期待の愛馬クリンゲルベルガー 第8戦


前走は出遅れはあるものの、牝馬限定戦でシンガリ負け。

馬体重は418キロと相変わらず細く、この結果を受けて成長を促す為に中期放牧へ。

すると、牧場では460キロまで馬体重は増加。

これで強い負荷をかけても、さほど馬体が減らないのであれば、かなり期待できる。


10月28日にトレセンに帰厩!!

なんとなんと11月1日の追い切りでは自己ベストを計時!!

やはりかなり成長しているようです。嬉しいなぁ。


11月8日 福島5R 500万下 芝1200m 牝馬限定戦は、

6着/7番人気。

出遅れて最後方追走も最後は最速タイの上がりで10頭抜き。

やはり成長していることは間違いなし。


レース回顧と時計の分析、

レース後の長谷川浩大騎手のコメントと専門誌の評価を掲載。

(2009年11月9日完結)

2009年10月26日立ち上げ

●前走後、放牧に出ていましたが、10月28日に帰厩予定です

 牝馬限定戦でシンガリに敗れた前走のレース後、脚元を含め馬体に変わりはないものの、馬体の回復と出走間隔の状況を考慮し、宇治田原優駿ステーブルへ放牧に出ました。

 そして、札幌に出走すべく、ノーザンファーム空港に移動したわけですが、結局馬体回復を優先するため札幌には出走せず、ついに10月を迎えました。

 そんな10月19日、浅見秀一調教師がノーザンファーム空港牧場に来場され、検疫がとれ次第、栗東トレセンに送り出すことになりました。

 10月26日に検疫がとれ、ノーザンファーム空港牧場を出発。28日に栗東トレセンに到着予定です。

 10月19日の時点で459キロとかなりふっくらしていることから、今回は強く追い切ることができ、レースでも一変があると確信しています。これで2本ほど一杯に追い切って、馬体重440キロ前後で出走できるのなら、激アツです。

 今後の追い切りの動きや馬体重に注目です。

これ以降は10月28日に作成

●予定通り10月28日に栗東トレセンに帰厩しました!!

 クラブHPによりますと、我らが愛馬クリンゲルベルガーは予定通り10月28日に栗東トレセンに帰厩したとのことです。

 いやぁ、待ちわびました。これで、早ければ11月7日のレースから出走できます。しかし、15日の京都のダート1400m牝馬限定戦あたりがベストだと思うのですが。それとも福島に行ってしまうのでしょうか。

これ以降は11月4日に更新

●追い切り情報(11月4日更新)

前走前 4月29日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
田中健
4F 55.1
3F 39.8
2F 26.5
1F 13.0


10月30日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 59.7
3F 42.6
2F 27.1
1F 13.4


11月1日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.4
3F 計測不能
2F 26.2
1F 13.4
レディスピカ(2歳新馬)馬なりに0.2秒先着


11月4日 栗東坂路 良馬場 一杯
1回
助手
4F 54.8
3F 40.1
2F 27.2
1F 14.0
 10月30日、帰厩後2日で早くも13−13程度で追い切られました。放牧明けと言っても、牧場で入念に乗り込まれていますから、なんの驚きもないですが(笑)。
 かなり仕上がってそうですし、来週あたりに出走するでしょうね。問題は新馬勝ちの福島に行くのか、私の地元京都で走るのかです。

 11月1日、なんとなんと今年2月に出した自己ベスト(54.6−13.2)を上回るタイムを計測しました!!やはり成長していると思います。
 これでまだ最終追い切りでないですから、最終目一杯に追えて馬体重440キロ以上で出走なら、人気はなくとも思いっきり馬券勝負です。

 11月4日、私の思惑通り一杯に追いました。もう少し時計が出るかと思いましたが、そんなことよりも一杯に追えたことが素晴らしい。このひと追いでガラリ一変するでしょう。
 ただ、クラブHPの情報では、厩舎では飼い葉が細いようで、馬体重が前走プラス10キロ程度なら、割引が必要と思います。
 私ほっさんの追い切り評価は「B+」で、動きよりも調教過程を重視します。

●気になる出馬想定表

出馬想定表 11月8日 福島5R 500万下 芝1200m 牝馬限定戦 全31頭
馬名 前走騎手 前走 過去着順 追い切り
イナズマガイア
ウィズインライアン
ウインプラチナム
ウェーブガール
ウスイ
オペラセリア
オメガリトルスター
クリンゲルベルガー B+
ココナッツパルム
スイートライラ
スエヒロブリリアン
ステラフィッサ
ストリートスタイル
タイキティファニー
トーセンウーノ
トクトイムスメ
ドゥミポワント
ハッシャバイ
パラダイスイズヒア
フジビヨリ
マザーロード
ミキノクレシェンド
メジロアリエル
ヨシサプライズ
ランラン
ラヴインザダーク
リネンアカシア
レイナウッド
ワンズガーホッド
ワンダフルスイート
ヴァージリア

 フルゲート18頭のところに想定数31頭ですが、クリンゲルベルガーは出走間隔が長いため、出走可能です。ただ、想定数が多いので、着順等の詳細は割愛させていただきます。

●気になる騎手は!?

 11月8日に福島競馬場で騎乗予定の主な騎手は以下の通りです。

 中舘英二、大庭和弥、松田大作、武士沢友治、嘉藤貴行、スボリッチ、鈴来直人、小坂忠士、江田照男、丸田恭介、小林淳一、黛弘人、池崎祐介、荻野琢真、大野拓弥、田辺裕信、的場勇人、古川吉洋、宮崎北斗、草野太郎、藤岡康太、宮崎北斗、丹内祐次、田中博康、飯田祐史、石橋脩、田中博康、小林徹弥、石神深一、伊藤工真、木幡初広、国分優作、難波剛健、吉田隼人 各騎手です。


 浅見秀一先生ですと、やはり昨年の福島2歳S同様中舘英二騎手あたりが有力ですが、こちらは優先出走権のない身。最近低迷しているこの馬に乗ってくれる可能性は低いですね。

●福島芝1200mコース解説

 スタート地点は向正面の2コーナー奥にあるポケット。スタート直後、少し走ってから緩やかな上り坂になる。
 福島コースは3コーナーのカーブが緩やかで、3コーナーに入ってからもかなりスピードが出る。従って、自然と競り合う距離も長くなる。
 かつては開催が進むごとに内の馬場が悪化。特に秋の福島開催は、完全に外差しの馬場になりやすかったが、現在はそれも解消。開催日程の変更があり、最終週になってもそれほど内が悪くならなくなり、直線はバラける傾向にある。
 逃げ・先行馬が開催を通じて活躍できる。福島芝1200mの攻略ポイントは、各馬のコース適性を見極めること。クラスを問わず過去に同レースで好走実績がある馬は要注意。いわゆる福島巧者が穴をあける。
 枠順はほぼフラット。開幕週時はできれば内目を引きたいが、あまり気にしなくていい。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 逃げ、先行
ポイント コース適性
種牡馬ベスト 断トツでサクラバクシンオー
連対騎手ベスト 後藤浩輝、柴田善臣、蛯名正義、中舘英二、北村宏司
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分11秒2 1分11秒9
2歳未勝利 1分10秒7 1分12秒1 1分12秒2
2歳500万 1分11秒0 1分12秒0
2歳オープン 1分10秒7
3歳新馬 1分11秒2 1分10秒1
3歳未勝利 1分10秒9 1分11秒5 1分11秒1 1分12秒6
3歳500万 1分09秒8 1分10秒4 1分11秒8
古馬500万 1分09秒6 1分10秒4 1分11秒4 1分10秒4
古馬1000万 1分09秒3 1分10秒1 1分10秒9 1分10秒6
古馬1600万 1分08秒9 1分09秒3 1分09秒6
古馬オープン 1分08秒4 1分10秒8 1分10秒6 1分10秒1

これ以降は11月6日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 11月8日 福島5R 500万下 芝1200m 牝馬限定戦 全16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
ウインプラチナム 国分優作  5/17 500万 新潟ダ1200 13 B+
ウスイ 武士沢友治 10/25 500万 福島芝1200 13 10 12 11 B−
オメガリトルスター クラスト  9/20 500万 中山ダ1200 12 10 B+
オリオンザブラック 田辺裕信  8/23 500特 新潟芝1400 B+
クリンゲルベルガー 長谷川浩大  5/02 500万 京都ダ1200 13 10 B+
ココナッツパルム 津村明秀  8/08 500万 札幌芝1200 13 12 14 10 13 B−
ステラフィッサ 田中博康  8/23 500万 新潟芝1800 13 15 15 14 13
ドゥミポワント 柴田大知  9/21 500万 新潟ダ1200 11 14
パラダイスイズヒア 芹沢純一  9/12 500万 阪神芝1400 12
フジビヨリ 池崎祐介  7/22 地方 笠松ダ1400 B−
ポルタノーヴァ 小野寺祐太  9/19 500特 新潟芝1200 17 13 11 B−
メジロアリエル 松田大作  9/26 500特 中山芝1200 13 16 11
ヨシサプライズ 丸田恭介  7/26 500特 札幌芝1200
ラヴインザダーク 中舘英二  8/08 500万 札幌芝1200
レイナウッド 荻野琢真  8/08 500万 小倉ダ1000 11 14
ワンズガーホッド 古川吉洋  7/19 500万 札幌ダ1000 11 15

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり。

●鞍上は長谷川浩大騎手

 長谷川浩大騎手は今年7年目の25歳。通産勝利は2009年11月6日現在183勝(内、重賞3勝)です。

 生涯勝率は5.5パーセントとやや低く、あまりいい馬に乗せて貰っている気がしません。


 しかし、私が懸念していることが2つあります。

 1つは長谷川浩大騎手は今年全く乗れていないこと。

 昨年も22勝と失速している長谷川浩大騎手ですが、今年は11月1週を過ぎてまだ3勝です。これは275回騎乗しての数字で、勝率にすると実に1.1パーセント。100回騎乗して1回しか勝てない計算になります。
 これは少し寂し過ぎる数字ですね。精神的にもきついと思われ、焦る気持ちが余計に勝ち星を逃しそうな気がしてなりません。


 2つめは、私ほっさん愛馬と相性が悪いこと。

 私ほっさんと長谷川浩大騎手と言えば、あとにも先にも2008年4月13日のミッシェルシチーのみですが、シンガリ負けでしかも勝ち馬からは7.8秒差の余裕のタイムオーバー。そのまま引退した経緯があります。


 せっかく馬体回復で復調気配の窺えるクリンゲルベルガーです。相手も軽いですし、長谷川浩大騎手の今年4勝めを見たいですね。頼むぞ、長谷川浩大騎手!!


愛馬ミッシェルシチー最後の雄姿と満面の笑みの長谷川浩大騎手。

●ほっさん予想

ウインプラチナム

 よく聞く名前だと思ったら、母はあの私も大好きだったダイヤモンドビコーなのですね。募集価格3600万円。牝馬にしてはかなり高額です。

 ・・・ところが未勝利を勝ち上がれずに地方転厩。さすがにここでは連勝して中央に戻ってきたわけですが、地方と同じダートの短距離で9着13着と結果を残せずに芝に矛先を変えてきました。

 芝も未勝利時代にマイルで3着というのがありますが、このクラスで通用するかと言うとわかりません。ましてや今回は6か月の休養明け初戦ですし。

 追い切りは馬なりだがなかなかの動き。さすが良血馬。うーん・・・。

ウスイ

 福島芝1200mは得意で持ち時計も速い。それまで3戦他場で二桁着順が続いていたが、前走福島芝1200mに戻ると13番人気の低評価を覆す2着。しかも勝ち馬から0.1秒差で時計も優秀。
 他陣営からマークされる今回が正念場だが、その時計の優秀さからあっさり勝っても不思議はない。

 追い切りは併走馬に遅れをとっているものの、悪い動きではない。

オメガリトルスター

 未勝利からの勝ち上がりはダート。しかし、このクラスでは牝馬限定戦ですら10、12、9着でメドの立たないことから今回芝に。芝の直千競馬はそれなりだったがコーナーのあるコースは無理だろう。

 しかし、追い切りの動きは脚力を感じさせるもので、もしかすると・・・!?

オリオンザブラック

 このクラスの安定勢力。しかし、4着5着はあっても芝での3着以内はない。

 ところが今回は目を見張る追い切りの動き。上昇もあるか。

クリンゲルベルガー

 新馬戦8馬身差圧勝の舞台だが、その時の時計は平凡。また、その時のメンバーで勝ち上がったのは8着馬の1頭のみ。かなりレベルの疑われるメンバーでの圧勝であり、今回も同じコースとはいえ過度な期待は出来ない。

 しかし、芝で走れる馬になって欲しいし、今回は6か月の休養を挟んで馬体もふっくらとしているようなので、走っても不思議はない。

 好走の条件は出走時の馬体重が440キロ前後であること。しかし、追い切りの動きが失速していることから飼い葉が減り馬体重が激減(420キロ台とか・・・)していることが考えられる。それならば好走は考えづらい。

ココナッツパルム

 新馬戦は2番人気で快勝。しかし、そこから全て二桁着順に低迷。超早熟??

 ただ、追い切りの動きは迫力を感じる動きで、メンバーの軽い今回は出番があるかも・・・。

ステラフィッサ

 ここ1年は最高で13着と低迷。いきなりは・・・。

 追い切りも相手に千切られて・・・。この馬もそんなに悪い動きではないですが・・・。

ドゥミポワント

 どちらかといえば直千競馬向き。コーナーは苦手。騎手も・・・。追い切りも・・・。

パラダイスイズヒア

 上昇したり下降したりムラのある走りをする馬。このクラスでも勝ち馬から0.3秒まで迫ったかと思いきや1.0秒程度離されることもしばしば。要するにアテに出来ないタイプ。

 今回は追い切りの伸びが酷くダメなときでは・・・。

フジビヨリ

 中央の未勝利で歯が立たずに地方転厩。そしてまた中央に戻ってきたわけだが、未勝利時代の走りから、時計の速い中央でやれるとは思えない。

 ところが追い切りはいい動き。簡単には切れない。

ポルタノーヴァ

 昇級初戦はこのコースで3着も時計は平凡。しかも勝ち馬からは0.9秒離されている。それから2戦、新潟では大敗。久しぶりに好走した福島に戻ってくるわけだが、コース相性を考えても、激走は考えづらい。

 ただ、追い切りはそれなりの動きで万が一・・・。

メジロアリエル

 札幌では走るが、他場ではイマイチ。追い切りもイマイチ。

ヨシサプライズ

 元々、1000万クラスで好走していた馬。降級後はいきなり勝ち馬から0.1秒差の3着と力の違いを見せる。しかし、前走はいいところなく大敗。そこから立て直して3か月半ぶりの一戦だが、今回相手が軽く本命候補。

 これで追い切りが動けば大本命なのだが、案外で・・・。

ラヴインザダーク

 札幌で未勝利脱出後、一戦だけ戦うが、昇級初戦は16頭立て6着と好走。今回クラス慣れが見込めるが、3か月の休養明け。なんとも評価は難しい。

 しかし、追い切りは動いていないなぁ。全く伸びていない。これなら最後まで息が持たないのではないか。

レイナウッド

 中央の未勝利戦では全く歯が立たずに地方転厩。中央に復帰後2戦するも、やはり全くいいところなし。

 障害練習をするも全然でやはり平地への出走だが、なんとも酷い追い切り内容で。

ワンズガーホット

 前走は5着だが、これはダートでのもの。芝はもう少し着が落ちる。なぜ芝に??追い切りの動きもパッとしない。
ヨシサプライズ
ウスイ
オリオンザブラック
ラヴインザダーク、ウインプラチナム
 クリンゲルベルガーの名前がありませんが、これは当日の馬体重次第ということです。当日440キロ前後で出走なら掲示板、420キロあたりなら8、9着あたりと思います。

 上位人気になりそうな馬は追い切りの動きが冴えませんし、逆に前走大敗した馬の中にいい動きの馬が数頭いるため、大荒れになるかも知れません。

 今回かなり相手が軽いので、同じく相手の軽かった新馬戦の再現もあるかも知れません。着も大切ですが、走破時計が大切です。

これ以降は11月7日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「難解」


予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲
ウインプラチナム
ウスイ △△
ヨシサプライズ
クリンゲルベルガー
ココナッツパルム
パラダイスデヒア
オリオンザブラック △△
ワンズガーホッド
オメガリトルスター △△
ポルタノーヴァ
ラヴインザダーク
メジロアリエル
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
オリオンザブラック 4.4
ラヴインザダーク 4.4
ウスイ 5.2
ヨシサプライズ 5.3
ウインプラチナム 10.2
ココナッツパルム 10.6
オメガリトルスター 15.5
ワンズガーホッド 18.7
ポルタノーヴァ 22.9
メジロアリエル 24.0
パラダイスデヒア 25.2
クリンゲルベルガー 30.5
ステラフィッサ 33.6
以下45倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
クリンゲルベルガー 75 56 53 36


デイリー馬三郎

予想印

◎ オリオンザブラック
○ ドゥミポワント
▲ ヨシサプライズ
☆ クリンゲルベルガー

以下省略

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

クリンゲルベルガー(13着)

 「今日はスタートに尽きますね。ペースが速くて前も止まらない展開だったので、余計に苦しい競馬になってしまいました。スタートがもう少しまともならまた違った位置どりになっていたでしょうし、結果も変わっていたと思います」(四位騎手・キャロットクラブHP)

 「好走している平坦コースに戻って期待しましたが、スタートであれだけ差がついてしまうと厳しいですね。ゲートが今後も課題になるでしょう。わずかでしたが馬体も増えて、状態は悪くなかったと思いますが、こういう結果のあとですし、しっかり様子を見ておきます」(浅見師・キャロットクラブHP)

●各陣営のコメント

クリンゲルベルガー

 「馬体が成長して、立て直した効果はありそう。新馬勝ちした福島の千二できっかけを。」(浅見助手・デイリー馬三郎)

これ以降は11月9日に作成

●レース 

 クリンゲルベルガーのスタートですが、前走に続き今回も出負けし、更に久々のせいか二の脚も全くつかずズルズルと後退。最後方からの競馬となります。

 結果論ですが、ハナを切ったウインプラチナムはシンガリに敗れるなど前5頭はいずれも掲示板に載れず、1着3着5着馬は後ろから5頭以内にいた馬ばかりです。その5頭の中の1頭であるクリンゲルベルガーが6着に来ていることからも前崩れの恵まれた展開であったことが窺えます。

 勝負どころの4角でも我らが愛馬クリンゲルベルガーは左にササりまともに走りません。しかし、残り200mあたりでエンジンに点火するとグングンと加速し前にいる馬を次々と抜き去ります。結局勝ち馬からは0.5秒差、4着馬からはハナ、クビ差の6着で入線します。ちなみに7着馬はそこからハナ差でした。

 勝ち馬と最速タイの上がりは34.4秒。今までこんなに速い上がりで来たことはなかっただけに嬉しい切れ脚でした。

●時計の評価

 今回の我らが愛馬クリンゲルベルガーの走破時計1分09秒5良馬場は、福島芝1200mの古馬500万クラスの過去10年間の平均勝ちタイムが1分09秒6良馬場ですから、ほぼこのクラスでは勝ち負けできるということになります。

 更に今回はスタートでダッシュがつかず、かつ4角では左にササリと力を出し切っていません。やや太め残りだったと長谷川浩大騎手もおっしゃっていますし、それなら次走は上積みがありそうです。

 また、新馬戦8馬身圧勝の時の走破時計が1分10秒3良馬場ですから、グッと時計を縮められたことも大変評価できますね。

●レース後の騎手・調教師のコメント

クリンゲルベルガー(6着)

 「コーナーで少し余裕ができるとササッてしまう。それで、4角では思うようにスピードに乗れませんでした。そのあたりを解消できれば、500万下でも通用するはずです。」(長谷川浩大騎手・競馬ブック)

 「休み明けの分、若干馬体に余裕はありました。前走で控える競馬をした影響なのか、スタートしてからスピードに乗るまで少し時間がかかりましたね。口向きがよくないとは聞いていましたが、傾いて走っていました。一頭で走っているときは問題ないのに、周りに馬がいるとその馬を見ようとして、まっすぐ前を向いて走ってくれません。最後はいい脚を使っているように、このクラスを勝つ能力はあると思います。あと少しのところで権利をとれなくて申し訳ありません」(長谷川浩大騎手・キャロットクラブ公式HP)

●今後の展望

 やはり今回のようにしっかりと調教を積めば能力はあるので走って来ます。とは言っても500万クラスならという条件つきですが。長谷川浩大騎手もそのようなコメントです。決して現状、上のクラスで通用するなどと言ったことはなさそうです。

 まあ、元々募集総額1000万円の馬。すでに募集総額以上の本賞金を稼いでいますし、あと1勝してくれれば大成功ですね。とにかく楽しませてくれる馬です。今後も期待を持って応援いたします。

●最後に

 レース前から今回は期待できると言い続けた私。馬体重が460キロとふっくらしていたことで強く調教が出来ると予測していたわけですが、実際レース前は一杯に追えたり、自己ベストを更新したりといい流れでレースに臨めました。

 本番では長期休養明けが響き、出遅れたり二の脚がつかなかったりササッたりしていましたが、これは御愛嬌。十分成長を感じさせてくれました。2歳の時点で、かなり馬体が完成されていたため、成長が止まらないか懸念されましたが、まだ少しずつながら成長しているようです。

 ただ、長谷川浩大騎手のコメントにありますように、やや太めだったようですから、430キロあたりが適体重なのでしょうね。それでも放牧前より10キロ分ほど成長しており期待させます。(とはいえ、クラブの写真を見るとまだまだ華奢ですが。)


 私は何が嬉しいってクリンゲルベルガーが500万クラスで通用することが確信できたことが嬉しい訳ですが、更に芝のレースで走れるということが最高に嬉しいです。

 過去私の愛馬はGT馬のエスポワールシチーをはじめ2勝馬のダブルダンスシチー、ディヴァインシチー等活躍馬はダート馬が圧倒的です。唯一の芝を走れる愛馬ステップシチーは長距離戦線で4勝と1頭気を吐いていますが、とにもかくにもこの1頭だけです。

 そこに、この芝の短距離を走れるクリンゲルベルガーが入ればラインナップは充実し楽しみは益々増えます。行った行ったの多いダートと違い、やはり芝のレースは最後までわかりません。今回のクリンゲルベルガーのように、最後方からでもそれなりに上がって来れます。いやぁ、楽しくてしょうがありません。


 ですから、今回のクリンゲルベルガーのメドが立ったという事実は本当に嬉しく、血統馬の底力を感じます。

 さあ、次走はどんなレースを見せてくれるでしょうか。またいい鞍上でお願いしたいですね。

最後までご愛読ありがとうございました

2009年10月26日作成 28日、30日、11月2日、4日、6日、7日、9日加筆
クリンゲルベルガーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

第7戦 2009年 5月 2日 3歳500万 京都ダート1200m (13着/9番人気) パドック写真多数付き 現地観戦レポ

第6戦 2009年 3月29日 3歳500万 阪神ダート1400m (9着/7番人気) パドック写真多数付き 現地観戦レボ 

第5戦 2009年 3月 7日 3歳500万 阪神ダート1200m (5着4番人気

第4戦 2009年 2月22日 こぶし賞 3歳500万 京都芝1600m (10着/9番人気)

第3戦 2009年 1月25日  3歳500万 京都ダート1400m (2着3番人気) パドック写真多数付き 現地観戦レポ

第2戦 2008年11月24日 福島2歳ステークス オープン 福島芝1200m (13着/2番人気

デビュー戦 2008年11月 8日 2歳新馬 福島芝1200m (1着1番人気

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