皆さん期待のセゾンシチー!

10月6日京都2R2歳未勝利混合芝1600mは

4着(1番人気)。

気になる敗因は?

レース後騎手のコメントと専門誌のレース評価を掲載

(10月9日更新)

2007年10月 1日作成

●競馬ブックの推奨馬のコーナーに登場

競馬ブック 井上政行氏 ブロードキャストから抜粋

 トモに力がなくて返し馬では良く見せなかったが、実戦での切れ味は相当。タメれば鋭く伸びた。勝って休ませるつもり。そうすればこの馬は良くなる。」とは佐々木晶三師だ。土曜の芝1600mを予定。

●京都芝1600m(内)コース解説(JRA−VANより)

 スタート地点は向正面2コーナーのポケット。
 内回りで使用されるレースは芝1400mと同じで、2歳、3歳限定の新馬、未勝利、500万クラスのレース。
 スタートから3コーナーまで直線で、距離も十分にあるため、マイル戦にしては前半は落ち着きやすい。
 特に新馬戦などは、折り合い癖をつけてゆったり走らせたいと思う気持ちがあるため、上がり3ハロンの勝負になることもめずらしくない。
 枠順の有利・不利はほとんどない。
 3コーナー入り口の坂の頂上付近までにいい位置を取って脚を溜めて、直線での末脚比べとなる。ただし、新馬や未勝利戦では、後方に待機して強烈な末脚を使える馬はそれほど多くない。
 将来的には、差し、追い込み馬であってもデビュー直後は力の違いで先行できてしまう。したがって、数字上は逃げ〜先行での好走が最も多くなっている。

有利な枠順  フラット
有利な脚質  逃げ〜先行
ポイント    最後の直線での末脚

推定勝ちタイム(良馬場) 
2歳新馬  1分36秒0
2歳未勝利 1分35秒7
2歳500万 1分35秒4
2歳オープン 1分34秒7
3歳新馬  1分36秒8
3歳未勝利 1分35秒7
3歳500万 1分35秒0
古馬500万 1分34秒6
古馬1000万 1分34秒7
古馬1600万 1分34秒1
古馬オープン 1分34秒4
 まさに、末脚の切れるセゾンにぴったりのコースじゃあーりませんか!!

これ以降、10月3日に作成

●セゾンシチーの追い切り情報(10月3日更新)

前走前 9月13日 DW 稍 一杯

6F 82.3
5F 67.2
4F 52.9
3F 39.7
1F 12.8
外グランディバローズ(古馬500万)馬ナリと6F併せで0秒2遅れ



9月30日 栗東DW 稍 末強目

4F 52.0
3F 37.7
1F 12.6
外ビッグベアシチー(古馬1000万)馬ナリと4F併せで0秒4先着


10月3日 栗東坂路 良 

4F 52.6
3F 39.1
2F 26.2
1F 13.7
外スペースフライト(古馬1000万)馬ナリと併せで0秒1遅れ



 9月30日の追い切りについて、競馬ブックにこんな記事がありました。

 「攻め駆けするビッグベアシチーと併せて余裕残しで先着。上がり37秒7も優秀だし、最後の1Fで仕掛けられてからの反応も鋭い。2戦目で順当に。」

 なんとも、力強いお言葉です。

 10月3日の最終追い切りも栗東の坂路で4F52秒6を出すなど、未勝利レベルではなく、今回も好走が期待されます。しかし、終いの13秒7は気に入りません。というわけで、ほっさん追い切り評価は「B+」です。

●気になる出馬想定表

出馬想定表 10月6日 京都2R 2歳未勝利 芝1600m 混合 全15頭
馬名 前走騎手 前走 過去着順 追い切り
エーシンハイテンス 福永祐一 9/22新馬 阪神芝1200
エドワードバローズ 佐藤哲三 7/29新馬 小倉芝1800 10 B−
オースミギムレット 和田竜二 9/16未勝利 阪神芝1400 A−
グランドオーパス 角田晃一 9/16未勝利 阪神芝1400 B+
コアレスマーシャル 幸英明 9/16新馬 阪神芝1600 B−
シゲルフセルト 田中健 9/22未勝利 阪神芝1600 15 16
セゾンシチー 安藤勝己 9/16新馬 阪神芝1600 B+
デンコウラウロ 石橋守 9/17新馬 阪神芝1400 18
トミケンプライム 幸英明 9/23未勝利 阪神芝1200
フィールドグランデ 松岡正海 9/17未勝利 阪神芝1800 B+
マイネルピリアー 石橋守 9/16未勝利 阪神芝1400 10 12 10 14 B+
マイネルローグ 長谷川浩大 9/22新馬 阪神芝1200 B+
マダムビジュー 藤岡康太 7/29未勝利 小倉芝1800 13 B+
ミッキーチアフル 四位洋文 8/04未勝利 函館芝1800 B+
ミラクルシャトー 佐藤哲三 9/16新馬 阪神芝1600 B+

このままのメンバーで確定すると、セゾン以外は全馬前走4着以下(馬券に絡んでいない!)ということで、大チャンスになりそうです!!

●騎手はおそらくアンカツ

 10月6日当日京都で騎乗する予定の主な騎手は安藤勝己、福永祐一、四位洋文、上村洋行、佐藤哲三ら各騎手で、すでに佐々木晶三師の愛弟子佐藤哲三騎手はミラクルシャトーの最終追い切りに騎乗しちゃっています。

 ということは!!やはり、他の馬のしょぼさから言っても、安藤勝己騎手でしょうね。いやぁ、うらやましい。私ほっさんの愛馬ダブルダンスシチーのように、取りこぼさず勝ち上げてくれますよ。

これ以降10月4日に作成

●出馬確定!!

出馬確定表 10月6日 京都2R 2歳未勝利 芝1600m 全17頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
エーシンハイテンス 9/22新馬 阪神芝1200
エドワードバローズ 藤岡佑介 7/29新馬 小倉芝1800 10 B−
エビスザクラ 秋山真一郎 9/17新馬 阪神芝1400 18 12 B+
エーシンジーライン 福永祐一 9/16未勝利 阪神芝1400 A−
オースミギムレット 和田竜二 9/16未勝利 阪神芝1400 A−
グランドオーパス 川田将雅 9/16未勝利 阪神芝1400 B+
コアレスマーシャル 幸英明 9/16新馬 阪神芝1600 B−
シゲルフセルト 田中健 9/22未勝利 阪神芝1600 15 16
セゾンシチー 安藤勝己 9/16新馬 阪神芝1600 B+
デンコウラウロ 石橋守 9/17新馬 阪神芝1400 18
トミケンプライム 川島信二 9/23未勝利 阪神芝1200
ビガラスアクション 藤岡康太 9/23未勝利 阪神ダ1200 11 11 11 B−
フィールドグランデ 田中克典 9/17未勝利 阪神芝1800 B+
ブルーセレネ 上村洋行 9/17未勝利 札幌芝1200 12 B−
マイネルピリアー 角田晃一 9/16未勝利 阪神芝1400 10 12 10 14 B+
マイネルローグ 9/22新馬 阪神芝1200 B+
マダムビジュー 7/29未勝利 小倉芝1800 13 B+
ミッキーチアフル 北村友一 8/04未勝利 函館芝1800 B+
ミラクルシャトー 佐藤哲三 9/16新馬 阪神芝1600 B+
メイショウハンク 中村将之 7/07未勝利 阪神芝1600 11 11

表中の「増」は出馬想定表に載ってないも、出走してきた馬。「消」は出馬想定表に載っていたも、このレースを回避した馬。
騎手名の太字は乗り替わり。


 結局想定表から3頭消えて5頭入ってきました。消えた3頭はそこそこの成績で、全馬5、6番手候補。どちらかといえば消えてくれて有難い馬です。増えた5頭は、

●各馬の追い切り情報

エーシンジーライン 10/3 CW稍 一杯 白坂聡 6F81.1−12.4
エドワードバローズ 10/3 栗東坂路稍 一杯 54.3−13.3
エビスザクラ     10/3 栗東坂路稍 一杯 53.3−計測不能
オースミギムレット 10/3 CW稍 一杯 今村 6F79.0−12.6
グランドオーパス  10/3 栗東坂路稍 強め 55.1−12.8
コアレスマーシャル 10/3 栗東坂路稍 一杯 54.9−13.7
シゲルセルト     10/3 栗東坂路稍 強め 田中健 58.0−13.2
セゾンシチー     10/3 栗東坂路稍 一杯 52.6−13.7
デンコウラウロ    10/3 CW稍 一杯 石橋守 6F83.5−13.4
トミケンプライム   10/3 栗東坂路稍 強め 56.3−13.2
ヒガラスアクション  10/3 栗東坂路稍 強め 56.5−12.5
フィールドグランデ 10/3 栗東坂路稍 一杯 56.0−12.8
ブルーセレネ    10/3 CW稍 馬ナリ 調教師 6F81.3−13.1
マイネルピリアー  10/3 CW稍 馬ナリ 5F66.8−12.6
ミッキーチアフル  10/3 栗東坂路稍 馬ナリ 北村友一 3F40.8−計測不能
ミラクルシャトー  10/3 CW稍 強め 佐藤哲三 6F83.4−12.3
メイショウハンク  10/3 栗東坂路稍 一杯 56.0−14.4

●木曜日時点のレース予想

エドワードバローズ

 前走10着、追い切りも地味。掲示板は難しいのでは?鞍上が少し怖いけど。

エビスザクラ

 追い切りは上がり1Fが計測不能のため、なんとも言いがたいですが、4F53秒3はなかなかの時計ですよね。ただ、勝ち負けまではどうでしょう。9着前後だと思いますが。

エーシンジーライン

 前走7着も追い切りの動きが良化。追い切りではあのほっさん愛馬の総大将ステップシチーに先着しています。もっともステップシチーは帰厩まもなくそんなにいい動きではありませんが。

 1発あるかも知れません。上位争いの候補です。

オースミギムレット

 追い切りだけならこの馬!ジョッキー騎乗とはいえ、文句のない仕上がり。着も安定しており唯一の逆転候補?いや、そこまではどうか。2番手候補。

グランドオーパス

 初戦3着で前走は人気を背負うも9着敗退。ただ、追い切りの動きも良く巻き返しの可能性はある。

コアレスマーシャル

 前走セゾンシチーと同じ新馬戦に出走していた馬だが、「あれ?そんな馬いたっけ?」という人が多そうなほど、存在感がなかった。7番人気9着。全く無視していいでしょう。

シゲルフセルト

 新馬戦やってもうたの16着で前走は15番人気。9着に健闘するが、そこまで。追い切りも相変わらず動かず変わり身も期待できない。10着以降と予想。

セゾンシチー

 前走2着と言っても、勝ち馬は大逃げで展開利の様相。まともなら新馬勝ちしていたであろう馬。2歳牡馬にして上がり33秒5の切れ脚は強力な武器。

 ここは相手にも恵まれ単勝1倍台は必至。まず勝つと思われるが、不安点は最終追い切りの終いで脚が上がってしまったこと。しかし、栗東坂路52秒6では、2歳レベルでは最後バテテ当然だし、前走もこの馬追い切りもパドックも良く見えず、それが原因で4番人気と人気を下げたが、レースに行けば圧倒的な内容。

 今回は、前走よりは追い切り内容がいいので、さらに凄いものを見られるかも(大差で勝ったりして!)。

デンコウラウロ

 新馬戦はほとんど支持されず、夢の18番人気!GTならともかく、フルゲートの最低人気はあまりにも悲しすぎ。私ほっさんの愛馬はそんな屈辱的な経験は今のところないが、追い切りの動きも悪く、今回も最低人気か。当然気にする必要もなし。

トミケンプライム

 前々走2着と気を吐くもそれは相手が軽いから。前走はいきなり6番人気と支持を落とし、雪辱できずに9着敗退。ただ、前走は芝1200mで度外視した方が良い面もあるが、それにしても、今回は追い切りの動きも悪く、未勝利2着は過去の栄光。着は真ん中程度か。

ビガラスアクション

 追い切りは上がりは優秀ですが、全体の時計が少しかかっています。最初楽した分余力があったと考えますが、どうでしょう。成績も振るわないですし、軽視していいのではないでしょうか。

フィールドグランデ

 前走8番人気も名手松岡正海の手によって4着を確保したラッキー馬。追い切りは時計がかかるも、栗東の坂路を最後しっかりとした脚取りで伸びており、やや警戒が必要。掲示板前後と予想。

ブルーセレネ

 追い切りも成績も中途半端。しかし、距離が延びた方がいいと前走の川島信二騎手がおっしゃっています。一変もあるかも知れません。

マイネルピリアー

 3走連続2桁着順も動きは良化。多少当日の雰囲気を気にした方が良さそうな馬。万馬券が出るとしたらこういった馬。

ミッキーチアフル

 初戦の2着が評価され、前走8月4日は2番人気に支持された馬。結果は4着だったが、そこからあせらずじっくりと立て直し、直前の追い切りは計測不能でよくわからないが、鞍上は売出し中でほっさん一押し北村友一騎手!少し怖い雰囲気が漂っています。
 3、4番手評価です。

ミラクルシャトー

 前走セゾンシチーと同じレースで8番人気ながら4着に食い込んできた佐藤哲三騎乗馬。追い切りもなかなかいいですし、鞍上も1発のある佐藤哲三騎手。これも3、4番手候補です。

メイショウハンク

 直前の追い切りが栗東坂路一杯で56.0−14.4とは、いくらなんでも無理でしょう。まだ出走までにもう一追い欲しいところです。こんな状態で末の切れるセゾンシチーに対抗できるわけがありません。
セゾンシチー
なし
オースミギムレット、エーシンジーライン
ミッキーチアフル、ミラクルシャトー

これ以降10月5日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「伏兵多し」

推定勝ち時計 1分35秒5 良
          1分37秒0 重不



予想家の印 左から長岡利、西村敬、山田理

ミラクルシャトー   ▲▲△
オースミギムレット △△△
セゾンシチー     ○○○
エーシンジーライン △△△
コアレスマーシャル 無△△
グランドオーパス  △△△
ミッキーチアフル  ◎◎◎

印の目立つものだけ抜粋
二重△は△で計上



予想オッズ

セゾンシチー     3.1
ミッキーチアフル  3.3
エーシンジーライン 8.2
オースミギムレット 8.3
グランドオーパス  8.7
以下10倍以上



スピード指数 左から3走前、2走前、前走

ビガラスアクション      3  1
フィールドグランデ  46 64 72
ミラクルシャトー          52
オースミギムレット  63 66 60
セゾンシチー            56
ブルーセレネ        49 71
エーシンジーライン  61 72 53
コアレスマーシャル        50
デンコウラウロ           37
グランドオーパス      58 52
シゲルフセルト       27 66
トミケンプライム    58 59 57
マイネルピリアー   40 42 51
エビスザクラ            13
メイショウハンク        1 58
ミッキーチアフル       79 67
エドワードバローズ        59


 意外なことに、セゾンシチーの前走は評価が低いですね。スピード指数「56」。未勝利戦を勝てるレベルが概ね70ですから、少しもの足りない感じです。やたらと専門誌で◎印が目立つミツキーチアフルは初戦が相当強かったんですね。SP79はかなりのものです。これが、ソエを完治して立て直してきたということなら、そりゃ人気にもなるでしょう。

 ちなみに、同じく初戦2着だった愛馬チャーミングシチーは2着だった初戦のSPは62でしたから、セゾンよりも評価が高いことになります。

 このSP(スピード指数)は、馬場や相手関係や展開も考慮されていますので、結構目安になると私ほっさんは思っています。

 ミッキーチアフルのSP79は愛馬ステップシチーの初戦(2着)と同じで、500万クラスでも勝てるくらいの指数です。今週の追い切りで愛馬ステップシチーに先着したエーシンジーラインの2走前もいいですね。



騎手の短評

セゾンシチー   「ここ順当に勝機迎え」
ミッキーチアフル 「ソエ良化で前進必至」

とあります。力強いお言葉をゲットしました。

デイリー馬三郎

見解

 「前走のミッキーチアフルは馬場が悪く力を出せなかった。若さを見せながらも小差2着のデビュー戦の内容からも力は上位。一息入ったが、出来もいい。」



 予想印

◎ミッキーチアフル
○ブルーセレネ
▲セゾンシチー

●前走後の騎手のコメント

セゾンシチー(2着)

 馬が硬いね。距離はあまり持たない感じがする。でも、今日みたいにシャーっと切れそうな脚は使うね。」(安藤勝己騎手・デイリー馬三郎)


 「切れる脚を持った馬です。しかし、まだ飛びが小さく硬い印象があります。じっと溜めていくレースがあっている気がします。距離はマイルぐらいまででしょう。」(安藤勝己騎手・ラジオNIKKEI)


 「少し硬さはあるが、一瞬の脚はなかなかいいモノを持っている。今日も2ハロンぐらい、いい脚を使っているからね。」(安藤勝己騎手・競馬ブック)

ミラクルシャトー(4着)

 「馬込みを嫌う面は確かにあるけど、内々でガマンさせる競馬ができたのは良かった。怖がらずに競馬ができていたね。」(佐藤哲三騎手・デイリー馬三郎)


 「最内枠だったけど、馬込みもそう怖がらずに走ってくれたし、終いはいい伸び。初戦でこういうレースができれば、次はいいんじゃないかな。」(佐藤哲三騎手・競馬ブック)

フィールドグランデ(4着)

 「中団くらいでとの指示でしたが、スッと行ってくれたしペースも落ち着いていたので、あの位置からの競馬になりました。気持ちが前向きでしたね。チークピーシズの効果でしょう。こういうレースさえしていけば、必ずチャンスはくると思います。」(松岡正海騎手・競馬ブック)


ほっさんひと言

 松岡正海騎手のいいところは、調教師の指示を守らず、自然体で騎乗し、結果を残すところですよね。騎手の中には、かたくなに命令を守って中団に下げたりする人もいますが、やはり馬のリズムを狂わせてしまいます。この場合調教師の指示に従っているわけですから、何着になろうとも、依頼した調教師からは信頼を損ねずにまた次の依頼を受けることができますが、もしかして、馬をリズム良く走らせれば、この松岡正海騎手のように、もっと上の着順になっていたかも知れません。

 これは自信がなければできないことです。指示に背いて着が上がらなければ、当然次からの騎乗依頼は少なくなるでしょうし、結果を残さなければいけません。

 この馬の前走は8番人気でしたが、松岡正海騎手の考えがピタリと的中し、4着を確保しました。指示に従わなくても結果を残せばどの調教師も文句はありません。

 以前ダブルダンスシチーに安藤勝己騎手が乗っていただいたときも、調教師の前に行く指示を無視して末脚勝負に出てアタマ差2着と結果を残しました。

 これは以前にも書いた内容ですが、こういった指示違反を恐れない勝ちに行く騎乗をしてくれる騎手って私ほっさんは大好きです。

オースミギムレット(4着)

 「外目を通った分、ラストが甘くなったけど、最後の坂は問題ないね。着実に良くなってきている。」(和田竜二騎手・競馬ブック)

ブルーセレネ(6着)

 「テンについて行けなかった。終いはチョロチョロ脚を使っているので、もう少し距離が延びれば。」(川島信二騎手・競馬ブック)

グランドオーパス(9着)

 「馬自身がハミを外して4角まではいい感じできたが、いざ追い出すとハミを取ってくれなかった。気性面だろうね。乗り味はいいから、キッカケさえ掴めば・・・。」(角田晃一騎手・競馬ブック)

トミケンプライム(9着)

 「内枠だったから包まれてしまったのが痛かったですね。それにこの距離でも決して悪くないんですが、もう少し長いところの方がいいように思います。」(岡元調教助手・競馬ブック)

ミッキーチアフル(4着)

 「馬場が悪いので、トモの踏ん張りが利かなかった。距離は問題なかったし、良馬場だったら何とかなっていたんじゃないかな。」(四位洋文騎手・競馬ブック)

●有力馬の陣営のコメント

セゾンシチー

 「前走は終いでいい切れ味を見せてくれたからね。少し硬さはあるが、2走目で期待。」(佐々木晶三調教師・デイリー馬三郎)

ミッキーチアフル

 「ソエの方はだいぶ治まったし距離も対応してくれるはず。能力は確かなので勝ち負けを。」(音無秀孝調教師・デイリー馬三郎)

ビガラスアクション

 「攻めは悪くないのだが、実戦に行ってもうひとつ。何かきっかけを掴んで欲しいが。」(増井助手・デイリー馬三郎)

フィールドグランデ

 「3走目で格好をつけてくれた。いい出来をキープしているし、何とかならないものかな。」(上籠助手・デイリー馬三郎)

ミラクルシャトー

 「十分に乗り込んできたので大幅な上積みは疑問だが、慣れは見込める。チャンスはあるよ。」(境助手・デイリー馬三郎)

オースミギムレット

 「手応えほど伸びきれないから坂の下りを利用できる京都はよさそう。何とか決めたい。」(谷口助手・デイリー馬三郎)

エーシンジーライン

 「直線で前に入られる不利を受けたからね。使いつつ良くなっているしスムーズなら楽しみ。」(岡田稲男調教師・デイリー馬三郎)

ブルーセレネ

 「距離延長で広いコースに変わるのはプラス。発馬が五分でスムーズならチャンスはある。」(本田優調教師・デイリー馬三郎)

コアレスマーシャル

 「前走は出遅れて力を出し切っていない。スタートをうまく決めて、前々で粘り込めれば。」(岸助手・デイリー馬三郎)

デンコウラウロ

 「伸びかけてとまったけど、乗り難しい面は見せていなかった。使いつつスタミナ強化すれば。」(宇田登志夫騎手・デイリー馬三郎)

グランドオーパス

 「気性の問題か少し難しい面があるみたい。今回はブリンカーを装着。その効果に期待だね。」(安藤助手・デイリー馬三郎)

シゲルフセルト

 「前回は調教が弱かったのが最後の伸びに影響したのだろう。今回は攻めを強化してみる。」(武藤助手・デイリー馬三郎)

トミケンプライム

 前走は内で包まれて窮屈になってしまった。マイルもこなせるはずだし、スムーズなら。」(岡元助手・デイリー馬三郎)

マイネルピリアー

 「少しずつだけど、レース内容は良くなっている。距離を延ばしていい面が出るようなら。」(羽月調教師・デイリー馬三郎)

エビスザクラ

 「叩いて動きは良くなっているけど、大型馬でまだ体を持て余し気味。息の持ちも心配。」(松元助手・デイリー馬三郎)

メイショウハンク

 「トモの張りはよくなってきたが、気性的に当てにしづらい。もう少し前向きさが欲しい。」(中山助手・デイリー馬三郎)

エドワードバローズ

 「初戦の時よりは良くなっているが、もっと体に張りが欲しいところ。使いつつだろう。」(白倉助手・デイリー馬三郎)

●ほっさん予想

申し訳ない。いろいろ検討の結果予想を変更させていただきます。
ミッキーチアフル
セゾンシチー
エーシンジーライン
オースミギムレット、ミラクルシャトー


 どうもいろいろ見ているとミッキーチアフルの前走は敗因がきちんとあり、初戦がずば抜けて良い内容です。スローで用意ドンになれば、セゾンだと思いますが、鞍上の北村友一騎手の上手さは私は良く知っていますので、前走同様届かなさそうな気がしてきました。

 エーシンジーラインも前走不利があったようで、それならもっと評価を上げなければいけません。▲でアタマもあり得るということです。

 いずれにしても、思ったより楽なメンバーではないようですね。しかし、強い相手を負かしてこそNHKマイルだなんだと言えるもので、ここで掲示板を外すようであれば、オープンなど夢のまた夢で、セゾンには強い勝ち方を見せて欲しい。そして、暮れの朝日杯に出走して楽しませて欲しいと思います。

 がんばれセゾンシチー!

これ以降、10月6日一部7日に作成

●ほっさん予想大的中!!

 上記ほっさん予想の5頭が全て掲示板。5連複でもゲットしています。もちろん3連複も◎△△で的中(6570円)です。私ほっさんはたくさん印を打つのが嫌いなので、これだけすっきりと当たれば気分がいいです。ちなみに、7番人気3着のミラクルシャトーをずっと警戒していた辺りは誉めてください(笑)。

 ただ、セゾンシチーだけが思ったよりも負けた感じです。前走の特集コラムの最後のコーナー「今後の展望」で書いた不安が的中してしまいました。

 やはり、前走は追走が楽だったため、末脚が爆発したという印象です。ただ、今回の時計はそう悪くないですし、佐々木晶三師いわくねまだ馬が硬いそうですから、まだまだ伸びしろがあるということです。


 それにしても、デイリー馬三郎の○ブルーセレネはちょっとひどいですね。

●レース

 レースは愛用のJRAレーシングビューアで6日深夜に確認しましたが、なにせ17頭もいるので、カメラが引きすぎてスタートは見えない見えない。ただ、人気のミッキーチアフルが好スタートを切ったということはわかりました。
 内の方ではブルーセレネが押して押してハナを主張します。

 先頭はブルーセレネ、2番手に好スタートのミッキーチアフル、3番手にオースミギムレットという隊列になります。セゾンシチーも6番手に取り付きます。
 このセゾンの6番手という位置取りは前走の内容から不満に思う方もいらっしゃるかも知れませんが、開幕初日で馬場が全くの新品(1Rはダート)という状況では、通常前の馬は最後止まらないので、こういう乗り方しかないと思われます。事実結果的にも前残りになっていますし、直線一気の豪脚に賭けたいセゾンしとては、苦しいレース選択だったような気がします。上記コース解説でも、京都芝1600mの内回りはデータ上、逃げ・先行が実績を残しているわけですし、この乗り方しかありません。先団に取り付いてどのくらいの末脚を披露出来るかがポイントとなります。

 レースはミドルペースで淡々と流れ、4角で各馬が外に広がる中、セゾンシチーは馬群の中の経済コースを選択します。不利を受けずに上手く進路が開き、追い出し開始!だれもがビュッと抜けてくるセゾンを想像したと思うのですが、ジリジリとしか伸びず(先週の愛馬チャーミングシチーを見ているよう・・・。)、逆に前との差は少し広がってしまいます。掲示板も苦しいかと思われたのですが、最後までジリジリと渋太く伸び、ギリギリで4着を確保したところがゴールでした。

 残念ながら、勝ったミッキーチアフルとは現時点で完全に力の差を感じる内容でした。また、前回先着した、佐藤哲三騎手騎乗のミラクルシャトーに先着を許す結果になってしまいました。ミラクルシャトーに先着を許したことで、前回は展開に恵まれた感は否めません。前走時にも書きましたが、セゾンシチーの前走は勝ち馬が大逃げを打ち、他馬は3〜4角でそれを捕らえるために多少無理な追い上げをして、直線脚が上がってしまいました。それを最後方でギリギリまで仕掛けを遅らせて直線一気で差し切ったセゾンシチーは、展開が向いたとしか言いようがありません。その2着セゾンシチーの走破時計はかなり平凡なものであり、今回厳しい流れの中であの末脚が繰り出せるかが注目されていました。しかし、結果を見る限りでは、厳しい流れの中ですと、末脚は影を潜めてしまいます。ということは、現状では、展開の助けが必要ということになります。テレグノシスとイメージがダブるのは私ほっさんだけでしょうか。

 ただ、佐々木晶三師のコメントにもありましたように、馬が硬くまだまだ完成されていませんから、これからの馬です。成長を期待しましょう。

●時計の評価

 今回のセゾンシチーの走破時計1分35秒6は、上記に記しましたように、想定勝ちタイム1分35秒7を0秒1ながらも上回っているわけですから、勝ち負けには到達しているものの、相手が悪かった(強すぎた)と見るべきでしょう。

 勝ち馬ミッキーチアフルの勝ち時計1分34秒8は古馬1000万クラスや2歳オープンの平均勝ち時計と同じもので、やはり初戦のSP(スピード指数)79は伊達じゃなかった感じです。もちろん、開幕馬場で速い時計が出やすいことは間違いありませんが。


 また、今回セゾンシチーで気になることは、上がりが35秒3も要していることです。勝ち馬が34秒8、2着馬が35秒0、3着馬が34秒9ですから、いずれにも劣ります。

 これは正直意外でしたね。仮に負けても末脚でこんなに他の馬に負けるとは思ってもいなかったです。やはり、追い切りのところで申し上げた坂路での上がり13秒7、ここに注目すべきでしたね。明らかに初戦よりは上がりが悪かったですから。

●今後の展望

 前走のセゾンシチーの特集で私ほっさんが、まだ1口も取得していないセゾンシチーを取得したいかどうか(取得を希望しても、もう付随されないかも知れませんが。)は、もう1戦見てからにしたいとお話しましたが、不安が的中してしまった感じです。

 ポイントは、速い(厳しい)流れの中でもあの末脚が繰り出せるのか、でした。残念ながら開幕週で芝があれほどいい状態だったにもかかわらず、上がりが35秒3でしたから、次走からは、無理に先行せずに、最後方追走という形になるのでしょう。しかし、そういった極端な競馬では、前に引っ張ってくれる馬が居なければならなかったり、開幕末期で馬場が荒れていて前が止まってくれなければならないなど、展開の助けが必要になり、そういったものがないと、常に掲示板どまりの善戦マンになってしまうおそれがあります。

 佐々木晶三師は、最初からこの馬の若さを察知し、勝っても負けても間隔を空けると明言されていましたので、次走は年明けでしょう。上がり33秒5の末脚を繰り出す非凡な馬ですが、現時点では、NHKマイルを意識するのは、難しいかも知れません。また、距離に融通が利かないタイプだと思いますので、マイルを中心に活躍することになるでしょう。

 総合的に考えて、今までのように、2006年産の高額馬などに無料提供馬として付けるのであれば、無理にその高額馬を購入してまで、取得することはないと、今の私は思います。

 1つ心配なのは、セゾンという付加価値に期待しすぎて、2006年産募集馬を高額に設定しすぎたため、募集馬がかなり売れ残っている(魅力がなく、他のクラブに流れてしまっている。)クラブの現状です。友駿ホースクラブには1口馬主の先駆けとして期待しておりますし、これからも1口馬主界の牽引役であってもらわないと困るのですが、経営の苦しさから、夢コースを2頭募集してGTクイズの分配金を減らしてしまうなど、会員が打撃を受けるような運営が目立ってきています。あくまでも、会員中心で会員が満足できるクラブであり続けて欲しいと思います。

 あるのかないのかは知りませんが、クリスマスセールなどで、また安価でいい馬を提供してくれることを期待します。そのときセゾンを無料提供馬につけてくれるのなら、喜んで飛び付きます。セゾンは未勝利は勝つ力は十分に持っていますから、将来どこまで出世するかは成長次第ですが、同じ佐々木晶三厩舎の無料提供馬ダブルダンスシチーのように、長くたくさん(ダブルダンスはすでに10戦も楽しませてくれています。)楽しませてくれることは間違いないでしょう。

 最後に、セゾンシチーの成長とこれからの活躍を期待しています。

これ以降10月9日に作成

●レース後の騎手のコメント

ミッキーチアフル(1着)

 「4角で少し物見をしていたけど、しまいまでしっかり伸びていたし、以前乗った時より良くなっている。上に行っても楽しみ。」(北村友一騎手・デイリー馬三郎)


 「思ったよりゲートを出てくれたので前へ。まだ物見をしながら走っていたし、直線も目一杯という感じではありませんでした。それでこの勝ちっぷり。走る馬ですね。」(北村友一騎手・競馬ブック)


ほっさんコメント

 7番人気の愛馬エクストラシチーを出走2戦目にして勝ち上げた若手のホープ北村友一騎手。エクストラシチーの優勝時には、”上に行っても楽しみ”的なコメントはなかったですが、ここに来て出ましたね。

 確かに、外野の私ほっさんが見ていても、この馬は上でも活躍する気がしますもんね。次走も要注意です。

オースミギムレット(2着)

 「ここにきてレースが上手になってきたね。今日は勝った馬が強かった。チャンスは近いんじゃないかな。」(和田竜二騎手・競馬ブック)

ミラクルシャトー(3着)

 「ハミを掛けて行くようなレースはしたくなかったからジワッと行かせた。しっかり伸びてくれたし、内容は悪くなかったと思う。もう少し距離が延びても大丈夫だろう。」(佐藤哲三騎手・競馬ブック)

セゾンシチー(4着)

 「返し馬から力んで走っていた。レースでもムキになっていた分、伸び切れなかったね。初戦はこんな感じではなかったんだけど。」(安藤勝己騎手・競馬ブック)

エーシンジーライン(5着)

 「外から馬がくると伸びてくれたが、この距離は微妙に長い。1400mぐらいがいいね。1200mでも良さそう。」(福永祐一騎手・競馬ブック)

フィールドグランデ(6着)

 「レース振りは一戦毎に良くなっているんですが、手応えの割にビュッと伸びませんね。バテないので、もっと早目早目の競馬をした方がいいのかも知れません。」(田中克典騎手・競馬ブック)

エドワードバローズ(7着)

 「大外枠でも最後までしっかり走ってくれました。休み明けでこの内容。もう少し距離があった方が良さそうだし、次走が楽しみ。」(藤岡佑介騎手・競馬ブック)

グランドオーパス(13着)

 「ジョッキーにも言っていましたが、今日に関してはどうもブリンカーが裏目に出てしまったようです。こんな馬ではないですからね。」(稲葉調教助手・競馬ブック)

●レース後の専門誌のコメント

ミッキーチアフル(1着)

 「好発。控えて2番手。終始楽な手応えで、直線向いてもしばらくは追い出しを待つ余裕。好時計で楽勝。」(競馬ブック) 

オースミギムレット(2着)

 「内の好位で楽に追走。勝ち馬が強過ぎて追いつけなかったが、直線では少し外に持ち出し気味に手応え通りの伸び。」(競馬ブック)

ミラクルシャトー(3着)

 「残り1ハロン手前からはいい脚を使っているが、最後は前の馬と同じ脚勢に。」(競馬ブック)

セゾンシチー(4着)

 「返し馬でも硬い印象は受けず。ただ、道中は行きたがっていた感じもあり、追われてからが平凡だった。」(競馬ブック)

エーシンジーライン(5着)

 「4角手前で反応は鈍りかけていたが、それにしても終いはジリッぽかった。」(競馬ブック)

フィールドグランデ(6着)

 「直線向くまでは手応えに余裕があったものの、直線半ばで前が開いてからもジリジリとしか脚を使えず。」(競馬ブック)

グランドオーパス(13着)

 「アオり気味のスタート。直後に他馬と接触する場面もあり、位置取りが悪くなってしまった。」(競馬ブック)

最後までご愛読ありがとうございました

2007年10月1日作成 3日、4日、5日、6日、7日、9日加筆
セゾンシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2007年 9月16日 デビュー戦 2歳新馬(混合) 阪神芝1600m (2着/4番人気)

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