愛馬グレイスシチー 第3戦!


8月16日 小倉2R 3歳未勝利 ダ1000mは、

6着/7番人気。

1戦毎にレース振りは良くなっている。

これだけスタミナのない馬だし、小倉滞在できないものか。

レース回顧と時計の分析、

レース後の藤岡康太騎手のコメントと専門誌の評価を掲載。

(8月19日完結)

2008年8月13日作成

●追い切り情報(8月13日作成)

前走前 7月23日 栗東坂路 良 一杯

助手
4F 53.9
3F 39.1
2F 26.0
1F 13.1



8月7日 栗東坂路 良 馬ナリ

助手
4F 56.5
3F 40.5
2F 27.0
1F 13.5


8月13日 栗東坂路 良 一杯

助手
4F 56.0
3F 39.9
2F 26.9
1F 13.5



 8月13日、一杯で追い切られました。どうも終いを要してしまいますねぇ。このことから、今回も直線失速の不安の方が大です。未勝利戦終了まで時間がないとはいえ、もう1週先延ばした方がいいと私は思いますが、出走想定されていますし、おそらく出馬するんでしょうね。
 現状では、私ほっさんの追い切り評価は「C」のイマイチです。

●気になる出馬想定表

出馬想定表 8月16日 小倉2R 3歳未勝利 ダ1000m 全17頭
馬名 前走騎手 前走 過去着順 追い切り
アサケボーイ 岩田康誠  8/10 未勝利  小倉ダ1000 13
14 グレイスシチー 藤岡康太  7/26 未勝利 小倉ダ1000 14
コウセイスイート 高野容輔  5/10 未勝利 京都ダ1200 16 10
16 ゴールデンホーク 浜中俊  8/02 未勝利 小倉ダ1000 15
11 ツーソックス 浜中俊  7/20 未勝利 小倉ダ1700 14
16 トーホウボガード 吉田隼人  8/02 未勝利 小倉ダ1700 10
ニホンピロソフィー 生野賢一  7/06 未勝利 阪神ダ1200 10 12
ハクユウヴァンクル 初出走
ファイナルパンチ 佐藤哲三  8/02 未勝利 小倉ダ1000
ファサード 福永祐一 11/18 未勝利 京都ダ1400
11 フォティディクター 角田晃一  7/20 未勝利 小倉ダ1700 14 10 10 11
マルサンブルジュ 赤木高太郎  7/12 未勝利 阪神ダ1200 16 13
マルブツエンペラー 武豊  7/12 未勝利 阪神ダ1400 10 14
11 メルシーリファイン 安藤光彰  7/19 未勝利 小倉ダ1000 11 15 10
リアルタイム 内田浩一  2/09 未勝利 京都ダ1800 13 10
リバーアゲイン 初出走
14 ワンダールシデス 野元昭嘉  7/26 未勝利 小倉ダ1000 12 14 13 13 11 10

表の左端の数字は優先出走順位。グレイスシチーは、このままで出馬投票に入れば確定しますが、割り込まれる可能性が高く、出走は微妙です。

●小倉ダ1000mコース解説

 小倉のダートの砂厚は8.5cm。滞在馬が調教で使用するため、札幌や函館と同じように他の競馬場より砂が深くなっている。 レース時の時計はそれほど極端にかからないものの、全般的には力のいるコースと言っていい。
 1000mのスタート地点は向正面直線の左端。2コーナーの出口からで、コースの最高部から発走する。3コーナーまでの距離は366m。スタート直後の下り坂を利して、テンからかなり速いスピードが出る。コーナー、最後の直線でもそのスピードは緩まず、行ったもの勝ち。500万クラス以下の下級条件が中心の番組ということもあり、人気の逃げ、先行馬がそのまま雪崩れ込む展開が多い。
 フルゲートは14頭。仮に大外枠を引いても問題はなく、むしろ内枠で先行できずにへこまされる方が怖い。1枠の成績が少し悪くなっている。
 アフリート、フォーティナイナー、ウォーニグ、フレンチデピュティ産駒が強い。
有利な枠順 1枠以外
有利な脚質 逃げ、先行
ポイント スタート、スピード能力
種牡馬ベスト アフリート、サクラバクシンオー、フォーティーナイナー
連対騎手ベスト 中舘英二、小牧太、福永祐一、池添謙一
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分00秒8 1分00秒7 1分01秒0 1分00秒2
2歳未勝利 1分00秒5 1分00秒0 1分00秒7 1分00秒1
3歳未勝利 1分00秒4 1分00秒6 1分00秒2 1分00秒4
古馬500万 59秒8 59秒4 59秒9 1分00秒0
古馬1000万 57秒5

これ以降は8月14日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 8月16日 小倉2R 3歳未勝利 ダ1000m 全14頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アサケボーイ 幸英明  8/10 未勝利  小倉ダ1000 13
エイユールージュ 野元昭嘉  6/08 未勝利 中京芝1200 18 18 12 15 16 11
カシノリボン 岩部純二  4/06 未勝利 中山ダ1200 14 10 11
グレイスシチー 藤岡康太  7/26 未勝利 小倉ダ1000 14
ツーソックス 上村洋行  7/20 未勝利 小倉ダ1700 14
ニホンピロソフィー 熊沢重文  7/06 未勝利 阪神ダ1200 10 12
ファイナルパンチ 小牧太  8/02 未勝利 小倉ダ1000
ファサード 和田竜二 11/18 未勝利 京都ダ1400
フォティディクター 石橋守  7/20 未勝利 小倉ダ1700 14 10 10 11
マルサンブルジュ 田中健  7/12 未勝利 阪神ダ1200 16 13
マルブツエンペラー 浜中俊  7/12 未勝利 阪神ダ1400 10 14
メルシーリファイン 渡辺薫彦  7/19 未勝利 小倉ダ1000 11 15 10
リアルタイム 太宰啓介  2/09 未勝利 京都ダ1800 13 10
リバーアゲイン 田村太雅 初出走

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり

●各馬の追い切り評価

馬名 追い切り日 コースと
馬場状態
強さ 騎乗者 追い切り時計 評価
アサケボーイ 連闘の為中間軽め
エイユールージュ 8月13日 小倉ダ重 一杯 助手 6F82.9−13.7
カシノリボン 8月13日 小倉ダ重 一杯 岩部純二 5F71.3−11.8 B−
グレイスシチー 8月13日 栗東坂路良 一杯 助手 56.0−13.5
ツーソックス 8月13日 栗東DW良 馬ナリ 助手 6F83.9−12.3
ニホンピロソフィー 8月13日 栗東DW良 一杯 助手 5F66.2−12.9 B−
ファイナルパンチ 8月14日 小倉ダ良 一杯 助手 5F70.4−11.8
ファサード 8月13日 栗東坂路良 一杯 助手 52.4−13.6 B−
フォティディクター 8月13日 栗東坂路良 一杯 助手 53.9−13.1 B−
マルサンブルジュ 8月13日 栗東DW良 一杯 助手 5F69.0−12.8
マルブツエンペラー 8月13日 栗東坂路良 一杯 助手 57.3−12.6
メルシーリファイン 8月13日 栗東DW良 一杯 助手 5F68.1−12.6 B−
リアルタイム 8月13日 栗東坂路良 馬ナリ 助手 60.5−14.8
リバーアゲイン 8月13日 栗東坂路良 馬ナリ 白坂聡 57.3−13.3

これ以降は8月16日朝8時に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「高配含み」


予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬
マルブツエンペラー △△ △△
ニホンピロソフィー
グレイスシチー
ツーソックス
アサケボーイ
ファイナルパンチ
ファサード △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ファイナルパンチ 3.2
ツーソックス 3.5
アサケボーイ 4.5
マルブツエンペラー 6.1
ファサード 10.2
ニホンピロソフィー 13.3
グレイスシチー 17.4
以下34倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
エイユールージュ 35 31 35
マルブツエンペラー 62 25 60 43
リバーアゲイン
メルシーリファイン 52 51 52 48
ニホンピロソフィー 58 58 46 52
カシノリボン 48 48 32
グレイスシチー 48 27 48
ツーソックス 31 31
フォティディクター 50 44 47 39
アサケボーイ 63 43 49 58
ファイナルパンチ 67 55 67 57
ファサード 52 51 52
マルサンブルジュ
リアルタイム 59 57 52 29


デイリー馬三郎

予想印

◎ ファイナルパンチ
○ マルブツエンペラー
▲ ツーソックス
☆ グレイスシチー

以下省略


見解

 「気性の激しい◎ファイナルパンチにとって滞在効果はかなり大きい。中1週でもビシッと追われ、強行軍の疲れは皆無。この相手なら連軸には最適だ。」

●前走レース後の騎手コメント

グレイスシチー(9着)

 「今日もいいスピードは見せてくれているんですが、気が良過ぎてひと息で走っている現状なんです。息の入れ方を覚えてくれば、最後の踏ん張りも違ってくると思います。」(藤岡康太騎手・競馬ブック)
 「イレ込み気味。今日も行き切れたように、いいスピードはある。ただ、もう少しスタミナがついてこないと。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

グレイスシチー

 「前走はやや急仕上げだったね。ひと叩きしての上積みはあるし、再度の千で期待したい。」(日吉助手・デイリー馬三郎)

●ほっさん予想(完成はレース前日)

アサケボーイ

 前走はこのコースを岩田康誠騎手で3着。ただ、どうでしょう。そこが目一杯の仕上げだったのでは??だとすると、意外に伸びあぐねるかもしれません。そりゃ、前走は岩田康誠騎手だし、決めに来ますよね。

 連闘も裏目に出る気が・・・。

エイユールージュ

 前走は夢の18番人気18着。ここまで5走。芝もダートも走らない。追い切りも走らない。

カシノリボン

 過去2戦して11着、14着。騎手も佐藤聖也騎手から岩部純二騎手。変わり映えないですね。

 追い切りも終いはまずまずも強調点なし。

グレイスシチー

 スピード能力は父バクシンオー。スタミナ能力は父の半分。スタミナさえあれば・・・。3戦目だが、追い切りは相変わらずで、またも失速の兆候。この予想が外れて欲しいのだが。

 スタミナのない馬なのに、毎回の栗東から小倉への直前輸送も疑問。

ツーソックス

 前走が初戦。未勝利末期の無理矢理出陣は見え見えで、勝ち馬から3秒2差の14着。ただ、前走の1700mから一気の距離短縮で、どうなるのかわからない。鞍上上村洋行騎手は不気味。

 グレイスシチーと同じく直前輸送。そのため追い切りは軽め。本数は足りているがどうでしょう。

ニホンピロソフィー

 ここ3走は6、6、7着と勝てず負けず。この時期のこの成績では勝ち上がりは苦しい。

 追い切りも悪くはないが、良くもない。

ファイナルパンチ

 ここ5戦は5、2、4、2、4着と安定。ワンパンチ足りないものの、もっとも安定勢力。当然人気の中心。

 追い切りは14日に一杯追っているが、目立つのは終いだけ。

ファサード

 前走5着からは9カ月のブランク。どうした宮本博厩舎。私の愛馬エクストラシチーも屈腱炎でも骨折でもないのに1年間もブランクがあった。馬房の回転が良くない??

 というわけで、さすがに長期休養明け。いきなりからは・・・。

 しかし、追い切りは栗東坂路で52秒台と動いている。ただ、終いは伸びていませんが。

フォティディクター

 前走は勝ち馬から3秒0差。使い詰めで上がり目もなし。しかし、追い切りは無視できるほど悪くはない。

マルサンブルジュ

 初戦の前走は勝ち馬から5秒以上も差を開けられタイムオーバー。全く見所なし。追い切りも地味。

マルブツエンペラー

 前々走は船曳文士騎手が3着に持ってくる。そして優先出走権を持った前走は武豊騎手で勝負に出る。ところが10着大敗。

 ただ、時計が悪くないので、軽視は禁物。

 追い切りは1本。終いはそれなりも、全体的にはかなりの時計を要している。

メルシーリファイン

 前走はこのコースで8着。勝ち馬からは1秒5差も時計はそんなに悪くない。ダートはそこそこやれそう。

 追い切りもそこそこ。

リアルタイム

 前走タイムオーバーから6カ月の休養明け。過去7戦して最高順位は7着。いまさら。追い切りも15−15??なにこれ??

リバーアゲイン

 初出走。二の脚は速いも、全体の動きはさっぱり。グレイスシチー並の良くない追い切り。
なし
なし
ファイナルパンチ、ファサード、メルシーリファイン
マルブツエンペラー、ツーソックス、ニホンピロソフィー



 正直どんぐりの背比べで、馬券の購入は危険と思われます。グレイスシチーは追い切りの伸びで見ると過去2戦と同じく直線で失速しそうですが、1戦目より2戦目の方が、勝ち馬からの差も、内容も良くなっています。今回更に良化するのなら、期待できますが、動きは前走前の方が良かったですからね。

 かなり相手が弱化していますから、グレイスシチーとしては、あっさり優勝もあり得ると思いますし、直線失速して馬群に沈むことも考えられます。はっきり言って、走ってみないとわかりません。


 グレイスシチーの日吉助手は、前走はやや急仕上げとおっしゃっていますが、私には今回も仕上がり途上な気がします。しかし、もっとも身近に居る助手さんがおっしゃっていることですので、信じて今回こそ期待します。

 16日朝7時の時点では、重馬場発表ですね。正直、このまま重馬場なら、後ろからは来辛いので、いいところに残れるかもしれません。これに、日吉助手のコメントを重ねると、”今回は危なくて馬券は買えない”と昨日まで言っていた私ですが、なんだか馬券(単勝複勝)を買いたくなって来ました。

 未勝利戦も実質あと3週。いい結果を期待したいですね。

 なお、本日はこのあと仕事ですので、歓喜の?ご報告は夜になります。

 目標掲示板!!今回が2走目の藤岡康太騎手ならやってくれそうな気がするのですが。

これ以降は8月16日の夜に作成

●レース 

 グレイスシチーのスタートはいつものように良く、押してハナを目指します。いつものことながらいいスピードです。とにかく、こんなに楽しめる馬が引退するのは惜しい。なんとか勝ち上がって欲しい。

 今回はどうしてもハナを主張するニホンピロソフィー(結局4着)に先頭は譲り、グレイスシチーは2番手で競馬をします。3番手はマルブツエンペラー(結局2着)という隊列になります。

 いつものようにハイペースでレースは流れ、今回はどうなのかと思われましたが、直線半ばまで食らいつきます。脚抜きのいい馬場とはいえ、2番手からレースを進めて上がり36秒4は未勝利レベルでは褒めてあげてもいいのではないでしょうか。

 結局、後ろ4頭に交わされ、6着で入線します。最後の50mで脚がパッタリと止まってしまった感じですね。

●時計の評価

 この小倉ダート1000mの過去10年間の走破時計は、3歳未勝利クラスが1分00秒2重、500万クラスでも59秒9重と、重馬場でデータは少ないのですが、今回のグレイスシチーの走破時計58秒9重はこれらを上回っています。

 最初の2ハロンを22秒5、残りの3ハロンを36秒4ですから、決して恥じるような時計ではないのですが、これで6着なのですから、上位の馬には拍手喝采ですね。もっとも、グレイスシチーも、もう1本追い切りをかけるか、小倉滞在していれば、もう少し結果は違ったと思いますが。

これ以降は8月19日に作成

●レース後の騎手・調教師のコメント

グレイスシチー(6着)

 「無理はしていないんですが、まだ1本調子な面がありますからね。イレ込みが解消されて、道中のタメが利くようになれば。」(藤岡康太騎手・競馬ブック)

●専門誌のレース評価

グレイスシチー(6着)

 「速いことは速いが、止まり始めてからは脆さの方が目についた。」(競馬ブック)

●今後の展望

 結果論でモノを言うのは好きではないですが、私は出走前から同じことをいい続けているので、言いますが、やはり、追い切りが1本足りなかったと思います。また、スタミナのない牝馬に栗東からの直前輸送もマイナスだと思います。

 これらをクリアしてくだされば、もっと格好をつけてくれる馬です。勿体無い気がしてなりません。

●最後に

 同じ作田誠二厩舎の愛馬ミッシェルシチーのときも愚痴をたくさん書きましたが、やはり私個人は作田誠二調教師とは考え方が合わない気がします。

 もちろん、チャレンジシチーの活躍など腕は認めます。ただ、私の思い描く出走とはいつも違う気がします。

 馬主というのは、こちらから厩舎を選べますから、選んだ以上は自分の責任です。今度からは、更にじっくりと預託される厩舎を考えて馬を購入しようと思います。


 グレイスシチーは徐々にレースぶりも良くなって来ていますし、そのスピードは特筆ものです。とにかく引退は惜しい。もう1戦あると思いますが、地方に転厩して、再ファンドをして欲しいと思います。

最後までご愛読ありがとうございました

2008年8月13日作成 14日、16日、19日加筆
グレイスシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

第2戦 2008年 7月26日 3歳未勝利(混合) 小倉ダ1000m (9着/4番人気)

第1戦 2008年 6月29日 3歳未勝利 阪神ダ1200m (14着/4番人気)

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