マルムーティエ(マルティンスタークの14) 第3戦


キャロットクラブ出資愛馬第28号は、注目していて購入せずに大きく後悔したマルティンスタークの第2仔。その母マルティンスタークは募集価格1400万円と安価ながら4勝を挙げ獲得本賞金も6846万円と素晴らしい活躍だった。安価で2、3勝を出来る馬を探し続ける私にとって、関西馬でこの手の活躍馬を取りこぼしたことは痛恨。

その4勝馬の母の初年度産駒グリューヴァインは母同様募集価格1400万円ということで私は最優先権で購入。期待に応えて勝ち上がってくれて500万クラスでも2着(購入時。その後現在3勝目を挙げた)。

14年産で第2子の本馬は募集価格1600万円と相変わらず安価で、父は産駒が早期から始動できしかも2015年9月末現在2歳リーディングトップを走るダイワメジャー。馬体の良い子が多く私の大好きな種牡馬ということで当然購入。今回は一般枠で取得できた。

芝のマイルで2、3勝を挙げてくれればと思っている。

デビュー戦は牝馬限定戦にもかかわらず弱面ばかりのしかもたったの8頭立ての美味しいレース。断然の1番人気に支持されるが、スタート直後に前をカットされるロスがあったとはいえ、4角手前で手応えが悪くなりもう追い出す始末。走破時計も悪く、走らない馬なのかと心配された。

2戦目の前走は17頭立てとデビュー戦の倍以上の頭数で3着と同じ3着でも内容は一気に良化。走破時計も未勝利クラスの勝ち負け水準に到達。少なくとも未勝利戦の勝ち上がりは見えた。


レース後、反動らしいものは感じず、むしろ状態は上がっている印象ということで続戦。次走は京都の開幕週を予定。

予想通り10月8日 京都2R 2歳未勝利 芝1600m 牝馬限定に出走!!

フルゲート18頭のところに想定数は14頭。マルムーティエは優先出走権があるので投票すれば出走は確実。全体的に相手も軽いし今度こそ決めたい。結局11頭と少なく確定し美味しいレースに。

鞍上は3戦連続川田将雅騎手で期待は大きい。


4着/3番人気。

ついに馬券圏内を外す。11頭立てと少頭数でしかも全体的に弱面揃い。そして内枠を利用して終始ラチ沿いを回りピッタリ1600mを走ってのもの。正直不甲斐ない。

しかし、強い1番人気を追いかけてのもので、走破時計は競馬ブックの推定勝ちタイムを上回っており悪く言い過ぎる必要もない。

まだ2歳の秋。これからに期待したい。


レース回顧と時計の分析、レース後の川田将雅騎手のコメントを掲載。

(2016年10月18日完結)

2016年9月23日立ち上げ

●前走後、反動らしいものは感じず、むしろ状態は上がっている印象ということで在厩で調整され次走は10月8日 京都2R 2歳未勝利 芝1600m 牝馬限定を予定か

 事前の評価が高く、最終追い切りの動きも非凡だった我らが愛馬マルムーティエ。

 デビュー戦は牝馬限定戦にもかかわらず弱面ばかりのしかもたったの8頭立ての美味しいレース。断然の1番人気に支持され、我々も新馬勝ちを期待しますが、スタート直後に前をカットされるロスがあったとはいえ、4角手前で手応えが悪くなりもう追い出す始末。走破時計も悪く、走らない馬なのかと心配されました。

 2戦目の前走は17頭立てとデビュー戦の倍以上の頭数で1番人気3着とデビュー戦と人気も着も同じになります。しかし同じ3着でも内容は一気に良化。走破時計は未勝利クラスの勝ち負け水準に到達し、少なくとも未勝利戦の勝ち上がりは見えてきました。正直、ホッとしましたね。

 以下は9月22日に更新されましたクラブ公式HPマルムーティエの近況報告です。

「先週一杯は軽く動かしながら様子を見ていましたが、反動らしいものは感じませんでしたし、むしろ状態は上がっている印象ですので、このまま次走に向けて調整することにしました。今朝は坂路で併せて馬なりの時計を出しています。4ハロン58秒程度の指示だったのが相手の行く分少し速くなりましたが、フットワークもいいですし体つきなども心配ありません。あまり切れる感じはありませんが、開催前半のきれいな馬場ならそれをカバーできるでしょうし、今のところは京都の開幕週に使っていくつもりです」(高野師)

 ということでレース後、反動らしいものは感じず、むしろ状態は上がっている印象ということで在厩のまま続戦。次走は京都の開幕週を予定ということで10月8日 京都2R 2歳未勝利 芝1600m 牝馬限定が有力と思われます。

 馬格のある馬ですし、今のところ使うほどに良化していますから次走は更に楽しみです。勝って少し休養に出たいですね。

これ以降は2016年10月5日に作成

●追い切り情報(10月5日更新)

前走前 9月7日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 53.6
3F 38.9
2F 25.3
1F 12.7
バレーロ(2歳未勝利)一杯を0.1秒追走同入



9月22日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 56.1
3F 41.4
2F 27.3
1F 13.5
バレーロ(2歳未勝利)馬なり余力にクビ遅れ


9月26日 栗東坂路 重馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 57.4
3F 41.5
2F 26.7
1F 13.2
ピンクブリザード(2歳未勝利)馬なりを0.1秒追走同入


9月29日 栗東坂路 不良馬場 一杯に追う
2回
助手
4F 55.8
3F 39.9
2F 26.1
1F 13.2
ジュエルメッセージ(古馬500万下)馬なりを0.1秒先行同入


10月2日 栗東坂路 重馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 58.3
3F 42.7
2F 27.5
1F 13.5
ミッキートーン(2歳新馬)一杯を0.3秒先行0.2秒先着


10月5日 栗東坂路 稍重馬場 強めに追う
2回
助手
4F 56.3
3F 40.7
2F 27.0
1F 13.6
ジュエルメッセージ(古馬500万下)馬なりを0.1秒追走同入
 9月22日、前走後在厩で調整され1本目の追い切り時計を計時しました。出走は京都の開幕週ということで10月8日〜10日ですからしっかりと本数を追い切れますね。使うほどに馬が良化していますし今回更に楽しみですね。

 9月26日、馬なりで追い切られました。すでに2走していますから負荷をかけすぎる必要はないですし調整程度ですね。こうやって時計が出せるということは馬の状態が良いということですし、まずは順調にレースを迎えて欲しいですね。

 9月29日、一杯に追い切られましたが、なんだか高野友和先生の「使うほど状態が上がって来ている」という感触の割りに追い切り時計は平凡になって行きますね。もちろん2走使っていますから、そんなにガツガツ時計を出す必要はないのですが・・・。
 ただ、レース内容は間違いなく2戦目の方が良かったですし、今回はそれ以上を期待しましょう。
 デイリー馬三郎では”伸び一息C”と低調な評価です。
 以下は同日(9月29日)更新されましたクラブ公式HPマルムーティエの近況報告です。
「今朝は坂路で併せて追い切りました。ビシッと追って切れるという感じではなかったのですが、この馬なりに最後までしっかりと動くことができていました。大きくガラッとは変わっていませんが、一戦ごとに少しずつ状態が上がってきているのは確かですね。京都開幕週に牝馬限定のマイル戦があるので、今のところをはそこを目標に調整を進めていくつもりです」(高野師)10月8日の京都競馬(2歳未勝利・牝馬限定・芝1600m)に川田騎手で出走を予定しています。
 このように高野友和先生的には「一戦ごとに少しずつ状態が上がってきているのは確か」と良いイメージを持っていただいているようですし信用しましょう。
 次走予定が私が予想していた通り10月8日 京都2R 2歳未勝利 芝1600m 牝馬限定であることが正式に発表になりました。そして鞍上は3戦連続川田将雅騎手と言うことで確実に馬に競馬を教えてくれていますし楽しみですね。川田将雅騎手を確保する為にこのレースまで待ったのではないかと私は思っています。その位、値打ちのある騎手ですからねぇ。
 距離もマイルがベストだと思っています。体付きもそうですが、素早く小技が使える馬ではないですしゆったり走れる距離の方がより力を出せるでしょう。
 勝ち上がって欲しいですね。

 10月2日、未出走馬に既走馬として胸を貸しました。こちらは馬なり、相手は一杯でしっかりと先着しました。全体的に時計は速くないもののしっかりと追い切り本数は重ねています。平坦の京都で良い走りを見せて欲しいですね。

 10月5日、出走週の追い切りですが、終いの1ハロンの方が手前1ハロンよりも時計を要しておりやはり状態はイマイチですね。調子落ちが心配されます。
 私ほっさんの追い切り評価は「B−」です。元々調教で動く馬がこのだらしない動き。これは調子落ちが考えられベストパフォーマンスを見せられるのかと言えば疑問です。せっかく相手関係は楽なのに上手く行きません。
 競馬ブックでは”変わりないデキ”、デイリー馬三郎では”好調持続B”と高い評価を頂戴しております。
 以下は同日(10月5日)更新されましたクラブ公式HPマルムーティエの近況報告です。
「今朝は坂路で追い切りました。今の栗東坂路はチップを入れ替えている影響で走りづらくなっており、今日はかなり馬場に脚を取られて所々でハミが抜けてしまったほどでした。最後まで無理はせずサッと流した程度なので、時計は強調できるものではありませんが、このような状況でしたから仕方のないところでしょう。大トビなこの馬にとっては少しかわいそうな調教となってしまいました。それでも馬自身は徐々に良くなってきていると感じますから、引き続きいい競馬を期待したいと思います」(高野師)8日の京都競馬(2歳未勝利・牝馬限定・芝1600m)に川田騎手で出走を予定しています。
 ということで馬場が相当悪かったようですね。それでも能力から言って今回の追い切りの動きには私は不満ですが。

●気になる出馬想定表(10月8日 京都2R)

出馬想定表 10月8日 京都2R 2歳未勝利 芝1600m 牝馬限定 フルゲート18頭 想定数14頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アルメリアブルーム 福永祐一  9/24 未勝利 阪神芝1600
エイシンルーシー 酒井学  9/10 新馬 阪神芝1400
エイユーエンプレス  9/24 未勝利 阪神芝1600 13 14 13
クリノイサベル  9/10 新馬 阪神芝1600 10
スパイクナード 武豊  7/10 新馬 中京芝1400
ノゾミ 荻野極  8/13 未勝利 小倉芝1800 16
ピンクスター  7/30 新馬 札幌芝1500
ブブールチャチャ  9/17 新馬 阪神芝1400 13
ベルカプリ 池添謙一  9/24 未勝利 阪神芝1600
マジョラム 和田竜二  9/18 未勝利 阪神芝1600 10
マッシヴエレガンス 幸英明  9/24 新馬 阪神芝1600 10
マルムーティエ 川田将雅  9/11 未勝利 阪神芝1400 B−
リネンロマン 鮫島克駿  9/24 未勝利 阪神芝1600 12
レイナプティ 岡田祥嗣  9/17 未勝利 阪神ダ1400 10 10

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート18頭のところに現在14頭出馬想定されています。マルムーティエは優先出走権がありますから投票すれば確実に出走できます。当然信頼できるクラブ公式HPでも”出走可能A”のジャッジです。

これ以降は2016年10月6日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 10月8日 京都2R 2歳未勝利 芝1600m 牝馬限定 出走数11頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アルメリアブルーム 福永祐一  9/24 未勝利 阪神芝1600
エイシンルーシー 酒井学  9/10 新馬 阪神芝1400
スパイクナード 武豊  7/10 新馬 中京芝1400
ノゾミ 荻野極  8/13 未勝利 小倉芝1800 16
ピンクスター 北村友一  7/30 新馬 札幌芝1500
ベルカプリ 池添謙一  9/24 未勝利 阪神芝1600
マジョラム 和田竜二  9/18 未勝利 阪神芝1600 10
マッシヴエレガンス 幸英明  9/24 新馬 阪神芝1600 10
マルムーティエ 川田将雅  9/11 未勝利 阪神芝1400 B−
リネンロマン 鮫島克駿  9/24 未勝利 阪神芝1600 12
レイナプティ 岡田祥嗣  9/17 未勝利 阪神ダ1400 10 10

表中 騎手の太字は乗り替わり

●阪神芝1600mコース解説

 フルゲートは18頭。春季開催(重賞競走を除く)時はフルゲート16頭。スタート地点はバックストレッチの中間からやや左寄り。長い直線が2本にコーナーが2回。外回りの京都芝1600mに似たコース形態となった。最後の直線(Aコース使用時)は外回りが474m。この点については従来との違いは大きい。追い出しのタイミングが最後の直線に入ってからでも間に合うようになったので、各馬能力を発揮しやすくなった。ただし、以前よりもペースが遅くなることが増えたので、直線は長いけれども差し・追い込みが不発というシーンも増えた。展開の読みがレース攻略のカギを握る。

有利な枠順 外枠
有利な脚質 先行〜差し
ポイント 枠順、展開
種牡馬ベスト ディープインパクトが断トツ、ダイワメジャー、ステイゴールド
連対騎手ベスト 浜中俊、川田将雅、岩田康誠、福永祐一、クリスチャン・デムーロ
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分36秒3
2歳未勝利 1分36秒4
2歳500万 1分34秒1
2歳オープン 1分34秒5
3歳新馬
3歳未勝利
3歳500万
古馬500万 1分34秒8
古馬1000万 1分34秒4
古馬1600万 1分33秒7
古馬オープン 1分33秒4

●騎手は川田将雅騎手 ほっさん評価「S」

 今回もマルムーティエの鞍上は私が最も愛馬に乗って欲しい騎手の一人・川田将雅騎手です。いやぁ〜、3戦続けて川田将雅騎手が乗ってくれると言うことは有力馬であることは間違いありませんし夢のようで嬉しいですね。

 前走はそこまで自身がJRA通算999勝で、記念すべき1000勝をマルムーティエでと私は意気込んでいましたが3着。ただ3着とはいえ初戦に比べて内容は随分と良化していましたからさすが川田将雅騎手と言ったところです。今回は3度目の騎乗ですし更にマルムーティエの能力を引き出してくれるのではないでしょうか。

 今回中3週となりますが、川田将雅騎手確保の為にここまで待ったと思っています。そのくらいしても価値のある騎手ですからねぇ。

 川田将雅騎手と言えば、今や浜中俊騎手と並び、日本の若手のツートップ。技術、センス、追いの強さなど、どれをとっても超一流で、馬の能力以上のものを引き出してくれる安心感抜群の騎手です。私の騎手ランキングでもついに今年最高ランクの「S」評価となりました。実績、勝率等申し分ない超一流の騎手です。先週のスプリンターズS GTでも4番人気のシュウジに乗り1番人気のビッグアーサーを上手く内に閉じ込め3着確保と見事な騎乗でした。

 我が愛馬には過去11度騎乗していただいておりますが、1度6着があっただけでそれ以外は全て掲示板を確保してくれています。2014年9月には500万クラスでも低迷をしていたグランデアモーレを抜群の騎乗で1000万クラスを突破させていただきました。その後準オープンでは戸崎圭太騎手が乗ってかかってしまい制御出来ず大敗など一流の騎手でも上手く制御できないような馬を意図も簡単に抑え込んで操る技術は特筆モノです。また2014年2月のマデイラでは、こちらも500万クラスでもさっぱり勝ち負けに絡めずに低迷していたマデイラを抜群の判断でハナに持って行き、追いの強さで持たせて残し勝ち上げてくれました。彼でなければ勝っていなかったと思います。

 私も過去GTでの騎乗ぶりに苦言を呈したこともありましたが、それは過去の話。今は安定感も抜群で本当に乗れる騎手に成長。もちろん期待は大きいです。


 2016年10月3日現在、中央通算1006勝、勝率12.4パーセント、連対率22.8パーセント、GTは8勝。2016年のダービー(マカヒキ)など。重賞は52勝。これは同期の中でも群を抜いて素晴らしい成績です。

 昨年(2015年)は中央101勝、勝率15.5パーセント、連対率28.8パーセントとトップジョッキーの数字。本年(2016年)はここまで97勝、勝率17.6パーセント、連対率30.9パーセントと通年よりも更に素晴らしい成績で全国リーディング4位です。


 川田 将雅(かわだ ゆうが)は1985年10月15日佐賀県生まれの30歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンター所属する13年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。デビュー時は安田隆行厩舎所属。現在はフリー。

 曾祖父(川田若弥)が佐賀競馬場所属の騎手で、祖父(川田利美)・父(孝好は地方競馬全国協会(NAR)佐賀競馬場の現役)・伯父(宮浦正行は大井競馬場の現役)が調教師という競馬一族に生まれ、自然と騎手を目指すこととなった。同じくJRA所属の鮫島良太騎手とは、幼稚園時代から先輩後輩の関係。

 妻は元タレントのおおつか麗衣。

 2004年、栗東・安田隆行厩舎所属の騎手としてデビュー。同期は高野和馬、丹内祐次、津村明秀、水出大介、吉田隼人、上野翔、藤岡佑介らがいる。3月7日中京競馬第2競走のシュアリーゴールドでデビューし、15頭立ての5着に入る。初勝利は3月20日、阪神競馬第8競走のホーマンルーキー。1年目は16勝で終わるが人気薄の3着が多く、その頃からも穴騎手として注目されていた。とりわけ500万円以下クラスの3着率が高く、1年目の3着17回のうち12回は500万円以下クラスでのものであった。

 2005年は成績を大きく伸ばし、39勝を挙げた。しかし特別競走での勝利は前年のゲヴァルトの甲東特別とエイシンヘーベの大濠特別の2勝のみで、依然として穴騎手という印象が強かった。

 2005年2月26日の丹波特別でゲヴァルトがゲートで暴れて第2頚椎骨折を発症し斃死した。その時、将雅は真っ先にゲヴァルトの元に向かい、その後関係者から渡されたゲヴァルトのゼッケンを持ち帰り、泣き崩れていたという話がある。将雅にとっては初の特別勝ちをもたらしてくれた馬である。

 2006年からはフリーの騎手として活動している。小倉大賞典をメジロマイヤーとのコンビで逃げ切り(騎乗したメジロマイヤーの馬主である「メジロ牧場」の勝負服(白・緑一本輪・袖緑縦縞)を着用すべきところを、誤って「メジロ商事」の勝負服(白・緑一本輪・緑袖)を着用しレースに騎乗するアクシデントがあった(勝負服を用意するのは調教師である田島良保の義務となる))、重賞初制覇を達成する。さらに中京記念ではマチカネオーラとのコンビで豪快に捲り、重賞2勝目をあげた。そして、東京優駿(日本ダービー)で初めてのGT級競走騎乗を果たす(スーパーホーネットで15着)とその直後の目黒記念をポップロックで勝利した。
 8月に通算100勝を達成。しかし、9月30日の中京競馬第4競走で落馬し、右橈骨骨幹部骨折・右尺骨頭脱臼という大怪我を負った。2007年1月6日の京都競馬で復帰するまで長期休養を余儀なくされた。

 2006年には関西騎手リーディング11位、2007年には同8位、2008年も同8位に入るなど、若手としてトップクラスの活躍を見せている。また接戦に強く、2006年に写真判定になった際の勝率は10回以上機会があった騎手の中で第1位だった。

 2007年4月1日、阪神競馬第1レースの3歳未勝利戦にて白毛馬のホワイトベッセルに騎乗して勝利。JRA史上初の白毛馬での勝利騎手として歴史に名を残すこととなった。この時は余程嬉しかったのか、第1レースの未勝利戦であるにもかかわらずガッツポーズを見せた。レース後のコメントでも「重賞レースと同じくらい興奮した」と語っている。

 2008年4月20日、第68回皐月賞をキャプテントゥーレで制覇し、GT級競走及びクラシック競走初勝利を飾った。同期の中では最初のGT級競走制覇であった。この年は重賞を6勝している。

 2009年10月に通算300勝を達成。11月3日、公営名古屋競馬場で開催された第9回JBCスプリントをスーニで制覇し、交流重賞競走初勝利を挙げた。

 2011年10月3日、第44回スプリンターズステークスにおいて、ダッシャーゴーゴーに騎乗。第2着に入線も、4着に入線したサンカルロの進路を妨害して第4着に降着。2010年10月9日から10月17日まで4日間騎乗停止処分の制裁を受ける。11月20日6回京都6日第8競走にてエイシンナナツボシで勝利し、自身初の年間100勝を達成。この年は109勝だった。

 2013年10月12日4回京都3日第7競走(3歳500万下)をマラネロで制し、本年最速自身2度目の年間100勝を達成。最終的に120勝を挙げ、JRA最多勝利は逃したもののJRA最高勝率を獲得。この年は年間100勝達成者が7名おり、その中でGT未勝利は川田と北村宏司(年間101勝)のみである。また、川田は阪神ジュベナイルフィリーズでハープスター(2着)、朝日杯フューチュリティステークスでアトム(5着)と2週連続でGT競走1番人気を背負ったが勝利する事は出来なかった。しかし、宝塚記念では5番人気ダノンバラードをジェンティルドンナ、フェノーメノ、後にGT馬となるトーセンラーを抑え、ゴールドシップの2着に入線している。 さらにこの年は自身初のJRAフェアプレー賞を獲得している。

 2016年5月29日、第83回日本ダービー(東京優駿)でマカヒキに騎乗し優勝。ダービー初制覇と共に史上8人目の3歳牡牝クラシック競走完全制覇を成し遂げる。9月11日、阪神6Rをラヴアンドドラゴンで制し、JRA通算1000勝を達成した。デビューから12年6カ月5日、30歳10カ月28日で節目の大台へ到達した。武豊(デビューから8年4カ月23日、26歳4カ月9日)に次ぐ史上2番目のスピード記録となった。


 「パワーとバランスは素晴らしいの一言。しっかりと馬を抑え込み、追いに入ると姿勢を崩すことなくガッツリと伸ばしてくる。立ち回りも自在だ。外から交わされて完全に負けという態勢になりながら、しごいて差し返すことがある。」(2012年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手)


 ほっさん愛馬での成績 (11戦4勝)

 2010年 8月 1日 ステップシチー  小倉記念 GV        小倉芝2000m 5着/13番人気
 2011年 7月24日 フランベルジェ  2歳未勝利           京都ダ1200m 1着1番人気 

 2012年11月 4日 フロアクラフト   2歳新馬            京都芝1800m 2着2番人気
 2012年11月 8日 マデイラ      JRA指定交流 沙流川特別 門別ダ1200m 4着2番人気
 2013年 1月12日 フロアクラフト   3歳未勝利           京都芝1800m 1着/3番人気
 2014年 2月22日 マデイラ      稲荷特別 1000万下    京都芝2000m 1着2番人気
 2014年 9月20日 グランデアモーレ 瀬戸内海特別 1000万下 阪神芝1400m 1着/4番人気
 2016年 1月30日 グリューヴァイン 500万下            京都ダ1200m  6着/
1番人気
 2016年 4月 9日 グリューヴァイン 500万下            阪神ダ1200m  2着/3番人気
 2016年 8月21日 マルムーティエ  2歳新馬            小倉芝1200m  
3着1番人気
 2016年 9月11日 マルムーティエ  2歳未勝利           阪神芝1400m  3着1番人気


2013年1月12日 京都5R 3歳未勝利で愛馬フロアクラフトに騎乗する川田将雅騎手(1着/3番人気)

これ以降は2016年10月7日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「ベルカプリはいいペースで先行できたにしても最後まで渋太い粘り。マイルでも問題ない。開幕馬場でスピードを生かす。アルメリアブルームはひと叩きで前進可能。スパイクナード、マルムーティエも有力。


短評は「上位拮抗」



予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU
ノゾミ
マルムーティエ △△ △△
ベルカプリ
エイシンルーシー
リネンロマン △△
マッシヴエレガンス
スパイクナード △△
アルメリアブルーム
マジョラム
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ベルカプリ 2.2
スパンクナード 4.1
アルメリアブルーム 4.9
マルムーティエ 5.2
マジョラム 9.1
エイシンルーシー 20.6
マッシヴエレガンス 23.6
リネンロマン 28.7
以下38倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
マルムーティエ 64 51 64
ベルカプリ 74 74 70 74
スパイクナード 68 68
アルメリアブルーム 70 67 70
マジョラム 63 62 63
エイシンルーシー 61 61


デイリー馬三郎

本紙の見解

「◎ベルカプリは立ち気味+長めのつなぎで道悪は歓迎のクチ。一気に距離を延ばした前走も中身の濃いA着。好位で折り合って走破時計も上々だった。京都変わりでもマイル+渋化馬場なら引き続き勝ち負けだ。同じ父を持つ○も馬場は合う。〈吉田〉」

◎ ベルカプリ
○ マルムーティエ
▲ スパイクナード
× アルメリアブルーム
☆ マジョラム
△ リネンロマン



マルムーティエは全13記者中 ◎(本命)印 2記者、〇(対抗) 8記者、▲(3番手評価) 1記者、×(4番手評価) 1記者、無印 1記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

マルムーティエ(3着)

 「進みづらいところがありました。まだ幼く、競馬を覚えている段階。徐々に良くなっていくと思います。」(川田将雅騎手・競馬ブック)

 「馬が幼いですね。こちらが促してもなかなか進んでいこうとせず、出すところ、引くところがまだわかっていないような感じです。能力を考えると直線はもっと伸びてくれてもいいのですが、前回はほとんど競馬をしていないようなものですし、今回が実質デビュー戦と言ってもいいくらいですからね。これから使いつつ成長と共に良くなってくると思います」(川田将雅騎手・キャロットクラブ公式HP)
 「仕掛けて先行。外枠だったのでずっと外目を回る形になったが、道中は手応え良く追走。4角手前から押し上げていき、直線もジワジワ伸びた。もう少しピリッとした脚を使えるようになれば。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

マルムーティエ

 「ここ2戦からも現状は決め手に欠けますね。1F延長でうまくためが利けば。」(高野友和調教師・デイリー馬三郎)

 「1400メートルでは促しての追走でした。ワンパンチ不足ですが、1ハロン延長がいい方へ出れば。」(高野友和調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

 前走は良い内容での3着でした。今回は頭数も手頃で全体的にメンバーも軽く絶好の勝ち上がりのチャンスだと思います。しかし、マルムーティエ自体のデキは過去最低でそれがどう影響するかわかりません。

 勝つかも知れないですがまた3着のような気がします。

これ以降は2016年10月14日に作成(一部18日に作成)

●パドック

 マルムーティエの馬体重は前走同様464キロでした。体は出来ており毛づやも良かったですね。ただ、なんだか覇気の無い歩き方で”やってやるぞう”感はなかったですね。追い切りの動きが冴えないから余計にそう見えるのでしょうが。

●レース 

 やや出負け気味のスタートとなったマルムーティエですが、開幕週の馬場で前残りが濃厚なことから押っつけてポジションを取りに行きます。

 先団6頭の最後方に位置しますが更に仕掛けて先頭のすぐ後ろの3番手まで押し上げます。前を射程圏内に捉えて最高のポジションだと思います。そのまま内枠を利用してラチ沿いを距離ロスなく回り、折り合いもついて、「これは今回勝ったかな?」と思いました。

 4コーナーも最内をロスなく回り、前さえ空けばという展開。しかし、直線手前でもう手応えが悪く、鞍上の手が激しく動いています。前の馬は追い出しを待つ余裕があり、この時点で黄色信号が点ります。

 前の1番人気馬ベルカプリは余裕の手応えのまま、追い出すとグングンと伸びて後続を突き放します。マルムーティエも人気馬らしく自身の前2頭は内から交わすのですが、ジリジリとしか伸びず、逆に後ろから脚を伸ばしてきた2頭に最後交わされて4着でゴールイン。馬券圏内も外してしまいました。

●時計の評価

 今回のマルムーティエの走破時計は1分34秒3良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分34秒5、勝ち馬の時計が1分33秒7でした。

 1番人気の勝ち馬はここでは役者が違った感じで強かったですね。時計も非常に優秀です。マルムーティエもその速い流れの中、先行し最後良く粘っていると言えます。走破時計は競馬ブックの推定勝ちタイムを上回っており、決して遅くはありません。

 良いように言えば、強い馬に着いていって最後は力負けでバテた、悪く言えば内枠を利用して終始距離ロスなく回ってのこの走り、この時計なのでやはり力不足ということでしょうね。

 これが3歳の夏なら目も当てられませんが、まだ2歳です。これからの成長もあるでしょうし、かなり競馬を覚えてきていますから経験値もあります。大物感はありませんが少なくとも未勝利戦はなんとかなりそうな馬ですし期待しています。

●レース後の騎手・調教師のコメント

マルムーティエ(4着)

 「スムーズな競馬はできました。自分の脚は使えているんですけどね。」(川田将雅騎手・競馬ブック)

 「返し馬の時はいい行きっぷりで走れていましたし、距離を延ばしたことでこれまでよりも楽に追走することができていたのですが、いざ追い出してからがグッと来ません。終始スムーズな展開だったと思いますし、現状でどこがどう悪いということはないんですけどね…。今はまだ成長途上でこれから良くなってくればもうひと押しが利いてくると思います」(川田将雅騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「いいポジションで進められて、上手にレースはできているのですが、どうもワンパンチ足りない印象です。返し馬では行きたがるぐらいの手応えなのだそうですが、いざレースに行くと、自在に動けるほどの前進気勢がないようなんです。現時点でもこのクラスでは上位の力を見せてくれていますが、レースと放牧を重ねながら成長していく部分もあると思いますし、ここはいったんリフレッシュさせたいと思います」(高野友和調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

マルムーティエ(4着)

 「促していって好位のインから。枠なりに内々を距離損なく運んできて、直線の残り1ハロン過ぎではマッシヴエレガンスの内から2番手へ浮上してきたが・・・。ラストは外のリネンロマン、スパイクナードに伸び負けしてしまう。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 本賞金が75万円。内国産馬奨励賞が17万円。特別出走手当が39.7万円。合計131.7万円。1口で割りますと2400円程度になると思われます。これまでよりも賞金が減ったとは言えひと月分の預託料を超えていますから悪くはないですよね。ただ、期待が大きい馬だけに11頭立ての4着はガッカリですが。

●今後の展望

 現時点では勝ち切るところまでは難しいですし、まずは1度リフレッシュして心身を新たに仕切り直したいですね。そこで成長してくれていると有り難いのですが、成長なしには勝ち上がりすらも厳しいでしょうね。決め手がありませんし近いうちにダートを走るのではないでしょうか。できれば芝で活躍して欲しいですが。

●最後に

 短距離実績の高い父ダイワメジャー産駒ですが、これまでの走りから距離延長は良いと思いましたし、ベストなレース選択でした。そしてずっとマルムーティエに乗っていただいている川田将雅騎手確保というのも大満足で、陣営としては申し分ない進め方だったと思います。これで負けるのは馬に力がないからで、こういう負けは清々しいですね。それに引き替え、同日の8Rに出走したグルーヴィタイムは後がないにもかかわらず得意の戦法を諦めるなど不満の残る内容でした。

 マルムーティエはここ3戦で残念ながらレース前には高かった前評判を著しく落とすことになってしまいましたが、それほど馬は生き物ですし走って見ないとわかりません。

 ただ、姉グリューヴァインも軌道に乗ってきたのは4歳からですし、このマルムーティエもまだまだお子ちゃまで成長が期待出来ます。取りあえず1つ勝って500万クラスで苦戦しながら成長して行って欲しいですね。

 正直に言って未勝利クラスを勝ち上がれるかと言われると黄色信号だと思いますが、3戦して3着3着4着だったように悪いなりに上位には来ています。まずは目先の1勝ですね。まだ現地に会いに行くことができていませんし、次こそは口取りの権利を持って応援に行きたいですね。そろそろ掲示板を外しそうな嫌な予感もしますが・・・。しかし、こうやって頭数の揃わない早期に始動できていることは大きな武器です。今の内にコツコツ稼ぐのもありですね。

 頑張れマルムーティエ!!まずは1勝だ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2016年9月23日立ち上げ 29日、30日、10月3日、5日、14日、18日加筆
マルムーティエの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2016年 9月11日 第2戦 2歳未勝利 阪神芝1400m 牝馬限定 (3着1番人気

2016年 8月21日 デビュー戦 2歳新馬 小倉芝1200m 牝馬限定 (3着1番人気

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