バノックバーン(ピノシェットの08) 第3戦


スタッフの評価が抜群に高い一頭と紹介されるも脚部不安がつきまとい、追い切りも目一杯に追えずデビュー戦は14着大敗。

叩いて期待された前走は芝替わりで期待されたが、トモが甘くまともに追えない状態。

未勝利戦末期にこんな症状では矯正している時間もなく正直どうしようもないが、終いの伸びなど素質の片鱗は窺える馬。

なんとか勝ち上がるか地方転厩して戻ってきて欲しい。


8月27日 小倉12R 500万下 芝1200mに出走!!

未勝利クラスの芝1200mには出走間隔から言って出走不可能なので、空いている格上戦に登録し、見事抽選を突破。

そんな中、主戦の北村友一騎手を確保できたことは大きい。

5着/13番人気。

走破時計はたいしたことはないが、それでも格上挑戦での掲示板確保は予想以上で嬉しい限り。

上がりも33秒台と牡馬にしてはなかなかの切れ。

レース毎に内容が著しく良化し、ようやく本来の姿に。

次走は連闘で小倉芝1200mか或いはスーパー未勝利戦か。

上のクラスでも通用しそうな馬で、なんとか未勝利戦を1つ勝ちたい。

レース回顧と時計の分析、レース後の北村友一騎手のコメントを掲載。

(2011年8月30日完結)

2011年8月26日立ち上げ

●追い切り情報(8月26日作成)

前走前 8月10日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 53.6
3F 39.0
2F 25.4
1F 12.5



中間軽め
 8月26日、陣営は当初未勝利戦への参戦を断念し、スーパー未勝利一本で調整すると言っていました。ところが格上500万クラスのレースに入れそうなところがあり、出馬投票に踏み切った結果、見事に出走に至りました。
 このような経緯と小倉までの遠征ということから、中間の時計は1本もなく、ここがレースにどう影響するかです。
 私ほっさんの追い切り評価としては「C」をつけるしかありません。

●気になる出馬想定表(8月27日 小倉6R)

 我らが愛馬バノックバーンは8月27日 小倉6R 3歳未勝利 芝1200mに出馬想定されていましたが、フルゲート18頭のところに32頭想定されており、中1週のバノックバーンは除外が確実でした。

 そのような理由から今回は出馬想定表は割愛させていただきました。


 また、陣営としても24日のクラブ公式HPでは次のようなコメントでした。

「思ったよりもダメージが少なく、順調に調整できています。今週の競馬に使えればと思って進めてきましたが、想定を見る限りは厳しそうです。それなら、限定未勝利戦一本に絞ってしっかり調教していった方がいいと思いますし、切り替えて調整してきます。使いつつ行きっぷりも良くなるでしょうし、ガツッと行かせるぐらいの気持ちで乗ってくれるようにジョッキーには指示したいですね」(岡田師)

 ということで、芝の短距離は来週の通常未勝利戦最終週にもありますが、最終週ということで今週にも増して出馬ラッシュになることが予想され、やはり出走間隔の短いバノックバーンの出走は難しいと思われます。

●出馬確定表

出馬確定表 8月27日 小倉12R 500万下 芝1200m 全18頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
エトピリカ 松山弘平  8/07 小郡5下 小倉芝1200 12 14
カシノダンガン 野元昭嘉  8/14 未勝利 小倉芝2000 14 14 10
シゲルジュウヤク 花田大昴  7/31 筑紫5下 小倉芝1200 16 16 14 12 11 15
ニホンピロエリナ 酒井学  7/09 500万 京都芝1800 11 12 14
バノックバーン 北村友一  8/13 未勝利 小倉芝1200 14
ヒカリトリトン 太宰啓介  8/13 八幡5下 小倉芝1200 13
トップルビー 鮫島良太  8/07 未勝利 小倉芝1200 15 15 12 14
アドマイヤクーガー 川田将雅  8/06 鹿屋5下 小倉芝1700 16 13 10
ライブリユラナス 森一馬  8/06 未勝利 小倉芝1200 14 17 12 12
リビングプルーフ 川須栄彦  7/31 500万 新潟芝1000 15 16
スズカサクセス 国分優作  8/14 500万 小倉芝1200 12 11
エイシンフェアリー 浜中俊  8/13 八幡5下 小倉芝1200  2 13 13
スギノブロッサム 藤懸貴志  7/17 500万 京都芝1200 10
パンドラクラウン 高倉稜  8/13 未勝利 小倉芝2000 11 11 10 14
ゴールドアゲイン 水口優也  8/14 500万 小倉芝1200 13 14 14 13
スマイルバラッド 国分恭介  8/07 小郡5下 小倉芝1200 15 14 12 15
テイエムアモーレ 小林慎一郎  8/14 500万 小倉芝1200 10 11 15
マギストラ 藤岡康太  8/13 未勝利 小倉芝2000 10

表中の 青字は1000万クラス以上での成績 赤字は未勝利クラスでの成績  騎手の太字は乗り替わり

ということで、格上にはなりますが、500万クラスのレースに出走することになりました。非当選未勝利馬が2頭出ていますから、バノックバーンは7分の5の抽選に通ったことになります。

そしてそんな条件の悪い中、主戦の北村友一騎手を確保できたことは大きいですね。

●小倉芝1200mコース解説

 スタート地点は向正面直線の2コーナーのポケット。小倉競馬場は2コーナーのところが最高部になっており、スタート後200mほど下る。
 3コーナーまでの直線距離も479mになり、前半からかなりのスピードが出るコース形態になっている。
 3〜4コーナーのスパイラルカーブでもあまり速度が落ちないため、スピード能力で一気に押し切れるタイプに向いている
 特にサクラバクシンオー産駒は強い
 ただし、4コーナーから最後の直線に入る際のコーナーリングは案外難しい。加速がつきすぎると外に振られてしまう。
 多頭数で外からマクろうとする場合は、かなりの距離ロスを覚悟しなければならない。しかし、馬場の内側が悪化してきた開催後半ならばそれでもいい。
 外差し馬場でのズブズブ決着で、大波乱ということもよくある。
 基本的には逃げ、先行馬が有利だが、とにかく馬場状態がカギ。
 それによって展開、有利な枠順は変わる。
有利な枠順 馬場状態に左右
有利な脚質 逃げ、先行
ポイント 馬場状態、サクラバクシンオー産駒が強い
種牡馬ベスト サンデーサイレンス、サクラバクシンオー、タイキシャトル
連対騎手ベスト 武豊、安藤勝己、小牧太、福永祐一、池添謙一
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分10秒3 1分10秒7 1分11秒6
2歳未勝利 1分10秒0 1分10秒9 1分11秒1
2歳500万 1分10秒0 1分10秒5
2歳オープン 1分09秒9 1分11秒6 1分10秒6
3歳新馬 1分10秒6 1分11秒1
3歳未勝利 1分09秒6 1分10秒3 1分10秒7 1分12秒7
3歳500万 1分09秒6 1分09秒9 1分11秒3
古馬500万 1分09秒2 1分10秒1 1分10秒5 1分10秒4
古馬1000万 1分08秒6 1分08秒8 1分09秒8 1分09秒4
古馬1600万 1分07秒9 1分09秒2
古馬オープン 1分08秒0 1分08秒0 1分09秒3

●騎手は主戦の北村友一騎手 ほっさん評価「B+」

 今回もバノックバーンの鞍上はデビュー戦から3戦連続の、私ほっさんとは相性のいい期待の北村友一騎手です。もはや彼以外にはバノックバーンの騎手は考えられませんが、今回は突然の格上挑戦で除外の可能性もあったことから、よく彼を確保できたなあと感心しております。


 2011年8月26日現在、中央通算248勝、勝率7.7パーセント、連対率14.9パーセント、GT勝ちはまだありませんが、重賞5勝されています。
 昨年(2010年)は中央53勝、今年もここまで42勝で全国騎手リーディングの堂々15位です。


 私ほっさん愛馬への騎乗はこれで9回目ですが、明らかに能力の見劣るエクストラシチーを人気薄で勝ちあげてくれたり、500万クラスでも僅差の4着に持ってくるなど素晴らしい腕の持ち主です。度重なる故障がなければもっと勝ち星を挙げている騎手でしょう。

 実際競馬でも騎乗馬の質は決していいとは言えませんが、良く穴をあけられていますし、愛馬に騎乗して欲しい騎手の1人です。彼でダメなら馬の能力を疑った方が良さそうです。

 バノックバーンの騎乗もこれで3回目ですが、1戦目よりも2戦目は確実に内容が良くなっており、3戦目で更なる良化を期待します。とはいえ、格上挑戦で二桁着順が常識でしょうが・・・。

 それでも前走の時計はデビュー2戦目にしては悪くなく、それでいて直線はまともに追えない状態でした。今回は3戦目でレースも少しは上手になっているでしょうし、北村友一騎手も更に何か手を打ってくれるはずです。斤量が56.0キロから54.0になるのもいいですね。

 ですので、無謀とは思いつつ、比較的メンバーも軽そうなので、掲示板を目指して欲しいと思います。


 北村 友一(きたむら ゆういち)は1986年10月3日生まれの24歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンターに所属する6年目の騎手である。騎手免許は平地競走、障害競走両方の免許を所持しているが、障害競走への騎乗経験は現在の所ない。現在はフリー。

 2006年2月に競馬学校を卒業し騎手免許を取得、田島良保厩舎所属騎手としてデビューした。同期には田中博康、的場勇人、千葉直人、黛弘人、田中克典、田村太雅、船曳文士らがいる。初年度は14勝を挙げ中央競馬関西放送記者クラブ賞を受賞した。

 2007年、第1回新潟競馬に於いて11勝(愛馬エクストラシチーによる7番人気での優勝も含む)、2着5回、3着3回の成績で初の開催リーディングジョッキーを獲得。田島良保師とは関係がうまくいかず、9月1日付けでフリーに転身。10月8日京都12Rで走行妨害を受け落馬。当初JRAより頭部外傷と発表されたが、その後の精密検査で右手首骨折が判明。手術を受け年内復帰は絶望視されていたが、12月8日復帰、15日に復帰後初勝利を記録している。この年は初年度の3倍以上となる45勝を挙げた。

 2008年10月4日札幌3Rにて通算100勝を達成、仲の良い藤岡佑介騎手がプラカードを持った。10月18日、デイリー杯2歳ステークスをシェーンヴァルトで制し、デビュー3年目にして重賞競走を初制覇した。また同馬にて翌年の皐月賞・東京優駿に騎乗し4着・6着と結果を残す。この年は53勝と更に勝ち星を伸ばした。

 2009年ミヤビランベリで目黒記念・七夕賞を優勝する等、7月まで39勝を挙げる活躍を見せるも、7月19日札幌12Rにて落馬のため左上腕骨を骨折。プレートを入れる手術の為12月12日の復帰まで長期休養となる。

 2010年春にはプレートの除去手術を行い1か月ほど戦線離脱。そんな苦労がありながら夏の小倉で10勝を挙げる活躍を見せた。11月6日京都4Rで通算200勝を達成。この年も53勝を挙げている。


 「2009年の7月12日に福島で七夕賞を勝ち、その翌週に札幌で落馬。左上腕骨を骨折する大ケガで復帰は12月になった。若手が長く休むとチャンスが減るケースが多いが、音無秀孝師から信頼を得ていたこととエージェントがしっかりしていたことで騎乗馬の質は落ちなかった。2009年までは裏開催での騎乗がメインで、2010年になって京都と阪神での騎乗が増えている。道中はコースロスを最小限にとどめようとしてインでジッとしていることが多い。骨折から復帰して以降は外から差す競馬が少し増えた。ただ、ムダに大外をぶん回すことはしない。馬を伸ばす技術やパワーは現状では水準程度といったところ。自然と前で運べるタイプで結果が出やすく、差して突っ込んでくるのは展開が向いた時になる。1番人気での連対率は2009年が.441。2009年は開催のなかった函館を除いた全9場で勝ち星を挙げた。2008年と2009年は6番人気以下で12勝している。単勝平均配当はデビュー以来の通算で1161円と高い数字で、単勝11940円、12780円、9460円といった大穴があった。展開を読んで乗ってくるので、騎乗馬の脚質がレースに合っていたら人気がなくても狙っていける。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)

 ほっさん愛馬での成績 (8戦1勝)

 2007年 2月24日 ダブルダンスシチー 3歳未勝利      阪神ダ1400m  7着/9番人気
 2007年 5月12日 エクストラシチー   3歳未勝利      新潟ダ1200m  1着/7番人気
 2007年 6月16日 エクストラシチー   500万下       函館ダ1000m  7着/3番人気
 2007年 6月30日 エクストラシチー   500万下       函館ダ1000m  4着/7番人気
 2008年11月30日 エクストラシチー   500万下       京都ダ1200m  13着/12番人気
 2009年 6月28日 ペルシステンテ   3歳未勝利      札幌ダ1700m   8着/6番人気
 2011年 7月10日 バノックバーン    3歳未勝利      京都ダ1400m  14着/8番人気
 2011年 8月13日 バノックバーン    3歳未勝利      小倉芝1200m  9着/5番人気

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「波乱含み」


予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU
エトピリカ △△
バノックバーン
ヒカリトリトン
リビングプルーフ △△ △△
スズカサクセス
エイシンフェアリー △△
スギノブロッサム
パンドラクラウン
テイエムアモーレ
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
エイシンフェアリー 3.2
リビングプルーフ 4.5
エトピリカ 5.3
テイエムアモーレ 7.1
ヒカリトリトン 12.8
中  略
ゴールドアゲイン 34.1
バノックバーン 35.2
トップルビー 43.0
カシノダンガン 46.4
ニホンピロエリナ 46.4
シゲルジュウヤク 50倍以上
ライブリユラナス 50倍以上

ようするにバノックバーンは13番人気予想ということですな。



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
バノックバーン 57 34 57
エイシンフェアリー 80 64 74 79


バノックバーンも良化していますが、まだまだ上位馬とは差があります。

デイリー馬三郎

予想印

◎ リビングプルーフ
○ スギノブロッサム
▲ テイエムアモーレ

以下省略

バノックバーンは無印


見解

 「小倉芝は(0003)のリビングプルーフだが、4走前は1000万下で0秒2差D着の実績。今週は好気配の攻めを披露しており、叩いた上積みは絶大だ。降級2走目で能力の高さを見せつける。」

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

バノックバーン(9着)

 「返し馬からピリッとした面が見られず、ある程度後ろからになってしまうだろうなと思っていました。もう少しペースが速くなってくれればよかったけど、前に行った馬に有利な流れでしたからね。直線でも追ってはいるのですが、トモが甘いので右に左にぶれてしまって真っ直ぐ走れず、ハミにモタれてくるのを直しながらになってしまいました。まだ2戦目ということで精神面での若さを見せてしまったのでしょう。次に期待したいと思います」(北村友一騎手・キャロットクラブ公式HP)

  「一度競馬を使ったことで馬体は絞れてきていましたし、調教の感触からももっと前進できると考えていたのですが、ハミにモタれて走っていたようで、思いのほか伸び切れませんでしたね。芝の走りは悪くないと思うのですが、もともと歩様に硬さが残りコトコトしたところありますから、もしかしたら馬自身が馬場を気にして思ったほど進んでいかなかったのかもしれません。権利がないのでどこで使えるかはわからないのですが、この馬の能力を考えたらもっとやれていいはずですし、何とか出走、そして結果に結び付けたいですね。今日は札幌に臨場していて馬を直接見れていませんので、馬の状態、そして出馬状況を見ながら進めていきます」(岡田稲男調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「10キロ減でももうひと絞りできそうな体つき。スタートは五分に切ったが、抑えて後方から。外は回らず、ロスを抑えて直線へ。進路を探しつつ、間を縫いながらの追い上げで満足に追えるところがなかったが、それでも伸びは目についた。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

バノックバーン

 「体が絞れて良くなっていたが、思ったほど行けなかった。ただ、今回は格上挑戦なので。」(内山助手・デイリー馬三郎)

●ほっさん予想

 格上500万クラスに挑戦する我らが愛馬バノックバーンですが、単純に言いますと、500万クラスの馬が13頭、未勝利クラスの馬が5頭ということで、14着以降が無難な着と思われます。

 さすがに未勝利クラスでも14着9着の馬が、1つ上のクラスでいきなり勝ち負けできる可能性などほとんどありません。


 しかし、上位数頭は強そうなものの、明らかに弱そうな格上馬もおり、もしかしたらひと桁着に入れるかも知れないなどと甘い考えも持っています。

 また、初戦、2戦目と内容がグッと良化していることから、今回3戦目である程度のレース慣れも見込め、しかも負担斤量が前走よりも2キロ軽く、時計を1秒でも詰められるのなら、勝ち負けに絡んでも不思議はないと思います。

 更に前走は右に左にブレてまともに追えませんでした。ただ、これはトモの甘さからくるのもであり、今回中1週でこの問題が解決されているはずもなく、同じような内容なら、シンガリ負けも覚悟せねばなりません。


 故に何とも評価は難しく、着よりも内容ですね。

これ以降は8月30日に作成

●レース 

 バノックバーンのスタートは、アオッたようなスタートになり2馬身ほど出遅れます。しかし、今回はレース慣れした為か二の脚が速く、先団に最後方ですが取りつくことができます。

 結局10番手を追走しますが、さすがにスピードがあります。楽に追走します。

 4コーナーでは大外に出します。するとグングンと伸びて、上がり33秒9の切れ脚を披露。4着馬からハナ差の5着に食い込みます。

 ただ、 4着馬以降はハナ、ハナ、ハナ、クビ、クビ、アタマ、クビと10着馬までほぼ横一線。一歩間違えれば10着でした。バノックバーンの勝負根性の素晴らしさと、鞍上の北村友一騎手の腕っ節の強さによるところが大きいですね。

 そんなギリギリの5着ながらも格上挑戦で掲示板を確保できたことは本当に大きなことですし、自信にもなります。

●時計の評価

 今回のバノックバーンの走破時計1分08秒5良馬場は、小倉芝1200mの500万クラスの過去10年間の平均勝ちタイムが1分09秒2良馬場ですから、このクラスでも勝ち負けできるなかなかの時計と思われますが、全体的に馬場の状態が良く、同日の2Rの2歳未勝利戦しかも牝馬限定戦の勝ちタイムと同じとても古馬500万クラスの時計とは思えません。

 また、6Rの3歳未勝利戦でも4着に匹敵する時計です。

ですので、500万クラスで5着だったからと言って、未勝利戦で楽勝かと言えばとんでもない。

 まだまだ未勝利クラスでも掲示板程度の走りだったと思います。

 しかし、内の経済コースを通った前走と違い大外回しで時計を1秒縮めているのですから、レース毎にかなり前進していますし、そこは高い評価をしてあげていいと思います。しかも2馬身ほど出遅れています。1分08秒5で走れるようになって、ようやく競馬に参加できるようになりました。また、牡馬で上がり33秒台というのも素質なしにはなかなか出せない数字です。

●レース後の騎手・調教師のコメント

バノックバーン(5着)

 「ここにきて歩様が良くなって、1200メートルでも行きっぷりが良かったですね。途中から少し力んで走っていたけど、これだけ時計も詰められたし、格上相手に頑張ってくれました。」(北村友一騎手・競馬ブック)

 「デビュー当初に比べて歩様や行きっぷりはずいぶん良くなりました。今日は時計が速く前が残る馬場で苦しかったのですが、終いはしっかり伸びています。もう少しうまく内を捌けていたらまた違ったと思うと悔しいですね。馬はしっかりしてきているので、次はもっといいはずです」(北村友一騎手・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

バノックバーン(5着)

 「3角でゴチャゴチャしたところで一旦後退したが、直線では外から盛り返し気味に渋太く差を詰めてきた。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 今回の5着賞金が74万円。出走手当が372000円ですから、1口に割ると2000円を少し超える程度の配当かと思われます。

●今後の展望

 500万クラスで勝ち馬から僅差の5着ということでなかなか評価できる内容でしたが、上記時計の評価で書きましたように、同じ日の2歳未勝利戦の勝ち時計が1分08秒5良馬場ですし、3歳未勝利クラスの勝ち時計は1分07秒8良馬場です。ちなみにこの3歳未勝利戦ならバノックバーンの今回の走破時計は4着ということになりますから、単純に500万クラスで5着だから未勝利クラスでは楽勝とは行きません。


 今回5着に入ったことから、次走への優先出走権があるわけですが、もしかすると連闘で小倉芝1200mの未勝利戦に向かうかも知れません。500万クラスなら9月18日 阪神12Rにも芝1200mがあります。優先出走権があるので500万クラスでも出走は出来ますが、やはり500万クラスよりはスーパー未勝利戦を含む未勝利戦に出走するのでしょうね。

●最後に

 血統的にも金額的にも期待の大きな馬でしたし、なかなか脚部不安で時間がかかりましたが、ようやく5着と掲示板を確保してくれて面目躍如といったところです。

 とはいえ、まだまだ未勝利の身分に変わりありませんし全く安堵は出来ません。


 今回の躍進はやはり北村友一騎手の存在なくして語れません。

 この日北村友一騎手は、小倉7Rを7番人気の馬で優勝すると、続く9Rは格上挑戦の5番人気馬でオープン戦優勝。更に続く12Rでは、これまた格上挑戦の我が愛馬バノックバーンを13番人気ながらしぶとく5着と掲示板を確保してくれました。

 特に12Rはハンデ戦かと思わせるような4着馬から、ハナ、ハナ、ハナ、クビ、クビ、アタマ、クビと横一線。その中からきっちりと掲示板を確保してくれるあたりさすがは北村友一騎手です。

 私はレース前から書いていますように、彼の手腕を非常に高く評価しています。

 今回もいきなりの格上挑戦ながらここまで健闘できたのは、鞍上が彼だったからに他ならないでしょう。

 本当に格上挑戦の緊急参戦で北村友一騎手が空いていて良かった。バノックバーンにはこれからもずっと彼に乗り続けて欲しいですね。


 さあ、次走でなんとか勝ち上がって欲しい。頑張れバノックバーン!!

最後までご愛読ありがとうございました

2011年8月26日立ち上げ 30日加筆
バノックバーンの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2011年 8月13日 第2戦 3歳未勝利 小倉芝1200m (9着/5番人気)

2011年 7月10日 デビュー戦 3歳未勝利 京都ダ1400m (14着/8番人気)

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