マルムーティエ(マルティンスタークの14) 第6戦


キャロットクラブ出資愛馬第28号は、注目していて購入せずに大きく後悔したマルティンスタークの第2仔。その母マルティンスタークは募集価格1400万円と安価ながら4勝を挙げ獲得本賞金も6846万円と素晴らしい活躍だった。安価で2、3勝を出来る馬を探し続ける私にとって、関西馬でこの手の活躍馬を取りこぼしたことは痛恨。

その4勝馬の母の初年度産駒グリューヴァインは母同様募集価格1400万円ということで私は最優先権で購入。期待に応えて勝ち上がってくれて500万クラスでも2着(購入時。その後現在3勝目を挙げた)。

14年産で第2子の本馬は募集価格1600万円と相変わらず安価で、父は産駒が早期から始動できしかも2015年9月末現在2歳リーディングトップを走るダイワメジャー。馬体の良い子が多く私の大好きな種牡馬ということで当然購入。今回は一般枠で取得できた。

芝のマイルで2、3勝を挙げてくれればと思っている。

デビュー戦は牝馬限定戦にもかかわらず弱面ばかりのしかもたったの8頭立ての美味しいレース。断然の1番人気に支持されるが、スタート直後に前をカットされるロスがあったとはいえ、4角手前で手応えが悪くなりもう追い出す始末。走破時計も悪く、走らない馬なのかと心配された。

2戦目は17頭立てとデビュー戦の倍以上の頭数で3着と同じ3着でも内容は一気に良化。走破時計も未勝利クラスの勝ち負け水準に到達。少なくとも未勝利戦の勝ち上がりは見えた。

しかし、3戦目はこれまた弱面揃いの中4着とついに馬券圏内を外す。内枠を利用して終始ラチ沿いを回りピッタリ1600mを走っての内容で正直不甲斐ない。

そこから放牧に出されたが、しがらき担当者がまだまだと言う状態で無理矢理帰厩。追い切りの動きも冴えないまま出走し15着大敗。

芝ではパンチ不足ということで前走はお約束のダートへ。しかし、ここでも8着とパンチ不足を露呈。

スタートで躓いて後手を踏みというのは敗因としてわかるが、それがなくても掲示板はなかっただろう。相変わらず最後の直線はもどかしいほどのジリ脚で、競馬ブックではダートよりも芝向きとの評価。うーーーん、勝ち上がりは厳しすぎるなぁ〜(涙)。


前走後、目立った疲れはないということで在厩で調整されています。

3月25日 阪神1R 3歳未勝利 ダート1800m 牝馬限定に出馬想定も3月26日 中京1R 3歳未勝利 ダート1800m 牝馬限定に出走!!

フルゲート16頭のところ出走数は15頭。ただし、想定されていた阪神1Rなら11頭。

鞍上は今年絶好調の剛腕・内田博幸騎手で期待は大きい。

10着/7番人気。

競馬ブックにて4馬身出遅れと評されるほどのスタートロス。速い脚のないマルムーティエには苦しく、本来なら最下位入線かと思われたが、なんとか10着。着は悪いが致命的な出遅れがなければもう少しはやれそうで、まずは掲示板の確保を期待したい。


レース回顧と時計の分析、レース後の内田博幸騎手と高野友和調教師のコメントを掲載。

(2017年4月4日完結)

2017年3月16日立ち上げ

●前走後、目立った疲れはないということで在厩で調整されています

 事前の評価が高く、デビュー前の追い切りの動きも非凡だった我らが愛馬マルムーティエ。

 デビュー戦は牝馬限定戦にもかかわらず弱面ばかりのしかもたったの8頭立ての美味しいレース。断然の1番人気に支持され、我々も新馬勝ちを期待しますが、スタート直後に前をカットされるロスがあったとはいえ、4角手前で手応えが悪くなりもう追い出す始末。走破時計も悪く、走らない馬なのかと心配されました。

 2戦目は17頭立てとデビュー戦の倍以上の頭数で1番人気3着とデビュー戦と人気も着も同じになります。しかし同じ3着でも内容は一気に良化。走破時計は未勝利クラスの勝ち負け水準に到達し、少なくとも未勝利戦の勝ち上がりは見えてきました。正直、ホッとしましたね。

 しかし、3戦目はこれまた弱面揃いの中4着とついに馬券圏内を外してしまいます。内枠を利用して終始ラチ沿いを回りピッタリ1600mを走っての内容で正直不甲斐なさを感じました。

 そこから放牧に出され、しがらき担当者がまだまだと言う状態でしたが高野友和調教師は無理矢理帰厩させます。その後の追い切りの動きも冴えないまま出走し15着大敗。掲示板どころかブービー負けに喫します。しかもこれ牝馬限定戦です。

 芝ではパンチ不足ということで前走はお約束のダートへ。しかし、ここでも8着とパンチ不足を露呈します。スタートで躓いて後手を踏みというのは敗因としてわかりますが、それがなくても掲示板はなかったと思われます。相変わらず最後の直線はもどかしいほどのジリ脚で、競馬ブックではダートよりも芝向きとの評価。うーーーん、勝ち上がりは厳しすぎますねぇ〜(涙)。


 以下は3月9日に更新されましたクラブ公式HPマルムーティエの近況報告です。

「先週の競馬は、ポンとゲートを出て”ヨシッ!”と思ったところで躓いて、後ろから運ぶ形になってしまいました。あのままスッと行き脚がついていたら…と思うと残念ですが、ダートはこなせましたし、内容自体は悪くなかったと考えています。火曜日に改めて松山騎手と話をしたのですが、距離は1800mぐらいまで対応できそうという話で、そうなると番組も選択肢が多くなるのでできれば使っていきたいと考えています。今朝までは曳き運動で様子を見ていますが、今のところは目立った疲れはありません」(高野師)

 ということで前走後、目立った疲れはないということで在厩で調整されています。 

これ以降は2017年3月23日に作成

●追い切り情報(3月23日更新)

前走前 3月1日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
2回
助手
4F 54.2
3F 39.3
2F 25.8
1F 13.0



3月15日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 56.4
3F 40.8
2F 27.1
1F 13.6


3月20日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 57.2
3F 40.6
2F 25.7
1F 12.8


3月23日 栗東坂路 重馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 53.2
3F 38.7
2F 25.4
1F 12.8
 3月15日、前走後在厩で調整され初めての追い切り時計を計時しました。ハロン14秒程度のやや速い追い切りです。出走は少なくとも来週以降ということですのでこれで十分ですね。
 続いて3月15日に更新されましたクラブ公式HPマルムーティエの近況報告です。
「先週末から軽く乗り出していますが、今のところは特に疲れた様子も見せていませんので、このまま続戦していくつもりで今朝は坂路で追い切りました。早くても来週からの競馬かなと思いますので、今日はサラッと楽走といった感じで時計を出しています。前走は負けこそしたものの、ダートの走りは決して悪いものではありませんでしたから、引き続きもう一度同じ条件での競馬を考えているところです」(高野師)
 ということで、競馬ブック誌にはダートは否定されましたが、次走もダートを使うようです。正直、どっちもどっちですからメンバーの弱くなるダートの方が勝ち上がれる可能性は大きいと思います。

 3月20日、日曜日ではなく月曜日に追い切られました。いつもの坂路登坂2本ではなく1本です。終いまでしっかりと伸びていて良い動きだと思いますが、日曜日に追い切れていないことと、登坂1本と言うところになんだか疑問を感じます。どうなんでしょうかねぇ。

3月23日、坂路登坂1本ですが、久々の良い動きです。全体の時計も優秀ですし、最後までしっかりと伸びています。私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。23日の追い切りの動きは良いですが、ここまで出走間隔の割りに強い追い切りがこれ1本と少ないこと、そして2歳時は登坂2本でもっと良い時計だったことを勘案すると「A」評価はさすがにつけることができません。それでも前走や前々走前よりは動きが良化していますし、前々走の15着や前走の8着は上回ってくれそうな気がします。勝ち負けまではイメージできませんが掲示板を期待したいですね。
 競馬ブックでは”良化気配なく”と厳しい評価ですが、デイリー馬三郎では”状態良好B”と久々に良い評価を頂戴しております。
 以下は同日(3月23日)更新されましたクラブ公式HPマルムーティエの近況報告です。
「先週もある程度時計を出していますし、馬体はほぼできていますので、今朝はサッと55〜56秒程度で十分と考えていたのですが、朝一番で馬場も良かったのか思ったよりも時計は出ていました。もちろん無理はしていませんし、使って状態が上向いてきていると考えていいでしょう。中京と阪神に牝馬限定のダート1800mがあったのですが、変則開催の影響で追い切りが木曜になりましたし、中1日の阪神よりも2日空けた方がいいだろうということで、中京に向かうことにしました。鞍上は内田騎手に依頼しています」(高野師)26日の中京競馬(3歳未勝利・牝馬限定・ダ1800m)に内田騎手で出走いたします。
 どうも馬体重がギリギリなのか本日もあまり時計を出さずに追い切る予定だったようです。この負荷を軽めにというのは15着と大敗した前々走前に似ていますね。私はマルムーティエに関しては、軽い負荷は良いとは思っていないのですが、結果的に良い時計が出ましたので満足しています。この近況更新があった時点ですでに出馬が確定しており、内田博幸騎手であることはわかっていましたが、公式HPでも内田博幸騎手であることが発表されました。デビューから3戦マルムーティエに騎乗してくれて3着2回、4着1回と悪いなりに馬の力を出し切ってくれた川田将雅騎手に似て剛腕で最後まで馬を持たせてくれるジョッキーです。今年は特に絶好調ですし楽しみですね。

●気になる出馬想定表(3月25日 阪神1R)

出馬想定表 3月25日 阪神1R 3歳未勝利 ダート1800m 牝馬限定 フルゲート16頭 想定数15頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
ヴァンヴィーノ 初出走
クイーンマンボ 北村友一  3/04 未勝利 小倉芝1800 14
コトノアリュール 川須栄彦  3/04 新馬 阪神ダ1800 12
シュクルダール アンドレアシュ・シュタルケ  3/04 未勝利 阪神ダ1800 11
スエルテミノル 松若風馬  3/05 新馬 阪神ダ1400
スズカビーバ  3/11 新馬 阪神ダ1800 12
タガノアニード 鮫島良太  3/04 未勝利 阪神ダ1800
トウカイクルーク 池添謙一  2/25 未勝利 小倉ダ1700 12
ナリタアマランサス 森裕太朗  3/04 新馬 阪神ダ1800
ハナハタチバナ  3/11 未勝利 中京ダ1800 10 11 12 10
マイラビング 川又賢治  2/26 未勝利 阪神ダ1800 10 11 16 11
マリノアマゾネス 荻野琢真  3/11 新馬 阪神ダ1800 10
マルムーティエ  3/05 未勝利 阪神ダ1400 15 B+
メモリーフェイス  3/11 未勝利 中京ダ1800
ロッタラブ 高倉稜  3/05 未勝利 小倉芝1800 10 11 12

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 「初」は初出走の馬 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート16頭のところに現在15頭出馬想定されています。

●出馬確定表

出馬確定表 3月26日 中京1R 3歳未勝利 ダート1800m 牝馬限定 出走数15頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アスターストーリー 古川吉洋  3/11 未勝利 中京ダ1800 13 10
アルゴロオジエ 大野拓弥  3/04 未勝利 中山ダ1800
ウイングルイーズ ミルコ・デムーロ  2/11 未勝利 京都ダ1800 11 13
シュティーア 丹内祐次  3/04 未勝利 中山ダ1800 16 13 16
スウィートグロリア 田辺裕信  2/26 未勝利 中山芝1800 15 10
デルマアマギゴエ 木幡初也  1/14 未勝利 中京芝2000 17 17 11
ハナハタチバナ 幸英明  3/11 未勝利 中京ダ1800 10 11 12 10
フクサンローズ 丸山元気 初出走
マルムーティエ 内田博幸  3/05 未勝利 阪神ダ1400 15 B+
ミコタマ 伴啓太  3/19 未勝利 中山ダ1800 16 14
メイズオブオナー 戸崎圭太  2/04 未勝利 京都芝1600
ヤマニンミモレット 藤懸貴志  3/12 未勝利 阪神ダ1400 16 14 12
ヨイマチグサ 杉原誠人  3/11 未勝利 中京ダ1800 10
ルーナデラセーラー 菱田裕二  3/04 未勝利 中山ダ1800 10
ローゼンハイン 岩田康誠  3/04 未勝利 阪神ダ1800

表中 騎手の太字は乗り替わり

 想定は土曜日の阪神1Rでしたが、日曜日の中京1Rで確定しました。GT開催日で内田博幸騎手と言うトップジョッキーを確保してくださいました。

●中京ダート1800mコース解説

 フルゲートは16頭。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行
ポイント 先行力、スタミナ
種牡馬ベスト マンハッタンカフェ、ブライアンズタイム、スペシャルウィーク
連対騎手ベスト 福永祐一、武豊、岩崎翼、古川吉洋、松山弘平
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬
2歳未勝利
2歳500万
2歳オープン
3歳未出走
3歳未勝利
3歳500万
古馬500万
古馬1000万
古馬1600万
古馬オープン

●騎手は内田博幸騎手 ほっさん評価「S」

 今回のマルムーティエの鞍上はウチパクこと内田博幸騎手です。日本のトップジョッキーで多少人気のない馬でも実力以上の力を引き出してくれます。剛腕で追う力が強く、バテてしまった馬でもある程度踏ん張らせてくれます。いくつもの素晴らしい騎乗を目の当たりにしていますが、我が愛馬エスポワールシチーが初めてGTに参戦したフェブラリーSでは、サクセスブロッケンに騎乗し、それはそれは迫力のある追いで低評価を覆し優勝。彼でなければサクセスブロッケンの勝利はなかったと思います。流れを読めるし、何よりも追う力は日本でもトップクラスであることは間違いありません。前に行けば力強く追ってできるだけ馬を持たせてくれますし、後ろからですと素晴らしい末脚を引き出してくれます。

 私のランクでも最高の「S」評価。高野先生、良い騎手に騎乗依頼していただきました。ちょうどマルムーティエの手綱を3戦に渡って取ってくれた川田将雅騎手と同じく腕っ節の強い騎手で川田将雅騎手が乗っていただいていた当時の成績を確保して欲しいですね。

 昨年は成績がひと息でしたが今年は絶好調!!勝ち数は早くも30勝で全国騎手リーディング4位!!勝率も生涯成績を上回る活躍ぶりです。この流れに我々も乗りたいですね。

 私ほっさん愛馬への騎乗は過去5度です。愛馬シャンスイで私のキャロットクラブでのデビュー戦を飾ってくれた騎乗も神懸かり的で、それ以降上のクラスでシャンスイはさっぱりだったように、未勝利クラスでも能力的には疑問と言わざるを得ない馬でした。内田博幸騎手の素晴らしい騎乗があったからこそ勝ち上がれたと思います。今回も神懸かり的な騎乗での勝ち上がりを期待しています。


 2017年3月23日現在、中央通算1047勝、勝率12.2パーセント、連対率22.0パーセント、重賞は43勝でGTは2010年のダービーなど11勝。

 昨年(2016年)は中央89勝(全国騎手リーディング6位)、勝率9.7パーセント、連対率18.0パーセント、今年(2017年)はここまで30勝(全国騎手リーディング4位)、勝率14.0パーセント、連対率16.8パーセントと通年成績を大きく上回り好調。。



 内田 博幸(うちだ ひろゆき)は1970年7月26日生まれの46歳。日本中央競馬会(JRA)美浦トレーニングセンター所属する中央10年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。デビュー時は嶋田潤厩舎所属。現在はフリー。競馬ファンからはウチパクの愛称で親しまれる。

 福岡県三潴郡三潴町(現・久留米市)出身。妻は元フリーアナウンサーの鈴木文子。兄の内田秀一も佐賀、川崎に所属し通算527勝を挙げた元騎手である。横浜FCの内田智也は従弟である。

 地方競馬時代には大井競馬場の荒井隆厩舎に所属。2008年にJRAに移籍。移籍時から美浦トレーニングセンターの嶋田潤厩舎に所属し、2011年5月1日付けでフリーとなる。

 地方時代の勝負服の柄は胴青・赤山形一文字・袖白。

 父が体操選手だった影響もあり小学校低学年から体操教室に通う。一緒に通っていた兄が中学卒業時に教室を辞めたため一人で通うのは無理と判断し、同時に体操教室を辞める。進路を決める中学3年生になるも体操への道が諦めきれず逡巡するが、再開しても周囲とのレベル差があり過ぎることを理由に諦める。自宅の近所に2歳馬の馴致をする施設があり、手伝いを通じて競走馬に親しむ機会があった。

 その後、当時佐賀競馬の騎手となっていた兄の秀一の縁で当時の佐賀のトップジョッキーであった的場信弘から大井競馬の調教師の松浦備を紹介されて上京、松浦の厩舎にて1年の修業のあと、地方競馬教養センター騎手課程で2年を過ごす。

 地方競馬にて

 1989年4月6日にデビュー(ハツマドンナに騎乗7着)。初勝利は同年5月7日に挙げる。当初は松浦備厩舎所属。初重賞勝利は1991年12月30日ドラールオウカンに騎乗したロジータ記念。

 その後赤間清松厩舎へ移籍して赤間のもとで徹底的に鍛えられ、1990年代には「追える若手騎手」として南関東地区では知られる存在であったが、的場文男や石崎隆之をはじめとする南関東のトップジョッキーたちの中にあっては影が薄かった。また、自身の騎乗馬で重賞を勝つチャンスがありながら騎乗停止処分でレースに騎乗できなくなり、乗り替わった騎手に重賞を勝たれたこともあった。しかし2000年ごろから南関東リーディングの上位に進出するようになり、リーディングトレーナーである船橋・川島正行厩舎の主戦騎手として、2004年には385勝(ほか中央競馬28勝)を挙げ的場・石崎時代に終止符を打つ初の南関東リーディング獲得、同時に初の地方競馬全国リーディング獲得でNARグランプリ最優秀騎手賞受賞。

 2005年には465勝(ほかに中央競馬で31勝)をあげ、2年連続の南関東リーディングジョッキーとなった。そのうえ、南関東地区の4競馬場(大井競馬場、川崎競馬場、船橋競馬場、浦和競馬場)ごとのリーディングをもすべて獲得している。同年には通算2000勝を達成し、名実ともに地方競馬を代表する現役騎手のひとりとなった。また、同年3月26日に開催されたドバイワールドカップにはアジュディミツオーとともに地方競馬からの初参戦を果たすが6着に終わった。

 2006年にはまずアジュディミツオーとのコンビで同年春の南関東古馬統一GTを完全制覇。さらにジャパンダートダービーをも制し、7月18日には通算2500勝を達成。これは南関東史上9人目、南関東現役では4人目の記録である。そして佐々木竹見の不滅の金字塔と言われた3年連続400勝突破を達成。12月の全日本2歳優駿をも制し、これが年間500勝目の勝ち鞍となり、12月18日の浦和競馬場の第11競走で1番人気のトーセンマンボに騎乗して勝利、佐々木の持つ年間505勝の日本記録を塗り替え、最終的には524勝まで勝ち星をのばした。

 2007年9月5日に大井競馬場で史上16人目となる地方競馬通算3000勝を達成。2008年度のJRA騎手免許試験を受験することを宣言。

 2008年、すでに中央競馬で2年連続20勝を達成していたため1次試験を免除され、2月上旬に行われた2次試験を受験して合格。3月1日付で日本中央競馬会所属騎手となった。地方競馬全国協会の騎手として最後の大井競馬場での騎乗となった2月22日には壮行会が行われ、地方競馬全国協会の騎手として最後の騎乗地となった川崎競馬場では2月27日に「内田博幸騎手を送る会」が行われた。地方競馬全国協会の騎手として最後の騎乗レースは同日のエンプレス杯となり(ラピッドオレンジに騎乗して6着)、中央移籍までに地方競馬通算17680戦3153勝の成績を残した。


中央競馬にて

 中央競馬の初騎乗は1993年7月25日の新潟競馬4歳未勝利戦で、同日施行のBSNオープンでドラールオウカンへの騎乗に伴うもの、同じくドラールオウカンのオールカマーで中央競馬の重賞競走も初騎乗となる。また1995年には当時施行されていたヤングジョッキーズワールドチャンピオンシップにも参戦。以降も騎乗機会を確保できれば中央へ積極的に参戦する姿勢を見せており、重賞は2003年の共同通信杯をラントゥザフリーズで、2005年のニュージーランドトロフィーをマイネルハーティーで制している。2005年の朝日杯フューチュリティステークスではスーパーホーネットに騎乗して2着となった。

 2006年3月4日の中山競馬第11競走で同年より重賞となったオーシャンステークスを船橋競馬所属のネイティヴハートで16頭立ての14番人気という低評価を覆して勝利。さらには同年4月2日の中山競馬で、地方競馬所属騎手として初の12競走中6勝するという快挙を成し遂げ、8月20日の新潟競馬第7競走でアナナスに騎乗しJRA通算100勝を挙げた。9月30日にはJRA年間56勝を達成し、それまで安藤勝己が有していたJRA所属外騎手最多勝記録である55勝を更新した。この年はそれから5勝を追加してJRA年間勝利数を61まで伸ばし、中央競馬リーディング16位の成績を残した。年末には有馬記念にドリームパスポートで参戦。同馬にとって初めての馬券圏外となる4着に敗れている。

 2007年2月18日のフェブラリーステークスで、船橋競馬所属のアジュディミツオーに騎乗し14着に敗れるが、同年5月6日のNHKマイルカップ ([競馬の競走格付け|JpnT]]) ではピンクカメオに騎乗し、初めての中央競馬GT級競走を制覇した。

 2008年3月1日付でJRAに移籍すると、その日の中山競馬第1競走をシャドウランズで制し、2006年の岩田康誠に次ぐ2人目の「地方競馬からの移籍後初騎乗初勝利」を挙げた。

 3月5日に関東地方公営競馬協議会によって、交流競走などにより南関東公営競馬で騎乗する際には従来指定していた騎手服を使用することが可能と発表され、JRA移籍後も南関東公営競馬での騎乗の際には従来の騎手服を着用できることになった。翌3月6日には船橋競馬でJRA移籍後初めて古巣・南関東に参戦し、3勝を挙げた。

 4月27日、レッドアゲートで第43回フローラステークスを制覇し、JRA所属騎手として初の重賞勝ちを収めた。つづく5月7日船橋競馬・東京湾カップでギャンブルオンミーに騎乗して勝利し、移籍後初の南関東公営の重賞制覇も達成した。

 6月29日にエイシンデピュティで第49回宝塚記念を制覇し、JRA所属騎手として初の中央GT勝ちを収め、10月26日には第69回菊花賞をオウケンブルースリに騎乗して優勝しJRAのクラシック競走初制覇を達成、12月17日の第59回全日本2歳優駿に勝利。11月9日には自身初の中央競馬年間100勝を達成し、最終的には123勝を挙げ、関東騎手リーディング1位(全国リーディングは2位)となる。

 2009年1月27日、川崎で行われた佐々木竹見カップ ジョッキーズグランプリに中央美浦所属騎手代表として出場し、初優勝。また、シャーガーカップに招待された。最終的に146勝を挙げ、中央競馬の総合リーディングジョッキーとなり、騎乗機会も975回のJRA新記録(当時)となった。

 2010年も年明けの開催4日で8勝を挙げるなど好調をキープしていたが、1月11日の中山第4競走で9頭が巻き込まれる大規模な落馬事故(9頭落馬事故)に遭い、後続の馬に蹴られた際に左前腕部を骨折、治療のため休養に入る。2月21日に復帰。復帰初日はフェブラリーステークスのみに騎乗し、サクセスブロッケンで3着となっている。

 5月30日、第77回東京優駿でエイシンフラッシュに騎乗して優勝、ダービージョッキーとなった。JRAの東京優駿と交流のジャパンダートダービー、南関東・大井の東京ダービーともに制した騎手としては史上初となる。最終的には、中央のみの勝利数では118勝となり、横山典弘に1位を譲ったものの、中央と地方交流を合わせた勝利数では125勝となり、全国1位となるめずらしいケースとなった。よって、JRA賞最多勝利騎手は内田が受賞することとなった。

 2011年5月1日付けで嶋田潤厩舎所属からフリーになった。5月11日の大井競馬で落馬。頸椎歯突起骨折の重傷を負い、35勝に終わる。

 2012年に入り1月28日の東京競馬で8か月ぶりに復帰。4月15日の皐月賞をゴールドシップで優勝。これにより内田はJRA牡馬クラシック三冠競走を全て制覇、また南関東公営牡馬三歳三冠競走(羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートダービー)と合わせ、中央と南関東公営の3歳牡馬三冠競走全てを制覇したこととなる。



 「テンに強く出してポジションを取り、剛腕で保たせるのが最も多く見られる好走パターン。」(2012年・佐藤祐樹元地方競馬騎手)


ほっさん愛馬での成績 (5戦1勝)

2008年 5月17日 シャンスイ      3歳未勝利       東京ダ1400m 1着/4番人気
2009年 9月27日 ペルシステンテ   3歳未勝利       阪神ダ1400m  9着/4番人気
2009年11月 1日 アイオロスシチー  500万下        東京ダ1400m 12着/5番人気
2012年 9月 8日 エスペランサシチー 500万下        中山ダ1200m 6着/3番人気
2013年 2月 3日 フロアクラフト    春菜賞 3歳500万下 東京芝1400m 6着/4番人気

2013年5月19日 東京10R フリーウェイSでプランスデトワールに騎乗する内田博幸騎手。(6番人気11着)

これ以降2017年3月25日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「勝ち馬の渋太さに屈したローゼンハインだが、未勝利卒業のメドは立てた。ここも積極的に。アスターストーリーは初ダートで見事な変わり身。まったく同じ条件だけに、今回も期待できる。理想は芝かもしれないが、メイズオブオナーは素質上位。」


短評は「本命戦」



予想家の印
馬名 井上政 西村敬 橋本篤 CPU
アルゴロオジエ
スウィートグロリア
ウイングルイーズ △△ △△
ローゼンハイン
シュティーア
マルムーティエ
アスターストーリー △△ △△
ヨイマチグサ
メイズオブオナー
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ローゼンハイン 2.7
メイズオブオナー 4.1
アスターストーリー 4.2
ウイングルイーズ 7.7
アルゴロオジエ 9.7
マルムーティエ 13.8
スウィートグロリア 19.5
ハナハタチバナ 34.7
フクサンローズ 37.1
以下39倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
マルムーティエ 61 60 47 56
ローゼンハイン 69 46 35 69
メイズオブオナー 67 62 67 65
アスターストーリー 63 55 53 63
ウイングルイーズ 64 60 64 56
アルゴロオジエ 60 54 53 60


デイリー馬三郎

本紙の見解

「◎ローゼンハインは気性がまだ若く、好走には条件がつく。今回も展開が鍵となるが、縦長の多い中京なら道中でかぶせられる危険性は低く、スムーズに競馬ができそうだ。軸に信頼する。初ダートでも力量は確かなメイズオブオナーが○。〈城谷〉」

◎ ローゼンハイン
○ メイズオブオナー
▲ アルゴロオジエ
× ウイングルイーズ
☆ スウィートグロリア
△ ルーナデラセーラー
△ マルムーティエ
△ アスターストーリー



マルムーティエは全13記者中 ◎(本命)印 1記者、〇(対抗) 1記者、▲(3番手評価) 2記者、×(4番手評価) 1記者、☆(5番手評価) 2記者、△(6番手以下評価) 5記者、無印 1記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

マルムーティエ(8着)

 「スタートの反応はとても良かったのですが、出てすぐにガクッと躓いて、行き脚がつかずポジションが悪くなってしまいました。できれば前々で運びたかったのであの躓きは痛かったです。もう1〜2列前で進めていればもっとやれたはずですし、うまく乗れず申し訳ありません。内目で砂を被っても問題ありませんでしたし、ジリジリ脚を使うタイプなのでダートは合っていそうです」(松山弘平騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「ジョッキーには“初ダートになるのでスタートが肝心になってくるから意識して臨んでほしい”と話していました。実際のところ抜群のスタートを切ったのですが、その後大きく躓いてしまいましたね…。馬も人もしっかり反応してくれたのですが、体がついていかなかったのかガクンと来て体勢を崩してしまい、勢いに乗るのが遅くなってしまったのは痛かったです。ダート自体は合っていそうで、ジョッキーは距離がもう少しあっても良さそうと言ってくれていましたが、中距離がよりいいかと言われると難しいところですよね。そう考えるとやはりまともな競馬をしてみてどんなものかを見たかったというのが本音です。こればかりはどうしようもないのですが、幸いレース直後の歩様に異常はないようなので、時間が経って脚元が気にならないかなどよく確認をして今後をどうしていくか考えていきます」(高野友和調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「躓いて出て前半は後方。仕掛けて中団へ押し上げ、3角からしばらくはゆとりを持って追走していたが、直線ではピリッとした脚を使えなかった。芝の方がいいか。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

マルムーティエ

 「前走はスタートでつまずいたが、ダート適性は示した。千八でスムーズなら。」(高野友和調教師・デイリー馬三郎)

 「前走は発馬で躓きハミが抜けてしまいましたが、ダートをこなす感触は掴めました。あとは距離。」(高野友和調教師・競馬ブック)

これ以降は2017年3月27日に作成(一部4月4日加筆)

●パドック

 マルムーティエの馬体重は前走同様の460キロ。馬体も出来ていましたし、物見はあるもののそこそこ気合いも走っていましたし悪くないと思ったんですけどねぇ。

●レース 

 私は最初はラジオNIKKEIの中継でレースを聴いていたのですが、スタート後アナウンサーの第一声が「ちょっとダッシュが付かなかったのがマルムーティエ」というひと言で大敗を覚悟しました。夜映像で見てみると酷い出遅れですね。競馬ブックでも4馬身出遅れと滅多にお目にかかれない評がついていました。

 ポツン最後方から、ダートですし切れる脚のない馬ですしで鞍上の内田博幸騎手は押っつけてポジションを上げて行きます。1800メートルという距離に不安のある馬がこんなところで脚を無駄に使っていたらあるのは大敗によるタイムオーバーだけでしょう。向正面でも3コーナーでもずっとポジションを押し上げて行き、4コーナーでは外からマクって6番手まで上がります。速い脚のない馬ですし私はこのやり方で良かったと思います。後は内田博幸騎手の剛腕で少しでも持たせてくれればというところでした。

 ・・・が、元々距離に不安がある状態でしたし、大きく出遅れて道中で相当脚を使っていましたから直線に向かう前にはもう手応えが悪くムチが入る始末。これは仕方がないですね。そのまま最後方まで一直線かと懸念されましたが10着と15頭立ての3分の2の着に納まります。

 出遅れがなくても掲示板はどうかと言った感じですが、それでも 1800mの距離は問題なさそうですし、これなら番組数も多いですから最後は夏の北海道で番組数の多いダート1700mも使えますし一安心しました。

●時計の評価

 今回のマルムーティエの走破時計は1分58秒1稍重馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分55秒7、重不良馬場で1分54秒5でした。勝ち馬の走破時計は1分56秒3。全体的に平凡なレースでのこの着差。最初の4馬身差の出遅れがなかったとしてもさすがにこれだけの差は埋まりません。

●レース後の騎手・調教師のコメント

マルムーティエ(10着)

 「スタートに尽きますね。ゲートの中で丸まった時にスタートを切る形で、体勢がが悪かったですね。ダートの1800メートルという条件は合っていると思います。」(高野友和調教師・競馬ブック)

 「ゲートの中で体を丸めた時に開いたことでスタートで出遅れてしまいました。その後はハミの取り方も良かったですし、途中からジワジワとポジションを上げていったのですが、そこで脚を使った分だけ最後は止まってしまいましたね。結果論ですが、あそこで動かずにジッとしていればまた違っていたでしょうし、何よりも僕がゲートでしっかり体勢を整えられなかったことが一番の敗因です。本当に申し訳ありませんでした」(内田博幸騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「ゲート内で後ろにモタれて駐立の体勢が悪いところでスタートが切られてしまいました。前回は躓いたとはいえゲート自体は出ていましたし、まさかこんな風に出遅れてしまうとは想定外でした。申し訳ありません。ジョッキーは道中ジッとしていれば良かったとも言っていましたが、あれだけスタートで遅れてしまっていますし、今日の敗因はそこに尽きるでしょう。ダート1800mという条件は問題ないと思いますし、何とかまともな競馬で見直せるようにしていきたいです。この後はいったん放牧に出すつもりですが、レース後の状態を確認したうえで先にゲートの確認だけ行うかもしれません」(高野友和調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

マルムーティエ(10着)

 「ゲートを出ずに大きく立ち遅れる。3角で集団に取りついて、そこから仕掛けて上がって行くも中団まで。今日は発馬のロスがすべて。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 特別出走手当が41.2万円。1口で割りますと930円程度になると思われます。

●今後の展望

 あれだけ出遅れてもシンガリにならない辺り、やはりダートは層が薄そうです。こんなところで勝ち上がりを目指すしか現状ないですからねぇ。取りあえず1800mという距離は問題無さそうですし、比較的レース数の多いこの条件でなんとか勝ち上がりを期待したいですね。

 また、ダートがある程度走れるのなら交流戦という選択肢もあります。ただ高野先生は交流戦は使わない方なので、基本その選択肢は皆無ですが・・・。

●最後に

 ただでさえ勝ち負けには能力が足りないと思われる馬にこれだけの出遅れがあれば勝ち負けどころか掲示板の確保も難しいですね。こんなにスタートが下手な馬ではなかったんですけどねぇ。ただ、これがスーパー未勝利戦だとか、未勝利戦の最終週なら目も当てられませんが、まだ3月です。次もその次もあるわけで、まずはまともにスタートを決めて、ギリギリでも掲示板を確保したいですね。

 今回も前週なら現地に応援に行けたのですが、ちょうど私の休日とマルムーティエの出走が合いません。次こそは生で愛馬を見たいですね。

 頑張れマルムーティエ!!なんとか勝ち上がりを期待しているぞ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2017年3月15日立ち上げ 20日、23日、25日、27日、4月4日加筆
マルムーティエの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2017年 3月 5日 第5戦 3歳未勝利 阪神ダ1400m 牝馬限定 (8着/7番人気)

2017年 2月 4日 第4戦 3歳未勝利 京都芝1600m 牝馬限定 (15着/7番人気) ルクソール様及びタテヤマ様撮影現地写真多数掲載

2016年10月 8日 第3戦 2歳未勝利 京都芝1600m 牝馬限定 (4着/3番人気)

2016年 9月11日 第2戦 2歳未勝利 阪神芝1400m 牝馬限定 (3着1番人気

2016年 8月21日 デビュー戦 2歳新馬 小倉芝1200m 牝馬限定 (3着1番人気

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