アドバンスシチー 第2戦!

10月8日京都2R芝2000mは

5着(1番人気)!

サンシャインシチーは無念の骨折競走中止。

シチー軍団にとって踏んだり蹴ったりの1日。

レース回顧と時計の評価及び

レース後騎手コメントと専門誌の評価掲載

(10月9日更新)

2007年10月1日作成

●アドバンスシチーが注目馬に載っています

競馬ブック 内炭亨氏 狙い馬から抜粋

 初戦が2着。ひと叩きして緩かった体が締まってきた今回は負けられない。

ギャロップ 鈴木康之氏 記者&TM イチ推しから

 デビュー戦(芝1800m)はメンバー最速の末脚で2着。素質の高さをアピールした。「勝った馬は強かったが、うちの馬も直線はよく伸びていた。距離が延びてもよさそうだし楽しみ。」と佐々木晶三調教師は期待を寄せる。

●京都芝2000mコース解説(JRA−VANより)

 スタート地点は、メインスタンドの目の前。
 GT秋華賞の際には大勢のファンの歓声が飛び交うので、音や雰囲気に敏感な馬にとっては心配の種。
 スタートして間もなく1コーナーにさしかかるので、内枠の馬が有利に見えるが、外から被されやすいので良し悪しは微妙。先行馬でも揉まれない外枠がいい場合もある。
 全般的にはテンからペースはよどみなく流れ、厳しい流れになりやすい。ペースが上がればマクリ差しも決まる。
 最後の直線距離も内回りは328mと阪神よりも短いが、早めに各馬が仕掛けるため、4コーナーはゴチャつきやすく、不利も受けやすい。
 揉まれない競馬がベストだが、多頭数で外目に位置していると、コーナーリングで外に振られる懸念も。
 ローカル競馬場同様に、好位抜け出しの競馬ができればベスト。
 ペース・展開の読みが重要で、騎手の手腕が問われるコースだ。

有利な枠順  フラット
有利な脚質  先行〜差し
ポイント    4コーナーの位置取り、コース取り

推定勝ちタイム(良馬場) 

2歳新馬  2分04秒4
2歳未勝利 2分02秒9
2歳オープン 2分02秒7
3歳新馬  2分05秒2
3歳未勝利 2分02秒8
3歳500万 2分02秒5
古馬500万 2分01秒4
古馬1000万 2分01秒0
古馬1600万 2分00秒5
古馬オープン 2分00秒6

これ以降、10月3日に作成

●アドバイスシチーの追い切り情報(10月3日更新)

前走前 9月20日 DW 良 一杯
佐藤哲三

6F 80.8
5F 65.4
4F 51.8
3F 39.0
1F 12.3
外ショウリュウアクト(古馬500万)一杯と6F併せで0秒6先着



9月30日 栗東DW 稍 馬ナリ

4F 57.4
3F 41.3
1F 13.4
外スペースフライト(古馬1000万)馬ナリと4F併せで併入


10月3日 栗東DW 稍 一杯

6F 81.2
5F 66.1
4F 51.0
3F 38.7
1F 13.0
外ウィッシュアウェイ(2歳未勝利・前走2番人気5着)一杯に6Fで0秒3先行4F併せで0秒6先着



 9月30日、23日に競馬を使っているのに、もうそこそこに調整されています。よほど調子がいいのでしょう。これは期待が高まります。古馬1000万クラスの馬にしっかりと追いすがっていますし、こりゃ1番人気でしょうね。

 10月3日、最終追い切りは同クラスの馬と併せられました。ちょっと前走前よりも動きが悪いのが気になります。もっと豪快に先着して欲しかったですね。というわけで、私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。

●気になる出馬想定表

出馬想定表 10月8日 京都2R 2歳未勝利 芝2000m 全13頭
馬名 前走騎手 前走 過去着順 追い切り
アドバンスシチー 佐藤哲三 9/23新馬 阪神芝1800 B+
アマゾンノハナ 武豊 9/16新馬 阪神ダ1800
イノセントスカイ 和田竜二 9/17未勝利 阪神芝1800
オーミプレシャス 幸英明 9/09未勝利 阪神ダ1400 11 12 10 11 B−
サンシャインシチー 渡辺薫彦 9/22未勝利 阪神芝1600 12 12 13
シャイニングデイ 浜中俊 9/17未勝利 阪神芝1800 10 14
センノカゼ 横山典弘 9/23新馬 阪神芝1800 B+
バイオスフィア 幸英明 9/17未勝利 阪神芝1800
プレストンペスカ 角田晃一 9/22未勝利 阪神芝1600
ホークウィンザー 北村宏司 9/17未勝利 阪神芝1800 B−
ミッドセンチュリー 武豊 9/16新馬 阪神芝1600 B−
ユージョンスイート 角田晃一 9/17未勝利 阪神芝1800 10 12 13
ヴィーナスローズ 生野賢一 9/16新馬 阪神芝1600 10

参考 阪神芝1800m持ち時計

アドバンスシチー  1分52秒8良 2着
イノセントスカイ   1分48秒3良 3着
シャイニングデイ   1分48秒8良 6着
センノカゼ      1分53秒1良 4着
バイオスフィア    1分48秒1良 2着
プレストンペスカ   1分50秒5良 3着
ホークウィンザー  1分48秒8良 7着
ユージョンスイート 1分50秒3良 10着


これ以降10月4日作成、一部10月5日修正

●出馬確定!!

出馬確定表 10月8日 京都2R 2歳未勝利 芝2000m 全12頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アドバンスシチー 佐藤哲三 9/23新馬 阪神芝1800 B+
アマゾンノハナ 和田竜二 9/16新馬 阪神ダ1800
イノセントスカイ 福永祐一 9/17未勝利 阪神芝1800 B+
オーミプレシャス 9/09未勝利 阪神ダ1400 11 12 10 11 B−
サンシャインシチー 池添謙一 9/22未勝利 阪神芝1600 12 12 13
シャイニングデイ 浜中俊 9/17未勝利 阪神芝1800 10 14
ジーピーエンブレム 川田将雅 8/12未勝利 新潟芝1600
センノカゼ 鮫島良太 9/23新馬 阪神芝1800 B+
バイオスフィア 9/17未勝利 阪神芝1800
プレストンペスカ 角田晃一 9/22未勝利 阪神芝1600 A−
ホークウィンザー 渡辺薫彦 9/17未勝利 阪神芝1800 B−
ミッドセンチュリー 9/16新馬 阪神芝1600 B−
ヤマニントップギア 長谷川浩大 9/16新馬 阪神ダ1800 B−
ユージョンスイート 石橋守 9/17未勝利 阪神芝1800 10 12 13
ヴィーナスローズ 荻野琢真 9/16新馬 阪神芝1600 10

表中の「増」は出馬想定表に載ってないも、出走してきた馬。「消」は出馬想定表に載っていたも、このレースを回避した馬。
騎手名の太字は乗り替わり。

比較的強そうな2頭とどうでもいい1頭が消え、まあまあクラスの馬が2頭入ってきました。これはラッキーなことだと思います。

●各馬の追い切り

アドバンスシチー  10/3 DW稍 一杯 6F81.2−13.0
アマゾンノハナ   10/4 栗東坂路良 一杯 54.5−13.2
イノセントスカイ   10/4 栗東坂路良 強め 福永祐一 54.5−12.8
サンシャインシチー 10/4 栗東坂路良 強め 56.3−14.1
シャイニングデイ  10/3 栗東坂路稍 一杯 56.1−13.2
ジーピーエンブレム 10/4 栗東坂路良 馬ナリ 59.4−15.0
             9/30 栗東坂路稍 馬ナリ 51.9−13.7
センノカゼ      10/3 栗東坂路稍 一杯 54.1−12.6
プレストンペスカ  10/4 栗東坂路良 一杯 角田晃一 52.6−12.8
ホークウィンザー  10/3 栗東坂路稍 強め 52.9−13.6
ヤマニントップギア 10/3 CW稍 一杯 67.8−13.0
ユージョンスイート 10/4 CW良 一杯 66.6−13.4
ヴィーナスローズ  10/4 栗東坂路良 一杯 荻野琢真 56.1−13.4

●木曜日時点のレース予想

アドバンスシチー

 おそらく1番人気に支持されるであろうこの馬ですが、私ほっさんは鉄板ではないと思っています。理由は前走の特集でも書きましたが、前走の時計が遅いこと。

 上記阪神芝1800mの持ち時計を参考に書き出しましたが、どうです?アドバンスの持ち時計は少し不安になりませんか。

 このレースに出走する他の馬の中には、4秒もアドバンスよりも速い時計を持っている馬がいます。もちろん、展開や馬場が違うのでひと口にどうのこうのというのは、決め付けられませんが、単純計算でいきなり4秒以上も縮められるのか、速い時計に対応できるのかの不安があります。

 また、追い切りの動きも前走の方がよく見えますし、相手なりに強いとは思うのですが、正直取りこぼす可能性もセゾンシチーよりはあるような気がします。

アマゾンノハナ

 初戦は2番人気に支持され、また新馬情報などでもときどき名前を見かけたことのある馬だが、1戦して正体がばれてしまった感じである。

 前走9着。今回の追い切りも全然ダメということで、もう無視しても差し支えないでしょう。

イノセントスカイ

 2着3着と来て、追い切りの動きもいいですし、1800mの時計も優秀。1番人気ないし2番人気候補。アドバンスシチーと現状互角か、こちらの方が少し上と私ほっさんは見ます。

オーミプレシャス

 3走連続2桁着順で、前走ダートから矛先を変えて芝に来ました。こういった馬が大駆けする場合もあるのですが、追い切りもさほど動いていませんし、常識的には上位には来ないでしょう。

サンシャインシチー

 シチーのお仲間でかつ、信頼する清水出美調教師の管理馬。募集総額2600万円の高額馬。私ほっさんは、清水出美調教師の管理馬なので、興味はありましたが、母の成績(未勝利)の割に募集金額が高額だったため、早々に候補から脱落。また、母父クリミナルタイプもBMS(ブルードメアサイアー 母父の意)成績は全くなのも気に入らない理由の1つです。
 なぜ、母が3勝馬のチャーミングシチー(募集総額1200万円)と比べて牡馬牝馬の差があるにせよ、倍以上の金額差があるのか疑問。

 13着12着と来て良化を見込むも追い切りの動きはすこぶる低調。正直同様の成績になるおそれ大。ただ、愛馬チャーミングシチーの僚馬だし、シチーのお仲間なので好走してきっかけを掴んで欲しい。

ジーピーエンブレム

 直前の最終追い切りは15−15になっていますね。何故かわかりませんが、軽すぎるのではないでしょうか。いや、今日(金曜日)か明日(土曜日)にきっちり追うのかな?なにせ月曜日のレースですからね。

 追わなければ全くいらない馬ですし、追えばそのときコメントを変えます。

シャイニングデイ

 前走10番人気6着と気を吐くも今回の追い切りの動きは全くダメ。栗東坂路を一杯に追って56秒台はいかにも不満。好走したとしても掲示板には載らないでしょう。

センノカゼ

 前走デビュー前は名前が面白い?からか、結構話題になっていた馬ですが、やれ走ってみると噂ほどでもなかったです。私ほっさんも前走予想の際、追い切りの動きの悪さから要らないと切り捨てた馬で、某競馬予想紙では、本紙本命になっていましたが、さすがにその新聞でも今回は本紙本命にはしないでしょう。

 ただ、前回よりも、追い切りの動きは良化しており、少し見直す必要がありそうです。私ほっさんは、3、4番手候補と見ます。

プレストンペスカ

 ジョッキー騎乗とはいえ、坂路で抜群の動き。チャーミングシチーの特集をご覧になった方は覚えていらっしゃるでしょうけれども、愛馬チャーミングの応援に現地に行ったときに、パドックで1番良く見えた馬。結局そのときは人気薄もチャーミングに次ぐ3着でした。その次は3番人気に支持されつつも7着に敗れていますが、今回の動きから巻き返しは必至。

 自己満足ですが、自分がパドックでよく見えた馬が追い切りで抜群の動きをしていると、それなりにちゃんと見れているなぁと1人ほくそえんでいます。

 今回、この動きなら厚い印を打っちゃいます。人気はそんなにないでしょうけど。

ホークウィンザー

 こちらも前走3番人気に支持されながら7着に敗退。こちらも動きは軽やかになっているので、要注意。しかし、プレストンペスカほどは良くないので、追い切り重視の私ほっさんとしては、この馬よりプレストンペスカを推します。

ヤマニントップギア

 前走ダート1800mで5着から芝に目先を変えてきた馬。正直このタイプは走ってみないとわからないが、追い切りの動きで見ると今回は掲示板は無理かな、という感じ。

ユージョンスイート

 2走連続2桁着順かつ追い切りもさっぱりで浮上のきっかけなし。

ヴィーナスローズ

 初戦10着。今回2戦目で変わり身は?といえばノー。追い切りの動きもさっぱりで、今回はさらに順位を下げそう。

●現時点でのほっさん評価

イノセントスカイ
アドバンスシチー
プレストンペスカ
センノカゼ
 アドバンスシチーが掲示板に載ることは、90パーセント以上の確率だと思いますが、勝つかといえば、30パーセントくらいだと思っています。イノセントスカイが40パーセント。

 ただ、この2頭はそんなに差がないと思っていますが、私ほっさんが、アドバンスの評価を1つ下げているのは、前走の時計と追い切りの動きの下降の為です。ただ、時計については、前回がスローペースだっただけで、対応できると思っていますし、追い切りもほんの少し落ちたかな?という程度で、十分勝ち負けすると思っています。

 サンシャインシチーはなんとか出走奨励金の出る8着までに入って欲しいですね。

これ以降10月7日作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「順当」


予想家の印 左から長岡利、西村敬、山田理


アドバンスシチー  ◎◎◎
イノセントスカイ   ○○○
ジーピーエンブレム ▲△▲
ホークウィンザー  無無△
センノカゼ      △▲△
ヤマニントップギア △△無
プレストンペスカ  △△△

あとは無印
二重△は△で計上



予想オッズ

アドバンスシチー  2.4
イノセントスカイ   3.3
ジーピーエンブレム 4.9
センノカゼ      7.1

以下10倍以上



スピード指数(SP) 左から3走前、2走前、前走

アドバンスシチー        67
イノセントスカイ      60 75
ヴィーナスローズ        41
ホークウィンザー     56 70
シャイニングデイ  47 52 70
ユージョンスイート    49 54
サンシャインシチー   30 62
ジーピーエンブレム   57 61
センノカゼ           64
ヤマニントップギア      47
プレストンペスカ     62 68
アマゾンノハナ         2

デイリー馬三郎

見解

 「アドバンスシチーが中心。初戦は相手が強く捕らえ切れなかったが、メンバー最速の上がりを披露し鋭く伸びてきた。叩いた上積みからもここは勝機だ。」


 予想印

◎アドバンスシチー
○イノセントスカイ
▲センノカゼ

●前走後の騎手のコメント

アドバンスシチー(2着)

 勝ち馬の外へ持ち出したときに、外へモタれてしまった。段々良くなってくると思う。」(佐藤哲三騎手・デイリー馬三郎)


 「外へ逃げる面はあったけど、これだけしっかり差してこれたし、初戦としてはいい内容だったんじゃないかな。今日は勝ち馬も強かったしね。」(佐藤哲三騎手・競馬ブック)

イノセントスカイ(3着)

 「気をつけてはいたんですけど、まだ追い出してからフラフラする面が目立ちましたね。力は間違いなく持っている馬で、勝ち馬とは経験の差が出てしまった感じです。」(和田竜二騎手・競馬ブック)

ホークウィンザー(7着)

 「前半はスムーズなレース。手応えも良かったですけど、追い出してからがモタついてしまって・・・。乗り味は決して悪くない馬だし、反応さえ良くなってくれば。」(北村宏司騎手・競馬ブック)

ジーピーエンブレム(6着)

 「いい位置で競馬はできたが、前走ほどの脚を使ってくれませんでしたね。もう少し距離があった方がいいのかも知れません。」(吉田稔騎手・競馬ブック)

センノカゼ(4着)

 「ワンペースの走り。行ければ行きたかったけどね。でも今日の流れで良く走っている。」(横山典弘騎手・デイリー馬三郎)


 「流れを考えれば最後はそれなりに伸びていると思うが、ずっと同じペースで走っている感じだった。」(横山典弘騎手・競馬ブック)

ヤマニントップギア(5着)

 「稽古の時からムキになる面があったんです。ペースがかなり遅くて、道中行きたがっていましたが、何とかなだめて追走。3角から内にモタれたけど、追い出してからは問題ありませんでした。競馬が分かってくれば変わるはずですよ。」(鮫島良太騎手・競馬ブック)

プレントンペスカ(7着)

 「理想的な形でレースはできたと思う。ただ、追ってビュッと伸びるタイプではないし、どちらかというと平均ペース向き。今日は流れが向かなかったかな。」(角田晃一騎手・競馬ブック)

●各陣営のコメント

イノセントスカイ

 「中間2度の熱発があった前走でも力は示してくれた。器用さがあるからこの条件でも。」(池江泰寿調教師・デイリー馬三郎)

ヴィーナスローズ

 「ペースが落ち着いた前走からまだ二千の方が戦いやすい。減量起用の効果にも期待したい。」(音無秀孝調教師・デイリー馬三郎)

アドバンスシチー

 「前向きさが出てきたね。今回はリングハミを着ける。真っすぐに走れば期待できるよ。」(佐々木晶三調教師・デイリー馬三郎)

ホークウィンザー

 「前走は直線の坂がこたえたね。落ち着きがカギだが、直線が平坦の京都で改めて期待。」(梅田智調教師・デイリー馬三郎)

シャイニングデイ

 「追ってふらついたりと気性的にまだ若さが残る現状だが、距離は長い方が合うタイプ。」(安田伊調教師・デイリー馬三郎)

ユージョンスイート

 「そこそこの脚を使える馬だけに、距離延長はいい。徐々に末脚を強化していけるようなら。」(羽月調教師・デイリー馬三郎)

サンシャインシチー

 「叩きつつの上積みに期待したいが、もうひとつ前向きさに欠ける現状。一変までは・・・。」(山下助手・デイリー馬三郎)

ジーピーエンブレム

 「右へ刺さったり、腰に力がつききっていないので、右回りのこの距離は良さそうだね。」(徳江助手・デイリー馬三郎)

センノカゼ

 前回はイレ込みが激しくゲートも一息。加えて落鉄もしていた。すべてがスムーズなら。」(山中助手・デイリー馬三郎)

ヤマニントップギア

 「本来は芝向きだと思っていた馬。距離延長も問題ないと思うし、前進を期待している。」(中村均調教師)

プレストンペスカ

 「馬込みに入るとか合わせる形なら闘争心を出す。気を抜かず集中して走れば見直せる。」(中山助手・デイリー馬三郎)

アマゾンノハナ

 「初戦は気合不足だったね。能力は高いし、走る気さえ出してくれれば一変してもいいが。」(柴田光調教師・デイリー馬三郎)

●ほっさん予想

 基本的に木曜日予想と変更はありませんが、5番手評価としてホークウィンザーがそれなりに見えることと、前走目立たなかったセンノカゼが、落鉄したりでかなり状態が悪かったということで、もっと走るかも知れません。

 ただ、それら以外は木曜日時点の考えと変わりませんし、木曜日の予想のまま変更はいたしません。

 アドバンスシチーに念願のシチー2歳馬初勝利を実現して欲しいのですが、私は時計の差が気になって仕方ありません。しかし、6日に取りこぼしたセゾンシチーと違い、専門誌の評価も全て本紙本命ですし、私ほっさんの重視するスピード指数でも、セゾンの初戦が同じ2着でも「56」と低評価だった(数字が低いということは、相手が弱面だったとか、展開が向いていたとか、馬場が味方したとかということ。)が、アドバンスは堂々の「67」。ちなみに毎回お話していますように、未勝利脱出は「70」がひとつの基準ですから、もうこれはかなりいいところまで来ているといえます。ただ、今回は「75」を持っている馬がいてますし、少し分が悪い気がします。

 ただ、限りなく勝ち負けに近いところに居ることは間違いないので、明日の好走を期待します。
 

これ以降10月8日に作成

●レース

 スタートは4番のホークウィンザーがダッシュがつかない程度でほぼ揃ったスタート。外枠のセンノカゼ、ヤマニントップギア、プレストンベスカの勢いがよく、先団にとりつきます。

 1番人気のアドバンスシチーはスタートは普通に出たのですが、ジリジリと後方に下がって(下げて?)しまいます。内枠なのに勿体無い気がしました。作戦かどうかはわかりません。ただ、開幕週ですので、芝の状態が良く、後ろへ下げるのは危険だと思います。

 ヤマニントップギアがペースを握り、センノカゼが2番手、3番手にプレストンペスカがつけます。アドバンスシチーは9番手。サンシャインシチーは11番手を追走します。

 道中はヤマニントップギアが後続を約7馬身突き放して大逃げを打ちハイペースになります。

 4コーナーの勝負所でペースが上がりますが、アドバンスシチーと前の差はいっこうに詰まりません。もう直線に向いたときには、完全に馬券の圏外という伸び方で、そこからしばらく画面に映らなかったのでよくわかりませんが、バテた馬を交わしただけで、雪崩れ込んだ感じでした。

 全体では外からジーピーエンブレムの凄い豪脚だけが光りました。結局早めに抜け出したセンノカゼを捉える事は出来ませんでしたが、京都コースが合いそうで、次走はほぼ1番人気でしょう。この馬だけ木曜日に15−15を行って、金曜日に川田将雅騎手自らが強めの最終追い切りをしたんですよね。結局私はそれを記憶していたのに、上記のように金曜日の追い切り情報を加算せずに、評価を下げすぎていました。金曜日の追い切りは素晴らしかったですもんね。しかし、自分のミスですから、今更あーだこーだと言っても仕方がありません。

 勝ったセンノカゼは前走は目立たない存在でしたが、上記に述べましたように、落鉄ありイレ込み激しいだの、前走はきちんとした敗因があっての4着だったんですよね。恐れ入りました。

 私ほっさん本命のイノセントスカイは0秒2差の3着。アドバンスシチーは伏兵のシャイニングデイにも敗れて5着でした。サンシャインシチーは映像には映ってないものの、最後の直線で競走中止したようです。右第3中手骨骨折ということで、大事に至らなければ良いのですが。

●時計の評価

 推定勝ちタイムが2分2秒9良。勝ち馬が2分2秒8良だったので、「なんだ、平凡じゃないか。」という人もいるかも知れませんが、当時小雨が降っており、芝も多少滑っていたと想像出来るので、良馬場の時計ですが、それなりに優秀だったと思います。

 アドバンスシチーの2分3秒6は、上記スピード指数でもお話しましたように、やはりワンパンチ足りない感じがします。現状では未勝利を勝ち負けできる能力は有していますが、多少相手や展開に恵まれる必要があると言った感じです。前走の走破時計の遅さから、このような結果を多少想定していましたが、まさか、ここまで着を下げるとは、正直驚きです。

 しかし、まだ2歳戦は始まったばかりです。しっかりと成長をしてもらって、今後の活躍を期待しましょう。

これ以降10月9日に作成

●レース後の騎手のコメント

センノカゼ(1着)

 「終始マイペースで運べましたからね。後続がきてからグッとハミを取ってくれたし、最後もよくしのいでくれました。」(鮫島良太騎手・デイリー馬三郎)


 「道中はいい位置で運べましたし、後ろから馬がきた時にグッと反応してくれました。最後はよく辛抱してくれましたね。時計がかかる馬場も良かったのかも知れません。」(鮫島良太騎手・競馬ブック)

ジーピーエンブレム(2着)

 「モタれる面は特になかった。ただ、追い出してからなかなかハミを取ってくれませんでした。それでもラストはよく伸びてくれたし、勝ったと思ったのですが・・・。」(川田将雅騎手・競馬ブック)

イノセントスカイ(3着)

 「良発表だけど、稍重みたいな馬場。今日はそれが応えた感じで・・・。」(福永祐一騎手・競馬ブック)

シャイニングデイ(4着)

 「以前はエンジンがかかるまで時間がかかったのですが、馬が素軽くなった感じで今日は楽に上がって行けました。最後はフラフラするところがあったりとまだ幼い面が残っていますが、レースぶりは大分良くなりましたね。」(浜中俊騎手・競馬ブック)

アドバンスシチー(5着)

 「周りに馬がいると幼さを見せてハミを取らなかったり、物見したり、若い面を出していた。まだトモに甘さがあって、こういう馬場ではしっかりとした体勢で走れていなかったし、良馬場の方がいいだろうね。」(佐藤哲三騎手・競馬ブック)


 「出して行っても全然ハミを取ってくれませんでした。下が滑る、こんな馬場も良くないようです。終いはちょろちょろと来てるんですけどね。まだまだ経験不足です。」(佐藤哲三騎手・ラジオNIKKEI)

ホークウィンザー(9着)

 「いい感じで運べていました。でも、稽古でもそんな面があったのですが、いざ追い出すと耳を絞って頭を上げていました。」(渡辺薫彦騎手・競馬ブック)

●レース後の専門誌のコメント

センノカゼ(1着)

 「イレ込み気味。前半行きたがっていたが、ヤマニンが引き離して逃げたのでハナを切っているのと同じ形。ラスト1ハロンで先頭に立ち、何とか押し切る。」(競馬ブック)

ジーピーエンブレム(2着)

 「馬任せに中団から。3ハロン標から前との差を詰めにかかり、直線は馬場の中ほどをひと追い毎に伸び、際どく迫った。」(競馬ブック)

イノセントスカイ(3着)

 「勝ち馬を射程圏に入れ、ラチ沿いをソツなく立ち回っている。ひと伸びを欠いたのは緩い馬場も影響しただろうが、体もまだ太い。」(競馬ブック)

シャイニングデイ(4着)

 「発馬良く好位に。ゴール前でフラついたが、内容は確実に良くなっている。」(競馬ブック)

アドバンスシチー(5着)

 「後方から。3〜4角でも思ったほど前との差が詰まらず、終いもジリジリ。Dハミをつけモタれる面はなかったが、案外の内容。」(競馬ブック)

プレストンペスカ(7着)

 「仕掛けて好位へ。1ハロン標手前でバランスを崩すような格好。そこで一杯になる。」(競馬ブック)

ヤマニントップギア(8着)

 「敢えて抑えずハナへ。引き離して逃げたが、直線半ばで一杯。」(競馬ブック)

ホークウィンザー(9着)

 「アオッて出て後方から。4角では手応えがなかった。」(競馬ブック)

●今後の展望

 専門誌である競馬ブックから「案外の内容」と厳しい言葉を頂戴しました。しかし、これは否定できません。なぜなら、2戦連続走破時計も平凡であるし、勝ち馬からは0秒8も離され完敗でした。

 いろいろ若い面を見せての敗戦ですが、それを除いても多少消化不良の1戦でした。スポーツニッポン紙などは二重□(絶対本命)の最高の印をつけてくれていましたが、もうしばらくはそんなに厚い印はいただけないでしょう。そのくらい完敗でした。

 ただ、私ほっさんが、レース前から書いていたとおり、追い切りも前走の方が良く見えましたし、馬場や淀のコースも合わなかったのでしょう。今度また、阪神の芝1800mに登場したときには、好走してくれると思います。

 いずれにしても、現段階で仮に勝ち上がったとしても、上のクラスで頭打ちになるでしょうから、しっかりと成長して、来年のクラシックに出走してくれることを期待します。牝馬はチャーミングシチー。牡馬はセゾンとアドバンスがシチーの中では最有力ですから、クラシックになんとか出走して欲しい。

 佐々木晶三師のことですから、馬の若さを見て放牧に出されるのでしょうか。明日のクラブのHPを見ればわかることですが、その動向が気になります。

 競走を中止したサンシャインシチーは骨折ということしか今のところわかっていませんが、長引かないことを祈ります。クラブも皆が心配しているわけだから、今日中にサンシャインのところだけでも更新してくれたらいいですよね。

●最後に 

 3週連続新馬戦2着という珍記録を樹立した我らが友駿ホースクラブ。次走は5着4着5着と跳ね返されましたが、新馬戦で2着だった馬たちは、大抵が出世していますので、私ほっさんは、楽観視しています。まだ、2歳の10月です。今の未勝利の方が3歳春以降の未勝利戦より、はるかにレベルも時計も速いわけですから、その中で掲示板に載っているということだけでも素晴らしいことだと思います。まぁ、間違いなく、最悪でもメンバーが軽くなる来年の春以降のメンバーであれば、3頭とも楽勝でしょう。

 さあ、友駿ホースクラブ2歳馬で最初に勝ち上がる馬はなんでしょうか。私ほっさんは、現状では1800mに戻ったチャーミングに期待していますが、まもなくエスポワールシチーが入厩。ギムレットシチーがゲート審査と、近々デビューするでしょう。この2頭も新馬戦で見所を作ってくれると確信しているのですが、さてどうなることでしょう。

 アドバンスシチーは、いつも書いていますように、2005年産友駿ホースクラブ募集馬全馬の中で、1番ほっさん指数の高い私の注目馬です。よほど私の有力愛馬と出走が重ならない限り、また追い掛けますので、良かったらまた遊びにいらしてください。

 では、アドバンスシチーの初勝利とクラシック出走を願って、今回の特集は終了させていただきます。

最後までご愛読ありがとうございました

2007年10月1日作成 10月3日、4日、5日、7日、8日、9日加筆
アドバンスシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2007年 9月23日 デビュー戦 2歳新馬 阪神芝1800m (2着/2番人気)

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