愛馬ダブルダンスシチー 第10戦!!

10戦目にして待望の初優勝!!

まずは保護者の皆さん。愛馬の初勝利おめでとうございます。

うれしい!とにかくうれしい!

こんなに初優勝までやきもきしたのは初めて!

私ほっさんの愛馬は今まで2着5回。
2004年2月29日エドワーズシチー
2007年1月28日ディヴァインシチー
2007年5月19日ステップシチー
2007年5月19日ディヴァインシチー
2007年7月22日ダブルダンスシチー


過去4戦はいずれも次走は1着!!
確率100パーセント!!

と、いうことで、今回もその神話は崩壊せず。

7月25日作成記事

●今回は連闘の為速い追い切りはありません

前走前 7/18 函館W良 馬ナリ

 5F 65.3
 4F 51.2
 3F 38.3
 1F 13.5
外サーブユアセルフ(3歳500万)強めと5F併せで併入


 ということで、前走2着のときのほっさん評価「A−」の追い切りをご覧いただきました。今回は連闘の為、速い追い切りはありません。

●気になる出走想定表

出馬想定表 7月29日 函館2R 3歳未勝利 混合 ダ1700m(全7頭)
馬名 前走騎手 前走 過去着順 追い切り
クルックス 鮫島良太 7/15 未勝利 小倉ダ1700
センティード 横山典弘 7/14 未勝利 函館芝1200 13 13
ダブルダンスシチー 安藤勝己 7/22 未勝利 函館ダ1700
ナイスタキオン 中舘英二 5/19 未勝利 新潟芝1600 16 B+
フェニックスハート 四位洋文 7/08 未勝利 函館ダ1700 B+
プライムシチー 柴原央明 7/01 未勝利 函館ダ1700
ロマンチックライト 安藤勝己 7/07 未勝利 函館芝1800 11


頭数こそ少ないものの、いやはや今回もメンバーが揃いましたねぇ。

 クルックス、センティードはキャロットクラブの所属馬。ダブルダンスシチーとプライムシチーは友駿ホースクラブということで、いずれも私ほっさんが所属するクラブですが、所持しているのは、この中で1番強そうなダブルダンスシチーだけです。

 実に、キャロット対友駿の色濃いメンバーですが、兄にGT6勝のアグネスデジタルを持つ藤沢和雄厩舎のフェニックスハートが今回も出走を予定(ダブルダンスシチーが2着だった前走でも出馬想定されていたが、回避)で、これも非常に不気味です。

 しかし、こういう強そうなメンバーを負かしてこそ将来があるわけで、愛馬ダブルダンスがこの中では1番強いと思います。

●函館ダ1700mコース分析(JRA−VANより)

 スタート地点はホームストレッチの右端。 4コーナーを曲がり終えてすぐのところ。
 坂の頂上からのスタートで、1コーナーまでは329mある。
 スタート直後からどうしてもペースが速くなりやすい。
 それでもダート戦なので各馬ひるまずに前半から行く

 1〜2コーナーまでになるべく前のいい位置を取る必要があるからだ
 逃げより先行の方が若干成績がいいが、逃げ馬の連対率は約33パーセントもある
 最後の直線だけの差し・追い込みは厳しく、後ろから行く場合はマクる脚が必要
 枠順は3枠、4枠あたりの中枠が有利極端な1枠、8枠は少し成績が落ちる
 血統的にはブライアンズタイムに注目。サンデーサイレンスも互角だが、ブライアンズタイムの方が穴馬の好走が多く、配当面で妙味がある。ミスタープロスペクター系ならばジェイドロバリーとアフリート。ノーザンダンサー系ではラムタラが頑張っている。

有利な枠順 中枠
有利な脚質 逃げ、先行
ポイント   脚質、血統


推定勝ちタイム 1分48秒8 良
          1分47秒8 重不

これ以降7月26日に作成

●出馬表確定

出馬想定表 7月29日 函館2R 3歳未勝利 混合 ダ1700m(全11頭)
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アポロエンジェル 勝浦正樹 7/15 未勝利 函館ダ1000 11 B+
ヴァンクールリオン 西原玲奈 7/22 未勝利 函館ダ1700 12 10
エイトゴーオン 郷原洋司 7/14 未勝利 函館ダ1000 10 13 11 B−
クルックス 岩田康誠 7/15 未勝利 小倉ダ1700 B+
ジョーリゴラス 長谷川浩大 7/08 未勝利 函館ダ1700 11 B+
センティード 津村明秀 7/14 未勝利 函館芝1200 13 13
ダブルダンスシチー 安藤勝己 7/22 未勝利 函館ダ1700
ドリームオンユー 黛弘人 7/14 未勝利 函館ダ1000 12 11 13
ナイスタキオン 5/19 未勝利 新潟芝1600 16 B+
フェニックスハート 四位洋文 7/08 未勝利 函館ダ1700 B+
プライムシチー 柴原央明 7/01 未勝利 函館ダ1700 B−
ロマンチックライト 藤田伸二 7/07 未勝利 函館芝1800 11

表中の黄色地は出馬想定表に載っていた馬。その中の「消」は消えた馬。

●函館ダ1700m持ち時計

 ジョーリゴラス     1分47秒6 良 2着
 ダブルダンスシチー 1分48秒1 良 2着
 フェニックスハート  1分49秒3 良 4着
 プライムシチー    1分49秒6 良 4着
 ヴァンクールリオ   1分52秒6 良 12着


 前走後も勝った岩田康誠騎手のコメントを引用して書きましたが、前走のダブルダンスシチーの1分48秒1は、上のクラスでも通用する時計です(詳しくは前走の特集をご覧ください。)。

 しかし、ジョーリゴラスというこれまた凄い時計を持っている馬がでてきました。しかし、前走は1番人気ながら函館ダ1700mで1分50秒0良と凡走しました。

●追い切り

 アポロエンジェル  7/25 函館W良 66.0−12.3 一杯
 ヴァンクールリオン 連闘の為軽め調整
 エイトゴーオン   7/25 函館W良 67.2−12.8 馬ナリ
 クルックス      7/26 函館W良 53.8−12.1 馬ナリ
 ジョーリゴラス    7/25 函館W良 67.9−12.3 一杯
 センティード     7/25 函館W良 4F 54.6−13.5 馬ナリ
 ダブルダンスシチー 連闘の為軽め調整
 ドリームオンユー  7/25 函館ダ良 4F 59.4−13.7 一杯
 ナイスタキオン   7/22 函館ダ良 68.1−12.6 強め
 フェニックスハート 7/25 函館ダ良 70.2−12.5 馬ナリ
 プライムシチー    7/26 函館W良 66.4−12.4 一杯
 ロマンチックライト  7/26 函館W良 72.6−12.9 馬ナリ

●騎手は今回も安藤勝己

 やはり安藤勝己騎手が乗ってくれました。安藤勝己騎手を確保できたから、連闘策にでたのでしょう。安藤勝己騎手は研究熱心で、1度騎乗した馬は、手の内に入れていることが多いので、今度はきっちりと勝ってくれると信じております。

 しかし、前走前にも書きましたが、彼の風車ムチは日本一ですねぇ。あの追ってジリジリとしか伸びなかったダブルダンスが凄い脚で追い込んで来ましたものね。

 いやはや期待は膨らむばかりです。

このメンバーなら楽勝だと言っている人もいるようですが、とんでもない。かなりのメンバーと私ほっさんは見ます。急遽入ってきた持ち時計ナンバーワンのジョーリゴラスも、追い切りを見る限りでは、復調しているようですし、キャロットクラブのHPでは、クルックスの角居勝彦調教師が先行できれば、勝てると言い切っています。後は枠順と関係者のコメントを見ての検討ですが、かなり速い時計の決着となると思います。おそらく1番人気でしょうが、これを勝てれば1つ上のクラスまでなら余裕でしょう。

これ以降7月28日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「上位拮抗


予想家の印 左から 吉田幹、井尻恵、小原靖、過去最高スピード指数


ロマンチックライト  無無▲  70
プライムシチー    ○△△  65
ダブルダンスシチー 無◎△  67
ジョーリゴラス     無▲△ 75
フェニックスハート  △○◎  62
クルックス      △△○  65
アポロエンジェル  ▲無無  58
ヴァンクールリオン ◎無無  25

▲評価以上のある馬を抜粋 二重△は△で処理


予想オッズ


フェニックスハート  3.0
ダブルダンスシチー 3.1
クルックス       5.3
ジョーリゴラス     5.8
ロマンチックライト   7.6
プライムシチー    13.9

以下15倍以上で省略


おおっと2番人気予想!!1番人気ぢゃないのかッ!!

デイリー馬三郎 

レース見解

「初戦のフェニックスハートは道中で砂をかぶりフワフワしていたが、外めに出してからはしっかりと追い上げて4着。太めを叩いて、前進は確実だ。」 
 
予想印

◎ フェニックスハート
○ ダブルダンスシチー
▲ ジョーリゴラス

プライムシチーは無印

以下省略

大阪スポーツ

本紙の狙い

「既走馬相手の初陣で直線鋭い伸びを見せたフェニックスハート◎。未勝利なら秘める素質は上位だ。」


予想印 左から函館難波田、本塁打河合、特捜班、本紙山村


ロマンチックライト  △無△△
ダブルダンスシチー ▲◎○○
ジョーリゴラス    ○▲△△
フェニックスハート ◎○無◎
クルックス      △△▲▲
アポロエンジェル  無△◎△


●前走後の騎手のコメント

ダブルダンスシチー(2着)

 「ハナへ行って欲しいと言われていたが、内へモタれるので後ろからジックリ行かせた。直線も少しモタれ気味だったが、しっかり伸びているよ。」(安藤勝己騎手・競馬ブック)

アポロエンジェル(4着)

 「もっと先行力のある馬だと思っていたんですけどね。でも、終いはいい伸びでしたし、脚をタメる形になったのは却って良かったかも知れません。次走は1700mをと進言しましたが、多分、距離が延びても大丈夫だと思うし、今日の内容からも楽しみです。」(勝浦正樹騎手・競馬ブック)

クルックス(4着)

 「もっと前でレースをしたかったのですが、出負けして挟まれてしまいましたからね。脚はある馬だし、砂を被っても平気だったので、次はなんとかなりそうです。」(鮫島良太・競馬ブック)

ジョーリゴラス(7着)

 「前走は楽な競馬ではなかったのに頑張りましたからね。今日は2番手からになりましたが、馬ナリで上がって行けたんですよ。それなのに、4角手前では手応えがなくて・・・。」(長谷川浩大騎手・競馬ブック)

フェニックスハート(4着)

 「砂を被ってかなり嫌がっていたが、外に出してからはスムーズに追い上げられたんだけどね。直線で内から出てくる馬がいて手綱を引っ張るロスが痛かった。勢いがついたところだっただけにね。でも、初戦とすれば悪くない内容だったと思う。」(四位洋文騎手・競馬ブック)

プライムシチー(4着)

 「ダート、芝云々よりも、3走目で競馬に慣れてきたことが大きいようです。これで選択肢が広がったと思います。」(柴原央明騎手・競馬ブック)

ロマンチックライト(11着)

 「前走が手応えほど伸びなかったし、スタートも良かったから前でレースをしたんだが、この結果だからね。もう少しジックリと乗って手応えを残しておいた方が良さそう。」(安藤勝己騎手・競馬ブック)

●有力馬の関係者のコメント

ダブルダンスシチー

 「もう少し行けるかと思ったけど、ラストの伸びは上々。鞍上も2度目なので決めたい。」(堀助手・デイリー馬三郎)

アポロエンジェル

 「前走は忙しい感じだったので、この距離で新味を引き出せれば可能性はあると思う。」(藤平厩務員・デイリー馬三郎)

クルックス

 「前走は行き脚こそつかなかったが初ダートを考えれば悪くない内容。2戦目で前進を。」(村山助手・デイリー馬三郎)

ジョーリゴラス

 「前回の敗因がもう1つつかめきれない。出来は維持しているし、力さえ出し切れば。」(圓田助手・デイリー馬三郎)

 「前走は二走ボケだろうね。今週は気合をつけて追い切った。巻き返してほしい。」(圓田助手・大阪スポーツ)

フェニックスハート

 「しまい上々の伸びを見せ、素質は示した。今週のケイコがいい動きだし、上積みは十分。」(津曲助手・デイリー馬三郎)

プライムシチー

 「初ダートの前走が上々の内容。今は体がフックラしていい状態だし、2回目で前進を。」(長谷川助手・デイリー馬三郎)

ロマンチックライト

 「少しジリっぽい面があるので、ダートを使ってみる。走法からは合いそうだし、楽しみ。」(山田助手・デイリー馬三郎)

●ほっさん予想

ダブルダンスシチー

 自分の所持している愛馬であるという特殊な条件がなければ、フェニックスハートやクルックスやジョーリゴラスを本命に推しているでしょう。それほど、僅差で力量の接近している豪華メンバーです。 

アポロエンジェル

 前走後、勝浦騎手がわざわざ進言してここに登録。追い切りの動きも良く1発あっても不思議ではない。

クルックス

 キャロットの超良血。シーザリオの下でかつ、父はフサイチペガサス。私ほっさんは、この馬の募集当時はまだ、キャロットクラブに入会していなかったので、募集価格がいくらなのか知りませんが、相当高い値段であったことは容易に想像できます。

 遅生まれということを加味しても、今現在未勝利でもがいている現状では、この馬の保護者はヤキモキしていることでしょう。なにせ値段が値段のはずですから。

 ちなみに、このクラスの値段の馬が、未勝利を仮に勝ったとしても、馬主的にはまだまだ大赤字です。私ほっさんなどは無料提供馬でも未勝利終了を目前にこんなにドキドキ一喜一憂しているのに、この馬の保護者の方は半端じゃないでしょうね。

 で、この馬の評価ですが、初戦から芝芝ときていまいち振るわず、前走初ダートでそれなりの結果(4着)を出しました。しかも、鮫島良太騎手が言っているように、出負けで挟まれての結果です。しかし、それを加味しても、1着馬から0秒8差は少し離され過ぎの感じがしますが。

 今回は追い切りもかなり動いていますし、角居勝彦師も先行できれば勝ち負けと強気ですし、前走の鮫島良太騎手も次はなんとかなりそうと言っていますし、勝ってもなんら不思議はありません。

ジョーリゴラス

 前々走で驚異的な時計を出し、前走1番人気に支持されるもまさかの凡走。陣営も敗因の分析が出来ていない状況で、今回走るか走らないかは、全くの未知。持ち時計なら、前走のダブルダンスシチーを0秒5も凌ぐ恐ろしいタイム。あっさり勝たれても不思議はない。

フェニックスハート

 兄にGT6勝のアグネスデジタルを持つ超良血。前走は初戦で、経験馬との差が出るも4着と奮闘。しかもこれは砂を被って嫌がったもので、2走目の今回、そのあたりを加味して騎手が上手く乗ればあっさり突き抜ける可能性もある。

 今回追い切りの動きも良好。おそらく、ダブルダンスシチーと人気を二分するのでは。

プライムシチー

 シチー未勝利馬の中では、勝ちあがれる可能性のある1頭。しかし、前走4着といっても、同コースで1分49秒6と相手に恵まれた感は否めない。この強いメンバー相手にどこまで戦えるか。私ほっさん的には、5、6番手評価。

ロマンチックライト

 名手安藤勝己を持ってしてよくわからない馬。2走続けて騎乗依頼を受けたが、今回はより有力なダブルダンスシチーに騎乗することを決意。・・・ということは!?
というわけでほっさん予想!!
?????
?????
?????
 今回は、もちろんダブルダンス本命なのですが、強気にはなれません。ですから、何が勝つとか2着は何とか見当もつきません。ですから、馬券は買いません。ただただレースが楽しみでわくわくしています。

これ以降7月29日に作成

7月29日、私ほっさんは子供を連れて高速で2時間の日本海のビーチで携帯電話と短波ラジオを持っての応援となりました。

●馬体重

 私ほっさんは、今回は非常に弱気でした。相手は超良血や抜群の持ち時計の馬たち。そして、愛馬ダブルダンスシチーは、以前1度連闘策で失敗しています。

 しかし、レース1時間前に携帯で、馬体重を見て、少し自信が持てました。連闘策の愛馬ダブルダンスシチーはプラス体重(プラス4キロ)ではありませんか。これは、調子がいい証拠。そして、相手筆頭のフェニックスハートはなんとマイナス10キロ。前走好走しているのに、これはいかにも減りすぎに思われます。出先で携帯電話とラジオしかないので、馬体を見たわけではないですが、常識的に近い日数での二桁の馬体重変動は関心しません。

 ですから、この時点で、かなりニヤニヤとしていました。

●レース

 スタートは悪くないも、無理に行かせず馬の気分に任せます(武豊騎手もそうですが、この辺が上手いですよね。ほとんど力を消耗することなく、楽な位置取りに付けます。)。しばらくは11頭の中の8番手に位置します。1角では、内でも外でもなく真ん中に進路を取ります。ちなみに、この時僚馬プライムシチーは最後方です。先頭はジョーリゴラスが立ちます。

 ミドルペースより、やや遅い展開で流れていたため、800の標識を過ぎたあたりから、ダブルダンスシチーはマクり気味に上がって行き、3角手前では、クルックスと一緒に2、3番手まで進出(さすがアンカツとイワタは体内時計が完璧だなぁ)。

 4角出口では、最内の経済コースを通ってかつ抜群の手応えのジョーリゴラスがスパートし、最初はなかなか差が詰まらないものの、我らが愛馬ダブルダンスシチーは、安藤勝己騎手が追えば追うほどにグイグイと伸び、ゴール前きっちりと楽逃げのジョーリゴラスを競り落とし、念願の初優勝を飾りました

 2着には、ハナを切ったジョーリゴラス。長谷川浩大騎手は上手くペースを落とし、抜群の騎乗でしたが、今日は相手が悪うございました。3着には、道中最後方追走だった僚馬プライムシチーが、勝ったダブルダンスシチーを上回る切れ脚で最内強襲。惜しくもシチー丼とはならなかったものの、存在感を見せました。しかし、あえて苦言を呈するなら、プライムシチーの柴原央明騎手は、やや遅いペースなのだから、もう少し早目に上がっておかないと。掲示板狙いというのなら、今日の騎乗でいいですが、優勝狙いであるとすれば、仕掛け遅れで、脚を余した気がします。しかし、プライムシチーもそれほど直線の見所がありましたし、抜群の切れ味でした。

●時計の評価

 今回は稍重でしたが、直前まで重馬場で、比較的脚抜きのいい馬場状態であったと推測されます。そうなると、今回のダブルダンスシチーの勝ち時計1分48秒9は前回と比較しても、物凄く遅く感じますが、実際はハナを切ったジョーリゴラスが特に競りかけてくる馬もなく、絶妙にペースを落として道中進行したためであって、負けたときには時計の評価は大事ですが、勝てば時計の遅さはあまり関係ありません。

 以前、ある騎手が後続を大きく千切って優勝した際に、調教師から思いっきり怒られたという話があります。その理由は、勝ちが確定したのであれば、もはや後続に交わされない程度に手綱を緩めるべきで、大差で勝ってもなんの価値もない。勝つときは小差でいいというもので、馬の疲労や次走を見据えてのことです。

 藤田伸二騎手や武豊騎手はそれらを確実に実践していますよね。今年愛馬プリムローズシチーのデビュー戦を圧勝した藤田伸二騎手騎乗のイイデケンシンなどは、すでに勝負は決しているのにもかかわらず、あまりに行きたがり過ぎるので、ゴール前でブレーキをかけていました。万が一ということも無きにしも非ずですが、上手い騎手は絶妙です。追うのを止めるというのは良くありますが、ゴール前に故障でもないのにブレーキというのは、あまりありません。ですから、このイイデケンシンは、そのとき勝った1分11秒1が実力ではなく、本気で追えばもっと時計を縮めることができるということです。

 真剣に馬券で儲けたいのなら、その位は知ったうえで、取捨選択をすべきでしょうが、なかなかそこまでは時間がないですよね。

 話が逸れましたが、今回のダブルダンスシチーの勝ち時計も確かに平凡で遅いのですが、単にそれまで先頭だったジョーリゴラスを交わせば良いだけの話で、それ以上引き離すことも、それ以上追うこともないわけです。鞍上はそのあたりのことは、全て計算づくの人ですから、今日の時計は気にすることはありませんよ。それより前回の時計がこの馬の実力です。状態が良ければ500万クラスでも、勝ち負け出来ると思いますよ。

これ以降7月30日作成

●レース後の関係者のコメント 

ダブルダンスシチー(1着/1番人気)

 「ずっと内にもたれていたから、早めに外に出そうと思っていた。まだ体のバランスが悪くて走りがぎこちないけど、センスはある馬だからね。これから改善されれば、もっと良くなると思うよ。」(安藤勝己騎手・デイリー馬三郎)

 「内にモタれるので、向正面で外に出したが、前に馬がいなくなると掛かり気味に動いて行くんだ。でも、こういうレースをしても、追ってもうひと脚使う馬だから大丈夫だと思っていた。連闘で気合乗りも良くなっていたよ。」(安藤勝己騎手・競馬ブック)


 「内にモタれながら走っていたから早めに外に出す形になったが、そういう競馬でも大丈夫だと思っていた。
まだ走りのバランスは良くないが、レースセンスのいい馬だよ。」(安藤勝己騎手・ギャロップ)


ジョーリゴラス(2着/3番人気)

 「雰囲気が凄く良かったし、やはりハナに立って自分のペースで行けた方がいい。ただ、勝ち馬に早目にこられてしまったのが痛かった。」(長谷川浩大騎手・競馬ブック)


 「思った以上に勝ち馬に早めに来られてしまいましたね。でも、ハナに立って自分のリズムで走れれば、勝ち負けになる馬ですよ。」(長谷川浩大騎手・ギャロップ)


ほっさんコメント

安藤勝己騎手絶妙な追い出しでゴール前きっちりと差し切りました。本当に腕のある素晴らしい騎手ですね。

プライムシチー(3着/6番人気)

 「今日はジックリと乗りましたが、力むことなくリラックスして走っていました。その分、脚が溜まっていましたね。終いはいい脚を使ってくれました。」(柴原央明騎手・競馬ブック)


 「じっくりと脚をためる競馬をしましたが、リラックスしてうまく折り合いも付きました。しまいはいい脚で伸びてくれました。」(柴原央明騎手・ギャロップ)

クルックス(5着/4番人気)

 「気がいいから、いいところにつけて行くとハミを取り過ぎてしまう。もっと前に行くとか、後方に控えるかしてメリハリをつけた方がこの馬には良さそう。」(岩田康誠騎手・競馬ブック)

フェニックスハート(7着/2番人気)

 「初戦と同じようにスタートが遅ければ、後方から外に出して動いて行こうと思っていたんだけどね。互角に出たし、最初はいい感じだったので行かせたら、顔に砂がかかった途端に嫌がって・・・。外に出すタイミングが遅くなってしまった。直線は伸びているように能力はあるから、次走に改めて期待したい。」(四位洋文騎手・競馬ブック)

●専門誌の評価

ダブルダンスシチー(1着/1番人気)

 「リングハミ。テンは無理しなかったが、向正面で行きたがった時に外へ出して逆らわずに一気に行かせた。それこそひとマクリ。直線に向いても余力十分で、ジョーリゴラスをキッチリと交わす。ハミを換えてから、外へモタれる面も一戦毎にマシになっている。」(競馬ブック)


 「後方でじっくり構える。3コーナーで一気にマクり、4コーナー手前では楽な手応えで3番手に進出。直線に向いて追い出されると、あっさり抜け出した。」(ギャロップ)

ジョーリゴラス(2着/3番人気)

 「注文通りスンナリ先手が取れた。中途半端になった前回と違って、この形になればやはり渋太い。今日は勝ち馬が強かっただけ。」(競馬ブック)


 「勝ち馬に早めに動かれ、3コーナー過ぎからスパートせざるを得ない苦しい逃げになった。それでも3着以下は離しているように能力はある。」(ギャロップ)

プライムシチー(3着/6番人気)

 「スタートひと息で後方からになったが、向正面では掛かるほどの行きっぷり。勝負どころも馬群の中を押し上げて、直線は最内から目立つ脚。これもチャンスは近い。」(競馬ブック)


 「砂をかぶる形でも大丈夫だったし、差す形でも折り合って競馬ができたのは収穫。今回は上位2頭が強かったが、今後のメドは立った。」(ギャロップ)


ほっさんコメント

 プライムシチーの保護者の皆さん!各専門誌もかなりの評価ですよ!!次走は激アツですね。今回は上位2頭が強すぎました。ごめんなさい。

クルックス(5着/4番人気)

 「好馬体。小倉からの中1週だったが、チャカチャカしていた程度。勝ち馬がマクッてきたので早目に動かざるを得なかったが、テンから舌がハミを越していたし、幼さが残るレースぶり。南半球産でまだ成長の余地は十分。」(競馬ブック)


 「道中は舌を越していた。3番手を追走していたが、4コーナーで早くもいっぱいになってしまった。」(ギャロップ)

フェニックスハート(7着/2番人気)

 「頬当て。シャドーロール。馬体は大分スッキリしてきたが、今日は更にテンションが上がっていた。スタンド前から砂を被って嫌がっていたが、なかなか外へ出せずに、結局は3角まで待ってから外へ。最後は大外から伸びていた。」(競馬ブック)


 「砂をかぶると嫌がり、まったく進んでいかなかった。まだキャリア不足の印象。」(ギャロップ)

●スターアイルをご存知?

 私ほっさんが、ダブルダンスシチーは絶対に未勝利を勝てる馬だと確信し、がんばれシチー軍団のHPに書き込んだのが4月14日。あの日我らが愛馬ダブルダンスシチーは4番人気で4着でした。4着という内容に不満の声も聞かれましたが、私ほっさんは、がんばれシチー軍団HP上で、走破時計から見た分析をし、上位3頭は別格に強い馬で、相手が悪かったと主張しました。

 事実、あの時のダブルダンスシチーの走破時計1分26秒3は、阪神ダ1400mの推定勝ち時計1分26秒5よりも速い時計で、まったく凡走ではありませんでした。1分24秒台で走った勝ち馬や、1分25秒台で走った2、3着馬が強すぎたという内容のことを書き込みました。

 そのとき、ダブルダンスシチーより、1つ上の着順であった3着のスターアイルは、次走1番人気に支持され、2着に敗れたものの、そこから、未勝利、500万を連勝し、今週愛馬ディヴァインシチーが特別登録している岩室温泉特別で42頭も登録馬が存在する中で、競馬ブックの現在の本命に支持されています。

 それほどの馬が3着だった未勝利戦で4着だったわけです。ちなみにそのときの2着馬ゼンノモナルカも次走1番人気に応えて勝ち上がり、その次の500万特別では2番人気に支持され、3着と、やはり500万クラスでも十分通用するところを見せました。

 このように、私ほっさんは、常々、着順ではなく内容と時計を評価すべきと言い続けておりますが、ダブルダンスに関しては、まさに的中したと自負しております。弱いメンバーでの2着より、強いメンバーでの4着の方がよほど価値があると思います。

●超良血馬

 今回、シーザリオの下とアグネスデジタルの下という、だれもが知っている当時の最強馬の兄弟が出ていたわけですが、これら高額な超良血を安い血統の馬が破る、これが競馬の醍醐味だと私ほっさんは思っています(貧乏人の理論ですが)。もちろん、かなりの確率で、良血馬から有力なオープン馬が出てきます。今年も新馬戦の開幕週から、ポルトフィーノという、超良血馬が他を千切って圧勝しました。

 しかし、必ず高額の超良血馬しか勝てないというのなら、競馬は廃れてしまうと思います。血統は重要ですけれども、そんな中にも、メイショウサムソンや、シチー軍団のように、安価で血統的にはとても良血とは言えないような面々が、今回のダブルダンスシチーのように、高額の超良血馬を打ち負かすのは痛快です。

 しかし、キャロットクラブのクルックスなどは、高額で、会員のかなりの期待を集めていた馬に違いありません。その保護者たちは、今回の結果を落胆しているでしょう。是非とも未勝利は脱出して、上のクラスでもまた対戦したいと思います。

 私ほっさんは、軍資金が限られていることからも、このような高額馬でコケルことはできません(1年間棒に振ることになってしまいます)ので、安価で走る馬を発掘することを最高の楽しみとしていますが、いずれGT牝馬の産駒やGT馬の下も1度くらいは買いたいなとも思います。それには、馬券が大的中することが絶対条件ですが。

●未勝利脱出までに10戦を要す

 私ほっさんの愛馬の中で、10戦目に未勝利を勝ち上がった馬はこれが初めてです。もう、未勝利戦も数えるほどしかありませんでしたし、万が一疲労やハコウでも出たら、それで引退の7月末。勝てる力はあると常々言っていた馬だっただけに、本当にドキドキ、ヤキモキしました。こんな変な感覚は初めてです。勝てないもどかしさというか、歯がゆさと言いますか。

 しかし、そんな不安定な私の精神状態も、今回の勝利で快晴!今はルンルン気分です。初勝利まで苦しんだ分、その反動で嬉しさも本当に倍増ですね。無料提供馬で収支にそんなに影響がないはずなのに、とことん嬉しいです。

 自分を信じて3口にして良かった。こうなると、ダンシングシチーの代替がマイセンだったことが、唯一悔やまれます。ダブルだったら良かったのになぁ。

●今後の展望とダブルダンスに対する思い入れ

 安藤勝己騎手がレース後のコメントでおっしゃっているように、我らが愛馬ダブルダンスシチーは、まだまだ走りのバランスが悪く、子供っぽい部分があります。

 それでいて、前走は1分48秒1良の時計を出すなど、500万クラスでも勝ち負けできそうな内容です。完成されていない現状でこれだけの走りが出来るのですから、完成すれば、1000万クラスあたりまでは十分活躍できるのではないでしょうか。それ以上は今はなんとも言えません。

 ただ、佐々木晶三調教師が4歳秋に本格化などと言い出したとしても、半信半疑でいてください(笑)。同じ無料提供馬のオペラシチーの時、その言葉でどれだけ舞い上がってその後落ち込んだか(てっきり春の天皇賞は間違いないと思いましたぞ!)。

 冗談はさておき、無料提供馬で愛馬のオペラシチーは目黒記念GUに勝ち、1口配当3943円をいただいたのは、かれこれ2年以上も前の話ですが、あの時どれだけ2、3口持っていたら・・・と思ったことか。私ほっさんは、このダブルダンスシチーの馬体を見て大いに気に入り、先日お話しましたように、すでに2口持っていたにもかかわらず、グレイスシチーを買い足し3口を所有することになりました。

 これは、オペラシチーのときの1口しか持っていなかった悔しさからですが、それだけ思いいれのある馬ですので、特にこのダブルダンスシチーの勝利は他でもなく嬉しいです。(もし、将来オペラシチーのようにGUでも勝てば・・・、今回は当時と違って5000分の1ですし、3口持っていますし、20000円近くいくのではないでしょうか・・・妄想)

 正直、オタカラシチーやダンシングシチーは複数口欲しいとは思わなかったです。

●最後に

 ご一緒に応援してくださった、デンショさん、ふくちゃんさん、エビゴンさん、BigBearさんをはじめ、多くの皆さん、ありがとうございました。また、おめでとうございます。

 ダブルダンスシチーには、いつかこんな日がくると信じていました。特にふくちゃんさんは、私とともに、かなり以前からがんばれシチー軍団のHPでご一緒にダブルダンスを信じて応援してきた仲ですので、本当におめでとうを言いたいです。

 そして、佐々木晶三調教師にもお礼をいいたいです。勝てる馬を順当に勝たせていただきました。さすが調教師リーディングの毎回上位にその名がある素晴らしい調教師さんです。抜群のコース選びと騎手。結果として地方のベテランジョッキー安部幸夫騎手を選んでくださったことにより、ダブルダンスは道が開け、また、その安部騎手の進言で中距離に目を向けることにより、先日の勝ち上がりにつながったと私ほっさんは非常に感謝しております。

 私ほっさんのもう1頭の現役無料提供馬も、未勝利を勝ち上がれる最低の能力は持ち合わせていたものの、中途半端な状態での出走や馬体減での酷使によって、今まさに引退の危機に面しています。

 佐々木晶三調教師のように、じっくりと動きが良くなるまで仕上げ、一流の騎手を選択していただければ、たとえ未勝利を勝ち上がれなかったとしても、なんの悔いも残りません。

 素晴らしい調教師の元、もっともっと強くなってください。がんばれ愛馬ダブルダンスシチー!!


 また、この特集を最後まで見てくださった方、ありがとうございます。次走500万クラスもどのメンバーで、どの程度走れるのか非常に楽しみですね。そのときも、追い切りから特集を組みますので、よかったらまた遊びにいらしてください。

 では皆さん、また上のクラスで熱くなりましょう!!

最後までご愛読ありがとうございました。

2007年7月25日作成 26日、28日、29日、30日更新

ダブルダンスシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2007年 7月22日 第9戦 3歳未勝利 函館ダ1700m (2着/2番人気)
2007年 6月30日 第8戦 3歳未勝利 阪神ダ1800m (4着/5番人気)

2007年 6月 3日 第7戦 3歳未勝利 中京ダ1700m 現地観戦レポ (6着/4番人気)

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