レンベルガー(クリンゲルベルガーの13) 第7戦


キャロットクラブ出資愛馬第26号は、母で愛馬だったクリンゲルベルガーへの愛着からのみ購入した1頭。はっきり言って走る走らないは完全度外視。初の母馬優先権行使のはずが、第一次募集では満口にならず事実上意味なし(笑)。

母は500万クラスで一杯一杯だった馬だし、本馬が未勝利クラスを脱出できるかどうかも微妙。未勝利引退だったとしてもいいのだ。牡馬で募集金額1200万円は母をも凌ぐ超安価な値付けなのだから。

この馬がもしかなり走っても、それは私の馬見ではない。ただ、牧場見学ツアーでは関係者から”かなり良い馬”と評価が高かったと聞く。まずは1つくらいは勝って欲しい。

父はなんとも微妙なアンライバルド。厩舎はグリューヴァインの牧田和弥厩舎で、ここは私の評価は高い。


初戦はパドックで前の馬が暴れるのに驚いて転倒し、ハラハラさせたが無事完走。臆病のようでレースでも心配したが、教育上手の藤岡佑介騎手は馬群を経験させ、直線ではそんな性格なので大外にまわし、周囲に他馬のいない楽な状況の中、しっかりと脚を引き出してくれた。

最速上がりを繰り出し直線で4頭交わす。スポニチにて”中京の開幕日に好素材が集結した”と言わしめるレースで13頭立ての5着と上位は悪くない。レンベルガーの走破時計も競馬ブックの良馬場推定タイムよりも稍重馬場で上回るタイム。結果的にハイレベルな一戦だった。後日勝ち馬のシュウジは3連勝で小倉2歳S GVも制する。2着馬レッドカーペットも小倉2歳Sで2番人気に支持され4着。新馬戦の3着馬も8着馬も未勝利戦を勝ち上がっており、なんとも重賞上位級の豪華メンバーの新馬戦だった。

2戦目は1800mに出走。母の距離適性から坂のある阪神のしかも外回りコースである芝1800mはどうかと思われたが、スローペースを10番手から2着に押し上げる強い内容。ただ、メンバーには随分と恵まれ時計も水準タイムよりも随分と遅いものだった。

3戦目は阪神開催の最終週ということで豪華なメンバーが集結。7着だったが、走破時計も良馬場の2戦目よりも稍重の今回の方が1秒2も速く、レンベルガーとしてはしっかりと時計を詰めて頑張っている。相手が強すぎただけ。競馬ブックのスピード指数でも67.5と過去3戦の中ではもっとも評価が高かった。


4戦目はレース前から1頭別格だと思われたピースマインドには6馬身と千切られるも、他の有力馬はしっかりと封じ込めて2着。走破時計も未勝利クラスの勝ち負け水準レベルで、水準級の相手なら勝ち負けは確実。芝2000mでそこまでやれたことも収穫。

しかし、1月5日 京都5R 3歳未勝利 芝2000mに超一流で我が軍団との相性抜群の浜中俊騎手確保で出馬想定されていたものの木曜日の出馬確定表にレンベルガーの名はなく故障が心配された。結局、右後肢の飛節後腫ということで、想像される最悪の事態は回避できたものの、そこから次走まで4か月を要する。

復帰初戦は2着2回の実績から2番人気に支持されるが7着、1度使われた前走は6着といずれも力負け。徐々に成長を遂げていく他馬に対し、ほとんど成長の見られないレンベルガー。厳しいが、持っている素質だけでまずはなんとか1つ勝って欲しい。


前走後、脚元を含めて馬体の大きな傷みなどは見られないものの、優先権を逃してしまった為に5月17日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。

6月8日に栗東トレセンに帰厩しました。

予定通り6月25日 阪神6R 3歳未勝利 芝1800m 混合に出走!!

フルゲート18頭のところに想定数は34頭。想定表ではレンベルガーは出走優先順位18番手で最後の1枠を2頭で争う形。しかも節を持っている馬に割り込まれれば非抽選除外。しかし、信頼できるクラブ公式HPでは”出走可能A”のジャッジ。その通り確定して欲しい。結局18頭で確定。しかも次節の馬も出走。

鞍上は超一流のクリストフ・ルメール騎手を確保で激アツ!!

15着/7番人気。


好スタートから好位置をキープ。しかし直線では全く伸びずに失速。やはり成長している他馬との力関係はもはや明白。


レース回顧と時計の分析、レース後のクリストフ・ルメール騎手と牧田和弥調教師のコメントを掲載。

ルクソール様撮影現地写真多数掲載。

(2017年1月18日完結)

2016年5月27日立ち上げ

●前走後、脚元を含めて馬体の大きな傷みなどは見られないものの、優先権を逃してしまった為に5月17日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました

 我らが愛馬レンベルガーの出走した新馬戦はスポニチにて”中京の開幕日に好素材が集結した”と言わしめるレースでその勝ち馬シュウジは3連勝で小倉2歳S GVも制し、2着馬レッドカーペットも小倉2歳Sで2番人気に支持され4着。新馬戦の3着馬も8着馬も未勝利戦を勝ち上がっており、なんとも重賞上位級の豪華メンバーの新馬戦でした。

 続く2戦目は新馬戦の内容から1800mに出走しました。母クリンゲルベルガーの距離適性から坂のある阪神のしかも外回りコースである芝1800mはどうかと思われましたが、スローペースを10番手から2着に押し上げる強い内容を披露。

 3戦目は中1週で同じコースに出走。阪神開催の最終週ということで豪華なメンバーが集結し、7着でしたが、走破時計は良馬場の2戦目よりも稍重の前走の方が1秒2も速く、レンベルガーとしてはしっかりと時計を詰めて頑張っています。相手が強すぎただけです。競馬ブックのスピード指数でも67.5と過去3戦の中ではもっとも評価が高くなっています。悲観する7着ではありません。

 ただ、水準以上の強い相手にはこうして差があることが明白になりましたし、クラシック云々という馬ではなく、堅実にコツコツと2、3勝を目指す馬だと実感しました。

 4戦目はレース前から1頭別格だと思われたピースマインドには6馬身と千切られるものの、他の有力馬はしっかりと封じ込めて2着。走破時計も未勝利クラスの勝ち負け水準レベルですし、水準級の相手なら勝ち負けは確実です。芝2000mでそこまでやれたことも大きな収穫でした。

 しかし、1月5日 京都5R 3歳未勝利 芝2000mに超一流で我が軍団との相性抜群の浜中俊騎手確保で出馬想定されていたものの木曜日の出馬確定表にレンベルガーの名はなく故障が心配されます。結局、右後肢の飛節後腫ということで、想像される最悪の事態は回避できたものの、そこから次走まで4か月を要してしまいます。

 復帰初戦は2着2回の実績から2番人気に支持されますが7着、1度使われた前走は6着といずれも力負けを喫してしまいます。徐々に成長を遂げていく他馬に対し、ほとんど成長の見られないレンベルガー。厳しい状況ですが、持っている素質だけでまずはなんとか1つ勝って欲しいです。


 前走後、脚元を含めて馬体の大きな傷みなどは見られないものの、優先権を逃してしまった為に5月17日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。そう長いお休みにはならない予定だそうです。そりゃそうですよね。未勝利戦終了まであまり時間がありませんし、すでに6戦していて優先権が無い限りスーパー未勝利戦にも出られないですからねぇ。早く戻って来て欲しいぞ。

これ以降は2016年6月14日に作成

●6月8日に栗東トレセンに帰厩しました

 6月9日に臨時更新されましたクラブ公式HPのレンベルガーの近況報告は次の通りです。

8日に栗東トレセンへ帰厩しました。9日は軽めの調整を行いました。「水曜日に無事帰厩しました。今朝は坂路を軽く上がっています。間隔を空ける意味もあっての放牧で緩めずに乗り込んでもらってきましたし、今朝の感じからも仕上がりにそれほど手間取ることはなさそうです。速い調教をやってみてからですが、阪神開催の最後ぐらいを目指して行ければと考えています」(牧田師)

 ということで、節を空ける為に5月17日から短期放牧に出されていたレンベルガーですが、6月8日に栗東トレセンに帰厩しました。

 そして次走の予定が阪神開催の最後ぐらいということで6月25日 阪神6R 3歳未勝利 芝1800m 混合が濃厚と思われます。同節に芝1600mがありますし、私個人はそのくらいが適距離のような気がしますが、1600mは出走したい馬が多く1800mの方が出走しやすいでしょうし1800mに出走する確率が高いと思います。

これ以降は2016年6月22日に作成

●追い切り情報(6月22日更新)

前走前 5月11日 栗東坂路 不良馬場 馬なり余力
1回
小崎綾也
4F 55.5
3F 41.2
2F 26.8
1F 13.4



6月12日 栗東CW 良馬場 馬なり余力

助手
5F 75.6
4F 59.7
3F 44.1
1F 14.6[8]


6月15日 栗東坂路 稍重馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 54.0
3F 40.5
2F 26.8
1F 13.6


6月22日 栗東坂路 重馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 54.8
3F 39.7
2F 25.6
1F 12.7
 6月12日、8日に帰厩後最初の追い切り時計を計時しました。まだ15−15程度ですが、出走予定は阪神開催の最終週ですし2週間ほどの時間があります。次はもう少し速い時計を出すのでしょうね。

 6月15日、坂路で一杯に追い切られました。全体の時計は自己ベストを更新していますし、あとは終いが12秒台、せめて13秒1くらいに納めて欲しいところです。
 デイリー馬三郎では”伸び一息C”と見たままの評価です。
 以下は同日(6月15日)更新されましたクラブ公式HPレンベルガーの近況報告です。
「今朝は坂路で追い切りました。前走でちょっと行きたがってしまっていたので折り合いに気を付けて乗ったのですが、道中は比較的いい感じで走ることができているなと思ったものの、そのわりには終いの伸びがもうひとつでした。ただ、帰厩してから実質1本目の時計ということもありますし、このひと追いでまた上向いてきてくれるでしょう。カイバをあまり食べていないなと思っていたら、その翌日にはペロッと全部平らげるなどちょっと安定しないところもあるので、そのあたりが解消されて体にもっと幅が出てきてくれれば理想なのですが、そんな中でも勝利まであと少しの位置まで来ているように力はある馬。何とかいい結果を出すことができるよう調整を進めていきたいと思います。今回鞍上はルメール騎手にお願いしていると聞いています」(和田助手)25日の阪神競馬(3歳未勝利・芝1800m)にルメール騎手で出走を予定しています。
 ということで私が予想していた6月25日 阪神6R 3歳未勝利 芝1800m 混合への出走予定が発表されました。ななんと鞍上はクリストフ・ルメール騎手を確保してくださっているとのこと。彼なら道中は抜群の馬への当たりで最後まで気分良く走らせていただけると思いますし、終いはしっかりと伸びそうな気がします。一気に勝ち上げて欲しいですね。

 6月22日、一杯に追い切られました。一杯に追い切られて本気モードがわかりますし、終いも12秒台としっかりと伸びていて好感が持てますね。
 私ほっさんの追い切り評価は「A−」です。2週続けての一杯追いは評価が高いです。動きも良いですね。しっかりした仕上げで力が出せる状態と思います。
 デイリー馬三郎では”気配上々B”とこちらも高い評価をいただいております。競馬ブックでは”さほど良化なく”と厳しい評価です。
 以下は同日(6月22日)更新されましたクラブ公式HPレンベルガーの近況報告です。
「今朝は坂路で単走の追い切りを行いました。ビシッと追って最後までしっかりとした脚取りでしたし、ラスト1ハロンも12秒台でまとめて上がってきてくれました。先週は最後の伸びがもうひとつだったようですが、今日の動きを見ると順当に上向いてきていると言って良さそう。今週の競馬に向けてまずはいい状態に仕上がったのではないでしょうか。前走がハミを取らなくていいところで噛んでしまったりして折り合いを欠いたレースになったのですが、調教では問題なく動けていますから、あとは実戦に行ってスムーズな競馬ができればと思います」(牧田師)25日の阪神競馬(3歳未勝利・芝1800m)にルメール騎手で出走を予定しています。
 私が昼に書いたラスト12秒台を牧田和弥先生も評価されています。やはり良い状態ですよね。

●気になる出馬想定表(6月25日 阪神6R)

出馬想定表 6月25日 阪神6R 3歳未勝利 芝1800m 混合 フルゲート18頭 想定数34頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
16 アルケミスト 義英真  4/23 未勝利 京都芝1800 12 18 16 11 10 11
イメージング  5/29 未勝利 京都芝2400 11 11
インディーズルアー 川田将雅  5/28 未勝利 京都芝2000
インフィニティラヴ  5/28 未勝利 京都芝1600 10 14 14 12
エアフォルク 松山弘平  5/21 未勝利 京都芝2000
キクノシュペール 小牧太  5/29 未勝利 京都芝2400
グッドスカイ 中谷雄太  6/04 未勝利 阪神芝2200 10 11
ゲンパチヨシツネ 高倉稜  5/22 未勝利 京都芝1800 13 13 11
コスモスコルピウス  5/22 未勝利 京都芝1800 10
11 コンパッション 松若風馬  1/05 新馬 京都芝2000 10
ゴールドトパーズ 国分優作  6/05 未勝利 阪神芝1800 11 11
17 シャイニーサンダー  5/01 未勝利 京都芝2000 11 12 13
13 タガノシャーロット 秋山真一郎  4/02 未勝利 阪神芝1600
ディモンド  6/04 未勝利 阪神芝2200 11 16 10
デッセシャテーヌ  6/04 未勝利 阪神芝2200 13 13 12
トコワカ 松田大作  5/29 未勝利 京都芝1800
トライブキング 岩崎翼  6/05 未勝利 阪神芝1800 14 10
14 トーホウリリー 酒井学  4/16 未勝利 阪神芝1400
14 ナムラエルサ  4/17 未勝利 阪神ダ1800
ナンヨートゥループ  6/11 未勝利 阪神芝1200 15 13 13 11
12 ファクター 藤岡康太  2/14 未勝利 京都芝1600
ブリーズリー 義英真  5/21 未勝利 新潟ダ1800 10 18 13
フリーフォール ミルコ・デムーロ  5/28 未勝利 京都芝2000 13
プレシャスタイム 太宰啓介  5/22 未勝利 京都芝1800 13 12 10 10
マサノメモリアル 荻野極  6/05 未勝利 阪神芝1800 13 10
マリネリス 三津谷隼人  5/29 未勝利 京都芝1800
メイショウオニマル 武豊  6/12 未勝利 阪神芝2000 15 10 12
メイショウバラード  5/29 未勝利 京都芝2400 15 10 10
ヤマカツリーダー 和田竜二  5/21 未勝利 京都ダ1900 10
ラヴアンドドラゴン 福永祐一  5/29 未勝利 京都芝1800
ラビングハート 鮫島克駿 初出走
ルミノール 幸英明  5/22 未勝利 新潟芝1400 11 10
18 レッドヴァローレ マーク・デュプレシス  5/14 未勝利 京都芝1800 10 16
18 レンベルガー クリストフ・ルメール  5/14 未勝利 京都芝1800 A−

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 「初」は初出走の馬 数字は優先出走順位 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート18頭のところに現在34頭出馬想定されています。想定通りだとレンベルガーは出走順位18番手で最後の1枠を同節の2頭と争う形になります。

あれッ!?これって先週のグルーヴィタイムも全く同じパターンだったぞ!!そのグルーヴィは節を持っている他馬に割り込まれて抽選にもならずに除外(>_<)。

今週も同じパターンぢゃないでしょうねッ!!

今週はましてやクリストフ・ルメール騎手確保。とにかく出たいんだ!!


しかし、先週と大きく異なる点があります。それは先週のグルーヴィタイムに対するクラブ公式HPのジャッジが”除外の可能性有B”だったのに対し、今週のレンベルガーは”出走可能A”です。


信じて良いんですよね(祈)。

これ以降は2016年6月23日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 6月25日 阪神6R 3歳未勝利 芝1800m 混合 出走数18頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
16 アルケミスト 義英真  4/23 未勝利 京都芝1800 12 18 16 11 10 11
インディーズルアー 川田将雅  5/28 未勝利 京都芝2000
コスモスコルピウス 松山弘平  5/22 未勝利 京都芝1800 10
11 コンパッション 松若風馬  1/05 新馬 京都芝2000 10
ゴールドトパーズ 国分優作  6/05 未勝利 阪神芝1800 11 11
13 タガノシャーロット 秋山真一郎  4/02 未勝利 阪神芝1600
トコワカ 松田大作  5/29 未勝利 京都芝1800
トライブキング 岩崎翼  6/05 未勝利 阪神芝1800 14 10
14 トーホウリリー 酒井学  4/16 未勝利 阪神芝1400
ブリーズリー 鮫島良太  5/21 未勝利 新潟ダ1800 10 18 13
プレシャスタイム 太宰啓介  5/22 未勝利 京都芝1800 13 12 10 10
マサノメモリアル 荻野極  6/05 未勝利 阪神芝1800 13 10
メイショウオニマル 武豊  6/12 未勝利 阪神芝2000 15 10 12
ヤマカツリーダー 和田竜二  5/21 未勝利 京都ダ1900 10
ラヴアンドドラゴン 福永祐一  5/29 未勝利 京都芝1800
ラビングハート 鮫島克駿 初出走
18 レッドヴァローレ マーク・デュプレシス  5/14 未勝利 京都芝1800 10 16
18 レンベルガー クリストフ・ルメール  5/14 未勝利 京都芝1800 A−

表中 騎手の太字は乗り替わり

 無事出馬確定に漕ぎ着けました。結局、次節の馬も3頭出走できています。クラブ公式HPはさすがですねぇ。

●阪神芝1800mコース解説

 フルゲートは18頭。春季開催(重賞競走を除く)時はフルゲート16頭。改装後に新設された条件。外回りのコースを使用。芝1600mのスタート地点からそのまま200mバックしたところがスタート。2コーナー出口付近のポケットからの発走で、内回りの芝1400mと同じ位置。外回りコースはマイル戦でもスローペースになりやすいのだから、当然ながら1800mはそれ以上。古馬のオープンクラスでも前半は流れが緩くなり、確実に上がり3ハロン、4ハロンの方が速くなる。決め手に自信があるタイプの馬でも、前がなかなか止まらないので直線一気では間に合わない。先行力の方が大事で、雪崩れ込みをイメージできる馬の方がいい。
 
有利な枠順 中枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 枠順、脚質
種牡馬ベスト ディープインパクト、ダイワメジャー、キングカメハメハ
連対騎手ベスト ミルコ・デムーロ、福永祐一、川田将雅、武豊、岩田康誠
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分48秒8
2歳未勝利 1分48秒0
2歳500万
2歳オープン
3歳新馬
3歳未勝利
3歳500万
古馬500万 1分48秒2
古馬1000万 1分47秒4
古馬1600万
古馬オープン 1分46秒9

●騎手はクリストフ・ルメール騎手 ほっさん評価「A+」

 今回のレンベルガーの鞍上は私が愛馬に最も乗って欲しい騎手の一人であるクリストフ・ルメール騎手です。もはや言わずと知れた超一流の騎手ですが、今年は1月にワンパンチ足りない愛馬ベルディーヴァに騎乗していただき、抜群の騎乗で2着。その前は一昨年にマデイラに騎乗していただき、見事な騎乗で新馬勝ちから18戦500万クラスで燻っていたマデイラを勝ち上げてくださいました。乗り難しいマデイラのような馬でもさらりと乗りこなしてしまう騎手は早々居ません。

 今回のレンベルガーも現級2着2回と実績はあるもののパンチ不足は否めず、ルメール騎手ならそこをカバーしてくれそうで楽しみでなりません。決めて欲しいですね。


 2016年6月22日終了現在、中央通算444勝、勝率15.2パーセント、連対率28.1パーセント。GTはディープインパクトに土をつけたハーツクライでの有馬記念やウオッカでのジャパンカップなど7勝。重賞は32勝。
 昨年(2015年)は中央112勝、勝率19.5パーセント、連対率35.3パーセントと驚異的な数字。本年(2016年)も現在87勝、勝率22.9パーセント、連対率37.1パーセントと絶好調で全国騎手リーディング堂々の2位(1位は戸崎圭太騎手)。



 クリストフ・パトリス・ルメールChristophe Patrice Lemaire )は、1979年5月20日フランス出身の37歳。2015年3月からJRAの所属騎手。ミドルネームの「パトリス」はフランスの障害競馬界で名を馳せた父親の名前からとった。


 父パトリスの勧めにより競馬学校ではなく普通の学校に進学し、学校が休みの週末に厩舎を出入りすることで騎乗技術を磨き1999年にフランスの騎手免許を取得し騎乗を開始。フランスで競馬学校を経由せず騎手になるのは障害騎手ではよく見られるが、平地騎手では稀な例である。

 2003年に仏リーディング7位、同年の仏GTパリ大賞を制するなど順調に実績を積み重ねている。

 2002年よりJRAの短期免許制度を利用し中央競馬でも騎乗を開始。当初は中京や小倉といったローカルを中心に活躍。

 2004年のダンスインザムードで天皇賞(秋)、マイルチャンピオンシップともに2着、コスモバルクでジャパンカップ2着、2005年のダイワメジャーでマイルチャンピオンシップ2着、ハーツクライでジャパンカップ2着するなどの実績を残すも、中央の重賞勝利には恵まれていなかった。しかし2005年の有馬記念でハーツクライに騎乗すると、これまで追い込み一辺倒であった同馬で先行するレースを見せ、同年の無敗の三冠馬ディープインパクトに初めて土をつける大仕事をやってのけ、初重賞勝利をGTで飾ったと同時に、オリビエ・ペリエから続く外国人騎手による同競走の連勝記録を4に伸ばした。

 2006年のドバイシーマクラシックでは、ハーツクライに騎乗し優勝した。また、サンクルー大賞ではプライドに騎乗し、最強と目されていたハリケーンランを破った。

 2007年は、1度目の短期免許期間中に、統一JpnTの川崎記念をヴァーミリアンに騎乗して制し、2度目の短期免許期間中の12月15日には愛知杯をディアデラノビアに騎乗して制した。この勝利で外国人騎手史上4人目となる中央通算100勝を達成した。

 2008年、サンタラリ賞連覇を達成。日本でも2度短期免許を取得し、2度目の短期免許期間中の11月16日に行われたエリザベス女王杯ではリトルアマポーラに騎乗し優勝。さらに12月7日に行われたジャパンカップダートではヴァーミリアンを選択した主戦騎手の武豊に代わってカネヒキリに騎乗し優勝。(後に武は負傷し、ヴァーミリアンも乗り代わり)中央競馬GTの勝利数を3に伸ばした。

 2008年12月29日から2009年1月28日まで地方競馬の短期免許を取得した。所属厩舎は船橋の川島正行厩舎となる。これで、東京大賞典と川崎記念に騎乗可能となり実際、カネヒキリで東京大賞典と川崎記念共に勝利した。

 2009年も1月と11月に短期免許を取得し、短期免許期間中に4度海外渡航(行き先はドバイ、香港)し、アースリヴィングに騎乗してUAE1000ギニーとUAEオークスで2着となっている。12月5日と6日の2競走で走路妨害による降着となり、12月12日から12月26日まで開催5日間の騎乗停止処分を受けた。このため香港国際競走には騎乗できなくなった。なお、12月8日の香港騎手招待競走は騎乗停止期間外のため、予定通り香港には渡航している。海外では5月10日にプール・デッセ・デ・プーリッシュを騎乗契約を結んでいるジャン=クロード・ルジェ厩舎所属のイリューシヴウェイヴに騎乗して制し、翌週の5月17日に行われたサンタラリ賞(第4競走)をルジェ厩舎所属のスタセリタで、イスパーン賞(第5競走)をルジェ厩舎所属のネヴァーオンサンデーに騎乗して制し、同じ厩舎所属馬でGT競走3連勝を達成し、同時にサンタラリ賞3連覇も達成した。

 2010年のシーズンから、それまで主戦を勤めていたクリストフ・スミヨンに代わり、アーガー・ハーン4世所有馬のフランスにおける主戦を任されることに決まった。それに先駆け、2009年のエリザベス女王杯でシャラナヤに騎乗した(結果は4着)。

 2015年、JRAの騎手免許試験を初めて受験し合格。同時に合格したミルコ・デムーロと共に、外国人として初めてJRAの通年免許を取得した。2月27日、調整ルームでTwitterを使用し、JRA通年免許取得後のデビュー戦となった3月1日の阪神競馬場で騎乗予定の6鞍は全て乗り替わり、3月1日から3月30日まで30日間の騎乗停止となった。そのため、実質的なデビューとなったのは同年4月4日・5日の騎乗であった。その5日に移籍後初勝利がいきなりの重賞(大阪杯)制覇であり、デムーロも移籍初週に阪急杯を制覇しているため、両名とも移籍初週に重賞制覇デビューとなった。

 「スタートのうまさに定評があり、馬との呼吸の取り方は抜群。追ってシャープに馬を伸ばす。」(2012年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手)
ほっさん愛馬での成績 (3戦1勝)

 2010年 2月21日 クリンゲルベルガー 1000万下 東京芝1400m 10着/10番人気
 2014年 1月11日 マデイラ        500万下  京都芝2200m 1着/5番人気
 2016年 1月16日 ベルディーヴァ    500万下  京都ダ1400m  2着2番人気


2012年12月2日 阪神11R ジャパンカップダートでグレープブランデーに騎乗するクリストフ・ルメール騎手(11番人気5着)。

これ以降は2016年6月24日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「ラヴアンドドラゴンはエンジンのかかりが遅かったが、ラストは目を引く伸び。やはり素質がある。道悪をこなす母系。2走目でチャンス。メイショウオニマルは芝に替わって安定。インディーズルアーも有力。」


短評は「混線模様」



予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU
コスモスコルピウス △△
ラヴアンドドラゴン
レンベルガー △△
トライブキング △△
メイショウオニマル
プレシャスタイム
タガノシャーロット
インディーズルアー
トコワカ △△
マサノメモリアル
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ラブアンドドラゴン 2.9
インディーズルアー 4.1
メイショウオニマル 5.4
コスモスコルピウス 10.1
トコワカ 13.2
トライブキング 13.7
レンベルガー 19.3
タガノシャーロット 19.4
コンパッション 21.3
以下31倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
レンベルガー 69 69 62 58
ラブアンドドラゴン 69 69
インディーズルアー 72 72 66 67
メイショウオニマル 74 41 66 74
コスモスコルピウス 72 72 68 63
トコワカ 68 65 68


デイリー馬三郎

本紙の見解

「デビュー戦の◎ラヴアンドドラゴンは丹念に乗り込まれて好仕上がり。実戦でもハイレベルのメンバーのなかでB着と好走した。きっちりと仕上げて使った分、今週の坂路で定石通りの良化を示し好気配。渋化馬場でも。粘っこい○が2番手。〈吉田〉」

◎ ラヴアンドドラゴン
○ インディーズルアー
▲ マサノメモリアル
× トコワカ
☆ メイショウオニマル
△ コスモスコルピウス
△ レンベルガー
△ トライブキング



レンベルガーは全13記者中 ☆(5番手評価) 1記者、、△(6番手以下評価) 10記者、無印 2記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

レンベルガー(6着)

 「抑えは利いているんですが、行きたがる感じはありましたね。坂の下りでスピードは乗り、直線も伸びそうでしたが、道中行きたがっている分でしょうか・・・。」(小崎綾也騎手・競馬ブック)

 「前半、ペースが緩んだところでちょっと行きたがってしまいました。とはいえ、折り合いを欠く中でも抑えは利いていて脚は溜まっていましたし、下りでスピードに乗っていけたのですが、3コーナー過ぎでちょっと窮屈だったせいか頭を上げてしまったんです。最後はその分伸び切れませんでした。スムーズな競馬を心がけていたのですが、いい結果を出せず申し訳ありません」(小崎綾也騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「好位の後ろにつけて、レース運びは悪くなかったのですが、ちょっと頭を上げるようなところもあって最後は伸び切れませんでした。間隔を詰めて使っても馬体は増えていましたし、状態は良くなっていると思えただけに優先出走権を確保できなかったのは悔やまれます。出馬状況にもよりますが、短期で放牧に出すことも考えていきます」(牧田和弥調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「スタートから促していって、好位のグループの少し後ろから。4角ではスズカウルトラのすぐ後ろへつけていたが、直線はいざ追われて伸びずバテず。流れ込みの格好だった。もっとやれるはずだが・・・。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

レンベルガー

 「勝てるだけの力はあるが、前走でも力んでいた。折り合って行けるかどうか。」(牧田和弥調教師・デイリー馬三郎)

 「行きたがる面がある分ひと押しが利かないけど、大きくは負けていません。変わらず状態はいいし、馬場が悪くなっても大丈夫。」(牧田和弥調教師・競馬ブック)

これ以降は2017年1月18日に作成

●パドック

 当日はロードセレリティの応援にルクソール様が現地入りされていてレンベルガーの写真を撮ってきていただきましたのでご厚意に甘えて掲載させていただきます。よって、撮影は全てルクソール様です。


レンベルガーの馬体重は前走マイナス4キロの418キロ。いやぁ〜増えないですねぇ。



レンベルガー登場。こうして見ると強そうな馬なんですけどねぇ。



パドックでの気配も良く、ルメール騎手なら勝ち負けもと思っちゃいました。



バウンスシャッセに似た険しい表情のレンベルガー。



マイナス4キロの馬体重ですが細くは見えないですね。



反対側から。



熱い視線を送る牧田和弥調教師(右端)。



ちょうど良いところに星が!!



とまーれーのあと。当然、牧田和弥先生登場。奥のスキンヘッドの方は小峠ではなく高野友和先生。



ルメール神はパドックには来ません。

●本馬場入場


地下馬道から出てくるレンベルガーとルメール神。手前は必ず馬場まで来られる藤原英昭調教師。



藤原英昭調教師を避けて撮っていただいているのですが、失礼ながら、邪魔です(きっぱり)。



頼むぞルメール!!



レンベルガーはこのとき6番人気。最終は7番人気でした。

●レース 



スタートしました。



さすがは超一流のクリストフ・ルメール騎手。抜群のスタートです。



レンベルガーは現在前から5番手。



この位置なら直線で前を交わすことも容易でしょう。



道中はしっかりと折り合いも付きあとは終いに伸びて・・・。



この時点では前が空くのか少し心配ですが。



ありゃりゃ?大丈夫か?



いや、前は空いたが伸びないぞ。



掲示板はもうない感じ。



どんどん馬群に沈んで行くぞ。



勝ったのはアルケミスト。



レンベルガーはななんと15着(T_T)。



ううーーーん、2歳時から全く成長が見られません。



引き上げてくるレンベルガーとクリストフ・ルメール騎手。



ルメール騎手を持ってしてもこれだけ走らないとは事実上、未勝利戦の勝ち上がりは消滅したと言って良いでしょう。



やはり2歳の時に勝っていなければいけない馬でした。

●時計の評価

 今回のレンベルガーの走破時計は1分50秒1重馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは重不良馬場で1分50秒0、勝ち馬の走破時計は1分48秒3でした。

 レンベルガーの時計は勝ち馬から1秒8も離されており、もはや絶望的な差です。終いの伸びの悪さからも距離が長いような気がしますが、根本的に力不足ですね。

 馬格のない馬ですので道悪は苦手というのはわからないでもないですが、それらを考慮してもこの時期の未勝利クラスにしては負けすぎです。

●レース後の騎手・調教師のコメント

レンベルガー(15着)

 「スタートも速かったのである程度のポジションにつけていったのですが、その影響なのか道中はなかなか息が入らず苦しい流れになりました。今日のような重たい馬場も堪えたようで直線では早々にバテてしまいましたね。もっと後ろから行かせた方が馬はリラックスして走れるのかもしれません。いい結果を出せずに申し訳ありませんでした」(クリストフ・ルメール騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「道中はいい位置を追走して直線に向かうあたりも手応え良く来ているなと思っていたのですが、体の小さいこの馬には重たい馬場も堪えていたのでしょう。まったく伸びが見られませんでした。それにジョッキーも言っていましたが、あまり出してポジションを取りに行くよりは、もう少し後ろで脚を溜めた方がいいのかもしれません。この後については優先権を逃してしまったこともありますので、一度放牧に出させていただき、出馬状況を見ながら復帰させる時期を検討していきます。力のある馬なのになかなか結果を出すことができずに申し訳ありません」(牧田和弥調教師・キャロットクラブ公式HP)

●気になる賞金は

 特別出走手当が39.7万円。1口で割りますと918円になると思われます。

●今後の展望

 ここ3戦の内容から、正直勝ち上がりが難しいことはもうわかっています。3歳になり他馬が確実に成長していく中、レンベルガーは2歳時とほとんど変わっていません。それでも現級2着2回の実績馬。なんとか勝ち上がって欲しいと思ってしまいます。

●最後に

 いやぁ〜、勝つところまでは行かないと思っていたものの、ルメール騎手騎乗でここまで負けるとも思っていなかったのでショックですね。しかし、良い騎手に乗って貰えたことで、この先勝ち上がれなくても納得できますし、牧田和弥先生はよくやってくださっていると思います。

 ベストを尽くしての負けは仕方がありません。あと何戦走れるかわかりませんが、最後までベストを尽くして欲しいですね。

 頑張れレンベルガー!!奇跡を信じているぞ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2016年5月25日立ち上げ 6月14日、17日、22日、23日、24日、28日、2017年1月18日加筆
レンベルガーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2016年 5月14日 第6戦 3歳未勝利 京都芝1800m (6着/2番人気

2016年 5月 1日 第5戦 3歳未勝利 新潟芝1800m (7着/2番人気

2015年12月13日 第4戦 2歳未勝利 中京芝2000m (2着/5番人気)

2015年10月 3日 第3戦 2歳未勝利 阪神芝1800m (7着/5番人気)

2015年 9月19日 第2戦 2歳未勝利 阪神芝1800m (2着/4番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2015年 7月 4日 デビュー戦 2歳新馬 中京芝1400m (5着/7番人気) ルクソール様撮影現地写真多数掲載

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