ファナティック(グレイトフィーヴァーの16) 第4戦


キャロットクラブ出資愛馬第34号は、落選優先のない最優先枠で確実に取れかつ一般枠では厳しい抽選になるであろう中から選択した馬。

キャロットクラブは増えすぎた会員数の為、一般枠ではほとんどが抽選で大量に申し込んでたくさん当選してしまうと資金繰りに困るし、逆にギリギリの数で応募すると一般枠は全て落選してしまう可能性があるなど会員泣かせ。

そこで一般枠の抽選は仕方がないが、前年のアランブレラ当選により×1優先のない私の最優先枠で確実に取れて最も良いだろう馬を選び、最終的にこれとココシュニックの16に絞った。結局馬体がこちらの方が良かったのでこちらを選択。一般枠は全て落選したことによりこの世代はこの1頭になった。

最初の近況報告では他のどの馬よりも強そうなコメントを頂戴した。

「大きくしっかりとした骨格に、父譲りの柔軟でしなりの強い筋肉が付いており、伸びがあって力強さに溢れた体は世代屈指の出来栄えです。放牧地で見せたダイナミックな動きや賢くて集中力の高い気性にもスケールの大きさを感じさせます。」

これは俄然期待が大きくなったが、それ以降は全く良いコメントはなくなり、北海道では「1つ勝つことが出来れば面白い馬」と言われていたそう。ようするに、かなりの晩成であるということ。

その通り、デビュー前の追い切りでは同格の馬に0.9秒も千切られるなどあまりにも動きが悪く年末のデビュー戦予定は白紙になるほど。

そこからも追い切りの動きだけでは大物感は全くなく、逆に未勝利戦ですら勝てるかどうかという馬の動き。

そんな中、デビュー戦は4角で膨らみ外々を回って距離ロスがあったにもかかわらず、最後は断然人気の評判馬シュリを交わそうかというほどの脚色で僅差の3着。2着馬とは僅かにハナ差だった。能力的には新馬勝ちがあっても不思議ではないような素晴らしい走り。

そして2戦目は前走2、3着馬が5頭もいる好メンバーの中、最内枠で道中抜け出しに時間がかかるロスがありつつも最後の直線は素晴らしい脚を披露し初優勝!!時計も専門誌の想定タイムよりも1秒9も速く、前日の牝馬限定500万特別の勝ち時計よりも2秒9も速かった。

1つ勝てば面白いと言われていた晩成馬が3歳春の早い時期に優勝。まだまだ未完成のこの時期にこの強さなら、完成すればどれほどの走りを見せてくれるのだろうか。とにかく楽しみ。

続く昇級初戦の前走は牡馬との一戦となり、最後は前走GT8着馬に僅かに届かなかったが、脚色ではこちらが勝っており負けて強しの内容。このクラスの突破は時間の問題と思われた。

私はここを取りこぼせば中1週で牝馬限定の29日 矢車賞かと思っていたが、なんやかやと理由を付けまたまた放牧へ。

4月18日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。

走れる時に走らせないでどうする??馬は生き物だからいつまでも調子が良いとは限らんぞ。

5月2日に栗東トレセンに帰厩しました。

5月18日 東京9R カーネーションカップ 3歳500万下 芝1800m 牝馬限定に出走!!

鞍上は三浦皇成騎手確保で期待は高まるばかり。

特別登録段階ではフルゲート18頭のところに13頭が特別登録。想定段階では12頭。結局12頭で確定。うち2頭は未勝利馬。全体的に相手も軽くここをきっちりと勝ち切りたい。

広く、直線も長い府中のコースはファナティックにとって最も走りやすいコース。今回は牝馬限定戦だし確勝を期待。


2着/1番人気。

メンバー的に確勝を期待していたが、最後は内をすくった穴職人・江田照男騎手騎乗の10番人気馬に4分の3馬身届かずの2着。

人気を背負っていた分、外々を回っての王道の競馬になったがその差だけ。力負けではなく能力ではもっとも勝っていた。やはりこのクラスなら力上位で勝ち上がりは時間の問題。勝てなかったのは残念だったが、能力を再認識でき安心した。

晩生で1つ勝てれば面白いと言われていた馬で、今はレースを使いつつ競馬を覚えていけば良い。それでいて2着と高賞金を持って帰って来てくれるので十分。


レース回顧と時計の分析、レース後の三浦皇成騎手と松永幹夫調教師のコメントを掲載。

(2019年5月21日完結)

2019年4月26日立ち上げ

●前走後、馬体に特にダメージは見られないものの、4月18日にノーザンファームしがらきへリフレッシュ放牧に出ました

 購入後最初の近況更新で

「大きくしっかりとした骨格に、父譲りの柔軟でしなりの強い筋肉が付いており、伸びがあって力強さに溢れた体は世代屈指の出来栄えです。放牧地で見せたダイナミックな動きや賢くて集中力の高い気性にもスケールの大きさを感じさせます。」

 とGT10勝は出来そうなコメントを頂戴した我らが愛馬ファナティック。期待は大きく、久々に私をオークスに連れて行ってくれるほどの逸材かとデビューが待ち遠しかったです。

 しかし、そのコメントを最後に以降は全く良いコメントはなくなり、背腰に疲れが溜まりやすいということが繰り返されるのみ。昨夏に北海道に行かれたルクソールさんの情報によると担当者の話として「1つ勝つことが出来れば面白い馬」と言われていたそう。ようするに、かなりの晩成であるということ。

 その通り、デビュー前の追い切りでは同格の馬に0.9秒も千切られるなどあまりにも動きが悪く年末のデビュー戦予定は白紙になるほど。

 そこからも追い切りの動きだけでは大物感は全くなく、逆に未勝利戦ですら勝てるかどうかという馬の動き。

 そんな中、デビュー戦は4角で膨らみ外々を回って距離ロスがあったにもかかわらず、最後は断然人気の評判馬シュリを交わそうかというほどの脚色で僅差の3着。2着馬とは僅かにハナ差でした。能力的には新馬勝ちがあっても不思議ではないような素晴らしい走りで期待は一気に高まります。

 そして2戦目は前走2、3着馬が5頭もいる好メンバーの中、最内枠で道中抜け出しに時間がかかるロスがありつつも最後の直線は素晴らしい脚を披露し初優勝!!時計も専門誌の想定タイムよりも1秒9も速く、前日の牝馬限定500万特別の勝ち時計よりも2秒9も速い素晴らしいものでした。競馬ブックのスピード指数は78.4。すでに500万クラスでの勝ち負けレベルは超えています。

 続く昇級初戦の前走は牡馬との一戦となり、最後は前走GT8着だった勝ち馬に僅かに届きませんでしたが、脚色ではこちらが勝っており負けて強しの内容で2着でした。これならこのクラスの突破は時間の問題と思われました。

 私はここを取りこぼせば中1週で牝馬限定の29日 矢車賞かと思っていましたが、なんやかやと理由を付けまたまた放牧へ出されてしまいます。

 4月18日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。

 走れる時に走らせないでどうするんですかね??馬は生き物だからいつまでも調子が良いとは限きませんし、走れる状態の時に使って欲しいですね。クラブ全体の馬房の都合なのでしょうね。

これ以降は2019年5月9日に作成

●5月2日に栗東トレセンに帰厩しました

 5月3日に臨時更新されましたクラブ公式HPファナティックの近況報告によりますと、4月18日からリフレッシュ放牧に出されていたファナティックが5月2日に栗東トレセンに帰厩したということです。

 このタイミングなら5月18日にある3歳500万下の特別戦3鞍のどこかに出走するのでしょうね。

これ以降は2019年5月13日に作成

●気になる特別登録表(5月18日 東京9R カーネーションカップ 3歳500万下)

特別登録表 5月18日 東京9R カーネーションカップ 3歳500万下 芝1800m 牝馬限定

第1回登録完了馬 全13頭 フルゲート 18頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アゴベイ 田中勝春 54.0  3/10 アネOP 中山芝1600 10
アックアアルタ 54.0  4/29 矢車5下 京都芝2200
アトラクティヴ 54.0  1/19 未勝利 中山芝1600
シッパイシナイノデ 54.0  5/11 未勝利 新潟芝1600 13 11 15
シルバースミス 54.0  4/29 未勝利 京都芝1800
テイクザヘルム 戸崎圭太 54.0  4/07 忘れOP 阪神芝2000
ビームフラッシュ 54.0  5/12 500万 東京芝1400 11 11 15 12
ファナティック 三浦皇成 54.0  4/14 500万 阪神芝2000
ベルキューティ 内田博幸 54.0  5/04 未勝利 新潟芝1800
ポリアンサ ダミアン・レーン 54.0  3/31 500万 中山芝1600
ミモザイエロー 吉田豊 54.0  4/07 デイ5下 中山芝1800 12
モズレジーナ 中谷雄太 54.0  5/04 未勝利 東京芝1600
ランペドゥーザ 江田照男 54.0  4/28 スイOP 東京芝1800 12

これ以降は2019年5月15日に作成

●追い切り情報(5月15日更新)

前走前 4月10日 栗東CW 重馬場 馬なり余力

北村友一
6F 87.0
5F 71.1
4F 56.3
3F 41.8
1F 12.6[7]
レッドムルガン(3歳未勝利)末強めの内1.3秒追走同入



5月5日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 59.3
3F 43.3
2F 28.8
1F 14.7


5月8日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 56.0
3F 40.3
2F 26.0
1F 12.8
カレンソナーレ(3歳500万)強めを0.1秒追走同入


5月12日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 59.3
3F 44.0
2F 29.0
1F 14.5


5月15日 栗東CW 良馬場 一杯に追う

助手
6F 80.0
5F 65.1
4F 51.3
3F 38.6
1F 12.7[9]
ブラゾンダムール(古馬500万下)一杯の外を0.6秒先行3F付0.3秒先着
 5月5日、2日に帰厩後1本目の追い切り時計を計時しました。馬は背腰の状態だけですし、そんなに使い詰めてはいませんから元気で走る気満々でしょう。

 5月8日、ハロン13秒程度でやや強めの負荷をかけられました。目一杯追い切るかと思いましたが、そんなに出走間隔が空いているわけでもありませんし、しがらきでも乗り込まれていましたからこの程度ですね。併走相手にしっかりと先着していますし、追い切りでも随分とまともに走るようになったものです。
 以下は同日(5月8日)更新されましたクラブ公式HPファナティックの近況報告です。
「牧場での状態も特に問題ないようでしたので、来週のカーネーションCを目標に無事帰厩しており、今朝は坂路で併せ馬を行いました。テンのペースが遅く、併走相手もあまり動かなかったので時計的にはそれほど強調できるものではないのですが、こちらは終始いい手応えで動けていていましたし、やればいくらでも時計は出そうな感触でした。広いコースは合うと思いますし、自己条件ならば力は上だと思いますから、今回はきっちりと結果を出してもらいたいと思います。なお、鞍上は三浦騎手に依頼しています」(松永幹師)18日の東京競馬(カーネーションC・牝馬限定・芝1800m)に三浦騎手で出走を予定しています。
 ということで実際はもう少し負荷をかける予定だったようです。いつもそんなにこの馬に対し強気なコメントのなかった松永幹夫先生ですが、今回は”きっちりと結果を出してもらいたい”と強気です。頼もしいですね。
 次走が5月18日 東京9R カーネーションカップ 3歳500万下 芝1800m 牝馬限定に三浦皇成騎手で出走予定と発表されました。
 広くて直線の長い府中のコースはファナティックに最も合うと思われますし、鞍上もコースをよく知る関東の三浦皇成騎手で期待は高まるばかりです。勝って欲しいなぁ〜。そして秋華賞を目指したい。

 5月12日、15−15で追い切られました。順調に時計を計時しており安心ですね。

 5月15日、先週の負荷がイメージよりも軽かったこともあり、輸送直前ですがしっかり負荷をかけられています。CWで6F80.0−12.7[9]。昨年12月のこのコースでの自己ベストが81.0−13.3[6]ですから、外々を回って時計は速くなり、かつ終いも12秒台で走れています。随分とパワーアップを感じますし私は良いと思うのですが、競馬ブックは”一応先着したが”と奥歯に何か詰まったような物言い。こればかりは実際に追い切りを見たものにしか解らないですから、何か今一つなのでしょうね。ちなみにデイリー馬三郎では”意欲十分B”と高評価です。
 私ほっさんの追い切り評価はこれまでの経過と追い切り本数、今回の時計を考慮して「A−」と高い評価です。当然勝ち負けと思っています。
 以下は同日(5月15日)更新されましたクラブ公式HPファナティックの近況報告です。
「今朝はCWコースで併せて追い切りました。ちょっとズブいところを見せる時もあるので今日はテンからある程度出していくよう指示をしたのですが、しっかりとハミを取ってすんなりと行き脚はついていました。先行する形で進めて最後もそのままきっちり先着という内容で、終いまで動きも良かったですよ。東京への長距離輸送は初めてですが、普段の輸送でも馬運車でバタバタするようなことはありませんし、そのあたりは特に心配していません。広いコースで力を出し切ってもらいたいですね」(松永幹師)18日の東京競馬(カーネーションC・牝馬限定・芝1800m)に三浦騎手で出走を予定しています。
 ということで松永幹夫先生から見ても動きは良かったそうです。輸送も問題ないということですし、これならやはり勝利を期待したいですね。

●気になる出馬想定表(5月18日 東京9R カーネーションカップ 3歳500万下)

出馬想定表 5月18日 東京9R カーネーションカップ 3歳500万下 芝1800m 牝馬限定 フルゲート18頭 想定数12頭 
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アゴベイ 田中勝春 54.0  3/10 アネOP 中山芝1600 10
アックアアルタ 石川裕紀人 54.0  4/29 矢車5下 京都芝2200
シッパイシナイノデ 54.0  5/11 未勝利 新潟芝1600 13 11 15
シルバースミス 横山典弘 54.0  4/29 未勝利 京都芝1800
テイクザヘルム 戸崎圭太 54.0  4/07 忘れOP 阪神芝2000
ビームフラッシュ 54.0  5/12 500万 東京芝1400 11 11 15 12
ファナティック 三浦皇成 54.0  4/14 500万 阪神芝2000
ベルキューティ 内田博幸 54.0  5/04 未勝利 新潟芝1800
ポリアンサ ダミアン・レーン 54.0  3/31 500万 中山芝1600
ミモザイエロー 吉田豊 54.0  4/07 デイ5下 中山芝1800 12
モズレジーナ 中谷雄太 54.0  5/04 未勝利 東京芝1600
ランペドゥーザ 江田照男 54.0  4/28 スイOP 東京芝1800 12

表中 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート18頭のところに現在12頭出馬想定されています。信頼できるクラブ公式HPではもちろん”出走可能A”のジャッジです。

これ以降は2019年5月16日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 5月18日 東京9R カーネーションカップ 3歳500万下 芝1800m 牝馬限定 出走数12頭 
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アゴベイ 田中勝春 54.0  3/10 アネOP 中山芝1600 10
アックアアルタ 石川裕紀人 54.0  4/29 矢車5下 京都芝2200
シッパイシナイノデ 宮崎北斗 54.0  5/11 未勝利 新潟芝1600 13 11 15
シルバースミス 横山典弘 54.0  4/29 未勝利 京都芝1800
テイクザヘルム 戸崎圭太 54.0  4/07 忘れOP 阪神芝2000
ビームフラッシュ 柴田大知 54.0  5/12 500万 東京芝1400 11 11 15 12
ファナティック 三浦皇成 54.0  4/14 500万 阪神芝2000
ベルキューティ 内田博幸 54.0  5/04 未勝利 新潟芝1800
ポリアンサ ダミアン・レーン 54.0  3/31 500万 中山芝1600
ミモザイエロー 吉田豊 54.0  4/07 デイ5下 中山芝1800 12
モズレジーナ 中谷雄太 54.0  5/04 未勝利 東京芝1600
ランペドゥーザ 江田照男 54.0  4/28 スイOP 東京芝1800 12

表中 騎手の太字は乗り替わり予定

●東京芝1800mコース解説

 フルゲートはA〜Cコース18頭、Dコースは16頭。春季開催(重賞競走を除く)時は16頭。スタート地点は1〜2コーナーの間にあるポケット。正面から見ると斜めに横切り、向正面の直線に合流するという特殊なコースとなっている。スタートから向正面の合流地点までの距離は約150m。ここまでの位置取りの攻防はかなり重要で、レースの流れにも影響する。
 内枠を引いた方がコーナーリングの際に距離ロスを避けることができるが、馬群が必然的に内々に寄ってくるので、不利を受けることがある。手ごろな頭数ならばそういった不利は少ないので、どの枠でもあまり気にすることはない。多頭数になった場合は大外枠も不利。真ん中ぐらいがいい。
 全体的な流れは落ち着きやすく、逃げ・先行有利。重賞クラスでも超スローの上がり勝負になることはめずらしくない。そうなった場合は、
速い脚を持っている馬が強いが、あまり後ろにいると届かない。そのため、前半の位置取りが重要になってくる。
有利な枠順 内〜真ん中
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 前半の位置取り、速い上がり
種牡馬ベスト ディープインパクト、ハービンジャー、ハーツクライ
連対騎手ベスト 戸崎圭太、ルメール、デムーロ、横山典弘、蛯名正義
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分51秒4 1分52秒4 1分52秒9 1分51秒5
2歳未勝利 1分50秒1 1分50秒8 1分49秒7
2歳500万 1分48秒9 1分49秒8 1分49秒4
2歳オープン 1分48秒6 1分48秒4
3歳新馬 1分51秒2
3歳未勝利 1分49秒5 1分49秒7 1分51秒3 1分52秒6
3歳500万 1分48秒6 1分49秒2 1分48秒6 1分53秒2
古馬500万 1分48秒6 1分48秒8 1分50秒1 1分51秒2
古馬1000万 1分47秒9 1分48秒6 1分49秒7 1分51秒7
古馬1600万 1分47秒3 1分48秒2 1分49秒5 1分51秒8
古馬オープン 1分47秒3 1分47秒7 1分48秒9 1分49秒5

●騎手は三浦皇成騎手

 今回のファナティックの鞍上はファナティックとは初騎乗となる関東の若手のホープ・三浦皇成騎手です。今回ファナティックは適鞍を求めて関東に行きますので、今まで手綱を取ってくださった関西の騎手よりは東京コースを熟知している三浦皇成騎手が適役だと思います。

 三浦皇成騎手と我が軍団ということになりますと、まず真っ先に思い浮かぶのがクリンゲルベルガーの新馬戦8馬身差の圧勝です。この年は三浦皇成騎手のルーキーイヤーでしたが、すでに大物ぶりを発揮しており、騎乗してくれるだけでも嬉しかったです。更に、その時の優勝ゼッケンにも当選させていただき、思い出深いレースとなっています。

 しかし今回はなんとなんと2013年4月のプリュム以来の我が軍団への騎乗ということになります。6年ぶりに愛馬に乗っていただけるということですね。随分とそっぽを向かれていたものです(笑)。当時はプリュムの主戦の上村洋行騎手からの乗り替わりで私もブツクサと意見をしていましたが。、その上村洋行騎手は今や調教師。すでにデビューもされ勝ち星も挙げられています。あれから随分と時間が経ったものですね。

 三浦皇成騎手は今や全国騎手ランキングの7位。腕は間違いないですし、期待は大きいですね。


 2019年5月15現在、中央通算720勝、勝率8.7パーセント、連対率17.8パーセント、重賞は13勝、GTは未勝利です。

 昨年(2018年)は中央68勝、勝率7.9パーセン、連対率18.6パーセント。今年(2019年)はここまで37勝、勝率11.6パーセント、連対率21.0パーセントと素晴らしい成績で全国騎手リーディング堂々の7位。


 三浦 皇成(みうら こうせい)は1989年12月19日生まれの29歳。日本中央競馬会(JRA)の美浦トレーニングセンターに所属している12年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。障害免許は騎乗のないまま返上している。現在は鹿戸雄一厩舎所属。

 座右の銘は「気魄」、デビュー時の目標とする騎手は田中勝春、クリストフ・ルメール。


 5歳の時に大井競馬場でのポニー試乗イベントで、騎手の格好をしてポニーに乗ったことがきっかけで騎手を目指すようになり、5歳から騎手を目指してトレーニングを始めるようになる。器械体操、トランポリン、水泳、キックボクシング、剣道など多くのスポーツを経験する。2009年5月17日に放送された「ジャンクSPORTS」では、7歳にして腹筋が割れている写真が紹介された。

 小学5年生の時、電車で1人の女性の孫娘に席を譲った。その女性は「オメガ」の冠号で知られる馬主の原禮子であった。原は右手を怪我していながらも席を譲る三浦に感心し、話をすると三浦が騎手を目指していると知った。そこで原は自分の所有馬がプリントされているQUOカードを渡し、将来騎手になったら乗ってくれるように言った。この時に三浦は自分の名前を伝えていなかったが、その後騎手となり原の元に挨拶に行くと、原は驚くと同時に三浦のバックアップをすることを約束した。初めて重賞を制したフィフスペトルを管理する加藤征弘に三浦を紹介したのは原である。

 2003年全日本ジュニア馬場馬術大会ではファイナルに進出する。2004年に日本中央競馬会競馬学校の入学試験に合格。2005年4月より同校へ第24期生として入学した。なお同期入学には大江原圭・伊藤工真・平野優など8人入学していた。

 2008年2月12日に同校を卒業した。同日に行われた卒業記念模擬レースではジーガーユタカオーに騎乗して2着で、同日の謝恩会では「スポーツマン大賞」を受賞した。卒業時の同期には大江原圭と伊藤工真がいる。この年の卒業者で騎手になった数は3人で、競馬学校史上最も少ない人数となった。2月14日、2008年度JRA騎手免許試験に合格し3月1日付で騎手免許を交付、同年の新人騎手は前述の2人に加え地方競馬より移籍の内田博幸と鷹野宏史がいる。

 特に競馬サークルでの縁故のない三浦に河野厩舎への所属を提案したのは競馬学校教官の蓑田早人である。

 2008年、河野通文厩舎所属としてデビュー。3月1日に中山競馬場で行われた第1競走で中央競馬初騎乗、自厩舎のモエレロングランに騎乗して3番人気で6着。同期の伊藤、さらに内田・鷹野もこの競走で中央競馬初騎乗を果たしており1着は内田だった。同日第10競走の潮来特別を自厩舎のフェニコーンに騎乗して6番人気で勝利、デビュー当日の3戦目で初勝利を挙げた。なお3戦目での特別競走勝利は、1994年の植野貴也と並んで最速タイ。
 
 その翌日の落馬事故で、騎乗していたアドマイヤベッカムの馬主である近藤利一が馬の故障(落馬の原因)を知り、「人はどうでもええ!馬はどうなっとるんや!」と非情な発言したことにより師匠の河野が激怒、河野厩舎に預託されていた近藤の4頭の馬は別厩舎に移った。その後、近藤利一の所有馬には乗った記録は無い。

 4月20日に福島競馬場において、1日全12競走への騎乗を達成。

 5月24・25日には新潟競馬場においてJRA史上4人目の1節における全24競走完全騎乗を達成した。両記録はJRA競馬学校卒業生新人騎手では史上初である。

 8月10日に行われた第40回函館2歳ステークスでフィフスペトルに騎乗して優勝し、デビュー5ヶ月目で重賞競走を制覇。

 9月21日の札幌競馬で通算59勝とした。これで加賀武見(1960年に58勝)を抜き、デビュー年の勝利数で歴代2位となった。

 9月28日に騎乗機会8連続連対を達成した。なお最多記録は武豊(2002年)、安藤勝己(2005年)が持つ9連続連対。

 10月5日に行われたスプリンターズステークスでプレミアムボックスにてGT初騎乗を最速で果たす(結果は14着)。

 10月11日の東京競馬場第2レースでマイネルクロッシュに騎乗してデビューからの騎乗回数が555回となり、武豊が持っていた新人騎手年間最多騎乗回数の554回を超えた。過去に新人騎手で500鞍以上の騎乗を行なったのは武豊(1987年、554回)、福永祐一(1996年、518回)、池添謙一(1998年、522回)の3人。

 また同日のメインレース・ペルセウスステークスでバンブーエールに騎乗して勝利し、武豊の持つ新人年間最多勝記録(69勝)に並んだ。そして10月25日の福島競馬場第1競走2歳未勝利(芝1200m)で所属の河野厩舎アドバンスヘイローに騎乗して70勝目をあげ、新人年間最多勝記録を更新した。

 札幌競馬場の第2回開催において13勝をマークして開催リーディングを獲得。また福島競馬場第3回開催において14勝を挙げ中舘英二と勝利数で並んだが2着の差で上回り開催リーディングを獲得した。


 2009年、2月7日東京競馬場第4競走でインフィニットエアに騎乗して1着となり、JRA通算100勝を達成した。2月8日に通算101勝を挙げたため規定により2月14日から減量騎手ではなくなる。デビュー1年未満で減量騎手でなくなるのはJRA史上初。

 春にほしのあきとの熱愛騒動を起こす。

 9月12日、英国のフォスラス競馬場で行われたトートスポートドットコムハンデキャップで海外初騎乗。ロイヤルダイアモンドに騎乗し優勝。海外初騎乗初勝利を果たした。

 10月30日、河野厩舎を離れ、フリーに転向。


 2010年、1月11日、第1回中山競馬第4競走の3歳新馬戦(ダート1800メートル)で、ノボプロジェクトに騎乗した際、第4コーナーで斜行し隣の馬が転倒、それが引き金となり中央競馬史上最多である9頭が落馬する事故を引き起こし失格となる。今回の件で開催日4日間の騎乗停止の処分を受けた。その後騎乗停止明け翌週の2月6日に小倉大賞典でマイネルスターリーに騎乗するが、斜行により再度開催日4日間の騎乗停止処分を受ける。

 6月15日〜8月8日の日本の夏競馬期間には、昨年に引き続き英国での騎乗を行った。

 9月25日2回札幌5日目1Rサラ2歳牝未勝利・リアライズノユメで1着となり、現役では56人目となるJRA通算200勝を達成した。2008年3月1日のデビューから2年6カ月25日での200勝は、武豊騎手(2年0カ月4日)に次ぐ、史上2番目のスピード記録となった。

 11月7日、アルゼンチン共和国杯勝利。直後に自身のブログでほしのあきとの交際を発表。

 2011年9月25日、交際・婚約していたほしのあきと入籍した。12月19日、22歳の誕生日にほしのあきとの披露宴を都内のホテルで競馬界、財界、芸能界の各界の著名人600人が招待された。徳光和夫の司会で衣装は神田うのScena D'uno、ティアラ(2億円)、総額2億5千万円以上の派手婚はマスコミを一切シャットアウトした中で行われた。招待客は新郎の友人のセロ、伊藤英明、武豊、深田恭子、神田うの、紗栄子、DAIGO、熊田曜子、スザンヌ。SMAP、Mr.Childrenの桜井和寿らのお祝い映像メッセージが寄せられた。

 2012年3月1日付けで鹿戸雄一厩舎所属になる。



 ほっさん愛馬での成績 (8戦1勝)

 2008年 6月21日 ダブルダンスシチー 木古内特別 500万下 函館ダ1700m 5着2番人気
 2008年 7月 5日 ダブルダンスシチー 500万下         函館ダ1700m 2着1番人気
 2008年 7月19日 ダブルダンスシチー 500万下         函館ダ1700m 8着/1番人気
 2008年11月 8日 クリンゲルベルガー 2歳新馬          福島芝1200m 1着1番人気
 2011年 8月 4日 アルマニャック    3歳未勝利         札幌ダ1700m 10着/7番人気
 2012年 3月17日 クリンゲルベルガー 500万下          中山ダ1200m 12着/14番人気
 2012年 5月26日 エスペランサシチー 3歳500万下        東京ダ1400m 9着/10番人気
 2013年 4月 7日 プリュム        天王寺特別 1000万下 阪神ダ1400m 4着/5番人気


2013年5月19日 東京10R フリーウェイSでスピードリッパーに騎乗する三浦皇成騎手。(12番人気8着)

これ以降は2019年5月17日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

ファナティックは昇級の前走でいきなり2着。スムーズさを欠く場面があったことを思えば上等。好位差しを体得したことも大きい。この舞台でも本命が妥当だろう。対抗はミモザイエロー。前走は疲れがあったか。中5週開けて、もっとやれそうだ。単穴テイクザヘルムは2戦が素質を感じるレース内容。自己条件でまとめて負かす可能性あり。ポリアンサは飛ぶ鳥を落とす勢いのレーン騎手が鞍上。」


短評は「先行警戒」



予想家の印
馬名 CPU 吉田幹 林茂徳 吉岡哲
アックアアルタ
ランペドゥーザ
ベルキューティ
ミモザイエロー
アゴベイ △△ △△
シルバースミス
ボリアンサ
モズレジーナ △△
ファナティック
テイクザヘルム △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ファナティック 3.2
ミモザイエロー 5.8
テイクザヘルム 6.3
ベルキューティ 6.5
シルバースミス 8.6
ポリアンサ 8.8
アゴベイ 9.1
モズレジーナ 9.2
以下19倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
ファナティック 78.4 67.7 78.4 77.8
ミモザイエロー 81.4 79.9 74.1 78.8
テイクザヘルム 84.3 69.3 84.3
ベルキューティ 70.8 37.3 61.6 70.8
シルバースミス 69.1 37.7 57.4 69.1
ポリアンサ 80.1 68.8 80.1 68.5


デイリー馬三郎

本紙の見解

「◎アゴベイの近2走は器用さを求められる舞台と展開のアヤで消化不良の競馬に。上質な決め手があるだけに、東京なら持ち味を存分に発揮できるだろう。中間の気配も素晴らしく、2勝目へ期待は高まる。○ミモザイエローが相手の筆頭に。〈石堂〉」

◎ アゴベイ
○ ミモザイエロー
▲ ポリアンサ
× モズレジーナ
☆ シルバースミス
△ ファナティック



ファナティックは全13記者中 ◎(本命)印 3記者、〇(対抗) 5記者、▲(3番手評価) 2記者、△(6番手以下評価) 2記者、無印 1記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

ファナティック(2着)

 「いい脚を持っている馬だと思っていました。ただ、ハナを切っている馬は楽に行っていましたし、4角手前で外から寄られて内ラチで窮屈になったのも痛かったですね。」(北村友一騎手・競馬ブック)

 「逃げ馬に楽なペースになってしまいました。4コーナーの手前で外から寄られてしまいまして、内柵との間で窮屈になってしまいました。馬場はそこまで苦にしていなかったと思います」(北村友一騎手・ラジオNIKKEI)

 「ハナに立った馬が楽なペースで行っていましたが、この馬自身もしっかりと脚は溜まっていたと思いますし、道中は悪くない形で競馬ができていました。ただ、4コーナーで外から寄られて窮屈になり、そこで仕掛けがワンテンポ遅れてしまったのが痛かったです。馬場を気にしているような感じもありませんでしたし、もったいない競馬になってしまいました。本当に申し訳ありません」(北村友一騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「僅か4キロでもプラスだったのは良かったと思いますし、少頭数とはいえ強そうなメンバーを相手にどんな競馬をしてくれるか楽しみにしていました。馬場を気にしているような感じもなく途中まではうまく運べていたのですが、エンジンを掛けていくところで外から来られてしまいましたからね…。勝負どころがもっとスムーズだったらと思いますし、勝ち切ることができず申し訳ありませんでした。この後どうするのかはまず背腰や脚元などをしっかりと確認した上で検討していきます」(松永幹夫調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「仕上がり良好。3番手のインで、今日は流れに乗って競馬ができた。4角ではショウナンバルディの内をタイトに回り、ロスなく直線へ。楽逃げした勝ち馬には及ばなかったが、2着は死守した。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

ファナティック

 「前走は窮屈なところがあった。動きはいいし、広いコースもぴったりです。」(松永幹夫調教師・デイリー馬三郎)

 「前走は内で包まれてしまって、流れに乗れませんでした。中間の雰囲気はいいですし、今回は限定戦。広い府中ならと思います。」(松永幹夫調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

 昇級初戦の前走は2番人気2着。平場ながら牡馬との一般戦でメンバーが揃っておりました。その中で前走GT8着だった勝ち馬を捉えることはできませんでしたが脚色はファナティックの方が優勢。

 今回は特別戦ですが牝馬限定戦でしかも相手にも凄ーーーーく恵まれています。専門誌でも特別登録馬の中ではファナティックの◎を打つところばかり。

 その後の追い切りの動きや枠順で最終的な印が決まるのでしょうが、普通に考えれば少なくとも2着はあるだろうというメンバー。水曜日の追い切りも私的には良く見えましたし、昨年12月の自己ベストをしっかりと更新しており成長を感じます。

 ただ、競馬ブックは”一応先着したが”と追い切りに関しては意味深なコメント。何か今一つなところがあるのでしょうね。こればかりは現地で実際に見ていた人にしかわからない何かがあるので不安材料です。

 本格的な輸送も初めてですし不安を挙げれば切りがないですが、常識的には勝ち負けですし、勝って賞金加算したいですね。

 鞍上の三浦皇成騎手も我が軍団とは6年ぶりですが期待の大きな騎手です。

 中央なので2着でも賞金が高く悪くはないですがやはり勝って秋は秋華賞を目指したい。良い走りを期待しています。
ファナティック

これ以降は2019年5月21日に作成

●パドック

 ファナティックの馬体重は前走プラス2キロの464キロ。ちょうど新馬戦と同じ馬体重でした。輸送がありましたが大きく体を減らしていないのは何よりです。

 ただパドックでは集中できていなかったですね。

●レース 

 ファナティックは素晴らしいスタートで三浦皇成騎手曰く気合いが乗っていて出過ぎたようです。しかし、このままハナに立って暴走してしまっては終いで脚が上がってしまいますし、しっかりと抑え込んで4番手に控えます。外枠でしたから外々追走で距離ロスはありますが、1番人気を背負っていましたし、不利なく進められる絶好のポジションで、これで勝ち負けは確実と思いました。

 ただ道中は外から2頭がスッとポジションを上げてきてファナティックの前に出るので行きたがっているのか頭が高く、鞍上の三浦皇成騎手が巧く抑え込んでいましたが、楽な展開にはなりません。大きく出遅れたポリアンサはここで一気に先頭まで来てしまいます。掛かっているのでしょうね。素晴らしい騎乗を見せているダミアン・レーン騎手が巧くコントロール出来ていない辺り相当難しい馬なんでしょうね。

 そんなこんなで7番手になったファナティック。直線に向くと大外から脚を伸ばします。追えば確実に伸びていき、1頭、また1頭と交わして行きます。一気に先頭かと思いきや、内から3番のランペドゥーザの伸びが良く、1馬身以上の差がついてしまい、最後は2頭の争いとなりますが、4分の3馬身届かず先着を許してしまいまたも2着><

 勝った馬は内からとは言え、ファナティックの後ろに位置していましたし、最後切れ負けしたというのは何とも残念です。もっとも勝つ為に鞍上の穴職人・江田照男騎手が一発勝負で内に入ったということなんですが・・・。このメンバーならきっちりと勝ち切りたかったですね。

●時計の評価

 今回のファナティックの走破時計は1分47秒3良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分47秒0、勝ち馬の走破時計が1分47秒2でした。

 このことから3歳500万下牝馬限定戦の平均勝ちタイムでの決着と言うことになりました。ファナティックも良い時計で走っていますし、このクラスでは間違いなく力上位なんですけどねぇ。

●レース後の騎手・調教師のコメント

ファナティック(2着)

 「気合が乗っていてゲートを出過ぎました。それでも、ペースが上がりそうだったので、自分のペースで走らせました。いい競馬はできているんですが、内をうまく立ち回った馬にやられてしまいました。枠の差と勝ちにいった分ですね。 」(三浦皇成騎手・競馬ブック)

 「思っていたより気が乗っていて出過ぎましたが、自分のリズムを守ってレースをしました。負けたのは勝ちに行った分と枠の分かなと思います」(三浦皇成騎手・ラジオNIKKEI)

 「初めて競馬で跨るので以前との比較はできませんが、輸送の影響もあるのか少し気が入っている様子で、ゲートを含め出過ぎたかなと思えるほどでした。それでもそこで行かせてしまうと先につなげにくいですし、外から上がっていく馬もいたのでしっかりと我慢させました。何とかリズムを整えて直線へ向かえ最後まで脚を使ってくれていますが、勝ち馬に内から上手く抜け出されてしまいましたね…。今週は内馬場も伸びやすくなっていただけに、枠の内、外の差もあったと思いますが、いい馬でチャンスをいただいただけに申し訳ありませんでした」(三浦皇成騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「直線では外からしっかりと脚を使ってくれましたが、勝ち馬に内をすくわれてしまいましたね…。広いコースでしっかりと結果を出したかっただけに、申し訳ありませんでした。悔しい結果になりましたが、今日は外目の枠で序盤に少し気負っている様子もありましたし、散水したのが乾いて来た午後は内も伸びるようになっていて、内をロスなく回った勝ち馬に流れが向いたこともあるでしょう。決して力が足りなかった訳ではありませんから、前を向いて次につなげて行きたいです。今後はトレセンに戻して状態を見てから考えていきます」(松永幹夫調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

ファナティック(2着)

 「中団の外目で道中は前に馬を置きながら。直線に向いてから外へ出して、一旦は抜け出しかけたのだが……。勝ち馬にはうまく内をスクわれたか。内容そのものは悪くない。 」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 本賞金は400万円。付加賞が7.4万円。内国産馬奨励賞が28万円。特別出走手当が42.3万円。合計477.7万円。1口で割りますと7800円程度になると思われます。

●今後の展望

 やはりこのクラスでは少なくとも力上位ですから勝ち上がりは時間の問題でしょう。ただ、今回も内をすくわれたと言っても10番人気の伏兵に後塵を拝しており、まだ絶対的な強さはありません。それでもなんでも晩生で1つ勝つことが出来れば面白いと言われていた馬ですから、それが3歳春のこの時期に500万クラスで勝ち負けをしてくれているのですから、夏を越して成長すれば、どれだけ強くなるのか楽しみでなりません。

 次走から古馬との戦いになり簡単ではありませんが、そこでも良い勝負をしてくれると思いますし、まずはもう1つ勝っておきたいですね。

●最後に

 今回の2着で我が軍団は2着が連続5回目(アランブレラが地方で3回連続2着中)。勝ちきれません。ただ、地方移籍で3勝しないと中央に戻ってこられない愛馬アランブレラと違いファナティックはすでに中央で1勝しており焦る必要はありません。しかも中央の特別戦ですから賞金も本賞金だけで400万円と高く言うことありません。力の付ききってない今は、場数を踏んで競馬を覚えつつ適度に賞金を稼いでいてくれればと思いますし、そういう意味では百点満点の結果です。

 それでも秋は秋華賞を目指したいですし、ならばそこまでにあと2つは勝たないといけません。まずは確実のに500万クラスは脱出して上の1000万クラス(本年6月から2勝馬クラスに名称変更)でも勝ち負けを演じて欲しいですね。

 しかし、それより何より能力のある馬は脚元に負担がかかりますから常に故障が心配ですし、まずは怪我なく順調にコンスタントに走って欲しいですね。

 頑張れファナティック!!楽しみにしているぞ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2019年4月26日立ち上げ 5月13日、15日、16日、17日、21日加筆
ファナティックの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2019年 4月14日 第3戦 3歳500万下 阪神芝2000m (2着2番人気) 写真付現地観戦レポート

2019年 2月 3日 第2戦 3歳未勝利 中京芝2000m (1着1番人気

2019年 1月 5日 デビュー戦 3歳新馬 京都芝1800m (3着/4番人気)

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