アフロディーテ(レディブロンドの08) 第4戦 引退


デビュー戦は弱面相手とはいえ圧勝。

勢いで重賞に出走するも完敗。

前走3戦目は自己条件で見せ場十分の5着。能力を再認識し、ホッとした。


レース後、成長を促す為に北海道で放牧されることが発表になり、まずは6月4日にミホ分場に移動しました。

7月2日に山元トレセンに移動しましたが、9月7日に帰厩しました。


10月8日 東京8R 500万下 芝1600m 牝馬限定戦に出走!!

5着/4番人気。

500万クラスとはいえ強豪揃いの1戦でも存在感を見せたが、レース後鞍上の北村宏司騎手が下馬。

なんらかの故障発生に大ショック。

たいしたことがなければ良いが、そこは故障の非常に多いタキオン産駒。かなり心配される。

レース回顧と時計の分析、レース後の北村宏司騎手と藤沢和雄調教師のコメントを掲載。

10月10日に安楽死処分となってしまいました。

引退は覚悟していましたが、まさか命まで・・・。

最悪でも母馬優先権でアフロの仔に出資したいと思っていましたが、それも叶いません。

キャロ愛馬の中でもっとも期待の高かった馬。

こんな形で僅か3歳で天に召されてしまうとは。

残念でしょうがありません。

(2011年10月10日完結)

2011年6月15日 立ち上げ

●前走後、成長を促す為にミホ分場に放牧に出ました

 前走レース後に、藤沢和雄調教師のコメントの中で「体を見てもまだまだなのは否めませんし、競馬でも直線へ向いたときにまわりを気にするようなところを見せるように若さが目立ちます。それでもあの差を詰めてくるし、走る馬なのは確かなんです。幸いにもひとつ勝っている馬ですし、時間をかければ良くなってくる馬ですから、このあとは北海道でじっくり成長を促す期間に充ててあげられればと思っています」という内容があり、北海道に放牧に出される予定の我らが愛馬アフロディーテですが、レース後、そのままミホ分場に放牧となりました。

●専門誌で評価されていました

 レース後、デイリー馬三郎にてアフロディーテの記事をみつけました。

 ひと息入った分毛ヅヤがさえず、パドックでは良化途上の印象。スタートダッシュが鈍く、後ろからの競馬となり、他頭数の競馬で勝負所でも動きにくいポジション。それでも5着まで追い上げた脚に復調の兆しを見せた。母がレディブロンドという良血馬で、線は細いが潜在能力はかなりのもの。軌道に乗ってくればポンポンと出世できる器だろう。(デイリー馬三郎 次走狙い馬)

 ということで嬉しいことを書いてくれています。私も全く同感なのですが、専門家に言われると嬉しいですね。

これ以降は7月2日に作成

●7月2日に山元トレセンに移動しました

 7月2日に発表されましたクラブ公式HPアフロディーテの近況報告によりますと、我らが愛馬アフロディーテは7月2日にミホ分場から山元トレセンに移動したということです。

これ以降は9月7日に作成

●9月7日に美浦トレセンに帰厩しました

 9月7日に更新されましたクラブ公式HPアフロディーテの近況報告は次の通りです。

7日に美浦トレセンへ帰厩しました。「結局山元トレセンでじっくり乗り込んでもらうことになったのですが、時間をかけて調整してもらったおかげで馬はだいぶ良くなってきたようですね。山元のスタッフも太鼓判を押してくれましたし、それならばそろそろ戻して秋競馬へ向かっていこうと話をしていたんです。今週の検疫を無事に押さえることができましたので戻しましたが、こちらでの環境でどう変化するかをしっかり見なければいけません。本格化するのはまだ先だと思いますが、今のいい流れを維持してこの馬の力をレースで示させてあげたいですね。具体的なことはこれからですが、今のところ東京の前半戦を目標にしようかと考えているところです」(藤沢和師)

 ということで、北海道への移動も視野に入れられていた我らが愛馬アフロディーテですが、結局山元トレセンで2か月ほどを過ごし、9月7日に美浦トレセンに帰厩しました。

 もっとも合うであろう東京開催に向けて調整されるようです。パワーアップした走りを見たいですね。

これ以降は9月22日に作成

●次走は10月8日 東京8R 芝1600m 牝馬限定戦を予定

 9月22日に更新されましたクラブ公式HPアフロディーテの近況報告は次の通りです。

「先週の追い切りは内側にモタれ気味になっていました。先週までは普通のハミにしていたので、改善策として今回はリングビットに替えて追い切り、先週との変化を見てみました。水曜日の追い切りは単走だったのですが、先週のようにモタれることはなかったですし、走りもまずまず。体もでてきてきましたし、この調子ならば目標としていたレースにうまく仕上がってきそうな気がしています」(津曲助手)10月8日の東京競馬(3歳上500万下・牝馬限定・芝1600m)に出走を予定しています。
 ということで次走は10月8日 東京8R 500万下 芝1600m 牝馬限定戦を予定ということです。相手関係にもよりますが、ここはあっさりと勝って欲しいですね。そこから連勝・・・、なんて夢を見てしまいます。

これ以降は10月5日に作成

●追い切り情報(10月5日更新)

前走前 6月1日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
杉原誠人
4F 52.3
3F 38.3
2F 25.0
1F 12.6
アンナドンナ(3歳500万)馬なりを0.9秒追走同入



9月11日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 57.7
3F 40.8
2F 26.7
1F 13.3


9月15日 美浦南W 良馬場 馬なり余力

助手
5F 69.3
4F 53.7
3F 40.2
1F 14.6[7]
ダンスファンタジア(古馬オープン)馬なりの外を1.0秒先行0.8秒遅れ


9月18日 美浦南ニューポリトラック 馬なり余力

助手
5F 66.5
4F 52.6
3F 39.6
1F 13.0[7]
スーパームーン(2歳新馬)強めの内を0.4秒追走同入


9月21日 美浦南ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
5F 67.5
4F 52.9
3F 39.1
1F 13.8[8]
クラシックセンス(古馬500万下)馬なりの内を0.8秒追走同入


9月25日 美浦南ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
5F 69.2
4F 53.4
3F 39.3
1F 12.2[6]
スーパームーン(2歳新馬)強めの外を0.6秒先行同入


9月28日 美浦南ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

田面木博公
5F 68.8
4F 54.6
3F 41.3
1F 13.7[5]
シーズンズベスト(古馬500万下)馬なりの内を0.8秒追走同入


10月2日 美浦南ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
5F 71.5
4F 55.3
3F 40.5
1F 13.1[6]
スーパームーン(2歳新馬)馬なりの外を1.1秒先行同入


10月5日 美浦南ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
5F 67.9
4F 53.5
3F 40.5
1F 13.3[5]
スーパームーン(2歳新馬)馬なりの内を0.6秒先行同入
 9月11日、帰厩後最初の追い切り時計を計時しました。これからパワーアップしたはずの動きを見せて欲しいですね。期待しています。いくら晩成だと言っても、そろそろある程度走れるようにならないと、6歳で引退ですからね。

 9月15日、同じ3歳牝馬のダンスファンタジアと併せられましたが、終いに時計を要し大きく離されました。本日更新されましたクラブ公式HPアフロディーテの近況報告は次の通りです。
「徐々に動かしているところで、今週の時計は今朝行いました。長めからゆっくり入って伸ばす形だったのですが、最後はちょっと右にモタれて、モタモタしてしまいましたね。体がふっくらして見た目は悪くないのですが、まだ中身が伴いきれていない感じもありますし、様子を見ながら適度な負荷をかけて、しっかり動けるようにしていきたいと思っています」(葛西助手)
 正直、まだまだのようですね。

 9月18日、13−13程度で追い切られました。かなりペースが上がってきましたし、動きも良くなってきました。目標のレースまでまだしばらくありますからどんどん良くなって欲しいですね。

 9月21日、同じクラスの馬を0.8秒追走して同入しました。まだ終いの時計を要していますが、かなり良化していると思います。10月に入ってからの出走予定ですので良い状態で出走できそうですね。

 9月25日、終いを伸ばすような追い切りをされています。しっかりと最後まで伸びていますしいい雰囲気ですね。これなら予定のレースに万全の状態で出走できそうです。もちろん、牝馬限定戦の500万クラス。勝ち負けでしょう。

 9月28日、しっかりと追い切り本数をこなしていますし、いい状態ですね。以下は本日(9月28日)更新されましたクラブ公式HPアフロディーテの近況報告です。
「順調ですね。先週はモタれ具合を確認する意味合いもあったのでそれほどしっかりやっていませんが、週末にはただの大きめではなく5ハロン69秒ほどの時計を出していますし、いいですよ。今朝の追い切りもポリトラックへ入れたのですが、前のシーズンズベスト、真ん中にアフロディーテ、後ろに他の馬と3頭で隊列を組んで直線で並ぶという内容でした。最初の頃は苦しさを見せていましたが、今回はまずまずで、比較的真っ直ぐ走れていましたから悪くないと思います。カイバは相変わらず細いのですが、飽きないように工夫していることで残すことはありませんし、山元で大きく造ってもらったこともあって体がガレることはありませんね。調教を積んでいっても頑張ってくれていますし、この調子で進めていき来週の競馬で復帰させたいと思っています」(津曲助手)

 10月2日、軽めに調整されました。水曜日か木曜日にビシッと追って仕上げですね。追い切り本数もなかなかですし、いい仕上がりになるのではないでしょうか。レースが楽しみですね。

 10月5日、最終追い切りが案外軽いのでちょっと期待外れですが、馬体が減って来ているので強く追えないのでしょうね。大丈夫かなぁ。
 以下は本日(10月5日)更新されましたクラブ公式HPアフロディーテの近況報告です。
「引き続き馬体はいいですね。体重の数字自体は前走とそれほど変わらないか少し増えるくらいの出走になるかもしれませんが、毛ヅヤがいいですし、張りもあります。山元トレセンでじっくり時間をかけて調整してもらえたことがやはりいいのでしょう。具合はいいと思いますよ。稽古は2歳馬を誘導するような形でしたが、しっかりとした脚取りで走れていました。初戦では抜け出してからふわふわしていましたし、2戦目、3戦目ではまわりを気にしてしまってもうひとつ力を出し切れませんでしたが、この中間の稽古の様子だけで言えば、そのあたりの課題を感じさせることはあまりありません。調教と競馬では形も違うのでやってみないとわからない部分があるのは否めませんが、心身ともに成長の跡を感じさせてくれるのは確かですから、それが競馬にもつながってくれるといいですね。古馬と混ざっての競馬でもありますし、まずはどれだけの走りをしてくれるか見たいと思っています」(津曲助手)8日の東京競馬(3歳上500万下・牝馬限定・芝1600m)に北村宏騎手で出走を予定しています。
 ということで、数字だけ見ていると正直不安ですが、陣営が成長を感じているようですし、前走内容からもこのクラスでは十分に通用すると思われ勝ち負けを期待します。
 私ほっさんの追い切り評価は「B−」です。本数は十分ですが、今までよりも動きは物足りません。

●気になる出馬想定表(10月8日 東京8R)

出馬想定表 10月8日 東京8R 500万下 芝1600m 牝馬限定戦 フルゲート18頭 想定数21頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アフロディーテ 北村宏司  6/04 500万 東京芝1600 17 B−
エアワンピース 石橋脩  9/19 500万 阪神芝1800
クリノオーラ 小林淳一  9/11 500万 中山芝1200 14 14 18
クリノビートイット 丸田恭介  
クロンドローリエ 西田雄一郎  9/10 500万 札幌芝1500
サニーヘイロー  8/14 佐渡5下 新潟芝1600
サンデースイセイ 田中勝春  9/24 習志5下 中山芝1600 10
シャイニングサヤカ 黛弘人  9/10 500万 中山芝2000
シルキーフェスタ 田辺裕信  9/03 500万 小倉ダ1700 14 13 12 13
チェルカトローバ 柴山雄一  9/25 十勝5下 札幌芝1800 10 11
デラコリーナ 柴田善臣  9/24 500万 中山芝2000 14
ファンフェア  9/24 500万 中山芝2000 16
フレンドサンポウ 吉田隼人  9/17 500万 中山芝2500 12 10 18
マイネディール 蛯名正義  9/18 500万 中山芝1800
マイネクイーン 柴田大知  6/11 500万 東京芝1800
マイネホコモモラ  8/21 新発5下 新潟芝1400 18 14 16 15 17
メイウインド 松岡正海 12/13 豊明10下 中京芝1800
メジロオードリー 吉田豊  8/27 500万 札幌芝1800
メジロカトリーヌ 吉田豊  9/24 500万 中山芝2000
ヨシサプライズ 平野優  8/14 佐渡5下 新潟芝1600 12 12 12 14
リアリーラヴユー 横山典弘  8/07 未勝利 函館芝1200

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 「初」は初出走の馬 数字は優先出走順位 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート18頭のところに現在21頭出馬想定されています。

アフロディーテは出走間隔が十分にあり、投票すれば出走は確実です。

これ以降は10月6日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 10月8日 東京8R 500万下 芝1600m 牝馬限定戦 全15頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アフロディーテ 北村宏司  6/04 500万 東京芝1600 17 B−
エアワンピース 石橋脩  9/19 500万 阪神芝1800
クリノビートイット 丸田恭介  8/02 地方 園田ダ1400
クロンドローリエ 西田雄一郎  9/10 500万 札幌芝1500
サンデースイセイ 田中勝春  9/24 習志5下 中山芝1600 10
シャイニングサヤカ 黛弘人  9/10 500万 中山芝2000
シルキーフェスタ 田辺裕信  9/03 500万 小倉ダ1700 14 13 12 13
チェルカトローバ 柴山雄一  9/25 十勝5下 札幌芝1800 10 11
デラコリーナ 柴田善臣  9/24 500万 中山芝2000 14
マイネディール 蛯名正義  9/18 500万 中山芝1800
マイネクイーン 柴田大知  6/11 500万 東京芝1800
メイウインド 松岡正海 12/13 豊明10下 中京芝1800
メジロオードリー 吉田豊  8/27 500万 札幌芝1800
ヨシサプライズ 平野優  8/14 佐渡5下 新潟芝1600 12 12 12 14
リアリーラヴユー 横山典弘  8/07 未勝利 函館芝1200

騎手の太字は乗り替わり

●東京芝1600mコース解説

 スタート地点は向正面奥。バックストレッチは緩やかな下り坂になっており、あまりペースは緩まず、縦長の馬群で平均ペース以上になりやすい。3コーナー手前にさしかかるところで緩い上り坂。
 最後の直線が長いので、3〜4コーナーでは馬群が凝縮せずに、追い出しにかかるのは直線に入ってからになる。逆に言えば、直線に入った直後はインコースで馬群が密集しやすい。ここを上手に捌けるかがポイント。
 マイル戦としては、日本一タフなコースで、逃げ切るのはかなり難しい。上のクラスになればなるほど差しが決まる。かといって、追い込み一辺倒でも厳しく、ある程度先行力と末脚の持続力が必要。
 マイル以上の距離適性が求められ、中距離もこなせるスタミナを持つ馬の方が心強い。
 枠順は差し・追い込み馬はできれば外枠、逃げ・先行馬は内枠が欲しいが、全体的にはそれほど有利・不利はない。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行〜差し
ポイント マイル以上の距離適性、末脚の持続力
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、トニービン、フジキセキ
連対騎手ベスト 武豊、横山典弘、蛯名正義、ペリエ、後藤浩輝
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分37秒3 1分37秒7 1分38秒0 1分40秒1
2歳未勝利 1分36秒6 1分36秒9 1分37秒6 1分39秒6
2歳500万 1分36秒1 1分36秒9 1分39秒7
2歳オープン 1分36秒0
3歳新馬 1分37秒7 1分37秒9 1分40秒2
3歳未勝利 1分35秒8 1分36秒4 1分36秒8 1分37秒2
3歳500万 1分35秒1 1分35秒2 1分36秒8 1分37秒2
古馬500万 1分35秒1 1分35秒6 1分36秒1 1分37秒9
古馬1000万 1分34秒6 1分34秒8 1分36秒0 1分39秒1
古馬1600万 1分34秒1 1分34秒1 1分35秒6 1分37秒2
古馬オープン 1分33秒8 1分33秒6 1分37秒6 1分37秒6

これ以降は10月7日に作成

●騎手は北村宏司騎手 ほっさん評価「A+」

 今回のアフロディーテの鞍上は北村宏司騎手です。アフロディーテの主戦・横山典弘騎手が国枝栄厩舎の1番人気が予想されるリアリーラヴユーに騎乗する為ですが、私は北村宏司騎手なら大歓迎です。むしろ彼の方が思い切った良い騎乗をしてくれることもあります。

 北村宏司騎手は藤沢和雄厩舎からフリーになった直後はほとんど藤沢和雄厩舎からの騎乗依頼はありませんでしたが、最近また増えて来ました。

  ほっさん愛馬への騎乗は4回目ですが、特にマドリードシチーでの走りが印象的で、自厩舎の武士沢友治騎手ばかりを乗せる中野渡清一調教師が珍しく違うジョッキーを乗せてきた(武士沢友治騎手が福島遠征の為)その人が、この北村宏司騎手でした。

 それまでいいところがなかったマドリードシチーを7着と出走奨励金を貰える着まで頑張らせ、当時素晴らしい騎乗だったと感銘を受けたことを今でも鮮明に覚えています。もちろん、その当時とは比べ物にならないほど技術も上達されています。

 また、当サイトの常連様の持ち馬ビンテージチャートやオッキオディガットを7番人気で勝ちあげるなど、頼もしい限り。当然その手腕に対する期待は大きく、非常に楽しみです。


 2011年10月7日現在、JRA通算776勝。GT1勝、重賞18勝。勝率8.7パーセント、連対率17.2パーセントといずれもなかなかの数字である。

 2010年は60勝、勝率6.8パーセント、連対率15.9パーセントと所属していた藤沢和雄厩舎の主戦を横山典弘騎手に奪われて成績は低下。しかし、本年度は藤沢和雄厩舎からの依頼も戻り、10月7日の時点で昨年を上回る62勝。勝率も生涯成績を上回る9.0パーセント。全国騎手リーディングの堂々10位です。



 北村 宏司(きたむら ひろし)は1980年7月24日生まれの31歳。日本中央競馬会(JRA)美浦トレーニングセンター所属(フリー)の騎手である。デビューから長年藤沢和雄厩舎所属だったが、2011年1月1日付けでフリーになった。


 馬術の国体選手だった父親が、家で馬を飼っていたこともあり、幼少の頃から乗馬に親しんでいた。

 1999年に騎手デビュー。同期には二本柳壮、高田潤らがいる。初騎乗は同年3月6日、中京競馬第4競走のイブキアーンドランで、16頭立ての16着だった。初勝利は同年3月14日、中山競馬第2競走で、タイキコンコルドに騎乗してのものであった。その年は6月に左足を骨折し、それによる1ヶ月の休養があったものの37勝を挙げ、JRA賞(最多勝利新人騎手)を獲得した。

 デビュー翌年の2000年1月30日、東京競馬場での東京新聞杯を単勝7番人気のダイワカーリアンで制して重賞初勝利。その後もこの年から38勝→54勝→41勝→78勝→65勝→59勝と堅実に勝ち星を挙げ、関東リーディングの上位に名を連ねる。

 所属の藤沢和雄厩舎はGTによく管理馬を送り出すが、北村が騎乗していた馬がGT出走になると他のリーディング上位の騎手や外国人騎手に乗り替わりというパターンが多かった。しかし、岡部幸雄が2005年に引退して以降は実力のある馬の騎乗が回ってきている。また、藤沢も2006年からは「日本人騎手育成のためにオリビエ・ペリエ、ケント・デザーモなどの外国人騎手に依頼せずに(自身の厩舎に所属する騎手を中心とした)日本人騎手に依頼する」と宣言しているため、更に有力馬への騎乗機会が増えている。

 ダンスインザムードに騎乗した2005年の天皇賞(秋)では、それまで不振に陥っていた同馬を、前年に2着したときと同じような先行3番手という競馬を試みた結果、僅差の3着に粘らせ復活させた。さらに2006年のヴィクトリアマイルでは同馬を桜花賞以来2年ぶりの勝利に導き、自身初のGTタイトルを獲得。同時にヴィクトリアマイルの初代優勝騎手となった。(これが唯一のGT制覇)

 そのヴィクトリアマイルの8日後には、東西騎手対抗サッカー大会に参加。この場でも、東軍(Jスマイル)を勝利へと導き、MVPに選ばれるという活躍を見せた。

 2008年、アメリカ合衆国へ遠征していた自厩舎のカジノドライヴのピーターパンステークスへ向けての調教を行うためのパートナーとして渡米し、5月7日の追い切り後に帰国した。その帰国直後の5月11日に京都競馬場で行われた第12競走でジェイケイボストンに騎乗し、最後の直線で前の馬と触れてつまずいたことにより落馬し、その後左前腕部骨折、左大腿部挫創と診断された。なおジェイケイボストンの落馬直後にはコンゴウダイオーと鞍上の武英智(北村と同期でもある)が接触し、後者も落馬するという大きな落馬事故となっている。そして療養中には普段できないことをしたいということからフランスへ競馬研修を行うなどした。傷が癒えて8月21日より調教に復帰し、9月13日より実戦復帰を果たし、復帰初日に勝利を挙げている。そして復帰2週目の9月21日には2頭落馬というアクシデントの中、セントライト記念をダイワワイルドボアで勝ち、2008年初重賞勝ちを記録した。

 2011年1月1日付けで、それまで所属していた藤沢厩舎を離れてフリーとなった。


 「もともとセンスを感じさせるジョッキーではなく、藤沢師にダンスインザムードを任されてヴィクトリアマイルを勝った06年頃から騎乗が丁寧になり、前に出して保たせる迫力も出てきた。2010年の5月に的場均厩舎の所属馬で単勝19390円の超大穴を出している。1番人気馬での成績は52戦して12勝・2着13回の連対率が.481。コース別で極端な偏りはなく、距離別では短い距離の方が若干だが成績は良い。論理的で勉強家。コメントは的確でダメと思っている時はニュアンスで伝わってくる。感覚派ではなく、2度、3度騎乗して肌で覚えてからの方が狙いやすい。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)
 ほっさん愛馬での成績 (3戦0勝)

 2006年10月28日 マドリードシチー  3歳未勝利  東京芝2000m  7着/12番人気
 2008年 3月15日 ギムレットシチー  3歳未勝利  中山芝2000m  8着/4番人気
 2009年 8月 9日 シャンスイ      500万下  新潟ダ1200m  11着/11番人気

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「混戦模様」


予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
デラコリーナ △△
アフロディーテ
エアワンピース △△
メジロオードリー
サンデースイセイ
リアリーラヴユー
マイネイディール
マイネクイーン △△ △△
メイウインド
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
リアリーラヴユー 3.3
アフロディーテ 6.8
エアワンピース 6.8
メジロオードリー 7.0
メイウインド 7.9
マイネクイーン 10.0
マイネイディール 10.6
デラコリーナ 11.4
サンデースイセイ 12.4
以下22倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
アフロディーテ 72 70 63 72
エアワンピース 77 77 76 74
リアリーラヴユー 72 66 72


騎手今日の馬

北村宏司 アフロディーテ ◎立て直し得意の東京

デイリー馬三郎

予想印

◎ リアリーラヴユー
○ アフロディーテ
▲ マイネクイーン

以下省略

土屋TM ◎、塩手TMと加藤TMが〇

見解

 「前走のリアリーラヴユーは、先行馬が残る流れをあっさりと抜け出して初勝利。距離があった方が競馬がしやすく、500万下にとどまる器ではない。」

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

アフロディーテ(5着)

 「他馬を気にする面があるので早目に外に出せれば良かったんですけどね。それでも終いはよく伸びていたし、距離ももう少し延びていいかも知れません。」(藤沢和雄調教師・競馬ブック)

 「いかにもラドラーダと同じような感じで、まだ弱さがあります。それに他の馬を気にするようなところがあって前が開いているのに躊躇してなかなか入っていこうとしませんでした。それでも直線だけで差を詰めてくるのですから素質があるのは間違いないと思います。いかにも晩成型で、これからの馬でしょう。時間はかかるかもしれませんが良くなっていってほしいですね。」(横山典弘騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「時間をかけさせていただきましたし、いい結果を出せればと思っていたのですが、申し訳ありません。体を見てもまだまだなのは否めませんし、競馬でも直線へ向いたときにまわりを気にするようなところを見せるように若さが目立ちます。それでもあの差を詰めてくるし、走る馬なのは確かなんです。幸いにもひとつ勝っている馬ですし、時間をかければ良くなってくる馬ですから、このあとは北海道でじっくり成長を促す期間に充ててあげられればと思っています。」(藤沢和雄調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「後方で折り合いはついたし、直線も狭いスペースを突いてよく伸びている。復調気配の窺える内容だった。」(競馬ブック)

 「ひと息入った分毛ヅヤがさえず、パドックでは良化途上の印象。スタートダッシュが鈍く、後ろからの競馬となり、他頭数の競馬で勝負所でも動きにくいポジション。それでも5着まで追い上げた脚に復調の兆しを見せた。母がレディブロンドという良血馬で、線は細いが潜在能力はかなりのもの。軌道に乗ってくればポンポンと出世できる器だろう。」(デイリー馬三郎 次走狙い馬)

●各陣営のコメント

アフロディーテ

 「コース追い中心で体はできている。東京ではいい脚を使うし、他馬を気にする面も解消。」(葛西助手・デイリー馬三郎)

●ほっさん予想

 正直難しいメンバーですね。しかし、アフロディーテはこんなところで停滞する馬ではなく、骨っぽいメンバーでも圧勝してこれから連勝してくれると信じています。

 1番人気になりそうなリアリーラヴユーは底が見えず強敵ですが、逆に言えばまだ強いメンバーとは戦っていません。案外掲示板くらいかもと思っています。

 古馬とは初対戦ですし、まずは掲示板を確実に確保したいですね。

これ以降は10月9日に作成

●レース 

 アフロディーテはまずまずのスタートから二の脚が付き、好位の5番手に位置します。いやぁ、我がほっさん軍団の愛馬でなかなか好位を獲れる馬は少ないですから><、この能力は嬉しいですね。

 馬群の中でしっかりと折り合い脚を溜め、手応えも良く少し直線で進路を失いますが400m付近で前が空き、追い出します。しかし、案外ジリジリとしか伸びず、34.7秒の上がりで5位入線。初戦で33秒台の脚を披露したアフロディーテですから、伸びとしては正直不満でしたが、レース後に鞍上の北村宏司騎手が下馬しておりどこかでなんらかの故障を発生したようです。

 大変心配されますが、そういった理由があるのなら、今回の伸びあぐねについては納得ができます。

 また、アフロディーテよりも前に居た馬は全て脱落しており、見た目以上に激しい先行争いで差し馬が台頭する展開になりました。そんな中、先行集団の5番手に位置し、最後まで垂れずに踏ん張ったアフロディーテの走りは着以上に評価できると思います。やはり能力はあります。

●時計の評価

 今回のアフロディーテの走破時計1分34秒1良馬場は、東京芝1600mの古馬500万クラスの過去10年間の平均勝ちタイムが1分35秒1良馬場ですから、よい時計なのですが、開幕馬場で全体的にも時計が出ていますから、通常このクラスで勝ち負け出来るレベルと言っていいでしょう。ただ時計ほど過度な評価は出来ません。

 それでも、今回アフロディーテはレース後すぐに下馬しているようになんらかの故障を発生していますし、この馬の全能力ではないと思われます。やはり順調なら500万クラスの卒業は時間の問題でしょう。

●レース後の騎手・調教師のコメント

アフロディーテ(5着)

 「馬体も戻っていましたし、他の馬を気にするところもなくていい感じだったんですけどね。レース中は大丈夫でしたが、入線後に故障してしまって・・・。」(北村宏司騎手・競馬ブック)

 「体が増えていて雰囲気も良さそうだったので楽しみにしていました。流れに乗せて勢いを止めないような競馬ができればと思っていたのですが、前に馬がいて理想とはやや異なる形になってしまいました。ただ、途中で前が開いたし、これならと思ったのですが、そこからがもうひとつでした。そのあたりの課題は使いつつかなと思ったのですが、ゴールしてからトモをガクンと落としてしまって…。レースでは気持ち悪さがなかったのですが、伸び切れなかったのはそのあたりが影響していたのかもしれません。これからの馬ですし、血統的に見てもとても大切な馬。大事に至らなければいいのですが…。本当に申し訳ありません」(北村宏司騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「今回は以前見せていたような頼りない面も徐々に解消しつつありましたし、雰囲気が良かったので、いい勝負になると思っていました。まだいくらかふわふわするような感じこそありましたが、悪くない内容でしたから使った次はまた良くなるだろうと思っていたらゴール板をすぎてジョッキーが下馬していました。トモが良くなかったようでレース後に飛節より下側のレントゲン写真を撮ったところ問題はありませんでした。ただ、設備の関係からそれより上の箇所を見るためにはトレセンの診療所でないと確認できません。捻っただけであればいいのですが…。トレセンに戻って詳細がわかり次第ご報告させていただきます。ご心配をおかけして本当に申し訳ありません」(藤沢和雄調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

アフロディーテ(5着)

 「馬体良化。テンに少し行きたがったが、その後はスムーズ。直線は一旦前が壁、バラけてからよく伸びたが、入線後に下馬。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 前走も同じクラスで5着。その時の賞金が1072000円で1口配分が2169円でしたから、今回もその程度ですね。次走への優先出走権の確保(故障してしまったのであまり今回は関係なくなりそうですが)と本賞金への加算がされる5着入線は嬉しいことです。

●今後の展望

 故障の具合がどうなのか9日朝の時点ではわかりませんが、少なくともアフロディーテが500万クラスに居る馬ではないことは確信しています。レースも徐々に上手くなってきています。

 ただ、あまり故障が長引くようですと、引退期限の6歳3月がすぐに来てしまいますし、本格化までにレースにももっと慣れてレース巧者にもなって欲しいですし、なかなか数を走れない歯がゆさが残りますね。

これ以降は10月10日に作成

●最悪の安楽死処分に

 以下は10月10日に更新されたクラブ公式HPアフロディーテの近況報告です。

「痛み止めでレース直後の対応をし、美浦トレセンまで連れて帰ってきていました。そのまま診療所の入院馬房にて経過観察を行っていました。痛み止めの効果から実際の状況を掴みにくくなっていたのもあり、落ち着くのを待ってタイミングを見てから体の上部も見ることができる大型レントゲンを撮ることになりました。昨日は安定していましたし、近いうちに確認できればと思っていたのですが、今朝8時すぎに立ち上がることができなくなってしまいました。おそらく右の大腿骨を骨折しているであろうということでした。大事な馬だし、後世に血を残さなければいけない義務もあっただけに、何とか繁殖にあげたいと思っていましたが、これ以上は馬を苦しめることになりますので、安楽死の処置を取ることになりました。本当に残念でなりませんし、本当に申し訳ありません」(藤沢和師)新馬戦では期待どおりの強い勝ち方をしてくれ、インパクトの大きさから一躍注目を浴びる存在となりました。クラシックの舞台を夢見て果敢に挑戦したフラワーカップ、巻き返しを図った3戦目はともに繊細な一面を見せ、ポテンシャルの高さは疑いようがないものの遅咲きの印象を受けたのも事実でした。その後は慌てず先を見据えて成長を促すことにし、夏を越しました。厩舎スタッフや山元トレセンの尽力もあり、成長したいい状態で復帰戦を迎えることができたのですが、残念ながらゴール板を過ぎてから故障を発生してしまいました。軽症であることを切に願っていたのですが、藤沢和雄調教師をはじめとする厩舎スタッフや診療所スタッフの懸命の介護も叶わず、本日アフロディーテは天に召されました。これから飛躍することでしたでしょう。そして偉大なる母レディブロンドの血を後世に伝えられないことが非常に悔やまれます。そして、会員の皆様にはこのような結果になってしまったことを深くお詫び申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。


 ということで、大変残念ながら、安楽死処分となってしまいました。


 アフロディーテは2008年産の第2番希望の馬で、私がキャロでこれだけの良血馬に当選することはほとんどなく、キャロ愛馬の中で一番期待の高い馬でした。姉ラドラーダのように4勝程度はしてくれて、上手く行けば重賞やGTに出走もと大きな夢を抱いていた馬でしたが、志半ばで、しかも3歳という若さで天に召されてしまいました。

 今回の故障発生で最悪の事態も想定していたわけですが、正直、最悪と言っても引退して繁殖入り。そして母馬優先権でその子をゲットと思っていました。

 ところが天に召されてしまっては、その夢すらも見れません。

 これは本当にショックで言葉に出来ません。


 新馬戦は強い勝ち方でしたし、一時は桜花賞の夢も見させてくれました。また、エスポワールシチーの引退後は間違いなくこの馬が我がほっさん軍団の愛馬たちを牽引してくれると信じていました。

 実際、500万クラスでは確実に力上位でしたしまだまだ上でやれそうなレースセンスの持ち主でした。


 唯一阪神で出走してくれた重賞のフラワーカップに仕事で行くことが出来ず、結局期待の愛馬を1度も生で見ることが出来なかったことが本当に悔やまれます。

 今は後悔ばかりですが、とにかくアフロディーテのご冥福をお祈りします。

最後までご愛読ありがとうございました

これを持ちまして、2009年10月21日から追いかけ続けた愛馬アフロディーテの特集は終了させていただきます。

2011年6月12日立ち上げ 7月2日、9月7日、12日、15日、18日、21日、22日、25日、28日、10月2日、5日、6日、7日、9日、10日加筆

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アフロディーテの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2011年 6月 4日 第3戦 3歳500万下 東京芝1600m 牝馬限定戦 (5着/3番人気)

2011年 3月26日 第2戦 フラワーカップ GV 阪神芝1800m 牝馬限定戦 (17着/3番人気)

2011年 2月 6日 デビュー戦 3歳新馬 東京芝2000m 混合戦 (1着2番人気