愛馬マイセンシチー 第10戦!!

この馬はいつも相手に恵まれる

 今週は6月3日に私ほっさんの7頭しかいない現役愛馬のうち4頭が出走と大変忙しい日々を送っております。正直POGもそろそろ選ばないといけませんし、GTだってあります。本当はマイセンシチーは水曜日の追い切りがさっぱりでしたので、特集組むのは止めようと思っていましたが、なんとまぁ、2場開催の東京競馬場なのに、相手の弱いこと!これなら、全く勝てないということでもないなと思い、今こうして特集を組むことにしました。しかし、更新はステップシチー、ダブルダンスシチーに次いでの順になりますので、少々遅れます。ご了承ください。 申し訳ないですが、マドリードシチーは相手的にも、追い切りの動き的にも絶望的なので、特集は組みません。

特集作成開始は6月1日で、出馬想定表などは今回掲載いたしません。

これ以降6月1日に更新

●マイセンシチーの追い切り

 前走 (9着) 南芝良 脚色仕掛

5F 66.1
4F 51.8
3F 38.1
1F 13.1

内オンワードマルシェ()仕掛を5Fで0秒4追走3F併せで併入


 5/30 南芝良 脚色馬ナリ

5F 70.1
4F 54.2
3F 40.4
1F 14.4

内ワンダープグナール(3歳未勝利)一杯と5F併せで1秒5遅れ
外ヤマノミライ(3歳500万)馬ナリと5F併せで1秒5遅れ

馬三郎でもこんな状態でまさか出走するとは思ってないから、コメントがただの「順調」になってたぞ!!

いくら一緒に併せたヤマノミライが1つ上のクラスだと言っても、500万条件でここ4走は連続二桁着順の怪しい馬だぞ!!その馬に同じ馬ナリで1.5秒も遅れるとは・・・

もう1頭一緒に併せたワンダープグナールという馬も前走18番人気17着以下中央では16着、16着という3戦(交流戦除く)して3戦とも16着以下というとんでもないお化け馬に、相手が一杯に追っているとはいえ、1.5秒も千切られるとは・・・

なにより、芝で上がり14.4ってなんだ?3ハロンで計算したら、43.2秒!大差でシンガリ負けするパターンではないですか。

確かに、この相手を見れば出走したくなるのは良くわかります。何のために出走するのか理解できない愛馬マドリードシチーよりは、よっぽど理解できますが、これで「出走体制は整っています」(友駿ホースクラブホームページより)と言われても、追い切り重視の私ほっさんには納得できません。

前走9着に敗れたとき(そのときの吉田隼人騎手のコメント等ご覧になりたい方はこちらからどうぞ)も書きましたが、この馬は何本か追い切って完全に仕上げて、しかもメンバーに恵まれないと現状の力では勝利は難しい馬なので、もっときっちりと仕上げて欲しかったです。こんなのでタイムオーバーでもなったらどうするのか?

それとももともと僅か1戦のみで引退したオタカラシチーの代替馬なので、クラブの方から、会員が納得するまで走らせてくれとでも言われているのか?

追い切りがまぁまぁだったのは、4月21日だけですから・・・

とにかく、追い切り重視の私ほっさんとしては、常識では買えない馬の状態です。
 

●出馬表と各馬の追い切り評価

6月3日東京4R 3歳未勝利 芝2500
馬名 確定騎手 前走 過去着順 追い切り
エプソムプライマリ 大野拓弥 5/13 未勝利 新潟芝2200 13 B+
オンワードアリーテ 川田将雅 5/05 未勝利 東京芝2400 12 12 12
グラスゾーン 内田博幸 2/17 未勝利 東京芝1800 10 B-
グランドメロー 柴田善臣 5/13 未勝利 東京芝2000 B-
ケージーアロー 津村明秀 5/12 未勝利 新潟ダ1800 11 11 13 B-
コスモトロン 田中博康 5/13 未勝利 東京ダ1600 10 12 12 10 A-
ゴールドジェット 蛯名正義 5/13 未勝利 東京芝1600 11 10 11 B-
サンベルナール 後藤浩輝 5/12 未勝利 東京ダ1400 14
サーフライダー 塚田祥雄 5/13 未勝利 新潟芝2200 10 16
ジョウテンダーク 藤田伸二 5/05 未勝利 新潟芝2000
シルクカクテル 嘉藤貴行 5/13 未勝利 新潟芝2200 10 B−
スターマップ 田中剛 5/19 未勝利 東京芝2000 B−
スマートシガー フラッド 5/20 未勝利 新潟芝2400 11 11 10 B−
テンジンカズトヨ 江田照男 5/13 未勝利 東京芝2000 13 13 11 B−
ハワイアンボーイ 石橋脩 5/20 未勝利 新潟芝2400 12 11 11
マイセンシチー 吉田隼人 5/20 未勝利 新潟芝2400
マイネルソルダネラ 吉田豊 5/19 未勝利 東京芝2000 14 10 15
マールロッソ 佐藤聖也 5/12 未勝利 新潟ダ1800 11 11 13

●すでに対戦している馬が多い

 前走 新潟芝2400稍

7着 スマートシガー   2分33秒5 36.2
8着 ハワンアンボーイ 2分33秒6 36.6
9着 マイセンシチー  2分33秒7 36.7


4月21日 福島芝2600良

3着 マイセンシチー 2分43秒4  37.2
4着 シルクカクテル 2分43秒7  37.1
6着 エプソムプライマリ 2分44秒3 38.0


3月11日 中山ダ1800不

5着 マイセンシチー 1分57秒5 39.8
8着 テンジンカズトヨ 1分57秒8 40.4


というわけで、マイセンシチーの調子が良ければ以上の馬には勝てると思います。しかし、友駿ホースクラブの見解でも「C」評価ですし、どう考えても追い不足で持っている力を全て出すことは出来ないと思うのですが。本当に実戦タイプなのかなぁ。

●東京芝2500コース解説

 スタート地点は正面スタンド左の直線坂下。芝2400mより100m左側に移動しただけだが、坂下スタートなので数字以上に影響が大きい。要はゴールまで2度の坂超えをしなければいけないからだ。
 そのため、この距離は大変スタミナを必要とするコースであることが知られている。
 代表的なレースは、目黒記念とアルゼンチン共和国杯。下級条件で組まれている番組は少なく、2つのハンデ重賞のために施行されているコースと言っても過言ではない。
 1コーナーまでの距離が長いので、逃げ・先行馬はどの枠に入っても主導権を取りやすいが、逃げ切るのは容易ではない。
 前半は中団以降で脚を溜めて、最後の直線で強烈な末脚を温存できる馬が強いコースだ。
 しかし、単純な瞬発力勝負ではなく、消耗戦での末脚勝負。
 血統的にもスタミナを有する重めの長距離血統が強い。

有利な枠順

フラット

有利な脚質

差し

ポイント

消耗戦での末脚勝負、血統



 マイセンシチーは鋭い末脚があるわけでもなく、該当するのはスタミナと長距離血統というあたりか。しかし、追い切りで脚が上がっていることからも、最後の直線で失速する可能性(前走の二の舞)がかなりあると思われます。

 ただ、今年オークスを勝った福永祐一騎手が仰っていましたが、この時期は上手く乗れば距離の融通は利くようなので、鞍上の手腕に期待します(前走は動くタイミングが失敗だったというコメントでしたが・・・)。

●有力馬のポイント

スターマップ(前走東京芝2000 3番人気3着)

 普通に考えてこの馬1頭に人気が集中して、しかも圧勝でしょう。過去2着3回、3着2回と他の馬に比べて抜群の実績です。前走も2分2秒1で、推定勝ちタイムの2分1秒7に肉薄しています(そのときの勝ちタイムは2分1秒8でした)。

 しかし、どんな相手でも好走する反面、勝ち切れない弱さがあるのも事実です。速い末脚を持っていないのが主たる原因だと思われます。ここ5走での最速上がりは中京での35.3。前走は東京で36.2でした。いくら先行馬だといってもワンパンチ足りない感じです。

 それでも最速上がりが前走新潟での36.7というジリ脚のマイセンシチーと比べると格段に評価は上でしょう。追い切りもそれなり動いていますし、常識的にはマイセンの付け入る隙はないでしょう。


エプソムプライマリ(前走新潟芝2200 8番人気3着)

 もう1頭の前走3着馬ですが、人気は8番人気と低評価で、内容的にも同じ前走3着のスターマップとはかなり差があると思われます。そんなぱっと見て2番手評価になりそうなこの馬をマイセンシチーはすでに1度負かしています。4月21日福島芝2600ですが、マイセン3着、エプソムプライマリ6着で0.9秒もの差があります。

 普通に考えれば勝負付けは済んでいると思われますが、実はそのときのレースはマイセンシチーが生涯最も追い切りが良かった際のレースで、どう考えても今回はその状態にありません。逆にエプソムプライマリの方は追い切りでかなりいい動きを見せています。

 雰囲気的には今回は負けている気がします。マイセンシチーの調子さえ良ければスターマップに次ぐ評価なのですが、今回は強気になれません。クラブの言うように本当にマイセンが実戦タイプであれば、この馬に負けることはないでしょう。

グランドメロー(前走東京芝2000 4番人気5着)

 2着2回、3着1回という数字が示すようにかなりの実績の持ち主ですが、前走東京芝2000mでの2分2秒8は平凡ですね。勝ち馬からも0.7秒離されています。

 相手が弱化しているので今回チャンスですが、マイセンシチーが絶好調であればいい勝負になっていたと思います。

ということで、恒例のほっさん予想
スターマップ
エプソムプライマリ
グランドメロー
マイセンシチー

くどいようですが、調子が良ければマイセンシチーは○評価です。せっかくメンバーに恵まれたのに勿体無い限りです。

●私ほっさんの正直な意見です

 前回9着のときもそのときのコラムに書きましたが、相変わらずの出走体制なので、もう1度ここにも書きます。

マイセンシチーは決して未勝利を勝てない馬ではない!!

 ステップシチーのデビュー戦のときにも書きましたが、しっかり何本か追い切って、動きがスムーズになり、力を出し切れる状態で負けたのであれば、文句もありません。

 それでも、どう考えても距離の合わないレースやダートを試さずに芝だけを使って引退してしまうとかであれば、意見はありますが、1番駄目なのは、中途半端過ぎる状態でレースに出走させることです。

 私ほっさんは、愛馬が今週4頭出走しますが、ステップシチーは腰が弱くデビューは年明け5月にずれ込みましたが、万全の状態で出走させていただいたため、初戦経験馬に混じって2着といきなり結果を出しました。その後も順調で3日に2戦目を迎えます。しっかりと仕上げているので、今回も動きは良く、人気の一角です。

 続いて出走するダブルダンスシチーも良く仕上げることで有名な佐々木晶三師に預託されていることもあり、今回何本も追い切りを重ね万全の状態で出走します。相手も前走1番人気2着馬が2頭もいて手ごわいですが、好レース必死で、レースに興味が持てます。

 ところが、今週出走する他の2頭マイセンシチーとマドリードシチーは、出走するチャンスがあるということだけで、レース前の水曜日(マドリードシチーは木曜日)に急遽1本追い切っただけで、その動きも緩慢で全く伸びもなく、力のある馬ですら連を外しそうな状態です。

 なぜ、こんな状態で出走させるのか!!そりゃ先月29日の交流戦に権利が取れたから完調ではないけれども出走して敗れたフォレストシチーなら、話はわかります。交流戦の権利はなかなか取れませんし、かつ相手も手薄なので、多少状態が悪くても出してみる価値はあると思われます。

 しかし、マイセン・マドリードの2頭は中央の未勝利戦。毎週出走のチャンスはあるわけですし、2、3週間あいだを空けてしっかりと追い切り息を持たすことができれば、間隔が空いている分レースにも出走しやすいでしょうし(レース間隔が空いているほど除外になりにくい)、最後までバテずに走ってくれるのではないでしょうか。

 マイセンシチーは芝でもダートでもそこそこ走れる逸材です。しかも1番調子(追い切り)の良かったレースは3着と結果を出しています。もしこのまま秋に引退ということになれば、もったいない気がしてなりません。まさか預託料の問題で友駿ホースクラブが未勝利のまま終わって欲しいと思っているわけではないでしょうね。

 マドリードシチーにいたっては、いつも着外なのに同じ距離、同じ追い切り、同じ騎手、そして全くダートは試さずで、これは異論が噴出して当然です。この3日に9着以降であれば3走規制による1カ月の出走停止になりますが、この時期のことですから、出走停止即引退が濃厚です。

 一応私の名誉の為に言っておきますが、マイセンシチーは初戦5着と好走も屈腱炎で2度と走ることはなかったオタカラシチーの代替馬ですし、マドリードシチーも未勝利戦連続3着でそろそろ順番と思われた矢先に競走能力喪失になった悲劇の馬アドリアシチーの代替馬です。実費で購入した方には失礼ですが、私はスティングシチーで懲りているので、お金を出してまでここの厩舎(中野渡清一調教師)の馬はとても買えません。

 今競馬会は西高東低と言われていますが、こういうところからもはっきりと伺える気がします。(ステップシチー、ダブルダンスシチーは栗東所属。マイセンシチー、マドリードシチーは美浦所属。)

無料提供馬は活躍するとクラブは損?

 私はこれは本心ではありませんが、ちょくちょく耳にする意見として良かったら聞いてください。

 元々の無料提供馬の役割は、出資した馬が出走するまでの間、購入者に馬主気分を味わっていただこうというものです。友駿ホースクラブは生まれた年の年末に、募集馬を売り出すので、われわれ購入者は馬を購入しても、実際のレース出走まで最短でも1年6カ月も待たされることになります。その間当然会費は払わなければいけませんし、1歳の10月以降は飼葉料も発生します。

 そのあまりにも長い待ち期間を退屈せずに過ごしていただこうという粋な計らいがこの無料提供馬であります。無料提供馬はその名のとおり、飼葉料も維持経費も要りません。賞金は本賞金しかもらえませんが、ちゃんと配分されます。

 クラブの主旨からすると、購入してもらった愛馬が出走するまでのいわば”繋ぎ”ですから、代替馬のない無料提供馬が勝ち上がろうが、未勝利で引退しようが、あまり関係あまりせん。それどころか、変に未勝利を勝ち上がって500万クラスや1000万クラスでくすぶられるとなにも収入がありませんから、クラブとしては大損になります。

 以前のオペラシチーのように看板馬として宣伝文句にするのなら損もないでしょうが、中途半端は一番困る存在なわけです。

 しかし、かといって1度も出走せずでは会員からの反発を招き、結局また別の無料提供馬を出さなければならなくなりますから、適度(10戦くらい)に走って適度に引退してくれるのが、1番ありがたいわけです。

 悪く思いたくはないですが、マイセンシチーはまさに今回で10戦も走り、十分会員も満足したでしょうから、そろそろ潮時?みたいな空気が悶々と漂っています。

 本当に勝ち上がらせる気があるのなら、馬主権限で完全に仕上げてから出させるべきで、現状の数打ちゃ当たる的な走らせ方は疑問です。

そんなに強い馬とは思いませんが

 前走後のコラムでも書きましたが、マイセンシチーは3着や4着があるとはいっても、いつも勝ち馬から0.8秒以上は離されています。クラシックも2戦が終わったこの時期、もう強い馬はとっくに勝ち上がって、未勝利戦のメンバーは弱体化する一方です。この時期にこの成績ですから、たとえ運良く勝ち上がって上のクラスにいったところで、常識的には活躍は見込み辛いでしょう。

 しかし、走ることしかできない競走馬は、引退してもろくな人生が待っていません。なんとか勝ち上がって少しでもマイセンシチーにいい思いをさせてあげたい。いや、晩成型で勝ち上がって成長すればとんとん拍子に出世するかも知れませんし。

 ということで、とにかく運でもないでもいいからとにかく勝ち上がって欲しいです。

●専門誌の印と評価

競馬ブック

私の手元にある中京版では詳しいことは書いてありません。携帯版ですと、3人予想家がいて、△が1人だけという寂しい印になっています。人気は6番手評価になっています。

大阪スポーツ

 大阪スポーツ紙は中京メインですので、簡単な予想印しかありませんが、我らがマイセンシチーは4人予想家がいて1人だけ○(対抗印)をつけてくれています。しかし、逆にあとの3人は無印と両極端な予想です。

 ◎はスターマップが2人、グランドメローが1人、ジョウテンダークが1人です。

もうしわけありませんが明日(3日)中京遠征で朝めちゃめちゃ早いので、たいした情報は載せることができませんでしたが、これでレース直前記事を終了させていただきます。

これ以降6月8日加筆

●レース回顧

 通過順位は8,10,10,13ミドルペース。下の専門誌の評価にもありますが、道中追走に苦労して何頭かにかわされ、最後にバテた馬をかわしてなだれ込んだだけの見所のないレースでした。

 しかし、こんなに調子が悪いのに、18頭立ての8着にくるのだから、何回も言うようですが、もっとちゃんと仕上げれば、もっと勝負になるはずです。

●レース後の騎手のコメント

 いろいろと探しましたがどこにもありませんでした。いわゆる”載せる価値なし”状態。

●専門誌の評価

 「中団の馬込みの中。速い流れで追走に苦労する感じ。結局バテなかった程度。」(競馬ブック)
ほっさんのコメント

各誌いろいろと探しましたが、ほとんど相手にされず、やっとみつけたコメントです。そりゃ、あんな追い切りの状態では、こうなってしまうのがオチですね。

●プチ切れてます

 今頃、友駿ホースクラブのHPに調子が悪いようですなどと書かれていますが、そんなの素人の私たちが見てもわかることで、出走前に実戦タイプであるとか、わけのわからないことを言って出走させたことに疑問を感じます。

 どう見ても調子は悪かったですし、出走体制は整っていなかったと思います。「調子はよくないですが、相手に恵まれたので出走します。」ぐらいのコメントなら、わからないこともないですが。

 本当に勝たせる気があるのでしょうか。
2007年6月1日作成 8日加筆

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