期待の愛馬 ペルシステンテ 第5戦


追い切りの良さがレース出ず、もどかしい状態が続いたが、

前走シャドーロールを着用し2着に大躍進。

しかし、馬体は極限まで細化で厳しい状態。

それでも馬体回復などと悠長なことを言っている時間もなく、連闘。

8月29日 札幌5R 3歳未勝利 ダート1700mは、

5着/3番人気。

岩田康誠騎手でもギリギリ掲示板が一杯。

レース回顧と時計の分析、

レース後の岩田康誠騎手、岡田稲男調教師のコメントを掲載。

(2009年9月7日完結)

2009年8月26日作成

●前走で優先出走権を得て、連闘もありうるとのこと

 以下は本日(8月26日)に更新されたクラブHPのペルシステンテの近況です。


26日は軽めの調整を行いました。「ようやく調教での良さをレースで見せてくれました。シャドーロールの効果もあったのでしょうが、どうも気の悪いところがあるようで、そのあたりがこれまで力を出せなかった原因のようです。いつも前走のように最後まで集中して走れるかどうかは信用しきれないところがありますが、現在はいい方向に向いているのは間違いありません。今週の想定を見るとメンバーもかなり弱く、馬も疲れを見せていないので、連闘も視野に入れて検討しています」(岡田師)今週の札幌競馬(3歳未勝利・ダ1700m)のいずれかに出走することも検討しています。


 というわけで、優先出走権を活かし連闘も視野に入れられています。愛馬で未勝利脱出の能力は十分にあるボニータシチーが30日の札幌2Rに出馬想定されています。この未勝利末期に有力愛馬の出走が重ならなければいいのですが。

●札幌ダート1700mコース解説

 スタート地点は正面スタンド前右。最初のコーナーまでは約240m。中距離戦と言えども前半から激しい攻防。スタート後の500mがかなり速い
 コーナーのカーブが緩いオール平坦コースらしく、1〜2コーナーのカーブでも速度が落ちにくく、1ハロン11秒台を切るラップを刻むこともある。
 向正面に入り、そのあとゴールまでも一定の速いペースで推移。平均の勝ち時計が速く、高速決着に対応できるスピードタイプの馬でないと苦しい
 脚質は番手につけられる先行馬が最も有利。逃げ馬も悪くない。差し馬はコーナーでマクり、4コーナー出口までに好位に押し上げられるタイプでないとなかなか勝てない。
 枠順の有利・不利はほとんどない
 血統的にはヘイルトゥリーズン系が非常に強い。サンデーサイレンスやブライアンズタイムはもちろんだが、息子のバブルガムフェロー、マヤノトップガンが狙い目。連対率に加え、回収率も高い。

有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行
ポイント 高速決着への対応、血統
種牡馬ベスト ブライアンズタイム、サンデーサイレンス、アフリート
連対騎手ベスト 武豊、横山典弘、武幸四郎、藤田伸二、四位洋文
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳未勝利 1分48秒0 1分47秒5 1分47秒1 1分46秒7
古馬500万 1分46秒7 1分46秒1 1分46秒0 1分44秒9
古馬1000万 1分45秒4 1分45秒0 1分44秒4
古馬1600万 1分45秒2 1分45秒1 1分43秒7 1分45秒3
古馬オープン 1分43秒7 1分44秒4 1分42秒8

これ以降は8月27日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 8月29日 札幌5R 3歳未勝利 ダート1700m 全13頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
エアレブロン 横山典弘  5/30 未勝利 中京芝2500 12 B−
エーシンサニーデイ 藤岡佑介  8/01 未勝利 札幌ダ1700 12 B−
カラフルパレット 丸田恭介  8/01 未勝利 札幌ダ1700
キリエ 丸山元気  8/01 未勝利 札幌芝2000 12 12 11 17 13
ジャズロック 荻野琢真  8/02 未勝利 札幌ダ1700 11 B−
ナガタヒメ 小野寺祐太  8/01 未勝利 札幌ダ1700 11 13 13 10 10 12
フジヤマナイル 船曳文士  7/05 未勝利 札幌ダ1700 10 B−
プラチナグリッター 秋山真一郎  7/25 未勝利 札幌ダ1000
ペルシステンテ 岩田康誠  8/23 未勝利 札幌ダ1700 10
ボストンレッド 津村明秀 10/04 未勝利 中山ダ1800 A−
マスターエンプレス 宮崎北斗  8/08 未勝利 札幌ダ1700
メジロテンダー 中舘英二  8/01 未勝利 札幌芝2000 15 11 14
モリノマーケット 三浦皇成  8/22 未勝利 札幌ダ1700 10

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり。

●ほっさん予想

 岡田稲男師が想定を見て相手が軽そうなのことと、岩田康誠騎手を確保できたために出走に至りました。

 ペルシステンテが走るかは前走特集で書きましたように、まだ半信半疑ですが、鞍上は追えば馬がグイグイ伸びる毎年リーディングを争っている岩田康誠騎手で能力以上のものを引き出してくれるでしょう。だとすれば、あっさり勝っても不思議ではありません。

 敵は追い切りでも抜群の動きを見せる素質馬ボストンレッドですが、長期休養明けで、未勝利末期に多い不安を残しての出走だとすれば勝てると思います。しかし、ボストンレッドは他馬とはステージが違う馬であることは間違いありません。

 私はペルシステンテは2着前後だと予想しますが、あくまでも気分良く走ればで、今回は人気を背負い、後ろから突かれたりマークされたりするかも知れません。ここが本当に正念場ですね。

 前走のゲンを担いで、馬券は購入しないつもりです。皆さんは儲けてくださいね。

●札幌ダート1700mコース解説

 スタート地点は正面スタンド前右。最初のコーナーまでは約240m。中距離戦と言えども前半から激しい攻防。スタート後の500mがかなり速い
 コーナーのカーブが緩いオール平坦コースらしく、1〜2コーナーのカーブでも速度が落ちにくく、1ハロン11秒台を切るラップを刻むこともある。
 向正面に入り、そのあとゴールまでも一定の速いペースで推移。平均の勝ち時計が速く、高速決着に対応できるスピードタイプの馬でないと苦しい
 脚質は番手につけられる先行馬が最も有利。逃げ馬も悪くない。差し馬はコーナーでマクり、4コーナー出口までに好位に押し上げられるタイプでないとなかなか勝てない。
 枠順の有利・不利はほとんどない
 血統的にはヘイルトゥリーズン系が非常に強い。サンデーサイレンスやブライアンズタイムはもちろんだが、息子のバブルガムフェロー、マヤノトップガンが狙い目。連対率に加え、回収率も高い。

有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行
ポイント 高速決着への対応、血統
種牡馬ベスト ブライアンズタイム、サンデーサイレンス、アフリート
連対騎手ベスト 武豊、横山典弘、武幸四郎、藤田伸二、四位洋文
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳未勝利 1分48秒0 1分47秒5 1分47秒1 1分46秒7
古馬500万 1分46秒7 1分46秒1 1分46秒0 1分44秒9
古馬1000万 1分45秒4 1分45秒0 1分44秒4
古馬1600万 1分45秒2 1分45秒1 1分43秒7 1分45秒3
古馬オープン 1分43秒7 1分44秒4 1分42秒8

これ以降は8月28日に作成

●追い切り情報(8月28日作成)

前走前 8月20日 札幌ダート 良馬場 叩き一杯

芹沢純一
6F 82.7
5F 67.8
4F 53.2
3F 39.7
1F 12.5[5]



8月28日 札幌ダート 稍重馬場 馬なり余力

助手
5F 76.9
4F 60.4
3F 45.5
1F 14.6[7]
 8月28日、連闘の為軽め調整ですが、前走あれだけ馬体が減っていたにもかかわらず15−15で追い切りとは、正直”究極の仕上げ”というやつで、これを使ってしまうと、しばらくは走れないでしょう。
 鞍上も超一流の岩田康誠騎手で、優先出走権は放棄して、とにかく1着狙いというのが良くわかります。ハナ差でもなんでも取りこぼしは赤信号ですね。
 いつも実施している私ほっさんの追い切り評価ですが、これは評価できません。本当に調子が良いのか、無理に追って疲労がピークに達し本番で凡走するかの区別をしかねます。当日の馬体重やパドックを見ることができればその答えは一目瞭然だと思われますが、28日の時点ではわかるすべがありません。

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「混戦模様」


予想家の印
馬名 高柳利 井尻恵 小原靖
エーシンサニーデイ △△ △△
プラチナグリッター
カラフルパレット
ペルシステンテ
モリノマーケット
マスターエンプレス △△
エアレブロン
ボストンレッド
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
モリノマーケット 2.9
ペルシステンテ 4.1
ボストンレッド 4.4
エーシンサニーデイ 8.3
カラフルパレット 9.5
プラチナグリッター 10.7
エアレブロン 11.7
以下18倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
ペルシステンテ 58 42 45 58


デイリー馬三郎

予想印

◎ ボストンレッド
○ エーシンサニーデイ
▲ モリノマーケット
× ペルシステンテ

以下省略


見解

 「」

大阪スポーツ

 予想家の印
馬名 札幌
立川
函館
高岡
札幌
荒井
本紙
山村
エーシンサニーデイ
プラチナグリッター
カラフルパレット
ペルシステンテ
モリノマーケット
マスターエンプレス
メジロテンダー
キリエ
エアレブロン
ボストンレッド

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

ペルシステンテ(2着)

 「攻め馬の感じは悪くないと聞いていた。よく走ったと思うが、勝ち馬はうまく内が開いたからね。」(福永祐一騎手・競馬ブック)

 「調教ではよく動くと聞いていたし、返し馬の感じからも乗り方ひとつで上位に食い込めるなと感じました。内枠だったので馬群からの競馬になりましたが、砂をダイレクトに被ってしまうと下がってしまいそうだったので、前の馬にピッタリくっついて追走していきました。直線でも頑張ってくれたけど、まさか勝ち馬のコースが開くとは思わなかった。惜しい競馬で悔しいですね」(福永祐一騎手・キャロットクラブHP)

「ようやくいい競馬ができましたね。ペースが上がり出すと、頭が上がって首を使えなくなってしまうので、そのあたりを矯正する工夫をして調教したり、シャドーロールを着けたりしましたが、ようやく結果がついてきましたね。この後は函館競馬場に移動し、火曜日まで様子を見てから次走について考えていきます」(岡田稲男調教師・キャロットクラブHP)
 「シャドーロール。好位のインでうまく流れに乗っていたし、4角もスムーズに捌けた。馬具を工夫した効果もあり、今日は手応え以上に渋太く伸びる。」(競馬ブック)

●陣営のコメント

ペルシステンテ

 「だいぶ体の使い方を覚えてきた。ただ、前走がギリギリの体だったから連闘がどうか。」(大西助手・デイリー馬三郎)

 「中間ビッシリ追った前走は変わり身を見せてくれた。体調のいい時なので連闘は問題ない。再度好勝負になる。」(大西助手・大阪スポーツ)

 「想定からそれほどメンバーも強くならなそうですし、岩田騎手を確保できたこともあって、今週使うことにしました。馬も元気いっぱいで問題ありません」(岡田稲男調教師・キャロットクラブHP)


ほっさんコメント

同じ大西助手のコメントなのに、新聞によって正反対の解釈です(笑)。

これ以降は9月7日に作成

●レース 

 今回も鞍上は超一流の岩田康誠騎手ということで、スタートは上手く出して貰えます。そして気合をつけて好位を狙います。

 結局7番手の最内につけます。

 3コーナーの勝負どころでズルズルと下がり始めた時には、終わったかと思いましたが、さすが岩田康誠騎手、冷静に外に出すと追って追って馬を伸ばします。

 そこから4コーナー中ほどでムチが入り、もう余力はないのかと焦りましたが、最後の最後まで脚は衰えずギリギリ落ちて来た5番手の馬を交わしたところがゴール。なんとか次走への優先出走権を確保しました。私は当日は仕事で結果を知ってからの映像でしたので良かったですが、まともに見ていたら心臓に悪いレースでした。

●時計の評価

 今回のペルシステンテの走破時計1分48秒0良馬場は2着だった前走よりも0.4秒遅く、この着は納得です。

 さすがに時計を縮めるというよりは、馬体の細化が極限まで来ているので一杯一杯といった感じです。能力は感じることができるだけに馬体回復の十分な時間がないのが残念です。

●レース後の騎手・調教師のコメント

ペルシステンテ(5着)

 「返し馬から気合が物足りなくて、勝負どころでフワッとしてしまった。そのあたりの立ち回りの差だろうね。」(岩田康誠騎手・競馬ブック)

 「前の馬についていっているときはいいのですが、開いたところに出して前があくとフワフワしてしまいます。ゲート裏などで気合いを入れてもボケーッとしているし、スタートをちゃんと出るか心配になったほどです。まだ真剣に走っていませんね。砂を被ること自体は気にしていなかったし、強い馬の後ろをついていって、気を抜かせないまま走らせられれば、すぐ勝てる力はありますよ」(岩田康誠騎手・キャロットクラブHP)

「チークピーシズの効果もあり、だいぶ常識にかかってきましたが、勝負どころでフワっとした分差が開いてしまいましたね。まだまともに走っていないし、帰ってきた後も息はほとんど上がっていません。間違いなく能力はある馬なので、気持ちの問題ですね。この後は、栗東まで長距離移動させてから改めて調整するよりも、限定未勝利戦より相手関係が落ちることや滞在のままで臨めることを考えて、来週もう一度使うことを考えています。体もいい具合に絞れてきているし、レース後の様子を見ても消耗は最小限で済んでいるはずなので、なんとか決めたいですね」(岡田稲男調教師・キャロットクラブHP)

●専門誌のレース評価

ペルシステンテ(5着)

 「シャドーロール。連闘で更に体が減り、ギリギリの体つき。中団の内を追走したが、4角で外に持ち出す際にゴチャついてスムーズさを欠く。ゴール前は盛り返してきただけに、ちょっともったいない内容。」(競馬ブック)

●今後の展望

 ペルシステンテの現在の能力は未勝利脱出ギリギリであると思います。ギリギリですから万全の態勢で不利なく進めなければいけませんし、相手も平均クラスの馬であることが必要でしょう。

 しかし、困ったことに、本年3月のデビュー当時474キロ(当時は完全に太目残り)だった馬体重は最低水準を下回る444キロまで減り、全ての力を全て出せない状態となっています。

 本来ならば、放牧に出して馬体の回復を目指すのですが、未勝利戦はあと5節しかありません。そのどこかで出走しなければ未勝利戦は終了してしまいます。

 なんとも苦しい状況ですが、優先出走権をなんとか確保できましたし、少しでも間隔を開けて、馬体の回復に期待したいですね。

●最後に

 来週3連闘で臨む以外は次走が未勝利クラスの最終戦となります。まだパンチ不足感は否めませんし、馬体の細化と共に非常に厳しい状態が続きます。

 以下は8月29日のレース当日に岩田康誠騎手と岡田稲男調教師のコメントと一緒に発表された情報です。
あくまでも厩舎に戻ってからの状態をしっかり確認してからになりますが、残り短い期間で勝利を挙げるため、さまざまなことを総合的に判断した結果、来週の札幌競馬のいずれかに出走する予定です。


 要するに3連闘で臨みたいということですが、馬体の細化がなければこれもありだと思います。

 私が岡田稲男調教師を好むのは、このように柔軟な考え方をお持ちであることで、岡田稲男師管理の愛馬ステップシチーも500万クラスに適鞍がないと見るや1000万クラスに格上挑戦するなど(結果は4着で大満足!)、驚きとともに、大変嬉しかったことを覚えています。


 そんな中、8月30日のクラブHPでは次のような発表がありました。


「レース後の状態を確認しましたが、ソエが少し出ています。権利を確保してくれましたし、ここは無理せず限定未勝利戦を目指します。内容は徐々に良くなっていますから、しっかりケアをしていき、次こそ結果を出したいですね」(岡田師)連闘で来週の札幌競馬を予定していましたが、9月2日もしくは3日に栗東トレセンへ移動し、限定未勝利戦へ向けて進めていきます。


 というわけで、栗東に戻してスーパー未勝利に賭ける結論ですが、私としては地元関西に帰って来てくれて嬉しいです。次走がラストランかも知れませんが、しっかりと現地でこの目に焼き付けて来たいと思っています。

最後までご愛読ありがとうございました

2009年8月26日作成 27日、9月7日加筆
ペルシステンテの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2009年 8月23日 第4戦 3歳未勝利 札幌ダ1700m (2着/10番人気)

2009年 7月25日 第3戦 3歳未勝利 札幌ダ1700m (8着/7番人気)

2009年 6月28日 第2戦 3歳未勝利 札幌ダ1700m (8着/6番人気)

2009年 3月15日 デビュー戦 3歳新馬(混合) 阪神ダ1200m (7着/8番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

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