期待の愛馬クリンゲルベルガー 第2戦


新馬戦は8馬身差圧勝で期待されたが、

11月24日 福島10R 福島2歳ステークス オープン 芝1200mは、

13着/2番人気。

大きく人気を裏切る。

しかし、自分の時計では走っている。

レース回顧と時計の分析、

レース後の中舘英二騎手のコメントと専門誌の印と評価を掲載。

(2008年11月26日完結)

2008年11月12日作成

●クラブHPで次走が福島2歳ステークスであることが報告されました

 11月12日、キャロットクラブHPにて、クリンゲルベルガーの次走についての記事が報告されていました。以下はキャロットクラブのHPからです。


 「走るとは思っていましたが、予想以上に強い競馬。相手関係もあるのでしょうが、それにしてもいい内容でした。レース後、特に問題はないので、今のところ同条件の福島2歳Sを視野に入れています。ここで賞金を上積みできれば今後のローテが楽になりますからね」(浅見師)24日の福島競馬(福島2歳S・芝1200m)を目標にしている。


 というわけで、11月24日の福島10R 福島2歳ステークス オープン 芝1200mを目標に調整されるようです。確かに、前走の内容から、福島は合いそうですし、時計も下記コース解説にもありますように、福島芝1200mの2歳オープンの過去10年間の平均勝ちタイム1分10秒7よりも、クリンゲルベルガーの前走の勝ち時計1分10秒3の方が上ですし、力は十分に足りているでしょう。

 浅見秀一調教師も賞金の加算を目標にされているようですし、賞金の加算ということは、優勝しかありませんから、師としても、勝ち負けを意識されているようで、心強いです。

 本当にここを勝ってしまえば、一躍クラシックロードの本線に乗れることになります。どうなるかはわかりませんが、夢がありますね。

●補欠登録している兵庫ジュニアカップの順位が1つ上がりました

 11月9日に発表された、11月27日出走の園田競馬場 兵庫ジュニアカップ jpnU ダート1400mに補欠の5番手として登録していた我らが愛馬クリンゲルベルガーですが、出走確定馬のキャロットクラブのメトロノースが出走回避をしたために、補欠の4番手に1つ繰り上がりました。

 また、出走確定馬のキャロットクラブのフィフスペトルも11月16日の京王杯の出走を決定しており、半ば連闘になる兵庫ジュニアカップへの出走は確率的に低いと思われます。

 そうなると、実質補欠の3番手ですが、それでも普通で考えたら、出走は厳しいでしょうね。やはり、本日(11月12日)発表された福島2歳ステークスが最適な選択だと思います。

●福島芝1200mコース解説

 スタート地点は向正面の2コーナー奥にあるポケット。スタート直後、少し走ってから緩やかな上り坂になる。
 福島コースは3コーナーのカーブが緩やかで、3コーナーに入ってからもかなりスピードが出る。従って、自然と競り合う距離も長くなる。
 かつては開催が進むごとに内の馬場が悪化。特に秋の福島開催は、完全に外差しの馬場になりやすかったが、現在はそれも解消。開催日程の変更があり、最終週になってもそれほど内が悪くならなくなり、直線はバラける傾向にある。
 逃げ・先行馬が開催を通じて活躍できる。福島芝1200mの攻略ポイントは、各馬のコース適性を見極めること。クラスを問わず過去に同レースで好走実績がある馬は要注意。いわゆる福島巧者が穴をあける。
 枠順はほぼフラット。開幕週時はできれば内目を引きたいが、あまり気にしなくていい。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 逃げ、先行
ポイント コース適性
種牡馬ベスト 断トツでサクラバクシンオー
連対騎手ベスト 後藤浩輝、柴田善臣、蛯名正義、中舘英二、北村宏司
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分11秒2 1分11秒9
2歳未勝利 1分10秒7 1分12秒1 1分12秒2
2歳500万 1分11秒0 1分12秒0
2歳オープン 1分10秒7
3歳新馬 1分11秒2 1分10秒1
3歳未勝利 1分10秒9 1分11秒5 1分11秒1 1分12秒6
3歳500万 1分09秒8 1分10秒4 1分11秒8
古馬500万 1分09秒6 1分10秒4 1分11秒4 1分10秒4
古馬1000万 1分09秒3 1分10秒1 1分10秒9 1分10秒6
古馬1600万 1分08秒9 1分09秒3 1分09秒6
古馬オープン 1分08秒4 1分10秒8 1分10秒6 1分10秒1

これ以降は11月15日に作成

●補欠登録している兵庫ジュニアカップの順位がさらに1つ上がりました

 11月27日出走の園田競馬場 兵庫ジュニアカップ jpnU ダート1400mに補欠の5番手として登録していた我らが愛馬クリンゲルベルガーですが、さらに出走権利のある上位馬が出走回避をしたために、補欠の3番手に1つ繰り上がりました。

 さらに、出走確定馬のキャロットクラブのフィフスペトルも11月16日の京王杯に出走しましたから、おそらくこちらには出走しないでしょう。

 そうなると、実質補欠の2番手ですが、私は福島2歳ステークスに出走して欲しいと思います。なぜなら、ダートは未知数ですし、福島の芝1200mなら、実績があります。前走の時計も良かったですし、兵庫ジュニアカップは、北海道のマサノウイズキッドなど、超強力なメンバー構成です。

 確かに、重賞なので、2着でも賞金加算されますが、それさえも厳しい気がします。

 ただ、福島2歳ステークスが相手が軽いかどうかはまだわかりませんので、明日の特別登録発表を心待ちにします。鞍上の三浦皇成騎手はどうやらお手馬がいるようですし、クリンゲルベルガーへの騎乗は微妙かも知れません。

●福島2歳ステークスのレベル

 上記コース解説の福島芝1200mの2歳オープンの過去10年の平均勝ちタイムは1分10秒7良馬場だと書いてあります。これを鵜呑みにすると、我らが愛馬クリンゲルベルガーの前走の時計1分10秒3良馬場は十分に足りている感じですが、実はここ7年は馬場の状態も良くなり、勝ちタイムは速くなってきています。


開催年月日 優勝馬 斤量 タイム 騎手
2007年11月 4日 スマートギャング 55キロ 1分10秒5 赤木高太郎
2006年11月 5日 クーヴェルチュール 55キロ 1分09秒3 中舘英二
2005年11月 6日 プラチナローズ 54キロ 1分09秒2 武士沢友治
2004年11月 7日 ローランコングレ 55キロ 1分10秒5 大西直宏
2003年11月 9日 ナムラビッグタイム 56キロ 1分09秒0 中舘英二
2002年11月24日 オカノハーモニー 54キロ 1分10秒9 山田泰誠
2001年11月18日 カフェボストニアン 55キロ 1分09秒8 菊沢隆徳
2000年11月19日 テンシノキセキ 53キロ 1分12秒2 小林慎一郎
1999年11月21日 ファイターナカヤマ 53キロ 1分12秒9 木幡初広
1998年11月22日 カネツシークレット 54キロ 1分11秒3 植野貴也
ちなみに過去10年、全て良馬場です。


 こうして見ても、賞金を持っていて負担斤量が1キロ重いクーヴェルチュールとナムラビッグタイムは別格に強いですね。両馬はその後も活躍しますし、その他にもテンシノキセキやカフェボストニアンと長く一線で活躍した馬が名を連ね、レベルの高いレースであることが窺えます。

 福島2歳ステークスは開催の最後ですので、馬場は荒れており、クリンゲルベルガーの走った11月8日よりは、時計がかかるでしょう。しかし、クリンゲルベルガーは2着に8馬身と勝負が決していたこともあり、最後は手綱を緩めていましたから、前走よりは、馬場状態を考慮しても、時計を縮めることができるのではないでしょうか。

 ならば、相手にもよりますが、勝ち負けになると思われます。

これ以降は11月16日に作成

●気になる特別登録表(予想家の印は17日作成)

 予定通り、福島2歳ステークスに特別登録しました!!
特別登録表 11月24日 福島10R 福島2歳ステークス オープン 芝1200m 別定戦 

第1回登録完了馬 全23頭 フルゲート16頭     
松本憲二TM 和田章郎TM 松本智志TM 田村明宏TM 高柳利雄TM 吉岡哲哉TM 馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アッシュケーク 54.0 11/02 くるみ5下 東京芝1400
アドバンスヘイロー 三浦皇成 55.0 10/25 未勝利 福島芝1200
アラマサローズ 勝浦正樹 54.0  9/20 カンナOP 中山芝1200
アーバンテースト 吉田隼人 54.0 11/01 牝未勝利 福島芝1200
エルデストドーター 54.0  8/03 地方 佐賀ダ0900
オメガユリシス 北村宏司 55.0 11/02 くるみ5下 東京芝1400
キャラメルボイス 武士沢友治 54.0 11/02 くるみ5下 東京芝1400 10 11
キングオバマ 木幡初広 55.0 11/02 未勝利 福島芝1200
クリンゲルベルガー 中舘英二 54.0 11/08 新馬 福島芝1200
コリコパット 後藤浩輝 55.0 10/05 すずらんOP 札幌芝1200 10
スガノメダリスト 江田照男 55.0  9/20 カンナOP 中山芝1200 14
スノーライダー 岩部純二 55.0 10/25 新馬 福島芝1200
セブンシークィーン 吉田豊 54.0 11/09 ファンタGV 京都芝1400 12
タマニューホープ 松岡正海 55.0 11/08 500万 京都芝1200 10
ノアウイング 54.0 11/08 500万 京都芝1200 11
プレジャーラン 松岡正海 55.0 10/25 いちょうOP 東京芝1600
マーチボーイ 阿部
メイクデュース 太宰啓介 54.0 11/09 ファンタGV 京都芝1400
ラガーシーキング 55.0 11/08 500万下 京都芝1200
ラブチャーミー 秋山真一郎 55.0 11/08 500万下 京都芝1200 10
リキサンシンオー 55.0 11/02 くるみ5下 東京芝1400
リュウシルバー 津村明秀 54.0 10/19 サフラン5下 東京芝1400 16 17
レディルージュ 54.0 10/04 ききょうOP 阪神芝1400

▽は二重△印 

ラブチャーミーのみ2勝馬で出走は確定です。

エルデストドーター、リュウノシルバー、アラマサローズ、キャラメルボックスは収得賞金が低いですから、基本的に除外対象です。

ということは、出走確率は単純計算で19頭分の16ということになります。京都の平場に出走する馬も出てくるでしょうから、ほぼ出走確実でしょう。

●騎手は中舘英二騎手

 前走、10年に一度の大型新人三浦皇成騎手で8馬身千切って圧勝した我らが愛馬クリンゲルベルガーですが、三浦皇成騎手は自厩舎(河野通文厩舎)の有力馬アドバンスヘイローに騎乗するために、どの騎手に依頼するかが注目されていました。

 結局中舘英二騎手を確保したわけですが、福島2歳ステークスは、上記の表にもありますように、2003年、2006年と優勝しており、まさに、最高の騎手、鬼に金棒と言えるでしょう。そして、その優勝した2頭は、その後も一線級で活躍しています。

 ただ、その2頭(クーヴェルチュールとナムラビッグタイム)は共に、すでにかなりの賞金を持っていて、それぞれ負担斤量が1キロ多いのにもかかわらずの圧勝でした。

 実は、ここ数年は新馬戦優勝からの福島2歳ステークスの優勝馬はなく、データ的には、騎手頼みということになります。


 福島で中舘英二騎手といえば、リーディングをイメージしますが、さすがにこの日は福島記念GVがあり、後藤浩輝騎手や松岡正海騎手といった一流の騎手も参戦します。それでも福島では中舘英二騎手に頑張って欲しいですね。(東京や中山だったら、負けそうな気がしますが・・・笑)

これ以降は11月17日に作成

●週刊競馬ブックではクリンゲルベルガーを絶賛!!

 まずは、上記の特別登録表をご覧ください。本日(17日)、予想家の印を入れましたが、厚い印が一番多く集まっているところが、我らが愛馬クリンゲルベルガーです。

 ◎(本命)が2名、○(対抗)が1名。その他の3名も▲(単穴)や二重△で、いずれも厚い印です。本紙担当の東の重鎮松本憲二TMもコリコパットに次ぐ対抗印を打ってくれています。

 もちろん、これらは月曜日時点での話で、水木の最終追い切りの動きや、除外などによって印は変わるでしょう。しかし、それでも、オープン戦でこれだけ評価されているというのは、嬉しいですね。

 以下は競馬ブック誌の福島2歳ステークスに関する記事です。


 出遅れ癖が解消し、軌道に乗ったコリコパット。すずらん賞は1、2着がファンタジーSの5、1着とハイレベルな一戦。これを大外を回りながら、時計差なしの3着。発馬さえ決めれば、一気の差し切り。
 今回と同舞台の新馬戦では、軽く仕掛けただけで後続を8馬身ち切ってみせたクリンゲルベルガー。素質の高さに加え、センスも良く、能力全開なら連勝も十分。(以下省略)



厩舎のはなしより
クリンゲルベルガー 浅見助手
 相手関係もあっただろうが、前走が強い勝ちっぷり。使ってからも馬体減りなく順調に乗り込めている。オープンのここでも走ってくれるようなら本物だが。



 ということで、競馬ブック本紙の高い評価をいただくとともに、浅見助手のコメントも掲載されています。

 特に、馬体の小さな馬です。馬体重が気になりますが、浅見助手によりますと、馬体減りもなく、順調に乗り込めているそうです。これはなによりです。

 本当にオープンのここを勝てば本物でしょうが、まだキャリア1戦の馬です。4戦も5戦もしている競馬慣れした馬たちと戦ってどうかですが、まずは内容に期待したいですね。

●兵庫ジュニアカップも補欠の1番手になっちゃいます

 11月17日現在、兵庫ジュニアカップjpnUの補欠の3番手である我らが愛馬クリンゲルベルガーですが、出走枠の2頭、フィフスペトルとラブチャーミーが回避しますので、実質補欠の1番手まで繰り上がりました。

 しかし、仮に選出されたとしても、こちらには出走せず、福島を目指すでしょう。重賞は2着でも賞金加算できますが、如何せん、ここは相手が強過ぎます。また、ダート初戦でいきなりダートの猛者たちと戦うというのも分が悪いです。

 せっかく中舘英二騎手を確保できたことですし、福島の走りを期待しています。

これ以降は11月20日に作成

●登録していた兵庫ジュニアカップは回避

 結局、登録していた11月27日の園田競馬場 兵庫ジュニアカップは回避し、中舘英二騎手を確保できた福島2歳ステークスに出走するわけですが、兵庫ジュニアカップに登録した当初は補欠の5番手で、出走はほぼ無理という状態でしたが、補欠の1番手まで来ましたね。

 出走確定馬が次々に辞退したわけですが、それでも最終的には補欠を含めた上位4頭が出走確定。クリンゲルベルガーはあと一歩で出走は叶いませんでした。

 キャロットクラブはクリンゲルベルガーを含めて3頭が兵庫ジュニアカップに登録していましたが、結局1頭も出走いたしません。

●追い切り情報(11月20日作成)

前走前 11月5日 栗東E 良馬場 ゲートなり

ゲート
助手
8F 109.4
7F  97.4
6F  85.4
5F  73.4
4F  59.3
3F  45.0
1F  15.0
内ロックオブゴールド(2歳新馬・牝馬)馬なりと8F併せで0秒1先着



11月20日 栗東坂路 良馬場 末強目追う

助手
4F 57.8
3F 42.3
2F 27.2
1F 13.4



 11月20日、中1週とはいえ、小柄な牝馬が2度に渡る福島までの長距離輸送ですから、正直馬なりでしか追えないかと思っていましたが、クラブ近況でも報告されていましたように、馬体がふっくらとしていい状態のようで、最後だけ強めに追われています。
 この最後だけ強めに追うというのは、末脚を生かすための調教で、芝では基本になりますから、なかなかいい調教ができました。というわけで、私ほっさんの追い切り評価は「B−」の水準級です。小柄な牝馬ゆえ、上積みも少ないでしょうが、逆に調子落ちもなさそうです。

●出馬確定表

出馬確定表 11月24日 福島10R 福島2歳ステークス オープン 芝1200m 別定戦 全16頭 
        (灰色着色は消えた有力馬)
松本憲二TM 和田章郎TM 松本智志TM 田村明宏TM 高柳利雄TM 吉岡哲哉TM 馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アッシュケーク 内田博幸 54.0 11/02 くるみ5下 東京芝1400
アドバンスヘイロー 三浦皇成 55.0 10/25 未勝利 福島芝1200
アラマサローズ 勝浦正樹 54.0  9/20 カンナOP 中山芝1200
アーバンテースト 吉田隼人 54.0 11/01 牝未勝利 福島芝1200
オメガユリシス 北村宏司 55.0 11/02 くるみ5下 東京芝1400
キングオバマ 木幡初広 55.0 11/02 未勝利 福島芝1200
クリンゲルベルガー 中舘英二 54.0 11/08 新馬 福島芝1200
コリコパット 後藤浩輝 55.0 10/05 すずらんOP 札幌芝1200 10
スガノメダリスト 蛯名正義 55.0  9/20 カンナOP 中山芝1200 14
スノーライダー 岩部純二 55.0 10/25 新馬 福島芝1200
セブンシークィーン 吉田豊 54.0 11/09 ファンタGV 京都芝1400 12
タマニューホープ 松岡正海 55.0 11/08 500万 京都芝1200 10
ノアウイング 小牧太 54.0 11/08 500万 京都芝1200 11
マーチボーイ 阿部英俊 54.0 10/19 若駒賞 盛岡ダ1600 11
メイクデュース 藤岡康太 54.0 11/09 ファンタGV 京都芝1400 11 13
ラガーシーキング 北村友一 55.0 11/08 500万下 京都芝1200
ラブチャーミー 秋山真一郎 55.0 11/08 500万下 京都芝1200 10
リキサンシンオー 松田大作 55.0 11/02 くるみ5下 東京芝1400
レディルージュ 54.0 10/04 ききょうOP 阪神芝1400

騎手の太字は乗り替わり 印は月曜日時点のもの


 上記の出馬確定表は、わざと消えた有力馬を残していますが、前走オープン3着馬3頭が消えました!!

 しかも、その中の1頭は、月曜日の時点で競馬ブック誌の東の重鎮松本憲二TMが唯一我らが愛馬クリンゲルベルガーよりも高評価をつけたコリコパッド。しかもその鞍上は後藤浩輝騎手予定で、実に厄介な相手が除外で消えました!!
 ・・・ということは、同日出走の愛馬エスポワールシチーと同様に、月曜日の時点での競馬ブック誌の評価では本命!!

 これは、熱すぎます。

●各馬の追い切り評価

馬名 追い切り日 コースと
馬場状態
強さ 騎乗者 追い切り時計 評価
アッシュケーク 11月19日 美浦坂路良 馬なり 助手 54.8−12.5
アドバンスヘイロー 11月20日 美浦ポリ良 馬なり 三浦皇成 5F67.9−12.6 B−
アーバンテースト 11月19日 美浦ポリ良 一杯 見習 6F80.6−12.7 A−
オメガユリシス 11月19日 美浦坂路良 馬なり 調教師 54.3−13.3
キングオバマ 11月19日 美浦坂路良 末強め 助手 53.1−12.1 B−
クリンゲルベルガー 11月20日 栗東坂路良 末強め 助手 57.8−13.4 B−
スガノメダリスト 11月19日 美浦坂路良 一杯 助手 51.1−12.2 A−
スノーライダー 11月20日 美浦南W良 強め 岩部純二 5F68.6−12.8 A−
セブンシークィーン 11月20日 栗東坂路良 末強め 古川吉洋 60.6−13.3
タマニューホープ 11月19日 美浦坂路良 馬なり 助手 53.4−13.0
ノアウイング 中間軽め
マーチボーイ
メイクデュース 11月20日 栗東坂路良 一杯 助手 54.1−13.0 B−
ラガーシーキング 11月20日 栗東坂路良 馬なり 北村友一 57.0−13.4
ラブチャーミー 11月19日 栗東坂路良 馬なり 秋山真一郎 55.8−13.6 B−
リキサンシンオー 11月19日 栗東坂路良 一杯 松田大作 54.7−13.0 B+

●ほっさん予想

アッシュケーク

 新馬戦を内田博幸騎手で完勝。時計も中山芝1200mで1分09秒6良馬場とかなり優秀。競馬ブック誌のスピード指数でも、我らが愛馬クリンゲルベルガーの前走が71.8なのに対し、こちらは初戦は74.9、2戦目の前走は78.8と共に上回っている。高いレベルで走っていることに違いはない。

 はっきり言って、かなりの強敵。ただし、福島ということになれば、クリンゲルベルガーの方が実績がある。


 ただ、美浦の馬なのに、中1週での追い切りの軽さが気になる。上積みはないだろう。

アドバンスヘイロー

 前走、三浦皇成騎手で圧勝した我らが愛馬クリンゲルベルガーだが、三浦皇成騎手は自厩舎の馬が出走してきたため、こちらに騎乗。クリンゲルベルガーは中舘英二騎手ということになった。

 前走5戦目にして未勝利勝ちだが、その時計が速いのなんの。今回と同じコースで1分08秒9でしかも良馬場ではなく稍重馬場。単純に時計だけなら、古馬1000万クラスのもの。ここまで5戦を消化して、競馬上手。まだ今回が2戦目のクリンゲルベルガーにとって、強敵の1頭。


 しかし、使い詰めで、今回は前走よりも追い切りの動きは落ちる。ここらで敗れて、放牧となりそうな予感も。

アーバンテースト

 前走は今回と同じコースで優勝。時計は1分10秒2良馬場と未勝利クラスの平均タイム。キャリア5戦で、その程度なのだから、今回はわき役。

 しかし、追い切りは2週に渡って一杯に追えており、かつ19日は長めを一杯に追って、終いまでしっかりと走っている。一発があるとすれば、こういった馬。

オメガユリシス

 新馬戦を圧勝後、500万特別へ。勝ち馬からはそこそこ離され、オープンのここは勝ち負けまでは・・・。

 そして追い切りの軽さといい、ここでは見劣る。

キングオバマ

 こんな名前の馬が今年の2歳チャンプになるようなら、出来過ぎ。前走は2着馬とはハナ差で抜群の勝負根性を見せるが、4戦目にしては平凡な内容。

 追い切りはまあまあ。オープンでは厳しいとみますが。

クリンゲルベルガー

 私ほっさんのキャロットクラブ出走第2号にして、出資馬として初めての新馬勝ちをくれた功労馬。募集価格はキャロットクラブにしては最低級の1000万円。しかし、前走は2着馬に8馬身の差わつけ圧勝。最後は手綱を緩める余裕。

 ただ、相手に恵まれたことは否めない。今回が正念場。ここの内容次第で、今後の出世がわかる。勝ち負けするようなら、かなりの大物。前走の時計はそこそこで、最後は流していることからも、更に時計を短縮することは可能と思われる。

 小柄な牝馬で上積みはほとんど見込めないが、今回時計を短縮することができるなら、連勝もありえる。

 今回はキャリアが豊富で競馬上手な馬がたくさん出走しており、勝ってGTへという気持ちは高いが、前走同様不安な部分もかなり多い。

 募集総額1000万円の馬が前走で700万円の賞金をゲットしてきたわけだから、今回は2着の640万円や3着の400万円でも、募集価格を上回ったと喜ぶつもりです。
 確かに、募集価格を上回ったからといって、投資した分が完全に戻ってくるわけではありません。実際には賞金の65パーセント程度しか馬主には来ない為、募集価格の1.5倍程度は稼いでくれないと、元は取れない。
 しかし、まず馬主に取っての最低の目標は、募集総額以上の賞金を愛馬が稼いでくれること。そういう意味で、オープンのここで3着以内なら、御の字。


 追い切りは時計的には全くだが、中1週での2度の福島遠征であり、これ以上するのは無理。終始馬なりではなく、終いだけでも強く追えたことを評価したい。

スガノメダリスト

 重賞では14着と全く力が及ばなかったが、前走のオープンでは貫禄の1番人気に支持される。結果は4着も、勝ち馬からは0秒3差と、そんなに大きくは負けていない。

 内容も悪くなく、軽視は禁物。


 追い切りは本数も多く、動きも良く、準備万端。ここ2週は強く追えていて、かつ19日は2度の登坂。絶好調。

スノーライダー

 前走は今回と同じコースだが、稍重で1分09秒5と内容は我らが愛馬クリンゲルベルガーの初戦よりも評価されるべき。

 ただ、開幕馬場で、馬場状態は最高だった。私はクリンゲルベルガーと互角とみる。


 追い切りはジョッキー騎乗とはいえ、素晴らしい動き。2週続けて強く追われ、動きキビキビ。それらを総合的に判断すると、クリンゲルベルガーよりも、高評価すべきか。

セブンシークィーン

 すでにキャリア6戦の競馬上手。そのため、前走の重賞でも6着に食い込む。ただ、重賞とはいえ、今年のファンタジーステークスはメンバー的に例年よりもかなりレベルが低かった。その中での6着は、あまり信用し辛い。

 戦歴は多いが、これといった内容がなく、上積みは皆無。

 追い切りもほとんど14−14と軽すぎる。

タマニューホープ

 前走の500万戦は、今回の中心ラブチャーミーに完敗。休養明けの叩き2走目とはいえ、ラブチャーミーに逆転することは厳しいだろう。

 追い切りも馬なり1本と気合が感じられない。

ノアウイング

 こちらも前走タマニューホープとラブチャーミーと同じレースに出走。勝ち馬ラブチャーミーとは0秒4差。こちらもすでにキャリア6戦で上積みはないだろう。ならば、ラブチャーミーの逆転は不可能。

 追い切り時計も計時せず(明日追い切りか??)、掲示板ですら、厳しいだろう。

マーチボーイ

 今回出走メンバー中、唯一の地方所属馬。その戦歴から中央の速い時計に対応できるとは考えにくいが・・・。

メイクデュース

 自己条件なら勝ち負けも、オープンクラスでは全く歯が立たない。小倉の未勝利勝ちのレースは圧巻だったが・・・。

 追い切りは中1週だが、一杯に追えており、調子は良さそう。

ラガーシーキング

 この馬も前走ラブチャーミーに敗れた軍団。ただし、その中では一番勝ち馬ラブチャーミーに迫った内容は評価できる。

 ここ3戦は高いレベルで競馬をしており、大崩れはないだろう。ただ、勝ち切れない甘さもある。

 追い切りはサッと流した程度。輸送を考慮してのものだが、さて。

ラブチャーミー

 今回のメンバー中、唯一の2勝馬。我らが愛馬クリンゲルベルガーと同じ、11月27日の兵庫ジュニアカップにも登録し、こちらは2勝馬の為、出走確実であったが、こちらに照準を合わせて来た。

 当然人気の中心。キャリアもある。

 輸送の為、軽めの追い切りだが、ここから状態を判断するのは難しいが、馬なり一本というのは、やや不満。

リキサンシンオー

 新馬戦を6馬身千切って圧勝後、前走の500万特別戦でも1番人気の支持を受けるが、そこは4着。しかし、2戦とも非常に高い水準で走っており、ここでも人気の中心。

 追い切りも2週続けて一杯に追われており、調子もかなり良さそう。
リキサンシンオー、アドバンスヘイロー
ラブチャーミー、スノーライダー
クリンゲルベルガー、スガノメダリスト
アッシュケーク、ラガーシーキング
 我らが愛馬クリンゲルベルガーは5番手評価ですが、キャリアとレースの上手さ、そして内容の濃さや追い切りの状態でいうと、こう判断せざるを得ません。さすがにオープンだけあって、相手が強力です。少し自信がなくなってきました。

 単純に同じコースの持ち時計で言うと、◎アドバンスヘイローとは、1秒4以上の差があります。我らが愛馬クリンゲルベルガーが2戦目の今回、そこまで時計を短縮できるかというと、常識的には疑問です。

 ですから、愛馬には勝って欲しいし、馬券でも応援はしますが、レースを見るまではわかりません。ただ、負けてもそんなに不細工なレースはしないと確信しておりますが、掲示板を外すことも視野に入れています。前走は相手が弱かったというのが、世間も、そして私たちも含めた見方です。今回はかなりのメンバーですし、クリンゲルベルガーがどの程度の馬か、ここではっきりと見極められることでしょう。

これ以降は11月23日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「実力五分」



本紙の見解

 ファンタジーSで着差以上の好内容を見せたセブンシークィーン。本来、前々で競馬ができるし、ローカルの芝1200メートルなら一変がある。底を見せていないリキサンシンオー、進境著しいアドバンスヘイロー、自在味が光るクリンゲルベルガーまで差はなく、3連単はここまでを主軸に。メイクデュースに、ラガーシーキングの追い込みまで押さえておきたい。




予想家の印

馬名 松本憲 和田 松本智 田村 高柳 吉岡 本紙
クリンゲルベルガー △△ △△ △△
アッシュケーク △△
メイクデュース
ラガーシーキング
ラブチャーミー
リキサンシンオー △△ △△ △△
セブンシークィーン
オメガユリシス
スガノメダリスト
アドバンスヘイロー
△のみは省略



予想オッズ
馬名 予想オッズ
リキサンシンオー 6.2
アドバンスヘンロー 6.4
クリンゲルベルガー 6.7
セブンシークィーン 6.9
オメガユリシス 9.2
メイクデュース 10.1
アッシュケーク 10.2
ラブチャーミー 10.3
スガノメダリスト 10.4
以下14倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
クリンゲルベルガー 72 72
マーチボーイ
アッシュケーク 79 75 79
タマニューホープ 74 42 74 60
スノーライダー 74 74
アーバンテースト 80 80 37 68
メイクデュース 84 64 76 74
ノアウイング 83 74 70 75
ラガーシーキング 79 78 79 78
ラブチャーミー 81 61 73 81
リキサンシンオー 80 80 80
セブンシークィーン 74 56 73 74
オメガユリシス 77 70 77
スガノメダリスト 86 86 51 83
アドバンスヘイロー 81 64 78 81
キングオバマ 70 70 65 69


デイリー馬三郎

予想印

◎ スノーライダー
○ ラガーシーキング
▲ クリンゲルベルガー

以下省略

競馬エイト

短評は「小波乱」


 予想家の印
馬名 ヒロシ 野田 吉田 椋木 横山 本紙
阿部
クリンゲルベルガー × ×
スノーライダー × × × ×
メイクデュース × × ×
ラガーシーキング × × × ×
ラブチャーミー × × ×
リキサンシンオー ×
セブンシークィーン ×
アドバンスヘイロー
以下×のみ省略


大阪スポーツ

山村隆司の狙い

 「◎アドバンスヘイローの前走V時計1分08秒9(稍重)は、同日の古馬500万下2鞍と遜色ない。(中略)福島の初陣を8馬身差圧勝で飾ったクリンゲルベルガーが対抗。前走時計は水準級だが、2戦目の上積みを見込めば侮れない。(後略)」


 予想家の印
馬名 藤井 風岡 特捜班 仕掛人
上田
坂路
高岡
渡辺薫 杉本博 本紙
山村
クリンゲルベルガー
アッシュケーク
メイクデュース
ラガーシーキング
ラブチャーミー
リキサンシンオー
セブンシークィーン
オメガユリシス
スガノメダリスト
アドバンスヘイロー
以下△のみ省略


●前走レース後の騎手コメント

クリンゲルベルガー(1着)

 「思った通りペースが速くなり、理想的なポジションで競馬ができました。抜け出してからフワッとしていましたが、期待していた通り、能力のあるところを見せてくれました。折り合いがつくので距離が延びても大丈夫ですよ。まだまだ、良くなる余地を残していますから、これからが本当に楽しみですね。」(三浦皇成騎手・競馬ブック)

 「能力が違いましたね。思った通り、レースはペースが速くなって、ちょうどいいポジションを取ることができました。8馬身つけましたが、まだあれでも抜けてからフワッと気を抜いていたんです。折り合いはつくので、距離が延びても大丈夫ですよ。これからが楽しみですね。」(三浦皇成騎手・ラジオNIKKEI)

 「外から行かれてもムキになることなく、いいポジションで競馬が出来ました。手応え十分で抜け出してからもまだ余力があったし、先々楽しみですね。」(三浦皇成騎手・デイリー馬三郎)
 「牝馬らしく、小柄でスッキリ。前2頭が飛ばす中、離れた4番手で虎視眈々。コーナーで楽々と進出して4角先頭。直線は軽く仕掛けての圧勝。良血馬が力をフルに発揮した。」(競馬ブック)

 「1番人気に応えて8馬身差の圧勝劇を演じたクリンゲルベルガー(牝、父スウェプトオーヴァーボード、栗東・浅見)。デビュー戦とは思えない落ち着いたレースぶりで、道中は好位の4番手を追走。4コーナー手前から楽な感じで進出し、ゴール前では手綱を抑える余裕すら見せた。」(デイリー馬三郎)

 「小柄だがバランスは良好。出脚上々で好位を確保し、3コーナー過ぎから一気の加速。直線も楽な手応えのまま後続をちぎった。相手に恵まれたが、スピードとセンスは相当。」(ギャロップ)

 「★★★★★(7段階評価の5、11月8日9日開催の新馬戦、未勝利戦勝ち馬全馬の中で、最高評価。その他ケイアイガーベラとカノンコードも同評価)。小柄でもバランス良好。3コーナー過ぎから一気の加速で2着馬以下を置き去りにし、性能の違いをまざまざと見せつけた。次回注目。」(エイトTMの2歳馬診断・ギャロップ)

●各陣営のコメント

クリンゲルベルガー

 「相手関係もあっただろうが、前走が強い勝ちっぷり。使ってからも馬体減りなく順調に乗り込めている。オープンのここでも走ってくれるようなら本物だが。」(浅見助手・競馬ブック 月曜日)

 「前走は時計、内容とも上々。センスを感じさせる競馬だった。カイバは食べているし落ち着きもある。」(鳴海助手・大阪スポーツ)

 「昇級戦だが、前走でも追えばもっと時計は詰められたと思う。使って状態も上向いており、どこまでやれるか楽しみ。」(浅見秀一調教師・競馬エイト)

 「新馬戦を勝った後も出来はキープ。好位で立ち回れるし、昇級でも相手次第でしょう。」(浅見助手・デイリー馬三郎)

 「前走の勝ちっぷりは良かったが、オープンだと手ごわい馬も出てくるからね。幸い、レース後のダメージは少なかったし、ここに入ってどんな競馬をしてくれるか。」(浅見秀一調教師・競馬ブック)

これ以降は11月26日に作成

●パドック

 前走同様、今回も京都競馬場のモニターで、パドックを見ていましたが、我らが愛馬クリンゲルベルガーの気配は良く見えました。気合も乗っており、2度の長距離輸送でしたが、前走の力は出せると思いました。

 また、懸念された馬体重もプラスということで、激アツな予感がしました。ですから、上記前日まではかなり評価を落としていた私ですが、馬券をそこそこ買うことにしました。

●レース 

 我らが愛馬クリンゲルベルガーは、ポンといいスタートを切りますが、外枠の馬の方が勢いが良く、外から被せられて、一旦10番手くらいになります。しかし、そこから押し上げて、3コーナーでは5番手付近に取りつきます。

 終始ラチ沿いの経済コースを通り、直線入り口でも、他馬が馬場の悪い内を嫌って外に出した為、視界良好。思わず「勝ったか!?」と思ったほどでした。

 しかし、ほんの少しだけ伸びかけたところで、あとは脚色が鈍り、前に追いつくどころか、後ろの馬にもどんどんと交わされて行きます。結局流れ込んだだけの13着となります。

 映像だけ見ていると、前走は直線で他馬を引き離し、今回は逆に失速し、と見えますが、上がりはそう変わっていませんので、単純に前回は相手が弱かった、今回は強かったということで、厳しいですが、力負けを認めざるを得ません。

 開催の10日目で最内は馬場が荒れていて伸びないということはありません。事実、次の11Rでは最後の直線で最内を走っていたマンハッタンスカイ(同じ浅見秀一厩舎、おめでとー)が優勝しています。中舘英二騎手はベストを尽くしてくれたと思っています。

●時計の評価

 今回のクリンゲルベルガーの走破時計は前走と全く同じです。すなわち、自分の時計では走っています。ただ、前走の新馬戦と今回のオープン戦では相手が違い過ぎます。ですから、同じ時計でも、こんなに着が違うのですね。

 私ほっさんのキャロットクラブ愛馬で出走したのは、クリンゲルベルガーが2頭目です。偶然と思いますが、あまりにキャロットクラブ出走第1号の愛馬シャンスイとダブる部分が多いので、書きます。

 シャンスイもクリンゲルベルガーも父は同じスウェプトオーヴァーボード。

 どちらもキャロットクラブでは、超安価な馬。

 どちらも預託厩舎は一流。

 どちらも初戦で愛馬を優勝に導いてくれた騎手ではなく、乗り替わり(普通は、勝ったのなら、また同じ騎手が乗りますよね)。

 どちらも420キロ台と小柄で叩いた上積みが見込めない。

 シャンスイは5月デビューと遅かった為、未勝利戦デビューだが、デビュー戦を圧勝で飾る。しかし、2走目は同じコースをほぼ同じ時計で走ってシンガリ負け

 クリンゲルベルガーもデビュー戦は圧勝。2戦目は同じコースを同じ時計で走破するも13着大敗

 どちらも2戦目は牡馬混合戦。



 と、内容がほとんど同じです。

 シャンスイは2戦目の後、放牧に出されて、現在は半年になります。全く同じなら・・・。いや、半年も待つのは嫌です。せっかく早い時期に勝ち上がったのですから、クラシックを目指して欲しい!!

●レース後の騎手・調教師のコメント

クリンゲルベルガー(13着)

 「最内枠だったけど、外から一気に行かれてねぇ。物見をしたり気を使って走る馬だけになあ。」(中舘英二騎手・ラジオNIKKEI)

 「外から一気にこられて、厳しい形になってしまった。馬場がどうのこうのではない。」(中舘英二騎手・競馬ブック)

 「デビュー戦の内容がかなり良かったので楽しみにしていました。スピード豊かだしここでもいい走りができると期待していましたが、結果的には最内枠が仇となってしまい馬にはかわいそうでした。荒れた馬場は問題なかったのですが、どんどん外から馬が押し寄せて来て怯んでしまっていました。真ん中あたりの枠から競馬ができていれば違ったはずで、今日は物見をしてこの馬本来の走りを発揮していません。キャリアの浅さが出てしまいましたが、能力からしてこのような結果になる馬ではないと思いますよ」(中舘騎手・キャロットクラブHPより)

 「中1週での競馬でしたけど、中間の調整も上手く行ったし、輸送もスムーズにこなせました。その結果、プラス2キロで出走できましたからね。今回もかなり期待してただけに、この結果には正直ガックリしてしまいましたが、まだまだこれからの馬。まずは栗東に帰って、その後の状態を見てから今後の予定を決めていきます」(浅見助手・キャロットクラブHPより)

●専門誌のレース評価

クリンゲルベルガー(13着)

 「気配はいい。好位の内々。コーナーがぎこちない。終始、ラチ沿いを通って直線は伸びあぐねる。初戦は圧勝だったが、時計的な裏づけがなかったし、今日はキャリアの浅さを露呈してしまった。」(競馬ブック)

●今後の展望

 11月26日のキャロットHPの近況で明日(27日)、放牧に出されることが書かれてありました。以下は11月26日のキャロットクラブHPの近況です。


 「小柄な馬なので、最内枠はいやだなと思っていたのですが、残念な結果になってしまいました。レース後は特に異常ありませんが、2度の長距離輸送に耐えてくれましたし、一度放牧に出してリフレッシュさせようと思います」(浅見師)27日に宇治田原優駿Sへ放牧予定。


 特に異常がないというのがいいですね。私もデビュー戦は小柄な牝馬ですので、福島への直前の長距離輸送を嫌いましたが、結果として、見えないストレスになっていたのではないでしょうか。放牧して立て直せば、もっともっとやれる馬です。


 ただ、芝の1200m以下では厳しい気がします。なぜなら、終いに切れる脚がないからで、2着に8馬身もの差をつけた初戦でも上がり3ハロンは35秒5。今回が36秒1ということで、いくら小回りコースで直線が短いからといっても、34秒台で上がらないとこの距離では厳しいと思います。

 ですから、もう少しゆったりと走れる芝の1400mか1600mあたりが適距離だと思います。事実、前走後の三浦皇成騎手も距離が延びても大丈夫とおっしゃっています。

 または、私がデビュー前から推しているダートに向かうかです。


 これからの成長に期待するわけですが、現状の力では、芝の1200mでは頭打ちだと思います。今回は牡馬混合戦でしたが、牝馬限定戦でも厳しいでしょう。

●最後に

 今回は予想の段階から厳しいことを書きましたが、それが現実のものとなってしまいました。中舘英二騎手はレース後の敗因をいろいろと取りつくろってくれていますが、ここは、はっきりと力負けです。元々、同じコースを1秒以上も速い時計ですでに走っていた馬たちがゴロゴロとしていたわけですから、いきなり逆転というのは、やはり無理がありました。

 また、懸念していたとおり、小柄な牝馬ですので上積みはなかったですし、1か月の間の2度に福島遠征は大きなストレスになったことでしょう。

 元々、浅見秀一師も、デビュー前は「小柄な牝馬ですし、1度使ってあげた方が・・・」程度の感じで出走させたわけですし、初戦が圧勝したことから、我々が期待し過ぎたものだと思います。この馬の募集価格から言っても、新馬戦を1番人気で優勝してくれたことだけでも、御の字ではないでしょうか。私は新馬戦優勝という大きな夢を実現させてくれたこの馬には非常に感謝しております。


 もう1頭のキャロットクラブの既走馬シャンスイは、デビュー戦は428キロでしたが、今は6カ月の放牧中で、現在の馬体重は460キロもあります。これなら、ビシビシ調教もできますし、成長分もあるでしょう。少し長いブランクにはなっていますが、これからの活躍が大いに期待できそうです。クリンゲルベルガーも、もっと馬体が増え、しっかりと追えるようになり、京都や阪神の近場で出走すれば、もっともっと勝ち星をあげることができると思っています。


 私は愛馬について、正直なことを述べたいので、弱さ、脆さが見えれば、厳しい事も書きます。今回は厳しい内容が多かったですが、前走もお話しましたように、私の持論は”新馬戦で1着、または新馬戦で1番人気の馬は将来1000万クラス勝ち負けまでは出世する”です。当然、今すぐではなくても、愛馬クリンゲルベルガーはそこまで行く馬だと思っています。


 今回、放牧ということで、来年はひとまわり大きくなってターフに帰ってきて欲しいですね。目標はフィリーズレビュー!!頑張ろう!!


キャロットクラブHPより



キャロットクラブHPより

最後までご愛読ありがとうございました

2008年11月12日作成 15日、16日、17日、20日、23日、26日加筆
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デビュー戦 2008年11月 8日 2歳新馬 福島芝1200m (1着1番人気

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