愛馬シャンスイ 引退


生涯の大半を放牧地で過ごした愛馬シャンスイ。

結局5歳春の引退までたったの6戦(涙)。

初戦勝ちの時には大興奮だったが、背腰に疲れが出やすく、また馬体面での成長もほとんどなかった。


ただ、代替制度のある友駿ホースクラブから移動してきた私ほっさんにとって、代替制度のないキャロットクラブへの入会は不安もあり、そんな不安を一戦で拭い去ってくれたキャロ愛馬第1号のシャンスイには感謝の言葉しかない。

ありがとうキャロットクラブ愛馬第1号シャンスイ。


引退後繁殖入りすることが発表されました。

素晴らしい仔を産んでくれることを期待します。

そして、機会があれば是非その仔を持ちたいです。

(2010年3月31日立ち上げ)

2010年3月31日作成

●ついに引退

 2010年3月30日に更新されましたクラブ公式HPシャンスイの近況によりますと、ついに我らが愛馬シャンスイの引退が発表されました。

 前走後、それを匂わすような発言が調教師、クラブ共に出ており、引退は時間の問題でした。


 未勝利戦を既走馬に混じって圧勝した後はいいところがなく、6歳3月の引退期限まであと1年でしたから、引退は時間の問題と思われました。おそらくほとんどの保護者の方は納得されているでしょう。私も今回の引退は納得です。やはり、想像以上に成長がなかったという点が大きかったと思います。

●キャロットクラブ愛馬第1号でした

 友駿ホースクラブの会員として1口馬主をエンジョイしていた私ですが、いろいろと知るうちに社台グループの育成の素晴らしさ(施設面も人的なものも)と、リーディング上位の調教師への愛馬の預託という願望が芽生えて来ました。

 友駿ホースクラブ入会当初は私もそこまでの知識がなく、調教師と言ってもダビスタで見かける藤沢和雄師や松田国英調教師は知っていても、それ以外のほとんどの調教師は知りませんでした。

 友駿ホースクラブは残念ながらリーディング上位の厩舎との繋がりはほとんどなく、私の知識が深まるとともに段々と物足りなさを感じ、有名厩舎への預託と充実した社台グループの育成馬、それらの夢を全て叶えることのできるキャロットクラブへの入会を決意しました。

 ただ、友駿ホースクラブは全体的にレベルは低いものの、代替馬制度があり、最悪自分の購入した愛馬が未勝利で引退しても、もう1頭は補償してくれるという初心者には安心のクラブでした。ですから、最初に友駿ホースクラブに入会したことは全く後悔していません。また、エスポワールシチーというGTを連覇するような馬にも巡り会えましたし。


 そのキャロットクラブに入会したのが2006年の12月で、その年にジャパンカップダートを勝ったアロンダイトの活躍に興奮し、流れ込むように慌てて入会したのですが、この12月というのは微妙な月で、キャロットクラブは9月に一斉に募集馬の購入が始まりますので、12月ですと売れ残りの馬しかいませんでした。

 当時はそういったことは全く知らず、結果的にはかなり悪い時期に入会したと思っています。


 ですので、第一次募集で売れなかった馬からの選択でしたが、その中でもっとも目についたのがこのシャンスイ(ダイナチャイナの05)です。

 1口30000円という安価な価格で、毎年関東のリーディング上位に君臨する二ノ宮敬宇厩舎。エルコンドルパサーの凱旋門賞2着など実績のある厩舎で、とにかくそれが最大の魅力でした。友駿ホースクラブでは絶対にあり得ない厩舎ですから。

 また、父も私が最も好きなエンドスウィープの直系種牡馬であるスウェプトオーヴァーボード。母父もノーザンテーストと魅力たっぷりの馬でした。

 ただ、母は重賞ウィナーを輩出し仔出しが良いと言っても高齢で、そこはネックでした。結果的にはそれがこの小柄で華奢な馬体ということになり、競走成績に大きく影響しました。と言っても、当時は代替制度のないキャロットクラブでしたから、まずは確実に1勝できる馬ということでかなり即決で購入したのを覚えています。そういう意味でも大成功でした。

●初戦は既走馬相手に圧勝

 シャンスイは皮膚病や力んで走る面がなかなか快勝されずに3歳4月までノーザンファーム空港牧場を出ることができませんでした。早熟馬と思っていただけに大変不安でしたが、5月17日に内田博幸騎手で出走すると、既走馬相手に圧勝!!代替制度のないキャロットクラブにおいて初戦から未勝利での引退精算という最大の心配がなくなったことに安堵するとともに、ノーザンファームの育成の素晴らしさと有力厩舎の贅沢さ(調教にも木幡初広騎手や吉田隼人騎手と言った実績のある騎手を多用、そして本番はリーディング上位の内田博幸騎手)を実感しました。

 今、こうして引退の時を迎えると、結局ここがピークでしたが、デビューが大変遅れたように、ずっと何かしらの問題を抱えていた馬です。他の会員さんはその辺りを見抜いて買い控えておられたのでしょう。

 今の私もそうですが、私は少しずつ馬体がわかるようになってきたと自負していますが、それでもこの馬が脚元が弱いとか、故障がちであるといったことまでは見抜くことができません。なので今でも失敗し続けています(笑)。


 ただ、安価なシャンスイですし、私はこの1勝だけで十分に満足しています。もちろんトータル的には大赤字ですが、授業料だと思っています。

 このシャンスイをずっと見てきて、私は強い調教がつけにくい馬格のない馬と高齢の母から出た産駒には気をつけるようになりました。それを教えてくれただけでも本当に勉強になったと思っています。

 その教えが今後に生かされ、私が強い馬とこれから巡り会えるかは現時点ではわかりませんが、これからもいろいろな成功や失敗を繰り返し、自分の知識や相馬を磨いていきたいと思います。

●最後の二ノ宮敬宇調教師、クラブのコメント

 以下は3月30日に報告されましたキャロットクラブ公式HPシャンスイの近況です。


「レース後は馬体に変わりありません。しかし、以前より精神面で走る気持ちがなくなってきています。また、食べたものがなかなか筋肉に変わりにくく、中身から良化させて馬体を回復させるには、かなり時間を要すると思います。何とか競馬を使っていきながら良化を促し、いい走りをさせてあげられればと考えて取り組んできましたが、期待にこたえられなくて申し訳ございません」(二ノ宮師)放牧に出して立て直す方法も検討しましたが、このところの成績がもうひとつで、これ以上の大幅な上積みが見込みづらいことから、二ノ宮調教師・牧場とも協議し、同馬をこのまま引退・繁殖入りさせることにいたしました。デビュー戦で鮮やかに勝ちあがった際は今後の活躍を期待されましたが、強い調教とレースによる体への負担が大きく、なかなか順調に使っていくことができませんでした。来年の3月で引退となりますが近走の競走成績を考えますと、このままでは維持費出資金等の会員の皆様のご負担ばかりが大きくなってしまうことから、大変残念ではありますが31日付で中央競馬登録を抹消することになりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何とぞご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬へ出資されています会員の方々へは、追って書面をもってご案内いたします。


 私も全く同感で、今回の引退になんの不満もありません。また引退後は繁殖入りすることが報告され、これは嬉しいですね。

●引退後は繁殖入り

 上記クラブHPでの報告にありますように、愛馬シャンスイは引退後繁殖牝馬として第2の人生を送ることになりました。これは嬉しいことです。繁殖牝馬としていい生活が保障されますし、シャンスイの仔がいずれどこかで走ると考えるとワクワクします。

 キャロットクラブでシャンスイ産駒が募集されるのであれば是非とも買いたいですね。おそらく安価な募集馬となるでしょうし買いやすいと思います。もちろん、クラシックなどは無縁と思いますがそれでも構いません。

 また、シャンスイ産駒が他のどの馬主さんの馬になろうとも応援していきたいと思います。活躍馬を輩出してくれたら最高ですね。

 いつまでもシャンスイには繁殖牝馬として頑張って欲しいと思います。

 ありがとうシャンスイ。

最後までご愛読ありがとうございました

これを持ちまして、2008年4月1日から追いかけ続けた愛馬シャンスイの特集は終了させていただきます。

2010年3月31日作成
シャンスイの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2010年 3月27日 第6戦 500万下 中京ダ1000m 牝馬限定戦 (13着/9番人気)

2010年 1月31日 第5戦 500万下 中京ダ1000m 牝馬限定戦 (13着/11番人気)

2009年 8月 9日 第4戦 500万下 新潟ダ1200m (11着/11番人気)

2009年 5月23日 第3戦 500万下 新潟ダ1200m (12着/10番人気)

2008年 6月14日 第2戦 3歳500万下 東京ダ1400m (15着/7番人気)

2008年 5月17日 デビュー戦 3歳未勝利(牝馬限定) 東京ダ1400m (1着/4番人気)

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