アルマニャック(コニャックレディの08) 第6戦


ここ2戦は若手の有望株・浜中俊騎手を鞍上に4着、5着と成績は安定。

しかし、ワンパンチ足りないことも事実。

なんとか使われつつ力を付けて行って欲しい。

嵌れば優勝もありうる。


4月30日 新潟1R 3歳未勝利 ダート1800mに出走!!

鞍上は新潟でこの人と言えば激アツの中舘英二騎手だったが、

6着/3番人気。

レース回顧と時計の分析、レース後の中舘英二騎手のコメントを掲載。


あまりのパンチ不足に次走は門別の交流戦。

ここなら、と思うが、中1週続きの阪神→阪神→新潟→門別は

2歳時に輸送熱で苦しんだこの馬にはやり過ぎ。

(2011年5月2日完結)

2011年4月27日立ち上げ

●追い切り情報(4月27日作成)

前走前 4月13日 栗東坂路 良馬場 叩き一杯
1回
助手
4F 57.6
3F 42.5
2F 27.0
1F 12.6



4月21日 栗東プール 2周


4月27日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
田中健
4F 56.8
3F 計測不能
2F 26.7
1F 13.2
 4月27日、ジョッキー騎乗ですが、相変わらず動きはたいしたことありません。しかし、そんなに追い切りで動く馬ではありませんし、前走と同程度と見ていいのではないでしょうか。
 私ほっさんの追い切り評価は「B−」です。連続の中1週ですし、新潟遠征ですしこれ以上はやれないでしょう。

●気になる出馬想定表(4月30日 新潟1R)

出馬想定表 4月30日 新潟1R 3歳未勝利 ダート1800m フルゲート15頭 想定数11頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アルマニャック 中舘英二  4/17 未勝利 阪神ダ1800 14 B−
イキナヤツ 勝浦正樹  3/27 未勝利 阪神ダ1800 12
クレバーステージ  4/16 未勝利 小倉芝2000 15 14 13
コスモアイボリー 丹内祐次  4/09 未勝利 小倉ダ1700
シシフンジン 黛弘人  4/09 未勝利 小倉ダ1700 14 14 13 15
スズカゴーゴー 西村太一  4/09 未勝利 小倉ダ1700 12
スリープレシャス 川須栄彦  4/09 未勝利 小倉ダ1700 10
トーセンリョウマ 吉田隼人  4/02 未勝利 小倉芝2000 11
トウショウカムイ 石橋脩  2/19 未勝利 東京ダ2100
ドゥーアップ 松山弘平  4/17 未勝利 小倉ダ1700 13
メジロビゼン  4/09 未勝利 阪神ダ1800 14

 は前4節以内の優先出走権を持つ馬

 アルマニャックはもちろん優先出走権があるので出走はほぼ確定です。

 先週の新潟は優先出走権持ちの馬の参戦が少なく、かなりメンバーが薄かったですから、その反動を心配していましたが、現実となっているようです。

 このレースだけでも優先権持ちが5頭もいます。また、期間が空いている為に優先出走権はないものの、前走3着の実力馬や、初戦で見せ場のあったメジロビゼン(メジロ牧場は解散が決まってしまいましたが・・・)など楽な相手ではありません。

 また、ギリギリ掲示板の危機じゃん。それでも中舘英二騎手確保で人気以上のものを期待してしまいますが。

 5月1日の3Rも同条件ですが、似たり寄ったりのメンバーですね。若干現在のところ1日の方がメンバーが手薄ですが・・・。

●騎手は中舘英二騎手(ほっさん評価「A+」)

 中舘 英二(なかだて えいじ)は1965年7月22日生まれの45歳。日本中央競馬会(JRA)美浦トレーニングセンター所属の騎手で28年目である。デビュー当時は加藤修甫厩舎所属だったが、1998年にフリーになり、2001年から田村康仁厩舎に所属して2003年にフリーに戻った。


 1965年、東京都荒川区に生まれる。父は競馬関係者ではなかったが、競馬評論家・予想家の宮城昌康と親交があり、また母もパートタイムで中山競馬場内の馬券売り場に勤めるなど、競馬との繋がりを持つ家庭であった。中学校在学中に騎手を志し、その卒業後、中央競馬の騎手養成長期課程に第31期生として入所。この翌年から競馬会が千葉県白井市に競馬学校を開設したため、従来使用された東京都世田谷区の馬事公苑で養成された最後の世代となった。主な同期生には木幡初広、鹿戸雄一、谷中公一らがいる。
 自身の回想によれば、養成所では「馬乗りが半端じゃなく下手で、超劣等生」であったが、当時の教官であった中俣修の叱咤激励を受けて努力を重ね、1984年に騎手免許を取得。2年次の厩舎実習を行った美浦トレーニングセンターの加藤修甫厩舎所属としてデビューを迎えた。

 同年3月に初戦を迎え、5月6日にトドロキキングで初勝利を挙げる。しかし以後二度の騎乗停止処分を受けるなど精彩を欠き、初年度は7勝に終わった。しかし翌1985年は、加藤の後押しもあり39勝と躍進。さらに当年の秋から厩舎の期待馬であるアサヒエンペラーの主戦騎手を任された。しかし自身の騎乗ミスもあり皐月賞、東京優駿といった大競走でいずれも惜敗し、ファン・評論家等から批判を集める結果となった。後に中舘は「あれがあったから、今もめげないで頑張れるんだと思います」と語っている。以後は騎乗数の少なさもあり、長らく年間20−30勝前後の成績で推移する中堅騎手として過ごした。

 デビュー9年目を迎えた1992年、ブランドアートでフラワーカップGVを制し、重賞初勝利を挙げる。さらに翌1993年12月、ヒシアマゾンに騎乗して阪神3歳牝馬ステークスGTをレコードタイムで制し、GT競走初制覇を果たした。中舘と同馬のコンビは翌1994年にエリザベス女王杯GTを含む重賞6連勝を達成。1995年には大きな獲得タイトルこそなかったものの、通年で戦線の中心を担う活躍を見せた。

 ヒシアマゾンの登場と前後して騎乗依頼が増え始め、1990年代後半からは関東の上位騎手として定着。2000年以降は主戦場をローカル開催に移して騎乗数を増やし、2001年には自身初の年間100勝を達成した。2005年からは毎年100勝以上の成績を維持しており、2005年、2006年には目標としていたワールドスーパージョッキーズシリーズ出場を果たしている。2007年にはアストンマーチャンでスプリンターズステークスを制し、ヒシアマゾンのエリザベス女王杯以来13年ぶりのGT勝利。2009年3月には史上12人目となる通算1500勝を達成した。


 デビュー4年目の1987年に、年頭から4ヶ月間未勝利を記録するスランプに陥った。このとき加藤から「追い込み馬でも構わないから、どの馬でもどのレースでもハナ行ってみろ」と助言され、以来逃げ戦法を得意としている。

 「逃げの中舘」とのイメージを完全に定着させたのは、大逃げで人気を博したツインターボとのコンビで、この頃には同じく逃げを得意とした2000勝騎手・増沢末夫に擬え、「増沢二世」とも称された。また、増沢は福島競馬場を大の得意としていたが、やはり中舘も福島を得意としており、毎年福島開催の最多勝を獲得している。また、関西圏の中京・小倉での活動も増やしており、ローカルを主戦場として以降、勝利の半数以上は関西馬で挙げている。

 ローカル開催での活躍が顕著である一方、重賞・GT級競走での勝利が、通算勝利数といった数字上の実績からは極端に少ないことも指摘される。これについて中舘は、「表舞台で重賞・クラシックに乗るか、それとも裏に回って数多く勝つか。ぼくは迷うことなく後者を選びました」と語っている。この背景には、2002年まで「1000勝騎手は調教師免許試験の第一次が免除される」という規定があったことが大きく関係しており、将来調教師を目指すに当たり「まさかその恩恵がなくなるとは思わなかったので」1000勝を達成するためにローカルを回るしかないと決意したという。大舞台を諦めてどのようにモチベーション保つのか、との問いに対しては、「確かにGTと未勝利戦での喜びの大きさは違うのかも知れないけど、どんなレースでもひとつ勝つと凄く嬉しいんです。乗り役は、1着でゴールを過ぎてから馬を止めるまでの間に、なんともいえない充実感にひたることができるんです」と語っている。

 2008年からは調教師試験の勉強を開始。おそらく念願の合格を手に入れた時、騎手を引退するつもりなのだろう。



 「2009年に104勝を挙げて5年連続の100勝超えを達成。40代半ばで頑張っている。”逃げ”のイメージは強烈。そして、逃げて結果を出せているのも確かな技術があればこそである。馬を出して行く技術、コーナーリングの技術に優れており、苦しくなった馬を保させるパワーもある。稼ぎどころはやはりローカル開催。ローカルでは若い丸山元気が急激に台頭してきて、彼に勝ち星を取られている。逃げ馬に乗っていると必要以上に人気になり、馬券的な妙味は薄まる。
 馬群に入る競馬だと流れに乗り切れなかったりスムーズさを欠くことがあるが、馬券的な狙いは差し馬に乗った時になる。
 2009年は何と165厩舎で騎乗しており、厩舎から狙い目は探せない。気っぷの良い人間という印象があるが、さすがに落ち着いてきた。
 コメントは的確で展開を読む上で参考になる。」(佐藤祐樹元騎手)



 2011年4月27日現在、JRA通算1688勝。GT3勝、重賞28勝。勝率10.4パーセント、連対率19.6パーセントといずれも一線級には及ばないものの非常に高い数字である。

 2010年は68勝、勝率9.3パーセント、連対率16.2パーセントと5年連続の年間100勝が途切れてしまった。

 若手の台頭などにより、武豊騎手同様ピークは過ぎた感があるが、それでもローカル競馬場においての信頼感はピカイチ。ローカルで愛馬に乗っていただけるだけでテンションが上がってしまう。


 ほっさん愛馬への騎乗は8回目になりますが、2008年7月12日のギムレットシチー以外は毎回人気を裏切られている。それでも彼が特に拙い騎乗をしたというよりは、彼が乗ることでより人気になっていると考えるべきでその手腕にいささかの疑いもない。。実際、彼が騎乗して期待を裏切った馬たちは以降のレースでも凡走を繰り返している。

 今回もローカルの新潟で中舘英二騎手というだけで興奮していますし、やはり3場開催のローカルで一番乗って欲しい騎手であることに違いありません。

 
 2008年からブログをされており、騎乗していただいた愛馬ギムレットシチーやクリンゲルベルガーのこともコメントされています。今回も後日の彼のブログを楽しみにしています。

 ほっさん愛馬での成績 (7戦0勝)

 2005年11月26日 オペラシチー     京阪杯 GV      京都芝1800m  11着/5番人気
 2005年12月25日 オペラシチー     有馬記念 GT    中山芝2500m   14着/13番人気
 2006年10月 8日 ディヴァインシチー  2歳新馬        東京芝1400m   6着/6番人気
 2008年 4月20日 エスポワールシチー 3歳未勝利       福島芝1800m   5着1番人気
 2008年 7月12日 ギムレットシチー   3歳未勝利       福島ダート1700m 3着/8番人気
 2008年 8月 2日 ギムレットシチー   3歳未勝利       新潟ダート1800m 14着/4番人気
 2008年11月24日 クリンゲルベルガー 福島2歳S オープン 福島芝1200m   13着/
2番人気

●新潟ダート1800mコース解説

スタート地点はスタンド前直線の4コーナー寄り。最初の1コーナーまでの距離は389m。
 最初の直線は、同じ左回りの中京よりも長く、前半の入りは必ず速くなるわけではない。メンバーによって変わる。
 コース全体が縦長なので、1〜2コーナーのカーブがきつく、ここでは馬群がタテ長になりやすい。
 したがって、1コーナーに入るまでのポジションはやはり重要で、先行できる馬の方が有利
 後方で待機する馬は、自然と前の馬と離されるので厳しくなる
 コーナー角度のキツさは3〜4コーナーも同じだが、1200mほどガンガンは残らないし、単調でもない。
 上のクラスになるとゴール前の接戦が多く、むしろ面白い。複数の先行馬の叩き合いに、外からの差し馬が届くかどうかという展開になりやすい
 枠順は多頭数の大外になると距離損が響くので少し不利
 それ以外は脚質、メンバーによって判断。

有利な枠順 多頭数の大外は不利
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 先行力、ゴール前の凌ぎ合い
種牡馬ベスト アフリート、ブライアンズタイム、ティンバーカントリー
連対騎手ベスト 柴田善臣、後藤浩輝、田中勝春、蛯名正義、北村宏司
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳未勝利 1分56秒1 1分55秒5 1分55秒1 1分54秒7
3歳500万 1分52秒8 1分55秒2 1分52秒4
古馬500万 1分54秒2 1分53秒7 1分53秒1 1分52秒3
古馬1000万 1分52秒8 1分52秒4 1分51秒6
古馬1600万 1分52秒3
古馬オープン 1分51秒6 1分51秒0

これ以降は4月29日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 4月30日 新潟1R 3歳未勝利 ダート1800m 出走数11頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アルマニャック 中舘英二  4/17 未勝利 阪神ダ1800 14 B−
イキナヤツ 勝浦正樹  3/27 未勝利 阪神ダ1800 12
エースチョウサン 吉田隼人  4/09 未勝利 阪神ダ1800 15
スズカゴーゴー 西村太一  4/09 未勝利 小倉ダ1700 12
スリープレシャス 川須栄彦  4/09 未勝利 小倉ダ1700 10
トウショウカムイ 石橋脩  2/19 未勝利 東京ダ2100
ドゥルキス 水口優也  4/16 未勝利 小倉ダ1700 13 14 10
ドゥーアップ 松山弘平  4/17 未勝利 小倉ダ1700 13
ピュアーマイスター 大野拓弥  3/27 未勝利 小倉ダ1700 13 14 16 15 13
マイネルマルゴー 丹内祐次  3/19 未勝利 阪神ダ1800
ローレルアリエス 森一馬  4/13 交流 名古ダ1400 11 14

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり。

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「上位拮抗」


予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
エースチョウサン
アルマニャック △△
スズカゴーゴー △△
スリープレシャス
マイネルマルゴー
トウショウカムイ △△
ドゥーアップ
イキナヤツ △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
スリープレシャス 2.6
アルマニャック 4.4
エースチョウサン 6.1
イキナヤツ 6.4
トウショウカムイ 6.8
マイネルマルゴー 11.0
ドゥーアップ 11.9
スズカゴーゴー 17.5
ビユアマイスター 32.2
以下50倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
エースチョウサン 61 43 53 61
アルマニャック 61 38 61 54
スリープリシャス 63 51 57 56
マイネルマルゴー 64 62 59 55
トウショウカムイ 61 52 55 61
イキナヤツ 65 54 61 47



騎手今日の馬

中舘英二 アルマニャック 〇「積極策で進展目指す」

デイリー馬三郎

予想印

◎ エースチョウサン
○ スリープレシャス
▲ トウショウカムイ
☆ アルマニャック

以下省略

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

アルマニャック(5着・6位入線)

 「手応えは良かったんですが、ペースが上がったところから苦しくなりました。早目に動いた方が良かったかも。」(浜中俊騎手・競馬ブック)

 「すごい行きっぷりだったのですが、勝負どころでペースが上がった時について行けなくなってしまいました。あまりに手ごたえがいいので、普通に溜めて競馬をしてしまいましたが、ワンペースなところもあるので早めに前へ行ってしまったほうが良かったかもしれません。それでも最後はジリジリ伸びていますから、勝利は近そうです」(浜中俊騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「前走ぐらいの時計で走っていれば勝負になったはずだけれど、今日は前走ほどの手ごたえはなかったようです。もう少し枠が内ならまた違ったんだろうけれど、それでも2走続けて安定した走りができたのは成長と見ていいでしょう。幸い優先出走権を確保できましたが、中1週で使ってきたので、馬体に疲れがないかよく確認して続戦するかどうか決めたいと思います」(浅見秀一調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「体はもうひと絞りできそう。好位の外でレースを進めたが、3〜4角では行きっぷりが冴えない。直線も右手前のままでジリジリ。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

アルマニャック

 「ここ2戦の内容が安定しているし、直線平たんの新潟も合いそう。メンバー次第では。」(浅見助手・デイリー馬三郎)

●ほっさん予想

 まずは一番人気になりそうなスリープレシャスですが、前走は2着。競馬ブックのスピード指数でも”56”とメンバーに恵まれた感があり、絶対的ではありません。追い切りの動きは美浦の坂路で4F54.1とイマイチで、併せた2頭に先着を許しています。

 エースチョウサンは、これは前走の阪神での時計がかなり優秀です。今回のメンバーの中では頭一つ抜けています。しかし追い切りで野ウッドチップにおいて終い1F13.7秒はかなり酷い状態で、どこまでやれるか疑問です。

 ドゥルキスは前走はそれなりでしたが、追い切りもたいした動きではなく、6、7番手候補と見ます。

 スズカゴーゴーもアルマ同様5着5着と堅実ですがパンチ不足で、小倉で野走破時計からはここでは見劣りします。やはり6、7番手ではないでしょうか。追い切りは終いの伸びを欠いていますが、全体ではそこそこの脚力を見せました。

 マイネルマルゴーも前走は7着ですが、アルマニャックよりも走破時計は良く、追い切りの動きも良いことから、掲示板に来る可能性はかなりあります。

 トウショウカムイは前走は8番人気でしたが堂々の3着。ただこれも勝ち馬からは1.1秒離されており、ワンパンチ不足ですがアルマとそう変わりないと思いまする。


 ローレルアリエスは前走き交流戦で大敗。ドゥーアップも小倉でいいところがなくピュアマイスターは断然の最下位候補です。イキナヤツは走破時計からアルマニャックには先着できないと思います。



 というわけで、アルマニャックですが、とにかく期待された前走が案外情けないものでしたし、勝負どころでの離され方が気になります。同等の能力の馬が6頭くらいいると思いますので、勝つことも十分考えられるし、6、7着だったとしても不思議はありません。それよりも下ということはないと思いますが。

 アルマの前走は結果的に仕掛けが遅れ、最後までしっかりとした脚取りでしたから、もっと早く仕掛けて脚を使い切るやり方なら、もう少し前進があってもいいと思いますし、中舘英二騎手なら前につけて早めに仕掛け(抜け出し)、なんとかそこそこ持たせてくれると思っています。ですので、いい結果を期待したいですね。

これ以降は5月2日に作成

●レース 

 最近行きっぷりが良くなったアルマニャックのスタートですが、今回もそれなりのスタートでした。しかし、横の4番の馬があまりにも素晴らしく(しかし結果はシンガリ負け)、アルマの鞍上・中舘英二騎手も無理をせず7番手に納まります。先行有利の新潟において、反応が遅く、切れる脚のないアルマニャックのこの位置は中舘英二騎手らしくないと思います。正直、残念です。

 アルマニャックと中舘英二騎手は向正面でスーッと上がって行きます。絶好位に付けオオッと思いましたが、3角のペースが上がってきたところでまたしても反応が鈍く(前走でわかっていたはずなのにぃ・・・)ズルズルと後退。しかも後方に外からからマクられて苦しくなり、ここで上位入線はなくなります。

 しかし、そこから流石・中舘英二騎手。なかなか渋太く持たせます。最後の最後も5着馬を交わそうかというところで僅かにハナ差交わせずに6着入線。大切な優先出走権を失いましたが、悪い中にもそれなりの結果でした。

●時計の評価

 今回のアルマニャックの走破時計は1分57秒7重馬場でした。新潟ダート1800mの3歳未勝利クラスの過去10年間の平均勝ちタイムが1分55秒1重馬場で、同日の他のクラスの走破時計が速いことからも脚抜きが悪かったとは言えず、単にレベルの低いメンバーによる一戦の中で掲示板にも載れなかったという事実が浮かび上がって来ます。これでは、よほど相手に恵まれてスムーズに走れないと勝ち負けは厳しいでしょうね。

●レース後の騎手・調教師のコメント

アルマニャック(6着)

 「一本調子なところがあるから、うまく流れに乗れないと難しいね。最後もジリジリとした伸びだったよ。」(中舘英二騎手・競馬ブック)

 「勝負どころから捲ることも考えていたのですが、後ろにいた馬に外から一気に来られたし、そこで主張していっても苦しい展開になりそうだったので、そこはあえて待ってロスなく立ち回るほうを選びました。最後に伸びて来ているのですが、結果的に前が残ってしまったし、迫ることができませんでした。悔しいです。ややワンペースなところがあるようですが早めに動きすぎても終いが甘くなるかもしれないし、難しいところですが、もしまた乗せていただけるのであれば今回の経験を活かしてこの悔しさを晴らしたいです」(中舘英二騎手・キャロットクラブ公式HP)



 注)赤字のところはザブングル加藤風に。

●専門誌のレース評価

アルマニャック(6着)

 「ちょうどエースチョウサンと同じような位置取り。前半はいい感じだったが、ペースが上がった時にモタモタしていた。ちょっと勝ちみに遅い印象を受ける。」(競馬ブック)

●今後の展望

 今回のレースを見ても11頭とフルゲートになっていません。ということは、次週もそこまでになるとは思えず、極端に言えば連闘でも出走可能でしょう。

 しかし、レース内容からはパンチ不足は明らかで、更にメンバーの劣る地方交流戦に回る可能性もあります。


 ・・・って書いていたら本当に交流戦に登録されました。5月11日の門別・リゲル特別ダート1800mです。しかも選出されたことから出走の可能性は高く、ここなら勝ち負け出来るかも知れません。しかし、中1週続きで、阪神→阪神→新潟→門別はいくらなんでもハード過ぎると思いますし、ましてや2歳時に輸送熱で数カ月を棒に振った馬です。輸送も得意とは言えず、力を出し切れない恐れも多々あります。

 いや、何よりも故障が心配です。

 さて、本当に出走するのでしょうか。

●最後に

 今回は重馬場で走りにくい馬場だったとはいえ、もっとも走った前々走から少しずつ時計や内容が悪くなっています。これが疲労が原因なら納得なのですが、それにしてもパンチ不足は明らかですね。

 理想は1つ勝って夏を超えての成長に期待ですが、なかなか難しそうですね。


 ただ、同厩のクリンゲルベルガーと同じで毎度いいところに来てくれるので楽しめますし、それなりの賞金も稼いでくれます。また、ローカルなら出番もあるでしょう。

 浅見秀一先生はとにかく回数を使う方なので、まだこれからも月1以上のペースで出走させてくれることでしょう。

 これからは交流巡りかな?園田や名古屋、姫路、笠松あたりなら大歓迎ですが。


 とにかく勝てる可能性はゼロではない馬なのでなんとか勝ち上がって欲しいです。


 頑張れアルマニャック!!

最後までご愛読ありがとうございました

2011年4月27日立ち上げ 29日、5月2日加筆
アルマニャックの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2011年 4月17日 第5戦 3歳未勝利 阪神ダ1800m (5着・6位入線/7番人気)

2011年 4月 2日 第4戦 3歳未勝利 阪神ダ1800m (4着/11番人気) パドック写真付き 現地観戦レポート

2011年 1月12日 第3戦 JRA指定交流 アップル賞 名古屋ダート1400m (4着/4番人気)

2010年10月 2日 第2戦 2歳未勝利 阪神ダ1800m (14着/12番人気)

2010年 9月 4日 デビュー戦 2歳新馬 札幌ダ1700m (8着/4番人気)

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