬1000万 1分09秒7 1分10秒9 1分10秒3
古馬1600万 1分10秒3
古馬オープン 1分09秒0

●騎手は幸英明騎手 ほっさん評価「A+」

 今回のマルムーティエの鞍上はマルムーティエの騎乗は初めてとなる24年目のベテラン・幸英明騎手です。今回マルムーティエは北海道に渡りましたし、どなたが乗ってくれるのかと楽しみにしていましたが幸英明騎手でした。スティルインラブの牝馬三冠があるとはいえダート色の強いジョッキーで私自身、芝ではイマイチ信用していません。また人気通りといった印象です。

 実際私の愛馬には過去10度騎乗していただいておりますがダートが9戦、芝が1戦です。そしてダートではほぼ人気通りの着、芝では3番人気10着と大敗しております。今回は芝ですしベテランへの期待半分不安半分と言ったところです。腕っ節は強く、最後までしっかりと追ってくれる騎手ですので、上手く先行しできるだけ持たせて欲しいですね。


 2017年8月10日終了現在、中央通算1256勝、勝率7.0パーセント、連対率14.9パーセント。GTはスティルインラブの牝馬3冠など6勝。重賞は35勝。GT勝ちが少し少ないが、立派に一流騎手の成績。馬を選ばずにできるだけ数を乗ることから勝率は低い。

 昨年(2016年)は中央54勝、勝率6.3パーセント、連対率14.0パーセントとやや例年を下回る成績だった。。今年(2017年)はここまで41勝、勝率6.8パーセント、連対率15.0パーセントと通年と同じ水準。


 正月競馬をあまり得意とせず、その年の初勝利までに2007年は121戦、2009年は95戦を要した。しかし年間を通しては2004年から2016年まで13年連続で50勝以上(勝率5.4〜6.9%)と安定した成績を残している。



 幸英明(みゆき ひであき)は1976年1月12日生まれの41歳。日本中央競馬会(JRA)の栗東トレーニングセンターに所属している24年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。現在はフリー。鹿児島県鹿屋市出身。幸の姓は母方のものである。

 JRA所属騎手の中でも屈指の騎乗回数を誇る。池添謙一と仲が良い。一時期ルックスがペ・ヨンジュンに似ていると持て囃された。藤田伸二、高田潤のブログにおいても「(競馬界の)ヨン様」と記されている。


 1994年、谷八郎厩舎所属でデビュー。田島良保JRA調教師(元騎手)、田原成貴(元JRA調教師、元騎手)は兄弟子の間柄にあたる。同期(競馬学校の10期生)は吉田豊、渡辺薫彦、岩部純二、小林久晃、植野貴也、菊地昇吾ら。

 1997年3月15日、中京競馬第3競走においてJRA通算100勝を達成。その後もコンスタントに好成績を残し、関西リーディングの上位に名前を連ねるようになる。

 1998年に谷厩舎が解散してフリーになる。同年の秋に京阪杯(ブラボーグリーン)で重賞初制覇を飾った。

 2003年の桜花賞でスティルインラブに騎乗し、念願のGT初勝利。同馬とのコンビで、優駿牝馬(オークス)、秋華賞も制し、メジロラモーヌ以来2頭目の牝馬三冠へと導いた。牝馬三冠達成により、同年の第17回ワールドスーパージョッキーズシリーズでは「推薦枠」で出場した。この年、キャリア最多となる76勝を挙げた。

 またブルーコンコルドとのコンビで活躍し、JBCスプリント連覇(2005年・2006年。ただし2006年はコース(川崎競馬場)の都合によりJBCマイルとして行われた)、マイルチャンピオンシップ南部杯3連覇(2006年〜2008年)の他、東京大賞典(2006年)、かしわ記念(2007年)を勝ち、ダートGT・JpnT計7勝をあげた。

 2008年3月30日、第38回高松宮記念をファイングレインで制覇し、4年6ヶ月ぶりに中央競馬のGTレースでの勝利をあげた。

 2009年5月9日、武豊に次ぐ史上2番目のスピードで1万回騎乗を達成(デビュー15年目)。この年の年間騎乗回数は968回で、従来の記録(岩田康誠、2006年、952回)を上回ったが、内田博幸が年間975回騎乗のため中央競馬記録とはならなかった。

 2010年5月22日、京都競馬第4競走でにJRA通算800勝を達成。同時にJRA史上最速(当時)・最年少記録となる通算11000回騎乗を達成した(デビューから16年2か月18日)。12月26日、阪神競馬第2競走で史上初となるJRA年間騎乗回数1000回を達成(騎乗馬・タマモダイナミック・1着)。最終的には1008回に伸ばした(中央競馬記録)。

 2011年6月12日、阪神競馬第3競走で通算12000回騎乗。デビューから17年3ヵ月8日、35歳5ヵ月1日(JRA史上最速・最年少記録)で達成。

 2012年12月8日、阪神競馬第2競走でJRA年間騎乗回数1009回になり自身の持つ中央競馬記録を更新。この年の騎乗回数は1081回まで到達した。

 2013年7月20日、中京3Rをテイエムヒーローで優勝し、JRA通算1000勝を達成。



 「2010年に史上初の年間1000回騎乗を達成し、2011年の6月には史上最速で1万2000回騎乗を達成した。とにかく乗りまくっている。基本的に無理せず落ち着いて立ち回るタイプ。外を回したり、マクッたりする競馬は少ない。ただ、悪く言えば消極的で、レース序盤では押したり引いたりしてリズムを崩すケースが見られる。追いに関しては甘さがあり、全キャリアで1着が878回、2着が988回と、2着が100回以上も多い。これからも”頑張り屋”としてキャリアを積んでいくだろう。」(2011年前半・佐藤祐樹元地方競馬騎手)


 ほっさん愛馬での成績 (10戦0勝)

 2007年 3月17日 エクストラシチー 3歳未勝利 中京ダ1000m 8着/8番人気
 2011年 9月11日 バノックバーン  3歳未勝利 阪神芝1600m 10着/3番人気
 2012年 3月10日 ハルシュタット  3歳新馬   阪神ダ1400m  3着/4番人気
 2012年 4月 7日 ハルシュタット  3歳未勝利 阪神ダ1400m  3着/3番人気
 2012年 5月 5日 フランベルジェ 3歳500万下 阪神ダ1800m 13着/9番人気
 2012年 5月27日 ハルシュタット 3歳500万下 京都ダ1400m 10着/5番人気
 2012年 9月15日 ハルシュタット 500万下   阪神ダ1200m  14着/4番人気
 2013年10月 2日 ハルシュタット JRA指定交流 夢前川特別 中央500万下クラス 園田ダ1400m 2着/4番人気
 2014年 6月15日 デスティニーシチー 500万下 阪神ダ1400m  4着/5番人気
 2015年 5月 3日 サンフレイム 3歳500万下  京都ダ1200m  13着/13番人気


2012年5月27日 京都5R 愛馬ハルシュタットに騎乗する幸英明騎手。(10着/5番人気)

これ以降は2017年8月12日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「」


短評は「連軸期待」



予想家の印
馬名 橋本篤 高柳利 青木行 CPU
アドマイヤホルン
メイショウワンモア
ブラウンローズ
マルムーティエ
ミスティクィーン
ヴェンチュラガール
フリッカ
ユトリチャン
ファヴォーラ △△
イノセントデイズ
アモーレ
ダーリンガール △△ △△ △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ブラウンローズ 3.2
ダーリンガール 6.4
ユトリチャン 6.8
イノセントデイズ 7.1
ファヴォーラ 10.2
ヴェンチュラガール 11.6
アドマイヤホルン 13.2
メイショウワンモア 14.0
ミスティクィーン 16.2
フリッカ 16.2
マルムーティエ 20.4
アギシャン 30.1
ヴァンヴィーノ 34.7
以下37.1倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
マルムーティエ 64 50 42 57
ブラウンローズ 73 63 70 73
ダーリンガール 66 64 63 66
ユトリチャン 69 33 63 69
ファヴォーラ 70 70 29 39
ヴェンチュラガール 17 17


デイリー馬三郎

本紙の見解

「◎ブラウンローズは好位から自在に立ち回れる器用さを持つ。牡馬相手に互角に戦った前走から、牝馬限定戦に戻れば主役の座は譲れない。復帰後2戦の○ダーリンガールは、伸び切れないまでも粘り強い走りを披露。展開次第では逆転も。〈城谷〉」

◎ ブラウンローズ
○ ダーリンガール
▲ ファヴォーラ
× フリッカ
☆ 
ヴェンチュラガール
以下省略

マルムーティエは本紙無印(>_<)


マルムーティエは全13記者中 ▲(3番手評価) 1記者、×(4番手評価) 1記者、無印 11記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

マルムーティエ(15着)

 「前回はゲートで遅れてしまったようなのですが、今日は最後の方に入ったこともあってか特に問題ありませんでした。ただ、この枠順ということもあって道中は外々を回らされる苦しい展開になってしまったんです。どこかで内に潜り込んでタメを利かせることができればまた違ったのでしょうが、それもできなくて…。初めて乗せていただきましたが、芝の走りは良かったと思いますし、展開面などが噛み合えばもっと走れるはずです。うまく乗れずに申し訳ありません」(荻野極騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「スタートを上手に出てくれて、スムーズに追走できていましたし、積極的に動いていくいい形の競馬ができたのですが、直線でちょっと寄られるところがあって伸び切れませんでした。終始外を回らざるを得なかったのも厳しかったですし、もう少し内目の枠で五分にスタートできていれば違ったと思います。このぐらいの条件自体は良さそうなので、出走状況次第で一度放牧に出して調整します」(高野友和調教師・キャロットクラブ公式HP)

●各陣営のコメント

マルムーティエ

 「稽古でも追ってもうひとつ。チークを着用してもう少し行き脚がつけば。」(小川助手・デイリー馬三郎)

 「メリハリのない感じで、稽古でも追ってからがひと息。今回はチークPを着用。発馬五分でもう少し行き脚がつけば。」(小川助手・競馬ブック)

●ほっさん予想

 今回は追い切りの動きが良いと思っていたマルムーティエ。しかし、上記のように小川助手のコメントは正直で、本番でも走らない理由がよくわかります。何せ追ってからがさっぱりなんですよね。それはすなわちこの馬の能力であって、どうしようもないんでしょうね。

 すでに今回が8戦目でスーパー未勝利戦には基本出られませんから、掲示板を外したら即日引退は当然覚悟しています。そうなる可能性が極めて濃厚ですが、案外洋芝があっていて好走してくれるかも知れません。過度な期待はないですができれば即日引退にならなければいいなと思っています。

これ以降は2017年9月12日に作成

●パドック

 マルムーティエの馬体重は前走プラス16キロの474キロでした。過去最高馬体重ですがややも余裕があるものの太目感はそんなに感じませんでした。実際追い切りでも2週続けて強い負荷をかけられていますし、それでいてカイバも良いのなら状態は良いのでしょう。今回初めてチークピーシズを着用していました。効果のほどはわかりませんが、こういう細かい工夫をしてくれるのは嬉しいですね。

 毛づやは良く気合い乗りも上々で力は出せる状態だと思いました。

●レース 

 マルムーティエのスタートは普通と言ったところですが、鞍上の幸英明騎手は押っつけてポジションを取りに行きます。最後に速い脚がないですから当然ですよね。

 結局勝つことになるユトリチャンが先頭。マルムーティエは頑張りましたが10番手になります。二の脚もそんなに速くないんですよね。ようするに不器用な馬です。

 10番手でしたが馬群は一団で前との差はそんなになく、いつものように手応えも良いので期待させます。重心が低くて良い走りなんですよねぇ。

 直線は一発を狙って内を突きます。パンチ不足の馬にはこれしかありません。上手く最内が空き、ジリジリと脚を伸ばしてきて、これは掲示板はありそうかという気配!!

 しかし、少し伸びただけで前と同じ脚色に。そのまま流れ込んだだけの6着。見事に掲示板を外して終戦となりました。5着なら優先権を確保し次走があったのですが、5着馬とは決定的な差がありましたし、次走を走ったからと言って、これだけロスがなくても6着が精一杯なわけで、勝ち上がりは絶望的です。

●時計の評価

 今回のマルムーティエの走破時計は1分10秒9稍重馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分08秒6、重不良馬場で1分10秒1でした。

 勝ち馬の時計が1分10秒2と競馬ブックの重不良馬場の推定タイムとほぼ同じですからそのくらい馬場は悪かったのでしょう。マルムーティエはそこから0秒7も離されており、6着とはいえやはり未勝利戦勝ちは厳しいと言わざるを得ません。これでいて最内を距離ロスなく回って来ましたからねぇ。

●レース後の騎手・調教師のコメント

マルムーティエ(6着)

 「スタートは五分に出てくれたのですが、その後の行き脚がつかずポジションが悪くなってしまいました。できれば中団までにはつけたかったのでそこは痛かったです。初めて乗せていただくので以前とは比較できませんが、最後はしっかりと伸びてくれて真面目に走っていましたから、チークピーシーズはいい方に出ていると思います」(幸英明騎手・キャロットクラブ公式HP)

●気になる賞金は 

 特別出走手当が40万円。1口で割りますと925円になると思われます。

●今後の展望

 残念ながら掲示板を外しましたし、すでに8戦していてスーパー未勝利戦に出走する権利もありません。ましてやここまでの内容から未勝利戦を勝ち上がる事自体が困難ですし、奇跡で未勝利戦を勝ち上がったとしても500万クラスで通用しないことは目に見えています。

●8月17日に引退が発表されました

 以下は8月17日に更新れさましたクラブ公式HPマルムーティエの近況報告です。

「北海道へ移動後も順調に調整できましたし、先週はいい状態でレースに臨むことができたと思います。チークピーシーズを着用した効果もあったのか、気を抜かずしっかりと走っていましたし、最後もジワジワと脚を使っているんですけどね…。あと一歩のところで掲示板を逃し、優先出走権を確保することができませんでした。デビュー当初は上位争いをしてくれていたように能力があるのは間違いないのですが、それを引き出してあげることができず、会員の皆様には本当に申し訳なく思っております」(高野師)休み明けの分もあってか序盤はなかなか行き脚がつきませんでしたが、後方の位置取りから最後は脚を使っていました。できれば合っているこの条件で続戦したいところだったのですが、優先権のない立場では出走は厳しい状況です。また本馬はすでに8戦を消化しており、来月からの限定未勝利戦へも出走できません。以上のことから高野友和調教師と協議を行った結果、ここで現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することになりました。会員の皆様には誠に残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されています会員の方へは後日書面をもってご案内いたします。

 ということで8月17日に引退が発表になりました。これは仕方がないですしなんの驚きもありません。あまりにも解りきったことでしたし、通常の引退コメントよりも3分の1程度のアッサリとした内容になっております(笑)。ただ、なぜか即日発表だと思われたものが木曜日まで音沙汰もなく、そこは少し驚きました。単に現地におられなかった高野友和先生と連絡がつかなかっただけと思われますが・・・。

 デビューから8戦よく走ってくれました。これだけ芝もダートも距離も馬具もいろいろと試していただけて勝ち上がれる感じがなかったですから我々所持者としてもスッキリですね。馬体は良くいつも直線での手応えも良かったですが、如何せんジリ脚で持続力もなかったですね。

 初戦は3着でしたが、あの弱面の中での3着で、あのレースで私も能力的に危ないなと疑問を持ってしまいました。それでも単勝1番人気でデビュー戦を迎えられたことは夢を見させて貰いましたし良い思い出です。

 今後は競走成績から繁殖の道もなくオークションにかけられて地方で走ることになると思いますが、地方でひと花咲かせて欲しいですね。

 ありがとうマルムーティエ、お疲れ様でした。

最後までご愛読ありがとうございました

2017年8月2日立ち上げ 4日、7日、10日、12日、9月12日加筆
マルムーティエの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2017年 6月 3日 第7戦 3歳未勝利 阪神芝1400m (15着/10番人気) ルクソール様撮影現地写真多数掲載

2017年 3月26日 第6戦 3歳未勝利 中京ダート1800m 牝馬限定 (10着/7番人気)

2017年 3月 5日 第5戦 3歳未勝利 阪神ダ1400m 牝馬限定 (8着/7番人気)

2017年 2月 4日 第4戦 3歳未勝利 京都芝1600m 牝馬限定 (15着/7番人気) ルクソール様及びタテヤマ様撮影現地写真多数掲載

2016年10月 8日 第3戦 2歳未勝利 京都芝1600m 牝馬限定 (4着/3番人気)

2016年 9月11日 第2戦 2歳未勝利 阪神芝1400m 牝馬限定 (3着1番人気

2016年 8月21日 デビュー戦 2歳新馬 小倉芝1200m 牝馬限定 (3着1番人気

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