アフロディーテ(レディブロンドの08) 第3戦


デビュー戦は2月20日 東京5R 3歳新馬 芝1800mを予定で除外の権利獲りに2月6日 東京5R 3歳新馬 芝2000m 混合戦に出馬投票するもかなりの低い(9頭も非当選除外馬が出る中)確率で当選。

追い切りが明らかに不足しており、また姉や母の活躍した距離から2000mは不安だったが、

強い内容で新馬勝ち。1着/2番人気。

あの仕上がり状態でこれだけ走るのなら、これは期待は大きい。


藤沢和雄調教師は桜花賞を目指すと明言し、重賞に挑戦。

しかし、前走フラワーカップ GVは期待を大きく裏切る17着大敗/3番人気。

まだまだ未完成の馬。現時点でオープンだクラシックだというのは早過ぎた。

次走は自己条件の予定。

前走後、立て直す為にミホ分場に放牧に出されていましたが、4月12日に帰厩しました。



兄ゴルトブリッツはダートの重賞を優勝。

母レディブロンドの能力は間違いない。アフロディーテも兄姉のような活躍を期待したい。


5月22日 東京8R カーネーションカップ 芝1800m 牝馬限定戦に、
北村宏司騎手予定で特別登録も状態が上がらずに回避。


6月4日 東京6R 3歳500万下 芝1600m 牝馬限定戦を横山典弘騎手で出走!!

5着/3番人気。

現状、未完成な状態で良く頑張っている。

今回も大外を回せば連絡みは確実だった。

能力を再認識し、ホッとした。


レース回顧と時計の分析、レース後の横山典弘騎手のコメントを掲載。


レース後、北海道で成長を促すことが発表されました。

(2011年6月7日完結)

2011年4月13日 立ち上げ

●前走後ミホ分場に放牧に出されていましたが、4月12日に帰厩しました

 前走重賞挑戦大敗後、馬体に異常はないものの、ミホ分場に放牧に出されていた我らが愛馬アフロディーテですが、4月12日に美浦トレセンに帰厩しました。

 まだアフロディーテの能力が掴み切れませんが、ベテラン横山典弘騎手が重賞を勝てると思った馬。必ずいいところはあるはずです。

 デイリー馬三郎によりますと、次走は自己条件だそうですが、アフロディーテは今はまだ力も付き切っていませんし、弱いメンバーと戦って少しずつ力を付けて欲しいですね。前走の負けっぷりを見ていると正直、500万クラスでも勝ち負けは疑問です。しかし、初戦のパフォーマンスがあるわけですから、良いところが見たいですね。

 5月7日の限定戦あたりが目標となるのではないでしょうか。

これ以降は4月24日に作成

●兄のゴルトブリッツが重賞勝ち!!

 本日(4月24日)、京都11R アンタレスS GV(ダート1800m)でアフロディーテの兄ゴルトブリッツ(父スペシャルウィーク)が重賞制覇をしました。母レディブロンドの仔としては最初の重賞制覇です。ダートというのが血統的に意外ですが、母レディブロンドが欲しかった産駒の重賞制覇という夢をゴルトブリッツが叶えてくれました。

 これで母の評価もアフロディーテの評価も一気に上昇したわけですが、アフロディーテには重賞馬の下ということで、兄以上の活躍を期待したいですね。

これ以降は5月15日に作成

●気になる特別登録表(5月22日 東京8R カーネーションカップ)

特別登録表 5月22日 東京8R カーネーションカップ 3歳500万下 芝1800m 牝馬限定戦

第1回登録完了馬 全17頭 フルゲート 18頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アフロディーテ 北村宏司 54.0
イケマドンナ 田中勝春 54.0
オースミマイカ 54.0
カルマート 吉田豊 54.0
キングダンサー 54.0
サクセスシルエット 54.0
サクラプリエール 54.0
ゼフィランサス 54.0
デルマバフチャラ 大庭和弥 54.0
ドクターブリーズ 柴田善臣 54.0
フレンチボウ 54.0
フレンドサンポウ 小林淳一 54.0
マイネクイーン 松岡正海 54.0
ママキジャ 54.0
メロークーミス 大庭和弥 54.0
ライブインベガス 大庭和弥 54.0
リヴァーレ 54.0

 当日、横山典弘騎手は京都の東海Sに騎乗予定の為、鞍上は元藤沢和雄厩舎所属の北村宏司騎手を予定しております。北村宏司騎手はかなり乗れる騎手なので、楽しみですね。

これ以降は5月18日に作成

●今週は回避の様子

 5月18日に更新されたクラブ公式HPアフロディーテの近況報告は次の通りです。

「以前よりいくらか毛ヅヤに光沢が出てきたかなと先生も言っていましたし、もし出走の態勢が整うようならば今週も考えるようにしようということでカーネーションCに特別登録をさせていただいたのですが、週が明けてからの様子を見ていると相変わらず華奢な体つきだし、先週の後半と比べてももうひとつ毛ヅヤが栄えないように見えました。長い間お時間をいただいている馬ですし、申し訳ない気持ちもあるのですが、期待をしているからこそ慎重に判断したいと思っています。いちおう明日の状態を確認してからになりますが、今朝の感じでは今週の競馬はスライドしてより納得いく状態で臨めるようにしたほうがいいのではないかという意見になっています。調教は3ハロン重点の時計を出していて動き自体は悪くありませんから、何とか前走での悪いイメージを払拭できるように取り組ませてください」(葛西助手)

 ということで、カーネーションカップはおそらく回避になるでしょう。次の6月4日の自己条件ですとここから2週間ほどあり、ちょうどそれで良いのではないでしょうか。1つ勝っていますし、まだまだ焦る時期でもありません。最初からカーネーションカップは回避すると思っていましたし、妥当な判断だと思います。

これ以降は5月20日に作成

●結局、カーネーションカップは回避

 我らが愛馬アフロディーテは特別登録していた5月22日 東京8R カーネーションカップの出馬投票を見送り回避しました。まあこれは予定通りのことです。

これ以降は5月25日に作成

●次走は6月4日 東京6R 3歳500万下 芝1600m 牝馬限定戦を横山典弘騎手で

 5月25日に更新されましたクラブ公式HPアフロディーテの近況報告によりますと、我らが愛馬アフロディーテの次走は6月4日 東京6R 3歳500万下 芝1600m 牝馬限定戦を横山典弘騎手でということです。

 まだ状態次第で確定ではありませんが、新馬戦を圧勝した東京の舞台。そして母の活躍からおそらく合うであろうマイルと魅力たっぷりです。また、アフロを良く知る横山典弘騎手を確保してくれたことも大きいですね。

 勝ち負けは別として、一度ここでアフロディーテの走りを見たいです。

これ以降は6月1日に作成

●気になる出馬想定表

出馬想定表 6月4日 東京6R 3歳500万下 芝1600m 牝馬限定戦 
想定数19頭 フルゲート18頭
 
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アプレレクール 藤岡佑介  5/22 未勝利 東京ダ1600
アフロディーテ 武豊  3/26 フラGV 阪神芝1800 17 B+
アンナドンナ 横山典弘  2/27 500万 中山芝1800 11
イケマドンナ  5/07 500万 東京芝1800
ゴールドアゲイン 北村宏司  5/14 未勝利 東京ダ1400
サンデースイセイ 吉田豊  5/15 500万 東京芝1600 10 10
ダイヤモンドアスク 武士沢友治  4/24 500万 東京芝1400 15
テキサスルビー 石橋脩  5/07 500万 東京芝1800 10
デルマバフチャラ  5/22 カー5下 東京芝1800 16 13 16
トーセンノーブル 戸崎圭太  5/02 地方 船橋ダ1600
ヒダスアルテミス 幸英明  5/15 未勝利 新潟芝1600 10
フロールジェナ 柴田善臣  1/22 菜の5下 中山芝1600 11 11 11
ベルモントカントル 三浦皇成  5/07 500万 東京芝1800 14
マイネクイーン 松岡正海  5/22 カー5下 東京芝1800
ママキジャ 吉田隼人  5/22 500万 京都芝1600
メジロコウミョウ  5/15 未勝利 新潟芝2000
メロークーミス 嶋田純次  5/21 ガー5下 東京芝1400 13
リヴァーレ 蛯名正義  5/22 カー5下 東京芝1800
ワカタケ  5/21 ガー5下 東京芝1400 10 12 10 10 13

フルゲート18頭のところに19頭が想定されています。ほぼ出走できるのですが、確定ではありません。

●東京芝1600mコース解説

 スタート地点は向正面奥。バックストレッチは緩やかな下り坂になっており、あまりペースは緩まず、縦長の馬群で平均ペース以上になりやすい。3コーナー手前にさしかかるところで緩い上り坂。
 最後の直線が長いので、3〜4コーナーでは馬群が凝縮せずに、追い出しにかかるのは直線に入ってからになる。逆に言えば、直線に入った直後はインコースで馬群が密集しやすい。ここを上手に捌けるかがポイント。
 マイル戦としては、日本一タフなコースで、逃げ切るのはかなり難しい。上のクラスになればなるほど差しが決まる。かといって、追い込み一辺倒でも厳しく、ある程度先行力と末脚の持続力が必要。
 マイル以上の距離適性が求められ、中距離もこなせるスタミナを持つ馬の方が心強い。
 枠順は差し・追い込み馬はできれば外枠、逃げ・先行馬は内枠が欲しいが、全体的にはそれほど有利・不利はない。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行〜差し
ポイント マイル以上の距離適性、末脚の持続力
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、トニービン、フジキセキ
連対騎手ベスト 武豊、横山典弘、蛯名正義、ペリエ、後藤浩輝
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分37秒3 1分37秒7 1分38秒0 1分40秒1
2歳未勝利 1分36秒6 1分36秒9 1分37秒6 1分39秒6
2歳500万 1分36秒1 1分36秒9 1分39秒7
2歳オープン 1分36秒0
3歳新馬 1分37秒7 1分37秒9 1分40秒2
3歳未勝利 1分35秒8 1分36秒4 1分36秒8 1分37秒2
3歳500万 1分35秒1 1分35秒2 1分36秒8 1分37秒2
古馬500万 1分35秒1 1分35秒6 1分36秒1 1分37秒9
古馬1000万 1分34秒6 1分34秒8 1分36秒0 1分39秒1
古馬1600万 1分34秒1 1分34秒1 1分35秒6 1分37秒2
古馬オープン 1分33秒8 1分33秒6 1分37秒6 1分37秒6

これ以降は6月2日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 6月4日 東京6R 3歳500万下 芝1600m 牝馬限定戦 全16頭 
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アプレレクール 藤岡佑介  5/22 未勝利 東京ダ1600
アフロディーテ 横山典弘  3/26 フラGV 阪神芝1800 17 B+
アンナドンナ 武豊  2/27 500万 中山芝1800 11
イケマドンナ 菅原隆一  5/07 500万 東京芝1800
ゴールドアゲイン 北村宏司  5/14 未勝利 東京ダ1400
サンデースイセイ 吉田豊  5/15 500万 東京芝1600 10 10
ダイヤモンドアスク 岩田康誠  4/24 500万 東京芝1400 15
テキサスルビー 石橋脩  5/07 500万 東京芝1800 10
トーセンノーブル 戸崎圭太  5/02 地方 船橋ダ1600
ヒダスアルテミス 幸英明  5/15 未勝利 新潟芝1600 10
フロールジェナ 柴田善臣  1/22 菜の5下 中山芝1600 11 11 11
ベルモントカントル 三浦皇成  5/07 500万 東京芝1800 14
ママキジャ 吉田隼人  5/22 500万 京都芝1600
メロークーミス 嶋田純次  5/21 ガー5下 東京芝1400 13
リヴァーレ 蛯名正義  5/22 カー5下 東京芝1800
ワカタケ 江田照男  5/21 ガー5下 東京芝1400 10 12 10 10 13

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり

●騎手は横山典弘騎手(ほっさん評価「S」)

 今回は当初、同レースに出走する同厩のアンナドンナに横山典弘騎手が騎乗する予定だった為に、武豊騎手で予定されていた我らが愛馬アフロディーテですが、最終的に横山典弘騎手になりました。アフロディーテには2回目の騎乗で前走は重賞で悔しい17着でしたが、これはまだ馬が重賞で勝負できるほど能力が備わっていなかったものであり、横山典弘騎手に対する私の信頼はいささかも変わりません。


 横山 典弘
(よこやま のりひろ)は1968年2月23日生まれの43歳。日本中央競馬会(JRA)の騎手で26年目である。美浦トレーニングセンター所属で現在はフリー(デビュー時は石栗龍雄厩舎・2000年に解散)。

 父は元JRA騎手の横山富雄(平地・障害双方100勝)、兄も元JRA騎手の横山賀一(ただしJRAの騎手免許は典弘の方が先に取得している)。さらに叔父に元JRA調教師の奥平真治がおり、身内に競馬関係者が多数存在する中で育つ。その他、妹の夫に元JRA騎手・JRA調教師の菊沢隆徳が、長男に競馬学校第27期生の横山和生(2011年3月5日デビュー)がいる。

 なお、競馬新聞ではデビュー当時は横山雄一と、現在は横山義行、横山和生と区別するため、横山典と表記されている。

 1986年3月1日、中山競馬第2競走でデビュー(リキアイシンプウに騎乗し12頭立ての3着)。初勝利は同年4月29日の東京競馬第12競走のキオイゴッド。デビュー年は8勝と奮わなかったが、翌年は31勝(障害競走1勝も含む)を挙げる。3年目の1988年にはウインターステークスでソダカザンに騎乗し重賞初制覇。

 1990年にはキョウエイタップでエリザベス女王杯を制し初めてのGTタイトルを獲得。1991年にはメジロライアンとのコンビで宝塚記念を制する。その後も着実に勝ち星を積み重ね、1995年には自身初の年間130勝を達成。初めての関東リーディングジョッキーとなる。この年のマイルチャンピオンシップではトロットサンダーに騎乗し3つ目のGTタイトルを獲得。

 1996年は同年に引退した小島太に代わりサクラローレルの主戦騎手となる。また、トロットサンダーで安田記念を制したほか、砂の女王と呼ばれたホクトベガにも騎乗。川崎記念(2勝)、フェブラリーステークス(当時はGU)、帝王賞などの地方交流ダート重賞を制した。

 1997年はドバイワールドカップでホクトベガに騎乗したが、落馬して競走中止。同馬は予後不良となってしまう。しかし同年の秋、タイキシャトルとのコンビでスワンステークスとマイルチャンピオンシップを制した。これは主戦騎手の岡部幸雄が、シンコウキングとのコンビでマイルチャンピオンシップに出走するために代打騎乗したものであった。

 1998年にはセイウンスカイとのコンビで皐月賞、菊花賞を逃げ切ったほか、秋に騎乗停止処分を受けた武豊の代わりにエアグルーヴに騎乗した。

 以後はブラックホークとのコンビでスプリンターズステークスと安田記念に勝利し、シンボリインディでNHKマイルカップを、メジロベイリーで朝日杯3歳ステークス(2000年)を制した。2004年には天皇賞(春)においてイングランディーレに騎乗し、10番人気の低評価ながら大逃げを打ち、2着に7馬身差をつけ優勝。

 2005年11月5日には東京競馬の第2競走で通算1600勝を達成すると、第7競走まで6連勝し、JRAの連続施行競走連続勝利の新記録を達成した。なお、この日の騎乗馬は全て3着以内で馬券に絡んでいる。

 2007年10月26日に発表されたJRA競馬学校騎手課程27期生の合格者(入学内定者)の中に長男が合格していたことが明らかになった。11月17日には東京スポーツ杯2歳ステークスをフサイチアソートに騎乗して制し、この勝利と同時に4年連続、自身8度目となるJRA年間100勝を達成した。

 2008年は、6月15日の第25回エプソムカップ(サンライズマックス)で、この年の重賞6勝目を記録。これがJRA重賞競走通算100勝目となるメモリアル勝利ともなった。

 2009年2月7日の小倉大賞典をサンライズマックスで制覇。これにより全場重賞制覇に王手を掛けている。(後は新潟重賞のみ)

 同年の3月1日の中山記念をカンパニーで連覇を飾ると翌週の3月7日にはアーバニティでオーシャンステークスを制覇。さらにその翌日もロジユニヴァースで弥生賞を制覇。その翌週の中山牝馬ステークスではトップハンデを背負った桜花賞馬キストゥヘヴンに騎乗、このレースで引退、繁殖入りが決まっていた同馬を見事勝利に導き有終の美を飾らせる。横山典弘は自身初の4連続の重賞勝利となった。

 同年5月31日の日本ダービーをロジユニヴァースで優勝、デビュー24年目、15回目のダービー挑戦にして悲願のダービー制覇を達成し、ついにダービージョッキーの称号を手にした。なお、美浦所属の騎手によるダービー優勝は1997年の大西直宏以来12年ぶりのことである。また、2006年12月の大西の引退以来、美浦所属のダービージョッキーが不在という、美浦所属騎手の暗黒時代が続いていたが、横山がそれにひとまずのピリオドを打つ事ともなった。2011年6月現在、中央競馬における現役のダービージョッキーは藤田伸二、武豊、安藤勝己、石橋守、四位洋文、横山典弘、内田博幸、池添謙一の8人である。

 同年7月18日、札幌競馬場12Rの3歳以上500万下でスギノブレイドに騎乗し、勝利。史上5人目となる2000勝を達成した。

 同年の11月1日の天皇賞(秋)ではカンパニーと共に前走の毎日王冠でウオッカを破った勢いそのまま見事GT制覇を果たし、カンパニーにとっては重賞8勝目にして初のGT競走制覇、横山自身も秋の盾20度目の挑戦にして初の勝利を果たした。

 8歳馬による平地GT競走制覇はJRAでは史上初となり、2008年の中山記念からコンビを組んでいた横山自身も「人間の想像を超えた馬。」とカンパニーを称えた。

 その後、カンパニーの引退レースとなったマイルチャンピオンシップでも堂々の1番人気に応え勝利。秋3戦3勝と衰えを見せぬままカンパニーは種牡馬入りとなった。

 横山は12月にはワールドスーパージョッキーズシリーズでも、1995年以来自身2度目の優勝を果たし、その年のすさまじい活躍により秋戦線は運に見放されていた2冠牝馬ブエナビスタの有馬記念の騎乗を任され、テン乗りで今までと違う騎乗を求められていた横山は今まで見せた事のない先行策に出るが惜しくも2着となった。

 2009年の横山は2年連続となる重賞二桁勝利、悲願のダービーを含めた3つのGT制覇、2000勝達成、ワールドスーパージョッキーズシリーズ優勝など非常に顕著な活躍が認められ、2009年度の東京競馬記者クラブ賞の特別賞を受賞。この特別賞は過去に野平祐二、サンデーサイレンス、岡部幸雄が選出されていて、いずれも引退時に又、サンデーサイレンスは死亡した年の選出で現役での特別賞への選出は横山典弘が初の事となる。

 2010年には、4週連続重賞勝ち(京成杯・エイシンフラッシュ、アメリカジョッキークラブカップ・ネヴァブション、東京新聞杯・レッドスパーダ、シルクロードステークス・アルティマトゥーレ)を記録した。また、スプリングステークスではアリゼオに騎乗し3戦無敗馬の前年の2歳王者ローズキングダムに破り初黒星をつけた。その後もサンライズプリンスでニュージーランドトロフィー、サンテミリオンでフローラステークス、ペルーサで青葉賞と脅威的なペースで重賞勝利を積み重ねていき、5月16日のGTレースヴィクトリアマイルではドバイ帰りで状態面を不安視されながらも単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持されたブエナビスタに騎乗し見事その人気に応え2010年の重賞10勝目を挙げ、2008年から3年連続となる重賞二桁勝利を果たした。なお、過去最速は1998年10月11日にセイウンスカイで勝利した京都大賞典での10勝目だったため、約5ヶ月速い上半期での重賞二桁勝利となった。更に翌週のGT優駿牝馬では前述のトライアル勝利馬、サンテミリオンに騎乗して優勝した。この勝利はまた優駿牝馬史上初となる父子騎手制覇(父の横山富雄は1978年の第39回優駿牝馬をファイブホープで制覇)でもあった。またこのレースでは1番人気のアパパネも同着入線となり、中央競馬GTで史上初の1着同着という珍しい出来事ともなった。しかし、同年9月26日の中山競馬場第3競走で落馬負傷。頚髄損傷、頭蓋骨骨折の重傷を負った。当初は騎手生命の危機にさらされていたが、1ヵ月後の10月27日には美浦トレーニングセンターに姿を現し、当日対面した武豊が自身のホームページで「ジャパンカップあたりでは馬に乗っていそう」と述べるほどの驚異的な回復を見せている。復帰は岩田康誠や宮崎北斗と同じく11月13日となったが、横山は同日のレースで騎乗停止となった。こうしたアクシデントなどによる長期間のブランクに見舞われながらも、この年は120勝を挙げ、自身初の中央競馬全国リーディングジョッキーに輝いたものの、JRA賞最多勝利騎手の受賞は内田博幸に譲る結果となった。これは、地方との指定交流競走を含めた場合、内田が125勝、横山が121勝となったためである。JRA賞はJRA賞最高勝率騎手を受賞した。


 自身のGT初騎乗となったのが1988年の皐月賞(この時は東京競馬場での開催)で、メイブレーブに騎乗したが進路妨害で7位入線も失格・騎乗停止となった。この時、武豊も15位入線のマイネルフリッセも進路妨害で失格・騎乗停止となり、GT級競走では異例の複数頭の失格となった。当時は降着制度が導入されておらず、競走中止馬がなくても進路妨害で失格となるケースがあった。

 GT初勝利を挙げた1990年のエリザベス女王杯で、喜びの余りゴール前にガッツポーズを見せてしまい、後に裁決委員より戒告処分を受ける。

 イングランディーレでの天皇賞(春)やセイウンスカイでの菊花賞など、京都競馬場の長距離GTで優れた実績を残している。

 GTで2着になる事が多い。GT2着は通算47回(JRAでは38回)。NHKマイルカップとエリザベス女王杯では2着を5回も経験している。

 菊花賞では2003年から2006年にかけて4年連続2着という非常に珍しい記録を残している。

 
 かつては競馬場以外のマスメディアには余り姿を見せず、一時期はJRAの機関広報誌『優駿』以外の競馬雑誌に登場することも少ない人物であった。美浦所属を代表する騎手の1人として扱われる現在ではメディアへの露出が多少増えている。

 騎手デビュー後、平地・障害免許を取得しており、実際に障害競走にも騎乗した経験がある。障害戦成績は12戦1勝。後年、障害免許は返上している。

 「ノリが吹いたら切れ」という格言が競馬ファンの間にあり、概して有力馬の騎乗機会を得てレース前にマスコミ陣に対して多弁になった場合、そのレースでは敗れる傾向があるとされる。武豊TV!では、天皇賞(春)のディープインパクトに対して「何だその馬は」やNHKマイルカップでもロジックに僅差で負けた際に「またお前かよ」などの過去の発言をネタにされたことがある。2009年の皐月賞で1番人気ロジユニヴァースで14着に敗戦した後「僕が吹いたから負けたんですかね」という発言もあった。

 ホクトベガが競走を中止したドバイ・ワールド・カップから帰国後、自殺も考えたという。しかし、応援してくれるファンや関係者の言葉が思い留まらせてくれたという。

 2006年の天皇賞(春)のレース後には、勝ち馬ディープインパクトがあまりにも強過ぎたこともあり「(騎乗馬リンカーンの)生まれた時代が悪かった」との言葉を残す。

 重賞を制した際、ランフランコ・デットーリの様に馬上からジャンプして降りるパフォーマンスを見せている。

 田中勝春とパチンコをしていた時に、背が小さく童顔だったことから中学生に間違えられて、既に25歳の子持ちだったにもかかわらず締め出されたことがある。

 同期の松永幹夫とともに、競馬サークル内にスープカレーを広めたのも横山である。

 岡部幸雄の騎手引退に伴うセレモニーで同騎手を神輿に乗せてパドックを周回することを発案した。

 岡部の引退後、好物であった酒を断っていたが、『サラブレ』2008年9月号掲載の四位との対談において、酒はまた飲み始めたとコメントしている。

 2007年4月に東京競馬場で行われたジョッキーマスターズで、後藤浩輝騎手、細江純子元騎手と共に誘導馬の鞍上を務める。

 騎手では柴田善臣、武豊、田中勝春、四位洋文と親しい。又、競馬学校からの友人で同期の松永幹夫調教師に初勝利(2007年3月25日、中京7Rでアグネススピリッツに騎乗)をプレゼントした。

 岩田康誠が尊敬している人物として真っ先に名前を挙げるのがこの横山である。

 以前は酒豪で知られたことから田中勝春と二人で夜の街に繰り出し『もう飲めません、もう払えません』と言った方が負けとなるゲームを行ったという(勝者は横山)。

 騎乗依頼仲介者は永楽弘樹(競馬研究)。



「藤沢和雄師の主戦になって流れが良い。かつては極端な戦法をとることが多かったが、今は騎乗馬の特性に合わせて自在に立ち回っている。10年の勝利は好位差しで決めたものが圧倒的に多い。1〜3番人気馬での成績は、90勝・2着41回で勝率が.268、連対率が.390。人気馬に乗るケースが多いのに単勝回収率が94パーセントもある。ただ、夏の札幌と函館では[29・26・21・96]と2着3着が多めだった。コース別、距離別、芝・ダート別と、どのデータをとっても成績は優秀。関東の厩舎はもちろん、松田博資、角居勝彦などの関西の厩舎でも結果を出している。明るくて陽気な性格。だが、打ち解けるのに少し時間がかかる。以前は記者泣かせといった面があったが、GTで人気馬に多く騎乗するようになっている今は以前より本音を話している。騎乗馬に魅力を感じたら迷わず”買い”で良い。」(佐藤祐樹元騎手)



 2011年5月31日現在、JRA通算2193勝。GT20勝、重賞129勝。勝率14.5パーセント、連対率26.9パーセントといずれも極めて高い。

 また前述の通り2010年は120勝、勝率20.2パーセント、連対率32.5パーセントと強烈な数字を残した。今まさに円熟期のベテラン騎手である。

 武豊、安藤勝己、岩田康誠 各騎手などと共に愛馬に乗ってくれれば激アツの騎手で、横山典弘騎手が愛馬に騎乗というだけでテンションは上がりまくりです。

 ほっさん愛馬への騎乗で印象深いのが2007年のチャーミングシチーです。明らかに能力の劣るチャーミングシチーを砂を被らない絶妙な位置取りで優勝。彼の好騎乗なしにチャーミングシチーの勝利はありませんでした。

 元々、ジョッキーイベントなどで見たりして大好きな騎手だったのですが、その騎乗を見て益々ファンになりました。藤沢和雄厩舎の主戦は彼ですし、乗ってくれれば最高だなぁなどとアフロディーテの購入時には思っていましたが、前走に続いて2度目の騎乗。嬉しいですね。その前走はアフロディーテが弱いところを見せ17着と大敗しましたが、レース前には、アフロディーテは重賞を獲れる馬だと自信たっぷりにおっしゃっており、いずれ自身の手で実現してくれるものと確信しております。

 ほっさん愛馬での成績(2戦1勝)

 2007年12月15日 チャーミングシチー 2歳未勝利              中京ダート1700m 1着/4番人気
 2011年 3月26日 アフロディーテ   
フラワーカップ GV 3歳オープン 阪神芝1800m  17着/3番人気 

●ほっさん予想

 前走の大敗、そして初めての距離となんとも走ってみないとわかりませんが、将来に繋がる走りを見せて欲しいですね。相手もなかなか揃っていますし、簡単に勝ち負けとは思いません。

 私はアフロディーテは母や姉の活躍からマイルがベストと思うのですが、新馬戦は2000mで強い内容でしたから、どちらがいいのかも難しいですね。

 追い切りの動きはいいですし、鞍上の横山典弘騎手は前走前に重賞級と言ってくれました。前走の大敗からアフロディーテの弱点も把握しておられるでしょうし(ハナに行けばよかったとおっしゃっていましたが)、前走ほど酷くはならないと思っています。

 今回も前走ほど負けるのなら、もう体がパンとする秋までは出番がないでしょうね。


 そのアフロディーテの鞍上を昨日武豊騎手と申し上げましたが、陣営は同厩のアンナドンナの方を武豊騎手に、アフロディーテの方を横山典弘騎手に据えました。


 私個人は前走の大敗からアフロは現在乗り難しい馬というのがわかっていますし、前走と同じ騎手の方が有り難いと思っていましたから、同じ横山典弘騎手で喜んでいます。

 いずれにせよ、どちらも甲乙付け難い日本の代表騎手でどっちでも嬉しいですね。


 アフロディーテは不安も大きいですが、当然期待もしています。まとめて差し切らないかなぁ。その位の能力なら将来オープンなどを意識しちゃいますが・・・。

 翌日の安田記念よりも速い時計で勝ったらどうしよう・・・悶々。

これ以降は6月3日に作成

●追い切り情報(6月3日更新)

前走前 3月23日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回
横山典弘
4F 52.8
3F 38.6
2F 25.1
1F 12.3
バンスタンウォルツ(3歳500万下)馬なりを0.4秒追走同入



4月20日 美浦南芝 稍重馬場 馬なり余力

助手
5F 69.3
4F 54.6
3F 40.6
1F 13.8[2]


4月24日 美浦南坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.0
3F 39.7
2F 26.2
1F 13.2


4月27日 美浦南ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

助手
3F 39.8
1F 13.4[7]
シャイニンロミオ(3歳500万下)馬なりの内を0.4秒追走同入


5月1日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回目
杉原誠人
4F 55.4
3F 41.0
2F 27.6
1F 13.9


5月3日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回目
助手
4F 58.6
3F 43.7
2F 29.4
1F 15.3


5月4日 美浦プール
5月5日 美浦プール


5月11日 美浦南坂路 稍重馬場 馬なり余力
2回目
助手
4F 55.0
3F 40.1
2F 26.2
1F 13.1


5月15日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回目
助手
4F 57.2
3F 41.9
2F 27.1
1F 13.8


5月18日 美浦南ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
3F 44.9
1F 13.8[8]


5月22日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回目
助手
4F 55.7
3F 39.9
2F 25.5
1F 13.0
クリームソーダ(3歳未勝利)馬なりを0.6秒先行0.2秒遅れ


5月25日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 55.7
3F 40.7
2F 26.5
1F 13.2


5月29日 美浦南坂路 重馬場 馬なり余力
2回目
助手
4F 54.1
3F 39.7
2F 26.6
1F 13.3


5月31日 美浦南坂路 稍重馬場 馬なり余力
2回目
4F 60.1
3F 44.3
2F 29.3
1F 14.4


6月1日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
杉原誠人
4F 52.3
3F 38.3
2F 25.0
1F 12.6
アンナドンナ(3歳500万)馬なりを0.9秒追走同入


6月3日 美浦南坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 58.8
3F 43.7
2F 28.9
1F 14.4
 4月20日、14−14程度でサッと乗られました。まだ帰厩して最初の時計ですしこれで十分ですね。この感じですと次走はやはり5月7日の芝1800mの限定戦でしょうか。明日のクラブ公式HPでわかりますね。

 4月24日、少しピッチが上がって来ました。来週のオープン戦には特別登録していませんので、やはり5月7日の自己条件でしょうか。それとももっと伸びるのでしょうか。

 4月27日、ウッドチップでハロン13秒程度で追い切られました。まだペースが上がって来ません。来週の出走もないような気がします。

 5月1日、14−14程度で追い切られました。4月28日に更新されましたクラブHPアフロディーテの近況報告は次の通りです。
「先週までと比べればいくらか状態が上向いてきたかなという気もしますが、まだ華奢でトモなどを見ても寂しく小さく見えるのは否めません。可能ならば今週や来週あたりの競馬を考えるプランもあったのですが、食べたものがしっかりと身になってこないし、中身の部分もまだしっかりとし切れていないのかもしれません。毛ヅヤを見てもいいころよりやや物足りなく映りますからね。そのため水曜日は直線だけサッと脚を伸ばす調教にしています。やれば動けるし、いいアクションをします。だからこそ中身が伴ってくるのを待ちながら調整を進めていきます。そのときそのときの状況を見ながら判断していくことになると思います」(津曲助手)
 これならまだまだじっくりと乗り込まれる感じでしょうか。或いはミホ分場にまた放牧に出されるかも知れません。

 5月3日、15−15で追い切られました。5月4日に更新されましたクラブHPアフロディーテの近況報告は次の通りです。
 「引き続き様子を見ながらオーバーワークにならない程度に馬場で3ハロン程度をサラッと動かすメニューですが、気になる体の状態は、外見上でガラッと変わることはありませんね。カイバの喰いなどが極端に悪くなることはありませんが、毛ヅヤや体の張りがもうひと息に映るのは否めませんし、もう少し良化を促してから本格的な調教を課していきたいところです。グッと上がってくるようであればすぐに対応するつもりで考えているんですけれどね。今は辛抱強く接していくことが大事でしょう。以前から大事に育てていけば先々で華がひらく馬だと思っていますし、焦ることがなによりダメでしょう。手元に置いてできるかぎりのケアと状態にあった調教を課しながら良化を促していきます」(津曲助手)
 かなり時間がかかりそうですね。

 5月11日、13−13程度の速いところを乗られました。5月11日に更新されましたクラブHPアフロディーテの近況報告は次の通りです。
 「なかなか順調にペースを上げていけず歯がゆさもありますが、この血統はどうしてもこのような感じなんです。ラドラーダも昔から華奢で毛も長くて見た目がもうひとつ。それでも能力の高さからレースではいい走りをしてくれます。そして、お母さんのレディブロンドも同じだったんです。最初はなかなかうまく行かないけれど時間をかけてあげられれば良くなるのがこの血統の特徴です。初戦は強かったけれど抜け出してから物見をするところがあってアントニーもそのことについて言及してくれました。その繊細な面が前走のような苦しい形になると出てしまうのでしょう。普段もキョロキョロと繊細なところを見せているし、女の子らしい気性をしている馬ですから、なかなか実にならないけれど、焦らずにやっていければ先々がとても楽しみになりますから時間をください。可能ならば東京でまた走らせてあげたいと思っていますから、2つある限定戦のどちらかを考えられれば理想的でしょう」(藤沢和師)
 ということでまだまだのようですが、トレセンでしっかりと手元に置いて管理されていることには感謝したいですね。
 藤沢和雄調教師のおっしゃる2つある限定戦とは、5月22日の東京8Rカーネーションカップ 芝1800m或いは6月4日の東京6Rの平場 芝1600mのどちらかを指すのでしょう。
 どちらかに出走できればいいですね。新馬戦を勝った東京ですし、輸送も少ないですし、なんだかやれそうな気がします。

 5月15日、14−14で追い切られました。そして5月22日の東京8R カーネーションカップに特別登録されました。鞍上も北村宏司騎手を確保していますし、かなりの確率で出走させるのでしょうね。
 勝ち負けはなんとも判断し難いですね。

 5月18日、出走週にしては軽いと思っていたらやはり今週は回避のようですね。負けが込んでも良くないですし、これは仕方ないですね。空き以降になるであろう本格化まではのんびりいくしかありません。

 5月22日、格下馬に煽られています。まだまだですねぇ。本日キャロのライバル、ピュアブリーゼがオークスで2着。完全に別次元に行ってしまわれました。急ぎはしませんが、いずれどこかで追い付きたいですね。

 5月25日、来週の出走に向けて入念に調整されています。じっくりと乗り込まれていい雰囲気ですね。5月25日に更新されましたクラブHPアフロディーテの近況報告は次の通りです。
「お時間をかなりいただいていますし、何とかいい状態に持っていけるようにしているところです。外見上は正直ガラッと変わった印象はありませんが、この馬なりにカイバは食べていますし、少しずつではありますが、ツヤなども良くなってきているところです。今朝は坂路で55−40くらいのところを乗りましたが、週末にも時計を出しているのように少しずつ負荷を強めていっても大丈夫かなと思っているところです。何とかこの調子で上げていければ、来週の限定戦へ向かうことができるようになるのではないかなと思っているところです」(葛西助手)
 かなりの晩成だということは百も承知しておりますが、なかなか良化が遅いですね。私が焦っても仕方ないのですが、新馬戦の勝ちっぷりからつい、欲が出てしまいます。

 5月29日、かなり時計を詰めて来ました。これなら初戦と同程度の水準までは来ているでしょう。今週出走予定ですが、最終判断は水曜日或いは木曜日の追い切りを見てからでしょうね。やはり、次走は格好をつけたいですからね。あまりに中途半端なら出さないでしょう。

 5月31日、15−15程度で調整されています。

 6月1日、ジョッキー騎乗ですが、同じレースに出走する予定のアンナドンナを0.9秒後ろから追いかけて同入しています。全体の時計といい上がりといい、良い動きですね。
 6月1日に更新されましたクラブHPアフロディーテの近況報告は次の通りです。
「お待たせして申し訳ない気持ちで一杯だったのですが、じっくりお時間をいただいたおかげで馬のコンディションは良くなってきたと思いますし、今週の競馬へ向かうことになりました。正直に言えば体がガラッと大きくなったということはないのですが、彼女なりにふっくら見せて、細身ではありますがお腹回りに少しゆとりというかいい肉がついてきたように見えますからね。ただ、この血統特有の体質面の弱さは残ります。体が軽いのに脚元が枯れていなくて負担がかかりやすいようなところはあります。そのことを考えると今回大事にさせてもらったことが馬にとっていい方向に向いてくれると思いますし、今後もこの血統で華を咲かせてあげられるように大事に育てていきたいと思っています。前走は繊細な一面を見せ、力どおりの走りができませんでした。初戦も先頭に立つと気を使うようなところがありましたし、課題はありますが、それだけ余力もあるわけですから、この広い舞台でノビノビと走れるのはいい材料ですよね。結果がついてくれば何よりですが、まずは先につながるような走りを見せて欲しいと思っています」(津曲助手)
 というわけで、陣営としては勝ち負けはあまり期待していないようですが、確かに前走の負け方を見ているととても強気にはなれないですね。脆さがありますから。
 私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。最後で仕上がった感があり、力は出せるでしょう。正直、母や兄姉の実績からも、こんな早くに2勝目が挙げられるとは思えませんが。

 6月3日、15−15で調整されました。

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「上位拮抗」


予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
イケマドンナ
ダイヤモンドアスク
アフロディーテ
ベルモントカントル
ヒダカアルテミス
リヴァーレ
サンデースイセイ
アンナドンナ
ママキジャ △△ △△
アプレレクール △△
テキサスルビー △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
リヴァーレ 3.5
ダイヤモンドアスク 5.3
サンデースイセイ 5.5
テキサスルビー 5.6
アフロディーテ 8.0
ヒダカアルテミス 14.0
アプレレクール 15.2
以下22倍以上省略

この予想オッズ通り5着なら嬉しいのですが


スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
アフロディーテ 70 70 63
アンナドンナ 71 64 71 68
リヴァーレ 81 44 77 81



騎手今日の馬

横山典弘騎手 アフロディーテ △ 脆さ出たが素質上位

デイリー馬三郎

予想印

◎ アフロディーテ
○ テキサスルビー
▲ リヴァーレ

以下省略


見解

 「フラワーC17着のアフロディーテだが、馬体減で集中力を欠き、遠征競馬が影響した印象。新馬戦で見せた決め手は強烈で、自己条件なら巻き返し濃厚。」

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

アフロディーテ(17着)

 「こんなはずではなかったんだけどなぁ・・・。凄く楽しみにしていたんだけど、押っつけられて馬が嫌がっていたのかも知れない。キャリア1戦でこういう内での競馬も初めてだから仕方ない部分もあるけれど、今日は全然馬が走っていないよ。こんな馬ではないからね。」(横山典弘騎手・競馬ブック)

 「勝てると思ったんだけど・・・。内枠だったし、初めての形になったからね。あれなら(ハナへ)行った方が良かったのかも知れない。」(横山典弘騎手・デイリー馬三郎)

 「攻め馬からいい感触を持っていたし、自信を持って乗りました。スタートしてからの行きっぷりも良かったし、このまま行ってくれれば直線で弾けるだろうなって思っていました。それなのに、コーナーにさしかかってから他の馬に前へ入られると気にしてしまって、ハミが抜けてしまって上に上に逃げる格好になってしまいました。素質はあるのですが、経験の浅さが出てしまいましたね」(横山典弘騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「体は減っていましたが稽古をしっかり積んでのものだし、輸送を考えても心配のいらない範囲だったと思います。スタートしてからハミを取っていい走りが出来ていたのに、途中から躊躇してしまったようですね。いい枠だと思っていたけど経験の浅い馬には苦しかったのかもしれません」(藤沢和雄調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「細く見えた。3〜4角で次第に後退。直線も巻き返せず。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

アフロディーテ

 「内でごちゃつきキャリアの浅さが出た。良くなるのを待っての出走だし、スムーズなら。」(葛西助手・デイリー馬三郎)

 「お待たせして申し訳ない気持ちで一杯だったのですが、じっくりお時間をいただいたおかげで馬のコンディションは良くなってきたと思いますし、今週の競馬へ向かうことになりました。正直に言えば体がガラッと大きくなったということはないのですが、彼女なりにふっくら見せて、細身ではありますがお腹回りに少しゆとりというかいい肉がついてきたように見えますからね。ただ、この血統特有の体質面の弱さは残ります。体が軽いのに脚元が枯れていなくて負担がかかりやすいようなところはあります。そのことを考えると今回大事にさせてもらったことが馬にとっていい方向に向いてくれると思いますし、今後もこの血統で華を咲かせてあげられるように大事に育てていきたいと思っています。前走は繊細な一面を見せ、力どおりの走りができませんでした。初戦も先頭に立つと気を使うようなところがありましたし、課題はありますが、それだけ余力もあるわけですから、この広い舞台でノビノビと走れるのはいい材料ですよね。結果がついてくれば何よりですが、まずは先につながるような走りを見せて欲しいと思っています」(津曲助手・キャロットクラブ公式HP)

これ以降は6月7日に作成

●レース 

 アフロディーテのスタートはあまり良くなく、鞍上・横山典弘騎手も無理をして好位を取らず、馬なりでポジションを取ります。結局13番手の最内を折り合い良く追走します。

 4コーナーでは外に出しかけますが、中がバラけて空いたのでそこを突きます。最初は反応が悪く(ジョッキーによりますと、躊躇して中に入らなかったらしいです)、馬群に沈むのかとドキドキしましたが、直線半ばで横山典弘騎手のムチが入るとしっかりと加速し、目立つ伸び脚で5着を確保。

 まだまだ脚色に余裕がありましたし、無駄がなければ突き抜けていたでしょう。走破時計も悪くない中での僅差の5着ですし、少なくともこのクラスを勝ち上がる力は現状で十分にあると思いました。

 そりゃ、大外を回せば勝てたかも知れませんが、今は馬に競馬を教えている段階です。今回の競馬は今後に生きてくるはずです。

●時計の評価

 今回のアフロディーテの走破時計1分35秒0良馬場は、東京芝1600mの3歳500万クラスの過去10年間の平均勝ち時計が1分35秒1良馬場であることから、平均勝ちタイムのなかなかの時計と評価できます。

 実際、このレースの勝ちタイムも1分34秒7ですし、あと一歩でしたね。

 これでいて、レース前から体質面の弱さは残ると言われていましたし、現在大活躍している姉ラドラーダや兄ゴルトブリッツもこの時期はさっぱりでしたし、晩成血統なのは間違いないですから、この時期に500万クラスで勝ち負けに絡んでいるというだけでも素晴らしいことではないでしょうか。

●レース後の騎手・調教師のコメント

アフロディーテ(5着)

 「他馬を気にする面があるので早目に外に出せれば良かったんですけどね。それでも終いはよく伸びていたし、距離ももう少し延びていいかも知れません。」(藤沢和雄調教師・競馬ブック)

 「いかにもラドラーダと同じような感じで、まだ弱さがあります。それに他の馬を気にするようなところがあって前が開いているのに躊躇してなかなか入っていこうとしませんでした。それでも直線だけで差を詰めてくるのですから素質があるのは間違いないと思います。いかにも晩成型で、これからの馬でしょう。時間はかかるかもしれませんが良くなっていってほしいですね。」(横山典弘騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「時間をかけさせていただきましたし、いい結果を出せればと思っていたのですが、申し訳ありません。体を見てもまだまだなのは否めませんし、競馬でも直線へ向いたときにまわりを気にするようなところを見せるように若さが目立ちます。それでもあの差を詰めてくるし、走る馬なのは確かなんです。幸いにもひとつ勝っている馬ですし、時間をかければ良くなってくる馬ですから、このあとは北海道でじっくり成長を促す期間に充ててあげられればと思っています。」(藤沢和雄調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

アフロディーテ(5着)

 「後方で折り合いはついたし、直線も狭いスペースを突いてよく伸びている。復調気配の窺える内容だった。」(競馬ブック)

●今後の展望

 初戦の新馬戦を勝った時のメンバーは未だ(6月3日現在)1頭も勝ち上がれず、また走破時計も格段に遅かったことから、勝ちっぷりは素晴らしかったものの、相手が弱過ぎた感があり、2戦目は重賞挑戦とはいえ、17着と脆さを見せて、正直今回も全く自信のなかったアフロディーテ。

 しかし、このレースを見て私自身、大きな自信がつきました。この血統でこの時期にここまでやれるということは兄や姉同様の活躍は期待してもいいのではないでしょうか。とにかく成長が楽しみです。

●最後に

 レース後、成長を促す為に北海道への放牧が発表されました。兄や姉と違い、とにかくこの時期に1つ勝っていると事実が大きいですね。次は夏を越して秋あたりに復帰すると思われますが、上手く成長していれば、姉ラドラーダのようなトントン拍子での出世もあるのではないかと期待しています。

 私は血統馬を購入しても、自分の購入した世代だけが走らなかったりと失敗が多いので、今回もそうではないかと心配していましたが、少なくともアフロディーテは現状で2、3勝出来る力は確認できましたし、ホッとしています。

 藤沢和雄調教師もおっしゃっていますが、今回でも大外を回せば勝てていた(或いは2着はあった)レースでしたし、能力は間違いありません。また、折り合いがピタリと付くのも強みですね。


 早く次が見たいと焦りますが、まだまだ頼りないので、ワクワクしながら復帰の時を待ちたいと思います。

 期待してるゾ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2011年4月13日作成 20日、24日、27日、5月1日、4日、13日、15日、18日、20日、22日、25日、29日、6月1日、2日、3日、4日、7日加筆

競馬徹底分析ほっさんサイトトップページに戻る

アフロディーテの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2011年 3月26日 第2戦 フラワーカップ GV 阪神芝1800m 牝馬限定戦 (17着/3番人気)

2011年 2月 6日 デビュー戦 3歳新馬 東京芝2000m 混合戦 (1着2番人気