愛馬グレイスシチー 第4戦!


9月13日 札幌2R 3歳未勝利 ダ1000m は、

3着/3番人気!!

しかし、即引退決定。

地方なら、余裕で勝ち上がれる能力がある馬。

故障でもないのに、なぜ?

レース回顧と時計の分析、

レース後の藤岡佑介騎手のコメント、

専門誌のレース評価を掲載。

(9月17日完結)

2008年9月3日作成

●気になる出馬想定表

出馬想定表 9月7日 札幌3R 3歳未勝利 ダ1000m 混合戦 全21頭
馬名 前走騎手 前走 過去着順 追い切り
アメリカンヒロイン 津村明秀  8/30 未勝利 札幌ダ1000 12
エンリッチメント 梶晃啓  8/23 未勝利 札幌ダ1000 11 13 13
オンワードシュネル 郷原洋司  8/17 未勝利 札幌ダ1000 12 13 14 12 14
グレイスシチー 藤岡康太  8/16 未勝利 小倉ダ1000 14
12 ケイアイガルチ 吉田豊  5/25 未勝利 東京ダ1300
15 コアレスミラクル 大野拓弥  8/10 未勝利 函館芝1200 14 13 10 11 15
コウヨウサルート 三浦皇成  8/30 未勝利 札幌ダ1000 18
スイートメリー 荻野琢真  8/17 未勝利 札幌ダ1000
14 ダノンモンスター 中舘英二  7/30 交流 旭川ダ1000
15 ツーピース 角田晃一  8/10 未勝利 小倉ダ1700
ツクバグランディ 三浦皇成  8/23 未勝利 札幌ダ1000
テレパシー 幸英明  8/31 未勝利 札幌ダ1000
トキメキボストン 丸田恭介  8/24 未勝利 札幌ダ1700
ナリタワカバ 河北通  8/17 未勝利 札幌ダ1000 11 11 16
ヒマワリスマイル 武幸四郎  8/30 未勝利 札幌ダ1000 10 15
ピーカブー 横山典弘  8/30 未勝利 札幌ダ1000 15 12
ファジーネーブル 津村明秀  8/16 未勝利 札幌ダ1000 13 10
ヘリテージゴールド 秋山真一郎  8/23 未勝利 札幌ダ1000
マイディアダーリン 河北通  8/16 未勝利 札幌ダ1000 10 11 13
13 マコトガンベロ 小野次郎  7/13 未勝利 福島ダ1700 12
マンテンテイオー 芹沢純一  8/16 未勝利 札幌ダ1000 11 10 13 11 15

 さすがにスーパー未勝利を除くと未勝利戦の最終週ですので、優先権持ちのオンパレードですね。このままですと、グレイスシチーは除外対象です。

●札幌ダ1000mコース解説

 札幌のダートコースは高低差がほとんどないのが特徴。ローカルの競馬場は、一般的に平坦のコースと言われているが、実は函館や小倉はコース全体での高低差が少しある。札幌のダートこそが本当の平坦と言える。
 加えて、競馬場全体が少しタテに長く、半径が大きい。したがって、カーブが緩くて減速しにくい形態になっている。
 向正面左、2コーナー出口付近がスタートの1000mは、テンからのスピードの絶対値が問われることになる
 当然ながら逃げ・先行馬が断然優勢。行った行ったのケースも多く、単調なレースになりやすい
 枠順はあまり影響はないが、できれば中枠がいい。内枠は揉まれるリスク、外は距離ロスの懸念がある。内外を見ながら競馬ができる5枠の成績がいい。
 基本的にはフォーティナイナーなどのミスタープロスペクター系の快速血統の独壇場。太刀打ちできるのはサクラバクシンオー産駒

有利な枠順 中枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント スピードの絶対値
種牡馬ベスト フォーティーナイナー、サクラバクシンオー、アフリート
連対騎手ベスト 横山典弘、藤田伸二、四位洋文、蛯名正義、小野次郎
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分00秒8 1分00秒7 1分00秒5 1分00秒5
2歳未勝利 1分00秒5 59秒9 1分00秒2 1分03秒4
2歳500万 1分00秒2 59秒9
3歳未勝利 1分00秒4 1分00秒4 59秒8 59秒9
古馬500万 59秒6 59秒3 59秒2 59秒2
古馬1000万 58秒9 58秒8 58秒4
 

これ以降は9月4日に作成

●9月7日は除外

 昨日(9月3日)の想定段階で予測しました通り、9月7日のレースは出走不可能なため、自主回避しました。残すところはスーパー未勝利のみと大変厳しい状況になってきました。

 さて、どうなりますか。引退の文字がかなりちらついて来ました。私個人は、再ファンドして欲しい馬ですが。

これ以降は9月10日に更新

●追い切り情報(9月10日更新)

前走前 8月13日 栗東坂路 良 一杯

助手
4F 56.0
3F 39.9
2F 26.9
1F 13.5



9月3日 函館ダート 良 一杯

助手
5F 70.2
4F 54.9
3F 40.7
1F 12.9


9月7日 函館W 良 馬なり

助手
3F 44.0
1F 14.5


9月10日 函館ダート 良 一杯

助手
5F 68.4
4F 53.6
3F 39.1
1F 12.7


 9月3日、すでに北海道に上陸しているのは好感が持てますが、動きはイマイチですね。動きはイマイチですが、前走のように直前輸送でないことと、一杯に追えていることを評価して、私ほっさんの追い切り評価は「C」です。

 9月7日、先週は除外確実なことから、出走を回避し、再び調整を開始しました。滞在は評価できるのですが、ラスト1戦で一変までは期待できない動きです。まだ軽め調整中ですから、深く考えることはないのですけど。

 9月10日、まあ、先週よりはかなり良化しましたね。しかし、先日500万クラスを圧勝した同じ3歳の愛馬エスポワールシチーは小倉のダートで終い11秒5でしたから、格の違いは明らかです。もっとも、このグレイスシチーは、現状では、未勝利戦の勝ち負け能力しかありません。まずは、未勝利を勝ち上がることです。私ほっさんの追い切り評価は「B−」です。

●気になる出馬想定表(9月13日出走想定)

出馬想定表 9月13日 札幌2R 3歳未勝利 ダ1000m 全8頭
馬名 前走騎手 前走 過去着順 追い切り
アメリカンヒロイン 津村明秀  8/30 未勝利 札幌ダ1000 12
オンワードシュネル 郷原洋司  8/17 未勝利 札幌ダ1000 12 13 14 12 14
クロスピレッテ 秋山真一郎  8/17 未勝利 札幌ダ1000 13 15
グレイスシチー 藤岡康太  8/16 未勝利 小倉ダ1000 14 B−
スーパーセイバー 荻野琢真  8/31 未勝利 札幌ダ1000 11 12 12 12
テイクシックス 菊沢隆徳  8/30 未勝利 札幌ダ1000 12 10 11 12
ナリタワカバ 河北通  8/17 未勝利 札幌ダ1000 11 11 16
バードダムール 鈴来直人  8/31 未勝利 札幌ダ1000

本当にこの頭数で、このメンバーで確定すれば、勝ち負けできそうですが、そんなわけないですね。

これ以降は9月11日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 9月13日 札幌2R 3歳未勝利 ダ1000m 全12頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アメリカンヒロイン 津村明秀  8/30 未勝利 札幌ダ1000 12 B+
ウエスタンサマンサ 長谷川浩大  8/16 未勝利 札幌ダ1700 13 16 B−
オンワードシュネル 郷原洋司  8/17 未勝利 札幌ダ1000 12 13 14 12 14
クロスピレッテ 秋山真一郎  8/17 未勝利 札幌ダ1000 13 15
グレイスシチー 藤岡佑介  8/16 未勝利 小倉ダ1000 14 B−
サウスジャック 中舘英二  8/10 未勝利 新潟芝1000 15 B−
ジーティーアンティ 武幸四郎  3/02 未勝利 阪神ダ1200 14 14 11
チェスナットシチー 和田竜二  8/16 未勝利 札幌ダ1700 10 B−
トーセンクレスト 千田輝彦 初出走
バードダムール 鈴来直人  8/31 未勝利 札幌ダ1000
ペペ 大野拓弥  8/17 未勝利 札幌ダ1700 10 11 10 B−
マンテンテイオー 北村浩平  8/16 未勝利 札幌ダ1000 11 10 13 11 15

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり

メンバーは想定段階から増えましたが、増えたメンバーは無視していいほどの弱面です(チェスナットの保護者の方、ごめんなさい)。

我らが愛馬グレイスシチーは正直3着以内に確実なのではないでしょうか。

●各馬の追い切り評価

馬名 追い切り日 コースと
馬場状態
強さ 騎乗者 追い切り時計 評価
アメリカンヒロイン 9月10日 札幌ダ良 馬なり 助手 5F67.4−11.7 B+
ウエスタンサマンサ 9月10日 札幌ダ良 一杯 攻手 6F81.6−12.7 B−
オンワードシュネル 9月10日 札幌ダ良 馬なり 郷原洋司 6F83.0−12.1
クロスピレッテ 9月10日 札幌ダ良 一杯 助手 F63.7−13.7
グレイスシチー 9月10日 函館ダ良 一杯 助手 5F68.4−12.7 B−
サウスジャック 9月10日 美浦坂路良 馬なり 助手 53.4−13.0 B−
ジーティーアンティ 9月10日 札幌ダ良 一杯 助手 5F67.4−13.6
チェスナットシチー 9月10日 札幌ダ良 強め 助手 4F54.1−12.4 B−
トーセンクレスト 9月10日 函館W良 馬なり 千田輝彦 5F69.1−12.9
バードダムール 9月10日 札幌ダ良 馬なり 鈴来直人 5F72.8−13.6
ペペ 9月10日 札幌ダ良 一杯 大野拓弥 6F83.4−12.4 B−
マンテンテイオー 9月10日 札幌ダ良 馬なり 助手 5F72.0−12.9

●ほっさん予想

アメリカンヒロイン

 すでに16戦も消化している馬。ここ3走は、相手弱化もあり、3、2、3着と成績は安定。しかし、勝ち馬からは常に0秒5以上離されており、時計も脚抜きのいい稍重馬場でも1分を切らないなど、レベルは疑問。

 ただ、今回は追い切りの動きが素晴らしく、前走前よりも、確実に良化。特に終いの11秒7はなかなかのもの。ついに悲願の優勝か。本命候補筆頭。

ウエスタンサマンサ

 2歳で新馬戦を使ったあとは、9か月のブランクを経て前走で復帰。しかし、勝ち馬から3秒0も離された9着と、ブランクを考えても負け過ぎ。

 とても、叩き2走目とはいえ、一変までは考え辛い。

 しかし、追い切りは長めを一杯に追われており、動きは平凡も非常に好感が持てる。いいところまでは来るかも知れないが、勝ち負けまでとなると疑問。

オンワードシュネル

 前走7着と言っても、勝ち馬からは2秒以上の差。過去全5戦、勝ち馬にそれ以上近づけたことはない。競馬に参加していない感じ。もちろん、今回も。

 追い切りは長めを追われて好感も、たいした動きではない。

クロスピレッテ

 新馬戦のみ3着と実績を残すも、それは芝2000mでの話。ここはダートの1000m。優先出走権もなく、苦し紛れの選択だろうが、同じコースだった前走の内容(勝ち馬から2秒1差の8着、走破時計1分01秒2良馬場)から、とても勝ち負けできるとは考えにくい。

 追い切りも一杯には追っているものの、終いの伸びは寂しい。

グレイスシチー

 スピード能力は、父サクラバクシンオー譲りの素晴らしさがあり、未勝利クラスでは断然も、スタミナは、1400mで確実に失速していた父の半分程度。いつも直線で馬群に飲み込まれる。

 しかし、着順は14、9、6着と確実に上げてきているし、勝ち馬からの差も時計も一戦毎に詰めて来ている。なにより、2戦目3戦目は3歳牝馬にして、栗東から小倉までの直前輸送と輪をかけてスタミナを消耗していたが、今回は北海道滞在により、激変可能。

 騎手も若手のエース藤岡佑介騎手で、期待十分。前に行って渋太く残してくれるはず。

 今回はメンバーも手薄で期待は大きいが、追い切り内容は相変わらず終いの伸びがひと息。なので、絶対的な強気にもなれず、馬券は応援程度。

 ただ、2度一杯に追われていて、息が持てば、勝てるかも。

サウスジャック

 人気だけならデビュー戦から1、2、3番人気と皆が認める素質馬。しかし、成績は9、15、7着と散々。

 一変もあるかも知れないが、意外とレースはダメなタイプかも。

 上がりもダート1200m戦では40秒以上と、直線失速ぶりが目に余る我らが愛馬グレイスシチーよりも酷い。

 鞍上も柴田善臣、田中勝春といった面々での成績だし、私は消したいタイプ。

 美浦でしっかりと乗り込まれているが、直前輸送は他馬に比べてもマイナス要因。

ジーティーアンティ

 初戦は勝ち馬から2秒8、2戦目の前走は5秒6差と、全く競馬になっていない。しかも、そのタイムオーバーの前走から6か月半の長期休養明け。

 無理矢理出てきた感じ。

 追い切りでも終いが全く伸びず、論外。

チェスナットシチー

 我らが友駿ホースクラブの僚馬。過去3戦して芝1400m、ダート1200m、ダート1700mと迷走。

 今回ダート1000mを選んだわけだが、2戦目のダート1200m戦は勝ち馬から2秒8差の8着。時計は意外に悪くないものの、勝負にはなっていない。

 前走のダート1700m戦は1コーナーでハナに立つも3コーナーから早くも失速して勝ち馬から4秒以上の差。ダートが合っているとは言い難い。

 追い切りの動きは悪くないも、もう少し長めで一杯に追っておきたいところ。

トーセンクレスト

 初出走の優先権がありながら、鞍上は地味地味千田輝彦騎手。そんなに馬に自信がないのか。

 ウォーエンブレム産駒という怖さはあるも、初戦はやはり大きな不利。

 丹念に追い切られているものの動きは平凡。息も持たなさそうな終いの伸び。

バードダムール

 ダート1000mでは過去6戦して全て4着以内と超安定勢力。ただ、使い込んでおり上積みはない。走破時計も平均勝ちタイム程度で、特にずば抜けた存在とも思えない。

 強い存在には違いないが、滞在競馬で、上積みの見込めるグレイスシチーにも、逆転の目があるのではないか。

 追い切りは軽めで終いの伸びもイマイチ。

ペペ

 過去4戦は10、8、9、10着と非常に厳しい状況。しかし、初戦の1400mが一番好内容だったことから、距離短縮は歓迎。穴を開けるとすれば、こういった馬。

 追い切りは長めを一杯に追えていて好感も、騎手が跨って6F83秒4はどうだろう。

マンテンテイオー

 過去4戦して、全て二桁着順。時計も未勝利戦勝ち負けレベルには遠く、論外。

 追い切りも特筆すべき点もない。
アメリカンヒロイン
バードダムール
グレイスシチー
該当馬なし
 グレイスシチーは、そんなにいい追い切りの動きでもありませんし、相変わらず終いの伸びは悪いしで、◎アメリカンヒーローよりも、実績も直前の追い切りも全て見劣る気がします。もう一頭、ダート1000mでは6戦して全て4着以内と超安定勢力の○バードダムールの2頭が1枚も2枚も抜けているでしょう。

 その1着2着に我らが愛馬グレイスシチーが割り込めるかどうかだと予想します。ただ、バードダムールは追い切りがイマイチですので、グレイスシチーと同等だと思います。しかし、2着は要らないのでねなんとかアメリカンヒロインを交わしたいですね。

 グレイスシチーにとってチャンスなのは、今回、同型が少なく、いつもにも増して、楽に前に行けることです。うまくどこかで息を入れることが出来れば、圧勝もあるでしょう。

 しかし、いつものように、一息で走ってしまえば、上記2頭には、とても敵わないでしょう。

これ以降は9月12日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「混戦模様」


予想家の印
馬名 高柳利 井尻恵 小原靖
サウスジャック
オンワードシュネル
クロスピレッテ △△
グレイスシチー △△
トーセンクレスト
チェスナットシチー
アメリカンヒロイン
バードダムール △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
アメリカンヒロイン 3.4
バードダムール 3.7
グレイスシチー 4.4
トーセンクレスト 5.2
サウスジャック 6.8
クロスピレッテ 11.9
以下27倍以上省略


デイリー馬三郎

予想印

◎ グレイスシチー
○ バードダムール
▲ アメリカンヒロイン
△ チェスナットシチー

以下省略


見解

 「ここにきて出来は確実に上向き・・・グレイスシチーのスピードは今の未勝利では断然上位だ。出来がひと息だった前2走よりは粘りも増すはず。中心に推す。


 というわけで、デイリー馬三郎では、本命印をいただいています。しかし、自信度はBと弱気です(笑)。

●前走レース後の騎手コメント

グレイスシチー(6着)

 「無理はしていないんですが、まだ1本調子な面がありますからね。イレ込みが解消されて、道中のタメが利くようになれば。」(藤岡康太騎手・競馬ブック)
 「速いことは速いが、止まり始めてからは脆さの方が目についた。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

サウスジャック

 「気性が成長してきた今ならダートでもこなせそう。除外で延びたが状態面に影響はない。」(大西助手・デイリー馬三郎)

オンワードシュネル

 「休み明けを使いつつ体が絞れてきて、体調は上向き。でも、時計がかかってくれないと。」(保田一隆調教師・デイリー馬三郎)

ペペ

 「気難しく集中力が持続しないから、距離を短縮して、ブリンカーを着用。改めて。」(神崎調教厩務員・デイリー馬三郎)

クロスピレッテ

 「新馬戦の内容は良かったが、その後が案外。気持ちの問題なのでブリンカーを着ける。」(増本豊調教師・デイリー馬三郎)

マンテンテイオー

 「体が絞れてひと追いごとに良化している。距離はこなせると思うので好戦を期待したい。」(岩倉助手・デイリー馬三郎)

グレイスシチー

 「かなり踏ん張りが利くようになってきた。未勝利戦ならスピード上位だし、押し切り期待。」(山本助手・デイリー馬三郎)

トーセンクレスト

 「仕上がりはいいし、能力も高い。ゲートや環境の変化に課題は残るが、あっさりも可能。」(増沢助手・デイリー馬三郎)

ジーティーアンティ

 「放牧に出してひと回り成長。今週の追い切りでもいいスピードを見せたし、いま少しは。」(桜井助手・デイリー馬三郎)

チェスナットシチー

 「前走時はいくらか調教が足りなかった。使って馬は良くなっているし、距離短縮もOK。」(酒井助手・デイリー馬三郎)

アメリカンヒロイン

 「いつも自分の時計では走っているんだけど。引き続き出来は良好だし、時計がかかれば。」(出口助手・デイリー馬三郎)

バードダムール

 「大崩れはない反面、最後のもうひと押しが利かない。時計的にも限界があるような感じで。」(鈴来直人騎手・デイリー馬三郎)

ウエスタンサマンサ

 「馬体増は成長分。ケイコの動きは良く、距離短縮でもう少し前進を期待したい。」(伊藤調教厩務員・デイリー馬三郎)

これ以降は9月14日に作成

●レース 

 グレイスシチーはスタートの本当に上手い馬です。好スタートから押して押して強引にハナを奪います。僚馬チェスナットシチーはスタート直後にアオってしまい、後方追走となってしまいます。

 ハナはグレイスシチー、2番手は私が本命に推したアメリカンヒロイン、3番手はクロスピレッテ(結局9着)という隊列になります。

 我らが愛馬グレイスシチーのすぐ後ろには、2番人気のアメリカンヒロインがピッタリとマークし、楽をさせてくれず、ハイペースでレースは流れます。この時点でスタミナを消耗し、直線失速の予感が漂いました。

 しかし、4コーナーでもいつもほど脚色は落ちずに、まだ余裕がありました。それでも、直線に向くと、グレイスシチーを目標にしていたアメリカンヒロインにはほとんど並ぶ間もなく交わされ、同時に外から伸びてきた1番人気のバードダムールにもあっさりと交わされます。4着以下は大きく引き離し、直線半ばで3着は確定となりますが、目標にされた分、厳しい競馬となりました。

 ただ、今回は、ハイペースを先頭で牽引し、上がりも37秒4と最後までしっかりと走っていますから、負けてなお強しの内容でした。グレイスシチーを褒めてあげていいのではないでしょうか。

●時計の評価

 今回のグレイスシチーの走破時計1分00秒2良は、札幌ダート1000mの3歳未勝利クラスでの過去10年間の平均勝ちタイムが1分00秒4良であることからも、決して悪い時計ではない。

 ようやくここに来て、3歳未勝利の勝ち負けレベルまで来たと言える。

 しかし、遅すぎた。ここは、1度しか出走できないスーパー未勝利。3着といっても、もう優先権利も何もない。ただ、賞金が高いだけである。

 相当な能力とは言わないが、そこそこ能力があるだけに、故障でもないのに引退というのは、悔しい。格上挑戦でも、地方転厩の再ファンドでも、障害でもいいから、なんとか現役を続行して欲しいものです。 

これ以降は9月16日に作成 1部9月17日に更新

●レース後の騎手・調教師のコメント

アメリカンヒロイン(1着)

 「使いつつ体が増えて、成長していますね。ゴール前で2着馬が迫ってきた時に、もうひと頑張りして凌いでくれました。今日は馬に感謝ですね。」(津村明秀騎手・競馬ブック)

バードダムール(2着)

 「良馬場でこの時計なら頑張ってくれたと思う。直線向いて交わせるかな?と思ったが、使った脚が一瞬で交わせなかった。」(鈴来直人騎手・競馬ブック)

グレイスシチー(3着)

 「体が減っていて、イレ込み気味だったが、使いつつ粘りが出てきたね。もう少し落ち着いてくれるといいが。」(藤岡佑介騎手・競馬ブック)

●専門誌のレース評価

アメリカンヒロイン(1着)

 「使いつつ馬体増。コズミもマシになってきて、デキが良さそうだった。2番手から4角で先頭に並びかけ、2着馬の追撃を何とか凌いだ。最後の未勝利戦で初めて1分を切った。」(競馬ブック)

バードダムール(2着)

 「リングハミ。ジワッと行かせて外の3番手。手応えを残して直線に向いたが、追ってピリッとした脚が使えないのは相変わらず。」(競馬ブック)

グレイスシチー(3着)

 「14キロ減。イレ込んで細く見えた。馬場に先出し。難なくハナを奪えるスピードはあるが、4角回って一杯に。もう少し落ち着きが出れば。」(競馬ブック)

●引退が発表されました

 9月16日、クラブHPにて、グレイスシチーの引退が発表になりました。同じく、このレースに出走し、鼻出血で大敗したチェスナットシチーの引退は仕方がないと思いますが、グレイスシチーは納得ができません。

●最後に

 私が、世間的に見て、これだけ低迷している友駿ホースクラブをやめられない最大の理由は、いつもお話していますように、募集馬の値段のつけ方が無茶苦茶だからです。

 いい馬が安く、どう考えても走らなさそうな馬が高い値段で売られている場合が多いのです。

 今回、一緒に走ったシチー軍団の2騎はまさにそうで、このグレイスシチーは父は種付料が500万円のサクラバクシンオー、母は2勝馬のキャロルシチーで、母父もグルームダンサーとまずまずです。それで募集総額は1000万円。

 方やチェスナットシチーは父はサクラバクシンオーよりも種付料の安いタイキシャトル、母は未勝利のミストラルシチー、母父のトニービンは素晴らしいですが、募集総額は1600万円と、グレイスシチーよりも、はるかに高額です。

 しかし、チェスナットシチーがレース中に鼻出血を発症していたことを考えても、力の差は歴然だったと思います。


 私がこのグレイスシチーを購入した最大の理由は購入特典としてついてきたダブルダンスシチー欲しさだということは、デビュー戦の特集の頃からお話していますが、その中でも、安価で未勝利は勝ち上がれそうと思ったからです。

 残念ながら、予想外の馬体の成長に、か細い脚がついて来れずに、デビューが遅れ、ここまで4戦しか消化できていませんが、そういったことがなければ、とっくに勝ち上がっていたと今でも思っています。

 この一戦で引退となってしまいましたが、母キャロルシチーの産駒は必ず2、3勝馬を輩出するでしょう。グレイスシチーはたまたま調整が遅れただけです。負け惜しみと思っていただいて構いませんが、私はこのグレイスシチーを選んで正解だったと思っています。

 デビュー戦、2戦目と出走1時間前に単勝1.8倍の1番人気に支持されるなど、レース以外でも楽しませてもらいましたし、最後も3着と地力を見せてくれました。

 正直、福島の500万クラスでも、楽しめたと思っていますので、引退は残念ですが、4戦とも直線までは熱い思いをさせてもらいました。ありがとう、グレイスシチー!!

最後までご愛読ありがとうございました

2008年9月3日作成 4日、7日、10日、11日、12日、14日、16日、17日加筆
グレイスシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

第3戦 2008年 8月16日 3歳未勝利 小倉ダ1000m (6着/7番人気)

第2戦 2008年 7月26日 3歳未勝利(混合) 小倉ダ1000m (9着/4番人気)

第1戦 2008年 6月29日 3歳未勝利 阪神ダ1200m (14着/4番人気)

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