キアナ(マヒナの14) デビュできずに引退


キャロットクラブ出資愛馬第30号は、2世代続けて出資したヒカルアモーレのように母の競走成績を過小評価され安価な募集価格設定でお得だと思う馬。

ヒカルアモーレは2勝馬だがフィリーズレビューJpnUで4番人気4着。オープン特別の忘れな草賞では2番人気に支持されるがザレマの3着に敗れる。結局、その後500万クラスで1勝を挙げたのみの2勝馬だが、芝のオープンで良いところまでは行っており、実質3勝馬程度の能力は少なくともあると思われた。だが、結局無冠の2勝馬故に産駒の募集価格は初子のグランデアモーレで2000万円。これが4勝を挙げ現在に至る大当たり。

同様にマヒナも3歳500万特別の菜の花賞で1位入線も他馬を妨害したということで12着降着。更に続くフラワーカップGVでは3着と存在感を見せたものの収得賞金を加算できずにオープン馬にはなれなかった。そこから皮膚炎の悪化で3歳秋に引退。能力的には少なくとも2勝馬相当と評価してあげるべき存在。いや、引退も早すぎたし、重賞で3着だったようにオープンでも能力上位だったことは間違いない。

ただ、1勝馬扱いなので初子の本馬は募集価格1200万円と破格値。父ダノンシャンティは2013年の種付料が120万円とそう高くない新種牡馬だが、極めて安い馬でもない。

母の6歳の時の産駒と若くてポテンシャルに溢れ、最も期待の大きな良い産駒を輩出する可能性の高い年齢。

母の能力を引き継げば、私の望む2、3勝は簡単に思われる。初子で馬格の無さが心配だったが、募集時で438キロとやや小さめながら悪くはない。9月30日の発表では459キロと増加しておりこれなら十分。

そして馬体も全体的に大きく見せ、パーツパーツがしっかりとしている。

預託予定の笹田和秀厩舎も勝率10パーセント超えの優良厩舎。


一次募集では売れ残りそうだったので抽選対象となる他馬に優先して申し込んだが、最優先枠のココシュニックの14に落選したこともあり、1.5次募集で応募。その当時で残口数は99口で抽選だったが無事に突破し取得。

マヒナの14を徹底分析。

また、購入に至った経緯を掲載。

競走馬名がキアナ(Kiana(ハワイ語) 月の女神。母系に脈々と流れる「月」にちなんで。)になりました。

昨年末から頓挫を繰り返しデビューは相当遅れる模様。2月18日に臨時更新された内容ではデビューすらも危ぶまれる。

結局レントゲン検査の結果、頸椎症による脊髄圧迫を発症していることが確認されこれまでの症例からも快方に向かうことは難しく、競走馬としての歩みを断念せざるを得ないということで引退になりました。

デビューもできずに引退とは大変残念。

(2016年2月22日完結)

2015年10月6日立ち上げ

●マヒナの14を購入

 2012年産は5頭購入(グリューヴァイン、サンフレイム、ベルディーヴァ、アモーレエテルノ、クラージュシチー)して4頭が勝ち上がり。勝ち上がれなかったアモーレエテルノも未勝利戦で2着3着があり、選択としては極めて良かったと自負しています。

 続く2013年世代は2頭購入(レンベルガー、グルーヴィタイム)。これはまだ2歳ですのでこれからですが、レンベルガーはすでに2着があり勝ち上がりは濃厚です。グルーヴィタイムは先週デビューして5着でした。こちらも出遅れながらも最速上がりを繰り出し勝ち上がりは濃厚と思われます。

 そんな状況ですので、今年多くの馬を買い足す必要はないと当初思っていたのですが、未勝利戦を10馬身差千切って勝ったクラージュシチーがレース中の疾病で3歳の若さで予後不良。そして4歳のオフェーリアシチーも競走中の疾病で能力喪失とこの8月に立て続けに若い2頭を失いました。

 また、来年3月にはフロアクラフトとグランデアモーレの現4勝馬2頭が引退期限を迎えます。

 そんな状態になりましたので、今年は4頭を目標に購入予定を立てました。私は自分の現役愛馬は10頭〜12頭ほどがちょうど良いと思っています。それはそれ以上増やすと1頭1頭に集中できなくなりますし、また当サイトの更新が遅れてくるからです。やはり自分の中では1頭1頭丁寧に接していきたいし、丁寧に更新したいというのがあります。

 ということで、吟味した結果(その過程は2015年キャロットクラブ募集馬を分析するをご覧ください)以下の4頭で第一次募集を応募することになりました。この時点でマヒナの14は売り切れそうにありませんでしたから他馬を優先しました。

最優先希望馬枠

 47 ココシュニックの14 75パーセントの抽選

第一次募集 一般枠応募馬

 54 マルティンスタークの14 購入確実
 
59 スルーレートの14 ほぼ購入確実
 
72 カメリアローズの14 60パーセントの当選確率

 以下は、購入候補に挙がったマヒナの14についての募集段階での評価です(当サイト「2015年キャロットクラブ募集馬を分析する」より)。

71 マヒナの14 一般枠でも獲れるのなら買いたい

  父はダノンシャンティ(種付料当時120万円)。

 母はキャロットクラブで1600万円で募集された馬。8戦1勝。3戦目の未勝利戦芝1600mをハナ差凌ぎきると、続く菜の花賞は勝ちに等しい降着の12着。更に続くフラワーカップGVでは3着と存在感を見せた。そこから皮膚炎の悪化で3歳秋に引退。能力的には少なくとも2勝馬相当と評価してあげるべき。

 本馬は母の初子。馬体重は438キロと3月生まれを考えると初子らしく小さめ。ただ、小さいながらもなんとかギリギリ許容範囲。母は現役時代は460キロ程度あった。

 馬体は全体的に大きく見せ、パーツパーツがしっかりとしている。筋量、クビ差しの角度や太さもかなり良いと感じるし背中のラインも走る馬の雰囲気。預託予定の笹田和秀厩舎もかなり経験も積み、今ではなかなか頼もしい存在。良い騎手を乗せてくれる。

 これは他のダノンシャンティ産駒に比べて断然お得感がある。一般枠でも獲れるようなら買いたい。
 結局、マルティンスタークの14のみが抽選対象にならずまず最初に出資確定!!

 抽選対象馬は最優先枠のココシュニックの14と一般枠のスルーレートの14に落選。カメリアローズの14のみに当選という結果になりました。

 ココシュニックの14は最優先枠と言っても、私の最優先は×1も何もない最優先でしたから、当選確率はそんなに高くないと思っていましたので仕方がないのですが、ほぼ取れると思っていたスルーレートの14を外しました。これは開示された昨年比52パーセントの応募段階から後半一気に応募者が増えたということでしょう。またそれよりも当選確率が低いと思われたカメリアローズの14を取れただけ良かったと思っています。

 その後最優先枠を外したことから1.5次募集に参戦。ここは第一次募集で購入候補だったものの、そんなにすぐには売り切れそうになかったので後回しにした2頭で応募。


62 マチカネホレルナヨの14 残36口
71 マヒナの14 残99口



 この内、お約束ですが当選確率の低いマチカネホレルナヨの14に落選。しかしマヒナの14はゲットでき、これで14年産世代は

マルティンスタークの14(牝馬)、カメリアローズの14(牡馬)、マヒナの14(牝馬)

の3頭で出資確定しました。マヒナの14も結局1.5次募集で満口になり、どのくらいの確率だったのかはわかりませんが、抽選対象でした。無事に取れて良かったです。

 もう、これ以上は買い足しません。正直、これ以降で余っている馬が走る確率は低いと思っていますから。


 そんなこんなでマヒナの14を購入!!ご一緒の保護者の皆様、よろしくお願いいたします。

●マヒナの14のほっさん評価

 では、マヒナの14の詳しい分析です。

 父   ダノンシャンティ アーニングIDX 1.00 評価 B−
 母   マヒナ 1勝                  評価 D
 母父  キングカメハメハ              評価 A−
 兄弟  初子                     評価 B−
 生産牧場 ノーザンファーム            評価 S
 調教師 笹田和秀                  評価 B−

 馬体                          評価 B+
 募集総額 1200万円 牝馬
 
 総合評価 2.44 評価 C


 父ダノンシャンティはその父フジキセキ。8戦3勝。NHKマイルGT。種付料は2013年度は120万円。アーニングIDXは産駒がまだ走っていないために平均値の1.00を代入。

 セレクトセール2008に上場され、ダノックスが2750万円で落札。その後ファンタストクラブで育成調教される。

 2009年11月22日、京都競馬場芝1800mの新馬戦に内田博幸鞍上でデビュー、2番人気に支持されたこのレースでは道中好位に付け、直線で抜け出して2着に3/4馬身差で勝利する。

 2戦目にはラジオNIKKEI杯2歳ステークスに出走、直線は馬群の間を割って伸びてきたが、先行して粘ったコスモファントムをかわせず、さらに差してきたヴィクトワールピサに交わされて3着に敗れる。

 2010年2月7日に行われた共同通信杯には内田博幸から吉田豊に乗り替わり出走した。道中は後方から進み、直線で追い込んで圧倒的1番人気に支持されていたアリゼオに先着したが、ハンソデバンドにはハナ差及ばず2着に敗れる。

 その後、3月27日の毎日杯に安藤勝己を鞍上に迎え出走、道中は中団から進み直線で差し切り重賞初制覇となった。

 5月9日、NHKマイルカップに出走、単勝1番人気に支持される。前半1000mが56.3というレース史上最速のハイペースとなったが、鞍上の安藤勝己はこのレースを後方待機策(18頭立ての16番手)でスタミナを温存、直線大外に持ち出し、直線だけで15頭を差し切って芝1600m1分31秒4の日本レコードを樹立しGTを初制覇した。なおこのレコードタイムは2012年の安田記念でストロングリターンが1分31秒3で走破し破られている。

 そして変則二冠を目指し東京優駿に出走する予定だったが、前日に右後脚の骨折が判明したため出走取消となった。

 骨折休養を終えて12月26日の有馬記念に出走。主戦の安藤勝己がペルーサに騎乗する事が決まっていたため、フランシス・ベリーを鞍上に迎えるも後方2番手でレースを進めたがスローペースが響いて9着に敗れた。

 安藤勝己が鞍上に復帰して2011年2月13日の京都記念に出走。道中折り合いを欠き、直線では良く伸びてきたものの4着。4月3日の大阪杯では最後方から追いあげてくるも4着。その後は安田記念に向けて調整されていたが、4月20日に右前浅屈腱炎が判明し、長期休養に入る。幹細胞移植手術を施された後に放牧に出され、11月頃に進退を判断するとしていたが、5月18日に、現役を引退し北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入りすることが発表された。

 圧倒的なまでのスピード能力と、父フジキセキの後継者という期待も加わり、供給初年度から人気サイアーの仲間入りを果たしている。



 母のマヒナ(2008年生まれ・父キングカメハメハ)は、キャロットクラブで1600万円で募集された馬。8戦1勝。3戦目の未勝利戦芝1600mをハナ差凌ぎきると、続く菜の花賞は先頭で駆け抜けたものの降着で12着。更に続くフラワーカップGVでは3着と存在感を見せた。そこから皮膚炎の悪化で3歳秋に引退。能力的には少なくとも2勝馬相当と評価してあげるべき馬。



 母父のキングカメハメハは8戦7勝。ダービーGT、NHKマイルカップJpnT。

 新馬戦、500万特別を連勝し、無敗で2歳時を終える。年明けの京成杯では、フォーカルポイントの3着に敗れたが、その後は連勝街道を突っ走った。まず、オープン特別のすみれステークスを2馬身半差の快勝。続く毎日杯でもやはり2馬身半差を付け、重賞初制覇を達成する。1番人気に推されたNHKマイルカップでは、他馬との格の違いを示し、5馬身差の圧勝。やはり1番人気となったダービーでは、距離適性を危惧する声もあったが、直線早め先頭から押し切る、ハイパフォーマンスを見せ、見事に変則2冠に輝いた。秋は神戸新聞杯から始動し、危なげのないレースぶりで5連勝をマーク。次走は古馬に初めて挑む天皇賞・秋となる予定だったが、屈腱炎を発症し、そのまま現役を退くこととなった。

 種牡馬入り後もその快進撃は続き、初年度産駒がデビューした2008年には、2歳リーディングサイアーの栄誉を獲得。3世代目がデビューした2010年には、ミスタープロスペクター系の血を受け継ぐ馬としては日本で初めてリーディングサイアーに輝くことになる。翌2011年も連続して首位種牡馬に輝いたが、2012年以降はディープインパクトに栄冠を奪われ、3年連続でサイアーランキング2位となっている。ただし、3位以下との賞金差は大きく、ディープインパクトと肩を並べる「現代の2強」を形成しているのは間違いない。スプリンター王国である敵地に乗り込んでの香港スプリント連覇を成し遂げたロードカナロア、同じく香港のGTレース・クイーンエリザベス2世カップを圧勝したルーラーシップが実証している海外のビッグレースでの強さは大きな武器。
 代表産駒にホッコータルマエ(チャンピオンズカップGT)、ロードカナロア(香港スプリントGT連覇)、アパパネ(牝馬3冠)、ルーラーシップ(クイーンエリザベス2世カップGT)など。

 BMS(母父)としてデニムアンドルビー(フローラS、ローズS)、タガノエスプレッソ(デイリー杯2歳S)。



 兄第は初仔なのでいません。初仔は小柄に出るなど心配もあるが、基本的に母の若い時の産駒でポテンシャルが高く、良い仔がでる確率が高いと私は考えます。実際、GT5勝の愛馬エスポワールシチーも母の6歳の時の初仔でした。本馬も母の6歳の時の産駒と最も繁殖に適している年齢の時の子で期待は高いですね。
 母が仔出しが良いとは限りませんしわかりませんが、私は産駒実績のある高齢の母の仔よりも実績はなくても若い母の仔が欲しいですし、今回も当然大きな期待をしております。
 初子ですが本馬はそこそこの馬格があり、お得感があります。



 生産牧場のノーザンファームは、1994年1月、社台ファーム分割により「社台ファーム早来」が「ノーザンファーム」となり誕生した。
 トップレベルの牧場として「世界に通用する強い馬づくり」を実践。社台グループの中核として、数多くの名馬を生産・育成している。JRA生産者収得賞金は、2004年から2008年及び2011年から2014年が1位。2009年〜2010年は2位(1位は社台ファーム)とまさに日本の頂点を極める牧場と言っても過言ではない。
 屋内外2つの坂路コース、1周800mの周回コースなど充実した設備を誇るノーザンファーム早来。育成・調教の専門牧場として直線1200mの坂路コースを備えるノーザンファーム空港牧場。さらにはノーザンファームイヤリング等、施設は広大かつ最新、日々弛まぬ進化を続けている。
 活躍馬をあげると切りがないが、ディープインパクト(牡馬3冠他)、キングカメハメハ(日本ダービー他)、ヴァーミリアン(ジャパンカップダート他)、カネヒキリ(ジャパンカップダート他)、シーザリオ(オークス他)、ジャングルポケット(日本ダービー他)、トゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯他)、ブエナビスタ(ジャパンカップ他)、ラインクラフト(桜花賞他)など。
 日本屈指の生産牧場で、育成施設、優秀な人材とどれをとっても日本のトップです。その実力は疑う余地はありません。私もこれが魅力でキャロットクラブに入ったようなものですから。


 預託厩舎は笹田和秀厩舎です。笹田和秀(ささだ かずひで)は1956年9月29日生まれの59歳。日本中央競馬会(JRA)の栗東トレーニングセンターに所属する8年目の調教師である。調教師試験は十数回もかかった苦労人。これをどう評価するかは意見の分かれるところだが、開業も50歳を超えてからと最近にしては遅い。

 妻・笹田淑(旧姓・伊藤)はJRA初の女性調教助手として知られる。舅は伊藤雄二。ニュージーランドでデビューし現在は地方競馬の兵庫県競馬組合の騎手である笹田知宏は次男。

 広島県福山市出身。父は地元の福山競馬で馬主資格を持っていた。盈進高校時代はサッカーで広島県選抜に選ばれるなど活躍し、その後拓殖大学に進学。在学中、中央競馬の厩務員に嫁いでいた従姉から、大卒の厩舎関係者が増加していることを聞かされ、もともと馬好きであったことから、大学卒業後の1980年に従姉の夫が勤めていた栗東・島崎宏厩舎に厩務員として入った。翌1981年に調教助手資格を取得。

 1983年、調教師伊藤雄二の長女・淑と結婚。これに伴って伊藤厩舎へ移籍した。伊藤厩舎では「攻め専」(調教騎乗のみを担当)としてダービー馬ウイニングチケット、天皇賞・秋、オークス馬エアグルーヴ、無敗のエリザベス女王杯馬ファインモーションといったGT優勝馬の調教を担当。ときに伊藤の代理も務め、その右腕ともされた。

 そして、偉大なる義父の跡を継ぐことを決意。名門の“番頭”として、調教師を支えながらの受験勉強だったが、師の定年には間に合わず、2007年、伊藤の定年引退に伴って梅田智之厩舎にいったん移籍のあと、1年後に悲願を成就させた。

 当時、「幸せなことに結構、活躍馬を任せてもらいました。活躍した馬以上の馬に携わり、アピールしていきたい」。東西で若いトレーナーが躍進しているが気後れすることはなく、「伊藤先生のところで経験をさせて頂いたし、厩舎経営をすぐにでもできる気持ちです」とコメントしている。

 1年間を研修の状態で過ごしたのち、2009年3月に開業。同年3月21日に管理馬ヴェルトマイスターで初勝利を挙げた。初年度は10勝とまずまず。2年目の2010年は21勝、そこから2014年まで毎年20勝以上を挙げている。2011年4月、定年引退した池江泰郎から管理を引き継いだレディアルバローザが中山牝馬ステークスを制し、重賞を初制覇。同5月22日にはデビュー時から管理したエリンコートがオークスに優勝し、GT競走初制覇を果たした。


 2015年10月6日現在、JRA通算140勝、勝率10.4パーセント、連対率18.6パーセントと勝率は10パーセントを超える。GTはエリンコートのオークスの1勝。重賞は3勝。

 昨年(2014年)は27勝、勝率12.6パーセント、連対率25.2パーセントと好調。しかし、今年(2015年)は現在9勝、勝率5.5パーセント、連対率11.0パーセントと大苦戦。


 騎乗依頼は勝負騎手は武豊、浜中俊、クリストフ・ルメール、福永祐一、松山弘平、各騎手などリーディング上位の騎手を乗せてくれる。

 私は過去フェーラシュヴァルでご一緒だったが、使い方はイマイチだった。阪神で福永祐一騎手でデビュー予定を突然北海道に輸送。そこから勝ち上がらせることができなかった。他の馬を見ても歯がゆい使い方の時が散見される。

 しかし、乗せてくれる騎手や全体的な勝率は高く馬を調整する技術はあると思う。上手く嵌まればという感じ。


2013年12月1日 阪神4Rのパドックにて



 馬体は、馬体は全体的に大きく見せ、パーツパーツがしっかりとしている。筋量、クビ差しの角度や太さもかなり良いと感じるし背中のラインも走る馬の雰囲気。初子で募集時馬体重は438キロと3月生まれを考えるとやや小さめだったが、9月30日の近況更新では459キロと増加。これは嬉しいことである。母は現役時代は460キロ程度あった。牧場ではまだ20〜30キロは馬体重を増やしたい。



 総合評価2.44とやや低い方ですが、重要なファクターである母の競走成績が1勝で「D」と低いことが挙げられます。しかし、母マヒナは降着になってしまったものの500万特別を1位入線しており、続くフラワーカップGVでも3着だったことからも2勝馬の能力はあったと考えるべきでもう少し高く考えて良いでしょう。
 結果的に母が降着でなかったり、フラワーカップであと1つ上の着でオープン馬だったら、産駒はこんなに安い金額で募集されていないと思いますし数字以上にお得な馬だと思っています。

 こういう母が大物を出す可能性は高く、大物でなかったとしても2、3勝してくれればいうことありません。

 期待してるゾ、マヒナの14!!

これ以降は2016年2月19日に作成

●ここまでの近況経過

2015月9月30日

 豊富なスタミナを活かして放牧地をキビキビと駆け回っていました。素直で、落ち着きのある性格。

2015月10月30日

 こちらへ入場後はかなり緊張した雰囲気。
 ここまでの近況報告から臆病なものの気性は良さそうなことが窺えます。しかし、昨年末から頓挫を繰り返し育成が大変遅れています。このままですとデビューは3歳になりそうです。

●競走馬名がキアナになりました

 2015年2月18日に発表されましたマヒナの14の競走馬名はキアナ(Kiana(ハワイ語) 月の女神。母系に脈々と流れる「月」にちなんで。)になりました。

 マヒナの子らしい名前ですし短くて覚えやすいですし気に入っています。しかし、いきなりデビューも危ういというような近況報告が出てきました。

●昨年末から頓挫を繰り返し、ついに2月18日の臨時更新ではデビューも危ぶまれる

 以下は2月18日に臨時更新されましたクラブ公式HPキアナの近況更新です。

現在は舍飼で休養しています。「舎飼にて経過観察を行ってきましたが、歩様の乱れに改善が見られず、少しずつ症状が進行しているようにも感じられます。ここまでの経緯、そして現状から神経系の疾患が疑われます。今後をどうするかも含めて近日中に頸椎のレントゲン検査を行い、原因の特定に努めていきたいと思います」(空港担当者)


 ということで、昨年末の右トモの疲れからはじまり1月末のスクミと順調に育成が進んでいないキアナでしたが、ついに症状が重くなってきました。状況からは競走馬としてデビューできない可能性がありどうなるのか心配です。

これ以降は2016年2月22日に作成

●デビューできずに引退

 以下は2月22日に臨時更新されましたクラブ公式HPキアナの近況更新です。

頸椎のレントゲン検査を行った結果、頸椎症による脊髄の圧迫が確認されました。「経過を観察しても歩様に改善が見られないため、神経系の疾患を疑い、頸椎のレントゲン検査を実施しました。その結果、頸椎症による脊髄圧迫が起こっており、それによって生じる後肢の歩様の乱れであることが判明しました。これまでの症例からも快方に向かうことは難しく、競走馬としての歩みを断念せざるを得ない状態です。お母さんのマヒナが現役時代に果たせなかった夢の続きを何とか受け継いでもらいたいと懸命に取り組んできましたが、このような結果となってしまい無念です。大変申し訳ございませんでした」(空港担当者)昨年9月にNF空港へ入場してからは調教メニューを順次高めることができていましたが、年末に右トモに違和感が見られました。1月に入ってからは騎乗運動を再開しましたが、再び違和感を覚えたため経過を観察していました。一向に歩様の改善が見られないことから神経系の疾患を疑い、頸椎のレントゲン検査を実施したところ、頸椎症による脊髄の圧迫という診断が下りました。検査結果を元に今後について獣医師と相談を行いましたが、デビューを目指していくことは非常に難しく、現状を考えると会員の皆様への大きな負担になることが予想されるため、ファンドの継続を断念したほうが良いとの結論に達しました。本馬が競馬場で活躍する姿を心待ちされていました会員の皆様におかれましては大変残念なことと存じますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。なお、出資されています会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。

 ということで結局レントゲン検査の結果、頸椎症による脊髄圧迫を発症していることが確認され、これまでの症例からも快方に向かうことは難しく、競走馬としての歩みを断念せざるを得ないということで引退になりました。

 デビューもできずに引退とは大変残念でなりません。せめて名前をつけて貰えたことだけは良かったと思います。


 昨年(2015年)12月末の右トモの疲れからはじまり、1月末もスクミが出てさっぱり育成が進んでいないキアナでした。私の同世代の愛馬3頭の中でも極端に育成が遅れており、早く改善して欲しいと願っていました。

 しかし、2月18日の臨時更新では「歩様の乱れに改善が見られず、少しずつ症状が進行しているようにも感じられます。ここまでの経緯、そして現状から神経系の疾患が疑われます。」ということで、正直デビューできる可能性は極めて低いのではないかと感じました。

 1口馬主をマネーゲームと割り切れば、すでに育成が相当遅れており、この感じだととても2歳デビューは出来ず、クラシックは無縁で、また持っている能力をフルに発揮できる可能性も低いことから、早く見切りをつけて引退ということになるのでしょうが、そこはさすがに深慮して購入した愛馬。値段の割りにお買い得だと思いましたし、すでにかなりの愛着もあります。症状が早く改善されてデビューまでは漕ぎ着けて欲しいと思っていました。

 残念ながらデビューは厳しいとの判断で即日引退になりましたが、それはそれでクラブの英断を評価したいと思います。確かに症状がよくならなければ未勝利戦すらも勝てる可能性は低いでしょう。早めに決断をすることで不要な維持管理費の負担をなくし、かつ保険料もこれ以上進めてからよりも高い金額がいただけます。


 引退が決まってしまった以上、以前の愛馬カクタスペアのように繁殖牝馬として良い環境にあって欲しいです。カクタスペアが輩出したヴイータアレグリアのようにそこそこ活躍してくれる産駒を出してくれれば言うことありません。


 こういうことがある可能性も考慮して同世代の愛馬を毎年複数頭購入していますし、今年は残りの2頭がここまで育成も成長も順調なので投資としては成功なのかも知れませんが、やはり基本3頭購入したのであれば3頭共の勝ち上がりを目指したいですね。


 これで結局この世代の愛馬は去年と同じく2頭になってしまいました。そして、友駿退会によりデスティニーシチーが抜け、3月にフロアクラフトが引退期限を迎えると残り9頭に。

 これだけ愛馬が少なくなるのは久しぶりです。ただ慌て余っている馬に出資することはありません。秋に多めに購入しようと思います。後の馬たちは順調にいって欲しいですね。


 昨年の募集カタログを見た時からのマヒナの14とのお付き合いでしたが、期待の大きさの割りに大物感をイメージさせる近況コメントは少なく、馬体の成長も他の愛馬2頭に比べて数字の変化に乏しく、逆に頓挫連発でガッカリということの繰り返しでした。

 それでも母のオープン上位の走りからあわよくば本馬もクラシックと思っていましたし、毎回の近況更新が待ち遠しく、更新される写真や動画でもとにかく可愛い子で相当な愛着を感じていましたから、引退は寂しいです。

 とにかく馬も誰も悪い事はありません。馬も人もここまでよくやってくれました。キアナ(マヒナの14)、ここまでよく頑張ったね、お疲れ様でした。

最後までご愛読ありがとうございました

2015年10月6日立ち上げ 2016年2月19日、22日加筆

競馬徹底分析ほっさんサイトトップページに戻る