アランブレラ(クルソラの15) 第2戦


キャロットクラブ出資愛馬第31号は、ずっと狙っていた母クルソラの子。

クルソラの産駒で最初にキャロットクラブで募集された09年産のクローチェはアドマイヤセラヴィの子と迷いに迷って挙げ句アドマイヤセラヴィの方へ応募。結局そちらも落選したわけだが、ななんと未勝利引退。クローチェは3勝を挙げた。

続いてキャロットクラブで募集された11年産のピオネロも当然応募。結構な当選確率だと思ったが落選。ピオネロは現在重賞で2着になるなど6勝を挙げ活躍中。逃した魚は大きいが、この世代は重賞3勝馬のバウンスシャッセに当選し救われた。

続く12年産のクルミナルも当然欲しかったが、当時募集馬ナンバーワンの人気で、キャロットクラブでの抽選に弱すぎる私としては抽選負けを嫌い他馬へ。しかし、そのクルミナルは桜花賞2着、オークス3着と世代トップクラスの能力の持ち主だった。

今回はそれ以来のキャロットクラブでのクルソラ産駒の募集馬。正直上2世代は未勝利で母の仔出しもそろそろ黄色信号だが14年産のミッキークルソラもデビューするまでは随分と評判は高かった。

私が買う高額馬(募集総額3600万円以上)はこれまで1つも勝ち上がれず高額馬購入恐怖症だが、最優先枠×1を持っていたこともありそれを活かす馬に応募。×1での抽選に見事突破しクルソラの15を獲得。

目標はピオネロの成績だが、ここ2世代の走りからはいつものように2、3勝を挙げてくれれば十分と思っている。


前走のデビュー戦は除外権がなく新馬戦が除外濃厚の為に既走馬相手の未勝利戦へ。しかし、事前の追い切りの動きが素晴らしかったこともあり1番人気に支持される。

1つ上のミッキークルソラも前評判は高くデビュー戦は1番人気だったが10着。そこから未勝利戦を勝ち上がれず地方に移籍したように母の産駒は実に難しい。そんなことから実際にレースを見るまでは半信半疑だったが、外々を回る王道の競馬で勝ち馬からコンマ1秒差の2着。

大型馬の初戦に既走馬相手ということを考慮すれば素晴らしい走り。終いまで脚色は衰えず、もう少し4角で素軽く動けていたら逆転していただろう。

1度使われた上積みは大きいだろうし脚元への不安はあるが2戦目はかなりの確率で勝てるだろう。

前走後、問題の球節部に傷みがあり、屈曲痛も見られた為に3月2日にノーザンファーム天栄へ放牧に出されました。

不鮮明ではあるものの右前脚の球節の前っ面に骨片のようなものがレントゲンの画像上に確認できるということで、3月17日にノーザンファーム空港牧場へ移動しました。

3月28日に右前脚の球節の骨片の除去の手術を行いました。

7月26日にノーザンファーム天栄へ向けて移動しました。

8月31日に美浦トレセンに帰厩。

9月30日 中山3R 3歳未勝利 ダート1800mに出走!!

フルゲート16頭のところに想定数は18頭。節が空きまくっているアランブレラの出走は確実。結局16頭で確定。

もうこれはスーパー未勝利の最終週。そして我が軍団はキックバックに弱い馬が多いがダートは大丈夫か。脚元は大丈夫か、気性の悪さは本番で出てこないかなど不安点が多すぎる。能力だけなら圧勝のはずだが。

鞍上は今や日本の絶対的エース・クリストフ・ルメール騎手を確保。そのルメール曰くダートもOKとのこと。


6着/1番人気

抜群のポジションにつけ楽勝かと思いきや、残り800m標識の手前からもう手応えが悪くなり押っつけ押っつけ。長期休養明けで息が持たなかったと分析。

これで未勝利戦はなくなり、格上挑戦か地方転厩か引退かの3択に。いずれも険しい道だが、今回状態も万全ではなくこのまま終わるのは口惜しい。


レース回顧と時計の分析、レース後のクリストフ・ルメール騎手と尾関知人調教師のコメントを掲載。

(2018年10月25日完結)

2018年3月3日立ち上げ

●前走後、問題の球節部に傷みがあり、屈曲痛も見られた為に3月2日にノーザンファーム天栄へ放牧に出されました

 初代募集馬のクローチェ(クルソラの2009)から欲しかったクルソラの産駒。ピオネロ(クルソラの2011)落選などを経てようやくこのクルソラの2015を取得することができました。最優先枠×1での抽選ということもあり大変注目されていた本馬。

 しかし、クルソラの産駒は気難しい馬が多く、1つ上のミッキークルソラも前評判は高くデビュー戦は1番人気でしたが10着と大敗。そこから未勝利戦を勝ち上がれず地方に移籍したように馬は実戦を走って見ないとわかりません。

 また、私が買う高額馬(募集総額3600万円以上)はこれまでローザグランデ、ジェットブラックと2頭いましたが1つも勝ち上がれず、どころか掲示板にすらも載ったことがなく、高額馬購入恐怖症でした。

 我らが愛馬アランブレラは事前の追い切りの動きが良く、特に末脚は確実で特筆ものでした。それでも気性面では難しいところがあると尾関知人調教師もおっしゃっていたし、球節にも不安があるし、牧場時代からシャドーロールをつけていたように臆病であるという認識でした。ですから実際にレースを見るまでは半信半疑でしたが、既走馬相手のデビュー戦の前走は外々を回る王道の競馬で勝ちに行って勝ち馬からコンマ1秒差の2着!

 550キロもの雄大な馬体を有する大型馬の初戦に既走馬相手ということを考慮すれば素晴らしい走りと言って過言ではないでしょう。終いまで脚色は衰えず、もう少し4角で素軽く動けていたら逆転していたに違いありません。

 私の待望の芝の中距離を走れる馬ですし、芝の中距離は1000万クラスや1600万クラスは頭数の揃わない美味しいレースが多々あります。初戦でこの内容ならその位までは少なくとも将来出世してくれるでしょうし、不安は払拭され期待が大きくなりました。

 1度使われた上積みは大きいでしょうし脚元への不安はあるものの2戦目はかなりの確率で勝てると思います。


 以下は2月28日に更新されましたクラブ公式HPアランブレラの近況報告です。

「先週はスタートさえまともに切ることができれば勝負になると期待していただけに、思うような結果とならず申し訳ありませんでした。それでも力を示していたことは確かで、普通に考えれば既走馬相手に2着ですから、次は何とかしたいところです。ただ、デビューが遅く、尚且つ気性的な危うさも持ち合わせている馬なので基本的には間をしっかり空けてから次へ向かいたいとは考えていました。それなので放牧までにしっかりと状態を見極めていかなければいけないと考えていたのですが、レース直後はまったく問題ないように見せていたものの、レース翌日になって右前脚をやや押さえるような素振りを見せました。ダクを踏ませると首を使ってハ行している状況でしたので、すぐにレントゲンを撮ったのですが、骨の異常は見られませんでした。球節部に痛みがあり、屈曲痛も見られたため消炎剤による治療を行ったところ、段々と良化を見せており、今日はその消炎剤を与えないで様子を見ています。急性の炎症によるものだと思われ、快方へ向かっている状況なので大きな心配は要らないと思いますが、やはりしばらくの間は体質的に連戦を考えていくのは避けたほうがいいのかなと思えますね。もう少し状態を見て、ある程度大丈夫と思えたら天栄へ放牧に出すつもりでいます」(尾関師)

 ということで前走後、問題の球節部に傷みがあり、屈曲痛も見られた為に3月2日にノーザンファーム天栄へ放牧に出されました。

 そもそも550キロと体重が重すぎるんですよね。故に脚元へかかる負担が半端ない。しかし、デビュー戦の前走は競馬ブックのスピード指数も70.3とすでに未勝利クラスの勝ち上がり水準です。まともなら勝ち上がりは確実。

 大型馬ですし使われた次走は初戦以上の走りが出来ると思いますしもっともっと時計もスピード指数も上げてきてくれるでしょう。ましてや初戦は追走にも苦労していましたからね。

 次走まで少し時間がかかりそうですがまずは安全第一。しっかりと球節を良くして戻って来て欲しいですね。そこにいくと天栄というのは凄く心配なんですよねぇ(苦笑)。

 この時点でダービー出走はなくなりましたから地元で開催される菊花賞への出走を個人的には夢にしています。

これ以降は2018年3月27日に作成

●不鮮明ではあるものの右前脚の球節の前っ面に骨片のようなものがレントゲンの画像上に確認できるということで、3月17日にノーザンファーム空港牧場へ移動しました

 以下は3月16日に更新されましたクラブ公式HPアランブレラの近況報告です。

「慎重に脚元の様子を見てきて、確認の意味でごく軽めのキャンターペースで動かしてみましたがやはり歩様のぎこちなさはまだ残ります。そのようななかで並行して検査を行い、中の状態を確認していたのですが、不鮮明ではあるものの右前脚の球節の前っ面に骨片のようなものがレントゲンの画像上に確認できます。それが直接的な影響を及ぼしているかはわからないのですが、いずれにせよ少し時間をかけることになるのは否めないように思います。尾関調教師や北海道の獣医師とも相談しまして、複数の目で見て、影響があるのかどうか、オペすべきか必要ないか等も判断をしていくことになりますので、いったん空港へ移動することとなりました」(天栄担当者)「レース後の脚元の痛みに対して消炎剤の効果を認めることができていましたが、消炎剤の投与を止めるとまだ不安は抜け切れていないようにも見受けられましたので、放牧に出す時に天栄のスタッフさんに直接話をして引き継ぎ様子を見てもらっていたのですが、それ以降も思うほど安定しないということでした。たびたび診療所の獣医さんや天栄の獣医さんをはじめとするスタッフさんや北海道の獣医さんと話をしてきましたが、球節の前っ面に小さな骨片が見られるということでした。レース直後の様子からすると繋靭帯部の傷みによるものではないかという見立てが強く、その骨片のようなものがどこまで影響を及ぼしているかはわかりませんが、歩様がなかなか改善されないところを見るとまったく影響がないとも言い切れません。それで改めて診療所と相談しまして3ヶ月分の見舞金をいただけるということで話がまとまりました。長引く場合もないとは言えませんが、少なくともその3ヶ月間は競馬へ向かわないことにし、その期間を有効的に使って北海道で不安を解消してもらってから再び競馬へ向かえるようにしていきたいと思います」(尾関師)

 不鮮明ではあるものの右前脚の球節の前っ面に骨片のようなものがレントゲンの画像上に確認できるということで、ノーザンファーム空港牧場移動することになりました。

 そして翌日の臨時の近況更新で3月17日にノーザンファーム空港牧場に向けて移動したことが発表になりました。

 球節の問題も長引いていましたし、ここがすっきりとすれば初戦の内容からも能力は間違いない馬ですから多少時間はかかってもきっちりと完治したいですね。ただ、まだ未勝利馬なんですよね。これが1勝を挙げていれば半年でも1年間の休養でも全く問題無いのですが、未勝利戦の終了期限までに勝たないと大変なことになってしまいますからね。

 とはいえ、精密検査をしてみると思わぬ重篤な状態だったということも可能性としてはありますし、まずはどのような状態かが気になるところです。

これ以降は2018年4月3日に作成

●3月28日に右前脚の球節の骨片の除去の手術を行いました

 以下は3月29日に更新されましたクラブ公式HPアランブレラの近況報告です。

28日に右前脚の手術を行いました。「昨日、社台ホースクリニックの都合がつきましたので、オペを実施しています。関節鏡で中の状態を確認したところ、小さな骨片がありましたので、骨片の除去とその周囲の傷んだ組織を洗浄し、処置を終えました。ただ、それがハ行の原因かどうかは断定できないとのクリニックの見解です。いずれにしてもオペしたことで自ずと休養にはなるので、それが原因ではないにしても、その休養期間に良くなればという考えです。今後の経過や先々の見通しを持って最終的に判断しますが、現状からトレッドミル開始までには1ヶ月半程度かかる見込みです」(空港担当者)

 ということで3月28日に右前脚の球節の骨片の除去の手術を行いました。これで完治するというのならば気長に待てようというものですが、原因の特定には至っておりません。それでもこうやって疑わしいところを潰していくのは賛成です。

 6月の函館開催には間に合いたいですね。

これ以降は2018年7月31日に作成

●7月26日にノーザンファーム天栄へ移動しました

 3月17日よりノーザンファーム空港牧場で右前脚の手術をし休養していたアランブレラですが、7月26日に臨時更新されましたクラブ公式によりますと7月26日にノーザンファーム天栄へ移動したということです。

 私はてっきり北海道で走らせるのかと思っていましたが、この感じですと中山のスーパー未勝利戦へ直行でしょうか。まだ完治と言う状態ではなく長期休養明けの一発勝負はとても厳しそうです。実績から言って格上挑戦や地方転厩はさせてくれると思いますが、いずれにしても楽ではないですからねぇ。嗚呼心配だ。

これ以降は2018年9月3日に作成

●8月31日に美浦トレセンに帰厩しました

 8月31日に臨時更新されましたクラブ公式HPアランブレラの近況報告によりますと、アランブレラは8月31日に美浦トレセンに帰厩したということです。

 それに先立ち8月21日の近況更新では中山の後半戦を目指すことが報告されています。中山の後半戦には3歳未勝利戦はダート1200mか1800mしかありませんから、ダート1800mに出走するのでしょうね。ダートも走れないことはないと思いますが、キックバックを嫌がり失速なんてこともありえますしなんとも楽観視できないですね。

 更に28日の近況報告では「ひと月前後の期間をかけてトレセンで乗り込んで競馬へ向かうという話をしている」ということで9月30日 中山3R 3歳未勝利 ダート1800mが濃厚と思われます。スーパー未勝利戦の最終週ですね。なんだか生きた心地がしないですねぇ。

これ以降は2018年9月28日に作成

●追い切り情報(9月28日更新)

前走前 2月21日 美浦南坂路 良馬場 末一杯に追う
1回
内田博幸
4F 52.7
3F 37.8
2F 24.5
1F 12.2
オープニングアクト(3歳新馬)一杯を0.3秒追走0.2秒先着



9月6日 美浦坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.5
3F 39.6
2F 25.8
1F 12.8


9月9日 美浦坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 55.8
3F 40.6
2F 27.1
1F 13.4


9月12日 美浦坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
黛弘人
4F 54.7
3F 39.2
2F 25.0
1F 12.4


9月16日 美浦南ウッドチップ 稍重馬場 強めに追う

助手
5F 71.2
4F 55.6
3F 40.9
1F 12.8[7]


9月20日 美浦南ウッドチップ 良馬場 強めに追う

助手
5F 69.0
4F 53.8
3F 39.8
1F 13.0[9]
フィルムフェスト(2歳新馬)馬なりの外0.6秒先行同入


9月23日 美浦坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 56.7
3F 40.9
2F 27.5
1F 13.9


9月26日 美浦坂路 稍重馬場 末強めに追う
1回
蓑島靖典
4F 52.9
3F 38.1
2F 25.1
1F 12.8
ハーグリーブス(古馬500万下)馬なりを0.7秒追走同入
 9月6日、半年以上ぶりにトレセンで追い切り時計を計時しました。いやぁ〜、長かったですねぇ。しかし、状態はまだまだだと言われ続けている割りには良い時計でやはり相当な能力を感じます。出走予定のレースまでは3週間ほどありますしかなり良い状態に仕上がるのではないでしょうか。ダートが不安ですが圧勝で決めて欲しいですね。
 競馬ブックでは”終いの伸び良”、デイリー馬三郎では”キビキビB”とどちらも良い評価を頂戴しています。

 9月9日、日曜日も順調に追い切り時計を計時しました。順調に時計が出ていますから脚部の不安はないと思って大丈夫でしょうね。後は大型馬ですしきちっと仕上がるかどうか。

 9月12日、黛弘人騎手に追い切っていただきました。最後までしっかりと伸びていて良い動きです。
 競馬ブックでは”久々も好気配”、デイリー馬三郎では”態勢整うB”ということでいずれも高い評価を頂戴しております。
 以下は同日(9月12日)更新されましたクラブ公式HPアランブレラの近況報告です。
「先週の追い切り後にヘタるようなことはなく、脚元も異常なく来ていることを確認できたので、今朝も問題なく追い切っています。ジョッキーの黛に手伝ってもらいAコースをじっくりと走らせた後に坂路で時計を出しました。単走でしたが問題はなく、時計的に楽だったとはいえ良い感じで駆け上がって来ていましたね。黛に感触を確かめると、速いところはいいけれどAコースで乗っていると左手前の時よりも右手前の時のほうが窮屈に感じるということでした。問題というレベルではないものの左右差はあるようなので、可能な限り馬体のケアを行っていきますが、競馬の仕方はそういったことを踏まえて考えたほうがいいのかもしれませんね。再来週の競馬を目標に時間をかけて少しでも状態を上げていきたいです」(尾関師)30日の中山競馬(3歳未勝利・ダ1800m)に出走を予定しています。
 ということで完調ではありませんがここまでは順調に乗り進められているとのことです。細かな問題点はありそうですが、如何せんもう未勝利戦がなくなりますからねぇ。1つ勝って楽になりたいですね。
 次走が9月30日 中山3R 3歳未勝利 ダート1800mであると正式に発表されました。

 9月16日、日曜日ですがそこそこ強めで追い切られました。前脚にも負担のかかるコースでの追い切りです。やはり最後までしっかりと伸びていますし良い感じですね。この後脚元に反動が出てなければいいですが・・・。

 9月20日、前走前に出した時計と同じ水準まで戻って来ました。競馬ブックでは”脚取り確か”、デイリー馬三郎でも”動き軽快B”と専門誌でも良い評価を頂戴しております。
 以下は同日(9月20日)更新されましたクラブ公式HPアランブレラの近況報告です。
「今日はルメールさんが美浦に来ていたので、他の馬たちの合間を縫って乗ってくれることになりました。ただ、予定が詰まっていてひと鞍分だけしか時間が作れず、アランブレラと新馬と、できれば2頭ともに跨ってもらいたいと思ったので、アランブレラには角馬場での運動時に乗ってもらうことにしたんです。その後は助手に乗り替わりウッドチップコースで2頭併せを行いました。アランブレラが先行して、相手が来てからさらに伸ばすような追い切り。目標にされた分もあってやや劣勢ではあったものの、しっかりと動かして負荷をかけられたのは確かでしょう。上がってきてルメールさんに感触を聞いたところ、トビが大きくて、且つパワータイプ。ダートでOKと言っていましたよ。レースにも乗れるということで、馬体のケアをしっかりとしつつ来週のレースへ向かえるようにしていきます」(尾関師)30日の中山競馬(3歳未勝利・ダ1800m)にルメール騎手で出走を予定しています。
 ということで併せたキャロの2歳新馬に対し劣勢だったということですが、これでいてアランブレラはまだまだ完調ではなく、未勝利戦がなくなるので無理矢理出走する状態ですから贅沢は言っていられないでしょう。それでもこの時期の未勝利戦の弱面などは簡単に蹴散らして欲しいですが。鞍上がクリフトフ・ルメール騎手であると発表されました。もちろん、現在の日本ナンバーワンジョッキーですし期待しかありません。

 9月23日、日曜日もハロン14秒の速いところを乗り込まれました。大型馬ですからなかなか仕上がらないわけですが、最後の未勝利戦最終週の一発勝負ですしそんなことも言ってられません。しっかりと負荷をかけられていて馬もへこたれず順調ですね。

 9月26日、本番前の最終追い切り時計を計時しました。蓑島靖典騎手に騎乗いただいて格上馬相手にしっかりと同入できています。時計も悪くないですね。
 私ほっさんの追い切り評価は「A−」です。動き本数とも十分に及第点と思います。力は出せるでしょうが、如何せん砂を被って嫌気が差さないかなど未知の部分は少なくありません。それでも能力を出し切れれば必ず勝ってくれるでしょう。
 競馬ブックでは”太目も好馬体”とどうやら太目残りのようです。デイリー馬三郎では”態勢整うB”のジャッジです。
 以下は同日(9月26日)更新されましたクラブ公式HPアランブレラの近況報告です。
「先週の追い切りの動きはやや見劣りするものでしたし、機嫌が良くないような素振りも見せるところがあってどうかなと感じていました。それでバタバタしないようにレッドファルクスのようなしっかりとした古馬の後ろにつく形でちゃんと歩かせるようにしてみたところスムーズに歩けていましたし、稽古にも問題なく臨めました。先週は実戦に備えてコースで追いましたが反動面を考えるとその1回で済ませたいと思っていました。今回は坂路に戻して簑島ジョッキーを背にして動かしたところ、最後までしっかりとした脚取りで走れていましたね。これならばと思える動きだったのでホッとしています。あとは実戦へ行ってどうかでしょう。先ほども口にしたように機嫌と言いますかこの馬は気性が大きなカギを握ると思います。初戦はそのことを考えて芝のレースへ向かいましたが、今回は調整過程からして芝のレースには間に合わなかったので最後の最後に照準を絞って調整をしてきました。能力的には十分に足りると思っていますが、その能力をスムーズに発揮できるかどうかにかかっています。キャリア2戦目と簡単でないことは間違いありませんが、何とか対応して最後のチャンスをものにしてほしいです」(尾関師)30日の中山競馬(3歳未勝利・ダ1800m)にルメール騎手で出走を予定しています。
 先週の追い切りは専門誌では高評価でしたが、尾関先生としてはイマイチというジャッジだったようで、オルフェーヴル産駒らしく、やはり難しい馬の様です。しかし、今週は尾関先生としても「これならばと思える動き」だったということで我々としても一安心ですね。それでも強気なコメントではないように、我々同様不安はつきないようです。気性の悪さで能力を発揮できない馬はいくらでもいますからねぇ。本当に走って見ないとわかりません。ドキドキします。

●気になる出馬想定表(9月30日 中山3R)

出馬想定表 9月30日 中山3R 3歳未勝利 ダート1800m フルゲート16頭 想定数18頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アランブレラ クリストフ・ルメール  2/24 未勝利 中山芝1800 A−
キャプチュード 丸田恭介  9/01 未勝利 新潟ダ1800
ココリモアナ 北村宏司  8/26 未勝利 札幌ダ1700 10 14
コンテント 田中勝春  8/25 未勝利 新潟芝1800 13
サトノオーサム 三浦皇成  8/26 未勝利 新潟ダ1800
サニツ 菊澤一樹  8/26 未勝利 札幌ダ1700 10 13 16 17
サムソンフォンテン  8/25 未勝利 新潟ダ1800 15 15 15 15
スクリプティド  9/01 未勝利 新潟芝1600 14 13 15
テンタマユキノブ 丹内祐次  5/12 未勝利 新潟芝1600
ドロップゴール 菊澤一樹  9/02 未勝利 新潟芝2000 14 13 17 10
ナイトジュレップ  9/02 未勝利 札幌ダ1700 12 12 11
ナナセマル 藤田菜七子  8/25 未勝利 新潟芝1800 11
ファイトアローン 松岡正海  8/19 未勝利 札幌ダ2400
ベネディクション  8/25 未勝利 新潟芝1800 13
マトラッセ 柴山雄一  9/01 未勝利 札幌ダ1700 10
リミックス 菱田裕二  8/12 未勝利 新潟ダ1800 13
レヴァンテ 戸崎圭太  9/01 未勝利 新潟ダ1800
ロンサール  9/01 未勝利 新潟ダ1800 11 10

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート16頭のところに現在18頭出馬想定されています。アランブレラは節が空きまくっていますので出走は確実です。当然信頼できるクラブ公式HPでも”出走可能A”のジャッジです。

●出馬確定表

出馬確定表 9月30日 中山3R 3歳未勝利 ダート1800m 出走数16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アランブレラ クリストフ・ルメール  2/24 未勝利 中山芝1800 A−
キャプチュード 丸田恭介  9/01 未勝利 新潟ダ1800
ココリモアナ 北村宏司  8/26 未勝利 札幌ダ1700 10 14
コンテント 田中勝春  8/25 未勝利 新潟芝1800 13
サトノオーサム 三浦皇成  8/26 未勝利 新潟ダ1800
サニツ 菊澤一樹  8/26 未勝利 札幌ダ1700 10 13 16 17
サムソンフォンテン 山田敬士  8/25 未勝利 新潟ダ1800 15 15 15 15
スクリプティド 石川裕紀人  9/01 未勝利 新潟芝1600 14 13 15
テンタマユキノブ 丹内祐次  5/12 未勝利 新潟芝1600
ナイトジュレップ 内田博幸  9/02 未勝利 札幌ダ1700 12 12 11
ナナセマル 藤田菜七子  8/25 未勝利 新潟芝1800 11
パルティーレ 西田雄一郎  7/29 未勝利 新潟芝2000 13 11
ファイトアローン 松岡正海  8/19 未勝利 札幌ダ2400
ベネディクション 大野拓弥  8/25 未勝利 新潟芝1800 13
マトラッセ 柴山雄一  9/01 未勝利 札幌ダ1700 10
リミックス 菱田裕二  8/12 未勝利 新潟ダ1800 13
ロンサール 武藤雅  9/01 未勝利 新潟ダ1800 11 10

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり

戸崎圭太騎手を確保していた前走1番人気6着のレヴァンテ、ドロップゴールが非当選除外となりました。レヴァンテの除外は有り難いですね。

●中山ダ1800mコース解説

 フルゲートは16頭。スタート地点はスタンド前の直線入り口。
 中山のダートコースは一般的に砂が重く、走破時計がかかる馬場でパワー型の馬が活躍しやすい。特に冬場は非常に時計がかかる。速い持ち時計よりも、コース適性重視。
 切れのある差し馬よりも、簡単にバテない先行馬を狙うのがセオリー。
 最後に急坂があるのでラスト1ハロンの時計がグッとかかるが、差し馬同士ではなかなか決まらない。
 ペース次第であるが、穴を狙うならば人気薄の馬の前残り。
 一方、雨が降って脚抜きのいい馬場になると、極端な脚質の馬の台頭が。行った行ったの展開や、外からの追い込み、マクリの馬が飛んでくる。
有利な枠順 外枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント コース・馬場適性、展開
種牡馬ベスト キングカメハメハ、ゴールドアリュール、ハーツクライ
連対騎手ベスト 横山典弘、蛯名正義、戸崎圭太、内田博幸、北村宏司
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分57秒7 1分57秒8 1分57秒2 1分58秒8
2歳未勝利 1分57秒6 1分57秒0 1分56秒9 1分57秒1
2歳500万 1分55秒8 1分53秒3
3歳新馬 1分57秒8 1分57秒2 1分56秒1 1分56秒7
3歳未出走 1分57秒0 1分57秒0 1分55秒9 1分56秒5
3歳未勝利 1分57秒1 1分56秒4 1分55秒6 1分56秒0
3歳500万 1分55秒4 1分54秒6 1分54秒5 1分54秒4
古馬500万 1分55秒1 1分54秒8 1分53秒8 1分54秒0
古馬1000万 1分54秒1 1分53秒9 1分52秒8 1分53秒2
古馬1600万 1分53秒0 1分52秒6 1分52秒1 1分52秒3
古馬オープン 1分52秒3 1分52秒5 1分51秒1

●騎手はクリストフ・ルメール騎手 ほっさん評価「S」

 今回のアランブレラの鞍上はクリストフ・ルメール騎手です。私が以前から愛馬に最も乗って欲しい騎手の一人と言っている人物です。今や名実共に日本のトップジョッキーです。

 先週も当板の注目馬2頭を無事勝ち上げ次は私の番と期待しております。正直、アランブレラの鞍上は初戦で乗っていただいた戸崎圭太騎手かと思っていましたが、どちらも甲乙付けがたく、なんとも贅沢な選択です。

 以前は愛馬マデイラに騎乗していただき、見事な騎乗で新馬勝ちから18戦500万クラスで燻っていた馬を見事勝ち上げてくださいました。乗り難しいマデイラのような馬でもさらりと乗りこなしてしまう騎手はそうそう居ません。ルメール騎手が乗ってくれるというだけでワクワクドキドキですね。


 2018年9月28日終了現在、中央通算886勝、勝率18.9パーセント、連対率33.1パーセント。GTは日本ダービー(レイデオロ)やディープインパクトに土をつけたハーツクライでの有馬記念やウオッカでのジャパンカップなど17勝。重賞は66勝。
 昨年(2017年)は中央199勝、勝率24.6パーセント、連対率41.7パーセントと驚異的な数字で全国リーディング堂々の1位。本年(2018年)は現在144勝、勝率25.4パーセント、連対率43.3パーセントと全国騎手リーディング1位の座を守っている。今や日本で最も期待されるジョッキー。



 クリストフ・パトリス・ルメールChristophe Patrice Lemaire )は、1979年5月20日フランス出身の39歳。2015年3月からJRAの所属騎手。ミドルネームの「パトリス」はフランスの障害競馬界で名を馳せた父親の名前からとった。


 父パトリスの勧めにより競馬学校ではなく普通の学校に進学し、学校が休みの週末に厩舎を出入りすることで騎乗技術を磨き1999年にフランスの騎手免許を取得し騎乗を開始。フランスで競馬学校を経由せず騎手になるのは障害騎手ではよく見られるが、平地騎手では稀な例である。

 2003年に仏リーディング7位、同年の仏GTパリ大賞を制するなど順調に実績を積み重ねている。

 2002年よりJRAの短期免許制度を利用し中央競馬でも騎乗を開始。当初は中京や小倉といったローカルを中心に活躍。

 2004年のダンスインザムードで天皇賞(秋)、マイルチャンピオンシップともに2着、コスモバルクでジャパンカップ2着、2005年のダイワメジャーでマイルチャンピオンシップ2着、ハーツクライでジャパンカップ2着するなどの実績を残すも、中央の重賞勝利には恵まれていなかった。しかし2005年の有馬記念でハーツクライに騎乗すると、これまで追い込み一辺倒であった同馬で先行するレースを見せ、同年の無敗の三冠馬ディープインパクトに初めて土をつける大仕事をやってのけ、初重賞勝利をGTで飾ったと同時に、オリビエ・ペリエから続く外国人騎手による同競走の連勝記録を4に伸ばした。

 2006年のドバイシーマクラシックでは、ハーツクライに騎乗し優勝した。また、サンクルー大賞ではプライドに騎乗し、最強と目されていたハリケーンランを破った。

 2007年は、1度目の短期免許期間中に、統一JpnTの川崎記念をヴァーミリアンに騎乗して制し、2度目の短期免許期間中の12月15日には愛知杯をディアデラノビアに騎乗して制した。この勝利で外国人騎手史上4人目となる中央通算100勝を達成した。

 2008年、サンタラリ賞連覇を達成。日本でも2度短期免許を取得し、2度目の短期免許期間中の11月16日に行われたエリザベス女王杯ではリトルアマポーラに騎乗し優勝。さらに12月7日に行われたジャパンカップダートではヴァーミリアンを選択した主戦騎手の武豊に代わってカネヒキリに騎乗し優勝。(後に武は負傷し、ヴァーミリアンも乗り代わり)中央競馬GTの勝利数を3に伸ばした。

 2008年12月29日から2009年1月28日まで地方競馬の短期免許を取得した。所属厩舎は船橋の川島正行厩舎となる。これで、東京大賞典と川崎記念に騎乗可能となり実際、カネヒキリで東京大賞典と川崎記念共に勝利した。

 2009年も1月と11月に短期免許を取得し、短期免許期間中に4度海外渡航(行き先はドバイ、香港)し、アースリヴィングに騎乗してUAE1000ギニーとUAEオークスで2着となっている。12月5日と6日の2競走で走路妨害による降着となり、12月12日から12月26日まで開催5日間の騎乗停止処分を受けた。このため香港国際競走には騎乗できなくなった。なお、12月8日の香港騎手招待競走は騎乗停止期間外のため、予定通り香港には渡航している。海外では5月10日にプール・デッセ・デ・プーリッシュを騎乗契約を結んでいるジャン=クロード・ルジェ厩舎所属のイリューシヴウェイヴに騎乗して制し、翌週の5月17日に行われたサンタラリ賞(第4競走)をルジェ厩舎所属のスタセリタで、イスパーン賞(第5競走)をルジェ厩舎所属のネヴァーオンサンデーに騎乗して制し、同じ厩舎所属馬でGT競走3連勝を達成し、同時にサンタラリ賞3連覇も達成した。

 2010年のシーズンから、それまで主戦を勤めていたクリストフ・スミヨンに代わり、アーガー・ハーン4世所有馬のフランスにおける主戦を任されることに決まった。それに先駆け、2009年のエリザベス女王杯でシャラナヤに騎乗した(結果は4着)。

 2015年、JRAの騎手免許試験を初めて受験し合格。同時に合格したミルコ・デムーロと共に、外国人として初めてJRAの通年免許を取得した。2月27日、調整ルームでTwitterを使用し、JRA通年免許取得後のデビュー戦となった3月1日の阪神競馬場で騎乗予定の6鞍は全て乗り替わり、3月1日から3月30日まで30日間の騎乗停止となった。そのため、実質的なデビューとなったのは同年4月4日・5日の騎乗であった。その5日に移籍後初勝利がいきなりの重賞(大阪杯)制覇であり、デムーロも移籍初週に阪急杯を制覇しているため、両名とも移籍初週に重賞制覇デビューとなった。

 2017年5月28日、レイデオロで日本ダービーを制しついにダービージョッキーとなる。

 「スタートのうまさに定評があり、馬との呼吸の取り方は抜群。追ってシャープに馬を伸ばす。」(2012年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手)
ほっさん愛馬での成績 (6戦1勝)

 2010年 2月21日 クリンゲルベルガー 1000万下        東京芝1400m 10着/10番人気
 2014年 1月11日 マデイラ        500万下         京都芝2200m 1着/5番人気
 2016年 1月16日 ベルディーヴァ    500万下         京都ダ1400m  2着2番人気
 2016年 6月25日 レンベルガー     3歳未勝利        阪神芝1800m 15着/7番人気
 2017年 4月23日 ベルディーヴァ    500万下         京都ダ1400m  6着/4番人気
 2017年 6月24日 ベルディーヴァ    500万下         阪神ダ1200m  12着/4番人気


2012年12月2日 阪神11R ジャパンカップダートでグレープブランデーに騎乗するクリストフ・ルメール騎手(11番人気5着)。

これ以降は2018年9月29日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「ファイトアローンはここ2戦、不向きなコーナー6回の小回りで好走。適性ある中山で渋太さを生かせれば。アランブレラは骨折明け、初ダートでも素質は互角。サトノオーサムは復調度合が鍵になる。」


短評は「波乱含み」



予想家の印
馬名 CPU 吉田幹 林茂徳 吉岡哲
テンタマユキノブ △△
スクリプティド
ベネディクション △△
ファイトアローン △△ △△
キャプチュード
ナイトジュレップ
アランブレラ
ココリモアナ
サトノオーサム
マトラッセ
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
アランブレラ 3.2
ファイトアローン 5.8
キャプチュード 6.1
サトノオーサム 6.9
テンタマユキノブ 9.2
マトラッセ 9.2
ベネディクション 12.1
ココリモアナ 12.8
ナイトジュレップ 19.6
以下20倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
アランブレラ 67 67
ファイトアローン 68 58 68 56
キャプチュード 70 57 59 70
サトノオーサム 60 59 60 56
テンタマユキノブ 65 62 56 63
マトラッセ 67 32 55 56


デイリー馬三郎

本紙の見解

◎アランブレラの初陣は既走馬を相手にA着。脚力を含めた性能は確かな一方、550`の超大型馬で体形的にも緩さを残すタイプ。ダートならパフォーマンスが向上する可能性は高い。長期休養明けでも魅力は大きい。○も初ダートで注目。〈石堂〉」

◎ アランブレラ
○ ベネディクション
▲ テンタマユキノブ
× サトノオーサム
☆ マトラッセ

以下省略


アランブレラは全13記者中 ◎(本命)印 6記者、〇(対抗) 4記者、▲(3番手評価) 2記者、☆(5番手評価) 1記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

アランブレラ(2着)

 「大きな馬ですぐに反応できませんでしたが、それでも経験馬を相手にここまでやれたように頑張っています。叩かれた次走は楽しみです。」(戸崎圭太騎手・競馬ブック)

 「ゲートはこの馬なりで出てくれましたが、ポジション争いでゴチャゴチャさせるより、初めての競馬なのでジックリとリズムを整えて運びました。さすがにデビュー戦と言うことで序盤は促しながらの追走でしたが、勝負どころにかけてはしっかりと加速して、直線も脚を使ってくれました。気性面も悪くは感じなかったですから、このまま保ちながら経験を重ねていければいいですね」(戸崎圭太騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「ゲートはポイントになるので金曜日にも確認をしていましたが、まずまず対応してくれていましたし、今日も出てくれたと思います。ただし、ごちゃついて気の悪さを出さないよう、急かさずジックリ運んでほしいとジョッキーと話していました。実際にその形になりましたが、初めての競馬でちょっとモタついて促しながらになりましたね。向こう正面でペースが落ち着いてからは楽になり、勝負どころで上がっていって直線でしっかりと脚を使ってくれています。あとは一番いい結果を出せれば言うことはなかったですし、悔しいですね…。申し訳ありません。それでも既走馬を相手に悪くない内容でしたから、次こそはという気持ちです。脚元や精神面など気を遣ってあげたいポイントがある馬なので、まずはレース後の状態をしっかりと確認して、どうするか判断していきます」(尾関知人調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「数字から受けるほど太い感じはなく、返し馬にも素軽さがあった。ゲートは五分に出たが、外の馬たちに前に入られて下げる形。道中の手応えは良く、3角からは勝ち馬の外へピッタリつけて追い上げる。直線入り口でサッと離された差を詰められなかったが、2着はしっかり確保。次はアッサリまで。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

アランブレラ

 「骨折で立ち上げに少し時間がかかった。砂をかぶった際がどうかも力は上位。」(尾関知人調教師・デイリー馬三郎)

 「レース後に軽い骨折があり、立ち上げに時間がかかりました。気性的に砂を被ってどうかですが、ダートの適性はあると思うし、何より未勝利では能力が上のはず。」(尾関知人調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

アランブレラ
興味なし
知らん
わからん

これ以降は2018年10月25日に作成

●パドック

 アランブレラの馬体重は前走プラス4キロの554キロ。いやはやデカイですね。単勝は1.6倍と断然の1番人気です。

●レース 

 尾関先生が懸念していたアランブレラのスタートは普通に出ます。そこから初ダートですし砂を被りたくありませんから押して前を取りに行きます。鞍上が促すとしっかりと加速してハナに立つ勢い。これで砂を被る心配も前が詰まる心配もなくなりました。正直、勝ったと思いましたね。

 結局8番人気のナイトジュレップがハナ。アランブレラは2番手。人気薄の逃げですし、直線で楽に捉えてあとは後続を突き放すのみと思われました。

 しかし、向正面の残り800mメートル手前でもう手応えが悪く鞍上のルメール騎手は押っつけています。これは同世代のエンジェルウィング、トゥンバドーラと同じ傾向で、人気を背負っているのに余力がなくなるのが早すぎます。前は楽な手応えでこれはもう厳しくなりました。

 実況でも直線半ばにして「アランブレラちょっと伸びないか」のコメント。そのままバテてはいないものの流れ込んだだけの6着。長期休養明けで息が持たなかったと私は見ます。

●時計の評価

 今回のアランブレラの走破時計は1分53秒1不良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは重不良馬場で1分53秒2でした。勝ち馬の走破時計は1分52秒1でした。

 このことから長期休養明けでかつまだ2戦目、しかも初ダートのアランブレラにしては競馬ブックの推定タイムで走破しており着ほど悲観しなければならない内容ではなかったと考えます。・・・とはいえ、時計云々ではなく結果が全てのスーパー未勝利戦。そこで勝てなかったことは紛れもない事実です。

 うーーーん、時計からしてもダートでもやれそうですしやはり能力は感じる馬です。なんとか1つ勝って軌道に乗って欲しいですね。

●レース後の騎手・調教師のコメント

アランブレラ(6着)

 「もっと広いコースの方が向いていると思います。」(クリストフ・ルメール騎手・競馬ブック)

 「ゲートは出てくれたので楽にポジションを確保できました。そのままリズムを整えられれば良かったけど、トビが大きい馬なのでもう少しノビノビ走れるコース形態の方が持ち味が活きたと思います。それでもここは勝つしかなかっただけに、申し訳ありません」(クリストフ・ルメール騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「馬群に揉まれることを心配していたので外目の枠が当たったことは好材料と思っていて、あとは力をしっかりと出し切ってくれたら、そして無事に走り終えてくれたらと思っていました。スタートからスッと好位に付けられたので大丈夫かと見ていたものの、勝負どころで外から上がってくる馬が見えた時はちょっと嫌な予感はしたんです。何とか凌いでくれと思っていたのですが瞬時に対応できず、被されてスイッチが入りきれませんでしたね…。う〜ん…。能力的には間違いなく上だと思いますが、キャリアの浅さと、今回なんとかここに間に合うことができたかなというような調整過程だったことから心身ともに対応しきれなかったのかもしれません。ジョッキーも言っていましたが、体が柔らかすぎるくらいなのでまだ芯からしっかりとしておらず、瞬時の加速ができなかったのだと思います。それは分かっていましたが、能力の高さで押し切ってくれると思っていただけに残念で、最後のチャンスをモノにすることができず本当に申し訳ありません」(尾関知人調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

アランブレラ(6着)

 「シャドーロール。ほぼ仕上がった体つき。スッと2番手につけて正攻法のレース。ただ、4角で14番に被せられると苦しくなり、直線は息切れ。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 出走奨励金が40万円。特別出走手当が40.7万円。合計80.7万円。1口で割りますと1600円程度になると思われます。

●今後の展望

 これで未勝利戦は終わってしまいましたから、格上挑戦か地方転厩か引退かの選択肢しかありません。初戦が芝で2着と力のあるところを見せてくれましたし、即引退にはいくらなんでもならないでしょう。

●最後に

 とうとう未勝利戦を勝てずに3歳秋を迎えてしまいました。どうも私の買う高額馬は上手く行かないですね。本当に1つも勝てませんもんね。ただその中でもアランブレラは最高着の2着まで来てくれていますし、得意ではないと思われるダートでも6着と上位には来てくれています。これでいて状態は万全ではなかったですからね。万全の状態ならもう少しやれたでしょうし叩き2走目ならもっと息も持ったはずです。何と言っても大型馬ですし初戦は動かないですよね。

 それらを考慮すると格上挑戦でも次はある程度やれると思いますし、地方転厩でもダートもそこそこ走れましたから、戻って来てくれると期待しています。

 今後脚元の状態が悪くなれば一気に引退になりかねませんが、なんとか上手く持ってまだまだレースでの走りを見せて欲しいですね。

 とにかく今後の動向に注目します。

 まだまだ諦めていないぞ!!頑張れアランブレラ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2018年3月3日立ち上げ 27日、4月3日、7月31日、9月3日、7日、13日、16日、22日、26日、28日、29日、10月25日加筆
アランブレラの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2018年 2月24日 デビュー戦 3歳未勝利 中山芝1800m (2着1番人気) ルクソール様撮影現地写真多数掲載

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