2012年産は5頭購入(グリューヴァイン、サンフレイム、ベルディーヴァ、アモーレエテルノ、クラージュシチー)して4頭が勝ち上がり。勝ち上がれなかったアモーレエテルノも未勝利戦で2着3着があり、選択としては極めて良かったと自負しています。
この中のグリューヴァインは本馬の姉でマルティンスタークの初子となる馬です。当時は人気が高く最優先枠で申込み取得しました。2歳8月の早期に2番人気でデビュー。3歳1月に勝ち上がりと順調でした。現在500万クラスですが、すでに2着の実績があります。
続く2013年世代は2頭購入(レンベルガー、グルーヴィタイム)。これはまだ2歳ですのでこれからですが、レンベルガーはすでに2着があり勝ち上がりは濃厚です。グルーヴィタイムは先週デビューして5着でした。こちらも出遅れながらも最速上がりを繰り出し勝ち上がりは濃厚と思われます。
そんな状況ですので、今年多くの馬を買い足す必要はないと当初思っていたのですが、未勝利戦を10馬身差千切って勝ったクラージュシチーがレース中の疾病で3歳の若さで予後不良。そして4歳のオフェーリアシチーも競走中の疾病で能力喪失とこの8月に立て続けに若い2頭を失いました。
また、来年3月にはフロアクラフトとグランデアモーレの現4勝馬2頭が引退期限を迎えます。
そんな状態になりましたので、今年は4頭を目標に購入予定を立てました。私は自分の現役愛馬は10頭〜12頭ほどがちょうど良いと思っています。それはそれ以上増やすと1頭1頭に集中できなくなりますし、また当サイトの更新が遅れてくるからです。やはり自分の中では1頭1頭丁寧に接していきたいし、丁寧に更新したいというのがあります。
ということで、吟味した結果(その過程は2015年キャロットクラブ募集馬を分析するをご覧ください)以下の4頭で第一次募集を応募することになりました。最優先希望馬枠
47 ココシュニックの14 75パーセントの抽選
第一次募集 一般枠応募馬
54 マルティンスタークの14 購入確実
59 スルーレートの14 ほぼ購入確実
72 カメリアローズの14 60パーセントの当選確率
以下は、その中でマルティンスタークの14応募に至った理由です(当サイト「2015年キャロットクラブ募集馬を分析する」より)。
54 マルティンスタークの14 最優先枠でも買いたい馬
結局、マルティンスタークの14のみが抽選対象にならずまず最初に出資確定!!一般枠で無事に取りたい馬が取れました。最優先枠を使わずに取得できたことは有り難いですね。おそらく、初子のグリューヴァインが1勝で500万クラスでもモタモタしているからでしょうね。まずは私が最優先枠で購入した12年産のグリューヴァインの当時の評価からご覧ください。
父はゴールドアリュール。アーニングIDXは1.61。牝馬の質を考えるとこれはかなり高い数字と言える。ダート戦に滅法強く、時々超大物(我が愛馬エスポワールシチー、スマートファルコン、クリソライト)を輩出する。私は一時ダート馬ばかりの現状とエスポワールシチーでダート戦線は極めたという自負から、ダート馬を敬遠し、芝の中距離を走れる馬ばかりの購入に走ったが、フロアクラフト、グランデアモーレ、マデイラ、バウンスシャッセ、デスティニーシチーと芝の中距離を走れる馬が充実してきたことから、今回はダートで強い馬に注目している。
母マルティンスタークは私の購入候補も結局買わずに随分悔しい思いをした4勝馬(1口35000円)。2戦目の芝1600mで勝ち上がり、クラシックには縁がなかったが、3歳9月に芝1800mで2勝目。続く1000万特別を連勝。1600万クラスでも勝ち馬からコンマ1秒差など上位の成績だった。その後、降級してから1000万を勝ち4勝目。計29戦とコンスタントに走り繁殖入りをした。
その指をくわえて見ていた母の産駒が登場。母の血統や募集金額から今回は1口35000円に抑えられ、これは激安感満載。
しかも父は私が非常に種牡馬としての能力が高いと思うゴールドアリュール。エスポワールシチーも母は3勝馬だったが能力を開花させた。繁殖の質の割に素晴らしい成績を出している種牡馬。その父にこの母ならかなり走る子が出ると思われる。
馬体は正直イマイチ。カタログ隣のマンハッタンの方がはるかに良く見える。繋ぎが高くダート馬っぽいしクビ差しの角度が高く距離もマイルくらいまでか?ただ、筋量は豊富だし背中のラインはエスポ同様走る馬の雰囲気。3月生まれで馬体重は443キロと少し小ぶりだが悪くはない。
厩舎の牧田和弥厩舎も心配だが、預託馬数の割に勝ち星が多く、意外とやれる方かも知れない。勝負騎手は浜中俊騎手でこれも有り難い。
母馬優先権がモノを言う馬なので、権利のない私が取れるか微妙だが、最優先権を行使してでも欲しい1頭。
そのグリューヴァイン(父ゴールドアリュール 種付料当時300万円)は勝ち上がった後、500万クラスで2着で現役です。そんな母ほどの強さは感じないものの、安価で2、3勝を目指す私にはもってこいの馬でした。
14年産の本馬は父がダイワメジャー(種付料 種付当時600万円)で募集価格1600万円。12年産の1400万円からは種付料分の上昇と考えれば良い。
ダイワメジャーは本年もここまでディープインパクトを凌いで2歳リーディングトップに君臨する優秀種牡馬。芝もダートも走れるし私の大好きな種牡馬。
預託予定の高野友和厩舎はここのところようやく結果が出てきて頼もしいし、クラブが期待馬をここに集めていることが窺える。
馬体も馬体重447キロというのはこの時期としてはちょうど良いし、12年産で気になった繋ぎの角度や長さもこちらの方が良い。母の9歳の時の産駒で良い子がでる可能性も高い。
当然購入に走る訳だが、12年産が最優先枠でなければ取れなかったように、会員数が増えている今年は更に厳しい戦いが予想される。もちろん、産駒のグリューヴァインが多くの方の期待したほどの走りではなかったことから出資希望の方が減るかも知れない。他の最優先枠候補との兼ね合いになるが、一般枠となったとしても応募することは確実。
もちろん、この馬でクラシックを目指すというものではない。2、3勝は出来そうな馬ということ。
しかし、グリューヴァインは気性が悪すぎてムラがあるだけで、スピードは素晴らしいものがありますし、あと2つは勝てる馬だと思っています。ですから、同様に安価で2、3勝できそうなマルティンスタークの14を取れたことは嬉しいですね。
その他の私が応募した抽選対象馬は最優先枠のココシュニックの14と一般枠のスルーレートの14に落選。カメリアローズの14のみに当選という結果になりました。
ココシュニックの14は最優先枠と言っても、私の最優先は×1も何もない最優先でしたから、当選確率はそんなに高くないと思っていましたので仕方がないのですが、ほぼ取れると思っていたスルーレートの14を外しました。これは開示された昨年比52パーセントの応募段階から後半一気に応募者が増えたということでしょう。それよりも当選確率が低いと思われたカメリアローズの14を取れただけ良かったと思っています。
その後最優先枠を外したことから1.5次募集に参戦。ここは第一次募集で購入候補だったものの、そんなにすぐには売り切れそうになかったので後回しにした2頭で応募。
62 マチカネホレルナヨの14 残36口
71 マヒナの14 残99口
この内、お約束ですが当選確率の低いマチカネホレルナヨの14に落選。しかしマヒナの14はゲットでき、これで14年産世代は
マルティンスタークの14(牝馬)、カメリアローズの14(牡馬)、マヒナの14(牝馬)
の3頭で出資確定しました。これ以上は買い足しません。正直、これ以降で余っている馬が走る確率は低いと思っていますから。
そんなこんなでマルティンスタークの14を購入!!ご一緒の保護者の皆様、よろしくお願いいたします。
では、マルティンスタークの14の詳しい分析です。
父 ダイワメジャー アーニングIDX 1.92 評価 A−
母 マルティンスターク 4勝 評価 B+
母父 シンボリクリスエス 評価 B+
兄弟 グリューヴァイン 1勝 評価 D
生産牧場 ノーザンファーム 評価 S
調教師 高野友和 評価 B−
馬体 評価 B+
募集総額 1600万円 牝馬
総合評価 2.33 評価 C
父ダイワメジャーはその父サンデーサイレンス。28戦9勝。皐月賞JpnTを始めマイルチャンピオンシップGT2回、天皇賞秋GT、安田記念GTとGT5勝馬。
ドバイデューティフリー3着、有馬記念も3着と環境が変わろうが、距離が伸びようがそこそこ走る優れた馬だった。
産駒の優秀な成績から2013年の種付料は600万円と以前よりも上昇した。アーニングIDXは1.92(A−)と非常に優秀。初年度産駒(2009年産)からはカレンブラックヒル(NHKマイルGT)、エピセアローム(セントウルS GU)などを輩出した。その後コパノリチャード(高松宮記念)を出す。
2歳の早期から活躍する馬を多く輩出し、2歳のリーディングでも2014年は4位、2015年は9月終了時点で1位。私好みの筋肉質の産駒を出し、いろんな意味で私好みの種牡馬。
デビュー戦のレース前にパドックで座ってしまうという前代未聞の出来事を起こした。上原博之調教師によると「緊張のあまりお腹が痛くなり、立っていることができなくなったから。主催者側から出走を取消すことも提案されたが、以後のことを考え出走させた。この馬はトレセン内の知らないところに連れて行かれただけで、下痢をしてしまうほど神経質な性格だ」と述べられている。
思えば我が愛馬エスポワールシチーも未勝利時代は臆病な性格だったことが報じられている。こういったことを克服することが、能力を開花させる絶対条件である。
初勝利はダート戦。2着馬に9馬身差をつける圧勝だった。しかし、続く500万戦では同じくダートで4着に敗れている。
その後、1勝馬の身分ながら皐月賞トライアル・スプリングS GUに出走。11番人気の低評価ながら3着に好走し本番への優先出走権を得る。
皐月賞では1勝馬ということもあり10番人気と低評価。1番人気はホッカイドウ競馬の雄・コスモバルクだった。
しかし、レース前に『マイネル&コスモ軍団総帥』として知られるサラブレッドクラブ・ラフィアン代表の岡田繁幸氏が「(コスモバルクに)勝つとしたらこの馬」と指名していたとおり、コスモバルクを破り見事に優勝。初重賞制覇がGT制覇となった。
続く東京優駿ではキングカメハメハの6着に敗れた。喘鳴症を患い3歳秋のオールカマーでは9頭立ての9着、続く天皇賞(秋)も17頭立ての17着と、2戦続けての最下位に終わる。天皇賞後、手術を受けるために長期休養に入る。
翌2005年4月3日、6カ月の休養を経て出走したダービー卿チャレンジトロフィーは芝1600mを1分32秒3の好タイムで制する。その後、安田記念のステップレースとしては距離が短いとして京王杯スプリングカップには出走せず安田記念に直行したが8着に敗れた。
夏の関屋記念では鞍上に横山典弘を迎えて出走したが、サイドワインダーの前に2着。秋初戦の毎日王冠は5着。賞金が足りなかったためにこの年の天皇賞(秋)は除外される。クリストフ・ルメールが騎乗したマイルチャンピオンシップでは、先行し抜け出したところをハットトリックに強襲され、ハナ差の2着になった。
2006年2月26日の中山記念では、ミルコ・デムーロと日本ダービー以来となるコンビを組んだが、バランスオブゲームの前にまたも2着。しかし次走のマイラーズカップでは、安藤勝己との初コンビで約1年ぶりの勝利を飾った。この勝利以後安藤勝己がダイワメジャーの主戦騎手になる。そして次の安田記念では左回りの競馬場が苦手といわれていたが4着と健闘した。続いての宝塚記念では騎乗予定だった安藤勝己が騎乗停止処分を受け、四位洋文に乗り替わりになった上に、4枠4番の4番人気で4着と「4づくし」を演じた。
秋は毎日王冠から始動。GT優勝馬が6頭という強豪ぞろいのなか。接戦の末勝利を収める。続く天皇賞(秋)は4番人気だったがスウィフトカレントに1/2馬身差をつけて勝利し、皐月賞以来2度目のGT制覇となった。さらに、続けて挑んだマイルチャンピオンシップでもダンスインザムードらを相手に1番人気で勝利、重賞3連勝を飾った。次のレースは有馬記念。それまで唯一出走した長距離戦の日本ダービーでは着外に敗れていることから初の経験となる2500mという長距離レースは不適と思われていたが、近走のレース振りや、過去オグリキャップなどのマイル・中距離馬の好走例があることなどから陣営が出走を決め、ディープインパクトの3着と好走した。同年のJRA賞最優秀短距離馬に選ばれた。
2007年は初の海外遠征で始動。ドバイデューティーフリーに出走し、いつものように先行策をとった。直線で早めに先頭に立つが、終始外を回らされたのが響いたのか、後方から追い込んできたアドマイヤムーンなどに差され3着に敗れた。日本に戻り、次の安田記念はスズカフェニックスに続く2番人気に支持される。レースでは先頭集団を見るような形で終始内側を走り、最後の直線で徐々に順位を上げてゆき、ゴール手前で逃げていたコンゴウリキシオーをクビ差で差し切り、安田記念3度目の挑戦にして悲願の初制覇を成し遂げた。前残りが多かったこの日の馬場を考え、丁寧にラチ沿いを走らせてロスを防いだ上、鞭を一発も入れずに腕の扱きだけで追った安藤の好騎乗も光った。また、この勝利でサンデーサイレンス産駒の安田記念初制覇も成し遂げた。また、皐月賞馬が6歳時にGTに優勝したのも初めてのことであるなど、記録づくしの勝利であった。
同年秋のマイルGT連勝の実績から1番人気に支持されたが、前走で不利を受けたとはいえ惨敗していることや年齢的な衰えを心配する声もあり単勝は3.8倍と評価はそれほど高くなかった。しかし迎えたレースではスーパーホーネットや大外から追いこんできたスズカフェニックスの追撃をしのぎ1分32秒7の好タイム(前年と同タイム)で勝利。史上5頭目のマイルチャンピオンシップ連覇を果たした。また、史上5頭目の安田記念との同一年マイルGT2冠も達成。なお、妹のダイワスカーレットが前週に同じく安藤勝己を背にエリザベス女王杯を制しており史上4例目の2週連続兄妹(兄弟)GT勝利も達成した。レース直後にオーナーが年内で引退させる意向を明らかにし、11月26日にオーナー主催で行われた「ダイワメジャー・ダイワスカーレット感謝の会」で第52回有馬記念を引退レースとし、2008年より社台スタリオンステーションで繋養されることが発表された。18億円(3000万円×60株)のシンジケートは即日で満口となった。なお、アメリカから輸入のオファーがあったが断っている。
そして引退レースとなる有馬記念では、最初で最後となる妹ダイワスカーレットとの兄妹対決が注目された。両馬の主戦騎手の安藤勝己はダイワスカーレットに騎乗することになり、有馬記念の鞍上はミルコ・デムーロに乗り替わることが12月4日に発表された。同騎手とのコンビは2006年の中山記念以来約1年10ヶ月ぶりであった。12月14日には、引退式を有馬記念終了後の同日に行うことがオーナーより発表された。迎えた有馬記念では、妹に次ぐ単勝6番人気。レースはマツリダゴッホとダイワスカーレットを捉えられなかったが2年連続の3着に健闘。妹の2着には及ばなかったが、1番人気のメイショウサムソンや同年にダービーを制したウオッカなどには先着し実力のあるところを見せた。この年2年連続JRA賞最優秀短距離馬に選ばれた。
大種牡馬サンデーサイレンス晩年の傑作として、大きな期待を担って、7歳春から種牡馬生活を開始。初年度には223頭の牝馬との種付けを行った。これは社台スタリオンステーションの種牡馬のなかでアグネスタキオンに次いで多い頭数である。初年度の種付け料は500万円だった。
2011年に初年度産駒がデビュー。同年の小倉2歳ステークスをエピセアロームが優勝し、重賞初勝利をあげた。そして、2011年度のファーストシーズンリーディングサイアーとなった。
2012年、NHKマイルカップをカレンブラックヒルが優勝し、産駒のGT初優勝。
自身に似た、大柄で柔らかみのある馬体を持つスピード型の優秀産駒を数多く輩出している。
母のマルティンスターク(2005年生まれ・父シンボリクリスエス)は、私の購入候補も結局買わずに随分悔しい思いをした4勝馬(募集価格1400万円)。獲得本賞金は実に6846万円に上る。2戦目の芝1600mで勝ち上がり、クラシックには縁がなかったが、3歳9月に芝1800mで2勝目。続く1000万特別を連勝。1600万クラスでも勝ち馬からコンマ1秒差など上位の成績だった。その後、降級してから1000万を勝ち4勝目。計29戦とコンスタントに走り繁殖入りをした。
その活躍を指をくわえて見ていた母の産駒。早速初子の12年産グリューヴァインを最優先枠で購入し、第2子である本馬も購入。特に割安感がありがたい。本馬は初仔で母の9歳の時の産駒。1年間の空胎を経ていることもプラスだし、最も良い子が出る確率が高い第2子というのも期待の高いところ。
母父のシンボリクリスエスは2002年、2003年の2年連続の年度代表馬。有馬記念GT、天皇賞秋GT連覇。種牡馬として2009年、2011年、2013年はランキング3位、2010年、2012年、2014年は同4位など常に日本のトップクラスの成績を収めている。代表産駒はエピファネイア(菊花賞GT)、サクセスブロッケン(フェブラリーS GT)など、芝でもダートでもGT馬を輩出している。
BMS(母父)としてはまだこれからの馬だが、シングウィズジョイ(フローラS)、ケイアイチョウサン(ラジオNIKKEI賞)ベルラップ(京都2歳S)などが重賞勝ち。これから年々BMSとしてのランキングは上昇していくだろう。私のランキングも年々上昇中である。
兄第は12年産のグリューヴァイン(父ゴールドアリュール 種付料当時300万円)のみ。2歳8月に2番人気でデビュー。3歳1月の4戦目のダート1400mで勝ち上がったあと、500万クラスで2着が最高位で現役。新馬戦は2番人気だった。父がゴールドアリュールらしく、芝でもダートでも走れる。ただ、気性がきつく、カッと走ると大敗してしまう。
14年産の本馬は母の第2子。母の9歳の時の産駒とまさに繁殖黄金期の産駒で期待は大きい。そして姉が早期始動から比較的早期に勝ち上がっていることも頼もしい。
生産牧場のノーザンファームは、1994年1月、社台ファーム分割により「社台ファーム早来」が「ノーザンファーム」となり誕生した。
トップレベルの牧場として「世界に通用する強い馬づくり」を実践。社台グループの中核として、数多くの名馬を生産・育成している。JRA生産者収得賞金は、2004年から2008年及び2011年から2014年が1位。2009年〜2010年は2位(1位は社台ファーム)とまさに日本の頂点を極める牧場と言っても過言ではない。
屋内外2つの坂路コース、1周800mの周回コースなど充実した設備を誇るノーザンファーム早来。育成・調教の専門牧場として直線1200mの坂路コースを備えるノーザンファーム空港牧場。さらにはノーザンファームイヤリング等、施設は広大かつ最新、日々弛まぬ進化を続けている。
活躍馬をあげると切りがないが、ディープインパクト(牡馬3冠他)、キングカメハメハ(日本ダービー他)、ヴァーミリアン(ジャパンカップダート他)、カネヒキリ(ジャパンカップダート他)、シーザリオ(オークス他)、ジャングルポケット(日本ダービー他)、トゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯他)、ブエナビスタ(ジャパンカップ他)、ラインクラフト(桜花賞他)など。
日本屈指の生産牧場で、育成施設、優秀な人材とどれをとっても日本のトップです。その実力は疑う余地はありません。私もこれが魅力でキャロットクラブに入ったようなものですから。
預託厩舎は高野友和厩舎です。高野友和(たかの ともかず)は1976年2月4日生まれの39歳。日本中央競馬会(JRA)の栗東トレーニングセンターに所属する6年目の調教師である。
県下随一の進学校福島高校出身。 帯広畜産大で馬術を学び、ノーザンファーム空港牧場に勤務。その後、JRA競馬学校厩務員過程を経て、2002年7月から栗東・松田国英厩舎に所属。松田厩舎在籍時代はダイワスカーレット、キングカメハメハ、ダノンシャンティ、ダイワエルシエーロら名馬揃いの環境の中で8年間従事し、2010年、調教師試験に合格。
初出走は2011年3月6日第2回小倉4日目1Rホクザンヴィリル(6着)。初勝利は2011年3月20日第1回阪神8日目7Rエーシンジャッカル延4頭目。
競馬以外ではプロレスファンで、特に全日本、NOAHのファン。厩舎の調教服のモチーフは師匠である松田国英厩舎のオレンジをベースにジャイアンツのカラーを意識した黒とオレンジの混合。
2015年10月6日現在、JRA通算105勝、勝率8.9パーセント、連対率16.8パーセント。GTは2014年の秋華賞(ショウナンパンドラ)。重賞は3勝。
昨年(2014年)は30勝、勝率9.5パーセント、連対率20.6パーセントと開業以来の優秀な成績。今年(2015)はここまで24勝、勝率10.1パーセント、連対率15.6パーセントと30勝の大台に乗った昨年を上回りそうな成績で好調。
騎乗依頼は福永祐一、池添謙一、ミルコ・デムーロ、浜中俊、各騎手といったリーディング上位の騎手を使うことが多い。
キャロットクラブの信用は高く、2013年度募集では、シェルズレイの12(募集価格6000万円)、アディクティドの12(募集価格4000万円)など高額馬を含む3頭もの預託依頼。2014年産はパーシステントリーの14(募集価格8000万円)他3頭と良い馬を数多く送り込んでいる。
以前は上手くやれば勝ち上がることの出来る能力だったオクターブユニゾンを勝たせることができずに未勝利で引退させたり、馬の能力を引き出せてはいない部分が多々見受けられたが、愛馬ベルディーヴァでは未勝利戦末期に在厩でとどめ、出られるレースにできるだけ良い騎手を確保してと尽力され、最後の最後で見事に勝ち上げさせた。昨年(2014年)はショウナンパンドラで秋華賞を制するなど徐々に大舞台でも通用する馬造りが出来てきており、これからの飛躍が期待される。
ただ、まだまだ入厩中の競走馬の故障が多く、不安な面も少なく無い。ただ、私はベルディーヴァの3歳夏の高野友和師のやり方を評価しており、期待の方が大きい。
高野友和調教師。2015年6月14日 阪神3Rのパドックにて。
馬体は、姉グリューヴァインのときは正直イマイチと書いた。姉の当時の評価をまとめると「繋ぎが高くダート馬っぽいし、クビ差しの角度が高く距離もマイルくらいまでか?ただ、筋量は豊富だし背中のラインはエスポ同様走る馬の雰囲気。3月生まれで馬体重は443キロと少し小ぶりだが悪くはない。」だった。
14年産の本馬は12年産のグリューヴァインで気になった繋ぎの角度や長さもこちらの方が良く、馬体は姉よりも評価は高い。姉同様背中のラインは走る馬のもの。しかし、ダイワメジャー産駒の割りに筋量は少なく、やはりクビ差しの角度から距離はあまり長いところは走れない感じ。いいとこマイルまでか。母同様1800mを走って欲しいが。
馬体重は447キロというのはこの時期としてはちょうど良いし、9月30日の近況更新では469キロまで増えていたので更に安心。まだ牧場段階では20〜30キロは増えて欲しいが、ここまでくれば小柄と心配することはない。
総合評価2.33とやや低い方ですが、重要なファクターである兄姉がグリューヴァインの1勝の実績しかないからです。まだ母の産駒で走っているのはグリューヴァインしかいませんし、そのグリューヴァインも3歳とこれからの馬ですから、これは仕方がありません。グリューヴァインは500万クラスで2着があるように、あと1つは勝てそうな馬ですし、唯一の母の産駒がきっちりと1勝を挙げているのですから、もう少し高く評価してやって良いと思います。
また、次に評価の低い高野友和調教師の「B−」も必ず伸びてくる厩舎でありランク以上の評価をすべきと思います。
募集時の私の評価では、すでに1勝を挙げて現役の姉グリューヴァインよりも本馬の方が馬体、父など上と思いますし、姉以上の走りを期待しています。
期待してるゾ、マルティンスタークの14!!
2015年2月18日に発表されましたマルティンスタークの14の競走馬名はマルムーティエ(Marmoutier(仏語) 聖マルティヌスが修道院を作ったフランスの地名。母名より連想。)になりました。
なかなか横文字馬名が覚えられない私ですが、これはすぐに覚えられました。近況からもこの世代最も期待の高い馬ですし活躍して欲しいですね。
以下は5月18日に臨時更新されましたクラブ公式HPマルムーティエの近況報告です。
18日にNF天栄へ向けて移動しました。タイミングを見てNFしがらきへ移動する予定です。「予定通り、5月中の本州移動となりました。ハロン14秒を切る時計でも余裕が感じられ、まだ本気では走っていない印象を受けますね。追ってからどのような反応を見せるのか楽しみです。今後は入厩へ向けて本州で態勢を整えていければと思います」(空港担当者)
ということで、5月18日にノーザンファーム空港牧場を経ち、福島県のノーザンファーム天栄へ向けて移動したということです。すでに5月2日の時点で当板掲示板に「マルムーティエが5月16日にノーザンファームしがらきへ向けて移動予定」という情報を頂戴していましたし、そろそろ移動だろうなというのはありましたが、実際この近況報告が出ると感動ですね。2歳馬全体の中でもこの時期の移動は早い方で順調で現時点である程度体が出来上がっている証拠ですし嬉しいですね。
しかも、まだ本気では走っていない印象ということで、トレセンでの調教でどんな動きを見せてくれるのか楽しみです。
JRA−VAN 鈴木淑子の厩舎レポート ノーザンファーム空港牧場
牝馬のA−3厩舎。メジャーエンブレムで初のGT制覇を達成したノッている厩舎なだけに、今年は要チェックです。
最初に出していただいたのはそのダイワメジャー産駒のマルティンスタークの14です。
「お姉ちゃん(グリューヴァイン)よりピリピリしていないし、どっしりしているからマイル以上でも大丈夫なタイプです。すでに中身も出来上がってきているので、順調そのものですね。ヤンチャなところはあるけど、ダイワメジャーっぽさは我慢してくれているので、気性的な面だけを気を付けたいです。」(東谷智司厩舎長)
普段、乗られているスタッフの小山内さんも、賢い馬で走らせてもムキにならないとのこと。
そのメジャーエンブレムはこの記事の後にNHKマイルGTも制しました。同じダイワメジャー産駒で牝馬ですし同じような道を歩んで欲しいですね。いろんなところに名前が出てきていますし相当走りそうですね。
5月21日に臨時更新されましたクラブ公式HPマルムーティエの近況報告によりますと、5月18日にノーザンファーム空港牧場を出発したマルムーティエが20日にノーザンファームしがらきへ移動したということです。
北海道から一気に来ましたし、輸送はそんなに苦にならないタイプかも知れませんね。だと有り難いんですけどね。
同じ高野友和厩舎の2歳馬レクセルが20日に栗東トレセンからノーザンファームしがらきに放牧になりましたので、もしかすると入れ替わりでマルムーティエが入厩するのかな?と淡い夢を見ていましたが、そうではないようです。しかし、近々入厩できるでしょうね。トレセンでどんな動きを見せてくれるのか楽しみです。
以下は5月21日に更新されましたクラブ公式HPマルムーティエの近況報告です。
25日に栗東トレセン・高野友和厩舎へ入厩しました。26日はゲート練習中心の調教を行いました。「昨日、無事に入厩してきています。今のところは特に疲れた様子はないのですが、初めての環境とあってかピリピリをした様子を見せていますし、ハミ受けも少し敏感なところがありますね。ただ、移動してきたばかりですからこれは仕方のないところですし、慣れれば落ち着いてくれるでしょう。ゲート練習については、今日は消音で出すところまで進めてみました。さすがにサッと出てはくれませんでしたが、ピクッと反応はしてくれていましたから、練習を重ねていけば問題はなさそう。おそらく試験まではそう時間はかからないと思いますよ」(高野師)
ということで、5月25日に栗東トレセンに入厩したということです。どうやら移動は苦にしないタイプのようでローカル競馬場に気楽に遠征できますし頼もしいですね。
能力はあるものの気難しい姉のグリューヴァイン同様マルムーティエもピリピリとしているようですが、本番で上手に走って欲しいですね。まずはしっかりと調教ができるかどうかですね。ここまでは同じ2歳の中でもかなり早い方ですし嬉しいですね。もう1頭の2歳愛馬フリーダムベルも翌26日に栗東トレセンに入厩しました。今年も2歳愛馬はなかなか順調です。
6月1日に更新されましたクラブ公式HPマルムーティエの近況は次の通りです。
1日はゲート試験を受け無事合格しました。「この中間もゲート練習中心に進めてきましたが、駐立はほぼ問題ありませんし、発馬もタイミングが良く反応できるところまで進歩していましたので、今朝試験を受けてみました。まだそれほど速いというわけではありませんが、寄りも駐立も安定していて、無事合格することができました。ゲートまですんなりパスして順調そのものですが、まだ乗り込み自体は足りていないこともありますし、脚元などもう少し固まってきてからの方がしっかりと馬を造っていけると思いますので、一度放牧に出して乗り込んでもらう予定です」(高野師)近日中にNFしがらきへ放牧に出る予定です。
ということで、マルムーティエは6月1日にゲート試験に一発合格したということです。ゲートが苦手でないということは1つの大きな武器です。レースでも好スタートから抜群のポジションを取って競馬を有利に進めて欲しいですね。
ここまでは実に順調です。ただ、他の2歳馬などとの兼ね合いから、1度放牧に出されるようです。早期のデビューから早めに1つ勝って安心させて欲しいですね。
6月2日に臨時更新されましたクラブ公式HPマルムーティエの近況報告によりますと、1日にゲート試験に合格したマルムーティエは乗り込みを重ねる為に6月2日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されたということです。
6月5日に発表されました6月2日登録分のJRA競走馬登録完了馬144頭の中にマルムーティエの名前があり、競走馬登録が完了しました。
これにより、追い切りの情報が入ってきますので、これまでのゲート試験の時計などもわかるようになります。また、入退厩情報なども迅速にわかるようになります。
さて、帰厩後、調教でどんな動きを見せてくれるのか楽しみですね。
2015月9月30日
ダイワメジャー産駒らしい量感のある筋肉を全身にまとい、堂々として落ち着いている本馬は、牡馬顔負けの迫力で放牧地でも他馬を圧倒していました。
2015月10月30日
父の産駒らしく性格面は強く、敏感なところがあり、気に入らないことがあれば反射的に鋭い蹴りが飛んでくることもあります。馬体を大きく見せていることは好印象で、動きも大きく力強そうです。
2016月1月29日
動きも良く柔らかなキャンターを見せる。
2016月2月15日
牡馬顔負けの馬体はハリも十分です。
2016月2月29日
馬房の中で無駄に暴れることはありませんが、一旦テンションが上がると鋭い動きを見せています。ここまでの過程からも早期始動が意識できそうな馬
2016月3月31日
ここ最近は気性面で牝馬らしさが出てきており、テンションが高揚しやすい部分がある
2016月5月13日
この血統にしては精神面はかなり落ち着いている
2016年6月28日 ノーザンファームしがらきにてタテヤマさんレポート
相変わらずの健康優良児で体調に関しては文句無しの馬体で調教での乗り心地も良いと評判のようです。
牝馬特有の煩さを出ないようにしっかりとケアしたいとの事です。
デビュー戦も忙しい1200mとかを使っちゃうと1200m以下しか走れない馬になってしまいそうだからゆったりとレースを運べるマイル戦辺りを使いたいと・・・。
これらの話から可能ならば馬場の広い新潟で使いたい様です。
ここまでの近況報告から姉で愛馬のグリューヴァイン同様気性面の難しさが課題になりそうですが、私の好きな筋肉質なボディーに牡馬顔負けの馬体ということでバウンスシャッセに近い印象です。比較的良いコメントが多く、この世代の私の愛馬の中では近況報告からは最も期待される馬です。
馬体重も良い感じで増えてきていますし、1度の頓挫もなく調整できている点も評価は高いですね。昨年の愛馬2頭は募集時からほとんど成長がなく苦戦していますが、マルムーティエはその心配は無く逆に楽しみでなりません。
7月29日に臨時更新されましたクラブ公式HPマルムーティエの近況報告によりますと、ゲート試験合格後6月2日に乗り込む為にノーザンファームしがらきへ放牧に出されていたマルムーティエは7月29日に栗東トレセンに帰厩したということです。
2日前の定期報告では帰厩の雰囲気は一切ありませんでした。以下がその7月27日のクラブ公式HPマルムーティエの近況報告です。
周回コースと坂路でハロン17秒程度のキャンター調整を行っています。「この中間も週1〜2回ほど坂路でハロン15秒近いところを取り入れて乗り込みを行っています。あまりやり過ぎて疲れを溜めないようメリハリをつけた調整を行っているのですが、ペースアップにもすんなりと対応してくれて順調に進めることができていますよ。暑さに堪えた様子もありませんから、この調子で乗り込んでいきたいですね。馬体重は495キロです」(NFしがらき担当者)
どうですか?この2日後にトレセンに移動されるようなコメントではありません。ではなぜ緊急に帰厩することになったのか。それは相次ぐ高野友和厩舎の管理馬の故障により馬房に空きが出ている為と思われます。
本年6月9日、同じ高野友和厩舎所属の我が愛馬ベルディーヴァも調教後に右トモ足を跛行。その後過去に骨折したところに骨折線が見られ長期離脱確定。翌日にはGT馬ショウナンパンドラもトレセンで入厩中に左第3中手骨遠位罅裂骨折を発症。
キャロットクラブではクルーガーが骨折、シャイニングレイもトレセンで屈腱炎が判明、2歳馬のレクセルもトレセンで右前脚に腫れが見られてしがらきへ逆移送されました。
有力馬ポルトフォイユやポルトドートウィユも故障しましたよね。馬に強く負荷をかけるのはわかりますが、とくかくここの厩舎は故障が多いです。
正直、ここからクラブ公式HPを開く度、変な臨時更新がないか心配です。今回もデビュー予定だったレクセルか故障を発症し、馬房が空いた為の予定よりも早期の帰厩であることは明らかです。
5月27日 栗東E 重馬場 ゲートなり
助手
14.0
6月1日 栗東E 良馬場 ゲートなり
助手
12.5
14.3
7月31日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 58.2
3F 41.6
2F 26.6
1F 13.2
レイナアラ(3歳未勝利)馬なりを0.3秒追走同入
8月3日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
2回
助手
4F 57.3
3F 41.2
2F 26.6
1F 12.9
レイナアラ(3歳未勝利)馬なりを0.1秒先行同入
8月5日 栗東E 良馬場 ゲートなり
助手
14.0
8月7日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 58.0
3F 41.8
2F 26.3
1F 12.6
ソングライティング(3歳未勝利)馬なりを0.2秒先行同入
8月10日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
2回
助手
4F 54.0
3F 39.0
2F 25.4
1F 12.7
サンテルモ(3歳未勝利)一杯を0.2秒先行0.2秒先着
8月14日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 55.8
3F 40.3
2F 25.8
1F 12.6
リルティングインク(古馬500万下)馬なりに同入
8月17日 栗東坂路 良馬場 強めに追う
2回
川田将雅
4F 52.7
3F 38.3
2F 24.9
1F 12.3
ダムデミステル(3歳未勝利)一杯を0.6秒追走0.6秒先着
5月27日、競走馬名が登録されたことで追い切りの詳細な情報が出てきました。マルムーティエとしての初時計を計時しました。ゲート練習の時のものですね。14秒ちょうどですから最初の時計としてはまずまずですね。
6月1日、ゲート試験合格時のラップですね。この2日後に同様にゲート試験に合格した愛馬フリーダムベルのラップが13.5、14.9ですから、それと比較して優秀ですね。下馬評ではフリーダムベルよりもマルムーティエの方が遥かに話題が多く能力も高そうです。この動きを見ても水準以上に感じます。期待しております。
7月31日、同じ高野友和厩舎の愛馬ベルティーヴァと同じく坂路2本登坂しています。2本目は3歳既走馬と併せられ後ろから追いかけていって同入しました。・・・と言っても相手は最高着が3着、前走9着の地味血統の馬。次はこの程度の馬は千切ってくれないと(笑)。
冗談はさておき、やたら在厩で故障の多い厩舎だけに故障がないことを祈るばかりです。
8月3日、この日も1つ上のレイナアラに追い切りを手伝って貰っています。全体の時計はまだまだゆったりですが、終いまでしっかりと走れるようになって来ました。ここから徐々に時計を詰めていって欲しいですね。
8月5日、久々にゲート練習をしました。ハロン14秒0ということで、決してゲートは速い方とは言えないですね。うーーん。
8月7日、終いを伸ばす調教をしました。12秒6ですから悪くないですね。あとはこれでいて全体の時計がもっと速ければというところですね。
8月10日、坂路で4F54秒0−12秒7で一杯に追い切られました。脚力の劣る馬ならば坂路4ハロンで55秒を切れない場合もありますが、まずはマルムーティエは54秒ちょうどと非凡な才能を見せてくれているので一安心です。
デイリー馬三郎では”多少良化C”とイマイチの評価です。
以下は同日(8月10日)更新されましたクラブ公式HPマルムーティエの近況報告です。
「今朝は坂路で併せて追い切りました。先週と比べると動きはだいぶ良くなっているという感じはするのですが、トモの蹴っぱりなど物足りない面もありますし、現状で競馬に使っていきなりから期待できるかと言われれば、正直なところ稽古ではまだそこまでガツンと来るような手応えではありません。ただ、内容的には十分に水準レベルには達してくれていますし、決して悪いというわけではありませんよ。このひと追いで状態はさらに上向いてくれると思いますしね。追い切り後の状態などしっかりと確かめてから再度検討していきますが、来週に牝馬限定戦がありますので早ければそこを目標に、まだもう1本ほしいと思えばスライドしてその翌週の競馬に使っていくつもりです」(高野師)21日の小倉競馬(2歳新馬・牝馬限定・芝1200m)もしくは27日の小倉競馬(2歳新馬・芝1200m)に出走を予定しています。
これでいて、まだ高野友和先生としては物足りないということで、パンとすればもっと素晴らしい動きを見せてくれるのでしょうね。楽しみですね。
デビュー戦は、8月21日 小倉6R 2歳新馬 芝1200m 牝馬限定か8月27日 小倉5R 2歳新馬 芝1200mを予定していることが発表になりました。
それにしてもここまで毎週異なる3歳未勝利馬と併せられています。3歳未勝利戦末期のこの時期に、高野友和先生は一体何頭の3歳未勝利馬を擁しておられるのでしょうか。ガクブル。
8月14日、日曜日ですが高野厩舎の攻めはなかなかハードです。格上馬と併せられしっかりと同入しました。毎度上がりは12秒台ですし追い切れば追い切るほど良化している感じがします。後はとにかくガツガツ調教するので故障だけが心配です。
8月17日、全体の時計も優秀ですが、終いまでしっかりと伸びていて惚れ惚れする動きです。
併走相手は既走馬と言っても4戦して全て12着以降の馬ですので、先着は時計以上に評価はできませんが、全体の時計の割りに終いの上がりが優秀ですし、やはり脚力はかなりありそうです。
私ほっさんの追い切り評価は「A+」です。追い切り本数、過程、動き、どれをとっても新馬戦としては十分だと思います。勝てるレベルです。
競馬ブックでは”フットワーク軽快”で右上がりの矢印、デイリー馬三郎では”好気配B”といずれの専門誌も高い評価をちょうだいしております。
以下は同日(8月17日)に更新されましたクラブ公式HPマルムーティエの近況報告です。
「今朝は川田騎手に乗ってもらい坂路で併せて追い切りました。道中は相手を見るような感じで追走し、ラスト1ハロンあたりで楽にサッと抜け出す内容。帰厩した当初の調教はちょっと物足りないと思っていたのですが、徐々にしっかりしてきて今朝の動きや時計は水準以上でしたし、ジャッジの厳しいジョッキーも『今週使って大丈夫』と言ってくれていましたので、予定どおり今週の競馬に向かいたいと思います。スパッと切れるというよりはいい脚を長く使うタイプの馬ですが、スタートはどちらかというと速い方なので、道中うまく先行してそのまま押し切るような競馬をイメージしているところです」(高野師)21日の小倉競馬(2歳新馬・牝馬限定・芝1200m)に川田騎手で出走を予定しています。
高野友和先生もおっしゃっておられるように2歳新馬としては水準以上の動きですし、川田将雅騎手ほどの騎手が今週使っても大丈夫ということですから勝ち負けしてくれることでしょう。勝って中1週で小倉2歳Sに駒を進めたいですね。
馬名 | 予定騎手 | 前走 | 着 | 人 | 過去着順 | 追い切り | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
イナズママンボ | 田中健 | 初出走 | |||||||||
エイユーエンプレス | 鮫島克駿 | 初出走 | |||||||||
カシノカンナ | 岩崎翼 | 初出走 | |||||||||
サイモンミラベル | 川須栄彦 | 初出走 | |||||||||
タムロセレッサ | 酒井学 | 初出走 | |||||||||
デルマミセラレテ | 松若風馬 | 初出走 | |||||||||
マジョラム | 和田竜二 | 初出走 | |||||||||
マルムーティエ | 川田将雅 | 初出走 | A+ | ||||||||
ラソ | ダリオ・バルジュー | 初出走 |
フルゲート18頭のところに現在9頭出馬想定されています。
馬名 | 騎手 | 前走 | 着 | 人 | 過去着順 | 追い切り | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
エイユーエンプレス | 鮫島克駿 | 初出走 | |||||||||
カシノカンナ | 岩崎翼 | 初出走 | |||||||||
サイモンミラベル | 川須栄彦 | 初出走 | |||||||||
タムロセレッサ | 酒井学 | 初出走 | |||||||||
デルマミセラレテ | 松若風馬 | 初出走 | |||||||||
マルムーティエ | 川田将雅 | 初出走 | A+ | ||||||||
増 | メイショウワカクサ | 石橋脩 | 初出走 | ||||||||
ラソ | ダリオ・バルジュー | 初出走 |
表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬
イナズママンボとマジョラムが想定からいなくなりました。これでタイムオーバーにさえならなければ出走奨励金が貰えますね。もっとも、メンバーも軽いですしここはきっちりと勝ちたいですね。
フルゲートはA・Bコース使用時は18頭、Cコース使用時は16頭。スタート地点は向正面直線の2コーナーのポケット。小倉競馬場は2コーナーのところが最高部になっており、スタート後200mほど下る。
3コーナーまでの直線距離も479mになり、前半からかなりのスピードが出るコース形態になっている。
3〜4コーナーのスパイラルカーブでもあまり速度が落ちないため、スピード能力で一気に押し切れるタイプに向いている。
ただし、4コーナーから最後の直線に入る際のコーナーリングは案外難しい。加速がつきすぎると外に振られてしまう。
多頭数で外からマクろうとする場合は、かなりの距離ロスを覚悟しなければならない。しかし、馬場の内側が悪化してきた開催後半ならばそれでもいい。
外差し馬場でのズブズブ決着で、大波乱ということもよくある。
基本的には逃げ、先行馬が有利だが、とにかく馬場状態がカギ。
それによって展開、有利な枠順は変わる。
有利な枠順 馬場状態に左右 有利な脚質 逃げ、先行 ポイント 馬場状態 種牡馬ベスト フジキセキ、キングカメハメハ、アドマイヤムーン 連対騎手ベスト 浜中俊、和田竜二、幸英明、北村友一、丸田恭介 推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場 2歳新馬 1分10秒3 1分10秒7 1分11秒6 2歳未勝利 1分10秒0 1分10秒9 1分11秒1 2歳500万 1分10秒0 1分10秒5 2歳オープン 1分09秒9 1分11秒6 1分10秒6 3歳新馬 1分10秒6 1分11秒1 3歳未勝利 1分09秒6 1分10秒3 1分10秒7 1分12秒7 3歳500万 1分09秒6 1分09秒9 1分11秒3 古馬500万 1分09秒2 1分10秒1 1分10秒5 1分10秒4 古馬1000万 1分08秒6 1分08秒8 1分09秒8 1分09秒4 古馬1600万 1分07秒9 1分09秒2 古馬オープン 1分08秒0 1分08秒0 1分09秒3
今回のマルムーティエの鞍上は私が最も愛馬に乗って欲しい騎手の一人・川田将雅騎手です。ましてや小倉は川田将雅騎手の地元で断トツ活躍しているイメージです。
川田将雅騎手と言えば、今や浜中俊騎手と並び、日本の若手のツートップ。技術、センス、追いの強さなど、どれをとっても超一流で、馬の能力以上のものを引き出してくれる安心感抜群の騎手です。私の騎手ランキングでもついに今年最高ランクの「S」評価となりました。実績、勝率等申し分ない超一流の騎手です。
我が愛馬には過去9度騎乗していただいておりますが、1度6着があっただけでそれ以外は全て掲示板を確保してくれています。2014年9月には500万クラスでも低迷をしていたグランデアモーレを抜群の騎乗で1000万クラスを突破させていただきました。その後準オープンでは戸崎圭太騎手が乗ってかかってしまい制御出来ず大敗など一流の騎手でも上手く制御できないような馬を意図も簡単に抑え込んで操る技術は特筆モノです。また2014年2月のマデイラでは、こちらも500万クラスでもさっぱり勝ち負けに絡めずに低迷していたマデイラを抜群の判断でハナに持って行き、追いの強さで持たせて残し勝ち上げてくれました。彼でなければ勝っていなかったと思います。
私も過去GTでの騎乗ぶりに苦言を呈したこともありましたが、それは過去の話。今は安定感も抜群で本当に乗れる騎手に成長。もちろん期待は大きいです。
2016年8月20日現在、中央通算991勝、勝率12.4パーセント、連対率22.7パーセント、GTは8勝。2016年のダービー(マカヒキ)など。重賞は52勝。これは同期の中でも群を抜いて素晴らしい成績です。
昨年(2015年)は中央101勝、勝率15.5パーセント、連対率28.8パーセントとトップジョッキーの数字。本年(2016年)はここまで82勝、勝率17.3パーセント、連対率30.4パーセントと通年よりも更に素晴らしい成績で全国リーディング4位です。
川田 将雅(かわだ ゆうが)は1985年10月15日佐賀県生まれの30歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンター所属する13年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。デビュー時は安田隆行厩舎所属。現在はフリー。
曾祖父(川田若弥)が佐賀競馬場所属の騎手で、祖父(川田利美)・父(孝好は地方競馬全国協会(NAR)佐賀競馬場の現役)・伯父(宮浦正行は大井競馬場の現役)が調教師という競馬一族に生まれ、自然と騎手を目指すこととなった。同じくJRA所属の鮫島良太騎手とは、幼稚園時代から先輩後輩の関係。
妻は元タレントのおおつか麗衣。
2004年、栗東・安田隆行厩舎所属の騎手としてデビュー。同期は高野和馬、丹内祐次、津村明秀、水出大介、吉田隼人、上野翔、藤岡佑介らがいる。3月7日中京競馬第2競走のシュアリーゴールドでデビューし、15頭立ての5着に入る。初勝利は3月20日、阪神競馬第8競走のホーマンルーキー。1年目は16勝で終わるが人気薄の3着が多く、その頃からも穴騎手として注目されていた。とりわけ500万円以下クラスの3着率が高く、1年目の3着17回のうち12回は500万円以下クラスでのものであった。
2005年は成績を大きく伸ばし、39勝を挙げた。しかし特別競走での勝利は前年のゲヴァルトの甲東特別とエイシンヘーベの大濠特別の2勝のみで、依然として穴騎手という印象が強かった。
2005年2月26日の丹波特別でゲヴァルトがゲートで暴れて第2頚椎骨折を発症し斃死した。その時、将雅は真っ先にゲヴァルトの元に向かい、その後関係者から渡されたゲヴァルトのゼッケンを持ち帰り、泣き崩れていたという話がある。将雅にとっては初の特別勝ちをもたらしてくれた馬である。
2006年からはフリーの騎手として活動している。小倉大賞典をメジロマイヤーとのコンビで逃げ切り(騎乗したメジロマイヤーの馬主である「メジロ牧場」の勝負服(白・緑一本輪・袖緑縦縞)を着用すべきところを、誤って「メジロ商事」の勝負服(白・緑一本輪・緑袖)を着用しレースに騎乗するアクシデントがあった(勝負服を用意するのは調教師である田島良保の義務となる))、重賞初制覇を達成する。さらに中京記念ではマチカネオーラとのコンビで豪快に捲り、重賞2勝目をあげた。そして、東京優駿(日本ダービー)で初めてのGT級競走騎乗を果たす(スーパーホーネットで15着)とその直後の目黒記念をポップロックで勝利した。
8月に通算100勝を達成。しかし、9月30日の中京競馬第4競走で落馬し、右橈骨骨幹部骨折・右尺骨頭脱臼という大怪我を負った。2007年1月6日の京都競馬で復帰するまで長期休養を余儀なくされた。
2006年には関西騎手リーディング11位、2007年には同8位、2008年も同8位に入るなど、若手としてトップクラスの活躍を見せている。また接戦に強く、2006年に写真判定になった際の勝率は10回以上機会があった騎手の中で第1位だった。
2007年4月1日、阪神競馬第1レースの3歳未勝利戦にて白毛馬のホワイトベッセルに騎乗して勝利。JRA史上初の白毛馬での勝利騎手として歴史に名を残すこととなった。この時は余程嬉しかったのか、第1レースの未勝利戦であるにもかかわらずガッツポーズを見せた。レース後のコメントでも「重賞レースと同じくらい興奮した」と語っている。
2008年4月20日、第68回皐月賞をキャプテントゥーレで制覇し、GT級競走及びクラシック競走初勝利を飾った。同期の中では最初のGT級競走制覇であった。この年は重賞を6勝している。
2009年10月に通算300勝を達成。11月3日、公営名古屋競馬場で開催された第9回JBCスプリントをスーニで制覇し、交流重賞競走初勝利を挙げた。
2011年10月3日、第44回スプリンターズステークスにおいて、ダッシャーゴーゴーに騎乗。第2着に入線も、4着に入線したサンカルロの進路を妨害して第4着に降着。2010年10月9日から10月17日まで4日間騎乗停止処分の制裁を受ける。11月20日6回京都6日第8競走にてエイシンナナツボシで勝利し、自身初の年間100勝を達成。この年は109勝だった。
2013年10月12日4回京都3日第7競走(3歳500万下)をマラネロで制し、本年最速自身2度目の年間100勝を達成。最終的に120勝を挙げ、JRA最多勝利は逃したもののJRA最高勝率を獲得。この年は年間100勝達成者が7名おり、その中でGT未勝利は川田と北村宏司(年間101勝)のみである。また、川田は阪神ジュベナイルフィリーズでハープスター(2着)、朝日杯フューチュリティステークスでアトム(5着)と2週連続でGT競走1番人気を背負ったが勝利する事は出来なかった。しかし、宝塚記念では5番人気ダノンバラードをジェンティルドンナ、フェノーメノ、後にGT馬となるトーセンラーを抑え、ゴールドシップの2着に入線している。 さらにこの年は自身初のJRAフェアプレー賞を獲得している。
「パワーとバランスは素晴らしいの一言。しっかりと馬を抑え込み、追いに入ると姿勢を崩すことなくガッツリと伸ばしてくる。立ち回りも自在だ。外から交わされて完全に負けという態勢になりながら、しごいて差し返すことがある。」(2012年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手)
ほっさん愛馬での成績 (9戦4勝)
2010年 8月 1日 ステップシチー 小倉記念 GV 小倉芝2000m 5着/13番人気
2011年 7月24日 フランベルジェ 2歳未勝利 京都ダ1200m 1着/1番人気
2012年11月 4日 フロアクラフト 2歳新馬 京都芝1800m 2着/2番人気
2012年11月 8日 マデイラ JRA指定交流 沙流川特別 門別ダ1200m 4着/2番人気
2013年 1月12日 フロアクラフト 3歳未勝利 京都芝1800m 1着/3番人気
2014年 2月22日 マデイラ 稲荷特別 1000万下 京都芝2000m 1着/2番人気
2014年 9月20日 グランデアモーレ 瀬戸内海特別 1000万下 阪神芝1400m 1着/4番人気
2016年 1月30日 グリューヴァイン 500万下 京都ダ1200m 6着/1番人気
2016年 4月 9日 グリューヴァイン 500万下 阪神ダ1200m 2着/3番人気
2013年1月12日 京都5R 3歳未勝利で愛馬フロアクラフトに騎乗する川田将雅騎手(1着/3番人気)
競馬ブック
見解
「タムロセレッサは馬体、動きとも力強い。先週のコース追いも良かったが、今週も坂路でしっかり動いた。攻め量も十分。マルムーティエは芝向きの軽さあり。メイショウワカクサ、サイモンミラベルと続く。」
短評は「主力互角」
予想家の印
二重△は△△で処理
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU マルムーティエ ◎ ▲ ○ ◎ メイショウワカクサ △△ △△ ▲ ▲ ラソ △ △ △ △△ タムロセレッサ ▲ ◎ ◎ ○ サイモンミラベル ○ ○ △△ △
あとは無印
予想オッズ
馬名 予想オッズ マルムーティエ 2.2 タムロセレッサ 2.7 メイショウワカクサ 5.2 ラソ 7.8 サイモンミラベル 8.7 デルマミサラレテ 19.6 エイユーエンプレス 26.0 カシノカンナ 30.0
デイリー馬三郎
本紙の見解
「水準以上の脚力を発揮している◎タムロセレッサ、○マルムーティエ、▲メイショウワカクサの3陣営が強気なコメント。とりわけ◎は14、17日の栗東坂路で1F12秒1の超抜時計を記録。攻め駆けする古馬に先着した点も強調材料だ。〈吉田〉」
◎ タムロセレッサ
○ マルムーティエ
▲ メイショウワカクサ
× ラソ
☆ サイモンミラベル
マルムーティエは全13記者中 ◎(本命)印 6記者、○(対抗) 6記者、▲(3番手評価) 1記者
マルムーティエ
「体幹のしっかりした馬で追うごとに動きも上向いてきた。初戦から期待する。」(高野友和調教師・デイリー馬三郎)
「体幹がしっかりした馬。時計を出す毎に良くなってきましたよ。期待できそうです。」(高野友和調教師・競馬ブック)
前評判の高かったマルムーティエ。しばらくは追い切りの動きがイマイチでしたので心配でしたが17日の追い切りをみる限りやはり能力はかなりありそうですし、まだまだ追い切り本数を重ねれば時計は縮まりそうで奥行きを感じます。
今回は8頭と牝馬限定戦なのに頭数に恵まれ、しかも相手もそんなに抜けて強そうな馬はおりません。ほぼ勝てると思います。鞍上も川田将雅騎手で信頼度抜群ですし、鞍上だけを見ても他陣営よりも抜きん出てると思います。2番枠もロスなく走れますし良いですね。
マルムーティエの馬体重は466キロ。ゼッケン2番でしたがパドックではポツンと離れたところを歩いていました。馬体に惚れた馬ですが、やはり体は良いですね。馬格もありそこそこやれそうな感じに思えました。ただ、頭が高く、走る気があるのかと言えばまだレースだとわかっていないような感じでしたね。
陣営はマルムーティエのスタートが速い方だということでしたが、私は追い切りの時計からはそんなに速い方ではないと心配していました。ゲートの出は悪くないのですが好スタートの4番ラソに前をカットされて怯んで勢いを欠き、川田将雅騎手が強く押っつける始末。かなり押っつけていましたし、ここでそこそこ脚を使ってしまったように感じました。
結局無理矢理ですが4番手の先頭集団のすぐ後ろまで追い上げます。しかし、4角でもう止まりそうになり、またここから鞍上が激しく動く始末。それでもすぐに垂れて沈まないのが強い所だと思います。
直線では前2頭の間に割って入ろうとしますが馬が進まずに入れず、ならばと外に持ち出しますがジリジリとしか伸びず。それでもゴール前は2着馬に際どく迫り3着。前2頭は好スタートから行った行ったの競馬でした。
マルムーティエは飛び抜けた強さは感じませんが、ロスがなければ比較的早い段階で勝てそうな気がしました。いや、今回は牝馬限定戦ですし、相手に恵まれてのこの走りだとすると次走は馬群に沈むかも知れません。
今回のマルムーティエの走破時計は1分12秒0良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分10秒3、勝ち馬の時計が1分11秒6でした。
全体的に時計も遅くスローペースで流れ完全に行った行ったの前残りの展開となってしまいました。それでも勝ち馬の上がりは36秒3と平凡ですしまとめて差しきって欲しかったですね。それが出来ない辺りオープン級の馬ではないことが早々にわかりました(T_T)。
マルムーティエ(3着)
「出てから少ししてハナに行った馬に前をカットされました。進まないまま競馬が終わってしまった。」(川田将雅騎手・競馬ブック)
「ゲートを出て、少したったところで前をカットされてしまい、そこから終始進んで行かなくなってしまいました。申し訳ない競馬になってしまいました」(川田将雅騎手・ラジオNIKEEI)
「スタートしてすぐに前をカットされてしまったことが気持ちの面に影響したようで、促しても全然進んでいこうとしませんでした。直線で前にスペースができたにも関わらずそこを割っていこうとしないので、もしかしたら馬を気にするのかなと思って外に持ち出したのですが、それでも伸びてくれなくて…。調教の感触からはもっと走れていい馬ですし、今日はスタート後の不利がすべてだと思います。申し訳ありません」(川田将雅騎手・キャロットクラブ公式HP)
「スタートしてすぐの不利で馬が怯んでしまったようで、それが最後まで影響したようでした。パトロールビデオを見ても完全に勢いが削がれていましたからね…。栗東にいる時から馬体を減らすこともなく、輸送もしっかりとクリアしてくれただけに残念な結果となってしまいました。この後は一度トレセンに戻して馬体を確認してから検討していきます」(高野友和調教師・キャロットクラブ公式HP)
マルムーティエ(3着)
「仕上がる。下見所はノッソリと周回。序盤は行き脚が鈍く、促して2列目を確保。ただ、4角でもスッとは動けず、直線は躊躇する感じで開いたスペースに突けず外へ立て直すロス。ジワジワ追い上げたが、ここまでが精一杯。」(競馬ブック)
本賞金が180万円。内国産馬奨励賞が35万円。特別出走手当が38.4万円。合計253.4万円。1口で割りますと4500円程度になると思われます。
断トツの1番人気でしたが、終わって見れば人気先行でした。新馬戦は走って見ないとわからないが持論ですが、それが悪い方に出てしまいました。
ただ、それでも最後は2着馬に肉薄しての3着でしたし、全体的にチグハグだったことを考えると悲観するほどではなかったと思います。とはいえ、8頭立てと少頭数でしたし、全体的に相手にも恵まれたレースでの平凡時計での3着で楽観的にもなれないことは重々承知しております。
馬格があるのでこれからの成長にも期待出来ますし次走は使った上積みもあるでしょう。もう1戦観てからある程度のコメントをしたいと思います。
新馬戦断トツの1番人気で3着と言えば愛馬エスポワールシチーを思い出します。結果的に勝ち上がりは3歳の夏になってしまいますが、そこからGT9勝。マルムーティエがそこまで行くとは夢にも思ってはいませんが、追い切りでも非凡な才能を見せていますし、競馬が上手になればもう少しはやってくれるでしょう。
取りあえず2歳8月と早期にデビューできた順調さは喜ばしいことですし、低調なメンバーだったとしても3着と馬券圏内に入ってくれたことは有り難いです(愛馬サンフレイムは新馬戦3番人気も9着。その後1勝で引退)。
次は現地で観たいですね。会える日を楽しみにしています。
頑張れマルムーティエ!!まずは未勝利を脱出してくれッ!!