愛馬ギムレットシチー 第3戦!

前走後、江田照男騎手が「次も是非乗りたい。」とおっしゃった素質馬。

1月12日中山5R芝1600m牝馬限定戦は、

4着/7番人気!!

全頭優先出走権持ち(前走5着以内)というハイレベルなサバイバルレース。

そして大痛恨の中山芝1600mの大外枠

こんな不利な状況で、勝ち馬から0秒3差の4着はたいしたもの。

事実、1着馬は4枠8番、2着馬は3枠5番、3着馬は1枠1番。

実質能力はこのギムレットシチーが1番であったことを証明する結果。

堂々の優先出走権確保で次走も得意の芝で決める!!

これは、クラシックも乗れる逸材だ!!

レース回顧と時計の評価、

レース後騎手のコメントと専門誌のレース評価を掲載。

(1月16日完結)

2007年12月25日作成

●次走は1月6日中山2R ダ1800m 牝馬限定戦を予定

 愛馬ギムレットシチーの次走は1月6日中山2Rダ1800m牝馬限定戦です。

 やはりライバルは前走2着で優先出走権のあるハナヤッコ(平井雄二厩舎・愛馬プリムローズシチーの元併せ馬)で、前走は完敗でした。

 ただ、万が一勝てなくても5着以内の優先出走権を確保し、1月19日の同距離同条件(牝馬限定)か1月27日の同距離同条件(同)に出走して欲しいですね。このころには、ダート慣れして確実に勝ち負けでしょう。

 もっとも1月6日に勝てば、次走は1月19日の中山9R黒竹賞タダ1800mでしょうが。

●中山ダ1800mコース解説

 スタート地点はスタンド前の直線入り口。1コーナーまで十分距離があるので、枠順の有利・不利はあまりないが、逃げ・先行でレースを進めたい馬にとっては、内枠の方がありがたい。
 中山のダートコースは一般的に砂が重く、走破時計がかかる馬場でパワー型の馬が活躍しやすい。特に冬場は非常に時計がかかる。速い持ち時計よりも、コース適性重視。
 切れのある差し馬よりも、簡単にバテない先行馬を狙うのがセオリー。
 最後に急坂があるのでラスト1ハロンの時計がグッとかかるが、差し馬同士ではなかなか決まらない。
 ペース次第であるが、穴を狙うならば人気薄の馬の前残り。
 一方、雨が降って脚抜きのいい馬場になると、極端な脚質の馬の台頭が。行った行ったの展開や、外からの追い込み、マクリの馬が飛んでくる。
有利な枠順 内枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント コース・馬場適性、展開
種牡馬ベスト サンデーサイレンス、ブライアンズタイム、アフリート
連対騎手ベスト 武豊、横山典弘、柴田善臣、ペリエ、後藤浩輝
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分57秒7 1分57秒8 1分57秒2 1分58秒8
2歳未勝利 1分57秒6 1分57秒0 1分56秒9 1分57秒1
2歳500万 1分55秒8 1分53秒3
3歳新馬 1分57秒8 1分57秒2 1分56秒1 1分56秒7
3歳未出走 1分57秒0 1分57秒0 1分55秒9 1分56秒5
3歳未勝利 1分57秒1 1分56秒4 1分55秒6 1分56秒0
3歳500万 1分55秒4 1分54秒6 1分54秒5 1分54秒4
古馬500万 1分55秒1 1分54秒8 1分53秒8 1分54秒0
古馬1000万 1分54秒1 1分53秒9 1分52秒8 1分53秒2
古馬1600万 1分53秒0 1分52秒6 1分52秒1 1分52秒3
古馬オープン 1分52秒3 1分52秒5 1分51秒1

●気になる騎手は?

 以下は、1月6日に中山競馬場で騎乗する予定の主な騎手です。

 吉田豊、蛯名正義、木幡初広、北村宏司、後藤浩輝、田中勝春、大野拓弥、江田照男、丹内祐次、横山典弘、武士沢友治、菊沢隆徳、柴田善臣、松田大作、小林淳一、鈴来直人、小野次郎、村田一誠、的場勇人、吉田隼人、高山太郎、田中博康、大庭和弥、勝浦正樹、柴山雄一、松岡正海、石神深一、各騎手です。

 おそらく江田照男騎手でしょう。

これ以降1月8日に作成

●結局前走は調整の為回避し、1月13日に出走予定を変更

 前走は想定段階ですでに回避を決定し、出走はしなかったギムレットシチーですが、次走予定は1月13日中山2R3歳未勝利ダ1800mになりました。

 中山は1月第1週から4週にわたって開催されているのですが、この2週目の1月12日、13日の週だけ牝馬限定のダート1800mがありません。ですから、今回は牡馬と激突することになります。

 理想は先週(5日、6日)の牝馬限定戦に出走し、仮に負けても次週(19日、20日)の牝馬限定戦かその次の週(26日、27日)の牝馬限定戦に出走するのが良かったと思いますが、調子が悪いのに、無理に出走させても仕方ありません。牡馬混合戦でも、調子のいいときに出走させる佐藤吉勝師のやり方は賛同できます。

 牡馬相手に、前走の平凡すぎる走破時計から、どのくらいやれるのか、未知数ですが、次走優先権のある5着以内を望みます。


 騎手はこの日も中山で騎乗予定の前走と同じ江田照男騎手でしょう。こんないい馬を手放すわけがありませんし、自ら次も乗りたいとおっしゃっていたわけですから、私も江田照男騎手に乗って欲しいです。

これ以降1月9日に更新

●気になる出馬想定表

出馬想定表 1月12日中山5R 2歳未勝利 芝1600m 牝馬限定戦 全34頭
馬名 前走騎手 前走 過去着順 追い切り
アイアムジュエル デムーロ 12/22 新馬 中山芝1600
アイルビーバウンド 蛯名正義 11/03 新馬 東京芝1600
エクセレントレイ 北村宏司 12/15 未勝利 中山芝1200
エステル 蛯名正義  8/26 新馬 新潟芝1400 16 11
ガイアフルフィール 丹内祐次 12/08 未勝利 中山芝1800 12
キャスタスペルミー 田中勝春  1/05 未勝利 中山ダ1200
ギムレットシチー 江田照男 12/15 未勝利 中山ダ1800
クリームパフ 北村宏司  9/16 未勝利 中山ダ1800 14
コスモエラプション 田中博康 12/22 未勝利 中山芝1600
コスモディスティニ 柴田善臣 12/16 新馬 中山芝1600
サトノローズヒップ 田中勝春  7/29 新馬 新潟芝1600 11
サマーターゲット 柴山雄一 12/15 新馬 中山芝1200 13
サマーレプタンサ 小野次郎 12/08 未勝利 中山芝1800
サラノコジーン 小林淳一 12/22 新馬 中山芝1600 10
シャイナコ 川田将雅 12/15 新馬 中山芝1200 13 14
スティングマリー 津村明秀 11/25 未勝利 中京芝1800 10 16
セレナジャスミン 的場勇人 12/09 未勝利 中京芝1200
ソーマジック ルメール 12/01 未勝利 中山ダ1200
ディアプリザーヴ 柄崎将寿 12/15 新馬 中山芝1200 12
トキノプリンセス 中村将之 12/16 未勝利 中京芝1800
ニシノイノーマス 後藤浩輝  9/30 未勝利 中山芝1200 10
ハイカックウ 横山典弘 11/18 未勝利 東京芝1600
ブラウンロッジ 勝浦正樹 12/23 新馬 中山芝2000 14 17
ブリズデロートンヌ 柴田善臣 12/15 新馬 中山芝1200
ベガスターカフェ 武豊 12/23 新馬 中山芝2000
マイネベクルックス 蛯名正義 11/18 未勝利 東京芝1600
ミツワバラード 菊沢隆徳 12/15 新馬 中山芝1200
ミヤギフェアリー 江田照男 12/09 未勝利 中山芝2000 12 11
ヤマショウゴールド 福永祐一 11/17 未勝利 東京芝1400
ヤマニンシュエット 江田照男 12/16 新馬 中山芝1600 10
ラドクリフヤード 後藤浩輝 12/09 未勝利 中山芝1600
リノーンパーパス 松田大作 12/16 新馬 中京芝1200
レッドアゲート 柴山雄一 12/22 未勝利 中京芝1800
レディーファースト 中舘英二 12/22 未勝利 中京芝1800 12 10

表中の1番左の数字は優先出走順位。優先出走権がある馬が23頭。あれあれ、全頭前走5着以内での競走となりそうですね。かなりレベルの高いレースとなりそうです。

●追い切り情報(1月9日更新)

前走前 12月12日 美浦南P 良 馬ナリ

助手
5F 66.8
4F 51.9
3F 37.6
1F 12.9
内カイシュウハトバ(2歳未勝利)強めと5F併せで併入



12月31日 美浦南P 良 馬ナリ

5F 66.6
4F 51.5
3F 39.0
1F 13.5
内キドニーグリル(2歳新馬)強めと5F併せで併入


1月4日 美浦南P 良 馬ナリ

助手
5F 70.5
4F 54.6
3F 40.0
1F 12.8
外サファリボス(3歳未勝利)強めと5F併せで併入


1月9日 美浦南P 良 馬ナリ

助手
5F 67.3
4F 51.4
3F 37.2
1F 12.3


  1月9日、馬ナリとはいえ、全体的にはそれなりの時計で、終いまでしっかりと伸びています。前走よりは確実に良化と言っていいでしょう。

これ以降出走確定次第作成

●出馬確定表

出馬確定表 1月6日中山2R 2歳未勝利 ダ1800m 牝馬限定 全 頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アイアムジュエル 横山典弘 12/22 新馬 中山芝1600
アイルビーバウンド 11/03 新馬 東京芝1600
エクセレントレイ 吉田豊 12/15 未勝利 中山芝1200
エステル  8/26 新馬 新潟芝1400 16 11
ガイアフルフィール 12/08 未勝利 中山芝1800 12
キャスタスペルミー 田中勝春  1/05 未勝利 中山ダ1200
ギムレットシチー 江田照男 12/15 未勝利 中山ダ1800
クリームパフ  9/16 未勝利 中山ダ1800 14
コスモエラプション 田中博康 12/22 未勝利 中山芝1600
コスモディスティニ 柴田善臣 12/16 新馬 中山芝1600
サトノローズヒップ  7/29 新馬 新潟芝1600 11
サマーターゲット 柴山雄一 12/15 新馬 中山芝1200 13
サマーレプタンサ 小野次郎 12/08 未勝利 中山芝1800
サラノコジーン 小林淳一 12/22 新馬 中山芝1600 10
シャイナコ 12/15 新馬 中山芝1200 13 14
スティングマリー 11/25 未勝利 中京芝1800 10 16
セレナジャスミン 的場勇人 12/09 未勝利 中京芝1200
ソーマジック 12/01 未勝利 中山ダ1200
ディアプリザーヴ 12/15 新馬 中山芝1200 12
トキノプリンセス 宮崎北斗 12/16 未勝利 中京芝1800
ニシノイノーマス  9/30 未勝利 中山芝1200 10
ハイカックウ 11/18 未勝利 東京芝1600
ブラウンロッジ 12/23 新馬 中山芝2000 14 17
ブリズデロートンヌ 12/15 新馬 中山芝1200
ベガスターカフェ 後藤浩輝 12/23 新馬 中山芝2000
マイネベクルックス 11/18 未勝利 東京芝1600
ミツワバラード 菊沢隆徳 12/15 新馬 中山芝1200
ミヤギフェアリー 12/09 未勝利 中山芝2000 12 11
ヤマショウゴールド 11/17 未勝利 東京芝1400
ヤマニンシュエット 蛯名正義 12/16 新馬 中山芝1600 10
ラドクリフヤード 吉田隼人 12/09 未勝利 中山芝1600
リノーンパーパス 松岡正海 12/16 新馬 中京芝1200
レッドアゲート 12/22 未勝利 中京芝1800
レディーファースト 12/22 未勝利 中京芝1800 12 10

表中の「除」は優先出走権があるも除外の憂き目にあった馬 「消」は想定段階から除外対象だった馬。騎手の太字は乗り替わり。

●各馬の追い切り評価

馬名 追い切り日 コースと
馬場状態
強さ 騎乗者 追い切り時計 評価
アイアムジュエル 1/9 美浦南W良 仕掛け 横山典弘 5F 64.6−12.7 B−
エクセレントレイ 1/9 美浦南P良 一杯 助手 5F 66.4−12.4 B−
キャスタスペルミー 連闘の為中間軽め
ギムレットシチー 1/9 美浦南P良 馬ナリ 助手 5F 67.3−12.3 B+
コスモエラプション 1/9 美浦坂路良 馬ナリ 攻手 54.8−13.1
コスモディスティニ 1/9 美浦坂路良 強め 助手 53.9−11.8 B+
サマーターゲット 1/10 美浦南D良 馬ナリ 助手 5F 67.5−13.5 B−
サマーレプタンサ 1/10 美浦南W良 馬ナリ 小野次郎 5F 67.4−12.8 B+
サラノコジーン 1/9 美浦南W良 一杯 助手 5F 66.5−12.6 B−
セレナジャスミン 1/9 美浦北C良 強め 攻手 3F 42.4−12.8
トキノプリンセス 1/9 美浦南P良 強め 攻手 5F 68.3−12.7 B−
ベガスターカフェ 1/9 美浦南P良 馬ナリ 助手 5F 67.0−12.1 B+
ミツワバラード 1/9 美浦南P良 強め 菊沢隆徳 5F 69.4−11.9 B+
ヤマニンシュエット 1/9 美浦南W良 馬ナリ 助手 5F 67.8−13.4
ラドクリフヤード 1/9 美浦南P良 馬ナリ 吉田隼人 5F 67.6−12.5 B+
リノーンパーパス 1/9 美浦南P良 馬ナリ 攻手 5F 69.9−12.6 B−

●騎手は江田照男騎手!!

 騎手は前走後のコメント通り、江田照男騎手が志願しての再騎乗です。

 江田照男騎手は同じく優先権のある、ヤマニンシュエットも騎乗できたわけですが、更に有力と見られる我らが愛馬ギムレットシチーに騎乗してくれます。こんなに力強いことはありません。

 江田照男騎手はベテランですし、前走でギムレットシチーを手の内に入れておられるでしょうから、今回強い相手ですが、無様な競馬はしないと思っています。期待しています。

 ちなみに、今回助かったのが、その江田照男騎手が蹴ったヤマニンに騎乗する蛯名正義騎手で、前走蛯名正義騎手が騎乗した優先出走権を持って挑んだ有力馬2頭(アイルビーバウンド、マイネベクルックス)はことごとく除外。騎乗馬がなくなるところへ、いい話が来たといったところでしょうか。

 しかし非当選除外された、この蛯名正義騎手騎乗予定の2騎は相当強い馬ですので、これはわれわれギムレットシチーの保護者にとってはラッキーです。

これ以降1月11日に作成

●中山芝1600mコース解説

 スタートは1コーナー横のポケット地点。阪神芝1600mと似たおむすび型のコースを1周する。2コーナーのカーブは阪神芝1600mほどきつくないので、コーナーリングでの不利やゴチャつきはそれほど生じない。ただし、大外枠は不利。中山芝1600mはフルゲートが16頭だが、外を回らされるのは極力避けたい。距離のロスがなく競馬を進められる内枠が有利だ。
 2コーナーから向正面は下り坂。3コーナーから4コーナーにかけてはほぼ平坦で、310mの最後の直線に入る。ゴール前では、残り約200mで2m弱の勾配を駆け上がる急坂が待ち構える。
 
脚質的には、直線の入り口で、前の馬を射程圏内に捕らえる形が理想。さらに、急坂を一気に駆け上がるための末脚の爆発力が問われる。ただし、大外一気は難しい。逆に逃げ馬の前残りの方が期待できる。
有利な枠順 内枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 枠順、末脚の爆発力
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、トニービン、フジキセキ
連対騎手ベスト ペリエ、蛯名正義、藤田伸二、武豊、横山典弘
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分37秒1 1分37秒4 1分37秒9 1分39秒8
2歳未勝利 1分36秒3 1分36秒8 1分36秒6
2歳500万 1分35秒4
2歳オープン 1分35秒5 1分35秒5 1分39秒9
3歳新馬 1分37秒2 1分37秒2 1分38秒7 1分39秒5
3歳未勝利 1分36秒0 1分36秒3 1分37秒3 1分39秒9
3歳500万 1分35秒5 1分36秒2 1分36秒6 1分38秒3
古馬500万 1分34秒9 1分35秒2 1分37秒8 1分40秒0
古馬1000万 1分34秒6 1分34秒5 1分36秒8 1分38秒4
古馬1600万 1分34秒1 1分35秒3 1分37秒1 1分37秒8
古馬オープン 1分34秒2 1分35秒0 1分35秒4 1分36秒2

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「伏兵多し」


予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲
ラドクリフヤード
アイアムジュエル
リノーンパーパス
サマーターゲット
コスモエラプション
キャスタスペルミー
ベガスターカフェ
ヤマニンシュエット △△
ギムレットシチー
コスモディスティニ △△ △△
あとは無印

やったぜ!!林!!大正解!!


予想オッズ
馬名 予想オッズ
ラドクリフヤード 4.1
アイアムジュエル 4.1
ベガスターカフェ 4.9
コスモディスティニ 5.8
キャスタスペルミー 12.8
コスモエラプション 13.7
リノーンパーパス 15.6
ギムレットシチー 18.1
以下20倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
ラドクリフヤード 68 63 68
ミツワバラード 60 60
トキノプリンセス 74 61 61 74
アイアムジュエル 52 52
サマーレプタンサ 55 55 54
エクセレントレイ 67 59 67 66
リノーンパーパス 51 51
サマーターゲット 65 65
コスモエラプション 59 58 59
サラノコジーン 46 46
セレナジャスミン 56 48 56 50
キャスタスペルミー 46 28 42 46
ベガスターカフェ 62 62
ヤマニンシュエット 53 53
ギムレットシチー 54 54 35
コスモディスティニ 55 55


デイリー馬三郎

予想印

◎ アイアムジュエル
○ ベガスターカフェ
▲ ラドクリフヤード
△ ギムレットシチー

以下省略


見解

 「叩き2走目のアイアムジュエルが決める。太目に加えて強引な競馬で3着した前走から、潜在能力の高さはかなりのもの。大幅な上積みを期待できる。」

●前走レース後の騎手コメント

ギムレットシチー(3着)

 「楽に好位に取りつけたし、一旦置かれたが盛り返したようにダートの方が走りがいいね。叩いて体が締まってきたのも良かったみたいですね。」(江田照男騎手・競馬ブック)
 「シャドーロール。好位の内で前を見る形。直線でバラけるのを待ってそのまま内を突く。砂も無難にこなす。」(競馬ブック)

 「ペースが上がって置かれ気味になりながら、4コーナーで内をついて盛り返す。ダートでメドを立てた。」(ギャロップ)

●各陣営のコメント

ラドクリフヤード

 「前走は直線で外に出すのに手間取ったが、牡馬相手に差のない4着。牝馬同士なら。」(田沢助手・デイリー馬三郎)

ミツワバラード

 「幅のある体で叩いた上積みが見込めるし、千六の方が競馬もしやすいと思う。前進を期待。」(河野通文調教師・デイリー馬三郎)

トキノプリンセス

 「少しずつしっかりとしてきた感じ。さらに状態面での上積みが見込めるので前進以上を。」(伊藤伸一調教師・デイリー馬三郎)

アイアムジュエル

 「出がいまひとつで、道中も物見をしてハミを取らず。まだ慎重だが、コース2度目なら。」(奥平雅士調教師・デイリー馬三郎)

サマーレプタンサ

 「2戦目は好スタートでいい位置で運べた。マイルは合いそうなので、粘り込んで欲しい。」(根本康広調教師・デイリー馬三郎)

エクセレントレイ

 「坂で少し伸びあぐねているしベストは平坦コースと見ていい。勝ち負けまでとなると・・・。」(稗田研二調教師・デイリー馬三郎)

リノーンパーパス

 「伸びかけたところで不利を受けた。距離が延びるのはプラス。上積みからも期待したい。」(伊藤伸一調教師・デイリー馬三郎)

サマーターゲット

 「追ってしっかりしているから距離延長はプラスだね。小柄だが、叩いた上積みもある。」(成島英春調教師・デイリー馬三郎)

コスモエラプション

 「いいスピードを見せて最後までバテなかった前走は好内容。自分の形ならしぶといよ。」(伊藤助手・デイリー馬三郎)

サラノコジーン

 「初戦の内容は悪くなかったけど、マイルは少し長い印象。上積みもあるが勝ち負けまでは。」(相沢郁調教師・デイリー馬三郎)

セレナジャスミン

 「距離延長は課題だが、ここ2走はしまいがしっかりとしてきたから。うまくためられれば。」(石栗龍彦調教師・デイリー馬三郎)

キャスタスペルミー

 「出負けして前走は少し道中置かれた。芝は問題ないし距離延長もプラス。まず勝ち負け。」(斎藤助手・デイリー馬三郎)

ベガスタースフェ

 「使った後もテンションが上がらず好状態。初戦のように器用に立ち回れれば、今回も。」(小島太調教師・デイリー馬三郎)

ヤマニンシュエット

 「いいスピードを見せてくれた初戦。使った後も順調にきているから限定戦ならチャンス。」(池上助手・デイリー馬三郎)

ギムレットシチー

 「デビュー戦は包まれて競馬にならず。芝の方がいいタイプなので、好レースを期待。」(佐藤吉勝調教師・デイリー馬三郎)

コスモディスティニ

 「急仕上げだった初戦で3着だから力はあるね。上積みは大きいものがあり、楽しみです。」(伊藤助手・デイリー馬三郎) 

●ほっさん予想

アイアムジュエル

 追い切りは2本とも横山典弘騎手という気合の入れよう。とにかく、ここを勝つという意気込みが感じられます。1月4日の追い切りでは、今週出走のクラブの期待馬フランドルシチーと併せられています。

 しかし、追い切りの動きだけですと、まあまあといったところでしょうか。横山典弘騎手騎乗の割には抜群の動きとも思いませんが。

 前走新馬戦1番人気。結果は3着も出遅れる不利。当然巻き返しに注意。

エクセレントレイ

 追い切りの動きは悪くないですね。しかし、常に5着6着と掲示板ギリギリ。ここは相手が悪い気がしますが。

キャスタスペルミー

 前走ダート1200m3着からの連闘ですが、6、4、3着と着実に成績を上げてきています。陣営は超強気で、先ず勝ち負けと言い切っておられますが、どうでしょう。連闘はとにかく走ってみないとわかりません。

ギムレットシチー

 追い切り本数は3本。しっかりと調整され、準備は万端です。私はこの馬はダートよりも芝向きだと思っていますので、相手こそ強いものの、ここへの出走は大歓迎です。

 初戦は芝で7着とはいえ、1番不利な外枠発走。しかも、直線入り口で前が壁になるロスがありながらの7着は立派でした。

コスモエラプション

 追い切りは馬ナリで1本。私はそんなにいいとは思いませんが。ただ、前走は9番人気ながらも、あっと驚く2着。そして今回その2着の時と同じコース。怖い存在です。

コスモディスティニ

 最終追い切りでは全体の時計は平凡ですが、坂路での上がり11秒8は目を見張る数字です。前走新馬戦でも2番人気3着。人気になるでしょうね。

サマーターゲット

 最終追い切りよりは、その前の1月3日の方が動きがいいですよね。最終追い切りは終いが少しかかりすぎています。

 前走新馬戦は13番人気と低評価も開けてびっくりの2着。果たして実力かフロックか。

サマーレプタンサ

 4本追い切っていますし、それなりの動きです。

 しかし、これまで着も6着4着と地味ですし、このメンバーではどうでしょうか。

サラノコジーン

 追い切りは3本ですが、良くもなく悪くもなくといったところでしょうか。前走新馬戦は10番人気5着。あまり強調する材料はありません。

セレナジャスミン

 追い切りは3本もなんか不満な内容です。距離もどうなんでしょう。未知数です。

トキノプリンセス

追い切りは3本も、そう強調する材料なし。過去5戦も4着か6着。ここは相手が揃っているのでは。

ベガスターカフェ

 最終追い切りの時計はほとんどギムレットシチーと同じですね。ということは・・・!?

 前走新馬戦芝2000mで2着。強そう・・・。

ミツワバラード

 最終追い切りの終いは素晴らしいですが、全体の時計はかかっていますし、私的にはイマイチです。

ヤマニンシュエット

 追い切りでは、全体の時計がかかると終いはそれなりになりますが、全体の時計が詰まると終いの脚は上がってしまうようです。これではどうですかねぇ。

ラドクリフヤード

 追い切りの動きはいいとは思いませんが、本数5本を評価しての「B+」です。

リノーンパーパス

 この馬も最終追い切りより1つ前の1月3日の方が動きがいいですよね。さてどうなんでしょうか。
なし
なし
なし
なし
 能力的には、ほぼ互角で、我らが愛馬ギムレットシチーは当然勝つチャンスがかなりあると思っていましたが、中山芝1600mはおそらく全競馬場の中で最も外枠不利と思われるコース。なにせ、出発してすぐにコーナーですから。これは正直へこみますよね。かなりテンションが下がりました。

 仮に今回の相手がギムレットシチー以外全馬前走2桁着順でぱっとしないような馬だったとしても、不安を感じるくらい不利な外枠です。好走すれば素晴らしいですが、昨年朝日杯FSで人気でかつ実力があるにもかかわらず、大外枠で馬群に沈んだサブジェクト号のように、多少能力の高い馬でも距離ロスと後方追走を余儀なくされ、かつ直線が短くて追い込めないということで、敗北を喫するようなコースです。そのサブジェクトは中1週でラジオNIKKEI2歳ステークスに出走し、見事制覇しています。

 今回のギムレットシチーの大外枠は負けてもともと。負けても全然度外視すればいいでしょう。掲示板にでも載るようであれば、未勝利は余裕で脱出できるくらいの器でしょう。

 結果はなんとなく目に見えていますが、気楽な気持ちで応援しましょう。

 あーあ、せっかく調子も良かったのに、初戦に続いてなんて枠順の運のない馬なんだ・・・。

これ以降1月12日に作成

●レース 

 ギムレットシチーはスタートはなかなか良かったです。隣のヤマニンシュレットが何が何でもハナを奪います。そりゃ、そうですよね。その方が距離ロスなく2コーナーを回れますし。2番手はセレナジャスミン、3番手はサマーレプタンサ。

 我らが愛馬ギムレットシチーは8番手の外(内に2頭)に付けます。スタート後ダッシュの付かない馬がいて、縦長の展開になったことで、少し距離ロスが防げたことは幸いでした。

 直線入り口で各馬が外に広がったときに、ギムレットシチーは中ほどから馬群を割る選択をします。

 初戦と違い直線に向くと上手くバラけて、進路が確保でき、さあ、ここからと言うときに、左にヨレます。余計でした。これがなければ、勝てないまでも、もっと上の着順だったでしょうね。

 ただ、不利な枠から道中外々を通って、4角も真ん中からというわけで、事前の予想どおり大外枠の影響がモロに出ています。それでいて勝ち馬から0秒3差の4着は本当に価値があります。先着した馬は1着馬が4枠8番。2着馬が3枠5番。3着馬が1枠1番と全て真ん中より内枠の馬です。枠順が逆なら当然逆転していたでしょう。特に2着の5番と3着の1番は枠の有利を活かして、道中は最内の最短コースを走っています。今度同じレースに出てきても、全く恐れるに足りません。

●時計の評価

 今回のギムレットシチーの走破時計1分37秒6良は、過去10年の3歳未勝利戦の平均勝ちタイムが1分36秒0良ということを考えると、全く物足りないものですが、3歳未勝利といっても1月の第2週。まだまだ2歳と体つきはそう変わりません。当然過去10年の平均タイムの中には、4月の皐月賞あたりの3歳未勝利戦のデータも入っているわけですから、あまりきっちりと見る必要もないでしょう。

 ましてや、雨が降っており、多少滑る部分がある状態での芝の牝馬限定戦。極端に今回の走破時計を嫌うこともないと思います。

 それどころか、前走5着以内の猛者揃いの1戦。距離ロスの大きい大外枠からの出走ですから、内枠だったなら、もっと時計を縮めていたでしょうし、私は時計以上に今回は内容を非常に高く評価します。

これ以降1月16日に作成

●レース後の騎手・調教師のコメント

サマーターゲット(1着)

 「前走の千二戦で掛かり気味だったので、マイルはどうかと思っていたが、上手に走ってくれたし、馬場のいいところを選ぶ余裕もありました。早めに先頭へ立って押し切る強い競馬でしたね。」(柴山雄一騎手・デイリー馬三郎)

 「初戦が1200メートルで少し行きたがっていましたが、今日はマイル戦に延びても折り合い面は大丈夫でしたね。早目に先頭に立つ形から、押し切ってくれました。」(柴山雄一騎手・競馬ブック)

サマーレプタンサ(2着)

 「前走は距離が少し長かったですね。すぐにチャンスがあると思います。」(小野次郎騎手・ラジオNIKKEI)

 「前回はちょっと距離が長かった感じだけど、マイル戦で良さが出たね。攻め馬でいい動きをするし、レースでいいセンスをしている。チャンスがありそうだよ。」(小野次郎騎手・ギャロップ)

ラドクリフヤード(3着)

 「直線では内目が開いていたのでそこに入れましたが、馬が内ラチまで行ってしまいましたね。そこから差を詰めてくれたのですが。」(吉田隼人騎手・競馬ブック)

ギムレットシチー(4着)

 「また馬体が減っていたけど、それでも頑張ってくれたね。ダートよりも芝の方が良さそうだよ。」(江田照男騎手・競馬ブック)

セレナジャスミン(5着)

 「うまくポケットに入って、よく我慢してくれてます。もう少し落ち着きが出てくるといいですね。」(的場勇人騎手・ラジオNIKKEI)

 「前回はイライラしていましたが、今日はおとなしくなっていましたね。レースでもマイルに延びたことでスッと前につけられました。ハミを抜いて上手に走っていました。」(的場勇人騎手・競馬ブック)

トキノプリンセス(6着)

 「行ければ行きたいと思っていましたが、外の馬が速くて無理せずに控える形になりました。今日のように脚をタメるレースがこの馬には合っていそうですね。」(宮崎北斗騎手・競馬ブック)

ヤマニンシュエット(7着)

 「スピードはあるが、非力で追ってから頭を上げていたね。現状では平坦の短いところが向いていると思う。」(蛯名正義騎手・競馬ブック)

ベガスターカフェ(11着)

 「この距離だと短いようだね。前半の位置取りは悪くなかったが、3〜4角ではついて行けなかった。今日のように上滑りする馬場が合わない感じ。距離は2000メートルくらいあれば。」(後藤浩輝騎手・競馬ブック)

アイアムジュエル(12着)

 「現時点ではまだ馬に緩いところがあるし、それに今日のような馬場もあまり良くないみたいだね。ただ、先々は良くなってくる馬だと思うよ。」(横山典弘競馬ブック)

●専門誌のレース評価

サマーターゲット(1着)

 「3番手を追走して、直線で抜け出して快勝。降雨の影響で前有利の馬場状態。いい位置で競馬ができたし、マイルの流れも合っていたのだろう。」(競馬ブック)

サマーレプタンサ(2着)

 「好位の内々でジッと我慢。終始ロスの少ない競馬で、勝ち馬には離されたが、2着争いを制した。」(競馬ブック)

ラドクリフヤード(3着)

 「テンションは高め。後方の内々をなだめつつ。直線は前2頭の間で挟まれそうになったので、内に進路を取ってラチに激突。抑え切った分、終いの伸びにつながったし、あれがなければもっと際どかった。」(競馬ブック)

ギムレットシチー(4着)

 「シャドーロール。中団馬群をなだめつつ。直線でちょっと窮屈な場面はあったが、ジリジリと伸びてくる。ただ、内にモタれて追いづらそうだった。」(競馬ブック)

セレナジャスミン(5着)

 「押して行って2番手。直線は頭を上げてフラつきながらも流れ込んだ。」(競馬ブック)

キャスタスペルミー(8着)

 「連闘で初芝。後方馬群を追走して、直線は外から差を詰めた程度。現状ではダート向きだろう。」(競馬ブック)

コスモディスティニ(9着)

 「マイルの大外枠で出遅れて後方を追走。終始外々を回らされていたし、今日は参考外だろう。」(競馬ブック)

ベガスターカフェ(11着)

 「テンションが高い。中団を追走。4角で手応えが怪しくなって失速。終始、外々を回るロスもあった。」(競馬ブック)

アイアムジュエル(12着)

 「出負け気味で中団馬群を掛かり気味。3角から置かれ始めて直線はサッパリ伸びず。今日は反応が悪かったし、まだ集中して走れていない。」(競馬ブック)

●今後の展望

 江田照男騎手も話されているとおり、私も初戦、3戦の内容からも、芝の方がいいと思っています。着だけ見れば、ダートは3着、芝は7着、4着かも知れませんが、走っている相手、走破時計等レース内容が芝の方がはるかに上です。

 ただ、牝馬限定戦はなぜかダート1800mが多いのも事実で、佐藤吉勝師が次走どこを使ってこられるか楽しみですね。


 ギムレットシチーは芝でも走破時計は毎回平凡ですが、その背景には毎回不利が存在します。

 初戦は大外枠で最初から不利だったことに加えも4角出口で行き場を失い致命的なロスをします。

 3戦目は中山芝1600mという、外枠が最も不利だと呼ばれるコースでちゃっかり外枠を引いてしまい、他の外枠の有力馬が馬群に沈む中、外枠で唯一掲示板に残り、外々回る不利の中、存在感を見せました。

 優先権がある以上、ダートではなく、芝の出走して欲しいです。中山、東京では牝馬限定戦の芝はありませんので、1月27日の小倉2R芝2000m牝馬限定戦を希望しますが、長距離輸送もあることですし、どうでしょう。やっぱり牝馬限定戦のダートかな?

●最後に

 私が欲しかったけど、関東という理由で購入できずにいて、偶然マドリードシチーの引退に伴い代替馬として手に入れたギムレットシチー。初戦でもお話しましたが、元々は愛馬マドリードシチーの代替馬はこの馬ではなく、同額のアクトレスシチーでした。

 マドリードシチーがアクトレスシチーとギムレットシチーに振り分けられていることを知っていた私は、「どちらかな?」とドキドキしながら代替馬のお知らせが来るのを心待ちにしていたわけですが、送られてきたのはアクトレスシチーでした。しかし、父、母父を重視する私はこのギムレットシチーの父タニノギムレット、母父マルゼンスキーという良血に惹かれ、無理を言って替えて貰ったのが昨年の6月15日のことです。

 ギムレットシチーは私のイメージどおりの走りを見せてくれていますが、来週もう1頭の気になるアクトレスシチーが新馬戦に出走予定です。当然こちらも気になります。しかし、仮にアクトレスシチーが新馬勝ちをしたとしても、このギムレットシチーを選択したことに、少しの悔いもありません。ギムレットシチーは毎回いいレースをして楽しませてくれますし、江田照男騎手という、関西在住の私にはあまり乗ってもらえそうもないいぶし銀のジョッキーが主戦として乗ってくれているわけですから、こんなに頼もしいことはありません。

 できれば、この、ギムレットアンド江田照男のパートナーで勝ち上がって欲しいと思います。

 では、次走は牡馬混合戦にでも出なければ、人気になるでしょうが、激アツの一戦になると思われます。期待して待つことにしましょう。
 

最後までご愛読ありがとうございました

2007年12月25日作成 2008年1月1日、4日、8日、9日、10日、11日、12日、15日、16日加筆
ギムレットシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2007年12月15日 第2戦 2歳未勝利(牝馬限定) 中山ダ1800m(3着/6番人気)

2007年11月17日 デビュー戦 2歳新馬(牝馬限定) 東京芝1400m (7着/9番人気)

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