マルムーティエ(マルティンスタークの14) 第4戦


キャロットクラブ出資愛馬第28号は、注目していて購入せずに大きく後悔したマルティンスタークの第2仔。その母マルティンスタークは募集価格1400万円と安価ながら4勝を挙げ獲得本賞金も6846万円と素晴らしい活躍だった。安価で2、3勝を出来る馬を探し続ける私にとって、関西馬でこの手の活躍馬を取りこぼしたことは痛恨。

その4勝馬の母の初年度産駒グリューヴァインは母同様募集価格1400万円ということで私は最優先権で購入。期待に応えて勝ち上がってくれて500万クラスでも2着(購入時。その後現在3勝目を挙げた)。

14年産で第2子の本馬は募集価格1600万円と相変わらず安価で、父は産駒が早期から始動できしかも2015年9月末現在2歳リーディングトップを走るダイワメジャー。馬体の良い子が多く私の大好きな種牡馬ということで当然購入。今回は一般枠で取得できた。

芝のマイルで2、3勝を挙げてくれればと思っている。

デビュー戦は牝馬限定戦にもかかわらず弱面ばかりのしかもたったの8頭立ての美味しいレース。断然の1番人気に支持されるが、スタート直後に前をカットされるロスがあったとはいえ、4角手前で手応えが悪くなりもう追い出す始末。走破時計も悪く、走らない馬なのかと心配された。

2戦目は17頭立てとデビュー戦の倍以上の頭数で3着と同じ3着でも内容は一気に良化。走破時計も未勝利クラスの勝ち負け水準に到達。少なくとも未勝利戦の勝ち上がりは見えた。

3戦目の前走はついに馬券圏内を外す。11頭立てと少頭数でしかも全体的に弱面揃い。そして内枠を利用して終始ラチ沿いを回りピッタリ1600mを走っての4着。正直不甲斐ない。

しかし、強い1番人気を追いかけてのもので、走破時計は競馬ブックの推定勝ちタイムを上回っており悪く言い過ぎる必要もない。

前走は事前の追い切りの動きもイマイチだったし、立て直された今回はまた期待したい。


前走後、大きな傷みなどはなさそうだが、夏場からしっかりと使ってきて目に見えない疲れなどあるかもしれないと言うことで10月9日にノーザンファームしがらきへ放牧に出ました。

その後右前脚にソエの症状。私の中ではソエの出る馬は走るイメージだが。

1月13日に栗東トレセンに帰厩しました。

2月4日 京都5R 3歳未勝利 芝1600m 牝馬限定にシェーン・フォーリー騎手で出走!!

フルゲート16頭のところに想定数は19頭。出走間隔が空いており出走は確実と思われる。信頼できるクラブ公式HPでも”出走可能A”のジャッジ。結局16頭で確定。

1月13日の帰厩が早すぎると感じたが、その通り追い切りの動きは冴えない。この動きで前走5着以内が12頭のこの豪華メンバーでは大敗必至。


15着/7番人気。

スタートは良かったのに切れる脚のないマルムーティエに対し後方待機。最後は後ろの馬にも交わされ、まさかの服部利之勢2頭にサンドウィッチとなるブービー負けの大敗。

戦う前から状態の悪さは指摘していた通りだが成長も見られず勝ち上がりは黄色信号から赤信号に。

冬毛も出まくっているし、何故こんな悪い状態でレースを急いだのか。大敗は馬の能力面が大きいが使い方にも大いに疑問を抱く。


レース回顧と時計の分析、レース後のシェーン・フォーリー騎手と高野友和調教師のコメントを掲載。

ルクソール様及びタテヤマ様撮影現地写真多数掲載。

(2017年2月7日完結)

2016年11月8日立ち上げ

●前走後、大きな傷みなどはなさそうだが、夏場からしっかりと使ってきて目に見えない疲れなどあるかもしれないと言うことで10月9日にノーザンファームしがらきへ放牧に出ました

 事前の評価が高く、デビュー前の追い切りの動きも非凡だった我らが愛馬マルムーティエ。

 デビュー戦は牝馬限定戦にもかかわらず弱面ばかりのしかもたったの8頭立ての美味しいレース。断然の1番人気に支持され、我々も新馬勝ちを期待しますが、スタート直後に前をカットされるロスがあったとはいえ、4角手前で手応えが悪くなりもう追い出す始末。走破時計も悪く、走らない馬なのかと心配されました。

 2戦目は17頭立てとデビュー戦の倍以上の頭数で1番人気3着とデビュー戦と人気も着も同じになります。しかし同じ3着でも内容は一気に良化。走破時計は未勝利クラスの勝ち負け水準に到達し、少なくとも未勝利戦の勝ち上がりは見えてきました。正直、ホッとしましたね。

 3戦目の前走は11頭立てと少頭数でしかも全体的に弱面揃い。更にレースでは内枠を利用して終始ラチ沿いを回りピッタリ1600mを走りますが4着まで。ついに馬券圏内を外してしまいます。外々を回っての僅差4着ならまだマシですが、最短距離でのこの着は正直不甲斐なさを感じました。

 しかし、強い1番人気を追いかけてのものですし、走破時計は競馬ブックの推定勝ちタイムを上回っておりましたから悪く言い過ぎる必要もありません。前走は事前の追い切りの動きもイマイチでしたし、立て直された今回はまた期待したいです。


 前走後、大きな傷みなどはなさそうなものの、夏場からしっかりと使ってきて目に見えない疲れなどあるかもしれないと言うことで10月9日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。

 その後右前脚にソエの症状があることが報告されました。私の中ではソエの出る馬は走るイメージで頼もしいのですが、悠長にしていると勝ち上がるチャンスを逃しかねませんし、早く治して競馬場に戻ってきて欲しいですね。

これ以降は2017年1月14日に作成

●1月13日に栗東トレセンに帰厩しました

 1月13日に臨時更新されましたクラブ公式HPマルムーティエの近況報告によりますと昨年10月9日からノーザンファームしがらきへ放牧に出されていたマルムーティエは1月13日に栗東トレセンに帰厩したということです。

 直前の1月10日の近況報告では

周回コースと坂路でハロン17秒程度のキャンター調整を行っています。「年末にかけてハロン17〜18秒の普通キャンターペースで問題なく乗り込むことができていたので、年明けからは終いを15秒くらいまで伸ばすような調教も取り入れています。動きを見ていても良化途上かなと思わせる部分はありますが、速いペースを取り入れることでまたピリッとしてくるでしょう。様子を見ながらしっかりと乗り込んでいきたいですね」(NFしがらき担当者)

 という感じで帰厩の素振りはなかったですし、逆にまだ少し時間がかかるのかなぁ〜という内容でしたから、少し驚いています。あまり中途半端な状態で出走しても優先権でも失えばまた中期の放牧になりかねません。しっかりと仕上げてから出走させて欲しいですね。

 そして、以前よりも成長してくれていると有り難いのですが・・・。

これ以降は2017年2月2日に作成

●追い切り情報(2月2日更新)

前走前 10月5日 栗東坂路 稍重馬場 強めに追う
2回
助手
4F 56.3
3F 40.7
2F 27.0
1F 13.6
ジュエルメッセージ(古馬500万下)馬なりを0.1秒追走同入



1月15日 栗東坂路 重馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 57.0
3F 41.5
2F 27.0
1F 13.3
ラブミーテンダー(古馬500万下)馬なりを0.3秒先行同入


1月18日 栗東坂路 重馬場 一杯に追う
2回
助手
4F 54.5
3F 39.8
2F 26.3
1F 13.2
アレラーモ(3歳未勝利)一杯を0.5秒先行0.1秒遅れ


1月22日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 56.6
3F 40.8
2F 26.2
1F 12.9


1月25日 栗東坂路 不良馬場 一杯に追う
2回
助手
4F 55.1
3F 39.5
2F 25.4
1F 12.8
フィアーノロマーノ(3歳新馬)一杯を0.8秒先行0.4秒遅れ


1月29日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 57.7
3F 42.0
2F 27.2
1F 13.5


2月1日 栗東坂路 重馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 54.4
3F 39.6
2F 26.0
1F 13.0
 1月15日、13日の帰厩後最初の追い切り時計を計時しました。早速そこそこの時計を出していますが大丈夫なんでしょうねぇ。近況報告の内容では出走まで最低でも2、3週間はかかりそうですが。

 1月18日、もう坂路で4ハロン55秒を切ってきました。やれば時計の出る馬ですしやはり能力はありますね。もちろんどう考えても追い切り本数はまだまだ少ないですが。
 デイリー馬三郎では”気配平凡C”と低評価でした。
 以下は同日(1月18日)更新されましたクラブ公式HPマルムーティエの近況報告です。
「前走後はソエのために少し休養期間が長くなってしまったのですが、しっかりとケアを行うことで症状も落ち着いたようでしたし、先週の金曜日に無事帰厩させており、今朝は坂路で併せて追い切りました。強め程度の指示を出していたのですが、抜群とまでは言えないものの、体をうまく使って走れていて動き自体は悪くなかったと思います。それでも終いの反応などはまだ物足りさが残っていて、もうちょっと楽に行けるようになってほしいところですが、このひと追いでまた動けるようになってくるでしょうし、良化度合を見ながら番組を検討していきたいと思います」(高野師)
 来週出走という言葉が出てきたら時期尚早だと思っていましたが、やはりまだ乗り込んでいただけるようですね。そりゃ、しがらきのコメントからだとレースに向かえるのはまだまだという感じでしたからね。良い状態で今回も少なくとも掲示板は確保しい欲しいですね。

 1月22日、終い2ハロンを13−13で伸ばされました。順調で良い動きですね。ある程度能力があるのは間違いないのでまずは勝ち上がって欲しいですね。そこからは成長力で・・・(笑)。

 1月25日、未出走馬と併せられ豪快に遅れを取りました(涙)。
 以下は同日(1月25日)更新されましたクラブ公式HPマルムーティエの近況報告です。
「今朝は坂路で併せて追い切りました。攻め駆けする馬が相手で最後はちょっと遅れてしまったのですが、先週よりも終いの反応が良くなっていますし、乗りながら順当に良化してきましたね。番組を見ると来週の京都に牝馬限定の芝1600m戦があるので、そこを目標に週末、来週とやって態勢を整えていきます。少しレース間が空いたのでそのあたりがどうかですが、このクラスなら力は上だと思いますし、しっかりと仕上げていきたいですね。今回、鞍上はフォーリー騎手にお願いしています」(高野師)2月4日の京都競馬(3歳未勝利・牝馬限定・芝1600m)にフォーリー騎手で出走を予定しています。
 ということで相手は”攻め駆けする馬”とだから仕方がないか、・・・って、言っても向こうは未出走馬ですからねぇ。なんとも不甲斐なさが残ります。しかし出走は来週ですし来週の追い切りを期待することにしましょう。
 それにしても高野友和先生も”このクラスなら力は上位”と段々テンションが下がって来ましたねぇ。それに呼応するように鞍上も川田将雅騎手から見放されたようです。そんな中でもシェーン・フォーリー騎手確保ということでまだ満更でもありませんが。
 次走予定が発表されました。私も最も適鞍だと考える2月4日 京都5R 3歳未勝利 芝1600m 牝馬限定ということで満足していますし、ここで結果を出したいですね。

 1月29日、高野友和先生にしては珍しく坂路で1本だったようですね。先週の追い切りの動きの悪さと言い、もしかして調子がイマイチなのでは?と考えてしまいますね。水曜日の追い切りに注目ですね。調子が悪くて掲示板を外すなどということになってしまうと次がなかなか出走ができなくなってしまいますからねぇ。

 2月1日、一杯に追い切られましたが、帰厩直後1本目の追い切りくらいの良くない動きですね。やはり帰厩が早すぎたのではないでしょうか。今回はメンバーも今までになく揃っていますし、この追い切りの動きですと二桁着が濃厚ですね。
 私ほっさんの追い切り評価は「B−」です。そもそも追い切りで動かない馬ならこの程度の時計でも十分ですが、マルムーテイエは追い切りでは良い動きをしていた馬です。それがこんなに平凡な動きなら状態の悪さを疑うしかありません。
 デイリー馬三郎では”目立たずC”とこれも低評価です。競馬ブックでは”このひと追いで良化”と前向きな評価をいただいております。
 以下は同日(2月1日)更新されましたクラブ公式HPマルムーティエの近況報告です。
「今週の競馬に向けて、坂路で最終調整という形で追い切りました。先週ビッシリとやっていますし、今朝はそこまで速い時計を求めていたわけではないのですが、ちょっとワンペースな走りになってしまったような印象でした。ただ、見ている限りは行きっぷりも良く活気がありますし、カイバをよく食べていて体調も非常にいいですから、これできっちり仕上がったと思います」(高野師)4日の京都競馬(3歳未勝利・牝馬限定・芝1600m)にフォーリー騎手で出走を予定しています。
 ということで強気の発言が多い高野友和先生も追い切りの動きに関してはイマイチとの評価です。後半は無理矢理こじつけて良さを強調されておりますが厳しい感が見え隠れしていますね。

●気になる出馬想定表(2月4日 京都5R)

出馬想定表 2月4日 京都5R 3歳未勝利 芝1600m 牝馬限定 フルゲート16頭 想定数19頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アオイサンライズ 和田竜二  1/07 新馬 京都芝1600
アルテーロ 加藤祥太  1/14 未勝利 京都芝1600 11
エンゲージスマイル 藤岡康太 11/20 新馬 京都芝2000
オレンジチェルロ 酒井学  1/17 新馬 京都芝1600 11
キスミーワンス 浜中俊  1/14 未勝利 京都芝1600
キャンディストーム 福永祐一  1/07 新馬 京都芝1600
サウンドラブリー  1/22 新馬 中京芝1600
サンチャゴボラーレ 小崎綾也  1/21 未勝利 京都芝2000 11 10
シャイニングスカイ 北村友一 12/04 新馬 阪神芝1400
シャンティローザ クリストフ・ルメール 12/10 未勝利 中京芝1600
ジョーカルーア 池添謙一  1/17 新馬 京都芝1600
スカイリモーネ  1/14 未勝利 京都芝1600 13 14
スパイクナード 武豊  1/22 未勝利 京都芝1600 12
バイセツ 12/13 交流 佐賀ダ1400 16
ファームフェイス ミルコ・デムーロ  1/14 未勝利 京都芝1600
マルムーティエ シェーン・フォーリー 10/08 未勝利 京都芝1600 B−
メイズオブオナー 岩田康誠  1/16 未勝利 中京芝1600
モズカッチャン  1/17 未勝利 京都芝1800 13
ユイフィーユ 武豊  1/14 未勝利 京都芝1600

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 数字は優先出走順位 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート16頭のところに現在19頭出馬想定されています。信頼できるクラブ公式HPでは”出走可能A”のジャッジです。

●出馬確定表

出馬確定表 2月4日 京都5R 3歳未勝利 芝1600m 牝馬限定 出走数16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アオイサンライズ 和田竜二  1/07 新馬 京都芝1600
アルテーロ 加藤祥太  1/14 未勝利 京都芝1600 11
ヴォカツィオーネ 松若風馬 11/06 未勝利 京都芝1600 12
エンゲージスマイル 藤岡康太 11/20 新馬 京都芝2000
オレンジチェルロ 酒井学  1/17 新馬 京都芝1600 11
キスミーワンス 浜中俊  1/14 未勝利 京都芝1600
キャンディストーム 福永祐一  1/07 新馬 京都芝1600
シゲルジャコウネコ 幸英明 12/11 未勝利 中京ダ1200 13 14 14 16
シャイニングスカイ 北村友一 12/04 新馬 阪神芝1400
シャンティローザ クリストフ・ルメール 12/10 未勝利 中京芝1600
ジョーカルーア 池添謙一  1/17 新馬 京都芝1600
バイセツ 鮫島良太 12/13 交流 佐賀ダ1400 16
ファームフェイス ミルコ・デムーロ  1/14 未勝利 京都芝1600
マルムーティエ シェーン・フォーリー 10/08 未勝利 京都芝1600 B−
メイズオブオナー 岩田康誠  1/16 未勝利 中京芝1600
ユイフィーユ 武豊  1/14 未勝利 京都芝1600

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり

●京都芝1600mコース解説

 フルゲートは18頭。春季開催(重賞除く)は16頭。スタート地点は向正面2コーナーのポケット。
 内回りで使用されるレースは芝1400mと同じで、2歳、3歳限定の新馬、未勝利、500万クラスのレース。
 スタートから3コーナーまで直線で、距離も十分にあるため、マイル戦にしては前半は落ち着きやすい。
 特に新馬戦などは、折り合い癖をつけてゆったり走らせたいと思う気持ちがあるため、上がり3ハロンの勝負になることもめずらしくない。
 3コーナー入り口の坂の頂上付近までにいい位置を取って脚を溜めて、直線での末脚比べとなる。ただし、新馬や未勝利戦では、後方に待機して強烈な末脚を使える馬はそれほど多くない。
 将来的には、差し、追い込み馬であってもデビュー直後は力の違いで先行できてしまう。したがって、数字上は逃げ〜先行での好走が最も多くなっている。

有利な枠順 8枠不利
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 最後の直線での末脚
種牡馬ベスト ディープインパクト、ゼンノロブロイ、アドマイヤムーン
連対騎手ベスト 川田将雅、福永祐一、松山弘平、四位洋文、浜中俊
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分36秒0 1分36秒8 1分38秒2
2歳未勝利 1分35秒7 1分37秒0 1分39秒5
2歳500万 1分35秒4 1分37秒9
3歳新馬 1分36秒8 1分37秒0 1分36秒9
3歳未勝利 1分35秒7 1分36秒6 1分37秒4 1分40秒0
3歳500万 1分35秒0 1分35秒4 1分37秒1 1分38秒0
古馬500万 1分34秒6 1分35秒6 1分37秒9

●騎手はシェーン・フォーリー騎手 ほっさん評価「C」

 今回のマルムーティエの鞍上はシェーン・フォーリー騎手です。マルムーティエはついに川田将雅騎手から見放された格好となってしまいました。シェーン・フォーリー騎手は短期免許で来日される騎手の中では小粒な印象です。実際そんなに人気になる良い馬ばかりの騎乗依頼が来ているわけでもありません。成績も今年は66戦して僅かに2勝です。ただ、人気以上に持ってくることも少なく無く期待が全くないわけでもありません。

 我が軍団の愛馬に騎乗していただくのは昨年のグルーヴィタイム以来です。この時は5番人気で10着でした。今回もそのくらいの人気になると思われますが、着は一緒では当然ダメですよね。


 JRAでは2017年2月2日現在12勝、勝率6.3パーセント、連対率13.8パーセント、重賞1勝、昨年(2016年)は10勝、勝率8.1パーセント、連対率13.8パーセント。



 シェーン・フォーリーは1988年3月11日生まれの28歳。アイルランド国籍。2007年アイルランド騎手免許取得。2014年482戦40勝 (アイルランドリーディング 6位)、2015年537戦 64勝 (アイルランドリーディング3位)、2016年541戦51勝 (アイルランドリーディング7位)。

 昨年が初めて短期免許での来日となる。

 ネットで調べるとアイルランドの若手ナンバーワンジョッキー、アガカーン殿下が預託するハルフォード厩舎の主戦ということ辺りの情報しかありません。

 そんなに期待の出来ない騎手でもないようですね。ただ、母国での成績が下がっているのが気になります。しかもアイルランドで7位の成績って微妙ですよね。


 ほっさん愛馬での成績 (1戦0勝)

 2016年 1月23日 グルーヴィタイム 3歳未勝利 京都芝1600m 10着/5番人気

これ以降は2017年2月3日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「キャンディストームはサッといい位置を取り、追われてからも味。初戦がセンスを感じさせる内容だった。相手が揃ったここでも。ファームフェイスは太目で好走。叩き2走目で。シャンティローザも上位へ。」


短評は「上位拮抗」



予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU
ジョーカルーア
キスミーワンス
ヴォカツィオーネ
シャンティローザ △△ △△
エンゲージスマイル
アオイサンライズ △△
ユイフィーユ
バイセツ
ファームフェイス
マルムーティエ
キャンディストーム
メイズオブオナー △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
シャンティローザ 3.9
キャンディストーム 4.3
ユイフィーユ 5.5
ファームフェイス 6.2
メイズオブオナー 10.3
ジョーカルーア 12.2
アオイサンライズ 12.8
マルムーティエ 15.8
キスミーワンス 18.8
以下27倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
マルムーティエ 64 51 64 63
シャンティローザ 71 65 71 66
キャンディストーム 69 69
ユイフィーユ 68 68 67 68
ファームフェイス 72 64 72 70
メイズオブオナー 70 66 65 70


デイリー馬三郎

本紙の見解

「牝馬限定戦でも、牡馬相手に好戦を演じた馬が集いハイレベルの一戦。狙いは◎ジョーカルーアだ。今週の栗東坂路が超抜の動き&時計で、上積みは絶大。切れを求められる京都でも、内回りなら戦法ひとつでカバーできる。素質馬○が強敵。〈吉田〉」

◎ ジョーカルーア
○ メイズオブオナー
▲ シャンティローザ
× エンゲージスマイル
☆ ファームフェイス
△ キスミーワンス
△ ユイフィーユ
△ キャンディストーム


マルムーティエはななんと本紙無印(>_<)


マルムーティエは全13記者中 ×(4番手評価) 1記者、☆(5番手評価) 1記者、△(6番手以下評価) 2記者、無印 9記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

マルムーティエ(4着)

 「スムーズな競馬はできました。自分の脚は使えているんですけどね。」(川田将雅騎手・競馬ブック)

 「返し馬の時はいい行きっぷりで走れていましたし、距離を延ばしたことでこれまでよりも楽に追走することができていたのですが、いざ追い出してからがグッと来ません。終始スムーズな展開だったと思いますし、現状でどこがどう悪いということはないんですけどね…。今はまだ成長途上でこれから良くなってくればもうひと押しが利いてくると思います」(川田将雅騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「いいポジションで進められて、上手にレースはできているのですが、どうもワンパンチ足りない印象です。返し馬では行きたがるぐらいの手応えなのだそうですが、いざレースに行くと、自在に動けるほどの前進気勢がないようなんです。現時点でもこのクラスでは上位の力を見せてくれていますが、レースと放牧を重ねながら成長していく部分もあると思いますし、ここはいったんリフレッシュさせたいと思います」(高野友和調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「促していって好位のインから。枠なりに内々を距離損なく運んできて、直線の残り1ハロン過ぎではマッシヴエレガンスの内から2番手へ浮上してきたが・・・。ラストは外のリネンロマン、スパイクナードに伸び負けしてしまう。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

マルムーティエ

 「フレッシュで、やる気もある。もっと走っていい馬。もうひと押しが利けば。」(高野友和調教師・デイリー馬三郎)

 「休ませてフレッシュな状態。活気がありますよ。2歳時は実戦へ行ってワンペースでした。そのあたりが良くなれば。」(高野友和調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

 マルムーティエは私の所持する3歳世代3頭の中では最も期待の大きかった馬ですが走って見るとパンチ不足の走りを露呈。しかも今までの対戦相手は弱面揃いでした。

 過去3戦マルムーティエ出走のレースを勝ち上がった3頭はいずれも500万クラスで苦戦。それ以外の馬たちで勝ち上がれたのは僅かに1頭です。

 そんな低レベルなメンバーの中でさえはっきりと勝ち負けに絡めなかったマルムーティエが今回のように前走5着以内が12頭なんていう豪華なメンバーの中好走するイメージがさっぱり描けません。

 また、放牧先のしがらきでは”ピリッ”としていない状態でまだまだ時間がかかりそうな状況だったのに無理矢理帰厩。その後の追い切りの動きも過去追い切りで動いていたマルムーティエとは思えない重い動き。

 これらを総じて考えると、今回は掲示板どころか出走奨励金も貰えない(要するに9着以下)可能性が高いと考えています。

 ただ、京都芝1600mの持ち時計は抜群にマルムーティエが速いですし、状態が悪いながらも成長しているのであればこのメンバーでも上位に踏ん張ってくれるかも知れません。

 難しいと思いますが掲示板確保を目標にしたいですね。

これ以降は2017年2月7日に作成

●パドック

 当日は私は仕事で現地に行くことが出来ませんでしたが、ルクソール様とタテヤマ様から当日の写真を頂戴いたしましたのでここに掲載させていただきます。

 撮影タテヤマ様とあるもの以外はルクソール様の撮影です。


マルムーティエの馬体重は前走マイナス4キロの460キロ。4か月ぶりの出走でマイナス体重というのは調子やカイバが良くないからに他なりません。そもそもいつも坂路で2本追い切っている高野友和先生が1本しか登坂させていないですから馬体減で出てくるのではないかと懸念していましたが、その通りでした。



マルムーティエが出てきました。



このメンコで走るのも今日が最後か(苦笑)。



んん!?なんだか毛づやが悪く見えますね。



引き手さんはその表情で数多の馬券士にサイン。



こうしてみても毛づやが冴えません。



この時期のマルムーティエをじっくりと見るのは初めてですが冬毛が伸びていていますねぇ。



クビや腹回りも冬毛で一杯です。



とまーれーの合図がかかりました。



高野友和先生登場。奥に見えるはこまめに動く藤原英昭師。



しっかりと鞍の取り付けを確認。(タテヤマ様撮影)



そこへにこやかにシェーン・フォーリー騎手登場(右)。



しかし、重大な問題点を発見してしまい表情が強ばる高野友和師。(タテヤマ様撮影)



ジャイアンツカラーの長すぎる手綱に違和感を覚えるシェーン。



パドック周回中次の瞬間までは上機嫌だったシェーン。



電光掲示板を見て「あれ??これまで1番人気か3番人気しかなかった素質馬と聞いていたのにおかしいぞ」と騎乗馬の人気の低さから真実に気付いてしまったシェーン。

●レース 


マルムーティエはポンと良いスタート。



この時点で右から数えて4番目です。



そのまま3番手くらいの好位も取れそうでしたが馬なりでズルズル後退。



結局10番手の外を追走します。



そのまま終始外を追走。能力的に疑問なんだから、こんなに外々回ってどうするんだよぅと私的にはもう泣きが入りました。



3コーナーの勝負所でペースが上がって行ってもついて行けずに更に後退。速い脚があるわけでもありませんし、もう白旗。



結局周辺の馬たちにもことごとく交わされ後ろは追走すら困難だったシゲルジャコウネコのみ。15番手で寂しく入線しました。



負けるとは思っていましたが、まさかここまで負けるとは・・・です。

●時計の評価

 今回のマルムーティエの走破時計は1分38秒2良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分35秒4、勝ち馬の時計が1分36秒4でした。

 勝ち馬から1秒8。芝でこの差は致命的です。条件を替えるしかないですね。

●レース後の騎手・調教師のコメント

マルムーティエ(15着)

 「気持ちの面で苦しいところがあるのか、スタートからカーッと気負っていた感じがしました。前に壁が作れなかったこともあって力んだ走りになっていましたし、その分最後は余力がなくなってしまいました。もう少し内目の枠から前に壁ができていれば違ったと思います」(シェーン・フォーリー騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「馬の状態は良かったと思うのですが、今日は予想以上にスタートが良くて、外枠から前に壁がない形で運んだことで力んでしまったようです。力むとハミを取る位置が悪くなって息遣いにも影響しますから、どうしても最後踏ん張れません。これだけスタートを決められるなら距離を短縮してもいいでしょうし、次は条件を変えることも考えていきます。優先出走権を確保できなかったこともありますので、いったん放牧に出す予定です」(高野友和調教師・キャロットクラブ公式HP)

●気になる賞金は

 特別出走手当が40万円。1口で割りますと920円程度になると思われます。

●今後の展望

 牝馬限定戦でこの結果ですからまず芝1600mという選択肢はもうないでしょう。かといって距離を縮めてもスピード能力が低いので疑問です。ダイワメジャーの子ですから距離延長という選択肢もないでしょう。

 ・・・となると後はダートと言う選択肢しかないと思います。そこで大化けして欲しいですが、気性面などの問題もあり常識的には厳しいでしょうね。勝ち上がりは黄色信号だったものが赤信号になってしまったと思います。

●最後に

 調教師に勝ち上げさせようという信念がなければ勝てるわけがございません。これまでは川田将雅騎手を待ってレース選択をしていたり、良い状態でレースに出走させたりしていただいてましたが、今回はそのどちらもありませんでした。

 確かに過去3戦を見ているとどうやら上を目指せる馬ではなく、1つ勝つのも厳しい馬。陣営のテンションが上がって来ないことはよくわかります。しかし、厩舎の中には、それでも最後まで最善を尽くしてくれるところも少なくありません。こんな無駄な出走に無駄な大敗で節を空ける為と中期に放牧に出されるのは非常に心外です。

 時期的に転厩の可能性がかなりあると思いますが、この惨状ではその方が良いと思います。手放さないのであれば最後までしっかりと力を出し切って欲しいですね。

 マルムーティエの出走と私の休日が合わず、未だ生のマルムーティエを見たことがありませんが、次こそは現地でしっかりと応援したいですね。ないと思いますがまた川田将雅騎手に乗って欲しいですね。

 頑張れマルムーティエ!!なんとか勝ち上がってくれっ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2016年11月8日立ち上げ 2017年1月14日、16日、18日、22日、26日、30日、2月2日、3日、7日加筆
マルムーティエの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2016年10月 8日 第3戦 2歳未勝利 京都芝1600m 牝馬限定 (4着/3番人気)

2016年 9月11日 第2戦 2歳未勝利 阪神芝1400m 牝馬限定 (3着1番人気

2016年 8月21日 デビュー戦 2歳新馬 小倉芝1200m 牝馬限定 (3着1番人気

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