ファナティック(グレイトフィーヴァーの16) デビュー戦


キャロットクラブ出資愛馬第34号は、落選優先のない最優先枠で確実に取れかつ一般枠では厳しい抽選になるであろう中から選択した馬。

キャロットクラブは増えすぎた会員数の為、一般枠ではほとんどが抽選で大量に申し込んでたくさん当選してしまうと資金繰りに困るし、逆にギリギリの数で応募すると一般枠は全て落選してしまう可能性があるなど会員泣かせ。

そこで一般枠の抽選は仕方がないが、前年のアランブレラ当選により×1優先のない私の最優先枠で確実に取れて最も良いだろう馬を選び、最終的にこれとココシュニックの16に絞った。結局馬体がこちらの方が良かったのでこちらを選択。一般枠は全て落選したことによりこの世代はこの1頭になった。

元々、今年は愛馬フロアクラフトとグランデアモーレの子が募集される年と1年勘違いし、その2頭の購入を中心に考えていた。それらの産駒の登場は来年で今年はちょうどその間の1年。

最初の近況報告では他のどの馬よりも強そうなコメントを頂戴した。

「大きくしっかりとした骨格に、父譲りの柔軟でしなりの強い筋肉が付いており、伸びがあって力強さに溢れた体は世代屈指の出来栄えです。放牧地で見せたダイナミックな動きや賢くて集中力の高い気性にもスケールの大きさを感じさせます。」

これは俄然期待が大きくなった。久々に私をオークスに連れて行ってくれるほどの逸材か。デビューが楽しみである。


グレイトフィーヴァーの16を徹底分析。

競走馬名がファナティック(Fanatic(英語) 熱狂的な。母名より連想)になりました。

9月8日にノーザンファーム空港牧場を出発し10日に同しがらきに到着しました。

9月15日に栗東トレセンに入厩しました。

9月20日にJRA競走馬登録されました。

9月21日にゲート試験に一発合格しました。

9月25日に成長を促す為、ノーザンファームしがらきへ放牧に出ました。

12月7日に栗東トレセンに帰厩しました。

デビュー戦は12月28日 阪神5R 2歳新馬 芝2000m 混合戦を予定だったが、20日の追い切りで同格の馬に0.9秒も千切られるなどあまりにも動きが悪く白紙に。

ただ、翌週の追い切りでは少し見られる動きに。

1月5日 京都5R 3歳新馬 芝1800m 混合に出走!!

フルゲート16頭のところに想定数は16頭。関東では同じ日の芝のレースで11頭が除外も関西では除外馬もなく結局16頭で確定。

鞍上は想定段階では未定で期待はしていなかったがやはり減量の川又賢治騎手。調教師のコメントからも選択した騎手からも期待の薄さが読み取れる。

また事前の追い切りの動きも正直イマイチ。北海道で「1つ勝つことが出来れば面白い馬」と言われていたように、かなりの晩成であることは間違いなく、ここは少しでも良いところを見せて欲しい。

3着/4番人気。

やたらと高い人気にも驚いたが、最後は断然人気の評判馬シュリを交わそうかというほどの脚色で僅差の3着。2着馬とは僅かにハナ差だった。

外々を回って距離ロスがあっての内容で、能力的には新馬勝ちがあっても不思議ではないような素晴らしい走り。

この時期にこれだけ走れるのならかなり出世してくれそう。私の望む芝の中距離を走れる馬で期待は高まるばかり。

レース回顧と時計の分析、レース後の川又賢治騎手と松永幹夫調教師のコメントを掲載。

(2019年1月9日完結)

2017年10月2日立ち上げ

●グレイトフィーヴァーの16を購入

 今年は愛馬だったフロアクラフトとグランデアモーレの産駒が募集に出されると1年勘違いしていた私。基本的に購入はその2頭を母馬優先権を行使して購入。フロアクラフトが母馬優先権だけで確保が難しければ前年アランブレラに当選し×1(前年落選による優先)のない最優先権を使用し確実に取得しようと考えていました。

 そう考えていたので前年に×1の権利のある最優先枠を使用。無事当選し私の最優先枠は×0になりました。ですので今年は本当に欲しい馬の参戦も難しいという状況になってしまいました。ただ、だからと言って、適当に走るか走らないかわからない馬に出資する気は毛頭なく、最悪は確実に取れる最優先枠を利用した馬1頭のみの出資でもと考え、落選優先のない最優先枠で確実に取れかつ一般枠では厳しい抽選になるであろう馬を選択しようと考えておりました。


 キャロットクラブは活躍馬を多数輩出し増えすぎた会員数の為、昨年はクラブ初の募集馬全馬満口。更に会員数が増えていることは明白で、その流れから今年は一般枠ではほとんどが抽選で、第2次募集ではもう残口はないと予想しておりました。

 大量に申し込んでたくさん当選してしまうと私のように小遣いのみで1口生活をエンジョイしている零細会員だと資金繰りに困るし、逆にギリギリの数で応募すると一般枠は全て落選してしまう可能性があるなど非常に会員泣かせのクラブです。

 上記の勘違いにより前年に最優先枠の×1権利を使用してアランブレラに応募し当選。今年は×1優先はありませんからアヴェンチュラの16やクリソプレーズの16は欲しいと思っても最優先権×1での抽選が予想され手が出せません。個人的には15年産に比べやたらと安すぎるアヴェンチュラの16は最優先権を使ってでも欲しい1頭でしたが、票読みの結果、応募しても無駄なので諦めました。

 ですので×0最優先枠で確実に取れて最も良いだろう馬を選び、最終的にグレイトフィーヴァーの16とココシュニックの16に絞りました。

 ココシュニックの16は何と言っても父があのディープインパクト。最近少し産駒に陰りが見えてきたと言ってもこの世界に居るものなら是非欲しい産駒。少しディープ離れが進んでいる今回が良い機会かと思いました。しかも一般枠だと私の計算では当選確率4パーセント。こりゃ絶対に無理ですよね(笑)。特にキャロコンピュータと相性の悪い私は・・・(汗)。ですからココシュニックの16を私が取る為には最優先権の行使しかありません。

 グレイトフィーヴァーの16はとにかく馬体が良く見えました。母の高齢は当然引っ掛かるところですが、12年産、14年産と最近の産駒も良い走りをしていますし何よりも母の仔出しは優秀です。

 未だこれだけの馬体の馬を出せるのなら、しかも金額的にもその位だと思いますし欲しいなと。一般枠だと私の計算では当選確率22パーセントとほぼ取れません。それほど一般枠で欲しい人が多いんですよね。欲しい人が多いと言うのもやはり背中を後押ししてくれますよね。

 迷った結果他馬が一般枠も含め全て当選した場合の金銭面、何よりも自分が一番信じている馬体を最重点に置いた結果、

60 グレイトフィーヴァーの16に最優先権を使用しました。


私の計算では最優先枠だと非抽選での当選のはずです。これなら如何に私を敵視しているキャロコンピュータとしても外しようがない(高らかな笑)。

 私は以前から自分の馬見を信じてやってきているし、そのおかげでGT9勝のエスポワールシチーや重賞3勝のバウンスシャッセ、準オープンまで出世したステップシチーやフロアクラフトに巡り会えました。今回も最後は初志貫徹です。

 今年の募集馬は案外良いなぁと思える馬が多く、関東馬も何頭かいたのですが、地元の関西馬だけでめぼしい馬が何頭かいましたので関東馬という理由だけで関東所属全馬購入候補から外しました。

 また、来年は私はフロアクラフトとグランデアモーレの子に出資することが確定しており、基本最優先枠はフロアクラフトが母馬優先権だけで取れない時に保険で使おうか程度のもので今年×1の権利を頑張って取る必要は全くありません。

そして一般枠

59 ヒカルアモーレの16

73 バイラオーラの16

に応募しました。


私の推定当選確率はそれぞれ一般枠で

59 ヒカルアモーレの16が62パーセント。

73 バイラオーラの16が49パーセントでした。


 結局、グレイトフィーヴァーの16は予想通り最優先希望枠内は当選。一般枠での抽選となり、最優先で応募していた私は獲得となりました。

 そんなこんなでグレイトフィーヴァーの16を取得!!ご一緒の保護者の皆様、よろしくお願いいたします。

 ちなみに一般枠で応募の2頭は結構な当選確率だと思ったのですが2頭共お約束の落選。今年はこの1頭で頑張ります。


 以下は、募集時に当サイト「2017年キャロットクラブ募集馬を分析する」に掲載しました私のグレイトフィーヴァーの16応募に至った理由です

60 グレイトフィーヴァーの16 購入候補 最優先枠なら購入確定 一杯枠なら実に厳しい抽選

 母は仏米で5勝。母の産駒は6頭が獲得本賞金4000万円を超えるなど非常に優秀。

 最も結果を残した09年産のアーデント(牡 父ディープインパクト)は5勝し獲得本賞金は1億を超えた。現在5歳の12年産シャルール(牝 父ゼンノロブロイ)は4勝を挙げ重賞でも2着2回。これまで走っている産駒の数は11頭だが、その内9頭が勝ち上がるというハイアベレージ。

 本馬は母の19歳の時の産駒でそろそろ仔出しが心配されるが、14年産のルエヴェルロール(牝 父ステイゴールド)は2戦目で勝ち上がり、500万でも上位の成績。まだまだ母の年齢による衰えは懸念しなくて良さそうだ。

 馬体も良く見える。クビが太くて推進力がありそうだしクビ差しの角度も良い。背中のラインも良いし筋量豊富で重厚感がある。この馬体の馬なら欲しい。馬体重も2月生まれで473キロと丁度良い。


 父の種付料は2015年度は350万円。去年のハーツクライ産駒(2014年度種付料500万円)と募集価格が同じだと考えるとどちらも牝馬で同じ価格でお得感はない。この金額でも欲しいが、他馬との兼ね合いで撤退すると思う。一般枠で凄い申込みの数だがそれは肯ける。最優先枠を使えば確定、一杯枠なら実に厳しい抽選になりそう。

●グレイトフィーヴァーの16のほっさん評価

 では、グレイトフィーヴァーの16の詳しい分析です。

 父   ジャスタウェイ  アーニングIDX 1.00 評価 B−
 母   グレイトフィーヴァー 仏1勝 北米4勝   評価 B−
 母父 Kaldoun                     評価 D
 兄弟  アーデント 5勝                評価 A−
 生産牧場 白老ファーム                評価 A−
 調教師 松永幹夫                   評価 B+

 馬体                           評価 A−
 募集総額 2600万円 牝馬
 
 総合評価 2.20 評価 C


 父ジャスタウェイは日本の競走馬。2009年3月8日白老ファームにて誕生。翌年(2010年)のセレクトセールでアニメ脚本家・大和屋暁が1260万円で落札して購入した。

 その父ハーツクライ。22戦6勝。2014年ワールドランキングで1位。おもな勝ち鞍は2014年ドバイデューティーフリー、2013年天皇賞秋、安田記念。馬名は英語で「その道」で、馬主であるアニメ脚本家・大和屋暁の代表作『銀魂』に登場するジャスタウェイに由来する。

 3歳時アーリントンカップGVで重賞初制覇するもGTでは奮わず。その後重賞で2着4回など勝ちきれないレースが続いたが、天皇賞(秋)はハイペースの中後方からレースを進め、直線で1番人気のジェンティルドンナを差し切り4馬身差の圧勝でGT初制覇を果たした。2勝馬の優勝はグレード制導入後の古馬出走可のGTでは2度目、通算148回を数える天皇賞史上初の快挙となった。なお、2週間前の出走登録では収得賞金の兼ね合いで出走馬決定順20番目と除外対象となっていたが、同厩舎のゴールドシップ等の上位馬が回避するという好機を掴んで得た勝利だった。

 5歳時、ドバイデューティーフリーで遠征初戦。直線残り300m付近で外目から抜け出すと一気に後続をちぎり捨て、2着のウェルキンゲトリクスに6馬身以上の差をつけ、タイムも従来の記録を2秒以上も更新して圧勝した。この結果より、国際クラシフィケイションにおいて4月時点では珍しい130ポンドの評価を受け、日本競馬史上初となる単独1位にランキングされた。この数値はエルコンドルパサーが1999年に受けた134ポンドに次いで日本調教馬の歴代2位。帰国後、安田記念でGT3勝目。競走馬引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬となる。2015年の種付料は350万円。産駒が未出走の為アーニングIDXは平均値1.00。

 初年度220頭、2年目も151頭もの種付けを行う人気ぶりで、ハーツクライの後継として期待度の高さを物語っている。



 母のグレイトフィーヴァー(1997年生まれ・父Kaldoun)は、仏国産。仏1勝、北米4勝。自身は重賞勝ちなどはないが、母の産駒は6頭が獲得本賞金4000万円を超えるなど非常に優秀。



 母父のKaldounは仏国産。仏5勝。パレロワイヤル賞GV2着。仏チャンピオンサイアー。主な産駒にメルカル(カドラン賞 GT)。主なBMS産駒。ザフィーン(セントジェイムズ パレスS GT)、スタリン(BCフィリー&メア ターフ GT)、ファビラスラフィン(秋華賞JpnT)。
 日本でもファビラスラフィンの他、グレイトフィーヴァー産駒のきょうだいたちが走っており不安はない。



 兄第は最も結果を残したのが09年産のアーデント(牡 父ディープインパクト)。5勝し獲得本賞金は1億を超えた。現在5歳の12年産シャルール(牝 父ゼンノロブロイ)は4勝を挙げ重賞でも2着2回。これまで走っている母の産駒の数は11頭だが、その内9頭が勝ち上がるというハイアベレージ。

 本馬は母の19歳の時の産駒でそろそろ仔出しが心配されるが、14年産のルエヴェルロール(牝 父ステイゴールド)は2戦目で勝ち上がり、500万でも上位の成績。まだまだ母の年齢による衰えは懸念しなくて良さそうだ。



 生産牧場の白老ファーム(しらおいファーム、正式名称・社台コーポレーション白老ファーム)は、北海道白老郡白老町社台にある競走馬の生産牧場(有限会社)である。社台グループに属し、グループ内では最も古い牧場である。白老町はもともと湿地帯であり、そこに大昭和製紙白老工場を設立するため齊藤知一郎が工場用地を人工的につくりその一部である場所を創業者の吉田善哉に譲り現在の白老ファームが出来る。

 日本屈指の生産牧場で、育成施設、優秀な人材とどれをとっても日本のトップクラスです。生産者ランキングでは5年連続同じく社台グループの社台ファーム、ノーザンファームに次ぐ3位の勝利数で、毎年年間100勝を超えている。最近では2011年に牡馬三冠を達成したオルフェーヴルや2009年にグランプリ連覇を成し遂げたドリームジャーニーやリトルアマポーラといったGTを輩出しており、その実力は疑う余地はない。



 預託厩舎は松永幹夫厩舎です。松永 幹夫(まつなが みきお)は1967年4月10日生まれの50歳。日本中央競馬会(JRA)の元騎手で、現在は調教師である。血液型はO型、熊本県合志市(旧・菊池郡西合志町)出身。

 私は騎手時代からその活躍をよく知っており、大好きな騎手でした。特に、最後までお世話になった所属厩舎にこだわったことや、他人の馬を奪ってまで騎乗することを嫌う姿勢は勝負の世界にあってなかなか出来ないことであり、そういったあらゆる面でファンでした。

 騎手時代

 童顔で甘いマスクを持ち、デビュー直後から女性ファンが多くついた。いわゆるアイドル視される騎手のはしりで、競馬場に多くの若い女性が訪れるきっかけともなった。名前をもじってミッキーという愛称でも呼ばれる。

 JRAの競馬学校の第2期生。同期には横山典弘、熊沢重文らがいる。1986年にデビューし、引退するまで山本正司厩舎に所属した。

 初騎乗は1986年3月1日、阪神競馬第1競走のインターアビリティで13頭立ての12着だった。初勝利は同年3月23日、阪神競馬第7競走でツルマイスワローに騎乗してのものであった。関西放送記者クラブ賞(新人騎手賞)を受賞している。

 重賞初勝利は1988年、函館3歳ステークスでサザンビーナスに騎乗して挙げた。1991年にはイソノルーブルで優駿牝馬(オークス)を制しGT初勝利。同年12月に香港の沙田競馬場で開催された、アジア競馬会議開催記念の騎手招待競走に日本代表として参加し、勝利を飾っている。

 また、1989年の暮れに開催されたワールドスーパージョッキーズシリーズに優勝している。毎年夏には北海道(札幌競馬場、函館競馬場)に遠征し、多くの勝ち鞍を挙げた。

 1996年、ゼネラリストの調教中に落馬事故で腎臓を摘出する重傷を負ったが、復帰後も活躍を続け、1997年には自身最多となる101勝を挙げた。


 所属先の山本厩舎が管理する馬にも多く騎乗した。ダートで活躍したカネツフルーヴやレギュラーメンバー、素質を認められながら脚部不安で大成し切れなかったマイシンザンやメガスターダムなどがそれである。2005年にはヘヴンリーロマンスに騎乗し、天皇賞(秋)を制した。所属厩舎でのJRA GT初勝利、エアグルーヴ以来の牝馬による天皇賞制覇に加え、3連単の配当が100万円を超えるなど、記録ずくめの勝利となった。

 2006年度のJRA調教師試験に合格したため38歳の若さで鞭を置くこととなった。現役騎手としての最終騎乗日となった2006年2月26日の阪神競馬第11競走・阪急杯でブルーショットガンに騎乗し、出走馬15頭中単勝11番人気という低評価を覆し勝利。続く最終12競走でもフィールドルージュで勝利。引退レースにてJRA通算1400勝を達成し、有終の美を飾った。この件と天覧競馬での勝利(詳細は後述)から、マスコミはこぞって彼を「競馬の神様に愛された男」と称した。


 騎手成績

 JRA通算 12416戦1400勝(うち重賞54勝、GT6勝)

 地方競馬通算 191戦32勝(うちGT5勝)

 主な騎乗馬(カッコ内は優勝レースと年。全てGT級レース)
 
 イソノルーブル(優駿牝馬・1991年)、ファビラスラフィン(秋華賞・1996年)、キョウエイマーチ(桜花賞・1997年)、チアズグレイス(桜花賞・2000年)、ファレノプシス(エリザベス女王杯・2000年)、ヘヴンリーロマンス(天皇賞秋・2005年)

 JRA GTの優勝は天皇賞(秋)1勝を除きすべて牝馬限定戦である。その天皇賞(秋)についても牝馬による優勝であった。

 中央競馬では小倉競馬場を除く9競馬場で重賞を制覇している。

 1989年1月5日にスポーツニッポン賞金杯をカツトクシンで優勝。これは関西圏の中央競馬では昭和時代最後の重賞であったため、松永は昭和最後のJRA重賞勝利騎手である。


優秀騎手賞(勝利度数部門)  1987年、1989年、1991年、1995年、1997年、2000年

優秀騎手賞(勝率部門)  1989年、1997年

優秀騎手賞(賞金獲得部門)  1989年、1997年、2000年

フェアプレー賞(関西)   1987年、1992年〜1994年、1997年〜2001年、2004年

小倉ターフ賞   2009年


 調教師・松永幹夫

 2007年2月で引退した師匠の山本の後を継ぎ、3月1日に厩舎を開業。管理馬の初出走は3月4日、阪神競馬第8競走のダノンシャトルで5着。初勝利は同年3月25日中京競馬第7競走のアグネススピリッツで、騎手は松永と同期の横山典弘だった。前後して重賞初挑戦となったフィリーズレビューでハギノルチェーレが3着に入り桜花賞への優先出走権を獲得。開業初年度からGTに管理馬を送り出した。

 2009年8月2日、ダンスアジョイが小倉記念に勝ち、馬ともども重賞初制覇。奇しくも騎手時代に重賞勝ちがなかった小倉競馬場での達成となった。同年10月18日、レッドディザイアが秋華賞で勝利。騎手時代にファビラスラフインで制した競走で、調教師としてのGT初制覇を果たした。


 2017年9月19日現在、JRA通算269勝、勝率9.2パーセント、連対率17.0パーセント。GTは2009年秋華賞(レッドディザイア)と2014年中山大障害(レッドキングダム)の2勝。重賞は11勝。昨年(2016年)は24勝、勝率10.6パーセント、連対率17.7パーセントと好調だったが、本年(2017年)は11勝、勝率5.9パーセント、連対率16.0パーセントと苦戦している。

 騎乗依頼は武豊、福永祐一、横山典弘 各騎手といった騎手時代に仲の良かった騎手を使うことが多い。しかしそれ以外に実に騎手の起用は幅が広い。



 馬体は良く見える。クビが太くて推進力がありそうだしクビ差しの角度も良い。背中のラインも良いし筋量豊富で重厚感がある。馬体重も2月生まれで473キロと丁度良い。



 総合評価2.20とややも低い数字ですが、これはBMSのKaldounの「D」評価が影響しています。Kaldaunは母父として日本ではファビラスラフィンやアーデント、ラフォルジュルネ、シャルールなどを輩出しており産駒の数の割りに走る馬を輩出している優良ブルードメアサイアーです。しかしながら私のランク付けではその年度にその馬がBMSとして稼いだ金額でランク付けしてありますから、全体として走っている頭数の少ない馬は格付け評価が低くなってしまいがちです。ですので評価以上の期待はあります。
 また種牡馬のジャスタウェイもまだ産駒が走っていない為に借りの1.00という平均値を代入していますが、産駒の質の良さからこの数字を超えてくることは確実と思われます。
 以上のことから数字以上に期待しております。


 期待してるゾ、グレイトフィーヴァーの16!!

これ以降は2018年2月17日に作成

●競走馬名がファナティックになりました

 2017年2月16日に発表されましたグレイトフィーヴァーの16の競走馬名はファナティック(Fanatic(英語) 熱狂的な。母名より連想)になりました。

 日々株板を見ている私としてはファナックに思えて仕方がないですが覚えやすくて良い名前だと思います。とにかくここまでの近況報告からは強そうですし、この名を後世まで残して欲しいですね。

●ここまでの近況経過

2017月9月29日

 大きくしっかりとした骨格に、父譲りの柔軟でしなりの強い筋肉が付いており、伸びがあって力強さに溢れた体は世代屈指の出来栄えです。放牧地で見せたダイナミックな動きや賢くて集中力の高い気性にもスケールの大きさを感じさせます。
 ななんと最初の近況更新で大物感抜群!!満口になっていない馬にはこのくらいの誇大表現が使われることも少なく無いですが、すでに満口になっている馬に対しては誇大表現をする必要もありませんからこれはかなり信憑性が高い情報だと考えて良いと思います。だとするとグレイトフィーヴァーの16はかなり期待出来そうですね。このキャロットクラブ1歳世代の最初の近況更新の中ではグレイトフィーヴァーの16が一番の大物に感じます。

 ちなみに次点は同じくジャスタウェイ産駒のキューの16かイストワールの16、ラフォルジュルネの16でしょうか。

2017月10月31日

普段から手がかかることはなく、調教での動きを見ても操作性の高さが伝わってきます。

2018月1月15日

フットワーク自体には良いものがあるのでパンとしてくれば楽しみな存在と言えそうです。

2018月1月31日

トビが大きく、ゆったり走ることができており、フットワークにはキラリと光るものが感じられます。

これ以降は2018年9月13日に作成

●9月8日にノーザンファーム空港牧場を出発し10日に同しがらきへ到着しました

 9月10日に臨時更新されましたクラブ公式HPファナティックの近況更新によりますと我らが愛馬ファナティックは9月8日にノーザンファーム空港牧場を出発し10日にノーザンファームしがらきへ到着したということです。

 いやぁ〜、ようやくここまで来てくれましたか。頓挫もなく順調だった割りに成長や良化が遅い感じで心配していましたが取り合えず北海道を脱出できました。

 最近の近況からは大物感はなくなってしまいましたが、トレセンでの動きに期待したいと思います。

これ以降は2018年9月16日に作成

●9月15日に栗東トレセンに入厩しました

 9月15日に臨時更新されましたクラブ公式HPファナティックの近況更新によりますと9月10日にノーザンファームしがらきに到着していたファナティックは9月15日に栗東トレセン入厩したということです。

 元々北海道に募集馬見学に行っておられたルクソール様から北海道からそのまま入厩予定とお聞きしておりましたので驚きはないですが嬉しいですね。

 この後、まずはゲート試験合格を目指します。またその前後でJRA競走馬登録されるはずです。そうすれば細かな追い切り情報や入厩、放牧情報が即日に分かります。ゲート試験合格後、一旦放牧に出されるのか、そのままデビューまで行くのかわかりませんが一歩ずつ確実に進んでいますし楽しみです。

これ以降は2018年9月22日に作成

●9月21日にゲート試験に一発合格しました

 9月21日に臨時更新されましたクラブ公式HPファナティックの近況更新は以下の通りです。

21日にゲート試験を受け、無事合格しました。「ゲート練習を始めて間もないですが、特に課題となるような点もなく、すんなり対応してくれていました。今朝、試験を受けたところ無事に合格することができました。この後についてはもう数日軽く乗りながら状態をチェックして検討していくつもりです」(松永幹師)

 ということで、ファナティックは9月21日にゲート試験に一発合格しました。空港牧場などでゲート練習は当然やっていたでしょうが、トレセンに入厩してから1週間も経たずしてゲート試験に合格してくれました。

 これなら馬に負担もそんなに掛かっていないでしょうし、レースに出走出来る体に成長しているのであればそのままデビューされるのではないでしょうか。まだまだ未完成な現状でレースで上位になれるような馬ならこの先上のクラスまで期待出来ますが如何なものでしょうか。

 もっとも、まだまだ牧場で散散言われていたように体が未完成で幼いと言うことになれば、デビューさせずに成長を促す為の放牧に出ると思いますがどちらでしょう。私としてはデビューに向かって欲しいです。


 次は月曜日にJRA競走馬登録が発表になると思います。

●9月20日にJRA競走馬登録されました

 9月24日に発表されましたJRAのHPによりますと、9月20日の競走馬登録分158頭の中に我らが愛馬ファナティックの名前があり、無事JRA競走馬登録されました。

 これで詳細な入厩放牧情報や追い切り情報が迅速に取得できます。楽しみですね。

これ以降は2018年9月28日に作成

●9月25日に成長を促す為、ノーザンファームしがらきへ放牧に出ました

 9月26日に更新されましたクラブ公式HPファナティックの近況更新は以下の通りです。

25日にNFしがらきへ放牧に出ました。「先週ゲート試験に合格してからは軽く乗りながら様子を見ていましたが、変にテンションが上がるようなことはなく、体調面の問題もありませんでした。決してこのまま進められないことはないのですが、背腰がまだ頼りないかなという感じがしたので、ここは無理せずいったん放牧に出させていただくことにしました。しっかりと馬体のケアをしてもらい、向こうで少し乗り込んでもらいたいと思います」(松永幹師)

 ということで、ゲート試験合格後も疲れも見せず問題はなかったのですが、空港牧場当時から言われている背腰がまだ頼りないということで成長を促す為、9月25日にノーザンファームしがらきへ放牧に出ました。

 元々晩成で、1つ勝てればかなり上を目指せると空港牧場で評されていたと現地に行かれたルクソールさんからお聞きしています。こういう馬が早い段階でそこそこ走ると大物なのでしょうが、現時点ではまだデビューしても勝ち負けには至らない状態なのでしょうね。とにかく馬の状態は悪くないので気長にデビューを待ちます。

これ以降は2018年12月13日に作成

●12月7日に栗東トレセンに帰厩しました

 12月9日に臨時更新されましたクラブ公式HPファナティックの近況報告によりますと、ゲート試験に合格後、9月25日に成長を促す為にノーザンファームしがらきへ放牧に出されていたファナティックが12月7日に栗東トレセンに帰厩したということです。

 すでにゲート試験に合格していますから次はいよいよデビューですね。まずは追い切りでどのような動きを見せてくれるのか期待しています。

これ以降は2019年1月5日に作成

●追い切り情報(1月5日更新)

9月21日 栗東E 不良馬場 ゲートなり

14.4



12月9日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 57.7
3F 43.0
2F 29.0
1F 14.7
ラブミーチャーム(2歳新馬)馬なりを0.2秒追走同入


12月12日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 57.2
3F 41.3
2F 26.9
1F 13.4
ダンスディライト(2歳新馬)馬なりを0.1秒追走同入


12月16日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 58.3
3F 42.1
2F 27.5
1F 13.6
ラブミーチャーム(2歳新馬)馬なりを0.3秒追走同入


12月19日 栗東CW 稍重馬場 直線強め余力

助手
6F 88.6
5F 72.5
4F 57.8
3F 43.7
1F 13.5[9]
ダンスディライト(2歳新馬)馬なりの外0.9秒遅れ


12月23日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 60.4
3F 43.5
2F 28.5
1F 14.0


12月26日 栗東CW 良馬場 末強め余力

助手
6F 81.0
5F 65.8
4F 52.3
3F 39.6
1F 13.3[6]
レッドムルガン(2歳新馬)強めの内0.5秒先着


1月2日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 57.3
3F 41.3
2F 26.4
1F 12.8
ギラーミン(古馬1000万下)一杯に0.7秒先行0.1秒遅れ
 9月21日、ゲート試験に合格したときの時計です。取り立てて速いというような時計ではないですが、トレセン入厩後わずか6日でのゲート試験一発合格ですからもっともっとやり込めば良い時計になるでしょう。

 12月9日、7日に帰厩後、早速坂路で15−15程度で追い切られました。併せた2歳馬を後ろから追走しきちんと同入しています。後ろからの追走ということで併せ相手よりも評価していただいてるのだと思いますがどうでしょう。今後時計を詰めていき、どのような動きを見せてくれるのか楽しみです。

 12月12日、坂路で追い切られました。強めに追っての4F55秒くらいを期待していたのですが57.2秒と期待外れでした。このことについて松永幹夫調教師は同日のクラブ公式HPにて次の様にコメントされています。
「ゲート試験合格後は牧場で少し時間をかけて乗り込んでもらっていましたが、コンスタントに15−15を重ねて状態も上がってきていたようでしたので、阪神最終日の芝2000mを目標に先週帰厩させています。今朝は坂路で併せて追い切りました。相手があまり動かなかったため時計は平凡ですが、この馬自身は楽な手応えで余裕を持って走ることができていました。背腰に疲れが溜まりやすい血統ですが、入厩時に比べるとしっかりしてきたと感じさせてくれますね。素直で扱いやすい馬ですし、このまま順当にピッチを上げていけそうです」(松永幹師)28日の阪神競馬(2歳新馬・芝2000m)を目標にしています。
 ということで相手が動かない馬だったようです。その動かない相手を後ろから追走してきちんと同入していることは評価できますが、果たしてそのような馬と併せられること自体ファナティックの能力が低く見られているからなのではないでしょうか。本当に走る馬なら格上馬に胸を借りて負荷を掛けていきますもんね。取りあえず次週の水曜日の動きに期待します。
 デビュー戦が12月28日 阪神5R 2歳新馬 芝2000m 混合戦を予定であることが発表されました。私の望む芝の中距離で嬉しいですね。しかも賞金の高い2歳戦にギリギリ出られます。ここで上位の走りなら将来へ向けて期待が持てますが、現状追い切りの動き、調教師のコメントからは8番人気8着くらいの感じしかありません。上記も書きましたようにかなりの晩成型のようで、ここは能力だけで楽勝なんてことになったらオークスだなんだと言えるのでしょうが、どちらかといえば今は不安の方が大きいですね。大敗して長期の”成長を促す為の放牧”というのはやめて欲しいですね。

 12月16日、同じ2歳新馬のラブミーチャームと併せられ、後ろから追走ししっかりと先着しました。ここまでは順調で良い感じです。

 12月19日、コースで追い切られましたが、併走相手(もちろん格上馬ではなく2歳新馬)に0.9秒も遅れを取ってしまいました。これはどうしたことでしょうか。終いの時計も随分と遅いですし心配です。能力を感じることは出来ません。このままだと8番人気8着どころか13番人気13着辺りになりそうです。
 以下は12月20日に更新されましたクラブ公式HPファナティックの近況報告です。
「水曜日はCWコースで3頭併せを行いました。今週はビッシリやる予定だったのですが、道中から追走に手間取ってしまい、直線強めに追ってもなかなか差が詰まりませんでした。先週坂路で併せてある程度の負荷をかけた後ですし、もう少し動いてくれると思っていただけにちょっと物足りない内容になってしまいました。まだ気持ちが乗っていかない感じだったので、コースで強めに追ったことで変わってきてくれるとは思いますが、この状況で無理に来週のレースを目指す必要はないでしょう。いったん目標は白紙にして来週の追い切りの動きなどを見てどの番組を使っていくか改めて検討したいと思います」(松永幹師)
 ということで、年内のデビューは白紙となりました。年が明ければ新馬戦の賞金は安くなっちゃいますが、これは英断だと思います。このままでは勝ち負けには絡めませんからねぇ。
 それにしてもメンタルが理由で走らないのであれば競馬に行っても相当難しそうですね。走る気をなくしたとか、手応えの割りに伸びないとか、過去私の愛馬にも持っている馬体の割りに走らない馬はたくさんいましたから心配ですね。

 12月23日、仕切り直しで15−15で追い切られています。いやぁ〜、あんなに動かないとはショックですねぇ。

 12月26日、併走相手の内から追走ですが0.5秒先着してくれました。全体的な時計も6F81.0とまずまずの時計ですし先週の失望が少しマシになりましたね。5Fの時計では25〜26日のコース全体の9位。これで体重の軽いジョッキーが乗っていたわけではないですからそこは良い動きだったと言えます。それでもCWで終い13.3秒と最後までしっかりと伸びていたとは言い難く相手が軽かったと見るべきでまだまだマズマズと言った感じですね。次週の動きに期待したいと思います。

 1月2日、格上馬と併せられ先着は許しましたが最後までしっかりとついていったようです。競馬ブックでは”格上馬に食い下がる”、デイリー馬三郎では”態勢整うB”と比較的高い評価を頂戴しています。
 ただ、この併走相手の格上馬は坂路4F57秒3と調教駆けするタイプではなさそうです。その馬と同等の動きだからと言って楽観視はできません。この全体の時計なら、終いはこのくらい伸びて当然です。ですから時計だけ見ると平凡と言わざるを得ません。
 私ほっさんの追い切り評価は「B−」です。動きだけならC評価ですが、追い切り本数は及第点です。そこに期待したいですね。
 以下は1月3日に更新されましたクラブ公式HPファナティックの近況報告です。
「先月の19日にCWコースで3頭併せを行った時は全然動けなかったのですが、その1本でガラッと中身も変わってきたようで、翌週の26日にCWコースで追い切ったところ、以前遅れを取った2頭に楽に先着を果たしてくれました。テンから飛ばし気味に行ったためにラスト1ハロンは13秒台を要していますが、やや内目を通ったとはいえ全体80秒台と時計的にも優秀でした。その後は反動もなく順調に年末年始を過ごすことができており、今朝は坂路で追い切りを行いました。スタートはゆったりと入って上がり重点だったために全体は平凡ですが、ラストの動きは良かったですよ。これならば十分今週の競馬に向かえると判断し、京都芝1800mの新馬戦へと向かわせていただくことにしました。鞍上については減量の恩恵もある川又騎手に依頼しています。馬体重は460キロくらいでの出走になると思います」(松永幹師)5日の京都競馬(3歳新馬・芝1800m)に川又騎手で出走いたします。
 ということで想定段階では決まっていなかった鞍上はデビュー3年目の川又賢治騎手ということです。減量に頼らざるを得ない辺り松永幹夫先生のこの馬に対する評価は高くないですね。私も今の所新馬戦を勝てるイメージは全く沸きません。
 何度も書きますが、元々1つ勝てれば面白いと言われていた晩成馬。まずは競馬に慣れることですね。

●気になる出馬想定表(1月5日 京都5R)

出馬想定表 1月5日 京都5R 3歳新馬 芝1800m 混合 フルゲート16頭 想定数16頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
エバーフレイム
ガッドハンド 岩田康誠
サドキンザン 浜中俊
シュリ 川田将雅
スズカジョーダン 荻野極
ナリス 北村友一
ネオシーナ 松田大作
ハギノベルエキプ
ハーバーコメット 松若風馬
ヒロノセンキン 松山弘平
ファナティック B−
フェアリープール 鮫島克駿
フェータルイヴ 川島信二
プロンジョン 坂井瑠星
メイショウホウジュ 藤岡康太
レッドシルヴァーナ 福永祐一

表中 全馬初出走

フルゲート16頭のところに現在16頭出馬想定されています。想定段階ではファナティックの鞍上は未定です。この場合は良い騎手は他に確保されていますしろくな騎手が来ないんでしょうね。

●出馬確定表

出馬確定表 1月5日 京都5R 3歳新馬 芝1800m 混合 出走数16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
カウンターエア 池添謙一
ガッドハンド 岩田康誠
サドキンザン 浜中俊
シュリ 川田将雅
スズカジョーダン 荻野極
ナリス 北村友一
ネオシーナ 松田大作
ハギノベルエキプ 三津谷隼人
ハーバーコメット 松若風馬
ヒロノセンキン 松山弘平
ファナティック 川又賢治 B−
フェアリープール 鮫島克駿
フェータルイヴ 川島信二
プロンジョン 坂井瑠星
メイショウホウジュ 藤岡康太
レッドシルヴァーナ 福永祐一

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬

 関東では同じ日の芝のレースで11頭が除外も関西では除外馬もなく無事確定しました。こういう入れるときを狙って行くのは有り難いですね。

 想定段階では未定だった鞍上はあまり期待していませんでしたが、姉のデビュー戦同様川又賢治騎手でした。1キロでも減量騎手の方が走るだろうということなのでしょうね。それだけ松永幹夫先生もファナティックの能力には私同様半信半疑なのでしょう。

●京都芝1800mコース解説

 フルゲートは18頭。春季開催(重賞除く)は16頭。スタート地点は2コーナー奥のポケット。
 向正面の直線を目一杯使って行われる特殊なコースで、3コーナーまでの距離は約900mもある。
 新潟芝外回りコースの形態に近く、前半のペースは比較的ゆったり進む。先行馬が揃うと縦長の隊列になりやすい。
 コーナーが2つでホームストレッチの直線も長いので、当然時計が出やすい。ローカル競馬場の芝1800mとは、まったく別の適性が求められる。ロングスパートの適応力が必要で、1800m以上こなせるスタミナが欲しい。きさらぎ賞は、皐月賞や日本ダービーに直結する重要なレースとなっている。
 枠順の有利・不利はない。
 脚質的には、先行〜差しの好走が最も多い。しかし、3〜4コーナーの下り坂を上手にこなし、終いに切れる脚が使えるかが最大のポイント。追い込み馬もかなり活躍できる。
 逃げ馬は前半ペースを落としたいが、溜め逃げすると結局瞬発力勝負になってしまうので、思い切って後続を離した方がペースを幻惑でき、チャンスが出てくる。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行〜差し
ポイント ロングスパートの適応力
種牡馬ベスト ディープインパクト、キングカメハメハ、マンハッタンカフェ
連対騎手ベスト 川田将雅、岩田康誠、和田竜二、浜中俊、福永祐一
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分49秒9 1分49秒7
2歳未勝利 1分49秒2 1分49秒5 1分49秒0 1分51秒4
2歳500万 1分48秒8
2歳オープン 1分48秒0 1分49秒1
3歳新馬 1分50秒6 1分49秒9 1分52秒2
3歳未勝利 1分48秒9 1分48秒1 1分50秒3 1分52秒1
3歳500万 1分48秒2 1分50秒1
古馬500万 1分47秒4 1分48秒6
古馬1000万 1分47秒5 1分48秒8 1分49秒9 1分50秒3
古馬1600万 1分46秒9 1分48秒2 1分49秒0 1分48秒6
古馬オープン 1分46秒9 1分48秒2 1分48秒9 1分49秒1

●騎手は川又賢治騎手

 今回のファナティック鞍上は私としては愛馬に初騎乗となる川又賢治騎手です。今年が3年目となる騎手ですが、時々人気薄を上位に持って来ているのを目にします。デビュー2年目の昨年は44勝を挙げ乗れている印象です。乗り難しそうなファナティックはどうかと思いますが、そういう馬を巧く捌くので穴を空けているのでしょうし期待しています。

 もちろん、2場開催ですし、もっと成績の良い騎手はたくさんいますから、ファナティックが減量騎手に頼らなければならないほどの調教師の評価の低い馬であることはわかります。期待が薄いことは残念ですが、追い切りの動きなどからは仕方がないですね。



 2018年終了時現在、中央通算53勝、勝率6.2パーセント、連対率11.0パーセント、重賞未勝利。昨年(2018年)は中央44勝、勝率7.5パーセント、連対率12.5パーセントと飛躍。本年の活躍が期待される。


 川又 賢治(かわまた けんじ)は1997年11月19日東京都生まれの21歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンター所属する3年目の騎手である。デビュー時は森秀行厩舎所属。現在はフリー。


 中学時代の同級生には現JRA騎手の坂井瑠星がいた。元々は野球少年であったが、坂井の影響で騎手を目指すようになる。千葉県成田市のインターアクションホースマンスクールの高校課程1年次に競馬学校騎手課程を受験し、合格する

 
競馬学校騎手課程33期生として卒業を迎え、最も騎乗技術に優れていた生徒に贈られるアイルランド大使特別賞を受賞。2017年3月に栗東・森秀行厩舎から騎手デビュー。3月11日の阪神6Rでマテラスカイに騎乗して1着となり、デビュー9戦目、同期の新人騎手では一番乗りとなる初勝利を挙げた

 2018年5月1日より、所属していた森厩舎を離れフリーとなる


 2017年デビューの新人騎手5人の2018年終了時点での騎乗成績は以下のとおりです。

武藤雅  61勝
川又賢治 53勝
横山武史 48勝
富田暁  46勝
木幡育也 21勝

 ということで、同期の中ではここまで2番目の勝ち星です。


 ほっさん愛馬での成績

 初騎乗

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

シュリはまだトモがパンとしていないイメージだが、それでも攻めはよく動く。乗り込みも十分。素質は高く、初戦から。サドキンザンは目立った時計は出ていないが、攻め十分。ガッドハンドも上位を窺う。


短評は「ヒモ穴注」



予想家の印
馬名 CPU 長岡利 山田理 西村敬
ファナティック
ナリス
スズカジョーダン
ガッドハンド △△
フェアリープール
サドキンザン
レッドシルヴァーナ △△
シュリ
メイショウホウジュ
フェータルイヴ △△ △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
シュリ 2.4
ガッドハンド 4.7
レッドシルヴァーナ 7.0
ナリス 9.5
サドキンザン 9.8
メイショウホウジュ 15.3
フェータルイヴ 16.6
ファナティック 19.3
カウンターエア 20.6
以下26倍以上省略

デイリー馬三郎

本紙の見解

「ハーツクライ産駒の◎シュリは母系のスピードを継承しているのか、栗東のCWと坂路でラスト1F11秒台を記録。追ってからの切れ味は絶品だ。新馬戦らしい流れになれば末脚がさく裂する。血統馬の○も追われるごとに良化し好仕上がり。〈吉田〉」

◎ シュリ
○ ガッドハンド
▲ ファナティック
× ナリス
☆ レッドシルヴァーナ

以下省略


ファナティックは全13記者中 ◎(本命)印 1記者、〇(対抗) 3記者、▲(3番手評価) 4記者、×(4番手評価) 2記者、☆(5番手評価) 2記者、無印 1記者

●各陣営のコメント

ファナティック

 「徐々に動けるようになってきました。芝向きだし、実戦で変わってほしい。」(松永幹夫調教師・デイリー馬三郎)

 「シャルールとはタイプが違うし、追い切りでも動いたり、動かなかったり。徐々に良くなっていますが、まだ半信半疑です。」(松永幹夫調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

 追い切りの動き、調教師のコメント、配された騎手などから、やはり以前に書きました8番人気8着くらいの匂いがしますね。

 ただ、専門誌でも競馬ブックは全体に評価が低いのに対し、デイリー馬三郎では結構高評価です。面白い傾向です。とはいえ、こういう時って、競馬ブックの方が堅実なんですよね。

 また、JRA−VANのデータマイニング予想ではカウンターエアに次いで2着予想。断然の1番人気が予想されるシュリは4着予想です。当たるのかって??過去スティングシチーが1着予想になっていましたが・・・汗。

 一体どこが的中しているのか。

これ以降は2019年1月8日に作成(一部9日に加筆)

●パドック

 ファナティックの馬体重は464キロ。パドックの雰囲気は結構落ち着いていて新馬戦と言う感じでもなかったですね。腹回りもスッキリとして毛づやも良く、良い感じに仕上がっているように思えました。

●レース 

 ファナティックのスタートは遅い方で、内枠でしたし押っつけてそれなりのポジションを目指しますがさほどダッシュもつかずに12番手から。追い切りではそんなに切れる脚もないですし、こりゃ想像していたように大敗しそうだなと思いました。基本的に新馬戦は前に行ける馬が強いですからねぇ。

 道中は最内枠でしたが外に出します。良い手応えで楽に追走していきます。最初の1000mを1分03秒1と新馬戦らしいゆったりとしたペースで流れ、このままだと前にいる馬に押し切られてしまいます。4コーナー中間くらいから押し上げられて行きますが、ペースが速くなるここをしっかりとついていきしっかりと上昇していきます。ただコーナーリングが下手で膨らんでしまい結局相当な距離を走ることになります。

 直線は大外から1頭ポツンと追い上げて来ます。素晴らしい脚で1頭また1頭と外から交わしていき、もう少し距離があれば先頭までという勢いでしたが、無情にもゴールポストが来てしまい、結局2頭交わしきれずに3着。2着はギリギリ交わしたかと思いましたが、僅かハナ差で凌がれました。

 勝ち馬からも僅か0秒1差。あの断然人気のシュリとこの差です。しかも走った距離が全然違いますし脚色もこちらが優勢でした。ゲートをしっかりと出て、コーナーリングが上手なら勝っていたかも知れません。

 元々不安の方が大きかったですし、この圧巻の走りには大満足です。

●時計の評価

 今回のファナティックの走破時計は1分52秒7良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分49秒3、勝ち馬の走破時計は1分52秒6でした。

 全体的にスローペースで流れ、前有利の展開。時計が遅くなるのは仕方のないところで、スローのヨーイドンの競馬でしたが、後ろから良い脚で飛んできたのはこのファナティックだけ。勝ち馬からは0秒1しか離されていませんし、着以上に評価して上げて良いでしょう。

●レース後の騎手・調教師のコメント

ファナティック(3着)

 「バランスが良くていい走りをしてくれました。直線はいい伸びでしたが、今日はコーナーで外に膨れた分があったと思います。」(川又賢治騎手・競馬ブック)

 「バランスのいい走りをしてくれました。すごくいい馬ですね。コーナーで外に膨れた分もあったと思います」(川又賢治騎手・デイリー馬三郎)

 「バランスのいい走りをしてくれました。コーナーで外にふくれた分が、少し痛かったです」(川又賢治騎手・ラジオNIKKEI)

 「道中はバランスのいい走りをしていましたし、非常にいい馬だなと感じました。最後までよく頑張ってくれましたが、コーナーで外に膨れてしまったのが痛かったです。うまく乗ることができず本当に申し訳ありません」(川又賢治騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「年末からグッと良くなってきて、いい状態でレースに臨めました。4コーナーでかなり外に振られたのでそこはもったいなかったですが、直線の伸びは見どころ十分で能力の高さを示してくれました。使って良くなると思いますが、ここまで予定も延ばしてしっかり乗り込んできたので、馬体をよくチェックしてからどうするか決めようと思います」(松永幹夫調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

ファナティック(3着)

 「少し余裕のある体つき。出脚が今ひとつで後方から。道中は折り合い重視で無理せず追走。自身が少し外に逃げていたこともあり、コーナーではずっと外を回る形。特に4角で大きく膨れてしまったが、それでもタイミングを計って追い出して猛追。コース取りの差が大きくて結果的には届かなかったが、脚は見せた。 」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 3着本賞金が150万円。内国産馬奨励賞が30万円。内国産牝馬奨励賞が15万円。特別出走手当が41.1万円。合計236.1万円。1口で割りますと4000円程度になると思われます。

●今後の展望

 全体の時計が遅かったとは言え、前残りの展開を後ろから差して勝ち馬から0秒1差ですからこれは多いに評価できますし、次は当然も勝ち負けでしょう。人気の中心になると思われます。

 ただ、外々を気分よく走ってのもので、どうも気性が難しい馬のようですから、馬群に包まれたりすると嫌気が差して走らなくなってしまう可能性などもあり楽観視は出来ません。またスタートが若干遅いのもハンデです。

 ・・・などと不安点も挙げれば切りがないですが、現状不安よりも勝ち負けに向けての期待の方が大きく次で確実に決めたいところです。

●最後に

 いやぁ〜、安心しました。デビュー前は大きくしっかりとした骨格に、父譲りの柔軟でしなりの強い筋肉が付いており、伸びがあって力強さに溢れた体は世代屈指の出来栄えです。放牧地で見せたダイナミックな動きや賢くて集中力の高い気性にもスケールの大きさを感じさせます。と言われており期待が大きかったファナティックですが、その後はトンと良いコメントが消え、逆に背腰に疲れが溜まりやすいなどの不安なコメントばかり。入厩してからも”素質が高い”や”能力を感じる”と言ったコメントはなく、募集時以降ほとんど成長せず平凡な馬になってしまったのかと心配していました。

 更に輪をかけて追い切りの動きが平凡。初めての目立つ時計では同格の併走馬に0秒9も千切られ、どちらかというと未勝利戦も勝てない馬じゃないかと懸念していました。

 そんな懸念をルクソールさんが夏の北海道で担当者から聞いてきていただいた”1つ勝てば面白いタイプ”という言葉に集約されているように、超晩成なので今は仕方ないと思い込んでやり過ごしてきましたが、3歳1月の現在、これだけの走りが出来れば、1つ勝てればやはりそこそこのところまで出世してくれる感じがします。

 先のことはともかく、未勝利馬の立場ですから、まずは目先の1勝ですね。今回負けはしましたがデビュー前から評判の勝ち馬シュリに肉薄していますし、脚色はこちらの方が優勢でしたから次に対戦したときは逆転できそうな気がします。なんとなく大物感が見えて来ましたし期待しています。

 今回は仕事始めで現地応援に行くことが出来ませんでしたが、次は休日が合えば口取りの権利を持って是非競馬場に行きたいですね。

 頑張れファナティック!!まずは次走で勝ち上がりだ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2017年10月2日立ち上げ 2018年2月17日、9月13日、16日、22日、26日、28日、12月13日、27日、2019年1月5日、8日、9日加筆

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